WO2009087932A1 - 保冷部材、保冷用具、及び、保冷用具の冷却方法 - Google Patents

保冷部材、保冷用具、及び、保冷用具の冷却方法 Download PDF

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Abstract

保冷部材10は、自己吸水性を有し、水を含んだ樹脂製発泡部材11、及び、防水性と通気性とを備えた材料、あるいは又、不透水性を有する材料から成り、該樹脂製発泡部材11を収納する収納部材12から構成されており、使用時、樹脂製発泡部材に含まれた水を、固相状態(氷)、若しくは、液相及び固相状態とする。

Description

保冷部材、保冷用具、及び、保冷用具の冷却方法
 本発明は、保冷部材、保冷用具、及び、保冷用具の冷却方法に関する。
 従来より、身体の保冷等を目的として、保冷部材を用いた保冷用具が、種々、提案されている。例えば、特開2006-238918には、ポリビニルアセタール系樹脂多孔質体から成る乾湿可逆性基材を、疎水性粗目ネットから成る保持材で包み込み、その保持材に、基材を身体の保冷箇所に臨ませるための身体装着機能を持たせた保冷具が提案されている。この保冷具は、ポリビニルアセタール系樹脂多孔質体に吸収させた水の気化熱によって身体を保冷するというものであって、身体の所定部位を保冷するのに使用される。また、体に接するように装着すると共に、体に接しない側の面を水を周囲に浸透させる素材とした導水手段と、導水手段と接するように設けられ、水を保持すると共に保持している水を導水手段の表側の面に浸透させながら供給する保水手段とを具備する冷却シートが、特開2000-126220に開示されている。更には、親水性ポリウレタン発泡体から成るマット本体に水分を吸収させた保冷マットが、特開2001-354275に開示されている。
特開2006-238918 特開2000-126220 特開2001-354275
 これらの特許公開公報に開示された技術にあっては、水の気化熱によって身体あるいは商品を冷却する。しかしながら、身体あるいは商品を、より一層低い温度で長時間、冷却することができる保冷部材に対する強い要求がある。また、特開2006-238918に開示された保冷具にあっては、乾湿可逆性基材は疎水性粗目ネットから成る保持材によって包み込まれているので、使用する状況によっては、乾湿可逆性基材に含まれている水が衣服等を濡らしてしまう虞がある。また、特開2000-126220に開示された冷却シートにおいても、使用する状況によっては、保水手段であるスポンジに含まれている水が衣服等を濡らしてしまう虞がある。即ち、これらの特許公開公報に開示された保冷具や冷却シートにあっては、配置された環境を汚染してしまう虞があるといった問題を有する。
 従って、本発明の目的は、身体あるいは商品をより一層低い温度で長時間、冷却することができ、しかも、配置された環境を汚染することが無い保冷部材、係る保冷部材を用いた保冷用具、及び、係る保冷用具の冷却方法を提供することにある。
 上記の目的を達成するための本発明の保冷部材は、
 (A-1)自己吸水性を有し、水を含んだ樹脂製発泡部材、及び、
 (A-2)該樹脂製発泡部材を収納する収納部材、
から構成されており、
 使用時、樹脂製発泡部材に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とすることを特徴とする。
 上記の目的を達成するための本発明の保冷用具は、
 (A-1)自己吸水性を有し、水を含んだ樹脂製発泡部材、及び、
 (A-2)該樹脂製発泡部材を収納する収納部材、
から構成された保冷部材、並びに、
 (B)該保冷部材が保持される装着部材、
を備えており、
 使用時、樹脂製発泡部材に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とすることを特徴とする。
 上記の目的を達成するための本発明の保冷用具の冷却方法は、
 (A-1)自己吸水性を有し、水を含んだ樹脂製発泡部材、及び、
 (A-2)該樹脂製発泡部材を収納する収納部材、
から構成された保冷部材、並びに、
 (B)該保冷部材が保持される装着部材、
を備えた保冷用具であって、
 保冷用具を冷凍庫内にて冷却し、以て、樹脂製発泡部材に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とすることを特徴とする。
 本発明の保冷部材、本発明の保冷用具における保冷部材、本発明の保冷用具の冷却方法における保冷部材は、防水性と通気性とを備えた材料から成る構成とすることができ、あるいは又、不透水性を有する材料から構成とすることができるが、要は、保冷部材に要求される仕様、使用用途等に応じて、どのような材料から構成するかを決定すればよい。
 上記の好ましい構成を含む本発明の保冷用具、あるいは、本発明の保冷用具の冷却方法において、装着部材は、保冷用具の用途に応じて、適宜、好適な形態とすればよい。装着部材に保持される保冷部材の形状、個数、寸法に関しても、保冷用具の用途に応じて、適宜、好適な構成とすればよい。装着部材を構成する材料として、不織布、天然繊維、合成繊維等から成る布材、皮革、ニット等、広く周知の材料を挙げることができる。ここで、装着部材は、衣服状である構成することができるし、あるいは又、頭部に装着される構成とすることができるし、あるいは又、首部に装着される構成とすることができるし、あるいは又、身体の所望の部位に装着される構成とすることができるが、これらに限定するものではなく、例えば、保冷用具を頭の下に敷く枕としてもよいし、所謂抱き枕(寝具の一種であり、頭の下に敷くのではなく、抱くようにして使用するもの)としてもよいし、シート状としてもよいし、一種のタオル状としてもよいし、マット等の寝具、トラック等における仮眠用ベッドにて用いるマットとして用いてもよいし、椅子の背もたれに配置する一種のカバーとして用いてもよいし、鮪や鰤等の魚の冷凍鮮度保持シートとして用いてもよい。装着部材を衣服状とするとき、装着部材として、より具体的には、作業着や作業服、消防服、防火服、オーバー、ジャンパー、ベスト、レジャー用ベスト、ゴルフベスト、作業用ベスト、チョッキ、法被、ズボン、アンダーパッド、スポーツ用ユニフォーム、Tシャツ、ランニングシャツ、ブラジャー等の下着や肌着、矯正用下着、各種インナー、サポーター、医療用としての患部を冷却するための各種部材を挙げることができる。衣服状の装着部材は、衣服の下に装着される形態であってもよいし、装着部材それ自体が衣服である形態であってもよい。装着部材が頭部に装着される構成として、具体的には、例えば、装着部材が帽子である構成を挙げることができ、帽子の内側に保冷部材を保持すれば、蒸れ易い帽子内を良好な環境に保つことができる。尚、このような帽子には、例えば、癌患者の治療の際に用いる頭部を冷やすための帽子あるいはキャップが含まれる。あるいは又、装着部材が帽子である構成とする場合、保冷部材を、後頭部や首の後部に垂らされた日よけ垂れとすることができる。また、装着部材を帯状(バンド状)の部材とすれば、頭部への装着、首部への装着、腕や手首といった上肢部や腿や足部といった下肢部、胴部への装着を容易に行うことができる。帯状の装着部材は、閉じた環状を成していてもよい。例えば、伸縮性のある布材等から帯状(バンド状)の装着部材を構成し、これを閉じた環状としてもよい。場合によっては、本発明の保冷部材をシート状とし、保冷部材を、直接、装着してもよい。あるいは又、装着部材をリュックサック状の部材とすることもできる。
 保冷用具を構成する装着部材において、保冷部材は交換可能に保持される形態とすることができ、これによって、保冷部材の保冷効果が低下した際に、随時、新たな保冷部材に交換し、容易に保冷効果を回復させることができるといった利点を有する。装着部材に保冷部材を保持する方法や構造は特に限定されるものではなく、広く周知の方法や構造を適用することができる。例えば、装着部材にポケット状の格納部を形成し、この格納部に保冷部材が格納されて保持される構造や、対を成す嵌合部材の内、一方の嵌合部材を保冷部材に取り付け、他方の嵌合部材を装着部材に取り付け、それらの嵌合部材を嵌合させることにより保冷部材が保持される構造を挙げることができる。このような嵌合部材として、ボタン、バネホック、スナップボタン、面ファスナー等、広く周知の嵌合部材を用いることができる。また、例えばフック状の金物やプラスチック、布から作製された留め具を保冷部材に取り付け、係る留め具にて保冷部材を装着部材に取り付けてもよい。尚、保冷部材は装着部材に間接的に保持される構成であってもよい。即ち、例えば、嵌合部材が取り付られた袋の中に保冷部材を格納し、この袋の嵌合部材と装着部材の嵌合部材とが嵌合される構造としてもよい。
 以上に説明した好ましい構成を含む本発明の保冷用具あるいはその冷却方法、本発明の保冷部材において、樹脂製発泡部材を構成する材料として、ウレタンフォーム、メラミンフォーム、又は、ポリビニルアルコール(PVA)スポンジを挙げることができる。より具体的には、例えば、株式会社イノアックコーポレーション製の商品名「コスミオン」といった、特殊イソシアネートプレポリマーを配合ベースとした親水性ウレタンフォーム、同社製の商品名「バソテクト」といったメラミンフォーム、同社製の商品名「モルトプレンSAQ」といったエステル系ポリウレタンフォームを例示することができる。
 更には、以上に説明した好ましい構成を含む本発明の保冷用具あるいはその冷却方法、本発明の保冷部材において、水には薬剤が含まれていることが好ましく、薬剤として抗菌剤、消臭剤を挙げることができる。尚、水として、水道水や井戸水等の水だけでなく、蒸留水、純水、イオン交換水、脱気した水を用いることもできる。
 更には、以上に説明した好ましい構成を含む本発明の保冷用具あるいはその冷却方法、本発明の保冷部材において、収納部材は袋状であることが好ましい。ここで、収納部材には、樹脂製発泡部材を収納するための開口部が設けられている構成とすることができる。そして、係る開口部を介して樹脂製発泡部材に吸水させてもよいし、係る開口部とは別に孔部を設け、係る孔部を介して樹脂製発泡部材に吸水させてもよい。また、必要に応じて、収納部材の開口部を封止するための密閉手段を備えている構成とすることもできる。あるいは又、収納部材を、防水性を備えた材料から成る箱部材、及び、この箱部材に設けられた開口部を塞ぐための、防水性と通気性とを備えた材料から成る蓋部材から構成とすることもできる。開口部を封止するための密閉手段を有する収納部材として、ジッパーあるいはチャックの付いた再封可能な収納部材を挙げることができ、より具体的には、旭化成株式会社の登録商標「ジップロック」タイプの収納部材を挙げることができる。あるいは又、樹脂製発泡部材に吸水させた後、開口部をヒートシール等によって封止してもよいし、開口部を面ファスナーを用いて閉じてもよい。
 更には、以上に説明した好ましい構成を含む本発明の保冷用具あるいはその冷却方法、本発明の保冷部材にあっては、収納部材内において、樹脂製発泡部材は、水の移動を妨げること無く、複数の区画に分けられている構成とすることができる。樹脂製発泡部材を複数の区画に分けるためには、具体的には、例えば、保冷部材を、即ち、収納部材及び樹脂製発泡部材を、粗く縫い合わせればよい。このように樹脂製発泡部材を複数の区画に分けることで、保冷部材を使用する際、保冷部材を所望の形状に容易に賦形することができる。
 以上に説明した好ましい構成を含む本発明の保冷用具あるいはその冷却方法、本発明の保冷部材を総称して、以下、単に本発明と呼び、本発明の保冷用具あるいはその冷却方法における保冷部材及び本発明の保冷部材を総称して、以下、保冷部材等と呼ぶ。
 保冷部材等を構成する樹脂製発泡部材は自己吸水性を有しているが、ここで、自己吸水性を有するとは、乾燥した樹脂製発泡部材(乾燥質量:M0)を水槽内の20゜Cの水に静かに浮かべたとき、180秒以内に、乾燥質量M0の30倍以上の水を、好ましくは、乾燥質量M0の50倍以上の水を、一層好ましくは、乾燥質量M0の100倍以上の水を樹脂製発泡部材が吸水することを意味する。あるいは又、自己吸水性を有するとは、乾燥した樹脂製発泡部材に20゜Cの水を1cm3滴下したとき、3秒以内に滴下した水を樹脂製発泡部材が吸水し、樹脂製発泡部材の表面に水滴が残らないことを意味する。
 収納部材は、その一態様にあっては、防水性と通気性とを備えた材料から成るが、具体的には、内部の水蒸気(気体)を外部に拡散させるが、内部の水(液体)は外部に透過させない性質を有する。係る材料として、無数の細孔を有する合成繊維の不織布を挙げることができるし、あるいは又、より具体的には、例えば、ジャパンゴアテックス株式会社製のゴアテックス(登録商標)メンブレンあるいはゴアテックス(登録商標)ファブリックを挙げることができる。収納部材を、更に、袋に格納してもよい。係る袋は、例えば合成繊維やガラス繊維、合成皮革、防水シートラミネート布、表面にラミネート層を形成した合成皮革、アルミニウム箔等の金属箔や金属フィルム等から作製すればよく、あるいは又、防水ラミネート構造材料から作製すればよい。また、収納部材は、別の態様にあっては、不透水性を有する材料から成るが、ここで、不透水性を有する材料とは、保冷部材の使用に際して収納部材の内部に存在する水が外部に漏れ出したり、滲み出たりせず、しかも、通気性を有していない材料を意味し、具体的には、係る材料として、水や水蒸気を通過させないプラスチック、防水シートラミネート布、表面にラミネート層を形成した合成皮革、アルミニウム箔等の金属箔や金属フィルムを例示することができる。袋や収納部材の外面の少なくとも一部に、赤外線や可視光、紫外線を反射する反射膜(例えば、アルミニウム粉末を含む塗装膜や、ラミネート反射膜)を形成してもよい。以下の表に、収納部材を構成する材料、収納部材の内部と外部の連通状態を纏めておく。
Figure JPOXMLDOC01-appb-I000001
 保冷部材等の形状や寸法は、特に限定するものではなく、保冷部材や保冷用具の用途に応じて、適宜、設定すればよい。例えば、保冷部材等の形状を、厚さ数mm~数十mm程度の板状とすることができる。保冷部材等をシート状とし、保冷部材等を、直接、適切な保持部材を用いて装着する形態とする場合、収納部材内において、樹脂製発泡部材が水の移動を妨げること無く、複数の区画に分けられている構成とすれば、例えば、身体の背中や首部、後頭部、胴部等の部位に合わせて、あるいは、例えば、椅子の背もたれの形状に合わせて、即ち、装着すべき部分の形状と相補的な適切な形状に賦形することができる。
 本発明における薬剤として、抗菌剤、清涼剤、芳香剤、殺菌剤、消臭剤を例示することができるが、中でも、上述したとおり、少なくとも抗菌剤を含むことが好ましい。これにより、収納部材の構成、構造にも依るが、保冷部材やその周辺に抗菌効果が及び、保冷部材周辺の環境を良好に保つことができるし、あるいは又、樹脂製発泡部材に吸収された水が腐敗することを防止することができる。抗菌剤として、周知の無機系抗菌剤や有機系抗菌剤を、適宜、選択して用いることができる。例えば、無機系抗菌剤として安定化二酸化塩素、二酸化塩素、次亜塩素酸ナトリウムや、塩化銅、硝酸銅、塩化銀、硝酸銀等の金属イオン化合物を挙げることができ、有機系抗菌剤として、化学合成した抗菌剤の他、杉の精油、キトサン、ヒノキチオール、わさびエキス、辛子エキス、木酢等、天然由来の抗菌剤を挙げることができる。これらの抗菌剤の中でも、抗菌剤として安定化二酸化塩素を用いた構成は、継続的な効果を得るのに好適である。即ち、安定化二酸化塩素は、重炭酸ソーダ等を安定化剤として用いて二酸化塩素を水中に安定に溶解、保持させたものであり、徐々に二酸化塩素が発生するので継続的な効果を得ることができる。樹脂製発泡部材をこれらの薬剤を含む水溶液等の溶液に浸漬したり、噴霧する等の周知の方法により、容易に樹脂製発泡部材に薬剤を含ませることができる。
 水に塩化ナトリウム等の塩類を加えると水から氷に転移する温度が低下し、氷から水への相転移を遅らせることができるので、保冷部材の水に塩化ナトリウム等の塩類が含まれている構成とすることもできる。
 本発明にあっては、保冷部材等に含まれる水の潜熱、より具体的には、固相をなす水(氷)が液化する際の溶解熱や液相をなす水の気化熱により保冷効果を発揮する。本発明の保冷部材等においては、自己吸水性を有する樹脂製発泡部材を用いるので、多量の氷が含まれた状態で保冷部材等を使用することができる結果、長時間に亙り、高い保冷効果を維持することができる。また、本発明の保冷用具にあっては、長時間身体に装着し保冷効果が低下した場合であっても、身体から離して暫くの間、外気に晒すことにより、比較的短い時間で保冷部材等の温度が低下し、ある程度、保冷効果を回復させることができる。しかも、樹脂製発泡部材を、防水性と通気性とを備えた材料から成る収納部材に収納すれば、樹脂製発泡部材に含まれた水は蒸気となって収納部材を通過して外部に拡散するが、樹脂製発泡部材に含まれた水は収納部材を通過することが無い。従って、保冷部材が配置された環境を汚染することが無い。また、樹脂製発泡部材を、不透水性を有する材料から成る収納部材に収納すれば、樹脂製発泡部材に含まれた水が収納部材を通過して外部に拡散することがなくなり、樹脂製発泡部材に水を補給すること無しに繰り返し、保冷部材を使用することができる。また、水に薬剤、例えば抗菌剤を含ませれば、保冷部材やその周辺に抗菌効果が及び、保冷部材周辺の環境を良好に保つことができるし、あるいは又、樹脂製発泡部材に吸収された水が腐敗することを防止することができる。
 また、本発明の保冷用具を身体に装着したとき、氷を含んだ樹脂製発泡部材は収納部材に収納されているので、樹脂製発泡部材が衣服等を濡らしたり、肌に付着することによる不快感が生じることは無い。また、樹脂製発泡部材に含まれた水を凍らせるが、本発明者の実験によれば、保冷部材全体をマイナス50゜C程度まで冷却しても、水が氷となる際の体積膨張によって、樹脂製発泡部材が変形したり、破損することはなかったし、収納部材に破損が生じることもなかった。
図1は、実施例1の保冷部材を組み立てる前の状態の模式図である。 図2は、実施例1の保冷用具の模式図である。 図3は、実施例1及び比較例1、比較例2の保冷部材の温度変化を測定した結果を示すグラフである。 図4の(A)は保冷用具の模式的な平面図であり、図4の(B)は、図4の(A)に示すB-B断面図であり、図4の(C)は保冷用具を装着部材である帽子内に装着した状態を説明する模式図である。 図5は、実施例3の保冷用具の模式図である。 図6の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例4の保冷用具の外観の模式図、及び、保冷用具の内側の模式図である。 図7の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例4の保冷部材の変形例が収納される袋の模式図、及び、保冷部材を装着部材に保持させる方法を説明するための模式図である。 図8の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例5の保冷用具の一部の模式的な平面図、B-B断面図、及び、保冷用具を頭部に装着した状態、首部に装着した状態を説明した模式図である。 図9の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例6における保冷部材が保持された装着部材を模式的に示す図である。 図10の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例6における保冷部材が保持された別の装着部材を模式的に示す図である。 図11の(A)及び(B)は、それぞれ、実施例6における保冷部材が保持された更に別の装着部材を模式的に示す図である。 図12は、実施例7の装着部材を説明するための模式的な斜視図である。 図13は、実施例7の装着部材を構成する本体部と収納部の模式的な分解斜視図である。 図14の(A)及び(B)は、芯材による効果を説明するための模式図である。 図15は、実施例8の装着部材を説明するための模式的な斜視図である。 図16は、実施例8の装着部材を構成する本体部と収納部の模式的な分解斜視図である。 図17は、実施例8の装着部材の使用方法の一例を説明するための模式図である。 図18は、実施例9の装着部材を説明するための模式的な斜視図である。 図19は、実施例10の装着部材を説明するための模式的な斜視図である。 図20は、実施例10の装着部材を構成する本体部と収納部の模式的な分解斜視図である。 図21は、2つのヒーター部を備えた保温部材を実施例7の装着部材に収納する状態を示す模式的な斜視図である。 図22は、2つのヒーター部を備えた保温部材を実施例10の装着部材の変形例に収納する状態を示す模式的な斜視図である。
符号の説明
10,110・・・保冷部材、11,111・・・樹脂製発泡部材、12,112・・・収納部材、13・・・開口部、14,114・・・孔部、20,120,220,320,420,420’・・・装着部材、21,221,321,421・・・格納部、110A・・・保冷部材の区画、112A,112B・・・不織布、112C・・・不織布の周辺部、115・・・不織布の部分、121・・・帽体、122・・・内装体、222・・・開口、223・・・ベルト、224・・・締結部、225・・・衣服、330・・・袋、331・・・開口部、322,332・・・バネホック、422A,422B・・・布材、522・・・留め具、701.801,901,1001・・・装着部材、710,1010・・・本体部、711,1011・・・第1の辺、712,1012・・・第2の辺、713,1013・・・第3の辺、714,1014・・・第4の辺、715,715A,715B,715C,715D,715E,715F,1015,1015A,1015B,1015C,1015D,1015E,1015F・・・ベルト取付部、716,1016・・・芯材、720,1020・・・第1収納部、730,1030・・・第1収納部、721,723,731,733,1021,1023,1031・・・開口、722,724,732,734・・・面ファスナー、725,735,1025,1035・・・仕切部材、740,740A,740B・・・肩ベルト、741,742・・・ウェストベルト、760・・・取付部材、761,762・・・縫い合わせ部、763・・・隙間、770・・・上着、780,790突出部、781,791突出部の先端部、782,792・・・ベルト部、783,793・・・ポケット部
 以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明する。
 実施例1は、本発明の保冷部材、保冷用具、及び、保冷用具の冷却方法に関する。
 保冷部材を組み立てる前の状態の模式図を図1に示すように、実施例1の保冷部材10は、
 (A-1)自己吸水性を有し、水を含んだ樹脂製発泡部材11、及び、
 (A-2)樹脂製発泡部材11を収納する収納部材12、
から構成されている。また、図2に示すように、保冷用具は、この保冷部材10と、この保冷部材10が保持される装着部材20を備えている。
 ここで、樹脂製発泡部材11を、ウレタンフォーム、具体的には、特殊イソシアネートプレポリマーを配合ベースとした親水性ウレタンフォーム(株式会社イノアックコーポレーション製の商品名「コスミオンNL-1」)とした。樹脂製発泡部材11の大きさを、縦×横×厚さ=130×80×20(mm)とした。
 また、収納部材12は、防水性と通気性とを備えた材料から成る。具体的には、収納部材12を不織布から作製した。ここで、収納部材12は袋状である。そして、収納部材12には、樹脂製発泡部材11を収納するための開口部13が設けられている。開口部13の部分を除き、収納部材12の周縁部はシートシールされている。収納部材12には、開口部13とは別に孔部14が設けられており、係る孔部14を介して樹脂製発泡部材11に吸水させる。
 更には、水には薬剤が含まれている。薬剤は、安定化二酸化塩素、杉の精油等の抗菌剤である。尚、保冷部材10の用途に応じて、薬剤は、適宜、選択すればよい。
 この保冷部材10の組み立てにあっては、収納部材12に設けられた開口部13を介して、収納部材12内に樹脂製発泡部材11を収納した後、開口部13をヒートシールすることで、開口部13を閉鎖した。樹脂製発泡部材11の内部と外部は、孔部14を介して連通状態にある。次いで、所定の濃度の薬剤(抗菌剤)を含む水溶液を調製し、水溶液を満たした槽に、樹脂製発泡部材11を収納した収納部材12の全体を浸漬した。水溶液は、瞬時、孔部14を介して樹脂製発泡部材11に吸水された。3個の樹脂製発泡部材11の吸水状態の測定結果を以下の表1に示すが、乾燥質量をM0(単位:グラム)、吸水後の質量をM1(単位:グラム)で表す。乾燥した樹脂製発泡部材11に20゜Cの水を1cm3滴下したとき、3秒以内に滴下した水を樹脂製発泡部材11が吸水し、樹脂製発泡部材11の表面には水滴が残らなかった。尚、薬剤の濃度は、保冷部材10の用途に応じて好適に設定すればよい。こうして得られた水を含んだ保冷部材10を、マイナス20度に設定された冷凍庫内にて冷却(冷凍)し、樹脂製発泡部材11に含まれた水を、固相状態(氷)、若しくは、液相及び固相状態(氷と水が混在した状態)とする。即ち、使用時、樹脂製発泡部材11に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とする。実施例1にあっては、より具体的には、固相状態とした。水が氷となる際の体積膨張によって、樹脂製発泡部材11や収納部材12が破損することはなかった。
[表1]
          M0      M1      M1/M0
実施例1-A   1.2    218.5   182
実施例1-B   1.2    198.0   165
実施例1-C   1.2    198.0   165
比較例2-A   4.5     98.0    21.8
比較例2-B   4.5    101.0    22.4
比較例2-C   4.5    101.0    22.4
 そして、こうして得られた、樹脂製発泡部材に含まれた水が固相状態(氷)となった保冷部材10を、図2に示すように、装着部材20にて保持した。ここで、装着部材20をベストとし、ベストの内側にポケット状の格納部21を設け、保冷部材10を格納部21に格納した。尚、図2においては、便宜上、格納部21が装着部材20の外側に設けられているように図示しているが、実際には、格納部21は装着部材20の内側に設けられている。
 試験のために、3箇所の格納部21を有する装着部材(ベスト)20を3着、準備した。また、比較例1として、同じ大きさのゲル状の保冷部材(パール金属株式会社製の商品名「クールタイム」であり、質量147.5グラム)を、3個、準備した。更には、同じ大きさのウレタンフォーム(但し、自己吸水性を有していないウレタンフォームであり、株式会社イノアックコーポレーション製の商品名「カラーフォームEMM」)を用いて、実施例1と同様にして、3つの保冷部材を比較例2として作製した。尚、比較例2にて使用したウレタンフォームは容易に吸水しなかったので、手でウレタンフォームを圧縮した状態として、水中に沈め、元の大きさに開放することで、ウレタンフォームを吸水させた。また、乾燥したウレタンフォームに20゜Cの水を1cm3滴下したとき、3秒が経過した後にも、ウレタンフォームの表面に水滴のまま残っていた。そして、比較例1及び比較例2の保冷部材を、実施例1の保冷部材と同様に、マイナス20度に設定された冷凍庫内にて冷却(冷凍)した。そして、実施例1の保冷部材、比較例1の保冷部材、比較例2の保冷部材を、各装着部材20の3箇所の格納部21に格納した。そして、各装着部材20をマネキンに着せ、3体のマネキンを40゜Cに保持された恒温室内に搬入し、各保冷部材の温度上昇を測定した。尚、比較例2の保冷部材のM0及びM1の値を、表1に掲げておく。比較例2の保冷部材にあっては、M1/M0の値は、実施例1のM1/M0の値の約0.13倍しかない。即ち、比較例2の保冷部材にあっては、実施例1の保冷部材11よりも、単位体積当たり、非常に少ない水を含んでいるに過ぎない。また、実施例1のウレタンフォームと比較例2のウレタンフォームの断面を顕微鏡観察し、1.5mm×2.0mmの領域内に気泡が、どの程度、含まれているかを測定したところ、実施例1のウレタンフォームにあっては380~520個、比較例2のウレタンフォームにあっては34~48個であった。また、他の樹脂製発泡部材においても同様の気泡の数を測定したところ、1.5mm×2.0mmの領域内に100個以上の気泡が含まれているとき、保冷部材における樹脂製発泡部材として適していることが判明した。一方、1.5mm×2.0mmの領域内に含まれる気泡の数が1万を越えると、1つの気泡の大きさが小さくなりすぎ、水の浸入量が減少する結果、樹脂製発泡部材全体に含まれる水の量が減少する傾向にあるので、余り好ましくはない。
 温度上昇測定結果を、図3に示す。比較例1(図3に点線で示す)にあっては、約4時間経過後に25゜Cに達し、比較例2(図3に、実線、破線及び一点鎖線で示す)にあっては、約2~3時間経過後に25゜Cに達したのに対して、実施例1(図3に、実線、破線及び一点鎖線で示す)にあって、約6時間経過後に25゜Cに達した。
 実際の保冷用具の使用に際しては、水を含んだ保冷部材10を格納部21に格納した装着部材20から構成された保冷用具を、マイナス18゜Cに維持された冷凍庫内にて冷却(冷凍)し、以て、樹脂製発泡部材11に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とする。そして、このような状態となった保冷用具を冷凍庫から取り出し、使用すればよい。装着部材が衣服状である場合には、装着部材を、例えば、ハンガーに掛けた状態で冷凍庫内にて冷却(冷凍)すれば、冷凍庫から取り出し、直ちに使用に供することができる。
 例えば、装着部材を消防服とすれば、消防士の出動時、直ちに、多量の氷を含んだ保冷部材が保持された消防服を装着することができるし、装着部材をレジャー用ベストやゴルフベストとすれば、顧客の要望に応じて、直ちに、多量の氷を含んだ保冷部材が保持されたレジャー用ベストやゴルフベストを供し、あるいは又、貸し出すことができる。
 また、保冷部材10を、更に、袋に格納してもよい。係る袋は、例えば合成繊維やガラス繊維から作製(例えば縫製)すればよく、あるいは又、防水ラミネート構造材料から作製すればよい。袋の外面の少なくとも一部に、赤外線や可視光、紫外線を反射する反射膜を形成すれば、太陽光等の外光を反射することができ、保冷部材の温度上昇を遅らせることができる。
 あるいは又、実施例1の変形例として、保冷部材を、不透水性を有する材料から成る収納部材に、直接、格納してもよい。係る収納部材は、例えば、防水ラミネート構造材料から作製(例えば縫製)されている。係る収納部材の外面の少なくとも一部に、赤外線や可視光、紫外線を反射する反射膜を形成すれば、太陽光等の外光を反射することができ、保冷部材の温度上昇を遅らせることができる。そして、不透水性を有する材料から成る収納部材にあっては、樹脂製発泡部材を収納するための開口部が設けられている。開口部の部分を除き、収納部材の周縁部はシートシールされている。収納部材には、開口部とは別に孔部を設け、係る孔部を介して樹脂製発泡部材に、蒸留水、純水、イオン交換水、脱気した水を吸水させてもよい。あるいは又、開口部を介して樹脂製発泡部材に吸水させてもよく、この場合には、ジッパーあるいはチャックの付いた収納部材を用いることで開口部を開閉自在に封止してもよいし、開口部をヒートシール等によって封止してもよい。後述する実施例2~実施例6においても、同様とすることができる。
 このように、多量の氷を含んだ樹脂製発泡部材11にあっては、先ず、氷の融解熱による保冷効果を発揮し、時間を経て氷が液化した後は、水の気化熱によって保冷効果を発揮する。そして、樹脂製発泡部材11にあっては、多量の氷を含ませた状態で用いることができるので、長時間、保冷効果を維持することができる。尚、樹脂製発泡部材11を、不透水性を有する材料から成る収納部材に収納すれば、樹脂製発泡部材11に含まれた水が収納部材を通過して外部に拡散することがなくなるので、樹脂製発泡部材11に水を補給することなく、繰り返し、保冷部材を使用することができる。また、水に薬剤(例えば抗菌剤)が含まれているので、保冷部材10やその周辺に抗菌効果が及び、保冷部材周辺の環境を良好に保つことができるし、あるいは又、樹脂製発泡部材11に吸収された水が腐敗することを防止することができる。
 実施例2は実施例1の変形である。実施例2においては、装着部材が頭部に装着される構成とした。実施例2の保冷部材110の模式的な平面図を図4の(A)に示し、図4の(B)に、図4の(A)の矢印B-Bに沿った断面図を示し、図4の(C)に、装着部材120としての帽子の一部を切り欠いた模式図を示す。実施例2においては、保冷部材110が、装着部材120としての帽子内に装着される。図4の(A)及び(B)に示すように、保冷部材110は、樹脂製発泡部材111及び収納部材112から構成されている。実施例2においては、収納部材112を、2枚の不織布112A,112Bから構成したが、これに限定するものではなく、上述したように、実施例1の変形例にて説明した構成、構造を採用してもよい。
 実施例2の保冷部材110は、平面形状が略円形である点を除き、実施例1あるいはその変形例において説明したと同様の構成とすることができるので、詳細な説明は省略する。後述する他の実施例においても、保冷部材は、適宜、好適な形状や寸法とすればよい。
 具体的には、例えば、樹脂製発泡部材111を挟んで包むのに足りる大きさの不織布112A,112Bを準備する。そして、不織布112A,112Bによって、樹脂製発泡部材111の全体を挟んで包み、不織布112A,112Bの周辺部112Cをホットプレス法等の周知の方法で接着する。尚、不織布112Aには孔部114が設けられている。また、図4の(A)及び(B)に示すように、保冷部材110の区画110Aと区画110Aの間に位置する不織布112A,112Bの部分115には、粗いミシン目が入れられており、粗く縫い合わされている。即ち、実施例2にあっては、収納部材112内において、樹脂製発泡部材111は、水の移動を妨げること無く、複数の区画に分けられている。このように樹脂製発泡部材111を複数の区画に分けることで、保冷部材110を使用する際、保冷部材110を所望の形状に容易に賦形することができる。
 尚、保冷部材の賦形は、水を含んだ保冷部材を、マネキンの頭部に載置した状態で冷凍庫内にて冷却し、樹脂製発泡部材に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とすればよい。尚、以下の実施例においても、保冷部材を所望の形状に賦形するには、例えば、このような方法を採用すればよい。
 図4の(C)は、保冷部材110を装着部材120である帽子内(より具体的には、ヘルメット内)に装着した状態を説明する模式図である。具体的には、ヘルメットの殻の部分である帽体121と内装体122との間に、保冷部材110が装着されている。固相をなす水(氷)を含んだ保冷部材110は、先ず、氷の融解熱による保冷効果を発揮し、時間を経て氷が液化した後は、水の気化熱によって保冷効果を発揮する。また、保冷部材110は抗菌剤を含んでいるので、保冷部材110及びその周辺に抗菌効果が及ぶ。更には、保冷部材110に含まれる水の量にも依るが、帽子の内部の湿気も、保冷部材110に吸収され得る。上述した各種の効果により、帽子の内部の環境を良好に保つことができる。尚、以下の実施例においても、同様の効果を得ることができる。
 実施例3も実施例1の変形である。実施例3の保冷用具は、実施例1あるいはその変形例において説明したと同様の保冷部材、及び、保冷部材が保持される装着部材220を備えている。装着部材220は衣服状である。図5に保冷用具の模式図を示すが、図5においては保冷部材の記載を省略した。実施例3の装着部材220は、衣服と身体の間に装着され、身体の保冷、防暑等に用いられる。
 装着部材220は、例えばナイロン等の合成繊維から成る布材から作製されている。装着部材220には、ポケット状の格納部221が多数備えられている。参照番号222は頭部を通すための開口である。保冷部材(図示せず)は格納部221に格納されて保持される。装着部材220は、広く周知の縫製方法等により製造することができる。実施例3においては、格納部221を含めた装着部材220の全体が布材から構成されているので、格納部221は通気性を備えている。尚、実施例1において説明したと同様に、保冷部材は、袋に包まれた状態で格納部221に格納されていてもよい。開口222から頭部を通した後、ベルト223を締結部224に固定し、上半身に装着部材220を装着する。次いで、ベスト、レジャー用ベスト、ゴルフベスト、チョッキ、法被といった衣服225を着用する。あるいは又、作業着や作業服、消防服、防火服、オーバー、ジャンパーといった衣服を着用する。
 実施例4も実施例1の変形であり、実施例4の保冷用具は、実施例1あるいはその変形例において説明したと同様の保冷部材、及び、保冷部材が保持される装着部材320を備えている。装着部材320は衣服状であり、より具体的には、装着部材320それ自体が衣服(具体的には、ベスト、レジャー用ベスト、ゴルフベスト、チョッキあるいは法被)である。図6の(A)は、装着部材320の外観の模式図であり、図6の(B)は、装着部材320の内側の模式図である。尚、装着部材を、作業着や作業服、消防服、防火服、オーバー、ジャンパーといった衣服とすることもできる。
 装着部材320の内側には、ポケット状の格納部321が設けられている。略矩形の保冷部材10は、格納部321に格納されて、保持される。実施例3と同様に、装着部材320は例えばナイロン等の合成繊維から成る布材から作製(例えば縫製)されている。尚、実施例1において説明したと同様に、保冷部材10は、袋に包まれた状態で格納部321に格納されていてもよい。
 図7の(A)及び(B)に、保冷用具の変形例を示す。この変形例においては、保冷部材10が袋330に収納される。袋330には、嵌合部材として対を成すバネホックの内、一方のバネホック332が取り付られている。参照番号331は袋330の開口部である。尚、嵌合部材としてバネホック332,322の代わりに、面ファスナー等を用いることもできる。
 図7の(B)は、図7の(A)に示した袋330を用いて保冷部材10を装着部材320に保持させる方法を説明するための模式図である。装着部材320には、対を成すバネホックの内、他方の嵌合部材であるバネホック322が取り付られている。保冷部材10は、袋330の開口部331から袋330に収納されている。そして、袋330に取り付られた一方のバネホック332と装着部材320の他方のバネホック322とが嵌合されることにより、装着部材320に保持される。実施例1において説明したと同様に、保冷部材10は、袋に包まれた状態で袋330に収納されてもよい。尚、図面を簡素化するため、図7の(B)においては袋330が1つ取り付けられるとしたが、これに限るものではない。
 実施例5も実施例1の変形であり、実施例5の保冷用具は、実施例1において説明したと同様の保冷部材10、及び、保冷部材10が保持される装着部材420を備えている。装着部材420は帯状(バンド状)であり、より具体的には、装着部材420は頭部に装着される。
 保冷用具の一部の模式的な平面図を図8の(A)に示し、図8の(A)に示すB-B断面図を図8の(B)に示し、装着部材420を頭部に装着した状態を模式的に図8の(C)に示す。尚、図8の(B)において、図面を簡素化するために、断面のハッチングを省略した。
 装着部材420は、伸縮性を有する帯状(バンド状)の布材422A,422Bから構成されている。より具体的には、布材422A,422Bは、ポケット状の格納部421が形成されるように重ねて粗く縫製されている。保冷部材10は、格納部421に格納されて保持される。実施例1において説明したと同様に、保冷部材10は、袋に包まれた状態で格納部421に格納されていてもよい。また、実施例5においては、装着部材420を閉じた環状としたが、これに限るものではない。
 尚、図8の(C)に示すように、装着部材420は頭部に装着されている。また、装着部材420’は首部に装着されている。尚、装着部材420’は、大きさが相違する点を除き、装着部材420と同様の構成を有する。
 実施例6も実施例1の変形であり、実施例6の保冷用具は、実施例1あるいはその変形例において説明したと同様の保冷部材、及び、保冷部材が保持される装着部材を備えている。装着部材は衣服状であり、より具体的には、装着部材それ自体が衣服である。具体的には、図9の(A)及び(B)、図10の(A)及び(B)に示すように、装着部材としてのTシャツや、ランニングシャツといったの下着や肌着の、胸の部分や脇の下の部分、ネック部の下の部分等にポケット状の格納部521を設け、この格納部521の略矩形の保冷部材を格納する。あるいは又、図11の(A)及び(B)に示すように、装着部材としてのブラジャーや、ロングラインブラジャー、スポーツ時の使用に適したブラジャー(所謂スポーツブラ)、コースレット、ボディスーツ、タンクトップ等のストラップ部分に、フック状の金物やプラスチック、布から作製された留め具522を保冷部材に取り付け、留め具522にて保冷部材10を取り付けてもよい。保冷部材10は、ブラジャー等と身体との間に挟み込んでおけばよい。
 実施例7も実施例1の変形であり、実施例7の保冷用具は、実施例1あるいはその変形例において説明したと同様の保冷部材、及び、保冷部材が保持される装着部材を備えている。ここで、実施例7にあっては、装着部材をリュックサック状とした。実施例7の装着部材の模式的な斜視図を図12に示し、実施例7の装着部材を構成する本体部と収納部の模式的な分解斜視図を図13に示す。尚、図13においては、ベルト取付部等の図示を省略している。
 実施例7の装着部材701は、
 (A)第1の辺711、第2の辺712、第3の辺713及び第4の辺714を備えた本体部710、
 (B)本体部710の一方の面(表面、おもてめん)に備えられ、保冷部材10を収納する第1収納部720及び第2収納部730、並びに、
 (C)本体部710の対向する第2の辺712及び第4の辺714のそれぞれに少なくとも2箇所、配置され、固定用のベルトを着脱自在に取り付けるためのベルト取付部715(715A,715B,715C,715D,715E,715F)、
から構成されている。
 そして、第1収納部720及び第2収納部730のそれぞれには、保冷部材10を収納するための開閉自在の開口721,731が設けられている。また、第1収納部720及び第2収納部730は、第1収納部720の開口721が本体部710の第3の辺713に対向し、第2収納部730の開口731が本体部710の第1の辺711に対向するように、且つ、第1収納部720の開口721と第2収納部730の開口731が対向するように並置されている。
 第1収納部720には、更に、本体部710の第1の辺711に対向して、開閉自在の開口723が設けられており、第2収納部730には、更に、本体部710の第3の辺713に対向して、開閉自在の開口733が設けられている。
 更には、収納部720,730の内側には、収納部720,730の内部を仕切るための仕切部材725,735が取り付けられている。
 ここで、本体部710は、ナイロン繊維から成る布材から作製されており、略矩形形状(より具体的には、長方形)を有する。即ち、本体部710の外形形状は、4本の線分から構成されている。また、第1収納部720及び第2収納部730も、ナイロン繊維から成る布材から作製されている。そして、本体部710の第2の辺712及び第4の辺714に沿って、収納部720,730の縁部を本体部710に縫い合わせることで、収納部720,730は本体部710に取り付けられている。
 また、ベルト取付部715(715A,715B,715C,715D,715E,715F)は、金属から作製された円状の環状(リング状)の部材から構成されている。ここで、ベルト取付部715Aは本体部710の第1の辺711と第4の辺714とが成すコーナー部付近に取り付けられており、ベルト取付部715Bは本体部710の第4の辺714の略中央付近に取り付けられている。また、ベルト取付部715Dは本体部710の第1の辺711と第2の辺712とが成すコーナー部付近に取り付けられており、ベルト取付部715Eは本体部710の第2の辺712の略中央付近に取り付けられている。更には、ベルト取付部715Cは本体部710の第4の辺714と第3の辺713とが成すコーナー部付近に設けられており、ベルト取付部715Fは本体部710の第2の辺712と第3の辺713とが成すコーナー部付近に設けられている。
 開閉自在の開口721,731,723,733には、開口721,731,723,733の口の部分を開け閉めするために、面ファスナー722,732,724,734が取り付けられている。具体的には、開口721,731,723,733の内側には、面ファスナー722,732,724,734が縫い付けられている。また、仕切部材725,735も面ファスナーから成り、仕切部材725,735は、収納部720,730の内側に縫い付けられている。
 図12に示した状態にあっては、固定用のベルトとしての肩ベルト(ショルダーベルト)740が、装着部材701に着脱自在に取り付けられている。より具体的には、肩ベルト740は、一対の肩ベルト740A,740Bから構成されている。肩ベルト740A,740Bは、例えばナイロン繊維から成る布材から作製されており、それらの両端部には外れ止め付きのフック(具体的には図示せず)が取り付けられている。そして、肩ベルト740Aの両端部は、本体部710に設けられたベルト取付部715A,715Bに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。同様に、肩ベルト740Bの両端部は、本体部710に設けられたベルト取付部715D,715Eに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。このように固定用のベルトとしての肩ベルト(ショルダーベルト)740をベルト取付部715に取り付けることで、リュックサック様の形状、形態となり、容易に装着部材701を使用者の背中に装着することができる。尚、本体部710の第1の辺711の部分が使用者の頭部側になるように、装着部材701は背負われる。即ち、この場合、使用者の首の後ろの下方に本体部710の第1の辺711が位置することになる。
 図12及び図13に示すように、使用者の頭部側となる本体部710の辺に沿った部分(実施例7にあっては、本体部710の第1の辺711の部分)は、例えばプラスチック板から成る芯材716によって補強されている。具体的には、本体部710の第1の辺711の部分は、芯材716と重ねて縫い合わされている。尚、本体部710の第2の辺712及び第4の辺714に対応する芯材716の部分も、本体部710及び第1収納部720と重ねて縫い合わされているが、これに限るものではない。芯材716は、その他、ステンレス鋼や形状記憶合金等の金属材料あるいは合金材料から成る線材、帯材あるいは板材;厚手のフェルト材等、広く周知の材料から作製することもできる。
 装着部材701には、更に、ウェストベルト741が着脱自在に取り付けられている。ウェストベルト741も、例えばナイロン繊維から成る布材から作製されており、両端部には外れ止め付きのフックが取り付けられている。そして、ウェストベルト741の両端部は、本体部710に設けられたベルト取付部715C,715Fに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。
 図12に示すように、第1収納部720は開口721,723を備えており、第2収納部730は開口731,733を備えている。これらの開口から、第1収納部720及び第2収納部730のそれぞれに、2つの保冷部材10を収納する。そして、開口721,723,731,733を閉じる。また、仕切部材725,735によって第1収納部720、第2収納部730の内部を区画することにより、2つの保冷部材10が収納部720,730内で移動することが無くなり、保冷部材10を安定して収納することができる。このように、容易に保冷部材10を収納することができるし、取り外しは逆の手順で行うことができる。尚、仕切部材725が第1収納部720の内側に取り付けられている形態、仕切部材735が第2収納部730の内側に取り付けられている形態、仕切部材725,735が第1収納部720及び第2収納部730の内側に取り付けられている形態のいずれを採用してもよく、また、仕切部材の数も1以上であればよく、収納すべき保冷部材10の寸法、形状、数量等を考慮して、適宜、決定すればよい。
 また、使用者の頭部側となる本体部710の辺に沿った部分(実施例7にあっては、本体部710の第1の辺711の部分)は、芯材716によって補強されている。図14の(A)及び(B)は、芯材716による効果を説明するための模式図である。図14の(A)に示すように、使用者の背中に装着された装着部材701は、保冷部材10の重量によって撓むように力を受ける。芯材716を備えた構成にあっては、図14の(B)に示すように保冷部材10の重量によって撓む程度が軽減され、装着部材701の装着性をより向上させることができ、装着部材701を安定して装着することが可能となる結果、保冷性が向上する。但し、例えば、保冷部材10が軽く、保冷部材10の重量によって撓む程度が少ない場合には、芯材716を設けることは不要である。
 このように、装着部材701にあっては、容易に保冷部材10を収納し、あるいは、取り外すことができるし、保冷部材10の形状や数量等に柔軟に対応することができる。また、装着部材701に保冷部材10は交換可能に収納されているので、保冷部材10の保冷効果が低下した際に、随時、新たな保冷部材10に交換し、容易に保冷効果を回復させることができる。しかも、衣服と異なり、いかなる部位、場所にも適用することができるし、使用形態に制限を受けることもなく、また、使用者の性別等によって多種の装着部材を準備するといった必要もないし、高い汎用性を有し、また、使用する場所や部位への適用性、応用性も高い。
 尚、実施例7の装着部材にあっては、面ファスナー724を省略して、開口723の部分を縫い合わせてもよいし、また、面ファスナー734を省略して、開口733の部分を縫い合わせてもよい。また、面ファスナー31を省略してもよい。後述する実施例8~実施例9の装着部材にあっても同様である。
 実施例7にあっては、上述したとおり、肩ベルト(ショルダーベルト)740をベルト取付部715に取り付けることで、リュックサック様の形状、形態となり、使用者の背中を冷却することができる。また、ウェストベルト装着部にウェストベルト741を装着することで、使用者の腰及びその周辺を冷却することができる。
 代替的に、ウェストベルトをベルト取付部に固定あるいは縫い付けてもよい。即ち、ベルト取付部715C,715Fを省略し、ウェストベルトを2つの幅広の部材から構成し、各部材の一端部を本体部710の側端部に固定あるいは縫い付けてもよい。尚、各部材の他端部には面ファスナーを取り付ける。このような構成とすれば、ウェストベルトを構成する2つの部材のそれぞれを、使用者の胴部から腹部の前へと廻し、2つの部材の他端部に取り付けられた面ファスナーを用いて、2つの部材の他端部を相互に固定することができる。2つの幅広の部材の内側あるいは外側に、保冷部材10を収納するための収納部を配置してもよい。あるいは又、図2に示した装着部材20の背の部分を、図12に示した、あるいは又、後述する図15や図19に示すリュックサック状としてもよい。また、肩ベルト(ショルダーベルト)の一端を係る2つの部材に取り付けてもよい。
 実施例7の装着部材701を、例えば、使用者の衣服の下に装着してもよいし(インナータイプ)、使用者の衣服の上に装着してもよい(アウタータイプ)。あるいは又、実施例7の装着部材701を、椅子の背もたれに配置したり、チャイルドシートやチャイルドシートベッド、ゆりかご、頭の下に敷く枕、抱き枕、マット等の寝具、トラック等における仮眠用ベッドにて用いるマット等に装着して用いることもできる。また、実施例7の装着部材701をリュックサックやナップザックの中に格納してもよいし、実施例7の装着部材701をリュックサックやナップザックの背側に取り付けてもよい。後述する実施例8~実施例10においても同様である。
 本体部や収納部、後述する取付部材や突出部は、布製とすることができる。ここで、布材として、天然繊維あるいは合成繊維から成る織布や不織布等、広く周知の布材を用いることができる。あるいは又、本体部や収納部、取付部材、突出部を、皮革製やニット製とすることもできるし、メッシュ状の材料から作製することもできる。本体部や収納部、突出部の形状、大きさは、装着部材の仕様に応じて、適宜、設定すればよい。本体部は4つの辺を有しているが、各辺は、線分から構成されていてもよいし、線分の組合せから構成されていてもよいし、曲線から構成されていてもよいし、線分と曲線の組合せから構成されていてもよい。即ち、本体部の外形形状は本質的に任意であるが、最も簡素な外形形状は矩形あるいは概ね矩形である。尚、本体部の外形形状によっては4つの辺の交点が明確でない場合があるが、このような場合、ベルト取付部とベルト取付部との間の本体部の外形線を辺とみなせばよい。少なくとも本体部の第2の辺及び第4の辺に沿って、収納部の縁部を本体部に縫い合わせることで、あるいは又、収納部の縁部を本体部に接着剤を用いて固定することで、収納部を本体部に取り付けることができる。
 開閉自在の開口には、開口の口の部分を開け閉めするために、広く周知の係止部材を取り付ければよい。係る係止部材として、あるいは又、上述した仕切部材として、例えば、面ファスナー、スナップファスナー、ボタン、バネホック、スナップボタンを挙げることができる。
 肩ベルトやウェストベルト、後述する第1ベルト部や第2ベルト部として、広く周知のものを使用することができる。例えば、ナイロン繊維等の布製ベルト、閉じた環状のベルト、バックル等の嵌合部を備えたベルトを挙げることができる。ベルトを構成する素材は伸縮性を備えていてもよい。肩ベルトやウェストベルト、第1ベルト部、第2ベルト部の着脱方法も、広く周知の方法とすることができる。具体的には、例えば、肩ベルトの両端部に設けられた係止具を、本体部のベルト取付部に係止すればよい。ベルト取付部は、例えば、金属や合金、プラスチックから作製された円状あるいは三角形状、矩形状、「D」字状等の環状(リング状)の部材から構成すればよい。係止具として、例えば、外れ止め付きのフックや、カラビナを例示することができる。場合によっては、肩ベルトやウェストベルトの一端にズボン吊り金具と同様の金具を取り付け、係る金具によって本体部の縁部を挟むことにより着脱自在に取り付けてもよい。
 実施例8は、実施例7の変形である。実施例8の装着部材が、実施例7の装着部材と相違する点は、ウェストベルトの取り付け構造にある。
 図15は、実施例8の装着部材801を説明するための模式的な斜視図である。装着部材801にあっては、本体部710の他方の面(裏面)には、ウェストベルトを着脱自在に装着するためのウェストベルト装着部が備えられている。ここで、ウェストベルト装着部は、本体部710の他方の面、及び、本体部710の他方の面に取り付けられた取付部材760から構成されており、本体部710の他方の面と取付部材760との間の隙間にウェストベルトを通す。尚、図15に示した実施例8の装着部材801においては、実施例7において説明した肩ベルト740の図示を省略している。但し、場合によっては、肩ベルト740の使用は不要である。
 図16は、実施例8の装着部材801を構成する本体部710と収納部720,730の模式的な分解斜視図である。尚、図16においても、ベルト取付部715等の図示を省略した。図15及び図16に示すように、本体部710には取付部材760が重ねられている。基本的には、本体部710と取付部材760とを重ねた状態で、実施例7において説明したと同様の縫製処理がなされる。但し、実施例8においては、本体部710と取付部材760とを重ねた状態で、更に参照番号761及び参照番号762に示す部分を重ねて縫い合わせる。これにより、本体部710、取付部材760及び縫い合わせ部761,762により隙間763が形成される。ウェストベルト742は本体部710と取付部材760との間に設けられた隙間763に挿入されている。ウェストベルト742は、例えば伸縮性を備えた布材から作製されており、バックル(図示せず)を備えている。
 このような構成を採用することで、使用者への装着部材の密着性が向上し、結果として保冷性が向上するし、ウェストベルトを極めて容易に着脱自在に装着することができる。尚、場合によっては、本体部の一方の面にウェストベルト装着部を設けてもよい。
 図17は、実施例8の装着部材801の使用方法を説明するための模式図であり、装着部材を、使用者の衣服の下に装着したインナータイプの例である。使用者は、ウェストベルト742を胴部に巻くことにより、装着部材801を胴部(より具体的には、背中)に良好に密着させることができる。尚、参照番号770は上着である。
 尚、以上に説明した実施例8の装着部材の基本的な構成、構造を、後述する実施例9、実施例10の装着部材に適用することができる。
 実施例9も、実施例7の変形である。模式的な斜視図を図18に示すように、実施例9の装着部材901にあっては、第2の辺712から突出した第1突出部780、第4の辺714から突出した第2突出部790、第1突出部780の先端部781に取り付けられた第1ベルト部782、及び、第2突出部790の先端部791に取り付けられ、第1ベルト部782と係止する第2ベルト部792を、更に備えている。そして、第1突出部780には、保冷部材10を収納する第1ポケット部783が設けられており、第2突出部790には、保冷部材10を収納する第2ポケット部793が設けられている。第1突出部780及び第2突出部790を設けることによって、容易に、使用者の脇の下や胴部の側部を冷却することができる。尚、使用者の胸部において、第1ベルト部782と第2ベルト部792とを係止すればよい(止めればよい)。
 尚、第1突出部780及び第2突出部790は、本体部710と一体的に作製されていてもよいし、例えば本体部710に縫い付けされていてもよいし、例えばファスナー等によって本体部710に着脱自在に取り付けられていてもよい。ポケット部783,793の上端部は、開閉自在の開口となっている。そして、これらの開口の口の部分を開け閉めするために、広く周知の係止部材を取り付けてもよい。係る係止部材として、例えば、面ファスナー、スナップファスナー、ボタン、バネホック、スナップボタンを挙げることができる。また、第1ベルト部782と第2ベルト部792とを係止するためには、例えば、面ファスナー、スナップファスナー、ボタン、バネホック、スナップボタンを用いればよい。
 実施例9にて説明した装着部材901は、上述したとおり、実施例8にて説明した装着部材802に適用することができるし、次に述べる実施例10の装着部材1001に適用することもできる。
 実施例10にあっても、装着部材をリュックサック状とした。実施例10の装着部材の模式的な斜視図を図19に示し、実施例10の装着部材を構成する本体部と収納部の模式的な分解斜視図を図20に示す。尚、図20においては、ベルト取付部等の図示を省略している。
 実施例10の装着部材1001も、保冷部材10を装着するための装着部材である。実施例10の装着部材1001は、
 (A)第1の辺1011、第2の辺1012、第3の辺1013及び第4の辺1014を備えた本体部1010、
 (B)本体部1010の一方の面(表面、おもてめん)に備えられ、保冷部材10を収納する第1収納部1020及び第2収納部1030、並びに、
 (C)本体部1010の対向する第2の辺1012及び第4の辺1014のそれぞれに少なくとも2箇所、配置され、固定用のベルトを着脱自在に取り付けるためのベルト取付部1015(1015A,1015B,1015C,1015D,1015E,1015F)、
から構成されている。尚、以上に説明した本体部1010及びベルト取付部1015の構成、構造は、実施例7にて説明した本体部710及びベルト取付部715と同じ構成、構造とすることができる。
 そして、実施例10の装着部材1001にあっては、第1収納部1020には、保冷部材10を収納するための開閉自在の上部開口1021及び下部開口1023が設けられており、第2収納部1030には、保冷部材10を収納するための開閉自在の上部開口1031が設けられている。また、第1収納部1020及び第2収納部1030は、第1収納部1020の上部開口1021が本体部1010の第1の辺1011に対向し、第2収納部1030の上部開口1031が本体部1010の第1の辺1011に対向するように、且つ、第1収納部1020の下部開口1023と第2収納部1030の上部開口1031が対向するように並置されている。
 更には、収納部1020,1030の内側には、収納部1020,1030の内部を仕切るための仕切部材1025,1035が取り付けられている。仕切部材1025,1035は面ファスナーから成り、仕切部材1025,1035は、収納部1020,1030の内側に縫い付けられている。仕切部材1025,1035によって第1収納部1020、第2収納部1030の内部を区画することにより、2つの保冷部材10(図19には図示せず))が収納部1020,1030内で移動することが無くなり、保冷部材10を安定して収納することができる。
 ここで、本体部1010は、ナイロン繊維から成る布材から作製されており、略矩形形状(より具体的には、長方形)を有する。即ち、本体部1010の外形形状は、4本の線分から構成されている。また、第1収納部1020及び第2収納部1030も、ナイロン繊維から成る布材から作製されている。そして、本体部1010の第2の辺1012及び第4の辺1014に沿って、収納部1020,1030の縁部を本体部1010に縫い合わせ、第1収納部1020の下部を、下部開口1023の部分を除き、本体部1010に縫い合わせ、第2収納部1030の下部を本体部1010に縫い合わせることで、収納部1020,1030は本体部1010に取り付けられている。開閉自在の開口1021,1031には、開口1021,1031の口の部分を開け閉めするために、面ファスナーを取り付けてもよいし、面ファスナーを取り付けなくともよい。
 図19に示した状態にあっては、固定用のベルトとしての肩ベルト(ショルダーベルト)が、実施例7と同様に、装着部材に着脱自在に取り付けられている。肩ベルトの構成、構造は、実施例7にて説明した肩ベルト740の構成、構造と同様とすることができるので,詳細な説明は省略する。尚、一方の肩ベルトの両端部は、本体部1010に設けられたベルト取付部1015A,1015Bに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。同様に、他方の肩ベルトの両端部は、本体部1010に設けられたベルト取付部1015D,1015Eに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。
 また、図19及び図20に示すように、使用者の頭部側となる本体部1010の辺に沿った部分(実施例10にあっては、本体部1010の第1の辺1011の部分)は、例えばプラスチック板から成る芯材1016によって補強されている。具体的には、本体部1010の第1の辺1011の部分は、芯材1016と重ねて縫い合わされている。尚、本体部1010の第2の辺1012及び第4の辺1014に対応する芯材1016の部分も、本体部1010及び第1収納部1020と重ねて縫い合わされているが、これに限るものではない。芯材1016の構成、構造は、実施例7にて説明した芯材716と同様の構成、構造とすることができる。
 装着部材1001には、更に、実施例7と同様に、ウェストベルトが着脱自在に取り付けられている。ウェストベルトの構成、構造は、実施例7にて説明したウェストベルト741の構成、構造と同様とすることができるので,詳細な説明は省略する。尚、ウェストベルトの両端部は、本体部1010に設けられたベルト取付部1015C,1015Fに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。
 以上、本発明を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例において説明した保冷部材、装着部材、保冷用具を構成する各種の構成要素の構成、構造、製造方法は例示であり、適宜、変更することができる。
 上述した実施例においては、保冷用具を基本的に人体に用いる形態を説明したが、これに限るものではない。例えば、本発明の保冷部材をマット状とし、犬や猫等の動物用冷却マットとして用いることもできる。また、上述したように、本発明の保冷部材はマイナス50゜C程度まで冷却しても、水が氷となる際の体積膨張によって、保冷部材が変形したり、破損することはなかった。従って、充分に冷却された保冷部材を、ドライアイスの代替として使用することもできる。また、充分に冷却された保冷部材を、食品トレーの下敷等として用いることもできる。使用する前に、防水性と不通気性とを備えた袋の中で保冷部材を保管(保存)しておけば、あるいは又、収納部材を不透水性を有する材料から構成し、開口部を封止しておけば、保冷部材の樹脂製発泡部材に含まれている水の蒸発を防止することができるし、そのままの状態で、樹脂製発泡部材に含まれている水を凍らせることで、直ちに使用することができるし、繰り返し、使用することができる。
 また、例えば、実施例7及び実施例8において、本体部710の第2の辺712あるいは第4の辺714が使用者の頭部側となる構成とすることもできる。この場合にあっては、本体部710の第2の辺712あるいは第4の辺714の部分が芯材716により補強されていればよい。また、実施例8においては、縫い合わせ部761,762が、本体部710の第2の辺712あるいは第4の辺714と同方向に延びる構成とすればよい。実施例8において説明した装着部材801と同様に、実施例7において説明した装着部材701においても、例えば肩ベルト740が取り外された状態で使用されてもよい。また、実施例8において説明した装着部材801においても、肩ベルト740が取り付けられた構成とし、背負われて使用されてもよい。更には、肩ベルト及びウェストベルトを用いることなく、装着部材を使用することもできる。
 寒冷期には、図21の模式的な斜視図に示すように、例えば、実施例7の装着部材701に、例えば、2つのヒーター部752A,752Bを備えた保温部材751を収納することができる。尚、図21においては、肩ベルト740とウェストベルト741の図示を省略した。保温部材751は、電流が流れることにより発熱する保温部材であり、平面状の第1のヒーター部752A及び第2のヒーター部752Bを備えている。第1のヒーター部752Aには、電源からの配線754が接続されており、例えば電池から電流が供給される。第2のヒーター部752Bには、第1のヒーター部752Aに接続された配線753を介して電流が供給される。上述したように、装着部材701にあっては、第1収納部720に開口721が設けられており、第2収納部730に開口731が設けられており、開口721と開口731とは対向している。従って、開口721から第1収納部720内に第1のヒーター部752Aを収納し、開口731から第2収納部730内に第2のヒーター部752Bを収納すればよい。開口721と開口731とが対向して設けられているので、第1のヒーター部752Aと第2のヒーター部752Bとが配線753で接続されていても、何ら問題なく収納し、あるいは、取り外すことができる。また、図22の模式的な斜視図に示すように、実施例10の装着部材1001にあっては、第1収納部1020の下部開口部1023から、二つ折りにした保温部材752Aを第1収納部1020に収納し、第1収納部1020の内部で保温部材752Aを広げる。また、第2収納部1030の上部開口部1031から保温部材752Bを第2収納部1030に収納する。取り外しは逆の手順で行うことができる。

Claims (26)

  1.  (A-1)自己吸水性を有し、水を含んだ樹脂製発泡部材、及び、
     (A-2)該樹脂製発泡部材を収納する収納部材、
    から構成された保冷部材であって、
     使用時、樹脂製発泡部材に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とすることを特徴とする保冷部材。
  2.  収納部材は、防水性と通気性とを備えた材料から成ることを特徴とする請求項1に記載の保冷部材。
  3.  収納部材は、不透水性を有する材料から成ることを特徴とする請求項1に記載の保冷部材。
  4.  樹脂製発泡部材は、ウレタンフォームから成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の保冷部材。
  5.  樹脂製発泡部材は、メラミンフォームから成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の保冷部材。
  6.  樹脂製発泡部材は、ポリビニルアルコールスポンジから成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の保冷部材。
  7.  水には薬剤が含まれていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の保冷部材。
  8.  薬剤は抗菌剤であることを特徴とする請求項7に記載の保冷部材。
  9.  収納部材は袋状であることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の保冷部材。
  10.  収納部材内において、樹脂製発泡部材は、水の移動を妨げること無く、複数の区画に分けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の保冷部材。
  11.  (A-1)自己吸水性を有し、水を含んだ樹脂製発泡部材、及び、
     (A-2)該樹脂製発泡部材を収納する収納部材、
    から構成された保冷部材、並びに、
     (B)該保冷部材が保持される装着部材、
    を備えた保冷用具であって、
     使用時、樹脂製発泡部材に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とすることを特徴とする保冷用具。
  12.  収納部材は、防水性と通気性とを備えた材料から成ることを特徴とする請求項11に記載の保冷用具。
  13.  収納部材は、不透水性を有する材料から成ることを特徴とする請求項11に記載の保冷用具。
  14.  装着部材は衣服状であることを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載の保冷用具。
  15.  装着部材は頭部に装着されることを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載の保冷用具。
  16.  装着部材は首部に装着されることを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれか1項に記載の保冷用具。
  17.  樹脂製発泡部材は、ウレタンフォームから成ることを特徴とする請求項11乃至請求項16のいずれか1項に記載の保冷用具。
  18.  樹脂製発泡部材は、メラミンフォームから成ることを特徴とする請求項11乃至請求項16のいずれか1項に記載の保冷用具。
  19.  樹脂製発泡部材は、ポリビニルアルコールスポンジから成ることを特徴とする請求項11乃至請求項16のいずれか1項に記載の保冷用具。
  20.  水には薬剤が含まれていることを特徴とする請求項11乃至請求項15のいずれか1項に記載の保冷用具。
  21.  薬剤は抗菌剤であることを特徴とする請求項20に記載の保冷用具。
  22.  収納部材は袋状であることを特徴とする請求項11乃至請求項21のいずれか1項に記載の保冷用具。
  23.  収納部材内において、樹脂製発泡部材は、水の移動を妨げること無く、複数の区画に分けられていることを特徴とする請求項11乃至請求項22のいずれか1項に記載の保冷用具。
  24.  (A-1)自己吸水性を有し、水を含んだ樹脂製発泡部材、及び、
     (A-2)該樹脂製発泡部材を収納する収納部材、
    から構成された保冷部材、並びに、
     (B)該保冷部材が保持される装着部材、
    を備えた保冷用具であって、
     保冷用具を冷凍庫内にて冷却し、以て、樹脂製発泡部材に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とすることを特徴とする保冷用具の冷却方法。
  25.  収納部材は、防水性と通気性とを備えた材料から成ることを特徴とする請求項24に記載の保冷用具の冷却方法。
  26.  収納部材は、不透水性を有する材料から成ることを特徴とする請求項24に記載の保冷用具の冷却方法。
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