JP2009287141A - 装着具 - Google Patents

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孝 秋本
Takeshi Akimoto
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Abstract

【課題】容易に保冷/保温用具を収納しあるいは取り外すことができる装着具を提供する。
【解決手段】保冷部材あるいは保温部材を装着するための装着具は、(A)第1の辺11、第2の辺12、第3の辺13及び第4の辺14を備えた本体部10、(B)本体部10の表面に備えられた第1収納部20及び第2収納部30、並びに、(C)固定用のベルトを着脱自在に取り付けるためのベルト取付部15から構成されており、第1収納部20及び第2収納部30のそれぞれには開閉自在の開口部21,31が設けられており、第1収納部20及び第2収納部30は、第1収納部の開口部21が本体部の第3の辺13に対向し、第2収納部の開口部31が本体部の第1の辺11に対向するように、且つ、第1収納部の開口部21と第2収納部の開口部32が対向するように並置されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、保冷部材あるいは保温部材を装着するための装着具に関する。
保冷部材あるいは保温部材を装着する装着具にあっては、防暑用あるいは防寒用として、目的に応じて、容易に保冷部材あるいは保温部材を収納し、あるいは、取り外すことができる構造であることが求められる。また、装着すべき保冷部材や保温部材の形状や数量等に柔軟に対応することができる構造であることも求められる。
例えば、実開平4−64512号公報には、身体に接する側の布の外側に反射膜で形成された防水性の1以上のポケットを設け、該ポケット内に保冷部材または保温部材を収納する保冷・保温用衣服が開示されている。
実開平4−64512号公報
しかしながら、このような保冷・保温用衣服では、使用者の性別、年齢、身長、体重等によって多種の衣服を準備しなければならず、汎用性に乏しい。また、衣服であるが故に、使用する場所や部位への適用性、応用性にも乏しい。
従って、本発明の目的は、目的に応じて容易に保冷部材あるいは保温部材を収納し、あるいは、取り外すことができ、装着すべき保冷部材や保温部材の形状や数量等に柔軟に対応することができ、しかも、装着すべき部位や場所等への高い適用性、応用性を有する装着具を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る装着具は、保冷部材あるいは保温部材を装着するための装着具であって、
(A)第1の辺、第2の辺、第3の辺及び第4の辺を備えた本体部、
(B)本体部の一方の面に備えられ、保冷部材あるいは保温部材を収納する第1収納部及び第2収納部、並びに、
(C)本体部の対向する第2の辺及び第4の辺のそれぞれに少なくとも2箇所、配置され、固定用のベルトを着脱自在に取り付けるためのベルト取付部、
から構成されており、
第1収納部及び第2収納部のそれぞれには、保冷部材あるいは保温部材を収納するための開閉自在の開口部が設けられており、
第1収納部及び第2収納部は、第1収納部の開口部が本体部の第3の辺に対向し、第2収納部の開口部が本体部の第1の辺に対向するように、且つ、第1収納部の開口部と第2収納部の開口部が対向するように並置されていることを特徴とする。
上記の目的を達成するための本発明の第2の態様に係る装着具は、保冷部材あるいは保温部材を装着するための装着具であって、
(A)第1の辺、第2の辺、第3の辺及び第4の辺を備えた本体部、
(B)本体部の一方の面に備えられ、保冷部材あるいは保温部材を収納する第1収納部及び第2収納部、並びに、
(C)本体部の対向する第2の辺及び第4の辺のそれぞれに少なくとも2箇所、配置され、固定用のベルトを着脱自在に取り付けるためのベルト取付部、
から構成されており、
第1収納部には、保冷部材を収納するための開閉自在の上部開口部、及び、保温部材を収納するための開閉自在の下部開口部が設けられており、
第2収納部には、保冷部材あるいは保温部材を収納するための開閉自在の上部開口部が設けられており、
第1収納部及び第2収納部は、第1収納部の上部開口部が本体部の第1の辺に対向し、第2収納部の上部開口部が本体部の第1の辺に対向するように、且つ、第1収納部の下部開口部と第2収納部の上部開口部が対向するように並置されていることを特徴とする。
本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る装着具において、第1の辺に沿った本体部の部分は、芯材によって補強されている構成とすることができる。ここで、本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る装着具にあっては、固定用のベルトとしての肩ベルト(ショルダーベルト)をベルト取付部に取り付けることで、リュックサック様の形状、形態となり、容易に装着具を使用者の背中に装着することができる。そして、この場合、使用者の首の後ろの下方に本体部の第1の辺が位置することになる。このような装着形態にあっては、第1の辺に沿った本体部の部分が芯材によって補強されていることで、保冷部材あるいは保温部材(これらを総称して、『保冷部材等』と呼ぶ場合がある)の重量によって装着具が撓む程度が軽減され、装着具を安定して装着することが可能となり、保冷性あるいは保温性が向上する。芯材を構成する材料として、プラスチック板;ステンレス鋼や形状記憶合金等の金属材料あるいは合金材料から成る線材、帯材あるいは板材;厚手のフェルト材等、広く周知の材料を挙げることができる。
上記の好ましい構成を含む本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る装着具においては、
第2の辺から突出した第1突出部、第4の辺から突出した第2突出部、第1突出部の先端部に取り付けられた第1ベルト部、及び、第2突出部の先端部に取り付けられ、第1ベルト部と係止する第2ベルト部を、更に備え、
第1突出部には、保冷部材あるいは保温部材を収納する第1ポケット部が設けられており、
第2突出部には、保冷部材あるいは保温部材を収納する第2ポケット部が設けられている形態とすることができる。このような第1突出部及び第2突出部を設けることによって、容易に、使用者の脇の下や胴部の側部を冷却し、あるいは又、保温することができる。尚、第1突出部及び第2突出部は、本体部と一体的に作製されていてもよいし、例えば本体部に縫い付けられていてもよいし、例えばファスナー等によって本体部に着脱自在に取り付けられていてもよい。ポケット部の上端部は、開閉自在の開口部となっている。そして、これらの開口部の口の部分を開け閉めするために、広く周知の係止部材を取り付けてもよい。係る係止部材として、例えば、面ファスナー、スナップファスナー、ボタン、バネホック、スナップボタンを挙げることができる。また、第1ベルト部と第2ベルト部とを係止するためには、例えば、面ファスナー、スナップファスナー、ボタン、バネホック、スナップボタンを用いればよい。
上述した好ましい構成を含む本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る装着具において、本体部の他方の面には、ウェストベルトを着脱自在に装着するためのウェストベルト装着部が備えられている構成とすることもできる。そして、この場合、ウェストベルト装着部は、本体部の他方の面、及び、本体部の他方の面に取り付けられた取付部材から構成されており、本体部の他方の面と取付部材との間の隙間にウェストベルトを通す構成とすることができる。このような構成を採用することで、使用者への装着具の密着性が向上し、結果として保冷性あるいは保温性が向上するし、ウェストベルトを極めて容易に着脱自在に装着することができる。尚、場合によっては、本体部の一方の面にウェストベルト装着部を設けてもよい。
以上に説明した各種の好ましい構成を含む本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る装着具において、収納部の内側には、収納部の内部を仕切るための仕切部材が取り付けられている構成とすることができる。尚、仕切部材が第1収納部の内側に取り付けられている形態、仕切部材が第2収納部の内側に取り付けられている形態、仕切部材が第1収納部及び第2収納部の内側に取り付けられている形態のいずれを採用してもよく、また、仕切部材の数も1以上であればよく、収納すべき保冷部材等の寸法、形状、数量等を考慮して、適宜、決定すればよい。このような構成によって収納部を最適な状態に区画化すれば、保冷部材等が、収納部の内部で移動することが無くなり、保冷部材等を安定して収納することができる。
更には、以上に説明した各種の好ましい構成、形態を含む本発明の第1の態様に係る装着具において、第1収納部には、更に、本体部の第1の辺に対向して、開閉自在の開口部が設けられている構成とすることができる。更には、以上に説明した各種の好ましい構成、形態を含む本発明の第1の態様に係る装着具において、第2収納部には、更に、本体部の第3の辺に対向して、開閉自在の開口部が設けられている構成とすることができる。これらの構成を採用することで、各収納部への保冷部材等の収納や、各収納部からの保冷部材等の取り外しを、より一層容易に行うことができる。
以上に説明した各種の好ましい構成、形態を含む本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る装着具(以下、これらを総称して、単に、『本発明の装着具』と呼ぶ場合がある)において、上述したとおり、肩ベルト(ショルダーベルト)をベルト取付部に取り付けることで、リュックサック様の形状、形態となり、使用者の背中を冷却し、あるいは、保温することができる。また、ウェストベルト装着部にウェストベルトを装着することで、使用者の腰及びその周辺を冷却し、あるいは保温することができる。尚、代替的に、ウェストベルトをベルト取付部に取り付けてもよい。本発明の装着具を、例えば、使用者の衣服の下に装着してもよいし(インナータイプ)、使用者の衣服の上に装着してもよい(アウタータイプ)。あるいは又、本発明の装着具を、椅子の背もたれに配置したり、チャイルドシートやチャイルドシートベッド、ゆりかご、頭の下に敷く枕、所謂抱き枕(寝具の一種であり、頭の下に敷くのではなく、抱くようにして使用するもの)、マット等の寝具、トラック等における仮眠用ベッドにて用いるマット等に装着して用いることもできる。また、本発明の装着具をリュックサックやナップザックの中に格納してもよいし、本発明の装着具をリュックサックやナップザックの背側に取り付けてもよい。更には、湯たんぽの代替品、座布団の代替品、犬や猫等の動物用保冷マットあるいは保温マットとして用いることもできる。
本体部や収納部、取付部材、突出部は、布製とすることができる。ここで、布材として、天然繊維あるいは合成繊維から成る織布や不織布等、広く周知の布材を用いることができる。あるいは又、本体部や収納部、取付部材、突出部を、皮革製やニット製とすることもできるし、メッシュ状の材料から作製することもできる。本体部や収納部、突出部の形状、大きさは、装着具の仕様に応じて、適宜、設定すればよい。本体部は4つの辺を有しているが、各辺は、線分から構成されていてもよいし、線分の組合せから構成されていてもよいし、曲線から構成されていてもよいし、線分と曲線の組合せから構成されていてもよい。即ち、本体部の外形形状は本質的に任意であるが、最も簡素な外形形状は矩形あるいは概ね矩形である。尚、本体部の外形形状によっては4つの辺の交点が明確でない場合があるが、このような場合、ベルト取付部とベルト取付部との間の本体部の外形線を辺とみなせばよい。少なくとも本体部の第2の辺及び第4の辺に沿って、収納部の縁部を本体部に縫い合わせることで、あるいは又、収納部の縁部を本体部に接着剤を用いて固定することで、収納部を本体部に取り付けることができる。
開閉自在の開口部には、開口部の口の部分を開け閉めするために、広く周知の係止部材を取り付ければよい。係る係止部材として、あるいは又、上述した仕切部材として、例えば、面ファスナー、スナップファスナー、ボタン、バネホック、スナップボタンを挙げることができる。
肩ベルトやウェストベルト、第1ベルト部、第2ベルト部として、広く周知のものを使用することができる。例えば、ナイロン繊維等の布製ベルト、閉じた環状のベルト、バックル等の嵌合部を備えたベルトを挙げることができる。ベルトを構成する素材は伸縮性を備えていてもよい。肩ベルトやウェストベルト、第1ベルト部、第2ベルト部の着脱方法も、広く周知の方法とすることができる。具体的には、例えば、肩ベルトの両端部に設けられた係止具を、本体部のベルト取付部に係止すればよい。ベルト取付部は、例えば、金属や合金、プラスチックから作製された円状あるいは三角形状、矩形状、「D」字状等の環状(リング状)の部材から構成すればよい。係止具として、例えば、外れ止め付きのフックや、カナビラを例示することができる。場合によっては、肩ベルトやウェストベルトの一端にズボン吊り金具と同様の金具を取り付け、係る金具によって本体部の縁部を挟むことにより着脱自在に取り付けてもよい。
収納部に収納される保冷部材あるいは保温部材として、スポンジ状の材料に水を吸水させ冷却あるいは加熱して用いる保冷/保温部材、水の蒸発による潜熱を用いた保冷部材、電流により発熱するヒーター部から成る保温部材、高分子のゲル状材料等を封入したパックを冷却あるいは加熱して用いる保冷/保温部材等、広く周知の保冷部材あるいは保温部材を用いることができる。保冷部材や保温部材の形状、数量等については、用途に応じて、適宜、選択すればよい。
あるいは又、保冷部材として、
(a)自己吸水性を有し、水を含んだ樹脂製発泡部材、及び、
(b)該樹脂製発泡部材を収納する収納部材、
から構成された保冷部材を用いることもでき、このような保冷部材にあっては、使用時、樹脂製発泡部材に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とする。尚、便宜上、係る保冷部材を、『発泡部材タイプ・保冷部材』と呼ぶ。
ここで、収納部材は、防水性と通気性とを備えた材料から成る構成とすることができ、あるいは又、不透水性を有する材料から構成とすることができるが、要は、発泡部材タイプ・保冷部材に要求される仕様、使用用途等に応じて、どのような材料から構成するかを決定すればよい。
係る発泡部材タイプ・保冷部材において、樹脂製発泡部材を構成する材料として、ウレタンフォーム、メラミンフォーム、又は、ポリビニルアルコール(PVA)スポンジを挙げることができる。より具体的には、例えば、株式会社イノアックコーポレーション製の商品名「コスミオン」といった、特殊イソシアネートプレポリマーを配合ベースとした親水性ウレタンフォーム、同社製の商品名「バソテクト」といったメラミンフォーム、同社製の商品名「モルトプレンSAQ」といったエステル系ポリウレタンフォームを例示することができる。また、水には薬剤が含まれていることが好ましく、薬剤として抗菌剤、消臭剤を挙げることができる。尚、水として、水道水や井戸水等の水だけでなく、蒸留水、純水、イオン交換水、脱気した水を用いることもできる。収納部材は袋状であることが好ましい。ここで、収納部材には、樹脂製発泡部材を収納するための開口が設けられている構成とすることができる。そして、係る開口を介して樹脂製発泡部材に吸水させてもよいし、係る開口とは別に孔部を設け、係る孔部を介して樹脂製発泡部材に吸水させてもよい。また、必要に応じて、収納部材の開口を封止するための密閉手段を備えている構成とすることもできる。開口を封止するための密閉手段を有する収納部材として、ジッパーあるいはチャックの付いた再封可能な収納部材を挙げることができ、より具体的には、旭化成株式会社の登録商標「ジップロック」タイプの収納部材を挙げることができる。あるいは又、樹脂製発泡部材に吸水させた後、開口をヒートシール等によって封止してもよいし、開口を面ファスナーを用いて閉じてもよい。収納部材内において、樹脂製発泡部材は、水の移動を妨げること無く、複数の区画に分けられている構成とすることができる。樹脂製発泡部材を複数の区画に分けるためには、具体的には、例えば、収納部材及び樹脂製発泡部材を、粗く縫い合わせればよい。このように樹脂製発泡部材を複数の区画に分けることで、発泡部材タイプ・保冷部材を使用する際、発泡部材タイプ・保冷部材を所望の形状に容易に賦形することができる。
係る発泡部材タイプ・保冷部材を構成する樹脂製発泡部材は自己吸水性を有しているが、ここで、自己吸水性を有するとは、乾燥した樹脂製発泡部材(乾燥質量:M0)を水槽内の20゜Cの水に静かに浮かべたとき、180秒以内に、乾燥質量M0の30倍以上の水を、好ましくは、乾燥質量M0の50倍以上の水を、一層好ましくは、乾燥質量M0の100倍以上の水を樹脂製発泡部材が吸水することを意味する。あるいは又、自己吸水性を有するとは、乾燥した樹脂製発泡部材に20゜Cの水を1cm3滴下したとき、3秒以内に滴下した水を樹脂製発泡部材が吸水し、樹脂製発泡部材の表面に水滴が残らないことを意味する。
収納部材は、その一態様にあっては、防水性と通気性とを備えた材料から成るが、具体的には、内部の水蒸気(気体)を外部に拡散させるが、内部の水(液体)は外部に透過させない性質を有する。係る材料として、無数の細孔を有する合成繊維の不織布を挙げることができるし、あるいは又、より具体的には、例えば、ジャパンゴアテックス株式会社製のゴアテックス(登録商標)メンブレンあるいはゴアテックス(登録商標)ファブリックを挙げることができる。収納部材を、更に、袋に格納してもよい。係る袋は、例えば合成繊維やガラス繊維、合成皮革、防水シートラミネート布、表面にラミネート層を形成した合成皮革、アルミニウム箔等の金属箔や金属フィルム等から作製すればよく、あるいは又、防水ラミネート構造材料から作製すればよい。また、収納部材は、別の態様にあっては、不透水性を有する材料から成るが、ここで、不透水性を有する材料とは、発泡部材タイプ・保冷部材の使用に際して収納部材の内部に存在する水が外部に漏れ出したり、滲み出たりせず、しかも、通気性を有していない材料を意味し、具体的には、係る材料として、水や水蒸気を通過させないプラスチック、防水シートラミネート布、表面にラミネート層を形成した合成皮革、アルミニウム箔等の金属箔や金属フィルムを例示することができる。袋や収納部材の外面の少なくとも一部に、赤外線や可視光、紫外線を反射する反射膜(例えば、アルミニウム粉末を含む塗装膜や、ラミネート反射膜)を形成してもよい。以下の表に、収納部材を構成する材料、収納部材の内部と外部の連通状態を纏めておく。
Figure 2009287141
発泡部材タイプ・保冷部材の形状や寸法は、特に限定するものではなく、用途に応じて、適宜、設定すればよく、例えば、厚さ数mm〜数十mm程度の板状とすることができる。発泡部材タイプ・保冷部材をシート状とする場合、収納部材内において、樹脂製発泡部材が水の移動を妨げること無く、複数の区画に分けられている構成とすれば、例えば、装着具を使用する場所や部位に合わせて、即ち、装着すべき部分の形状と相補的な適切な形状に賦形することが可能となる。
薬剤として、抗菌剤、清涼剤、芳香剤、殺菌剤、消臭剤を例示することができるが、中でも、上述したとおり、少なくとも抗菌剤を含むことが好ましい。これにより、収納部材の構成、構造にも依るが、発泡部材タイプ・保冷部材やその周辺に抗菌効果が及び、発泡部材タイプ・保冷部材周辺の環境を良好に保つことができるし、あるいは又、樹脂製発泡部材に吸収された水が腐敗することを防止することができる。抗菌剤として、周知の無機系抗菌剤や有機系抗菌剤を、適宜、選択して用いることができる。例えば、無機系抗菌剤として安定化二酸化塩素、二酸化塩素、次亜塩素酸ナトリウムや、塩化銅、硝酸銅、塩化銀、硝酸銀等の金属イオン化合物を挙げることができ、有機系抗菌剤として、化学合成した抗菌剤の他、杉の精油、キトサン、ヒノキチオール、わさびエキス、辛子エキス、木酢等、天然由来の抗菌剤を挙げることができる。これらの抗菌剤の中でも、抗菌剤として安定化二酸化塩素を用いた構成は、継続的な効果を得るのに好適である。即ち、安定化二酸化塩素は、重炭酸ソーダ等を安定化剤として用いて二酸化塩素を水中に安定に溶解、保持させたものであり、徐々に二酸化塩素が発生するので継続的な効果を得ることができる。樹脂製発泡部材をこれらの薬剤を含む水溶液等の溶液に浸漬したり、噴霧する等の周知の方法により、容易に樹脂製発泡部材に薬剤を含ませることができる。
水に塩化ナトリウム等の塩類を加えると水から氷に転移する温度が低下し、氷から水への相転移を遅らせることができるので、発泡部材タイプ・保冷部材の水に塩化ナトリウム等の塩類が含まれている構成とすることもできる。
本発明の装着具にあっては、容易に保冷部材あるいは保温部材を収納し、あるいは、取り外すことができるし、装着すべき保冷部材や保温部材の形状や数量等に柔軟に対応することができる。また、装着具に保冷部材が交換可能に収納されているので、保冷部材の保冷効果が低下した際に、随時、新たな保冷部材に交換し、容易に保冷効果を回復させることができる。しかも、衣服と異なり、いかなる部位、場所にも適用することができ、また、使用者の性別、年齢、身長、体重等によって多種の装着具を準備するといった必要もなく、高い汎用性を有し、また、使用する場所や部位への適用性、応用性も高い。
保冷部材として、上述した発泡部材タイプ・保冷部材を用いれば、含まれる水の潜熱、より具体的には、固相をなす水(氷)が液化する際の溶解熱や液相をなす水の気化熱により保冷効果を発揮する。そして、自己吸水性を有する樹脂製発泡部材を用いるので、多量の氷が含まれた状態で保冷部材等を使用することができる結果、長時間に亙り、高い保冷効果を維持することができる。また、例えば、長時間身体に装着し保冷効果が低下した場合であっても、身体から離して暫くの間、外気に晒すことにより、比較的短い時間で保冷部材等の温度が低下し、ある程度、保冷効果を回復させることができる。しかも、樹脂製発泡部材を、防水性と通気性とを備えた材料から成る収納部材に収納すれば、樹脂製発泡部材に含まれた水は蒸気となって収納部材を通過して外部に拡散するが、樹脂製発泡部材に含まれた水は収納部材を通過することが無い。従って、保冷部材が配置された環境を汚染することが無い。また、樹脂製発泡部材を、不透水性を有する材料から成る収納部材に収納すれば、樹脂製発泡部材に含まれた水が収納部材を通過して外部に拡散することがなくなり、樹脂製発泡部材に水を補給すること無しに繰り返し、保冷部材を使用することができる。また、水に薬剤、例えば抗菌剤を含ませれば、保冷部材やその周辺に抗菌効果が及び、保冷部材周辺の環境を良好に保つことができるし、あるいは又、樹脂製発泡部材に吸収された水が腐敗することを防止することができる。また、氷を含んだ樹脂製発泡部材は収納部材に収納されているので、樹脂製発泡部材が装着具を濡らすといった問題が生じることは無い。また、樹脂製発泡部材に含まれた水を凍らせるが、本発明者の実験によれば、保冷部材全体をマイナス50゜C程度まで冷却しても、水が氷となる際の体積膨張によって、樹脂製発泡部材が変形したり、破損することはなかったし、収納部材に破損が生じることもなかった。
以下、図面を参照して、実施例に基づき本発明を説明する。
実施例1は、本発明の第1の態様に係る装着具に関する。実施例1の装着具の模式的な斜視図を図1に示し、実施例1の装着具を構成する本体部と収納部の模式的な分解斜視図を図2に示す。尚、図2においては、ベルト取付部等の図示を省略している。
実施例1の装着具1は、保冷部材あるいは保温部材を装着するための装着具である。ここで、以下においては、保冷部材をパック状の保冷部材51であるとして説明する。実施例1の装着具1は、
(A)第1の辺11、第2の辺12、第3の辺13及び第4の辺14を備えた本体部10、
(B)本体部10の一方の面(表面、おもてめん)に備えられ、保冷部材あるいは保温部材を収納する第1収納部20及び第2収納部30、並びに、
(C)本体部10の対向する第2の辺12及び第4の辺14のそれぞれに少なくとも2箇所、配置され、固定用のベルトを着脱自在に取り付けるためのベルト取付部15(15A,15B,15C,15D,15E,15F)、
から構成されている。
そして、第1収納部20及び第2収納部30のそれぞれには、保冷部材あるいは保温部材を収納するための開閉自在の開口部21,31が設けられている。また、第1収納部20及び第2収納部30は、第1収納部20の開口部21が本体部10の第3の辺13に対向し、第2収納部30の開口部31が本体部10の第1の辺11に対向するように、且つ、第1収納部20の開口部21と第2収納部30の開口部31が対向するように並置されている。
また、第1収納部20には、更に、本体部10の第1の辺11に対向して、開閉自在の開口部23が設けられており、第2収納部30には、更に、本体部10の第3の辺13に対向して、開閉自在の開口部33が設けられている。
更には、収納部20,30の内側には、収納部20,30の内部を仕切るための仕切部材25,35が取り付けられている。
ここで、本体部10は、ナイロン繊維から成る布材から作製されており、略矩形形状(より具体的には、長方形)を有する。即ち、本体部10の外形形状は、4本の線分から構成されている。また、第1収納部20及び第2収納部30も、ナイロン繊維から成る布材から作製されている。そして、本体部10の第2の辺12及び第4の辺14に沿って、収納部20,30の縁部を本体部10に縫い合わせることで、収納部20,30は本体部10に取り付けられている。
また、ベルト取付部15(15A,15B,15C,15D,15E,15F)は、金属から作製された円状の環状(リング状)の部材から構成されている。ここで、ベルト取付部15Aは本体部10の第1の辺11と第4の辺14とが成すコーナー部付近に取り付けられており、ベルト取付部15Bは本体部10の第4の辺14の略中央付近に取り付けられている。また、ベルト取付部15Dは本体部10の第1の辺11と第2の辺12とが成すコーナー部付近に取り付けられており、ベルト取付部15Eは本体部10の第2の辺12の略中央付近に取り付けられている。更には、ベルト取付部15Cは本体部10の第4の辺14と第3の辺13とが成すコーナー部付近に設けられており、ベルト取付部15Fは本体部10の第2の辺12と第3の辺13とが成すコーナー部付近に設けられている。
開閉自在の開口部21,31,23,33には、開口部21,31,23,33の口の部分を開け閉めするために、面ファスナー22,32,24,34が取り付けられている。具体的には、開口部21,31,23,33の内側には、面ファスナー22,32,24,34が縫い付けられている。また、仕切部材25,35も面ファスナーから成り、仕切部材25,35は、収納部20,30の内側に縫い付けられている。
図1に示した状態にあっては、固定用のベルトとしての肩ベルト(ショルダーベルト)40が、装着具1に着脱自在の取り付けられている。より具体的には、肩ベルト40は、一対の肩ベルト40A,40Bから構成されている。肩ベルト40A,40Bは、例えばナイロン繊維から成る布材から作製されており、それらの両端部には外れ止め付きのフック(具体的には図示せず)が取り付けられている。そして、肩ベルト40Aの両端部は、本体部10に設けられたベルト取付部15A,15Bに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。同様に、肩ベルト40Bの両端部は、本体部10に設けられたベルト取付部15D,15Eに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。このように固定用のベルトとしての肩ベルト40をベルト取付部15に取り付けることで、リュックサック様の形状、形態となり、容易に装着具を使用者の背中に装着することができる。尚、本体部10の第1の辺11の部分が使用者の頭部側になるように、装着具1は背負われる。即ち、この場合、使用者の首の後ろの下方に本体部10の第1の辺11が位置することになる。
図1及び図2に示すように、使用者の頭部側となる本体部10の辺に沿った部分(実施例1にあっては、本体部10の第1の辺11の部分)は、例えばプラスチック板から成る芯材16によって補強されている。具体的には、本体部10の第1の辺11の部分は、芯材16と重ねて縫い合わされている。尚、本体部10の第2の辺12及び第4の辺14に対応する芯材16の部分も、本体部10及び第1収納部20と重ねて縫い合わされているが、これに限るものではない。
装着具1には、更に、ウェストベルト41が着脱自在に取り付けられている。ウェストベルト41も、例えばナイロン繊維から成る布材から作製されており、両端部には外れ止め付きのフックが取り付けられている。そして、ウェストベルト41の両端部は、本体部10に設けられたベルト取付部15C,15Fに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。
図1に示すように、第1収納部20は開口部21,23を備えており、第2収納部30は開口部31,33を備えている。これらの開口部から、第1収納部20及び第2収納部30のそれぞれに、2つの保冷部材51を収納する。そして、開口部21,23,31,33を閉じる。また、仕切部材25,35によって第1収納部20、第2収納部30の内部を区画することにより、2つの保冷部材51が収納部20,30内で移動することが無くなり、保冷部材51を安定して収納することができる。このように、容易に保冷部材51を収納することができるし、取り外しは逆の手順で行うことができる。
また、使用者の頭部側となる本体部10の辺に沿った部分(実施例1にあっては、本体部10の第1の辺11の部分)は、芯材16によって補強されている。図3の(A)及び(B)は、芯材16による効果を説明するための模式図である。図3の(A)に示すように、使用者の背中に装着された装着具1は、保冷部材51の重量によって撓むように力を受ける。芯材16を備えた構成にあっては、図3の(B)に示すように保冷部材51の重量によって撓む程度が軽減され、装着具1の装着性をより向上させることができ、装着具を安定して装着することが可能となる結果、保冷性あるいは保温性が向上する。但し、例えば、保冷部材51が軽く、保冷部材51の重量によって撓む程度が少ない場合には、芯材16を設けることは不要である。
図4の模式的な斜視図に示すように、実施例1の装着具1に、例えば、2つのヒーター部53A,53Bを備えた保温部材52を装着具1に収納することができる。尚、図4においては、肩ベルト40とウェストベルト41の図示を省略した。保温部材52は、電流が流れることにより発熱する保温部材であり、平面状の第1のヒーター部53A及び第2のヒーター部53Bを備えている。第1のヒーター部53Aには、電源からの配線55が接続されており、例えば電池から電流が供給される。第2のヒーター部53Bには、第1のヒーター部53Aに接続された配線54を介して電流が供給される。上述したように、装着具1にあっては、第1収納部20に開口部21が設けられており、第2収納部30に開口部31が設けられており、開口部21と開口部31とは対向している。従って、開口部21から第1収納部20内に第1のヒーター部53Aを収納し、開口部31から第2収納部30内に第2のヒーター部53Bを収納すればよい。開口部21と開口部31とが対向して設けられているので、第1のヒーター部53Aと第2のヒーター部53Bとが配線54で接続されていても、何ら問題なく収納し、あるいは、取り外すことができる。
このように、装着具にあっては、容易に保冷部材あるいは保温部材を収納し、あるいは、取り外すことができるし、保冷部材や保温部材の形状や数量等に柔軟に対応することができる。また、装着具に保冷部材は交換可能に収納されているので、保冷部材の保冷効果が低下した際に、随時、新たな保冷部材に交換し、容易に保冷効果を回復させることができる。しかも、衣服と異なり、いかなる部位、場所にも適用することができるし、使用形態に制限を受けることもなく、また、使用者の性別等によって多種の装着具を準備するといった必要もないし、高い汎用性を有し、また、使用する場所や部位への適用性、応用性も高い。
尚、実施例1の装着具にあっては、面ファスナー24を省略して、開口部23の部分を縫い合わせてもよいし、また、面ファスナー34を省略して、開口部33の部分を縫い合わせてもよい。また、面ファスナー31を省略してもよい。後述する実施例2〜実施例4の装着具にあっても同様である。
実施例2は、実施例1の変形である。実施例2の装着具が、実施例1の装着具と相違する点は、ウェストベルトの取り付け構造にある。
図5は、実施例2の装着具2を説明するための模式的な斜視図である。装着具2にあっては、本体部10の他方の面(裏面)には、ウェストベルトを着脱自在に装着するためのウェストベルト装着部が備えられている。ここで、ウェストベルト装着部は、本体部10の他方の面、及び、本体部10の他方の面に取り付けられた取付部材60から構成されており、本体部10の他方の面と取付部材60との間の隙間にウェストベルトを通す。尚、図5に示した実施例2の装着具2においては、実施例1において説明した肩ベルト40の図示を省略している。但し、場合によっては、肩ベルト40の使用は不要である。
図6は、実施例2の装着具2を構成する本体部10と収納部20,30の模式的な分解斜視図である。尚、図6においても、ベルト取付部15等の図示を省略した。図5及び図6に示すように、本体部10には取付部材60が重ねられている。基本的には、本体部10と取付部材60とを重ねた状態で、実施例1において説明したと同様の縫製処理がなされる。但し、実施例2においては、本体部10と取付部材60とを重ねた状態で、更に参照番号61及び参照番号62に示す部分を重ねて縫い合わせる。これにより、本体部10、取付部材60及び縫い合わせ部61,62により隙間63が形成される。ウェストベルト42は本体部10と取付部材60との間に設けられた隙間63に挿入されている。ウェストベルト42は、例えば伸縮性を備えた布材から作製されており、バックル(図示せず)を備えている。
図7は、実施例2の装着具2の使用方法を説明するための模式図であり、装着具を、使用者の衣服の下に装着したインナータイプの例である。使用者は、ウェストベルト42を胴部に巻くことにより、装着具2を胴部(より具体的には、背中)に良好に密着させることができる。尚、参照番号70は上着である。
尚、以上に説明した実施例2の装着具の基本的な構成、構造を、後述する実施例4、実施例5の装着具に適用することができる。
実施例3は、実施例1あるいは実施例2において使用に適した保冷部材の一例に関する。この保冷部材は発泡部材タイプ・保冷部材である。即ち、発泡部材タイプ・保冷部材を組み立てる前の状態の模式図を図8に示すように、実施例3における発泡部材タイプ・保冷部材110(以下、単に、保冷部材110と呼ぶ)は、
(a)自己吸水性を有し、水を含んだ樹脂製発泡部材111、及び、
(b)樹脂製発泡部材111を収納する収納部材112、
から構成されている。
ここで、樹脂製発泡部材111を、ウレタンフォーム、具体的には、特殊イソシアネートプレポリマーを配合ベースとした親水性ウレタンフォーム(株式会社イノアックコーポレーション製の商品名「コスミオンNL−1」)とした。樹脂製発泡部材111の大きさを、縦×横×厚さ=130×80×20(mm)とした。
また、収納部材112は、防水性と通気性とを備えた材料から成る。具体的には、収納部材112を不織布から作製した。ここで、収納部材112は袋状である。そして、収納部材112には、樹脂製発泡部材111を収納するための開口113が設けられている。開口113の部分を除き、収納部材112の周縁部はヒートシールされている。収納部材112には、開口113とは別に孔部114が設けられており、係る孔部114を介して樹脂製発泡部材111に吸水させる。
更には、水には薬剤が含まれている。薬剤は、安定化二酸化塩素、杉の精油等の抗菌剤である。尚、保冷部材110の用途に応じて、薬剤は、適宜、選択すればよい。
この保冷部材110の組み立てにあっては、収納部材112に設けられた開口113を介して、収納部材112内に樹脂製発泡部材111を収納した後、開口113をヒートシールすることで、開口113を閉鎖した。樹脂製発泡部材111の内部と外部は、孔部114を介して連通状態にある。次いで、所定の濃度の薬剤(抗菌剤)を含む水溶液を調製し、水溶液を満たした槽に、樹脂製発泡部材111を収納した収納部材112の全体を浸漬した。水溶液は、瞬時、孔部114を介して樹脂製発泡部材111に吸水された。3個の樹脂製発泡部材111の吸水状態の測定結果を以下の表1に示すが、乾燥質量をM0(単位:グラム)、吸水後の質量をM1(単位:グラム)で表す。乾燥した樹脂製発泡部材111に20゜Cの水を1cm3滴下したとき、3秒以内に滴下した水を樹脂製発泡部材111が吸水し、樹脂製発泡部材111の表面には水滴が残らなかった。尚、薬剤の濃度は、保冷部材110の用途に応じて好適に設定すればよい。こうして得られた水を含んだ保冷部材110を、マイナス20度に設定された冷凍庫内にて冷却(冷凍)し、樹脂製発泡部材111に含まれた水を、固相状態(氷)、若しくは、液相及び固相状態(氷と水が混在した状態)とする。即ち、使用時、樹脂製発泡部材111に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とする。より具体的には、固相状態とした。水が氷となる際の体積膨張によって、樹脂製発泡部材111や収納部材112が破損することはなかった。
そして、こうして得られた、樹脂製発泡部材に含まれた水が固相状態(氷)となった保冷部材110を、図1に示した、収納部20,30に収納した。
実際の装着具の使用に際しては、水を含んだ保冷部材110を収納部20,30に収納した装着具を、マイナス18゜Cに維持された冷凍庫内にて冷却(冷凍)し、以て、樹脂製発泡部材111に含まれた水を、固相状態、若しくは、液相及び固相状態とする。そして、このような状態となった装着具を冷凍庫から取り出し、使用すればよい。装着具を、例えば、ハンガー等に掛けた状態で冷凍庫内にて冷却(冷凍)すれば、冷凍庫から取り出し、直ちに使用に供することができる。例えば、装着具を消防服の下に装着する形態とすれば、消防士の出動時、直ちに、多量の氷を含んだ保冷部材が保持された装着具を消防服と共に装着することができるし、装着具をレジャー用ベストやゴルフベストの代替とすれば、顧客の要望に応じて、直ちに、多量の氷を含んだ装着具を供し、あるいは又、貸し出すことができる。
比較のために、同じ大きさのウレタンフォーム(但し、自己吸水性を有していないウレタンフォームであり、株式会社イノアックコーポレーション製の商品名「カラーフォームEMM」)を用いて、実施例3と同様にして、3つの保冷部材を比較例3として作製した。尚、比較例3にて使用したウレタンフォームは容易に吸水しなかったので、手でウレタンフォームを圧縮した状態として、水中に沈め、元の大きさに開放することで、ウレタンフォームを吸水させた。また、乾燥したウレタンフォームに20゜Cの水を1cm3滴下したとき、3秒が経過した後にも、ウレタンフォームの表面に水滴のまま残っていた。比較例3の保冷部材のM0及びM1の値を、表1に掲げておく。
[表1]
011/M0
実施例3−A 1.2 218.5 182
実施例3−B 1.2 198.0 165
実施例3−C 1.2 198.0 165
比較例3−A 4.5 98.0 21.8
比較例3−B 4.5 101.0 22.4
比較例3−C 4.5 101.0 22.4
比較例3の保冷部材にあっては、M1/M0の値は、実施例3のM1/M0の値の約0.13倍しかない。即ち、比較例3の保冷部材にあっては、実施例3の保冷部材110よりも、単位体積当たり、非常に少ない水を含んでいるに過ぎない。また、実施例3のウレタンフォームと比較例3のウレタンフォームの断面を顕微鏡観察し、1.5mm×2.0mmの領域内に気泡が、どの程度、含まれているかを測定したところ、実施例3のウレタンフォームにあっては380〜520個、比較例3のウレタンフォームにあっては34〜48個であった。また、他の樹脂製発泡部材においても同様の気泡の数を測定したところ、1.5mm×2.0mmの領域内に100個以上の気泡が含まれているとき、保冷部材における樹脂製発泡部材として適していることが判明した。一方、1.5mm×2.0mmの領域内に含まれる気泡の数が1万を越えると、1つの気泡の大きさが小さくなりすぎ、水の浸入量が減少する結果、樹脂製発泡部材全体に含まれる水の量が減少する傾向にあるので、余り好ましくない。
保冷部材110を、更に、袋に格納してもよい。係る袋は、例えば合成繊維やガラス繊維から作製(例えば縫製)すればよく、あるいは又、防水ラミネート構造材料から作製すればよい。袋の外面の少なくとも一部に、赤外線や可視光、紫外線を反射する反射膜を形成すれば、太陽光等の外光を反射することができ、保冷部材の温度上昇を遅らせることができる。
あるいは又、実施例3の変形例として、保冷部材を、不透水性を有する材料から成る収納部材に、直接、格納してもよい。係る収納部材は、例えば、防水ラミネート構造材料から作製(例えば縫製)されている。係る収納部材の外面の少なくとも一部に、赤外線や可視光、紫外線を反射する反射膜を形成すれば、太陽光等の外光を反射することができ、保冷部材の温度上昇を遅らせることができる。そして、不透水性を有する材料から成る収納部材にあっては、樹脂製発泡部材を収納するための開口が設けられている。開口の部分を除き、収納部材の周縁部はヒートシールされている。収納部材には、開口とは別に孔部を設け、係る孔部を介して樹脂製発泡部材に、蒸留水、純水、イオン交換水、脱気した水を吸水させてもよい。あるいは又、開口を介して樹脂製発泡部材に吸水させてもよく、この場合には、ジッパーあるいはチャックの付いた収納部材を用いることで開口を開閉自在に封止してもよいし、開口をヒートシール等によって封止してもよい。
このように、多量の氷を含んだ樹脂製発泡部材111にあっては、先ず、氷の融解熱による保冷効果を発揮し、時間を経て氷が液化した後は、水の気化熱によって保冷効果を発揮する。そして、樹脂製発泡部材111にあっては、多量の氷を含ませた状態で用いることができるので、長時間、保冷効果を維持することができる。尚、樹脂製発泡部材111を、不透水性を有する材料から成る収納部材に収納すれば、樹脂製発泡部材111に含まれた水が収納部材を通過して外部に拡散することがなくなるので、樹脂製発泡部材111に水を補給することなく、繰り返し、保冷部材を使用することができる。また、水に薬剤(例えば抗菌剤)が含まれているので、保冷部材110やその周辺に抗菌効果が及び、保冷部材周辺の環境を良好に保つことができるし、あるいは又、樹脂製発泡部材111に吸収された水が腐敗することを防止することができる。
尚、以上に説明した実施例3の保冷部材を、実施例2の装着具、後述する実施例4、実施例5の装着具に適用することができる。
実施例4も、実施例1の変形である。模式的な斜視図を図9に示すように、実施例4の装着具4にあっては、第2の辺12から突出した第1突出部80、第4の辺14から突出した第2突出部90、第1突出部80の先端部81に取り付けられた第1ベルト部82、及び、第2突出部90の先端部91に取り付けられ、第1ベルト部82と係止する第2ベルト部92を、更に備えている。そして、第1突出部80には、保冷部材あるいは保温部材を収納する第1ポケット部83が設けられており、第2突出部90には、保冷部材あるいは保温部材を収納する第2ポケット部93が設けられている。第1突出部80及び第2突出部90を設けることによって、容易に、使用者の脇の下や胴部の側部を冷却し、あるいは又、保温することができる。尚、使用者の胸部において、第1ベルト部82と第2ベルト部92とを係止すればよい(止めればよい)。
尚、第1突出部80及び第2突出部90は、本体部10と一体的に作製されていてもよいし、例えば本体部10に縫い付けされていてもよいし、例えばファスナー等によって本体部10に着脱自在に取り付けられていてもよい。ポケット部83,93の上端部は、開閉自在の開口部となっている。そして、これらの開口部の口の部分を開け閉めするために、広く周知の係止部材を取り付けてもよい。係る係止部材として、例えば、面ファスナー、スナップファスナー、ボタン、バネホック、スナップボタンを挙げることができる。また、第1ベルト部82と第2ベルト部92とを係止するためには、例えば、面ファスナー、スナップファスナー、ボタン、バネホック、スナップボタンを用いればよい。
実施例4にて説明した装着具4は、上述したとおり、実施例2にて説明した装着具2に適用することができるし、次に述べる実施例5の装着具5に適用することもできる。
実施例5は、本発明の第2の態様に係る装着具に関する。実施例5の装着具の模式的な斜視図を図10に示し、実施例5の装着具を構成する本体部と収納部の模式的な分解斜視図を図11に示す。尚、図11においては、ベルト取付部等の図示を省略している。
実施例5の装着具5も、保冷部材あるいは保温部材を装着するための装着具である。実施例5の装着具5は、
(A)第1の辺11、第2の辺12、第3の辺13及び第4の辺14を備えた本体部10、
(B)本体部10の一方の面(表面、おもてめん)に備えられ、保冷部材あるいは保温部材を収納する第1収納部520及び第2収納部530、並びに、
(C)本体部10の対向する第2の辺12及び第4の辺14のそれぞれに少なくとも2箇所、配置され、固定用のベルトを着脱自在に取り付けるためのベルト取付部15(15A,15B,15C,15D,15E,15F)、
から構成されている。尚、以上に説明した本体部10及びベルト取付部15の構成、構造は、実施例1にて説明した本体部10及びベルト取付部15と同じ構成、構造とすることができる。
そして、実施例5の装着具5にあっては、第1収納部520には、保冷部材を収納するための開閉自在の上部開口部521、及び、保温部材を収納するための開閉自在の下部開口部523が設けられており、第2収納部30には、保冷部材あるいは保温部材を収納するための開閉自在の上部開口部531が設けられている。また、第1収納部520及び第2収納部530は、第1収納部520の上部開口部521が本体部10の第1の辺11に対向し、第2収納部530の上部開口部531が本体部10の第1の辺11に対向するように、且つ、第1収納部520の下部開口部523と第2収納部530の上部開口部531が対向するように並置されている。
更には、収納部520,530の内側には、収納部520,530の内部を仕切るための仕切部材25,35が取り付けられている。仕切部材25,35は面ファスナーから成り、仕切部材25,35は、収納部520,530の内側に縫い付けられている。仕切部材25,35によって第1収納部520、第2収納部530の内部を区画することにより、2つの保冷部材(図10には図示せず))が収納部520,530内で移動することが無くなり、保冷部材を安定して収納することができる。
ここで、本体部10は、ナイロン繊維から成る布材から作製されており、略矩形形状(より具体的には、長方形)を有する。即ち、本体部10の外形形状は、4本の線分から構成されている。また、第1収納部520及び第2収納部530も、ナイロン繊維から成る布材から作製されている。そして、本体部10の第2の辺12及び第4の辺14に沿って、収納部520,530の縁部を本体部10に縫い合わせ、第1収納部520の下部を、下部開口部523の部分を除き、本体部10に縫い合わせ、第2収納部530の下部を本体部10に縫い合わせることで、収納部520,530は本体部10に取り付けられている。開閉自在の開口部521,531には、開口部521,531の口の部分を開け閉めするために、面ファスナーを取り付けてもよいし、面ファスナーを取り付けなくともよい。
図10に示した状態にあっては、固定用のベルトとしての肩ベルト(ショルダーベルト)40(40A,40B)が、実施例1と同様に、装着具5に着脱自在の取り付けられている。肩ベルト40の構成、構造は、実施例1にて説明した肩ベルト40の構成、構造と同様とすることができるので,詳細な説明は省略する。尚、肩ベルト40Aの両端部は、本体部10に設けられたベルト取付部15A,15Bに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。同様に、肩ベルト40Bの両端部は、本体部10に設けられたベルト取付部15D,15Eに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。
また、図10及び図11に示すように、使用者の頭部側となる本体部10の辺に沿った部分(実施例5にあっては、本体部10の第1の辺11の部分)は、例えばプラスチック板から成る芯材16によって補強されている。具体的には、本体部10の第1の辺11の部分は、芯材16と重ねて縫い合わされている。尚、本体部10の第2の辺12及び第4の辺14に対応する芯材16の部分も、本体部10及び第1収納部20と重ねて縫い合わされているが、これに限るものではない。
装着具5には、更に、実施例1と同様に、ウェストベルト41が着脱自在に取り付けられている。ウェストベルト41の構成、構造は、実施例1にて説明したウェストベルト41の構成、構造と同様とすることができるので,詳細な説明は省略する。尚、ウェストベルト41の両端部は、本体部10に設けられたベルト取付部15C,15Fに、外れ止め付きのフックによって着脱自在に取り付けられている。
図10に示すように、第1収納部520は上部開口部521を備えており、第2収納部530は上部開口部531を備えている。これらの開口部521,531から、第1収納部520及び第2収納部530のそれぞれに、2つの保冷部材を収納する。一方、第1収納部520の下部開口部523から、二つ折りにした保温部材53Aを第1収納部520に収納し、第1収納部520の内部で保温部材53Aを広げる。また、第2収納部530の上部開口部531から保温部材53Bを第2収納部530に収納する。取り外しは逆の手順で行うことができる。尚、保冷部材、保温部材53A,53Bの構成、構造は、実施例1あるいは実施例3にて説明したと同様とすることができる。
以上、本発明を好ましい実施例に基づき説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例において説明した装着具、保冷部材、保温部材を構成する各種の構成要素の構成、構造は例示であり、適宜、変更することができる。
例えば、実施例1及び実施例2において、本体部10の第2の辺12あるいは第4の辺14が使用者の頭部側となる構成とすることもできる。この場合にあっては、本体部10の第2の辺12あるいは第4の辺14の部分が芯材16により補強されていればよい。また、実施例2においては、縫い合わせ部61,62が、本体部10の第2の辺12あるいは第4の辺14と同方向に延びる構成とすればよい。
実施例2において説明した装着具2と同様に、実施例1において説明した装着具1においても、例えば肩ベルト40が取り外された状態で使用されてもよい。また、実施例2において説明した装着具2においても、肩ベルト40が取り付けられた構成とし、背負われて使用されてもよい。更には、肩ベルト及びウェストベルトを用いることなく、装着具を使用することもできる。また、上述した実施例は基本的に人体に用いる形態を説明したが、これに限るものではない。例えば、本発明の装着具を床に敷いて、犬や猫等の動物用保冷マットあるいは保温マットとして用いることもできる。
図1は、実施例1の装着具を説明するための模式的な斜視図である。 図2は、実施例1の装着具を構成する本体部と収納部の模式的な分解斜視図である。 図3の(A)及び(B)は、芯材による効果を説明するための模式図である。 図4は、2つのヒーター部を備えた保温部材を装着具に収納する状態を示す模式的な斜視図である。 図5は、実施例2の装着具を説明するための模式的な斜視図である。 図6は、実施例2の装着具を構成する本体部と収納部の模式的な分解斜視図である。 図7は、実施例2の装着具の使用方法の一例を説明するための模式図である。 図8は、実施例3の保冷部材を組み立てる前の状態の模式図である。 図9は、実施例4の装着具を説明するための模式的な斜視図である。 図10は、実施例5の装着具を説明するための模式的な斜視図である。 図11は、実施例5の装着具を構成する本体部と収納部の模式的な分解斜視図である。
符号の説明
1,2・・・装着具、10・・・本体部、11・・・第1の辺、12・・・第2の辺、13・・・第3の辺、14・・・第4の辺、15,15A,15B,15C,15D,15E,15F・・・ベルト取付部、20・・・第1収納部、30・・・第1収納部、21,23,31,33・・・開口部、22,24,32,34・・・面ファスナー、25,35・・・仕切部材、40,40A,40B・・・肩ベルト、41,42・・・ウェストベルト、51・・・保冷部材、52・・・保温部材、53A・・・第1のヒーター部、53B・・・第2のヒーター部、54・・・配線、55・・・配線、60・・・取付部材、61,62・・・縫い合わせ部、63・・・隙間、70・・・上着、80,90突出部、81,91突出部の先端部、82,92・・・ベルト部、83,93・・・ポケット部

Claims (14)

  1. 保冷部材あるいは保温部材を装着するための装着具であって、
    (A)第1の辺、第2の辺、第3の辺及び第4の辺を備えた本体部、
    (B)本体部の一方の面に備えられ、保冷部材あるいは保温部材を収納する第1収納部及び第2収納部、並びに、
    (C)本体部の対向する第2の辺及び第4の辺のそれぞれに少なくとも2箇所、配置され、固定用のベルトを着脱自在に取り付けるためのベルト取付部、
    から構成されており、
    第1収納部及び第2収納部のそれぞれには、保冷部材あるいは保温部材を収納するための開閉自在の開口部が設けられており、
    第1収納部及び第2収納部は、第1収納部の開口部が本体部の第3の辺に対向し、第2収納部の開口部が本体部の第1の辺に対向するように、且つ、第1収納部の開口部と第2収納部の開口部が対向するように並置されていることを特徴とする装着具。
  2. 第1の辺に沿った本体部の部分は、芯材によって補強されていることを特徴とする請求項1に記載の装着具。
  3. 第2の辺から突出した第1突出部、第4の辺から突出した第2突出部、第1突出部の先端部に取り付けられた第1ベルト部、及び、第2突出部の先端部に取り付けられ、第1ベルト部と係止する第2ベルト部を、更に備え、
    第1突出部には、保冷部材あるいは保温部材を収納する第1ポケット部が設けられており、
    第2突出部には、保冷部材あるいは保温部材を収納する第2ポケット部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の装着具。
  4. 本体部の他方の面には、ウェストベルトを着脱自在に装着するためのウェストベルト装着部が備えられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の装着具。
  5. ウェストベルト装着部は、本体部の他方の面、及び、本体部の他方の面に取り付けられた取付部材から構成されており、本体部の他方の面と取付部材との間の隙間にウェストベルトを通すことを特徴とする請求項4に記載の装着具。
  6. 収納部の内側には、収納部の内部を仕切るための仕切部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の装着具。
  7. 第1収納部には、更に、本体部の第1の辺に対向して、開閉自在の開口部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の装着具。
  8. 第2収納部には、更に、本体部の第3の辺に対向して、開閉自在の開口部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の装着具。
  9. 保冷部材あるいは保温部材を装着するための装着具であって、
    (A)第1の辺、第2の辺、第3の辺及び第4の辺を備えた本体部、
    (B)本体部の一方の面に備えられ、保冷部材あるいは保温部材を収納する第1収納部及び第2収納部、並びに、
    (C)本体部の対向する第2の辺及び第4の辺のそれぞれに少なくとも2箇所、配置され、固定用のベルトを着脱自在に取り付けるためのベルト取付部、
    から構成されており、
    第1収納部には、保冷部材を収納するための開閉自在の上部開口部、及び、保温部材を収納するための開閉自在の下部開口部が設けられており、
    第2収納部には、保冷部材あるいは保温部材を収納するための開閉自在の上部開口部が設けられており、
    第1収納部及び第2収納部は、第1収納部の上部開口部が本体部の第1の辺に対向し、第2収納部の上部開口部が本体部の第1の辺に対向するように、且つ、第1収納部の下部開口部と第2収納部の上部開口部が対向するように並置されていることを特徴とする装着具。
  10. 第1の辺に沿った本体部の部分は、芯材によって補強されていることを特徴とする請求項9に記載の装着具。
  11. 第2の辺から突出した第1突出部、第4の辺から突出した第2突出部、第1突出部の先端部に取り付けられた第1ベルト部、及び、第2突出部の先端部に取り付けられ、第1ベルト部と係止する第2ベルト部を、更に備え、
    第1突出部には、保冷部材あるいは保温部材を収納する第1ポケット部が設けられており、
    第2突出部には、保冷部材あるいは保温部材を収納する第2ポケット部が設けられていることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の装着具。
  12. 本体部の他方の面には、ウェストベルトを着脱自在に装着するためのウェストベルト装着部が備えられていることを特徴とする請求項9乃至請求項11のいずれか1項に記載の装着具。
  13. ウェストベルト装着部は、本体部の他方の面、及び、本体部の他方の面に取り付けられた取付部材から構成されており、本体部の他方の面と取付部材との間の隙間にウェストベルトを通すことを特徴とする請求項12に記載の装着具。
  14. 収納部の内側には、収納部の内部を仕切るための仕切部材が取り付けられていることを特徴とする請求項9乃至請求項13のいずれか1項に記載の装着具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013082223A (ja) * 2011-09-30 2013-05-09 Yasuhide Yokouchi 含水木材チップおよび含水木材チップの利用方法
JP2018172807A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 興和株式会社 吸収性シート及びこれを備えるマスク

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