WO2011074633A1 - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

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Abstract

 有機エレクトロルミネッセンス素子は、陽極と、陰極と、アルカリ金属を用いて前記陽極と前記陰極との間に形成される第1の電子注入層と、前記第1の電子注入層と前記陽極との間に形成される電子輸送層と、前記電子輸送層と前記陽極との間に形成される発光層と、を備え、前記第1の電子注入層と前記電子輸送層との間には、第2の電子注入層が形成され、前記第2の電子注入層は、非結晶性無機材料により形成される。

Description

有機エレクトロルミネッセンス素子
 本発明は、例えば、照明光源や液晶表示器用バックライト、フラットパネルディスプレイなどに用いることができる有機エレクトロルミネッセンス素子に関するものである。
 有機エレクトロルミネッセンス素子と称される有機発光素子としては、例えば、透明基板の一表面側に、陽極となる透明電極、ホール輸送層、発光層(有機発光層)、電子注入層、陰極となる電極との積層構造を備えたものが知られている。このような積層構造を有する有機エレクトロルミネッセンス素子では、陽極と陰極との間に電圧を印加することによって、電子注入層を介して発光層に注入された電子と、ホール輸送層を介して発光層に注入されたホールとが、発光層内で再結合して発光が起こり、発光層で発光した光が、透明電極および透明基板を通して取り出される。
 有機エレクトロルミネッセンス素子は、自発光型の発光素子であること、比較的高効率の発光特性を示すこと、各種の色調で発光可能であること、などの特徴を有するものであり、表示装置(例えばフラットパネルディスプレイなどの発光体など)や、光源(例えば液晶表示機器バックライトや照明光源など)としての適用が期待されており、一部では既に実用化されている。
 ここで、有機エレクトロルミネッセンス素子の基本的な積層構造は、陽極/発光層/陰極の積層構造であるが、その他、陽極/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/陰極の積層構造、陽極/ホール注入層/ホール輸送層/発光層/電子輸送層/陰極の積層構造、陽極/ホール注入層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極の積層構造、陽極/ホール注入層/発光層/電子注入層/陰極の積層構造など、種々の積層構造が提案されている。
 ところで、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光効率の向上とともに駆動電圧の低減を目的として、上述の積層構造における各層の膜厚や材料を最適化する研究が各所で行われている。この種の研究結果の一例として、有機エレクトロルミネッセンス素子において、発光効率が低く、駆動電圧が高い原因の一つとして、陰極側から発光層への電子注入能力が低いということが挙げられている。つまり、発光層への電子の注入性能を向上させることが、発光効率を高めるとともに駆動電圧を低減する一つの手段であることが知られている。
 そこで、陰極に接触する電子注入層として、仕事関数の小さなアルカリ金属を含む層を設けることによって、発光層への電子注入性能を向上させた有機エレクトロルミネッセンス素子が提案されている(例えば、日本国公開特許公報3529543,3694653参照)。
 しかしながら、上記日本国公開特許公報3529543,3694653に開示された有機エレクトロルミネッセンス素子のように、陰極に接触する電子注入層としてアルカリ金属を含む層を設けたものにおいても、電子注入性能が必ずしも十分ではなく、より一層の発光効率の向上および駆動電圧の低電圧化が望まれている。
 また、有機エレクトロルミネッセンス素子において、陰極に接触する電子注入層としてアルカリ金属を含む層を設けた構造では、電子注入材料であるアルカリ金属が発光層側へ拡散し、発光効率が低下する問題があることが知られている(宮本隆志、石橋喜代志,「〔特集〕ディスプレイ (2)有機ELの分析技術」,東レリサーチセンター,THE TRC NEWS,No.98,p.14-18,2007年1月参照)。
 本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、発光効率の向上を図れるとともに駆動電圧の低電圧化を図れる有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することを目的とするものである。
 本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子は、陽極と、陰極と、アルカリ金属を用いて前記陽極と前記陰極との間に形成される第1の電子注入層と、前記第1の電子注入層と前記陽極との間に形成される電子輸送層と、前記電子輸送層と前記陽極との間に形成される発光層と、を備え、前記第1の電子注入層と前記電子輸送層との間には、第2の電子注入層が形成され、前記第2の電子注入層は、非結晶性無機材料により形成される。
 好ましくは、前記非結晶性無機材料は、絶縁性無機材料であり、前記第2の電子注入層の平均膜厚は0.3nm以上30nm以下である。
 より好ましくは、前記第2の電子注入層の平均膜厚は0.3nm以上10nm以下である。
 好ましくは、前記非結晶性無機材料は、比抵抗が1×105Ωcm以上の絶縁性無機材料である。
 あるいは、好ましくは、前記非結晶性無機材料は、比抵抗が1×105Ωcm未満の導電性無機材料である。
 好ましくは、前記アルカリ金属はリチウムであり、前記非結晶性無機材料はIZOである。
 好ましくは、前記アルカリ金属はセシウムであり、前記非結晶性無機材料はLiFである。
 好ましくは、前記アルカリ金属はリチウムであり、前記非結晶性無機材料はアルミニウムである。
 好ましくは、前記アルカリ金属はルビジウムであり、前記非結晶性無機材料は酸化モリブデンである。
 好ましくは、前記アルカリ金属はリチウムであり、前記非結晶性無機材料はマグネシウムである。
実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子の概略断面図である。 同上の有機エレクトロルミネッセンス素子の他の構成例を示す概略断面図である。 実施例および比較例それぞれの有機エレクトロルミネッセンス素子を駆動した後の分析によるLiの深さプロファイル図である。
 本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、図1に示すように、陽極1と陰極2との間に、陰極2側から順に、第1の電子注入層5a、第2の電子注入層5b、電子輸送層4、発光層3を備えている。
 本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、陽極1を基板6の一表面側に積層してあり、陽極1における基板6側とは反対側で陰極2が陽極1に対向している。ここにおいて、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、基板6を透明な基板(透光性基板)により構成し、陽極1を透明電極により構成するとともに陰極2を発光層3からの光を反射する電極により構成してあり、基板6の他表面を光出射面として用いる。
 なお、図1に示した例では、陽極1上に発光層3を形成してあるが、一般的な有機エレクトロルミネッセンス素子と同様、陽極1と発光層3との間に、必要に応じて、ホール注入層、ホール輸送層などを設けてもよい。
 基板6を構成する透光性基板は、無色透明な基板に限らず、多少の着色がなされたものでもよい。ここにおいて、基板6を構成する透光性基板としては、ソーダライムガラス基板や無アルカリガラス基板などのガラス基板を用いているが、ガラス基板に限らず、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂などにより形成されたプラスチックフィルムやプラスチック基板などを用いればよい。ここで、ガラス基板は、すりガラス状のものでもよい。また、基板6は、当該基板6内に当該基板6の母材とは屈折率の異なる粒子、粉体、泡などを含有させることによって、光拡散性を付与したものでもよい。また、基板6を通さずに光を射出させる場合、基板6は、必ずしも光透過性を有するものでなくてもかまわず、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光特性、寿命特性などを損なわない限り、任意の材料により形成されたものを使用することができる。特に、通電時の有機エレクトロルミネッセンス素子の発熱による温度上昇を軽減するために、基板6として、熱伝導性の高い材料により形成されたもの(例えば、金属基板、ホーロー基板、AlN基板など)を使用すれば、放熱性の向上による高輝度化および長寿命化を図れる。
 ここで、陽極1は、発光層3中にホールを注入するための電極であり、仕事関数の大きい金属、合金、電気伝導性化合物、あるいはこれらの混合物からなる電極材料を用いることが好ましく、陽極1のエネルギー準位とHOMO(Highest Occupied Molecular Orbital)準位との差が大きくなりすぎないように仕事関数が4eV以上6eV以下のものを用いるのが好ましい。このような陽極1の電極材料としては、例えば、CuI、ITO、SnO2、ZnO、IZOなど、PEDOT、ポリアニリンなどの導電性高分子および任意のアクセプタなどでドープした導電性高分子、カーボンナノチューブなどの導電性光透過性材料を挙げることができる。ここにおいて、陽極1は、基板6の上記一表面側に、真空蒸着法、スパッタ法、塗布法などによって薄膜として形成すればよい。また、陽極1としてITO基板などの導電性を有する透光性基板を用いれば、上述の基板6は特に設ける必要はない。
 また、発光層3において発光した光を陽極1を透過させて外部に放射させるためには、陽極1の光透過率を70%以上にすることが好ましい。さらに、陽極1のシート抵抗は数百Ω/□以下とすることが好ましく、特に好ましくは100Ω/□以下とするものである。ここで、陽極1の膜厚は、陽極1の光透過率、シート抵抗などの特性を上記のように制御するために材料により異なるが、500nm以下、好ましくは10~200nmの範囲で設定するのがよい。
 また、陰極2は、発光層3中に電子を注入するための電極であり、仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物およびこれらの混合物からなる電極材料を用いることが好ましく、陰極2のエネルギー準位とLUMO(Lowest Unoccupied Molecular Orbital)準位との差が大きくなりすぎないように仕事関数が1.9eV以上5eV以下のものを用いるのが好ましい。このような陰極2の電極材料としては、例えば、アルミニウム、銀、マグネシウムなど、およびこれらと他の金属との合金、例えばマグネシウム-銀混合物、マグネシウム-インジウム混合物、アルミニウム-リチウム合金を例として挙げることができる。また、金属の導電材料、金属酸化物など、およびこれらと他の金属との混合物、例えば、Al23からなる極薄膜(ここでは、トンネル注入により電子を流すことが可能な1nm以下の薄膜)とAlからなる薄膜との積層膜なども使用可能である。また、ITO、IZOなどに代表される透明電極を用い、陰極2側から光を取りだす構成としてもよい。
 上述の陰極2は、例えば、真空蒸着法やスパッタ法などにより薄膜として形成することができる。また、発光層3おいて発光した光を陽極1側から取り出す場合には、陰極2の光透過率を10%以下にすることが好ましい。これに対し、陰極2を透明電極として陰極2側から光を取りだす場合(陽極1と陰極2との両方から光を取り出す場合も含む)には、陰極2の光透過率を70%以上にすることが好ましい。この場合の陰極2の膜厚は、陰極2の光透過率などの特性を制御するために材料により異なるが、500nm以下、好ましくは100~200nmの範囲で設定するのがよい。
 発光層3の材料としては、有機エレクトロルミネッセンス素子用の材料として知られる任意の材料が使用可能である。例えばアントラセン、ナフタレン、ピレン、テトラセン、コロネン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリル、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、トリス(8-ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体、トリス(4-メチル-8-キノリナート)アルミニウム錯体、トリス(5-フェニル-8-キノリナート)アルミニウム錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、トリ-(p-ターフェニル-4-イル)アミン、1-アリール-2,5-ジ(2-チエニル)ピロール誘導体、ピラン、キナクリドン、ルブレン、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアリーレン誘導体、ジスチリルアミン誘導体および各種蛍光色素など、上述の材料系およびその誘導体を始めとするものが挙げられるが、これらに限定するものではない。また、これらの化合物のうちから選択される発光材料を適宜混合して用いることも好ましい。また、上記化合物に代表される蛍光発光を生じる化合物のみならず、スピン多重項からの発光を示す材料系、例えば燐光発光を生じる燐光発光材料、およびそれらからなる部位を分子内の一部に有する化合物も好適に用いることができる。また、これらの材料からなる発光層は、蒸着法、転写法などの乾式プロセスによって成膜しても良いし、スピンコート法、スプレーコート法、ダイコート法、グラビア印刷法など、湿式プロセスによって成膜するものであってもよい。
 上述のホール注入層に用いられる材料は、ホール注入性の有機材料、金属酸化物、いわゆるアクセプタ系の有機材料あるいは無機材料、p-ドープ層などを用いて形成することができる。ホール注入性の有機材料とは、ホール輸送性を有し、また仕事関数が5.0~6.0eV程度であり、陽極1との強固な密着性を示す材料などがその例であり、例えば、CuPc、スターバーストアミンなどがその例である。また、ホール注入性の金属酸化物とは、例えば、モリブデン、レニウム、タングステン、バナジウム、亜鉛、インジウム、スズ、ガリウム、チタン、アルミニウムのいずれかを含有する金属酸化物である。また、1種の金属のみの酸化物ではなく、例えばインジウムとスズ、インジウムと亜鉛、アルミニウムとガリウム、ガリウムと亜鉛、チタンとニオブなど、上記のいずれかの金属を含有する複数の金属の酸化物であっても良い。また、これらの材料からなるホール注入層は、蒸着法、転写法などの乾式プロセスによって成膜しても良いし、スピンコート法、スプレーコート法、ダイコート法、グラビア印刷法などの湿式プロセスによって成膜するものであってもよい。
 また、ホール輸送層に用いる材料は、例えば、ホール輸送性を有する化合物の群から選定することができる。この種の化合物としては、例えば、4,4’-ビス[N-(ナフチル)-N-フェニル-アミノ]ビフェニル(α-NPD)、N,N’-ビス(3-メチルフェニル)-(1,1’-ビフェニル)-4,4’-ジアミン(TPD)、2-TNATA、4,4’,4”-トリス(N-(3-メチルフェニル)N-フェニルアミノ)トリフェニルアミン(MTDATA)、4,4’-N,N’-ジカルバゾールビフェニル(CBP)、スピロ-NPD、スピロ-TPD、スピロ-TAD、TNBなどを代表例とする、アリールアミン系化合物、カルバゾール基を含むアミン化合物、フルオレン誘導体を含むアミン化合物などを挙げることができるが、一般に知られる任意のホール輸送材料を用いることが可能である。
 また、電子輸送層4に用いる材料は、電子輸送性を有する化合物の群から選定することができる。この種の化合物としては、Alq3等の電子輸送性材料として知られる金属錯体や、フェナントロリン誘導体、ピリジン誘導体、テトラジン誘導体、オキサジアゾール誘導体などのヘテロ環を有する化合物などが挙げられるが、この限りではなく、一般に知られる任意の電子輸送材料を用いることが可能である。
 ところで、上述の第1の電子注入層5aおよび第2の電子注入層5bは、陰極2から発光層3への電子の注入を容易にするための層である。
 ここにおいて、第1の電子注入層5aの材料は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどのアルカリ金属に限定される。
 一方、第2の電子注入層5bは、絶縁性無機材料を用いて形成することができる。絶縁性無機材料としては、比抵抗が1×105Ωcm以上であれば、特に限定されないが、例えば、フッ化リチウムやフッ化マグネシウムなどの金属フッ化物、塩化ナトリウム、塩化マグネシウムなどに代表される金属塩化物などの金属ハロゲン化物や、アルミニウム、コバルト、ジルコニウム、チタン、バナジウム、ニオブ、クロム、タンタル、タングステン、マンガン、モリブデン、ルテニウム、鉄、ニッケル、銅、ガリウム、亜鉛、Siなどの各種金属の酸化物、窒化物、炭化物、酸化窒化物など、例えばAl23、MgO、酸化鉄、AlN、SiN、SiC、SiON、BNなどの絶縁物となるものや、SiO2やSiOなどをはじめとする珪素化合物、炭素化合物などから任意に選択して用いることができる。これらの材料は、真空蒸着法やスパッタ法などにより形成することで薄膜状に形成することができる。
 第2の電子注入層5bの材料として絶縁性無機材料を採用する場合、第2の電子注入層5bの成膜時の膜厚は、0.3nm~30nmで設定すればよいが、より好ましくは10nm以下である。第2の電子注入層5bの成膜時の膜厚を10nm以下にすることにより、第2の電子注入層5bの電気抵抗を無視できるレベルまで小さくすることができ、駆動電圧を低下させることができる。なお、第2の電子注入層5bの成膜時の膜厚は、例えば、蒸着装置を用いて第2の電子注入層5bを成膜するような場合には、水晶振動子にて計測される値であって、平均膜厚である。要するに、第2の電子注入層5bは、成膜時の膜厚が小さい場合(例えば、0.5nm以下の場合)、連続膜状とならずに島状となる可能性もあるが、必ずしも連続膜状となる必要はない。
 また、第2の電子注入層5bは、絶縁性無機材料に限らず、導電性無機材料を用いて形成してもよい。導電性無機材料としては、比抵抗が1×105Ωcm未満であれば、特に限定されないが、例えば、金属、電気伝導性化合物などから適宜選定して形成することができる。このような導電性無機材料としては、例えば、アルミニウム、コバルト、ジルコニウム、チタン、バナジウム、ニオブ、クロム、タンタル、タングステン、マンガン、モリブデン、ルテニウム、鉄、ニッケル、銅、ガリウム、亜鉛、マグネシウムなどの各種金属、ITO、SnO2、ZnO、IZOなどを挙げることができる。
 第2の電子注入層5bの材料として導電性無機材料を採用する場合、第2の電子注入層5bの成膜時の膜厚は、0.3nm~50nmで設定すればよい。また、第2の電子注入層5bの電気抵抗に起因して有機エレクトロルミネッセンス素子の発光特性等が損なわれなければ、第2の電子注入層5bの膜厚を50nmよりも大きな値としてもよい。
 第2の電子注入層5bの材料として絶縁性無機材料と導電性無機材料とのいずれを採用する場合にも、重要なのは、第2の電子注入層5bが非結晶性無機材料から構成される点である。このような第2の電子注入層5bは、上述の絶縁性無機材料や導電性無機材料をアモルファス状の薄膜(連続膜に限定するものではない)が形成されるような成膜条件で成膜することにより形成すればよい。また、第2の電子注入層5bの材料としては、上述の材料以外に、アモルファスSi、アモルファスGeなど、アモルファス金属も採用可能である。
 以上説明した本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、陽極1と陰極2との間に、少なくとも、陽極1側から順に、発光層3、電子輸送層4、第2の電子注入層5b、第1の電子注入層5aを備え、陰極2側の第1の電子注入層5aが、アルカリ金属からなり、電子輸送層4側の第2の電子注入層5bが、非結晶性無機材料からなる。
 すなわち、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子は、陽極1と、陰極2と、アルカリ金属を用いて陽極1と陰極2との間に形成される第1の電子注入層5aと、第1の電子注入層5aと陽極1との間に形成される電子輸送層4と、電子輸送層4と陽極1との間に形成される発光層3と、を備える。第1の電子注入層5aと電子輸送層4との間には第2の電子注入層5bが形成され、第2の電子注入層5bは非結晶性無機材料により形成される。
 以上述べた本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子によれば、電子注入性能を向上させつつ第1の電子注入層5aから陽極1側(図1に示した例では、発光層3側)へのアルカリ金属の拡散を抑制することができ、発光効率の向上を図れるとともに駆動電圧の低電圧化を図れる。しかも、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子によれば、第2の電子注入層5bが非結晶性無機材料からなるので、第2の電子注入層5bを蒸着法により形成することが可能であり、製造が容易になるとともに製造コストの低減を図れる。ここにおいて、本実施形態の有機エレクトロルミネッセンス素子では、上述のように第2の電子注入層5bの材料として非結晶性無機材料を用いているので、結晶性無機材料に比べて蒸着が容易であるという利点や、第2の電子注入層5bとして形成した膜の導電率の異方性がなく、第2の電子注入層5bの面内で導電率のばらつきが発生するのを防止でき、発光むらの発生を抑制できるという利点や、第2の電子注入層5bの膜応力が小さく、第1の電子注入層5aおよび電子輸送層4との密着性が向上して剥れにくくなり、長期信頼性が向上する(特に、基板6としてフレキシブル基板のような可撓性の基板6を用いている場合に効果が大きい)とともに、駆動電圧の低電圧化を図れる。
 また、第2の電子注入層5bの非結晶性無機材料として、絶縁性無機材料を採用する場合、第2の電子注入層5bの平均膜厚を0.3nm以上30nm以下にすれば、第2の電子注入層5bの電気抵抗に起因した駆動電圧の上昇を防止することができる。
 ところで、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子の積層構造などは、本発明の技術思想に反しない限り適宜変更可能であり、上述のように、図1の積層構造に限らず、ホール注入層やホール輸送層を必要に応じて適宜設けてもよい。また、陽極1と陰極2の間に、複数の発光層3を備えていてもよい(例えば、複数の発光層3として、青色正孔輸送性発光層と、緑色電子輸送性発光層と、赤色電子輸送性発光層との積層構造を備えてもよいし、青色電子輸送性発光層と緑色電子輸送性発光層と赤色電子輸送性発光層との積層構造を備えてもよい)し、基板6以外の積層構造を複数積層した構成であってもよい。
 また、図2に示す他の構成例のように、陽極1と陰極2との間において厚み方向において離間して2つの発光層3a,3bを備えるようにし、陽極1に近い側の発光層3aと陰極2に近い側の発光層3bとの間で、陰極2に近い側から順に、第1の電子注入層5a、第2の電子注入層5bを備えるようにしてもよい。なお、各発光層3a,3bの材料としては、上述の発光層3として適用可能な材料から適宜選択すればよい。
 図2の構成例の有機エレクトロルミネッセンス素子によれば、陽極1に近い側の発光層3aへの電子注入性を向上させることができ、発光効率を向上できるとともに、駆動電圧の低電圧化を図れる。なお、図2の構成例においても、必要に応じてホール注入層、ホール輸送層などを設けてもよい。
 (実施例1)
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子は、図1に示した構成において、陽極1と発光層3との間にホール注入層(図示せず)とホール輸送層(図示せず)との積層構造を有している。
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造にあたっては、陽極1として、厚み:150nm、平面サイズ:5mm×5mm、シート抵抗:約10Ω/□のITO膜が成膜された、0.7mm厚のガラス製の基板6を用意した。そして、まず、この基板6を、洗剤、イオン交換水、アセトンで各10分間ずつ超音波洗浄し、その後、IPA(イソプロピルアルコール)で蒸気洗浄して乾燥し、さらにUVとO3とによる表面清浄化処理を施した。
 次に、この基板6を真空蒸着装置のチャンバ内に配置し、1×10-4Pa以下の減圧雰囲気下で、陽極1上に、4,4’-ビス[N-(ナフチル)-N-フェニル-アミノ]ビフェニル(α-NPD)と酸化モリブデン(MoO3)の共蒸着体(モル比1:1)を30nmの膜厚でホール注入層として成膜した。続いて、ホール注入層上に、α-NPDを30nmの膜厚でホール輸送層として成膜した。次いで、このホール輸送層上に、Alq3に対するキナクリドンの割合を3質量%として共蒸着することで30nmの膜厚の発光層3を成膜した。続いて、この発光層3上に、BCPを60nmの膜厚で電子輸送層4として成膜した。その後、電子輸送層4上に、IZOを40nmの膜厚で第2の電子注入層5bとして成膜し、次に、第2の電子注入層5b上にリチウムを1nmの膜厚で第1の電子注入層5aとして成膜した。次に、第1の電子注入層5a上にアルミニウムを100nmの膜厚で陰極2として成膜した。なお、陰極2の蒸着速度は、0.4nm/sとした。
 (実施例2)
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子は、実施例1の有機エレクトロルミネッセンス素子と基本構成は同じであり、第2の電子注入層5bおよび第1の電子注入層5aの材料や膜厚が相違する。
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造にあたっては、発光層3上の電子輸送層4上に、抵抗加熱蒸着法により、LiFを1nmの膜厚で第2の電子注入層5bとして成膜し、次に、第2の電子注入層5b上にセシウムを1nmの膜厚で第1の電子注入層5aとして成膜した点のみが実施例1と相違するだけである。
 (実施例3)
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子は、実施例1の有機エレクトロルミネッセンス素子と基本構成は同じであり、第2の電子注入層5bおよび第1の電子注入層5aの材料や膜厚が相違する。
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造にあたっては、発光層3上の電子輸送層4上に、抵抗加熱蒸着法により、アルミニウムを2nmの膜厚で第2の電子注入層5bとして成膜し、次に、第2の電子注入層5b上にカリウムを3nmの膜厚で第1の電子注入層5aとして成膜した点のみが実施例1と相違するだけである。
 (実施例4)
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子は、図2に示した構成に加えて、第1の電子注入層5aと陰極2に近い側の発光層3bとの間にホール輸送層(図示せず)と、当該発光層3bと陰極2との間に電子輸送層と電子注入層との積層構造とを有している。
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造にあたっては、実施例1と同様、陽極1として、厚み:150nm、平面サイズ:5mm×5mm、シート抵抗:約10Ω/□のITO膜が成膜された、0.7mm厚のガラス製の基板6を用意した。そして、まず、この基板6を、洗剤、イオン交換水、アセトンで各10分間ずつ超音波洗浄し、その後、IPA(イソプロピルアルコール)で蒸気洗浄して乾燥し、さらにUVとO3とによる表面清浄化処理を施した。
 次に、この基板6を真空蒸着装置のチャンバ内に配置し、1×10-4Pa以下の減圧雰囲気下で、陽極1上に、4,4’-ビス[N-(ナフチル)-N-フェニル-アミノ]ビフェニル(α-NPD)と酸化モリブデン(MoO3)の共蒸着体(モル比1:1)を30nmの膜厚でホール注入層として成膜した。続いて、第1のホール注入層上に、α-NPDを30nmの膜厚でホール輸送層(以下、第1のホール輸送層と称する)として成膜した。次いで、この第1のホール輸送層上に、Alq3に対するキナクリドンの割合を3質量%として共蒸着することで30nmの膜厚の発光層3a(以下、第1の発光層3aと称する)を成膜した。続いて、この第1の発光層3a上に、BCPを60nmの膜厚で電子輸送層4として成膜した。その後、電子輸送層4の上に、酸化モリブデンを2nmの膜厚で第2の電子注入層5bとして成膜し、次に、第2の電子注入層5b上にルビジウムを1nmの膜厚で第1の電子注入層5aとして成膜した。次に、第1の電子注入層5a上に、α-NPDを40nmの膜厚でホール輸送層(以下、第2のホール輸送層と称する)として成膜し、第2のホール輸送層上にAlq3に対するキナクリドンの割合を7質量%として共蒸着することで30nmの膜厚の発光層3b(以下、第2の発光層3bと称する)を成膜した。その後、第2の発光層3b上に、BCPを40nmの膜厚で電子輸送層として成膜し、続いて、LiFを0.5nmの膜厚で電子注入層として成膜した。更にその後、アルミニウムを100nmの膜厚で陰極2として成膜した。なお、陰極2の蒸着速度は、0.4nm/sとした。
 (実施例5)
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子は、実施例1の有機エレクトロルミネッセンス素子と基本構成は同じであり、第2の電子注入層5bおよび第1の電子注入層5aの材料や膜厚が相違する。
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造にあたっては、発光層3上の電子輸送層4上に、抵抗加熱蒸着法により、アルミニウムを2nmの膜厚で第2の電子注入層5bとして成膜し、次に、第2の電子注入層5b上にリチウムを1nmの膜厚で第1の電子注入層5aとして成膜した点のみが実施例1と相違するだけである。
 (実施例6)
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子は、実施例1の有機エレクトロルミネッセンス素子と基本構成は同じであり、第2の電子注入層5bおよび第1の電子注入層5aの材料や膜厚が相違する。
 本実施例の有機エレクトロルミネッセンス素子の製造にあたっては、発光層3上の電子輸送層4上に、抵抗加熱蒸着法により、マグネシウムを2nmの膜厚で第2の電子注入層5bとして成膜し、次に、第2の電子注入層5b上にリチウムを1nmの膜厚で第1の電子注入層5aとして成膜した点のみが実施例1と相違するだけである。
 (比較例1)
 実施例1と略同じ構成で、第2の電子注入層5bを備えていない点のみが相違する有機エレクトロルミネッセンス素子を比較例1として製造した。
 上述の実施例1および比較例1それぞれの有機エレクトロルミネッセンス素子に電流密度が10mA/cm2の電流を流したときの駆動電圧および発光効率を測定した結果を下記表1に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000001
 表1から、比較例1と比較して、実施例1の方が、駆動電圧が低下し、発光効率が向上していることが分かる。
 また、実施例1および比較例1それぞれの有機エレクトロルミネッセンス素子中のLi元素の深さプロファイルをSIMS(Secondary Ion Mass Spectroscopy)により分析した結果を図3に示す。ここで、図3の縦軸は相対強度(Relative Intensity)、横軸は、陽極1における陰極2との対向面からの相対深さ(Normalized Position)であって、相対深さが0の位置が陽極1と上記ホール注入層との界面の位置に相当し、相対深さが1.1の位置が第1の電子注入層5aと陰極2との界面の位置に相当しており、同図中に実線で示す「X」が実施例1の深さプロファイル、破線で示す「Y」が比較例1の深さプロファイルである。図3から、比較例1と比較して、実施例1では陽極1側へのLiの拡散が抑制されていることが確認された。
 以上のように、実施例1の有機エレクトロルミネッセンス素子によれば、比較例1の有機エレクトロルミネッセンス素子に比べて、発光層3への電子注入性能を向上させつつ、アルカリ金属の拡散を抑制することにより、発光効率を高めるとともに駆動電圧を低下させることが実現されることが確認された。

Claims (10)

  1.  陽極と、
     陰極と、
     アルカリ金属を用いて前記陽極と前記陰極との間に形成される第1の電子注入層と、
     前記第1の電子注入層と前記陽極との間に形成される電子輸送層と、
     前記電子輸送層と前記陽極との間に形成される発光層と、を備え、
     前記第1の電子注入層と前記電子輸送層との間には、第2の電子注入層が形成され、
     前記第2の電子注入層は、非結晶性無機材料により形成される
     ことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2.  前記非結晶性無機材料は、絶縁性無機材料であり、
     前記第2の電子注入層の平均膜厚は0.3nm以上30nm以下である
     ことを特徴とする請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3.  前記第2の電子注入層の平均膜厚は0.3nm以上10nm以下である
     ことを特徴とする請求項2記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4.  前記非結晶性無機材料は、比抵抗が1×105Ωcm以上の絶縁性無機材料である
     ことを特徴とする請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5.  前記非結晶性無機材料は、比抵抗が1×105Ωcm未満の導電性無機材料である
     ことを特徴とする請求項1記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6.  前記アルカリ金属はリチウムであり、
     前記非結晶性無機材料はIZOである
     ことを特徴とする請求項1または5記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  7.  前記アルカリ金属はセシウムであり、
     前記非結晶性無機材料はLiFである
     ことを特徴とする請求項1~4のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  8.  前記アルカリ金属はリチウムであり、
     前記非結晶性無機材料はアルミニウムである
     ことを特徴とする請求項1または5記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9.  前記アルカリ金属はルビジウムであり、
     前記非結晶性無機材料は酸化モリブデンである
     ことを特徴とする請求項1~4のうちいずれか1項記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  10.  前記アルカリ金属はリチウムであり、
     前記非結晶性無機材料はマグネシウムである
     ことを特徴とする請求項1または5記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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