JP3169522U - 複合浮力胴衣 - Google Patents
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Abstract
【課題】救命胴衣本来の機能として望まれる浮力を十分に有し、なおかつ、耐寒性、保温性をも具備したシンプルな構造で使い勝手のよい複合浮力胴衣を提供する。【解決手段】独立気泡の弾性発泡体を浮力材として左右前身頃及び後身頃を構成する表裏の生地間に装着した救命具1と、独立気泡の弾性発泡体を芯材として左右前身頃3,4及び後身頃5を構成する表裏の生地間に装着した保温用インナー2とからなる複合浮力胴衣とする。保温用インナーの裏生地をチタン合金箔と合成繊維製の伸縮性布帛の積層体とすると保温効果が高い。また、芯材となる独立気泡の弾性発泡体中にジルコニウム化合物及び/又はゲルマニウム化合物を含有させると保温効果が高い。【選択図】図1
Description
この考案は水難事故における人命救助に役立つ複合浮力胴衣に関するもので、特に高い保温機能を有する複合浮力胴衣関するものである。
救命胴衣は、備えられた浮力材の浮力を利用して水難事故における人命救助を主眼とするものであるが、水中においては体温が奪われるため、保温あるいは加温対策も無視できないところである。
そのため、従来からも耐寒用衣料、耐寒耐水服、加温あるいは体温調整機能を備えた救命胴衣が提供されている。
例えば特許文献1では、中空粒子または/および気泡を内包する樹脂組成物からなる断熱性層と、布もしくは不織布とが積層された断熱性シートが、表用布の裏側に張ってある断熱性衣料を提供している。また、特許文献2では、高吸湿性微粒子が付着されてなる構造体であり、吸湿及び/又は吸水時の最大温度上昇が3℃以上である溺死防止用緊急人体加温衣料を提供している。また、特許文献3では、外部温度や体温に応じて装着者の体温を微調整し、救助されるまでの間、身体の体温を適正体温に維持できる体温調整具を備えた救命胴衣を提供している。さらにまた、特許文献4では、冷水海域における海上などの事故および災害において着水した際、積極発熱により体温低下を防止することができるとともに、着用快適性を付与した耐寒耐水服を提供するため、酸素との反応により発熱する金属粉体が封入された包装体と、酸素供給装置とを具備する耐寒耐水服が提供されている。
そのため、従来からも耐寒用衣料、耐寒耐水服、加温あるいは体温調整機能を備えた救命胴衣が提供されている。
例えば特許文献1では、中空粒子または/および気泡を内包する樹脂組成物からなる断熱性層と、布もしくは不織布とが積層された断熱性シートが、表用布の裏側に張ってある断熱性衣料を提供している。また、特許文献2では、高吸湿性微粒子が付着されてなる構造体であり、吸湿及び/又は吸水時の最大温度上昇が3℃以上である溺死防止用緊急人体加温衣料を提供している。また、特許文献3では、外部温度や体温に応じて装着者の体温を微調整し、救助されるまでの間、身体の体温を適正体温に維持できる体温調整具を備えた救命胴衣を提供している。さらにまた、特許文献4では、冷水海域における海上などの事故および災害において着水した際、積極発熱により体温低下を防止することができるとともに、着用快適性を付与した耐寒耐水服を提供するため、酸素との反応により発熱する金属粉体が封入された包装体と、酸素供給装置とを具備する耐寒耐水服が提供されている。
上記従来例によれば、耐寒機能を備える衣料、耐寒耐水機能を備える衣料、体温調節機能を備えた救命胴衣などが提供されているが、浮力についての配慮がなされてなかったり、別途の発熱手段を講じることによって、体温の維持、加温を図ろうとするものであった。
すなわち、耐寒性、保温性に重点をおいたもので救命胴衣本来の機能については特に工夫がなされていなかったたり、別途の加熱手段を用いるものであり、救命胴衣本来の機能を十全に備え、なおかつシンプルな構造で保温機能を発揮し得る使い勝手のよい、複合浮力胴衣の提供が望まれていた。
そこで、この考案では、救命胴衣本来の機能として望まれる浮力を十分に有し、なおかつ、耐寒性、保温性をも具備したシンプルな構造で使い勝手のよい複合浮力胴衣を提供することを目的としている。
すなわち、耐寒性、保温性に重点をおいたもので救命胴衣本来の機能については特に工夫がなされていなかったたり、別途の加熱手段を用いるものであり、救命胴衣本来の機能を十全に備え、なおかつシンプルな構造で保温機能を発揮し得る使い勝手のよい、複合浮力胴衣の提供が望まれていた。
そこで、この考案では、救命胴衣本来の機能として望まれる浮力を十分に有し、なおかつ、耐寒性、保温性をも具備したシンプルな構造で使い勝手のよい複合浮力胴衣を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、この考案においては、救命胴衣本来の機能を果たす救命具と耐寒性、保温性の機能を果たす保温用インナーとの組合せからなる複合浮力胴衣としている。
すなわち、独立気泡の弾性発泡体を浮力材として左右前身頃及び後身頃を構成する表裏の生地間に装着した救命具と、独立気泡の弾性発泡体を芯材として左右前身頃及び後身頃を構成する表裏の生地間に装着した保温用インナーとからなる複合浮力胴衣である。
独立気泡の弾性発泡体を浮力材とした場合、それほどの嵩張りもなく、所望とする浮力が得られる。また、断熱効果もあるため、それ自体で耐寒性、保温性も有している。また、独立気泡の弾性発泡体を芯材として表裏の生地間に装着した保温用インナーは、耐寒性、保温性を有しているので、保温用インナーを着用して、救命具を着用すれば、耐寒性・保温性を十全に果たし得るとともに、救命具の浮力により、万一水難事故にあった場合においても呼吸の確保が可能であり、また、救命具と保温用インナーの相乗効果によって、体温の低下防止を果たし得るものである。
独立気泡の弾性発泡体を浮力材とした場合、それほどの嵩張りもなく、所望とする浮力が得られる。また、断熱効果もあるため、それ自体で耐寒性、保温性も有している。また、独立気泡の弾性発泡体を芯材として表裏の生地間に装着した保温用インナーは、耐寒性、保温性を有しているので、保温用インナーを着用して、救命具を着用すれば、耐寒性・保温性を十全に果たし得るとともに、救命具の浮力により、万一水難事故にあった場合においても呼吸の確保が可能であり、また、救命具と保温用インナーの相乗効果によって、体温の低下防止を果たし得るものである。
保温用インナーは、別途用意しておき、必要に応じて救命具と組み合わせて着用することも考えられるが、常に救命具と保温用インナーとを組み合わせておけば便利である。そのためには、保温用インナーが折り畳まれて救命具の内面に止着されていることが望ましく、たとえば、面ファスナーを利用して止着しておく手段などが考えられる。
救命具を構成する表生地は合成繊維製の伸縮性布帛と独立気泡の弾性発泡体シートとの積層体で構成すると耐久性と断熱、保温性を確保することができる。合成繊維製の伸縮性布帛としては、ナイロンまたはポリエステルなどの合成繊維製のジャージ布などが最適であるが、同等の機能を有する伸縮性布帛であればよい。また、伸縮性布帛と弾性発泡体シートの積層体だけでなく、弾性発泡体シートの内面側にも伸縮性布帛を積層しておけば、耐久性、断熱、保温性が向上する。
救命具を構成する裏生地は合成繊維製の伸縮性布帛又は合成繊維製の伸縮性布帛と独立気泡の弾性発泡体シートとの積層体で構成しておけば、やはり耐久性、断熱、保温性の点で好ましい。
浮力材を構成する独立気泡の弾性発泡体及び前記弾性発泡体シートは、天然ゴム、合成ゴム又は合成樹脂を発泡させたもので、合成ゴムとしては、クロロプレンゴム(CR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、アクリルニトリルゴム(NRP)、ブタジエンゴム(BR)、イソプレンゴム(IR)などのゴム系高分子、またはこれらを複数種混合したものがあげられるが、これらに限定されるものではない。
また、合成樹脂としては、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリプロピレン(PP)、
ポリエチレン(PE)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
発泡剤としては、公知の発泡剤を使用することができるが、OBSH系発泡剤などを用いることができる。
また、合成樹脂としては、塩化ビニル樹脂(PVC)、ポリプロピレン(PP)、
ポリエチレン(PE)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
発泡剤としては、公知の発泡剤を使用することができるが、OBSH系発泡剤などを用いることができる。
救命具は表生地と裏生地を縫製して、両者間の中空部に浮力材を装着したものであり、浮力材の厚みは3〜30mmの範囲内において選定すればよく、左右前身頃及び後身頃を構成する表裏の生地間に装着すれば、50〜160Nの浮力が得られる。
保温用インナーは、表生地が合成繊維製の伸縮性布帛からなり、裏生地が芯材側に位置するチタン合金箔と合成繊維製の伸縮性布帛の積層体からなり、芯材となる独立気泡の弾性発泡体の表裏に接着した素材を用いてベスト状又はジャケット状に仕上げたものである。
また、他の例としては、表裏の生地が合成繊維製の伸縮性布帛からなり、芯材となる独立気泡の弾性発泡体の表裏に接着した素材を用いてベスト状又はジャケット状に仕上げたもので、弾性発泡体中にジルコニウム化合物及び/又はゲルマニウム化合物を含有させている。このような弾性発泡体は出願人によって商品名バイオラバーとして提供されている。
また、他の例としては、表裏の生地が合成繊維製の伸縮性布帛からなり、芯材となる独立気泡の弾性発泡体の表裏に接着した素材を用いてベスト状又はジャケット状に仕上げたもので、弾性発泡体中にジルコニウム化合物及び/又はゲルマニウム化合物を含有させている。このような弾性発泡体は出願人によって商品名バイオラバーとして提供されている。
裏生地にチタン合金箔を用いた保温用インナーにおいては、体温を反射させることにより熱損失を防ぎ、また、冷たい外気温や水温を遮断して放熱を防ぐことにより、断熱、保温機能を持たせたものである。チタン合金箔は70μ程度の薄いフィルム状であっても効果的な断熱、保温効果を発揮する。
芯材となる独立気泡の弾性発泡体にジルコニウム化合物及び/又はゲルマニウム化合物を含有させた保温用インナーにおいては、ジルコニウム化合物及びゲルマニウム化合物が、発泡体内に太陽等からの赤外線を集め、赤外線が発泡体内部の多数の気泡の壁にぶつかり、乱反射と集約を繰り返すことで、波長4〜25ミクロンの遠赤外線を発生するので、これによって保温効果が得られるものである。
ジルコニウム化合物としては、ジルコニウム錯化合物を用いるのが好ましい。ジルコニ
ウム錯化合物としては、ジルコニウムとフッ素等との錯体が挙げられ、具体的には、ヘキ
サフルオロジルコニウム酸カリ(K2ZrF6)又はオクタフルオロジルコニウム酸カリ
(K2ZrF8)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。ジルコニウム化合物の含有量は、ゴム又は樹脂成分100重量部に対して、10〜80重量部含有させるのが好ましい。
ウム錯化合物としては、ジルコニウムとフッ素等との錯体が挙げられ、具体的には、ヘキ
サフルオロジルコニウム酸カリ(K2ZrF6)又はオクタフルオロジルコニウム酸カリ
(K2ZrF8)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。ジルコニウム化合物の含有量は、ゴム又は樹脂成分100重量部に対して、10〜80重量部含有させるのが好ましい。
ゲルマニウム化合物としては、ゲルマニウム鉱物またはゲルマニウム錯化合物を用いるのが好ましい。ゲルマニウム鉱物としては、硫ゲルマニウム銀鉱(Ag8GeS9、Argyrodite)や、レニエル鉱((Cu,Zn)11Fe4(Ge,As)2S16、Renierite)等が挙げられるが、これに限定されるものではない。また、ゲルマニウム錯化合物としては、ゲルマニウムと、ジカルボン酸又はアミン等との錯体が挙げられるが、これに限定されるものではない。ゲルマニウム化合物の含有量は、ゴム又は樹脂成分100重量部に対して、5〜10重量部含有させるのが好ましい。
芯材となる独立気泡の弾性発泡体は、救命具を構成する独立気泡の弾性発泡体及び弾性発泡体シートと同一の素材を用いればよく、0.5〜3.0mm程度のシート状のものを用いる。
この考案に係る複合浮力胴衣は、保温性をも具備した救命具と、耐寒性、保温性の機能を果たす保温用インナーとを組合せたものであり、比較的簡単の構成でありながら、それぞれの機能を十全に発揮して使い勝手のよい複合浮力胴衣を提供し得たのである。
本考案に係る複合浮力胴衣は救命具と保温用インナーの組合せからなるものである。図1から図7においてベストタイプの救命具1とベストタイプの保温用インナー2の組合せを示している。
救命具1は左右前身頃3、4及び後身頃5を構成する表裏の生地を縫製して、両者間の中空部に浮力材6を装着したもので、本考案では浮力材としてクロロプレンゴムを基材とする独立気泡の弾性発泡体を使用しているが、その他の合成ゴム、合成樹脂も使用可能である。浮力材の厚みは3〜30mmの範囲で選定した場合、50〜160Nの浮力が得られる。左右前身頃3、4はベルト7と締結具8により人体に確実に装着可能となっている。
救命具1は左右前身頃3、4及び後身頃5を構成する表裏の生地を縫製して、両者間の中空部に浮力材6を装着したもので、本考案では浮力材としてクロロプレンゴムを基材とする独立気泡の弾性発泡体を使用しているが、その他の合成ゴム、合成樹脂も使用可能である。浮力材の厚みは3〜30mmの範囲で選定した場合、50〜160Nの浮力が得られる。左右前身頃3、4はベルト7と締結具8により人体に確実に装着可能となっている。
この例における救命具1は図3に示す通り、表生地9、裏生地10が合成繊維製の伸縮性布帛11と独立気泡の弾性発泡体シート12との積層体で構成されている。合成繊維製の伸縮性布帛としては、ナイロン又はポリエステルなどの合成繊維製のジャージ布が最適であるがこれに限定されるものではない。独立気泡の弾性発泡体シート12は浮力材6と同一素材を用いることができる。
保温用インナー2は図4に示す通り、芯材13として独立気泡の弾性発泡体を用い、表生地14は合成繊維製の伸縮性布帛とし、裏生地15は芯材13側に位置するチタン合金箔16と合成繊維製の伸縮性布帛17の積層体で構成されている。芯材13の表裏に表裏の生地14、15を接着した素材を用いて図2に示すようなベスト状に仕上げたものであり、左右前身頃18、19をファスナー20で開閉可能としている。
この例では裏生地15において芯材13側にチタン合金箔16を設けているので、着用時体温を反射させることにより熱損失を防ぎ、また、冷たい外気温や水温を遮断して放熱を防ぐことにより、断熱、保温機能を発揮することができるため、体温の低下を有効に防止し得るものである。チタン合金箔16の厚みとしては70μ程度の薄いフィルム状であっても効果的な断熱、保温効果を発揮する。
保温用インナー2の左右前身頃18、19及び後身頃21には面ファスナー22が止着されており、救命具1にも対応箇所において面ファスナー23が止着され、重ね着をした場合に相互のずれを防止できる構成としている。
図6は救命具1と保温用インナー2を重ね着した場合における断面図である。図1及び図2に示す通り、救命具1には必要に応じて使用可能なホイッスル24が設けられ、緊急時において救助を求める手助けとなっている。図示していないが、本人確認が可能なQRコードを救命具1あるいは保温用インナー2の表面の適宜の箇所に付けたり、ICチップやGPSの機能を具備させておけば、救助時に遭難者を発見しやすくなる。
図5は保温用インナー2の他例を示すもので、表裏の生地14、15が合成繊維製の伸縮性布帛からなり、芯材13となる独立気泡の弾性発泡体の表裏に接着した素材を用いてベスト状に仕上げたもので、弾性発泡体中にジルコニウム化合物及び/又はゲルマニウム化合物を含有させている。全体構成としては図2に示す保温用インナー2と同様とする。
図7は救命具1と保温用インナー2を重ね着した場合における断面図であり、図1、図2と同様に面ファスナー22によって相互のずれを防止している。
図7は救命具1と保温用インナー2を重ね着した場合における断面図であり、図1、図2と同様に面ファスナー22によって相互のずれを防止している。
図8から図10は本考案に係る複合浮力胴衣の他例を示すもので、ベストタイプの救命具1とフード付ジャケットタイプの保温用インナー2の組合せを示している。救命具1を構成する表生地9、裏生地10は図3と同様に合成繊維製の伸縮性布帛11と独立気泡の弾性発泡体シート12との積層体で構成してもよく、また、図8に示す通り、表生地9のみ独立気泡の弾性発泡体シート12の両面に合成繊維製の伸縮性布帛11を積層した構造としてもよい。保温用インナー2は救命具1よりも裾が長く、フード付である点以外は図2、図6、図7で示す例と同様である。
図11から図14は常に救命具1と保温用インナーとを組み合わせておくようにした例を示すもので、保温用インナー2を折り畳んで救命具1の内面に止着しておくようにしている。
図11から図13は図1及び図2に示すタイプの複合浮力胴衣で、救命具1の左右前身頃3、4はファスナー25で開閉可能としている。図12に示す通り保温用インナー2を折り畳み、救命具1の内面に取り付けた止着帯26を面ファスナー22で止着して、救命具1の内面に取り付けるようにしたものである。なお、止着帯26に面ファスナー22を設けることなく、止着帯26を結束紐とし、保温用インナー2を結束して取り付けるようにすることもできる。図13に示す通り、止着帯26の中央部分と折り畳んだ保温用インナー2の後身頃21に相対応して面ファスナー22を取り付けておけば、止着状態が安定する。
図14は図9及び図10に示すタイプの複合浮力胴衣で、救命具1の左右前身頃3、4はファスナー25で開閉可能としている。図示の通り保温用インナー2を折り畳んで止着帯26と面ファスナー22で救命具1の内面に止着するようにしたものである。この例でも、止着帯26の中央部分と折り畳んだ保温用インナー2の後身頃21に相対応して面ファスナー22を取り付けておけば、止着状態が安定する。
図11から図13は図1及び図2に示すタイプの複合浮力胴衣で、救命具1の左右前身頃3、4はファスナー25で開閉可能としている。図12に示す通り保温用インナー2を折り畳み、救命具1の内面に取り付けた止着帯26を面ファスナー22で止着して、救命具1の内面に取り付けるようにしたものである。なお、止着帯26に面ファスナー22を設けることなく、止着帯26を結束紐とし、保温用インナー2を結束して取り付けるようにすることもできる。図13に示す通り、止着帯26の中央部分と折り畳んだ保温用インナー2の後身頃21に相対応して面ファスナー22を取り付けておけば、止着状態が安定する。
図14は図9及び図10に示すタイプの複合浮力胴衣で、救命具1の左右前身頃3、4はファスナー25で開閉可能としている。図示の通り保温用インナー2を折り畳んで止着帯26と面ファスナー22で救命具1の内面に止着するようにしたものである。この例でも、止着帯26の中央部分と折り畳んだ保温用インナー2の後身頃21に相対応して面ファスナー22を取り付けておけば、止着状態が安定する。
以上の通り、この考案の複合浮力胴衣は浮力を与える救命具と耐寒性、保温性の機能を果たす保温用インナーを組み合わせた複合浮力胴衣としており、比較的簡単な構成でありながら、それぞれの機能を十全に発揮して使い勝手のよい複合浮力胴衣を提供しえたのであり、特に従来の救命胴衣に比較して保温性が向上しており、外気温や水温が低い場合における水難事故において有効に機能するものである。
1 救命具
2 保温用インナー
3 左前身頃
4 右前身頃
5 後身頃
6 浮力材
9 表生地
10 裏生地
11 合成繊維製の伸縮性布帛
12 独立気泡の弾性発泡体シート
13 芯材
14 表生地
15 裏生地
16 チタン合金箔
17 合成繊維製の伸縮性布帛
18 左前身頃
19 右前身頃
2 保温用インナー
3 左前身頃
4 右前身頃
5 後身頃
6 浮力材
9 表生地
10 裏生地
11 合成繊維製の伸縮性布帛
12 独立気泡の弾性発泡体シート
13 芯材
14 表生地
15 裏生地
16 チタン合金箔
17 合成繊維製の伸縮性布帛
18 左前身頃
19 右前身頃
Claims (6)
- 独立気泡の弾性発泡体を浮力材として左右前身頃及び後身頃を構成する表裏の生地間に装着した救命具と、立気泡の弾性発泡体を芯材として左右前身頃及び後身頃を構成する表裏の生地間に装着した保温用インナーとからなる複合浮力胴衣。
- 保温用インナーが折り畳まれて救命具の内面に止着されている請求項1記載の複合浮力胴衣。
- 救命具を構成する表生地が合成繊維製の伸縮性布帛と独立気泡の弾性発泡体シートとの積層体で構成される請求項1または2記載の複合浮力胴衣。
- 救命具を構成する裏生地が合成繊維製の伸縮性布帛又は合成繊維製の伸縮性布帛と
独立気泡の弾性発泡体シートとの積層体で構成される請求項1または2記載の複合浮力胴衣。 - 保温用インナーの表生地が合成繊維製の伸縮性布帛からなり、保温用インナーの裏生地が芯材側に位置するチタン合金箔と合成繊維製の伸縮性布帛の積層体からなる請求項1から4のいずれかに記載の複合浮力胴衣。
- 保温用インナーの表裏の生地が合成繊維製の伸縮性布帛からなり、芯材となる独立気泡の弾性発泡体がジルコニウム化合物及び/又はゲルマニウム化合物を含有する請求項1から5のいずれかに記載の複合浮力胴衣。
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---|---|---|---|
JP2011002863U JP3169522U (ja) | 2011-05-23 | 2011-05-23 | 複合浮力胴衣 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011002863U JP3169522U (ja) | 2011-05-23 | 2011-05-23 | 複合浮力胴衣 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2018138177A (ja) * | 2013-12-02 | 2018-09-06 | デンカ株式会社 | 防災頭巾 |
JP2019531211A (ja) * | 2016-08-18 | 2019-10-31 | ポメロ インコーポレイテッド | 保温特性を有する布帛 |
JP2020091130A (ja) * | 2018-12-03 | 2020-06-11 | 光トライオード株式会社 | 光探索システム |
-
2011
- 2011-05-23 JP JP2011002863U patent/JP3169522U/ja not_active Expired - Lifetime
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