JP7093719B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、ウエストバンドを有する使い捨ておむつに関する。
後胴回り域にウエストバンドを配置した使い捨ておむつが知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。ウエストバンドは、起立可能に構成された起立部と、肌面側シートに接合され、かつ起立部の起立支点となる基端部と、を有する。ウエストバンドの起立部は、着用者側に立ち上がり、ウエスト開口側に移動する排泄物を収容する収容空間を形成する。
米国特許公開公報2018/71155号 米国特許公開公報2018/55698号
ウエストバンドによって収容する排泄物は、軟便など水分を多く含むものがある。水分を多く含む排泄物によっては、ウエストバンドから滲み出し、身体に付着するおそれがある。特に、ウエストバンドの基端部に排泄物が滲み出すと、基端部を介して肌面側シートからウエストバンド側に排泄物が滲み出し、排泄物が肌に付着するおそれがある。
よって、排泄物がウエストバンド側に滲み出すことによって排泄物が肌に付着することを抑制できる使い捨ておむつが望まれる。
一態様に係る使い捨ておむつは、互いに直交する前後方向及び幅方向と、前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域及び前記後胴回り域との間に配置された股下域と、吸収コアと、前記吸収コアよりも肌対向面側に位置する肌面側シートと、前記後胴回り域において、前記肌面側シートよりも肌対向面側に位置し、前記幅方向に伸縮するウエストバンドと、を有し、前記ウエストバンドは、起立可能に構成された起立部と、前記肌面側シートに接合され、かつ前記起立部の起立支点となる基端縁を含む基端部と、を有する使い捨ておむつであって、前記起立部の少なくとも一部は、前記基端部よりも前側の折り目において後側に折り返され、前記基端部に対して肌対向面側に起立可能に構成されており、前記基端部には、液不透過性のフィルム層が配置されている。
図1は、実施の形態に係る使い捨ておむつを肌対向面側から見た模式平面図である。 図2は、図1に示す2A-2A線に沿った模式断面図である。 図3は、図1に示す3A-3A線に沿った模式断面図である。 図4は、伸長状態における図1に示す4A-4A線に沿った模式断面図である。 図5は、自然状態における図1に示す4A-4A線に沿った模式断面図である。 図6は、図5を基準とした断面における着用状態を模式的に示した図である。
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る使い捨ておむつは、互いに直交する前後方向及び幅方向と、前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域及び前記後胴回り域との間に配置された股下域と、吸収コアと、前記吸収コアよりも肌対向面側に位置する肌面側シートと、前記後胴回り域において、前記肌面側シートよりも肌対向面側に位置し、前記幅方向に伸縮するウエストバンドと、を有し、前記ウエストバンドは、起立可能に構成された起立部と、前記肌面側シートに接合され、かつ前記起立部の起立支点となる基端縁を含む基端部と、を有する使い捨ておむつであって、前記起立部の少なくとも一部は、前記基端部よりも前側の折り目において後側に折り返され、前記基端部に対して肌対向面側に起立可能に構成されており、前記基端部には、液不透過性のフィルム層が配置されている。
本態様によれば、ウエストバンドの起立部は、基端部を基点に起立する。起立部における基端部よりも前側の領域及び折り返された領域の少なくとも一方は、排泄物を収容するポケットを形成する。このとき、フィルム層が基端部に配置されているため、基端部を介して肌面側シートからウエストバンド側に排泄物が滲み出すことを抑制できる。よって、基端部を介するウエストバンド側への排泄物の滲み出しを抑制し、排泄物が肌に付着することを抑制できる。また、起立部において後側に折り返された起領域が基端部と肌の間に配置されることにより、基端部側から多くの排泄物が滲み出した場合であっても肌への排泄物の接触を防ぐことができる。
好ましい一態様によれば、前記フィルム層は、前記起立部にも配置されてよい。
本態様によれば、起立部は、フィルム層によって剛性が高くなり、起立性が高くなる。また、起立部を介する肌への排泄物の滲み出しを抑制し、排泄物が肌に付着することを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記フィルム層は、前記起立部と前記基端部に連なって配置されてよい。
本態様によれば、基端部と起立部に連続したフィルム層の壁を形成し、基端部と起立部において排泄物の漏れを防止する壁を一体化して形成できる。基端部のフィルム層と起立部のフィルム層が別々に形成された構成と比較して、フィルム層間の隙間からの滲み出しを抑制し、排泄物が肌に付着することをより抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記起立部は、着用者の肌に当接する肌当接面を有する肌当接部を有し、前記フィルム層は、前記肌当接部に配置されてよい。
本態様によれば、肌当接部は、フィルム層によって剛性が高くなり、肌当接部のよれを抑制し、肌に対する追従性が向上する。ウエストバンドの肌に対する密着性を確保し、排泄物の漏れをより抑制できる。
好ましい一態様によれば、記肌面側シートは、前記使い捨ておむつの前記幅方向の中央に配置された表面シートと、前記表面シートの前記幅方向の外側部を覆う一対のサイドシートと、を有し、前記一対のサイドシートのそれぞれは、防漏弾性部材の収縮によって起立する収縮部及び前記収縮部よりも後側において前記収縮部の起立支点となる支点部を有する一対の防漏ギャザーを構成し、前記一対の防漏ギャザーの前記支点部によって挟まれた領域には、前記フィルム層が配置されてよい。
本態様によれば、一対の防漏ギャザーによって排泄物の横漏れを抑制する壁を形成できる。当該壁は、後胴回り域において少なくとも左右の支点部を基点として形成される。また、一対の防漏ギャザーの支点部によって挟まれた領域には、ウエストバンドのフィルム層が配置されている。一対の防漏ギャザーの支点部によって挟まれた領域は、ウエストバンドのフィルム層によってウエスト開口側への排泄物の漏れを抑制できる。腰部近傍に排出された排泄物を、一対の防漏ギャザーとウエストバンドによって囲み、漏れを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記ウエストバンドは、前記フィルム層と不織布層とが積層されたシート材を有し、前記フィルム層の光線透過率は、前記不織布層の光線透過率よりも低くてよい。
本態様によれば、フィルム層によって排泄物の漏れを抑制するととともに、排泄物の隠蔽性を高めることができる。ウエストバンドに収容された排泄物を使い捨ておむつの外側から視認し難くなり、漏れに対する安心感を付与できる。
好ましい一態様によれば、前記ウエストバンドは、前記フィルム層と不織布層とが積層されたシート材を有し、前記フィルム層と前記不織布層を接合する接着剤を有しており、前記接着剤は、細線の形状を有し、平面視にて所定パターンを形成しており、前記所定パターンは、オメガパターン、ウェイブパターン又はスパイラルパターンを有してよい。
本態様によれば、不織布層には、繊維間の細かな空隙が形成されている。軟便は、細かな隙間に吸い上げられ、ウエストバンド内を拡散し、ウエスト開口側にも移動する。このとき、接着剤により接合されて密となった領域によって軟便が留まり、ウエスト開口側への軟便の滲み出しを抑えることができる。また、フィルム層と不織布層を接着する接着剤の所定パターンがオメガパターン、ウェイブパターン又はスパイラルパターンであるため、フィルム層と不織布層が接合された部分と、フィルム層と不織布層が接合されていない部分と、が形成される。フィルム層と不織布層が接合されていない部分は、フィルム層と不織布層に間に空隙が形成され、当該空隙によって排泄物の厚さ方向の移動を抑制できる。また、不織布層における繊維間の空隙を介して排泄物が拡散しても、当該空隙によって排泄物のフィルム層側への移動を抑制し、排泄物の滲み出しを抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記起立部は、着用者の肌に当接する肌当接面を有する肌当接部を有し、前記肌当接部には、最も肌対向面側に配置された不織布層と、前記フィルム層と、前記幅方向に伸縮可能なバンド弾性部材と、が設けられており、前記バンド弾性部材は、前記最も肌対向面側に配置された不織布層と前記フィルム層の間に配置されてよい。
本態様によれば、バンド弾性部材の収縮によって肌に当接する不織布層も収縮し易くなる。不織布層に凹凸が形成され、肌とウエストバンドとの接触面積が低減し、肌触りを向上できる。また、肌とウエストバンドとの接触面積が低減することにより、ウエストバンドの肌への圧力が高くなる。そのため、バンド弾性部材の収縮によってウエストバンドと肌との密着性が高くなり、漏れをより抑制できる。
好ましい一態様によれば、前記起立部は、着用者の肌に当接する肌当接面を有する肌当接部を有し、前記肌当接部には、前記フィルム層と、前記最も肌対向面側に配置された不織布層と、前記幅方向に伸縮可能なバンド弾性部材と、が設けられており、前記バンド弾性部材は、前記フィルム層よりも非肌対向面側に配置されてよい。
本態様によれば、バンド弾性部材の収縮によってフィルム層も収縮し易くなる。フィルム層は、最も肌対向面側に配置された不織布層よりも厚さ方向内側に位置している。ウエストバンドの収縮によってウエストバンドの厚さ方向の内側に空間を形成し、排泄物の収容空間を広く設け、漏れを抑制できる。また、肌当接部は、フィルム層がない構成と比較して、フィルム層によって剛性が高くなる。よって、バンド弾性部材によって収縮し難くなり、肌に対する接触面積が増加しやすい。肌とウエストバンドの接触面積が増加することにより、ウエストバンドの肌への圧力が低くなり、肌触りを向上できる。
好ましい一態様によれば、前記基端部は、前記ウエストバンドの外側部に位置する第1基端部を有し、前記フィルム層は、前記折り目を基点に折り返され、前記第1基端部と重なる領域において2層以上配置されてよい。
本態様によれば、フィルム層は、第1基端部と重なる領域において2層以上配置されている。フィルム層が2層以上配置されているため、排泄物の滲み出しをより抑制でき、排泄物が肌に付着することを抑制できる。
(2)使い捨ておむつの全体概略構成
以下、図面を参照して、実施形態に係る使い捨ておむつについて説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
使い捨ておむつは、テープ型の使い捨ておむつである。なお、本発明に係る使い捨ておむつは、テープ型の使い捨ておむつであってもよいし、パンツ型の使い捨ておむつであってもよい。図1は、実施形態に係る使い捨ておむつ10の肌対向面側から見た模式平面図である。図2は、図1に示す使い捨ておむつの2A-2A断面に沿った模式断面図である。図3は、図1に示す使い捨ておむつの3A-3A断面に沿った模式断面図である。図1から図3は、伸長状態の使い捨ておむつを示している。なお、本発明における伸長状態とは、使い捨ておむつ10を皺が形成されない状態まで伸長させた状態である。また、本発明における自然状態とは、パッケージに収容されている使い捨ておむつ10にあっては、パッケージから使い捨ておむつ10を取り出し、20℃±2℃、相対湿度60%±5%RHの雰囲気下において24時間放置した状態である。図4は、伸長状態における図1に示す4A-4A線に沿った模式断面図である。図5は、自然状態における図1に示す4A-4A線に沿った模式断面図である。図2から図5に示す模式断面図では、説明の便宜上、各部材を厚さ方向Tにおいて離間して示しているが、実際の製品においては厚さ方向Tに接している。図6は、図5を基準とした断面における着用状態を模式的に示した図である。図6に示すBLは、着用者の身体のラインを示している。
使い捨ておむつ10は、互いに直交する前後方向L及び幅方向Wを有する。前後方向Lは、身体前側と身体後側とに延びる方向によって規定される。言い換えると、前後方向Lは、展開された使い捨ておむつ10において前後に延びる方向である。また、使い捨ておむつ10は、前後方向Lと幅方向Wの両方の直交する厚さ方向Tを有する。厚さ方向Tは、着用者側に向かう肌対向面側T1と、肌対向面側T1と反対側の非肌対向面側T2と、に延びる。
使い捨ておむつ10は、前胴回り域S1と、後胴回り域S2と、股下域S3と、を有する。前胴回り域S1は、着用者の前胴回り(腹部)に対向する領域である。後胴回り域S2は、着用者の後胴回り(背部)に対向する領域であり、装着時に身体が載せられる領域を含む。股下域S3は、着用者の股下に位置し、前胴回り域S1と後胴回り域S2との間に配置された領域である。股下域S3は、着用者の脚回りに配置される脚回り開口部65が設けられた領域である。脚回り開口部65は、使い捨ておむつの外側縁から幅方向の内側に凹む部分である。
使い捨ておむつ10は、吸収材料を含む吸収コア31を含む。吸収コア31は、粉砕パルプもしくは高吸収性ポリマー(SAP)、又はこれらの混合物等の吸収材料を含む。吸収コア31は、図示しないコアラップによって覆われてよい。吸収コア31とコアラップによって吸収体が構成されてよい。コアラップは、テッシュ又はSMS不織布によって構成され、吸収コア31の肌対向面側T1と吸収コア31の非肌対向面側T2に配置されてよい。
図2及び図3に示すように、使い捨ておむつ10は、吸収コア31よりも肌対向面側T1に位置する肌面側シート20を有する。肌面側シート20は、吸収コア31を覆い、かつ使い捨ておむつ10の全体に亘って配置されている。本実施形態の肌面側シート20は、表面シート21と一対のサイドシート22を含む。なお、コアラップを有する使い捨ておむつにあっては、肌面側シート20は、コアラップよりも肌対向面側T1に位置するシートである。表面シート21は、吸収コア31の幅方向Wの中心を跨いで配置されてよい。サイドシート22は、表面シート21の両外側部を覆うように配置されてよい。表面シート21及びサイドシート22は、例えば不織布や開孔プラスチックフィルムのような透液性シートによって構成されていてよい。
一対のサイドシート22のそれぞれは、防漏ギャザー60を構成してよい。防漏ギャザー60は、収縮部63と支点部64を有し、左右に離間してよい。サイドシート22の内側部は、折り返されて重なってよい。重なったサイドシート22間には、前後方向Lに伸縮する防漏弾性部材61が設けられてよい。防漏弾性部材61は、前後方向Lに伸縮する糸ゴムによって構成されてよい。防漏ギャザーの収縮部63は、防漏弾性部材61の収縮によって肌対向面側T1に起立し、使い捨ておむつ10の幅方向の中心の側方において横漏れを防ぐ壁を形成する。支点部64は、収縮部63の起立支点となる。支点部64は、サイドシート22と表面シート21が接合されている。収縮部63は、サイドシート22が表面シート21に接合されてなく、防漏弾性部材61によって収縮可能な部分であり、非伸長状態の防漏弾性部材61が配置された部分を含まない。支点部64は、収縮部63よりも前後方向の外側に位置する第1支点部64Aと、収縮部63よりも幅方向Wの外側に位置する第2支点部64Bと、を有する。第1支点部64Aは、収縮部63よりも前側と後側にそれぞれ設けられており、後側に位置する第1支点部64Aは、本発明の支点部を構成する。
ここで、本発明における外側部とは、幅方向Wにおける外側の縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、外側縁とは、幅方向Wにおける外側の縁である。また、内側部とは、幅方向Wにおける内側の縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、内側縁とは、幅方向Wにおける内側の縁である。
使い捨ておむつ10は、吸収コア31よりも非肌対向面側T2に位置する非肌面側シート25を有する。非肌面側シート25は、吸収コア31を覆い、かつ使い捨ておむつの全体に亘って配置されている。本実施形態の非肌面側シート25は、裏面シート23と外装シート24を含む。なお、コアラップを有する使い捨ておむつにあっては、非肌面側シート25は、コアラップよりも非肌対向面側T2に位置するシートである。裏面シート23は、液不透過性のシートであり、ポリエチレンシート、ポリプロピレン等を主体としたラミネート不織布、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド、又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムが接合されたシートなどを用いることができる。外装シート24は、裏面シート23の非肌対向面側T2に設けられてよい。外装シート24は、液透過性の不織布によって構成されてよい。裏面シート23の幅方向Wの長さは、外装シート24の幅方向Wの長さよりも短く、裏面シート23の前後方向Lの長さは、外装シート24の前後方向Lの長さよりも短くてよい。
後胴回り域S2には、ファスニングテープ90が設けられている。ファスニングテープ90は、ベース部92と係止部93を有する。ベース部92の少なくとも一部は、肌面側シート20と非肌面側シート25の間に接合され、かつ肌面側シート20と非肌面側シート25から幅方向Wの外側に延出する。係止部93は、ベース部92上に設けられ、ターゲット部95(図1参照)に着脱可能に止着される。ファスニングテープ90は、後胴回り域S2において幅方向Wに沿って延び、ターゲット部95に止着されることにより、使い捨ておむつ10を着用者の身体に保持する。ターゲット部95は、前胴回り域S1に配置されており、ファスニングテープ90がそれぞれ止着するように構成されている。
使い捨ておむつ10は、後胴回り域S2において肌面側シート20の肌対向面側T1に配置されたウエストバンド80を有する。ウエストバンド80は、幅方向に伸縮可能に構成されており、着用時に肌面側シート20から浮き上がり、排泄物を収容する第1ポケットP1を形成する。第1ポケットP1は、ウエスト開口66側に移動する排泄物を収容し、本発明のポケットを構成する。ウエストバンド80の構成については、後述にて詳細に説明する。ウエスト開口66は、使い捨ておむつの後端縁10Rと前端縁10Fによって構成され、ファスニングテープ90がターゲット部95に止着した状態で腰回りを囲む部分である。
サイドシート22と裏面シート23の間、又はサイドシート22と外装シート24の間には、前後方向Lに延びる脚回り弾性部材42が設けられてよい。脚回り弾性部材42は、前後方向Lに伸縮する帯状の伸縮シートによって構成されてよい。脚回り弾性部材42の収縮によって、着用時に使い捨ておむつ10が脚回りにフィットする。脚回り弾性部材42は、吸収コア31よりも幅方向Wの外側において、少なくとも股下域S3において脚回り開口部65に沿って配置されている。脚回り弾性部材42は、外装シート24とサイドシート22の間、及び裏面シート23とサイドシート22の間に配置されている。
サイドシート22と裏面シート23の間、及びサイドシート22と外装シート24の間には、幅方向Wに延びる腰回り弾性部材45が設けられてよい。腰回り弾性部材45は、幅方向Wに伸縮する略矩形の伸縮シートによって構成されてよい。腰回り弾性部材45は、肌面側シート20と非肌面側シート25の間に接合されている。より詳細には、図4に示すように、腰回り弾性部材45は、幅方向Wに伸長した状態で、吸収コア31と非肌面側シート25の間、又は肌面側シート20と非肌面側シート25の間に接合されている。腰回り弾性部材45の収縮によって、着用時に使い捨ておむつ10が腰回りにフィットする。腰回り弾性部材45は、少なくとも後胴回り域S2に配置されている。
(3)ウエストバンドの構成
次いで、ウエストバンド80の構成について詳細に説明する。図2及び図5に示すように、ウエストバンド80は、シート材81が折り返されて構成されてよい。シート材81は、複数のシートが積層されてよい。ウエストバンド80は、シート材81に接合されたバンド弾性部材82を有してよい。他の形態において、ウエストバンド80は、バンド弾性部材82を有さず、シート材81自体が伸縮性を有していてよい。本実施形態のウエストバンド80のシート材81は、第1不織布層811と、第2不織布層812と、第1不織布層811と第2不織布層812の間に配置されたフィルム層813と、を含む。第1不織布層811と第2不織布層812は、本発明の不織布層を構成している。第1不織布層811と第2不織布層812は、同一の不織布によって構成され、ウエストバンド80の折り返し部86の頂点において折り返されている。第1不織布層811は、ウエストバンド80において最も肌面側シート20側に位置している。なお、他の形態において、ウエストバンド80は、フィルム層813のみによって構成されていてもよいし、フィルム層813と第1不織布層811のみによって構成されていてよい。第1不織布層811と第2不織布層812は、異なる不織布によって構成されていてもよい。
バンド弾性部材82は、糸状又は帯状の弾性部材によって構成され、幅方向Wに伸長した状態で、シート材81に固定されている。本実施形態のバンド弾性部材82は、第1不織布層811とフィルム層813との間に固定されている。バンド弾性部材82は、前後方向Lに間隔を空けて複数配置されている。バンド弾性部材82は、後述する対向部83と折り返し部86において、それぞれ複数配置されている。
ウエストバンド80は、肌面側シート20に対して起立可能に構成された起立部85と、起立部85の起立支点となる基端縁を含む基端部と、を有する。基端部は、ウエストバンドの外側部に位置する第1基端部87と、ウエストバンドの後端部に位置する第2基端部84と、を有する。第1基端部87及び第2基端部84は、肌面側シートに対向し、かつ肌面側シートに接合されている。図1において、第1基端部87と第2基端部84とに異なる斜線を付して示す。
第1基端縁は、第1基端部87と起立部85の境界であり、起立部85と幅方向Wに隣接する。第1基端縁は、第1基端部87の内側縁87I(図2参照)によって構成されている。第1基端部87は、第1基端縁から幅方向Wの外側に延びる。第1基端部87の外側縁87Eは、ウエストバンド80の外側縁80Eの近傍に配置されてよく、ウエストバンド80の外側縁80Eに到達してよい。第2基端縁は、第2基端部84と起立部85の境界であり、起立部85と前後方向に隣接する。第2基端縁は、第2基端部84の前端縁84F(図4参照)によって構成されている。第2基端部84は、第2基端縁から後側に延びている。第2基端部84の後端縁84Rは、ウエストバンド80の後端縁80Rまで延びてよく、使い捨ておむつ10の後端縁10Rに一致してもよい。
ウエストバンド80は、幅方向Wに伸縮可能に構成されている。ウエストバンド80は、バンド弾性部材82によって幅方向に伸縮するように構成されていてもよいし、シート材が伸縮性を有することによって幅方向に伸縮するように構成されていてもよい。ウエストバンド80は、少なくとも起立部が収縮可能に構成されていればよく、起立部及び基端部の全体が収縮可能に構成されていてもよい。
ウエストバンド80は、ウエストバンド80において最も肌面側シート20側に位置する対向部83を有する。対向部83は、肌面側シート20に当接可能な部分であり、最も肌面側シート20側に位置するシート材81を含んだ部分であって、折り目FLを基点に折り返されていない部分によって構成されている。折り目FLは、対向部83の前端縁に位置する。本実施形態の対向部83は、折り目FLに対して折り返されていない部分であり、折り目FLよりも後側に位置している。図4において、対向部83に斜線を付して示す。
図4に示すように、対向部83には、第1基端部87と、第2基端部84と、延出部88と、が設けられている。延出部88は、第2基端縁から前側に延びる領域である。延出部88は、左右の第1基端縁間の領域である。延出部88は、起立部85の一部を構成する。
図5及び図6に示すように、対向部83における延出部88と肌面側シート20とによって挟まれた空間によって、前側に向かって開口する第1ポケットP1を形成している。第1ポケットP1によって股下域S3側からウエスト開口66側へ拡散する排泄物を収容できる。第1ポケットP1の後端縁は、第2基端部84の前端縁84Fであり、第1ポケットP1の外側縁は、第1基端部87の内側縁である。すなわち、第1ポケットP1は、第2基端部84の前端縁84Fと、一対の第1基端部87の内側縁と、によって囲まれている。第1ポケットP1の前端縁は、対向部83の前端縁となる。
ウエストバンド80は、対向部83に対して折り返された折り返し部86を有する。折り返し部86は、折り目FLを基点に肌面側に折り返された部分である。折り返し部86は、図4において、斜線が付されていないウエストバンドの部分である。図6に示すように、折り返し部86は、肌面側シート20から離れる側に折り畳まれており、身体に接する領域となる。延出部88に対して起立可能な折り返し部86が設けられていることにより、第1ポケットP1による収容空間をより確保し易くなる。なお、変形例に係るウエストバンド80は、折り返し部86を有していなくてもよい。
折り返し部86の少なくとも一部は、肌当接面89Aを有する肌当接部89を構成する。肌当接面89Aは、ウエストバンドにおいて最も肌面側に位置する面であり、着用者の肌に当接する面である。肌当接部89は、肌当接面89Aを有する部分である。本実施の形態のウエストバンド80は、折り返し部86の全体が肌当接部89を構成する。しかし、他の形態において、折り返し部86の一部が更に肌面側に折られた構成にあっては、更に折られた部分が肌当接部89を構成する。折り返し部86の少なくとも一部は、起立部85を構成する。
折り返し部86は、対向部83の前端縁83Fから後側に延びる。伸長状態において、折り返し部86の後端縁86Rは、対向部83の後端縁83Rと一致していてもよいし、対向部83の後端縁83Rよりも前側であってもよいし、対向部83の後端縁83Rよりも後側であってもよい。本実施形態では、折り返し部86の後端縁86Rと対向部83の後端縁83Rは、前後方向Lにおいて一致している。なお、折り返し部86の後端縁86Rが対向部83の後端縁83Rよりも前側に位置する構成にあっては、対向部83の後端縁83Rがウエストバンド80の後端縁80Rを構成する。折り返し部86の後端縁86Rが対向部83の後端縁83Rよりも後側に位置する構成にあっては、折り返し部86の後端縁86Rがウエストバンド80の後端縁80Rを構成する。
変形例に係るウエストバンドは、折り返し部86の後端縁86Rにおいて幅方向Wに延びる折り目を基点に、肌面側シート20から離れる側に折り畳まれていてもよい。折り返し部86が更に折り畳まれることにより、ウエストバンド80がより着用者側に起立し、ウエストバンド80が身体に対してより接しやすくなる。また、変形例においては、対向部83と肌面側シート20との間に排泄物を収容するように構成されていてもよいし、折り目FLから後側に延びる折り返し部86と、更に折り畳まれた折り返し部86との間に排泄物を収容するように構成されていてもよい。
図2及び図3に示すように、折り返し部86の外側部は、ウエストバンドの折り返されていない部分(対向部83)に対して接合部98を介して接合されている。接合部98は、折り返し部86の幅方向の両側部に一対で設けられている。一対の接合部98の間の領域の折り返し部86は、対向部83に対して着用者側に起立する起立部85を構成する。
起立部85は、対向部83と折り返し部86に跨って設けられている。起立部85の少なくとも一部は、基端部よりも前側の折り目FLにおいて後側に折り返され、基端部に対して肌対向面側に起立可能に構成されている。折り返し部86と対向部83とによってウエスト開口66側に開口する第2ポケットP2を形成する。図6に示すように、着用状態において肌当接部89が肌に当接した状態で対向部83が身体から離れると、身体の動きによって第2ポケットP2の空間が変形する。例えば、着用者が前屈みの姿勢になった場合などウエスト開口66が着用者の腰部から離れた際に、折り返し部86と対向部83の空間が広がり、ウエストバンド80の起立部85が身体に追従し易くなる。よって、ウエスト開口66側への排泄物の漏れを抑制できる。加えて、起立部85は、基端部から起立可能であり、基端部近傍に排泄物が滲み出した場合であっても排泄物が着用者に到達し難い。よって、排泄物が肌に付着することを抑制できる。
ウエストバンド80は、後胴回り域S2においてウエスト開口66の近傍に配置されてよい。ウエストバンド80の前端縁80Fは、ファスニングテープ90の前端縁90Fよりも後側に位置してよい。ウエストバンドの後端縁80Rは、使い捨ておむつの後端縁10Rに一致してよい。ウエストバンド80の外側縁80Eは、吸収コア31の外側縁31Eよりも幅方向の外側に位置してよく、ファスニングテープ90の内側縁よりも幅方向の内側に位置してもよい。第2基端部84の前端縁84Fは、伸長状態において、吸収コア31の後端縁31Rよりも後側に位置してよいし、吸収コア31の後端縁31Rと一致していてもよい。なお、本実施形態の使い捨ておむつ10は、第2基端部84の後端縁84R、対向部83の後端縁83R、ウエストバンドの後端縁80R及び使い捨ておむつ10の後端縁10Rは、前後方向Lにおける位置が一致している。
ウエストバンドの基端部には、不透過性のフィルム層813が配置されている。フィルム層813は、第1基端部87の少なくとも一部又は第2基端部84の少なくとも一部に配置されていればよい。ウエストバンドの起立部は、第1基端部87の第1基端縁及び第2基端部84の第2基端縁を基点に起立し、対向部83と肌面側シート20によって排泄物を収容する第1ポケットP1を形成する。第1ポケットP1内に収容された排泄物が水分を多く含む場合、排泄物が第1基端部87側及び第2基端部84側に滲み出すことがある。このとき、フィルム層813が基端部に配置されているため、基端部を介して肌面側シート20からウエストバンド80側に排泄物が滲み出すことを抑制できる。よって、基端部を介するウエストバンド側への排泄物の滲み出しを抑制し、排泄物が肌に付着することを抑制できる。フィルム層813は、基端部に配置されていればよく、不織布層に対する厚さ方向の位置は限定されず、第1不織布層811と肌面側シート20の間であってもよく、好適には、第2不織布層812よりも肌面側であってよく、より好適には、第1不織布層811と第2不織布層812の間であってもよい。
また、第1ポケットP1の収容空間の肌面側には、対向部83のフィルム層813と、折り返し部86のフィルム層813と、が配置されている。すなわち、排泄物の収容空間よりも肌面側に少なくとも2層のフィルム層813が配置される。起立部85において後側に折り返された領域(折り返し部86)が基端部(第1基端部87及び第2基端部84)と肌の間に配置されることにより、基端部側から多くの排泄物が滲み出した場合であっても肌への排泄物の接触を防ぐことができる。よって、収容空間から体液が滲み出した場合であっても、当該体液が着用者に到達し難く、排泄物がより肌に付着し難くなる。
フィルム層813は、起立部85にも配置されてよい。フィルム層813は、起立部85の少なくとも一部に配置されていればよく、起立部85の全域に配置されていてもよい。起立部85は、フィルム層によって剛性が高くなり、起立性が高くなる。また、起立部を介する肌への排泄物の滲み出しを抑制し、排泄物が肌に付着することを抑制できる。
フィルム層813は、起立部85と基端部に連なって配置されてよい。基端部と起立部に連続してフィルム層を配置することにより、基端部と起立部において排泄物の漏れを防止する壁を一体化して形成できる。基端部のフィルム層と起立部のフィルム層が別々に形成された構成と比較して、フィルム層間の隙間からの滲み出しを抑制し、排泄物が肌に付着することをより抑制できる。
フィルム層813は、肌当接部89に配置されてよい。肌当接部は、フィルム層によって剛性が高くなり、肌当接部のよれを抑制し、肌に対する追従性が向上する。ウエストバンドの肌に対する密着性を確保し、排泄物の漏れをより抑制できる。
本実施の形態のウエストバンドでは、第1不織布層811、第2不織布層812及びフィルム層813を有するシート材81がウエストバンドの全体に、配置されている。フィルム層813は、基端部と起立部85に連なり、かつ基端部と起立部85の全域に配置されている。
使い捨ておむつの平面視において、一対の防漏ギャザーの第1支点部64Aによって幅方向に挟まれた領域には、フィルム層813が配置されている。本実施形態では、後胴回り域にウエストバンドが配置されており、後胴回り域S2において左右の第1支点部64Aに挟まれた領域にフィルム層813が配置されている。図2において、左右の第1支点部64Aに挟まれた領域R11の幅方向の範囲を示す。左右の第1支点部64Aに挟まれた領域の少なくとも一部にフィルム層813が配置されていればよい。着用時には、一対の防漏ギャザー60の収縮部が起立し、防漏ギャザー60によって排泄物の横漏れを抑制する壁を形成できる。当該壁は、後胴回り域S2において少なくとも左右の第1支点部64Aを基点として形成される。一対の防漏ギャザーの支点部によって挟まれた領域には、ウエストバンドのフィルム層が配置されている。一対の防漏ギャザー60の第1支点部64Aによって挟まれた領域は、ウエストバンドのフィルム層813によってウエスト開口66側への排泄物の漏れを抑制できる。腰部近傍に排出された排泄物を、一対の防漏ギャザーとウエストバンドによって囲み、漏れを抑制できる。
フィルム層813は、折り目FLを基点に折り返され、第1基端部87と重なる領域において2層以上配置されてよい。フィルム層は、第1基端部と重なる領域において2層以上配置されている。フィルム層が2層以上配置されているため、排泄物の滲み出しをより抑制でき、排泄物が肌に付着することを抑制できる。
ウエストバンド80のフィルム層813の光線透過率は、不織布層の光線透過率よりも低くてよい。フィルム層813の光線透過率は、第1不織布層811の光線透過率よりも低くてもよいし、第2不織布層812の光線透過率よりも低くてもよい。このような構成によれば、フィルム層813によって排泄物の漏れを抑制するととともに、排泄物の隠蔽性を高めることができる。ウエストバンド80に収容された排泄物を使い捨ておむつの外側から視認し難くなり、漏れに対する安心感を付与できる。なお、光線透過率は、周知の方法で測定するとよい。例えば、日本電色工業株式会社製の測色色差計又はそれと同等のものを用いて、JISK7375に準拠して測定できる。
ウエストバンドのフィルム層813と不織布層を接合する接着剤を有し、接着剤は、細線の形状を有し、平面視にて所定パターンを形成しており、所定パターンは、オメガパターン、ウェイブパターン又はスパイラルパターンを有してよい。フィルム層813と不織布層を接着する接着剤の所定パターンがオメガパターン、ウェイブパターン又はスパイラルパターンであるため、フィルム層813と不織布層が接合された部分と、フィルム層と不織布層が接合されていない部分と、が形成される。フィルム層813と不織布層が接合されていない部分は、フィルム層813と不織布層に間に空隙が形成され、当該空隙によって排泄物の厚さ方向の移動を抑制できる。また、不織布層における繊維間の空隙を介して排泄物が拡散しても、当該空隙によって排泄物のフィルム層側への移動を抑制し、排泄物の滲み出しを抑制できる。加えて、ホットメルト型接着剤によってフィルム層と不織布層を接合する構成にあっては、接着剤を非接触で塗工することで、コータ塗工などによって全面に接着剤を塗布する構成と比較して、接触剤の温度によってフィルム層が破れることを抑制できる。また、不織布層には、繊維間の細かな空隙が形成されている。軟便は、細かな隙間に吸い上げられ、ウエストバンド80内を拡散し、ウエスト開口66側にも移動する。このとき、接着剤により接合されて密となった領域によって軟便が留まり、ウエスト開口66側への軟便の滲み出しを抑えることができる。
肌当接部89には、最も肌対向面側に配置された第1不織布層811と、フィルム層813と、バンド弾性部材82と、が設けられており、バンド弾性部材は、第1不織布層811とフィルム層813の間に配置されてよい。第1不織布層811は、肌に当接する。バンド弾性部材82の収縮によって肌に当接する第1不織布層811も収縮し易くなる。第1不織布層811に凹凸が形成され、肌とウエストバンド80との接触面積が低減し、肌触りを向上できる。また、肌とウエストバンド80との接触面積が低減することにより、ウエストバンド80の肌への圧力が高くなる。そのため、バンド弾性部材82の収縮によってウエストバンド80と肌との密着性が高くなり、漏れをより抑制できる。
また、他の形態において、バンド弾性部材82は、フィルム層813よりも非肌対向面側に、すなわちフィルム層813と第2不織布層812との間に配置されてよい。バンド弾性部材82の収縮によってフィルム層813も収縮し易くなる。フィルム層813は、第1不織布層811よりも厚さ方向の内側(非肌対向面側)に位置している。フィルム層813の収縮によってウエストバンド80の厚さ方向の内側に空間を形成し、排泄物の収容空間を広く設け、漏れを抑制できる。また、肌当接部89は、フィルム層813がない構成と比較して、フィルム層813によって剛性が高くなる。よって、バンド弾性部材82によって収縮し難くなり、肌に対する接触面積が増加しやすい。肌とウエストバンド80の接触面積が増加することにより、ウエストバンド80の肌への圧力が低くなり、肌触りを向上できる。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本発明によれば、排泄物がウエストバンド側に滲み出すことによって排泄物が肌に付着することを抑制できる使い捨ておむつを提供できる。
10 :使い捨ておむつ
10F :使い捨ておむつの前端縁
10R :使い捨ておむつの後端縁
20 :肌面側シート
21 :表面シート
22 :サイドシート
31 :吸収コア
31R :吸収コアの後端縁
60 :防漏ギャザー
61 :防漏弾性部材
64A :第1支点部(支点部)
64B :第2支点部
65 :脚回り開口部
66 :ウエスト開口
80 :ウエストバンド
80F :ウエストバンドの前端縁
80R :ウエストバンドの後端縁
81 :シート材
811 :第1不織布層
812 :第2不織布層
813 :フィルム層
82 :バンド弾性部材
84 :第2基端部
84F :第2基端部の前端縁(第2基端縁)
85 :起立部
86 :折り返し部
86R :折り返し部の後端縁
87 :第1基端部
87E :第1基端部の内側縁(第1基端縁)
90 :ファスニングテープ
93 :係止部
FL :折り目
P1 :第1ポケット(ポケット)
P2 :第2ポケット
S1 :前胴回り域
S2 :後胴回り域
S3 :股下域
T :厚さ方向
T1 :肌対向面側
T2 :非肌対向面側
L :前後方向
W :幅方向

Claims (9)

  1. 互いに直交する前後方向及び幅方向と、
    前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域及び前記後胴回り域との間に配置された股下域と、
    吸収コアと、
    前記吸収コアよりも肌対向面側に位置する肌面側シートと、
    前記後胴回り域において、前記肌面側シートよりも肌対向面側に位置し、前記幅方向に伸縮するウエストバンドと、を有し、
    前記ウエストバンドは、起立可能に構成された起立部と、前記肌面側シートに接合され、かつ前記起立部の起立支点となる基端縁を含む基端部と、を有する使い捨ておむつであって、
    前記起立部の少なくとも一部は、前記基端部よりも前側の折り目において後側に折り返され、前記基端部に対して肌対向面側に起立可能に構成されており、
    前記基端部には、液不透過性のフィルム層が配置されており、
    前記ウエストバンドは、前記フィルム層と不織布層とが積層されたシート材を有し、
    前記起立部は、着用者の肌に当接する肌当接面を有する肌当接部を有し、
    前記肌当接部には、前記フィルム層と、最も肌対向面側に配置された不織布層と、前記幅方向に伸縮可能なバンド弾性部材と、が設けられており、
    前記バンド弾性部材は、前記フィルム層よりも非肌対向面側に配置されている、使い捨ておむつ。
  2. 互いに直交する前後方向及び幅方向と、
    前胴回り域、後胴回り域、及び前記前胴回り域及び前記後胴回り域との間に配置された股下域と、
    吸収コアと、
    前記吸収コアよりも肌対向面側に位置する肌面側シートと、
    前記後胴回り域において、前記肌面側シートよりも肌対向面側に位置し、前記幅方向に伸縮するウエストバンドと、を有し、
    前記ウエストバンドは、起立可能に構成された起立部と、前記肌面側シートに接合され、かつ前記起立部の起立支点となる基端縁を含む基端部と、を有する使い捨ておむつであって、
    前記起立部の少なくとも一部は、前記基端部よりも前側の折り目において後側に折り返され、前記基端部に対して肌対向面側に起立可能に構成されており、
    前記基端部には、液不透過性のフィルム層が配置されており、
    前記ウエストバンドは、前記フィルム層と不織布層とが積層されたシート材を有し、
    前記基端部は、前記ウエストバンドの外側部に位置する第1基端部を有し、
    前記フィルム層は、前記折り目を基点に折り返され、前記第1基端部と重なる領域において2層以上配置されている、使い捨ておむつ。
  3. 前記フィルム層は、前記起立部にも配置されている、請求項1又は請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記フィルム層は、前記起立部と前記基端部に連なって配置されている、請求項に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記起立部は、着用者の肌に当接する肌当接面を有する肌当接部を有し、
    前記フィルム層は、前記肌当接部に配置されている、請求項3又は請求項4に記載の使い捨ておむつ。
  6. 前記肌面側シートは、前記使い捨ておむつの前記幅方向の中央に配置された表面シートと、前記表面シートの前記幅方向の外側部を覆う一対のサイドシートと、を有し、
    前記一対のサイドシートのそれぞれは、防漏弾性部材の収縮によって起立する収縮部及び前記収縮部よりも後側において前記収縮部の起立支点となる支点部を有する一対の防漏ギャザーを構成し、
    前記一対の防漏ギャザーの前記支点部によって挟まれた領域には、前記フィルム層が配置されている、請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  7. 記フィルム層の光線透過率は、前記不織布層の光線透過率よりも低い、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  8. 記フィルム層と前記不織布層を接合する接着剤を有しており、
    前記接着剤は、細線の形状を有し、平面視にて所定パターンを形成しており、
    前記所定パターンは、オメガパターン、ウェイブパターン又はスパイラルパターンを有する、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
  9. 前記起立部は、着用者の肌に当接する肌当接面を有する肌当接部を有し、
    前記肌当接部には、最も肌対向面側に配置された不織布層と、前記フィルム層と、前記幅方向に伸縮可能なバンド弾性部材と、が設けられており、
    前記バンド弾性部材は、前記最も肌対向面側に配置された不織布層と前記フィルム層の間に配置されている、請求項7又は請求項8に記載の使い捨ておむつ。
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