WO2008059822A1

WO2008059822A1 - Élément de raccord de joint de tuyau

Info

Publication number: WO2008059822A1
Application number: PCT/JP2007/071979
Authority: WO
Inventors: Hiroyuki Kitagawa
Original assignee: Nitto Kohki Co., Ltd.
Priority date: 2006-11-17
Filing date: 2007-11-13
Publication date: 2008-05-22
Also published as: TWI336382B; EP2085677A1; KR101102290B1; JP3909339B1; EP2085677A4; CN101568759A; KR20090081397A; EP2085677B1; JP2008128285A; US20100051129A1; US8196606B2; TW200839135A; CN101568759B

Description

明細書

管継手の継手部材

技術分野

[0001] 本発明は、管継手における継手部材に係り、特に、筒状の継手本体の半径方向中央部に内側弁座部材を設け、該内側弁座部材に対応する継手本体の内周面の位置に外側弁座部材を設けると共に、同継手本体内に筒状又は環状の弁部材を設け、該弁部材が内側及び外側弁部材に係合して当該継手本体の流路を閉じる閉止位置と、同弁部材から離れて流路を開放する開放位置との間で軸線方向で変位可能とした継手部材に関する。

背景技術

[0002] 管継手の雄型及び雌型の継手部材は、通常、筒状の継手本体の内部に流路の開閉を行うための弁手段が設けられている。弁手段には、種々の形式がある力筒状の弁部材を継手本体の内周面と摺動可能とするとともに、該筒状本体の半径方向中央位置に弁座部材を設定し、該弁部材が流路閉止位置にあるときには、該弁座部材に密封係合して流路を閉止するようにしたものがある。この形式の継手部材においては、 0リングなどのシール部材カ s、弁部材の外周面と筒状本体の内周面との間に設定され、雄型及び雌型部材の間の隙間から流体が漏れるのを防ぐようにする（例えば、米国特許第 4、 936、 345号)。また、シール部材を用いる代わりに、弁部材自体をゴムなどで形成してシール部材を兼ねるようにしたものもある（例えば、実開昭 64— 4979 1号)。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] し力、し、上記のようにして漏れを防止するようにした継手部材においては、次のような問題があることが分力、つた。

[0004] すなわち、弁部材が流路閉止位置となったときの密封は、弁部材が外側及び内側弁座部と密封係合することにより、具体的には、外側及び内側弁座部と当該弁部材との間で環状の外側及び内側シール部材を挟着することによって行われる力弁部材が外側及び内側シール部材を同時に押圧開始するようにすることは、製作上、難しぐこのため一方のシール部材が早く押圧され、他方のシール部材が適正な密封作用を行なうのに必要な押圧がなされる前に、当該弁部材の動きが停止されてしまうということが生じやすい。

[0005] 本発明は、このような点を解消することができる継手部材を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

[0006] すなわち、本発明は、

雄型部材受入部（以下に述べる実施例の説明では参照番号 30で示す）、及び、該雄型部材受入部（30)に受け入れた雄型継手部材（14)の流体通路に連通される流体通路部（32)を備える筒状の継手本体（34)と、

該継手本体内に設けられて、該流体通路部（32)の開閉を行なう弁手段とを有し、

該弁手段が、

該継手本体の内周面に該雄型部材受入部（30)を囲むように突設された外側弁座部（38)と、

該継手本体（34)内部で、該外側弁座部（38)との間に環状の弁開口（40)を形成する内側弁座部（42)と、

該継手本体（34)内部にその軸線方向で変位可能に設けられ、該外側及び内側弁座部（38、 42)に係合して該弁開口（40)を閉じる閉止位置（図 1)と、該外側及び内側弁座部から離れて該弁開口を開放する開放位置（図 2)との間で変位可能とされた環状の弁部材 (44)と、

該弁部材を該閉止位置に向けて付勢するパネ（46)と、

該弁部材 (44)が該閉止位置（図 1)にあるときに、該弁部材 (44)の外周面と該外側弁座部との間で挟着されて該外周面と該外側弁座部との間を密封する外側環状シール部材（56)と、

該内側弁座部（42)よりも半径方向外側の位置で該弁部材に固着された内側環状シール部材 (60)であって、該内側弁座部（42)の該弁開口（40)を画定して!/、る環状面（同実施例にぉレ、ては円筒状面 42— 1として具体化して!/、る）よりも半径方向内側まで延び、該外側環状シール部材が該弁部材の外周面と該外側弁座部との間で挟着されたときに該内側弁座部に係合し湾曲するようにして弾性変形され該内側弁座部に押圧されて該内側弁座部と該弁部材の内周面との間を密封する内側環状シ一ル部材（60)と、

を有することを特徴とする雌型継手部材を提供する。

[0007] 具体的には、外側環状シール部材（56)は、弁部材の外周面（54)に設けることができる。

[0008] すなわち、この雌型継手部材においては、弁部材が該閉止位置になり外側環状シ一ル部材（56)が該弁部材の外周面と該外側弁座部（38)との間で挟着されたときに、内側環状シール部材（60)が該内側弁座部（42)に係合し湾曲するようにして弾性変形され内側弁座部に押圧されて内側弁座部と弁部材の内周面との間を密封するようにしているので、外側環状シール部材は、内側環状シール部材が内側弁座部材と係合したあとでも、適正な密封作用を行なう状態まで押圧されることが可能である。

[0009] 具体的には、弁部材の内周面が、当該弁部材が該閉止位置（図 1)となったときに、該内側弁座部の該弁開口を画定している環状面に沿って押進められる環状軸線方向面（54— 4)と、該環状軸線方向面よりも該開放位置側で半径方向外側に延びる環状半径方向面（54— 5)を有し、

該内側環状シール部材（60)が、該弁部材の該環状軸線方向面（54— 4)よりも該開放位置側において該弁部材に固着された固着部（60— 1)と、該固着部から該弁部材の該環状半径方向面に沿って半径方向内方に延び該弁部材の該環状軸線方向面（54— 4)よりも半径方向内側にまで延びるようにされた延長部（60— 2)とを有し該弁部材が該閉止位置になるときで、該外側環状シール部材（56)が該外側弁座部に押圧されながら該弁部材の該環状軸線方向面が該内側弁座部の該環状面の内側に押進められるときに、該延長部（60— 2)が該内側弁座部に係合して湾曲し該弁部材の該環状半径方向面から離れるように弾性変形するようにすることができる。

[0010] 具体的には、弁部材が該閉止位置に近づくときに、延長部（60— 2)が内側弁座部に係合し、次いで外側環状シール部材（56)が外側弁座部に係合し、弁部材が更に該閉止位置に近づくに従って、外側環状シール部材が外側弁座部に押圧されながら延長部（60— 2)が弁部材の環状半径方向面（54— 5)力、ら離れるように湾曲して弾十生変形するようにすることカでさる。

[0011] すなわち、内側環状シール部材（60)の延長部（60— 2)が初めに内側弁座部（42 )に係合するようにすることにより、外側環状シール部材（56)が該弁部材の外周面と該外側弁座部との間で挟着され密封作用を行うようになるまでに、弁部材の内周面と内側弁座部との間の十分な密封作用が生じるようにするものである。

[0012] 本発明は更に、

雄型部材受入部（30)、及び、該雄型部材受入部（30)に受け入れた雄型継手部材（14)の流体通路に連通される流体通路部（32)を備える筒状の継手本体と、該継手本体内に設けられて、該流体通路部（32)の開閉を行なう弁手段とを有し、

該弁手段が、

該継手本体（34)の内周面に該雄型部材受入部（30)を囲むように突設された外側弁座部（38')と、

該継手本体内部で、該外側弁座部（38')との間に環状の弁開口（40)を形成する内側弁座部（42')と、

該継手本体内部にその軸線方向で変位可能に設けられ、該外側及び内側弁座部に係合して該弁開口を閉じる閉止位置と、該外側及び内側弁座部から離れて該弁開口を開放する開放位置との間で変位可能とされた環状の弁部材 (44Ίと、該弁部材を該閉止位置に向けて付勢するパネ（46)と、

該弁部材が該閉止位置にあるときに、該弁部材の内周面と該内側弁座部との間で挟着されて該内周面と該内側弁座部との間を密封する内側環状シール部材（60Ί と、

該外側弁座部よりも半径方向内側の位置で該弁部材に固着された外側環状シール部材（56')であって、該外側弁座部の該弁開口を画定して!/、る環状面（38'— 1) よりも半径方向外側まで延び、該内側環状シール部材が該弁部材の内周面と該内側弁座部との間で挟着されたときに該外側弁座部に係合し湾曲するように弾性変形され該外側弁座部に押圧されて該外側弁座部と該弁部材の外周面との間を密封する外側環状シール部材（56 と、

を有することを特徴とする雌型継手部材を提供する。

[0013] すなわち、この雌型継手部材では、上述の雌型継手部材における外側環状シール部材及び外側弁座部と内側環状シール部材と内側弁座部との構成を逆にしており、このような構成にしても上述と同様の作用効果を得ることができる。

[0014] 更に、本発明は

雄型部材受入部（30)、及び、該雄型部材受入部（30)に受け入れた雄型継手部材（14)の流体通路に連通される流体通路部（32)を備える筒状の継手本体（34)と該継手本体内に設けられて、該流体通路部（32)の開閉を行なう弁手段とを有し、

該弁手段が、

該継手本体（34)の内周面に該雄型部材受入部（30)を囲むように突設された外側弁座部（38 )と、

該継手本体内部で、該外側弁座部との間に環状の弁開口を形成する内側弁座部 (42")と、

該継手本体内部にその軸線方向で変位可能に設けられ、該外側及び内側弁座部に係合して該弁開口を閉じる閉止位置と、該外側及び内側弁座部から離れて該弁開口を開放する開放位置との間で変位可能とされた環状の弁部材 (44")と、該弁部材を該閉止位置に向けて付勢するパネ（46)と、

該内側弁座部よりも半径方向外側の位置で該弁部材に固着された内側環状シール部材（60 )であって、該内側弁座部の該弁開口を画定して!/、る環状面（42 — 1)よりも半径方向内側まで延び、該弁部材が該閉止位置にあるときに、該内側弁座部に係合し湾曲するように弾性変形され該内側弁座部に押圧されて該内側弁座部と該弁部材の内周面との間を密封する内側環状シール部材（6(Τ と、

該外側弁座部よりも半径方向内側の位置で該弁部材に固着された外側環状シール部材（56 )であって、該外側弁座部の該弁開口を画定して!/、る環状面（38 — 1)よりも半径方向外側まで延び、該弁部材が該閉止位置にあるときに、該外側弁座部に係合し湾曲するように弾性変形され該外側弁座部に押圧されて該外側弁座部と該弁部材の外周面との間を密封する外側環状シール部材（56 )と、

を有することを特徴とする雌型継手部材を提供する。

[0015] すなわち、この雌型継手部材では、上述した特徴ある弁構造を、内側及び外側環状シール部材に適用したものであり、適正な密封を可能にする。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]本発明に係る管継手であって、雌型及び雄型継手部材が相互に離されている状態を示す図である。

[図 2]同雌型及び雄型継手部材が連結された状態を示す図である。

[図 3a]連結されていた雄型継手部材が引き抜かれつつある雌型継手部材の断面図であり、弁手段が閉止位置に戻り始め、内側環状シール部材が内側弁座部に接触した状態を示す図である。

[図 3b]図 3aの要部を拡大して示した部分断面図である。

[図 4a]図 3aと同様の図であり、弁手段が閉止位置となったときの状態を示す図である

[図 4b]図 4aの要部を拡大して示した部分断面図である。

[図 5a]図 4aと同じ状態の図であるが、雌型継手部材内の流体圧力により、内側環状シール部材が更に弾性変形した状態を示す図である。

[図 5b]図 5aの要部を拡大して示した部分断面図である。

[図 6]内側環状シール部材の取付け構造の変形例を示す図である。

[図 7]内側環状シール部材の取付け構造の更に別の例を示す図である。

[図 8]他の実施例に係る雌型継手部材の要部を示す断面図である。

[図 9]更に他の実施例に係る雌型継手部材の要部を示す断面図である。

[図 10]更に他の実施例に係る雌型継手部材の要部を示す断面図である。

発明を実施するための最良の形態

[0017] 以下、本発明に係る雌型継手部材の実施形態につき説明する。 [0018] 図 1は、本発明に係る雌型継手部材 12及び雄型継手部材 14を備える管継手 10を示している。

[0019] 雄型継手部材 14は、筒状の継手本体 20と、該継手本体の流体通路の開閉を行なう弁部材 22と、該弁部材を該継手本体の軸線方向で変位可能に支持する支持部材 24と、該弁部材 22を継手本体の端部開口内側に形成された弁座 26に押圧する圧縮パネ 28とを有する。

[0020] 雌型継手部材 12は、雄型部材受入部 30、及び、該雄型部材受入部 30に受け入れた雄型継手部材 14の流体通路に連通される流体通路部 32を備える筒状の継手本体 34と、該継手本体内に設けられて、該流体通路部の開閉を行なう弁手段 36とを有する。

[0021] 弁手段 36は、図 3a乃至図 5bに明瞭に示すように、継手本体 34の内周面に雄型部材受入部 30を囲むように突設された外側弁座部 38と、継手本体 34内部で、外側弁座部 38との間に環状の弁開口 40を形成する内側弁座部 42と、継手本体 34内部にその軸線方向で変位可能に設けられ、外側及び内側弁座部 38、 42に係合して弁開口 40を閉じる閉止位置（図 1)と、外側及び内側弁座部 38、 42から離れて弁開口を開放する開放位置（図 2)との間で変位可能とされた弁部材 44と、弁部材 44を該閉止位置に向けて付勢する圧縮パネ 46とを有する。

[0022] 具体的には、継手本体 34は、雄型部材受入部 30を有する第 1筒状部材 48と、該第 1筒状部材 48に連結された第 2筒状部材 50とから構成されており、内側弁座部 42 は、第 2筒状部材 50の閉止された先端（図で見て右端)外周に形成されている。第 2 筒状部 50の側壁には連通路 52が形成されており、後端 (左端）は図示しないホースが連結されるようになっている。

[0023] 弁部材 44は、その外周面 54に外側環状シール部材 56、内周面 58に内側環状シ一ル部材 60が設けられて!/、る。

[0024] 外周面 54は、外側弁座部 38の傾斜面 62に略平行にされた傾斜面 54— 1と、その前端から前方（図で見て右方）に伸張し、外側弁座部 38の（内側弁座部 42との間に開口 40を形成している）円筒状内周面 64の内側を該円筒状内周面 64に近接して延びる円筒状面 54— 2と、傾斜面 54— 1の後端から後方に伸張し第 1筒状部材 48の内周面に近接した円筒状面 54— 3とを有し、傾斜面 54— 1は圧縮ばね 46によって、外側弁座部 38の傾斜面 62に向けて付勢されており、外側環状シール部材 56は、該傾斜面 54— 1に形成されたシール収納溝 66に収納されている。尚、シール収納溝 6 6を傾斜面 54— 1に形成せず、傾斜面 62に形成し、外側環状シール部材 56を収納するようにしてあよレヽ。

[0025] 内周面 58は、内側弁座部 42の弁開口 40を画定している円筒状面 42— 1の半径方向外側位置で該円筒状面に近接した第 1円筒状面 54— 4から後方に向けて順に、第 1半径方向面 54— 5、第 2円筒状面 54— 6、第 2半径方向面 54— 7、第 3円筒状面 54— 8を有しており、内側環状シール 60は第 2円筒状面 54— 6に固着された固着部 60— 1と、該固着部から半径方向内方に延びた環状の延長部 60— 2とを有しており、該延長部 60— 2は、内側弁座部 42の円筒状面 42— 1よりも内側に伸張している

〇

[0026] 該弁部材が該閉止位置になるときに、図 3a乃至図 5bに示すように、該外側環状シ一ル部材 56が該外側弁座部 38に押圧されながら、該弁部材の延長部 60— 2が内側弁座部 42に係合して弾性変形するようにされている（図 4a、図 4b)。

[0027] 図示の雌型継手部材 12は、継手本体 34の内周面の外側弁座部 38及び内側弁座部 42よりも入口側に 0リング 68が設けられており、雄型継手部材 14が雌型継手部材 12に揷入連結されて、外側及び内側環状シール部材 56、 60と外側及び内側弁座部 38、 42との密封係合が解除されたときに、雄型継手部材の外周面に密封係合することにより、流体が雌型継手部材 12の内周面と雄型継手部材 14の外周面との間の隙間を通り、外部へ漏れ出すのを防ぐようにしている。また、継手本体 34には半径方向に変位可能にされた施錠子 70が設けられ、雌型継手部材に揷入された雄型継手部材の外周面に形成されて!/、る施錠子溝 72に係合して、雄型継手部材が雌型継手部材に固定されるようになっている。図中、 74は、該施錠子 70を施錠溝 72に押圧- 押圧解除するためのスリーブである。

[0028] 図 3乃至図 5bは、図 2に示す連結状態にあった雄型継手部材 14を雌型継手部材 12から引き抜いたときの、弁部材 44及び外側及び内側シール部材 56、 60の動きを示している。 [0029] すなわち、弁部材 44が閉止位置に近づくと、先ず、弁部材 44の外周面の円筒状面 54— 2及び内周面の第 1円筒状面 54— 4が弁開口 40内に進められ、先ず、内側環状シール部材 60の延長部 60— 2が内側弁座部 42に当接する。弁部材 44が更に閉止位置に向けて進むと、外側環状シール部材 56が外側弁座部 38の傾斜面 62に係合して押圧され、同時に、内側環状シール部材 60の延長部 60— 2が内側弁座部 42に係合しながら湾曲し該弁部材の該環状半径方向面から離れるように弾性変形する。これにより、外側環状シール部材 56の外側弁座部 38との密封係合は完成し、また、内側環状シール部材 60の内側弁座部 42との密封係合も完成する（図 4a、図 4 b)。このとき、雌型継手部材 12内に流体圧があるときには、内側環状シール部材 60 は、該流体圧力により押圧されて図 5に示す如き状態とされ、より確実な密封を可能とする。

[0030] 以上、本発明に係る継手部材にっき説明した力 S、本発明はこれに限定されるものではなぐ例えば、図 8に示すように、外側環状シール部材 56'及び外側弁座部 38'と内側環状シール部材 60'及び内側弁座部 42'との構成を、上述したものとは逆にすること力 Sできる。また、上記実施例の内側環状シール部材 60及び内側弁座部 42の構成を、図 9に示すように、外側環状シール部材 56 及び外側弁座部 38'Ίこ適用することもでき、この場合は、外側及び内側の環状シール部材が所定の程度弾性変形したときに、弁部材自体が外側若しくは内側弁座部に係合するなどして、弁体の動きを停止させるようにすること力 S必要となる。また、図 6に示すように、第 2円筒状面 54 6を第 1半径方向面 54— 5側に延ばし、第 1半径方向面 54— 5の外周縁に沿って凹部 76を形成し、該凹部に嵌合される環状突起を内側環状シール部材 60に設けるようにすること力 Sできる。これは、第 2円筒状面 54— 6に塗布した接着剤が第 1半径方向面 54— 5に行かないようにするためのものである。また、内側環状シール部材 60を弁部材に固定するためには必ずしも接着剤を使用する必要はなぐ例えば、図 7に示すように、環状の断面 L字状の金具 80を用いて固定することもできる。また、図 10 に示すように、内側環状シール部材 60と外側環状シール部材 56とを一体に設けることもできる。

Claims

請求の範囲

[1] 雄型部材受入部、及び、該雄型部材受入部に受け入れた雄型継手部材の流体通路に連通される流体通路部を備える筒状の継手本体と、

該継手本体内に設けられて、該流体通路部の開閉を行なう弁手段と

を有し、

該弁手段が、

該継手本体の内周面に該雄型部材受入部を囲むように突設された外側弁座部と、該継手本体内部で、該外側弁座部との間に環状の弁開口を形成する内側弁座部と、

該継手本体内部にその軸線方向で変位可能に設けられ、該外側及び内側弁座部に係合して該弁開口を閉じる閉止位置と、該外側及び内側弁座部から離れて該弁開口を開放する開放位置との間で変位可能とされた環状の弁部材と、

該弁部材を該閉止位置に向けて付勢するパネと、

該弁部材が該閉止位置にあるときに、該弁部材の外周面と該外側弁座部との間で挟着されて該外周面と該外側弁座部との間を密封する外側環状シール部材と、該内側弁座部よりも半径方向外側の位置で該弁部材に固着された内側環状シール部材であって、該内側弁座部の該弁開口を画定している環状面よりも半径方向内側まで延び、該外側環状シール部材が該弁部材の外周面と該外側弁座部との間で挟着されたときに該内側弁座部に係合し湾曲するように弾性変形され該内側弁座部に押圧されて該内側弁座部と該弁部材の内周面との間を密封する内側環状シール部材と、

を有する雌型継手部材。

[2] 該外側環状シール部材が、該弁部材の外周面に設けられて!/、る請求項 1に記載の雌型継手部材。

[3] 該弁部材の内周面が、当該弁部材が該閉止位置になるときに、該内側弁座部の該弁開口を画定している環状面に沿って押進められる環状軸線方向面と、該軸線方向面よりも該開放位置側で半径方向外側に延びる環状半径方向面とを有し、

該内側環状シール部材が、該弁部材の該環状軸線方向面よりも該開放位置側において該弁部材に固着された固着部と、該固着部から該弁部材の該環状半径方向面に沿って半径方向内方に延び該弁部材の該内周面よりも半径方向内側にまで延びるようにされた延長部とを有し、

該弁部材が該閉止位置になるときで、該外側環状シール部材が該外側弁座部に押圧されながら該弁部材の該環状軸線方向面が該内側弁座部の該環状面の内側に押進められるときに、該延長部が該内側弁座部に係合して湾曲し該弁部材の該環状半径方向面から離れるように弾性変形するようにされている請求項 1に記載の雌型継手部材。

[4] 該弁部材が該閉止位置に近づくときに、該延長部が該内側弁座部に係合し、次いで該外側環状シール部材が該外側弁座部に係合し、該弁部材が更に該閉止位置に近づくに従って、該外側環状シール部材が該外側弁座部に押圧されながら該延長部が該弁部材の該環状半径方向面から離れるように湾曲し弾性変形するようにされている

ことを特徴とする請求項 3に記載の雌型継手部材。

[5] 雄型部材受入部、及び、該雄型部材受入部に受け入れた雄型継手部材の流体通路に連通される流体通路部を備える筒状の継手本体と、

を有し、

該弁手段が、

該弁部材を該閉止位置に向けて付勢するパネと、

該弁部材が該閉止位置にあるときに、該弁部材の内周面と該内側弁座部との間で挟着されて該内周面と該内側弁座部との間を密封する内側環状シール部材と、該外側弁座部よりも半径方向内側の位置で該弁部材に固着された外側環状シール部材であって、該外側弁座部の該弁開口を画定している環状面よりも半径方向外側まで延び、該内側環状シール部材が該弁部材の内周面と該内側弁座部との間で挟着されたときに該外側弁座部に係合し湾曲するように弾性変形され該外側弁座部に押圧されて該外側弁座部と該弁部材の外周面との間を密封する外側環状シール部材と、

を有することを特徴とする雌型継手部材。

雄型部材受入部、及び、該雄型部材受入部に受け入れた雄型継手部材の流体通路に連通される流体通路部を備える筒状の継手本体と、

を有し、

該弁手段が、

該弁部材を該閉止位置に向けて付勢するパネと、

該内側弁座部よりも半径方向外側の位置で該弁部材に固着された内側環状シール部材であって、該内側弁座部の該弁開口を画定している環状面よりも半径方向内側まで延び、該弁部材が該閉止位置にあるときに、該内側弁座部に係合し湾曲するように弾性変形され該内側弁座部に押圧されて該内側弁座部と該弁部材の内周面との間を密封する内側環状シール部材と、

該外側弁座部よりも半径方向内側の位置で該弁部材に固着された外側環状シール部材であって、該外側弁座部の該弁開口を画定している環状面よりも半径方向外側まで延び、該弁部材が該閉止位置にあるときに、該外側弁座部に係合し湾曲するように弾性変形され該外側弁座部に押圧されて該外側弁座部と該弁部材の外周面との間を密封する外側環状シール部材と、を有することを特徴とする雌型継手部材。