JP2015012933A - 使い捨てのパンツ型着用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】前ウエスト域側と後ウエスト域側において外観上の差異はなく所要の吸収性能とフィット性とを発揮しうる使い捨てのパンツ型着用物品の提供。【解決手段】使い捨てのパンツ型着用物品10は、第1及び第2ウエスト域13,14の側縁部の連結を解除して展開した状態において縦方向Yの寸法を2等分する横軸Qと、横軸Qから第1ウエスト域13側に位置する第1区域10Aと、横軸Qから第2ウエスト域14側に位置する第2区域10Bとを有し、第1区域10Aにおける吸液構造体18の形態と第2区域10Bにおける吸液構造体18の形態とが横軸Qに関して対称であって、第1区域10Aの外形S1と第2区域10Bの外形S2とが横軸Qに関して対称に形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨てのパンツ型着用物品に関し、より詳しくは、使い捨ての低月齢児用のパンツ型着用物品に関する。
従来、使い捨てのパンツ型着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、前後ウエスト域を画成する前後ウエストベルトと、前後ウエストベルトに連結された、クロッチ域を画定するクロッチパネルと、クロッチ域を中心として前後ウエスト域へ延びる吸液構造体とを備えた使い捨てのパンツ型着用物品が開示されている。
特開2008−253285号公報
特許文献1に開示の使い捨てのパンツ型着用物品によれば、吸液構造体は、前ウエスト域側に位置する前端部と、後ウエスト域側に位置する後端部と、クロッチ域の中央部において内方へ凹曲する中央部とを有し、後端部の面積が前端部の面積よりも大きくなっている。このように、吸液構造体において、前端部に比べて排泄物が多く排泄される後端部の面積を比較的に大きくすることによってより多くの排泄物を吸収保持することができるとともに、前端部の面積を小さくすることによって前ウエスト域側における着用者の大腿部の動きが吸液構造体によって阻害されるのを防止することができる。
しかし、かかる着用物品を着用する際に、止着テープの位置や展開した内面から吸液構造体の形状等を視認できる開放型の着用物品とは異なり、パンツ型の着用物品の場合には、着用者(及び/または着用補助者)は、その外観から前後ウエスト域を区別することができない。また、特に、前後ウエスト域が分離された部材から形成された、いわゆる、3ピース構造の着用物品においては、外観視において前後ウエスト域を区別することができないことから、後ウエスト域を前ウエスト域(又は前ウエスト域を後ウエスト域)と誤って認識して着用してしまうことがある。このように、前ウエスト域と後ウエスト域とを反対に(後ウエスト域を腹側)着用する場合には、吸液構造体の前記機能を発揮することができない。また、かかる不利益を防止するために、着用物品に前後ウエスト域を区別しうるような標章(文字やデザイン)を付す等の工夫がされているが、夜間等の照明が十分に供給されていない場所で着用物品を穿かせるときには、かかる標章を視認することができない。特に、生後0日〜100日前後の低月齢児を対象とする着用物品であって、着用補助者である母親が初めて着用物品を穿かせるときには、着用物品の前後を区別することは容易ではない。
そこで、本発明の課題は、従来の使い捨てパンツ型着用物品の改良であって、前ウエスト域側と後ウエスト域側において外観上の差異はなく所要の吸収性能とフィット性とを発揮しうる着用物品を提供することにある。
本発明は、縦方向及びそれに直交する横方向と、肌対向面及びその反対側に位置する非肌対向面とを有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記第1及び第2ウエスト域を画成し、前後ウエストベルトから形成される弾性ウエストベルトと、前記弾性ウエストベルトに取り付けられて、前記第1及び第2ウエスト域の一部及び前記クロッチ域を画定し、吸液構造体を備える股部パネルとを含み、前記第1及び第2ウエスト域の側縁部が互いに連結されることによってウエスト開口と一対のレッグ開口とが画定される使い捨てのパンツ型着用物品に関する。
本発明に係る使い捨てのパンツ型着用物品は、前記第1及び第2ウエスト域の側縁部の連結を解除して展開した状態において前記縦方向の寸法を2等分する横軸と、前記横軸から前記第1ウエスト域側に位置する第1区域と、前記横軸から第2ウエスト域側に位置する第2区域とを有し、前記第1区域における吸液構造体の形態と前記第2区域における吸液構造体の形態とが横軸に関して対称であって、前記第1区域の外形と前記第2区域の外形とが前記横軸に関して対称に形成されることを特徴とする。
本発明に係る一つ以上の実施態様における使い捨てのパンツ型着用物品によれば、吸液構造体の形態、股部パネルの弾性ウエストパネルに対する取り付け位置を含めて第1区域と第2区域とが横軸に関して対称に形成されているので、着用者及び/又は着用補助者は、前後ウエスト域の判別をすることなく、第1及び第2ウエスト域のいずれか一方を前ウエスト域(又は後ウエスト域)として腹側(又は背側)に配置するように着用させることができる。したがって、前後ウエスト域の判別をする手間が省けて速やかに着用操作をすることができる。また、着用物品は、その構成上、前後方区域のどちらかが腹側(又は背側)に配置されたとしても、着用者の身体にフィットされて背側において排泄物の横漏れが防止されるとともに、前側において大腿部の動きを阻害することはないので、前ウエスト域を背側に誤って配置する等しても大きな不利益が生じることはない。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明の実施形態における使い捨てのパンツ型着用物品の一例として示す、使い捨ておむつの斜視図。 おむつのサイドシームを剥離して前後方向に伸展した状態をその内面から見た一部破断展開平面図。 おむつの分解斜視図。 股部パネルを仮想線で示す、股部パネルを弾性ウエストベルトに固定するための前後接合部の態様を示す展開平面図。 図2のV−V線に沿う模式的断面図。 図2のVI−VI線に沿う模式的断面図。 吸液構造体の平面図。 股部パネルを展開した状態における、おむつの展開平面図。 おむつの着用状態の様子を示す図。 実施例の一例を示す、おむつの斜視図。
図1〜3を参照すると、本発明に係る使い捨てのパンツ型着用物品の一例として示す使い捨ておむつ10は、縦方向Y及びそれに直交する横方向Xと、縦方向に平行して延びる横方向Xの寸法を2等分する縦軸Pと、横方向Xに平行して延びる縦方向Yの寸法を2等分する横軸Qとを有する。おむつ10は、仮想縦中心線P−Pに関して対称に形成されている。おむつ10は、説明の便宜上、横軸Qから前ウエスト域側へ延びる前方区域(第1又は第2区域)10Aと、横軸Qから後ウエスト域側へ延びる後方区域(第1又は第2区域)10Bとに区分される。
おむつ10は、肌対向面及びそれに対向する非肌対向面と、ウエスト回り方向へ延びる環状の弾性ウエストベルト11と、弾性ウエストベルト11の肌対向面に取り付けられた股部パネル12と、それらによってそれぞれ画定される前ウエスト域(第1又は第2ウエスト域)13、後ウエスト域(第1又は第2ウエスト域)14と、前後ウエスト域13,14間を縦方向Yに延びるクロッチ域15とを含む。弾性ウエストベルト11は、前ウエスト域13に位置する前ウエストベルト(第1又は第2ウエストベルト)16と、後ウエスト域14に位置する後ウエストベルト(第1又は第2ウエストベルト)17とから構成されている。股部パネル12は、少なくともクロッチ域15を中心として縦方向Yへ延びる吸液構造体18を有し、クロッチ域15は、説明の便宜上、横軸Qから前ウエスト域13に位置する前側域19と、横軸Qから後ウエスト域14側に位置する後側域20とに区分される。
前後ウエストベルト16,17は、ほぼ同形同大であって、それぞれ、股部パネル12と交差し、横方向Xへ延びる内端縁16a,17aと、縦方向Yにおいて内端縁16a,17aと離間対向して横方向Xへ延びる外端縁16b,17bと、内外端縁16a,16b,17a,17b間において縦方向Yへ延びる両側縁16c,17cとによって画定された横長矩形状を有する。前ウエストベルト16の両側縁16cのそれぞれと後ウエストベルト17の両側縁17cのそれぞれとは、互いに重ね合わされて、縦方向Yへ断続的に延びるサイドシーム21によって連結され、ウエスト開口22及び一対のレッグ開口27とが画定されている(図1参照)。サイドシーム21は、公知の接合手段、例えば、熱エンボス加工、ソニック加工等の各種の熱溶着手段によって施されている。
前後ウエストベルト16,17は、横方向Xへ延びる折曲ライン(外端縁16b,17bと同じ)に沿って半分に折り重ねた前後ウエストシート23,24と、前後ウエストシート23,24の内部においてホットメルト接着剤を介して伸長状態で収縮可能に配置された、複数条のストリング状又はストランド状の弾性材料から形成された前後ウエスト弾性体(第1又は第2ウエスト弾性体)25,26とを有する。前後ウエストベルト16,17は、前後ウエストシートに前後ウエスト弾性体が固定されていることによって、少なくとも横方向Xへ伸縮可能に弾性化されている。
前後ウエストシート23,24には、好ましくは通気性を有する、実質的に不透液性の質量約15〜30g/mのSMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)繊維不織布、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、プラスチックシート、または、前記いずれかの繊維不織布とプラスチックシートとのラミネートシートなどを用いることができる。前後ウエストシート23,24は、それぞれ、折り曲げて対向する面のいずれか一方に塗布されたホットメルト接着剤を介して固定される。また、前後ウエストシート23,24は、それらを固定するホットメルト接着剤とともに、又は、それらのシートに介在された前後ウエスト弾性体25,26の全周に塗布されたホットメルト接着剤を介してのみ固定される。前後ウエストシート23,24が、繊維不織布から形成され、前後ウエスト弾性体25,26の全周に塗布されたホットメルト接着剤を介してのみ固定されるときには、シートの内面全体に塗布されたホットメルト接着剤を介して固定される場合に比して繊維不織布本来の柔軟さや肌当たりが維持される。本実施形態においては、前後ウエストシートは1枚のシート部材から形成されているが、前後ウエストシート23,24は、複数の繊維不織布を積層して形成されていてもよいし、肌対向面側に位置する内面シートと非肌対向面側に位置する外面シートとから構成されていてもよい。
前ウエスト域13は、外端縁16bからクロッチ域15側に配置された複数条の前ウエスト弾性体25を有する上方前弾性域25Aと、上方前弾性域25Aと内端縁16aとの間に配置された複数条の前ウエスト弾性体25を有する下方前弾性域25Bとに区分される。後ウエスト域14は、外端縁17bからクロッチ域15側に配置された複数条の後ウエスト弾性体26を有する上方後弾性域26Aと、上方後弾性域26Aと内端縁17aとの間に配置された複数条の後ウエスト弾性体26を有する下方後弾性域26Bとに区分される。上方前後弾性域25A,26Aは、それぞれ、前後ウエスト域13,14の縦方向Yの寸法L2に対して約30〜35%の長さ寸法L5を有し、下方前後弾性域25B,26Bは前後ウエスト域13,14の縦方向Yの寸法L2に対して約65〜70%の長さ寸法L6を有する。
前後ウエスト弾性体25,26は、太さ(線径)が約400〜600dtexであって、収縮又は弛緩された状態から約1.5〜3.5倍、好ましくは、約2.0〜2.5倍、さらに好ましくは、2.2〜2.3倍に伸長されたストリング状又はストランド状の弾性材料から形成することができる。また、各弾性体25,26間の縦方向Yにおける離間寸法(ピッチ。弾性体の中心部間の距離)は、約5.0〜10.0mmであって、少なくとも6.0mm以上であることが好ましい。前後ウエスト弾性体25,26の太さや伸長倍率は所要の収縮力や伸長応力に応じて適宜変更することができるところ、おむつ10が低月齢の乳児を対象とする場合には、乳児は幼児(3〜5歳)に比べて肌が弱いので、一般的なおむつに比べて胴回りの締め付けを低くするためのウエスト弾性体の太さや伸長倍率を調整することが好ましい。
また、ウエスト回り方向におけるフィット性を維持しつつ、着用時の操作性を向上させるために、前後ウエスト域13,14のうちの少なくとも一方において、上方前後弾性域25A,26Aの伸長応力が下方前後弾性域25B,26Bの伸長応力よりも低いことが好ましい。上方前後弾性域25A,26Aの伸長応力を比較的に低く設定することによって、前後ウエストベルト16,17をウエスト回りへ伸び易くなって比較的に小さい力でもウエスト開口を拡げることができるので、着用時における操作性に優れる。また、上方前後弾性域25A,26Aの伸長応力を低く設定する一方、下方前後弾性域25B,26Bの伸長応力を比較的に高く設定することによって所要のフィット性を発揮しうるとともに、複数の弾性体を配設することによって伸長応力を分散することができ、身体に圧迫感を与えることはない。具体的には、各弾性域25A,25B,26A,26Bの最大伸長時65%の伸長応力が、それぞれ、上方前後弾性域25A,26Aは・0.8〜1.2N、下方前後弾性域25B,26Bは、1.4〜2.0Nであることが好ましい。
<各弾性域の伸長応力の測定方法>
おむつ10のサイドシーム21を剥がして図2に示すような展開状態とし、各伸縮域を伸長させ、そのときの各弾性域25A,25B,26A,26Bの横方向Xの長さを最大伸長時の長さとする。次に、おむつ10から前ウエスト域13全体と後ウエスト域14全体を切り出して、切り出した前後ウエスト域13,14から各弾性域を切り取ってサンプルとし、各サンプルの領域幅(おむつ10の縦方向Yの寸法)を測定する。サンプルを引っ張り試験機(島津製作所製)のチャック間(初期のチャック間距離は100mmとし、サンプルに合わせ適宜調整する)に収縮した状態で固定して、引張速度100mm/minの条件で、サンプルをおむつ10の横方向Xと同じ方向に伸長させ、最大伸長時の65%の長さにおける荷重(N)を測定し、測定値(N)÷領域幅(mm)の式により、各伸縮域の伸長応力を算出した。
また、下方前後弾性域25B,26Bにおいて、吸液構造体18の前後端縁18a,18bと交差する前後ウエスト弾性体25,26は他の弾性体に比べて高い伸長応力を発揮するように太さや伸長倍率が設定されていることが好ましい。具体的には、下方前後弾性域25B,26Bの弾性体全体において伸長倍率がほぼ等しい場合において、前後端縁18a,18bと交差する該弾性体は、他の弾性体の太さが約450〜500dtexであるところ、550〜650dtexであることが好ましい。かかる場合には、前後ウエスト弾性体25,26のうちの吸液構造体18の前後端縁18a,18bと交差する弾性体が比較的に高い伸長応力を有するので、吸液構造体18の前後端縁18a,18bを着用者の身体にフィットさせることができ、着用中にそれらが身体から離間するように変形するのを抑制することができる。
図4を参照すると、おむつ10の各種寸法について、おむつ10の縦方向Yの長さ寸法L1は約320〜380mm、横方向Xの長さ寸法W1は約290〜350mmであって、前後ウエストベルト16、17の縦方向Yの長さ寸法L2は約50〜90mm、クロッチ域15の縦方向Yの長さ寸法L3は約180〜240mmである。また、股部パネル12の前端縁12aと前ウエストベルト16の外端縁16bとの縦方向Yにおける離間寸法R2(股部パネル12の後端縁12bと後ウエストベルト17の外端縁17bとの縦方向Yにおける離間寸法R3も同じ)は約8〜12mmである。また、股部パネル12の側縁と前ウエストベルト16の両側縁16cとの横方向Xにおける離間寸法W5と股部パネル12の側縁と後ウエストベルト17の両側縁17cとの横方向Xにおける離間寸法W6とはほぼ同じであって、股部パネル12は弾性ウエストベルト11に対して横軸Qに関して対称に配置される。
図2及び4を参照すると、前後ウエスト弾性体25,26のうち、縦方向Yにおいて最も外側に位置する弾性体25c,26cは、前後ウエストベルト16,17の外端縁16b,17bから僅かに離間して配設されており、一方、縦方向Yにおいて最も内側に位置する弾性体25d,26dは、他の弾性体どうしの離間寸法よりも内端縁16a,17aから大きく離間しており、具体的には、該弾性体25d,26dと内端縁16a,17aとの離間寸法R1は、約8.0〜12.0mmであって、前後ウエスト域13,14の長さ寸法L2に対して約10〜15%の大きさを有する。このように、弾性体25c,26dが外端縁16b,17bから僅かに離間し、かつ、弾性体25d,26dが内端縁16a,17aから所与寸法離間していることによって、前後ウエストベルト16,17の内外端縁16a,17a,16b,17b近傍はフリルのような外観を呈し、おむつ10は外観視において柔軟な印象を与えることができる。また、前後ウエストシート23,24が前後ウエスト弾性体25,26の全周に塗布されたホットメルト接着剤を介してのみ固定される場合には、内端縁16a,17aは折り曲げられた前後ウエストシート23,24の端縁どうしが互いに接合することなく重ね合わされた部分となるので繊維不織布本来の柔軟性が維持され、該領域はより柔軟性に優れ、外観視においても柔らかな印象を与えることができる。
本実施形態においては、前後ウエスト弾性体25,26の本数が同数であることから、外観において前後ウエスト域13,14において差異はなく、また、前後ウエスト域13,14のいずれを腹側(又は背側)に使用したとしてもウエスト回りのフィット性に関して差異はない。このように、前後ウエスト弾性体25,26を横軸Qに関して、その本数、太さ、長さ寸法、位置が対称となるように配置することによって外観上における前後ウエスト域13,14の差異がなくなるように設計することもできるが、外観上大きな差異とならない限りにおいて、その本数、太さ、位置等の構成要素は前後ウエスト域13,14において相違するものであってもよい。
股部パネル12は、縦方向Yにおいて互いに対向する前後端縁12a,12bと、前後端縁12a,12b間において縦方向Yへ延びる両側縁12cとによって画定された縦長矩形状を有する。股部パネル12はさらに、前ウエストベルト16の内面に前接合域30を介して固定された前端部32と、後ウエストベルト17の内面に後接合域31を介して固定された後端部33と、クロッチ域15に位置する中間部34と、その外形を形成するクロッチシート36と、クロッチシート36の内面に固定された吸液構造体18とを有する。
クロッチシート36は、肌対向面側に位置する内面シート(防漏シート)38と、非肌対向面側に位置する外面シート(被覆シート)39とを有する。内外面シートは、不透液性の各種公知の繊維不織布、プラスチックシート又はそれらのラミネートから形成されるものであって、それらの対向面のうちのいずれか一方に塗布されたホットメルト接着剤を介して固定される。内面シート38は、好ましくは不透液性のプラスチックフィルムから形成されており、少なくとも吸液構造体18の底面全体を覆う大きさを有する。外面シート39は、好ましくは着用者の肌に直接触れるものであることから非透液性かつ柔軟な繊維不織布から形成されており、内面シート38よりも横方向Xにおける長さ寸法が大きく、内面シート38と接合される中央部41と、内面シート38の両側縁よりも横方向Xの外側に位置する両側部42を有する。両側部42の外側縁側の一部は折り曲げられて固定されており、縦方向Yへ延びるスリーブ42aが形成されている。
図4〜6を参照すると、股部パネル12の中央部41における内面シート38と外面シート39との間には、吸液構造体18の両側において縦方向Yへ延びる複数条のストリング状又はストランド状のレッグ弾性体43が伸長状態で収縮可能に配置される。外面シート39の両側部42におけるスリーブ42a内には、縦方向Yへ延びる複数条のストリング状又はストランド状のカフ弾性体44が伸長状態で収縮可能に配置される。両側部42は、内面シート38の両側縁に沿って縦方向Yへ延びる折曲ライン45に沿って縦軸Pに向かって内方へ折り曲げられて、股部パネル12の前後端部32,33に位置する前後サイド接合部50,51を介して中央部41に固定される。両側部42が前後サイド接合部50,51によって固定されることによって、おむつ10の着用状態において、前後サイド接合部50,51間に位置する部分はカフ弾性体44の収縮作用によって吸液構造体18から離間して着用者の身体に向かって起立する防漏カフ52が形成される。このように、レッグ弾性体43の収縮力によって股部パネル12の両側部42(レッグ開口縁部)が着用者の大腿部にフィットされるとともに、カフ弾性体44の収縮力によって防漏カフ52が形成されるので、排泄物の横漏れを効果的に防止しうる。
図5,6を参照すると、レッグ弾性体43のうち、最も内方に位置する弾性体43aは、内面シート38と外面シート39との間に介在され、防漏カフ52の基端近傍に位置し、その収縮作用によって防漏カフ52上方へ起立させる。一方、弾性体43aよりも横方向Xの外側に位置する弾性体43b,43cは、外面シート39の折り返した部分に固定されており、その収縮力によって該部分がレッグ開口縁部として着用者の身体にフィットされる。
前後サイド接合部50,51は、股部パネル12の前後端縁12a,12bからクロッチ域15側へ延びて前後ウエストベルト16,17の内端縁16a,17aよりもさらに内方へ延在している。このように、前後サイド接合部50,51の前後端部50a,51aが前後ウエストベルト16,17の内端縁16a,17aを越えて横軸Qに向かって延びているので、防漏カフ52の基端がクロッチ域15に位置する。両側部42のうちの前後サイド接合部50,51間に位置する、カフ弾性体44の収縮作用によって実際に着用者の身体に当接される部分(有効伸長部分)は、横軸Qに関して対称となる長さ寸法Lを有しており、前後ウエスト域13,14において防漏カフ52の高さ及び立ち上がり位置はほぼ同一となる。また、カフ弾性体44は、その端部44aが下方前後弾性域25B,26Bにおける前後ウエスト弾性体25,26と交差していることから、それらと連動して伸縮されるものであって、該前後ウエスト弾性体25,26がウエスト回りに伸縮されることによって防漏カフ52は所要の高さに起立して着用者の身体に当接される。
レッグ弾性体43とカフ弾性体44とは、太さ(線径)が約400〜600dtexであって、収縮又は弛緩された状態から約1.5〜3.5倍、好ましくは、約2.5〜3.0倍に伸長されたストリング状又はストランド状の弾性材料から形成することができる。レッグ弾性体43とカフ弾性体44とは、縦軸Pに関して対称に配置されており、それらの前後端部は下方前後弾性体25B,26Bの一部と交差する。
再び、図3を参照すると、吸液構造体18は、縦方向Yにおいて互いに対向して横方向Xへ直状に延びる前後端縁18a,18bと、内方へ向かって凹曲する両側縁18cと、フラッフ木材パルプや超吸収性ポリマー粒子等の吸収性・離散材料から形成された吸液性コア60と、吸液性コア60全体を包被するティッシュペーパ等から形成された透液性のコアラップシート61とを有する。吸液構造体18の吸収性コア60は、全体としてほぼ均一の質量を有しており、おむつ10の前方区域10Aと後方区域10Bとに配置された部分の質量はほぼ同一である。また、図4に示すとおり、吸液構造体18を弾性ウエストパネル11に固定するための前後接合域30,31の接合パターンが同一であることによって、吸収性コア60の膨らみがおむつ10の前後側において同じように視認され、かつ、機能的にも前後方区域10A,10Bにおいて差異はなく、どちらを前側又は後側として使用しても体液を十分に吸収することができる。
図7を参照すると、吸液構造体18の両側縁18cは前後端縁18a,18bから横軸Qに向かうにつれて外方へ湾曲して延びる凸曲部位63と、凸曲部位63から連続しており、かつ、横軸に向かうにつれて内方へ凹曲して延びる凹曲部位64とを有する。凸曲部位63に比して凹曲部位64は急なカーブ形状を有し、すなわち、凸曲部位63に比して凹曲部位64は曲率が大きく、吸液構造体18は横軸Qに関して対称の形状を有する。凸曲部位63と凹曲部位64との交差する点(変化点)65は、前後側域19,20のほぼ中央に位置する。
凸曲部位63と凹曲部位64との組み合わせによって、両側縁18cは、その形状が全体として緩やかに(なだらかに)変化していくものであるから、交差する点65において極端に屈曲したり直線状に変化するものではない。すなわち、両側縁18cはその一部に直線状部位を一切有しないなだらかな湾曲状を有するものであるから、前後ウエスト域13,14のどちらを着用者の腹側に配置しても、大腿部の形状に沿い易く、前ウエスト域において吸液構造体18が大腿部間に挟まれたときにその形状が大きく変形することはない。一方、背側においては、吸液構造体18が大腿部間に挟まれることはなく幅広の状態が維持されるものであって、吸液構造体18は背側において排泄物を十分に吸収、保持することができる。すなわち、吸液構造体18は、前後ウエスト域13,14のうちいずれか一方を腹側又は背側に使用したとしても、腹側において身体に沿ってフィットし、背側において排泄物を十分に吸収保持できる。かかる効果を奏するために、吸液構造体18の縦方向Yの寸法L7は240〜300mm、その横方向Xの寸法W2(前後端縁の横方向Xの寸法)は80〜140mm、最狭部位の横方向Xの寸法W3は50〜110mmである。さらに、吸液構造体18のうち最も幅広の部分が前後ウエストベルト16,17との前後接合域30,31に位置していることによって、前後ウエスト弾性体25,26の伸縮作用によって、吸液構造体18の端部が着用者の身体に押し当てられる。
図8,9を参照すると、おむつ10全体の縦方向Yの長さ寸法L1に対して弾性ウエストベルト11の縦方向Yの長さ寸法(すなわち、前ウエストベルト16の縦方向Yの寸法と後ウエストベルト17の縦方向Yの寸法との合計)が約30〜50%、好ましくは約40%の大きさであって、通常のおむつに比してその割合が比較的に小さくなっている。そのため、おむつ10は外観視において着用者である低月齢児の胴回りを締め付けて圧迫感を与えることがなく、安心して着用させることができるという印象を着用補助者である母親等に与えることができる。
このように、前後ウエストベルト16,17の縦方向Yの寸法が比較的に小さく設計されていることによって、低月齢児の臍部70が前ウエストベルト16に被覆されておらず外部に露出している。低月齢児の臍部70は腹部の他の部位に比して発達が遅く、皮膚が柔らかいことから外部からの刺激から極力避けることが好ましいところ、前ウエストベルト16の縦方向Yの寸法を比較的に小さく設計することによって臍部を露出した状態で着用させることができるので、臍部が前ウエスト弾性体25の収縮力によって圧迫されることはない。
具体的には、防漏カフ52の展開時における、吸液構造体18の横軸Qと交差する最狭部位から股部パネル12の側縁12cまでの横方向Xの寸法(幅寸法)W4に対する前後ウエスト域13,14の縦方向Yの寸法L2は、約50〜90%、好ましくは、60〜70%である。したがって、おむつ10の側面視において、前後ウエスト域13,14のサイドシーム21の位置する側縁部の縦方向Yの寸法が吸液構造体18の両側縁18cから身体に向かって立ち上がる部分に対して比較的に小さく形成されており、前後ウエスト域13,14の縦方向Yの寸法が該立ち上がり部分の縦寸法よりも約2倍以上の大きさを有する通常のおむつとその外観視において相違する。このように、前後ウエストベルト16,17がおむつ10全体に対して比較的に小さい場合であっても、吸液構造体18の最も幅広の前後端部を前後ウエスト弾性体25,26の伸長応力で身体にフィットさせ、かつ、十分な大きさを有するレッグ開口縁部で大腿部全体を覆うようにフィットされるので、着用中におむつ10が位置ずれするおそれはない。
また、図4に示すとおり、おむつ10において、第1区域10Aの外形S1(図4において太線で示す)と第2区域10Bの外形S2(図4において二点鎖線で示す)とは、横軸Qに関して対称に形成される。具体的には、第1区域10Aの外形S1は、前ウエストベルト16の外端縁16bと両側縁16cと、内端縁16aのうちの両側縁16cから内方へ延びて股部パネル12の両側縁と交差するまでの部分とによって画成されるものである。一方、第2区域10Bの外形S2は、後ウエストベルト17の外端縁17bと両側縁17cと、内端縁17aのうちの両側縁17cから内方へ延びて股部パネル12の両側縁と交差するまでの部分とによって画成されるものである。また、外形S1と外形S2とが横軸Qに関して対称に形成されるとは、横軸Qに沿って一方を反転させると他方と重なり合うことを意味する。ここで、「一方を反転させて他方と重なり合う」とは、製造誤差及び本願発明における効果を阻害しない限りの寸法差(例えば、前後ウエストベルト16,17において縦方向Yの寸法が1〜5cm程度相違する等)等を含めて、おむつ10の外観視において、一方と他方とが位置、寸法等の要素において一致すること(相対誤差10%以内)を意味する。本明細書において用いられる「横軸Qに関して対称に形成される」とは、同様の意味を有する。
また、第1区域10Aにおける吸液構造体18の形態と第2区域10Bにおける吸液構造体18の形態とは、横軸Qに関して対称に形成される。このように、第1区域10Aの外形S1と第2区域10Bの外形S2とが横軸Qに関して対称に形成され、かつ、第1区域10Aにおける吸液構造体18の形態と第2区域10Bにおける吸液構造体18の形態とは、横軸Qに関して対称に形成されることによって、着用者及び/又は着用補助者は、外観視において、第1区域10Aと第2区域10Bとを判別することができず、おむつ10の前後を区別することができない。
さらに、おむつ10は、既述のとおり、前ウエストベルト16と後ベルトとが同形同大であって、それを構成する各構成要素が横軸Qに関して対称に形成される。したがって、おむつ10を横軸Qに沿って前側域19と後側域20との内面が重なるように折り曲げた状態において、それを構成する各構成要素(前後ウエストベルト16,17、股部パネル12、吸液構造体18、前後ウエスト弾性体25,26、レッグ弾性体43、カフ弾性体44等)が横軸Qに関して線対称に形成されており、それらを横軸に沿って反転させたときにすべて重なって位置するように構成することによって、着用者及び着用補助者は、さらに、第1区域10Aと第2区域10Bとを判別することができず、外観上、おむつ10は前後において同一の形態を有する。
以上のとおり、おむつ10においては前方区域10Aと後方区域10Bとにおいて構成上の差異は一切なく、前方区域10Aを背側、後方区域10Bを腹側にして着用者に着用させた場合であっても、外観上の違和感はなく、また、各構成部材の機能上大きな不利益を生じることはない。したがって、着用補助者である母親は、前後ウエスト域13,14を判別する手間を要することなくおむつ10を乳幼児に着用させることができるので、より速やかに着用操作を行うことができる。
図10を参照すると、他の実施例において、おむつ10は、上方前弾性域25Aに位置する前ウエスト弾性体25に青色や赤色等の着色が施されてなる識別表示72を備える。おむつ10が識別表示72を備えることによって、着用補助者及び着用者は、外観視において識別表示72が施された前ウエスト弾性体25の位置する側(前方区域10A)が前ウエスト域13であることを瞬時に判別することができ、速やかに着用操作を行うことができる。識別表示72としては、上方前弾性域25Aの前ウエスト弾性体25に着色を施すほかに、下方前(又は後)弾性域25B,26Bの弾性体に着色したり、前後ウエスト域13,14のいずれか一方又は両方に、キャラクターや模様、図形、文字等の意匠要素を施したイラストシートを配置したものであってよい。なお、前ウエスト域13の股部パネル12の前端部の存在域においては、前ウエストベルト16のみから形成された他の部分に比して光線透過率が低くなるところ、着色された前ウエスト弾性体25が該存在域を交差することによって、該存在域と交差する部分がその両側に位置する部分とのコントラストによってその色彩がより明瞭に視認される。
おむつ10を構成する各構成部材には、本明細書に記載されている材料のほかに、この種の物品において通常用いられている各種の公知の材料を制限なく用いることができる、また、本発明の明細書及び特許請求の範囲において、「第1」および「第2」の用語は、同様の要素、位置などを単に区別するために用いられている。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に整理することができる。
縦方向及びそれに直交する横方向と、肌対向面及びその反対側に位置する非肌対向面とを有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記第1及び第2ウエスト域を画成し、第1及び第2ウエストベルトから形成される弾性ウエストベルトと、前記弾性ウエストベルトに取り付けられて、前記第1及び第2ウエスト域の一部及び前記クロッチ域を画定し、吸液構造体を備える股部パネルとを含み、前記第1及び第2ウエスト域の側縁部が互いに連結されることによってウエスト開口と一対のレッグ開口とが画定される使い捨てのパンツ型着用物品において、
前記第1及び第2ウエスト域の側縁部の連結を解除して展開した状態において前記縦方向の寸法を2等分する横軸と、前記横軸から前記第1ウエスト域側に位置する第1区域と、前記横軸から第2ウエスト域側に位置する第2区域とを有し、
前記第1区域における吸液構造体の形態と前記第2区域における吸液構造体の形態とが横軸に関して対称であって、
前記第1区域の外形と前記第2区域の外形とが前記横軸に関して対称に形成されることを特徴とする前記パンツ型着用物品。
上記段落0042に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。該実施の形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
(1)前記前後ウエストベルト及び前記第1及び第2区域における前記股部パネルの各種寸法が同一であって、前記吸液構造体の形態、前記股部パネルの前記前後ウエストベルトに対する取り付け位置を含めて、前記第1区域と前記第2区域とが前記横軸に関して対称に形成される。
(2)前記第1及び第2ウエスト域のうち少なくとも一方のウエスト域は、その外端縁からクロッチ域側に位置する上方弾性域と、上方弾性域の下端から前記一方のウエスト域の内端縁との間に位置する下方弾性域とを有し、前記上方弾性域の伸長応力が前記下方弾性域の伸長応力よりも低い。
(3)前記第1及び第2ウエスト域には、複数条のウエスト弾性体が配設されており、前記第1ウエスト域と前記第2ウエスト域とにおいて、前記ウエスト弾性体の本数、太さ、伸長倍率、弾性体間の離間寸法が同一であって、前記横軸に関して対称に形成される。
(4)前記第1及び第2ウエスト域の少なくとも一方は、前記第1及び第2ウエスト域の一方であることを示す識別表示を備える。
(5)前記クロッチ域の前記吸液構造体の両側縁よりも前記横方向の外側には防漏カフが配置されており、前記第1及び第2区域に位置する前記防漏カフの接合部が前記横軸に関して対称に位置する。
(6)前記吸液構造体は、前記縦方向において対向する両端縁と、前記両端縁間に位置する湾曲状の両側縁とを有し、前記両側縁は、前記両端縁から前記横軸に向かって外方へ湾曲して延びる凸曲部位と、前記凸曲部位間に位置してそれらから連続しており、かつ前記横軸に向かって内方へ湾曲して延びる凹曲部位とを有する。
(7)前記股部パネルを展開した状態における、前記股部パネルの側縁から前記吸液構造体の側縁までの離間寸法が、前記第1ウエストベルトの側縁部の前記縦方向の長さ寸法よりも大きい。
10 使い捨てのパンツ型着用物品(使い捨ておむつ)
10A 前方区域(第1又は第2区域)
10B 後方区域(第1又は第2区域)
11 弾性ウエストベルト
12 股部パネル
13 前ウエスト域(第1又は第2ウエスト域)
14 後ウエスト域(第1又は第2ウエスト域)
15 クロッチ域
16 前ウエストベルト(第1又は第2ウエストベルト)
17 後ウエストベルト(第1又は第2ウエストベルト)
18 吸液構造体
18a,18b 吸液構造体の前後端縁
18c 吸液構造体の両側縁
22 ウエスト開口
25 前ウエスト弾性体(第1ウエスト弾性体)
25A 上方前弾性域(第1上方弾性域)
25B 下方前弾性域(第1下方弾性域)
26 後ウエスト弾性体(第2ウエスト弾性体)
26A 上方後弾性域(第2上方弾性域)
26B 下方後弾性域(第2下方弾性域)
27 レッグ開口
63 凸曲部位
64 凹曲部位
72 識別表示
Q 横軸
X 横方向
Y 縦方向

Claims (8)

  1. 縦方向及びそれに直交する横方向と、肌対向面及びその反対側に位置する非肌対向面とを有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域と、前記第1及び第2ウエスト域を画成し、第1及び第2ウエストベルトから形成される弾性ウエストベルトと、前記弾性ウエストベルトに取り付けられて、前記第1及び第2ウエスト域の一部及び前記クロッチ域を画定し、吸液構造体を備える股部パネルとを含み、前記第1及び第2ウエスト域の側縁部が互いに連結されることによってウエスト開口と一対のレッグ開口とが画定される使い捨てのパンツ型着用物品において、
    前記第1及び第2ウエスト域の側縁部の連結を解除して展開した状態において前記縦方向の寸法を2等分する横軸と、前記横軸から前記第1ウエスト域側に位置する第1区域と、前記横軸から第2ウエスト域側に位置する第2区域とを有し、
    前記第1区域における吸液構造体の形態と前記第2区域における吸液構造体の形態とが横軸に関して対称であって、
    前記第1区域の外形と前記第2区域の外形とが前記横軸に関して対称に形成されることを特徴とする前記パンツ型着用物品。
  2. 前記前後ウエストベルト及び前記第1及び第2区域における前記股部パネルの各種寸法が同一であって、前記吸液構造体の形態、前記股部パネルの前記前後ウエストベルトに対する取り付け位置を含めて、前記第1区域と前記第2区域とが前記横軸に関して対称に形成される請求項1に記載のパンツ型着用物品。
  3. 前記第1及び第2ウエスト域のうち少なくとも一方のウエスト域は、その外端縁からクロッチ域側に位置する上方弾性域と、上方弾性域の下端から前記一方のウエスト域の内端縁との間に位置する下方弾性域とを有し、前記上方弾性域の伸長応力が前記下方弾性域の伸長応力よりも低い請求項1又は2に記載のパンツ型着用物品。
  4. 前記第1及び第2ウエスト域には、複数条のウエスト弾性体が配設されており、前記第1ウエスト域と前記第2ウエスト域とにおいて、前記ウエスト弾性体の本数、太さ、伸長倍率、弾性体間の離間寸法が同一であって、前記横軸に関して対称に形成される請求項3に記載のパンツ型着用物品。
  5. 前記第1及び第2ウエスト域の少なくとも一方は、前記第1及び第2ウエスト域の一方であることを示す識別表示を備える請求項1〜4のいずれかに記載のパンツ型着用物品。
  6. 前記クロッチ域の前記吸液構造体の両側縁よりも前記横方向の外側には防漏カフが配置されており、前記第1及び第2区域に位置する前記防漏カフの接合部が前記横軸に関して対称に位置する請求項1〜5のいずれかに記載のパンツ型着用物品。
  7. 前記吸液構造体は、前記縦方向において対向する両端縁と、前記両端縁間に位置する湾曲状の両側縁とを有し、前記両側縁は、前記両端縁から前記横軸に向かって外方へ湾曲して延びる凸曲部位と、前記凸曲部位間に位置してそれらから連続しており、かつ前記横軸に向かって内方へ湾曲して延びる凹曲部位とを有する請求項1〜6のいずれかに記載のパンツ型着用物品。
  8. 前記股部パネルを展開した状態における、前記股部パネルの側縁から前記吸液構造体の側縁までの離間寸法が、前記第1ウエストベルトの側縁部の前記縦方向の長さ寸法よりも大きい請求項1〜7のいずれかに記載のパンツ型着用物品。
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