JP2001354275A - 保冷マット - Google Patents

保冷マット

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JP2001354275A
JP2001354275A JP2000172282A JP2000172282A JP2001354275A JP 2001354275 A JP2001354275 A JP 2001354275A JP 2000172282 A JP2000172282 A JP 2000172282A JP 2000172282 A JP2000172282 A JP 2000172282A JP 2001354275 A JP2001354275 A JP 2001354275A
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JP
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mat
water
cold insulation
moisture
mat body
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JP2000172282A
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Inventor
Yukio Sato
幸男 佐藤
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Inoac Corp
Inoac Technical Center Co Ltd
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Inoac Technical Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緩衝性に優れ、吸水性及び保冷性に優れる保
冷マットを提供する。 【解決手段】 保冷マット10が、親水性ポリウレタン
発泡体からなるマット本体11に水分を吸収させたもの
からなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、保冷マットに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品売場等において、傷の付きや
すい食品、例えば魚やサクランボ等は、トレー内底面に
積層された軟質発泡体マット上に載置され、その状態で
透明フィルムに包まれて売場等に置かれることが多い。
【0003】しかし、従来使用されている軟質発泡体マ
ットは吸水性がないため、食品から生じる水分や、周囲
との温度差等で生じる水分がトレー内に溜まり、さらに
は商品陳列棚の傾斜により、あるいは購入しようとする
人がトレーを手に取った際に、傾斜したトレー内の低部
に水分が移動することにより購入者の目に触れ、商品が
新鮮ではないかのような感じを与えることがある。
【0004】また、従来使用されている軟質発泡体マッ
トは保温性に優れるため、特に果物に使用された場合、
果物の熟成等による発熱で軟質発泡体マットとの接触部
分から果物が腐りやすい問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑みなされたもので、緩衝性に優れ、吸水性及び保冷
性に優れる保冷マットを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、親水性ポリウレタン発泡体からなるマット本体に
水分を吸収させたことを特徴とする保冷マットに係る。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、マット本体は、硬さが2〜30kg(JIS640
0)であることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、保冷マットが食品販売用トレー内底面と食品間に配
置されるものであることを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項1ないし3のい
ずれか1項において、マット本体は、JIS6400通
気性A法試験による乾燥時の通気性が10〜300cc
/cm/secであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係る保
冷マットを示す斜視図、図2は通気性試験の結果を示す
グラフ、図3は一定時間毎の保水量の推移を示すグラ
フ、図4は一定時間毎の表面温度推移を示すグラフであ
る。
【0011】図1に示すものは、この発明の一実施例に
係る保冷マット10である。この保冷マット10は、親
水性ポリウレタン発泡体からなるマット本体11及び該
マット本体11に吸収させた水分で構成されている。な
お、この実施例の保冷マット10は、魚やサクランボ等
の傷の付きやすい食品の販売用トレーの内底面と当該食
品の間に配置して使用されるものである。
【0012】前記マット本体11を構成する親水性ポリ
ウレタン発泡体は、公知のごとく発泡体の骨格自体が吸
水性を有するものであるため、食品等から生じる水分を
吸収して、気孔(セル)内のみならず骨格の樹脂自体に
も水分を保持することができる。また、マット本体11
は、JIS6400硬さA法試験法による硬さが2〜3
0kgであり、特には2〜10kgであることが望まし
い。この硬さにすることによって、保冷マット10上に
食品を載置した際の緩衝性が良好になり、食品の傷みを
防止することができる。さらに、このマット本体11
は、JIS6400通気性A法試験による乾燥時の通気
性が10〜300cc/cm/secであり、特には
100〜300cc/cm/secであることが好ま
しい。これにより、後述する保冷マット10にあらかじ
め吸収された水分の蒸発に際して、マット本体11内部
の水分についてもマット本体11表面で気化し、その気
化熱による優れた表面冷却効果が得られるようになっ
て、より長時間保冷することができるようになる。
【0013】前記親水性ポリウレタン発泡体としては、
適宜のものが用いられるが、特には、ポリオキシエチレ
ンポリオールをポリイソシアネートによりキャップして
得られた2よりも大きい反応官能度を有するイソシアネ
ート末端プレポリマーと、水成分とを、HOモル数/
NCO基モル数の比が約6.5〜890となるようにし
て非イオン界面活性剤の存在下反応させることによって
得られるものが、水分吸収性等に優れるため、より好ま
しい。
【0014】前記ポリオキシエチレンポリオールとして
は、約2〜8のヒドロキシル官能度と約200〜200
00の重量平均分子量を有するものが好適である。例と
して、ジオール、トリオール、テトロール、ヘキソー
ル、オクトール等を挙げる。
【0015】前記イソシアネートとしては、トリレンジ
イソシアネート、ヘキサメチレンジイシシアネート、キ
シレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’
−ジイソシアネート、エチレンジイソシアネート、トリ
メチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、1,6−ヘキサンジイソシアネート等を挙げること
ができる。なお、前記キャップの方法は、公知の方法に
よって行われる。
【0016】水成分としては、水や水溶液が好適であ
り、前記プレポリマー100重量%に対し50〜200
重量%とされる。また、非イオン界面活性剤は、HLB
値(分子中の親水性と疎水性の釣り合う指数)が4〜1
6の範囲にある高い親水性/疎水性平衡値を有するもの
が好適である。この非イオン界面活性剤の量は、ポリオ
キシエチレングリコール100重量%に対して0.1〜
1.0重量%である。
【0017】さらに前記親水性ポリウレタン発泡体に
は、抗菌剤や防かび剤等を添加することが可能であり、
その添加によってカビ・菌等の発生を抑制することがで
きる。また、着色剤等の添加も可能である。
【0018】また、この実施例の保冷マット10のマッ
ト本体11は、モールド(成形型)内に親水性ポリウレ
タン発泡原料を注入し発泡させたモールド成形品からな
るため、成形型への原料の注入量を調節することによ
り、マット本体11の密度及び硬さ等を容易に調節する
ことができる。これにより、保冷マット10の吸水率
(吸水量)を調節することも可能である。
【0019】前記したように、この保冷マット10には
あらかじめ水分が吸収されている。水分としては、水等
が好適である。保冷マット10に水分が含まれているこ
とにより、この水分が蒸発する際の気化熱がマット本体
11の熱を奪い、保冷マット10の表面温度を低く保つ
ことができる。保冷マット10のマット本体11にあら
かじめ吸収させておく水分の量は、マット本体11の材
質、大きさ等及びマットに載置される食品等の種類、大
きさ、数量などに応じて、適宜量とされるが、マット本
体11の吸収可能な最大水分量よりも少なくしておくの
が好ましい。そのようにすれば、この保冷マット10の
使用時に食品等から生じる水分をマット本体11が確実
に吸収することができ、食品の鮮度を維持し、見栄えを
良好にさせることができる。
【0020】以下、前記保冷マット10の一実施例に関
し、その具体的製造方法及び物性等について示す。ま
ず、NCO%が8.5%、粘度が18000cps(2
5℃)のLenclell社製プレポリマー「prep
ol(プレポール)」100部に対し、水100部、界
面活性剤(三洋化成社製「PE−68」プルロニックタ
イプ)1部の配合からなる原料をモールドに注入し、1
50mm×270mm×270mmの大きさからなるマ
ット本体11を製造した。このマット本体11は、JI
S6400硬さA法試験法試験法による硬度が4kg、
吸水試験による水分吸収量が29g、図2に示すよう
に、JIS6400通気性A法試験による乾燥時の通気
性が290cc/cm/sec、前記29g吸水時
(100%吸水時)における通気性が220cc/cm
/secであった。
【0021】前記水分を吸水した状態の実施例を気温2
3℃、湿度50%の雰囲気下ではかり上に置いて水分を
自然に蒸発させ、一定時間毎に、マット本体11の重量
変化を測定して保水量を測定するとともに、マット本体
11表面に配置したサーモカップルにより温度を測定し
た。図3はマット本体11の保水量の推移を示すグラ
フ、図4はマット本体11の表面温度の推移を示すグラ
フである。
【0022】また、比較例1としてガーゼを12枚重ね
たもの、比較例2として硬度6kgのポリウレタン発泡
体(EZQ−N、INOAC社製)からなるもの、比較
例3として硬度20kgのポリウレタン発泡体(MF−
50、INOAC社製)からなるものを、それぞれ実施
例と同じサイズとし、かつ同様の水分吸収試験を行っ
た。その結果、吸水量は比較例1が27g、比較例2が
10g、比較例3が18gであり、実施例のマット本体
11が吸水性に優れていることが確認できた。さらに、
比較例1ないし3についても、前記実施例と同様にして
通気性、保水量及び表面温度を測定した。その結果を図
2ないし図4に示す。
【0023】図3及び図4のグラフからわかるように、
本発明の実施例の場合、19℃〜21℃の低温を20時
間位保持できる。これは、前記マット本体11が親水性
ポリウレタン発泡体からなるため吸水性に優れており、
また、通気性も適度であるため、保持する水分が蒸発し
終わるのに長くかかり、その間中、水分が蒸発する際の
気化熱によりマット本体11の表面温度が外気温よりも
低く保たれるからである。
【0024】それに対し、比較例1の場合、ガーゼは吸
水性に優れているため、その水分の気化熱で、12時間
位は低温を保つことができる。しかしガーゼの積層品か
らなる比較例1は、図2からわかるように、実施例より
も通気性が極端に低いため、表面が乾燥してしまうと、
まだ内部に水分を保持していてもその水分を有効に使用
することができず、表面の温度が急激に上昇し、その
後、1時間30分位で外気温に達してしまう。
【0025】また、比較例2,3の場合は、各発泡体が
本来吸水性を有しないものであり、しかも、通気性が実
施例とほとんど変わらないため、吸水させても水分が長
く保持されず、すぐに蒸発してしまう。そのため、保冷
効果が長く続かず、3〜7時間で表面温度が外気温度に
達してしまう。
【0026】なお、この発明の保冷マットの大きさ、形
状等は、図示、説明したものに限らず、適宜のものとす
ればよい。
【0027】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
おける保冷マットによれば、マット本体を構成する親水
性ポリウレタン発泡体が良好な吸水性を有するため、食
品等から生じる水分や、周囲との温度差等で生じる水分
を吸収することができる。これにより、トレー内に水分
が溜まらず、溜まった水分が購入者の目に触れて商品が
新鮮ではないかのような感じを与えることがなくなる。
【0028】また、マット本体に吸収されている水分の
気化熱で長時間、保冷マットの表面温度を低く保つこと
ができる。そのため、特に果物等に保冷マットを使用し
た場合に、従来のような果物等の熟成等による発熱でマ
ットとの接触部分から果物が腐りやすいという問題も解
消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る保冷マットを示す斜
視図である。
【図2】通気性試験の結果を示すグラフである。
【図3】一定時間毎の保水量の推移を示すグラフであ
る。
【図4】一定時間毎の表面温度推移を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
10 保冷マット 11 マット本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E066 AA12 BA01 CA01 DA01 JA01 KA09 LA08 NA52 3E067 AA11 BC02A EE27 GB09 4B069 CA01 CA02 CA10 HA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親水性ポリウレタン発泡体からなるマッ
    ト本体に水分を吸収させたことを特徴とする保冷マッ
    ト。
  2. 【請求項2】 マット本体は、硬さが2〜30kg(J
    IS6400)であることを特徴とする請求項1記載の
    保冷マット。
  3. 【請求項3】 保冷マットが食品販売用トレー内底面と
    食品間に配置されるものであることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の保冷マット。
  4. 【請求項4】 マット本体は、JIS6400通気性A
    法試験による乾燥時の通気性が10〜300cc/cm
    /secであることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1項に記載の保冷マット。
JP2000172282A 2000-06-08 2000-06-08 保冷マット Pending JP2001354275A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6902712B2 (en) * 1999-10-12 2005-06-07 General Hospital Supply Corporation Absorbent liner for sterilization process and method of sterilizing surgical instruments
JP2009207875A (ja) * 2008-01-09 2009-09-17 K-Wan:Kk 保冷部材、保冷用具、及び、保冷用具の冷却方法

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