WO2009110525A1

WO2009110525A1 - ジョブネットワーク自動生成装置、方法及びプログラム記録媒体

Info

Publication number: WO2009110525A1
Application number: PCT/JP2009/054117
Authority: WO
Inventors: 高井真志
Original assignee: 日本電気株式会社
Priority date: 2008-03-07
Filing date: 2009-02-26
Publication date: 2009-09-11
Also published as: EP2251785A4; JP2009217405A; CN101939728A; US20110035746A1; EP2251785A1

Abstract

　従来の技術では、メインフレーム等で使用されるＪＣＬ言語で記述されたジョブを、種々のオープンシステムへ移行させることを支援出来ない。　本発明の一つ目のアスペクトによるジョブネットワーク自動生成装置は、入力したＪＣＬファイルからジョブ内に於けるジョブステップ制御フローを記述するフローリンク、および、前記フローリンクに関連付けられて、各ジョブステップを記述するスクリプトファイルを作成するジョブネットワーク生成手段と、前記フローリンクおよび前記スクリプトファイルから、ジョブネットワーク定義ファイルを作成するジョブネットワーク出力手段とを備える。

Description

明細

ジョブネットワーク自動生成装置、方法及びプログラム記録媒体技術分野

本発明は、 .ジョブネットワーク自動生成装置、方法及びプログラム記録媒体に関する。背景の技術

近年、多くの企業システムにおいて、メインフレームから U N I X (登録商標）サーバや W i n d o w s (登録商標）などの汎用 O Sを使用したオープンシステムへのシステム更改が活発に行われている。しかし、そのようなシステム更改においては、これまでメインフレーム上で運用されていたジョブ資産の移行が大きな問題となる。一般的に、それらのジョブ資産はジョブ制御言語（ J C L ： J o b C o n t r o l L a n g u a g e ) で記述されているが、オープンシステム上の汎用ジョブ管理ソフトウェアは、この言語を解釈できなレそのため、これらの J C L記述が表現しているジョブ制御情報を、汎用ジヨブ管理ソフトウエアにおけるジョブネットワーク · フロー（流れ図）に移行することが行われる。

ジョブネットワーク · フローの形式は、各ジョブ管理ソフトウエアによって種々の形式が存在する。図 1— 1〜図 1— 4は全て、同一の順序関係を表したジョブネットワーク · フローである。一般的なジョブ管理ソフトウエアでは、特に記述上の制約を設けず、ユーザに自由な記述を行わせることが多い。しかし、制約を設けない方式の場合、同じ順序関係を表現するジョブネットワーク • フローを作成しても、作業者の感性によって、完成するジョブネットワーク ' フローが、図 1— 2になるか図 1 一 3になるかは定かではない。同じ順序関係で、異なる様々な形状のジョブネットワーク · フローが混在することは、ジヨブ移行時のテス卜の効率性の点からも、移行後の保守性の点からも問題となる。

この問題の解決のため、図 1 一 1のように、始点と終点をあらかじめ固定し、ジョブネットワーク · フローの線の引かれ方をジョブ管理ソフトウェア側で制限するジョブ管理ソフトウェアが存在する。この制限のおかげで、順序関係が与えられたとき、ほぼ一意のジョブネットワーク · フローが作成される。このジョブ管理ソフトウエアは、誰がジョブネットワーク · フローを作成しても、同様の形式のフローになり、保守性の高い平易なジョブネットワーク · フ口 —を作成できることを訴求している。

しかし、そのようなジョブ管理ソフトウエア上に J C Lファイルを移行するためには、 J C L記述を、その形式の平易なジョブネットワーク · フローに変換する必要がある。この変換に際しては、いくつかの問題点が存在する。第 1の問題点は、変換作業をシステムエンジニアの人手によって行った場合、 J C Lファイルが大量に存在するユーザ環境では、人為的ミスによる品質低下が発生することである。そのリカバリをするために実施されるテスト作業は、膨大なコストを必要とする。そのため、移行作業を自動化する必要がある。第 2の問題点は、次の通り.である。 J C Lファイルは、コマンドイン夕プリ夕的な文法の実処理記述の中に、並列実行や待ち合わせなどの制御命令を記述する特殊な制御情報を含む。そして、制御命令には、 ¥ S UB J〇B ¥EN D S UB J OB (並列実行）のように任意の箇所に記述することが可能な制御命令と、 ¥WA I T S UBのように記述した箇所で明確に待ち合わせが行われる制御命令とが存在する。このような J C Lファイルを、単純な自動変換ツールで変換した場合、図 1一 4のような線の交差が発生するような煩雑なジョブネットワーク · フローが生成されてしまうことが多々ある。この場合、作成されたジョブネットワーク · フローを前述のジョブ管理ソフトウエアに適用することができなくなる。

関連技标 ίとしては、以下のような発明が知られる。特開 2 0 0 1— 1 6 6 9 2 8号公報（特許文献 1参照）には、ジョブネットを自動生成する自動生成装置の発明が記載されている。自動生成装置は、ジョブネットの設計情報（システムフロー、ジョブフロー、同一ジョブ、デ一夕項目情報定義、レコード情報定義、ファイル情報定義、運用スケジュール）を入力する画面から、設計情報を一元管理するデータベースを作成する。この自動生成装置は、登録された運用スケジュールより、ジョブネット構成ファイル生成機構を通じて、ジョブネット構成ファイルを生成する。この自動生成装置は、ジョブネットワーク - フ口一を入力とするものであり、 J C Lファイルを入力とするものではない。特開 2 0 0 1— 2 8 2 5 4 9号公報（特許文献 2参照）には、プログラム変換装置の発明が記載されている。プログラム変換装置は、複数のプログラム力ゥン夕と、複数のスレッド実行装置とを備える。複数のスレッド実行装置は、制御投機的モードでスレッドを実行すること、データ依存投機的モードでスレッドを実行することが可能とされる。制御投機的モードは、複数のプログラムカウン夕に従って、複数のスレッドの命令を、同時に、フェッチ、解釈、実行し、スレッド生成時以降に、レジスタセットに及ぼした変更を、後に取り消し可能なモードである。データ依存投機的モードは、自スレッドがメモリ領域から値をロードした後に、自スレッドを生成した親スレッドが同一メモリ領域に値をストァした場合に、自スレツドの少なくとも当該ロード以降の処理結果を破棄し、それらの処理を再実行するモードである。

プログラム変換装置は、与えられた原始プログラムをマルチスレツドプロセッサ向けに変換する。マルチスレッドプロセッサは、命令セットとして、次の処理を、単一又は高々数個の機械語命令の組み合わせで実行できる命令セットを有する。第一の処理は、スレド実行装置で実行中のスレッドが制御投機的モードの新たなスレッドを生成することである。第二の処理は、指定された条件が成立していれば自スレツドを終了させると共に、自スレツドが生成した制御投機的モードのスレツドの制御投機的モードを解除することである。第三の処理は、生成した制御投機的モードのスレッドを破棄することである。第四の処理は、自スレツドが生成するスレツドが指定されたァドレスのメモリ領域からのロードを行う際に、その動作を一時停止させることをあらかじめ指示することである。第五の処理は、指定されたメモリアドレスに対する前記ロード一時停止指示を解除することである。第六の処理は、スレッド実行装置で実行中のスレツドがデ一夕依存投機的モードの新たなスレツドを生成することである。第七の処理は、自スレッドが生成したデータ依存投機的モードのスレッドのデ一夕依存投機的モードを解除することである。

プログラム変換装置は、レジス夕割り当て試行部と、フォーク（F O R K ) 箇所決定部と、命令並べ換え部と、レジス夕割り当て部とを備える。レジスタ割り当て試行部は、並列化に先立ってレジス夕割り当てを試み、中間プログラム上の各変数、及び中間項のレジス夕割り当て状況を予測する。フォーク箇所決定部は、レジス夕割り当て試行部のレジスタ割り当て試行結果に基づいて、中間プログラム,における条件分岐部分を、スレツド生成命令を用いた並列コードに変換するか否か決定.する。さらに、フォーク箇所決定部は、並列コードの並列実行方式の決定を行う。命令並べ換え部は、フォーク箇所決定部での決定結果に基づいて、中間プログラム中の条件分岐部分を、ズレッド生成命令を用いた並列コードに変換する。そして、命令並べ換え部は、レジスタ割り当て試行結果を参照して、スレッド間のメモリを介したデータ依存関係を保証する命令を、スレッド生成命令の前後に挿入すると共に、スレッド生成が早い段階で行われるように、スレッド生成命令の前後の命令を並べ換える。レジスタ割り当て部は、並列化され並べ換えられた命令列に対して、物理レジス夕が割り当てられるか否かに関して、レジス夕割り当ての試行時と同じ割り当て結果となるように確定的なレジス夕割り当てを行う。

このプログラム変換装置はコンパイラであり、その目的は、プロセス間のデ —夕依存性の回避と並列処理の効率化である。

特開 2 0 0 7— 2 5 7 3 8 4号公報（特許文献 3参照）には、バッチ系のシステム設計図を自動的に生成するジョブネット図自動生成置の発明が記載されている。ジョブネット図自動生成装置は、デ一夕べ一ス部と、当該デ一夕べース部から情報を検索し表示する情報抽出表示部とよりなる。データベース部は、バッチ系を構成するジョブ、プログラム及びファイルの I Dを示すジョブ情報、プログラム情報及びファイル情報と、ジョブ及びファイルの分類を示すジョブ分類情報及びファイル分類情報と、上記各情報の関連付けを示す関連付け情報とを有する。情報抽出表示部は、抽出するステップと、生成するステツプを実行するプログラムを備える。情報抽出表示部は、抽出するステップにおいて、ジョブの分類情報を指定して、当該分類を有するジョブ情報をデータべース部から抽出する。情報抽出表示部は、生成するステップにおいて、関連付け情報より抽出されたジョブ情報の前後関係を判断してジョブ情報の関連を示す図形を生成する。このジョブネット図自動生成装置では、順序関係情報を元に、どのようなポリシーで、ジョブネットワーク · フローを作成するのかが明確でない。そのため、ジョブ数が巨大で、順序関係が入り組んでいる場合には、作成されたジョブネッ卜ワーク · フローが、煩雑で、理解しにくく、実用に耐えないものとなる可能性が高い。また、ジョブネットワーク · フローが、変換のたびに（フローが図示する論理的意味は同じだが、人が視覚出来る「絵」として）異なるフローに変換されてしまう可能性がある。

特開平 8— 1 4 7 1 5 6号公報（特許文献 4参照）には、プログラム移植システムの発明が記載されている。プログラム移植システムは、移植元のコンビユー夕システムでジョブ制御言語を用いて自動実行されている一連のプロ.グラムを、移植先のコンピュータシステム上で自動実行可能なよにプログラム移植する。プログラム移植システムは、ジョブ制御プログラム入力手段と、入力ファイル存在検索手段と、論理関係精査手段と、外部参照ファイル入力手段と、ログリスト出力手段と、変更プログラム出力手段とを備える。

ジョブ制御プログラム入力手段は、移植元のコンピュータシステム用のジョブ制御言語で記述されたジョブ制御プログラムを入力する。入力ファイル存在検索手段は、ジョブ制御プログラムのファイル指定文中で指定された入力ファィルに該当するファイルが移植先のコンピュータシステム内の記憶装置上に存在するか否かを検索する。論理関係精査手段は、ジョブ制御プログラムに記述されている論理関係を精査する。外部参照ファイル入力手段は、ジョブ制御プログラムに記述されている外部参照ファイルに該当するファイルを移植先の；] ンピュー夕システム内の記憶装置から入力する。ログリスト出力手段は、プログラム入力手段、入力ファイル存在検索手段、論理関係精査手段及び外部参照ファイル入力手段でエラーが生じた場合にエラーの存在を示すログリストを出力する一方、エラ一が生じなかった場合にエラ一の不存在を示すログリストを出力する。変更プログラム出力手段は、プログラム入力手段、入力ファイル存在検索手段、論理関係精査手段及び外部参照ファイル入力手段でエラーが生じなかった場合に、ジョブ制御プログラムを移植先のコンピュータシステム用に変更して出力する。

このプログラム移植システムは、フロー形状の簡易化や最適化、並びに、ジヨブネットワーク · フローの可読性および可視化を向上することは出来ない。さらに、プログラム移植システムは、ジョブ実行環境の管理工数 ·運用工数 - 保守工数の削減にも有用ではない。 [特許文献 1 ]特開 2 0 0 1— 1 6 6 9 2 8号公報

[特許文献 2 ]特開 2 0 0 1 - 2 8 2 5 4 9号公報

[特許文献 3 ]特開 2 0 0 7— 2 5 7 3 8 4号公報

[特許文献 4 ]特開平 8 — 1 4 7 1 5 6号公報発明の開示

発明が解決しょうとする課題

上記特許文献の技術は、メインフレーム等で使用される J C L言語で記述されたジョブを、種々のオープンシステムへ移行させることを支援出来ない。その理由は、上述したとおりである。本発明は、上記課題を解決するための、ジョブネットワーク自動生成装置、方法及びプログラム記録媒体を提供する。課題を解決するための手段

本発明の一つ目のアスペクトによるジョブネットワーク自動生成装置は、入力した J C Lファイルからジョブ内に於けるジョブステップ制御フローを記述するフローリンク、および、前記フローリンクに関連付けられて、各ジョブステツプを記述するスクリプトファイルを作成するジョブネットワーク生成手段と、前記フローリンクおよび前記スクリプトファイルから、ジョブネットヮ一ク定義ファイルを作成するジョブネットワーク出力手段とを備える。

本発明の二つ目のァスぺク卜による記録媒体に記録されたジョブネットヮーク自動生成プログラムは、コンピュータに、入力した J C Lファイルからジョブ内に於けるジョブステップ制御フローを記述するフローリンク、および、前記フローリンクに関連付けられて、各ジョブステップを記述するスクリプトフアイルを作成するジョブネットワーク生成処理と、前記フローリンクおよび前記スクリブトファイルから、ジョブネットワーク定義ファイルを作成するジョブネットワーク出力処理とを実行させる。

本発明の一つ目のアスペクトによるジョブネットワーク自動生成方法は、コンピュー夕が、入力した J C Lファイルからジョブ内に於けるジョブステップ制御フローを記述するフローリンク、および、前記フローリンクに関連付けられて、各ジョブステップを記述するスクリプトファイルを作成し、前記フローリンクおよび前記スクリプトファイルから、ジョブネットワーク定義ファイルを作成する。

発明の効果

本発明のジョブネッ卜ワーク自動生成装置は、メインフレーム等で使用される J C L言語で記述された J C Lファイルを、ジョブネットワーク定義フアイルに変換することができる。

図面の簡単な説明

[図 1— 1 ] 図 1— 1は、同一の順序関係を表したジョブネッ卜ワーク - フローを示す第一の図である。

[図 1 .一 2 ] 図 1 一 2は、同一の順序関係を表したジョブネットワーク · フローを示す第二の図である。

[図 1 一 3 ] 図 1 一 3は、同一の順序関係を表したジョブネットワーク - フローを示す第三の図である。

[図 1 一 4 ] 図 1 一 4は、同一の順序関係を表したジョブネットワーク - フローを示す第四の図である。

[図 2 ] 図 2は、ジョブネットワーク自動生成装置の全体構成を示す図である。 .

[図 3 ] 図は、 J C L→中間ファイル変換部の構成図である。

[図 4 ] 図 4は、ジョブネットワーク生成部の構成図である。

[図 5 ] 図 5は、スクリプトファイル分割部の機能説明図である。

[図 6 ] 図 6は、フ□一りンク作成部の機能説明図である。

[図 7 ] 図 7は、フ口一りンク作成方法の第一の説明図である。

[図 8 ] 図 8は、フ□ —リンク作成方法の第二の説明図である。

[図 9 ] 図 9は、フ□ーリンク作成方法の第三の説明図である。

[図 1 0 ] 図 1 0は、フローりンク作成方法の第四の説明図である。

[図 1 1 ] 図 1 1は、フローリンク作成方法の第五の説明図である。 '

[図 1 2 ] 図 1 2は、フローリンク作成方法の第六の説明図である。

[図 1 3 ] 図 1 3は、 J C L—中間ファイル変換部による処理を説明する流れ図である。

[図 1 4 ] 図 1 4は、フローリンク作成方法を説明する第一の流れ図である。 [図 1 5] 図 1 5は、フローリンク作成方法を説明する第二の流れ図である

[図 1 6] 図 1 6は、フローリンク作成方法を説明する第三の流れ図である

[図 1 7] 図 1 7は、フローリンク作成方法を説明する第四の流れ図である

[図 1 8] 図 1.8は、ジョブネッ卜ワーク出力部の出力処理を説明する流れ図である。

[図 1 9 ] 図 1 9は、本発明にかかるジョブネットワーク自動生成装置 1 0の基本的構成を示す図である。

符号の説明

1 ジョブネットワーク自動生成装置

1 J CLファイル入力部

1 J C L→中間ファイル変換部

1 ジョブネットワーク生成部

1 ジョブネットワーク出力部

3 中間ファイル生成部

3 間ファイル出力部

3 変換辞書

4 J CL解析部

4 スクリプトファイル分割部

4 フローリンク作成部

4 フローリンク診断部

4 フローリンク最適化部

5 幹管理部

5 枝管理部

o 待合管理部

5 枝最適化部発明を実施するための最良の形態本発明を実施するための最良の形態の一つについて、図面を参照して詳細に説明する。図 2は、一つの実施の形態におけるジョブネットワーク自動生成装置の全体構成を示す。ジョブネットワーク自動生成装置 1 0は、 J C Lフアイル入力部 1 1 と、 J C L→中間ファイル変換部 1 2と、ジョブネットワーク生成部 1 3と、ジョブネットワーク出力部 1 4とを有する。 J C Lファイル入力部 1 1は、記憶装置 A 1から変換対象である J C Lファイルを読み出す。 J C L→中間ファイル変換部 1 2は、 J C Lファイルを解析し、 J C Lファイルを汎用 U N I X (登録^標） O Sが解釈可能なシル言語で記述された中間ファィルに変換する。ジョブネットワーク生成部 1 3は、中間ファイル内の J C L 記述を解析してフローリンクを作成する。ジョブネットワーク生成部 1 3は、更に、当該中間ファイルをジョブ · スクリプトに分割する。ジョブネットヮ一ク出力部 1 4は、作成されたフローリンクとジョブ · スクリプトとを、ジョブネッ卜ワーク定義ファイルに変換して出力する。

J C Lファイル入力部 1 1 と、 J C L→中間ファイル変換部 1 2と、ジョブネットワーク生成部 1 3と、ジョブネットワーク出力部 1 4とは、ハードウェアで実現される。 J C Lファイル入力部 1 1 と、 J C L→中間ファイル変換部 1

2と、ジョブネットワーク生成部 1 3と、ジョブネットワーク出力部 1 4は、コンピュータでもあるジョブネットワーク自動生成装置 1 0のプロセッサがメモリ上のプログラムを実行することで実現されても良い。

図 2のジョブネットワーク自動生成装置 1 0は、記憶装置 A 1から J C Lフアイル群を入力し、記憶装置 B 1へジョブネットワーク定義ファイル群を出力する。

図 3は、 J C L→中間ファイル変換部 1 2の構成図である。 J C L→中間フアイル変換部 1 2は、中間ファイル生成部 3 2と、中間ファイル出力部 3 4と、変換辞書 3 6とを有する。中間ファイル生成部 3 2.は、 J C Lファイル入力部 1 1によって記憶装置 A 1から取り出された J C Lファイルを、中間フアイルに変換する。中間ファイル出力部 3 4は、生成された中間ファイルを出力する。変換辞書 3 6は、予め準備されたものである。中間ファイル生成部 3 2は、この変換辞書 3 6を参照して変換処理を行う。変換辞書 3 6は、 J C Lとシエルスクリプトとの対応表が格納されている。 . 図 4は、ジョブネッ卜ワーク生成部 1 3の構成図である。ジョブネットヮ一ク生成部 1 3は、 J CL解析部 4 1と、スクリプトファイル分割部 42と、フ口一リンク作成部 43と、フローリンク診断部 44と、フローリンク最適化部 45とを有する。 J CL解析部 4 1は、中間ファイル内の J C L記述を走査し、分析する。スクリプトファイル分割部 42は、 J C L解析部 4 1から J C L 記述内の実処理行（ジョブとして実行される処理を記述した行）を受け取り、記憶装置 B 1のスクリブトファイルに格納する。フローリンク作成部 43は、 J CL解析部 4 1から J CL記述内の J CL命令行（フロー制御行）を受け取り、命令行の種類に従って、主記憶 MEM 1のフローリンクに、フロー部品を追加する。フローリンク診断部 44は、フローリンク作成部 43が作成したフローリンクが正しい構造になっているかどうかを診断する。フローリンク最適化部 45は、フローリンクの構造を変更して、フローリンクを最適化する。図 5は、スクリプトファイル分割部 42の機能説明図である。 J CL解析部 4 1は、入力された. J C L記述を順次走査し、走査している行が、 J CL命令行であるか、それ以外の行（即ち、実処理行）であるかを判別する。 J CL命令行であると判別した場合、 J CL解析部 4 1は、その J CL命令行をフローリンク作成部 43へ渡す。一方、実処理行であると判別した場合、 J CL解析部 4 1は、その実処理行をスクリプトファイル分割部 42へ渡す。

スクリプトファイル分割部 42は、実処理行を、記憶装置 B 1に作成した複数個のスクリプトファイルに分割して格納する。各スクリプトファイルは、いずれかの幹若しくは枝に関連付けられるスクリプトファイルとして、 J CL命令行の出現時に、フローリンク作成部 43によって、オープン（OPEN) 、クローズ（CLOS E) される。

図 6は、フローリンク作成部 43の機能説明図である。フローリンク作成部 43は、幹管理部 52と、枝管理部 54と、待合管理部 56とを有し、主記憶 MEM 1.を使用してフローリンクを作成する。フローリンク作成部 43は、 J CL解析部 4 1から J CL命令行を受け取り、受け取った J C L命令行を、幹管理部 52、枝管理部 54、待合管理部 56に振り分ける。

フローリンク作成部 43は、 J C L記述で記述された制御の流れを、以下のように解釈する。 1. ¥ S UB J OB命令と ¥END S UB'J OB命令の間の行は「枝」である

2. 上記以外の全ての J C L命令行（¥ J OB命令や ¥END J OB命令など ) は「幹」である。

3. ¥WA I TSUB命令は、 ¥ S U B J O Bにより派生された「枝」の待合点（収束点）である。

4. J CLは、基本となる「幹」から 0個以上の「枝」が派生し、それらが待合によって収束する制御の流れを記述している。 ' フローリンク作成部 43は、以下の部品を用いてフローりンクを作成する。 · ス夕ニト（START) 部品

• エンド（END) 部品

•単位ジョブ部品

•並列分岐部品

• イベント送信部品

· イベント受信部品

図 7〜図 1 2は、フローりンク作成部 43によるフローリンク作成方法を説明する図である。まず、フローリンク作成部 43は、主記憶 MEM 1に展開されるフローリンクに、スタート部品を格納する。次に、 J CL解析部 4 1が、 _1じし命令行の¥ >108 D a i l y. (¥STEP J OB 1) をフローリンク作成部 43へ送り、幹管理部 52がフローを更新し、単位ジョブ部品の幹 1 を追加する。続いて、 J C L解析部 4 1が、 J C L命令行の ¥ S U B J O B S UB 1 (¥ S T E P J OB 2) をフローリンク作成部 43へ送り、枝管理部 54がフローを更新し、並列分岐部品の並列 1 , 枝 1を追加する。 J CL解析部 4 1が、 J CL命令行の ¥ J OB 3 (¥ S T E P J OB 3) をフローリンク作成部 43へ送ると、幹管理.部 54は、現状の単位ジョブ部品の幹 1を保持すると共に、待合点に関連付ける新しい単位ジョブ部品として、幹 2を生成する。 .

図 7は、フローリンク作成部 43が J CL命令行の ¥ SUB J〇B SUB 2 (¥ S T E P J OB 4) を受け取ったときの動作説明図である。図 7において、枝管理部 54は、 ¥SUB J OB SUB 2を受け取ると、並列分岐部品の並列 2, 枝 2を新規にフローリンクへ追加する。具体的には、枝管理部 5 4は、枝を管理しており、並列分岐部品の並列 2, 枝 2を、並列分岐部品の並列 1，枝 1に並列に配置して、フローリンクに追加する。すなわち、枝管理部 54は、枝となる ¥SUB J〇 B命令と ¥ END S UB J O B命令までの処理を並列に実行させるために、フローリンクに並列実行を表す並列分岐部品を追加する。このとき、枝管理部 54は、その分岐パスに次の枝を新規作成し、更にその収束を管理する。また、枝管理部 54は、枝 nにスクリプトファイルを関連付け、 ¥ S U B J O Bから ¥ E ND S U B J O Bまでの全ての行を、この枝 nに関連付けて格納する。

幹管理部 52が幹部分を管理する。幹管理部 52は、 ¥SUB J OB命令若しくは ¥WA I T S UB命令を検出するまで、全ての実処理行を同一のスクリブトファイルに記録する。このとき、スクリプトファイル分割部 42は、それらの全ての実処理行を、その幹に関連付けられた同一のスクリプ卜ファイルに記録する。

図 8は、フローリンク作成部 43が J C L命令行の ¥WA I T S U Bを受け取ったときの動作説明図である。幹管理部 52は、 ¥WA I TSUBを受け取る前の段階で、既に、待合点に関連付ける幹 2を生成している。図示するように、フローリンク作成部 43が ¥WA I T S UBを受け取ると、待合管理部 5 6が、最新の幹 2の後に待合部品（フォーカス（FOCUS) 部品ともいう。 ) の待合 1を追加する。また、幹管理部 52は、幹 1に関連付けられるスクリブトファイルをクローズし、幹 2に関連付けられるスクリプトファイルをォ一プンする。

図 9〜図 1 1は、枝の収束方法を説明する図である。待合部品の待合 1が追加されると、フローリンク作成部 43は、フローリンクの枝を収束する。図 9 に示すように、枝管理部 54は、待合管理部 56に、 ¥WA I TSUB行の引数として記載されている収束すべき枝を検索させる。そして、枝管理部 54は、まず、枝 1と待合 1とを結合する。また、幹管理部 52は、並列 2の後ろに幹 2を結合する。その結果、フローリンクは、図 1 0に示すように更新される続いて、枝管理部 54は、枝 2の収束を試みる。待合管理部 56.は、新規に待合部品の待合 2を生成し、待合 1の後ろに、この待合 2を結合する。枝管理部 54は、枝 2と待合 2とを結合する。このようにして、 ¥WA I T S UBを読み込んだときの処理が終了する。 J C L解析部 4 1が J C L記述の最後まで走査を進めると、フローリンク作成部 4 3は、単位ジョブ部品の幹 3とエンド部品とを結合する。その結果、フローリンクは、図 1 1に示すように更新される。

J C L記述の走査が完了すると、フローリンク診断部 44が、枝管理部 54 を用いて、枝部品の診断を行う。未収束の枝が存在すれば、フローリンク診断部 44は、その旨を警告する。次に、フローリンク最適化 4 5が、枝最適化部 5 8を用い、ジョブ管理ソフトウェアのフロー方式に合わせて、フローリンクを最適化する。枝最適化部 5 8は、図 1 1に示すように、並列分岐部品のソートを行い、枝の交差を解消する。図 1 2は、ジョブネットワーク生成部 1 3の入出力関係を説明する図である。ジョブネットワーク生成部 1 3は、中間ファィルの J C L記述を入力し、フローリンクと、スクリプトファイル群とを出力する。

図 1 3は、 J C L→中間ファイル変換部 1 2の処理を説明する流れ図である。 J C L→中間ファイル変換部 1 2は、 J C Lファイルをオープンし（ステツプ 2 1— 1 ) 、 J C I：記述を一行ずつ読み込む（ステップ 2 1 — 2 ) 。中間フアイル生成部 3 2は、 J C Lファイルの EO F (E n d O f F i l e) を入力するまで変換処理を繰り返す（ステップ 2 1 _ 3) 。 J C Lファイルの E OFを入力する（ステップ 2 1— 3 : イエス）まで、中間ファイル生成部 3 2 は、変換辞書 3 6を検索し（ステップ 2 1 - 4) 、読み込ん.だ行が、変換対象行であるか（変換辞書 3 6に載っているか）否かを調べる（ステップ 2 1 一 5 ) 。変換対象行であれば、中間ファイル生成部 3 2は、変換辞書 3 6の検索結果を用いて当該行を変換し、中間ファイルに出力する（ステップ 2 1— 8) 。変換対象行で無ければ、中間ファイル生成部 3 2は、読み込んだ行をそのまま中間ファイルに出力する（ステップ 2 1 — 7 ) 。 J C Lファイルの EOFに到達したら（ステップ 2 1— 3 ：ィ Xス）、中間ファイル生成部 3 2は、中間フアイルをクローズする（ステップ 2 1— 6) 。中間ファイル出力部 34は、変換結果として'作成された中間ファイルを、ジョブネットワーク生成部 1 3へ送信する。この変換処理によって、 J C Lファイルはシェル言語で記述された中間ファイルに変換される。中間ファイル生成部 3 2は、以後の変換処理に必要な J C L命令行は、コメント行としてそのまま残す。

図 1 4〜図 1 7は、ジョブネッ卜ワーク生成部 1 3のフローリンク作成処理を説明する流れ図である。本実施の形態におけるジョブネットワーク生成部 1

3は、以下の J C L命令行からフローリンクを生成する。

¥ J O B ( J C L記述の開始）

¥ E N D J O B ( J C L記述の終了）

¥ S UB J OB (並列実行処理記述の開始）

¥END S UB J OB (並列実行処理記述の終了）

¥WA J T S UB (指定された ¥ S U B J〇 Bの終了同期 ·終了待ち合わせ）

¥ RUN (指定された J CLファイルを起動）

図 1 4に示すように、ジョブネッ卜ワーク生成部 1 3が有する J C L解析部

4 1は、 J C L→中間ファイル変換部 1 2から受け取った中間ファイルをォープンすると（ステップ 2 2— 1 ) 、中間ファイルを一行ずつ読み込む（ステツプ 2 2— 2) 。 J C L解析部 4 1は、中間ファイルの読み込みを、 EOFを入力するまで繰り返す（ステップ 2 2— 3 ) 。 J C L解析部 4 1は、中間フアイルの EOFに到達したら（ステップ 2 2— 3 ：イエス）、中間ファイルの解析をエラ一終了する。

中間ファイルの E O Fに到達する（ステップ 2 2— 3 ：イエス）まで、 J C L解析部 4 1は、読み込んだ行が、 J C L命令.行（¥ J〇B行）であるかを判別する（ステップ 2 2— 4) 。 ¥ J OB行でなければ（ステップ 2 2— 4 : ノ ―) 、 J C L解析部 4 1は次の行を読み込む。 ¥ J OB行であれば（ステップ 2 2— 4 : イエス）、 J C L解析部 4 1は、ジョブネットワーク ' フローをォ —プンし（ステップ 2 2— 5) 、図 1 5の詳細解析処理に移行する。

図 1 5の詳細解析処理において、フローリンク作成部 4 3は、まず、初期化処理として、ベース（BAS E) パスにスタート部品を追加し、その次に単位ジョブ部品を追加し、フローリンクの作成を開始する。フローリンク作成部 4 3は、更に、記憶装置 B 1に、その単位ジョブ部品に関連付けられたスクリブ卜ファイルを新規作成し、オープンする（ステップ 2 3— 1 ) 。スクリプトフアイル分割部 42は、読み込んだ行が J CL命令行以外であれば、その行をォ —プンされているスクリプトファイルに格納する。

J C L解析部 4 1は、中間ファイルを一行ずつ読み込み（ステップ 23 - 2 ) 、この読み込みを EOFまで繰り返す（ステップ 23— 3) 。フローリンク作成部 43は、読み込んだ行が ¥ S UB J〇 B行であれば（ステップ 23— 4 ) 、ベースパスの単位ジョブ部品をクローズし（ステップ 23— 9 ) 、並列分岐部品をベースパスに追加する（ステップ 23— 1 0) 。フローリンク作成部 43は、更に、並列分岐パスに単位ジョブ部品を新規作成する.（ステップ 2 3 — 1 1 ) 。スクリプトフアイル分割部 42は、 ¥END SUB J OBまでの全ての行を、この単位ジョブ部品に関連付けられたスクリプトファイルに格納する。その後、フローリンク作成部 43は、並列分岐パス処理へ移行する（ステツプ 23— 1 2 ) 。

フローりンク作成部 43は、読み込んだ対象行が ¥W A I T SUB行であり、かつ、 J OBNAMEの引数が無ければ（ステップ 23— 5) 、ベースパスの単位ジョブ部品をクローズする（ステップ 23 - 1 3) 。次に、フローリンク作成部 43は、ベースパスにフォーカス（FOCUS ：待合）部品を追加し、 ¥WA I T S UB行の引数として記載されている収束すべき分岐を検索して、全ての並列分岐部品をこのフォーカス部品で収束させる（ステップ 23— 1 4) 。フローリンク作成部 43は、続いて、ベースパスに次の単位ジョブ部品を新規作成し、オープンする（ステップ 23— 1 5) 。

フローリンク作成部 43は、もし、読み込んだ対象行が ¥WA I T S UB行であり、かつ、その引数が J OBNAMEであれば（ステップ 23— 6) 、ベ —スパスの単位ジョブ部品をクローズする（ステップ 23 - 1 6) 。次に、フ口一リンク作成部 43は、ベースパスにフォーカス部品を追加し、 ¥WA I T SUB行の引数として記載されている J OBNAMEのパスを検索して、それらの並列分岐部品をこのフォーカス部品で収束させる（ステップ 23 - 1 7) 。続いて、フローリンク作成部 43は、ベースパスに次の単位ジョブ部品を新規作成し、オープンする（ステップ 23— 1 8) 。

フローリンク作成部 43は、もし、読み込んだ対象行が ¥ END J〇B行であれば（ステップ 23— 7) 、フローリンクの作成を終了し、ジョブネットヮーク · フローをクロ一ズする（ステップ 23— 1 9) 。

フローリンク作成部 43は、もし、読み込んだ対象行が ¥RUN行であり、そめパラメータ値が HOLD = Nであれば（ステップ 23— 8) 、 ¥RUN処理に移行する（ステップ 23— 20,) 。パラメ一夕値の HOLD = Nは、引数となる J O B NAMEが N回有効化（^ACT I VATE) されるのを待ってから、 J OBNAMEを実行する（¥RUN) ことを意味する。

フローリンク作成部 43は、もし、読み込んだ対象行が ¥ S UB J OB行でもなく、 ¥WA I T S U B行でもなく、 ¥ E ND J O B行でもなく、かつ、そのパラメータ値が HOLD = Nである ¥ RUN行でも無い場合には、読み込んだ行は、識別子行ではないと判断する（ステップ 2 3— 2 1) 。スクリプトフアイル分割部 42は、この行をオープンされている単位ジョブ部品に関連付けられたスクリプトファイルに追加する（ステップ 2 3— 22 ) 。

図 1 6は、並列分岐パス処理を説明する流れ図である。フローリンク作成部 43は、まず、並列分岐パスに単位ジョブ部品をオープンする（ステップ 24 — 1) 。次に、 J CL解析部 41は、中間ファイルを一行ずつ読み込み（ステップ 24— 2) 、この読み込みを、 E〇 Fを入力するまで繰り返す（ステップ 24- 3) 。フローリンク作成部 43は、読み込んだ行が、 " ¥RUN HO L D = O N " 又は" ¥ACT I VATE" のいずれかであるか否かを判定する (ステップ 24— 4) 。いずれかであれば、フローリンク作成部 43は、 ¥R UN処理へ進む（ステップ 24— 5) 。どちらでも無ければ、フローリンク作成部 43は、読み込んだ行が" ¥ END SUB J OB" であるか否かを判定する（ステップ 24— 6) 。読み込んだ行が" ¥ENDSUB J OB" であれば、フローリンク作成部 43は、その単位ジョブ部品をクローズし（ステップ 2 4一 7) 、当該並列分岐パスをクローズして（ステップ 24— 8) 、並列分岐パス処理を終了する。読み込んだ行が、 " ¥ENDSUB J OB" でも無ければ、フローリンク作成部 43は、その行は実処理行であるとして（ステップ 2 4一 9) 、単位ジョブ部品に関連付けられたスクリプトファイルに追記する（ステップ 24— 1 0) 。 '

図 1 7は、 RUN処理を説明する流れ図である。図 1 7において、 " ¥RU N HOL D =〇N" である場合、フローリンク作成部 43は、単位ジョブ部品をクローズし（ステップ 2 5— 1) 、イベント受信部品を N個作成する（ステツプ 25— 2) 。フローリンク作成部 43は、続いて、フローリンクにサブジョブネッ卜ワーク" J OBNAME" を作成し（ステップ 2 5— 3) 、次の単位ジョブをオープンする（ステップ 25— 4) 。一方、 " ¥RUN HO L D =〇N" では無い場合、フローリンク作成部 43は、単位ジョブ部品をクロ —ズし（ステップ 2 5— 5) 、イベント送信部品を作成する（ステップ 2 5— 6) 。フローリンク作成部 43は、続いて、次の単位ジョブ部品をオープンする（ステップ 25— 7) 。

J C L記述の走査が完了すると、待合管理部 56が、ブランチ（BRANC H) 部品の走査を行い、未収束のブランチ部品が存在すれば、その旨を警告する。次に、フローリンク最適化部 45がフォーカス部品のインデックス（ i n d e x) に従って、ブランチ部品のソートを行う。

図 1 8は、ジョブネットワーク出力部 14の出力処理を説明する流れ図である。ジョブネットワーク出力部 14は、図 1 8の流れ図に従い、フローリンクなどを、ジョブ管理ソフトウェアの種別に応じたジョブネットワーク定義に変換する。図 1 8において、まず、ジョブネットワーク出力部 1 4は、フローリンクのリンク構造が正常であるか否かを判定する（ステップ 26— 1) 。正常で無ければ、ジョブネットワーク出力部 14は、エラ一を出力する。 E常であれば、ジョブネットワーク出力部 14は、ジョブネットワークとして描画できる構造、又は、ファイル出力できる構造であるか否かを判定する（ステップ 2 6— 2) 。そのような構造であれば、ジョブネットワーク出力部 14は、リンク構造をそのままジョブネットワーク · フローとして描画、又は、ファイル出力する（ステップ 26— 3) 。そのような構造では無い場合には、ジョブネットワーク出力部 14は、修復可能であるか否かを判定し（ステップ 26— 4) 、修復可能であれば、リンク構造を修正して、ジョブネットワーク · フローとして描画、又は、.ファイル出力する（（ステップ 26— 5) 。

オープンシステムに於けるジョブ管理ソフトウエアは、ジョブネットワーク自動生成装置 1 0が生成したジョブネットワーク定義を入力する。ジョブ管理ソフトウェアは、ジョブネットワーク定義を解釈して、フローリンクで表現された並列実行、収束（同期)' の制御フローに従って、ジョブネットワーク自動生成装置 1 0が生成したスクリプトを起動し、起動したスクリプトの終了同期を取る。このジョブ管理ソフトウェアの動作により、 J C Lで記述されたメインフレーム上のジョブをオープンシステムで実行することが出来る。

以上説明したように、本実施の形態のジョブネットワーク自動生成装置 1 0 は、次のような効果を奏する。第 1の効果は、メインフレームからオープンシステムへのジョブ環境移行のコス卜が大幅に削減されることである。その理由は、本実施の形態のジョブネットワーク自動生成装置 1 0は、 J C Lからジョブネッ卜ワークの自動変換を可能にして、手作業【こよって行われていたジョブ移行の工数やリスクが極小となるためである。

第 2の効果は、ジョブ環境移行後の保守性が大きく高まることである。その理由は、ジョブネットワーク自動生成装置 1 0により自動生成されるジョブネットワーク · フローは、保守性の高い平易なフローになっているからである。従って、移行後のジョブ監視やジョブの修正作業などが、 J C Lファイルの場合に比べて極めて容易になる。

第 3の効果は、一般的なジョブ管理ソフトウェアを使用したジョブ運用を容易にすることができることである。その理由は、ジョブネットワーク自動生成装置 1 0が用いる、複雑なフローを平易な形状のフローに変換するァルゴリズムを、一般的なジョブ管理ソフトウエアのフロー最適化に応用することが出来るからである。ジョブ管理ソフトウェアのフローを、保守性の高いフローへ変換することが可能となるからである。

図 1 9は、本発明にかかるジョブネットゥ一ク自動生成装置 1 0の基本的構成を示す図である。ジョブネットワーク自動生成装置 1 0は、ジョブネットヮ —ク生成部 1 3と、ジョブネットワーク出力部 1 4を備える。

ジョブネッ卜ワーク生成部 1 3は、入力した J C Lファイルからジョブ内に於けるジョブステップ制御フローを記述するフローリンク、および、前記フロ —リンクに関連付けられて、各ジョブステツプを記述するスクリプトファイルを作成する。ジョブネットワーク出力部 1 4は、前記フローリンクおよび前記スクリブトファイルから、ジョブネッ卜ワーク定義ファイルを作成する。本基本的構成に於いて、中間ファイルは、 J C L→中間ファイル作成部 1 2 で作成されない。中間ファイルは、例えば、他の装置で作成されて記憶装置 A 1に予め格納されているものとする。

以上、実施形態を参照して本願発明を説明した。しかし、本願発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解しうる搽々な変更をすることができる。

この出願は、 2 0 0 8年 3月 7 日に出願された日本出願特願 2 0 0 8 - 0 5 8 8 0 5 を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims

請求の範囲

1. 入力した J CL (J o b C o n t r o l L a n g u a g e)' ファイルからジョブ内に於けるジョブステップ制御フローを記述するフローリンク、および、

前記フローリンクに関連付けられて、各ジョブステップを記述するスクリプトファイルを作成するジョブネットワーク生成手段と、

前記フローリンクおよび前記スクリプトファイルから、ジョブネットワーク定義ファイルを作成するジョブネットワーク出力手段とを備える、ジョブネットワーク自動生成装置。

2. 前記 J CLファイルの実処理行から前記スクリプトファイルを生成し、前記 J CLファイルの J CL命令行から、前記フローリンクを生成する前記ジョブネットワーク作成手段を備える、請求項 1のジョブネットワーク自動生成装置。

3. 並列実行処理記述および終了同期記述を包含する前記 J C L命令行を入力し、

前記並列実行処理記述を入力すると前記フローリンクに於いて前記ジョブの逐次実行フロー（幹）から前記幹と並列に実行されるフロー（枝）を派生し、前記終了同期記述を入力して、前記フローリンクに於いて前記枝を前記幹に収. 束させ、

前記並列実行処理記述および前記終了同期記述を境界とする区間毎に分割された前記スクリプトファイルを生成して、前記幹および前記枝の各々に対し、前記スクリプトを関連付ける前記ジョブネッ卜ワーク生成部を備える、請求項 2のジョブネットワーク自動生成装置。

4. 変換辞書と、

前記変換辞書を用いて、入力した前記 J CLファイルを中間ファイルに変換する J C L→中間ファイル変換部と、

前記中間ファイルから前記フローリンクを作成する前記ジョブネットワーク作成手段を備える、請求項 3のジョブネッ卜ワーク自動生成装置。

5. 前記並列実行処理記述に対応して、前記フローリンクに並列部品を配置し、前記終了同期記述に対応して、前記フローリンクに待ち合わせ部品を配置する前記ジョブネットワーク生成部を備える、請求項 4のジョブネットワーク自動生成装置。

6. コンピュータに、

入力した J CL ( J o b C o n t r o l L a n g u a g e) ファイルからジョブ内に於けるジョブステップ制御フローを記述するフローリンク、および前記フローリンクに関連付けられて、各ジョブステップを記述するスクリプトファイルを作成するジョブネットワーク生成処理と、

前記フローリンクおよび前記スクリプトファイルから、ジョブネットワーク定義ファイルを作成するジョブネットワーク出力処理とを実行させる、ジョブネットワーク自動生成プログラムを記録した記録媒体。

7. 前記コンピュータに、

前記 J C Lファイルの実処理行から前記スクリプトファイルを生成し、前記 J C Lファイルの J CL命令行から、前記フローリンクを生成する前記ジョブネットワーク作成処理を実行させる、請求項 6の記録媒体に記録された前記ジョブネットワーク自動生成プログラムを記録した記録媒体。

8. 前記コンビュ夕に、

並列実行処理記述および終了同期記述を包含する前記 J C L命令行を入力し、前記並列実行処理記述を入力すると前記フローリンクに於いで前記ジョブの逐次実行フロー（幹）から前記幹と並列に実行されるフロー（枝）を派生し、前記終了同期記述を入力して、前記フローリンクに於いて前記枝を前記幹に収束させ、

前記並列実行処理記述および前記終了同期記述を境界とする区間毎に分割された前記スクリプトファイルを生成して、前記幹および前記枝の各々に対し、前記スクリプトを関連付ける前記ジョネットワーク生成処理を実行させる、請求項 7の記録媒体に記録された前記ジョブネッ卜ワーク自動生成プログラムを記録した記録媒体。

9. 変換辞書を備える前記コンピュータに、

前記変換辞書を用いて、入力した前記 J C Lファイルを中間ファイルに変換する J C L→中間ファイル変換処理と、前記中間ファイルから前記フローリンクを作成する前記ジョブネットワーク作成処理を実行させる、請求項 8の記録媒体に記録された前記ジョブネットヮーク自動生成プログラムを記録した記録媒体。

1 0. 前記コンピュータに、

前記並列実行処理記述に対応して前記フローリンクに並列部品を配置し、前記終了同期記述に対応して前記フローリンクに待ち合わせ部品を配置する前記ジヨブネットワーク生成処理を実行させる、請求項 9の記録媒体に記録された前記ジョブネッ卜ワーク自動生成プログラムを記録した記録媒体。

1 1. コンピュータが、

入力した J CL (J o b C o n t r o l L a n g u a g e) ファイルからジョブ内に於けるジョブステップ制御フローを記述するフローりンク、および前記フローリンクに関連付けられて、各ジョブステップを記述するスクリプトファイルを作成し、

前記フローリンクおよび前記スクリプトファイルから、ジョブネットワーク定義ファイルを作成する、ジョブネットワーク自動生成方法。

1 2. 前記コンピュータが、

前記 J C Lファイルの実処理行から前記スクリプトファイルを生成し、前記 J C Lファイルの J C L命令行から、前記フローリンクを生成する、請求項 1 1 のジョブネッ卜ワーク自動生成方法。

1 3. 前記コンピュータが、

並列実行処理記述および終了同期記述を包含する前記 J C L命令行を入力し、前記並列実行処理記述を入力すると前記フローリンクに於いて前記ジョブの逐次実行フロー（幹）から前記幹と並列に実行されるフロー（枝）を派生し、前記終了同期記述を入力して、前記フローリンクに於いて前記枝を前記幹に収束させ、

前記並列実行処理記述および前記終了同期記述を境界とする区間毎に分割された前記スクリプトファイルを生成して、前記幹および前記枝の各々に対し前記スクリプトを関連付ける.、請求項 1 2のジョブネットワーク自動生成方法。

14. 変換辞書を備える前記コンピュータが、前記変換辞書を用いて、入力した前記 J C Lファイルを中間ファイルに変換し、

前記中間ファイルから前記フローリンクを作成する、請求項 1 3のジョブネッ卜ワーク自動生成方法。

1 5 . 前記コンピュータが、

前記並列実行処理記述に対応して前記フローリンクに並列部品を配置じ、前記終了同期記述に対応して前記フロー.リンクに待ち合わせ部品を配置する、請求項 1 4のジョブネッ卜ワーク自動生成方法。