JP2005107828A - ジョブフロー作成システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 プログラムを正確に把握する上で必要なジョブ文だけを的確に表現することのできるジョブフロー作成システムを提供する。
【解決手段】 ジョブフロー制御言語とソースコードとの結び付きに着目し、プログラム中のジョブ制御言語と該ソフトウェアプログラムで用いられるソースコードとを関連付けを調べてその有効性を判断し(解析手段)、有効と判断されたジョブ文に対する解析結果を出力する(解析結果出力手段)。そしてユーザ端末においては、例えば汎用表計算ソフトウェアのマクロ機能を利用して、標準ジョブフローを参照しながら前記解析結果に従って前記ジョブ制御言語を前記ソフトウェアプログラムの実行順序毎に順次図式表現してジョブフロー図を作成する(作図手段)。
【選択図】 図1
【解決手段】 ジョブフロー制御言語とソースコードとの結び付きに着目し、プログラム中のジョブ制御言語と該ソフトウェアプログラムで用いられるソースコードとを関連付けを調べてその有効性を判断し(解析手段)、有効と判断されたジョブ文に対する解析結果を出力する(解析結果出力手段)。そしてユーザ端末においては、例えば汎用表計算ソフトウェアのマクロ機能を利用して、標準ジョブフローを参照しながら前記解析結果に従って前記ジョブ制御言語を前記ソフトウェアプログラムの実行順序毎に順次図式表現してジョブフロー図を作成する(作図手段)。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ジョブ制御言語を用いて記述されたソフトウェアプログラムを解析して該ソフトウェアプログラムの実行手順を図式表現するジョブフロー図を自動作成するジョブフロー作成システム及びプログラムに関する。
ソフトウェアプログラムの開発は、一般的にはジョブの実行手順を図式表現したジョブフロー図を作成し、このジョブフロー図に基づいてジョブ制御言語(JCL)の並びを記述して作成される。この際、プログラム中にはプログラム名称や各種コメント文等も記述され、またその入出力を指定するSYSIN定義や、繰り返し用いるジョブを特定するプロシジャ定義等の記述も行われる。更にはジョブ内で実行されるプログラムソースを直接記述することも多々ある。
このようにして作成されたプログラムをメンテナンスする場合、プログラム中のジョブ制御言語等を直接改変(修正)することが多く、最終的なプログラムの実行形態と初期時に作成されたジョブフローの内容とが異なってしまうことも稀ではない。これ故、メインフレームに展開されている現在のソフトウェアプログラムの内容を、視覚的に内容把握の容易なジョブフロー図に書き起こせば、その後のソフトウェアプログラム開発やそのメンテナンスに有効に利用することができる。このような要求に応えるべく、ジョブ制御言語を用いて記述されたソフトウェアプログラムを解析し、その解析結果に基づいてジョブフロー図を自動作成する手法が提唱されている(例えば特許文献1を参照)。
特許第3181994号
しかしながら、従来から提唱されている特許文献1に示される手法においては、プログラムの実行順序に従って記述されているジョブ制御言語を解析して、そのジョブ制御言語により特定されるジョブを順に図式表現していくだけなので、例えばデータ定義文等の補助的な情報までがジョブフロー図中に図式表現されることになる。逆にプログラム中に記述されているプログラム名称やコメント文、更にはSYSIN情報等が解析対象から漏れ、これらの情報をジョブフロー図中に表現することができないと言う不具合がある。
またプログラム上において記述の簡素化を目的として、複数の処理ステップからなるジョブの実行手順をまとめてプロシジャ定義することが行われるが、プロシジャ定義されたジョブ制御言語をジョブフロー図上に展開することができないと言う問題がある。更にはプログラム中にソースコードが直接記述されている場合、これをジョブフロー図上に図式表現することができないと言う問題もある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ソフトウェアプログラム上に記述されているジョブ制御言語のみならず、そのプログラムを正確に把握する上で必要なコメント情報やプロシジャ情報、更にはソースコード等の情報をジョブフロー図上に的確に表現することのできるジョブフロー作成システム及びプログラムを提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係るジョブフロー作成システムは、ソフトウェアプログラムに記述されているジョブフロー制御言語と、そのジョブフロー言語により特定されるソースコードとの結び付きに着目したもので、
メインフレーム上のソフトウェアプログラム中のジョブ制御言語と該ソフトウェアプログラムで用いられるソースコードとを関連付けを調べて上記ジョブ制御言語の前記ソフトウェアプログラムにおける有効性を判断し(解析手段)、有効と判断されたジョブ制御言語と前記ソフトウェアプログラム中に記述されたソースコードおよびプロシジャ定義とを抽出して前記ソフトウェアプログラムの解析結果として出力するようにし(解析結果出力手段)、
一方、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末においては、例えば汎用表計算ソフトウェアのマクロ機能を利用して、ジョブ制御言語により特定されるジョブを表現する標準図形データを記憶したファィルを参照しながら、前記解析結果に従って前記ジョブ制御言語を前記ソフトウェアプログラムの実行順序毎に順次図式表現してジョブフロー図を作成する(作図手段)ことを特徴としている。
メインフレーム上のソフトウェアプログラム中のジョブ制御言語と該ソフトウェアプログラムで用いられるソースコードとを関連付けを調べて上記ジョブ制御言語の前記ソフトウェアプログラムにおける有効性を判断し(解析手段)、有効と判断されたジョブ制御言語と前記ソフトウェアプログラム中に記述されたソースコードおよびプロシジャ定義とを抽出して前記ソフトウェアプログラムの解析結果として出力するようにし(解析結果出力手段)、
一方、パーソナルコンピュータ等のユーザ端末においては、例えば汎用表計算ソフトウェアのマクロ機能を利用して、ジョブ制御言語により特定されるジョブを表現する標準図形データを記憶したファィルを参照しながら、前記解析結果に従って前記ジョブ制御言語を前記ソフトウェアプログラムの実行順序毎に順次図式表現してジョブフロー図を作成する(作図手段)ことを特徴としている。
好ましくは前記解析手段は、前記ソフトウェアプログラム中の先頭のEXEC文の後に記述されたDD文を解析対象とすることが望ましい。また前記解析手段においては、前記ソフトウェアプログラム中のプロシジャ定義情報を抽出し、このプロシジャ定義情報をダイナミックに展開してプロシジャ定義されたジョブ制御言語を解析することが好ましい。
また本発明に係るジョブフロー作成システムは、更に前記ソフトウェアプログラム中の、少なくともプログラム名称、コメント行およびSYSIN情報を抽出して前記解析結果と共に出力する手段と、上記コメント行およびSYSIN情報を前記ジョブフロー図に書き加える手段とを備えて構成される。この際、前記コメント行については、解析対象とするジョブ制御言語の直前に記述されている特定条件、具体的には記号だけからなるコメント行を排除し、最新の数行のコメント行中のコメント文だけを所定の条件を満たす情報として抽出することが好ましい。
また、本発明に係るジョブフロー作成プログラムは、ジョブ制御言語を主体として記述されたソフトウェアプログラムを解析して該ソフトウェアプログラムのジョブ実行処理手順を示すジョブフロー図を作成するジョブフロー作成プログラムであって、コンピュータを、前記ソフトウェアプログラム中のジョブ制御言語と該ソフトウェアプログラムで用いられるソースコードとの関連付けを調べて上記ジョブ制御言語の前記ソフトウェアプログラムにおける有効性を判断する解析手段と、有効と判断されたジョブ制御言語と前記ソフトウェアプログラム中に記述されたソースコードおよびプロシジャ定義とを抽出して前記ソフトウェアプログラムの解析結果として出力する解析結果出力手段と、ジョブ制御言語により特定されるジョブを表現する標準図形データを記憶したファィルを参照し、前記解析結果に従って前記ジョブ制御言語を前記ソフトウェアプログラムの実行順序毎に順次図式表現してジョブフロー図を作成する作図手段として機能させる。
このように構成されたジョブフロー作成システムによれば、ソースコードに関連付けられているソフトウェアプログラム中のジョブ制御言語を有効とすることで、ジョブの実行に直接関与しないデータ定義文等を排除しながらジョブフロー図を作図していくことができるので、ジョブの実行過程を容易に、しかも正確に把握可能なジョブフロー図を得ることができる。また上述したジョブ制御言語と共に、ソフトウェアプログラム中に記述されているソースコードおよびプロシジャ定義も抽出してジョブフロー図上に図式表現するので、プログラムの全体を正確に表現することができる。
また本発明によれば、ソフトウェアプログラム中の、少なくともプログラム名称やコメント行およびSYSIN情報を抽出し、これらの情報を転記するので、図式表現されたジョブフローの内容把握を、より一層容易なものとすることができる。更にはプロシジャ定義については、これをダイナミックに正式なジョブ制御言語に置き換えて図式表現するので、その内容を正確に把握可能に表現することが可能となる等の効果が奏せられる。
更に本発明においては、例えばExcel(商品名)等の汎用表計算ソフトウェアのマクロ機能を利用してジョブフロー図を作成するので、ジョブフロー図作成後のレイアウト調整やコメントの追加等の処理を容易に行うことができ、遣い勝手の良いジョブフローデータを得ることが可能となる等の利点もある。
従って正確で内容把握が容易なジョブフロー図を汎用性および応用性に優れた型式で柔軟に作成し、またこれを編集することができるので、ソフトウェアプログラムの開発やそのメンテナンスに有効に利用することができる等の実用上多大なる効果が奏せられる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係るジョブフロー作成システムについて説明する。
図1はこのジョブフロー作成システムの全体的な概略構成を示すもので、概略的にはメンバーフレームに記憶されているソフトウェアプログラムを解析し、その解析結果を出力するホストコンピュータ10と、このホストコンピュータ10が解析した上記プログラムの解析結果を該ホストコンピュータ10から受けてジョブフロー図を作画するサーバまたはパーソナルコンピュータ(PC)20とを備えて構築される。
ホストコンピュータ10のメインフレームに記憶されたソフトウェアプログラムは、ホストJCLや雛形JCLからなるジョブ制御言語1、プログラム名称やコメント情報を含むジョブ情報2、索引順編成ファイルを含むプログラムソース3,およびファイル表現限度数等を指定するSYSIN情報4等を用い、ジョブの実行手順を所定の形式に従って順に記述したものからなる。ホストコンピュータ10が備えるJCL解析機能11は、基本的にはファイル12に予め記憶されて前記ソフトウェアプログラムの実行に用いられる索引順編成ファイルを含むプログラムソースを参照しながら上述したジョブ制御言語1を解析するもので、特にジョブ制御言語1とソースコードとの関連付けを調べることで、そのジョブ制御言語(ジョブ文)がソフトウェアプログラムによって真に有効であるか否かを判断している。つまりジョブ文がプログラムの実行に不可欠なものであるか、或いは補助的なものであるかを判定している。
具体的にはJCL解析機能11は、主としてジョブ制御言語を用いて記述されたプログラム中からEXEC文を抽出すると共に、このEXEC文により定義されたDD文を抽出し、これらのEXEC文とDD文とからなるジョブ制御言語を、ソースコードに関連付けられたものであると判断する。逆に先頭のEXEC文の後に記述されているDD文については、その定義がなされていないので、ソースコードに関連付けられていないものであると看做して解析対象から除外している。
そして解析機能11は、ソフトウェアプログラム中から抽出したジョブ情報2やプログラムソース3をあらかじめ設定されたデータ出力用の所定のファイル形式に変換すると共に、ソースコードに関連付けられたジョブ制御言語のEXEC文およびDD文の情報をそれぞれ所定のファイル形式に変換している。これらのファィルが、その解析結果を示す解析ファイル5として作成され、ユーザ(オペレータ)側の処理端末であるパーソナルコンピュータ(PC)20等に転送される。
具体的にはホストコンピュータ10においては、図2にその概略的な処理手順を示すように、先ずガイダンスによりJOB-IDやJOB名称、更には処理タイミング等の入力を促し(S1)、ユーザ(オペレータ)によって指定される処理対象とするプログラムのジョブ情報を入力する(S2)。そしてこのジョブ情報に従って解析処理対象とするプログラムを特定し、メインフレームにジョブ制御言語を用いて記述されたソフトウェアプログラム中から、上記ジョブ情報に従ってLIME等のジョブ制御言語をホストJCLとして抽出する(S3)。
一方、解析機能11は、JTDMUTやJSFILST等でメインフレームに予め記憶されているプログラムソースからメンバーリストを抽出し、そのリストファイルを作成する(S4)。そして前述したSYSIN情報4を参照し、前記リストファイルに従ってそのメンバーファイルを作成する(S5)。このメンバーファイルの作成は、具体的にはプログラムファイルがLIMEである場合には、例えば図3にその処理概念を示すようにSYSPRINTのDD文31に示される内容を展開し、これをメンバーファィルとして登録することによって行われる。またプログラムファイルが区分データセットの場合には、図4にその処理概念を示すようにSYSPRINTのDD文32に示される内容を展開し、これをメンバーファィルとして登録することによって行われる。
次いで解析機能11は、図2に示すようにユーティリティ(UTY)情報を参照しながら前述したホストJCLとメンバーファイルとを対応付けることにより、対象メンバーファイルを作成する(S6)。即ち、プログラム中に記述されたジョブ制御言語とソースコードとを関連付ける。そして対象メンバーファイルを作成したならば、予め準備された雛形JCLをベースとして解析処理自動起動用のジョブ制御言語を作成し(S7)、解析処理を自動起動する(S8)。
この自動起動ジョブは、先ず前述したプログラムの実行順序に従ってプログラムソースを参照しながらJTDLMUTやJSDPCPYとして索引順編成ファイルを作成することから開始される(S8)。この検索順編成ファイルの作成は、対象メンバー毎に繰り返し実行する。即ち、プログラムソースの索引順ファイルへの展開は、プログラムソースがLIMEである場合には、図5(a)に示すように当該プログラムソース中からLIME用雛形JCL33を抽出し、対象メンバーを参照して対象メンバー分のプロシジャ起動ステップを作成することによって行われる。同様にプログラムソースが区分データセットである場合には、図5(b)に示すように当該プログラムソース中から区分データセット用の雛形JCL34を抽出し、対象メンバーを参照して対象メンバー分のプロシジャ起動ステップを作成することによって行われる。尚、図5(a),(b)におけるJCL35,36は、それぞれプロシジャ起動ステップの雛形を示している。
しかる後、解析機能11は上述した如く作成した検索順編成ファイルに従い、JCLの各ステップ毎のメンバー単位にアクセスして、前述したSYSIN情報を参照して上述した如く求めたホストJCLを順に解析し(S9)、その解析ファイルとプログラムやファイル情報を求める。
具体的には、図6にホストJCLの解析処理(S9)の手順を示すように、ホストJCLを読み込み(S11)、そのホストJCLがEXEC文であるならば、これを対象メンバーとして対象メンバーソースをオープンする(S12)。そして前記索引順編成ファイルから対象メンバーソースを読み込んで(S13)、個々のEXEC文毎にソースサーチ処理を実行する(S14)。このソースサーチ処理は複数のEXEC文に対して並列に実行される。またホストJCLがEXEC文以外のDD文等であるならば、これらのホストJCLに対してJCLサーチ処理を実行する(S15)。このJCLサーチ処理についても、個々のホストJCL毎に実行する。またホストJCL中の対象メンバー以外のものについては、これをファイル情報等を示す情報として処理する(S16)。そしてこれらの各処理結果を、所定のファーマットの解析ファイルとして整理する(S17)。
この解析ファイルについては、例えばデータの種別に応じて
[a] JOB情報レコード(先頭に付与)
[b] プログラム情報レコード(EXEC文毎に1件)
[c] ファイル情報レコード
[d] サブルーチン情報レコード
[e] テーブル情報レコード
[f] SYSIN情報レコード
[g] コメント情報レコード
[h] 追加コメント情報レコード
からなる各々128バイトのファイルとしてそれぞれ設定するようにすれば良い。そしてこれらの一連の解析ファイルを前述したサーバまたはパーソナルコンピュータ20にFtp転送し、ジョブフロー図(JFC)の作画(作図)に供する。
[a] JOB情報レコード(先頭に付与)
[b] プログラム情報レコード(EXEC文毎に1件)
[c] ファイル情報レコード
[d] サブルーチン情報レコード
[e] テーブル情報レコード
[f] SYSIN情報レコード
[g] コメント情報レコード
[h] 追加コメント情報レコード
からなる各々128バイトのファイルとしてそれぞれ設定するようにすれば良い。そしてこれらの一連の解析ファイルを前述したサーバまたはパーソナルコンピュータ20にFtp転送し、ジョブフロー図(JFC)の作画(作図)に供する。
さて、サーバまたはパーソナルコンピュータ20には、基本的には図1に示すようにホストコンピュータ10から転送されてきた解析ファイル5を入力し、例えばExcel(商品名)等の一般的な表計算ソフトウェアにおけるマクロ機能を活用して上記解析ファイル5に示される内容をジョブフロー図として順次展開するジョブフロー自動作成機能21が設けられる。このジョブフロー自動作成機能21は、上述した表計算ソフトウェア(Excel)のマクロ機能として予め準備されたジョブフロー図作成用部品ライブラリ22を、ジョブの実行手順に従ってそこから選択的に読み出しながら(該部品を)所定の作図エリアにレイアウトし、これらの標準JOBフロー間の繋がり(実行手順)を線図で標記することで、前述した解析ファイル5の内容をジョブフロー図として展開する役割を担う。
具体的には図7にその実行処理手順を示すように、解析ファイル5を入力してジョブフロー作成機能を起動し(S21)、解析ファイルの内容に従って、上記のようにしてジョブフローの自動作成を実行する(S22)。そして作成したジョブフロー図を印刷出力したり(S23)、或いはジョブフロー図として展開したExcelファイル自体をJOBフローファイルとして記憶するものとなっている(S24)。
ちなみにこのジョブフロー図の展開は、例えば図8(a)に示すように所定のレイアウト領域をジョブフロー作成領域41および補足説明領域42として左右に区画し、更に上記ジョブフロー作成領域41を3列×7行からなる21個のレイアウト領域に区画して行われる。特に21個の各レイアウト領域については、これを上中下の3つのセグメントに区画し、図8(b)に例示するように各セグメント毎に1つの標準JOBフロー22(上記ライブラリ22から読み出された個別の部品)を、ジョブの実行順序に従ってそれぞれ個別に配置するように設定している。そして複数のジョブ間の関係に従って上記標準JOBフロー22(上記ライブラリ22から読み出された個別の部品)間を結合線23で結ぶことで、各ジョブ間の入出力関係や処理の実行手順を表すものとなっている。
次に上述したジョブフロー自動作成機能21を備え、前述した如く解析したソフトウェアプログラムの解析結果に基づいてジョブフロー図を自動作成する処理動作について、図9に示すソフトウェアプログラムを例に具体的に説明する。
図9に例示するソフトウェアプログラムを解析する場合、先ずプログラム中の各行に記述された文がEXEC文やDD文等をなすジョブ制御言語であるか、或いはコメント文であるかを調べる。尚、主なJCL文(ジョブ制御言語で記述された文)は、通常、JOBの先頭に記述されるJOB文、ファイル定義の為のDD文、コメント行、プログラムやプロシジャの実行を示すEXEC文、プロシジャ定義の始まりを示すPROC文、プロシジャ定義の終了を示すPEND文、ファイルの終了を示す記号列[/*]、およびJOBの終了を示す記号列[//]等からなる。
そしてコメント文(コメント行)は、通常、行頭に特殊記号「//*」が記述されていることから、プログラムの各行における行頭を調べることによって識別することができる。そして最初に検出されるコメント行よりも前に記述されているジョブ制御言語については、もっぱらプログラムの環境等を定義しているだけであり、ジョブの実行手順とは直接関係がないので、これを解析対象から除外する。そして一般的にはコメント行にてジョブの内容(名称や機能等)を指定した後、そのジョブの実行内容を示すEXEC文やDD文等からなるジョブ制御言語が記述されるので、コメント行の後に記述されたEXEC文および、EXEC文の後に記述されたDD文を解析対象として抽出する。具体的には、図9において先頭のEXEC文の前に技術されたJCL記述51を解析対象から除外し、コメント行の後ろに記述されたJCL記述52,53をそれぞれ解析対象として抽出する。
この際、JCL記述52は、その最初の行にPROC文が記述されているので、この行からPEND文が記述された行までがプロシジャを定義する文であると解釈される。またJCL記述53については、EXEC文にてプログラムの実行が指示され、その後ろにファイル定義の為のDD文が記述されているので、これらのJCL記述をジョブの実行内容を示す文として解釈する。そしてこのJCL記述を構成するDD文がソースコードにそれぞれ関連付けられていることから、これらのDD文をジョブの実行内容を示す有効な情報であると判断し、その内容を解析する。この解析処理については前述した通りである。
そしてこのようにして解析したJCL記述の解析結果(解析ファイル)を前述したようにジョブフロー図上に、そのジョブの流れ(実行手順)に沿って順次展開することで、例えば図10に示すように前述したプログラムの実行内容を示すジョブフロー図を作画する。
尚、前述したコメント行からは、そのジョブに関するコメント情報を抽出する。コメント情報の抽出は、例えば図9において矢印54で示すようにその行の全てが[*],[+],[−],[=],[#]等の特殊記号やスペースの組合せからなる場合、コメントとしての有用な情報が含まれていないとして除外し、コメント行に記述されている文字情報だけを抽出する。またコメント行が複数行に亘る場合には、最新の行に記述されたコメント情報だけを、例えば最新の3行に記述されたコメント情報を抽出するようにすれば十分である。そしてこのようにして抽出したコメント情報を、図10に示す如く作画したジョブフロー図の該当部位に対応付けて、前述した補足説明欄42に転記する。この際、コメント行の情報が半角の文字記号にて記述されているときは、全角に変換するなどして読み易い型式のコメント情報とすることが望ましい。
また上述したようにしてプログラムを構築するJOB文を順に解析していく過程において、例えば図11に示すようにプログラムソースを用いて解析することができないJCL記述55,56が出現することがある。即ち、EXEC文にて定義されているが、DD文自体がファイルを示すものとして定義されているので、プログラムソースを用いて解析できないことがある。この場合には、解析ができないことをもって、ジョブフロー図を作成する上で不要な要素であると判断するようにすれば十分である。
かくして本発明に係るジョブフロー作成システムによれば、上述した如くしてジョブ制御言語を用いて記述されたソフトウェアプログラムのJCL言語をソースコードに関連付けながら解析し、ソースコードに関連付けることのできなかったJCL記述や解析できなかったJCL記述を除外しながらJCL記述に対する解析結果を求めて行く物となっている。従って、ソフトウェアプログラム中のジョブの実行に真に関与する有効なJCL記述だけを選択的に抽出し、ジョブの実行手順を把握する上で不要なデータ定義文等を排除したジョブフロー図を作成することができる。同時にJCL記述(コメント行)中から抽出したコメント情報をジョブフロー図に対応付けて転記するので、ジョブフロー図の視認性を高めてその内容把握が容易になる。
更には解析結果(解析ファイル)を作業者のパーソナルコンピュータ(PC)20に転送し、例えば汎用性の高い表計算ソフトウェアであるExcelのマクロ機能を用いてジョブフロー図を作成するので、ジョブフロー図の自動作成後であってもコメントの追加やレイアウト修正等を容易に行うことができる。またExcelファイルの型式でジョブフロー図データを取り扱うことができるので、様々な媒体へのコピー等が容易であり、その取り扱い性の向上を図ることができる等の効果が奏せられる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えばプログラム中にプログラムのソースコードを用いてジョブの実行内容が直接記述されている場合には、これをソースコードに直接結びつけられたジョブであると判断して当該JCL記述を解析するようにすれば良い。またプログラム中にプロシジャ定義により簡略表現されたJCL記述が出現する場合には、その都度、そのプロシジャ定義をダイナミックに正式なJCL記述に展開して解析するようにすれば良い。このようにしてプロシジャ定義を正式な表現に置き換えることで、ジョブフロー図上において各プロシジャのジョブ内容を正確に表現することが可能となる。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
10 ホストコンピュータ
11 ホストJCL解析機能
12 ファイル(プログラムソース,索引順編成ファイル)
20 パーソナルコンピュータ(PC)
21 JOBフロー自動作成機能
22 標準JOBフロー
11 ホストJCL解析機能
12 ファイル(プログラムソース,索引順編成ファイル)
20 パーソナルコンピュータ(PC)
21 JOBフロー自動作成機能
22 標準JOBフロー
Claims (6)
- ジョブ制御言語を主体として記述されたソフトウェアプログラムを解析して該ソフトウェアプログラムのジョブ実行処理手順を示すジョブフロー図を作成するジョブフロー作成システムであって、
前記ソフトウェアプログラム中のジョブ制御言語と該ソフトウェアプログラムで用いられるソースコードとの関連付けを調べて上記ジョブ制御言語の前記ソフトウェアプログラムにおける有効性を判断する解析手段と、
有効と判断されたジョブ制御言語と前記ソフトウェアプログラム中に記述されたソースコードおよびプロシジャ定義とを抽出して前記ソフトウェアプログラムの解析結果として出力する解析結果出力手段と、
ジョブ制御言語により特定されるジョブを表現する標準図形データを記憶したファィルを参照し、前記解析結果に従って前記ジョブ制御言語を前記ソフトウェアプログラムの実行順序毎に順次図式表現してジョブフロー図を作成する作図手段と
を具備したことを特徴とするジョブフロー作成システム。 - 前記解析手段は、前記ソフトウェアプログラム中の先頭のEXEC文の後に記述されたDD文を解析対象とするものである請求項1に記載のジョブフロー作成システム。
- 前記解析手段は、前記ソフトウェアプログラム中のプロシジャ定義情報を抽出し、このプロシジャ定義情報をジョブ制御言語にダイナミックに展開して上記プロシジャ定義を解析する手段を含む請求項1に記載のジョブフロー作成システム。
- 請求項1または2に記載のジョブフロー作成システムにおいて、更に
前記ソフトウェアプログラム中の、少なくともプログラム名称、コメント行およびSYSIN情報を抽出して前記解析結果と共に出力する手段と、上記コメント行およびSYSIN情報を前記ジョブフロー図に書き加える手段とを備えることを特徴とするジョブフロー作成システム。 - 前記コメント行は、解析対象とするジョブ制御言語の直前に記述されている特定条件を満たす情報として抽出されるものである請求項4に記載のジョブフロー作成システム。
- ジョブ制御言語を主体として記述されたソフトウェアプログラムを解析して該ソフトウェアプログラムのジョブ実行処理手順を示すジョブフロー図を作成するジョブフロー作成プログラムであって、コンピュータを、
前記ソフトウェアプログラム中のジョブ制御言語と該ソフトウェアプログラムで用いられるソースコードとの関連付けを調べて上記ジョブ制御言語の前記ソフトウェアプログラムにおける有効性を判断する解析手段と、
有効と判断されたジョブ制御言語と前記ソフトウェアプログラム中に記述されたソースコードおよびプロシジャ定義とを抽出して前記ソフトウェアプログラムの解析結果として出力する解析結果出力手段と、
ジョブ制御言語により特定されるジョブを表現する標準図形データを記憶したファィルを参照し、前記解析結果に従って前記ジョブ制御言語を前記ソフトウェアプログラムの実行順序毎に順次図式表現してジョブフロー図を作成する作図手段と
して機能させるためのジョブフロー作成プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003339790A JP2005107828A (ja) | 2003-09-30 | 2003-09-30 | ジョブフロー作成システム及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003339790A JP2005107828A (ja) | 2003-09-30 | 2003-09-30 | ジョブフロー作成システム及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=34534887
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003339790A Pending JP2005107828A (ja) | 2003-09-30 | 2003-09-30 | ジョブフロー作成システム及びプログラム |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005107828A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009110525A1 (ja) * | 2008-03-07 | 2009-09-11 | 日本電気株式会社 | ジョブネットワーク自動生成装置、方法及びプログラム記録媒体 |
CN109508906A (zh) * | 2018-12-20 | 2019-03-22 | 国网北京市电力公司 | 井盖作业的控制方法及装置 |
CN111782204A (zh) * | 2020-07-03 | 2020-10-16 | 中国工商银行股份有限公司 | 批量排程编辑方法及装置 |
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2003
- 2003-09-30 JP JP2003339790A patent/JP2005107828A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111782204B (zh) * | 2020-07-03 | 2024-04-30 | 中国工商银行股份有限公司 | 批量排程编辑方法及装置 |
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