JP5225637B2 - 使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品 - Google Patents

Description

この発明は、使い捨てのおむつや使い捨ての失禁患者用パンツ等として使用するのに好適な使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品に関する。

使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品の一例であるパンツ型おむつは従来周知である。その種おむつの一例は、特開２００３−２６５５１１号公報（特許文献１）に開示されている。

図６，７は、同公報に開示されているパンツ型おむつ１０１の斜視図と分解図である。おむつ１０１は、着用者の体を覆う被覆部１０２と、体液吸収部１０３とを有する。被覆部１０２は、前胴周り被覆域と股部被覆域の一部分とを形成する六角形の前部シート１０６と、後胴周り域と股部被覆域の一部分とを形成する六角形の後部シート１０７と、股部被覆域の一部分を形成する矩形のセンターシート１０８とを有する。前後部シート１０６，１０７には、脚周り弾性部材１１３が伸長状態で取り付けられている。センターシート１０８は、その両端部が前後部シート１０６，１０７の内面に接合されている。センターシート１０８の内面側には矩形の防水フィルム１１７と、砂時計型シート１１６とが重なっている。砂時計型シート１１６の内面には、矩形の体液吸収部１０３がホットメルト接着剤１１８によって接合されている。体液吸収部１０３の両側縁部には、フラップ１２５が形成されている。フラップ１２５は、弾性部材１４１が伸長状態で取り付けられている側縁部１３２を有している。おむつ１０１が図６の状態にあるときには、体液吸収部１０３がほぼＵ字形を成すように湾曲すると、図７で伸長状態にある弾性部材１４１が収縮してフラップ１２５が体液吸収部１０３の内面から立ち上がり、体液の横漏れを防ぐ防漏堤を形成する。かようなおむつ１０１では、フラップ１２５の弾性部材１４１もＵ字形を画いている。着用したおむつ１０１では、弾性部材１４１が着用者の鼠蹊部において脚周りをほぼ半周して上方に向かっており、その弾性部材１４１のうちで上方に向かって延びた部分は、センターシート１０８等を介して前後部シート１０６，１０７の脚周り弾性部材１１３と重なり合っているので、おむつ１０１は着用者の脚周りの全周に密着することが可能である。
特開２００３−２６５５１１号公報

図６，７に示された従来のパンツ型おむつは、脚周り弾性部材が前部シートに取り付けられているものと、後部シートに取り付けられているものと、センターシートに取り付けられているものとに三分されていて、それぞれのものが直状に延びているというものである。脚周り弾性部材がこのように構成されているおむつは、それを高速で連続的に製造することが容易になるという特徴を有している。このおむつでは、それを着用したときに、体液吸収部のフラップに取り付けられている弾性部材がフラップの自由縁部を着用者の脚周りのうちの鼠蹊部に下方向から密着させて鼠蹊部から体液の漏れを防止することが可能ではある。しかし、着用したおむつが下がり気味になると、フラップの自由縁部も下がって鼠蹊部との間に隙間が生じ、その結果として脚周りから体液が漏れるということがある。

そこで、この発明では、着用したパンツ型の着用物品の胴周りが下がっても脚周りからの体液の漏れを防ぐことができるように、前記従来技術の如き着用物品に改良を施すことを課題にしている。

前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、互いに直交する前後方向と横方向と上下方向とを有し、前後胴周り域と股下域とによって胴周り開口と一対の脚周り開口とを含むパンツ形状が画成されており、前記股下域に位置する体液吸収性パネルが前記前後方向へ延びて前記前後胴周り域それぞれの内面を形成しているシート部材に固定されており、前記前後胴周り域のそれぞれがまた、前記胴周り開口の縁部と前記脚周り開口の縁部とにおいて弾性的に伸長・収縮可能に形成されているパンツ型の体液吸収性着用物品である。

かかるパンツ型体液吸収性着用物品において、この発明が特徴とするところは、以下のとおりである。前記前胴周り域が矩形状の前方部材から形成され、前記後胴周り域が矩形状の後方部材から形成されており、前記体液吸収性パネルは、矩形状であって、体液吸収性芯材と、前記芯材を被覆する透液性シートと、前記前方部材の内面に固定された前端部と、前記後方部材の内面に固定された後端部と、前記前後端部間に位置して前記股下域を形成する中間部と、前記芯材の側縁から前記横方向の外側に位置する一対の側部フラップ部とを有し、前記側部フラップは、前記芯材の側縁に沿って前記前後方向へ延びる基縁部と、前記横方向において前記芯材から離間し、かつ、前記基縁部と平行する自由縁部とを有し、前記自由縁部には前記前後方向へ延びる股部弾性部材が伸長状態で取り付けられており、前記前後胴周り域には、それらの両側縁間において前記横方向に連続的に延びる複数条の胴周り弾性部材が伸長状態で配置されており、前記胴周り弾性部材は、前記胴周り開口の縁部に沿って前記横方向へ直状に延びる上方胴周り弾性部材と、前記脚周り開口の縁部に沿って前記横方向へ直状に延びる下方胴周り弾性部材と、前記上方胴周り弾性部材と前記下方胴周り弾性部材との間に位置する中間胴周り弾性部材とを有し、前記側部フラップは前記横方向へ伸展した状態で前記自由縁部が前記下方胴周り弾性部材及び前記中間胴周り弾性部材の一部と重なる部位において前記前後胴周り域のそれぞれの前記内面に固定されており、前記側部フラップ部の前記横方向における寸法が１５〜５０ｍｍの範囲にあり、前記体液吸収性パネルの前後端部は、それぞれ、ホットメルト接着剤から形成された、前記縦方向に延び、かつ、互いに前記横方向において離間した複数条の接合ラインを介して固定されている。

この発明の好ましい実施態様の一つにおいて、前記体液吸収性パネルの前端部と後端部とは、それらの前記前後方向における寸法が異なる。

この発明に係る使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品では、体液吸収性パネルにおける体液吸収部の両側に形成されているフラップ部の自由縁部が伸長状態にある第１弾性部材を含んでいて、前胴周り域と後胴周り域とに対して、これら両域の脚周り開口縁部に伸長状態で取り付けられている第２弾性部材と重なり合う部位で固定されているから、この着用物品が着用されて前後胴周り域が横方向へ引っ張られると、フラップ部の自由縁部もまた横方向へ引張られてその自由縁部が股の内側において脚の付け根に側方から密着可能になる。フラップ部の自由縁部がこのような状態にあるパンツ型体液吸収性着用物品では、それを着用した後に前後胴周り域が下がり気味になってもフラップ部の自由縁部は下がり難く、体液はフラップ部の自由縁部を越えて漏れるということがない。また、フラップ部の自由縁部が下がるときには脚周りに沿って下がるので、その自由縁部は脚周りから離れ難く、脚周りからの体液の漏れを防ぐことができる。

この発明におけるその他の効果は、以下において詳述される。

使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品としてパンツ型おむつを例にとり、添付の図面を参照して、その詳細を説明すると、以下のとおりである。

図１は、パンツ型おむつ１の部分破断斜視図である。パンツ型おむつ１は、胴周り被覆部材２と体液吸収性のパネル部材３とを有するもので、図にはパンツ型おむつ１における前後方向と横方向と上下方向とが互いに直交する双頭矢印Ａ，Ｂ，Ｃで示されている。胴周り被覆部材２は、前胴周り域を形成する前方部材６と後胴周り域を形成する後方部材７とを含み、これら両部材６，７が互いの側縁部８，９において合掌状に重なり合い、上下方向Ｃにおいて間欠的に並ぶ接合部１０で互いに溶着して環状を成している。前方部材６と後方部材７とはまた、内面シート１１と外面シート１２とを接合することにより形成されていて、これら両シート１１，１２の間には胴周り方向へ伸長状態で延びる複数条の胴周り弾性部材１５がある。弾性部材１５は、両シート１１，１２のうちの少なくとも内面シート１１に対してホットメルト接着剤（図示せず）を介して取り付けられている。パネル部材３は、前方部材６の内面シート１１にホットメルト接着剤１６（図３参照）を介して接合している前端部２１と、後方部材７の内面シート１１にホットメルト接着剤１６を介して接合している後端部２２と、これら両端部２１，２２の間にあって股下域を形成している中間部２３とを有する。パネル部材３の幅方向Ｂの両側には側部フラップ２４が形成され、側部フラップ２４と２４との間には体液吸収部２６が形成されている。側部フラップ２４は、体液吸収部２６の内面において体液が横方向Ｂへ流れて漏れることを防ぐ防漏堤を形成している。

これら前方部材６と後方部材７とパネル部材３とを有するパンツ型おむつ１では、前方部材６と後方部材７とによって胴周り開口２７が形成され、前方部材６と後方部材７とパネル部材３とによって一対の脚周り開口２８が形成されている。また、胴周り被覆部材２には、弾性部材１５が収縮することによって多数のギャザー２９が生じている。仮想線の胴周り被覆部材２は、おむつ１を着用するときに径が大きくなるように変化した胴周り被覆部材２を示している。

図２は、図１のおむつ１の接合部１０において前方部材６と後方部材７との接合を解き、前方部材６と後方部材７とパネル部材３とを前後方向Ａと横方向Ｂとに伸展することによって得られる分解されたおむつ３０の部分破断平面図である。前方部材６と後方部材７とは、大きさが同じ矩形のもので、それぞれの部材６，７に含まれる弾性部材１５には、胴周り開口２７の縁に沿って延びていて部材６または７を横断している上方弾性部材１５ａと、脚周り開口２８の縁に沿って延びていて体液吸収部２３の側縁部を形成している芯材３３の側縁３３ａと交差するとともに部材６または７を横断している下方弾性部材１５ｂと、これら両弾性部材１５ａ，１５ｂの間にあって胴周り方向へ延びる中間弾性部材１５ｃとが含まれている。なお、中間弾性部材１５ｃには、芯材３３の側縁３３ａと交差しているものと交差していないものとが含まれている。これら上方、下方及び中間弾性部材１５ａ，１５ｂ，１５ｃのそれぞれは、胴周り被覆部材２が着用者にフィットするように、本数と伸長力とを定めることができる。前方部材６と後方部材７とにおける内面シート１１と外面シート１２とは、不織布、織布、プラスチックフィルム等のシート材料によって形成されており、好ましくは通気性のシート材料によって形成されている。そのシート材料はまた、シート材料どうしの溶着を可能にする熱可塑性合成樹脂によって形成されていることが好ましい。

パネル部材３もまた、矩形のもので、透液性の内側カバーシート３１と、不透液性の外側カバーシート３２と、これら両カバーシート３１，３２の間に介在する液吸収性の芯材３３とを含んでいる。内側カバーシート３１と外側カバーシート３２とは、ほぼ矩形に形成されている芯材３３の周縁から延出して重なり合い、ホットメルト接着剤３６を介して互いに接合し、一対の側部フラップ２４と、前端部フラップ３７と、後端部フラップ３８とを形成している。側部フラップ２４は、芯材３３の側縁３３ａから横方向Ｂの外側に向かって広がっているもので、その側縁３３ａに接する基縁部４０ａと、基縁部４０ａに平行して前後方向Ａへ延びる自由縁部４０ｂとを有する。自由縁部４０ｂには、内側カバーシート３１と外側カバーシート３２との間において前後方向Ａへ延びる少なくとも一条の股部弾性部材４３があって、この股部弾性部材４３がこれらカバーシート３１，３２の少なくとも一方にホットメルト接着剤（図示せず）を介して伸長状態で取り付けられている。側部フラップ２４における基縁部４０ａから自由縁部４０ｂまでの寸法Ｗは、おむつ１が乳幼児用のものであるか大人用のものであるかによって異なるが、おおむね１５〜５０ｍｍの範囲にある。

かようなパネル部材３は、前端部２１における外側カバーシート３２が前方部材６と重なり合う部分において、前方部材６の内面シート１１に帯状に塗布されたホットメルト接着剤１６を介して接合している。後端部２２における外側カバーシート３２は、後方部材７と重なり合う部分において後方部材７の内面シート１１にホットメルト接着剤１６を介して接合している。前端部２１は、パネル部材３における側部フラップ２４の一部分と、前端部フラップ３７と、芯材３３の一部分とを含んでいる部分であって、そのうちの側部フラップ２４は、横方向Ｂへ伸展した状態で内面シート１１を介して下方弾性部材１５ｂと重なり合っている。この状態にある側部フラップ２４は、前方部材６の下方弾性部材１５ｂが横方向Ｂにおいて収縮すると、芯材３３の側縁３３ａに接近するようにギャザー４１（図３参照）を形成しながら収縮する。また、後端部２２は、パネル部材３における側部フラップ２４の一部分と、後端部フラップ３８と、芯材３３の一部分とを含んでいる部分であって、そのうちの側部フラップ２４は、横方向Ｂへ伸展した状態で内面シート１１を介して下方弾性部材１５ｂと重なり合っている。後端部２２においてこの状態にある側部フラップ２４は、後方部材７の下方弾性部材１５ｂが収縮すると、芯材３３の側縁３３ａに接近するようにギャザー４２（図３参照）を形成しながら収縮する。

図３は、図２の分解されたおむつ３０における弾性部材１５と股部弾性部材４３とが収縮した状態にあるときの分解されたおむつ３０の平面図である。分解されたおむつ３０は、前方部材６の側縁部８と後方部材７の側縁部９とを接合すると、図１のおむつ１となる。図３における前方部材６と後方部材７とは、弾性部材１５が収縮することによって図１に示したギャザー２９が生じることによって、横方向Ｂの寸法が図２におけるそれらの寸法よりも見かけ上は短くなっている。パネル部材３は、股部弾性部材４３が収縮することによって図１の如く外側カバーシート３２が外側なるように、換言すると内側カバーシート１１が内側となるようにしてほぼＵ字形に湾曲し、前後方向Ａの寸法が図２における寸法よりも見掛け上は小さくなっている。また、パネル部材３が前方部材６と重なり合う部分においては、下方弾性部材１５ｂが収縮することによって、内側カバーシート３１と外側カバーシート３２とで形成されていて変形容易な側部フラップ２４がギャザー４１を形成しながら横方向Ｂへ収縮して、基縁部４０ａと自由縁部４０ｂとの間の寸法Ｗ（図２参照）が見掛け上著しく小さくなっている。パネル部材３が後方部材７と重なり合う部分においても同様であって、側部フラップ２４がギャザー４２を形成しながら横方向Ｂへ収縮して、寸法Ｗが見掛け上著しく小さくなっている。パネル部材３における体液吸収部２６は、側部フラップ２４と２４との間にあって芯材３３を含む部分であるから、側部フラップ２４よりも変形しにくくて、下方弾性部材１５ｂや中間弾性部材１５ｃの収縮を抑えている。それゆえ、体液吸収部２６が前方部材６や後方部材７と重なり合う部分は側部フラップ２４ほどには横方向Ｂにおける収縮の割合が大きくならず、ギャザーが生じていないか、または生じていたにしても、その数は側部フラップ２４のそれに比べて僅かである。図３にはまた、横方向Ｂへ伸長した状態にある前方部材６と後方部材７、および着用者の両脚５０の一部分とが仮想線で示されている。これら両部材６，７は、図２における両部材６，７と同じ大きさにまで伸長している。両脚５０では、パンツ型おむつ１を着用するときに脚周り開口２８（図１参照）に挿入されるものが想定されている。

胴周り被覆部材２とパネル部材３とがこのように形成されている図１のパンツ型おむつ１を着用すると、胴周り被覆部材２は、弾性部材１５を伸長させながら図１における仮想線の如く大きな環を形成するように変形する。パネル部材３は、中間部２３における側部フラップ２４が着用者の脚の付け根（図示せず）に向かって、すなわち鼠蹊部に接触するように股部に進入する。前端部２１と後端部２２とにおける側部フラップ２４は、前方部材６と後方部材７とにおいて、内面シート１１を介して下方弾性部材１５ｂと一体になっているので、下方弾性部材１５ｂが図１において横方向Ｂへ伸長すると、図３に示すギャザー４１，４２を消滅させながら横方向Ｂへ伸長する。側部フラップ２４が前端部２１と後端部２２とにおいてそのように伸長すると、中間部２３における側部フラップ２４は、その自由縁部４０ｂのうちで前方部材６における下方弾性部材１５ｂの近傍に位置する部分４５と後方部材７における下方弾性部材１５ｂの近傍に位置する部分４６（図１，２参照）とが、横方向Ｂへ動いて図１，３に仮想線で示される状態になり、部分４５と部分４６との間の部分４７が図３における両脚５０の間にあって、両脚５０それぞれの付け根近傍に脚周りの内側から密着する。このように、弾性的に伸長・収縮する自由縁部４０ｂが鼠蹊部に対して下方から密着するのではなくて、鼠蹊部近傍における脚周りに側方から密着する傾向を有するおむつ１は、それを着用した後に多少ずり下がるようなことがあっても、側部フラップ２４の自由縁部４０ｂは簡単にはずり下がることがないので、体液は自由縁部４０ｂと脚周りとの間から漏れることがない。また、ずり下がるときの自由縁部４０ｂは、脚周りに沿って下がるので、脚周りからは簡単に離間することがなく、この場合においても体液は自由縁部４０ｂと脚周りとの間から漏れることがない。

このように、図１のおむつ１は、前方部材６、後方部材７およびパネル部材３がいずれも構造の簡単な矩形のものであり、各種の資材を無駄にすることなく利用することのできるものであって、しかも脚周りからの体液の漏れを防ぐことができるという特徴を有している。

図４は、この発明の実施形態の一例を示す図２と同様な図である。図４のパンツ型おむつ１における下方弾性部材１５ｂと中間弾性部材１５ｃの一部分とは、パネル部材３を横断することがないもので、前方部材６と後方部材７との側縁部８，９から芯材３３の側縁３３ａと交差するところまで延びている。このようなおむつ１は、下方弾性部材１５ｂや中間弾性部材１５ｃが高い収縮力を有していても、芯材３３にギャザーを生じることが少ないから、おむつ１の外面シート１２の外面に装飾用の絵柄等を画くのに適している。

図５もまた、この発明の実施形態の一例を示す図２と同様な図である。図５のパンツ型おむつ１における前方部材６と後方部材７とは、ほぼ六角形に形成されている。下方弾性部材１５ｂは、伸長状態にあって、前方部材６および後方部材７それぞれの側縁部８，９からパネル部材３における芯材３３の側縁３３ａに届くように傾斜して延びていて、ホットメルト接着剤（図示せず）を介して内面シート１１と外面シート１２とに接合している。側部フラップ２４は、ホットメルト接着剤１６を介して内面シート１１に接合するとともに、自由縁４０ｂが内面シート１１を介して下方弾性部材１５ｂと実質的な意味において一体になっている。前方部材６と後方部材７とには、上方弾性部材１５ａが伸長状態で取り付けられている。

図示例の側部フラップ２４は内側カバーシート３１と外側カバーシート３２とによって形成されているものであったが、この発明では、この側部フラップ２４を外側カバーシート３２だけで形成されているものに代えたり、内側カバーシート３１や外側カバーシート３２とは別体のシート材料で形成されているものに代えたりすることもできる。

この発明は、使い捨てのパンツ型おむつを例にとって説明した失禁患者用のパンツやその他のパンツ型体液吸収性着用物品において実施することができる。

パンツ型おむつの部分破断斜視図。 分解されたおむつの部分破断平面図。 収縮状態にある分解されたおむつの平面図。 実施形態の一例を示す図２と同様な図。 実施形態の他の一例を示す図２と同様な図。 従来技術のパンツ型おむつの部分破断斜視図。 図６のおむつの分解斜視図。

符号の説明

１ パンツ型おむつ
２ 胴周り域（被覆部材）
３ 体液吸収パネル（パネル部材）
１１ シート部材（内面シート）
１５ｂ 第２弾性部材（下方弾性部材）
２３ 体液吸収部
２４ フラップ部
２７ 胴周り開口
２８ 脚周り開口
３１ 透液性シート（内側カバーシート）
３３ 芯材
３３ａ 側縁
４０ａ 基縁部
４０ｂ 自由縁部
４３ 第１弾性部材（股部弾性部材）
Ａ 前後方向
Ｂ 横方向
Ｃ 上下方向

Claims (2)

1. 互いに直交する前後方向と横方向と上下方向とを有し、前後胴周り域と股下域とによって胴周り開口と一対の脚周り開口とを含むパンツ形状が画成されており、前記股下域に位置する体液吸収性パネルが前記前後方向へ延びて前記前後胴周り域それぞれの内面を形成しているシート部材に固定されており、前記前後胴周り域のそれぞれがまた、前記胴周り開口の縁部と前記脚周り開口の縁部とにおいて弾性的に伸長・収縮可能に形成されている使い捨てのパンツ型体液吸収性着用物品であって、
   前記前胴周り域が矩形状の前方部材から形成され、前記後胴周り域が矩形状の後方部材から形成されており、
   前記体液吸収性パネルは、矩形状であって、体液吸収性芯材と、前記芯材を被覆する透液性シートと、前記前方部材の内面に固定された前端部と、前記後方部材の内面に固定された後端部と、前記前後端部間に位置して前記股下域を形成する中間部と、前記芯材の側縁から前記横方向の外側に位置する一対の側部フラップ部とを有し、
   前記側部フラップは、前記芯材の側縁に沿って前記前後方向へ延びる基縁部と、前記横方向において前記芯材から離間し、かつ、前記基縁部と平行する自由縁部とを有し、前記自由縁部には前記前後方向へ延びる股部弾性部材が伸長状態で取り付けられており、
   前記前後胴周り域には、それらの両側縁間において前記横方向に連続的に延びる複数条の胴周り弾性部材が伸長状態で配置されており、
   前記胴周り弾性部材は、前記胴周り開口の縁部に沿って前記横方向へ直状に延びる上方胴周り弾性部材と、前記脚周り開口の縁部に沿って前記横方向へ直状に延びる下方胴周り弾性部材と、前記上方胴周り弾性部材と前記下方胴周り弾性部材との間に位置する中間胴周り弾性部材とを有し、
   前記側部フラップは前記横方向へ伸展した状態で前記自由縁部が前記下方胴周り弾性部材及び前記中間胴周り弾性部材の一部と重なる部位において前記前後胴周り域のそれぞれの前記内面に固定されており、
   前記側部フラップ部の前記横方向における寸法が１５〜５０ｍｍの範囲にあり、前記体液吸収性パネルの前後端部は、それぞれ、ホットメルト接着剤から形成された、前記縦方向に延び、かつ、互いに前記横方向において離間した複数条の接合ラインを介して固定されることを特徴とする着用物品。
2. 前記体液吸収性パネルの前端部と後端部とは、それらの前記前後方向における寸法が異なる請求項１に記載の着用物品。

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