JP5918181B2 - 保冷材 - Google Patents
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Description
例えば、以下の先行技術のようにして得た木材チップを利用することができる。
1)特公昭30−6296号公報
2)特公昭39−29015号公報
3)特開平2−213310号公報
4)実用新案登録第3056889号公報
5)特開2001−127111号公報
前記1)細幅の多少カーブした楔状板材(第3,4図
前記2)細幅の多少カーブした楔状板材(第7,8図)
前記3)幅広の円筒状の厚さの同じ板材(第1図)
前記4)幅広の渦巻き状の厚さの同じ板材(第1,2図)
前記5)幅広の渦巻き状の厚さを変化させた板材(第5図)
同様に、前記木材チップやおがくずに代えて連通構造の気泡を備えた発泡体を用いた場合も、木材チップ、おがくずを用いた場合と同様、冷たさが飛躍的に長持ちする保冷材が得られた。
さらにおがくず(ひきぬか)を用いた場合、袋詰めの際により高密度に充填することができ、したがってより一層、効率的に水分を保持させることが可能である。これらは環境に優しい素材であり、何ら問題なく廃棄処分することができる。
図1において11は、ヒノキその他の放香性のある木材や間伐材類を伐採した後、好ましくは生木の状態でチップ状に加工した木材チップであり、該木材チップ11の集合体21に対して所定の含水率となるよう水分を保持させてある。この含水した木材チップの集合体21を不織布や市販の緩衝材用の布、防水性のある各種シート類22を用いて袋詰めすれば保冷材20が得られる。この保冷材20を冷蔵庫、冷水や氷水中で冷蔵ないし冷凍させれば、いわゆる保冷材として好適に用いることができる。
もちろん、前記木材チップに代えておがくず(ひきぬか)を用いることもでき、おがくずは袋詰めの際に木材チップよりも高密度に充填することができ、したがってより一層、効率的に水分を保持させることが可能である。
このようにして得た保冷材20は、夏場の暑い盛りに冷たく心地よい保冷材として、あるいは病気の際の熱さまし用の保冷材として便利であり、かつ扱いやすい保冷材となる。
また、前記集合体を構成する木材チップ11として、ヒノキその他の放香性のある木材や間伐材類を使用すれば、枕として用いた場合にフィトンチッドの芳香が漂う寝心地の良い保冷材を提供することができる。
まず、前記集合体21を構成する木材チップ11は、所定の時間水中に浸漬して十分に木材チップ11中に水分を保持させる。
前記集合体21を構成する木材チップ11は、その含水率を180重量%〜390重量%となるようにすれば緩衝材としての使用感、保冷材としての温度の維持等において好ましい。
なお、前記木材チップ11においては白身の方が含水しやすく、赤身の方が含水しにくいため、それぞれの特性を考慮の上で含水率を調節することが望ましい。
単純に水を凍らせたものと比較したときにおいて、おおむね25%程度の冷却維持効果を得ることができた。
得た保冷材20は冷凍庫で所定の時間冷凍すれば、保冷材20中の水分が凍結した状態となり、保冷材として所定の時間使用することができるようになった。この冷凍時間は、木材チップ11の集合体21のボリューム、含水率や冷凍機の仕様等に応じて適宜決定することが望ましい。
単純に水を凍らせたものと比較したときにおいて、おおむね25%程度の冷却維持効果を得ることができた。
上述のように180重量%〜390重量%となるようにすることが緩衝材としての使用感、保冷材としての温度の維持等において好ましい。
得た保冷材20は冷凍庫で所定の時間冷凍すれば、保冷材20中の水分が凍結した状態となり、保冷材としてより長時間使用することができるようになった。
このように木材チップの含水率を180重量%〜390重量%となるようにすることにより、水分を長時間保持する機能と、緩衝材としての好適な使用感が得られる効果とを両立させることができる。
本参考例では、前記木材チップに代えておがくず(ひきぬか)を用いる。おがくずは袋詰めの際に木材チップよりも高密度に充填することができ、したがってより一層、効率的に水分を保持させることが可能である。
この場合にも、おがくずを所定の時間、水1:グリセリン0.3の割合で混合した混合液中に浸漬して十分におがくず中に混合液を保持させる。
前記おがくずは、その含水率を360重量%〜1080重量%となるようにすることが緩衝材としての使用感、保冷材としての温度の維持等において好ましい。
そして、単純に水を凍らせたものと比較したときにおいて、おおむね25%程度の冷却維持効果を得ることができた。
得た含水率が360重量%〜1080重量%のおがくずの集合体は不織布や市販の緩衝材用の布、防水性のある各種シート類から好みの素材を用いて袋詰めすれば、所望の保冷材を得ることができる。
得た保冷材は冷凍庫で所定の時間冷凍すれば、保冷材中の水分が凍結した状態となり、保冷材としてより長時間使用することができるようになった。
このようにおがくずの含水率を360重量%〜1080重量%となるようにすることにより、水分を長時間保持する機能と、緩衝材としての好適な使用感が得られる効果とを両立させることができる。
このようにして得た保冷材は、夏場の暑い盛りに冷たく心地よい保冷材として、あるいは病気の際の熱さまし用の保冷材として便利であり、かつ扱いやすい保冷材となる。
もちろん、このような積層構造に限定されるものではなく、異なる条件の種々の保冷材を積層して使用することができることはいうまでもない。
図4はこの発明の保冷材を連通構造の気泡を備えた発泡体(含水構造物)で作製した参考例を示す斜視図である。
まず、前記連通構造の気泡を備えた発泡体31を構成する素材は、スポンジやウレタン、ポリオレフィン系等からなるその他の合成樹脂製発泡体であり、いずれも内部の気泡が連通して通水性のある構造となっている。
その上で該発泡体31に対して所定の含水率となるよう水分を保持させてある。
この含水した発泡体31を不織布や市販の緩衝材用の布、防水性のある各種シート類32を用いて袋詰めすれば保冷材30が得られる。この保冷材30を冷蔵庫、冷水や氷水中で冷蔵ないし冷凍させれば、いわゆる保冷材として好適に用いることができる。
このようにして得た保冷材30は、夏場の暑い盛りに冷たく心地よい保冷材として、あるいは病気の際の熱さまし用の保冷材として便利であり、かつ扱いやすい保冷材となる。
まず、前記発泡体31は、所定の時間水中に浸漬して強制的に発泡体31中に水分を保持させる。
前記発泡体31は、その含水率を1900重量%となるようにすれば緩衝材としての使用感、保冷材としての温度の維持等において好ましい。
単純に水を凍らせたものと比較したときにおいて、おおむね25%程度の冷却維持効果を得ることができた。
得た保冷材30は冷凍庫で所定の時間冷凍すれば、保冷材30中の水分が凍結した状態となり、保冷材として所定の時間使用することができるようになった。
もちろん、本発明は保冷材として説明したが、長時間にわたって冷却することが必要とされる種々の用途に適宜使用することができる。
本発発明の保冷材の用途を列挙すると次の通りである。もちろん、例示のものに限定されるものではない。
<人体に使用する保冷剤>
1)保冷枕、保冷シートなど
2)スポーツや怪我をした時のアイシング、クーリングなどの目的で使用される保冷剤:マフラーやハチマキ状のものもある。
<食品の腐敗を防ぐために使用される保冷剤>
3)梱包用保冷材。
食品の宅配用の梱包材
ケーキの箱の裏に貼りつける保冷シート
20 保冷材
21 木材チップの集合体
22 各種シート類
30 保冷材
31 発泡体
32 各種シート類
Claims (3)
- ほぼ半円から円形の範囲で円弧状にカールした木材チップの集合体からなる含水構造物に対して、含水率が180重量%〜390重量%となるよう水分を保持させたことを特徴とする保冷材。
- 前記木材チップの集合体からなる含水構造物は、その水分1に対してグリセリンを0.1〜1の割合で配合されていることを特徴とする請求項1に記載の保冷材。
- 前記集合体を構成する木材チップは、ヒノキその他の放香性のある木材や間伐材類からなることを特徴とする請求項1または2に記載の保冷材。
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