JP5946557B1 - 使い捨ての着用物品 - Google Patents

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【課題】後ウエスト域において、ウエスト開口側へ移動する排泄物を収容、保持し、かつ、排泄物が着用者の肌に触れるのを抑制することのできるポケットを備えた使い捨ての着用物品の提供。【解決手段】使い捨ての着用物品(10)の後ウエスト域(12)は、肌当接面側に位置して横方向(X)へ延びるウエスト当接域(31)と、前記ウエスト当接域と厚さ方向(Z)において対向し、前記非肌当接面側に位置してクロッチ域(13)側へ開口可能なポケット(20)とを有する。前記ポケットは、ポケット外側域(23)と、ポケット内側域(22)とを有し、前記ポケット内側域、前記ポケット外側域及び前記ポケット外側域から前記クロッチ域側へ延びる延出域(28)のうちの少なくとも一つの領域において、前記ポケットの開口近傍には、剛性付与部材(30)が配置される。【選択図】図5

Description

本発明は、使い捨ての着用物品に関する。
従来、排泄物を収容、保持するためポケットを備えた使い捨ての着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、クロッチ域から前後ウエスト域へ延びる吸収体と、後ウエスト域の肌当接面側に位置し、かつ、吸収体の後端部を被覆するように横断する伸縮性シートとを有し、伸縮性シートと吸収体との間に、排泄物を収容するためのポケットが画定された使い捨ての着用物品が開示されている。
特開2001−252303号公報
特許文献1に開示された着用物品では、ウエスト開口側へ移動した排泄物をクロッチ域へ向かって開口するポケットに収容、保持することができる。
しかし、特許文献1の着用物品では、着用状態において、前後ウエスト域がウエスト周り方向へ伸長されるのと連動して伸縮シートが伸長されるので、伸縮シートが吸収体の前後端部に密着するようにして着用者の身体にフィットされる。それにより、伸縮シートと吸収体の後端部との間に画定される収容ポケットの開口が閉じたような態様となり、排泄物がポケットに進入せず、伸縮シート上に移動して着用者の背面が汚れるおそれがある。かかる事態を避けるために、後ウエスト域によるフィット性を低下させた場合には、ポケットは形成され易くなるが、フィット性の低下によって身体と後ウエスト域との間に隙間が形成されて、ポケット内ではなく、伸縮シート上に排泄物が移動してしまうおそれがある。
本発明の課題は、従来の着用物品の改良であって、後ウエスト域において、ウエスト開口側へ移動する排泄物を収容、保持し、かつ、排泄物が着用者の肌に触れるのを抑制することのできるポケットを備えた使い捨ての着用物品の提供にある。
前記課題を解決するために、本発明は、縦方向及び横方向と、肌当接面及びその反対側の非肌当接面とを有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前ウエスト域及び前記後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記クロッチ域から前記前ウエスト域及び前記後ウエスト域へ延びる吸収体とを含む使い捨ての着用物品に関する。
本発明に係る使い捨ての着用物品において、前記後ウエスト域は、前記肌当接面側に位置して前記横方向へ延びるウエスト当接域と、前記横方向における中央部において前記ウエスト当接域と厚さ方向において対向し、前記非肌当接面側に位置して前記クロッチ域側へ開口可能なポケットとを有し、前記ポケットは、前記クロッチ域側からウエスト開口側へ延びるポケット外側域と、前記ポケット外側域と前記ウエスト当接域とにそれぞれ前記厚さ方向において対向し、前記横方向へ延びる折曲部を介して前記ポケット外側域と連なるとともに、前記折曲部から前記クロッチ域側へ延びて前記ウエスト当接域とつながるポケット内側域とを有し、前記ポケット内側域、前記ポケット外側域及び前記ポケット外側域から前記クロッチ域側へ延びる延出域のうちの少なくとも一つの領域において、前記ポケットの開口近傍には、剛性付与部材が配置されており、前記剛性付与部材は、前記吸収体の後端縁から前記縦方向の外側へ延在している
本発明に係る使い捨ての着用物品は、後ウエスト域において、肌当接面側に位置するウエスト当接域と、ウエスト当接域と厚さ方向において対向し、非肌当接面側に位置してクロッチ域側へ開口可能なポケットを有しているので、ウエスト当接域によって着用物品のフィット性を維持し、ウエスト開口側へ移動する排泄物をポケット内に流入させて収容、保持することができ、排泄物が肌に触れるのを抑制することができる。
本発明に係る使い捨ておむつの背面図。 各弾性体をおむつの縦方向及び横方向に伸長させた状態における、おむつの一部破断展開図。 おむつの分解斜視図。 おむつの非着用状態における後ウエスト域を上方から視た図。 おむつの着用状態における後ウエスト域の斜視図。 図1に示すVI−VI線に沿う模式的断面図。 図5に示すVII−VII線に沿う模式的断面図。 (a)ベースシートの一部破断展開平面図。(b)ベースシートの折り畳み行程を示す図。(c)ベースシートが第1及び第2折曲ラインに沿って折曲された状態を示す図。(d)ベースシートが第3折曲ラインによって折曲された状態を示す図。 図4に示すIX−IX線に沿う模式的断面図。 ベースシートの他の例を示す図6と同様の断面図。 変形例1における図6と同様の断面図。 変形例2における図6と同様の断面図。
下記の実施の形態は、本発明の使い捨ての着用物品の例である図1〜12に示す使い捨てのおむつに関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。図2において、後述する各弾性体は、その収縮力に抗して、横方向X及び縦方向Yへの収縮力により、各弾性体が取り付けられた部材に生じたギャザーが自然な視覚によって実質的に無くなっているように見える程度にまで伸長された状態にある。なお、図1、図4〜図7、図10〜図12において、剛性付与部材の配置領域にはドットを付している。
図1及び図2を参照すると、本発明の使い捨ての着用物品の一例として示すプルオンタイプ(パンツ型)の使い捨てのおむつ10は、縦方向Yと、横方向Xと、それらに直交する厚さ方向Zと、着用状態における上下方向とを有し、縦方向Yに沿って延び、おむつ10の横方向Xの寸法を2等分する縦軸Pと、横方向Xへ沿って延び、おむつ10の縦方向Yの寸法を2等分する横軸Qとを有する。おむつ10は、肌当接面及びそれに対向する非肌当接面と、前ウエスト域11と、後ウエスト域12と、前後ウエスト域11,12の間に位置するクロッチ域13とを有する。後ウエスト域12には、クロッチ域13へ向かって開口するポケット20が形成されており、ポケット20の開口近傍には剛性付与部材30が配置される。
おむつ10は、ウエスト周り方向へ延びる環状の弾性ウエストパネル14と、弾性ウエストパネル14に接合される吸収シャーシ15とを含む。弾性ウエストパネル14は、前ウエスト域11に位置する前ウエストパネル16と、後ウエスト域12に位置する後ウエストパネル17とを含み、おむつ10は、縦軸Pに関してほぼ対称に形成されている。弾性ウエストパネル14には、ポケット20を形成するベースシート40が取り付けられる。なお、本明細書において、「おむつ10の平面視において互いに重なる」とは、厚さ方向Zにおいて互いに重なることを意味する。
前後ウエスト域11,12は、それぞれ、横方向Xへ延びる内端縁11a,12aと、縦方向Yにおいて内端縁11a,12aと離間対向して横方向Xへ延びる外端縁(前後ウエスト開口縁)11b,12bと、内外端縁11a,11b,12a,12b間において縦方向Yへ延びる両側縁11c,12cとによって画定された横長矩形状を有する。前ウエスト域11の両側縁11cのそれぞれと後ウエスト域12の両側縁12cのそれぞれとは、互いに重ね合わされて、縦方向Yへ断続的に配置されたサイドシーム18によって連結されておむつ10の両側縁部が形成され、ウエスト開口19と一対のレッグ開口とが画定される。サイドシーム18は、公知の接着手段、例えば、熱エンボス/デボス加工、ソニック加工等の各種公知の熱溶着手段によってなされる。
<弾性ウエストパネル>
図2及び図3を参照すると、前ウエストパネル16は、前ウエスト域11の外形を画定する前ウエストシート50を有する。前ウエストシート50は、吸収シャーシ15の前端部15Aが配置される主体部51と、主体部51の縦方向Yの外側に位置する延出部52を有する。延出部52は、横方向Xへ延びる折曲ラインに沿って縦方向Yの内側に折曲されて、主体部51と、主体部51の内面に配置された吸収シャーシ15の前端部15Aとに固定される。前ウエストシート50の主体部51と延出部52との間には、横方向Xへ延びるストリング状又はストランド状の複数条の前ウエスト弾性体55が伸長状態で収縮可能に取り付けられる。前ウエストシート50の前ウエスト弾性体55よりもクロッチ域13側の部分には、横方向Xへ伸縮可能な前補助シート53が配置される。
後ウエストパネル17は、肌当接面側に位置する内面シート61と非肌当接面側に位置する外面シート62とから構成された後ウエストシート60と、内外面シート61,62間に伸長状態収縮可能に固定された、横方向Xへ延びる複数条のストリング状又はストランド状の後下方ウエスト弾性体65を有する。後ウエストパネル17の肌当接面側であって、ポケット20の開口と厚さ方向Zにおいて重なる部位には、シート状の剛性付与部材30が配置されており、後ウエストパネル17の外端部には、後ウエスト域12の一部を形成するとともに、ポケット20を形成するベースシート40が配置される。
<ポケット>
図1、図4〜図6を参照すると、おむつ10は、後ウエスト域12のウエスト開口19側において着用者の身体に当接するウエスト当接域31を有し、ウエスト当接域31は、後ウエスト域12の横方向Xのほぼ中央に位置し、内端部32aと外端部位32bとを有する中央部32を有する。また、おむつ10は、厚さ方向Z(着用状態における前後方向)において、ウエスト当接域31と対向するように位置するポケット20を有する。ポケット20は、縦軸Pを中心として横方向Xへ広がる所定面積域にわたって形成されており、下方へ向かって(クロッチ域13側へ向かって)開口可能、かつ、ウエスト当接域31から後方へ向かって離間するように開口可能である。ウエスト当接域31とポケット20とは、後ウエスト域12のウエスト開口19側に位置する。ここで、「後ウエスト域12のウエスト開口19側」とは、後ウエスト域12の縦方向Yの寸法を2等分する線よりも外端縁12b側の領域を意味する。
ポケット20は、中央部32と厚さ方向Zにおいて対向し、クロッチ域13側からウエスト開口19側へ延びるポケット外側域23と、ポケット外側域23とウエスト当接域31とにそれぞれ厚さ方向Zにおいて対向し、横方向Xへ延びる折曲部25を介してポケット外側域23と連なるとともに、折曲部25から下方へ延びてウエスト当接域31の中央部32の内端部32aとつながるポケット内側域22と、ポケット内外側域22,23の両側部から形成され、横方向Xの内側へ折り込まれたポケット両側域24とによって画成される。ポケット内側域22とウエスト当接域31の中央部32とがつながることによって、下方へ向かって折り曲げられた折曲部27が形成される。ポケット内外側域22,23の両側部は、互いに重ね合されてポケット両側域24を形成するとともに、ポケット両側域24の横方向X外側の部分からなる両側固定部26がウエスト当接域31の両側部に固定される。両側固定部26は、サイドシーム18から横方向Xの内側へ延びており、そのため、ポケット20はサイドシーム18間において開口する大きさを有するものではなく、少なくとも、後ウエスト域12の中央部において開口する程度の大きさを有する。
ポケット両側域24は、横方向Xの内側へ(縦軸Pへ向かって)折り込まれている。図4を参照すると、おむつ10の非着用状態における、折曲部27とポケット両側域24とがそれぞれ僅かに展開された状態において、中央部32とポケット20との間には、上方へ開口した凹部34が画定される。ポケット両側域24は、伸展可能に折り込まれる限りにおいて、意図せずに折曲された部分を含めて複数折曲されて、縦方向Yへ延びる折曲ラインが複数形成されていてもよい。
このように、ポケット20は、下方向へ向かって折り曲げられた折曲部27と、横方向Xの内側へ向かって折り込まれたポケット両側域24と、ウエスト開口19へ(上方向へ)向かって折り曲げられた折曲部25とを有し、それらが互いに異なる方向(3方向)へ折曲されていることによって、ウエスト当接域31がウエスト周り方向へ伸長されたときに、ポケット両側域24が起立して、ポケット内側域22がウエスト当接域31の中央部32から離間するように後方へ移動する(図5参照)。図6及び図7を参照すると、ポケット内側域22は、中央部32に対して傾斜して位置し、それが後方へ移動するほどに中央部32に対する傾斜角度αは大きくなる。したがって、傾斜角度αが大きくなるほどに、ポケット内側域22は倒伏した状態となってポケット20の天面としての役割を果たし、ポケット20はその内部に比較的に多くの排泄物を収容、保持することが可能なポケット空間(収容スペース)Sを有するボックス状を呈する。
図1〜図3を参照すると、ポケット20の横方向X外側に位置する、後ウエスト域12の両側部には、一対のテープファスナ66が配置される。テープファスナ66は、側縁12cの近傍に固定された固定部67と、固定部67から横方向X外方へ延出する自由部68とを含む。自由部68は、テープファスナ66を前ウエスト域11及びクロッチ域13の非肌当接面に剥離可能に止着するための止着域68Aを有する。固定部67は、横方向Xにおいてポケット20に重なるように、少なくとも一部がポケット外側域23の両側固定部26と厚さ方向Zにおいて重なることが好ましい。
<ベースシート>
図3及び図8(a)を参照すると、ベースシート40は、横方向Xへ延びる内端縁40a及び外端縁(後ウエスト開口縁12b)40bと、内外端縁40a,40b間において縦方向Yへ延びる両側縁40cとによって画定された横長矩形状であって、第1面70A(肌当接面)とその反対側に位置する第2面70B(非肌当接面)と、横方向Xへ並行して延びる第1折曲線41と第2折曲線42とを有する。ベースシート40は、外端縁40bと第1折曲線41との間に位置する外端部43と、第1折曲線41と第2折曲線42との間に位置する中間部44と、第2折曲線42と内端縁40aとの間に位置する内端部45とを有する。外端部43の第2面70B側には、横方向Xに対向して位置する一対の第1接合域71Aが位置し、それらの間には第1非接合域71Bが位置する。中間部44の第1面70A側には、横方向Xに対向して位置する一対の第2接合域72Aが位置し、それらの間には第2非接合域72Bが位置する。
ベースシート40は、肌当接面側に位置する内面シート46と、非肌当接面側に位置する外面シート47と、外端部43において横方向Xへ延び、内外面シート46,47間において伸長状態で収縮可能に固定された複数条のストリング状又はストランド状の後上方ウエスト弾性体48とを有する。図6を参照すると、内外面シート46,47間には、さらに不透液性シート75を配置することができる。不透液性シート75は、好ましくは通気性を有する、繊維不織布又はプラスチックフィルムから形成されたものであって、内端部45及び中間部44に位置する。繊維不織布からなるベースシート40のみでは、流動性の高い軟便を十分に保持することができず、その外面に滲出するおそれがあるところ、不透液性シート75を配置することによって防漏性に優れ、かかる軟便の滲出を防ぐことができる。不透液性シート75は、ベースシート40においてポケット20の形成領域に配置され、ポケット20の開口の横方向Xの寸法(すなわち第2非接合域72Bの横方向Xの寸法)よりも大きな横方向Xの寸法を有することが、体液の滲出をより効果的に防止するうえで好ましい。本実施形態においては、防漏シート83と別体のシートで不透液性シート75を形成したが、後述する防漏シート83をポケット20内へ延出させてもよい。
図8(b),(c)を参照すると、ベースシート40は、第1折曲線41に沿って外端部43の第2面70B側と中間部44の第2面70B側とが互いに当接されるように折曲されるとともに、第2折曲線42に沿って中間部44の第1面70A側と内端部45の第1面70A側とが互いに当接されるように折曲されることによって、縦断面において略Z字状に折曲された状態が維持される。
外端部43と中間部44とは第1接合域71Aにおいて互いに接合され、中間部44と内端部45とは第2接合域72Aにおいて互いに接合される。第1接合域71Aと第2接合域72Aとは、それらの横方向Xの寸法がほぼ同等であって、それらの間に位置する非接合域71B,72Bの横方向Xの寸法もほぼ同等であり、第1及び第2非接合域71B,72Bは、おむつ10の平面視において互いに重なって位置する。なお、第2非接合域72Bに比して第1非接合域71Bの横方向Xの寸法を大きく、又は小さくしてもよい。第2非接合域72Bに比して第1非接合域71Bの寸法が大きい(すなわち、第2接合域72Aに比して第1接合域71Aの寸法が小さい)場合には、後述する吸収体82が排泄物を吸収し、その重さにより下方へ引っ張られたときに、外端部43(すなわち、ウエスト当接域31)が中間部44に引っ張られて下方へずれ下がり難くなる。第1及び第2接合域71A,72Aは、例えば、ホットメルト接着剤等の公知の接着剤を塗布したり、ヒートシール等の公知の熱溶着手段によって形成される。
図8(d)を参照すると、ベースシート40は、外端部43が後上方ウエスト弾性体48によって収縮しており、第1及び第2折曲線41,42に沿って折り曲げられて第1及び第2接合域71A,72Aを介して接合された状態から、積層された中間部44と内端部45とを第2非接合域72Bの側縁に沿って縦方向Yへ延びる一対の第3折曲線49Aと第4折曲線(山折り折曲線)49Bとに沿ってさらに折り曲げられることによって、外端部43を除く部分が断面略Ω状を有する。かかる折り畳まれた状態のベースシート40の横方向Xの寸法は、自然状態(各弾性体が非伸長の状態)における後ウエスト域12の横方向Xの寸法とほぼ同じである。
図2,図3,図6〜図8を参照すると、断面略Ω状に折曲されたベースシート40が、内端部45の第2面70B側に位置し、横方向Xに延びる接合域(第3接合域)73を介して、吸収シャーシ15、後ウエストパネル17及び剛性付与部材に固定される。なお、図2において接合域73にはドットを付している。このようにベースシート40が複数の折曲ラインによって折り畳まれた状態で固定されることによって、外端部43によって後ウエスト域12のウエスト当接域31、中間部44によってポケット内側域22、内端部45の中間部44と対向する部分によってポケット外側域23がそれぞれ形成される。また、第2接合域72Aを介してポケット内側域22の両側部とポケット外側域23の両側部とが互いに重なり合った状態で接合され、中間部44の第2非接合域72Bと、内端部45の第2非接合域72Bとによってポケット20が形成される。
本実施形態においては、後ウエストシート60に別体からなるベースシート40を固定することによってポケット20等を形成したが、本発明の技術的な効果を奏する限りにおいて、後ウエストシート60とベースシート40とを一体のシートで形成してもよいし、ウエスト当接域31を後ウエストシート60と同一のシート部材で形成し、ウエスト当接域31に別体のシート部材を固定してポケット20を形成してもよい。また、ベースシート40を弾性伸縮性の1枚の繊維不織布シートから形成してもよいし、後上方ウエスト弾性体48の代わりに弾性伸縮性の繊維不織布シートを内外面シート46,47間に配置してもよい。したがって、本明細書において、例えば、「ポケット内側域22がウエスト当接域31の中央部32の内端部32aとつながる」とは、中央部32とポケット内側域22とが同一のシート部材によって形成されて折曲部27において折曲されている場合と、それらが別体のシート部材から形成されて、折曲部27において両シート部材が連結されている場合とを含む。また、吸収シャーシ15を形成するシート部材を後方へ延出させて、後ウエストパネルとそれよりもさらに後方へ延出する部分を折り曲げてポケット20を形成することもできる。なお、図10に示すように、後ウエスト域12において肌当たりを向上するために、ウエスト当接域31の肌当接面側に伸縮性繊維不織布からなる後補助シート92を配置してもよい。
<吸収シャーシ>
図2,図3及び図6を参照すると、吸収シャーシ15は、長方形状であって、前端部15Aと、後端部15Bと、前後端部15A,15B間に位置する中間部15Cとを有する。吸収シャーシ15は、肌当接面側に位置し、透液性を有する繊維不織布製の身体側ライナ81と、吸液性の吸収体82と、吸収体82の底面全体を被覆する不透液性のプラスチックフィルムから形成された防漏シート83と、吸収シャーシ15の非肌当接面全体を形成する不透液性又は難透液性の被覆シート84とを含む。吸収体82は、フラッフパルプと吸収性ポリマー粒子との混合物から形成された芯材と、芯材全体を被包するテッシュペーパ等から形成された液拡散性のコアラップシートとから構成される。ベースシート40の不透液性シート75は、吸収体82の縦方向Y外側であって、その下端部が防漏シート83と厚さ方向Zにおいて重なっている。
図2を参照すると、後ウエスト域12において、吸収体82の後端部(平面視において後ウエスト域12に重なる部位)には、縦方向Yへ延びる一以上の変形誘導部89が形成される。変形誘導部89は、吸収体82における他の部位に対して剛性が大きく異なる部位であり、本実施形態では、変形誘導部89において吸収体82の剛性が低くなっている。このような変形誘導部89は、例えば、変形誘導部89において、芯材の単位面積当たりの質量を低くする、又は芯材の非存在領域を形成する等によって形成することができる。
このように後ウエスト域12に変形誘導部89を形成することにより、吸収体82が着用者の身体(臀部)に沿って変形しやすくなり、剛性付与部材30が配置されていてもポケット20が身体形状に沿った湾曲形状を形成しやすくなる。その結果、おむつ10にポケット20を配置したことによる着用時の違和感を低減し得る。さらに、変形誘導部89は、吸収体82における芯材の後端縁から縦方向Yに離間して形成されることが好ましい。かかる構成により、吸収体82には、後端縁82aに沿って芯材が横方向Xに連続して延びる、変形誘導部89の非存在部位が形成され、吸収体82を丸みを帯びた身体形状に沿ってなだらかに湾曲させることができる。
被覆シート84は、防漏シート83の両側縁の横方向Xの外側に位置する両側部を有する。両側部は、防漏シート83の両側縁に隣接して縦方向Yへ延びる折曲ラインに沿って内方へ(吸収体82側へ)折曲されて身体側ライナ81に固定される。両側部は、身体側ライナ81に固定されて縦方向Yへ互いに離間する両端固定部と、身体側ライナ81の両側縁部に固定される近位縁部と、両端固定部間において縦方向Yへ延び、かつ、近位縁部と並行して縦方向Yへ延びる遠位縁部(自由縁部)85とを有する。遠位縁部85は、被覆シート84の外側縁部を折り曲げて固定することによって形成されたスリーブ状をなし、縦方向Yへ延びる複数条のストリング状又はストランド状のカフ弾性体86が伸長状態で収縮可能に配設される。カフ弾性体86が収縮することによって、該縁部が身体側ライナ81から着用者の身体側へ離間してバリアカフを形成し、着用者の大腿部にフィットして排泄物の漏れを防止する。また、被覆シート84の両側部には、縦方向Yへ延びる複数条のストリング状又はストランド状のレッグ弾性体87が伸長状態で収縮可能に固定される。
レッグ弾性体87は、横方向Xにおいて所与寸法離間して配置された複数の弾性材料から形成されており、一定幅において弾性を有する弾性帯を形成するので、着用状態において着用者の脚周りに面状にフィットして排泄物の横漏れを効果的に防止しうる。また、レッグ弾性体87の後端部は、後ウエスト域12において後下方ウエスト弾性体65と平面視において重なっている。レッグ弾性体87の収縮力の作用するレッグ弾性域と後下方ウエスト弾性体65の収縮力の作用するウエスト弾性域とが平面視において重なることによって、着用者の大腿部を囲む仮想の弾性帯が形成される。
<剛性付与部材>
剛性付与部材30は、後ウエスト域12において、ポケット外側域23及びポケット外側域23からクロッチ域13側へ延びる延出域28の少なくとも一方において、ポケット20の開口近傍に位置している。ここで、延出域28とは、後ウエスト域12の縦方向Yにおいて、ポケット外側域23の内端縁23a(折曲部27と厚さ方向Zにおいて対向する端縁)から、吸収体82の後端縁82aまでの領域をいう(図6参照)。剛性付与部材30は、着用状態においてポケット20がポケット空間Sを形成する立体形状を呈するようにおむつ10を構成するシート部材に剛性を付与するためのものであり、単層又は複数層からなるシート状の部材であって、後ウエスト域12に非肌当接面を形成する外面シート62よりも肌当接面側に配置される。
本実施形態において剛性付与部材30は、横長矩形状であり、ベースシート40及び吸収シャーシ15と、後ウエストパネル17との間に配置される。剛性付与部材30は、横方向Xに延びて縦方向Yにおいて互いに離間する内外端縁30a,30bと、内外端縁30a,30b間を縦方向Yに延びる両側縁30cとを有する。図3及び図5を参照すると、剛性付与部材30の横方向Xの寸法L1は、ポケット20を形成する、ベースシート40の非接合域72Bの横方向Xの寸法L2とほぼ等しく、剛性付与部材30の両側縁30cは、ポケット両側域24又はポケット両側域24に近接する両側固定部26に位置している。なお、両側縁30cがポケット両側域24の内側に位置するように寸法L1を寸法L2より小さくてもよい。剛性付与部材30の厚さ寸法は、ベースシート40の厚さ寸法よりも大きいことが好ましい。本実施形態において、剛性付与部材30の外端縁30bは、ポケット外側域23に位置し、内端縁30aは平面視において吸収体82と重なっており、剛性付与部材30は、吸収体82の後端縁82aからポケット外側域23まで延在している。剛性付与部材30の外端縁30bは、折曲部25と重なって又は折曲部25に近接して位置することが好ましく、縦方向Yにおける折曲部25から外端縁30bまでの離間距離は、0〜20mmであることが好ましい。
剛性付与部材30としては、例えば、スパンボンド不織布、エアスルー不織布またはプラスチックシート、またはそれらのラミネートシートや、パルプシート等を用いることができる。剛性付与部材30としてパルプシートを用いる場合には、体液の吸収を防止するために、肌当接面側に不透液性シートを配置することが好ましい。剛性付与部材30は、ポケット20が潰れた状態から立体形状へと繰り返し回復可能となるように、吸収体82よりも高い反撥性(クッション性)を有していることが好ましく、このようなシート部材としては、例えば、ウレタンフォーム、発砲ポリスチレンシート、気泡ポリエチレンシート、各種ゴムシート、シリコンシート、ゲルシート、又はエアレイド不織布等を用いることができる。なお、エアレイド不織布を用いる場合には、複数枚のシートを重ねて単位面積当たりの質量を30〜250g/mとすることが柔軟性を維持する観点で好ましい。本実施形態では、剛性付与部材30として、反撥性を有するウレタンフォームを用いている。
通常、比較的に低月齢の乳幼児は、授乳時や母親に抱きかかえられた体勢等の様々なシチュエーションで流動性のある軟便を排泄するので、後ウエスト開口から軟便が漏れたり、着用者の背面に軟便が押し付けられて汚れたりするおそれがある。特に、後ウエスト域12においては、臀部が突出した外形を有することからかかる隙間が形成され難く、排泄物を一時的に収容、保持するためには、本実施形態に係るおむつ10のように、着用状態において立体形状を呈するようなポケット空間Sを意図的に形成することが必要となる。
本実施形態においては、ウエスト当接域31とポケット20とが後ウエスト域12のウエスト開口側に位置し、ウエスト当接域31が後上方ウエスト弾性体48の収縮力によって着用者の身体にフィットされるので、クロッチ域13側から後ウエスト開口側へ移動した排泄物の漏れが防止されるとともに、移動が阻止された排泄物が上方へ凸状に延びるポケット空間Sに流入して一時的に収容、保持される。このように、移動が阻止された排泄物を後ウエスト域12の背面側に位置するポケット20に進入させることによって、排泄物が身体に接触することによる不快感や肌トラブルを抑制することができる。ポケット20は、ウエスト当接域31の伸縮と直接的に連動するものではないから、後ウエスト域12が伸長されてもポケット20の開口が閉じたりするおそれはない。また、ポケット20は、吸収体82の上端部(後端部)よりも上方に位置することから、吸収体82で吸収されずに後ウエスト開口側へ移動した体液を収容することができる。
図4、図5及び図9を参照すると、ポケット20の開口付近に剛性付与部材30が配置されることにより、開口を拡げてポケット空間S内に排泄物が収容され易くすることができる。さらに、ポケット両側域24に剛性付与部材30が配置されることにより、ポケット両側域24が厚さ方向Zに起立し易くなり、ポケット内側域22とポケット外側域23とを前後方向に離間させてポケット空間Sを安定的に形成することができる。ポケット20の開口が閉じた状態では、後ウエスト開口側へ移動した排泄物がウエスト当接域31の下端部(すなわち、折曲部27に近接する部位)に当接し、ポケット空間Sの奥まで到達せずに、ポケット開口付近に留まるおそれがあるが、ポケット20の開口を拡げてポケット空間Sを大きくすることで、かかる事態を抑制し得る。
また、変形誘導部89の存在箇所では吸収体82が変形しやすくなり、後ウエスト域12では、吸収体82が着用者の臀部に沿って湾曲する形状を呈することができる。ポケット20は吸収体82の縦方向Yにおける延長線上に位置しており、吸収体82の湾曲形状に連動して、臀部に沿うように丸みを帯びた湾曲形状を呈することができ、剛性付与部材30によるポケット外側域23の形状復元作用と組み合わせることで、より開口を拡げ、立体的で排泄物を収容し易いポケット空間Sを形成し得る。
また、ポケット20を形成するベースシート40の一部がサイドシーム18から横方向Xの内側へ延びる接合域73を介して接合されており、ベースシート40自体が、レッグ弾性体87及びカフ弾性体86よりも縦方向Yの外側に位置して、それらとおむつ10の平面視において互いに重なっていない。したがって、レッグ弾性体87やカフ弾性体86の収縮力が間接的にポケット外側域23に作用してそれを下方へ引っ張ろうとする力が働いたとしても、ポケット外側域23が下方へ引っ張られることによって折曲部25が崩れてポケット空間Sが消滅するおそれはない。
また、本実施形態では剛性付与部材30として、着色されたウレタンフォームを用いており、剛性付与部材30の肌当接面側は防漏シート83及び不透液性シート75によって覆われている。このように、吸収体82の縦方向Y外側において剛性付与部材30及び不透液性シート75がポケット20まで延びていることによって、ポケット20内に収容された排泄物が外観視において視認され難くすることができる。さらに、剛性付与部材30及び/又は不透液性シート75が着色されることにより、排泄物をより視認され難くすることができる。なお、剛性付与部材30の着色は、おむつ10の非肌当接面を形成するシート部材の色(白色)以外の色であればよく、美観を向上するために有彩色に着色されることが好ましい。
おむつ10の非着用状態においては、ポケット20のポケット両側域24が縦軸Pへ向かって断面略V字状に折り込まれた態様を有する一方、着用状態においては、ポケット両側域24が起立してポケット内側域22がウエスト当接域31の中央部32から離間してポケット空間Sが形成される。おむつ10の非着用状態においては、ポケット両側域24が折り込まれた態様を有してウエスト当接域31の中央部32とポケット内側域22とが当接した状態となることによって、後ウエスト域12全体がよりコンパクトになって、厚さ方向Zの寸法が着用状態に比べて小さくなるので、複数のおむつ10の収納性及び運搬時の利便性に優れる。
また、着用者が仰臥状態であって、ポケット20に着用者の体圧が掛かったときにおいても、ポケット両側域24が折り込まれた態様を有してウエスト当接域31の中央部32とポケット内側域22とが互いに当接した状態となるので、ベースシート40が体圧によって歪に変形されたりして、後ウエスト域12における部分的な厚みの変化によって生じる異物感を着用者に与えるおそれはない。ポケット両側域24は、着用者の身体に接近離間する方向、すなわち、厚さ方向Zにおいて屈伸運動可能であるから、体圧から開放されたときに、ポケット両側域24が身体から離間する方向F(図5参照)へ起立して、再び立体的なポケット空間Sが形成される。
このように、ポケット両側域24の屈伸運動によってポケット20が安定的に繰り返して立体形状を呈することができるので、頻繁に姿勢を変化させたり、頻度高い軟便を繰り返す低月齢の乳幼児が着用する場合であっても、軟便を確実にポケット空間Sに収容することができる。また、既述のとおり、ポケット内側域22は、所要の縦方向Yの寸法を有することから、ポケット両側域24が起立することによって中央部32に対して傾斜して後方へ移動し、ポケット20の天面としての役割を果たし得るので、天面及びポケットの両側域24側の折曲構造を有しない態様に比して、より多くの排泄物を収容することができる。
さらに、本実施形態において剛性付与部材30は、吸収体82の後端縁82aから縦方向Y外方へ延び、剛性付与部材30の外端縁30bは、ポケット内外側域22,23の境界部分となる折曲部25の近傍に位置しているため、ポケット20の開口から天面まで延びるポケット外側域23の歪な変形を抑制して、ポケット空間Sを大きくし、多くの排泄物を収容することができる。また、剛性付与部材30が縦方向Yにおいて吸収体82の後端縁82aと離間して配置される場合には、剛性付与部材30の非配置部位においておむつ10が折曲されて、排泄物のポケット20への移動が抑制されるおそれがあるが、本実施形態では、剛性付与部材30が吸収体82の後端縁82aからポケット外側域23まで延在することにより、かかる事態をなくして、排泄物をポケット空間Sに収容することができる。
ポケット内外側域22,23は、両側固定部26においてウエスト当接域31と固定されているため、ウエスト当接域31の収縮に連動して立体形状を形成しやすい。着用状態において、ウエスト当接域31が横方向Xへ伸長された場合でも、ポケット20が立体形状を呈するためには、中央部32を含めたウエスト当接域31の横方向Xにおける収縮量(収縮した部分の横方向Xにおける長さ寸法)が、ポケット内側域22及び/またはポケット外側域23の横方向Xにおける収縮量よりも大きいことが好ましい。かかる場合には、例えば、ウエスト当接域31が自然状態(収縮時)に比して横方向Xへ所定倍率伸長されたときであっても、ポケット両側域24が完全に倒伏されず、ポケット20は立体形状を維持することができる。
したがって、ウエスト当接域31には、横方向Xへ伸縮可能な弾性体を配置する一方、ポケット内側域22及び/又はポケット外側域23には弾性体を配置せず、実質的に弾性的に非伸縮性とすることが好ましい。また、図示していないが、ポケット内側域22及び/又はポケット外側域23に横方向Xへ伸縮可能な弾性体を配置する場合には、中央部32に配置する弾性体、すなわち、後上方ウエスト弾性体48よりも収縮率の低い弾性体を配置することが好ましい。ポケット内側域22に横方向Xへ伸長可能な弾性体を配置した場合には、中央部32が伸長されてポケット両側域24にそれを倒伏させようとする力が作用するときに、該弾性体が収縮せずにその力に抗してポケット両側域24の起立状態及び中央部32からポケット内側域22が離間した状態を維持するので、ポケット20がより安定的に立体形状を呈することができる。さらに、ポケット内外側域22,23がともに弾性伸縮性を有する場合には、ポケット20を安定的に形成するために、ポケット内側域22の横方向Xにおける収縮率がポケット外側域23の横方向Xにおける収縮率よりも高いことが好ましい。
<各領域の収縮率の測定方法>
まず、おむつ10の展開状態において、ポケット内側域22と平面視において重なるポケット外側域23とウエスト当接域31との積層領域(図2の破線Kで囲んだポケットの配置領域)を所定幅の大きさ(例えば、縦寸法15mm×横寸法100mm)で切り出してそれぞれサンプルとして、以下の手順により、各サンプルの寸法を測定した。i)各サンプルの横方向Xにおいて対向する両端部のうちの一方端部を把持し、ii)他方端部にクリップと錘を取り付けて、各サンプルが捩じれることなく床面に対して垂直となるように吊持した。かかる状態において、弾性要素(弾性要素がない場合にはシートの所定箇所)の配置領域において横方向に離間対向する2カ所の部分にインク等でマークを付し、該マーク間の離間寸法を測定して、それを各サンプルの収縮時の寸法(L3)とした。なお、錘の重さは、各サンプルに配置された弾性要素が伸長されない程度のものであれば調整することが可能であって、本測定では、約5.0gの錘を用いた。iii)次に、各サンプルからクリップと錘を外して、表面に弾性要素によるギャザーがなくなるまで横方向Xへ伸長させた後、2カ所のマークの離間寸法を測定して、伸長時の寸法(L4)とした。かかる測定方法によって測定した寸法L3,L4を収縮率=((L4−L3)/L4)×100(%)の算式に当てはめて各サンプルの収縮率(%)を算出した。
図5を参照すると、中央部32とポケット20とがベースシート40から形成され、それらを形成するシート部材の横方向Xの寸法が同一であるといえることから、中央部32が後上方ウエスト弾性体48の影響で収縮することによって、ポケット内側域22に弾性体が配置されていなくても、折曲部27においてその内端部32aと連なるポケット内側域22の横方向Xの寸法が縮められる。それによって、ポケット内側域22には、縦方向Yへ延びる複数のギャザー(畝)が形成される。このように、縦方向Yへ延びる複数のギャザーが形成されることによって、それらがリブのように機能して、ポケット内側域22の横方向X及び縦方向Yにおける剛性が向上し、ポケット20は、安定的にボックス状の立体形状を形成することができる。図示していないが、前ウエスト域11においても、尿を一時的に収容、保持するために、後ウエスト域12と同様に下方へ開口可能なポケットを配置してもよい。
<変形例1>
図11に示す変形例1では、剛性付与部材30がベースシート40に配置されている。具体的には、剛性付与部材30は、ベースシート40の内端部45及び中間部44に位置するように、不透液性シート75と内面シート46との間に配置されている。かかるおむつ10においても、剛性付与部材30によって、ポケット20の開口を拡げてポケット空間S内に排泄物が収容され易くすることができる。なお、剛性付与部材30によって着用状態におけるポケット20の開口状態を良好にするには、剛性付与部材30が、ポケット内側域22、ポケット外側域23及び延出域28のうち少なくとも一つの領域においてポケット20の開口近傍に配置されていればよく、例えば、ポケット内側域22にのみ剛性付与部材30を配置する構成であってもよい。図示例のように、剛性付与部材30が延出域28からポケット内側域22まで連続して配置される場合には、ポケット20の開口が、よりウエスト当接域31から後方へ離間するように開きやすくなり、さらに、剛性付与部材30が反撥性を有する場合には、かかる効果が向上する。
<変形例2>
図12に示す変形例2においては、ウエスト当接域31とポケット20等が、後ウエストシート60から形成される。具体的には、後ウエストシート60が吸収シャーシ15の後端部15Bよりもさらにウエスト開口19側へ延出し、該延出部分がポケット内外側域22,23及び折曲部25,27を形成するように折曲され、かつ、折曲状態が維持されるように第1及び第2接合域71A,72Aに相当する接合域を介して接合される。かかるおむつ10において、剛性付与部材30は、後ウエストシート60の内面シート61と外面シート62との間に配置されており、不透液性シート75は、剛性付与部材30と内面シート61との間に配置される。おむつ10が、かかる構成態様を有する場合であっても、ウエスト当接域31に接近離間可能な下方へ開口するポケット20が形成され、本発明における技術的効果を奏することができる。なお、ポケット内側域22、ポケット外側域23及び延出域28のうち、少なくとも一つの領域においてポケット20の開口近傍に配置されていればよく、剛性付与部材30が吸収体82の後端縁82aからポケット内側域22まで延在していてもよい。
本発明のおむつ10を構成する各構成材料には、特に記述がなされている場合を除き、この種の分野において通常用いられている、各種の公知の材料を制限なく用いることができる。また、おむつ10の基本構造として、本明細書においては、前後ウエスト域11,12が別体の前後ウエストパネル16,17から形成されるものを例示したが、前後ウエスト域11,12及びクロッチ域13とが連続するパネルによって形成された構成であってもよいし、前後ウエスト域11,12の両側縁部が予め連結されたプルオン型ではなく、それらをテープファスナで連結するオープン型のおむつであってもよい。また、本明細書において使用されている「第1」、「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いてある。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に整理することができる。
縦方向及び横方向と、肌当接面及びその反対側の非肌当接面とを有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前ウエスト域及び前記後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記クロッチ域から前記前ウエスト域及び前記後ウエスト域へ延びる吸収体とを含む使い捨ての着用物品において、前記後ウエスト域は、前記肌当接面側に位置して前記横方向へ延びるウエスト当接域と、前記横方向における中央部において前記ウエスト当接域と厚さ方向において対向し、前記非肌当接面側に位置して前記クロッチ域側へ開口可能なポケットとを有し、前記ポケットは、前記クロッチ域側からウエスト開口側へ延びるポケット外側域と、前記ポケット外側域と前記ウエスト当接域とにそれぞれ前記厚さ方向において対向し、前記横方向へ延びる折曲部を介して前記ポケット外側域と連なるとともに、前記折曲部から前記クロッチ域側へ延びて前記ウエスト当接域とつながるポケット内側域とを有し、前記ポケット内側域、前記ポケット外側域及び前記ポケット外側域から前記クロッチ域側へ延びる延出域のうちの少なくとも一つの領域において、前記ポケットの開口近傍には、剛性付与部材が配置されており、前記剛性付与部材は、前記吸収体の後端縁から前記縦方向の外側へ延在している
上記段落0054に開示した本発明に係る使い捨ての着用物品は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。
(1)前記後ウエスト域は、前記ポケット外側域及び前記延出域の前記非肌当接面を形成する外面シートを有し、前記剛性付与部材は、前記外面シートの前記肌当接面側に位置する。
(2)前記剛性付与部材は、前記吸収体の後端縁から前記縦方向の外側へ延在している。
(3)前記剛性付与部材の前記縦方向における外端縁は、前記折曲部と重なって又は前記折曲部に近接して位置する。
(4)前記剛性付与部材は、前記吸収体よりも高い反撥性を有する。
(5)前記剛性付与部材は、単層又は複数層からなるシート部材から形成される。
(6)前記ポケット内側域及び前記ポケット外側域のそれぞれは、前記ポケットの開口の前記横方向の両側において前記ウエスト当接域に固定される両側固定部を有する。
(7)前記ポケット内側域の前記横方向における収縮率は、前記ポケット外側域の前記横方向における収縮率よりも高い。
(8)前記ウエスト当接域の前記横方向における収縮率は、前記ポケット内側域及び前記ポケット外側域の前記横方向における収縮率よりも高い。
(9)前記ポケットは、前記ポケット内側域の両側部及び前記ポケット外側域の両側部から形成され、かつ、前記横方向の内側へ折り込まれたポケット両側域を有し、前記ポケット両側域には前記剛性付与部材が配置される。
(10)前記剛性付与部材は、着色されている。
(11)前記剛性付与部材の前記肌当接面側に配置され、少なくとも前記吸収体の後端縁から前記折曲部まで延びる不透液性のシートをさらに有する。
(12)前記吸収体は、前記後ウエスト域において前記縦方向へ延びる変形誘導部を有する。
10 使い捨てのおむつ
11 前ウエスト域
12 後ウエスト域
13 クロッチ域
20 ポケット
22 ポケット内側域
23 ポケット外側域
24 ポケット両側域
25 折曲部
26 ポケットの両側固定部
28 延出域
30 剛性付与部材
31 ウエスト当接域
32 ウエスト当接域の中央部
75 不透液性シート
82 吸収体
89 変形誘導部
X 横方向
Y 縦方向

Claims (12)

  1. 縦方向及び横方向と、肌当接面及びその反対側の非肌当接面とを有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前ウエスト域及び前記後ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記クロッチ域から前記前ウエスト域及び前記後ウエスト域へ延びる吸収体とを含む使い捨ての着用物品において、
    前記後ウエスト域は、前記肌当接面側に位置して前記横方向へ延びるウエスト当接域と、前記横方向における中央部において前記ウエスト当接域と厚さ方向において対向し、前記非肌当接面側に位置して前記クロッチ域側へ開口可能なポケットとを有し、
    前記ポケットは、前記クロッチ域側からウエスト開口側へ延びるポケット外側域と、前記ポケット外側域と前記ウエスト当接域とにそれぞれ前記厚さ方向において対向し、前記横方向へ延びる折曲部を介して前記ポケット外側域と連なるとともに、前記折曲部から前記クロッチ域側へ延びて前記ウエスト当接域とつながるポケット内側域とを有し、
    前記ポケット内側域、前記ポケット外側域及び前記ポケット外側域から前記クロッチ域側へ延びる延出域のうちの少なくとも一つの領域において、前記ポケットの開口近傍には、剛性付与部材が配置されており、
    前記剛性付与部材は、前記吸収体の後端縁から前記縦方向の外側へ延在していることを特徴とする着用物品。
  2. 前記後ウエスト域は、前記ポケット外側域及び前記延出域の前記非肌当接面を形成する外面シートを有し、前記剛性付与部材は、前記外面シートの前記肌当接面側に位置する請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記剛性付与部材の前記縦方向における外端縁は、前記折曲部と重なって又は前記折曲部に近接して位置する請求項1又は2に記載の着用物品。
  4. 前記剛性付与部材は、前記吸収体よりも高い反撥性を有する請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。
  5. 前記剛性付与部材は、単層又は複数層からなるシート部材から形成される請求項1〜4のいずれかに記載の着用物品。
  6. 前記ポケット内側域及び前記ポケット外側域のそれぞれは、前記ポケットの開口の前記横方向の両側において前記ウエスト当接域に固定される両側固定部を有する請求項1〜5のいずれかに記載の着用物品。
  7. 前記ポケット内側域の前記横方向における収縮率は、前記ポケット外側域の前記横方向における収縮率よりも高い請求項1〜6のいずれかに記載の着用物品。
  8. 前記ウエスト当接域の前記横方向における収縮率は、前記ポケット内側域及び前記ポケット外側域の前記横方向における収縮率よりも高い請求項1〜7のいずれかに記載の着用物品。
  9. 前記ポケットは、前記ポケット内側域の両側部及び前記ポケット外側域の両側部から形成され、かつ、前記横方向の内側へ折り込まれたポケット両側域を有し、前記ポケット両側域には前記剛性付与部材が配置される請求項1〜8のいずれかに記載の着用物品。
  10. 前記剛性付与部材は、着色されている請求項1〜9のいずれかに記載の着用物品。
  11. 前記剛性付与部材の前記肌当接面側に配置され、少なくとも前記吸収体の後端縁から前記折曲部まで延びる不透液性のシートをさらに有する請求項1〜10のいずれかに記載の着用物品。
  12. 前記吸収体は、前記後ウエスト域において前記縦方向へ延びる変形誘導部を有する請求項1〜11のいずれかに記載の着用物品。
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