JP5832619B1 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】後ウエスト域において、ウエスト開口側へ移動する排泄物を収容、保持し、かつ、排泄物が着用者の肌に触れるのを抑制することのできるポケットを備えた使い捨ておむつの提供。【解決手段】後ウエスト域14は、肌当接面側に位置して横方向Xへ延びる帯状域23と、非肌当接面側に位置し、横方向Xの中央部において帯状域23と前後方向において対向するポケット30を備えるポケット形成部20とを有する。ポケット形成部20は、帯状域23に固定された両側固定部45と、両側固定部45間において帯状域23とつながる部分から上方へ延びるポケット内側域42と、横方向Xへ延びる折曲部33を介してポケット内側域42と前後方向において対向してクロッチ域15側へ延びるポケット外側域43とを有する。帯状域23は、横方向Xへ弾性的に伸縮可能であって、両側固定部45間において、帯状域23の収縮率がポケット外側域43の収縮率よりも大きくなっている。【選択図】図3

Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。
従来、排泄物を収容保持するためポケットを備えた使い捨ておむつは公知である。例えば、特許文献1には、クロッチ域を中心に配置された吸液構造体と、前後ウエスト域において肌対向面側に位置し、かつ、吸液構造体の前後端部を被覆するように横断する伸縮性シートとを有し、伸縮性シートと吸液構造体の前後端部との間には、排泄物を収容するためのポケットが画定された使い捨ておむつが開示されている。
特開2001−252303号公報
特許文献1に開示された発明に係る使い捨ておむつでは、前後ウエスト域においてクロッチ域へ向かって開口するポケットが画定されていることによって、前後ウエスト域へ移動した排泄物を収容、保持することができる。
しかし、おむつの着用状態において、前後ウエスト域がウエスト回り方向へ伸長されるのと連動して伸縮シートが伸長されるので、伸縮シートが吸液構造体の前後端部に密着するようにして着用者の身体にフィットされる。それにより、伸縮シートと前後端部との間に画定される収容ポケットの開口が閉じたような態様となり、排泄物がポケットに進入せず、伸縮シート上に移動して着用者の背面が汚れるおそれがある。かかる事態を避けるために後ウエスト域によるフィット性を低下させた場合には、ポケットは形成され易くなるが、フィット性の低下によって身体と後ウエスト域との間に隙間が形成されて、ポケット内ではなく、やはり伸縮シート上に排泄物が移動してしまうおそれがある。したがって、確実に後ウエスト域側へ移動した排泄物を収容でき、かつ、収容した排泄物を身体から離間させて肌に接触させないようなポケットが求められる。
本発明の課題は、従来のおむつの改良であって、後ウエスト域において、ウエスト開口側へ移動する排泄物を収容、保持し、かつ、排泄物が着用者の肌に触れるのを抑制することのできるポケットを備えた使い捨ておむつの提供にある。
前記課題を解決するために、本発明は、着用状態において上下方向及び横方向とそれらに交差する前後方向とを有し、肌当接面及びその反対側の非肌当接面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有する使い捨ておむつに関する。
本発明の使い捨ておむつは、前記後ウエスト域は、前記肌当接面側に位置して前記横方向へ延びる帯状域と、前記非肌当接面側に位置し、前記横方向の中央部において前記帯状域と前記前後方向において対向するポケットを備えるポケット形成部とを有し、前記ポケット形成部は、前記帯状域に固定された両側固定部と、前記両側固定部間において前記帯状域とつながる部分から上方へ延びるポケット内側域と、前記横方向へ延びる折曲部を介して前記ポケット内側域と前記前後方向において対向して前記クロッチ域側へ延びるポケット外側域とを有し、前記帯状域は、前記横方向へ弾性的に伸縮可能であって、前記両側固定部間において、前記帯状域の収縮率が前記ポケット外側域の収縮率よりも大きいことを特徴とする。
本発明に係る使い捨ておむつは、後ウエスト域において弾性的に伸縮可能に位置する帯状域とつながるポケット内側域と、それと前後方向において対向するポケット外側域とによって下方へ開口可能なポケットを備えるので、着用状態において帯状域が伸長されてもポケット開口が閉じることはなく、後ウエスト開口側へ移動する排泄物をポケット内に流入させて外部への漏れを防止することができるとともに、排泄物が肌に接触することによる不快感や肌トラブル等を避けることができる。
本発明に係る使い捨ておむつの背面図。 おむつの非着用状態における後ウエスト域を上方から視た図。 おむつの着用状態における背面側からの斜視図。 各弾性体をおむつの縦方向及び横方向に伸長させた状態における、おむつの一部破断展開図。 おむつの一部破断分解斜視図。 (a)ベースシートの展開平面図、(b)ベースシートの折り畳み行程を示す図。(c)ベースシートの折曲状態を示す図。 図1に示すVII−VII線に沿う模式的断面図。 図3に示すVIII−VIII線に沿う模式的断面図。 変形例1における図2と同様の図。 変形例2における図7と同様の図。 変形例3における図7と同様の図。 変形例4における図7と同様の図。 変形例5における図7と同様の図。
本発明の使い捨ておむつの一例として示すプルオンタイプ(パンツ型)のおむつ10は、縦方向Yと、横方向Xと、それらに直交する厚さ方向(3次元)Zと、着用状態における上下方向とを有し、縦方向Yに沿って延び、その横方向Xの寸法を2等分する縦軸Pと、横方向Xへ沿って延び、その縦方向Yの寸法を2等分する横軸Qとを有する。なお、本明細書において、「おむつ10の平面視において互いに重なる」とは、厚さ方向Zにおいて互いに重なることを意味する。
図1及び図4を参照すると、おむつ10は、肌当接面及びそれに対向する非肌当接面と、ウエスト周り方向へ延びる環状の弾性ウエストパネル11と、弾性ウエストパネル11に接合される吸収シャーシ12と、前ウエスト域13と、後ウエスト域14と、前後ウエスト域13,14の間に位置するクロッチ域15とを含む。おむつ10は、縦軸Pに関して対称に形成されており、弾性ウエストパネル11は、前ウエスト域13に位置する前ウエストパネル17と、後ウエスト域14に位置する後ウエストパネル18とから構成される。吸収シャーシ12は、前後端部12A,12Bと、前後端部12A、12B間に位置する中間部12Cとを有し、前後端部12A、12Bは、それぞれ、前後ウエストパネル17,18の非肌当接面(おむつ10の外面)に取り付けられる。
前後ウエスト域13,14は、それぞれ、横方向Xへ延びる内端縁13a,14aと、縦方向Yにおいて内端縁13a,14aと離間対向して横方向Xへ延びる外端縁(前後ウエスト開口縁)13b,14bと、内外端縁13a,13b,14a,14b間において縦方向Yへ延びる両側縁13c,14cとによって画定された横長矩形状を有する。前ウエスト域13の両側縁13cのそれぞれと後ウエスト域14の両側縁14cとは、互いに重ね合わされて、縦方向Yへ断続的に配置されたサイドシーム19によって連結されておむつ10の両側縁部が形成され、ウエスト開口21と一対のレッグ開口とが画定される。サイドシーム19は、公知の接着手段、例えば、熱エンボス/デボス加工、ソニック加工等の各種公知の熱溶着手段によってなされる。
<ポケット>
図1〜図3、図8を参照すると、おむつ10は、後ウエスト域14のウエスト開口側において、肌当接面側に位置して横方向Xへ延びる帯状域23と、後ウエスト域14の横方向Xの中央部において、着用状態における前後方向において帯状域23と対向するポケット30を備えたポケット形成部20とを有する。帯状域23は、ポケット30と前後方向において対向し、後ウエスト域14の横方向の中央部に位置する中央部41を有する。ポケット形成部20は、吸収シャーシ12の一部から形成されており、帯状域23に固定された両側固定部45と、両側固定部45間において帯状域23の中央部41とつながる部分から上方へ延びるポケット内側域42と、横方向Xへ延びる折曲部33を介してポケット内側域42と前後方向において対向してクロッチ域15側へ延びるポケット外側域43とを有する。両側固定部45は、サイドシーム19から横方向Xの内側へ延びており、そのため、ポケット30はサイドシーム19間において開口する大きさを有するものではなく、少なくとも、後ウエスト域14の中央部において開口する程度の大きさを有する。
帯状域23の中央部41は、内外端部(上下端部)41a,41bを有し、ポケット内側域42は中央部41の内端部41aと折曲部31を介してつながっている。帯状域23とポケット30とは、後ウエスト域14のウエスト開口側に位置する。ここで、「後ウエスト域14のウエスト開口側」とは、後ウエスト域14の縦方向Yの寸法を2等分する線よりも外端縁14b側の領域を意味する。
帯状域23は、後記の後上方ウエスト弾性体64によって少なくとも横方向Xへの弾性が付与されている。図3を参照すると、本実施形態において、帯状域23の中央部41の横方向Xの寸法W1とポケット外側域43の横方向Xの寸法W2とは、中央部41が収縮されていない状態において同等であるところ、おむつ10の非着用状態及び/又は着用状態において中央部41が収縮していることによって、中央部41の横方向Xの寸法W1は、ポケット外側域43の横方向Xの寸法W2よりも小さくなっている。このように、寸法W1が寸法W2よりも小さくなることによって、中央部41と連なるポケット内側域42に複数のギャザー78が形成されてその幅寸法が縮められて、ポケット外側域43が着用者の身体から離間する方向へ移動する。したがって、ポケット30は、下方向へ(横軸Qへ向かって)折り曲げられた折曲部31と上方へ(ウエスト開口21へ向かって)折り曲げられた折曲部33とを有し、それらが互いに異なる方向へ折曲されていることによって、帯状域23がウエスト周り方向へ伸長されたときに、ポケット内側域42が帯状域23に対して斜めに延びて、ポケット30内部に排泄物を収容、保持するためのポケット空間Sが形成される。
<弾性ウエストパネル>
図4及び図5を参照すると、前ウエストパネル17は、前ウエスト域13の外形を画定する前ウエストシート50を有する。前ウエストシート50は、肌当接面側に位置する内面シート51と、非肌当接面側に位置する外面シート52と、両シート51,52間において横方向Xへ伸長状態で収縮可能に固定されたストリング状又はストランド状の複数条の前ウエスト弾性体55とを有する。
後ウエストパネル18は、肌当接面側に位置する内面シート61と非肌当接面側に位置する外面シート62とから構成された後ウエストシート60と、内外面シート61,62間に伸長状態収縮可能に固定された、横方向Xへ延びる複数条のストリング状又はストランド状の後ウエスト弾性体63,64を有する。後ウエスト弾性体63,64は、クロッチ域15側に位置する後下方ウエスト弾性体63とウエスト開口側に位置する後上方ウエスト弾性体64とを有する。後下方ウエスト弾性体63は、横方向Xにおいて離間対向して配置されて一対の弾性域を形成しており、該一対の弾性域間には、非弾性域が画定される。非弾性域は、後記の吸収体85の後端部と平面視において重なる。
<吸収シャーシ>
吸収シャーシ12は、肌当接面側に位置し、透液性を有する繊維不織布製の身体側ライナ84と、吸液性の吸収体85と、吸収体85の底面全体を被覆する不透液性のプラスチックフィルムから形成された防漏シート86と、吸収シャーシ12の非肌当接面全体を形成する不透液性又は難透液性の被覆シート87とを含む。吸収体85は、フラッフパルプと吸収性ポリマー粒子との混合物から形成された芯材と、芯材全体を被包するテッシュペーパ等から形成された液拡散性のコアラップシートとから構成される。
被覆シート87は、防漏シート86の両側縁の横方向Xの外側に位置する両側部を有する。両側部は、防漏シート86の両側縁に隣接して縦方向Yへ延びる折曲ラインに沿って内方へ(吸収体85側へ)折曲されて身体側ライナ84に固定される。両側部は、身体側ライナ84に固定される縦方向Yへ互いに離間する両端固定部と、身体側ライナ84の両側縁部に固定される近位縁部と、両端固定部間において縦方向Yへ延び、かつ、近位縁部と並行して縦方向Yへ延びる遠位縁部(自由縁部)88とを有する。遠位縁部88は、被覆シート87の外側縁部を折り曲げて固定することによって形成されたスリーブ状をなし、該縁部には縦方向Yへ延びる複数条のストリング状又はストランド状のカフ弾性体89が伸長状態で収縮可能に配設される。カフ弾性体89が収縮することによって、該縁部が身体側ライナ84から着用者の身体側へ離間してバリアカフを形成し、着用者の大腿部にフィットして排泄物の漏れを防止する。また、被覆シート87の両側部には、縦方向Yへ延びる複数条のストリング状又はストランド状のレッグ弾性体90が伸長状態で収縮可能に固定される。
レッグ弾性体90は、横方向Xにおいて所与寸法離間して配置された複数の弾性材料から形成されており、一定幅において弾性を有する弾性帯を形成するので、着用状態において着用者の脚周りに面状にフィットして排泄物の横漏れを効果的に防止しうる。また、レッグ弾性体90の後端部は、後ウエスト域14において後下方ウエスト弾性体63と平面視において重なっている。レッグ弾性体90の収縮力の作用するレッグ弾性域と後下方ウエスト弾性体63の収縮力の作用するウエスト弾性域とが平面視において重なることによって、着用者の大腿部を囲む仮想の弾性帯が形成される。
図5及び図6(a)を参照すると、本実施形態において、ポケット形成部20は、被覆シート87のうちの吸収体85の後端部からさらに縦方向Yの外側に延出する部分から形成される。ポケット形成部20は、横方向Xへ延びる第1折曲線71と第2折曲線72とを有し、外端縁87bと第2折曲線72との間に位置する第1部分74と、第1折曲線71と第2折曲線72との間に位置する第2部分75と、第2折曲線72の縦方向Yの内側に位置する第3部分76とに区分される。
図6(b)及び図6(c)を参照すると、ポケット形成部20は、第1折曲線71に沿って第2部分75の肌当接面と吸収体85が配置された部分の肌当接面とが当接されるように折曲されるとともに、第2折曲線72に沿って第1部分74の非肌当接面側と第2部分75の非肌当接面側とが互いに当接されるように折曲されることによって、断面略Z字状に折曲される。
ポケット形成部20は、かかる折曲状態が維持されるように、第2部分75の肌当接面側と第3部分76の肌当接面とが、それらの対向面のいずれか一方に塗布された接着剤等の公知の接合手段による一対の第1サイド接合域81Aを介して互いに接合される。第1サイド接合域81Aは、横方向Xにおいて互いに離間対向しており、第1サイド接合域81A間には、第2部分75と第3部分76とが接合されていない非接合域81Bが位置する。また、ポケット形成部20は、第1部分74の非肌当接面側に塗布されたホットメルト接着剤からなる第2サイド接合域82Aを介して第2部分75の非肌当接面側に固定される。第2サイド接合域82Aは、横方向Xにおいて離間対向しており、第2サイド接合域82A間には、非接合域82Bが位置する。第1サイド接合域81Aと第2サイド接合域82Aとは、それらの横方向Xの寸法がほぼ同じであって、それらの間に位置する非接合域81B,82Bの横方向Xの寸法もほぼ同じであり、非接合域81B,82Bは、おむつ10の平面視において互いに重なって位置する。第1及び第2サイド接合域81A,82Aの配置領域には、ポケット内外側域42,43の両側固定部45が位置する。
図4を参照すると、このように、被覆シート87のポケット形成部20が折曲された状態で後ウエストパネル18の外面に取り付けられることによって、第2部分75の非接合域82Bによってポケット内側域42が形成され、第3部分76の非接合域81Bによって、吸収体85の延長上に位置するポケット外側域43が形成される。ポケット形成部20を含む吸収シャーシ12の後端部12Bは、その肌対向面側に塗布されたホットメルト接着剤からなるクロッチ域15側へ凹状の接合域83を介して後ウエストパネル18に取り付けられる。また、吸収シャーシ12の前端部12Aは、その肌対向面側に塗布されたホットメルト接着剤からなるクロッチ域15側へ向かって凹状の接合域83を介して前ウエストパネル17に取り付けられる。
本実施形態においては、後ウエストパネル18に別体からなる被覆シート87の一部を固定することによって、ポケット30等を形成したが、本願発明の技術的な効果を奏する限りにおいて、後ウエストシート60と被覆シート87とを一体のシートで形成してもよいし、ポケット形成部20を被覆シート87と別体のシートで形成してもよい。また、ポケット形成部20を弾性伸縮性を有する繊維不織布シートから形成してもよいし、その一部に弾性体を配置してもよい。したがって、本明細書において、例えば、「ポケット内側域42が帯状域23の中央部41の内端部41aと折曲部31を介してつながる」とは、中央部41とポケット内側域42とが同一のシート部材によって形成されて折曲部31において折曲されている場合と、それらが別体のシート部材から形成されて、折曲部31において両シート部材が連結されている場合とを含む。
通常、比較的に低月齢の乳幼児が排泄する流動性の高い軟便を処理する場合には、おむつ内で身体を汚すことなく、かつ、外部に漏れ出ることを防止するためにどのように収容するかが課題となる。特に、仰臥状態や横臥状態において、排泄物がウエスト開口から外部に漏れ出るのを防止するために、例えば、ウエスト弾性体の伸長応力を高めることも考えられるが、流動性の高い軟便の場合には、ウエスト弾性体によって形成されたギャザーの間を通過して外部に漏れ出るおそれがある。また、おむつ10の着用中に、前ウエスト域13においては、ウエスト開口部がずり下がったときに排泄物を収容させることのできるスペースが身体との間に形成されることも考えられるが、後ウエスト域14においては、臀部が突出した外形を有することからかかる隙間が形成され難く、排泄物を一時的に、収容保持するためには、本実施形態に係るおむつ10のように、着用状態において立体形状を呈するようなポケット空間Sを意図的に形成することが必要となる。
従来のおむつにおいて、このような課題を解決するために、前後ウエスト域及び/又はクロッチ域に下方向又は後方へ延びる収容スペースに排泄物を収容する構成は開示されているが、本実施形態のように、後ウエスト域の背面において下方へ(横軸Qへ向かって)開口して上方へ延びるポケット30を備えるおむつ10は公知ではない。
本実施形態においては、後ウエスト開口側に位置する帯状域23が後上方ウエスト弾性体64の伸長応力によって着用者の身体にフィットされるので、クロッチ域15から後ウエスト開口側へ移動した排泄物の漏れが防止されるとともに、移動が阻止された排泄物が上方へ凸状に延びるポケット空間Sに流入して一時的に、収容、保持される。このように、身体から離間して位置するポケット空間Sに排泄物が収容されることによって、着用者の背側が排泄物によって汚れるおそれはない。また、ポケット30は、後ウエスト域14の伸縮によって開口が閉じされるおそれはなく、吸収体85に吸収されなかったウエスト開口へ向かって流れる流動性の高い排泄物や尿をポケット空間Sに吸収されるので、吸収体85の吸収容量以上の体液をおむつ10内に収容することができるといえる。
ポケット30を形成するポケット形成部20の一部が後ウエストパネル18に接合域83を介して接合されており、接合域83が平面視においてレッグ弾性体90やカフ弾性体89と平面視において重なっていない。したがって、それらの収縮によってポケット外側域43にそれを下方へ引っ張ろうとする力が直接作用することはなく、折曲部33の形状が崩れることはないので、ポケット外側域43が下方へ引っ張られてポケット空間Sが消滅するおそれはない。
このように、ポケット30が後ウエスト域14の帯状域23から離間するためには、ポケット内外側域42,43が互いに折曲部33を介してつながっており、帯状域23が横方向Xへ弾性的に伸縮可能であって、中央部41の横方向Xの収縮量(横方向Xへの収縮寸法)と、ポケット内外側域42,43のうちの少なくともポケット外側域43との横方向Xの収縮量(横方向Xへの収縮寸法)とにおいて寸法差があることが必要である。具体的には、帯状域23は、ポケット内側域42及びポケット外側域43よりも横方向Xにおいて高い収縮率を有するものであって、ポケット内外側域42,43が実質的に弾性的に非伸縮性を有するか、または、それらが弾性伸縮性を有する場合には、その収縮力が帯状域23の収縮力よりも低くなっている。
また、ポケット形成部20のポケット外側域43は、吸収体85の延長上に位置している。比較的に肉厚かつ剛性の高い吸収体85をポケット30の開口縁部(折曲部31)近傍まで延在させることによって、ポケット外側域43の両側が下方に位置する吸収体85の両側縁部によって横方向Xの外側へ張り出している。したがって、帯状域23とポケット外側域43との収縮差によってポケット30が形成されるときに、吸収体85の両側縁部の延長上に位置する部分を起点として折れ曲がるので、ポケット30は安定的なボックス形状を呈する。
<各領域の収縮率の測定方法>
まず、おむつ10の展開状態において、ポケット内側域42と平面視において重なるポケット外側域43と帯状域23との積層領域(図2の太枠Kで囲んだ領域)を所定幅の大きさ(例えば、縦寸法15mm×横寸法100mm)で切り出してそれぞれサンプルとして、以下の手順により、各サンプルの寸法を測定した。i)各サンプルの横方向Xにおいて対向する両端部のうちの一方端部を把持し、ii)他方端部にクリップと錘を取り付けて、各サンプルが捩じれることなく床面に対して垂直となるように吊持した。かかる状態において、弾性要素(弾性要素がない場合にはシートの所定箇所)の配置領域において横方向に離間対向する2カ所の部分にインク等でマークを付し、該マーク間の離間寸法を測定して、それを各サンプルの収縮時の寸法(L1)とした。なお、錘の重さは、各サンプルに配置された弾性要素が伸長されない程度のものであれば調整することが可能であって、本測定では、約5.0gの錘を用いた。iii)次に、各サンプルからクリップと錘を外して、表面に弾性要素によるギャザーがなくなるまで横方向Xへ伸長させた後、2カ所のマークの離間寸法を測定して、伸長時の寸法(L2)とした。かかる測定方法によって測定した寸法L1,L2を収縮率=((L2−L1)/L2)×100(%)の算式に当てはめて各サンプルの収縮率(%)を算出した。
帯状域23の中央部41は、ポケット内側域42とつながる内端部41aよりも下方へ(クロッチ域15側へ)位置にする延出部80を有する。ポケット30が形成されて吸収シャーシ12が身体から離間する方向へ移動することによって、着用者の背側に当接する当接領域の面積が減少してフィット性が低下するおそれがあるところ、折曲部31から下方に延出部80が延在することによって、該当接領域の一定面積が確保されてフィット性の低下を抑制することができる。また、延出部80は、ポケット空間Sへ流入した排泄物が身体側へ移動(逆戻り)するのを防止する障壁としての機能を有する。
本実施形態においては、中央部41の縦方Yの寸法全域において、ほぼ均等に後上方ウエスト弾性体64を配置している。後上方ウエスト弾性体64の収縮力はほぼ一定であってもよいし、互いに異なるものであってもよい。例えば、内端部(下端部)41aの収縮力が外端部(上端部)41bを含めた他の部分に比して高くなるように、内端部41aに配置された後上方ウエスト弾性体64の収縮力を他の部分に配置された弾性体の収縮力よりも高くなるように調整することもできる。このように、内端部41aの収縮力を他の部分のそれよりも高くすることによって、すなわち、ポケット30の開口縁部を形成する折曲部31の収縮力を比較的に高くすることによって、ポケット30の開口縁部を着用者の身体にフィットさせて、排泄物のウエスト開口側への移動を阻止することができる。
本実施形態においては、中央部41は、ポケット30を形成するポケット形成部20と異なるシート部材から形成されている。このように、後ウエスト域14のウエストバンドを形成する中央部41と異なるシート部材によってポケット30を形成する場合には、後ウエストパネル18自体を折曲したり変形させたりする必要はなく、従来使用されているものを使用することができ、製造コストを抑えることができる。また、おむつ10の製造時において機械方向へ移動する後ウエストパネル18に他のシート部材を接合することによってポケットが形成されるので、特別な組立工程を要せず、製造工程が容易である。
図7を参照すると、ポケット内側域42に連なる中央部41の内端部41aは、後ウエスト域14の中央部分14Hよりも上側に位置している。したがって、中央部41は、着用者の臀部における臀裂(割れ目)よりも上方において身体にフィットされるので、凹状の臀裂に当接される場合に比して中央部41と身体との間に隙間が生じ難く、排泄物の漏れを効果的に抑制することができる。なお、図示していないが、前ウエスト域13においても、尿を一時的に収容保持するために、後ウエスト域14と同様に下方へ開口可能なポケットを配置してもよい。
<変形例1>
図9を参照すると、本変形例においては、ポケット内外側域42,43の横方向Xの寸法が、中央部41の収縮時の横方向Xの寸法よりもさらに大きくなっており、ポケット形成部20の両側においてたくれた部分が生じ、ポケット形成部20は、ポケット内外側域42,43の両側部から形成されたポケット両側域32をさらに有する。ポケット両側域32は、帯状域23が収縮することによって、横方向Xの内側へ向かって(縦軸Pへ向かって)展開可能に折れ曲がる。
ポケット両側域32は、伸展可能に折り込まれる限りにおいて、意図せずに折曲された部分を含めて、横方向Xの内側へ向かって複数折曲されて、縦方向Yへ延びる折曲ラインが複数形成されていてもよい。ポケット両側域32は、たくれて内方へ折り込まれているので、おむつ10の非着用状態(中央部41が収縮した状態)においては、ポケット内側域42とポケット外側域43とが互いに当接された状態となり、ポケット空間Sが形成されない。ポケット両側域32を安定的に折り込んだ態様とするために、加圧加工及び/又は加熱加工によって縦方向Yへ延びる折曲線を付与してもよい。
比較的に低月齢の乳幼児は、授乳時や母親に抱きかかえられた体勢等の様々なシチュエーションで排便するので、たとえクロッチ域やウエスト域に一時的な排泄物の収容スペースなるポケットを設けたとしても、外圧や体圧によってポケットが押し潰され、それらから開放された後に、再びポケットを形成することは困難であった。
本変形例においては、着用者が仰臥状態であってポケット30に着用者の体圧が掛かったときにおいても、ポケット両側域32が折り込まれた態様を有して帯状域23の中央部41とポケット内側域42とが互いに当接した状態となるので、後ウエスト域14における部分的な厚みの変化によって生じる異物感を着用者に与えるおそれはない。また、ポケット両側域32は、内方へ折り込まれた態様を有することによって、着用者の身体に接近離間する方向、すなわち、厚さ方向Zにおいて屈伸運動可能であるから、体圧から開放されたときに、ポケット両側域32が身体から離間する方向Fへ起立して、再び立体的なポケット空間Sが形成される。このように、ポケット30にそれを身体側へ押し付けようとする力が繰り返し作用した場合であっても、ポケット両側域32の屈伸運動によってポケット30が安定的に繰り返して立体形状を呈することができるので、頻繁に姿勢を変化させたり、頻度高い軟便を繰り返す低月齢の乳幼児が着用する場合であっても、軟便を確実にポケット空間Sに収容することができる。また、本実施形態においては、既述のとおり、ポケット内側域42は、所要の縦方向Yの寸法を有することから、ポケット両側域32が起立することによって中央部41に対して傾斜して後方へ移動し、ポケット30の天面としての役割を果たし得るので、天面及びポケットの両側域側の折曲構造を有しない態様に比して、より多くの排泄物を収容することができる。
また、本変形例に係るおむつ10は、非着用状態において、ポケット30のポケット両側域32が横方向Xの内側へ向かって断面略V字状に折り込まれた態様を有する。このように、非着用状態においては、ポケット両側域32が折り込まれて帯状域23の中央部41とポケット内側域42とが当接した態様となることによって、後ウエスト域14全体がよりコンパクトになって、厚さ方向Zの寸法が着用状態に比べて小さくなるので、複数のおむつ10の収納性及び運搬時の利便性に優れる。なお、図示していないが、ポケット両側域32を伸展可能により安定的に折曲するために、ポケット内側域42及び両側固定部45に横方向Xへ一連に延びるポケット弾性体を配置してもよい。
<変形例2>
図10を参照すると、本変形例に係るおむつ10おいては、帯状域23の中央部41の肌当接面側には、弾性伸縮性を有する後補助シート58が配置されている。後補助シート58は、例えば、所要の柔軟性を有するエストマー繊維含む伸縮性繊維不織布等の比較的に嵩高であって、かつ、クッション性に優れたシート部材から形成される。中央部41をストリング状又はストランド状の後上方ウエスト弾性体64による収縮力によってのみ身体にフィットさせる場合には、身体の漏れの原因となるような比較的に大きなギャザーが形成されるおそれがあるところ、中央部41の肌当接面側に伸縮性繊維不織布製の後補助シート58を配置することによって、肌触りが向上するだけではなく、表面に弾性シート特有の比較的に小さなギャザーが形成されるので、ギャザーに沿って軟便がウエスト開口から外部に漏れ出るのを防止しうる。
また、後ウエスト域14のフィット性を向上させるために、後上方ウエスト弾性体64の収縮力を比較的に高くした場合であっても、肌当接面側に位置する後補助シート58がクッション機能を発揮して身体にギャザー痕を付けるおそれはない。図示していないが、前ウエスト域13の肌当接面側においても、伸縮性繊維不織布から形成された前補助シートを配置してもよい。このように、前後ウエスト域13,14の肌当接面側に弾性繊維不織布から形成された前後補助シートを配置することによって、おむつ10全体の肌当たりが向上して、着用感に優れる。
<変形例3>
図11を参照すると、本変形例においては、後ウエスト域14において、吸収体85には、クロッチ域15から後ウエスト域14へ向かって延びる凹状の誘導溝95が形成されている。ポケット30の開口付近に体圧等のそれを変形させようとする力が作用したり、延出部80によって開口の一部が塞がってポケット空間S内への排泄物の流入がし難くなったりした場合であっても、吸収体85上に排泄された軟便が誘導溝95に沿ってポケット空間Sへ誘導されるので、排泄物をポケット空間Sに収容、保持することができる。排泄物をポケット空間Sへ誘導しやすくするために、誘導溝95は、後ウエスト域14のサイドシーム19間に位置する後ウエスト弾性体63,64よりもクロッチ域15側の位置から後ウエスト域14へ向かって延びていることが好ましく、必ずしも吸収体85の後端縁まで延在していなくてもよい。また、誘導溝95において吸収体85が肉薄になることによって、その上方に位置するポケット形成部20の下端部との間の段差が小さくなることによって、より排泄物がポケット空間S内へ流入されやすくなるといえる。本変形例において、誘導溝95は、吸収体85を部分的に圧縮又は取り除くことによって、他の部分に比して肉薄になっている有底であるが、吸収体85を部分的に完全に除去したスリット状であってもよい。また、長さ寸法や幅寸法の異なる複数の誘導溝95が吸収体85の上端部に形成されていてもよい。
<変形例4>
図12を参照すると、本変形例においては、帯状域23のうちの少なくとも中央部41において、ポケット形成部20の折曲部31よりも上方に位置する部分は、不透液性シート96が配置される。不透液性シート96は、好ましくは透湿性を有する不透液性のプラスチックフィルや繊維不織布から形成されたものであって、後ウエストシート60を形成する内面シート61と外面シート62との間に配置される。帯状域23の該部分に不透液性シート96が配置されることによって、ウエスト開口側へ移動してポケット空間Sへ流入されずに帯状域23へ進入した体液が外部に漏れるのを効果的に防止しうる。
<変形例5>
図13を参照すると、本変形例においては、防漏シート86がポケット外側域43から折曲部33へ延び、さらに、折曲部33からポケット内側域42へ延びている。繊維不織布からなるベースシート70のみでは、流動性の高い軟便を十分に保持することができず、その外面に滲出するおそれがあるところ、不透液性の防漏シート86の後端部86aがポケット30内に位置することによって防漏性に優れ、かかる軟便の滲出を防ぐことができる。また、防漏シート86は、ポケット30のポケット開口の横方向Xの寸法よりも大きな横方向Xの寸法を有する。したがって、ポケット開口からポケット空間内Sへ進入する排泄物の滲出を効果的に防止しうる。
本発明のおむつ10を構成する各構成材料には、特に記述がなされている場合を除き、この種の分野において通常用いられている、各種の公知の材料を制限なく用いることができる。また、おむつ10の基本構造として、本明細書においては、前後ウエスト域13,14が別体の前後ウエストパネル17,18から形成されるものを例示したが、前後ウエスト域13,14及びクロッチ域15とが連続するパネルによって形成された構成であってもよいし、前後ウエスト域13,14の両側縁部が予め連結されたプルオン型ではなく、それらをテープファスナで連結するオープン型のおむつであってもよい。また、本明細書において使用されている「第1」〜「第3」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いてある。さらに、本発明は、図面において明示していないが、各変形例において示した複数の特徴構成どうしを組み合わせる実施態様を含むものである。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に整理することができる。
着用状態において上下方向及び横方向とそれらに交差する前後方向とを有し、肌当接面及びその反対側の非肌当接面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有する使い捨ておむつにおいて、
前記後ウエスト域は、前記肌当接面側に位置して前記横方向へ延びる帯状域と、前記非肌当接面側に位置し、前記横方向の中央部において前記帯状域と前記前後方向において対向するポケットを備えるポケット形成部とを有し、
前記ポケット形成部は、前記帯状域に固定された両側固定部と、前記両側固定部間において前記帯状域とつながる部分から上方へ延びるポケット内側域と、前記横方向へ延びる折曲部を介して前記ポケット内側域と前記前後方向において対向して前記クロッチ域側へ延びるポケット外側域とを有し、
前記帯状域は、前記横方向へ弾性的に伸縮可能であって、前記両側固定部間において、前記帯状域の収縮率が前記ポケット外側域の収縮率よりも大きい。
上記段落0049に開示した本発明に係る使い捨ておむつは、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。
(1)前記ポケット形成部は、前記ポケット内外側域の両側部から形成されたポケット両側域をさらに有し、前記ポケット両側域は前記帯状域が収縮することによって前記横方向の内側へ折れ曲がる。
(2)前記帯状域及び前記ポケット形成部は、前記後ウエスト域の前記上下方向における中央部よりも上側に位置する。
(3)前記帯状域の前記横方向における収縮率が、前記ポケット内外側域の前記横方向における収縮率よりも高い。
(4)前記帯状域の前記ポケット内側域と前記前後方向において対向する部分の前記肌当接面側には、弾性伸縮性を有するシートが配置される。
(5)前記吸収体の上端部から前記折曲部まで延び、さらに前記折曲部から前記ポケット内側域の下端部へ向かって延びる不透液性シートをさらに有する。
(6)前記吸収体の上端部から前記折曲部へ向かって延び、かつ、前記横方向の寸法が前記ポケットの開口の前記横方向の寸法よりも大きい不透液性シートをさらに有する。
(7)前記クロッチ域から前記前後ウエスト域へ延びる吸収体をさらに有し、前記吸収体には、前記クロッチ域から前記後ウエスト域へ延びる誘導溝が形成される。
(8)前記帯状域は、前記上下方向において対向する上下端部を有し、前記下端部の収縮力が他の部分に比して高くなっている。
10 使い捨ておむつ
13 前ウエスト域
14 後ウエスト域
14H 後ウエスト域の上下方向における中央部
15 クロッチ域
20 ポケット形成部
23 帯状域
30 ポケット
32 ポケット両側域
33 折曲部
41 帯状域の中央部
41a 帯状域の中央部の内端部(下端部)
41b 帯状域の中央部の外端部(上端部)
42 ポケット内側域
43 ポケット外側域
45 ポケットの両側固定部
58 後補助シート
85 吸収体
86 防漏シート
86a 防漏シートの後端部(上端部)
95 誘導溝
X 横方向
Y 縦方向

Claims (9)

  1. 着用状態において上下方向及び横方向とそれらに交差する前後方向とを有し、肌当接面及びその反対側の非肌当接面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有する使い捨ておむつにおいて、
    前記後ウエスト域は、前記肌当接面側に位置して前記横方向へ延びる帯状域と、前記非肌当接面側に位置し、前記横方向の中央部において前記帯状域と前記前後方向において対向するポケットを備えるポケット形成部とを有し、
    前記ポケット形成部は、前記帯状域に固定された両側固定部と、前記両側固定部間において前記帯状域とつながる部分から上方へ延びるポケット内側域と、前記横方向へ延びる折曲部を介して前記ポケット内側域と前記前後方向において対向して前記クロッチ域側へ延びるポケット外側域とを有し、
    前記帯状域は、前記横方向へ弾性的に伸縮可能であって、前記両側固定部間において、前記帯状域の収縮率が前記ポケット外側域の収縮率よりも大きいことを特徴とする前記おむつ。
  2. 前記ポケット形成部は、前記ポケット内外側域の両側部から形成されたポケット両側域をさらに有し、前記ポケット両側域は前記帯状域が収縮することによって前記横方向の内側へ折れ曲がる請求項1に記載のおむつ。
  3. 前記帯状域及び前記ポケット形成部は、前記後ウエスト域の前記上下方向における中央部よりも上側に位置する請求項1または2に記載のおむつ。
  4. 前記帯状域の前記横方向における収縮率が、前記ポケット内外側域の前記横方向における収縮率よりも高い請求項1〜3のいずれかに記載のおむつ。
  5. 前記帯状域の前記ポケット内側域と前記前後方向において対向する部分の
    前記肌当接面側には、弾性伸縮性を有するシートが配置される請求項1〜4のいずれかに記載のおむつ。
  6. 前記吸収体の上端部から前記折曲部まで延び、さらに前記折曲部から前記ポケット内側域の下端部へ向かって延びる不透液性シートをさらに有する請求項1〜のいずれかに記載のおむつ。
  7. 前記吸収体の上端部から前記折曲部へ向かって延び、かつ、前記横方向の寸法が前記ポケットの開口の前記横方向の寸法よりも大きい不透液性シートをさらに有する請求項1〜6のいずれかに記載のおむつ。
  8. 前記クロッチ域から前記前後ウエスト域へ延びる吸収体をさらに有し、前記吸収体には、前記クロッチ域から前記後ウエスト域へ延びる誘導溝が形成される請求項1〜7のいずれかに記載のおむつ。
  9. 前記帯状域は、前記上下方向において対向する上下端部を有し、前記下端部の収縮力が他の部分に比して高くなっている請求項1〜8のいずれかに記載のおむつ。
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