JP6976129B2 - 着用物品 - Google Patents

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Description

この発明は、使い捨ておむつ等の着用物品に関する。
従来、着用状態において上下方向及び横方向と、前記上下方向と交差する前後方向とを有し、肌対向面及び非肌対向面と、着用者の身体と対向する内面とその反対側に位置する外面とを有し、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前後ウエスト域の間に位置するクロッチ域と、前記クロッチ域から前後ウエスト域へ延びる吸収性シャーシとを含むおむつは、公知である。
例えば、特許文献1に開示されているおむつの前ウエスト域は、ウエスト開口の非肌対向面に、帯状のウエスト拡張部を有している。
ウエスト拡張部は、後ウエスト域の両側縁まで横方向へ帯状に延びるものである。ウエスト拡張部は、肌対向面に位置して横方向へ延びるウエストバンド部と、最も非肌対向面の側に位置する外壁部と、前後方向において、ウエストバンド部と外壁部との間に位置する内壁部とを有している。
特開2011−189068号公報
特許文献1に開示された着用物品では、着用者自らがウエストバンド部を摘持しながら引き上げることによって、後ウエスト域の長さ寸法を拡張することができる。したがって、例えば、着用者が背中を曲げたり、仰臥状態で脚を上げたりして後ウエスト域が下方へ引き下げられる場合であっても、ウエストバンド部を引き上げることによって、着用者の背部を被覆することができる。
また、ウエストバンド部には複数のギャザーが形成されるので、排泄物がギャザーの隙間から肌を伝って外に漏れ出るおそれがあるところ、ウエスト拡張部の内壁部と外壁部との間に排泄物を収容することのできる空間が形成されれば、外部への漏れを抑制することができる。しかしながら、外壁部が横方向へ延びる弾性体を有するために、外壁部が弾性体の収縮作用によって内壁部に接近し、内壁部と外壁部との間に排泄物を収容可能な空間を形成することができない。また、ウエスト拡張部は、母親等の第三者、若しくは使用者が、いったん摘持しながら引き上げてしまうと、外部から力を加えないかぎり元の状態に復帰することができない問題があった。
本発明は、背ズレ(背部に対する後ウエスト域のズレ)を抑制するとともに、ウエスト開口側へ移動する排泄物を収容、保持することのできる部分を有しながら、着用者の姿勢の変化に対応して変形し、かつその姿勢が元の姿勢に戻ったら元の状態に復帰することができる着用物品の提供に関する。
前記課題を解決するため、本発明は、着用状態において上下方向及び横方向と、上下方向と横方向とに交差する前後方向とを有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前後ウエスト域の間に位置するクロッチ域と、クロッチ域から前後ウエスト域へ延びる吸収性シャーシとを含む着用物品を対象とする。
本発明における後ウエスト域は、肌対向面に位置して横方向へ延びるウエストバンド部と、クロッチ域の側から上方へ延びる外壁部と、前後方向においてウエストバンド部と外壁部との間に位置して横方向へ弾性伸縮性を有する内壁部とを有し、ウエストバンド部と内壁部とには、横方向へ収縮可能に延びる複数条の弾性体が配置され、内壁部の弾性伸縮性によって内壁部が横方向へ収縮した状態では、ウエストバンド部と内壁部とが対向するとともに、内壁部と外壁部とが対向して内壁部と外壁部との間に空間が画成され、吸収性シャーシの後端部は、不透液性又は難透液性のバックシートを有し、外壁部の内面において空間の内部に延在し、外壁部の横方向における伸長応力が、内壁部の横方向における伸長応力よりも小さく、ウエストバンド部における弾性体の上下方向における寸法は、内壁部における弾性体の上下方向における寸法よりも小さいことを特徴とする。
後ウエスト域はシートによって形成され、シートを折り曲げることによって、ウエストバンド部と内壁部との間に位置して横方向へ延びる第1折曲部、内壁部と外壁部との間に位置して横方向へ延びる第2折曲部、ウエストバンド部、内壁部、及び外壁部が形成される。よって、後ウエスト域を構成するシートを折り曲げることによって、ウエストバンド部、内壁部、及び外壁部を形成することできるため、複数のシートを接着剤によって固定する必要をなくし、接着剤が硬化することによってシートの肌触りが低下することを防止することができる。
後ウエスト域は、壁部形成シートを有し、壁部形成シートを折り曲げることによって、ウエストバンド部と内壁部との間に位置して横方向へ延びる第1折曲部、ウエストバンド部、及び内壁部が形成される。よって、内壁部と外壁部とを固定することで排泄物を収容するための空間を容易に形成することができる。
ウエストバンド部は、横方向へ弾性伸縮性を有し、ウエストバンド部、内壁部、及び外壁部の前記横方向における伸長応力の相関関係が、ウエストバンド部>内壁部>外壁部である。よって、ウエストバンド部の伸長応力が大きいため、着用者の背中に対して後ウエスト域の位置がずれるのを抑えることができるとともに、外壁部の伸長応力が小さいため、排泄物を収容するための空間が小さくなるのを抑えることができる。
吸収性シャーシは、クロッチ域から前後ウエスト域まで延びる吸収性コアを有し、吸収性コアは内壁部と外壁部との間の空間の内部にまで延在している。よって、内壁部と外壁部との間の空間に軟便等の排泄物が排泄されたとき、吸収性コアによって排泄物を吸収することができる。
未着用状態において、前ウエスト域のウエスト開口縁は、後ウエスト域のウエスト開口縁よりも下方に位置する。よって、着用物品を乳幼児が着用したときには、相対的に前ウエスト域の上端縁が低い位置となるので、着用者の臍部が露出されて、臍部が前ウエスト域に触れて不快感や刺激を与えるのを抑制することができる。
外壁部には、横方向へ収縮可能に延びる弾性体が配置されていない。よって、内壁部と外壁部との間の空間が小さくなることを抑えることができるとともに、内壁部の弾性伸縮性によって、着用者の姿勢に対応して変形し、かつその姿勢が元の姿勢に戻ったら元の状態に復帰することができる。
後ウエスト域は、ウエストバンド部と内壁部と外壁部とをそれぞれ互いに接合する一対の第1固定域と、内壁部と外壁部とを互いに接合する一対の第2固定域とを有し、第1固定域の横方向の寸法が、第2固定域の横方向の寸法よりも大きく、第1固定域の内方に第2固定域が位置する。よって、内壁部と外壁部との間における空間の横方向の寸法を小さくすることができ、空間の内部の排泄物が外部に出てくることを抑えることができる。
ウエストバンド部と内壁部とには、横方向へ収縮可能に延びる複数条の弾性体が配置され、ウエストバンド部における弾性体の上下方向における寸法は、内壁部における弾性体の上下方向における寸法よりも小さい。よって、内壁部の伸長応力に対してウエストバンド部の伸長応力を大きくすることを容易にすることができる。
本発明に係る着用物品によれば、内壁部の弾性伸縮性によって、着用者の姿勢に対応して変形し、かつその姿勢が元の姿勢に戻ったら元の状態に復帰することができる。加えて、後ウエスト域が上下方向へ拡張されて背ズレを抑制することができるとともに、外壁部の横方向における伸長応力が、内壁部の横方向における伸長応力よりも小さいことから、外壁部の収縮力によって内壁部と外壁部との間に位置する空間が小さくなることを抑えることができ、排泄物を収容するための空間を維持することができる。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明の着用物品の一例である第1実施形態のおむつを背面側から視た斜視図。 着用状態におけるおむつを正面から視た平面図。 各弾性体をおむつの横方向及び縦方向に伸長させた状態における、おむつの一部破断展開図。 おむつの分解斜視図。 後ウエストパネルの展開図。 図1のVI−VI線断面図。 後ウエスト域における内壁部及び外壁部が変形した状態における図6と同様の断面図。 (a)着用者が仰臥状態において、脚を上げたときのおむつの様子を示す側面図。(b)着用者が仰臥状態において、脚を伸ばしたときのおむつの側面図。 第2実施形態に係るおむつの図3と同様の図。
本発明の着用物品の一例として示すパンツ型の使い捨ておむつ(プルオンおむつ)10は、縦方向Yと、横方向Xと、それらに交差(直交)する厚さ方向である前後方向Zと、縦方向Yに沿って延び、その横方向Xの寸法を2等分する縦軸Pと、横方向Xへ沿って延び、その縦方向Yの寸法を2等分する横軸Qとを有する。
図1は、着用者に着用させたおむつ10を示すものであるが、説明の便宜のため、着用者の身体を省略して示してある。図1〜図3を参照すると、おむつ10は、肌対向面及びそれに対向する非肌対向面と、ウエスト回り方向へ延びる環状の弾性ウエストパネル11と、弾性ウエストパネル11に接合される吸収性シャーシ12と、前ウエスト域13と、後ウエスト域14と、前後ウエスト域13,14の間に位置するクロッチ域15とを含む。おむつ10は、縦軸Pに関して対称に形成されている。弾性ウエストパネル11は、前ウエスト域13に位置する前ウエストパネル17と、後ウエスト域14に位置する後ウエストパネル18とから構成される。
前ウエスト域13は、それぞれ、横方向Xへ延びる内端縁13aと、縦方向Yにおいて内端縁13aと対向して横方向Xへ延びる外端縁(前ウエスト開口縁)13bと、内端縁13a及び外端縁13bの間において縦方向Yへ延びる両側縁13cとによって画定された横長矩形形状を有する。
後ウエスト域14は、それぞれ、横方向Xへ延びる内端縁14aと、縦方向Yにおいて内端縁14aと対向して横方向Xへ延びる外端縁(前後ウエスト開口縁)14bと、外端縁14bから下方へ延びる両外側縁14cと、両外側縁14cと内端縁14aとをつなぎ、縦方向Y及び横方向Xに対して下方へ傾斜する態様で延びる両内側縁14dとによって画定された略台形状を有する。
前ウエスト域13の両側縁13cのそれぞれと、後ウエスト域14の両外側縁14cのそれぞれとは、互いに重ね合わされて、縦方向Yへ間隔をおいて配置されたサイドシーム19によって連結されておむつ10の両側縁部が形成され、ウエスト開口21と一対のレッグ開口22とが画定される。サイドシーム19は、公知の接着手段、例えば、熱エンボス/デボス加工、ソニック加工等の各種公知の熱溶着手段によってなされる。
<ウエスト重なり部>
図6を参照すると、おむつ10の後ウエスト域14は、着用状態のウエスト開口21の側に大便等の排泄物を収容可能なウエスト重なり部30を有している。ウエスト重なり部30は、肌対向面に位置して着用者の身体に当接する帯状のウエストバンド部23と、クロッチ域15の側から上方へ延びる外壁部43と、前後方向Zにおいてウエストバンド部23と外壁部43との間に位置する内壁部42とを有し、ウエストバンド部23と内壁部42と外壁部43とが前後方向Zへ重なるように配置してあって、内壁部42と外壁部43との間に空間Sを有するように画成されている。ウエストバンド部23と内壁部42とは、横方向Xへ延びる第1折曲ライン31aを介して連なり、内壁部42と外壁部43とは横方向Xへ延びる第2折曲ライン33aを介して連なっている。ウエスト重なり部30は、縦軸Pを中心として横方向Xへ広がる所定面積域にわたって形成されており、下方へ向かって(着用状態においては、クロッチ域15の側へ向かって)開口可能である。ウエスト重なり部30とは、後ウエスト域14のウエスト開口21の側に位置する。ここで、「後ウエスト域14のウエスト開口21の側」とは、後ウエスト域14の縦方向Yの寸法を2等分する線よりも外端縁14b側の領域を意味する。
ウエスト重なり部30においては、内壁部42と外壁部43とが内方へ折り込まれたタック(縦方向へ延びる折曲線を有するもの)によって連結されていないことから、立体的なボックス状の収容空間が形成されることはないが、内壁部42が横方向Xへ弾性収縮することによって、内壁部42と外壁部43との間に、後ウエスト域14のウエスト開口21の側へ移動した排泄物を収容可能な空間Sが形成される。このように、内壁部42と外壁部43との間に空間Sが形成されることによって、軟便や体液等の流動性の高い排泄物によって身体が汚れるのを抑制することができる。
ウエスト重なり部30の横方向Xの両側にはサイドシーム19が位置し、サイドシーム19が空間Sの横方向Xの両側を閉塞する接合域(第1接合域)として機能する。ウエスト重なり部30を形成するウエストバンド部23、内壁部42及び外壁部43は、サイドシーム19においてのみ互いに接合されており、サイドシーム19の間においては互いに接合されていない。なお、ウエスト重なり部30における空間Sを画成する限りにおいて、内壁部42と外壁部43とを接合する第1接合域は、おむつ10の両側縁部を接合するサイドシーム19ではなく、それよりも横方向Xの内側に位置する接合域であってもよい。
<吸収性シャーシ>
図3,図4及び図6を参照すると、吸収性シャーシ12は、略長方形状であって、前端部12Aと、後端部12Bと、前端部12Aと後端部12Bの間に位置する中間部12Cとを有する。吸収性シャーシ12は、肌対向面側に位置し、透液性を有する繊維不織布製の身体側ライナ84と、吸液性の吸収性コア85と、非肌対向面側に位置するバックシート86及びバックシート87とを有する。バックシート86は、吸収性コア85の底面全体を被覆する不透液性のプラスチックフィルムから形成された防漏シートであり、バックシート87は、吸収性シャーシ12の非肌対向面全体を形成する不透液性又は難透液性の被覆シートである。吸収性シャーシ12は、吸収性コア85の後端縁から縦方向Yの外側へ延びる、身体側ライナ84の後端部84a,バックシート86の後端部86a,バックシート87の後端部87aを含むエンドフラップ93をさらに有する。
吸収性コア85は、フラッフパルプと吸収性ポリマー粒子との混合物から形成された芯材と、芯材全体を包被するテッシュペーパ等から形成された液拡散性のコアカバーシートとから構成される。吸収性コア85は、クロッチ域15から前後ウエスト域13,14まで延び、吸収性コア85の後端部85aは、内壁部42と外壁部43とによって画成される空間Sにまで延在している。これによって、ウエスト重なり部30の空間Sに排泄された流動性の高い軟便等の排泄物を吸収性コア85で吸収することができる。
バックシート87の両側部は、縦方向Yへ延びる折曲ライン(図示せず)に沿って横方向Xの内側へ折り曲げられ、両側部とそれに対向する部分との間には縦方向Yへ延びる複数条のストリング状又はストランド状のレッグ弾性体90が伸長状態で収縮可能に固定される。レッグ弾性体90は、横方向Xにおいて所与寸法離間して配置された複数の弾性材料から形成されており、一定幅において弾性を有する弾性帯を形成するので、着用状態において着用者の脚回りに面状にフィットして排泄物の横漏れを効果的に防止しうる。
<弾性ウエストパネル>
図3及び図4を参照すると、前ウエストパネル17は、前ウエスト域13の外形を画定する2枚の前ウエストシート50を有する。前ウエストシート50は、吸収性シャーシ12の前端部12Aが配置される主体部52と、主体部52の縦方向Yの外側に位置する延出部53を有する。延出部53は、横方向Xへ延びる折曲ラインに沿って内側に折曲されて主体部52と、主体部52の内面に配置された吸収性シャーシ12の前端部12Aとに固定される。2枚の前ウエストシート50の主体部52の間には、横方向Xへ延びるストリング状又はストランド状の複数条の前ウエスト弾性体55が伸長状態で収縮可能に取り付けられる。前ウエスト弾性体55は、横方向Xの中央であって吸収性コア85と重なる部分において切断、除去されており、中央非弾性域が画成されている。
後ウエストパネル18は、図3及び図5に示すように、後ウエスト域14の外形を画定する後ウエストシート60を有する。後ウエストシート60は、第1後ウエストシート61と、第1後ウエストシート61の内面側に位置し、第1後ウエストシート61の一部を被覆する第2後ウエストシート62とを有する。
第1及び第2後ウエストシート61,62は、第1後ウエストシート61の縦方向Yの寸法が第2後ウエストシート62の縦方向Yの寸法よりも大きく、第1後ウエストシート61は、内面に第2後ウエストシート62が配置された状態において、第2後ウエストシート62の外端縁よりも縦方向Yの外側へ延出し、この延出部分を除いた部分では、第1及び第2後ウエストシート61,62は同形状である
後ウエストシート60は、第1及び第2後ウエストシート61,62を接合することによって形成され、後述する区域60A,60B,60Cを有する主体部と、主体部から縦方向Yの外側に延びる第1後ウエストシート61のみから形成された延出部60Dと、横方向Xへ延びる複数の折曲ライン31a,33a,34aとを有する。後ウエストシート60の主体部は、クロッチ域15の側に位置する第1区域60Aと、第1折曲ライン31aと第2折曲ライン33aとの間に位置する第2区域60Bと、第1折曲ライン31aと第3折曲ライン34aとの間に位置する第3区域60Cとを有する。
後ウエストシート60の主体部には、第1後ウエストシート61と第2後ウエストシート62との間において横方向Xへ伸長状態で収縮可能に取り付けられた、複数条のストリング状又はストランド状の弾性材料から形成された後ウエスト弾性体63,64,65が配置される。後ウエスト弾性体63,64,65は、主体部の第1区域60Aに位置する後下方ウエスト弾性体63と、第2区域60Bに位置する内壁部弾性体65と、第3区域60Cに位置するバンド部弾性体64とを有する。後下方ウエスト弾性体63は、横方向Xの中央であって吸収性コア85と重なる部分において切断、除去されており、中央非弾性域が画成されている。
後ウエストパネル18の主体部において、第1後ウエストシート61と第2後ウエストシート62とは、両シートのうちの一方の対向面に各種公知の塗布パターンで塗布されたホットメルト接着剤を介して接合されることのほかに、各弾性体63,64,65の全周に塗布されたホットメルト接着剤を介して互いに接合することもできる。
後ウエストシート60の第1区域60Aの肌対向面には、吸収性シャーシ12の後端部12Bが位置している。後ウエストシート60の延出部60Dは、折曲ライン34aに沿って主体部の内面へ向かって折り曲げられ、ホットメルト接着剤を介して主体部及び第1区域60Aに位置する吸収性シャーシ12の後端部12Bの一部に接合される。
第1区域60Aは、第1折曲ライン33aと後下方ウエスト弾性体63との間に位置する、弾性体が配置されていない非弾性部分66を有する。非弾性部分66には、吸収性シャーシ12の後端部12Bが重なって位置している。
図4を参照すると、後ウエストシート60は、延出部60Dが主体部に接合された状態において、クロッチ域15側から第2折曲ライン33aに沿って折り曲げて(山折り)第1区域60Aと第2区域60Bとが互いに対向した状態とされ、さらに、第1折曲ライン31aに沿って折り曲げられて(谷折り)第2区域60Bと第3区域60Cとが互いに対向した状態とされることによって、縦断面において、第1区域60Aの非弾性部分66及び第2、3区域60B,60Cが、Z字状に折り畳まれる。
このように折り畳まれた状態で、サイドシーム19において互いに重なり合う部分が接合されることによって、サイドシーム19間において横方向Xへ連続して延びる、第3区域60Cからなるウエストバンド部23、第2区域60Bからなる内壁部42、第1区域60Aの非弾性部分66からなる外壁部43がそれぞれ形成される。また、折曲ライン31a,33aによって折り曲げられた部分によって、それぞれの折曲部が形成され、内壁部42と外壁部43との間には、排泄物を収容、保持することが可能な空間Sが画成される。
本実施形態においては、後ウエストシート60を横方向Xへ延びる複数の折曲線で折り曲げることによって、ウエストバンド部23と内壁部42と外壁部43とを有するウエスト重なり部30を形成している。このように、別体のシートを組み合わせて形成せずに、一体のウエストシート60を折り曲げることによって形成することによって、製造コストを抑えることができる。
ウエスト重なり部30の形成方法としては、本実施形態に限定されるものではなく、後ウエストシート60とは別体の壁部形成シートからウエスト重なり部30を形成してもよい。すなわち、後ウエストパネル18のうちのウエスト重なり部30を除く部分を後ウエストシート60から形成し、ウエスト重なり部30をそれとは別体の壁部形成シートから形成してもよい。さらに、壁部形成シートにおいてウエストバンド部23のみを別体のシートから形成してもよいし、外壁部43とウエスト重なり部30を除く部分を後ウエストシート60から形成し、壁部形成シートからウエストバンド部23及び内壁部42を形成してもよい。また、ウエストバンド部23、内壁部42、外壁部43がそれぞれ別体のシートから形成されていてもよい。
後ウエスト域14において、ウエストバンド部23及び内壁部42、後下方ウエスト弾性体63が配置された後ウエスト弾性域には、各弾性体63,64,65が配置されることによって、横方向Xへ伸縮可能な弾性域が形成される。
各弾性体63,64,65の繊度、ピッチ及び伸長倍率によって適宜調整することが可能であって、弾性体63,64,65の太さについていえば、好ましくは、後下方ウエスト弾性体63の太さは310〜1240texであり、バンド部弾性体64の太さは310〜1240texであり、内壁部弾性体65の太さは310〜1240texである。より好ましくは、後下方ウエスト弾性体63の太さは470〜940texであり、バンド部弾性体64の太さは470〜940texであり、内壁部弾性体65の太さは470〜940texである。また、伸長倍率についていえば、好ましくは、後下方ウエスト弾性体63は2.0〜3.5倍、バンド部弾性体64は1.8〜3.0倍、内壁部弾性体65は1.8〜3.0倍に伸長された状態でシート61,62に取り付けられている。
図5を参照すると、ウエストバンド部23におけるバンド部弾性体64の縦方向Y(上下方向)における寸法(ピッチ)L3は、内壁部42における内壁部弾性体65の縦方向Y(上下方向)における寸法(ピッチ)L4よりも小さい。具体的には、ウエストバンド部23におけるバンド部弾性体64の縦方向Yにおける寸法L3は、3.0〜8.0mmであり、内壁部42における内壁部弾性体65の縦方向Yにおける寸法L4は、5.0〜10.0mmである。ここで、弾性体64,65のピッチとは、弾性体64,65の中心間の距離ではなく、各弾性体64,65の互いに対向する側縁間の寸法を意味する。
後ウエスト域14のウエスト開口21の側において、ウエストバンド部23、内壁部42及び外壁部43の横方向Xにおける所定幅の伸長応力の相関関係は、ウエストバンド部23>内壁部42>外壁部43となっている。本実施形態においては、外壁部43には、後下方ウエスト弾性体63を有していない非弾性部分66が配置され、実質的に弾性を有していないことから、内壁部42及びウエストバンド部23よりも伸長応力が低くなっている。また、ウエストバンド部23の所定幅の伸長応力が内壁部42のそれよりも高くなるためには、弾性体64,65の繊度、ピッチ及び伸長倍率を適宜調整すればよく、本実施形態においては、バンド部弾性体64間のピッチを内壁部弾性体65のピッチよりも小さくすることによって、かかる相関関係となるように調整されている。また、ウエストバンド部23のバンド部弾性体64間のピッチが、内壁部42の内壁部弾性体65間のピッチよりも小さいことから、着用者の肌に面状に接触し、肌当たりが良好であってゴム痕が付き難くなる。
ここで、「ウエストバンド部23、内壁部42及び外壁部43の横方向Xにおける所定幅の伸長応力の相関関係が、ウエストバンド部23>内壁部42>外壁部43」とは、外壁部43に弾性体が配置されておらず実質的に弾性を有していない場合のほかに、後下方ウエスト弾性体63の収縮作用によって僅かに弾性を発現する場合を含む。
<ウエストバンド部23、内壁部42、及び外壁部43の伸長応力の測定方法>
ウエストバンド部23、内壁部42、及び外壁部43の伸長応力の測定には、(株)島津製作所製のオートグラフ型引張試験機(例えば、AG−1KN1)を用いた。まず、おむつ10の後ウエスト域14をその表面に各弾性体63,64,65の収縮作用によるギャザーがなくなる程度にまで伸長させた状態で、後ウエスト域14におけるウエストバンド部23、内壁部42、及び外壁部43の上下方向(縦方向Y)の寸法を測定した後、カッターによって、ウエストバンド部23、内壁部42、及び外壁部43のそれぞれをその寸法で切断し、後ウエスト域14から、弾性体63,64,65を含むようにウエストバンド部23、内壁部42、及び外壁部43を切り取って試料とした。次に、各試料の一方端を固定チャック、他方端を可動チャックに挟み、300mm/minの速度で初期寸法の約90%の大きさまで伸長させた後に反転させて、初期寸法の約75%の大きさまで各試料を収縮させたときの引張荷重(N)を求めて、単位幅(mm)当たりの応力(N/mm)に換算して伸長応力とした。
一般的なおむつでは、着用者(新生児又は低月齢の乳幼児)が、仰臥した状態で臀部を床面から離間させて脚を上げるような動作をした場合に、おむつの後ウエスト域には背中からずれ下がる力が作用し、後ウエスト域のウエスト開口縁部が下方へずり下げられて、臀部の一部が露出する等してウエスト開口縁部から排泄物が漏れ出るおそれがある。
図7及び図8(a)を参照すると、本実施形態に係るおむつ10においては、着用者1が仰臥した状態で、腹部1aに近づくように脚1bを上げる動作をすると、おむつ10の後ウエスト域14には背中1cからそれをずり下げようとする力が作用する。かかる状態において、比較的に大きい伸長応力を有するウエストバンド部23がずり下がることはなく、ウエストバンド部23から内壁部42が離間するように斜め下方かつ後方へ移動し、外壁部43が下方へ移動する。このように、後ウエスト域14の縦方向Y(上下方向)の寸法が拡げられるようにウエスト重なり部30が着用者の身体の動きに応じて変形することで、ウエストバンド部23をずり下げようとする力を吸収して、背ズレを抑制することができる。ウエスト重なり部30は全体的に引き下げられながら展開するように変形するので、第2折曲ライン33aの折曲部は緩やかに湾曲した凸曲状となる。第2折曲ライン33aの折曲部の近傍には、弾性体が配置されておらず比較的に剛性が低く柔軟であるから、身体の動きに追従して変形しやすくなっている。
次に、図8(b)に示すように、着用者が脚上げした状態から、臀部が床面に接触するように脚を引き下げた状態へ姿勢を変化させたときには、内壁部42がウエストバンド部23に向かって接近してウエスト重なり部30がウエストバンド部23と対向するように起立した状態となるとともに、外壁部43が上方へ移動して復帰する(図6参照)。このように、内壁部42がウエストバンド部23に対して離間・接近可能であるから、着用者の姿勢の変化に応じて、後ウエストパネル18が縦方向Y(上下方向)において拡張するように変形して背ズレを抑制することができるとともに、着用者が元の姿勢となった場合には、着用者及び着用補助者が操作することなく、自動的に元の状態に復帰することができる。
本実施形態においては、横方向Xにおける所定幅の伸長応力の相関関係が、ウエストバンド部23>内壁部42>外壁部43であることから、ウエストバンド部23において安定的に身体にフィットされるとともに、内壁部42がウエストバンド部23よりも低い弾性を有することによって、着用者の動きに応じてウエストバンド部23から離間するように斜め下方へかつ後方へ倒伏させることができる。
かかるウエスト重なり部30の変形による後ウエスト域14の縦方向Y(上下方向)の寸法の拡張は、着用者の脚の動作だけでなく、着用者が寝臥状態で体を横によじ曲げたり、着用補助者が着用者を抱き抱えたりするときにも生じ、背ズレを抑制することができる。
また、ウエスト重なり部30の変形前後において、外壁部43に弾性体が配置されておらず、実質的に非弾性であることから、外壁部43が内壁部42に接近して空間Sが小さくなること、もしくは消失することはない。また、空間S内に吸収性シャーシ12の後端部12Bの一部であるエンドフラップ93が位置していることから、外壁部43は横方向Xにおいてシート部材のみから形成される場合に比べて高い剛性を有する。したがって、ウエスト重なり部30が変形した状態、または圧力が加えられた状態であっても、外壁部43の横方向Xの寸法が狭くなることはなく、空間Sの横幅が小さくなることはない。しかも、外壁部43は、後ウエストシート60及び吸収性シャーシ12のバックシート86,87(身体側ライナ84を含む)によって形成されている一方、内壁部42は後ウエストシート60のみによって形成されているため、外壁部43を形成するシートの枚数が、内壁部42を形成するシートの枚数よりも多い。このため、外壁部43の剛性が、内壁部42の剛性よりも大きく、内壁部42は着用者の身体の動きに応じて柔軟に変形する一方、外壁部43は上下方向へ移動するものの変形量は内壁部42に対して相対的に小さくなる。
加えて、ウエストバンド部23、内壁部42、及び外壁部43を構成するシートは、横方向Xの両側縁に位置する一対のサイドシーム19のみによって固定され、一対のサイドシーム19の間では非固定である。このため、内壁部42が変形できる横方向Xの寸法を可及的に大きくすることができる。
さらに、エンドフラップ93は、不透液性又は難透液性のバックシート86,87を有することから、空間Sに移動した流動性の高い排泄物の漏れを抑制することができる。また、本実施形態においては、エンドフラップ93のみならず、シート部材よりも剛性の高い半剛性の吸収性コア85の後端部85aも空間S内に位置しているので、外壁部43の変形をより抑制することができるとともに、空間Sの内部へ移動した排泄物を十分に吸収することができる。
以上のとおり、本実施形態に係るおむつ10においては、着用者の姿勢に応じて後ウエスト域14の上下方向の寸法を拡張して背ズレを抑制することができるとともに、ウエスト開口の側へ移動した流動性の高い排泄物をウエスト重なり部30で収容、保持することができるので、排泄物によって背中が汚れるのを防止することができる。
再び、図2を参照すると 前ウエスト域13の上端縁(前ウエスト開口縁)13bは、後ウエスト域14の上端縁(後ウエスト開口縁)14bよりも下方に位置している。おむつ10を展開して縦方向Y及び横方向Xへ引張した状態において、横軸Qから前ウエスト域13の外端縁13bまでの離間寸法と、横軸Qから後ウエスト域14の外端縁14bまでの離間寸法とはほぼ同じであるが、後ウエスト域14では内壁部42が収縮してウエストバンド部23に対して斜めになることによって、ウエストバンド部23が上方へ引き上げられ、上方へ凸曲するような形状を有する。よって、後ウエスト域14の外端縁14bが前ウエスト域13の外端縁13bよりも上方へ延出していると考えられる。おむつ10を乳幼児が着用したときには、相対的に前ウエスト域13の外端縁13bが低い位置となるので、着用者の臍部が露出されて、臍部が前ウエスト域13に触れて不快感や刺激を与えるのを抑制することができる。
<第2実施形態>
図9は、第2実施形態に係るおむつ10の図3と同様の展開平面図である。本実施形態に係るおむつ10の基本的構成態様は、第1実施形態と同様であって、相違する構成について以下に説明する。
ウエストバンド部23と内壁部42と外壁部43とを互いに接合する第1固定域である1対のサイドシーム19の間に、第2固定域97(図9においてハッチングを付した部分)が位置している。
第2固定域97は、内壁部42と外壁部43とを、例えばホットメルト接着剤等の接着剤によって互いに接合するものである。一対のサイドシーム19の横方向Xの寸法L1が、一対の第2固定域97の横方向Xの寸法L2よりも大きく、一対のサイドシーム19の内方に第2固定域97が位置している。なお、第2固定域97は、接着剤によって形成する必要はなく、例えば、ヒートシール、ソニック等の溶着手段を使用しても形成することができる。
第2固定域97は、内壁部42と外壁部43とを接合するものであるため、ウエスト重なり部30の空間Sの横方向Xの寸法を小さくしている。第2固定域97は、バックシート86の横方向Xの外側に位置している。このため、軟便等の排泄物を収容する空間Sの横方向Xの寸法が狭められて、吸収性シャーシ12の存在域と重なる領域にほぼ限定されるが、空間Sの吸収性シャーシ12の両側に位置する開口部分から空間Sに収容された排泄物がクロッチ域15側へ漏れ出るのを抑制することができる。
横方向Xにおいて、第1固定域であるサイドシーム19と第2固定域97との間では、ウエストバンド部23と内壁部42とが固定されておらず、内壁部42と外壁部43とが固定されていないため、後ウエスト域14が接着剤によって肌触りが低下し、剛性が大きくなるのを抑えることができる。
なお、上記実施形態には、外壁部43には弾性体63,64,65を配置しないおむつ10を説明した。しかし、この発明は、それに限られず、外壁部43に弾性体を配置してもよい。この場合であっても、横方向Xにおける伸長応力の相関関係は、ウエストバンド部23>内壁部42>外壁部43であることが好ましい。
本発明のおむつ10を構成する各構成材料には、特に記述がなされている場合を除き、この種の分野において通常用いられている、各種の公知の材料を制限なく用いることができる。また、おむつ10の基本構造として、本明細書においては、前ウエストパネル17と後ウエストパネル18と吸収性シャーシ12の3つのパネルから構成されるおむつ10を例示したが、前後ウエスト域13,14及びクロッチ域15が連続するパネルによって構成してもよい。また、着用状態において、前後ウエスト域13,14の両側縁部が連結されたプルオンタイプのおむつではなく、着用状態において、前後ウエスト域の両側縁部が連結されておらず、おむつ10を着用するときにテープファスナで両側縁部を連結するオープンタイプのおむつであってもよし、着用状態において、横方向Xの一方を連結してある一方、他方を開放してあり、着用するときに横方向Xの他方をテープファスナで連結するオープンタイプのおむつでもよい。また、本明細書において使用されている「第1」〜「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いてある。
10 使い捨ておむつ(使い捨て着用物品)
12 吸収性シャーシ
12B 後端部
13 前ウエスト域
13b 上端縁(後ウエスト域の後ウエスト開口縁)
14 後ウエスト域
14b 上端縁(後ウエスト域の前ウエスト開口縁)
15 クロッチ域
19 サイドシーム(第1固定域)
21 ウエスト開口
23 ウエストバンド部
30 ウエスト重なり部
31a 第1折曲ライン(第1折曲部)
33a 第2折曲ライン(第2折曲部)
42 内壁部
43 外壁部
61 第1後ウエストシート
62 第2後ウエストシート
63 後下方ウエスト弾性体
64 バンド部弾性体
65 内壁部弾性体
85 吸収性コア
86 バックシート(防漏シート)
87 バックシート(被覆シート)
90 レッグ弾性体
97 第2固定域
L1 第1固定域であるサイドシームの横方向の寸法
L2 第2固定域の横方向の寸法
L3 バンド部弾性体の縦方向の寸法
L4 内壁部弾性体の縦方向の寸法
S 空間
X 横方向
Y 縦方向(上下方向)
Z 前後方向

Claims (8)

  1. 着用状態において上下方向及び横方向と、前記上下方向と前記横方向とに交差する前後方向とを有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域の間に位置するクロッチ域と、前記クロッチ域から前記前後ウエスト域へ延びる吸収性シャーシとを含む着用物品において、
    前記後ウエスト域は、前記肌対向面に位置して前記横方向へ延びるウエストバンド部と、前記クロッチ域の側から上方へ延びる外壁部と、前記前後方向において前記ウエストバンド部と前記外壁部との間に位置して前記横方向へ弾性伸縮性を有する内壁部とを有し、
    前記ウエストバンド部と前記内壁部とには、前記横方向へ収縮可能に延びる複数条の弾性体が配置され、
    前記内壁部の弾性伸縮性によって前記内壁部が前記横方向へ収縮した状態では、前記ウエストバンド部と前記内壁部とが対向するとともに、前記内壁部と前記外壁部とが対向して前記内壁部と前記外壁部との間に空間が画成され、
    前記吸収性シャーシの後端部は、不透液性又は難透液性のバックシートを有し、前記外壁部の内面において前記空間の内部に延在し、
    前記外壁部の前記横方向における伸長応力が、前記内壁部の前記横方向における伸長応力よりも小さく、
    前記ウエストバンド部における前記弾性体の前記上下方向における寸法は、前記内壁部における前記弾性体の前記上下方向における寸法よりも小さいことを特徴とする着用物品。
  2. 前記後ウエスト域はシートによって形成され、前記シートを折り曲げることによって、前記ウエストバンド部と前記内壁部との間に位置して前記横方向へ延びる第1折曲部、前記内壁部と前記外壁部との間に位置して前記横方向へ延びる第2折曲部、前記ウエストバンド部、前記内壁部、及び前記外壁部が形成される請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記後ウエスト域は、壁部形成シートを有し、前記壁部形成シートを折り曲げることによって、前記ウエストバンド部と前記内壁部との間に位置して前記横方向へ延びる第1折曲部、前記ウエストバンド部、及び前記内壁部が形成される請求項1に記載の着用物品。
  4. 前記ウエストバンド部は、前記横方向へ弾性伸縮性を有し、
    前記ウエストバンド部、前記内壁部、及び前記外壁部の前記横方向における伸長応力の相関関係が、前記ウエストバンド部>前記内壁部>前記外壁部である請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。
  5. 前記吸収性シャーシは、前記クロッチ域から前記前後ウエスト域まで延びる吸収性コアを有し、
    前記吸収性コアは、前記内壁部と前記外壁部との間の前記空間の内部にまで延在している請求項1〜4のいずれかに記載の着用物品。
  6. 未着用状態において、前記前ウエスト域のウエスト開口縁は、前記後ウエスト域のウエスト開口縁よりも下方に位置する請求項1〜5のいずれかに記載の着用物品。
  7. 前記外壁部には、前記横方向へ収縮可能に延びる弾性体が配置されていない請求項1〜6のいずれかに記載の着用物品。
  8. 前記後ウエスト域は、前記ウエストバンド部と前記内壁部と前記外壁部とをそれぞれ互いに接合する一対の第1固定域と、前記内壁部と前記外壁部とを互いに接合する一対の第2固定域とを有し、
    前記第1固定域の前記横方向の寸法が、前記第2固定域の前記横方向の寸法よりも大きく、
    前記第1固定域の内方に前記第2固定域が位置する請求項1〜7のいずれかに記載の着用物品。
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