JPH09510385A - 吸収性物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は前方部分（１３）、後方部分（１４）及びそれらの間に位置する股部分（１５）を含む、おむつ又は失禁ガードの如き、吸収性物品に関する。また前記物品は外方不透液性ケーシングシート（７）と物品着用時に着用者の体に近接して位置する内方透液性ケーシングシート（８）との間に包被された吸収体（１）を含む。物品の縦方向対称軸線のそれぞれの側には可撓性縦方向延出フラップ（９、１０）が配置され、前記フラップの各々はその縦方向縁のうちの一方の縦方向縁に沿って内方ケーシングシートと接続され、また前記フラップはこの取り付け場所から物品の縦方向対称軸線へ向かって横方向に延びる。本発明によると、フラップ（９、１０）は物品の股部分（１５）に於て共に接合される。

Description

【発明の詳細な説明】 吸収性物品 本発明は前方部分、後方部分及びそれらの間に位置する股部分を含む、おむつ 又は失禁ガードの如き、吸収性物品に関し、更に前記物品は外方不透液性ケーシ ングシートと物品使用時に着用者の体に近接して位置する内方透液性ケーシング シートとの間に包被された吸収体を含み、また物品の縦方向対称軸線の両側に配 置された可撓性材料の縦方向延出フラップも含み、各フラップは内方ケーシング シートへ縦方向縁のうちの一方の縦方向縁に沿って取り付けられ、またフラップ はそれぞれの取り付け点から物品の縦方向対称軸線へ向かって横方向に延びる。 この種の吸収性物品はUS 4704116から知られる。フラップは物品の頂部シート に沿って尿が側方へ流れるのを阻止し、固形の糞便の側方漏洩を防ぐ側部バリヤ を形成するよう意図される。またフラップは内方ケーシングシートと共に“容器 ”を形成するよう意図され、前記“容器”はそこに蓄積された糞便を着用者の肌 と接触しないように隔離する。 本発明の主目的はこの種の吸収性物品のフラップの隔離特性を向上させること である。 この目的はフラップが物品の股部分に於て互いに接合されることを特徴とする 冒頭で定義した種類の吸収性物品により達成される。この構造は、物品を着用す る時に、あるいは物品着用中の望ましくない側方運動の結果として、フラップが 不適切な位置にくる恐れを減らす。更にフラップ 間の接合部は物品着用中にフラップの相互対向縁間の相互距離を保持するように 働く。 本発明の一好適実施例によると、フラップは透液性又は不透液性材料の細いス トリップにより接合され、各取り付け点からそれぞれ前方及び後方物品部分へ向 かってテーパーが付けられている。フラップ間の接合部又は接続部は湿潤点と糞 便排泄点との間で縦方向に配置され、フラップは前方物品部分の前方部分から後 方物品部分の後方部分まで縦方向に延びる。好ましくは弾性糸形態の弾性装置が フラップの相互対向縦方向縁に沿って延びる。 いま一つの有利な実施例によると、フラップ間の接合部は、フラップ及び内方 ケーシングシートへそれぞれ対向縁に沿って横方向取り付け線で取り付けられた 材料片により、もたらされる。この実施例に於て、物品着用時に材料片は後方物 品部分を前方部分から区切ることにより尿と糞便との接触を防ぐ壁を形成する。 次に本発明を添付図面に関してより詳細に説明する。図中、 図１は本発明のおむつの一実施例を、上方から斜めに見た概略斜視図である。 図２は図１に示すおむつを、おむつの平坦状態で上方から見た概略図である。 図３は図１に示すおむつの概略縦断面図である。 図４及び図５は図２及び図３に示された図に対応する図であり、本発明のおむ つの第２実施例を示す。 図６及び図７は図２及び図３に示された図に対応する図 であり、本発明のおむつの第３実施例を示す。 図１−図３に示すおむつは、図示の実施例の場合、砂時計形状の本体２と二つ の側部体３、４とから成る吸収体１を含む。本体２は二つのシート５、６から成 る。上方シート５及び側部体３、４は空気載置セルロースフラッフから成る。好 ましくは底部シート６は空気載置セルロース繊維から成り、好ましくは上方シー ト５よりも強く圧縮される。あるいはまた、底部シート６はスウェーデン特許出 願第9203445-3 号に記載の種類の吸収性リール(reel)材料を含むことができ、前 記材料は密度０．２−１．０ｇ／ｃｍ³、単位面積当り重量３０−２０００ｇ／ ｍ²であるセルロース繊維５−１００％を含有した乾燥形成シートを含み、また セルロース繊維を含有したウェブを圧縮することにより形成されるが、圧縮後の 解繊及びフラッフ形成はされない。この種のリール材料を詳細に調べるには上記 特許出願を参照されたい。図４に示すように、シート６は長方形でありシート５ の一部の下側にのみ延びる。 吸収体１は、例えばポリエチレンプラスチックの如き不透液性材料の外方ケー シングシート又は底部シート７と、好ましくは不織材料から作られる内方透液性 ケーシングシート８との間に包被される。好ましくはシート８は底部シート７と 類似しており、両シートは吸収体１の外側に位置する部分で共に接合される。図 ２から最もよく見られるように、側部体３、４は本体２を僅かに越えて側方に配 置され、ケーシングシート７、８は本体と側部体との間の隙間に於て共に接合さ れる。 おむつは二つの縦方向延出フラップ９、１０も含み、前記フラップはケーシン グシート８へ相互末部側縦方向縁で及びそれらの端で取り付けられる。フラップ ９、１０の相互基部側縦方向縁１１、１２は、両フラップが材料ストリップ１６ により共に接合される股区域１５の点まで、おむつ前方部分１３及びおむつ後方 部分１４のそれぞれの端から互いに向かって収斂して延びる。フラップ及びスト リップは好ましくは内方ケーシングシートと同じ材料から作られるが、このこと は必要な特徴ではなく、なぜならフラップ及びストリップは適当な可撓性の肌に 優しいシート材料から作ることができるからである。弾性糸１７、１８は各フラ ップ９、１０のそれぞれの縁１１、１２に沿って延びる。より多くの弾性糸及び ／又は他の形式の弾性体、例えば弾性リボン、弾性特性を有するフィルムのリボ ン等を単一の糸１７、１８の代わりに使用できることは理解されよう。 ストリップ１６はおむつの湿潤点と糞便排泄点との間に配置される。湿潤点と は、おむつが着用者へ正確に位置決めされたときに尿の排出が予想されるおむつ の区域を意味し、同様に糞便排泄点とは、おむつが正確に位置決めされたときに 糞便の排出が予想される区域を意味しており、即ちこれらの区域は着用者の尿道 口及び肛門に向かい合って位置する区域を意味しており、この際、おむつの寸法 を決める規準となる使用者の寸法範囲内での着用者の体の通常のばらつきを考慮 に入れている。 フラップ９、１０の２本の弾性糸１７、１８は、糸及び 各フラップヘ膠着されるか又は他の適当な方法で取り付けられる不織材料の細い ストリップ（図示せず）により、伸張又は緊張状態でフラップに取り付けられる 。図示の実施例に於て、ストリップは糸の全長に沿って配置され、これにより糸 はフラップへその全長に沿って取り付けられる。しかしながら、これは必ずしも 必要なことではなく、なぜなら糸をそれぞれの端及びストリップ１６の区域内で フラップへ取り付けることにより所望の機能も達成できるからである。 一変化例によると、不織ストリップはガイド通路を形成し、弾性糸が前記ガイ ド通路内を通り延出する。この場合、糸を頂部シートへ通路の端で取り付ければ 十分である。このように、ストリップが糸の全長に沿って延びるならば糸の端を フラップの端へ取り付ければ十分である。好ましくは、糸は前記ガイド通路内を 自由に延び、ガイド通路は、フラップと一体的に不織ストリップを形作るように フラップの縁部分を折り曲げることにより、形成できる。 1993年12月21日に提出されたスウェーデン特許出願第9304232-3 号から知られ る技術により弾性糸を頂部シートへ直接取り付けることもできる。この出願は如 何にして弾性素子を熱可塑性構成要素により下層の基体へ直接接合できるかを記 載しており、前記熱可塑性構成要素は機械的錠止又は化学的接着により弾性素子 へ取り付けられ且つ下層の基体へ、好ましくは超音波溶接により、接合される。 これに関して更に詳細に調べるには最後に述べたスウェーデン特許出願第930423 2-3 号を参照されたい。 図１及び図２から見られる如く、おむつは弾性装置１９、２０の形態の脚弾性 体を含み、弾性装置は股部分１５の側縁と前方おむつ部分１３及び後方おむつ部 分１４の一部とに沿って延びる。図示の場合、弾性装置は、外方ケーシングシー ト７と内方ケーシングシート８との間に伸張状態で取り付けられ前記両シートへ 固着された４本の弾性糸から成る。脚弾性体は４本より多い又は少ない弾性糸か ら成ることができ、他の形式の弾性装置、例えば弾性リボン、弾性特性を有する フィルムリボン等も使用できることは理解されよう。 図２はおむつを平坦状態、即ちおむつが製造中に有する状態で示し、この状態 のおむつは装着された弾性装置によるスプリング復原力に抗して伸張状態に保持 させる。仕上がりおむつが前記保持力から開放されると、弾性装置１７−２０は 収縮しようとして完全に弛緩状態となり、それによりおむつが図１及び図３に示 す形状になる。 糸１７、１８の収縮により、フラップ９、１０は短くなりギャザー形成される 。フラップが短くなるのは、ケーシングシート７、８により形成された各ヒンジ 手段のまわりに側部体３、４が上方へ揺動するのと同時に吸収体１の本体２が湾 曲することにより可能となり、これらのシート７、８はそれぞれ側部体３、４と 本体２との間の隙間で接合される。フラップはストリップ１６により共に接合さ れるので、相互対向縦方向フラップ縁１１、１２は、フラップが弾性糸１７、１ ８の収縮によりギャザー形成され又は同様に折り畳まれた後でさえも、それぞれ 前方及び後方おむ つ部分から離れてストリップ１６の区域の方へ、互いに向かって収斂して延びる 。更に、フラップ間でストリップ１６により得られた接続は、フラップが共に接 合されていない時と同程度までフラップを内方ケーシングシート８から持ち上げ 又は引き上げられないことを意味する。 これに関して、図１は着用されたときの状態ではなく負荷に曝されていない状 態のおむつを示していることを指摘しておく。当然、着用時のおむつの形状は着 用者の身体構造に依存しており、おむつは、通常の場合、弾性糸１７、１８がお むつ着用時に僅かに伸張された状態になるように寸法決めされる。しかしながら 、おむつの長さはおむつ着用後にフラップに折り畳み部の大部分が依然として残 る程度のものであり、おむつ着用後でさえ、フラップが内方ケーシングシート８ から延長部のより大きい部分に沿って離間されるようになっている。 このように、おむつ着用時に、尿及び糞便が着用者の肌と接触することなしに 保たれる空間がフラップと内方ケーシングシートとの間に配置される。排泄され た糞便がこの空間に付着してフラップの上面には付着しないことを保証するため に、ストリップ１６の後ろの相互対向フラップ縁１１、１２間の、特に糞便排泄 点での、距離は極めて重要であることは理解されよう。前記縁間の距離は糞便排 泄点で少なくとも３ｃｍにすべきであり、ストリップ１６の後方縁は糞便排泄点 の少なくとも１ｃｍ、好ましくは２ｃｍ前方に位置すべきであり、ストリップの 長さは少なくとも２ｃｍにすべきであることが判明している。弾性糸１７、 １８はおむつの縦方向及び横方向の両方向にスプリング力を及ぼすので、おむつ 着用時にフラップの長縁１１、１２及びストリップは両方とも伸張状態に保持さ れ、おむつ使用中に前述の距離が確実に維持されるようにする。高い伸張効果を 達成するために、好ましくはフラップの端、及び糸１７、１８の端もまた吸収体 １の縦方向延出縁と同レベルで横方向に位置する。 フラップ９、１０にギャザーを形成することに加えて、おむつ着用時に弾性糸 １７、１８は着用者の体に対接して位置することにより密封機能をも備える。こ れは男性着用者の排出尿が内方ケーシングシートへ付着してそこで吸収体により 吸収される代わりにフラップの上側に付着し前記面に沿って流れる恐れを大いに 減少させる。糸がフラップ１１、１２の縦方向縁に沿って延びるので、例えば着 用者が動いた結果、おむつに作用する外部負荷によりフラップの位置がおむつ着 用時の位置から変化する恐れも同時に減少する。他の利点としては、吸収体が外 部負荷に曝されて着用者の体へ押圧される時、尿及び糞便がフラップ縁１１、１ ２にわたりフラップの上面へ漏出してそこで混ざることがより困難であるという ことである。これらの密封機能を得るために、糞便排泄点の中心でのフラップの 縦方向縁１１、１２間の距離は多くとも６ｃｍにすべきであり、好ましくは５ｃ ｍよりも小さくすべきであることが判明している。好ましくは細いストリップ１ ６の長さは４ｃｍを超過しない。ストリップ１６は確実に体に密封対接するよう に弾性材料から成ることもできる。しかしながら、これは 図示の配置の場合には必要なことでなく、なぜなら弾性糸１７、１８は前述の如 く、ストリップを緊張状態で着用者の体へ押圧して保持するからである。 吸収の観点から、側部体３、４は吸収体１の残余部に接合されず、主吸収体が 飽和状態になるか又は何らか他の理由で排出流体を吸収できない時に液体を吸収 する安全体を形成する。この機能に加えて、側部体はフラップの収縮又はギャザ リングにより形成されるくぼ地状部分の安定性にも貢献し、またおむつが外部負 荷に曝されるとき本体全体が着用者の体と対接して位置することを防ぐ。 図１ないし図３に示す実施例の場合、フラップ９、１０及びストリップは相互 に一体形成される。理解されるであろうが、これは必ずしも必要ではなく、なぜ ならストリップ１６は適当な態様で、例えば膠着によりフラップへ取り付けでき 、また各種材料から作ることさえもできるからである。 図４及び図５は図１ないし図３に示す実施例と異なる本発明の第２実施例を示 し、その相違点はフラップが僅かに異なった方法で共に接合されている点である 。図４及び図５に於て、図１ないし図３に示す実施例の同類の素子と機能的に対 応する素子は同じ参照記号にプライム符号（′ ）を付加して識別されている。 図４及び図５に示す実施例に於て、管状体２１はフラップ９′、１０′の下側 と内方ケーシングシート８′との間に平坦化された状態で装着され、管状体２１ はケーシングシート８′へのフラップの取り付け地点間を横方向に延び 、また湿潤点と糞便排泄点との間で縦方向に配置される。管状体２１の上方及び 下方側はそれぞれフラップの下側及び内方ケーシングシート８′へおむつの縦方 向に小さい延長部を有する接続部又は接合部で、例えば膠着ビード又はストラン ドにより、取り付けられる。 管状体２１の上側及び下側はそれぞれフラップ及び内方ケーシングシート８へ 細いビード２２、２３に沿って取り付けられ、また管状体のこれらの部分は弾性 糸１７′、１８′の収縮時にこれらの素子に対応した態様で互いから離される。 これにより管状体は図４に示す平坦化された状態から持ち上げられ又は開かれる 。図示の実施例の管状体は、おむつが図５に示す形状であるとき、前記図から見 られるように、前記体が持ち上げられておむつの縦方向対称平面に於て実際上完 全に平坦化されるように寸法決めされ、前記おむつは前記対称平面及び吸収体１ ′に対して直角な平面内にある。管状体２１がフラップ間に配置された部分で完 全に持ち上げられた状態を示す図５から見られるように、管状体２１は図４に示 される平坦な状態からフラップの相互対向縦方向縁１１′、１２′へ向かう方向 に順次引き上げられ且つこれらの縁の間で最も高い。このように、この実施例に 於て、管状体はおむつの縁へ向かう方向に所望の程度に折り畳まれ又はギャザー 形成される。一変化例によると、管状体にはフラップ９′、１０′の縦方向縁１ １′、１２′により区切られた中央部分からおむつの側縁へ向かい順次減少する 周囲部を付与することができる。 管状体２１はフラップ９′、１０′の下方の空間を相互 に区切るバリヤを形成する。これは尿と糞便とが混ざるのを防ぐ。もし尿と糞便 とが混ざると、糞便の酵素が尿中の尿素を分割(split)又は開裂(cleave)してア ンモニアを形成する。これによりｐＨが高くなり、次いで糞便中の酵素プロテア ーゼ、リパーセの活性度が増し、もし糞便が肌と接触すると肌へより大きな刺激 を生じることになる。また前記構成は糞便が管状体２１の前方の空間に付着しな いこと及び着用者の生殖器と接触しないことを保証する。 管状体２１は不透液性材料又は透液性材料から構成でき、便利には外方ケーシ ングシート、内方ケーシングシート又はフラップ用に使用される材料と同じ材料 から構成できる。図５に示すように二壁バリヤを提供する管状体２１を使用する 代わりに、バリヤを可撓性材料の単一壁から構成することができ、前記壁は折り 畳み又はしわを付与された状態、例えばベローズの如き状態で内方ケーシングシ ートとフラップとの間に装着され、また管状体２１と同態様で取り付けられる。 図６及び図７は図２及び図３に示す図に対応した図であり、かかる単一壁又は シート状バリヤ２４を一つ備えたおむつを示す。これらの図に示されたおむつは 外方及び内方ケーシングシート２６、２７間に包被された長方形の吸収体２５を 含み、更に図４及び図５に示す実施例のフラップ９′、１０′に対応した二つの フラップ２８、２９を含み、前記フラップは内方ケーシングシート２７へ取り付 けられる。おむつは先述したおむつと類似して弾性素子３２、３３及び脚弾性体 ３０、３１を含む。バリヤ２４は不透液 性又は透液性材料の長方形の片から構成され、単一折り畳み部の形態で、管状体 ２１に於て記載されたものと同態様でフラップと内方ケーシングシートとの間に 装着される。吸収体の側縁に近接する点Ａで、またそれぞれ吸収体の側縁間に位 置する点Ｂでフラップのギャザリングにより材料片２４が引き上げられた状態は それぞれ点線及び実線で示され、一方、これらの位置の間の点Ｃで材料片が引き 上げられた状態は図７に破線で示される。図４及び図６に示す実施例に於て、フ ラップ９′、１０′及び２８、２９の相互対向縦方向縁はそれらの端部分でそれ ぞれ弧状に延びる。この形状は、勿論、図１ないし図３に示す実施例に於ても可 能である。 上述及び図示された本発明の実施例は本発明の範囲内で改変できることは理解 されよう。例えば、フラップは内方ケーシングシートと一体的に形成でき、また 吸収体は示されたものとは異なった構造及び配置を付与することができる。管状 体は内方ケーシングシートの折り畳み部により形成することもでき、また関連す るシートの残余部に隣接した部分で密封され、管状体の装着と共にフラップへ取 り付けられる。フラップの形状及び寸法も変えることができる。本発明は示した ものと異なった構造及び形状の吸収体、例えば所謂超吸収性材料の混合材を含む 又は含まない一つ又はそれ以上の吸収性層から成る長方形の吸収体、を有するお むつに適用できる。また本発明は所謂パンツ状おむつ又はトレーニングパンツ及 び失禁ガードにも適用できる。故に本発明は以下の請求の範囲の内容によっての み制限さ れる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．前方部分（１３；１３′）、後方部分（１４；１４′）及びそれらの間に 位置する股部分（１５；１５′）を有する、おむつ又は失禁ガードの如き、吸収 性物品であって、前記物品は外方不透液性ケーシングシート（７；７′；２６） と使用中に着用者の体に近接して位置する内方透液性ケーシングシート（８；８ ′；２７）との間に包被された吸収体（１；１′；２５）を含み、更に前記物品 は物品の縦方向対称軸線の両側に可撓性縦方向延出フラップ（９、１０；９′、 １０′；２８、２９）を含み、前記フラップの各々は内方ケーシングシートへそ の縦方向縁のうちの一方の縦方向縁に沿って接続され、また前記フラップがこの 取り付け点から物品の縦方向対称軸線へ向かって横方向に延びる吸収性物品に於 て、フラップ（９、１０；９′、１０′；２８、２９）は物品の股部分（１５； １５′）に於て共に接合されること、及びフラップの縦方向縁（１１、１２；１ １′、１２′）間の距離は糞便排泄点の中心で多くとも６ｃｍであることを特徴 とする吸収性物品。 ２．フラップ（９、１０）間の接続部は透液性又は不透液性材料の細いストリ ップ（１６）から構成されることを特徴とする請求の範囲第１項記載の物品。 ３．フラップ（９、１０；９′、１０′；２８、２９）は前記フラップが共に 接合された場所からそれぞれ前方及び後方物品部分（１３、１４；１３′、１４ ′）に向かってテーパーが付いていることを特徴とする請求の範囲第１項又は第 ２項記載の物品。 ４．フラップ（９、１０；９′、１０′；２８、２９）間の接続部（１６；２ １；２４）は湿潤点と糞便排泄点との間で縦方向に配置されることを特徴とする 請求の範囲第１項ないし第３項の何れか一項記載の物品。 ５．フラップ（９、１０；９′、１０′；２８、２９）は前方物品部分（１３ ；１３′）の前方部分から後方物品部分（１４；１４′）の後方部分まで縦方向 に延びることを特徴とする請求の範囲第１項ないし第４項の何れか一項記載の物 品。 ６．フラップ（９′、１０′；２８、２９）間の接続部（２１；２４）はそれ ぞれフラップ及び内方ケーシングシートへ対向縁に沿って横方向接続線（２２、 ２３）により取り付けられた材料片から成ることを特徴とする請求の範囲第１項 、及び第３項ないし第５項の何れか一項記載の物品。 ７．弾性装置（１７、１８；１７′、１８′；３２、３３）はフラップ（９、 １０；９′、１０′；２８、２９）の相互対向縦方向縁（１１、１２；１１′、 １２′）に沿って延びることを特徴とする請求の範囲前項の何れか一項記載の物 品。 ８．弾性装置（１７、１８；１７′、１８′；３２、３３）は弾性糸から成る ことを特徴とする請求の範囲第７項記載の物品。 ９．フラップ（９、１０）間の接続部（１６）は弾力性があることを特徴とす る請求の範囲前項の何れか一項記載の物品。 10．フラップ（９′、１０′；２８、２９）を接続する材料片（２１；２４） は内方ケーシングシート（８′；２７）へ接続されたフラップの縦方向延出縁の うちの一方の縦方向延出縁から他方の縦方向延出縁まで横方向に延び、前記材料 片（２１；２４）がフラップ及び下層の吸収体（１′；２５）により画成された 前方空間及び後方空間の間にバリヤを形成することを特徴とする請求の範囲第６ 項ないし第９項の何れか一項記載の物品。