WO2008041515A1

WO2008041515A1 - Raccord, lampe à cathode chaude munie du raccord, et dispositif d'affichage à cristaux liquides

Info

Publication number: WO2008041515A1
Application number: PCT/JP2007/068377
Authority: WO
Inventors: Hiroki Kitagawa; Shiro Iida
Original assignee: Panasonic Corporation
Priority date: 2006-09-28
Filing date: 2007-09-21
Publication date: 2008-04-10
Also published as: US20100085505A1; KR20090057384A; TW200822170A; EP2063446A1; CN101517685A; JPWO2008041515A1

Description

明細書

口金、当該口金を有する熱陰極放電ランプ、および液晶ディスプレイ装置

技術分野

[0001] 本発明は、口金等に関し、特に、気密封止されたガラス管端部に製造時に用いられた排気管が残存する熱陰極放電ランプに用いられる口金に関する。

背景技術

[0002] 熱陰極放電ランプの一つである熱陰極蛍光ランプは、従来、室内照明その他の一般照明に広く用いられているが、これを、液晶ディスプレイ装置に組み込まれるバックライトユニットの光源として用いることが検討されている。この光源としては、従来、冷陰極蛍光ランプが主流である力液晶ディスプレイ装置の近時における大型化に伴い、ランプ効率やコスト面で優れた熱陰極蛍光ランプがその代替として見直されているカゝらである。

[0003] ところで、液晶ディスプレイ装置にお!/、ては、画面の左右に在る!/、わゆる額縁部分の幅をできるだけ短くして、全体的にコンパクトなデザインにすることが重要になっている。

この額縁部分背面側に、熱陰極蛍光ランプの電極コイルから口金に至る部分が隠されている。したがって、口金の全長を短縮することができれば、その分、額縁部分の幅を短くすることができる。

[0004] 従来、熱陰極蛍光ランプの口金は、有底円筒状をした口金本体の底部から、一対の口金ピンが外方へ互いに平行に立設された構成を有している。口金は、両端が気密封止されたガラス管の端部に装着される。両端部の少なくとも一方には、製造工程で用いた排気管が残っている。この排気管残部は、封止部からガラス管の管軸方向に突出している。

口金は、気密封止されたガラス管のできるだけ奥にはめ込むことにより、熱陰極蛍光ランプの全長を短くできると共に、口金の全長も短縮できることとなる。ところ力排気管残部が存在すると、口金本体の底部が排気管残部の頂部に当接するまでが口金を嵌めこむ限界となる。

[0005] 従来、一般照明用の熱陰極蛍光ランプでは、排気管残部を加熱して軟化させ、その頂部部分をガラス管の管軸方向に押し縮める（押し込める）ことによって、排気管残部の全長を 2〜3mm程度短縮している。これにより、口金の全長が短くでき、もって熱陰極蛍光ランプの全長も短縮できることとなる。

特許文献 1 :特開 2003— 308806号公報

特許文献 2：実開昭 55— 146659号公報

特許文献 3：実開昭 55— 148157号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] しかしながら、排気管残部の短縮には限界があり、あまり押し縮め過ぎると孔が空いてしまう。排気管残部の全長分の短縮は非常に困難であり、どうしても封止部には、突出した形で排気管残部が残ってしまう。

本発明は、上記した課題に鑑み、両端が気密封止されたガラス管の排気管残部が存する端部側に装着される口金の全長のさらなる短縮化が可能な口金、そのような口金を有する熱陰極放電ランプ、および液晶ディスプレイ装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0007] 上記の目的を達成するため、本発明に係る口金は、両端部が気密封止され、少なくとも一端部が、管軸方向に突出した排気管残部を有するガラス管の当該一端部に装着される口金であって、筒部と底部とからなる有底筒状をし、前記一端部に被嵌される口金本体と、前記口金本体に立設された一対の口金ピンとを有し、装着状態において、前記排気管残部の頂部よりも管軸方向ガラス管中央部寄りに前記口金ピンの基端部が位置する形状に前記口金本体が構成されてレ、ることを特徴とする。発明の効果

[0008] これによれば、ガラス管の管軸方向、少なくとも口金ピンの基端部から排気管残部の頂部に至る距離分、従来よりも口金の全長の短縮が可能となる。また、前記口金本体が、前記底部中央部において前記管軸方向打出し状に突起してなる、前記排気管残部の少なくとも一部を収納する排気管残部収納部を有し、前記一対の口金ピンを、当該排気管残部収納部を間に挟んだ両側の前記底部部分に、前記管軸方向と略平行に立設させることとすることもできる。

[0009] これによれば、口金ピンがガラス管の管軸方向と平行に設けられている口金において、少なくとも口金ピンの基端部から排気管残部の頂部に至る距離分、従来よりも口金の全長の短縮が可能となる。

あるいは、前記口金本体が、前記排気管残部の頂部よりも管軸方向ガラス管中央部寄りの位置に、前記ガラス管の管軸と交差する方向に開設された一対のピン孔を有し、前記一対の口金ピンをそれぞれ前記ピン孔に植設することもできる。

[0010] これによれば、少なくとも口金ピンの口金本体から露出している長さ分、従来よりも口金の全長の短縮が可能となる。

図面の簡単な説明

[0011] [図 l] (a)は、実施形態 1に係る熱陰極蛍光ランプの正面図であり、（b)は、同左側面図であり、（c)は同下面図であり、（d)は第 2口金の外観斜視図である。

[図 2]図 1 (c)における A— A線断面図である。

[図 3]第 2口金の変形例の一例を表した外観斜視図である。

[図 4] (a)は実施形態 2に係る熱陰極蛍光ランプの正面図であり、 (b)は同左側面図であり、（c)は、一部切断した下面図であり、（d)は第 2口金の外観斜視図である。

[図 5]図 4 (c)における D— D線断面図を示す。

[図 6]第 2口金の変形例の一例を表した外観斜視図である。

[図 7]実施形態 3に係る液晶ディスプレイ装置の概略構成を示す分解斜視図である。符号の説明

[0012] 10, 100 熱陰極蛍光ランプ

12 ガラス管

38 排気管残部

40, 104 第 2 P金

42, 56, 112, 132 筒部 44, 58, 114, 134 底部

46, 60, 110, 136 口金本体

48, 50, 64, 66, 120, 122, 142, 144 P金ピン

48A, 50A, 120A, 122A 基端部

300 液晶ディスプレイ装置

302 液晶画面ユニット

304 バックライトユニット

発明を実施するための最良の形態

[0013] 以下、本発明の実施形態について、熱陰極放電ランプの一種である熱陰極蛍光ランプを例に、図面を参照しながら説明する。

(実施形態 1)

図 1 (a)に実施形態 1に係る熱陰極蛍光ランプ 10 (以下、単に「ランプ 10」と言う。 ) の正面図を、図 1 (b)に同左側面図を、図 1 (c)に同下面図を、図 1 (d)に後述する第 2口金 40の外観斜視図を、それぞれ示す。また、図 2に、図 1 (c)における A— A線断面図を示す。

[0014] 図 1 (a)、 (b)、図 2に示すように、ランプ 10は、両端が気密封止されたソーダ石灰ガラス製のガラス管 12を有する。ガラス管 12は、図 1 (c)の B— B線断面図に示すように、楕円の横断面を有する直管状のガラス管である。ガラス管 12内には、水銀蒸気を供給するためのアマルガムと、希ガスとしてのアルゴンガスとが封入されている（いずれも不図示）。また、ガラス管 10の内周面には、図示しない蛍光体層が形成されてい

[0015] ガラス管 12の両端は、ピンチ加工によって封着されている。図 2において、紙面右側の封着部を第 1封着部 14、紙面左側の封着部を第 2封着部 16と称することとする

〇

第 1封着部 14には、第 1電極 18の第 1導入線 20と第 2導入線 22とが支持されてい第 1導入線 20と第 2導入線 22のガラス管 12内側は、ガラスビーズ 24で束ねられている。また、第 1導入線 20と第 2導入線 22のガラス管 12内側の端部間には、ェミッタ (不図示）の塗布されたコイル 26が架橋されて!/、る。

[0016] 第 1導入線 20と第 2導入線 22は、第 1封着部 14からガラス管 12の外部へと導出されている。

ガラス管 12の第 1封着部 14側の端部部分には、第 1口金 28が装着されている。第 1口金 28は、有底筒状をした口金本体 30を有しており、口金本体 30が前記端部部分に被嵌されている。口金本体 30は、 PET, PBT, PES, PPS等から選択される合成樹脂等の絶縁材料からなる。口金本体 30は、ガラス管 12とシリコン樹脂またはセメント（不図示）によって接着されてレ、る。

[0017] 口金本体 30の底部 30Aには、中空の第 1口金ピン 32と同じく中空の第 2口金ピン

34と力なる一対の口金ピン 32, 34力ガラス管 12の管軸 X方向と略平行に植設されている。第 1及び第 2口金ピン 32, 34は、銅合金その他の金属からなる。

そして、ガラス管 12外部側の第 1導入線 20部分力第 1口金ピン 32に揷通されている。第 1口金ピン 32の中空部には、半田（不図示）が充填されていて、第 1口金ピン 32と第 1導入線 20との電気的な接続が図られている。また、第 2導入線 22も同様にして、第 2口金ピン 34との電気的な接続が図られている。なお、電気的に接続する方法は、半田に限らず、口金ピンをかしめることによって行っても構わない。

[0018] 一方、ガラス管 12の第 2封着部 16側には、第 2電極 36が設けられている。なお、第

2電極 36は、第 1電極 18と同じ構成をしているので、第 2電極 36の構成部材には、第 1電極 18の構成部材と同じ符号を付して、その説明については省略する。

第 2封着部 16には、ランプ 10の一連の製造工程における、ガラス管 12内の排気ェ程で用いられた排気管の一部が残存している。ここで、ピンチ加工による第 2封着部 16から突出している (延出されている)排気管の残存部分を「排気管残部 38」と称することとする。

[0019] 排気管残部 38は、ピンチ加工による第 2封着部 16よりも細く（当然のことながら、ガラス管 12のストレート部外径よりも細く）、上記したように封着部 16から管軸方向に延出されている（突出している）。

ガラス管 12の第 2封着部 16側の端部部分には、第 2口金 40が装着されている。第 2口金 40は、筒部 42と底部 44とからなる有底筒状をした口金本体 46と、口金本体 46に立設された第 1口金ピン 48および第 2口金ピン 50とを有する。

[0020] 口金本体 46は、底部 44の管軸 Xを含む中央部において、管軸 X方向、打出し状に突起してなり、排気管残部 38の少なくとも一部を収納する排気管残部 38の収納部（以下、「排気管残部収納部 52」と言う。）を有する。

そして、第 1口金ピン 48と第 2口金ピン 50は、排気管残部収納部 52を間に挟んだ底部 44部分に、管軸 Xと略平 fiに立設されて!/、る。

[0021] このように、排気管残部収納部 52を設け、第 1口金ピン 48と第 2口金ピン 50の取付面 44Aを、排気管残部 38の頂部よりも管軸 X方向ガラス管 12の中央部寄りに位置させることで、口金ピン取付面 44Aからの排気管残部収納部 52の高さ「L1」分、従来よりも、口金ピンを含む口金の全長（管軸 X方向の長さ）を短縮することが可能となる。

[0022] 換言すれば、上記したようにして、排気管残部 38の頂部よりも管軸 X方向ガラス管 1

2中央部寄りに第 1口金ピン 48の基端部 48Aと第 2口金ピン 50の基端部 50Aとが位置する形状に、口金本体 46の形状を構成することで口金の全長を短縮することが可能となる。

なお、図 1、図 2では、口金ピン取付面 44Aからの、第 1および第 2口金ピン 48, 50 の高さと排気管残部収納部 52の高さとを揃えた例を示している力第 1および第 2口金ピン ₄₈の高さは、排気管残部収納部 52の高さよりも低い方が好ましい。換言すれば、管軸 X方向において、排気管残部収納部 52端部よりも第 1および第 2口金ピン 4 8, 50先端の方力ガラス管 12中央部側に後退していることが好ましい。このようにすることで、少なくとも管軸 X方向にランプ 10が何かの障害物に衝突した際に、第 1および第 2口金ピン 48, 50が折損する等の事態を防止することができる。

[0023] 説明を省略したが、口金本体 46の材質は、第 1口金 28の口金本体 30と同様である。また、第 1および第 2口金ピン 48, 50と第 1および第 2導入線 20, 22との接続方法は、上述した第 1口金 28の場合と同様である。さらに、第 2口金 40は、第 1口金 28 と同様、シリコン樹脂またはセメント（不図示）によってガラス管 12に接着される。 (変形例）

上記実施形態では、楕円断面をしたガラス管 12の形状に適合させるため、口金本体 46の筒部 42は、楕円の筒状に形成したが、筒部（内周）の形状は装着先のガラス管形状に合わせて適宜変更しても構わなレ、。

[0024] 図 3は、円形の横断面を有するガラス管に装着される第 2口金 54の外観斜視図である。

第 2口金 54は、円筒形をした筒部 56と底部 58とからなる口金本体 60を有する。口金本体 60の底部 58中央部において、管軸 X方向、打出し状に突起した排気管残部収納部 62を有する。

[0025] そして、第 1口金ピン 64と第 2口金ピン 66は、排気管残部収納部 52を間に挟んだ底部 58部分に、管軸 Xと略平 fiに立設されて!/、る。

なお、上記実施形態 1やその変形例において、排気管残部収納部の外周面に図外のソケットに装着する際の係合爪を設けても構わない（言うまでもなぐソケットにもこの係合爪と係合する係合部を設ける必要がある。）。この場合に、排気管残部収納部の外形を実施形態 1やその変形例で示した円柱状ではなぐ角柱状にすれば、係合爪が設けやすくなる。

(実施形態 2)

実施形態 2に係る熱陰極蛍光ランプ 100 (以下、単に「ランプ 100」と言う。）を、図 4 、図 5に示す。なお、ランプ 100は、口金の形状が異なる以外は、実施形態 1のランプ 10と基本的に同じ構成である。したがって、共通部分には同じ符号を付してその説明は省略し、口金を中心に説明する。

[0026] 図 4 (a)はランプ 100の正面図であり、図 4 (b)は同左側面図であり、図 4 (c)は同下面図であり、図 4 (d)は後述する第 2口金 104の外観斜視図である。なお、図 1 (c)では、第 2口金 104を図 1 (a)に示す C— C線で切断した状態を表している。また、図 5 は、図 4 (c)における D— D線断面図を示す。

図 5に示すように、ガラス管 12の第 1封着部 14側の端部部分には第 1口金 102が、第 2封着部 16側の端部部分には第 2口金 104が、それぞれ装着されている。実施形態 2では、第 1口金 102と第 2口金 104とは、同じ構成をしているので、第 2口金 104 を代表に説明する。

[0027] 第 2口金 104は、管軸 Xと交差する方向（本例では、略直交する方向）に分離可能な、複数の（本例では、 2個の）第 1部材 106と第 2部材 108の組立体からなる口金本体 110を有する。

第 1部材 106と第 2部材 108とは、互いに設けられた不図示の係合爪によって係合されて組立てられる。組立てられた状態で、口金本体 110は、筒部 112と底部 114とからなる有底筒状をなす。なお、両部材の連結手段は、係合爪に限らず、ねじゃスプリングピン等によっても構わない。

[0028] 第 1部材 106には、排気管残部 38の頂部よりも管軸 X方向ガラス管 12の中央部寄りに、管軸 Xと交差する方向（本例では、直交する方向）に開設された一対のピン孔（第 1ピン孔 116と第 2ピン孔 118)が開設されている。そして、第 1ピン孔 116には第 1 口金ピン 120が、第 2ピン孔 118には第 2口金ピン 122がそれぞれ圧入状態で植設されている。これにより、第 1口金ピン 120の基端部 120Aと第 2口金ピン 122の基端部 122Aとは、排気管残部 38の頂部よりも管軸 X方向ガラス管 12の中央部寄りに位置することとなる。なお、言うまでも無く両口金ピンは中空である。

[0029] 第 1ピン孔 116と第 2ピン孔 118とは、それぞれ、筒部 112の厚み方向に膨出した第 1ボス部 124と第 2ボス部 126とにそれぞれ開設されている。こうすることにより、口金ピンの圧入代（しろ）をかせぐことができるので、口金ピンを安定して筒部 112 (第 1 部材 106)に立設することができる。

また、第 1部材 106には、管軸 X方向と交差する方向（本例では、略直交する方向）に後退した段差面 128が設けられており、第 1および第 2口金ピン 120, 122は、段差面 128に立設されている。段差面 128を設けることにより、第 2口金 104が装着される図外のソケットと一部が（管軸 X方向と直交する方向にぉレ、て）重なった（段差分が重なった）状態で取付られることができるので、バックライトユニットの薄型化に寄与し得る。

[0030] そして、第 2封着部 16から導出された第 1導入線 20は、途中、略直角に屈曲されて第 1口金ピン 120に揷入され、第 2導入線 22も同じく第 2口金ピン 122に揷入されている。第 1導入線 20と第 2導入線 22は、略直角に曲げて揷入しなければならないのであるが、第 1部材 106と第 2部材 108の組み立て前に、揷入を行うことにより、スムーズに当該作業をなし得る。

[0031] また、図 4 (c)に示すように、第 2口金 104は、筒部 112の開口側端部部分が、ガラス管 12のストレート部（非封着部）重ねられて被嵌されている。第 2封着部 16のみに重ねて被嵌することも考えられるが、ピンチ加工による封着部の形状は安定しな!/、ため、第 2口金 104のガラス管 12に対する取り付け姿勢が不安定になってしまう。そこで、実施形態では、形状の安定した前記ストレート部に重ねて被嵌することとしているのである。

[0032] なお、第 2口金 104は、実施形態 1と同様、シリコンやセメント（不図示）によってガラス管 12に接着される。

上記構成からなる第 2口金 104によれば、第 1および第 2口金ピン 120, 122が、管軸 Xと略直交する方向に立設されているので、従来の口金より、口金全長（管軸 X方向の長さ）を少なくとも、図 5に示す L2分短縮することができる。なお、図 5に一点鎖線で示す口金ピン 200は、従来の口金における口金ピン 200の立設状態を示して!/ヽ

[0033] しかも、実施形態では、第 1および第 2口金ピン 120, 122を、排気管残部 38の頂部よりも管軸 X方向ガラス管 12の中央部寄りに位置させて!/、ること力、ら、口金本体 11 0の全長（管軸 X方向の長さ)も可能な限り短縮することができる。

(変形例）

上記実施形態 2では、楕円断面をしたガラス管 12の形状に適合させるため、口金本体 110の筒部 112は、楕円の筒状に形成したが、実施形態 1の変形例と同様、筒部（内周）の形状は装着先のガラス管形状に合わせて適宜変更しても構わない。

[0034] 図 6は、円形の横断面を有するガラス管に装着される第 2口金 130の外観斜視図である。

第 2口金 130は、開口側端部部分が円筒形をした筒部 132と底部 134とからなる口金本体 136を有する。

口金本体 136は、管軸 Xと略直交する方向に分離可能な第 1部材 138と第 2部材 1 40の組立体からなる。

[0035] そして、第 1部材 138は、管軸 Xと略直交する方向に後退した段差面 138Aを有し、段差面 138Aに、第 1口金ピン 142および第 2口金ピン 144が、管軸 Xと略直交する方向に立設されている。 (実施形態 3)

図 7に示すのは、実施形態 3に係る液晶ディスプレイ装置 300の概略構成を示す分解斜視図である。

[0036] 液晶ディスプレイ装置 300は、例えば、 32 [inch]液晶テレビモニターであり、図 7 に示すように、液晶パネル等を含む液晶画面ユニット 302と液晶画面ユニット 302の背面に配されたバックライトュュット 304と点灯回路 306とを備える。

液晶画面ユニット 302は、液晶パネル (カラーフィルター基板、液晶、 TFT基板等）

(図示せず）、駆動モジュール等（図示せず）を備え、外部からの画像信号に基づいてカラー画像を形成する。

[0037] ノックライトユニット 304は、図 7に示すように、直下方式であり、筐体 308と、筐体 3

08の内部に収納された複数本の熱陰極蛍光ランプ 10と、筐体 308の液晶画面ュニット 302側開口部を覆う光学シート類 310とを備えている。

筐体 308は、例えばポリエチレンレンテレフタレート（PET)樹脂製であって、その底面に銀やアルミニウムなどの金属が蒸着されて反射面 312が形成されている。

[0038] 光学シート類 310は、例えば、拡散シート 310Aとレンズシート 310Bとにより構成されている。

点灯回路 306は、バックライトユニット 304内部の蛍光ランプ 10を点灯させる。なお、上記の例では、バックライトユニット 304の光源として実施形態 1に係る熱陰極蛍光ランプ 10を用いた力これに代えて、実施形態 2に係る熱陰極蛍光ランプ 10

0を用いても構わない。

[0039] 以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記した形態に限られないことは勿論であり、例えば、以下のような形態とすることもできる。

(1)実施形態 2では、ボス部 124, 126 (図 4 (c)、図 5)を設けて、口金ピンを圧入することとしたが、実施形態 1でも同様に、ボス部を設けても構わない。

(2)口金本体の内部形状は、装着先となるガラス管の外形に合わせることが好ましい 1S 口金本体の外形は、必ずしもガラス管の外形に合わせる必要はない。たとえば、円形や楕円形の横断面を有するガラス管に対し、口金の外形を、角柱状や多角柱（正多角柱を含む）状に形成しても構わない。 (3)上記実施形態では、口金本体を絶縁体である樹脂で形成したが、これに限らず

、金属で形成しても構わない。そうした場合には、口金ピンの口金本体への取付部分に、樹脂等の絶縁スリーブを被嵌することにより、口金ピンと口金本体との間の電気的な絶縁を図ることとする。

(4)上記実施形態では、熱陰極蛍光ランプを例に説明した力本発明は、熱陰極紫外線ランプにも適用可能である。熱陰極紫外線ランプは、例えば、殺菌灯として用いられ、バックライトユニットの光源として用いられるものではないが、本発明を適用した場合には、ランプ全長を従来よりも短縮できるとレ、う利点が得られる。

[0040] なお、本発明を一般照明用の熱陰極蛍光ランプやその口金に適用した場合も、ランプ全長を従来よりも短縮できるとレ、う利点が得られることは言うまでもなレ、。

(5)上記実施形態では、気密封止されたガラス管の一方の端部のみに排気管残部が存しているが、本発明は、ガラス管の両端部に排気管残部が存しているものにも適用可能である。

(6)上記実施形態では、ガラス管は直管状としたが、ガラス管の形状はこれに限らない。例えば、「U」字状、「コ」字状、あるいは「N」字状であっても構わない。要は、液晶ディスプレイ装置のバックライトユニットの光源として用いられた場合に、電極コイル力、ら口金に至る部分力画面周囲に在るいわゆる額縁に隠されるようなランプに、本発明は好適に適用できるのである。

産業上の利用可能性

[0041] 本発明に係る口金は、例えば、液晶ディスプレイ装置に組み込まれる直下式バックライトユニットの光源として用いられる熱陰極蛍光ランプの口金として好適に利用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 両端部が気密封止され、少なくとも一端部が、管軸方向に突出した排気管残部を有するガラス管の当該一端部に装着される口金であって、

筒部と底部とからなる有底筒状をし、前記一端部に被嵌される口金本体と、前記口金本体に立設された一対の口金ピンと、

を有し、

装着状態において、前記排気管残部の頂部よりも管軸方向ガラス管中央部寄りに前記口金ピンの基端部が位置する形状に前記口金本体が構成されて!/、ることを特徴とする口金。

[2] 前記口金本体は、前記底部中央部において前記管軸方向打出し状に突起してなる、前記排気管残部の少なくとも一部を収納する排気管残部収納部を有し、前記一対の口金ピンは、当該排気管残部収納部を間に挟んだ両側の前記底部部分に、前記管軸方向と略平行に立設されていることを特徴とする請求項 1記載の口金。

[3] 管軸方向において、前記排気管残部収納部端部よりも前記口金ピン先端の方が、ガラス管中央部側に後退していることを特徴とする請求項 2記載の口金。

[4] 前記口金本体は、前記排気管残部の頂部よりも管軸方向ガラス管中央部寄りの位置に、前記ガラス管の管軸と交差する方向に開設された一対のピン孔を有し、前記一対の口金ピンはそれぞれ前記ピン孔に植設されてレ、ることを特徴とする請求項 1記載の口金。

[5] 前記口金本体は、前記筒部の一部がその厚み方向に膨出したボス部を有し、前記ピン孔は当該ボス部に開設されていて、

前記口金ピンは、その一端部部分が前記ピン孔に圧入されて!/、ることを特徴とする請求項 4記載の口金。

[6] 前記口金本体は、前記管軸方向と交差する方向に分離可能な少なくとも 2つの部材の,袓立体であり、

前記一対のピン孔は、一の部材に開設されて!/、ることを特徴とする請求項 4または 5記載の口金。

[7] 前記口金本体の前記筒部は、前記管軸方向と交差する方向に後退した段差面を有し、

前記口金ピンは、前記段差面に立設されていることを特徴とする請求項 4, 5または 6記載の口金。

[8] 両端部が気密封止され、少なくとも一端部が、管軸方向に突出した排気管残部を有するガラス管の当該一端部に装着される口金であって、

筒部と底部とからなる有底筒状をし、前記一端部に被嵌される口金本体と、前記口金本体の前記筒部に、前記管軸方向と交差する方向に立設された一対の口金ピンと、

を有することを特徴とする口金。

[9] 前記口金本体は、前記筒部の一部がその厚み方向に膨出したボス部を有し、

前記ピン孔は当該ボス部に開設されていて、

前記口金ピンは、その一端部部分が前記ピン孔に圧入されて!/、ることを特徴とする請求項 8記載の口金。

[10] 前記口金本体は、前記管軸方向と交差する方向に分離可能な少なくとも 2つの部材の,袓立体であり、

前記一対のピン孔は、一の部材に開設されて!/、ることを特徴とする請求項 8または 9記載の口金。

[11] 前記口金本体は、前記筒部の開口側端部部分が、前記ガラス管の非封止部の一部に重ねて被嵌されることを特徴とする請求項 8〜； 10のいずれ力、 1項に記載の口金

〇

[12] 前記口金本体の前記筒部は、前記管軸方向と交差する方向に後退した段差面を有し、

前記口金ピンは、前記段差面に立設されて!/、ることを特徴とする請求項 8〜 11の!/、ずれか 1項に記載の口金。

[13] 両端部が気密封止され、少なくとも一端部が、管軸方向に突出した排気管残部を有するガラス管と、

前記ガラス管の前記一端部に装着された、請求項;!〜 12のいずれか 1項に記載の口金と、

を有することを特徴とする熱陰極放電ランプ。

液晶表示パネルと、

光源として請求項 13記載の熱陰極放電ランプを有し、前記液晶表示パネルの背面に配されたバックライトユニットと、

を備えることを特徴とする液晶ディスプレイ装置。