JP2019071956A5 - - Google Patents
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Description
前記課題を解決するため、本発明は、着用状態において上下方向及び横方向と、前記上下方向と前記横方向とに交差する前後方向とを有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域の間に位置するクロッチ域と、前記クロッチ域から前記前後ウエスト域へ延びる吸収性シャーシとを含む着用物品を対象とする。
後ウエスト域はシートによって形成され、シートを折り曲げることによって、ウエストバンド部と内壁部との間に位置して横方向へ延びる第1折曲部、内壁部と外壁部との間に位置して横方向へ延びる第2折曲部、ウエストバンド部、内壁部、及び外壁部が形成される。よって、後ウエスト域を構成するシートを折り曲げることによって、ウエストバンド部、内壁部、及び外壁部を形成することができるため、複数のシートを接着剤によって固定する必要をなくし、接着剤が硬化することによってシートの肌触りが低下することを防止することができる。
未着用状態において、前ウエスト域のウエスト開口縁は、後ウエスト域のウエスト開口縁よりも下方に位置する。よって、着用物品を乳幼児が着用したときには、相対的に前ウエスト域の上端縁が低い位置となるので、着用者の臍部が露出されて、臍部が前ウエスト域に触れて不快感や刺激を与えるのを抑制することができる。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明の着用物品の一例である第1実施形態のおむつを背面側から視た斜視図。
未着用状態におけるおむつを正面から視た平面図。
各弾性体をおむつの横方向及び縦方向に伸長させた状態における、おむつの一部破断展開図。
おむつの分解斜視図。
後ウエストパネルの展開図。
図1のVI−VI線断面図。
後ウエスト域における内壁部及び外壁部が変形した状態における図6と同様の断面図。
(a)着用者が仰臥状態において、脚を上げたときのおむつの様子を示す側面図。(b)着用者が仰臥状態において、脚を伸ばしたときのおむつの側面図。
第2実施形態に係るおむつの図3と同様の図。
本発明の着用物品の一例として示すパンツ型の使い捨ておむつ(プルオンおむつ)10は、縦方向Yと、横方向Xと、それらに交差(直交)する厚さ方向である前後方向Zと、縦方向Yに沿って延び、その横方向Xの寸法を2等分する縦軸Pと、横方向Xへ沿って延び、その縦方向Yの寸法を2等分する横軸Qとを有する。
<ウエスト重なり部>
図6を参照すると、おむつ10の後ウエスト域14は、着用状態のウエスト開口21の側に大便等の排泄物を収容可能なウエスト重なり部30を有している。ウエスト重なり部30は、肌対向面に位置して着用者の身体に当接する帯状のウエストバンド部23と、クロッチ域15の側から上方へ延びる外壁部43と、前後方向Zにおいてウエストバンド部23と外壁部43との間に位置する内壁部42とを有し、ウエストバンド部23と内壁部42と外壁部43とが前後方向Zへ重なるように配置してあって、内壁部42と外壁部43との間に空間Sを有するように画成されている。ウエストバンド部23と内壁部42とは、横方向Xへ延びる第1折曲ライン31aを介して連なり、内壁部42と外壁部43とは横方向Xへ延びる第2折曲ライン33aを介して連なっている。ウエスト重なり部30は、縦軸Pを中心として横方向Xへ広がる所定面積域にわたって形成されており、下方へ向かって(未着用状態においては、クロッチ域15の側へ向かって)開口可能である。ウエスト重なり部30とは、後ウエスト域14のウエスト開口21の側に位置する。ここで、「後ウエスト域14のウエスト開口21の側」とは、後ウエスト域14の縦方向Yの寸法を2等分する線よりも外端縁14b側の領域を意味する。
図6を参照すると、おむつ10の後ウエスト域14は、着用状態のウエスト開口21の側に大便等の排泄物を収容可能なウエスト重なり部30を有している。ウエスト重なり部30は、肌対向面に位置して着用者の身体に当接する帯状のウエストバンド部23と、クロッチ域15の側から上方へ延びる外壁部43と、前後方向Zにおいてウエストバンド部23と外壁部43との間に位置する内壁部42とを有し、ウエストバンド部23と内壁部42と外壁部43とが前後方向Zへ重なるように配置してあって、内壁部42と外壁部43との間に空間Sを有するように画成されている。ウエストバンド部23と内壁部42とは、横方向Xへ延びる第1折曲ライン31aを介して連なり、内壁部42と外壁部43とは横方向Xへ延びる第2折曲ライン33aを介して連なっている。ウエスト重なり部30は、縦軸Pを中心として横方向Xへ広がる所定面積域にわたって形成されており、下方へ向かって(未着用状態においては、クロッチ域15の側へ向かって)開口可能である。ウエスト重なり部30とは、後ウエスト域14のウエスト開口21の側に位置する。ここで、「後ウエスト域14のウエスト開口21の側」とは、後ウエスト域14の縦方向Yの寸法を2等分する線よりも外端縁14b側の領域を意味する。
各弾性体63,64,65の繊度、ピッチ及び伸長倍率によって適宜調整することが可能であって、弾性体63,64,65の太さについていえば、好ましくは、後下方ウエスト弾性体63の太さは310〜1240dtexであり、バンド部弾性体64の太さは310〜1240dtexであり、内壁部弾性体65の太さは310〜1240dtexである。より好ましくは、後下方ウエスト弾性体63の太さは470〜940dtexであり、バンド部弾性体64の太さは470〜940dtexであり、内壁部弾性体65の太さは470〜940dtexである。また、伸長倍率についていえば、好ましくは、後下方ウエスト弾性体63は2.0〜3.5倍、バンド部弾性体64は1.8〜3.0倍、内壁部弾性体65は1.8〜3.0倍に伸長された状態でシート61,62に取り付けられている。
本発明のおむつ10を構成する各構成材料には、特に記述がなされている場合を除き、この種の分野において通常用いられている、各種の公知の材料を制限なく用いることができる。また、おむつ10の基本構造として、本明細書においては、前ウエストパネル17と後ウエストパネル18と吸収性シャーシ12の3つのパネルから構成されるおむつ10を例示したが、前後ウエスト域13,14及びクロッチ域15が連続するパネルによって構成してもよい。また、未着用状態において、前後ウエスト域13,14の両側縁部が連結されたプルオンタイプのおむつではなく、未着用状態において、前後ウエスト域の両側縁部が連結されておらず、おむつ10を着用するときにテープファスナで両側縁部を連結するオープンタイプのおむつであってもよし、未着用状態において、横方向Xの一方を連結してある一方、他方を開放してあり、着用するときに横方向Xの他方をテープファスナで連結するオープンタイプのおむつでもよい。また、本明細書において使用されている「第1」〜「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いてある。
Claims (9)
- 着用状態において上下方向及び横方向と、前記上下方向と前記横方向とに交差する前後方向とを有し、肌対向面及び非肌対向面と、前ウエスト域と、後ウエスト域と、前記前後ウエスト域の間に位置するクロッチ域と、前記クロッチ域から前記前後ウエスト域へ延びる吸収性シャーシとを含む着用物品において、
前記後ウエスト域は、前記肌対向面に位置して前記横方向へ延びるウエストバンド部と、前記クロッチ域の側から上方へ延びる外壁部と、前記前後方向において前記ウエストバンド部と前記外壁部との間に位置して前記横方向へ弾性伸縮性を有する内壁部とを有し、
前記内壁部の弾性伸縮性によって前記内壁部が前記横方向へ収縮した状態では、前記ウエストバンド部と前記内壁部とが対向するとともに、前記内壁部と前記外壁部とが対向して前記内壁部と前記外壁部との間に空間が画成され、
前記吸収性シャーシの後端部は、不透液性又は難透液性のバックシートを有し、前記外壁部の内面において前記空間の内部に延在し、
前記外壁部の前記横方向における伸長応力が、前記内壁部の前記横方向における伸長応力よりも小さいことを特徴とする着用物品。 - 前記後ウエスト域はシートによって形成され、前記シートを折り曲げることによって、前記ウエストバンド部と前記内壁部との間に位置して前記横方向へ延びる第1折曲部、前記内壁部と前記外壁部との間に位置して前記横方向へ延びる第2折曲部、前記ウエストバンド部、前記内壁部、及び前記外壁部が形成される請求項1に記載の着用物品。
- 前記後ウエスト域は、壁部形成シートを有し、前記壁部形成シートを折り曲げることによって、前記ウエストバンド部と前記内壁部との間に位置して前記横方向へ延びる第1折曲部、前記ウエストバンド部、及び前記内壁部が形成される請求項1に記載の着用物品。
- 前記ウエストバンド部は、前記横方向へ弾性伸縮性を有し、
前記ウエストバンド部、前記内壁部、及び前記外壁部の前記横方向における伸長応力の相関関係が、前記ウエストバンド部>前記内壁部>前記外壁部である請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。 - 前記吸収性シャーシは、前記クロッチ域から前記前後ウエスト域まで延びる吸収性コアを有し、
前記吸収性コアは、前記内壁部と前記外壁部との間の前記空間の内部にまで延在している請求項1〜4のいずれかに記載の着用物品。 - 未着用状態において、前記前ウエスト域のウエスト開口縁は、前記後ウエスト域のウエスト開口縁よりも下方に位置する請求項1〜5のいずれかに記載の着用物品。
- 前記外壁部には、前記横方向へ収縮可能に延びる弾性体が配置されていない請求項1〜6のいずれかに記載の着用物品。
- 前記後ウエスト域は、前記ウエストバンド部と前記内壁部と前記外壁部とをそれぞれ互いに接合する一対の第1固定域と、前記内壁部と前記外壁部とを互いに接合する一対の第2固定域とを有し、
前記第1固定域の前記横方向の寸法が、前記第2固定域の前記横方向の寸法よりも大きく、
前記第1固定域の内方に前記第2固定域が位置する請求項1〜7のいずれかに記載の着用物品。 - 前記ウエストバンド部と前記内壁部とには、前記横方向へ収縮可能に延びる複数条の弾性体が配置され、
前記ウエストバンド部における前記弾性体の前記上下方向における寸法は、前記内壁部における前記弾性体の前記上下方向における寸法よりも小さい請求項1〜8のいずれかに記載の着用物品。
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