WO2008108379A1

WO2008108379A1 - メディア配信システム、配信サーバ装置及びそれらに用いるメディア配信方法並びにそのプログラム

Info

Publication number: WO2008108379A1
Application number: PCT/JP2008/053888
Authority: WO
Inventors: Hisashi Shiba
Original assignee: Nec Corporation
Priority date: 2007-02-28
Filing date: 2008-02-27
Publication date: 2008-09-12
Also published as: JPWO2008108379A1

Abstract

　配信サーバ１において、端末情報取得手段１１が受信端末５の端末情報を取得し、端末性能判別手段１３が端末情報と端末データベース１２とを照合して受信端末５の端末性能を判別する。接続環境判別手段１５は受信端末５の接続環境を判別し、帯域変動予測手段１７は接続環境と帯域測定手段１６で得られた現在の帯域とから一定期間将来の帯域変動を予測する。ビットレート決定手段１８は予測された帯域変動と端末リソース取得手段１４で得られた受信端末５で利用可能なリソースとを基に受信端末５へ配信する高品質なメディアの最適なビットレートを決定し、符号化手段１９は最適な符号化方法を選択する。

Description

メディァ配信システム配信サーバ装置及びそれらに用いるメディァ配信方法並びにそのプログラム技術分野：

本発明はメディア配信システム、配信サーバ装置及びそれらに用いるメディア配信方法並びにそのプログラムに関明し、特にパーソナルコンピュータや携帯情報端末に対して映像や音楽等のメディアを配信するシステムに関する。食

背景技術：

近年、上記のシステムでは、ネットワークのブロードバンド化とパーソナルコンピュータ（以下、パソコンとする）や携帯情報端末の高性能化に伴い、ネットワークを介して大容量の映像や音楽を閲覧するというニーズが高まっており、そのニーズに合わせて映像や音楽を配信するサービスが始まっている。このサービスとしては、ファイルをダウン口一ドする形式と逐次配信するストリーミング形式がある。ここでは、受信側でダウンロードしたメディアを保存するための大容量ストレージを必要としないストリーミング形式を対象とする。

メディアをストリーミング形式で配信するサービスの多くは、ユーザの通信環境に合わせてビットレートの異なるデ一ダを用意している。一方、インタネットのようなオープンなネットワーク環境や無線 L AN ( L ο c a 1 A r e a N e t w o r k ) のように物理環境の変動が大きい環境では、通信帯域が変動するため、平均帯域ではユーザが指定したビットレートを上回っていても、タイミングによってはユーザが指定したビットレートを大きく下回る場合がある。

このような時、多くのサービスでは、メディアを受信の時間が余計に要するため、必要な分のメディアのダウン口一ドが済むまでユーザが待つことになつたり、一部メディアが欠落して途切れが生じたりする。場合によっては、接続を最初からやり直さなければならないことがある。

このような帯域変動に合わせてメディアの品質を制御してビットレートを変更する方法としては、特開 2002— 204278号公報、特開 2002— 208 954号公報、特開 2002— 325095号公報、特開 2004— 01 542 9号公報、特開 2004— 214755号公報、特開 2004— 222044号公報、特開 2004— 272563号公報、特開 2004— 357226号公報、特開 2005— 286978号公報、特開 2005— 318057号公報（以下、順に文献 1〜10と記す）に記載の手法等が提案されている。また、現時点の帯域だけではなく、将来の帯域を予測する方法としては、特開 2005 _ 1513

52号公報（以下文献 1 1と記す）に記載の手法が提案されている。さらに、帯域変動への追随については触れていないが、画像のデータ量を削減する方法としては、特開 2001 _ 128132号公報（以下文献 1 2と記す）に記載の手法が提案されている。

これら以外に、帯域に合わせて通信セッションを制御する方法としては、特開 2005-157323号公報（以下文献 13と記す）に記載の手法が提案されているが、この方法はあくまでも、複数の通信端末が存在する場合に、各々の通信端末の通信内容によらず、できるだけ平等に帯域が割り当てられるように、回線割り当てを制御するものであって、単一端末の通信のビットレートを制御する本発明とは適用分野も目的も異なる。

また、これら以外に、帯域に余裕がある場合に、データを先送りする方法としては、特開 2003— 209593号公報（以下文献 14と記す）に記載の手法が提案されているが、この方法は通信帯域の変動を想定しているものではなく、通信帯域の変動に合わせてメディアを最適なビットレートで送信する本発明とは目的が異なる。

さらに、これら以外に動画の容量を調整する方法としては、特開平 1 1一 13

6673号公報（以下文献 15と記す）に記載の手法が提案されているが、この手法では、配信ではなく、蓄積されている映像を対象に、シーン毎に重要性を判定してビットレートを変更しているだけであり、通信帯域の変動に合わせてメディァを最適なビットレートで送信する本発明とは適用分野も目的も異なる。発明の開示：発明が解決しょうとする課題

上述した従来の技術では、上記の文献 1〜 10に記載の手法の場合、何れも通信帯域を測定しているが、メディアの特定部分について、その部分を配信する前の帯域を知ることができるだけである。そのため、これらの手法では、帯域測定から実際の送信までの間に帯域が変動する場合に対応することができない。特に移動体通信の場合には、帯域変動が顕著であるため、測定した帯域と実際のデータ送信時の帯域とが大きく異なることがある。

また、これら文献 1〜10に記載の手法では、測定した時点での帯域にビタリ合うようにビットレートを調整するか、ある程度の期間の帯域の平均から適切なビットレートを推定することになる。しかしながら、測定した帯域にビタリ合うようにビットレートを調整するようにした場合には、帯域変動が頻繁で頻繁にメディアの品質が変動することになると、視聴に障害が出ることになる。ある程度の期間の帯域の平均はあくまでも過去の平均であるため、未来に適用すると乖離が大きくなる場合がある。

例えば、文献 1では、将来の帯域予測を行わず、現在の帯域のみを利用している上に、一旦ジッタやバケツト損失が生じてからビットレートの変更を実施しており、メディアの品質が一時的に著しく低下する可能性がある。それに加え RT P (Re a l T i me t r a n s p o r t P r o t o c o l ) とレヽぅ特定の通信プロトコルに依存した手法であり、他のプロトコルへの適用は難しい場合カある。

画像符号化においても、ビットレート変更の具体な記述は動画の GO P (G r o u p O f P i c t u r e s) 間隔を変更するだけの単純なものであり、メディア品質とビットレートとについてトレードオフの選択肢が狭く、低ビットレートで高品質を実現するのが難しい。また、上記の文献 1では、 GO P間隔を用いているため、音声のみのメディアには適用不可である。

文献 12でも、 GOPに相当するキーフレームを省くことによって、同じような動画のデータ量削減を行っているが、同様に低ビットレートで高品質を実現するのが難しく、音声のみのデータには無効である。

文献 1 5でも、データ量の調整の具体例として上げているのは GOPの間隔の調整であり、上記と同様に、低ビットレートで高品質を実現するのが難しく、音声のみのデータには無効である。

同様に、例えば、文献 4でも、将来の帯域予測を行わず、現在の帯域のみを利用している上に、ー且バケツト損失が生じてからビットレートの変更することがあるため、メディアの品質が一時的に著しく低下する可能性がある。また、仮にパケット損失が起きなかったとしても、文献 4では、帯域が急激に変動する場合を想定していないため、急激な帯域の変動時にビットレートが急激に変動してメディアの品質が低下する場合がある。また、この手法の特徴として、帯域を探るモードでは、コンテンツビットレートを変えずに送出ビットレートを変更しているが、メディアの尺（長さ）と送信時間とが合わないため、頻繁に最適なビットレートを探ろうとすると、再生が間延びしたりしてメディアの品質が低下してしまう。

さらに同様に、例えば、文献 5においても、将来の帯域予測を行わず、現在の帯域のみを利用している。文献 5では、途切れの無い再生を目標としており、帯域が急激に変動する場合、メディァの品質も急激に変動してしまう。

また、例えば、文献 3においては、帯域の過去の平均を予測値としているが、実際の変動との乖離が大きくなる場合がある。

さらにまた、文献 3では、ジッタを測定した後に帯域変更となるため、遅延が大きく、急激な帯域変動が発生すると、ビットレートの変更が追随できず、メディァの品質が著しく低下する場合がある。それに加え、文献 3では、 R T Pという特定の通信プロトコルを想定しており、他のプロトコルへの適用は難しい場合がある。

上記の方法において、メディア変換に時間がかかる場合、前もって変換しておけば配信に間にあわせることができるが、これらの提案手法では現時点の帯域がわかるだけなので、帯域の変動を見越して様々なビットレートのメディアを用意する必要が出てくる。そのため、大容量のストレージが必要になるし、変換時間も大きくなつてしまう。

一方、文献 1 1では、将来のある時点での帯域を予測しているが、受信端末として想定している車両の位置と速度とから将来のある時点でのその車両の位置を推測し、過去にあったその位置での受信状況から帯域を予測しているだけであるため、気象状況や電磁環境等の物理条件、他のユーザの使用による帯域占有率等が変動した場合に対応することができない。

また、文献 1 1では、メディアの途切れを軽減することを目指してはいるが、帯域が急激に変動する場合を想定していないため、帯域が急激に変動する場合、メディアの品質も急激に変動してしまう。

上述した文献 1〜1 2に記載の方法で動画のビットレートを変更する場合には、単純にビットレートを指定してェンコ一ドすることのみを想定しており、ビットレートが小さい場合、プロックノイズ等の視聴し辛い低品質となってしまう場合力 ^sある。

その上、これらの手法では、何れも受信端末の利用状況や受信端末の能力を想定したビットレートの変更をしておらず、携帯電話や PDA (P e r s o n a l D i g i t a l A s s i s t a n t) のように機種によって仕様が多様なものが受信端末の場合、再生できないメディアが受信端末に送信される可能性がある。そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、頻繁に帯域変動する環境であつても、ユーザが違和感ゃ不自然さを抱かない範囲でメディァの品質を安定させて配信することができるメディア配信システム、配信サーバ装置及びそれらに用いるメディァ配信方法並びにそのプログラムを提供することにある。課題を解決するための手段

本発明の一態様であるメディア配信システムは、少なくとも映像及び音楽を含むメディアを配信する配信サーバと、前記配信サーバからネットワークを介して前記メディアを受信して再生する受信端末とからなるメディア配信システムであつて、

前記配信サーバは、前記受信端末の機種を示す端末情報を取得する端末情報取得手段と、前記端末情報をあらかじめ保存する端末データベースと、前記端末情報取得手段で取得した端末情報と前記端末データベースの端末情報とを照合して前記受信端末の処理能力及び対応メディア形式を端末性能として判別する端末性能判別手段と、前記受信端末から現在利用可能なメモリ容量と中央処理装置の空き状態とディスク容量とを少なくとも含むリソースを利用可能リソースとして取得する端末リソース取得手段と、前記受信端末が接続している環境種別を接続環境として判別する接続環境判別手段と、現在の帯域を測定する帯域測定手段と、接続している環境種別と現在の使用可能な帯域とからあらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測して将来帯域変動とする帯域変動予測手段と、前記端末性能と前記利用可能リソースと前記将来帯域変動とから帯域が急激に変動しても前記受信端末でメディアが途切れずかつ前記メディアの品質が高品質を維持しつつ将来に渡って急激に変動しないような最適なメディアのビットレートを決定するビットレート決定手段と、前記最適なビットレートを達成するために最適な符号化方法を選択して前記メディアを符号化する符号化手段と、その符号化されたメディアを前記受信端末へ配信する配信手段とを備え、

前記受信端末は、前記メディァをあらかじめ指定された時間分バッファに保存するバッファリング手段と、保存したメディアを再生する再生手段と、前記バッファリング手段と前記再生手段とから現在利用可能なリソースを利用可能リソースとして取得して前記配信サーバへ通知する端末リソース通知手段とを備えている。

本発明の他の一態様である配信サーバ装置は、少なくとも映像及び音楽を含むメディアをネットワークを介して受信端末に配信する配信サーバ装置であって、前記受信端末の機種を示す端末情報を取得する端末情報取得手段と、前記端末情報をあらかじめ保存する端末データベースと、前記端末情報取得手段で取得した端末情報と前記端末データベースの端末情報とを照合して前記受信端末の処理能力及び対応メディア形式を端末性能として判別する端末性能判別手段と、前記受信端末から現在利用可能なメモリ容量と中央処理装置の空き状態とディスク容量とを少なくとも含むリソースを利用可能リソースとして取得する端末リソース取得手段と、前記受信端末が接続している環境種別を接続環境として判別する接続環境判別手段と、現在の帯域を測定する帯域測定手段と、接続している環境種別と現在の使用可能な帯域とからあらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測して将来帯域変動とする帯域変動予測手段と、前記端末性能と前記利用可能リソースと前記将来帯域変動とから帯域が急激に変動しても前記受信端末でメディァが途切れずかつ前記メディアの品質が高品質を維持しつつ将来に渡って急激に変動しないような最適なメディアのビットレートを決定するビットレート決定手段と、前記最適なビットレートを達成するために最適な符号化方法を選択して前記メディアを符号化する符号化手段と、その符号化されたメディアを前記受信端末へ配信する配信手段とを備えている。

本発明の他の一態様であるメディァ配信方法は、少なくとも映像及び音楽を含むメディアを配信する配信サーバと、前記配信サーバからネットワークを介して前記メディアを受信して再生する受信端末とからなるシステムに用いるメディア配信方法であって、

前記配信サーバが、前記受信端末の機種を示す端末情報を取得する端末情報取得処理と、前記端末情報をあらかじめ保存する端末データベースと、前記端末情報取得処理で取得した端末情報と前記端末データベースの端末情報とを照合して前記受信端末の処理能力及び対応メディァ形式を端末性能として判別する端末性能判別処理と、前記受信端末から現在利用可能なメモリ容量と中央処理装置の空き状態とディスク容量とを少なくとも含むリソースを利用可能リソースとして取得する端末リソース取得処理と、前記受信端末が接続している環境種別を接続環境として判別する接続環境判別処理と、現在の帯域を測定する帯域測定処理と、接続している環境種別と現在の使用可能な帯域とからあらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測して将来帯域変動とする帯域変動予測処理と、前記端末性能と前記利用可能リソースと前記将来帯域変動とから帯域が急激に変動しても前記受信端末でメディァが途切れずかつ前記メディァの品質が高品質を維持しつつ将来に渡って急激に変動しないような最適なメディアのビットレートを決定するビットレート決定処理と、前記最適なビットレートを達成するために最適な符号化方法を選択して前記メディアを符号化する符号化処理と、その符号化されたメディアを前記受信端末へ配信する配信処理とを実行し、

前記受信端末が、前記メディアをあらかじめ指定された時間分バッファに保存するバッファリング処理と、保存したメディアを再生する再生処理と、前記バッファリング処理と前記再生処理とから現在利用可能なリソースを利用可能リソースとして取得して前記配信サーバへ通知する端末リソース通知処理とを実行している。

本発明の他の一態様であるプログラムは、少なくとも映像及び音楽を含むメディァをネットワークを介して受信端末に配信する配信サーバ装置においてコンビユータに実行されるプログラムであって、

前記受信端末の機種を示す端末情報を取得する端末情報取得処理と、前記端末情報をあらかじめ保存する端末データベースと、前記端末情報取得処理で取得した端末情報と前記端末データベースの端末情報とを照合して前記受信端末の処理能力及び対応メディア形式を端末性能として判別する端末性能判別処理と、前記受信端末から現在利用可能なメモリ容量と中央処理装置の空き状態とディスク容量とを少なくとも含むリソースを利用可能リソースとして取得する端末リソース取得処理と、前記受信端末が接続している環境種別を接続環境として判別する接続環境判別処理と、現在の帯域を測定する帯域測定処理と、接続している環境種別と現在の使用可能な帯域とからあらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測して将来帯域変動とする帯域変動予測処理と、前記端末性能と前記利用可能リソースと前記将来帯域変動とから帯域が急激に変動しても前記受信端末でメディァが途切れずかつ前記メディアの品質が高品質を維持しつつ将来に渡って急激に変動しないような最適なメディアのビットレートを決定するビットレート決定処理と、前記最適なビットレートを達成するために最適な符号化方法を選択して前記メディアを符号化する符号化処理と、その符号化されたメディアを前記受信端末へ配信する配信処理とを含んでいる。発明の効果：

本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、頻繁に帯域変動する環境であっても、ユーザが違和感や不自然さを抱かない範囲でメディアの品質を安定させて配信することができるという効果が得られる。図面の簡単な説明：

図 1は本発明の第 1の実施例によるメディァ配信システムの構成を示すプロック図である。図 2は本発明の第 1の実例によるメディァ配信システムの動作を示すシーケンスチャートである。

図 3は本発明の第 1の実施例による第 1のビットレートの設定例を示す図である。

図 4は本発明の第 1の実施例による第 2のビットレートの設定例を示す図である。

図 5は本発明の第 1の実施例による第 3のビットレートの設定例を示す図である。

図 6は本発明の第 1の実施例による第 4のビットレートの設定例を示す図である。

図 7は本発明の第 2の実施例によるメディァ配信システムの構成を示すプロック図である。

図 8は本発明の第 3の実施例によるメディァ配信システムの構成を示すプロック図である。

図 9は本発明の第 4の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロッグ図である。

図 1 0は本発明の第 5の実施例によるメディァ配信システムの構成を示すプロック図である。

図 1 1は本発明の第 6の実施例によるメディア配信システムの構成を示すプロック図である。

図 1 2は本発明の第 7の実施例によるメディア配信システムの構成を示すプロック図である。

図 1 3は本発明の第 8の実施例によるメディァ配信システムの構成を示すプロック図である。

図 1 4は本発明の第 9の実施例によるメディァ配信システムの構成を示すプロック図である。

図 1 5は本発明の第 1 0の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 1 6は本発明の第 1 1の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 1 7は本発明の第 1 2の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 1 8は本発明の第 1 3の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 1 9は本発明の第 1 4の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 2 0は本発明の第 1 5の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 2 1は本発明の第 1 6の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 2 2は本発明の第 1 7の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 2 3は本発明の第 1 8の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 2 4は本発明の第 1 9の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 2 5は本発明の第 2 0の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 2 6は本発明の第 2 1の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 2 7は本発明の第 2 2の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 2 8は本発明の第 2 3の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 2 9は本発明の第 2 4の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。

図 3 0は本発明の第 2 5の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。図 31は本発明の第 26の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。発明を実施するための最良の形態：

次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。

(実施例 1 )

図 1は本発明の第 1の実施例によるメディア配信システムの構成を示すプロック図である。図 1において、本発明の第 1の実施例によるメディア配信システムは、映像や音楽といったメディアを配信する配信サーバ 1と、ネットワーク 10 0を介してメディアを受信して再生する受信端末 5とから構成されている。

配信サーバ 1は、例えば、パーソナルコンピュータ（以下、パソコンとする）やワークステーションから構成される。受信端末 5は、例えば、パソコンや携帯情報端末、携帯電話機、携帯音楽端末、情報家電から構成されるが、セットトツプボックスゃネットワーク機能を備えたテレビやラジオであってもよい。ネットワーク 100は、例えばインタネットや LAN (L o c a 1 Ar e a Ne t wo r k) から構成されるが、有線 LAN以外に、ブルートゥース（登録商標）を含む無線 LAN、赤外線通信、可視光通信、超音波通信を利用してもよい。配信サーバ 1は、端末情報取得手段 1 1と、端末データベース 1 2と、端末性能判別手段 1 3と、端末リソース取得手段 14と、接続環境判別手段 15と、帯域測定手段 16と、帯域変動予測手段 1 7と、ビットレート決定手段 18と、符号ィ匕手段 19と、配信手段 20とから構成されている。

端末情報取得手段 1 1は、受け手側である受信端末 5の機種を示す端末情報を取得する。端末性能判別手段 13はその取得した端末情報を、システムの管理者があらかじめ保存してある端末データベース 12と照らし合わせて、受信端末 5 の処理能力や対応メディア形式を端末性能として判別する。端末リソース取得手段 14は、受信端末 5から現在利用可能なメモリ容量や CPU (中央処理装置）

(図示せず）の空きやディスク容量等のリソースを利用可能リソースとして取得する。

接続環境判別手段 15は、受信端末 5がブロードバンド環境や無線 LAN、携帯電話網で接続しているか、受信端末 5が接続している環境種別を接続環境として判別する。帯域測定手段 1 6は、現在の帯域を測定する。

帯域変動予測手段 1 7は、接続している環境種別と現在の帯域とから、システムの管理者があらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測して将来帯域変動とする。ビットレート決定手段 1 8は、上記の端末性能と将来帯域変動とから、帯域が急激に変動しても受信端末 5でメディァが途切れずかつメディァの品質が高品質を維持しつつ将来に渡って急激に変動しないような最適なメディアのビットレートを決定する。符号化手段 1 9は、最適なビットレートを達成するために最適な符号化方法を選択し、メディアを符号化する。配信手段 2 0は、受信端末 5ヘメディアを配信する。

受信端末 5は、メディアをサーバ管理者または閲覧ユーザがあらかじめ指定した時間分のメディアをバッファ（図示せず）に保存するバッファリング手段 5 1 と、保存したメディアを再生する再生手段 5 2と、バッファリング手段 5 1と再生手段 5 2とから現在利用可能なメモリ容量や C P U (図示せず）の空きやディスク容量等のリソースを利用可能リソースとして取得して配信サーバ 1へ通知する端末リソース通知手段 5 3とを備えている。

図 2は本発明の第 1の実施例によるメディァ配信システムの動作を示すシーケンスチヤ一トであり、図 3は本発明の第 1の実施例による第 1のビットレートの設定例を示す図であり、図 4は本発明の第 1の実施例による第 2のビットレートの設定例を示す図であり、図 5は本発明の第 1の実施例による第 3のビットレートの設定例を示す図であり、図 6は本発明の第 1の実施例による第 4のビットレ ―卜の設定例を示す図である。これら図 1〜図 6を参照して本発明の第 1の実施例によるメディア配信システムの動作について説明する。尚、図 2に示す処理動作（上述した配信サーバ 1の各手段の動作、受信端末 5の各手段の動作）はそれぞれの C P Uがプログラムを実行することでも実現される。

配信サーバ 1は受信端末 5からの要求にしたがって、受信端末に対して映像や音楽等のメディアを配信する。メディアとしては静止画やテキストファイル、文書フアイルゃ様々なコンピュータアプリケ一ションのデータフアイルが含まれていてもよい。受信端末 5は配信サーバ 1から配信されたメディアを受信し、ユーザの指示にしたがって再生する。ユーザの指示として再生の他に、例えば、巻き戻し、早送り、コマ送り、倍速、シーン毎のスキップ、一時停止、停止が含まれていてもよい。ユーザの指示の入力方法としては、例えば、キーボード入力、タツチパネルによる入力、音声認識や文字認識を利用した入力であってもよい。

配信サーバ 1においては、受信端末 5から配信要求が送られてくると（図 2の処理 a 1 )、端末情報取得手段 1 1にて、受け手側である受信端末 5の機種を示す端末情報を取得する（図 2の処理 a 2 )。例えば、端末情報取得手段 1 1は W e b ブラゥザから送信されるユーザエージヱント等の W e bブラゥザの情報を読取つて受信端末 5の機種を判別する。

端末性能判別手段 1 3は、端末情報取得手段 1 1が受信端末 5から取得した端末情報を、端末データベース 1 2に登録されている端末の仕様や性能と照らし合わせて、接続して現在配信を要求している受信端末 5の処理能力や対応メディア形式を端末性能として判別する（図 2の処理 a 3 )。

ここで、端末データベース 1 2には、受信端末 5の機種毎に処理能力や対応メディア形式をリスト形式で保存されている。処理能力としては、例えば、 C P U 性能やメモリ容量、ストレージ容量、画面サイズ、画面表示レスポンス、色数やコントラスト、ネットワーク速度、対応ネットワークプロトコル等が含まれるが、対応暗号化アルゴリズムや対応誤り訂正アルゴリズムが含まれていてもよい。対応メディア形式としては、例えば、動画や音声のコーデック、動画のフレームサイズやフレームレート、圧縮率、色数、階調数、音声のサンプリングレートやサンプルあたりのビット数やチャンネル数等が含まれる。

端末データベース 1 2への登録については、例えば、システム管理者が手で入力してもいいし、印刷されたスペック表を文字認識して入力してもよいし、受信端末メーカからの電子ファイルによるスペック表を基に自動的に登録してもよレ、。端末リソース取得手段 1 4は、受信端末 5から取得した現在利用可能なメモリ容量や C P Uの空きやディスク容量等のリソースを利用可能リソースとして取得する（図 2の処理 a 4 )。

接続環境判別手段 1 5は、受信端末 5がブロードバンド環境や無線 L A N、携帯電話網で接続しているか、受信端末 5が接続している環境種別を接続環境として判別する（図 2の処理 a 5 )。例えば、接続環境判別手段 1 5は、受信端末 5の I P ( I n t e r n e t P r o t o c o l ) ァドレスを基にネットワーク経路を割り出して判別してもよいし、受信端末 5に試験的にデータを送信してその速度から推測してもよレ、。また、携帯電話の場合には、各キャリアに設置されたィンタネットとのゲ一トウエイの I Pァドレスが決まっているため、容易に携帯電話網を経由している力、さらにどのキヤリァの携帯電話からの接続かを判別することができる。

帯域測定手段 1 6は、現在の帯域を測定する（図 2の処理 a 6 )。帯域を測定する方法としては、例えば、受信端末 5に試験的に既知のサイズのデータを送信してその速度から推測してもよい。

帯域変動予測手段 1 7は、接続環境判別手段 1 5で判別された接続環境の種別と帯域測定手段 1 6で測定された現在の帯域とから、システムの管理者があらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測し、その予測結果を将来帯域変動とする（図 2の処理 a 7 )。

帯域変動を予測する方法としては、例えば、回帰分析してモデルを構築し、そのモデルから帯域変動を関数として求める方法がある。この時、時間帯や季節等の環境を勘案してもよい。例えば、平日午前は仕事の連絡でネットワーク利用者が多く、利用できる帯域が狭い場合があり、その傾向を織り込んだモデルに基づいて帯域を推測することができる。

また、日単位で時間帯毎の帯域の平均を算出しておき、ある一定期間後の帯域は現在の帯域とこのあらかじめ求めた平均値との間の値となると推測してもよレ、。さらに、単純に過去の帯域変動に多項式関数を外挿して将来帯域変動を求めてもよい。

ビットレート決定手段 1 8は、端末性能判別手段 1 3で判別された端末性能と帯域変動予測手段 1 7で予測された帯域変動とから、受信端末 5でメディアの品質が急激に変動しないように受信端末 5へ配信する高品質なメディアの最適なビットレートを決定する（図 2の処理 a 8 )。

帯域にビットレートを正確に追随させると、例えば、携帯電話等の移動体での通信で帯域が急激に変動する場合に、頻繁に画質や音質が変化し非常に視聴し辛いものになる。また、帯域が確保できない場合には、即座に視聴できなくなる。そこで、本実施例では、帯域が変動しても頻繁にビットレートが変わらないように、帯域よりある程度余裕のあるビットレートを設定する。

ビットレートの変化を緩やかとする方法としては、例えば、図 3に示すように、ある時間間隔を定め、その時間内は最小の帯域に合わせてビットレートを一定に設定する方法がある。このことによって、平均的な帯域より小さいビットレートでメディアを配信するため、帯域の予測外の変動への耐性がより高くなる。これによって、帯域が予想より急激に低下しても、ビットレートは急激には変化しないようにすることができる。

また、ビットレートの変化を緩やかとする方法としては、図 4に示すように、ある時間間隔を定め、その時間内の平均帯域に合わせてビットレートを一定にする方法もある。この方法を採用することで、より高ビットレートで高品質のメディァを配信することができる。

さらに、ビットレートの変化を緩やかとする方法としては、図 5に示すように、横軸を時間、縦軸を帯域とした帯域変動のグラフにおいて、極少点を直線で結んだものをビットレートと設定する方法や、帯域変動のグラフにおいて、帯域変動を平滑化したものをビットレートとする方法がある。

これらに加え、帯域変動が急激で将来帯域の信頼性が低い場合には、メディアの品質の安定性をより確実にするために、図 6に示すように、現状の利用可能な帯域よりも大幅にメディアのビットレートを小さくする方法もある。

符号化手段 1 9は、ビットレート決定手段 1 8で決定された最適なビットレートを達成するために、最適な符号化方法を選択し、メディアを符号化する（図 2 の処理 a 9 )。符号化方法としては、例えば、数多くある動画や音声のコ一デックの中からどれかを選び、そのパラメータを調整する方法がある。

配信手段 2 0は、符号化手段 1 9で符号化されたメディアを受信端末 5へ配信する（図 2の処理 a 1 0 )。受信端末 5は、上述したように、配信サーバ 1から配信されたメディアを受信し、ユーザの指示にしたがって再生する（図 2の処理 a 受信端末 5においては、バッファリング手段 5 1にて、サーバ管理者または閲覧ユーザがあらかじめ指定した時間分のメディァをバッファに保存する。バッファとしてはメモリであってもよいし、ディスクであってもよい。

再生手段 5 2は、バッファリング手段 5 1によってバッファに保存されたメディァをユーザ指示にしたがって再生する。再生手段 5 2としては、例えば、受信端末 5に既にインストール済みの再生用のアプリケーシヨンプログラムを利用する。また、再生手段 5 2としては、メディアの種類毎に異なる専用アプリケーションプログラムを配信サーバ 1からダウンロードして再生してもよレ、。

端末リソース通知手段 5 3は、バッファリング手段 5 1と再生手段 5 2と力ら、現在利用可能なメモリ容量や C P Uの空きやディスク容量等のリソースを、利用可能リソースとして取得し、配信サーバ 1へ通知する。リソースを求める方法としては、例えば、多くの O S (オペレーティングシステム）に標準的に備わっているシステムモニタ等のモニタリング機能を利用する。また、リソースを求める方法としては、リソースを求めるソフトウエアを新たに受信端末 5にインストールしてもよレ、。

これによつて、本実施例では、帯域変動予測手段 1 7によって将来の帯域変動を予測することができ、端末性能判別手段 1 3と端末リソース取得手段 1 4とによって、受信端末 5の現時点での性能を推測することができる。

また、本実施例では、ビットレート決定手段 1 8によって、帯域変動に基づいて、受信端末 5でメディアの品質が急激に変動しないように、かつ受信端末 5の現時点の性能に最適なビットレートを決定することができ、受信端末 5において、急激な帯域変動があっても、急激なビットレートの変動がなく、違和感や不自然さなく、高品質なメディアを視聴することができる。

(実施例 2 )

図 7は本発明の第 2の実施例によるメディァ配信システムの構成を示すプロック図である。図 7において、本発明の第 2の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 aに時間間隔保持手段 2 1を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。時間間隔保持手段 2 1はシステムの管理者があらかじめ定めた時間間隔を複数通り保持しており、それらの時間間隔を端末情報取得手段 1 1と端末性能判別手段 1 3と端末リソース取得手段 1 4と接続環境判別手段 1 5と帯域変動予測手段 1 7とビットレート決定手段 1 8とにそれぞれ供給する。

端末情報取得手段 1 1は、時間間隔保持手段 2 1からの時間間隔で、受け手側である受信端末 5の機種を示す端末情報を取得する。端末性能判別手段 1 3は、時間間隔保持手段 2 1からの時間間隔で、端末情報取得手段 1 1が取得した端末情報を、システムの管理者があらかじめ保存してある端末データベース 1 2と照らし合わせ、受信端末 5の処理能力や対応メディァ形式を端末性能として判別する。

端末リソース取得手段 1 4は、時間間隔保持手段 2 1からの時間間隔で、受信端末 5から現在利用可能なメモリ容量や C P Uの空き、ディスク容量等のリソースを利用可能リソースとして取得する。接続環境判別手段 1 5は、時間間隔保持手段 2 1からの時間間隔で、受信端末 5がブロードバンド環境や無線 L A N、携帯電話網で接続しているか、受信端末 5が接続している環境種別を接続環境として判別する。

帯域変動予測手段 1 7は、時間間隔保持手段 2 1からの時間間隔で、接続環境判別手段 1 5が判別した環境種別と帯域測定手段 1 6が測定した現在の帯域とから、システムの管理者があらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測し、将来帯域変動とする。ビットレート決定手段 1 8は、時間間隔保持手段 2 1からの時間間隔で、端末性能判別手段 1 3が判別した端末性能と帯域変動予測手段 1 7 が予測した帯域変動とから、帯域が急激に変動しても受信端末 5でメディァが途切れずかつメディアの品質が高品質を維持しつつ将来に渡って急激に変動しないような最適なビットレ一トを決定する。

この図 7を参照して本発明の第 2の実施例によるメディァ配信システムの動作について説明する。

本実施例においては、システムの管理者があらかじめ定めた時間間隔を複数通り保持する時間間隔保持手段 2 1を有することが上述した本発明の第 1の実施例との違いである。時間間隔保持手段 2 1に保持する時間間隔は、 1つであってもいいし、参照する手段によって異なるものであってもよいし、あらかじめ定めたルールにしたがって、時系列で変動するものであってもよい。

端末情報取得手段 1 1は時間間隔保持手段 2 1に保持されている時間間隔にしたがって端末情報を取得する。これによつて、本実施例では、例えば、ユーザがメディアを視聴途中に受信端末 5の機種が変更となっても探知することができる。外出時には携帯端末で閲覧し、帰宅時には大画面テレビでメディアを視聴するような状況において携帯電話から大画面テレビへの切替えを即座に察知することができる。また、本実施例では、例えば、バッテリ切れで性能や機能を切り詰めて縮退するような受信端末の場合、その縮退の状況を逐次察知することができる。端末性能判別手段 1 3は、端末情報が変化するにしたがって、端末データべ一ス 1 2を利用して、端末性能を抽出し直しする。端末リソース取得手段 1 4は、受信端末 5から取得した現在利用可能なメモリ容量や C P Uの空きやディスク容量等のリソースを利用可能リソースとして取得する。

接続環境判別手段 1 5は、時間間隔保持手段 2 1に保持されている時間間隔にしたがって、受信端末 5がブロードバンド環境や無線 L A N、携帯電話網で接続している力 \ 受信端末 5が接続している環境種別を接続環境として判別する。これによって、本実施例では、例えば、受信端末 5が無線 L A N機能を備えた携帯電話の場合、接続環境が携帯電話網から無線 L A Nに切替わったことを即座に察知することができる。

帯域変動予測手段 1 7は、例えば、時間間隔保持手段 2 1に保持されている時間間隔毎に帯域測定手段 1 6からの現在の帯域を把握し、それに基づいて帯域変動の予測を変える。これによつて、本実施例では、予測した帯域変動と実際の帯域との差異を小さくすることができる。

ビットレート決定手段 1 8は、時間間隔保持手段 2 1に保持されている時間間隔にしたがって、各時点での予測した帯域変動に基づいてビットレートを決定する。これによつて、本実施例では、実際の帯域に最適なビットレートを逐次決定することができる。

よって、本実施例では、帯域変動予測手段 1 7によって将来の帯域変動をシステムの管理者があらかじめ定めた時間間隔で予測することができ、端末性能判別手段 1 3と端末リソース取得手段 1 4とによって受信端末 5の現時点での性能を推測することができる。

また、本実施例では、ビットレート決定手段 1 8によって帯域変動に基づいて、受信端末 5でメディァの品質が急激に変動しないようにかつ受信端末 5の現時点の性能に最適なビットレートをシステムの管理者があらかじめ定めた時間間隔で決定することができ、受信端末 5において、急激な帯域変動があっても、急激なビットレートの変動がなく、違和感や不自然さなく、高品質なメディアを視聴することができる。

(実施例 3 )

図 8は本発明の第 3の実施例によるメディァ配信システムの構成を示すプロック図である。図 8において、本発明の第 3の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 bに先送り手段 2 2と帯域変動監視手段 2 3とを追加し、受信端末 5 aにバッファサイズ変更手段 5 4を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2の実施例にも適用可能である。

帯域変動監視手段 2 3は、メディァ配信システムの配信サーバ 1 bにおいて、システムの管理者があらかじめ定めた将来において、帯域変動予測手段 1 7で得られた帯域が、システムの管理者があらかじめ定めた帯域のしきい値より小さくなるかどうかを監視し、しきい値より小さくなると予測した場合、先送り手段 2 2へ警告メッセージを送る。

先送り手段 2 2は、帯域変動監視手段 2 3から警告メッセージを受けた場合、システムの管理者があらかじめ定めた範囲で、帯域測定手段 1 6から得られる現在の帯域を越えない範囲で、帯域がしきい値より小さくなる将来期間のメディアデータを受信端末 5へ前もって配信するように配信手段 2 0に指示し、受信端末 5 bに対して、バッファサイズを変更して前もって配信したメディアを保存するように指示する。

バッファサイズ変更手段 5 4は、受信端末 5 bにおいて、先送り手段 2 2から指示を受けた場合に、バッファサイズを変更するようにバッファリング手段 5 1 へ指示する。帯域変動監視手段 2 3は、しきい値として、例えばシステム管理者があらかじめ定めた定数であってもよいし、ビットレート決定手段 1 8が決めたビットレ一トを採用してもよいし、該ビットレートを定数倍したものをしきい値としてもよレ、。

先送り手段 2 2は、帯域に余裕がある場合に将来のメディアを先行して配信する。帯域に余裕がある状況とは、受信端末 5に予定通り滞りなく、メディアを配信している状況で、配信手段 2 0から配信されているメディアのビットレートカ現状の帯域より小さい場合である。

この時、例えば、受信端末 5 aで即座に再生するメディアと並行して、あらかじめ定めた将来期間のメディアについて受信端末 5へと先送りとして配信する。帯域に余裕がある場合には、必ず先送りするようにしてもいいし、受信端末 5 a のユーザが先送りのタイミングを指定してもよい。受信端末 5 a側から先送りを停止するように依頼するメッセージが届いた場合には、先送りを停止するようにしてもよレ、。

先送りするデータの量としては、例えば余裕が全くなくなるように帯域を使い尽くすように先送りしてもよいし、あらかじめシステム管理者が定めた分だけ帯域に余裕を残して先送りするデータ量を決めてもよい。

バッファサイズ変更手段 5 4は受信端末 5 aのメモリ容量が許す範囲でバッファサイズを変更するようにバッファリング手段 5 1へと指示する。先送りの指定が配信サーバ 1 bからあっても受信端末 5 aに余裕がない場合には、配信サーバ 1 bに対して先送りを停止するように依頼するメッセージを発信してもよい。これによつて、本実施例では、帯域変動監視手段 2 3によって、帯域がしきい値より小さくなると予測した場合、先送り手段 2 2へ警告メッセージを送ることができる。

また、本実施例では、先送り手段 2 2によって、警告メッセージを受けた場合、帯域がしきい値より小さくなる将来期間のメディアデータを受信端末 5 aへ前もつて配信するように配信手段 2 0に指示し、受信端末 5 aに対して、バッファサィズを変更して前もつて配信したメディァを保存するように指示することができる。これに加え、本実施例では、バッファサイズ変更手段 5 4によって、先送り手段 2 2から指示を受けた場合に、バッファサイズを変更することができる。本実施例では、これらの手段によって、通信帯域が著しく小さくなつてメディアが配信できない状態でも、受信端末 5 aで引き続きメディアの再生ができる。

(実施例 4 )

図 9は本発明の第 4の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブ口ック図である。図 9において、本発明の第 4の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 cに動画符号化判別手段 2 4を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2及び第 3の実施例にも適用可能である。動画符号化判別手段 2 4は、ビットレート決定手段 1 8が決定した最適なビットレートを目標として、動画のフレームサイズや、フレームレート、圧縮率、色数、階調数を変更することによって、メディアのサイズであるビットレートを変更するように符号化手段 1 9へ指示する。

動画符号化判別手段 2 4は、例えば、動画の 1フレームの縦横サイズを拡大縮小することにより、動画のサイズを変更するように符号化手段 1 9へ指示する。この場合、本実施例では、縦横のサイズ比であるァスぺクト比が変更されてもよい。また、本実施例では、動画の縦横サイズが変化しても、表示では縦横サイズに変化がないように再生手段 5 2が再生時に拡大してもよい。さらに、本実施例では、フレームの拡大縮小に、画素間の補間としてバイリニアやバイキュービックで補間してもよく、面積平均法を使ってもよい。さらにまた、本実施例では、画素値をシステム管理者があらかじめ定めた関数形でモデル化して補間してもよい。

動画符号化判別手段 2 4は、その他に、例えば、フレームレートを増減させることによって、動画のサイズを変更するように符号化手段 1 9へ指示する。フレームレートを削減する場合には、単純に間引いてもよい。フレーム間のフレームを補間して削減してもよい。フレームレートを増大させる場合には、既存のフレームをそのままコピーして増やしてもよく、フレーム間のフレームを補間して増大させてもよレ、。フレーム間のフレームを補間する方法としては、画素値をバイリニァゃバイキュ一ビックで補間してもよく、画素値をシステム管理者があらかじめ定めた関数系でモデル化して補間してもよい。また、本実施例では、フレーム内の人物等ォブジェクトを切出し、オブジェクト毎に移動等の変動を予測して補間してもよレ、。動画符号化判別手段 2 4は、その他に、例えば、圧縮率を変更することによつて、動画のサイズを変更するように符号化手段 1 9へ指示する。圧縮率とメディァのサイズの関係については、一般的に、線形の関係にはなっていないが、システムの管理者があらかじめテスト用メディアで実験して求めておいてその関係を利用してもよい。あるいは、本実施例では、システムの管理者があらかじめ定めた手順にしたがって試行錯誤を繰り返して最適な圧縮率を探索してから指定してもよい。

動画符号化判別手段 2 4は、その他に、例えば色数を変更することによって、動画のサイズを変更するように符号化手段 1 9へ指示する。色数を変更する方法としては、例えば、ディザ法を利用してもよく、メディアンカット法等の画像処理手法を使ってもよい。

動画符号化判別手段 2 4は、その他に、例えば、階調数を変更することによつて、動画のサイズを変更するように符号化手段 1 9へ指示する。階調数を変更する方法としては、例えば、ディザ法を利用してもよく、元の階調と変更後の階調とにあらかじめシステム管理者が関数を定め、その関数にしたがって変換してもよい。

動画符号化判別手段 2 4は、さらにフレームレート、圧縮率、色数、階調数から複数選択して各々変更させることによって、動画のサイズを変更してもよレ、。これによつて、本実施例では、動画符号化判別手段 2 4によって、動画のフレームサイズや、フレームレート、圧縮率、色数、階調数を変更することによって、メディァのサイズを調整することができる。

(実施例 5 )

図 1 0は本発明の第 5の実施例によるメディア配信システムの構成を示すプロック図である。図 1 0において、本発明の第 5の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 dに画像処理手段 2 5を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 4の実施例にも適用可能である。画像処理手段 2 5は、ビットレート決定手段 1 8が決定した最適なビットレートを目標として、動画のフレーム全体を一様な強度で平滑化するか、フレームの部分部分で平滑化の強度を変更したり、動きの激しさによつて平滑化の強度を変更することによって、ブロックノイズのように際立った画質の低下を抑えたまま、メディアサイズであるビットレートを変更するように符号化手段 1 9へ指示する。画像処理手段 2 5は、例えば、画像を矩形ブロックに細分割し、システム管理者があらかじめ定めた範囲に含まれる矩形プロックについて平滑化し、高周波領域を低減して圧縮率をあげて動画のサイズを削減する。または、画像処理手段 2 5は、色数や階調数を減らすことによって動画のサイズを削減する。

例えば、画像の周辺領域は画質が低下しても目立たないため、周辺領域のみ平滑化の強度を強くしてもよく、または周辺領域のみ色数や階調数を減らしてもよい。あるいは、人物等オブジェクトを抽出して、オブジェクト以外の部分については、圧縮率を上げたり、色数や階調数を減らしたりして動画のサイズを削減してもよく、さらには動きの激しいフレーム領域や時間領域に対して平滑化の強度を強くしたり弱くしたりしてもよい。

これによつて、本実施例では、画像処理手段 2 5によって、動画のフレーム全体を一様な強度で平滑化するか、フレームの部分部分で平滑化の強度を変更したり、動きの激しさによって平滑化の強度を変更することによって、ブロックノィズのように際立った画質の低下を抑えたままメディアサイズを調整することができる。

(実施例 6 )

図 1 1は本発明の第 6の実施例によるメディア配信システムの構成を示すプロック図である。図 1 1において、本発明の第 6の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 eに音声符号化判別手段 2 6を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 5の実施例にも適用可能である。音声符号化判別手段 26は、ビットレ一ト決定手段 18が決定した最適なビットレートを目標として、音声のサンプリングレートゃサンプルあたりのビット数、周波数帯域、ステレオ等のチャンネル数を変更することによって、メディアのサィズであるビットレートを変更するように符号化手段 19へ指示する。

音声符号化判別手段 26は、例えば、音声のサンプリングレートを増減させることによって音声のサイズを変更する。サンプリングレート変換の方法としては、例えば、サンプル間をバイリニアやバイキュービックや多項式関数で補間してもよく、音声の波形をモデル化し、そのモデルにしたがって補間してもよい。

音声符号化判別手段 26は、その他に、例えば、サンプルあたりのビット数を増減させることによって音声のサイズを変更する。ビット数を増大させる方法としては、例えば、サンプノレ毎の音声のビットを単純に定数倍してもよく、または定数倍の後、音声の波形をモデル化してそのモデルにしたがってビットを調整してもよレ、。ビット数を削減する方法としては、例えば、単純に定数で割ってもよレ、。

音声符号化判別手段 26は、その他に、例えば、周波数帯域を変更することによって音声のサイズを変更する。この場合には、例えば、高周波をカットすることによって、音質に大きな違いがないままで音声データを削減してもよい。周波数帯域を変更する方法としては、例えば、 F I R (F i n i t -d u r a t i o n I m p u 1 s e Re s p o n s e) フイノレタゃ I I R 、丄 n f i n i t e — du r a t i o n I mp u l s e Re s p o n s e) フイノレタを使用してもよく、フーリェ空間で周波数帯域を部分的に選択することによって周波数帯域を変更してもよい。

音声符号化判別手段 26は、その他に、例えば、ステレオをモノラルにする場合のようにチャンネル数を増減させることによって音声データのサイズを増減させてもよい。

音声符号化判別手段 26は、さらにサンプリングレートやサンプルあたりのビット数、周波数帯域、ステレオ等のチャンネル数から複数選択して各々変更させることによって音声のサイズを変更してもよい。

これによつて、本実施例では、音声符号化判別手段 26によって、音声のサンプリングレートやサンプルあたりのビット数、周波数帯域、ステレオ等のチャンネル数を変更することによって、メディアのサイズを調整することができる。

(実施例 7)

図 12は本発明の第 7の実施例によるメディア配信システムの構成を示すプロック図である。図 12において、本発明の第 7の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 f に符号化選択手段 27を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 6の実施例にも適用可能である。符号化選択手段 27は、ビットレート決定手段 18が決定した最適なビットレートを目標として、メディアのコーデック自体を変更してメディアのサイズであるビットレートを変更するように符号化手段 19へ指示する。

符号化選択手段 27は、例えば、 MP EG2 (Mo v i n g P i c t u r e Ex p e r t s G r o u p 2) で配信していた映像のビットレートを下げる場合、より高効率な H. 264に切替えるというように、コーデックを変更することによって、ビットレートを変更する。例えば、ビットレートを上げたりさげたりする場合には、元のコーデックに対してビットレートを上げるか下げるかでどのコーデックに切替える力、、システムの管理者があらかじめルールを決めておくという方法がある。

これによつて、本実施例では、符号化選択手段 27によって、メディアのコーデック自体を変更してメディアのサイズを調整することができる。

(実施例 8)

図 1 3は本発明の第 8の実施例によるメディァ配信システムの構成を示すプロック図である。図 13において、本発明の第 8の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 gにマトリックス保持手段 28と組み合わせ選択手段 29 とを追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 7の実施例にも適用可能である。

マトリックス保持手段 28は、動画のフレームサイズや、フレームレート、圧縮率、色数、階調数、平滑化の強度、平滑化の強度のフレーム上の分布、音声のサンプリングレートやサンプルあたりのビット数、周波数帯域、チャンネル数、及びメディアのコーデックについて組み合わせ毎に達成されるビットレートを記載したマトリックスを保持する。

組み合わせ選択手段 2 9は、端末性能と帯域変動とを基にして、マトリックス保持手段 2 8に保持されたマトリッタスから受信端末 5へ配信するメディアの最適な符号化方法を選択し、符号化手段 1 9へと指示する。

マトリックス保持手段 2 8は、例えば、市販されているデータベースソフトゥエアから構成されてもよい。この場合には、マトリックスに保持されている動画のフレームサイズや、フレームレート、圧縮率、色数、階調数、平滑化の強度、平滑化の強度のフレーム上の分布、音声のサンプリングレートやサンプルあたりのビット数、周波数帯域、チャンネル数、及びメディアのコーデックを符号化パラメータとする。

特定のビットレートを指定した場合、複数の符号化のパラメータが存在する場合があるが、組み合わせ選択手段 2 9は上記のマトリックス保持手段 2 8が保持するマトリックスを参照して、ビットレート決定手段 1 8が決定したビットレートに最適な符号化パラメータの組み合わせを選択する。符号化パラメ一タの最適な組み合わせは、例えば、システムの管理者があらかじめ定めておいてもよいし、受信端末 5のユーザが定めてもよい。

これによつて、本実施例では、マトリックス保持手段 2 8によって、動画のフレームサイズや、フレームレート、圧縮率、色数、階調数、平滑化の強度、平滑化の強度のフレーム上の分布、音声のサンプリングレートゃサンプルあたりのビット数、周波数帯域、チャンネル数、及びメディアのコーデックについて組み合わせ毎に達成されるビットレートを記載したマトリックスを保持することができる。

また、本実施例では、組み合わせ選択手段 2 9によって、端末性能と帯域変動とに基づいて、マトリッタスから受信端末 5へ配信するメディアの最適な符号化方法を選択することができる。

(実施例 9 )

図 1 4は本発明の第 9の実施例によるメディァ配信システムの構成を示すブ口ック図である。図 1 4において、本発明の第 9の実施例によるメディア配信システムは、組み合わせ選択手段 2 9の代わりにシーン判別手段 3 0を配設した以外は、図 1 3に示す本発明の第 8の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。

シーン判別手段 3 0は、ビットレート決定手段 1 8が決定した最適なビットレートを目標として、圧縮効率に影響のあるシーン内の人物や物体の動きの激しさやフレーム内の画像の複雑度やスポーツ番組といったコンテンツ種別を基にして、上記のマトリックス保持手段 2 8が保持するマトリッタスから受信端末 5へ配信するメディアの最適な符号化方法を選択し、符号化手段 1 9へ指示する。

コンテンツ種別については、例えば、動きベクトルの大きさから動きが激しいシーンかどうかを判別することができる。画像の複雑度を算定する方法としては数多くの手法があるが、例えば、特開平 0 9 _ 0 1 6 7 5 4号公報にて提案されているようにフラクタル次元を使用してもよレ、。

また、メディアとして放送番組を配信する場合には、例えば、電子番組表によつて番組単位で番組の種別の分類ができていれば、動きが大きいかどうかをあらかじめ判別しておくことができる。動きが激しいかどうかが判別できれば、例えば、 M P E Gでは動きが小さいシーンについて、フレーム間圧縮の誤差が小さくなるので、フレーム間の差分情報のみを含むフレームの頻度を上げることによつて、高い圧縮率を実現することができる。動きが大きいシーンについては、フレーム間圧縮の誤差が大きくなるので、フレーム間の差分情報のみを含むフレームの頻度を下げることによって、高い画質を実現することができる。

これによつて、本実施例では、シーン判別手段 3 0によって、圧縮効率に影響のあるシーン内の人物や物体の動きの激しさやフレーム内の画像の複雑度や、スポーッ番組といったコンテンツ種別に基づいて、マトリックス保持手段 2 8が保持するマトリツタスから受信端末 5へ配信するメディァの最適な符号化方法を選択することができる。本実施例では、この手段によって、数多い符号化パラメ一タの組み合わせから最適な組み合わせを自動的に選択することができる。

(実施例 1 0 )

図 1 5は本発明の第 1 0の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 1 5において、本発明の第 1 0の実施例によるメディア配信システムは、組み合わせ選択手段 2 9の代わりに組み合わせ推薦手段 3 1を配設し、受信端末 5 bに符号化候補選択手段 5 5を追加した以外は、図 1 3に示す本発明の第 8の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してめる

組み合わせ推薦手段 3 1は、ビットレート決定手段 1 8が決定した最適なビットレートを目標として、スポーツ番組といったコンテンツ種別や、シーン内の人物や物体の動きを基にして、マトリックス保持手段 2 8に保持されているマトリッタスから受信端末 5 bへ配信するメディァの最適な符号化方法から複数の方法を符号化方式候補として選択し、サーバ管理者があらかじめ定めた個数分用意し、そのリストを受信端末 5 bへ配信し、受信端末 5 bから指示された符号化方式にしたがって符号化方法を符号化手段 1 9へと指示する。

符号化候補選択手段 5 5は、受信端末 5 bにおいて、符号化方式候補を表示してユーザに選択させ、ユーザが選択した符号化方式を配信サーバ 1 iへ送付する。組み合わせ推薦手段 3 1は、例えば、画質優先や動き優先等の特徴を基に符号化のパラメータの組み合わせを分類して、受信端末 5 bへ送付してもよい。符号化候補選択手段 5 5は、例えば、符号化パラメータの組み合わせと、画質優先や動き優先といった分類を受信端末 5 bの画面上に表示し、ユーザがキーボードゃマウスで選択した組み合わせを配信サーバ 1 iへと送信する。

これによつて、本実施例では、組み合わせ推薦手段 3 1によって、スポーツ番組といったコンテンツ種別や、シーン内の人物や物体の動きに基づいて、マトリックス保持手段 2 8に保持されているマトリックスから受信端末 5 bへ配信するメディアの最適な符号化方法から複数の方法を符号化方式候補として選択し、サーバ管理者があらかじめ定めた個数分用意し、そのリストを受信端末 5 bへ配信することができる。

また、本実施例では、組み合わせ推薦手段 3 1によって、受信端末 5 bから指示された符号化方式にしたがつて符号化方法を符号化手段 1 9へと指示することができる。

それに加え、本実施例では、符号化候補選択手段 5 5によって、受信端末 5 b において、符号化方式の候補を表示し、ユーザに選択させ、ユーザが選択した符号化方式を、配信サーバ 1 iへ送付することができる。これらの手段によって、本実施例では、符号化のパラメータの組み合わせをユーザが選択することができる。

(実施例 1 1 )

図 1 6は本発明の第 1 1の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 1 6において、本発明の第 1 1の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 jに誤り訂正符号化判別手段 3 2を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 1 0の実施例にも適用可能である。

誤り訂正符号化判別手段 3 2は、配信サーバ 1 jから受信端末 5ヘメディアを配信する際、符号化手段 1 9に対してメディアへ誤り訂正信号を付加するよう指示し、誤り訂正信号の強度を変更することによって、ビットレート決定手段 1 8 が決定した最適なビットレートを目標として、メディアのサイズを変更する。誤り訂正符号としては数多くの手法が提案されているが、システム管理者があらかじめこれらから選択する。例えば、誤り訂正符号としてはハミング符号ゃリ一ドソロモン符号を適用してもよい。

また、本実施例では、例えば、誤り訂正符号において冗長ビット数を大きくすることによって、データサイズは大きくなるが、誤り耐性を強くすることができる。さらに、本実施例では、例えば、伝送路で誤り発生確率が低い場合、冗長ビット数を小さくして、データサイズを小さくすることもできる。さらにまた、本実施例では、誤り訂正符号方式によって生成されるデータサイズが異なるので、方式を選択して切替えることによってサイズを調整してもよい。

これによつて、本実施例では、誤り訂正符号化判別手段 3 2によって、配信サーバ 1 jから受信端末 5へ配信する際、符号化手段 1 9に対し、メディアへ誤り訂正信号を付加するよう指示し、誤り訂正信号の強度を変更することによって、メディァのサイズを調整することができる。

(実施例 1 2 ) 図 1 7は本発明の第 12の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 1 7において、本発明の第 12の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 kに暗号化判別手段 33を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 1 1の実施例にも適用可能である。

暗号化判別手段 33は、配信サーバ 1 kから受信端末 5ヘメディアを配信する際、符号化手段 1 9に対し、メディアを暗号化するよう指示し、暗号化の強度や暗号化のアルゴリズム自体を変更することによって、ビットレート決定手段 18 が決定した最適なビットレートを目標として、メディアのサイズを変更する。暗号化アルゴリズムとしては数多くの手法が提案されているが、システム管理者があらかじめこれらから選択する。例えば、暗号化アルゴリズムとしては、 D E S (Da t a En c r y p t i o n S t a n d a r d) や R S A (R i v e s t Sh am i r Ad l ema n) を適用してもよい。

また、本実施例では、例えば、鍵のビット数を大きくすることによってデータサイズは大きくなるが、暗号の解読にくさを向上させることができる。さらに、本実施例では、例えば、通信路が安全だと確認された場合に鍵のビット数を小さくしてデータサイズを小さくすることもできる。本実施例では、暗号化のァルゴリズムによって生成されるデータサイズが異なるので、アルゴリズムを選択してサイズを調整してもよレ、。

これによつて、本実施例では、暗号化判別手段 33によって、配信サーバ l k から受信端末 5へ配信する際、符号化手段 19に対してメディアを暗号化するよう指示し、暗号化の強度や暗号化のァルゴリズム自体を変更することによって、メディァのサイズを調整することができる。

(実施例 13)

図 18は本発明の第 13の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 18において、本発明の第 13の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 1に端末性能評価手段 34を追加し、受信端末 5じにテスト用メディア再生手段 56を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 1 2の実施例にも適用可能である。

端末性能評価手段 3 4は、配信サーバ 1 1において、受信端末 5 cの性能を調ベるためにテスト用のメディアを保持し、受信端末 5 cに対して該テスト用メディァを配信し、受信端末 5 cからのエラーメッセージを受信し、端末データべ一ス 1 2に端末毎に再生不可のメディアと記述して保存する。

テスト用メディア再生手段 5 6は、受信端末 5 cにおいて、バッファリング手段 5 1を介して取得した該テスト用メディアを再生し、正常に再生できなかった場合にエラーメッセージを配信サーバ 1 1へ送付する。この場合、テスト用メディァとしては、例えば、再生時間の短い音楽や映像のメディアを利用する。

端末性能評価手段 3 4は、受信端末 5 cが初めて配信サーバ 1 1にアクセスした時にテスト用メディアを配信してもよいし、配信するメディアの種類が変更するたびに、配信前に必ずテスト用メディアを配信してもよい。また、端末性能評価手段 3 4は、受信端末 5 cのユーザがテスト用メディアの配信を指定してもよレ、。

テスト用メディア再生手段 5 6は、テスト用メディアを再生できなかった場合にエラーメッセージを配信サーバ 1 1に返すだけでなく、正常再生できた場合もその旨を配信サーバ 1 1へ返信するようにしてもよい。これによつて、メディアに起因して受信端末 5 cに障害が生じ、配信サーバ 1 1へエラーメッセージを送信できない場合でも、配信サーバ 1 1側でエラーを察知することができる。

よって、本実施例では、端末性能評価手段 3 4によって、受信端末 5 cの性能を調べるためにテスト用のメディアを保持し、受信端末 5 cに対してそのテスト用メディアを配信し、受信端末 5 cからのエラーメッセージを端末データベース 1 2に端末毎に再生不可のメディァと記述して保存することができる。

また、本実施例では、テスト用メディア再生手段 5 6によって、受信端末 5 c において、バッファリング手段 5 1を介して取得したテスト用メディアを再生し、正常に再生できなかった場合にエラーメッセージを配信サーバ 1 1へ送付することができる。これらの手段によって、本実施例では、視聴可能なメディアの型が不明な新しい機種の受信端末 5 cにおいても、最適なメディアを配信することができる。

(実施例 1 4 )

図 1 9は本発明の第 1 4の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 1 9において、本発明の第 1 4の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ l mにメディア分割手段 3 5を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 1 3の実施例にも適用可能である。

メディア分割手段 3 5は、システム管理者があらかじめ定めたルールでメディァを区切るための分割点を求めてメディアを区切る。帯域変動予測手段 1 7は、システムの管理者があらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を、接続環境判別手段 1 5で得られた接続環境と帯域測定手段 1 6で得られた現在の帯域とを基に、メディァ分割手段 3 5によって区切られた分割点毎に予測する。

メディア分割手段 3 5で適用するシステム管理者があらかじめ定めたルールとしては、例えば、一定時間毎に区切る方法がある。また、放送番組の場合には、番組毎に区切る方法や CM (コマーシャル）放送のタイミングで区切る方法がある。

さらに、上記のルールとしては、特定の画像処理や音声処理を実施し、その結果得られる特徴量を基に分割点を決める方法もある。例えば、放送番組では番組のオープニングまたはエンデイングの映像や音楽が決まっている場合があり、それらをあらかじめ登録しておき、画像や音声の一致の度合いからオープニングやエンディングを同定して区切る方法がある。

さらにまた、上記のルールとしては、 CMについても映像や音楽が決まっており、それらをあらかじめ登録しておき、画像や音声の一致の度合いから C Mを同定して区切る方法もある。

これによつて、本実施例では、メディア分割手段 3 5によって、特定のルールでメディアを区切ることができる。また、本実施例では、帯域変動予測手段 1 7 によって、メディアの区切りである分割点毎に予測することができる。

(実施例 1 5 ) 図 2 0は本発明の第 1 5の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 2 0において、本発明の第 1 5の実施例によるメディア配信システムは、メディァ分割手段 3 5の代わりに音声分割手段 3 6を配設した以外は、図 1 9に示す本発明の第 1 4の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。

音声分割手段 3 6は、音声の無音領域や話者切替わり、音楽切替わり等のタイミングで音声を区切り、帯域変動予測手段 1 7へ通知する。ここで、無音領域の検出については、例えば、音量があらかじめシステム管理者が定めたしきい値を下回る場合を無音領域と見なす方法がある。また、無音領域の検出については、例えば、 B GM ( B a c k G r o u n d M u s i c ) が鳴っていても、人物の発言があるかどうかを判定して無音領域と見なす方法がある。

人物の発言があるかどうかについては数多くの手法が提案されているが、例えば，スぺクトル分析を実施し、人物の音声に特有な特徴があれば発言があった、なければ発言がなかったと見なす方法がある。話者の切替わりについては数多く提案されている話者同定の手法を利用することによって実現することができる。音楽の切替わりについても、話者同定の手法を適用することができる。

これによつて、本実施例では、音声分割手段 3 6によって、音声の無音領域や話者切替わり、音楽切替わり等のタイミングで音声を区切ることができる。この手段によって、本実施例では、音声の品質を変化させても、品質が変化した瞬間のユーザの違和感を最小限に抑えることができる。

(実施例 1 6 )

図 2 1は本発明の第 1 6の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 2 1において、本発明の第 1 6の実施例によるメディア配信システムは、メディア分割手段 3 5の代わりに動画分割手段 3 7を配設した以外は、図 1 9に示す本発明の第 1 4の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 1 5の実施例にも適用可能である。

動画分割手段 3 7は、動画のカツトゃシーン切替わり等のタイミングで動画を区切り、帯域変動予測手段 1 7へ通知する。動画のカットやシーン切替わりの検出については数多くの手法が提案されているが、例えば、フレーム間の差分を随時算出し、その差分があらかじめシステム管理者が定めたしきい値より大きくなつた場合に切替わりがあつたと見なす方法がある。

これによつて、本実施例では、動画分割手段 3 7によって、動画のカットゃシーン切替わり等のタイミングで動画を区切ることができる。この手段によって、本実施例では、動画の品質を変化させても、品質が変化した瞬間のユーザの違和感を最小限に抑えることができる。

(実施例 1 7 )

図 2 2は本発明の第 1 7の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 2 2において、本発明の第 1 7の実施例によるメディア配信システムは、メディァ分割手段 3 5の代わりに動画音声分割手段 3 8を配設した以外は、図 1 9に示す本発明の第 1 4の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 1 5及び第 1 6の実施例にも適用可能である。

動画音声分割手段 3 8は、音声の無音領域や話者切替わり、音楽切替わり等のタイミングと、動画のカツトゃシーン切り替わり等のタイミングを照らし合わせ、メディアの分割点としてどちらかのタイミングを採用するか、または両方のいずれのタイミングも採用する力、または音声と動画を異なったタイミングで分割するかを、あらかじめサーバ管理者が定めたルールにしたがって決定し、ユーザに違和感のないタイミングでメディアを区切り、帯域変動予測手段 1 7へ通知する。メディアの分割点としては、例えば、音声の区切りと動画の区切りとの双方を分割点として指定する方法がある。また、メディアの分割点としては、音声の区切りのみを選択する方法や、動画の区切りのみを選択する方法がある。さらに、メディアの分割点としては、例えば、音声の区切りがあった後、動画の区切りがあるのを待って、その動画の区切りを分割点とする方法や、動画の区切りがあつた後、音声の区切りがあるのを待って、その音声の区切りを分割点とする方法がある。

さらにまた、例えば、動画の区切りがなく、音声の区切りのみが検出されている場合でも、画面がボケていたり、暗かったりして多少品質が変動してもユーザに気づかれないと判定した塲合には、その音声の区切りを分割点とする方法がある。同様に、例えば、音声の区切りがなく、動画の区切りのみが検出されている場合でも、音声にノィズ成分が多くふくまれて多少品質が変動してもユーザに気づかれないと判定した場合、その動画の区切りを分割点とする方法がある。これによつて、本実施例では、動画音声分割手段 3 8によって、音声の無音領域や話者切替わり、音楽切替わり等のタイミングと、動画のカットやシーン切替わり等のタイミングを照らし合わせ、メディアの分割点としてどちらかのタイミングを採用するか、または両方のいずれのタイミングも採用するか、または音声と動画とを異なったタイミングで分割するかを、あらかじめサーバ管理者が定めたルールにしたがって決定し、ユーザに違和感のないタイミングでメディアを区切ることができる。この手段によって、本実施例では、メディアの品質を変化させても、品質が変化した瞬間のユーザの違和感を最小限に抑えることができる。

(実施例 1 8 )

図 2 3は本発明の第 1 8の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 2 3において、本発明の第 1 8の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 qに再生状況保存手段 3 9と再送制御手段 4 0とを追加し、受信端末 5 dに再生箇所通知手段 5 7を追カ卩した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 1 7の実施例にも適用可能である。再生状況保存手段 3 9は、受信端末 5 dから再生中のメディアの再生箇所を受取り、該再生箇所とメディアを識別する I Dとを保存し、ユーザが受信端末 5 d で停止を指定した場合や、通信障害で受信端末 5 dヘメディアを正常に配信できなかった場合、正常に配信した最後の箇所を中断箇所として保存する。

再送制御手段 4 0は、ユーザが受信端末 5 d側で再度再生を指示した段階で、メディアの中断箇所から受信端末 5 dへと配信を始めるか、ユーザが受信端末 5 dで指定した任意の箇所から再生できるように、ユーザが指定した箇所から受信端末 5 dへと配信を始めるように配信手段 2 0へと指示する。

再生箇所通知手段 5 7は、メディア再生箇所を再生手段 5 2から取得し、そのメディア再生箇所を配信サーバ 1 qに対して通知する。再生状況保存手段 3 9が保存するメディアの最後の箇所の指定の仕方としては、例えば、メディア開始からの時間を示す方法、あるいはメディア開始からの累積データサイズで示す方法がある。動画については、メディア開始からのフレーム番号で示す方法、さらにメディアをシーン分割し、シーン毎に番号付けしてその番号を示す方法がある。

これによつて、本実施例では、再生状況保存手段 3 9によって、受信端末 5 d から再生中のメディアの再生箇所を受取り、該再生箇所とメディアのタイトルと内容を識別する I Dとを保存し、ユーザが受信端末 5 dで停止を指定した場合や、通信障害で受信端末 5 dヘメディアを正常に配信できなかった場合等において、正常に配信した最後の箇所を中断箇所として保存することができる。

また、本実施例では、受信端末 5 dにおける再生箇所通知手段 5 7によって、受信端末 5 dでどこまで正常にメディアを再生できたかを配信サーバ 1 qで把握することができる。

さらに、本実施例では、再送制御手段 4 0によって、ユーザが受信端末 5 d側で再度再生を指示した段階で、メディアの中断箇所から受信端末 5 dへと配信を始めるか、ユーザが受信端末 5 dで指定した任意の箇所から再生するように、ュ一ザが指定した箇所から受信端末 5 dへと配信を始めることができる。

これらの手段によって、本実施例では、通信障害等で配信を受けられない場合でも、通信障害が回復後、正常に視聴できた時点から再開することができ、ユーザが指定した任意の箇所からの再生ができる。

(実施例 1 9 )

図 2 4は本発明の第 1 9の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 2 4において、本発明の第 1 9の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 rに端末登録手段 4 1と端末識別手段 4 2とを追加した以外は、図 2 3に示す本発明の第 1 8の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。

端末登録手段 4 1は、システムの管理者があらかじめ受信を許可する複数の受信端末を登録しておく。端末識別手段 4 2は、受信端末 5 dで再生を中断した後、これまで再生していた受信端末 5 dとは異なる受信端末で再度の再生を指示した段階で、その受信端末が端末登録手段 4 1に登録されている受信端末かどうかを調べ、登録済みの場合、メディアの中断箇所から受信端末への配信を再開するように配信手段 2 0に対して指示し、未登録の場合、要求した受信端末に対して不許可等のメッセージを表示させる。

受信端末を登録する方法としては、例えば、携帯電話の場合、端末 I Dによつて登録することができる。また、受信端末を登録する方法としては、アクセスした I Pアドレスを基に登録する方法もある。さらに、受信端末を登録する方法としては、例えば、パソコンや P D Aの場合、ネットワークインタフェースの MA C (M e d i a A c c e s s C o n t r o l ) アドレスを端末 I Dとして使う方法、内蔵ディスクの I Dを端末 I Dとして使う方法がある。

未許可の受信端末がアクセスした場合には、例えば、不許可というメッセージを受信端末の画面上に表示する方法や、特定のメディアを再生する方法がある。また、未登録の受信端末でも一定時間だけは再生できるようにする方法もある。さらに、未登録の受信端末の場合、画像サイズを小さくしたりして画質を劣化させたメディアや帯域を絞って音質を劣化させたメディアを配信する方法がある。上記のように、未登録の受信端末の場合には、一部のシーンのみ視聴可能としたり、フレーム內一部分のみ視聴可能とするといつたようにメディアを部分的に露出することによって、未登録のユーザの登録を促すことができる。

これによつて、本実施例では、端末登録手段 4 1によって、あらかじめ受信を許可する複数の受信端末を登録することができる。また、本実施例では、端末識別手段 4 2によって、受信端末 5 dで再生を中断した後、これまで再生していた受信端末とは異なる受信端末で再度の再生を指示した段階で、その受信端末が端末登録手段 4 1に登録されている受信端末かどうかを調べ、登録済みの場合、メディアの中断箇所かまたはユーザが指定した任意の箇所から受信端末への配信を再開し、未登録の場合、要求した受信端末に対して不許可等のメッセージを表示させることができる。

これらの手段によって、本実施例では、ユーザが表示デバイスを、例えば携帯電話から P C (パソコン）等へ変更した場合であっても、同じコンテンツを引き続き視聴することができる。さらに、本実施例では、あらかじめ登録してある端末情報から、端末毎に最適なメディアをあらかじめ生成しておくことによって、ユーザから要求があった場合に即座に提供することができる。

(実施例 2 0 )

図 2 5は本発明の第 2 0の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 2 5において、本発明の第 2 0の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 sに障害対応ルール保存手段 4 3を追加し、受信端末 5 eに障害対応再生手段 5 8を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 1 9の実施例にも適用可能である。

障害対応ルール保存手段 4 3は、通信障害等でメディアを配信できなかつた場合に備え、配信できない場合に受信端末 5 eで何を表示するか、サーバ管理者があらかじめ定めたルールを、障害対応ルールとして保存し、この障害対応ルールを受信端末 5 eへと送信し、障害発生時に配信を停止するように配信手段 2 0に対して指示する。

障害対応再生手段 5 8は、配信サーバ 1 sからの障害対応ルールにしたがって、障害時にこれまで受信したメディァゃ障害時専用のメディァを再生するように再生手段 5 2に対して指示する。障害対応再生手段 5 8は、例えば、障害時にこれまでに受信してバッファリング手段 5 1に残っているメディアを再生する、またはあらかじめシステムの管理者または受信端末のユーザが受信端末に保存しておいた障害時専用のメディアを再生するように再生手段 5 2に対して指示する。障害時専用のメディアを取得する方法としては、例えば受信端末 5 eのネットワークインタフェースを介して取得する方法、あるいは受信端末 5 eとは別のパソコン等で外部メモリに保存し、その外部メモリを受信端末 5 eに装着することによって取得する方法がある。障害時にメディアを再生する場合には、例えば複数のメディアがある場合、保存した順番や指定した順番に再生する方法やランダムな順番に再生する方法がある。また、複数のメディアがある場合には、各々のメディアの再生途中で別のメディアを再生する方法がある。

これによつて、本実施例では、障害対応ルール保存手段 4 3によって、通信障害等でメディアを配信できなかった場合に備え、配信できない場合に受信端末 5 eで何を表示するか、サーバ管理者があらかじめ定めたルールを障害対応ルールとし、この障害対応ルールを受信端末 5 eへと送信し、障害発生時に配信を停止するように配信手段 2 0に対して指示することができる。

また、本実施例では、障害対応再生手段 5 8によって、障害対応ルールにしたがって、障害時にこれまで受信したメディアや障害時専用のメディアを再生することができる。

(実施例 2 1 )

図 2 6は本発明の第 2 1の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 2 6において、本発明の第 2 1の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 tに予備メディア配信手段 4 4を追加し、受信端末 5 f に障害対応再生手段 5 8と予備メディァ保存手段 5 9とを追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 2 0の実施例にも適用可能である。

配信サーバ 1 tにおいて、予備メディア配信手段 4 4は、通信障害等でメディァを配信できなかった場合に備え、配信できない場合に受信端末 5 f で表示するメディアを予備メディアとして準備し、配信手段 2 0を介して受信端末 5 へと配信する。

受信端末 5 f において、予備メディア保存手段 5 9は、配信サーバ 1 tからの予備メディアを受信し、専用のバッファ（図示せず）に保存する。障害対応再生手段 5 8は、障害時に障害対応ルールにしたがって予備メディアを表示するように再生手段 5 2へ指示する。

予備メディアとしては、例えば、映画やテレビ番組の予告編や、 CMを使う方法がある。予備メディアは、例えば、システムの管理者があらじめ定めた時間帯に配信してもよいし、受信端末 5 f のユーザが指定した時間帯に配信してもよレ、。また、予備メディアは、例えば、帯域に余裕がある場合に、受信端末 5 f のユーザが視聴しているメディアと同時に配信してもよい。さらに、予備メディアは、例えば、受信端末 5 f でユーザが視聴を開始する際、視聴するメディア再生の直前に配信してもよレ、。これによつて、本実施例では、予備メディア配信手段 4 4によって、通信障害等でメディアを配信できなかった場合に備え、配信できない場合に受信端末 5 f で表示するメディアを予備メディアとして準備することで、予備メディアを受信端末 5 f へと配信することができる。

また、本実施例では、予備メディア保存手段 5 9によって、受信端末 5 f において予備メディアを受信することで、予備メディアを専用のバッファに保存することができる。それに加え、本実施例では、障害対応再生手段 5 8によって、障害時に障害対応ルールにしたがって予備メディァを表示することができる。

これらの手段によって、本実施例では、通信障害で配信サーバ 1 tからのメディァの配信が途絶え、受信端末 5 f のバッファのメディアを全て再生済みの場合でも、例えば予備メディアとして予告編やプレミア映像や広告を表示することによって、ユーザに対して継続視聴を促すことができる。

(実施例 2 2 )

図 2 7は本発明の第 2 2の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 2 7において、本発明の第 2 2の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 uにプレゼンス取得手段 4 5を追カ卩し、受信端末 5 g にプレゼンス通知手段 6 0を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 2 1の実施例にも適用可能である。

配信サーバ l uにおいて、プレゼンス取得手段 4 5は、受信端末 5 gの位置や移動の具合を受信端末 5 gからプレゼンスとして取得する。帯域変動予測手段 1 7は、一定期間将来の帯域変動を予測する際に、プレゼンス取得手段 4 5で取得したプレゼンスも利用する。

受信端末 5 gにおいて、プレゼンス通知手段 6 0は、受信端末 5 gの位置や移動の具合を配信サーバ 1 uへ通知する。

プレゼンスを取得する方法としては、例えば、受信端末 5 gに G P S (グロ一バルポジショニングシステム）の受信機を搭載し、その受信機にて受信した G P S信号から位置を取得する方法がある。また、プレゼンスを取得する方法としては、例えば、携帯電話の場合のように、基地局毎の電波強度から求めることがでさる。

その他に、プレゼンスを取得する方法としては、例えば、無線 L A N接続提供サービスであるホットスポットを使う場合、そのホットスポットの位置から受信端末 5 gの位置を推定することができる。

受信端末 5 gの移動の具合については、例えば、加速度センサやジャイロを利用することによって取得することができる。

これによつて、本実施例では、プレゼンス取得手段 4 5とプレゼンス通知手段 6 0とによって、受信端末 5 gの位置や移動の具合から、将来の帯域変動の予測精度を高めることができる。

(実施例 2 3 )

図 2 8は本発明の第 2 3の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 2 8において、本発明の第 2 3の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 Vに受信環境取得手段 4 6を追加し、受信端末 5 hにセンサ 6 1と受信環境通知手段 6 2とを追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 2 2の実施例にも適用可能である。

配信サーバ 1 Vにおいて、受信環境取得手段 4 6は受信端末 5 h周囲の気象条件や電磁環境等の物理環境を受信端末 5 hから受信環境として取得する。帯域変動予測手段 1 7は、一定期間将来の帯域変動を予測する際に、受信環境取得手段 4 6で取得した受信環境も利用する。

受信端末 5 hにおいて、センサ 6 1は周囲の気象条件や電磁環境等の物理環境を測定する。受信環境通知手段 6 2はセンサ 6 1にて測定された物理環境を受信環境として配信サーバ 1 Vに通知する。

例えば、降雨が激しい場合には電波の減衰が強い。電離層の活動によっては無線通信が通じにくい状況になる場合がある。こういつた物理環境を測定するセンサとしては、例えば降雨計や降雨レーダ、風速計、気圧計、地磁気計、電離層測定レーダ等数多くの種類がある。また、物理環境の測定には、気象衛星等の地球観測衛星からの観測データを取得して利用してもよレ、。

これによつて、本実施例では、受信環境取得手段 4 6と受信環境通知手段 6 2 とによって、受信端末 5 h周囲の気象条件や電磁環境から、将来の帯域変動の予測精度を高めることができる。

(実施例 2 4 )

図 2 9は本発明の第 2 4の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 2 9において、本発明の第 2 4の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ l wにタスク取得手段 4 7と端末リソース予測手段 4 8 とを追加し、受信端末 5 iにタスク通知手段 6 3を追加した以外は、図 1に示す本発明の第 1の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2〜第 2 3の実施例にも適用可能である。

配信サーバ l wにおいて、タスク取得手段 4 7は、受信端末 5 iから現在実行中のプログラム種別と実行履歴とを取得する。端末リソース予測手段 4 8は、あらかじめシステムの管理者が指定したプロダラム種別の平均実行時間と、実行中のプロダラム種別と、実行履歴と、端末リソース取得手段 1 4カゝら得られた利用可能リソースとを用いて、一定期間将来に利用可能となるリソースを予測して将来リソースとする。ビットレート決定手段 1 8は、ビットレートを決定する際に、利用可能リソースの代わりに将来リソースを利用する。

受信端末 5 iにおいて、タスク通知手段 6 3は、現在実行中のプログラム種別と実行履歴とを配信サーバ 1 wへ通知する。

現在実行中のプログラム種別と実行履歴とを求める方法としては、例えば、多くの O S (オペレーティングシステム）に標準的に備わっているシステムモニタやタスクモニタ等のモニタリング機能を利用する。また、他の方法としては、実行中のプログラム種別と実行履歴とを求めるソフトウェアを新たに受信端末 5 i にィンストールしてもよレ、。

これによつて、本実施例では、タスク取得手段 4 7とタスク通知手段 6 3と端末リソース予測手段 4 8とによって、受信端末 5 iで将来利用可能なメモリ容量や C P Uの空きやディスク容量等のリソースを基に、受信端末 5 iにとつてより最適なメディアを配信することができる。

(実施例 2 5 ) 図 3 0は本発明の第 2 5の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 3 0において、本発明の第 2 5の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 Xにプレゼンス予測手段 4 9を追加した以外は、図 2 7に示す本発明の第 2 2の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2 3及び第 2 4の実施例にも適用可能である。

配信サーバ l xにおいて、プレゼンス予測手段 4 9は、プレゼンス取得手段 4 5から得られた受信端末 5 gの現在の位置や移動の具合から一定期間将来の位置や移動の具合を予測して将来プレゼンスとする。帯域変動予測手段 1 7は、一定期間将来の帯域変動を予測する際に、プレゼンスに代わって将来プレゼンスを利用する。

プレゼンスを予測する方法としては、例えば、これまでのプレゼンスを回帰分析してモデルを構築し、そのモデルから帯域変動を関数として求める方法がある。この方法では、時間帯や季節等の環境や受信端末周囲の地理を勘案してもよい。上記のプレゼンスを予測する方法では、例えば、鉄道の線路上にプレゼンスがあったならば、運行ダイャを参照して将来の位置を推測することができる。また、上記のプレゼンスを予測する方法では、例えば、平日朝ならば通勤のためある程度経路や時間が固定されており、プレゼンスが容易に推測することができる。さらに、上記のプレゼンスを予測する方法では、過去のプレゼンスに単純に多項式関数を外挿して求めてもよい。

これによつて、本実施例では、プレゼンス予測手段 4 9によって、受信端末 5 gの将来の位置や移動の具合を予測することができ、将来の帯域変動の予測精度を高めることができる。

(実施例 2 6 )

図 3 1は本発明の第 2 6の実施例によるメディア配信システムの構成を示すブロック図である。図 3 1において、本発明の第 2 6の実施例によるメディア配信システムは、配信サーバ 1 yに受信環境予測手段 5 0を追加した以外は、図 2 8 に示す本発明の第 2 3の実施例と同様の構成となっており、同一要素には同一符号を付してある。尚、本実施例は上記の本発明の第 2 2、第 2 4、第 2 5の実施例にも適用可能である。

配信サーバ l yにおいて、受信環境予測手段 5 0は、受信環境取得手段 4 6から得られた受信端末 5 h周囲の現在の気象条件や電磁環境から一定期間将来の気象条件や電磁環境を予測して将来受信環境とする。帯域変動予測手段 1 7は、一定期間将来の帯域変動を予測する際に、受信環境に代わって将来受信環境を利用する。

気象条件や電磁環境を予測する方法としては、これまで提案されている様々な予報の手法を利用しても、または単純に公表されている天気予報等を利用してもよい。

これによつて、本実施例では、受信環境予測手段 5 0によって、受信端末 5 h 周囲の将来の気象条件や電磁環境を予測することができ、将来の帯域変動の予測精度を高めることができる。

以上、実施の形態及び実施例を参照して本発明について説明したが、本発明はこれら実施の形態及び実施例に限定されるものではない。上述の実施の形態及び実施例に対して、本発明の技術的範囲内において当業者は様々な変更を行うことができる。

すなわち、本発明のメディア配信システムは、通信の帯域変動にしたがって品質を変化させることで高い効率を実現し、かつ帯域変動を予測することで安定な品質でメディアを閲覧することを可能としている。これによつて、本発明のメディァ配信システムでは、頻繁に帯域変動する環境であっても、ユーザが違和感や不自然さを抱かない範囲でメディァの品質を安定させて配信することが可能となる。

さらに、本発明のメディア配信システムでは、多様な受信端末に対して受信端末の性能や通信環境に変動があっても、滞りなく最適なメディアを配信することが可能となる。

本発明の第 1のメディア配信システムは、映像や音楽といったメディアを配信する配信サーバと、ネットワークを介してメディアを受信して再生する受信端末とから構成されるシステムにおいて、配信サーバが、受信端末の処理能力や対応メディァ形式を判別する端末性能判別手段と、受信端末から現在利用可能なメモリ容量や C P U (中央処理装置）の空きやディスク容量等のリソースを取得する端末リソース取得手段と、受信端末が接続している環境種別と現在の帯域からシステムの管理者があらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測する帯域変動予測手段と、受信端末の性能や利用可能なリソースと予測した将来の帯域変動から受信端末でメディアの品質が急激に変動しないように受信端末へ配信する高品質なメディアの最適なビットレートを決定するビットレート決定手段と、最適なビットレートを達成するために最適な符号化方法を選択してメディアを符号化する符号化手段とを有している。

また、本発明の第 1のメディア配信システムでは、受信端末に、現在利用可能なメモリ容量や C P Uの空きやディスク容量等のリソースを配信サーバへ通知する端末リソース通知手段を有している。

これによつて、本発明の第 1のメディア配信システムでは、帯域変動予測手段によって将来の帯域変動を予測することが可能となり、端末性能判別手段と端末リソース取得手段とによって、端末の現時点での性能を推測することが可能となる。

また、本発明の第 1のメディア配信システムでは、ビットレート決定手段によつて、帯域変動に基づいて、受信端末でメディアの品質が急激に変動しないように、かつ受信端末の現時点の性能に最適なビットレートを決定することが可能となり、受信端末において、急激な帯域変動があっても、急激なビットレートの変動がなく、違和感や不自然さなく、高品質なメディアを視聴することが可能となる。

本発明の第 2のメディァ配信システムは、映像や音楽といったメディアを配信する配信サーバと、ネットワークを介してメディアを受信して再生する受信端末とから構成されるシステムにおいて、配信サーバが、受信端末の処理能力や対応メディァ形式を判別する端末性能判別手段と、受信端末から現在利用可能なメモリ容量や C P Uの空き、ディスク容量等のリソースを取得する端末リソース取得手段と、システムの管理者があらかじめ定めた時間間隔を複数通り保持する時間間隔保持手段と、受信端末が接続している環境種別と現在の帯域からシステムの管理者があらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動をその時間間隔で予測する帯域変動予測手段と、受信端末の性能や利用可能なリソースと予測した将来の帯域変動から受信端末でメディアの品質が急激に変動しないように受信端末へ配信する高品質なメディァの最適なビットレートを前記時間間隔で決定するビットレート決定手段と、最適なビットレートを達成するために最適な符号化方法を選択してメディアを符号化する符号化手段とを有している。

また、本発明の第 2のメディア配信システムでは、受信端末に、現在利用可能なメモリ容量や C P Uの空きやディスク容量等のリソースを配信サーバへ通知する端末リソース通知手段を有している。

これによつて、本発明の第 2のメディア配信システムでは、帯域変動予測手段によって将来の帯域変動をシステムの管理者があらかじめ定めた時間間隔で予測することが可能となり、端末性能判別手段と端末リソース取得手段とによって端末の現時点での性能を推測することが可能となる。

また、本発明の第 2のメディア配信システムでは、ビットレート決定手段によつて帯域変動に基づいて、受信端末でメディアの品質が急激に変動しないようにかつ受信端末の現時点の性能に最適なビットレートをシステムの管理者があらかじめ定めた時間間隔で決定することが可能となり、受信端末において、急激な帯域変動があっても、急激なビットレートの変動がなく、違和感ゃ不自然さなく、高品質なメディアを視聴することが可能となる。

本発明の第 3のメディァ配信システムは、上記の本発明の第 1及び第 2のメディァ配信システムのいずれかの構成の他に、システムの管理者があらかじめ定めた将来において、上記の帯域変動予測手段で得られた帯域が、システムの管理者があらかじめ定めた帯域のしきい値より小さくなるかどうかを監視し、しきい値より小さくなると予測した場合、先送り手段へ警告メッセージを送る帯域変動監視手段と、警告メッセージを受けた場合、システムの管理者があらかじめ定めた範囲で、帯域測定手段から得られる現在の帯域を越えない範囲で帯域がしきい値より小さくなる将来期間のメディアデータを受信端末へ前もつて配信するように配信手段に指示して受信端末に対してバッフアサイズを変更して前もつて配信したメディアを保存するように指示する先送り手段とを有している。

また、本発明の第 3のメディア配信システムでは、受信端末に、先送り手段から指示を受けた場合に、バッファサイズを変更するようにバッファリング手段へ指示するバッファサイズ変更手段を有している。

これによつて、本発明の第 3のメディア配信システムでは、帯域変動監視手段によって、帯域がしきい値より小さくなると予測した場合、先送り手段へ警告メッセージを送ることが可能となる。

また、本発明の第 3のメディア配信システムでは、先送り手段によって、警告メッセージを受けた場合、帯域がしきい値より小さくなる将来期間のメディアデータを受信端末へ前もって配信するように配信手段に指示し、受信端末に対して、バッファサイズを変更して前もって配信したメディァを保存するように指示することが可能となる。

これに加え、本発明の第 3のメディア配信システムでは、バッファサイズ変更手段によって、先送り手段から指示を受けた場合に、バッファサイズを変更することが可能となる。本発明の第 3のメディア配信システムでは、これらの手段によって、通信帯域が著しく小ざくなつてメディアが配信できない状態でも、受信端末で引き続きメディアの再生が可能となる。

本発明の第 4のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 3のメディァ配信システムのいずれかの構成の他に、動画のフレームサイズや、フレームレート、圧縮率、色数、階調数を変更することによって、メディアのサイズを変更するように符号化手段へ指示する動画符号化判別手段を有している。

これによつて、本発明の第 4のメディア配信システムでは、動画符号化判別手段によって、動画のフレームサイズや、フレームレート、圧縮率、色数、階調数を変更することによって、メディアのサイズを調整することが可能となる。

本発明の第 5のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 4のメディァ配信システムのいずれかの構成の他に、動画のフレーム全体を一様な強度で平滑化するか、フレームの部分部分で平滑化の強度を変更したり、動きの激しさによつて平滑化の強度を変更することによって、ブロックノイズのように際立つた画質の低下を抑えたまま、メディアサイズであるビットレートを変更するように符号化手段へ指示する画像処理手段を有している。

これによつて、本発明の第 5のメディア配信システムでは、画像処理手段によつて、動画のフレーム全体を一様な強度で平滑化するか、フレームの部分部分で平滑化の強度を変更したり、動きの激しさによって平滑化の強度を変更することによって、プロックノイズのように際立った画質の低下を抑えたままメディアサィズを調整することが可能となる。

本発明の第 6のメディァ配信システムは、上記の本発明の第 1から第 5のメディァ配信システムのいずれかの構成の他に、音声のサンプリングレートゃサンプルあたりのビット数、周波数帯域、ステレオ等のチャンネル数を変更することによって、メディァのサイズを変更するように符号化手段へ指示する音声符号化判別手段を有している。

これによつて、本発明の第 6のメディア配信システムでは、音声符号化判別手段によって、音声のサンプリングレートやサンプルあたりのビット数、周波数帯域、ステレオ等のチャンネル数を変更することによって、メディアのサイズを調整することが可能となる。

本発明の第 7のメディァ配信システムは、上記の本発明の第 1から第 6のメディァ配信システムのいずれかの構成の他に、メディアのコーデック自体を変更してメディァのサイズを変更するように符号化手段へ指示する符号化選択手段を有している。

これによつて、本発明の第 7のメディア配信システムでは、符号化選択手段によって、メディアのコーデック自体を変更してメディアのサイズを調整することが可能となる。

本発明の第 8のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 7のメディァ配信システムのいずれかの構成の他に、動画のフレームサイズや、フレームレート、圧縮率、色数、階調数、平滑化の強度、平滑化の強度のフレーム上の分布、音声のサンプリングレートやサンプルあたりのビット数、周波数帯域、チヤンネル数、及びメディアのコーデックについて組み合わせ毎に達成されるビットレートを記載したマトリックスを保持するマトリックス保持手段と、端末性能と帯域変動とに基づいて、マトリックスから受信端末へ配信するメディアの最適な符号化方法を選択する組み合わせ選択手段とを有している。

これによつて、本発明の第 8のメディア配信システムでは、マトリックス保持手段によって、動画のフレームサイズや、フレームレート、圧縮率、色数、階調数、平滑化の強度、平滑化の ¾度のフレーム上の分布、音声のサンプリングレ一トゃサンプルあたりのビット数、周波数帯域、チャンネル数、及びメディアのコ一デックについて組み合わせ毎に達成されるビットレートを記載したマトリックスを保持することが可能となる。

また、本発明の第 8のメディア配信システムでは、組み合わせ選択手段によつて、端末性能と帯域変動とに基づいて、マトリックスから受信端末へ配信するメディアの最適な符号化方法を選択することが可能となる。

本発明の第 9のメディァ配信システムは、上記の本発明の第 8のメディァ配信システムの構成の他に、圧縮効率に影響のあるシーン内の人物や動きの激しさやフレーム内の画像の複雑度や、スポーツ番組といったコンテンツ種別に基づいて、マトリックスから受信端末へ配信するメディアの最適な符号化方法を選択するシ —ン判別手段を有している。

これによつて、本発明の第 9のメディア配信システムでは、シーン判別手段によって、圧縮効率に影響のあるシーン内の人物や物体の動きの激しさゃフレーム內の画像の複雑度や、スポーツ番組といったコンテンツ種別に基づいて、マトリッタスから受信端末へ配信するメディァの最適な符号化方法を選択することが可能となる。本発明の第 9のメディア配信システムでは、この手段によって、数多い符号化パラメータの組み合わせから最適な組み合わせを自動的に選択することが可能となる。

本発明の第 1 0のメディア配信システムは、上記の本発明の第 8のメディア配信システムの構成の他に、スポーツ番組といったコンテンツ種別や、シーン内の人物や物体の動きに基づいて、マトリックスから受信端末へ配信するメディアの最適な符号化方法から複数の方法を符号化方式候補として選択し、サーバ管理者があらかじめ定めた個数分用意し、そのリストを受信端末へ配信し、受信端末から指示された符号化方式にしたがって符号化方法を符号化手段へと指示する組み合わせ推薦手段を有している。

また、本発明の第 1 0のメディア配信システムでは、受信端末に、符号化方式候補を表示し、ユーザに選択させ、ユーザが選択した符号化方式で符号化されたメディアを配信サーバへ送付する符号化候補選択手段を有している。

これによつて、本発明の第 1 0のメディア配信システムでは、組み合わせ推薦手段によって、スポーツ番組といったコンテンツ種別や、シーン内の人物や物体の動きに基づいて、マトリックスから受信端末へ配信するメディアの最適な符号化方法から複数の方法を符号化方式候補として選択し、サーバ管理者があらかじめ定めた個数分用意し、そのリストを受信端末へ配信することが可能となる。また、本発明の第 1 0のメディア配信システムでは、組み合わせ推薦手段によつて、受信端末から指示された符号化方式にしたがって符号化方法を符号化手段へと指示することが可能となる。

それに加え、本発明の第 1 0のメディア配信システムでは、符号化候補選択手段によって、受信端末において、符号化方式の候補を表示し、ユーザに選択させ、ユーザが選択した符号化方式を、配信サーバへ送付することが可能となる。これらの手段によって、本発明の第 1 0のメディア配信システムでは、符号化のパラメータの組み合わせをユーザが選択することが可能となる。

本発明の第 1 1のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 1 0のメディァ配信システムのいずれかの構成の他に、配信サーバから受信端末へ配信する際、符号化手段に対し、メディアへ誤り訂正信号を付加するよう指示し、誤り訂正信号の強度を変更することによって、メディァのサイズを変更する誤り訂正符号化判別手段を有している。

これによつて、本発明の第 1 1のメディア配信システムでは、誤り訂正符号化判別手段によって、配信サーバから受信端末へ配信する際、符号化手段に対し、メディァへ誤り訂正信号を付加するよう指示し、誤り訂正信号の強度を変更することによって、メディアのサイズを調整することが可能となる。

本発明の第 1 2のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 1 1のメディァ配信システムのいずれかの構成の他に、配信サーバから受信端末へ配信する際、符号化手段に対し、メディアを暗号化するよう指示し、暗号化の強度や暗号化のアルゴリズム自体を変更することによって、メディアのサイズを変更する暗号化判別手段を有している。

これによつて、本発明の第 1 2のメディア配信システムでは、暗号化判別手段によって、配信サーバから受信端末へ配信する際、符号化手段に対し、メディアを暗号化するよう指示し、暗号化の強度や暗号化のァルゴリズム自体を変更することによって、メディァのサイズを調整することが可能となる。

本発明の第 1 3のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 1 2のメディア配信システムのいずれかの構成の他に、受信端末の性能を調べるためにテスト用のメディアを保持し、受信端末に対して該テスト用メディアを配信し、受信端末からのエラーメッセージを受信し、端末データベースに端末毎に再生不可のメディアと記述して保存する端末性能評価手段を有している。

また、本発明の第 1 3のメディア配信システムでは、受信端末において、バッファリング手段を介して取得した該テスト用メディアを再生し、正常に再生できなかった場合にエラーメッセージを配信サーバへ送付するテスト用メディア再生手段を有している。

これによつて、本発明の第 1 3のメディア配信システムでは、端末性能評価手段によって、受信端末の性能を調べるためにテスト用のメディアを保持し、受信端末に対して該テスト用メディアを配信し、受信端末からのエラーメッセージを端末データベースに端末毎に再生不可のメディアと記述して保存することが可能となる。

また、本発明の第 1 3のメディア配信システムでは、テスト用メディア再生手段によって、受信端末において、バッファリング手段を介して取得した該テスト用メディアを再生し、正常に再生できなかった場合にエラーメッセージを配信サーバへ送付することが可能となる。本発明の第 1 3のメディァ配信システムでは、これらの手段によって、視聴可能なメディアの型が不明な新しい機種の受信端末においても、最適なメディアを配信することが可能となる。

本発明の第 1 4のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 1 3のメディア配信システムのいずれかの構成の他に、システム管理者があらかじめ定めたルールでメディアを区切るための分割点を求めてメディアを時間軸で区切るメディア分割手段と、システムの管理者があらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を分割点毎に予測する帯域変動予測手段とを有している。

これによつて、本発明の第 1 4のメディア配信システムでは、メディア分割手段によって、特定のルールでメディアを区切ることが可能となる。また、本発明の第 1 4のメディア配信システムでは、帯域変動予測手段によって、メディアの区切りである分割点毎に予測することが可能となる。

本発明の第 1 5のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1 4のメディア配信システムの構成の他に、音声の無音領域や話者切り替わり、音楽切り替わり等のタイミングで音声を区切る音声分割手段を有している。

これによつて、本発明の第 1 5のメディア配信システムでは、音声分割手段によって、音声の無音領域や話者切り替わり、音楽切り替わり等のタイミングで音声を区切ることが可能となる。本発明の第 1 5のメディア配信システムでは、この手段によって、音声の品質を変化させても、品質が変化した瞬間のユーザの違和感を最小限に抑えることが可能となる。

本発明の第 1 6のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1 4または第 1 5のメディア配信システムの構成の他に、動画のカツトゃシーン切り替わり等のタイミングで動画を区切る動画分割手段を有している。

これによつて、本発明の第 1 6のメディア配信システムでは、動画分割手段によって、動画のカツトゃシーン切り替わり等のタイミングで動画を区切ることが可能となる。本発明の第 1 6のメディア配信システムでは、この手段によって、動画の品質を変化させても、品質が変化した瞬間のユーザの違和感を最小限に抑えることが可能となる。

本発明の第 1 7のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1 4から第 1 6 のメディア配信システムのいずれかの構成の他に、音声の無音領域や話者切り替わり、音楽切り替わり等のタイミングと、動画のカットやシーン切り替わり等のタイミングを照らし合わせ、メディアの分割点としてどちらかのタイミングを採用するか、または両方のいずれのタイミングも採用するか、または音声と動画を異なったタイミングで分割するかをあらかじめサーバ管理者が定めたルールにしたがって決定し、ユーザに違和感のないタイミングでメディアを区切る動画音声分割手段を有している。

これによつて、本発明の第 1 7のメディア配信システムでは、動画音声分割手段によって、音声の無音領域や話者切り替わり、音楽切り替わり等のタイミングと、動画のカットやシーン切り替わり等のタイミングを照らし合わせ、メディアの分割点としてどちらかのタイミングを採用する力、または両方のいずれのタイミングも採用するか、または音声と動画を異なったタイミングで分割するかを、あらかじめサーバ管理者が定めたルールに従い決定し、ユーザに違和感のないタイミングでメディアを区切ることが可能となる。

本発明の第 1 7のメディア配信システムでは、この手段によって、メディアの品質を変化させても、品質が変化した瞬間のユーザの違和感を最小限に抑えることが可能となる。

本発明の第 1 8のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 1 7のメディア配信システムのいずれかの構成の他に、受信端末から再生中のメディアの再生箇所を受け取り、該再生箇所とメディアのタイトルや内容を識別する I D とを保存し、ユーザが受信端末で停止を指定した場合や、通信障害で受信端末へメディアを正常に配信できなかった場合、正常に配信した最後の箇所を中断箇所として保存する再生状況保存手段と、ユーザが受信端末側で再度再生を指示した段階で、メディアの前記中断箇所から受信端末へと配信を始めるか、ユーザが受信端末で指定した任意の箇所から再生できるべく、ユーザが指定した箇所から受信端末へと配信を始めるように配信手段へと指示する再送制御手段とを有している。

また、本発明の第 1 8のメディア配信システムでは、受信端末に、メディア再生箇所を再生手段から取得して配信サーバに対して通知する再生箇所通知手段を有している。

これによつて、本発明の第 1 8のメディア配信システムでは、再生状況保存手段によって、受信端末から再生中のメディアの再生箇所を受取り、該再生箇所とメディアのタイトルと内容を識別する I Dとを保存し、ユーザが受信端末で停止を指定した場合や、通信障害で受信端末へメディアを正常に配信できなかった場合等において、正常に配信した最後の箇所を中断箇所として保存することが可能となる。

また、本発明の第 1 8のメディア配信システムでは、受信端末における再生箇所通知手段によって、受信端末でどこまで正常にメディァを再生できたかを配信サーバで把握することが可能となる。

さらに、本発明の第 1 8のメディァ配信システムでは、再送制御手段によって、ユーザが受信端末側で再度再生を指示した段階で、メディァの前記中断箇所から受信端末へと配信を始めるか、ユーザが受信端末で指定した任意の箇所から再生するように、ユーザが指定した箇所から受信端末へと配信を始めることが可能となる。

本発明の第 1 8のメディア配信システムでは、これらの手段によって、通信障害等で配信を受けられない場合でも、通信障害が回復後、正常に視聴できた時点から再開することが可能となり、ユーザが指定した任意の箇所からの再生が可能となる。

本発明の第 1 9のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1 8のメディア配信システムの構成の他に、システムの管理者があらかじめ受信を許可する複数の受信端末を登録しておく端末登録手段と、受信端末で再生を中断した後、これまで再生していた受信端末とは異なる受信端末で再度の再生を指示した段階で、その受信端末が端末登録手段に登録されている受信端末かどうかを調べ、登録済みの場合、メディアの中断箇所から受信端末への配信を再開するように配信手段に対して指示し、未登録の場合、要求した受信端末に対して不許可等のメッセ一ジを表示させる端末識別手段とを有している。

これによつて、本発明の第 1 9のメディア配信システムでは、端末登録手段によって、あらかじめ受信を許可する複数の受信端末を登録することが可能となる。また、本発明の第 1 9のメディア配信システムでは、端末識別手段によって、受信端末で再生を中断した後、これまで再生していた受信端末とは異なる受信端末で再度の再生を指示した段階で、その受信端末が端末登録手段に登録されている受信端末かどうかを調べ、登録済みの場合、メディアの中断箇所かまたはユーザが指定した任意の箇所から受信端末への配信を再開し、未登録の場合、要求した受信端末に対して不許可等のメッセージを表示させることが可能となる。

本発明の第 1 9のメディア配信システムでは、これらの手段によって、ユーザが表示デバイスを、例えば携帯電話から P C (パーソナルコンピュータ）等へ変更した場合であっても、同じコンテンツを引き続き視聴することが可能となる。さらに、本発明の第 1 9のメディア配信システムでは、あらかじめ登録してある端末情報から、端末毎に最¾なメディアをあらかじめ生成しておくことによって、ユーザから要求があつた場合に即座に提供することが可能となる。

本発明の第 2 0のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1かち第 1 9のメディァ配信システムのいずれかの構成の他に、通信障害等でメディアを配信できなかった場合に備え、配信できない場合に受信端末で何を表示するか、サーバ管理者があらかじめ定めたルールを障害対応ルールとして保存し、この障害対応ルールを受信端末へと送信し、障害発生時に配信を停止するように配信手段に対して指示する障害対応ルール保存手段を有している。

また、本発明の第 2 0のメディア配信システムは、受信端末に、障害対応ルールにしたがって、障害時にこれまで受信したメディァゃ障害時専用のメディアを再生するように再生手段に対して指示する障害対応再生手段を有している。

これによつて、本発明の第 2 0のメディア配信システムでは、障害対応ルール保存手段によって、通信障害等でメディアを配信できなかった場合に備え、配信できない場合に受信端末で何を表示するか、サーバ管理者があらかじめ定めたルールを障害対応ルールとし、この障害対応ルールを受信端末へと送信し、障害発生時に配信を停止するように配信手段に対して指示することが可能となる。

また、本発明の第 2 0のメディア配信システムでは、障害対応再生手段によつて、障害対応ルールにしたがって、障害時にこれまで受信したメディアや障害時専用のメディアを再生することが可能となる。

本発明の第 2 1のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 2 0のメディァ配信システムのいずれかの構成の他に、通信障害等でメディアを配信できなかった場合に備え、配信できない場合に受信端末で表示するメディアを予備メディアとして準備し、受信端末へと配信する予備メディア配信手段を有している。

また、本発明の第 2 1のメディア配信システムは、受信端末に、予備メディアを受信し、専用のバッファに保存する予備メディア保存手段と、障害時に障害対応ルールにしたがって予備メディアを表示する障害対応再生手段とを有している。これによつて、本発明の第 2 1のメディア配信システムでは、予備メディア配信手段によって、通信障害等でメディアを配信できなかった場合に備え、配信できない場合に受信端末で表示するメディアを予備メディアとして準備し、受信端末へと配信することが可能となる。

また、本発明の第 2 1のメディア配信システムでは、予備メディア保存手段によって、受信端末において予備メディアを受信し、専用のバッファに保存することが可能となる。それに加え、本発明の第 2 1のメディア配信システムでは、障害対応再生手段によって、障害時に障害対応ルールにしたがって予備メディアを表示することが可能となる。

本発明の第 2 1のメディア配信システムでは、これらの手段によって、通信障害で配信サーバからのメディァの配信が途絶え、受信端末のバッファのメディアを全て再生済みの場合でも、例えば予備メディアとして予告編やプレミア映像や広告を表示することによって、ユーザに対して継続視聴を促すことが可能となる。本発明の第 2 2のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 2 1のメディア配信システムのいずれかの構成の他に、配信サーバ内に、受信端末の位置や移動の具合を受信端末からプレゼンスとして取得するプレゼンス取得手段と、一定期間将来の帯域変動を予測する際にプレゼンスも利用する帯域変動予測手段とを有している。また、本発明の第 2 2のメディア配信システムは、受信端末内に、位置や移動の具合を配信サーバへ通知するプレゼンス通知手段を有している。これによつて、本発明の第 2 2のメディア配信システムでは、プレゼンス取得手段とプレゼンス通知手段とによって、受信端末の位置や移動の具合から、将来の帯域変動の予測精度を高めることが可能となる。

本発明の第 2 3のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 2 3のメディア配信システムのいずれかの構成の他に、配信サーバ内に、受信端末周囲の気象条件や電磁環境等の物理環境を受信端末から受信環境として取得する受信環境取得手段と、一定期間将来の帯域変動を予測する際に、受信環境も利用する帯域変動予測手段とを有している。

また、本発明の第 2 3のメディア配信システムは、受信端末内に、周囲の気象条件や電磁環境等の物理環境を測定するセンサと、前記物理環境を受信環境として配信サーバに通知する受信環境通知手段とを有している。これによつて、本発明の第 2 3のメディア配信システムでは、受信環境取得手段と受信環境通知手段とによって、受信端末周囲の気象条件や電磁環境から、将来の帯域変動の予測精度を高めることが可能となる。

本発明の第 2 4のメディア配信システムは、上記の本発明の第 1から第 2 3のメディア配信システムのいずれかの構成の他に、配信サーバ内に、受信端末から現在実行中のプログラム種別と実行履歴を取得するタスク取得手段と、あらかじめシステムの管理者が指定したプロダラム種別の平均実行時間及び実行中のプログラム種別と、実行履歴と、端末リソース取得手段から得られた利用可能リソースとを用いて一定期間将来に利用可能となるリソースを予測して将来リソースとする端末リソース予測手段と、ビットレートを決定する際に、利用可能リソースの代わりに将来リソースを利用するビットレート決定手段とを有している。また、本発明の第 2 4のメディア配信システムは、受信端末内に、現在実行中のプログラム種別と実行履歴とを配信サーバへ通知するタスク通知手段を有している。これによつて、本発明の第 2 4のメディア配信システムでは、タスク取得手段とタスク通知手段と端末リソース予測手段とによって、受信端末で将来利用可能なメモリ容量や C P Uの空きやディスク容量等のリソースを元に、受信端末にとつてより最適なメディアを配信することが可能となる。

本発明の第 2 5のメディア配信システムは、上記の本発明の第 2 2から第 2 3 のメディア配信システムのいずれかの構成の他に、配信サーバ内に、受信端末の現在の位置や移動の具合から一定期間将来の位置や移動の具合を予測して将来プレゼンスとするプレゼンス予測手段と、一定期間将来の帯域変動を予測する際に、プレゼンスに代わって将来プレゼンスを利用する帯域変動予測手段とを有している。

これによつて、本発明の第 2 5のメディア配信システムでは、プレゼンス予測手段によって、受信端末の将来の位置や移動の具合を予測することが可能となり、将来の帯域変動の予測精度を高めることが可能となる。

本発明の第 2 6のメディア配信システムは、上記の本発明の第 2 3から第 2 5 のメディア配信システムのいずれかの構成の他に、配信サーバ内に、受信端末周囲の現在の気象条件や電磁環境から一定期間将来の気象条件や電磁環境を予測して将来受信環境とする受信環境予測手段と、一定期間将来の帯域変動を予測する際に受信環境に代わって将来受信環境を利用する帯域変動予測手段とを有している。

これによつて、本発明の第 26のメディア配信システムでは、受信環境予測手段によって、受信端末周囲の将来の気象条件や電磁環境を予測することが可能となり、将来の帯域変動の予測精度を高めることが可能となる。

本願は、 2007年 2月 28日出願の日本国特許出願 2007— 048271 を基礎とするものであり、同特許出願の開示内容は全て本願に組み込まれる。

Claims

1 . 少なくとも映像及び音楽を含むメディアを配信する配信サーバと、前記配信サーバからネットワークを介して前記メディアを受信して再生する受信端末とからなるメディァ配信システムであって、

前記配信サーバは、前記受信端末の機種を示す端末情報を取得する端末情報取得手段と、前記端末情報をあらー一 Pかじめ保存する端末データベースと、前記端末情青

報取得手段で取得した端末情報と前記端末データベースの端末情報とを照合して前記受信端末の処理能力及び対応メディァ形式を端末性能として判別する端末性能判別手段と、 fir記受信端末から現在利用可能なメモリ容量と中央処理装置の空き状態とディスク容量とを少なくとも含むリソースを利用可能リソースとして取囲

得する端末リソース取得手段と、前記受信端末が接続している環境種別を接続環境として判別する接続環境判別手段と、現在の帯域を測定する帯域測定手段と、接続している環境種別と現在の使用可能な帯域とからあらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測して将来帯域変動とする帯域変動予測手段と、前記端末性能と前記利用可能リソースと前記将来帯域変動とから帯域が急激に変動しても前記受信端末でメディァが途切れずかつ前記メディァの品質が高品質を維持しつつ将来に渡って急激に変動しないような最適なメディアのビットレートを決定する. ビットレート決定手段と、前記最適なビットレートを達成するために最適な符号化方法を選択して前記メディアを符号化する符号化手段と、その符号化されたメディアを前記受信端末へ配信する配信手段とを有し、

前記受信端末は、前記メディアをあらかじめ指定された時間分バッファに保存するバッファリング手段と、保存したメディアを再生する再生手段と、前記バッファリング手段と前記再生手段とから現在利用可能なリソースを利用可能リソースとして取得して前記配信サーバへ通知する端末リソース通知手段とを有することを特徴とするメディァ配信システム。

2 . 前記配信サーバは、あらかじめ定められた時間間隔を複数通り保持する時間間隔保持手段を含み、前記端末情報取得手段が、前記時間間隔保持手段からの時間間隔で前記端末情報を取得し、

前記端末性能判別手段が、前記時間間隔保持手段からの時間間隔で前記端末性能を判別し、

前記端末リソース取得手段が、前記時間間隔保持手段からの時間間隔で前記利用可能リソースを取得し、

前記接続環境判別手段が、前記時間間隔保持手段からの時間間隔で前記接続環境を判別し、

前記帯域変動予測手段が、前記時間間隔保持手段からの時間間隔で前記将来帯域変動を予測し、

前記ビットレート決定手段が、前記時間間隔保持手段からの時間間隔で前記最適なメディアのビットレートを決定することを特徴とする請求項 1記載のメディァ配信システム。

3 . 前記配信サーバは、前記帯域変動予測手段で得られた帯域があらかじめ定められた帯域のしきい値より小さくなるかどうかを監視しかつ当該しきい値より小さくなると予測した場合に警告メッセージを送る帯域変動監視手段と、前記警告メッセージを受けた場合にあらかじめ定められた範囲において前記帯域測定手段から得られる現在の帯域を越えない範囲で帯域が前記しきい値より小さくなる将来期間のメディアデータを前記受信端末へ前もって配信するように前記配信手段に指示しかつ前記受信端末に対してバッフアサイズを変更して前もつて配信したメディアを保存するように指示する先送り手段とを含み、

前記受信端末は、前記先送り手段から指示を受けた場合にバッフアサイズを変更するように前記バッファリング手段へ指示するバッファサイズ変更手段を含むことを特徴とする請求項 1または請求項 2記載のメディア配信システム。

4 . 前記配信サーバは、前記ビットレート決定手段が決定した最適なビットレートを目標として動画のフレームサイズ、フレームレート、圧縮率、色数、階調数を変更することで前記ビットレートを変更するように前記符号化手段へ指示する動画符号化判別手段を含むことを特徴とする請求項 1から請求項 3のうちのいずれか記載のメディァ配信システム。

5 . 前記配信サーバは、前記ビットレート決定手段が決定した最適なビットレートを目標として動画のフレーム全体を一様な強度での平滑化、前記フレームの部分部分での平滑化の強度変更、動きの激しさによる平滑化の強度変更のいずれかを行うことで前記メディアにおける際立った画質の低下を抑えたまま前記ビットレートを変更するように前記符号化手段へ指示する画像処理手段を含むことを特徴とする請求項 1から請求項 4のうちのいずれ力記載のメディア配信システム。

6 . 前記配信サーバは、前記ビットレート決定手段が決定した最適なビットレートを目標として音声のサンプリングレート、サンプルあたりのビット数、周波数帯域、ステレオのチャンネル数を変更することで前記ビットレートを変更するように前記符号化手段へ指示する音声符号化判別手段を含むことを特徴とする請求項 1から請求項 5のうちのいずれか記載のメディァ配信システム。

7 . 前記配信サーバは、前記ビットレート決定手段が決定した最適なビットレートを目標として前記メディアのコーデック自体を変更して前記ビットレートを変更するように前記符号化手段へ指示する符号化選択手段を含むことを特徴とする請求項 1から請求項 6のうちのいずれか記載のメディァ配信システム。

8 . 前記配信サーバは、動画のフレームサイズ、フレームレート、圧縮率、色数、階調数、平滑化の強度、平滑化の強度のフレーム上の分布と、音声のサンプリングレート、サンプルあたりのビット数、周波数帯域、チャンネル数と、前記メディァのコーデックについて組み合わせ毎に達成されるビットレートを記載したマトリックスを保持するマトリックス保持手段と、前記ビットレート決定手段が決定した最適なビットレートと前記端末性能と前記帯域変動とに基づいて前記マトリックス保持手段から前記受信端末へ配信するメディァの最適な符号化方法を選択して前記符号化手段へ指示する組み合わせ選択手段とを含むことを特徴とする請求項 1から請求項 7のうちのいずれか記載のメディア配信システム。

9 . 前記配信サーバは、前記ビットレート決定手段が決定した最適なビットレートを目標として圧縮効率に影響のあるシーン内の人物及び物体の動きの激しさと前記フレーム内の画像の複雑度と少なくともスポーツ番組を含む番組の内容を示すコンテンツ種別とに基づいて前記マトリックス保持手段から前記受信端末へ配信するメディアの最適な符号化方法を選択して前記符号化手段へ指示するシーン判別手段を含むことを特徴とする請求項 8記載のメディア配信システム。

1 0 . 前記配信サーバは、前記ビットレート決定手段が決定した最適なビットレ —トを目標として少なくともスポーツ番組を含む番組の内容を示すコンテンツ種別とシーン内の人物及び物体の動きとに基づいて前記マトリックス保持手段から前記受信端末へ配信するメディアの最適な符号化方法から複数の方法を符号化方式候補として選択しかつあらかじめ定められた個数分の符号化方式候補のリストを前記受信端末へ配信するとともに、前記受信端末から指示された符号化方式にしたがって符号ィヒ方法を前記符号化手段へと指示する組み合わせ推薦手段を含み、前記受信端末は、前記符号化方式候補を表示しかつユーザが選択した符号化方式で符号化されたメディアを前記配信サーバへ送付する符号化候補選択手段を含むことを特徴とする請求項 8記載のメディァ配信システム。

1 1 . 前記配信サーバは、前記受信端末へ前記メディアを配信する際に前記符号化手段に对して前記メディァへ誤り訂正信号を付加するよう指示しかつ誤り訂正信号の強度を変更することで前記ビットレート決定手段が決定した最適なビットレートを目標として前記メディァのサイズを変更する誤り訂正符号化判別手段を含むことを特徴とする請求項 1から請求項 1 0のうちのいずれか記載のメディァ配信システム。

1 2 . 前記配信サーバは、前記受信端末へ前記メディアを配信する際に前記符号化手段に対して前記メディァを喑号化するよう指示しかつ前記暗号化の強度及び前記暗号化のアルゴリズム自体のいずれかを変更することで前記ビットレート決定手段が決定した最適なビットレートを目標として前記メディアのサイズを変更する暗号化判別手段を含むことを特徴とする請求項 1から請求項 1 1のうちのいずれか記載のメディァ配信システム。

1 3 .前記配信サーバは、前記受信端末の性能を調べるために複数のコーデック、複数のフレームサイズ、複数のフレームレートのテスト用のメディァを保持しかつ前記受信端末に対して当該テスト用メディアを配信するとともに、前記受信端末からのエラーメッセージを受信して端末毎に再生不可のメディア形式と記述して前記端末データベースに保存する端末性能評価手段を含み、

前記受信端末は、前記バッファリング手段を介して取得した前記テスト用メディァを再生しかつ当該テスト用メディアが正常に再生できなかった場合にエラーメッセージを前記配信サーバへ送付するテスト用メディア再生手段を含むことを特徴とする請求項 1から請求項 1 2のうちのいずれか記載のメディァ配信システム。

1 4 . 前記配信サーバは、あらかじめ定められたルールで前記メディアを区切るための分割点を求めて前記メディアを時間軸で区切るメディァ分割手段を含み、前記帯域変動予測手段が、あらかじめ定められた一定期間将来の帯域変動を前記接続環境判別手段で得られた接続環境と前記帯域測定手段で得られた現在の帯域とに基づいて前記分割点毎に予測して前記ビットレート決定手段へ通知することを特徴とする請求項 1から請求項 1 3のうちのいずれか記載のメディァ配信システム。

1 5 . 前記配信サーバは、音声の無音領域と話者切替わりと音楽切替わりとを少なくとも含むタイミングで音声を区切って前記帯域変動予測手段へ通知する音声分割手段を含むことを特徴とする請求項 1 4記載のメディァ配信システム。

1 6 . 前記配信サーバは、動画の力ットとシーン切替わりとを少なくとも含むタィミングで前記動画を区切って前記帯域変動予測手段へ通知する動画分割手段を含むことを特徴とする請求項 1 4または請求項 1 5記載のメディア配信システム。

1 7 . 前記配信サーバは、音声の無音領域と話者切替わりと音楽切替わりとを少なくとも含む第 1のタイミングと、動画のカツトとシーン切替わりとを少なくとも含む第 2のタイミングとを照合して前記メディァの分割点として前記第 1及び第 2のタイミングのうちの少なくとも一方をあらかじめ定められたルールにしたがって決定しかつユーザに品質的に違和感のないタイミングでビットレートを変更するように前記メディアを区切って前記帯域変動予測手段へ通知する動画音声分割手段を含むことを特徴とする請求項 1 4から請求項 1 6のうちのいずれか記載のメディァ配信システム。

1 8 . 前記配信サーバは、前記受信端末から再生中のメディアの再生箇所を受取つて当該再生箇所と前記メディアのタイトル及びその内容を識別する識別情報とを保存しかつ前記受信端末に対して正常に配信した最後の箇所を中断箇所として保存する再生状況保存手段と、前記受信端末側で再度再生が指示された段階でュ一ザが指定した箇所から前記受信端末へと配信を始めるように前記配信手段へと指示する再送制御手段とを含み、

前記受信端末は、前記メディアの再生箇所を前記再生手段から取得して前記配信サーバに対して通知する再生箇所通知手段を含むことを特徴とする請求項 1から請求項 1 7のうちのいずれか記載のメディア配信システム。

1 9 . 前記配信サーバは、あらかじめ受信を許可する複数の受信端末を登録しておく端末登録手段と、前記受信端末で前記メディアの再生を中断した後にこれまで再生していた第 1の受信端末とは異なる第 2の受信端末で再度の再生を指示した段階で前記第 2の受信端末が前記端末登録手段に登録されている受信端末かどうかを調べかつ前記端末登録手段に登録済みの場合に前記メディァの中断箇所から前期第 2の受信端末への配信を再開するように前記配信手段に対して指示するとともに、前記端末登録手段に未登録の場合に前記メディアの再生を要求した受信端末に対して少なくとも不許可のメッセージを送信する端末識別手段とを含むことを特徴とする請求項 1 8記載のメディア配信システム。

2 0 . 前記配信サーバは、前記メディアを配信できなかった場合に前記受信端末に所定のメディアを表示させるかがあらかじめ定められたルールを障害対応ルールとして保存しかっこの障害対応ルールを前記受信端末へと送信しておいて障害発生時に前記メディアの配信を停止するように前記配信手段に対して指示する障害对応ルール保存手段を含み、

前記受信端末は、前記障害発生時に前記障害対応ルールにしたがって前記所定のメディアを再生するように前記再生手段に対して指示する障害対応再生手段を含むことを特徴とする請求項 1から請求項 1 9のうちのいずれか記載のメディア配信システム。

2 1 . 前記配信サーバは、前記メディアを配信できなかった場合に前記受信端末に表示させるためのメディアを予備メディアとして、前記帯域予測手段によって推測された帯域が不十分となる前にあらかじめ前記受信端末に配信する予備メディァ配信手段を含み、

前記受信端末は、前記予備メディアを受信して専用のバッファに保存する予備メディア保存手段と、障害発生時に前記予備メディアを表示するように前記再生手段に指示する障害対応再生手段とを含むことを特徴とする請求項 1から請求項 2 0のうちのいずれか記載のメディァ配信システム。

2 2 . 前記配信サーバは、前記受信端末の位置及び移動の具合を前記受信端末からプレゼンスとして取得するプレゼンス取得手段を含み、

前記受信端末は、前記位置及び移動の具合を前記配信サーバへ通知するプレゼンス通知手段を含み、

前記帯域変動予測手段が、一定期間将来の帯域変動を予測する際に前記プレゼンスを利用することを特徴とする請求項 1から請求項 2 1のうちのいずれか記載のメディア配信システム。

2 3 . 前記配信サーバは、前記受信端末周囲の気象条件及び電磁環境を少なくとも含む物理環境を前記受信端末から受信環境として取得する受信環境取得手段を含み、

前記受信端末は、前記物理環境を測定するセンサと、前記物理環境を前記受信環境として前記配信サーバに通知する受信環境通知手段とを含み、

前記帯域変動予測手段が、一定期間将来の帯域変動を予測する際に、前記受信環境を利用することを特徴とする請求項 1から請求項 2 2のうちのいずれか記載のメディア配信システム。

2 4 . 前記配信サーバは、前記受信端末から現在実行中のプログラム種別と実行履歴とを取得するタスク取得手段と、あらかじめ指定されたプロダラム種別の平均実行時間と前記現在実行中のプログラム種別と前記実行履歴と前記端末リソース取得手段にて得られた利用可能リソースとを用いて一定期間将来に利用可能となるリソースを予測して将来リソースとする端末リソース予測手段を含み、前記受信端末は、前記現在実行中のプログラム種別と前記実行履歴とを前記配信サーバへ通知するタスク通知手段を含み、

前記ビットレート決定手段が、前記ビットレートを決定する際に前記利用可能リソースの代わりに前記将来リソースを利用することを特徴とする請求項 1から請求項 2 3のうちのいずれか記載のメディア配信システム。

2 5 . 前記配信サーバは、前記受信端末の現在の位置及び移動の具合から一定期間将来の位置及び移動の具合を予測して将来プレゼンスとするプレゼンス予測手段を含み、

前記帯域変動予測手段が、一定期間将来の帯域変動を予測する際に、前記プレゼンスに代わって前記将来プレゼンスを利用することを特徴とする請求項 2 2から請求項 2 4のうちのいずれか記載のメディア配信システム。

2 6 . 前記配信サーバは、前記物理環境から一定期間将来の物理環境を予測して将来受信環境とする受信環境予測手段を含み、

前記帯域変動予測手段が、一定期間将来の帯域変動を予測する際に、前記受信環境に代わって前記将来受信環境を利用することを特徴とする請求項 2 3から請求項 2 5のうちのいずれか記載のメディア配信システム。

2 7 . 少なくとも映像及び音楽を含むメディアをネットワークを介して受信端末に配信する配信サーバ装置であって、

前記受信端末の機種を示す端末情報を取得する端末情報取得手段と、前記端末情報をあらかじめ保存する端末データベースと、前記端末情報取得手段で取得した端末情報と前記端末データベースの端末情報とを照合して前記受信端末の処理能力及び対応メディア形式を端末性能として判別する端末性能判別手段と、前記受信端末から現在利用可能なメモリ容量と中央処理装置の空き状態とディスク容量とを少なくとも含むリソースを利用可能リソースとして取得する端末リソース取得手段と、前記受信端末が接続している環境種別を接続環境として判別する接続環境判別手段と、現在の帯域を測定する帯域測定手段と、接続している環境種別と現在の使用可能な帯域とからあらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測して将来帯域変動とする帯域変動予測手段と、前記端末性能と前記利用可能リソースと前記将来帯域変動とから帯域が急激に変動しても前記受信端末でメディァが途切れずかつ前記メディアの品質が高品質を維持しつつ将来に渡って急激に変動しないような最適なメディアのビットレートを決定するビットレート決定手段と、前記最適なビットレートを達成するために最適な符号化方法を選択して前記メディアを符号化する符号化手段と、その符号化されたメディアを前記受信端末へ配信する配信手段とを有することを特徴とする配信サーバ装置。

2 8 . 少なくとも映像及び音楽を含むメディァを配信する配信サーバと、前記配信サーバからネットワークを介して前記メディアを受信して再生する受信端末とからなるシステムに用いるメディア配信方法であって、

前記配信サーバが、前記受信端末の機種を示す端末情報を取得する端末情報取得処理と、前記端末情報をあらかじめ保存する端末データベースと、前記端末情報取得処理で取得した端末情報と前記端末データベースの端末情報とを照合して前記受信端末の処理能力及び対応メディァ形式を端末性能として判別する端末性能判別処理と、前記受信端末から現在利用可能なメモリ容量と中央処理装置の空き状態とディスク容量とを少なくとも含むリソースを利用可能リソースとして取得する端末リソース取得処理と、前記受信端末が接続している環境種別を接続環境として判別する接続環境判別処理と、現在の帯域を測定する帯域測定処理と、接続している環境種別と現在の使用可能な帯域とからあらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測して将来帯域変動とする帯域変動予測処理と、前記端末性能と前記利用可能リソースと前記将来帯域変動とから帯域が急激に変動しても前記受信端末でメディァが途切れずかつ前記メディァの品質が高品質を維持しつつ将来に渡って急激に変動しないような最適なメディアのビットレートを決定するビットレート決定処理と、

前記最適なビットレートを達成するために最適な符号ィヒ方法を選択して前記メディァを符号化する符号化処理と、その符号化されたメディァを前記受信端末へ配信する配信処理とを実行し、

前記受信端末が、前記メディアをあらかじめ指定された時間分バッファに保存するバッファリング処理と、保存したメディアを再生する再生処理と、前記バッファリング処理と前記再生処理とから現在利用可能なリソースを利用可能リソースとして取得して前記配信サーバへ通知する端末リソース通知処理とを実行することを特徴とするメディァ配信方法。

2 9 . 少なくとも映像及び音楽を含むメディアをネットワークを介して受信端末に配信する配信サーバ装置においてコンピュータに実行されるプログラムであつて、

前記受信端末の機種を示す端末情報を取得する端末情報取得処理と、前記端末情報をあらかじめ保存する端末データベースと、前記端末情報取得処理で取得した端末情報と前記端末データベースの端末情報とを照合して前記受信端末の処理能力及び対応メディア形式を端末性能として判別する端末性能判別処理と、前記受信端末から現在利用可能なメモリ容量と中央処理装置の空き状態とディスク容量とを少なくとも含むリソースを利用可能リソースとして取得する端末リソース取得処理と、前記受信端末が接続している環境種別を接続環境として判別する接続環境判別処理と、現在の帯域を測定する帯域測定処理と、接続している環境種別と現在の使用可能な帯域とからあらかじめ定めた一定期間将来の帯域変動を予測して将来帯域変動とする帯域変動予測処理と、前記端末性能と前記利用可能リソースと前記将来帯域変動とから帯域が急激に変動しても前記受信端末でメディァが途切れずかつ前記メディアの品質が高品質を維持しつつ将来に渡って急激に変動しないような最適なメディアのビットレートを決定するビットレート決定処理と、前記最適なビットレートを達成するために最適な符号化方法を選択して前記メディアを符号化する符号化処理と、その符号化されたメディアを前記受信端末へ配信する配信処理とを含むことを特徴とするプログラム。