WO2008059690A1

WO2008059690A1 - Couche jetable de type culotte

Info

Publication number: WO2008059690A1
Application number: PCT/JP2007/070275
Authority: WO
Inventors: Toshifumi Otsubo
Original assignee: Uni-Charm Corporation
Priority date: 2006-11-15
Filing date: 2007-10-17
Publication date: 2008-05-22
Also published as: EA014863B1; MX2009005216A; EP2082713A4; TWI342765B; UA93593C2; US7594907B2; JP2008119408A; EG25693A; MY149789A; MA30989B1; JP4871099B2; US20080114321A1; KR20090077784A; AU2007320644B2; CN101534773A; CN101534773B; EP2082713A1; KR101275414B1; TW200847998A; EA200900543A1

Description

明細書

使レ、捨てのパンツ型おむつ

技術分野

[0001] この発明は、使い捨てのパンツ型おむつに関し、より詳しくは股下域の両側縁部を脚周りに密着させることが容易な前記パンツ型おむつに関する。

背景技術

[0002] 従来、使い捨ておむつにおける股下域の両側縁部分に脚周りに沿って延びるように弾性部材を伸長状態で取り付けることは周知である。この弾性部材は、それが収縮するときに股下域の両側縁部分を脚周りに密着させて体液が脚周りから漏れることを防止するように作用する。

[0003] 例えば、特表平 9 510385号公報（特許文献 1)に記載の開放型おむつは、吸収体を被覆する透液性の内方ケーシングシートの内面側に一対のフラップを有する。フラップは、おむつの縦方向対称軸の両側にあり、おむつの縦方向側縁に沿って内方ケーシングシートに接合されるとともに、縦方向側縁から縦方向対称軸に向かって横方向延びる部分が股部分にお!/、て連結されて!/、る。股部分の前方および後方においては、一対のフラップが横方向へ離間して尿を通過させることが可能な開口と、便を通過させることが可能な開口とを形成している。一対のフラップそれぞれには、これらの開口の縁に沿って前後方向へ延びる弾性糸が伸長状態で取り付けられている。弾性糸が収縮すると、おむつは、前後方向と幅方向とにおいて湾曲する。幅方向における湾曲は、おむつの両側を脚周りに密着させるように作用して、体液の脚周り力、らの漏れを防止することに役立つ。

特許文献 1 :特表平 9 510385号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] 前記従来のおむつでは、尿や便が開口を通過してから吸収体に吸収されるとレ、う予定どおりの流れ方をとらずにフラップの上に流れると、吸収体と接触する機会がなくなり、肌を汚すとか脚周りから漏れるという問題が生じる。 [0005] このような従来技術に鑑みて、この発明が課題とするところの一つは、おむつの股下城における両側縁部分を脚周りに密着させることが容易なパンツ型おむつの提供である。また、そのようなおむつに対して体液が脚周りから漏れることを防ぐ手段を提供することもこの発明の課題の一つである。

課題を解決するための手段

[0006] 前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、股下域と前記股下域の前方に形成された前胴周り域と前記股下域の後方に形成された後胴周り域とを有し、前記前胴周り域と前記後胴周り域との側縁部どうしが接合してパンツ型の肌被覆部が形成されており、前記股下域の幅方向中央域には、体液吸収性材料の集合体である体液吸収部を有し、前記体液吸収部の両側縁部にはシート材料によって形成されていて前記股下域の前後方向伸長された状態の弾性部材を含む防漏部を有する使レ、捨てのパンツ型おむつである。

[0007] 力、かるパンツ型おむつにおいて、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記前後胴周り域の内面どうしが重なり合うように畳まれた前記パンツ型おむつにおける前記股下域の内面には、前記股下域の底部から見て前記前胴周り域寄りの部位と前記後胴周り域寄りの部位とのそれぞれに、前記体液吸収部を横断して前記幅方向直状に延びていて両先端部分が前記防漏部に接合される一方、前記両先端部分の間が前記体液吸収部における前記内面から離間可能に形成されている前後一対の帯状部材が設けられ、前記帯状部材どうしが前記幅方向の中央部分にお V、てのみ接合して!/、て前記中央部分と前記両先端部分それぞれとの間にお!/、て離間している。

[0008] この発明の好ましい実施態様の一つでは、一対の前記帯状部材の間において、前記両先端部分が、前記パンツ型おむつの前記内面に沿う前後方向の寸法を二等分する幅方向中心線から等しい距離のところにある。

[0009] この発明の好ましい実施態様の一つにおいて、前記帯状部材が弹性的に伸長'収縮可能なものであって、前記幅方向伸長された状態にある。

[0010] この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記前胴周り域と前記後胴周り域の前記側縁部どうしが剥離可能かつ再結合可能に接合していて、はかせようとするときには予めパンツ型の形状をとらせるものである。

[0011] この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記防漏部が前記体液吸収部の両側部分から前記幅方向へ延びるように形成されたフラップである。

[0012] この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記防漏部が前記体液吸収部の両側部分において、前記内面から起立可能に形成された防漏カフである。発明の効果

[0013] この発明における使い捨てのパンツ型おむつは、前後胴周り域の内面どうしが重なり合うように畳まれた状態から、前後胴周り域が円形の胴周り開口を形成するように広力 ¾と、幅方向へ直状に延びていた前後一対の帯状部材が変形しておむつ内面から離間し、互いに接合している中央部分を V字形の谷底とするように前方に向かって拡開する V字形と後方に向かって拡開する V字形とを画く。その変形に伴って、体液吸収部の両側縁部に形成されている防漏部がおむつ着用者の脚周りに密着するように起立する。起立した防漏部は、脚周りからの体液の漏れを防止することができる。また、前方の帯状部材が画く V字形の内側には、おむつ着用者が排泄する尿を進入させ、後方の帯状部材が画く V字形の内側には、便を進入させること力 sできる。前後の帯状部材は、中央部分と先端部分との間において互いに離間して間隙を作るから

、 V字形の内側へ進入することのできなかった排泄物は、その間隙へ進入して、間隙の下方の体液吸収部に吸収される。

[0014] 帯状部材が伸長 ·収縮可能なものであって、それが伸長された状態でおむつに取り付けられている態様のこの発明では、帯状部材の収縮力によって防漏部が起立し易くなる。また、帯状部材は、身体に触れたときに伸長したり収縮したりするので、身体の動きの妨げになることがなレ、。

[0015] この発明におけるその他の実施態様と、それによつて得られる効果とは、以下において説明される。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]パンツ型おむつの斜視図。

[図 2]パンツ型おむつ部分破断斜視図。

[図 3]図 1のパンツ型おむつを伸展して示す図。 [図 4]実施態様の一例を示す図 1と同様な図。

[図 5]図 4のパンツ型おむつについての図 3と同様な図。

[図 6]図 4のパンツ型おむつの分解斜視図。

[図 7]体液吸収部の部分破断斜視図。

[図 8]図 7の VIII— VIII線切断面を示す図。

園 9]図 7の IX— IX線切断面を示す図。

園 10]図 7の X— X線切断面を示す図。

[図 11]実施態様の一例を示す図 1と同様な図。

符号の説明

1 パンツ型おむつ

1A 肌被覆部

1B 体液吸収部

6 股下域

7 前胴周り域

7a 側緣部

8 後胴周り域

8a 側縁部

14， 14， 14 弾性部材

L

21 c 中央部分

22c 中央部分

23 , 23 先端部分

R L

24 , 24 先端部分

R L

33 , 33 側縁部

R L

43， 43， 43 防漏部（フラップ）

L

62 底部

333 , 333 側縁部

R L

360, 360 , 360 防漏部（防漏カフ)

R L

371 弾性部材 H 距離

F

H 距離

B

X 幅方向

Y 前後方向

発明を実施するための最良の形態

[0018] 添付の図面を参照して、この発明に係る使い捨てのパンツ型おむつの詳細を説明すると、以下のとおりである。

[0019] 図 1は、着用状態にある使い捨てのパンツ型おむつ 1の斜視図であって、幅方向と前後方向と上下方向とが矢印 X, Υ, Ζで示されている。パンツ型おむつ 1は、股下域 6と、股下域 6の前方にある前胴周り域 7と、股下域 6の後方にある後胴周り域 8とがパンッ型の肌被覆部 1Aを形成している。前後胴周り域 7, 8は、側縁部 7a, 8aどうしが部位 9において溶着または接着により接合して胴周り開口 11を形成するとともに、股下域 6と協働して一対の脚周り開口 12を形成している。胴周り開口 11の周縁部を画成している前胴周りフラップ 41 と後胴周りフラップ 41 とには、前胴周り弾性部材 13

F B F

と後胴周り弾性部材 13とからなる胴周り弾性部材 13が伸長状態で取り付けられて

B

おり、脚周り開口 12の周縁部を画成している右脚周りフラップ 43 (図 3参照）と左脚

R

周りフラップ 43とには、右脚周り弾性部材 14 (図 3参照）と左脚周り弾性部材 14と

L R L

力もなる脚周り弾性部材 14が伸長状態で取り付けられている。

[0020] 図 2は、図 1のパンツ型おむつ 1を部分的に破断して示す図である。パンツ型おむつ 1は、内面側が透液性のトップシート 2によって形成されていて外面側が不透液性のバックシート 3によって形成されている肌被覆部 1Aと、これら両シート 2, 3間に介在する体液吸収部 1Bとを含んでいる。肌被覆部 1Aにおける前後胴周り弾性部材 13 , 13と右脚周り弾性部材 14と左脚周り弾性部材 14とは、トップシート 2とバックシ

F B R L

ート 3との間にあって、これら両シート 2, 3の少なくとも一方にホットメルト接着剤（図示せず）を介して接合している。ただし、図 1 , 2では、これら弾性部材 13 , 13 , 14 ,

F B R

14が収縮することによって、前後胴周りフラップ 41 , 41 と右脚周りフラップ 43と左

L F B R

脚周りフラップ 43とにギャザー 15， 16が形成されている。

L

[0021] パンツ型おむつ 1はまた、肌被覆部 1Aの他に、体液吸収部 1Bを横断して右脚周りフラップ 43と左脚周りフラップ 43との間に延びる帯状の前方横断部材 21と後方横

R L

断部材 22とを含んでいる。これら前方横断部材 21と後方横断部材 22とは、パンツ型おむつ 1の幅方向 Xの寸法を二等分する前後方向中心線 C C上に位置するそれぞれの中央部分 21c, 22cにおいて接着や溶着、両面粘着テープ等の接合手段（図示せず）を介して接合している。前方横断部材 21は、中央部分 21cを V字形の底部とするように右半体 21 と左半体 21 とが V字形を画いて前方へ延びていて、これら両

R L

半体 21 , 21 の先端部分 23 , 23のそれぞれが右脚周りフラップ 43と左脚周りフ

R L R L R

ラップ 43 との内面に接合している（図 3参照）。後方横断部材 22は、中央部分 22cを

L

V字形の底部とするように右半体 22と左半体 22とが V字形を画いて後方へ延びて

R L

いて、これら両半体 22 , 22の先端部分 24 , 24のそれぞれが右脚周りフラップ 43

R L R L

と左脚周りフラップ 43との内面に接合している（図 3参照）。右脚周りフラップ 43と

R L R

左脚周りフラップ 43とは、これら前方横断部材 21と後方横断部材 22とによって、パ

L

ンッ型おむつ 1の内側へ引つ張られて!/、る。

[0022] 体液吸収部 1Bは、パンツ型おむつ 1の幅方向 Xの中央に設けられた体液吸収性材料の集合体であって、粉砕パルプや高吸水性ポリマー粒子等からなる複数の体液吸収性パーティクル 4aがティシュぺ一パゃ不織布等であって透液性に優れた、より好ましくは透液性と液拡散性とに優れたシート材料 4bで被覆されて!/、る。

[0023] 図 3は、図 1 , 2のパンツ型おむつ 1において、前後胴周り域 7, 8の部位 9における接合を外すとともに、前方横断部材 21と後方横断部材 22との中央部分 21c, 22cどうしの接合を外して、股下域 6と前後胴周り域 7, 8とを幅方向 Xと前後方向 Yとに伸展することによって得られるパンツ型おむつ laの部分破断平面図である。図中の体液吸収部 1Bは、砂時計型を成していて幅方向 Xの中央域に位置し、幅方向 Xへ延びる前縁部 31と後縁部 32と、前後方向延びる右側縁部 33と左側縁部 33とを有す

R L

る。トップシート 2とバックシート 3とは、同形同大に形成されており、体液吸収部 1Bの前後縁部 31 , 32と左右側縁部 33 , 33とから延出する部分において重なり合って

L R

いて、接着または溶着により互いに接合して前胴周りフラップ 41 と、後胴周りフラッ

F

プ 41 と、右脚周りフラップ 43 と、左脚周りフラップ 43とを形成している。前後胴周り

B R L

フラップ 41 , 41 においては、前後胴周り弾性部材 13 , 13とこれらの近傍に位置するトップシート 2とバックシート 3と力前後胴周り弾性部材 13 , 13の収縮によって

F B

ギャザー 15 (図 1参照）の生じる前後胴周り弾性域 45, 46を形成している。右脚周りフラップ 43と左脚周りフラップ 43とにおいては、右脚周り弾性部材 14 と左脚周り

R L R

弾性部材 14とこれらの近傍に位置するトップシート 2とバックシート 3とが、右脚周り

L

弾性部材 14 と左脚周り弾性部材 14の収縮によってギャザー 16 (図 1参照）の生じ

R L

る右脚周り弾性域 47と左脚周り弾性域 47とを形成している。トップシート 2とバック

R L

シート 3との間に介在する体液吸収部 1Bは、これら両シート 2, 3の少なくとも一方に接着または溶着により接合している。

[0024] 図 3において、前方横断部材 21は、先端部分 23と 23とが右脚周り弾性域 47と

R L R

左脚周り弾性域 47との内面に対して接着または溶着により接合しているが、これら

L

両先端部分 23 と 23との間はトップシート 2に接合しておらず、トップシート 2から離

R L

間可能な状態にある。後方横断部材 22は、先端部分 24と 24とが右脚周り弾性域

R L

47 と左脚周り弾性域 47との内面に対して接着または溶着によって接合しているが

R L

、これら両先端部分 24と 24との間はトップシート 2に接合しておらず、トップシート 2

R L

力も離間可能な状態にある。これら前方横断部材 21と後方横断部材 22との前後方向 Yにおける寸法は、好ましくは 5〜20mmの範囲にある。また、幅方向中心線 D— Dから前方横断部材 21の先端部分 23 、 23までと、後方横断部材 22の先端部分 2

R L

4 , 24までとの、肌被覆部 1Aの内面に沿う離間距離 Hと Hとは等しぐそれゆえ、

R L F B

図 2では、これら両横断部材 21 , 22が幅方向中心線 D— Dから同じ高さの所にほぼ水平に形成されている。パンツ型おむつ 1が乳幼児用のものである場合の好ましい離間距離 Hと Hとは、 20〜； 150mm、より好ましくは 40〜80mmの範囲にある。

F B

[0025] 図 3のパンツ型おむつ laは、前後方向の寸法を二等分する幅方向中心線 D— Dに沿って、トップシート 2を内側にして折り重ねながら、前方横断部材 21と後方横断部材 22とをそれらの中央部分 21c, 22cどうしで接合するとともに、肌被覆部 1Aの前後胴周り域 7, 8をそれらの側縁部 7a, 8aどうしで接合することによって平面的に畳まれた状態のパンツ型おむつ 1となる。そのパンツ型おむつ 1は、胴周り開口 11と脚周り開口 12とを図 1 , 2の如くほぼ円形に広げて着用状態にすると、弧を画くようにパンツ型おむつ 1の外側に向かって凸に変形した股下域 6と前後胴周り域 7, 8と力それら各域の幅を見掛け上は図 3における幅よりも小さくなるように変化させることに伴い、前方横断部材 21と後方横断部材 22とが V字形を画くように変形して、前方横断部材 21とトップシート 2との間に前方間隙 51が形成され、後方横断部材 22とトップシート 2 との間に後方間隙 52が形成される（図 2参照)。また、前方横断部材 21と後方横断部材 22との間では、右半体 21 と 22との間に右側方間隙 53が形成され、左半体 21

R R L

と 22との間に左側方間隙 54が形成される（図 2参照）。パンツ型おむつ 1を着用する

L

ときには、右側方間隙 53に右脚を揷入し、左側方間隙 54に左脚を揷入する。そのように着用すると、前方横断部材 21と後方横断部材 22との中央部分 21c, 22cが外性器と肛門との間に来るから、前方間隙 51に向かって尿が排泄され、後方間隙 52に向力、つて便が排泄されるようになる。

前方横断部材 21と後方横断部材 22とはまた、パンツ型おむつ 1が平面的に畳まれた状態から図 2の如き立体的な状態変化するときに、幅方向 Xにおいて緊張状態となるように作られている。そのような状態にある右半体 21 と 22とは協働して、右脚

R R

周り弾性域 47をパンツ型おむつ 1の前後方向中心線 C Cへ接近するように引っ張

R

つて、右脚周りフラップ 43が体液吸収部 1Bの右側縁部 33近傍を基端にしてパン

R R

ッ型おむつ 1の上下方向 Zに向かって起立することを助ける（図 2参照）。右脚周りフラップ 43ではまた、右脚周り弾性部材 14の収縮力右脚周りフラップ 43のそのよ

R R R

うな起立を促進する。それゆえ、パンツ型おむつ 1では、右脚周りフラップ 43 が体液

R

吸収部 1Bの右側縁部 33 に沿って起立して、パンツ型おむつ 1における体液の横漏

R

れを防止する防漏部、換言すると防漏堤として機能する。特に、股下域 6の底部 6a ( 図 2参照）において起立した右脚周りフラップ 43 は、着用者の脚の付け根の近傍に

R

密着して、肌を伝って体液が漏れるのを防止することに効果を発揮する。前方および後方横断部材 21 , 22の左半体 21 と 22とについても、右半体 21 , 22と同様な効

L L R R

果を得ること力 Sできる。即ち、胴周り開口 11が広げられて、これら左半体 21 , 22

L L

幅方向 Xにおいて緊張状態になるとともに、左脚周り弾性部材 14が収縮すると、左

L

脚周りフラップ 43が体液吸収部 1Bの左側縁部 33 に沿って起立して、防漏堤を形

L L

成し、その防漏堤が股下域 6の底部 6aの近傍では足の付け根の近傍に容易に密着する。 [0027] 力、ようなパンツ型おむつ 1において、前方横断部材 21と後方横断部材 22とは、非伸長性の不織布や織布、プラスチックフィルムによって作ることができる他に、幅方向 Xに弾性的な伸長性を有する不織布やプラスチックフィルム、ゴムシート等のシート片によって作ること力 Sできる。弾性的な伸長性を有するシート片を伸長状態でパンツ型おむつ 1に取り付けると、パンツ型おむつ 1を着用したときに、左右の脚周りフラップ 4 3 , 43を起立させることが一層容易になる。トップシート 2には、体液透過性の不織

R L

布ゃ開孔プラスチックフィルムが使用され、バックシート 3には、体液不透液性のブラスチックフィルムゃ不織布等のシート材料が使用される。前方横断部材 21と後方横断部材 22とはまた、図 3の場合とは異なり、幅方向中心線 D— Dからの距離 Hと H

F B

とに差をつけて、例えば、距離 Hを距離 Hよりも大きくして、パンツ型おむつ 1の着

B F

用者に対する適合状態を変化させることができる。

[0028] 図 4は、実施態様の他の一例を示すパンツ型おむつ 1の部分破断斜視図であって、図 1のパンツ型おむつ 1と同じ機能を有する部分には、図 1の参照符号と同じものが使用されている。図 4のパンツ型おむつ 1は、パンツ型に形成された肌被覆部 1Aと、その内面に取り付けられた体液吸収部 1Bとを有し、肌被覆部 1Aの胴周り開口 11の周縁部には複数条の胴周り弾性部材 13が伸長状態で取り付けられている。脚周り開口 12では、前後胴周り域 7, 8を形成するとともに脚周り開口 12の上側約半分の周縁部を形成している前部シート 270と後部シート 280とに、ほぼ半円形を画くように複数条の脚周り弾性部材 14が伸長状態で取り付けられている。体液吸収部 1Bは、肌被覆部 1 Aの内面側にある。

[0029] 図 5, 6は、図 4のパンツ型おむつ 1を前後胴周り域 7, 8の接合部位 9において剥離し、股下域 6と前後胴周り域 7, 8とを幅方向 Xと前後方向 Yとへ伸展して得られるパンッ型おむつ laの部分破断平面図と、図 5の状態にあるパンツ型おむつ laの分解斜視図である。伸展した状態のパンツ型おむつ laには、前後方向中心線 C Cに直交し、図の上下方向の寸法を二等分する幅方向中心線 D— Dも示されている。

[0030] 肌被覆部 1Aは、前胴周り域 7と股下域 6の一部分とを形成する六角形の前部シート 270と、後胴周り域 8と股下域 6の一部分とを形成する六角形の後部シート 280と、股下域 6の一部分を形成する矩形のセンターシート 260とを有する。前後部シート 27 0, 280の内面には、胴周り弾性部材 13と脚周り弾性部材 14とが取り付けられている。センターシート 260は、その前後両端部が前後部シート 270, 280の内面（図 6における上面）にホットメルト接着剤（図示せず）を介して接合して、前後部シート 270, 28 0を連結している。センターシート 260の内面側には矩形の不透水性プラスチックフィルムからなり不透液性バックシートとして機能する中間部シート 261が重なり、中間部シート 261の内面側には砂時計型の内部シート 262が重なっている。中間部シート 2 61は、センターシート 260とほぼ同形ではあるがセンターシート 260よりもやや小さく、内きシート 262は、前後きシート 270, 280とセンターシート 260と力互いに連結して形成する砂時計型の形状とほぼ同形同大である。これらシート 270, 280, 260, 2 61および 262は、互いに重なり合う部分において間欠的に接合している。内部シート 262の内面には、体液吸収部 1Bが接合している。体液吸収部 1Bは、内部シート 26 2に塗布されたホットメルト接着剤 263によって、外面のほぼ全体が間欠的に内部シート 262に接合している。

[0031] 図 5に示されているように、体液吸収部 1Bは前後方向 Yに長い矩形を呈し、前後方向中心線 C Cに並行する一対の側縁部 333 , 333と、側縁部 333 , 333と直交

R L R L

してパンツ型おむつ 1の幅方向 Xへ延びる前後端縁部 331 , 332とを有し、側縁部 3 33 , 333のそれぞれに沿って不織布製の防漏カフ 360が形成されている。かかる

R L

体液吸収部 1Bは、粉砕パルプとの体液吸収性パーティクル 4aをティシューぺーパ 4 bで被覆してから体液透過性の肌当接シート 4cでさらに被覆することにより形成された体液吸収性材料の集合体である（図 8参照）。複数のパーティクル 4aは、股下域 6 で幅が狭ぐ前後胴周り域 7, 8で幅が広くなる砂時計型を呈するようにティシューぺーパ 4bの上に分布しており、股下域 6の両側に凹欠部 334を有する。肌当接シート 4 cは、股下域 6において凹欠部 334の縁部から側方へ延出し、その延出する部分では肌当接シート 4cどうしが重なり合い、好ましくはホットメルト接着剤（図示せず）を介して互いに接合している。

[0032] 体液吸収部 1Bにはまた、前方横断部材 21と後方横断部材 22とが設けられている。前方横断部材 21の先端部分 23と 23とは、前後方向中心線 C— Cに関して対称

R L

な右防漏カフ 360と左防漏カフ 360とからなる防漏カフ 360のそれぞれに対して接着または溶着により接合しており、後方横断部材 22の先端部分 24と 24も防漏カフ

R L

360のそれぞれに対して接合している（図 9参照）。おむつ laが幅方向中心線 D— D に沿って折り重ねられ、前後胴周り域 7, 8が部位 9において接合されてパンツ型おむつ 1となるときに、前方横断部材 21と後方横断部材 22とは、接着または溶着により互いの中央部分 21c, 22cにおいて接合される。このようにして得られたパンツ型おむつ 1は、図 4の如くに胴周り開口 11を広げて、股下域 6と前後胴周り域 7, 8とを外側に向かって凸となるように湾曲させると、前方横断部材 21は右半体 21 と左半体 2

R

1 とが V字形を画くように変形し、後方横断部材 22は右半体 22 と左半体 22とが V

L R L

字形を画くように変形する。変形した前方横断部材 21と後方横断部材 22とによって、防漏カフ 360のそれぞれが前後方向中心線 C Cに向かって引っ張られ、体液吸収部 1Bの側縁部 333 、 333から起立し易くなる（図 9参照）。

R L

図 7, 8, 9, 10は、体液吸収部 1Bの部分破断斜視図と、図 7の VIII— VIII線、 IX —IX線および X— X線それぞれに沿う切断面とを示す図である。防漏カフ 360のそれぞれは、シート材料で形成されていて、体液吸収部 1Bの側縁部 333 , 333 に沿

R L

つて延びている。そのシート材料には、疎水性、好ましくは疎水性かつ不透液性、より好ましくは疎水性かつ通気不透液性の不織布またはプラスチックフィルムが使用される。防漏カフ 360は、体液吸収部 1Bの幅方向 Xにおいて Z字型または逆 Z字型に折曲されており、体液吸収部 1Bの外面側に位置する外側縁部 361と、内面側に位置する内側縁部 362とを有し、外側縁部 361は、接着剤 365を介して肌当接シート 4c に固定されている。その外側縁部 361には、体液吸収部 1Bの凹欠部 334に位置する部位に 1条または複数条の股部弾性部材 370がホットメルト接着剤（図示せず）を介して伸長状態または非伸長状態で取り付けられている。図 8, 9において、左防漏カフ 360の内側縁部 362は、体液吸収部 1Bの内面の上方に位置して、図の上下方

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向と左右方向とに変形可能であり、内側縁部 362の袋状折り返し部には体液吸収部 1Bの長手方向へ延びる第 1弾性部材 371が伸長状態で取り付けられている。左防漏カフ 360は、図 10に示されているように、体液吸収部 1Bの前後端縁部 331 , 332

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において、左防漏カフ 360 の外側縁部 361と内側縁部 362とが逆 Z字型に重ねられ

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、左防漏カフ 360どうし、および肌当接シート 4cと左防漏カフ 360とが接着剤 365 を介して接合している。第 1弾性部材 371は、両端部のそれぞれが防漏カフ 360を

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介して体液吸収部 1Bの前後端縁部 331 , 332に固定されている。このような第 1弹性部材 371の他に、左防漏カフ 360 には、その幅方向における外側縁部 361と内

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側縁部 362との中間部位であって、体液吸収部 1Bの内面の上方に第 2弾性部材 37 2を伸長状態で取り付けることが可能である。第 2弾性部材 372は、第 1弾性部材 37 1に平行するもので、左防漏カフ 360の前後端縁部 363と 364との間のうちの少なく

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とも股下域 6に設けることが好ましい。左防漏カフ 360では、第 1弾性部材 371に沿う

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部分と第 2弾性部材 372に沿う部分とに、前後方向弾性的に伸長 ·収縮可能な弾性域 371a, 372aが形成されている。前方横断部材 21における先端部分 23 , 23

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と、後方横断部材 22における先端部分 24 , 24とは、右防漏カフ 360 と左防漏力

L R L R

フ 360との内面に対して接合されるのであるが（図 9参照）、好ましくは、図示例の左

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防漏カフ 360におけるように、弾性域 371aまたは 372aに対して、より好ましくは弾

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性域 371a, 372aにおける第 1弾性部材 371または第 2弾性部材 372と重なり合うようにして左防漏カフ 360 に接合される。図 9では、後方横断部材 22の先端部分 24

L L

が第 2弾性部材 372と重なるようにして左防漏カフ 360に取り付けられる例が示され

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ている。図 8, 9に仮想線で示された左防漏カフ 360は、弛緩状態にあった第 1、第 2

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弾性部材 371 , 372がパンツ型おむつ 1の着用時に伸長されて緊張状態になることによって、体液吸収部 1Bの内面から起立したときの状態を示している。前方横断部材 21もまた、それが緊張状態になるときに、左防漏カフ 360が起立することを促進

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するとともに、起立した左防漏カフ 360が倒伏することを防いでいる。起立した両防

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漏カフ 360 , 360は、図 1のパンツ型おむつ 1の防漏堤と同様に、着用者の脚周り

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に密着して排泄物が横漏れしたり、脚周りに沿って流れ落ちたりすることを防止すること力 sでさる。

図 11は、この発明の実施態様の一例を示す図 1と同様な図である。図 11のパンツ型おむつ 1は、後胴周り域 8の側縁部 8aにファスナ 46が取り付けられていることにおいてのみ図 1のパンツ型おむつ 1と異なっている。ファスナ 46は、側縁部 8aの上下両端部にまで延びていて、前胴周り域 7における側縁部 7aの外面に対して剥離可能かつ再結合可能な状態で結合している。このパンツ型おむつ 1を乳幼児にはかせるときには、ファスナ 46によって前後胴周り域 7, 8を予め連結し、ノンッ型になっているおむつ 1の胴周り開口 11を大きく広げた後に、図 1のパンツ型おむつ 1と同様な着用手順に従う。着用後のパンツ型おむつ 1は、前胴周り域 7からファスナ 46を剥離することによって、排泄物の有無を点検したり、排泄物で汚れたパンツ型おむつ 1を脱がせたりすることが容易になる。ファスナ 46には、商品名マジックテープ等で知られるメカ二カルファスナのフック部材ゃループ部材、粘着テープ等を使用することができる。前胴周り域 7の側縁部 7aの外面には、ファスナ 46の相手方となり得る不織布やプラスチックフィルム等の適宜の材料を使用することができる。なお、図示例のファスナ 46 は、その周縁部につかみ代 46aが設けられている。

Claims

請求の範囲

[1] 股下域と前記股下域の前方に形成された前胴周り域と前記股下域の後方に形成された後胴周り域とを有し、前記前胴周り域と前記後胴周り域との側縁部どうしが接合してパンツ型の肌被覆部が形成されており、前記股下域の幅方向中央域には、体液吸収性材料の集合体である体液吸収部を有し、前記体液吸収部の両側縁部にはシート材料によって形成されていて前記股下域の前後方向へ伸長された状態の弾性部材を含む防漏部を有する使い捨てのパンツ型おむつであって、

前記前後胴周り域の内面どうしが重なり合うように畳まれた前記パンツ型おむつにおける前記股下域の内面には、前記股下域の底部から見て前記前胴周り域寄りの部位と前記後胴周り域寄りの部位とのそれぞれに、前記体液吸収部を横断して前記幅方向直状に延びていて両先端部分が前記防漏部に接合される一方、前記両先端部分の間が前記体液吸収部における前記内面から離間可能に形成されている前後一対の帯状部材が設けられ、前記帯状部材どうしが前記幅方向の中央部分においてのみ一体化していて前記中央部分と前記両先端部分それぞれとの間においては離間していることを特徴とする前記パンツ型おむつ。

[2] 一対の前記帯状部材の間において、前記両先端部分は、前記パンツ型おむつの前記内面に沿う前後方向の寸法を二等分する幅方向中心線からの距離が等しいところにある請求項 1記載のパンツ型おむつ。

[3] 前記帯状部材が弹性的に伸長 ·収縮可能なものであって、前記幅方向伸長された状態にある請求項 1または 2記載のパンツ型おむつ。

[4] 前記前胴周り域と前記後胴周り域との前記側縁部どうしが剥離可能かつ再結合可能に接合していて、はかせようとするときには予めパンツ型の形状をとらせるものである請求項:!〜 3のいずれかに記載のパンツ型おむつ。

[5] 前記防漏部が前記体液吸収部の両側部分から前記幅方向延びるように形成されたフラップである請求項 1 4のいずれかに記載のパンツ型おむつ。

[6] 前記防漏部が前記体液吸収部の両側部分にお V、て、前記内面から起立可能に形成された防漏カフである請求項 1 5のいずれかに記載のパンツ型おむつ。