WO2008072609A1 - 空気清浄機 - Google Patents

Abstract

　空気清浄機は本体筐体を備える。本体筐体内の略中央には遠心ファンが配置されている。遠心ファンは、空気清浄機の奥行き方向に延びる回転軸と、空気清浄機の正面を向いたファン吸込口とを有する。ファン吸込口から遠心ファンに吸い込まれる空気は、遠心ファンの回転軸に直交する方向に遠心ファンから吹き出される。遠心ファンの回転軸に直交する方向において遠心ファンと並んで空気清浄フィルタが配置されている。ファン吸込口に連通するようにして遠心ファンの前方に空気吸込口が設けられている。遠心ファンが回転することによって空気吸込口を通じて空気清浄機の内側に空気が吸い込まれる。空気清浄フィルタにより清浄化された空気を空気清浄機の外側へ吹き出すべく空気清浄フィルタに対応して空気吹出口が設けられている。

Description

明 細 書

空気清浄機

技術分野

[0001] 本発明は空気清浄機に関し、特に薄型化が可能な空気清浄機に関する

背景技術

[0002] 例えば特許文献 1や非特許文献 1に従来の空気清浄機の典型例が記載されて!/、 る。従来の空気清浄機では、空気清浄機の奥行き方向、すなわち前後方向に延びる 回転軸を有するモータ駆動ファンの前方に、静電集塵フィルタ部及び脱臭フィルタ部 を含む空気清浄フィルタが配置されている。そのため、従来の空気清浄機は奥行き 方向の寸法が大きぐ室内に設置して使用した場合、ユーザにとって邪魔になるケー スが多い。

特許文献 1 :特開 2003— 106581号公報

非特許文献 1：製品カタログ「ダイキン空気清浄機 光タリエール」、ダイキン工業株式 会社、 2006年 8月

発明の開示

[0003] 従って、本発明の目的は、より薄型の空気清浄機を提供することにある。

上記の目的を達成するために、本発明は空気清浄機を提供する。空気清浄機は 本体筐体を備える。本体筐体内の略中央には遠心ファンが配置されている。遠心フ アンは、空気清浄機の奥行き方向に延びる回転軸と、空気清浄機の正面を向いたフ アン吸込口とを有する。ファン吸込ロカも遠心ファンに吸い込まれる空気は、遠心フ アンの回転軸に直交する方向に遠心ファンから吹き出される。遠心ファンの回転軸に 直交する方向において遠心ファンと並んで空気清浄フィルタが配置されている。ファ ン吸込口に連通するようにして遠心ファンの前方に空気吸込口が設けられて!/、る。遠 心ファンが回転することによって空気吸込口を通じて空気清浄機の内側に空気が吸 V、込まれる。空気清浄フィルタにより清浄化された空気を空気清浄機の外側 吹き 出すべく空気清浄フィルタに対応して空気吹出口が設けられている。

図面の簡単な説明 [0004] [図 1]図 1は、本発明の一実施形態に係る空気清浄機の分解斜視図である。

[図 2]図 2は、図 1に示す空気清浄機の斜視図である。

[図 3]図 3は、図 1に示す空気清浄機の平断面図である。

[図 4]図 4は、図 1に示す空気清浄機の側断面図である。

[図 5]図 5は、空気清浄機による室内空気の流れを説明するために図 1に示す空気清 浄機が設置された室内を示す模式平面図である。

[図 6]図 6は、本発明の別の実施形態に係る空気清浄機の正面図である。

[図 7]図 7は、本発明のさらに別の実施形態に係る空気清浄機の斜視図である。

[図 8]図 8 (a)は、室内に設置された状態を示す本発明のさらに別の実施形態に係る 空気清浄機の斜視図であり、図 8 (b)は、図 8 (a)に示す空気清浄機の正面図である

[図 9]図 9 (a)は、室内に設置された状態を示す本発明のさらに別の実施形態に係る 空気清浄機の斜視図であり、図 9 (b)は、図 9 (a)に示す空気清浄機の正面図である

[図 10]図 10は、本発明のさらに別の実施形態に係る空気清浄機の平面図である。

[図 11]図 11は、本発明のさらに別の実施形態に係る空気清浄機の分解斜視図であ 発明を実施するための最良の形態

[0005] 以下、本発明の一実施形態を図 1〜図 5に基づき説明する。

本実施形態に係る空気清浄機は床置型である。空気清浄機の筐体は、図 1に示す ように、前面が開放された箱形状の本体筐体 1と、本体筐体 1の前面に取り付けられ る仕切板 2と、仕切板 2の前面に取り付けられるフロントパネル 3とから構成されている

[0006] 本体筐体 1の上部から中間部にかけては本体筐体 1の下部に比べて厚みの小さい 薄型部 11を構成して!/、る。薄型部 11よりも厚みの大き!/、本体筐体 1の下部は電装品 収納部 12を構成している。電装品収納部 12は、空気清浄機のベース部材として機 能する。図 4に示すように、電装品収納部 12の上半部前面には、薄型部 11の前面に 連なる曲面よりなる凹部 13が形成されている。凹部 13は、仕切板 2とフロントパネル 3 の両下端の間に形成される後述する下側空気吸込口 9に連続している。電装品収納 部 12の下半部前面は、薄型部 11の前方に配置されている仕切板 2及びフロントパネ ノレ 3のうちフロントパネル 3の前面と面一である。

[0007] 図 1に示すように、薄型部 11の四隅にはそれぞれ段状部 14が形成されている。上 下一対の段状部 14の間のスペース 15にはそれぞれ空気清浄フィルタ 4が収納され る。薄型部 11の前面周縁には内向きフランジ 16が形成されている。内向きフランジ 1 6には、仕切板 2を本体筐体 1に取り付ける際に使用される複数のねじ孔 17が形成さ れている。

[0008] 本体筐体 1内の左方及び右方にそれぞれ取り付けられる空気清浄フィルタ 4は、浮 遊汚染粒子やガス状汚染物質などの空気中の汚染物を除去して空気を清浄化する 機能を備える。空気清浄フィルタ 4は、図面では簡略化されているが、従来公知のも のであってもよい。例えば、空気清浄フィルタ 4は、バイオ抗体フィルタ部、静電集塵 フィルタ部及び脱臭フィルタ部を備える。バイオ抗体フィルタ部は、空気中に浮遊す るウィルスをバイオ抗体により吸着除去する。静電集塵フィルタ部は、空気中の埃や 花粉をプラスに帯電させるプラズマイオン化部と、プラスに帯電された埃や花粉を吸 着除去するべくマイナスに帯電したフィルタを有する。静電集塵フィルタ部は、バイオ 抗体フィルタの下流に配置されるのが好ましい。空気中の臭気成分を分解するため の脱臭フィルタ部には、カビゃウィルスを吸着する能力も有する光触媒チタンァパタ イトフィルタを使用してもよい。脱臭フィルタ部は、静電集塵フィルタ部の下流に配置 されるのが好ましい。

[0009] 左右の空気清浄フィルタ 4は、互いに同一の形状及びサイズを有している。具体的 には、各空気清浄フィルタ 4は、空気清浄フィルタ 4を収納するスペース 15の形状に 合致する直方体状の外形形状を有している。図 3に示すように、各空気清浄フィルタ 4は、互いに相対して位置する空気流入側面 41及び空気流出側面 42を有し、両側 面 41 , 42が薄型部 11の前面と直交するようにして配置されている。フロントパネル 3 及び仕切板 2を本体筐体 1から取り外したときには、前方から（空気清浄機の正面か ら）空気清浄フィルタ 4を取り外すことが可能である。

[0010] 本体筐体 1の左右両側面にはそれぞれ、対応する空気清浄フィルタ 4の空気流出 側面 42に対向するように空気吹出口 18が形成されている。各空気清浄フィルタ 4に より清浄化された空気は、対応する空気吹出口 18を通じて空気清浄機の外側 吹 き出される。

[0011] 本体筐体 1内の中央には、遠心ファン 5が配置されている。遠心ファン 5としてはタ ーボファンを用いることができる。遠心ファン 5は、羽根車 51と、空気清浄機の奥行き 方向すなわち前後方向に延びる回転軸 52とを有する。シュラウド 54によって形成さ れる遠心ファン 5のファン吸込口 53は前方（空気清浄機の正面）を向いて!/、る。遠心 ファンを駆動するためのファンモータ 55は、本体筐体 1の背板に取り付けられている 。ファン吸込口 53から遠心ファン 5に吸い込まれた空気は、回転する羽根車 51により 遠心ファン 5の径方向、すなわち遠心ファン 5の回転軸 52に直交する方向に遠心フ アン 5から吹き出される。つまり、空気清浄フィルタ 4は、遠心ファン 5の回転軸 52に直 交する方向において遠心ファン 5と並んで配置されることにより、遠心ファン 5の吹出 側に配置されている。

[0012] 図 1に示すように、仕切板 2は平板状であり、仕切板 2の周縁には、本体筐体 1の内 向きフランジ 16に設けられたねじ孔 17に対応する貫通孔 21が形成されている。図示 しないねじを貫通孔 21を通過させてねじ孔 17に螺合させることにより、仕切板 2は本 体筐体 1に取り付けられて!/、る。遠心ファン 5のシユラウド 54 (ファン吸込口 53)に対 応する仕切板 2の中央には、ベルマウス 22が形成されている。仕切板 2の前面には、 ベルマウス 22を覆うようにしてプレフィルタ 6が取り付けられている。プレフィルタ 6は、 例えばカテキン含有フィルタであり、大きな埃やペットの毛などを捕集するだけでなく 、捕集された埃などに付着している細菌ゃカビなどの微生物を殺菌する機能を備え ている。仕切板 2は、空気清浄フィルタ 4を収納するスペース 15を部分的に画定する 役割もする。仕切板 2はさらに、遠心ファンの吸込側と吹出側を区画する役割、すな わち遠心ファン 5の前方の領域と側方の領域を区画する役割をする。

[0013] フロントパネル 3は、フラットな前面を有する板部 31と、板部 31の左右両縁から後方 に延びるように折り曲げ形成された折曲部 32とを備える。フロントパネル 3は、仕切板 2の前面に両折曲部 32の先端が当接するようして、図示しない適宜の手段により本 体筐体 1又は仕切板 2に対して取り外し可能に取り付けられている。そのため、仕切 板 2とフロントパネル 3の間には、折曲部 32の寸法に応じた大きさの間隙 7が形成さ れている。この間隙 7は、フロントパネル 3と仕切板 2の両上端の間に形成されたスリツ ト状の上側空気吸込口 8、及びフロントパネル 3と仕切板 2の両下端の間に形成され たスリット状の下側空気吸込口 9を通じて空気清浄機の外側に連通して V、る。

[0014] 次に、本実施形態に係る空気清浄機の運転動作について説明する。

図示しない運転スィッチが投入されることにより、ファンモータ 55が駆動されて遠心 ファン 5の回転が開始されるとともに、電源を必要とする静電集塵フィルタ部などを備 えた空気清浄フィルタ 4の作動が開始される。遠心ファン 5が回転することにより、フロ ントパネル 3と仕切板 2の両上端の間の空気吸込口 8を通じて空気清浄機の内側に 室内空気が吸い込まれる。また、電装品収納部 12の前面の凹部 13及びフロントパネ ル 3と仕切板 2の両下端の間の空気吸込口 9を通じても空気清浄機の内側に室内空 気が吸い込まれる。

[0015] このようにして両空気吸込口 8, 9力、ら吸い込まれた室内空気は、フロントパネル 3と 仕切板 2の間の間隙 7、プレフィルタ 6、ベルマウス 22を順次に通過する。その後、フ アン吸込口 53から遠心ファン 5に吸い込まれ、回転する羽根車 51により遠心ファン 5 の径方向に沿って遠心ファン 5から吹き出される。プレフィルタ 6を通過する過程で、 空気中の大きな埃やペットの毛などがプレフィルタ 6に捕集されるとともに、捕集され た埃などに付着している細菌ゃカビなどの微生物はプレフィルタ 6中のカテキン成分 により殺菌される。

[0016] 遠心ファン 5から径方向に吹き出された空気は、左右の空気清浄フィルタ 4を通過さ せられる。空気清浄フィルタ 4を通過する過程で、空気中の浮遊ウィルスがバイオ抗 体フィルタ部に吸着されるとともに、空気中の埃や花粉が静電集塵フィルタ部に吸着 される。さらに、空気清浄フィルタ 4の脱臭フィルタ部では、空気中の臭気成分が分解 されるとともに、空気中の細菌やカビが吸着除去される。空気清浄フィルタ 4を通過し て清浄化された空気は左右の空気吹出口 18から空気清浄機の外側に吹き出される 。図 2及び図 4中の太!/、実線の矢印は空気の流れを示す。

[0017] 図 5に示すように、空気清浄機を部屋 Rの壁面のうちの一つの中央に配置して使用 したとする。空気清浄機が正面から室内空気を取り込んで左右の空気吹出口 18から 清浄化された空気を吹き出すため、図 5中に矢印 Fで示すような、部屋 Rの壁面に沿 つた周辺部から空気清浄機の正面に向力、う空気の循環が室内には起こる。その結果 、効率よく室内全体の空気の清浄化が行われる。

[0018] 本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。

空気清浄フィルタ 4は遠心ファン 5の左右に並べて配置されており、空気清浄フィノレ タ 4と遠心ファン 5が空気清浄機の奥行き方向に並んではいない。そのため、本体筐 体 1の奥行き寸法を小さくすることが可能であり、より薄型の空気清浄機の提供が可 能である。また、遠心ファン 5の吹出側に空気清浄フィルタ 4が配置されているため、 空気清浄フィルタ 4による吸音効果や遮音効果により、空気清浄機の騒音は低減さ れる。

[0019] フロントパネル 3の前面がフラットであるため、空気清浄機のデザイン性が向上する とともに、フロントパネル 3の清掃及びメンテナンスは容易である。本実施形態の場合 、空気清浄機の内側に室内空気を取り込むための空気吸込口 8, 9をフロントパネル 3と仕切板 2の両下端の間及び両上端の間にそれぞれ形成する構成が採用されてい るため、フロントパネル 3の前面をフラットにすることが可能となっている。

[0020] 空気清浄フィルタ 4は本体筐体 1内の左方及び右方にそれぞれ配置されている。こ のように本体筐体 1内の複数の位置に空気清浄フィルタ 4を配置させることは、空気 清浄機の空気清浄効率を向上させる上で有効である。

[0021] 左右の空気清浄フィルタ 4は、互いに同一の形状及びサイズを有しているため、両 フィルタ 4の風速分布を互いに一致させることが容易である。このことは、空気清浄機 の空気清浄効率を向上させる上で有効である。

[0022] 空気清浄機の内側に室内空気を取り込むための空気吸込口 8, 9がフロントパネル

3と仕切板 2の両下端の間及び両上端の間に設けられると共に、空気清浄フィルタ 4 により清浄化された空気を空気清浄機の外側に吹き出すための空気吹出口 18は、 空気清浄機の本体筐体 1の左右両側面に設けられている。このような構成が採用さ れていることにより、空気吸込口 8, 9と空気吹出口 18との間のショートサーキットを避 けながら、清浄化された空気を左右対称的に吹き出すことができる。また、このような 構成は、左右の空気清浄フィルタ 4の風速分布を互いに一致させることを容易にもす [0023] 図 5に示すように、空気清浄機を部屋 Rの壁面のうちの一つの中央に配置して使用 した場合、図 5中に矢印 Fで示すような、部屋 Rの壁面に沿った周辺部から空気清浄 機の正面に向力、う空気の循環が室内には起こる。その結果、効率よく室内全体の空 気の清浄化が行われる。

[0024] 本体筐体 1からフロントパネル 3及び仕切板 2を取り外すことにより、空気清浄フィノレ タ 4の交換や遠心ファン 5の清掃及びメンテナンスを容易に行うことができる。

空気清浄フィルタ 4が集塵と脱臭の双方の機能を備えた多機能であるため、空気清 浄機は拡大した用途で有用である。

[0025] 空気清浄機に取り込まれた室内空気はプレフィルタ 6を通過してから遠心ファン 5に 取り込まれる。そのため、糸くずなどの大きなごみが遠心ファン 5に吸い込まれること が防止される。また、遠心ファン 5へと吸い込まれる空気がプレフィルタ 6により整流さ れるため、遠心ファン 5の吸込抵抗が減少し、遠心ファン 5の騒音は低減される。

[0026] 遠心ファン 5としてターボファンを採用することにより、空気清浄機の運転効率は向 上し、省エネ化を図ることができる。

上記の実施形態は次のように変形されてもよい。

[0027] (変形例 1)

上記の実施形態にお V、ては、空気清浄フィルタ 4が静電集塵フィルタ部及び脱臭 フィルタ部を備える力 S、何れか一方のフィルタ部を省略してもよい。あるいは、静電集 塵フィルタ部に代えて、例えば HEPA (High Efficiency Particulate Air)フィルタから なる別の集塵フィルタ部を空気清浄フィルタ 4が備えてもよい。

[0028] (変形例 2)

遠心ファン 5は、ターボファンの代わりに図 6に示すようなラジアルファン 5aによって 構成されてもよい。遠心ファン 5としてラジアルファン 5aを用いた場合には、遠心ファ ン 5からの吹出気流のうち周方向成分が少なくなるため、遠心ファン 5への吸込気流 が遠心ファン 5からの吹出気流によって乱されるおそれは小さくなる。この結果、遠心 ファン 5の吸込抵抗が減少し、遠心ファン 5の騒音は低減される。

[0029] (変形例 3) 上記の実施形態の空気清浄機は床置型である力 壁掛型あるいは天井吊型であ つてもよい。その場合、凹部 13を介することなくフロントパネル 3と仕切板 2の両下端 の間の空気吸込口 9から直接に空気清浄機の内側に室内空気が吸い込まれるよう、 電装品収納部 12の奥行き寸法 (厚み）を薄型部 11のそれと同じに変更する力、、ある いは電装品収納部 12を本体筐体 1の別の位置に設けるように変更してもよい。壁掛 型あるいは天井吊型の場合であっても、床置型の場合と同様、空気清浄機が薄型で あるため、室内に設置して使用した場合にユーザが感じる圧迫感は少ない。

[0030] (変形例 4)

図 7に示すように、空気清浄機の内側に室内空気を取り込むための補助空気吸込 口として、フロントパネル 3の左右両側に縦長のスリット 33を設けてもよい。この場合、 遠心ファン 5の吸込抵抗が減少する。これは、空気清浄機の省エネ化を図る上で有 利である。

[0031] (変形例 5)

上記の実施形態においては、空気清浄フィルタ 4が本体筐体 1内の左方及び右方 に配置されており、空気清浄フィルタ 4により清浄化された空気は、本体筐体 1の左 右両側面に設けられた空気吹出口 18から空気清浄機の外側へ吹き出される。このよ うな構成は、図 5に示すように空気清浄機を室内の壁の中央に配置して使用する場 合、特に空気清浄機と天井との間にスペースをあまり設けないようにして空気清浄機 を壁に掛けて使用する場合に好ましい。

[0032] しかしながら、空気吹出口 18の一方が壁に面するようにして室内のコーナー部に 空気清浄機を床置きして使用した場合には、室内の空気の循環が滞るおそれがある 。従って、このような設置の仕方での使用に予め備えて、空気清浄フィルタ 4を本体 筐体 1内の左方及び右方だけでなく本体筐体 1内の上方にも配置可能に構成し、ュ 一ザがその中から自由に空気清浄フィルタ 4の配置位置を選択することができるよう にしてもよい。この場合、本体筐体 1の左右両側面だけでなく上面にも空気吹出口 1 8が設けられる。ただし、空気清浄フィルタ 4の取り付けが可能な本体筐体 1内の位置 のうち空気清浄フィルタ 4が取り付けされな力、つたところに対応する空気吹出口 18を 塞ぐための蓋を用意しておくことが好ましい。また、本体筐体 1の上面に空気吹出口 1 8を設けた場合には、この空気吹出口 18と上側空気吸込口 8との間のショートサーキ ットを防止するために、フロントパネル 3に板部 31の上縁から後方に延びる折曲部を 形成して上側空気吸込口 8を塞ぐことが好まし!/、。上側空気吸込口 8を塞!/、だ場合に は、フロントパネル 3の左右両側に、図 7において参照符号 33で示されるのと同様の 縦長スリットを形成することが好ましい。

[0033] 以上の構成を採用した場合、例えば図 8 (a)に示すように、右側の空気吹出口 18 が壁に面するようにして部屋 Rのコーナー部に空気清浄機を床置きして使用するとき には、右側の空気吹出口 18が蓋で塞がれる。また、図 8 (b)に示すように、本体筐体 1内の左方と上方に空気清浄フィルタ 4が配置される。一方、図 9 (a)に示すように、 左側の空気吹出口 18が壁に面するようにして部屋 Rのコーナー部に空気清浄機を 床置きして使用する場合には、左側の空気吹出口 18が蓋で塞がれる。また、図 9 (b) に示すように、本体筐体 1内の右方と上方に空気清浄フィルタ 4が配置される。このよ うにして空気清浄機を使用することにより、室内の空気は良好に循環される。

[0034] (変形例 6)

また、空気清浄機を室内の壁の中央で床置きして使用する場合、図 10に示すよう に、空気清浄フィルタ 4を本体筐体 1内の左方及び右方だけでなく上方にも配置して もよい。この場合、本体筐体 1の左右両側面だけでなく上面にも空気吹出口 18が設 けられる。また、この空気吹出口 18と上側空気吸込口 8との間のショートサーキットを 防止するために、フロントパネル 3に板部 31の上縁から後方に延びる折曲部を形成 して上側空気吸込口 8は塞がれる。さらに、フロントパネル 3の左右両側に、図 7にお いて参照符号 33で示されるのと同様の縦長スリットが形成される。この場合、空気清 浄機の空気清浄効率が向上する。

[0035] (変形例 7)

上記の実施形態では、フロントパネル 3及び仕切板 2を本体筐体 1から取り外した状 態において空気清浄フィルタ 4を着脱することができるように構成されている力 少な くとも仕切板 2を本体筐体 1に取り付けた状態のまま空気清浄フィルタ 4を着脱するこ とができるように構成されてもよい。具体的には、図 11に示すように、空気清浄フィノレ タ 4を揷入できる大きさのサービス孔 23を仕切板 2の左右両側に設ける。各サービス 孔 23は、サービス孔 23の周囲の仕切板 2の部分にねじ 27を使ってサービス蓋 26を 取り付けることによって閉じられる。ねじ 27は、仕切り板 2の前方から後方に向力 て 揷入される。各サービス蓋 26の背面には、空気清浄フィルタ 4が取り外し可能に取り 付けられる。

Claims

請求の範囲

[1] 本体筐体と、

本体筐体内の略中央に配置された遠心ファンであって、遠心ファンは、空気清浄 機の奥行き方向に延びる回転軸と、空気清浄機の正面を向いたファン吸込口とを有 し、ファン吸込ロカ、ら遠心ファンに吸い込まれる空気は、遠心ファンの回転軸に直交 する方向に遠心ファンから吹き出されることと、

遠心ファンの回転軸に直交する方向において遠心ファンと並んで配置された空気 清浄フィルタと、

ファン吸込口に連通するようにして遠心ファンの前方に設けられた空気吸込口であ つて、遠心ファンが回転することによって空気吸込口を通じて空気清浄機の内側に 空気が吸い込まれることと、

空気清浄フィルタにより清浄化された空気を空気清浄機の外側 吹き出すべく空 気清浄フィルタに対応して設けられた空気吹出口と

を備えることを特徴とする空気清浄機。

[2] 本体筐体は、前面が開放された略箱形状を有し、空気清浄機は、本体筐体の前面 に取り付けられた仕切板と、仕切板の前面に取り付けられたフロントパネルとをさらに 備え、フロントパネルと仕切板の間には所定の間隙が形成され、遠心ファンのファン 吸込口に対応する仕切板の部分にはベルマウスが形成され、フロントパネルと仕切 板の間の前記間隙は空気吸込口に連通して!/、る請求項 1に記載の空気清浄機。

[3] 仕切板は本体筐体からの取り外しが可能であり、仕切板を本体筐体から取り外した ときには空気清浄機の正面から空気清浄フィルタを取り外すことができるように構成さ れて V、る請求項 2に記載の空気清浄機。

[4] 前記空気清浄フィルタは、本体筐体内の左方、右方及び上方のうちの少なくとも二 つに配置され、前記空気吹出口は、空気清浄フィルタに対応して本体筐体の左側面 、右側面及び上面のうち少なくとも二つに設けられている請求項 1〜3の何れか一項 に記載の空気清浄機。

[5] 本体筐体内の左方、右方及び上方はいずれも空気清浄フィルタを配置することが 可能に構成されており、その中から選択される任意の二つに空気清浄フィルタは配 置されて 、る請求項 4に記載の空気清浄機。

[6] 前記空気清浄フィルタは本体筐体内の左方、右方及び上方に配置され、前記空気 吹出口は、空気清浄フィルタに対応して本体筐体の左側面、右側面及び上面に設 けられている請求項 1〜3の何れか一項に記載の空気清浄機。

[7] 空気清浄フィルタは互いに略同一の形状及びサイズを有して!/、る請求項 4〜6の何 れか一項に記載の空気清浄機。

[8] 空気吸込口は、フロントパネルと仕切板の対応する端部同士の間にスリット状に形 成されている請求項 2〜7の何れか一項に記載の空気清浄機。

[9] 前記空気清浄フィルタは本体筐体内の左方及び右方に配置され、前記空気吹出 口は、空気清浄フィルタに対応して本体筐体の左側面及び右側面に設けられ、前記 空気吸込口は、フロントパネルと仕切板の両上端の間及びフロントパネルと仕切板の 両下端の間にスリット状に形成されている請求項 1〜3の何れか一項に記載の空気 清浄機。

[10] フロントパネルの左右両側には縦長のスリットが形成されており、遠心ファンが回転 することによって空気吸込口だけでなくこのスリットを通じても空気清浄機の内側に空 気が吸い込まれる請求項 2〜9の何れか一項に記載の空気清浄機。

[11] 空気清浄フィルタは略直方体状の外形形状を有し、空気清浄フィルタは、互いに 相対して位置する空気流入側面及び空気流出側面を有し、かつ、この両側面が本 体筐体の前面と直交するようにして配置されている請求項 2〜； 10の何れか一項に記 載の空気清浄機。

[12] 仕切板の前面にはベルマウスを覆うようにしてプレフィルタが取り付けられている請 求項 2〜 11の何れか一項に記載の空気清浄機。

[13] 空気清浄フィルタは、集塵フィルタ部及び脱臭フィルタ部の少なくとも何れか一方を 備えている請求項 1〜； 12の何れか一項に記載の空気清浄機。

[14] 遠心ファンはターボファンによって構成されている請求項 1〜； 13の何れか一項に記 載の空気清浄機。

[15] 遠心ファンはラジアルファンによって構成されている請求項 1〜； 14の何れか一項に 記載の空気清浄機。