明 細 書
ピラゾ口ピリジンカルボキサミド誘導体及びそれらを含有するホスホジエス テラーゼ(PDE)阻害剤
技術分野
[0001] 本発明は、ホスホジエステラーゼ (PDE)阻害剤として有用なピラゾ口ピリジンカルボ キサミド誘導体、その付加塩及び水和物に関する。
背景技術
[0002] ホスホジエステラーゼ(PDE)は生体内のセカンドメッセンジャーである cyclic AMP (cAMP)、及び cyclic GMP(cGMP)を分解する酵素である。現在までに、 PDEは 1 〜; 11までのタイプが見つ力、つており、タイプ毎に cAMPを特異的に分解する力、、 cG MPを特異的に分解するかあるいは両方を分解するかが決まって!/、る。各タイプの P DE組織分布には差がみられ、臓器の種類により、様々なタイプの PDEにより細胞反 応がコントロールされてレ、ると考えられてレ、る。
[0003] PDE阻害剤の開発はこれまでに数多く行われており、例えば PDE3阻害剤は狭心 症、心不全、高血圧症などの治療薬や血小板凝集抑制薬あるいは抗喘息薬として、 また PDE4阻害剤は気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患 (COPD)、間質性肺炎、ァレ ルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、多発性硬化症、アルツハイマー病 、認知症、パーキンソン病などの治療薬として期待されている。 PDE5阻害剤は男性 性機能障害治療薬として臨床において利用されている。さらに最近では PDE10A m odulatorとして、 minocyclineをハンチントン病患者に試用して有効であったという報告 があり(特許文献 1)、 PDE10阻害剤がハンチントン病、アルツハイマー病、認知症、 パーキンソン病、統合失調症などの各種精神障害治療薬として有効であることを示し た公開特許公報も開示されてきている(特許文献 2)。
[0004] 一方、 PDE阻害作用を有するピラゾ口ピリジン誘導体が(特許文献 3-6)に開示され ているが、本出願化合物であるピラゾ口ピリジンカルボキサミドは含まれておらず、ま たこのような化合物が PDE阻害作用を有することも今まで知られていな力、つた。さら に PDE阻害作用を有するカルボキサミド誘導体が(特許文献 7-31及び非特許文献 1
-7)に報告されて!/、るが本出願化合物とは構造を異にするものである。 特許文献 1: WO01024781号パンフレット
特許文献 2:特開 2002— 363103号公報
特許文献 3:再公表 W098/14448号公報
特許文献 4:特開平 10— 109988号公報
特許文献 5:特開 2006— 117647号公報
特許文献 6:特開 2006— 109138号公報
特許文献 7: WO2006004040号パンフレット
特許文献 8: WO2004089940号パンフレット
特許文献 9: WO2004069831号パンフレット
特許文献 10 : WO2004048377号パンフレット
特許文献 11 : WO2004037805号パンフレット
特許文献 12: WO2003105902号パンフレット
特許文献 13: WO2003078397号パンフレット
特許文献 14: WO2003066044号パンフレット
特許文献 15: WO2002034747号パンフレット
特許文献 16: WO2002028353号パンフレット
特許文献 17: WO2000048998号パンフレット
特許文献 18: W09916768号パンフレット
特許文献 19: WO9822460号パンフレット
特許文献 20 : WO9809961号パンフレット
特許文献 21: W09748697号パンフレット
特許文献 22: WO9744036号パンフレット
特許文献 23: WO9501338号パンフレット
特許文献 24:米国特許公開 2005027129号明細書
特許文献 25:米国特許公開 2004102472号明細書
特許文献 26:米国特許公開 2002128290号明細書
特許文献 27:米国特許第 6127363号明細書
特許文献 28:特開平 8-307982号公報
特許文献 29:英国特許第 2327675号明細書
特許文献 30:ドイツ特許第 19633051号明細書
特許文献 31:ドイツ特許第 10253426号明細書
非特許文献 l : Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2002), 12(12), 1621-1623. 非特許文献 2: Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2002), 12(12), 1613-1615. 非特許文献 3: Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2002),12(3),509_512. 非特許文献 4: Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2000), 10(18), 2137-2140. 非特許文献 5 : Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (1998),8(14), 1867-1872. 非特許文献 6: Bioorganic & Medicinal Chemistry (1999),7(6),1131_1139· 非特許文献 7: European Journal of Medicinal Chemistry (2003),38, 975-982.
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0005] 本発明の目的は、優れたホスホジエステラーゼ阻害作用を有し、かつ副作用の少 ないピラゾ口ピリジンカルボキサミド誘導体を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0006] 本発明者らは、ホスホジエステラーゼ阻害活性を有し、かつ安全性の高!/、化合物を 創製すべく鋭意研究を重ねた結果、これまでに知られている PDE阻害剤とは構造を 異にした新規なピラゾ口ピリジンカルボキサミド誘導体が強力な PDE阻害作用を有す ることを見出し、本発明を完成した。
[0007] 即ち本発明は、
1)一般式 (1 )
[0008] [化 1]
[0009] [式中、 R
1は水素原子、置換されてもよい炭素数;!〜 6のアルキル基(置換基は水酸 基、炭素数 1〜6のアルコキシ基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる 1若しくは 2以上の基)、炭素数 1〜6のアルコキシ基、炭素数 1〜6のアルキルスルファニル基、 炭素数 1〜6のアルキルスルフィエル基、炭素数 1〜6のアルキルスルホニル基、炭素 数 1〜6のアルキル基で置換されてもよいアミノ基又は炭素数 1〜6のアルカノィル基 を示し、 R
2は水素原子、置換されてもよい炭素数;!〜 6のアルキル基(置換基は水酸 基、炭素数 1〜6のアルコキシ基及びハロゲン原子からなる群より選ばれる 1若しくは 2以上の基)、炭素数 3〜8のシクロアルキル基、炭素数 1〜6のアルカノィル基、カル ボキシル基、ォキシム基又はシァノ基を示し、 R
3は水素原子、ハロゲン原子又は水酸 基を示し、 R
4はハロゲン原子で置換されてもよいピリジル基若しくはその N—ォキシド 又はハロゲン原子により置換されてもよいフエ二ル基を示す]
で表されるピラゾ口ピリジン 4ーィルカルボキサミド誘導体、その薬理学的に許容し うる塩又はそれらの水和物、
[0010] 2)—般式(1)において R3が水素原子である 1)に記載のピラゾ口ピリジン一 4 ィルカ ルポキサミド誘導体、その薬理学的に許容しうる塩又はそれらの水和物、
[0011] 3)—般式(1)において R1が炭素数 1〜6のアルコキシ基又は炭素数 1〜6のヒドロキ シアルキル基である 1)又は 2)に記載のピラゾ口ピリジンー4ーィルカルボキサミド誘 導体、その薬理学的に許容しうる塩又はそれらの水和物、
[0012] 4)一般式(1)において R2が炭素数 3〜6のシクロアルキル基、シァノ基又は炭素数 1
〜4のアルキル基であって、アルキル基は、水酸基、炭素数 1〜4のアルコキシ基及 びノ、ロゲン原子からなる群より選ばれる 1若しくは 2以上の置換基で置換されてもよい
1)〜3)いずれかに記載のピラゾ口ピリジン 4ーィルカルボキサミド誘導体、その薬 理学的に許容しうる塩又はそれらの水和物。
[0013] 5)—般式(1)で示される化合物が、
2 ェチルー 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー4一力ルボン酸 (3, 5 ジクロ 口ピリジン 4 ィル)アミド、
2 イソプロピル一 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5— ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド、
2 イソプロピル一 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5— ジクロロ一 1—ォキシピリジン一 4—ィル)アミド、
2 シクロプロピル一 7 メトキシピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5 —ジクロ口ピリジン一 4—ィル)アミド、
2 シクロプロピル一 7 メトキシピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5 ージクロロー 1 ォキシピリジン 4 ィノレ)アミド、
7 メトキシ一 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド、
2 ジフルォロメチルー 7 メトキシーピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー4一力ルボン酸 (3 , 5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド、
7 メトキシ一 2 メトキシメチルビラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5— ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド、
2 シァノ 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5 ジクロロ ピリジン一 4—ィル)アミド、
7 ヒドロキシメチルー 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー4一力ルボン 酸 (3, 5—ジクロ口ピリジンー4 ィル)アミド、又は
7 - (1—ヒドロキシェチル) 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4— カルボン酸 (3, 5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミドである 1)に記載のピラゾ口ピリ ジン 4 ィルカルボキサミド誘導体、その薬理学的に許容しうる塩又はそれらの水 和物、
[0014] 6) 1)〜5)のいずれかに記載のピラゾ口ピリジンー4ーィルカルボキサミド誘導体、 その薬理学的に許容しうる塩又はそれらの水和物を含有するホスホジエステラーゼ( PDE)阻害剤、
[0015] 7) 1)〜5)のいずれかに記載のピラゾ口ピリジンー4ーィルカルボキサミド誘導体、 その薬理学的に許容しうる塩又はそれらの水和物を有効成分とする医薬に関するも のである。
発明の効果
[0016] 本発明に係るピラゾ口ピリジンカルボキサミド誘導体は優れたホスホジエステラーゼ
(PDE)阻害作用を有するため、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患 (COPD)、間質性 肺炎、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、多発性硬化症、ハンチ ントン病、アルツハイマー病、認知症、パーキンソン病、統合失調症などの予防'治療 薬として有用である。
発明を実施するための最良の形態
[0017] 本発明において R1及び R2の「炭素数 1〜6のアルコキシ基」とは、炭素数;!〜 6の直 鎖又は分岐鎖のアルコキシ基であり、好ましくは炭素数 1〜4のアルコキシ基である。 例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブ トキシ基、 sec-ブトキシ基、 t ブトキシ基などを挙げることができる。
[0018] R2、 R3及び R4の「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はョ ゥ素原子を意味する。
[0019] R1及び R2の「炭素数 1〜6のアルキル基」とは、炭素数;!〜 6の直鎖又は分岐鎖の アルキル基であり、好ましくは炭素数 1〜4のアルキル基である。例えば、メチル基、 ェチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、 sec-ブチル基、 t ブチル基などを挙げることができる。
[0020] R1及び R2の「置換されてもよい炭素数 1〜6のアルキル基(置換基は水酸基、炭素 数 1〜6のアルコキシ基及びノヽロゲン原子からなる群より選ばれる 1若しくは 2以上の 基)」の例としては、ヒドロキシメチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、プロポキ シメチル基、イソプロポキシメチル基、ブトキシメチル基、イソブトキシメチル基、 sec- ブトキシメチル基、 t ブトキシメチル基、モノフルォロメチル基、ジフルォロメチル基、 トリフルォロメチル基などを挙げることができる。好ましくはヒドロキシメチル基、トリフル ォロメチル基である。
[0021] R1の「炭素数 1〜6のアルキルスルファニル基」とは、炭素数;!〜 6の直鎖又は分岐 鎖のアルキルスルファニル基であり、好ましくは炭素数 1〜4のアルキルスルファニル 基である。例えば、メチルスルファニル基、ェチルスルファニル基、プロピルスルファ 二ノレ基、イソプロピノレスノレファニノレ基、ブチノレスノレファニノレ基、イソブチノレスノレファニ ノレ基、 sec-ブチルスルファニル基、 tーブチルスルファニル基などを挙げることができ
[0022] R1の「炭素数 1〜6のアルキルスルフィニル基」とは、炭素数;!〜 6の直鎖又は分岐 鎖のアルキルスルフィエル基であり、好ましくは炭素数 1〜4のアルキルスルフィエル 基である。例えば、メチルスルフィニル基、ェチルスルフィニル基、プロピルスルフィニ ノレ基、イソプロピノレスノレフィニノレ基、ブチノレスノレフィニノレ基、イソブチノレスノレフィニノレ 基、 sec-ブチルスルフィエル基、 tーブチルスルフィエル基などを挙げることができる。
[0023] R1の「炭素数;!〜 6のアルキルスルホニル基」とは、炭素数;!〜 6の直鎖又は分岐鎖 のアルキルスルホニル基であり、好ましくは炭素数 1〜4のアルキルスルホニル基であ る。例えば、メチルスルホニル基、ェチルスルホニル基、プロピルスルホニル基、イソ プロピルスルホニル基、ブチルスルホニル基、イソブチルスルホニル基、 sec-ブチノレ スルホニル基、 tーブチルスルホニル基などを挙げることができる。
[0024] R1の「炭素数;!〜 6のアルキル基で置換されてもよいアミノ基」とは、炭素数;!〜 6の 直鎖又は分岐鎖のアルキル基により置換されていてもよいアミノ基であり、好ましくは 炭素数 1〜4のアルキルアミノ基である。例えば、メチルァミノ基、ェチルァミノ基、プロ ピルアミカレ基、イソプロピルアミノ基、ブチルァミノ基、イソブチルァミノ基、 sec-ブチ ルァミノ基、 t—ブチルァミノ基、ジメチルァミノ基、ジェチルァミノ基、ジプロピルアミノ ル基、ジイソプロピルアミノ基、ェチルメチルァミノ基などを挙げることができる。
[0025] R1及び R2の「炭素数 1〜6のアルカノィル基」とは、炭素数;!〜 6の直鎖又は分岐鎖 のアルカノィル基であり、好ましくは炭素数 1〜4のアルカノィル基である。例えば、ホ ルミル基、ァセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基などを挙げること ができる。
[0026] R2の「炭素数 3〜8のシクロアルキル基」とは、例えばシクロプロピル基、シクロプチ ル基、シクロペンチル基、シクロへキシル基などを挙げることができる。
[0027] R4の「ハロゲン原子により置換されてもよいピリジル基若しくはその N—ォキシド」と は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子からなる群より選ばれる 1若しく は 2以上のハロゲン原子で置換されてもよいピリジル基又はその N—ォキシドである。
[0028] R4の「ハロゲン原子により置換されてもよ!/、フエニル基」とは、フッ素原子、塩素原子 、臭素原子及びヨウ素原子から選ばれる 1若しくは 2以上のハロゲン原子で置換され てもよ!/、フエ二ノレ基である。
[0029] 本発明における薬理学的に許容される塩として、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、 酢酸塩、トリフルォロ酢酸塩、メタンスルホン酸塩、クェン酸塩又は酒石酸塩のような 酸付加塩を挙げることができる。
[0030] 本発明によれば、一般式(1)で表される化合物のうち、 R3が水素原子である化合物 、即ち一般式(la)
[0031] [化 2]
[0032] [式中、
R
2及び R
4は前述の通り]
で表される化合物は、例えば以下に示す合成経路 Aにより製造することができる。
[0033] <合成経路 A〉
[0034] [化 3]
[0035] 合成経路 Aで一般式(3)
[0036] [化 4]
[0037] [式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(2)
[0038] [化 5]
[0039] [式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物を 0-メシチレンスルホニルヒドロキシルァミン(以下、 MSHとする) と作用させることによって製造することができる(工程 A-l)。
[0040] 反応は一般式(2)で表される化合物を塩化メチレンに溶解し、 0°C〜常温下にて M
SHの塩化メチレン溶液を作用させることが好ましい。
[0041] 合成経路 Aで一般式 (4)
[0042] [化 6]
[0043] [式中、 R5は炭素数 1〜6のアルキル基又はベンジル基を示し、 R1及び ITは前述の 通り]
で表される化合物は、一般式(3)で表される化合物と一般式(9)
[0045] [式中、 R2及び R5は前述の通り]
で表される化合物を塩基存在下に作用させることによって製造することができる(ェ 程 A- 2)。
[0046] 反応は、メタノール、エタノール、 1 , 4 ジォキサン、ジメチルスルホキシド(DMSO )、 N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)、シクロペンチルメチ ノレエーテル(CPME)、トルエン、ベンゼン、シクロへキサン、シクロペンタン、塩化メ チレン、クロ口ホルム、ァセトニトリルなどを反応溶媒として用い、炭酸水素ナトリウム、 炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基又は、トリェチルアミ ンなどの有機塩基の存在下、反応温度としては 0°C〜常温下にて行うことができる。
[0047] 合成経路 Aで一般式(5)
[0048] [化 8]
[0049] [式中、 R1及び R2は前述の通り]
で表される化合物は、一般式 (4)で表される化合物を加水分解反応に付すことによ つて製造することができる(工程 A— 3)。
[0050] 反応は、メタノール、エタノール、 THF、 CPME、 DMSO, DMF、 1 , 4 ジォキサ ンなどの溶媒中で水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液又は、水酸化リチ ゥム水溶液、好ましくは水酸化ナトリウム水溶液を常温〜加熱還流下に作用させて行 うこと力 Sでさる。
[0051] 合成経路 Aで一般式(6)
[0053] [式中、 R1及び R2は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(5)で表される化合物を脱炭酸させるか(工程 A— 4) 又は、一般式 (4)で表される化合物を加水分解及び脱炭酸することによって製造す ること力 Sでさる。
[0054] 工程 A— 4における反応は、一般式(5)で表される化合物をベンゼン、クロ口べンゼ ン、ジクロロベンゼン、ブロモベンゼン、トルエン、キシレンなどの有機溶媒中で、 100 °C〜160°Cに加熱して行うことができる。また本反応は、エタノール又は 1, 4ージォ キサン中、 2〜; 10%硫酸水溶液を加えて 80°C〜; 120°Cで加熱するか又は、 50%硫 酸中で 80°C〜; 120°Cに加熱して行うこともできる。
[0055] 一般式 (4)で表される化合物を用いる場合の反応は、臭化水素酸又は臭化水素含 有酢酸を用い、加熱還流下に作用させて行うことができる。また本反応は、エタノー ル又は 1, 4—ジォキサン中、 2〜; 10%硫酸水溶液を加えて 80°C〜; 120°Cで加熱す るか又は、 50%硫酸中で 80°C〜120°Cに加熱して行うこともできる。
[0056] 合成経路 Aで一般式(7)
[0057] [化 10]
[0058] [式中、 R1及び R2は前述の通り]
で表される化合物は一般式 ½)で表される化合物を酸化することによって製造するこ とができる(工程 A— 5)。
[0059] 反応は、一般に用いられるアルコール類のアルデヒド類又はケトン類への酸化的手 法を用いることができ、例えばクロ口クロム酸ピリジニゥム、ニクロム酸ピリジニゥムなど
の酸化クロム ピリジン錯体、酸化クロム、炭酸銀、二酸化マンガンなどの金属酸化 剤、三酸化硫黄 ピリジン錯体、塩化ォキサリル、無水トリフルォロ酢酸、無水酢酸 又は、ジシクロへキシルカルポジイミド(DCC)などの DMSO活性化剤を用いた DM SO酸化又は、 Dess Martin酸化反応により行うことができる。反応温度としては、 -78 °C〜100°Cにて行うことができる。
[0060] 合成経路 Aで一般式(8)
[0061] [化 11]
[0062] [式中、 R1及び R2は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(7)で表される化合物を酸化するか(工程 A— 6)又は、 一般式 ½)で表される化合物を酸化することによって製造することができる。
[0063] 工程 A— 6における酸化反応は、一般に用いられるアルデヒド類のカルボン酸類へ の酸化的手法を用いることができ、例えば空気酸化、酸素酸化、クロ口クロム酸ピリジ 二ゥム、ニクロム酸ピリジニゥムなどの酸化クロム—ピリジン錯体、酸化クロム、酸化銀 、硝酸銀、過マンガン酸カリウム、酸化ルテニウム、ルテニウムを触媒とした過ヨウ素 酸ナトリウム、ルテニウムを触媒としたョードソベンゼン、亜塩素酸ナトリウム、さらし粉 、過酸化水素、塩素、 N プロモコハク酸イミドによる酸化反応などにより行うことがで きる。反応温度としては、 0°C〜100°Cにて行うことができる。
[0064] また、一般式(6)で表される化合物を酸化する場合は、一般に用いられるアルコー ノレ類のカルボン酸類への酸化的手法を用いることができ、例えば酸素酸化、クロム酸 、クロム酸カリウム、クロ口クロム酸ピリジニゥム、ニクロム酸ピリジニゥムなどの酸化クロ ム—ピリジン錯体、過マンガン酸カリウム、酸化ルテニウム、ルテニウムを触媒とした過 ヨウ素酸ナトリウム、酸化銀、さらし粉、過酸化水素による酸化反応などにより行うこと ができる。反応温度としては、 0°C〜100°Cにて行うことができる。
[0065] 合成経路 Aで一般式(la)
[0066] [化 12]
[0067] [式中、
R
2及び R
4は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(8)で表される化合物と、一般式(10)
[0068] [化 13]
R4 NH2 (10)
[0069] [式中、 R4は前述の通り]
で表される化合物を縮合させることによって製造することができる(工程 A-7)。
[0070] 反応は、一般に用いられるカルボン酸類とァミン類の縮合反応によるアミド類の合 成反応を用いることができる。例えば、一般式(8)で表される化合物を塩化チォニル 、塩化ォキサリルなどにより酸クロリドとした後、一般式(10)で表される化合物と反応 させるか又は、一般式(8)で表される化合物を酸クロリドとした後、一般式(10)で表さ れる化合物を水素化ナトリウム、水素化ジイソプロピルアルミニウム(DIBAL)、ナトリウ ムビス(2—メトキシエトキシ)アルミナムヒドリド(Red-Al)、 n ブチルリチウムなどの塩 基により処理した化合物と反応させて行うことができる。また、一般式(8)で表される 化合物を 4一二トロフエニルエステルや 1ーヒドロキシベンゾトリアゾールエステルなど の、いわゆる活性エステルとした後、一般式(10)で表される化合物と反応させるか又 は、一般式(8)で表される化合物をいわゆる活性エステルとした後、一般式(10)で 表される化合物を水素化ナトリウム、 DIBAL、 Red-AU n ブチルリチウムなどの塩基 により処理した化合物と反応させて行うこともできる。更に、一般式(8)で表される化 合物と一般式(10)で表される化合物に、 DCC、 N—(3—ジメチルァミノプロピル) N' ェチルカルポジイミド塩酸塩 (WSC)などの脱水縮合剤を作用させて反応を行う こともできる。反応温度としては、 0°C〜100°Cにて行うことができる。
[0071] 合成経路 Aで一般式(8)で表される化合物のうち R2がジフルォロメチル基、即ち一
般式(8b)
[0072] [化 14]
[0073] [式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物は、下記合成経路 Bによって合成することもできる。
[0074] <合成経路 B〉
[0075] [化 15]
[0076] 合成経路 Bで一般式 (4b)
[0078] [式中、 R6は炭素数 1〜6のアルキル基を示す力、、又は 2つの R6が連結して炭素数が
2〜4のメチレン鎖(メチレン鎖上に炭素数 1〜4のアルキル基を有して!/、てもよ!/、)を 形成する。 R1及び R5は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(3)で表される化合物と一般式(9b)
[0080] [式中、 R5及び R6は前述の通り]
で表される化合物を塩基存在下に作用させることによって製造することができる(ェ 程 B- 1)。
[0081] 反応は、メタノール、エタノール、 1、 4—ジォキサン、 DMSO、 DMF、 THF、 CPM E、トルエン、ベンゼン、シクロへキサン、シクロペンタン、塩化メチレン、クロ口ホルム、 ァセトニトリルなどを反応溶媒として用い、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸 水素カリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基又は、トリェチルァミンなどの有機塩基の 存在下、反応温度としては 0°C〜常温下にて行うことができる。
[0082] 合成経路 Bで一般式(l ib)
[0083] [化 18]
で表される化合物は、一般式 (4b)で表される化合物を各種アルコール保護基導入 反応に付すことによって製造することができる(工程 B— 2)。
[0085] 反応は例えば、メトキシメチル基を導入する場合、反応は水素化ナトリウム、トリェチ ルァミン、ジイソプロピルェチルァミンなどの塩基存在下、メトキシメチルクロリド又は、 メトキシメチルブロミドを、 THF、ァセトニトリル又は、塩化メチレン中で 0°C〜常温下 に作用させて行うことができる。また、 t プチルジメチルシリル基、 t プチルジフエ ニルシリル基、トリイソプロビルシリル基を導入する場合、反応はトリエチルァミン、イミ ダゾールなどの塩基存在下、対応するシリルクロリド、シリルプロミド、シリルトリフルォ ロメタンスルホナートを、 THF、 CPME、 DMF、ァセトニトリル、塩化メチレンなどの 溶媒中、 0°C〜常温で作用させて行うことができる。また、テトラヒドロビラ二ル基を導 入する場合、反応は、ジヒドロピランをパラトルエンスルホン酸などの酸触媒存在下、 塩化メチレンなどの溶媒中、 0°C〜常温で作用させることが好ましい。さらにァセチル 基を導入する場合、反応はァセチルクロリド、ァセチルブロミド又は、無水酢酸を、トリ ェチルァミン、ジイソプロピルェチルァミン、ピリジンなどの有機塩基の存在下、 THF 、 1 , 4 ジォキサン、塩化メチレンなどを溶媒として 0°C〜常温下に行うことができる。 またこの場合、塩基を兼ねた溶媒としてピリジンなどを用いて反応を行うこともできる。
[0086] 合成経路 Bで一般式(12b)
[0087] [化 19]
[0088] [式中、
R
5及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(l ib)で表される化合物を、一般に用いられるァセター ル基のホルミル基又はケトン基への変換反応に付すことによって製造することができ る(工程 B— 3)。
[0089] 反応はアセトン溶媒中、パラトルエンスルホン酸一水和物、ピリジニゥムパラトルエン
スルホネートなどの酸触媒を用い、常温〜加熱還流下に作用させるか又は、塩化水 素を含有したメタノール、エタノール、酢酸ェチル又は、ジェチルエーテルなどを用
V、o°c〜常温下にて反応させて行うことができる。
[0090] 合成経路 Bで一般式(13b)
[0091] [化 20]
[0092] [式中、
R
5及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(12b)で表される化合物をフッ素化反応に付すことによ つて製造することができる(工程 B— 4)。
[0093] 反応は、ジクロロメタンなどの溶媒中、ジメチルアミノサルファートリフルオリドゃジェ チルアミノサルファートリフルオリドなどのフッ素化剤を用いて、 0°C〜常温下にて行う こと力 Sでさる。
[0094] 合成経路 Bで一般式(5b)
[0095] [化 21]
[0096] [式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(13b)で表される化合物を一般に用いられるアルコー ノレ類の保護基の脱保護反応及びエステル類の加水分解反応に付すことによって製 造すること力 Sできる(工程 B— 5)。
[0097] アルコール類の保護基の脱保護反応は、保護基がメトキシメチル基、テトラヒドロピ ラニル基の場合、塩化水素含有メタノール、エタノール、酢酸ェチル、ジェチルエー
テルを溶媒として用い、 o°c〜常温下にて反応させることができる。保護基力 ¾ プチ ノレジメチルシリル基、 tーブチルジフエニルシリル基、トリイソプロビルシリル基などのシ リル基の場合、フッ化カリウム、フッ化セシウム、テトラプチルアンモニゥムフルオリドを 用い、ァセトニトリル又は、 THFなどの溶媒中 0°C〜常温下に行うことができる。また 保護基がァセチル基の場合、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸 化リチウム水溶液を用い、 THF、 CPME、メタノール、エタノール、 1 , 4 ジォキサン などを溶媒として用い 0°C〜常温下に行うことができる。
[0098] エステル類の加水分解反応は、メタノール、エタノール、 THF、 CPME、 DMSO、 DMF、 1 , 4 ジォキサンなどの溶媒中で水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水 溶液又は、水酸化リチウム水溶液、好ましくは水酸化ナトリウム水溶液を常温〜加熱 還流下に作用させて行うことができる。
[0099] 合成経路 Bで一般式 (6b)
[0100] [化 22]
[0101] [式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(5b)で表される化合物を脱炭酸することによって製造 することができる(工程 B— 6)。
[0102] 脱炭酸反応は、工程 A— 4と同様に行うことができる。
[0103] 合成経路 Bで一般式(7b)
[0104] [化 23]
[0105] [式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物は一般式 ½b)で表される化合物を酸化することによって製造する ことができる(工程 B— 7)。
[0106] 酸化反応は、一般に用いられるアルコール類のアルデヒド類又はケトン類への酸化 的手法を用いることができ、例えば、工程 A— 5と同様に行うことができる。
[0107] 合成経路 Bで一般式(14b)
[0108] [化 24]
[0109] [式中、 R7は水素原子又は、炭素数 1〜4のアルキル基を示し、 R1は前述の通り] で表される化合物は、一般式(7b)で表される化合物と一般式(17)
[0110] [化 25]
M^R7 (17)
[0111] [式中、 Mは Li、 ClMg、 BrMg、 IMgを示し、 R7は前述の通り]
で表される化合物を反応させることによって製造することができる(工程 B— 8)。
[0112] 反応は THF、 CPME、エーテル、 1 , 4 ジォキサンなどを反応溶媒として用い、反 応温度としては 78°C〜常温下に行うことができる。
[0113] 合成経路 Bで一般式(15b)
[0114] [化 26]
[0115] [式中、 R1及び R7は前述の通り]
で表される化合物は一般式(14b)で表される化合物を酸化することによって製造す ることができる(工程 B— 9)。
[0116] 酸化反応は、一般に用いられるアルコール類のアルデヒド類又はケトン類への酸化 的手法を用いることができ、例えば、工程 A— 5と同様に行うことができる。
[0117] 合成経路 Bで一般式(16b)
[0118] [化 27]
[0119] [式中、 R1及び R5は前述の通り]
で表される化合物は一般式(15b)で表される化合物と一般式(18)
[0120] [化 28]
R5〇v0—
T 0 , 、
(18)
[0121] [式中、 R5は前述の通り]
で表される化合物を塩基の存在下に作用させることによって製造することができる(ェ 程 B - 10)。
[0122] 反応は、水素化ナトリウム、ナトリウムアルコキシド、カリウムアルコキシド、水素化カリ ゥムなどの塩基、好ましくは水素化ナトリウムの存在下、一般式(18)で表される化合 物を溶媒量用い、 80°C〜; 120°Cに加熱して行うことが好ましい。
[0123] 合成経路 Bで一般式(8b)
[0124] [化 29]
[0125] [式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(16b)で表される化合物を加水分解反応に付すことに
よって製造することができる(工程 B— 11)。
[0126] 加水分解反応は、工程 A— 3と同様に行うことができる。
[0127] 合成経路 Aで一般式(8)で表される化合物のうち R2がヒドロキシメチル基の化合物
、即ち一般式 (8c)
[0128] [化 30]
[0129] [式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物は、下記合成経路 Cによって合成することもできる。
[0130] <合成経路 C〉
[0131] [化 31]
[0132] 合成経路 Cで一般式 (4c)
[0133] [化 32]
[0134] [式中、 Pro 'はメトキシメチル基、 tーブチルジメチルシリル基、 tーブチルジフエニル
シリル基、トリイソプロビルシリル基、テトラヒドロビラニル基などのアルコールの保護基 を示し、 R1及び R5は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(3)で表される化合物と一般式(19)
[0136] [式中、 R5及び Pro' は前述の通り]
で表される化合物を塩基存在下に作用させることによって製造することができる(ェ 程 C- 1)。
[0137] 反応は、メタノール、エタノール、 1 , 4—ジォキサン、 DMSO、 DMF、 THF、 CPM E、トルエン、ベンゼン、シクロへキサン、シクロペンタン、塩化メチレン、クロ口ホルム、 ァセトニトリルなどを反応溶媒として用い、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸 水素カリウム、炭酸カリウムなどの無機塩基又は、トリェチルァミンなどの有機塩基の 存在下、反応温度としては 0°C〜常温下にて行うことができる。
[0138] 合成経路 Cで一般式(5c)
[0139] [化 34]
[0140] [式中、 R1及び Pro'は前述の通り]
で表される化合物は、一般式 (4c)で表される化合物を一般に用いられるエステル類 の加水分解反応に付すことによって製造することができる(工程 C 2)。
[0141] 加水分解反応は、工程 A— 3と同様に行うことができる。
[0142] 合成経路 Cで一般式(6c)
[0144] [式中、 R1及び Pro 'は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(5c)で表される化合物を脱炭酸することによって製造 することができる(工程 C 3)。
[0145] 脱炭酸反応は、工程 A— 4と同様に行うことができる。
[0146] 合成経路 Cで一般式(7c)
[0147] [化 36]
[0148] [式中、 R1及び Pro 'は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(6c)で表される化合物を酸化することによって製造す ることができる(工程 C— 4)。
[0149] 酸化反応は、一般に用いられるアルコール類のアルデヒド類又はケトン類への酸化 的手法を用いることができ、例えば、工程 A— 5と同様に行うことができる。
[0150] 合成経路 Cで一般式(8c ' )
[0151] [化 37]
[0152] [式中、 R1及び Pro 'は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(7c)で表される化合物を酸化するか(工程 C 5)また
は、一般式 ½c)で表される化合物を酸化することによって製造することができる。
[0153] 工程 C 5における酸化反応は、一般に用いられるアルデヒド類のカルボン酸類へ の酸化的手法を用いることができ、例えば、工程 A— 6と同様に行うことができる。
[0154] また、一般式(6c)で表される化合物を酸化する場合は、一般に用いられるアルコ ール類のカルボン酸類への酸化的手法を用いることができ、例えば酸素酸化、クロム 酸、クロム酸カリウム、クロ口クロム酸ピリジニゥム、ニクロム酸ピリジニゥムなどの酸化ク ロム ピリジン錯体、過マンガン酸カリウム、酸化ルテニウム、ルテニウムを触媒とした 過ヨウ素酸ナトリウム、酸化銀、さらし粉、過酸化水素による酸化反応などにより行うこ とができる。反応温度としては、 0°C〜100°Cにて行うことができる。
合成経路 Cで一般式(8c)
[0155] [化 38]
[0156] [式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(8c' )で表される化合物を一般に用いられるアルコー ノレ類の保護基の脱保護反応に付すことによって製造することができる(工程 C 6)。
[0157] アルコール類の保護基の脱保護反応は、保護基がメトキシメチル基、テトラヒドロピ ラニル基の場合、塩化水素含有メタノール、エタノール、酢酸ェチル、ジェチルエー テルを溶媒として用い、 0°C〜常温下にて反応させることができる。保護基力 ¾ プチ ノレジメチルシリル基、 tーブチルジフエニルシリル基、トリイソプロビルシリル基などのシ リル基の場合、フッ化カリウム、フッ化セシウム、テトラプチルアンモニゥムフルオリドを 用い、ァセトニトリル又は、 THFなどの溶媒中 0°C〜常温下に行うことができる。
[0158] 合成経路 Aで一般式(6)で表される化合物のうち、 R2がシァノ基、即ち一般式(6d)
[0160] [式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物は、下記合成経路 Dによって合成することもできる。
[0161] <合成経路 D〉
[0162] [化 40]
[0165] [式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(6c)で表される化合物を一般に用いられるアルコール 類の保護基の脱保護反応に付すことによって製造することができる(工程 D l)。
[0166] 保護基の脱保護反応は、例えば、工程 C 6と同様に行うことができる。
[0167] 合成経路 Dで一般式(21d)
[0169] [式中、 R1及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(20d)で表される化合物を各種アルコール保護基導入 反応に付すか(工程 D— 2)又は、一般式(6c)で表される化合物を各種アルコール 保護基導入反応に付した後に、一般に用いられるアルコール類の保護基の脱保護 反応に付すことによって製造することができる。
[0170] 工程 D— 2の各種アルコール保護基導入反応としては、工程 B— 2と同様に行うこと ができる。
[0171] 一般に用いられるアルコール類の保護基の脱保護反応は、例えば、保護基がメトキ シメチル基、テトラヒドロビラニル基の場合、塩化水素含有メタノール、エタノール、酢 酸ェチル、ジェチルエーテルを溶媒として用い、 0°C〜常温下にて反応させることが 好ましい。保護基力 ¾ プチルジメチルシリル基、 t プチルジフエニルシリル基、トリ イソプロビルシリル基などのシリル基の場合、フッ化カリウム、フッ化セシウム、テトラブ チルアンモニゥムフルオリドを用い、ァセトニトリル又は、 THFなどの溶媒中 0°C〜常 温下に行うことが好ましい。また保護基がァセチル基の場合、水酸化ナトリウム水溶 液、水酸化カリウム水溶液、水酸化リチウム水溶液を用い、 THF、 CPME、メタノー ル、エタノール、 1 , 4 ジォキサンなどを溶媒として用い 0°C〜常温下に行うことがで きる。
[0172] 合成経路 Dで一般式(22d)
[0173] [化 43]
[0174] [式中、 R
1及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(21d)で表される化合物を酸化することによって製造 することができる(工程 D— 3)。
[0175] 酸化反応は、一般に用いられるアルコール類のアルデヒド類又はケトン類への酸化 的手法を用いることができ、例えば、工程 A— 5と同様に行うことができる。
[0176] 合成経路 Dで一般式(23d)
[0177] [化 44]
[0178] [式中、 R1及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(22d)で表される化合物に、ヒドロキシルァミン又はヒド ロキシルァミン塩酸塩を、塩基存在下又は非存在下に反応させることによって製造す ることができる(工程 D— 4)。
[0179] 反応は、水、メタノール、エタノールなどの溶媒中、塩基としては酢酸ナトリウム、炭 酸ナトリウムなどを用いて、 0°C〜; 100°Cで行うことが好ましい。
[0180] 合成経路 Dで一般式(24d)
[0181] [化 45]
[0182] [式中、 R1及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(23d)で表される化合物を脱水反応に付すことによつ て製造することができる(工程 D— 5)。
[0183] 脱水反応は、五酸化二リン、五塩化リン、塩化チォニル、無水酢酸、無水トリフルォ
口酢酸、 DCC、 N,N,-カルボニルジイミダゾール、トリフエニルホスフィン一四塩化炭 素などを脱水剤として、トリェチルァミン、ジイソプロピルェチルァミン、ピリジンなどの 塩基の存在下又は、非存在下に、溶媒としてトルエン、エーテル、 THF、 CPME、 1 , 4 ジ才キサン、ジクロロメタン、クロ口ホルム、ピリジンなどを用いて 0°C〜; 100°Cで fiうこと力 Sでさる。
[0184] また、一般式(24d)で表される化合物は、一般式(22d)で表される化合物を工程 D
4の方法により一般式(23d)で表される化合物に変換し、これを単離精製すること なく工程 D— 5の方法により脱水反応に付すことによつても製造することができる。
[0185] 合成経路 Dで一般式(6d)
[0186] [化 46]
[式中、 R1は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(24d)で表される化合物を、一般に用いられるアルコ ール類の保護基の脱保護反応に付すことによって製造することができる(工程 D— 6)
[0188] 保護基の脱保護反応は、工程 B— 5と同様に行うことができる。
[0189] 合成経路 Aで一般式(8)で表される化合物のうち、 R2が炭素数 1〜6のアルコキシ 基で置換されてもよいメチル基、即ち一般式(8e)
[0190] [化 47]
[0191] [式中、 R1及び R5は前述の通り]
で表される化合物は、下記合成経路 Eによって合成することもできる。
[0192] <合成経路 E >
[0193] [化 48]
工程 E - 2
[0194] 合成経路 Eで 般式(16e)
[0195] [化 49]
[0196] [式中、 R1及び R5は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(8c)で表される化合物と一般式(25)
[0197] [化 50]
R5 - Y (25)
[0198] [式中、 Yは塩素、臭素、ヨウ素、ベンゼンスルホニルォキシ基、 p—トルエンスルホニ ルォキシ基、メタンスルホニルォキシ基又は、トリフルォロメタンスルホ二ルォキシ基を 示し、 R5は前述の通り]
で表される化合物を、塩基存在下作用させることによって製造することができる(工程 E— 1)。
[0199] 反応は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水 酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸銀、酸化銀などを塩基とし、トルエン 、 THF、 CPME、ァセトニトリノレ、 DMF、 DMSOなどを溶媒として 0°C〜; 100°Cで行 うこと力 Sでさる。
[0200] 合成経路 Eで一般式(8e)
[0201] [化 51]
[0202] [式中、 R1及び R5は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(16e)で表される化合物を、一般に用いられるエステ ノレ類の加水分解反応に付すことによって製造することができる(工程 E— 2)。
[0203] 加水分解反応は、工程 A— 3と同様に行うことができる。
[0204] 合成経路 Aで一般式(la)で表される化合物のうち、 R2がヒドロキシメチル基、即ち 一般式(Π— 1)
[0205] [化 52]
[0206] [式中、 R1及び R4は前述の通り]
で表される化合物、若しくは R2がホルミル基、即ち一般式(If 2)
[0207] [化 53]
[0208] [式中、 R1及び R4は前述の通り]
で表される化合物、若しくは R2が炭素数 2〜6の 1ーヒドロキシアルキル基、即ち一般 式(If 3)
[0209] [化 54]
(1 f一 3)
[0210] [式中、 R は炭素数 1〜5のアルキル基を示し、 R1及び R4は前述の通り]
で表される化合物、若しくは R2が炭素数 2〜6のアルカノィル基、即ち一般式(If 4 )
[0211] [化 55]
[0212] [式中、
R
4及び R'
aは前述の通り]
で表される化合物は、下記合成経路 Fによって合成することもできる
[0213] <合成経路 F〉
[0214] [化 56]
[0215] 合成経路 Fで一般式(If 1)
[0217] [式中、 R1及び R4は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(If)
[0218] [化 58]
[0219] [式中、
R
4及び Pro'は前述の通り]
で表される化合物を、一般に用いられるアルコール類の保護基の脱保護反応に付す ことによって製造することができる(工程 F—l)。
[0220] 保護基の脱保護反応は、工程 C— 6と同様に行うことができる。
[0221] 合成経路 Fで一般式(If 2)
[0222] [化 59]
[0223] [式中、 R1及び R4は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(If 1)で表される化合物を酸化することによって製造 することができる(工程 F— 2)。
[0224] 酸化反応は、一般に用いられるアルコール類のアルデヒド類又はケトン類への酸化
的手法を用いることができ、例えば、工程 A— 5と同様に行うことができる。
合成経路 Fで一般式(If 3)
[0225] [化 60]
[0226] [式中、
R
4及び R
7aは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(If 2)で表される化合物に、一般式(17a)
[0227] [化 61]
M-R7a (17a)
[0228] [式中、 Mは Li、 ClMg、 BrMg、 IMgを示し、 R7aは前述の通り]
で表される化合物を反応させることによって製造することができる(工程 F— 3)。
[0229] 反応は THF、 CPME、エーテル、 1 , 4 ジォキサンなどを反応溶媒として用い、反 応温度としては 78°C〜常温下に行うことができる。
[0230] 合成経路 Fで一般式(If 4)
[0231] [化 62]
[0232] [式中、
R
4及び R
7aは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(If 3)で表される化合物を酸化することによって製造 することができる(工程 F— 4)。
[0233] 酸化反応は、一般に用いられるアルコール類のアルデヒド類又はケトン類への酸化 的手法を用いることができ、例えば、工程 A— 5と同様に行うことができる。
[0234] 合成経路 Aで一般式(la)で表される化合物のうち R2がカルボキシル基、即ち一般 式(lg—l)
[0235] [化 63]
[0236] [式中、 R1及び R4は前述の通り]
で表される化合物、若しくは R2がォキシム基、即ち一般式(lg— 2)
[0237] [化 64]
[0238] [式中、 R1及び R4は前述の通り]
で表される化合物、若しくは R2がシァノ基、即ち一般式(lg— 3)
[0239] [化 65]
[0240] [式中、 R1及び R4は前述の通り]
で表される化合物は、下記合成経路 Gによって合成することもできる。
[0241] <合成経路 G >
[0243] 合成経路 Gで一般式(lg— 1)
[0244] [化 67]
[0245] [式中、 R1及び R4は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(If 2)で表される化合物を、酸化する力、(工程 G— 1) 又は、一般式(If 1)で表される化合物を酸化する(工程 G— 2)ことによって製造す ること力 Sでさる。
[0246] 工程 G— 1における酸化反応は、一般に用いられるアルデヒド類のカルボン酸類へ の酸化的手法を用いることができ、例えば工程 A— 6と同様に行うことができる。
[0247] また、工程 G— 2における酸化反応は、一般に用いられるアルコール類のカルボン 酸類への酸化的手法を用いることができ、例えば酸素酸化、クロム酸、クロム酸力リウ ム、クロ口クロム酸ピリジニゥム、ニクロム酸ピリジニゥムなどの酸化クロム一ピリジン錯 体、過マンガン酸カリウム、酸化ルテニウム、ルテニウムを触媒とした過ヨウ素酸ナトリ ゥム、酸化銀、さらし粉、過酸化水素による酸化反応などにより行うことができる。
[0248] 合成経路 Gで 般式(lg— 2)
[0249] [化 68]
[0250] [式中、 R1及び R4は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(If 2)で表される化合物に、ヒドロキシルァミン又はヒ ドロキシルァミン塩酸塩を、塩基存在下又は非存在下に反応させることによって製造 することができる(工程 G— 3)。
[0251] 反応は、水、メタノール、エタノールなどの溶媒中、塩基としては酢酸ナトリウム、炭 酸ナトリウムなどを用いて、 0°C〜; 100°Cで行うことができる。
[0252] 合成経路 Gで一般式(lg— 3)
[0253] [化 69]
[0254] [式中、 R1及び R4は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(lg— 2)で表される化合物を脱水反応に付すことによ つて製造することができる(工程 G— 4)。
[0255] 脱水反応は、工程 D— 5と同様に行うことができる。
また、一般式(lg— 3)で表される化合物は、一般式(If 2)で表される化合物をェ 程 G— 3の方法により一般式(lg— 2)で表される化合物に変換し、これを単離精製 することなく工程 G— 4の方法により脱水反応に付すことによつても製造することがで きる。
[0256] 合成経路 Aで一般式(7)で表される化合物のうち R1が炭素数 1〜6のアルコキシ基
、又は炭素数 1〜6のアルキルスルファュル基である化合物、即ち一般式(7h) [0257] [化 70]
[0258] [式中、 Zは炭素数 1〜6のアルコキシ基又は炭素数 1〜6のアルキルスルファニル基 を示し、 R2は前述の通り]
で表される化合物は、下記合成経路 Hによって合成することもできる。
[0259] <合成経路 H〉
[0260] [化 71]
[0263] [式中、 R2及ぴ Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(6h)で表される化合物を、各種アルコール保護基導
入反応に付すことによって製造することができる(工程 H— 1)。
[0264] 各種アルコール保護基導入反応は、工程 B— 2と同様に行うことができる。
[0265] 合成経路 Hで一般式(27h)
[0266] [化 73]
[0267] [式中、 Wは塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を示し、 R2及び Proは前述の通り] で表される化合物は、一般式(26h)表される化合物を塩素化、臭素化又はヨウ素化 することによって製造することができる(工程 H— 2)。
[0268] 反応は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビストリメチルシリル アミドなどの塩基を、 THFや CPMEなどの溶媒中、 78°C〜0°Cで反応させた後、 N—クロロコハク酸イミド、 N ブロモコハク酸イミド、 1 , 2—ジブロモェタン、臭素、 N ーョードコハク酸イミド、ヨウ素、 1 , 2 ジョードエタンなどを作用させて、 78°C〜常 温で fiうこと力 Sできる。
[0269] 合成経路 Hで一般式(28h)
[0270] [化 74]
[0271] [式中、 R2及び Wは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(27h)表される化合物を、一般に用いられるアルコー ノレ類の保護基の脱保護反応に付すことによって製造することができる(工程 H— 3)。
[0272] 保護基の脱保護反応は、工程 B— 5と同様に行うことができる。
[0273] 合成経路 Hで一般式(29h)
[0275] [式中、 R2及び Wは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(28h)表される化合物を、酸化することによって製造す ることができる(工程 H— 4)。
[0276] 酸化反応は、一般に用いられるアルコール類のアルデヒド類又はケトン類への酸化 的手法を用いることができ、例えば、工程 A— 5と同様に行うことができる。
[0277] 合成経路 Hで一般式(7h)
[0278] [化 76]
[0279] [式中、 R2及び Zは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(29h)で表される化合物を用いて製造することができる (工程 H - 5)。
[0280] 反応は、対応するアルコール又はチオール (ZH)で表される化合物に水素化ナトリ ゥム又は水素化カリウムなどを塩基として加え、 DMF、 THF、 CPME、 DMSO、好 ましくは DMFを溶媒として常温〜 60°Cにて行うことができる。
[0281] 合成経路 Aで一般式(la)で表される化合物のうち R1がァミノ基又は、炭素数;!〜 6 のアルキルアミノ基である化合物、即ち一般式(li)
[0283] [式中、 R8及び R9はそれぞれ独立して、水素原子、炭素数 1〜6のアルキル基又は、 ァミノ基の保護基を示し、 R2及び R4は前述の通り]
で表される化合物は、下記合成経路 Iによって合成することもできる。
[0284] <合成経路 1 >
[0285] [化 78]
工程ト 2
[0286] 合成経路 Iで一般式(30i)
[0287] [化 79]
[0288] [式中、 R2、 R8及び R9は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(29h)で表される化合物と一般式(31)
[0289] [化 80]
R8 N、R9 (31 )
[0290] [式中、 R8及び R9は前述の通り]
で表される化合物を用いて製造することができる(工程 I 1 )。
[0291] 反応は、ブチルリチウム、水素化ナトリウム又は水素化カリウムなどの存在下又は非 存在下、 THF、 CPME、 DMSO又は、 DMFなどを溶媒として 0°C〜; 100°Cにて行う こと力 Sでさる。また、一般式(30i)で表される化合物のうち、 R8と R9のどちらか一方又 は両方がァミノ基の保護基である化合物を製造する場合は、 R8と R9のどちらか一方 又は両方が水素原子である一般式 (30i)で表される化合物を製造した後、その化合 物に、一般的なァミノ基の保護反応を行って製造することもできる。ここで、一般的な ァミノ基の保護基とは、例えば PROTECTIVE GROUPS IN ORGANIC SYNTHESIS T HIRD EDITION (Theodora W. Greene, Peter G.M. Wats著、 JOHN WILEY & SONS , INC. )に記載のァミノ基の保護基などがある力 好ましくは t—ブトキシカルボニル基 力 S挙げられる。ァミノ基の保護基として t ブトキシカルボ二ル基を導入する場合、反 応はジ—t ブチルジカーボネートを用い、 THF、 CPME、 DMSO , DMF、ァセト 二トリルなどを溶媒として、 4ージメチルァミノピリジンなどの存在下又は非存在下に、 0°C〜100°Cの反応温度にて行うことができる。
[0292] 合成経路 Iで一般式(8i)
[0293] [化 81]
[0294] [式中、 R2、R8及び R9は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(30i)で表される化合物を酸化することによって製造す ることができる(工程 1 2)。
[0295] 酸化反応は、一般に用いられるアルデヒド類のカルボン酸類への酸化的手法を用
いること力 Sでき、例えば、工程 A— 6と同様に行うことができる。
[0296] 合成経路 Iで一般式(li)
[0297] [化 82]
[0298] [式中、 R2、 R4、 R8及び R9は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(8i)で表される化合物と、一般式(10)で表される化合 物を縮合させることによって製造することができる(工程 1-3)。縮合反応は、一般に用 いられるカルボン酸類とァミン類の縮合反応によるアミド類の合成反応を用いることが でき、例えば、工程 A— 7と同様に行うことができる。
[0299] また、 R8と R9のどちらか一方又は両方が水素原子である場合は、 R8と R9のどちらか 一方又は両方がァミノ基の保護基である一般式(li)で表される化合物を前述の方法 により製造した後に、一般的なァミノ基の脱保護反応に付して製造することもできる。 ここで、一般的なァミノ基の脱保護反応とは、たとえば PROTECTIVE GROUPS IN 0 RGANIC SYNTHESIS THIRD EDITION (Theodora W. Greene, Peter G.M. Wats著 、 JOHN WILEY & SONS, INC.)に記載のァミノ基の脱保護反応などがある。例えば ァミノ基の保護基力 ¾ ブトキシカルボニル基である場合、脱保護反応は水、メタノー ノレ、エタノール、トルエン、酢酸ェチル、 THF、 CPME、 1 , 4—ジォキサン、塩化メチ レン、クロ口ホルム、ァセトニトリルなどの溶媒中、塩酸、硫酸、トリフルォロ酢酸、トル フルォロメタンスルホン酸、 p—トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸などを 0°C〜80 °Cの反応温度にて作用させて行うことができる。
[0300] 合成経路 Aで一般式(la)で表される化合物のうち、 R1がヒドロキシメチル基、即ち 一般式(lj 1)
[0302] [式中、 R2及び R4は前述の通り]
で表される化合物、若しくは R1がホルミル基、即ち一般式(lj— 2)
[0303] [化 84]
[0304] [式中、 R2、及び R4は前述の通り]
で表される化合物、若しくは R1が炭素数 2〜6の 1 -ヒドロキシアルキル基、即ち一般 式(lj 3)
[0305] [化 85]
[0306] [式中、 R2、 R4及び R7aは前述の通り]
で表される化合物、若しくは R1が炭素数 2〜6のアルカノィル基、即ち一般式(lj 4 )
[0307] [化 86]
[0308] [式中、 R、R及び R は前述の通り]
で表される化合物は、下記合成経路 Jによって合成することもできる。
[0309] <合成経路 J〉
[0310] [化 87]
/Λ . Q、 (1J-4) dj-2) (1J-3)
[0311] 合成経路 Jで一般式(31j)
[0312] [化 88]
[0313] [式中、 R2、 R6及び Wは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(29h)で表される化合物を一般式(36)
[0314] [化 89]
R6-0一 V (36)
[0315] [式中、 Vは水素原子又は、トリアルキルシリル基を示し、 R6は前述の通り]
で表される化合物を用いたァセタール化反応によって製造することができる(ェ禾¾1- 1)。反応は、塩化水素、硫酸、 p トルエンスルホン酸、ピリジニゥムパラトルエンスル ホネート、カンファースルホン酸、トリメチルシリルメタンスルホネート、モンモリロナイト K 10、酸性イオン交換樹脂等の触媒存在下、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化 メチレンなどの溶媒中、 0°C〜; 150°Cで行うことができる。
[0316] 合成経路 Jで一般式(3¾)
[0317] [化 90]
[0318] [式中、 R2及び R6は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(31j)で表される化合物をホルミル化することによって 製造すること力 Sできる(ェ禾¾1- 2)。
[0319] 反応は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビストリメチルシリル アミド、好ましくはリチウムジイソプロピルアミドを塩基として用い、 THF溶媒中、 - 78
°Cにて反応させた後、ギ酸ェチルまたは DMFを 78°C〜常温にて作用させて行う こと力 Sでさる。
[0320] 合成経路 Jで一般式(3¾)
[0321] [化 91]
[0322] [式中、 R2及び R6は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(3¾)で表される化合物を還元することによって製造す ることができる(ェ禾¾1-3)。
[0323] 反応は、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、 DIBAL、水素化リチウムァ ノレミニゥムなどの還元剤を、 0°C〜常温下に作用させて行うことができる。反応溶媒と しては、水素化ホウ素ナトリウムの場合、 THF CPME 1 , 4—ジォキサンなどのェ テル系溶媒又は、エタノール、メタノールなどのアルコール系溶媒を、水素化ホウ 素リチウムの場合、 THF又は、 THFにエタノールなどのアルコール系溶媒を添加し た溶媒を、 DIBALの場合、 THF、トルエン、塩化メチレンなどを、水素化リチウムアル ミニゥムの場合、 THF、ジェチルエーテルなどのエーテル系溶媒を用いて反応を行 うことが好ましい。
[0324] 合成経路 Jで一般式(34j)
[0325] [化 92]
[式中、 R2 R6及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(3¾)で表される化合物を各種アルコール保護基導入
反応に付すことによって製造することができる(ェ禾¾1 4)。
[0327] 各種アルコール保護基導入反応は、例えば、工程 B— 2と同様に行うことができる。
[0328] 合成経路 Jで一般式(7j)
[0329] [化 93]
[0330] [式中、 IT及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(34j)で表される化合物を脱ァセタール化することによ つて製造することができる(ェ禾¾1 5)。
[0331] 反応はアセトン溶媒中、パラトルエンスルホン酸一水和物、ピリジニゥムパラトルエン スルホネートなどの酸触媒を用い、常温〜加熱還流下に作用させるか又は、塩化水 素を含有したメタノール、エタノール、酢酸ェチル又は、ジェチルエーテルなどを用
V、o°c〜常温下にて反応させて行うことができる。
[0332] 合成経路 Jで一般式( )
[0333] [化 94]
[0334] [式中、 IT及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(7j)で表される化合物を酸化することによって製造する ことができる(ェ禾¾1 6)。
[0335] 酸化反応は、一般に用いられるアルデヒド類のカルボン酸類への酸化的手法を用 いること力 Sでき、例えば、工程 A— 6と同様に行うことができる。
[0336] 合成経路 Jで一般式(3¾)
[0337] [化 95]
[0338] [式中、 IT、 R4及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式( )で表される化合物と、一般式(10)
で表される化合物を縮合させることによって製造することができる(ェ禾¾1-7)。
[0339] 縮合反応は、一般に用いられるカルボン酸類とァミン類の縮合反応によるアミド類 の合成反応を用いることができ、例えば、工程 A— 7と同様に行うことができる。
[0340] 合成経路 Jで一般式(lj 1)
[0341] [化 96]
[0342] [式中、 R2及び R4は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(3 )で表される化合物を一般に用いられるアルコー ノレ類の保護基の脱保護反応に付すことによって製造することができる(ェ禾¾ 8)。
[0343] 保護基の脱保護反応は、工程 B— 5と同様に行うことができる。
[0344] 合成経路 Jで一般式(lj 2)
[0345] [化 97]
[0346] [式中、 R及び Rは前述の通り]
2 4
で表される化合物は、一般式(lj 1)で表される化合物を酸化することによって製造 することができる(ェ禾¾1 9)。
[0347] 酸化反応は、一般に用いられるアルコール類のアルデヒド類又はケトン類への酸化 的手法を用いることができ、例えば、工程 A— 5と同様に行うことができる。
合成経路 Jで一般式(lj 3)
[0348] [化 98]
[0349] [式中、 R、R及び R は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(lj 2)で表される化合物に、一般式(17a)で表され る化合物を反応させることによって製造することができる(ェ禾¾1 10)。
[0350] 反応は THF、 CPME、エーテル、 1 , 4 ジォキサンなどを反応溶媒として用い、反 応温度としては 78°C〜常温下に行うことができる。
合成経路 Jで一般式(lj 4)
[0351] [化 99]
[0352] [式中、 R2、R4及び R7aは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(lj 3)で表される化合物を酸化することによって製造 することができる(ェ禾¾1 11)。
[0353] 酸化反応は、一般に用いられるアルコール類のアルデヒド類又はケトン類への酸化 的手法を用いることができ、例えば、工程 A— 5と同様に行うことができる。
[0354] 合成経路 Aで一般式(6)で表される化合物のうち R1が炭素数 1〜6のアルコキシメ チル基の化合物、即ち一般式(6k)
[0355] [化 100]
[0356] [式中、 R2及び R5は前述の通り]
で表される化合物は、下記合成経路 Kによって合成することもできる。
[0357] <合成経路 K〉
[0359] 合成経路 Kで一般式(37k)
[0360] [化 102]
[0361] [式中、 IT及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(26h)で表される化合物をホルミル化することによって 製造することができる(工程 K-1)。
[0362] 反応は、ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビストリメチルシリル アミドなどの塩基を、 THFや CPMEなどの溶媒中、 78°C〜0°Cで反応させた後、 ギ酸ェチル又は DMFを 78°C〜常温で作用させて行うことができる。
[0363] 合成経路 Kで一般式(38k)
[0364] [化 103]
[0365] [式中、 R
2及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(37k)で表される化合物を還元することによって製造 することができる(工程 K-2)。
[0366] 還元反応は、ェ禾¾1 3と同様に行うことができる。
[0367] 合成経路 Κで一般式(39k)
[0368] [化 104]
[0369] [式中、 IT、 R5及び Proは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(38k)で表される化合物と一般式(25)
で表される化合物を塩基存在下作用させることによって製造することができる(工程 K 3)。
[0370] 反応は、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水 酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸銀、酸化銀などを塩基とし、トルエン 、 THF、 CPME、ァセトニトリノレ、 DMF、 DMSOなどを溶媒として 0°C〜; 100°Cで行 うこと力 Sでさる。
[0371] 合成経路 Kで一般式(6k)
[0372] [化 105]
[0373] [式中、 R2及び R5は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(39k)で表される化合物を一般に用いられるアルコー ノレ類の保護基の脱保護反応に付すことによって製造することができる(工程 K 4)。
保護基の脱保護反応は、工程 B— 5と同様に行うことができる。
[0374] 一般式(1)で表される化合物のうち、 R3がハロゲン原子である化合物、即ち一般式
(11)
[0375] [化 106]
[0376] [式中、 Uはハロゲン原子を示し、
R
2及び R
4は前述の通り]
で表される化合物は、例えば以下に示す合成経路 Lにより製造することができる。
[0377] <合成経路 L >
[0378] [化 107]
[0379] 合成経路 Lで一般式(81)
[0380] [化 108]
[0381] [式中、
R
2及び Uは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(7)で表される化合物を酸化、並びにハロ' とによって製造すること力 Sできる(工程 L— 1)
[0382] 反応は、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、さらし粉、塩素、 N
ク酸イミド、臭素、 N—ブロモコハク酸イミド、ヨウ素又は、 N—ョードコハク酸イミドなど を用いて 0°C〜; 100°Cにて行うことができる。
[0383] 合成経路しで 般式(11)
[0384] [化 109]
[0385] [式中、
R
2、 R
4及び Uは前述の通り]
で表される化合物は、一般式(81)で表される化合物と、一般式(10)で表される化合 物を縮合させることによって製造することができる(工程 L-2)。
[0386] 縮合反応は、一般に用いられるカルボン酸類とァミン類の縮合反応によるアミド類 の合成反応を用いることができ、例えば、工程 A— 7と同様に行うことができる。
[0387] 一般式(1)で表される化合物のうち、 R3が水酸基である化合物、即ち一般式(lm)
[0388] [化 110]
[0389] [式中、
R
2及び R
4は前述の通り]
で表される化合物は、例えば以下に示す合成経路 Mにより製造することができる。
[0390] <合成経路 M〉
[0391] [化 111]
[0392] 合成経路 Mで 般式(lm)
[0393] [化 112]
[0394] [式中、
R
2及び R
4は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(la)で表される化合物から製造することができる(工程 M— 1)。
[0395] 反応は、過酸化水素、 m—クロ口過安息香酸、過酢酸、過マレイン酸、マグネシウム モノパーォキシフタレート、過ホウ酸ナトリウムなどを、水、酢酸、塩化メチレン、クロ口 ホノレム、 1 , 2—ジクロロェタンなどの溶媒中で、反応温度 0°C〜150°Cで行うことがで きる。
[0396] 一般式(la)で表される化合物のうち、 R4がハロゲン原子により置換されてもよいピ リジル基の N—ォキシドである化合物、即ち一般式(lo)
[0397] [化 113]
[0398] [式中、 RiU、 R"及び はそれぞれ独立して水素原子又は、ハロゲン原子を示し、 R 1及び R2は前述の通り]
で表される化合物は、例えば以下に示す合成経路 Oにより製造することもできる。
[0399] <合成経路 0〉
[0401] 合成経路 Oで一般式(lo)
[0402] [化 115]
[0403] [式中、
R
2、 R
10, R
11及び R
12は前述の通り]
で表される化合物は、一般式(1 o)
[0404] [化 116]
[0405] で表される化合物から製造することができる(工程 O 1)。
[0406] 反応は、過酸化水素、 m クロ口過安息香酸、過酢酸、過マレイン酸、マグネシウム モノパーォキシフタレート、過ホウ酸ナトリウムなどを、水、酢酸、塩化メチレン、クロ口 ホノレム、 1 , 2 ジクロロェタンなどの溶媒中で、反応温度 0°C〜150°Cで行うことがで きる。
実施例
次に本発明を具体例によって説明するが、これらの例によって本発明が限定される ものではない。
[0407] <実施例 1〉
5 ヒドロキシメチノレ 2 メトキシピリジン
[0408] [化 117]
[0409] 水素化リチウムアルミニウム(11.4 g)の THF (600 mL)懸濁液に、 0°Cにて 6—メトキ シニコチン酸メチルエステル(50.0 g)の THF (300 mL)溶液を加えて、 0°Cで 1時間攪 拌した。反応液に 10%水酸化ナトリウム水溶液(25.0 mL)を加えた後、無水硫酸ナトリ ゥムを加えて乾燥し、セライトを用いて不溶物を濾去した。濾液の溶媒を減圧留去し 、 目的化合物 (41.1 g)を無色油状物として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDCl ) : δ 1.75 (1H, brs), 3.94 (3Η, s), 4.62 (2Η, s), 6.75 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 7.62 (1H, dd, J = 2.4, 8.0 Hz), 8.12 (1H, d, J = 2.4 Hz).
[0410] <実施例 2〉
1—ァミノ一 5 ヒドロキシメチル一 2 メトキシピリジニゥム 2, 4, 6 トリメチルベン ゼンスノレホネート
[0411] [化 118]
O メシチルスルホニルァセトヒドロキサム酸ェチル(87.8 g)を 1,4-ジォキサン (70 mL)に溶解し、氷冷下にて 70%過塩素酸水溶液(31.0 mL)を加え攪拌した。氷水を 加え析出した固体を濾取してジクロロメタンに溶解し、そのジクロロメタン層を無水硫 酸マグネシウムで乾燥後、実施例 1の化合物 (35.7 g)のジクロロメタン溶液(20 mL)
に滴下し、常温で 1時間攪拌した。反応液の溶媒を減圧下に留去し、析出した固体を 濾取し、ジェチルエーテルで洗浄して、 目的化合物 (58.7 g)を白色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 2.17 (3H, s), 2.49 (6Η, s), 4.24 (3Η, s), 4.57 (2Η
, s), 6.74 (2H, s), 7.70 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.71 (2H, brs), 8.16 (1H, dd, J = 1.4, 9. 2 Hz), 8.46 (1H, d, J = 1.4 Hz).
[0413] <実施例 3〉
2—ェチルー 4ーヒドロキシメチルー 7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー3—カル ボン酸 ェチルエステル
[0414] [化 119]
[0415] 実施例 2の化合物 (66.2 g)を DMF(300 mL)に溶解し、 2—ペンチン酸ェチル (16.4 mL)及び炭酸カリウム (51.4 g)を加え、常温で 23時間攪拌した。セライトを用いて不溶 物を濾去後、濾液を水で希釈し、酢酸ェチルにて抽出後、抽出層を水、飽和食塩水 の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲ ルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 1: 1→酢酸ェチル)にて精製する ことで目的化合物 (6.70 g)を白色固体として得た。
MS (EI+): 278 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.34 (3H, t, J = 8.0 Hz), 1.44 (3H, t, J = 6.7 Hz), 3.
12 (2H, q, J = 8.0 Hz), 4.16 (3H, s), 4.41 (2H, q, J = 6.7 Hz), 4.81 (2H, d, J = 7.3
Hz), 4.94 (1H, t, J = 7.3 Hz), 6.22 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.30 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0416] <実施例 4〉
2—ェチルー 4ーヒドロキシメチルー 7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー3—カル ボン酸
[0418] 実施例 3の化合物 (6.22 g)をエタノール (150 mL)に溶解し、 10%水酸化カリウム水 溶液 (37 mL)を加え、 2時間加熱還流した。溶媒を減圧下に留去した後、残渣を水に 溶解し、エーテルで洗浄した。水層に濃塩酸を加えて、液性を酸性にした後、酢酸ェ チルで抽出し、抽出層を、水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥 した。溶媒を減圧下に留去し、 目的化合物 (4.58 g)を灰色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.37 (3H, t, J = 7.4 Hz), 3.19 (2H, q, J = 7.4 Hz), 4
.18 (3H, s), 4.88 (2H, s), 6.29 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.38 (1H, d, J = 7.9 Hz).
[0419] <実施例 5〉
2—ェチル - 4—ヒドロキシメチル 7 メトキシピラゾ口 [1 , 5 - a]ピリジン
[0420] [化 121]
実施例 4の化合物 (4.10 g)をブロモベンゼン (150 mL)に懸濁し、 5時間加熱還流した 溶媒を減圧下に留去した後、
酢酸ェチル= 1 : 2→1 : 4)にて精製することで目的化合物 (2.49 g)を白色固体として 得た。
MS (EI+): 206 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.36 (3H, t, J = 8.0 Hz), 1.65 (1H, brs), 2.92 (2H, q
, J = 8.0 Hz), 4.13 (3H, s), 4.81 (2H, s), 5.99 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.43 (1H, s), 7.08 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0422] <実施例 6〉
2—ェチル - 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン一 4 カルボアルデヒド
[0423] [化 122]
[0424] 実施例 5の化合物 (2.50 g)をジクロロメタン (60 mL)に溶解し、活性二酸化マンガン (1 0.5 g)を加え、常温で 24時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液の溶 媒を減圧留去し、 目的化合物 (2.28 g)を灰色固体として得た。
MS (EI+): 204 [M+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.38 (3H, t, J = 8.0 Hz), 2.95 (2H, q, J = 8.0 Hz), 4
.26 (3H, s), 6.20 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.18 (1H, s), 7.71 (1H, d, J = 7.3 Hz), 9.93 (1 H, s).
[0425] <実施例 7〉
2—ェチルー 7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー4一力ルボン酸 ェチルエステ ノレ
[0426] [化 123]
[0427] 実施例 6の化合物 (1.02 g)を水 (100 mL)に懸濁し、過マンガン酸カリウム (3.16 g)を 加え、常温で 21時間攪拌した。 10%水酸化ナトリウム水溶液を加えて液性をアルカリ 性にした後、セライトを用いて不溶物を濾去し、濾液をエーテルで洗浄した。水層を 1 0%塩酸で酸性にした後、酢酸ェチルにて抽出し、抽出層を、水、飽和食塩水の順 で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣 (154 mg)を DM F(7.0 mUに溶解し、ヨウ化工チル (0.0844 mU及び炭酸カリウム (145 mg)を加え、常 温で 1.5時間攪拌した。反応液を水で希釈後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を、水、 飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 1 : 1)にて精製し、 目 的化合物 (55.6 mg)を白色固体として得た。
MS (EI+): 248 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.38 (3H, t, J = 8.6 Hz), 1.45 (3H, t, J = 6.7 Hz), 2
.93 (2H, q, J = 8.6 Hz), 4.21 (3H, s), 4.42 (2H, q, J = 6.7 Hz), 6.10 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.94 (1H, s), 8.01 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0428] <実施例 8〉
2ーェチノレ 7ーメトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン 4一力ノレボン酸
[0429] [化 124]
[0430] 実施例 7の化合物 (286 mg)をメタノール (3.0 mL)に溶解し、 10%水酸化カリウム水溶 液 (2.0 mL)を加え、常温で 17時間攪拌した。反応液をエーテルで洗浄し、水層を 10 %塩酸で反応液を酸性にした後に、酢酸ェチルにて抽出した。抽出層を、水、飽和 食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して目的化合 物 (121 mg)を無色粉末として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.39 (3H, t, J = 7.3 Hz), 2.85 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.
24 (3H, s), 6.15 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.01 (1H, s), 8.12 (1H, d, J = 7.9 Hz).
[0431] <実施例 9〉
2 ェチルー 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー4一力ルボン酸 (3, 5 ジクロ 口ピリジン 4 ィル)アミド
[0432] [化 125]
[0433] アルゴン雰囲気下、実施例 8の化合物 (100 mg)をジクロロメタン (10 mL)に溶解し、 ジイソプロピルェチルァミン (0.158 mL)及び 0—べンゾトリァゾールー 1ーィルー N,N, Ν ' ,Ν 'ーテトラメチルゥロニゥムテトラフルォロボレート(TBTU) (161 mg)を加え、常温 で 1.5時間攪拌した。反応液を水で希釈後、酢酸ェチルで抽出した。抽出層を水、飽 和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した (残渣 A )。
アルゴン雰囲気下、 4 アミノー 3, 5 ジクロロピリジン (740 mg)をトルエン (30 mUに 溶解し、 0。Cにてナトリウムビス(2 メトキシエトキシ)アルミナムヒドリド (65%トルエン 溶液、 0.630 mL)を滴下し、 100°Cで 1.5時間攪拌した。反応液を 0°Cに冷却後、先に 得られた残渣 Aのジクロロメタン (5.0 mL)溶液を滴下後、再び 100°Cにて 3時間加熱攪 拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液を水で希釈し、酢酸ェチルにて抽出 後、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を 減圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 1 : 2 →1 : 4)にて精製することで目的化合物 (28.4 mg)を白色固体として得た。
MS (EI+): 364 [M+]
HRMS (EI+): 364.0480 (-1.4 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.38 (3H, t, J = 8.0 Hz), 2.95 (2H, q, J = 8.0 Hz), 4
.25 (3H, s), 6.18 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.88 (1H, s), 7.70 (1H, brs), 7.87 (1H, d, J = 8 .0 Hz), 8.59 (2H, s).
[0434] <実施例 10〉
2 ェチル 7 メトキシピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 4 ニトロフエ ニノレエステノレ
[0435] [化 126]
[0436] アルゴン雰囲気下、実施例 8の化合物 (300 mg)をジクロロメタン (14 mL)に溶解し、 4 -ニトロフエノール (233 mg)、 N- (3—ジメチルァミノプロピル)一 N, 一ェチルカルボ ジイミド塩酸塩 (396 mg)および触媒量のジメチルァミノピリジンを加え、常温で 2時間 攪拌した。反応液を水で希釈後、ジクロロメタンで抽出した。抽出層を飽和炭酸水素 ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒 を減圧留去し、 目的物 (442 mg)を得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.38 (3H, t, J = 7.4 Hz), 2.95 (2H, q, J = 7.4 Hz), 4
.27 (3H, s), 6.20 (1H, d, J = 8.6 Hz), 6.99 (1H, s), 7.44-7.47 (2H, m), 8.23 (1H, d,
J = 8.6 Hz), 8.33-8.37 (2H, m).
[0437] <実施例 11〉
2—ェチルー 7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー4一力ルボン酸 (3, 5—ジクロ 口一 1—ォキシピリジン一 4—ィル)アミド
[0438] [化 127]
[0439] アルゴン雰囲気下、 4-ァミノ- 3,5-ジクロロピリジン- N-ォキシド(346 mg)を DMF(19 mL)に溶解し、氷冷下にて 60%水素化ナトリウム (97.0 mg)を加え、常温で 30分間攪拌 した。この反応液に氷冷下、実施例 10の化合物 (440 mg)の DMF溶液 (15 mL)を加え
、常温で 45分攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニゥム水溶液を加え、クロ口ホルム :メタノール = 9 : 1で抽出し、抽出層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾 燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸ェチル:メタノ ール = 6 : 1)にて精製し、 目的物 (286 mg)を白色固体として得た。
元素分析 (%): C H C1 N 0 - 1/2
H Oとして
C H N
計算直 49.25 3.87 14.36
実測値 49.17 3.67 14.26
MS (FAB+): 381 [M+H+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.38 (3H, t, J = 8.0 Hz), 2.95 (2H, q, J = 8.0 Hz), 4
.25 (3H, s), 6.18 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.84 (1H, s), 7.57 (1H, brs), 7.85 (1H, d, J = 8
.0 Hz), 8.28 (2H, s).
[0440] <実施例 12〉
4 ヒドロキシメチル一 7 メトキシ一 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン 3—力ルボン酸 ェチルエステル
[0441] [化 128]
[0442] 実施例 2の化合物と 4, 4, 4 トリフルオロー 2 ブチン酸ェチルエステルから、実 施例 3と同様にして、 目的化合物(収率 30%)を黄色粉末として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ) : δ 1.42 (3Η, t, J = 7.0 Hz), 4.20 (3H, s), 4.43 (2H, q
J = 7.0 Hz), 4.62 (1H, t, J = 7.6 Hz), 4.83 (2H, d, J = 7.6 Hz), 6.36(1H, d, J = 7.6 Hz), 7.44 (1H, d, J = 7.6 Hz).
[0443] <実施例 13〉
4—ヒドロキシメチル一 7—メトキシ一 2—ト 口 [1 , 5— a]ピリジン
[0444] [化 129]
[0445] 実施例 12の化合物を用いて、実施例 4および実施例 5と同様の方法により、 目的化 合物(収率 73%)を白色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ) : δ 1.56 (1Η, brs), 4.18 (3Η, s),
4.87 (2Η, d, J = 0.9 Hz), 6.22 (1H, d, J = 7.6 Hz), 6.92 (1H, s), 7.24-7.27
(1H, m).
[0446] <実施例 14〉
7—メトキシ一 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボアルデヒド [0447]
[0448] 実施例 13の化合物を用いて、実施例 6と同様の方法により、 目的化合物(収率 99 %)を白色固体として得た。
LRMS (ΕΓ): 244 [Μ+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.31 (3H, s), 6.43 (1H, d, J =
7.9 Hz), 7.64 (1H, s), 7.87 (1H, d, J = 7.9Hz), 9.98 (1H, s).
[0449] <実施例 15〉
7—メトキシ一 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸
[0451] 実施例 14の化合物 (1.23 g )を t_ブタノール (36 mL)、水 (12 mL)に溶解し、リン酸二 水素ナトリウム二水和物 (787 mg)、 2—メチノレ一 2—ブテン (2.4
mL)、および亜塩素酸ナトリウム (2.00 g)を加え、常温にて 5時間攪拌した。反応液に 1 0%水酸化ナトリウム水溶液を加え、液性をアルカリ性にした後、エーテルで洗浄した。 水層に 10%塩酸を加え、析出晶をろ取し、水で洗浄することで目的化合物 (885 mg)を白色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.29 (3H, s), 6.37 (1Η, d, J =
3
8.0 Hz), 7.49 (1H, s),8.25 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0452] <実施例 16〉
7—メトキシ一 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸 (3,
5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0453] [化 132]
[0454] 実施例 15の化合物 (500 mg)を用いて実施例 9と同様にして目的化合物 (547 mg)を 白色固体として得た。
元素分析 (%): C H N 0として
15 18 4
C H N
計算ィ直 44.47 2.24 13.83
実測ィ直 44.46 2.45 13.47
MS (EI+): 404 [M+]
HRMS (EI+): 404.0050 (-0.5 mmu)
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.30 (3H, s), 6.39 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.41 (1H, s)
7.65 (1H, brs), 7.97 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.61 (2H, s).
[0455] <実施例 17〉
7 メトキシ一 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3
5—ジクロロー 1 ォキシピリジン 4 ィノレ)アミド
[0456] [化 133]
[0457] アルゴンガス雰囲気下にて、実施例 15の化合物(50.0 mg)をジクロロメタン(2.50 m L)に溶解し、 4-ニトロフエノール(33.0 mg)、 N— (3—ジメチルァミノプロピル) N, ェチルカルポジイミド塩酸塩(55.0 mg)、および触媒量の 4ージメチルァミノピリジン を加え、常温にて 2時間攪拌した。反応液に水を加え、ジクロロメタンで抽出後、有機 層を水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、 4-ニトロフエニルエステル(80.0 mg)を黄色粉末として得た。
[0458] 4-ァミノ- 3,5-ジクロロピリジン- N-ォキシド(51.6 mg)を DMF (2.00 mUに溶解し、 氷冷下にて 60%水素化ナトリウム(23.1 mg)を加え、常温にて 30分間攪拌した。反応 液に、先に得られた 4-ニトロフエニルエステルの DMF
(3.00 mL)溶液を氷冷下にて滴下し、常温にて 3時間攪拌した。反応液に飽和塩化ナ トリウム水溶液を加え、酢酸ェチルで 2回抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄 し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロ マトグラフィー(酢酸ェチル:メタノール = 10: 1)にて精製し、 目的物(51.5 mg)を無色 粉末として得た。
HRMS (EI+): 420.0025 (+2. 1 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.30 (3H, s), 6.38 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.39 (1H, s)
3
7.66 (1H, brs), 7.96 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.28 (2H, s).
[0459] <実施例 18〉
7—メトキシ一 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸 (2 ,
4 , 6—トリクロ口フエ二ノレ)アミド
[0460] [化 134]
[0461] アルゴン雰囲気下、実施例 15の化合物 (100 mg)をジクロロメタン (10 mL)に溶解し、 ジイソプロピルェチルァミン (0.133 mU及び TBTU(136 mg)を加え、常温で 2.5時間攪 拌した。反応液を水で希釈後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順 で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した (残渣 A)。
[0462] アルゴン雰囲気下、 2,4,6-トリクロロア二リン (754 mg)をトルエン (20 mL)に溶解し、 0 °Cにて Red_Al(530 mL)を滴下し、 100°Cで 1時間攪拌した。その後、 0°Cにて先に得ら れた残渣 Aのジクロロメタン (5.0 mL)溶液を滴下後、再び 100°Cにて 30分加熱攪拌し た。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液に水を加えて酢酸ェチルで抽出し、抽出 層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留 去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 2 : 1)で精 製し、 目的物 (110 mg)を白色固体として得た。
元素分析 (%): C H C1 F N 0として
16 10 2 3 3
C H N
計算値 43.81 2.07 9.58
実測値 43.55 2.16 9.06
MS (EI+): 437 [M+]
HRMS (EI+): 436.9689 (-2.3 mmu)
:H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 4.29 (3H, s), 6.37 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.40 (1H, s).
7.44 (1H, brs), 7.48 (2H, s), 7.93 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0463] <実施例 19〉
2 -シクロプロピル 4—ヒドロキシメチル 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン 3 一力ルボン酸 ベンジルエステル
[0464] [化 135]
[0465] 実施例 2の化合物(21.3 g)とシクロプロピルプロピン酸べンジルエステル(8.01 g)か ら、実施例 3と同様にして、 目的化合物(5.07 g)を白色固体として得た。
MS (EI+): 352 [Μ+]
'H-NMR (400 MHz, CDCl ) : δ 0.82 (2H, m), 1.06—1.10 (2H, m), 2.49—2.56 (1H, m
), 4.11 (3H, s), 4.81 (2H, s), 5.42 (2H, s), 6.19 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.29 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.33-7.41 (3H, m), 7.45-7.49 (2H, m).
[0466] <実施例 20〉
2 -シクロプロピル 4—ヒドロキシメチル 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン 3 一力ノレボン酸
[0467] [化 136]
[0468] 実施例 19の化合物(4.63 g)をエタノール (70 mL)に溶解し、常温にて水酸化力リウ
ム (2.82 g)と水 (30 mL)を加え、加熱還流下にて 2.5時間攪拌した。反応液の溶媒を 減圧留去し、水 (100 mL)で希釈し、濃塩酸 (6.0 mL)を加えた。析出した固体を濾取し 、 目的化合物 (3.32 g)を白色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 1.05—1.11 (2H, m), 1.14-1.18 (2Η, m), 2.70—2.76 (1
Η, m), 4.13 (3Η, s), 4.86 (2Η, s), 6.25 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 7.35 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0469] <実施例 21〉
2 -シクロプロピル 4—ヒドロキシメチル 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン
[0470] [化 137]
[0471] 実施例 20の化合物(3.32 g)を o_ジクロロベンゼン(130 mL)に懸濁し、 150°Cで 22 時間攪拌した。反応液の溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (へ キサン:酢酸ェチル= 1 : 3→1 : 4)にて精製し、 目的化合物 (2.05 g)を白色固体として 得た。
'H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 0.85-0.90 (2H, m), 1.01—1.06 (2Η, m), 2.17-2.25 (1
H,m), 4.12 (3H, s), 4.77 (2H, s), 5.96 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.19 (1H, s), 7.05 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0472] <実施例 22〉
2 -シクロプロピル 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン一 4 カルボアルデヒド [0473] [化 138]
実施例 21の化合物(2.04 g)をクロ口ホルム(94 mL)に溶解し、常温にて活性二酸 化マンガン (5.42 g)を加え、 50°Cで 5時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去
後、濾液の溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー (へキサン:酢酸 ェチル = 1: 3)にて精製し、 目的化合物 (1.94 g)を黄色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 0.91-0.95 (2H, m), 1.06—1.11 (2Η, m), 2.21-2.27 (1
Η, m), 4.25 (3Η, s), 6.18 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 6.92 (1H, s), 7.69 (1H, d, J = 8.0 Hz )
, 9.89 (1H, s).
[0475] <実施例 23〉
2 -シクロプロピル 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン一 4 カルボン酸
[0476] [化 139]
[0477] 実施例 22の化合物 (1.83 g)に硝酸銀 (3.60 g)と水酸化ナトリウム (1.75 g)の懸濁水 (8
5 mL)を加え、常温にて 73時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液を ジェチルエーテルにて洗净した。水層に希塩酸を加えて液性を酸性とし、酢酸ェチ ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し た。溶媒を減圧留去して目的化合物 (1.06 g)を白色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 0.92—0.96 (2H, m), 1.06—1.11 (2Η, m), 2.22-2.29 (1
Η, m), 4.23 (3Η, s), 6.13 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 7.27 (1H, s), 8.10 (1H, d, J = 8.0 Hz )
[0478] <実施例 24〉
2 シクロプロピル一 7 メトキシピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5 ージクロ口ピリジンー4 ィル)アミド
[0479] [化 140]
アルゴン雰囲気下、実施例 23の化合物 (350 mg)をジクロロメタン (10 mL)に溶解し、 ジイソプロピルェチルァミン (0.517 mL)と TBTU(529 mg)を加え、常温で 2時間攪拌し た。反応液を水で希釈後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を飽和食塩水で洗浄し、無 水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去した (残渣 A)。アルゴン雰囲気下、 4-ァミノ- 3,5 -ジクロ口ピリジン (2.51 g)をトルエン (50 mL)に溶解し、氷冷下にてナトリウムビス(2— メトキシエトキシ)アルミナムヒドリド (65%トルエン溶液、 2.1 ml)を滴下し、 100°Cで 1.5 時間攪拌した。この反応液に氷冷下、先に得られた残渣 Aのジクロロメタン (5 mL)溶 液を滴下後、 100°Cにて 1時間攪拌した。氷冷下、 10%水酸化ナトリウム水溶液を加 えて液性を塩基性にし、セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液を酢酸ェチル、およ びジクロロメタンで抽出した。有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナト リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸ェチ ノレ→酢酸ェチル:メタノール = 20 : 1)、及び NHシリカゲルクロマトグラフィー (へキサン: 酢酸ェチル= 1 : 1→1 : 5)にて精製し、 目的化合物 (247 mg)を白色固体として得た。 元素分析 (%): C H C1 N 0 - 1/2
17 14 2 4 2
H 0として C H N
計算値 52.87 3.91 14.51
実測値 52.86 3.59 14.37
MS (EI+): 376 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 0.90-0.94 (2H, m), 1.05—1.10 (2H, m), 2.20—2.27 (1
3
H, m), 4.24 (3H, s), 6.15 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.65 (1H, s), 7.69 ( 1H, brs), 7.84 (1
H, d, J = 8.0 Hz ), 8.58 (2H, s).
[0481] <実施例 25〉
2 シクロプロピル一 7 メトキシピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5 ージクロロー 1 ォキシピリジン 4 ィノレ)アミド
[0482] [化 141]
[0483] 実施例 23の化合物(200 mg)を用い、実施例 17と同様にして、 目的物(174 mg)を 無色粉末として得た。
HRMS (EI+): 392.0426 (-1.7 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 0.92—0.94 (2Η, m), 1.08—1.10 (2Η, m), 2.22-2.26 (1
Η, m), 4.24 (3Η, s), 6.15 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 6.63 (1H, s), 7.71 (1H, brs), 7.84 (1H
, d, J = 8.0 Hz), 8.28 (2H, s).
[0484] <実施例 26〉
4ーヒドロキシメチノレ 2 イソプロピノレー 7 メトキシピラゾ口 [ 1 , 5 a]ピリジン 3— カルボン酸 ベンジルエステル
[0485] [化 142]
実施例 2の化合物(16.3 g)を DMF(224 mL)に溶解し、 4ーメチルー 2 ペンチン酸 ベンジルエステル (6.21 g)及び炭酸カリウム (12.7 g)を加え、常温で 8時間攪拌した。 反応液に水を加え、酢酸ェチルにて抽出後、抽出層を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー( へキサン:酢酸ェチル = 1 : 1→1: 2)にて精製し、 目的物 (6.10 g)を白色固体として得 た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.34 (6H, d, J = 6.7 Hz), 3.65—3.73 (1H, m), 4.14 (
3
3H, s), 4.72 (1H, brs), 4.80 (2H, s), 5.40 (2H, s), 6.20 (1H, d, J = 7.3 Hz ), 7.30 (1
H, d, J = 7.3 Hz ), 7.34-7.42 (3H, m), 7.46-7.49 (2H, m).
[0487] <実施例 27〉
4ーヒドロキシメチノレ 2 イソプロピノレー 7 メトキシピラゾ口 [ 1 , 5 a]ピリジン 3— 力ノレボン酸
[0488] [化 143]
[0489] 実施例 26の化合物(6.10 g)をエタノール (91 mL)に溶解し、常温にて水酸化力リウ ム(3.37 g)と水 (39 mL)を加え、加熱還流下にて 4時間攪拌した。反応液の溶媒を減 圧留去し、水 (100 mL)で希釈し、濃塩酸 (5.0 mL)を加えた。析出した固体を濾取し、 目的化合物(4.45 g)を白色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.44 (6H, d, J = 6.7 Hz), 3.84—3.95 (1H, m), 4.16 (
3
3H, s), 4.90 (2H, s), 6.27 (1H, d, J = 8.0 Hz ), 7.38 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0490] <実施例 28〉
4ーヒドロキシメチノレ 2 イソプロピノレー 7 メトキシピラゾ口 [ 1 , 5 a]ピリジン
[0491] [化 144]
実施例 27の化合物(4.45 g)を 0-ジクロロベンゼンに懸濁し、 150°Cで 15時間攪拌し
た。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチ ノレ = 1 : 4→酢酸ェチル)にて精製し、 目的化合物 (3.21 g)を淡赤色固体として得た。 :H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.38 (6H, d, J = 7.3 Hz), 3.23—3.32 (1H, m), 4.12 (
3H, s), 4.81 (2H, s), 5.98 (1H, d, J = 8.0 Hz ), 6.43 (1H, s), 7.07 (1H, d, J = 8.0 Hz )·
[0493] <実施例 29〉
2 イソプロピル一 7 -メトキシ一ピラゾ口 [1 , 5 - a]ピリジン 4 カルボアルデヒド [0494] [化 145]
[0495] 実施例 28の化合物(1.00 g)をクロ口ホルム (45 mL)に溶解し、常温にて活性二酸化 マンガン (2.63 g)を加え、 50°Cで 3時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、 濾液の溶媒を減圧留去し、 目的物 (938 mg)を黄色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.40 (6H, d, J = 7.3 Hz), 3.21—3.36 (1H, m), 4.26 (
3H, s), 6.20 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.18 (1H, s ), 7.71 (1H, d, J = 8.0 Hz), 9.92 (1H, s )·
[0496] <実施例 30〉
2 -イソプロピル 7 メトキシピラゾロ [1, 5 - a]ピリジン 4—カルボン酸
[0497] [化 146]
実施例 29の化合物(938 mg)に硝酸銀 (1.82 g)と水酸化ナトリウム (859 mg)の懸濁水 (43 mL)を加え、常温にて 2時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液を ジェチルエーテルにて洗净した。水層に希塩酸を加えて液性を酸性とし、酢酸ェチ
ルおよびクロ口ホルム:メタノール = 9 : 1で抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄し、 無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して目的物 (887 mg)を白色固体とし て得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.41 (6H, d, J = 7.3 Hz), 3.30—3.37 (1H, m), 4.25 (
3H, s), 6.17 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.02 (1H, s ), 8.13 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0499] <実施例 31〉
2 イソプロピル一 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 4 ニトロ フエニノレエステノレ
[0500] [化 147]
[0501] アルゴン雰囲気下、実施例 30の化合物 (769 mg)をジクロロメタン (37 mL)に溶解し、 4-ニトロフエノール (646 mg)、 N— (3 ジメチルァミノプロピル) N,一ェチルカルボ ジイミド塩酸塩 (1.09 g)および触媒量のジメチルァミノピリジンを加え、常温で 1.5時間 攪拌した。反応液を水で希釈後、ジクロロメタンで抽出し、抽出層を飽和炭酸水素ナ トリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を 減圧留去し、 目的物 (1.27 g)を黄色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.40 (6H, d, J = 6.7 Hz), 3.27—3.34 (1H, m), 4.27 (
3H, s), 6.20 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.99 (1H, s ), 7.43-7.47 (2H, m), 8.22 (1H, d, J =
8.0 Hz), 8.33-8.37 (2H, m).
[0502] <実施例 32〉
2 イソプロピル一 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5— ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0503] [化 148]
[0504] アルゴン雰囲気下、 4-ァミノ- 3,5-ジクロロピリジン(460 mg)を DMF(19 mL)に溶解 し、氷冷下にて 60%水素化ナトリウム (150 mg)を加え、常温で 30分間攪拌した。この反 応液に氷冷下、実施例 31の化合物 (635 mg)の DMF溶液 (19 mL)を加え、常温で 15 時間攪拌した。反応液に氷冷下、飽和塩化アンモユウム水溶液を加え、酢酸ェチル 及びクロ口ホルム:メタノール = 9 : 1で抽出し、抽出層を飽和食塩水で洗浄し、無水 硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー( 酢酸ェチル→酢酸ェチル:メタノール = 20 : 1)にて精製し、 目的物 (345 mg)を白色固 体として得た。
元素分析 (%): C H C1 N 0として
17 16 2 4 2
C H N
計算値 53.84 4.25 14.77
実測値 53.92 4.26 14.69
MS (EI+): 378 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.39 (6H, d, J = 6.7 Hz), 3.25—3.35 (1H, m), 4.24 (
3
3H, s), 6.16 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.90 (1H, s ), 7.76 (1H, s), 7.86 (1H, d, J = 8.0 Hz
), 8.58 (2H, s).
[0505] <実施例 33〉
2—イソプロピル一 7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸 (3, 5— ジクロロ一 1—ォキシピリジン一 4—ィル)アミド
[0506] [化 149]
[0507] アルゴン雰囲気下、 4-ァミノ- 3,5-ジクロロピリジン- N-ォキシド(504 mg)を DMF(19 mL)に溶解し、氷冷下にて水素化ナトリウム (150 mg)を加え、常温で 30分間攪拌した。 この反応液に氷冷下、実施例 28の化合物 (635 mg)の DMF溶液 (15 mL)を加え、常 温で 15時間攪拌した。氷冷下、飽和塩化アンモニゥム水溶液を加え、酢酸ェチルお よびクロ口ホルム:メタノール = 9 : 1で抽出し、抽出層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫 酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (酢 酸ェチル→酢酸ェチル:メタノール = 10 : 1)にて精製し、 目的物 (285 mg)を白色固体 として得た。
MS (EI+): 394 [M+]
HRMS (EI+): 394.0602 (+0.3 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.40 (6H, d, J = 6.7 Hz), 3.31 (1H, m), 4.25 (3H, s)
, 6.12 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.86 (1H, s), 7.59 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.29 (2H, s).
[0508] <実施例 34〉
4ーヒドロキシメチルー 7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー3—力ルボン酸 ェチ ノレエステノレ
[0509] [化 150]
[0510] 実施例 2の化合物 (16.3 g)を DMF(224 mL)に溶解し、プロピオール酸ェチル(3.13
mL)及び炭酸カリウム (12.7 g)を加え、常温で 8時間攪拌した。反応液に水を加え、酢 酸ェチルにて抽出後、抽出層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し た。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 1: 1→1: 5)にて精製し、 目的物 (4.54 g)を白色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.42 (3H, t, J = 7.3 Hz), 4.18 (3H, s), 4.39 (2H, q,
3
J = 7.3 Hz), 4.86 (2H, d, J = 6.7 Hz), 5.05 (1H, t , J = 6.7 Hz), 6.28 (1H, d, J = 7.3
Hz), 7.35 (1H, d, J = 7.3 Hz), 8.51 (1H, s).
[0511] <実施例 35〉
4ーヒドロキシメチルー 7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー3—力ルボン酸
[0512] [化 151]
[0513] 実施例 34の化合物(4.54 g)をエタノール (96 mL)に溶解し、常温にて水酸化力リウ ム(3.54 g)と水 (41 mL)を加え、加熱還流下にて 1時間攪拌した。反応液の溶媒を減 圧留去し、水 (100 mL)で希釈し、濃塩酸 (8.3 mL)を加えた。析出した固体を濾取し、 目的物(3.86 g)を白色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.20 (3H, s), 4.89 (2Η, s), 6.34 (1Η, d, J = 8.0 Hz)
3
7.42 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.59 (1H, s).
[0514] <実施例 36〉
4ーヒドロキシメチルー 7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン
[0515] [化 152]
実施例 35の化合物 (3.86 g)を 0-ジクロロベンゼンに懸濁し、 150°Cで 17時間攪拌し
た。反応液の溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸ェチル→ 酢酸ェチル:メタノール = 50 : 1→30: 1)にて精製し、 目的物 (2.77 g)を白色固体として 得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.14 (3H, s), 4.84 (2Η, s), 6.05 (1Η, d, J = 8.0 Hz)
6.61 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.12 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.01 (1H, d, J = 2.4 Hz).
[0517] <実施例 37〉
7 -メトキシピラゾ口 [ 1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボアルデヒド
[0518] [化 153]
[0519] 実施例 36の化合物(1.00 g)をクロ口ホルム (56 mL)に溶解し、常温にて活性二酸化 マンガン (3.25 g)を加え、 50°Cで 3時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、 濾液の溶媒を減圧留去し、 目的物 (966 mg)を黄色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.28 (3H, s), 6.80 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 7.35 (1H, d,
J = 2.4 Hz), 7.67 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.16 (1H, d, J = 2.4 Hz), 9.96 (1H, s).
[0520] <実施例 38〉
7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸
[0521] [化 154]
実施例 37の化合物(965 mg)に硝酸銀 (2.33 g)と水酸化ナトリウム (1.10 g)の懸濁水 ( 55 mL)を加え、常温にて 1.5時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液を ジェチルエーテルにて洗净した。水層に希塩酸を加えて液性を酸性とし、酢酸ェチ ルおよびクロ口ホルム:メタノール = 9 : 1で抽出した。抽出層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、 目的物 (769 mg)を白色固体と して得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.26 (3H, s), 6.22 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 7.19 (1H, s)
8.13 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.16 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0523] <実施例 39〉
7 メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸 4—ニトロフエニルエステル [0524] [化 155]
[0525] アルゴン雰囲気下、実施例 38の化合物 (769 mg)をジクロロメタン (40 mL)に溶解し、 4-ニトロフエノール (687 mg)、 N— (3 ジメチルァミノプロピル) N,一ェチルカルボ ジイミド塩酸塩 (1.16
g)および触媒量のジメチルァミノピリジンを加え、常温で 1.5時間攪拌した。反応液を 水で希釈後、ジクロロメタンで抽出し、抽出層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和 食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、 目的化 合物 (1.08
g)を黄色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.30 (3H, s), 6.28 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 7.18 (1H, d,
J = 1.8 Hz), 7.46 (2H, dd, J = 3.6, 8.6 Hz), 8.16 (1H, d. 1.8 Hz), 8.28 (1H, d, J = 8. 0 Hz), 8.35(2H, dd, J = 3.6, 8.6 Hz).
[0526] <実施例 40〉
7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸 (3, 5—ジクロロピリジン一 4 ィル)アミド
[0528] アルゴン雰囲気下、 4-ァミノ- 3,5-ジクロロピリジン(489 mg)を DMF(10 mL)に溶解 し、氷冷下にて 60%水素化ナトリウム (160 mg)を加え、常温で 30分間攪拌した。この反 応液に氷冷下、実施例 39の化合物 (541 mg)の DMF溶液 (15 mL)を加え、常温で 15 時間攪拌した。反応液に氷冷下、飽和塩化アンモユウム水溶液を加え、酢酸ェチル 及びクロ口ホルム:メタノール = 9 : 1で抽出し、抽出層を飽和食塩水で洗浄し、無水 硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー( 酢酸ェチル→酢酸ェチル:メタノール = 10 : 1)にて精製し、 目的物 (322 mg)を白色固 体として得た。
元素分析 (%): C H C1 N 0として
C H N
計算ィ直 49.87 2.99 16.62
実測ィ直 49.70 2.94 16.98
MS (EI+): 336 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.26 (3H, s), 6.24 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.08 (1H, d,
J = 2.5 Hz), 7.80 (1H, s), 7.91 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.14 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.59 (2 H, s).
[0529] <実施例 41〉
7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸 (3, 5—ジクロロ一 1—ォキ シピリジン 4 ィル)アミド
[0530] [化 157]
[0531] アルゴン雰囲気下、 4-ァミノ- 3,5-ジクロロピリジン- N-ォキシド(537 mg, 3.00 mmol) を DMF(15 mL)に溶解し、氷冷下にて 60%水素化ナトリウム (160 mg)を加え、常温で 3 0分間攪拌した。この反応液に氷冷下、実施例 39の化合物(541 mg)の DMF溶液 (1 5 mL)を加え、常温で 15時間攪拌した。反応液に氷冷下、飽和塩化アンモニゥム水 溶液を加え、酢酸ェチルおよびクロ口ホルム:メタノール = 9 : 1で抽出し、抽出層を飽 和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリ 力ゲルクロマトグラフィー (酢酸ェチル:メタノール = 10 : 1→5: 1)にて精製し、 目的物( 53.0 mg)を白色固体として得た。
元素分析 (%): C H C1 N 0 - 1/2
14 10 2 4 3
H 0として C H N
計算ィ直 46.43 3.06 15.47
実測値 46.33 2.72 15.82
MS (EI+): 352 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4·27(3Η, s), 6.26 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 7.05 (1H, d, J
3
= 2.5 Hz), 7.61 (1H, s), 7.90 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.16 (1H, d, J = 2.5 Hz), 8.31 (2 H, s).
[0532] <実施例 42〉
1 アミノー 3—ヒドロキシメチルピリジニゥム 2, 4, 6—トリメチルベンゼンスルホネー 卜
[0534] O メシチルスルホニルァセトヒドロキサム酸ェチル(33.5 g)および 3 ヒドロキシメ チルピリジン(11.2 g)を用いて、実施例 2と同様な方法により、 目的物(38.2g)を黄色 油状物質として得た。
'H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 2.33 (3H, s), 2.50 (6Η, s), 4.69 (2Η, s), 5.86 (1
Η, brs), 6.74 (2Η, s), 7.96 (1Η, dd, J = 8.0, 6.1 Hz), 8.15 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.50 (2H, s), 8.66 (1H, d, J = 6.1Hz), 8.71 (1H, s).
[0535] <実施例 43〉
2 ェチルー 4ーヒドロキシメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー3 力ルボン酸 ェチ ノレエステノレ
[0536] [化 159]
[0537] 実施例 42の化合物 (38.2 g)および 2 ペンチン酸ェチル (6.97 g)用いて実施例 3と 同様な方法により、 目的化合物 (7.33 g)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 248 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.35 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.44 (3H, t, J = 7.3 Hz), 3
.08 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.41 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.86 (2H, d, J = 7.3 Hz), 5.02 (1H , t, J = 7.3 Hz), 6.87 (1H, t, J = 6.7 Hz), 7.30 (1H, d, J = 6.7 Hz), 8.40 (1H, d, J = 6.7 Hz).
[0538] <実施例 44〉
2 ェチル 4ーヒドロキシメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン
[0539] [化 160]
実施例 43の化合物 (7.33 g)に 40 %硫酸水溶液( 130 mL)を加えて 100°Cで 1時間 加熱した。反応液に 10%水酸化ナトリウム水溶液を加えて析出した固体を濾取し、こ
酢酸ェチル = 1 : 1)で精製し、 目的 化合物 (4.52 g)を白色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.36 (3H, t, J = 7.9 Hz), 2.11—2.13 (1H, brm), 2.86
(2H, q, J = 7.3 Hz), 4.85 (2H, d, J = 5.5 Hz), 6.37 (1H, s), 6.66 (1H, dd, J = 6.7, 7. 4 Hz), 7.09 (1H, d, J = 6.7 Hz), 8.30 (1H, d, J = 7.4 Hz).
[0541] <実施例 45〉
2—ェチルピラゾ口 [1 , 5— a]ピリジンー4 カルボアルデヒド
[0543] 実施例 44の化合物 (500 mg)を用いて、実施例 6と同様の方法により目的化合物 (47 5 mg)を黄色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.39 (3H, t, J = 7.3 Hz), 2.92 (2H, q, J = 7.3 Hz), 6.
85 (1H, dd, J = 6.7, 6.9 Hz), 7.13 (1H, s), 7.67 (1H, d, J = 6.9 Hz), 8.59 (1H, d, J =
6.7 Hz), 9.93 (1H, s).
[0544] <実施例 46〉
2—ェチルピラゾ口 [1 , 5— a]ピリジンー4一力ルボン酸
[0545] [化 162]
[0546] 実施例 45の化合物 (470 mg)を用いて、実施例 15と同様の方法により、 目的化合物 (419 mg)を白色個体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.40 (3H, t, J = 7.3 Hz), 2.92 (2H, q, J = 7.3 Hz), 6
.78 (1H, dd, J = 6.7, 7.3 Hz), 6.98 (1H, s), 8.03 (1H, dd, J = 1.2, 7.3 Hz), 8.63 (1H, dd, J = 1.2, 6.7 Hz).
[0547] <実施例 47〉
2 ェチルピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジンー4一力ルボン酸 4一二トロフエニルエステル [0548] [化 163]
[0549] 実施例 46の化合物 (418 mg)を用いて、実施例 31と同様の方法により、 目的化合物 (647 mg)を白色個体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.39 (3H, t, J = 8.0 Hz), 2.92 (2H, q, J = 8.0 Hz), 6
.84 (1H, dd, J = 6.7, 7.3 Hz), 6.97 (1H, s), 7.46 (2H, d, J = 12.2 Hz), 8.15 (1H, dd,
J = 1.2, 7.3 Hz), 8.36 (2H, d, J = 12.2 Hz), 8.65 (1H, dd, J = 1.2, 6.7 Hz).
[0550] <実施例 48〉
2 ェチルピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジンー4一力ルボン酸 (3, 5 ジクロ口ピリジンー4 ィル)アミド
[0551] [化 164]
実施例 47の化合物(323 mg)および 4 アミノー 3, 5 ジクロ口ピリジン(254 mg)を 用いて実施例 32と同様な方法により目的化合物(184 mg)を白色固体として得た。
元素分析 (%): C H C1 N 0として
15 12 2 4
C H N
計算値 53.75 3.61 16.71
実測値 53.54 3.54 16.73
MS (EI+): 334 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.38 (3H, t, J = 7.3 Hz), 2.91 (2H, q, J = 7.3 Hz), 6
.81-6.84 (2H, m), 7.76-7.78 (2H, m), 8.60 (2H, s).
[0553] <実施例 49〉
2 ジェトキシメチルー 4ーヒドロキシメチルー 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン
3—力ルボン酸 ェチルエステル
[0554] [化 165]
[0555] 実施例 2の化合物 (56.6 g)を DMF (320 mL)に溶解し、 4, 4ージエトキシー2—ブチ ン酸 (21.2 g)、炭酸カリウム (43.9 g)を順次加え、室温で 30時間攪拌した。セライトを用 いて不溶物を濾去後、濾液を水で希釈し酢酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食 塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、 目的物 (2 .01 g)を黄色油状物として得た。
MS (FAB+): 353 [M+H+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.25 (6H, t, J = 7.3 Hz), 1.44 (3H, t, J = 7.3 Hz), 3
.66-3.74 (4H, m), 4.12 (3H, s), 4.42 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.77-4.81 (2H, m), 6.19 (1 H, s), 6.22 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.31 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0556] <実施例 50〉
4 ァセトキシメチルー 2 ジェトキシメチルー 7 メトキシピラゾロ [1, 5 a]ピリジン 3—力ルボン酸 ェチルエステル
[0557] [化 166]
[0558] 実施例 49の化合物 (2.10 g)をピリジン (20 mL)に溶解し、無水酢酸 (1.12 mL)を加え 、常温で 6時間攪拌した。反応液を水で希釈後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を水、 飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して、 目 的物 (2.01 g)を無色油状物として得た。
MS (EI+): 394 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.25 (6H, t, J = 7.3 Hz), 1.41 (3H, t, J = 7.3 Hz), 2
.04 (3H, s), 3.67-3.75 (4H, m), 4.13 (3H, s), 4.37 (2H, q, J = 7.3 Hz), 5.47 (2H, s), 6.17 (1H, s), 6.19 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.35 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0559] <実施例 51〉
4 -ァセトキシメチル 2 ホルミル 7 メトキシピラゾロ [1, 5 a]ピリジン一 3 力 ノレボン酸 ェチルエステル
[0560] [化 167]
実施例 50の化合物 (2.01 g)をアセトン-水 (2: 1)の混合溶媒(20 mL)に溶解し、 p-ト ルエンスルホン酸一水和物 (97.3 mg)を加え、 70°Cで 2時間攪拌した。反応液を放冷 後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリ ゥムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキ サン:酢酸ェチル = 1 : 2)にて精製し、 目的物 (1.47 g)を白色固体として得た。
MS (EI+): 320 [Μ+]
Ή-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.43 (3H, t, J = 7.3 Hz), 2.05 (3H, s), 4.21 (3H, s),
4.45 (2H, q, J = 7.3 Hz), 5.50 (2H, s), 6.36 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.46 (1H, d, J = 8.0
Hz), 10.49 (1H, s).
[0562] <実施例 52〉
4 ァセトキシメチルー 2 ジフルォロメチルー 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン 3—力ルボン酸 ェチルエステル
[0563] [化 168]
[0564] アルゴン雰囲気下、実施例 51の化合物 (1.47 g)をジクロロメタン (23 mL)に溶解し、 氷冷下にてジェチルアミノサルファートリフルオリド (1.52 mL)を滴下し、常温にて 1.5 時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸ェチルで抽 出後、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
酢酸ェチノレ = 2:
3)にて精製することで目的物 (1.21 g)を白色固体として得た。
MS (EI+): 342 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.42 (3H, t, J = 7.3 Hz), 2.06 (3H, s), 4.20 (3H, s),
4.40 (2H, q, J = 7.3 Hz), 5.60 (2H, s), 6.35 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.26 (1H, t,J = 53.8 Hz), 7.49 (1H, d, J = 7.9 Hz).
[0565] <実施例 53〉
2 ジフルォロメチルー 4ーヒドロキシメチルー 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン [0566] [化 169]
[0567] 実施例 52の化合物 (1.21 g)をエタノール (10 mL)に溶解し、 10%水酸化カリウム水溶 液 (6.0 mL)を加え、 3.5時間加熱還流した。放冷後、反応液をジェチルエーテルで洗 浄後、 10%塩酸を用いて、液性を酸性とし、酢酸ェチルで抽出した。抽出層を水、飽 和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。得られ た残渣 (871 mg)をブロモベンゼン (50 mL)に懸濁し、 3.5時間加熱還流した。溶媒を減 圧留去後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(へキサン:酢酸ェチル = 1 : 1) にて精製することで目的物 (583 mg)を白色固体として得た。
MS (EI+): 228 [M+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.77 (1H, t, J = 5.5 Hz), 4.18 (3H, s), 4.87 (2H, d,
J = 5.5 Hz), 6.17 (1H, d, J = 7.3 Hz), 6.86 (1H, s), 6.94 (1H, t, J = 55.4 Hz), 7.22 ( 1H, d, J = 7.3 Hz).
[0568] <実施例 54〉
2 ジフルォロメチルー 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー4 カルボアルデヒド [0569] [化 170]
[0570] 実施例 53の化合物 (582 mg)をジクロロメタン (20 mL)に溶解し、活性二酸化マンガ ン (2.22 加え、常温にて 11時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去し、濾液の 溶媒を減圧留去して、 目的物 (580 mg)を白色固体として得た。
MS (EI+): 226 [Μ+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.30 (3H, s), 6.37 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.95 (1H, t,
J = 55.4 Hz), 7.59 (1H, s), 7.83 (1H, d, J = 8.0 Hz), 9.98 (1H, s).
[0571] <実施例 55〉
2—ジフルォロメチルー 4一(1ーヒドロキシプロピル)ー7—メトキシピラゾロ [1 , 5-a] ピリジン
[0572] [化 171]
[0573] アルゴン雰囲気下、実施例 54の化合物 (580 mg)を THF (13 mL)に溶解し、 -78。C にてェチルマグネシウムブロミド(1.0 mol/LTHF溶液、 3.1 mL)を滴下し、その後常 温にて 2時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモユウム水溶液を加えた後、酢酸ェ チルにて抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾 燥した。溶媒を減圧留去した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢 酸ェチル = 3 : 2)にて精製し、 目的物 (602 mg)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 256 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 0.96 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.86—1.99 (3H, m), 4.17 (3
H, s), 4.88 (1H, t, J = 6.7 Hz), 6.18 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.87 (1H, s), 6.94 (1H, t, J = 55.0 Hz), 7.22 (1H, d, J = 7.9 Hz).
[0574] <実施例 56〉
2 -ジフルォロメチル一 7—メトキシ一 4 -プロピオ二ルビラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン
[0575] [化 172]
実施例 55の化合物 (550 mg)をクロ口ホルム (10 mL)に溶解し、活性二酸化マンガン ( 5.61 g (1.87 gを 24時間おきに追加))を加え、 2日間加熱還流した。セライトを用いて 不溶物を濾去し、濾液の溶媒を減圧留去して、 目的物 (41 5mg)を得た。
MS (EI+): 254 [M+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.27 (3H, t, J = 7.3 Hz), 3.03 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.
27 (3H, s), 6.26 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.94 (1H, t, J = 55.0 Hz), 7.62 (1H, s), 7.98 (1 H, d, J = 8.0 Hz).
[0577] <実施例 57〉
2—ジフルォロメチルー 7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー4一力ルボン酸 メチ ノレエステノレ
[0578] [化 173]
[0579] 実施例 56の化合物(185 mg)に、炭酸ジメチル(10 mL)、 60%水素化ナトリウム(87.
0 mg)およびメタノール 1滴を加えて 1時間 40分加熱還流した。反応液に飽和塩化ァ ンモユウム水溶液を加えて酢酸ェチルで抽出し、抽出層を無水硫酸ナトリウムで乾燥 後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(へキサン:酢酸ェチル =3: 2)で精製し、 目的物 (33.2 mg)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 256 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 3.99 (3H, s), 4.26 (3H, s), 6.28 (1H, d, J = 8.0 Hz),
6.95 (1H, t, J = 55.2 Hz), 7.36 (1H, s), 8.13 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0580] <実施例 58〉
2—ジフルォロメチルー 7—メトキシーピラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー4一力ルボン酸 (3
, 5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0581] [化 174]
[0582] 実施例 57の化合物 (33.0 mg)をエタノール (3.0 mL)に溶解し、 10%水酸化カリウム 水溶液 (0.22 mL)を加え、常温で 8時間攪拌した。反応液に水を加えてエーテルで洗 浄し、水層を 10%塩酸で酸性にした後、酢酸ェチルで抽出した。抽出層を水、飽和 食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた 残渣 (21.0 mg)をジクロロメタン (3.0 mL)に溶解し、ジイソプロピルェチルァミン (0.030 mL)及び TBTU (30.6mg)を加え、常温で 2.5時間攪拌した。反応液を水で希釈後、酢 酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで 乾燥し、溶媒を減圧留去した (残渣 A)。アルゴン雰囲気下、 4 アミノー 3, 5—ジクロ 口ピリジン (141 mg)をトルエン (10 mL)に溶解し、 0°Cにてナトリウムビス(2—メトキシェ トキシ)ァノレミナムヒドリド (65%トノレェン溶液、 (0.120 mL)を滴下し、 100。Cで 2時間攪 拌した。この反応液に、先に得られた残渣 Aのジクロロメタン (5.0 mL)溶液を 0°Cにて 滴下後、再び 100°Cにて 3時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液を 水で希釈し、酢酸ェチルにて抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水 硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトダラ フィー
(へキサン:酢酸ェチル = 1 : 1)にて精製することで目的化合物 (2.50 mg)を白色固体 として得た。
MS (EI+): 386 [M+]
HRMS (EI+): 386.0128 (-2.1 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.29 (3H, s), 6.34 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.96 (1H, t,
J = 54.4 Hz), 7.32 (1H, s), 7.72 (1H, brs), 7.96 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.60 (2H, s)
[0583] <実施例 59〉
2 ジフルォロメチルー 7 エトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー4一力ルボン酸 (3 5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0584] [化 175]
[0585] 実施例 58の操作により目的物 (2.00 mg)を白色固体として得た。
MS (EI+): 400 [M+]
HRMS (EI+): 400.0341 (+3.6
mmu)
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.69 (3H, t, J = 7.3 Hz), 4.56 (2H, q, J = 7.3 Hz), 6
.31 (1H, d, J = 7.9 Hz), 6.97 (1H, t, J = 55.0 Hz), 7.32 (1H, s), 7.71 (1H, brs), 7.94
(1H, d, J = 8.0 Hz), 8.60 (2H, s).
[0586] <実施例 60〉
4ーヒドロキシメチルー 7 メトキシ 2—(テトラヒドロピラン 2 ィルォキシメチル)ピ ラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー3—力ルボン酸 ェチルエステル
[0587] [化 176]
実施例 2の化合物 (44.9 g)を DMF(500 mL)に溶解し、 4 (テトラヒドロピラン 2— ィルォキシ) 2 ブチン酸ェチルエステル(17.8 g)及び炭酸カリウム (34.8 g)を加え 、常温で 17時間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸ェチルにて抽出後、抽出層を飽 和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シ
リカゲルクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 1 : 1→酢酸ェチル)にて精製し、 目的物(17.4 g)を白色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 1.44 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.51-1.73 (6H, m), 3.54-3
.58 (1H, m), 3.93-3.99 (1H, m), 4.16 (3H, s), 4.42 (2H, q, J = 7.3 Hz), 4.78-4.85(3 H, m), 4.92 (1H, d, J = 12.2 Hz), 5.19 (1H, d, J = 12.2 Hz), 6.24 (1H, d, J = 8.0 Hz) , 7.33 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0589] <実施例 61〉
4ーヒドロキシメチルー 7 メトキシ 2—(テトラヒドロピラン 2 ィルォキシメチル)ピ ラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 3—カルボン酸
[0590] [化 177]
[0591] 実施例 60の化合物(4.64 g)をエタノール (60 mL)に溶解し、常温にて水酸化力リウ ム(2.51 g)と水 (19.2 mL)を加え、加熱還流下にて 1.5時間攪拌した。反応液の溶媒を 減圧留去し、水 (70 mL)で希釈し、希塩酸 (35 mL)を加えた。析出した固体を濾取し、 目的物 (3.60 g)を白色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 1.57-1.81 (6H, m), 3.61—3.64 (1Η, m), 3.88—3.93 (1
Η, m), 4.18 (3Η, s), 4.81-4.86 (2Η, m), 4.81-4.86 (2Η, m), 4.92-4.94 (1Η, m), 4.99 (1Η, d, J = 12.2 Hz), 5.24 (1H, d, J = 12.2 Hz), 6.32 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.41 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0592] <実施例 62〉
4ーヒドロキシメチルー 7 メトキシ 2—(テトラヒドロピラン 2 ィルォキシメチル)ピ ラゾロ [1 , 5— a]ピリジン
[0594] 実施例 61の化合物 (15.9 g)を o_ジクロロベンゼン(480 mL)に懸濁し、 150°Cで 13時 間攪拌した。反応終了後、減圧下に溶媒を留去し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィ 一 (酢酸ェチル:メタノール = 10 : 1)にて精製し、 4ーヒドロキシメチルー 7 メトキシー 2— (テトラヒドロピラン一 2 ィルォキシメチル)ピラゾ口 [1 , 5— a]ピリジン (3.83 g)を白 色固体として、また 2, 4 ジヒドロキシメチル一 7 メトキシピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジン( 4.10 g)を得た。
[0595] 4ーヒドロキシメチルー 7 メトキシー 2 (テトラヒドロピランー2 ィルォキシメチル)ピ ラゾロ [1 , 5— a]ピリジン
'H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 1.53-1.80 (6H, m), 3.56-3.58 (1Η, m), 3.93-3.99 (1
Η, m), 4.13 (3Η, s), 4.81 (1Η, d, J = 12.8 Hz), 4.77-4.82 (3H, m), 5.02 (1H, d, J = 12.8 Hz), 6.04 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.61 (1H, s), 7.12 (1H, d, J = 7.4 Hz).
[0596] 2, 4 ジヒドロキシメチルー 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン
:H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 4.15 (3H, s), 4.83 (2Η, s), 4.94 (2Η, s), 6.07 (1Η, d
, J = 7.4 Hz), 6.63 (1H, s), 7.14 (1H, d, J = 7.4 Hz).
[0597] <実施例 63〉
7 メトキシ一 2— (テトラヒドロピラン一 2 ィルォキシメチル)ピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジ ン 4 カルボアルデヒド
[0598] [化 179]
[0599] 実施例 62で得られた 4ーヒドロキシメチルー 7 メトキシー 2 (テトラヒドロピラン 2—ィルォキシメチル)ピラゾ口 [1 , 5— a]ピリジン(1.02 g)をクロ口ホルム(35 mL)に溶
解し、常温にて活性二酸化マンガン(1.51 g)を加え、 50°Cで 4.5時間攪拌した。セライ トを用いて不溶物を濾去後、濾液の溶媒を減圧留去し、 目的化合物 (876 mg)を黄色 固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.53-1.80 (6Η, m), 3.56-3.58 (1Η, m), 3.93-3.99 (1
Η, m), 4.13 (3Η, s), 4.81 (1Η, d, J = 12.8 Hz), 4.77-4.82 (3H, m), 5.02 (1H, d, J =
12.8 Hz), 6.04 (1H, d, J = 7.4 Hz), 6.61 (1H, s), 7.12 (1H, d, J = 7.4 Hz).
[0600] <実施例 64〉
7 メトキシ一 2— (テトラヒドロピラン一 2 ィルォキシメチル)ピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジ ンー4一力ノレボン酸
[0601] [化 180]
[0602] 実施例 63の化合物 (876 mg)に硝酸銀 (1.36 g)と水酸化ナトリウム(623 mg)の懸濁 水 (30 mL)を加え、常温にて 4時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液 をジェチルエーテルで洗浄し、水層を希塩酸で酸性とした後、酢酸ェチルで抽出し た。抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減 圧留去して、 目的化合物 (789 mg)を白色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.51—1.91 (6H, m), 3.56-3.60 (1Η, m), 3.94-4.00 (1
Η, m), 4.82 (1Η, d, J = 12.8 Hz), 5.04 (1H, d, J = 12.8 Hz), 6.20 (1H, d, J = 8.0 Hz)
, 7.24 (1H, s), 8.15 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0603] <実施例 65〉
7 メトキシ一 2— (テトラヒドロピラン一 2 ィルォキシメチル)ピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジ ンー4一力ルボン酸 (3, 5—ジクロ口ピリジンー4 ィル)アミド
[0604] [化 181]
cr 丫 ci
[0605] アルゴン雰囲気下、実施例 64の化合物(789 mg)をジクロロメタン(17 mL)に溶解 し、ジイソプロピルェチルァミン (0.888 mL, 5.15)と TBTU (908 mg)を加え、常温で 1. 5時間攪拌した。反応液を水で希釈後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を飽和食塩水 で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した (残渣 A)。アルゴン雰 囲気下、 4-ァミノ- 3,5-ジクロロピリジン (4.30 g)をトルエン(85 mL)に溶解し、氷冷下 にてナトリウムビス(2 メトキシエトキシ)アルミナムヒドリド (65%トルエン溶液、 3.6 ml) を滴下し、 100°Cで 1.5時間攪拌した。氷冷下、この反応液に先に得られた残渣 Aの ジクロロメタン (10 mL)溶液を滴下後、 100°Cにて 1.5時間攪拌した。反応液に氷冷下、 10%水酸化ナトリウム水溶液を加え、セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液を酢酸 ェチルおよびクロ口ホルム:メタノール = 9 : 1で抽出した。抽出層を水、飽和食塩水の 順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルク 口マトグラフィー (酢酸ェチル:へキサン = 1: 1→酢酸ェチル→酢酸ェチル:メタノーノレ = 50: 1→20: 1)にて精製し、 目的化合物 (1.04 g)を白色固体としてセた。
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.51-1.87 (6H, m), 3.54-3.58 (1Η, m), 3.91-3.97 (1
3
Η, m), 4.25 (3Η, s), 4.79-4.82 (1Η, m), 4.80 (1Η, d, J = 12.8 Hz), 5.05 (1H, d, J =
12.8 Hz), 6.21 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.12 (1H, s), 7.82 (1H, s) 7.91 (1H, d, J = 8.0 H z), 8.59 (2H, s).
[0606] <実施例 66〉
2 ヒドロキシメチル一 7 メトキシピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5 ージクロ口ピリジンー4 ィル)アミド
ノ o
[0608] 実施例 65の化合物(1.04 g)をメタノール (20 mL)に溶解し、常温にて p—トルエンス ルホン酸一水和物(43.9 mg)を加え、常温にて 20分攪拌した後、 50°Cにて 1時間攪 拌した。氷冷下、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸ェチルで抽出し、抽出 層の溶媒を減圧留去した後、残渣に酢酸ェチルを加え、析出物を濾取して、 目的物 ( 707 mg)を白色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 4.18 (3H, s), 4.64 (2Η, d, J = 6.1 Hz), 5.31 (1H,
6
t, J = 6.1 Hz), 6.53 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.99 (1H, s), 8.06 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.74 (2H, s), 10.53 (1H, s).
0
[0609] <実施例 67〉
7 メトキシ一 4— (テトラヒドロピラン一 2 ィルォキシメチル)ピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジ ン 2—カルボアルデヒド
[0610] [化 183]
[0611] 実施例 62で得られた 2, 4 ジヒドロキシメチルー 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリ ジン(1.75 g)の DMF (30 mL)溶液に 3, 4 ジヒドロ一 2H ピラン(707 mg)および p トルエンスルホン酸一水和物(79.9 mg)を加えて常温で 4日間攪拌した。反応液に 飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を無水硫酸 ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(
酢酸ェチル)に付し、淡黄色油状の [7ーメトキシー 4 (テトラヒドロピラン 2ーィル ォキシメチル)ピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジンー2 ィル]メタノール(0.59 g)及び、淡黄色 油状の 4ーヒドロキシメチルー 7 メトキシー 2—(テトラヒドロピランー2 ィルォキシメ チル)ピラゾ口 [1 , 5— a]ピリジン(0.65 g)を得た。
[0612] [7 メトキシ一 4— (テトラヒドロピラン一 2 ィルォキシメチル)ピラゾ口 [1 , 5 a]ピリ ジン 2 ィル]メタノール(922 mg)にクロ口ホルム(40 mL)及び、活性二酸化マンガ ン(1.38 g)を加えて 15時間加熱還流した。セライトを用いて不溶物を濾去し、温クロ口 ホルムで洗浄した。濾液と洗浄液を合わせて溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲル カラムクロマトグラフィー(酢酸ェチル)で精製し、 目的物 (738 mg)を淡黄色液体として 得た。
LRMS (CI+): 291 [M+H+]
[0613] <実施例 68〉
4ーヒドロキシメチルー 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー2 カルボ二トリル
[0614] [化 184]
[0615] 実施例 67の化合物(627 mg)のメタノール(22 mL)溶液に、常温にて酢酸ナトリウム
(1.00 g)及び塩酸ヒドロキシルァミン (450 mg)を加えて常温で 30分撹拌した。溶媒を 減圧下に留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸ェチル)で精製し 、白色固体 (671 mg)を得た。
[0616] 得られた個体の塩化メチレン(22 mL)溶液にトリェチルァミン (1.51 mL)、および無 水トリフルォロ酢酸 (0.60 mL)を加え、常温で 1時間撹拌した。反応液に水を加えて 塩化メチレンで抽出し、抽出層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去 した。得られた残渣のメタノール(22 mL)溶液に、 P-トルエンスルホン酸一水和物(41 1 mg)を加えて常温で 1時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液をカロ えた後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減
圧留去した。残渣をイソプロピルエーテルで洗浄し、 目的物 (389 mg)を淡黄色固体と して得た。
MS (EI+): 203 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.84 (1H, t, J = 6.1 Hz), 4.19 (3H, s), 4.86 (2H, d,
J = 6.1 Hz), 6.28 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.06 (1H, s), 7.29 (1H, d, J = 7.9 Hz).
[0617] <実施例 69〉
4ーホノレミノレー 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 2 -カルボ二トリル
[0618] [化 185]
[0619] 実施例 68の化合物(380 mg)にクロ口ホルム(45 mL)及び、活性二酸化マンガン(1 .63 g)を加えて 3時間加熱還流した。セライトを用いて不溶物を濾去し、温クロロホノレ ムで洗浄した。濾液と洗浄液を合わせて溶媒を減圧留去し、 目的物 (360 mg)を淡黄 色固体として得た。
MS (EI+): 201 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.32 (3H, s), 6.48 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.67 (1H, s),
7.90 (1H, d, J = 7.9 Hz), 9.98 (1H, s).
[0620] <実施例 70〉
2 シァノー 7 メトキシピラゾロ [ 1 , 5 a]ピリジン 4一力ノレボン酸
[0621] [化 186]
実施例 69の化合物(183 mg)の DMSO (9 mL)溶液に、 2 メチルー 2 ブテン(3 mL)、亜塩素酸ナトリウム(740 mg)及びリン酸二水素ナトリウム(753 mg)の水(5 mL)
溶溶液液をを加加ええてて常常温温でで 1122時時間間攪攪拌拌ししたた。。反反応応液液にに、、 11 mmooll//LL水水酸酸化化ナナトトリリウウムム((55 mmLL)) をを加加ええたた後後、、水水((1155 mmLL))おおよよびび酢酢酸酸ェェチチルル((1100 mmLL))をを加加ええてて攪攪拌拌ししたた。。有有機機層層をを分分 離離ししたた後後、、水水層層をを濃濃塩塩酸酸でで ppHH33ととししてて、、ククロロ口口ホホルルムム::メメタタノノーールル == 77 :: 11でで抽抽出出しし、、抽抽 出出層層をを無無水水硫硫酸酸ママググネネシシウウムムでで乾乾燥燥後後、、溶溶媒媒をを減減圧圧留留去去ししたた。。残残渣渣をを水水でで洗洗浄浄ししてて 、、 目目的的物物 ((114499 mmgg))をを白白色色固固体体ととししてて得得たた。。
LLRRMMSS ((ΕΕΓΓ)):: 221177 [[ΜΜ++]]
' 'HH--NNMMRR ((440000 MMHHzz,, DDMMSSOO--dd )):: δδ 44..2222 ((33HH,, ss)),, 66..7788 ((11HH,, dd,, JJ == 88..66 HHzz)),, 77..6611 ((11HH,,
66
ss)),, 88..1155 ((11HH,, dd,, JJ == 88..66 HHzz))..
[[00662233]] <<実実施施例例 7711〉〉
22 シシァァノノ 77 メメトトキキシシピピララゾゾロロ [[11 ,, 55 aa]]ピピリリジジンン一一 44 カカルルボボンン酸酸 ((33,, 55 ジジククロロロロ
[[00662244]] [[化化 118877]]
[0625] 実施例 70の化合物(141 mg)に塩化メチレン(6.5 mL)、 4一二トロフエノール(112 m g)、 N- (3 ジメチルァミノプロピル)一 N, 一ェチルカルポジイミド塩酸塩(189 mg) 、 4ージメチルァミノピリジン(5 mg)を加え常温で 30分間攪拌した後、 DMF (2 mL)を 加えて 30分間攪拌した。反応液にクロ口ホルムを加えて水で洗浄し、有機層を無水 硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した残渣を DMF (3.5 mL)に溶解した (溶液 A) 。 4-ァミノ- 3,5-ジクロロピリジン _N -ォキシド(174 mg)の DMF (3.0 mL)溶液に、 60% 水素化ナトリウム(51.9 mg)を加えて常温で 30分間攪拌した。反応液に上記の溶液 Aを加えて常温で 2時間攪拌した後、溶媒を減圧留去した。残渣に飽和塩化アンモ ニゥム水溶液を加えてクロ口ホルム:メタノール = 7 : 1で抽出し、抽出層を無水硫酸マ グネシゥムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(クロ
口ホルム:メタノール =9: 1)で精製し、 目的物 (141 mg)を淡黄色固体として得た。 LRMS (FAB+): 378 [Μ+1+コ
:H-NMR (400 MHz, DMSO— d ): δ 4.25 (3Η, s), 6.90 (1Η, d, J = 8.6 Hz), 7.62 (1H
6
s), 8.28 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.74 (2H, s), 10.63 (1H, s).
[0626] <実施例 72〉
2—ヒドロキシメチルー 7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー4一力ルボン酸
[0627] [化 188]
[0628] 実施例 64の化合物(437 mg)をメタノール (14 mL)に溶解し、常温にて p—トルエン スルホン酸一水和物(27.0 mg)を加え、 50°Cにて 30分間攪拌した。反応液を氷冷し、 析出物を濾取して目的物 (254 mg)を白色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 4.15 (3H, s), 4.64 (2Η, d,, J = 4.9 Hz), 5.31 (1
6
H, t, J = 4.9 Hz), 6.44 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.98 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.95 (1H, s), 1
2.90 (1H, brs).
[0629] <実施例 73〉
7—メトキシー2—メトキシメチルビラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー4一力ルボン酸メチルェ ステル
[0630] [化 189]
実施例 72の化合物(253 mg)を DMF(11 mL)に溶解し、酸化銀(2.64 g)とョードメタ ン (1.42 mL)を加え、常温にて 15時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去し、濾 液の溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸ェチル)にて精製し
、 目的物 (224 mg)を黄白色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 3.47 (3H, s), 3.97 (3Η, s), 4.23 (3Η, s), 4.76 (2Η, s
), 6.16 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 7.14 (1H, s), 8.05 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0632] <実施例 74〉
7 メトキシ一 2 メトキシメチルビラゾロ [ 1 , 5 a]ピリジン一 4—カルボン酸
[0633] [化 190]
[0634] 実施例 73の化合物(222 mg, 0.889 mmol)をメタノール (4.20 mL)に溶解し、常温に て水酸化カリウム(174 mg)と水 (1.35 mL)を加え、常温にて 4時間攪拌した。反応液の 溶媒を減圧留去し、残渣に水を加えてジェチルエーテルで洗浄した。水層を希塩酸 で酸性にし、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を 減圧留去して目的物 (207 mg)を白色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 3.48 (3H, s), 4.25 (3Η, s), 4.77 (2Η, s), 6.20 (1Η, d
, J = 8.0 Hz), 7.22 (1H, s), 8.15 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0635] <実施例 75〉
7 メトキシ一 2 メトキシメチルビラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 4 ニト 口フエニノレエステノレ
[0636] [化 191]
[0637] アルゴン雰囲気下、実施例 74の化合物(207 mg)をジクロロメタン (9 mL)に溶解し、 p-ニトロフエノール (150 mg)と N— (3 ジメチルァミノプロピル) N,一ェチルカルボ
ジイミド塩酸塩 (254 mg)とジメチルァミノピリジン (触媒量)を加え、常温で 1.5時間攪拌 した。反応液を水で希釈後、ジクロロメタンで抽出し、抽出層を飽和炭酸水素ナトリウ ム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧 留去し、 目的物 (305 mg)を黄色固体として得た。
:H-NMR (400 MHz, CDCl ): δ 3.47 (3H, s), 4.29 (3Η, s), 4.76 (2Η, s), 6.26 (1Η, d
3
, J = 8.6 Hz), 7.19 (1H, s), 7.44-7.47 (2H, m), 8.25 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.33-8.38 ( 2H, m).
[0638] <実施例 76〉
7—メトキシ一 2—メトキシメチルビラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸 (3, 5— ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0639] [化 192]
[0640] アルゴン雰囲気下、 4-ァミノ- 3,5-ジクロロピリジン(104 mg)を DMF (2.0 mL)に溶解 し、氷冷下にて 60%水素化ナトリウム (34.0 mg)を加え、常温で 30分間攪拌した。この反 応液に氷冷下、実施例 75の化合物(152 mg)の DMF溶液 (2.0 mL)を加え、常温で 2 時間攪拌した。氷冷下、反応液に飽和塩化アンモユウム水溶液を加え、酢酸ェチル 及びクロ口ホルム:メタノール = 9 : 1で抽出し、抽出層を飽和食塩水で洗浄し、無水 硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー( 酢酸ェチル)にて精製し、 目的物 (100 mg)を白色固体として得た。
元素分析 (%): C H C1 N 0 - 1/5
16 14 2 4 3
H 0として
C H N
計算値 50.07 3.75 14.60
実測値 49.78 3.80 14.37
MS (EI+): 380 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 3.47 (3Η, s), 4.26 (3Η, s), 4.76 (2Η, s), 6.24 (1Η, d
, J = 8.0 Hz), 7.06 (1Η, s), 7.72 (1Η, brs), 7.92 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 8.59 (2H, s).
[0641] <実施例 77〉
7—メトキシ一 2—メトキシメチルビラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸 (3, 5— ジクロロ一 1—ォキシピリジン一 4—ィル)アミド
[0642] [化 193]
[0643] アルゴン雰囲気下、 4-ァミノ- 3,5-ジクロロピリジン- N-ォキシド(114 mg)を DMF (2.
0 mL)に溶解し、氷冷下にて 60%水素化ナトリウム (34.0 mg)を加え、常温で 30分間攪 拌した。この反応液に氷冷下、実施例 75の化合物(152 mg)の DMF溶液 (2.0 mL)を 加え、常温で 2.5時間攪拌した。反応液に氷冷下、飽和塩化アンモユウム水溶液を加 え、酢酸ェチル及びクロ口ホルム:メタノール = 9 : 1で抽出し、抽出層を飽和食塩水 で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣をシリカゲルクロ マトグラフィー (酢酸ェチル:メタノール = 10 : 1)にて精製し、 目的物 (51.7 mg)を白色固 体として得た。
MS (EI+): 397 [M+]
HRMS (EI+): 397.0435 (-3.5 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 3.48 (3H, s), 4.26 (3H, s), 4.76 (2H, s), 6.24 (1H, d
, J = 8.0 Hz), 7.03 (1H, s), 7.65 (1H, brs), 7.91 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.27 (2H, s).
[0644] <実施例 78〉
2—ホルミル一 7—メトキシピラゾ口 [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸 (3, 5—ジク
ィル)アミド、
[0645] [化 194]
[0646] 実施例 66の化合物(500 mg)をクロ口ホルム (13 mL)に懸濁し、常温にて活性二酸 化マンガン(1.58 g)を加え、 50°Cで 5時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去 後、濾液の溶媒を減圧留去した。残渣を DMF(13 mL)に溶解し、常温にて活性二酸 化マンガン (2.21 g)を加え、 60°Cで 12時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去 後、濾液の溶媒を減圧留去し、 目的化合物 (386 mg)を黄色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 4.25 (H, s), 6.81 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 7.47 (1H, s), 8.20 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.72 (2H, s), 10.18 (1H, s), 10.71 (1H, brs).
[0647] <実施例 79〉
2 - (1—ヒドロキシェチル) 7 メトキシピラゾ口 [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5—ジクロ口ピリジンー4 ィル)アミド
[0648] [化 195]
[0649] アルゴン雰囲気下、実施例 78の化合物 (349 mg)を THF(30 mL)に懸濁し、—78。C でメチルマグネシウムブロミド (0.84 mol/L溶液, 3.41 mL)を滴下し、常温で 7時間攪拌 した。氷冷下、反応液に飽和塩化アンモニゥム水溶液を加え、酢酸ェチル及びクロ口 ホルムで抽出し、抽出層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去後、残渣
をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸ェチル→酢酸ェチル:メタノール = 20: 1)にて精 製し、 目的物 (214 mg)を黄色固体として得た。
元素分析 (%): C H C1 N 0 - 1/2
16 14 2 4 3
H 0として
C H N
計算ィ直 49.25 3.87 14.36
実測値 49.41 3.67 14.18
MS (EI+): 380 [M+]
'H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 1.43 (3H, d, J = 6.7 Hz), 4.18 (3H, s), 4.87-4.93
6
(1H, m), 5.32 (1H, d, J = 4.9 Hz), 6.52 (1H, d, J = 8.0 Hz), 6.98 (1H, s), 8.06 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.75 (2H, s), 10.52 (1H, brs).
[0650] <実施例 80〉
2—ァセチルー 7—メトキシピラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー4一力ルボン酸 (3, 5—ジク ロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0651] [化 196]
[0652] 実施例 79の化合物 (106 mg)をジクロロメタン (25 mL)に懸濁し、氷冷下、 Dess-Marti n-ペルョージナン(236 mg)を加え、氷冷下にて 20分攪拌し、さらに常温にて 17時間 攪拌した。氷冷下、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロ口ホルム:メ タノール = 9 : 1で抽出し、抽出層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留 去後、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (酢酸ェチル)にて精製し、 目的物 (70.0 mg) を白色固体として得た。
MS (EI+): 378 [M+]
HRMS (EI+): 378.0268 (- 1.8 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 2.79 (3H, s), 4.30 (3H, s), 6.37 (1H, d, J = 8.0 Hz),
7.52 (1H, s), 7.71 ( 1H, brs), 7.97 (1H, d, J = 8.0 Hz), 8.60 (2H, s).
[0653] <実施例 81〉
4— (3, 5—ジクロ口ピリジンー4ーィルカルバモイル)ー7 メトキシピラゾロ [1 , 5 -a] ピリジン 2—力ノレボン酸
[0654] [化 197]
[0655] 硝酸銀(42.5 mg)の水(2 mL)溶液に水酸化ナトリウム(20.7 mg)の水(1 mL)溶液を 加えた反応液に、実施例 78の化合物 (36.5 mg)を加え、常温で 2時間撹拌した。反 応液を 5%塩酸で pH3とした後、不溶物を濾去し、クロ口ホルム:メタノール = 9 : 1の 溶液で洗浄した。濾液と洗液を合わせ、塩化ナトリウムを加えた後、クロ口ホルム:メタ ノール = 9 : 1の溶液で抽出し、抽出層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減 圧留去して、 目的物 (24.3 mg)を白色固体として得た。
HRMS (FAB+): 381.0193 (+3.5 mmu)
:H-NMR (400MHz, CDC1—CD OD): δ 4.26 (3H, s), 6.38 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.60
(1H, s), 7.98 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.59 (2H, s).
[0656] <実施例 82〉
2 (ヒドロキシィミノメチル) 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー4一力ルボン酸 (3, 5—ジクロ口ピリジンー4 ィル)アミド
[0657] [化 198]
[0658] 実施例 78の化合物 (100 mg)をメタノール(2.7 mL)に懸濁し、常温にて酢酸ナトリウ ム(135 mg)及び塩酸ヒドロキシルァミン(57.1 mg)を加えて常温で 30分撹拌した。溶 媒を減圧下に留去した残渣を水で洗浄し、 目的物 (99.1 mg)(E体、 Z体の混合物(E : Z= 1 : 5) )を白色固体として得た。
HRMS (EI+): 379.0215 (-2.3 mmu)
[0659] E体
'H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 4.13 (3H, s), 6.67 (1Η, d, J = 8.6 Hz), 7.72 (1H,
6
s), 7.75 (1H, s), 8.13 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.75 (2H, s), 10.61 (1H, s), 11.92 (1H, s) [0660] Z体
'H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 4.21 (3H, s), 6.63 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.22 (1H,
6
s), 8.13 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.24 (1H, s), 8.75 (2H, s), 10.61 (1H, s), 11.62 (1H, s)
[0661] <実施例 83〉
2 シァノ 7 メトキシピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸 (3, 5 ジクロロ ピリジンー4 ィル)アミド
[0662] [化 199]
実施例 82の化合物 (63.0 mg)のジクロロメタン (6 mL)懸濁液に、トリェチルァミン (0.0 924 mL)、及び無水トリフルォロ酢酸(0.0345 mL)を加え、常温で 30分間撹拌した。 反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて常温で 30分攪拌した後、クロロホノレ ム:メタノール(9: 1)の混合液で抽出した。抽出層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後 、溶媒を減圧留去した残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(クロ口ホルム:メタノール = 9: 1)で精製し、 目的物 (38.1 mg)を白色固体として得た。
HRMS (EI+): 361.0141 (+0.8 mmu)
'H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 1.08 (3Η, d, J = 7.3 Hz), 2.28 (1H, d, J = 16.5
Hz), 2.75 (1H, dd, J = 7.3, 16.5 Hz), 3.48 - 3.35 (1H, m), 4.19 (3H, s), 6.74 (1H, d, J = 8.6 Hz), 7.70 (1H, s), 7.86 (1H, d, J = 8.6 Hz), 11.90 (1H, s).
[0664] <実施例 84〉
4ーヒドロキシメチルー 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン 3 カルボン 酸ェチルエステノレ
[0665] [化 200]
実施例 42の化合物 (64.9 g)のエタノール (750 mU溶液にェチル 4,4,4 トリフルォ ロー 2 ブチノエート (22.1 g)と粉砕した炭酸カリウム (55.3 g)を加え、常温で 12時間攪 拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液を減圧下に濃縮し、残渣を酢酸ェチ ルで抽出した。抽出層を水、及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し
、
酢酸ェチ ル =2: 1)により精製し、 目的物(18.9 g)を黄色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.43 (3H, t, J = 7.3 Hz), 4.43 (2H, q, J = 7.3 Hz),
4.65 (1H, t, J = 7.3 Hz), 4.89 (2H, d, J = 7.3 Hz), 7.06 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.45 (1H , d, J = 7.3 Hz), 8.50 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0667] <実施例 85〉
4ーヒドロキシメチルー 2 5— a]ピリジン
[0668] [化 201]
実施例 84の化合物(14.9 g)をエタノール (250 mL)に溶解し、 10%水酸化カリウム水 溶液 (80 mL)を加え、 3時間加熱還流した。溶媒を減圧下に濃縮し、残渣の水層をジ ェチルエーテルで洗浄後、水層に濃塩酸を加え、析出した固体を濾取し、水で洗浄 後、乾燥した。この固体を 0-ジクロロベンゼン (300 mL)に懸濁し、 150°Cで 17時間加 熱した。放冷後、減圧下に溶媒を留去し、
へキサン:酢酸ェチル = 2: 1)にて精製して目的化合物 (3.05 g)を白色固体として 得た。
MS (EI+): 216 [M+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.89 (1H, t, J = 6.1 Hz), 4.93 (2H, d, J = 6.1 Hz),
6.88 (1H, s), 6.94 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.27-7.29 (1H, m), 8.45 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0670] <実施例 86〉 a]ピリジン
[0671] [化 202]
実施例 85の化合物 (3.05 g)を DMF(30 mL)に溶解し、イミダゾール (1.92 g)と tert- プチルジメチルシリルクロリド (3.19 g)を加え、常温で 2.5時間攪拌した。反応液を水で 希釈し、酢酸ェチルで抽出後、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナ トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (へ キサン:酢酸ェチル = 3 : 1)で精製し、 目的物(4.84 g)を無色油状物として得た。
MS (EI
+): 330 [M
+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 0.14 (6H, s), 0.96 (9H, s), 4.90 (2H, s), 6.77 (1H, s
), 6.93 (1H, t, J = 7.3 Hz), 7.27-7.29 (1H, m), 8.41 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0673] <実施例 87〉
4一(tーブチルジメチルシリルォキシメチル)ー7—ョードー 2—トリフルォロメチルビラ ゾロ [1 , 5— a]ピリジン
[0674] [化 203]
[0675] アルゴン雰囲気下、実施例 86の化合物 (4.84 g)を THF(20 ml)に溶解し、 _78°Cで n -ブチルリチウム (1.59 mol/L THF溶液, 11.7 mL)を滴下し、 _78°Cで 2時間攪拌した。 ジョードエタン (4.77 g)の THF(10 mL)溶液を、反応液に滴下し、 _78°Cで 30分攪拌し た。反応液に飽和塩化アンモユウム水溶液を加え、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を 水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した 残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 4 : 1)で精製し、 目的物(6.44 g)をオレンジ色固体として得た。
MS (EI+): 456 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 0.14 (6H, s), 0.95 (9H, s), 4.89 (2H, s), 7.01 (1H, s
), 7.02-7.05 (1H, m), 7.48 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0676] <実施例 88〉
4—ヒドロキシメチル一 7—ョード一 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン [0677] [化 204]
[0678] 実施例 87の化合物 (6.44 g)を THF(50 mUに溶解し、 0°Cにて、テトラプチルアンモ ニゥムフルオリド (1.0 mol/L THF溶液, 17.0 mL)を加え、 0°Cで 2時間攪拌した。反応 液を水で希釈し、酢酸ェチルで抽出後、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄し、無 水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグ ラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 2 : 1)で精製し目的物(4.47 g)を白色固体として得 た。
MS (EI+): 342 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.75 (1H, brs), 4.92 (2H, d, J = 1.2 Hz), 7.04 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.11 (1H, s), 7.49 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0679] <実施例 89〉
7 ョード 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン一 4 -カルボアルデヒド [0680] [化 205]
[0681] 実施例 88の化合物(4.47 g)をクロ口ホルム (60 mUに溶解し、活性二酸化マンガン ( 8.54 g)を加え、 50°Cで 8時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去し、濾液の溶 媒を減圧留去して目的物 (4.26 g)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 340 [Μ+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 7.52 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.73 (1H, d, J = 7.3 Hz),
7.85 (1H, s), 10.10 (1H, s).
[0682] <実施例 90〉
7 メチルスルファ二ルー 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー4 カル ボアルデヒド
[0684] 実施例 89の化合物 (1.02 g)を DMF(10 mL)に溶解し、ナトリウムチオメトキシド (252 mg)を加え、 60°Cで 2時間攪拌した。反応液を水で希釈し、酢酸ェチルで抽出後、有 機層を水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留 去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 2 : 1)で精 製し目的物 (570 mg)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 260 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 2.72 (3H, s), 6.86 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.65 (1H, s)
, 7.80 (1H, d, J = 8.0 Hz), 10.05 (1H, s).
[0685] <実施例 91〉
7 メチルスルファ二ルー 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー4 カル ボン酸
[0686] [化 207]
[0687] 実施例 90の化合物 (516 mg)を tert-ブタノール (6.0 mL)、水 (2.0 mL)に懸濁し、リン 酸二水素ナトリウム二水和物 (309 mg)、 2 メチルー 2 ブテン (0.94 mL)、および亜 塩素酸ナトリウム (448 mg)を加え、常温で 1.5時間攪拌した。 10%水酸化ナトリウム水 溶液を加え、液性をアルカリ性にし、水層をジェチルエーテルにて洗浄後、濃塩酸を 加えて液性を酸性にし、析出した固体を濾取し、水で洗浄後乾燥して目的物 (210 mg )を薄い黄色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 3.09 (3H, s), 7.54 (1Η, s), 7.64 (1Η, d, J = 7.3
Hz), 8.32 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0688] <実施例 92〉
7ーメチルスルファニル 2
5— a]ピリジン一 4—カル ボン酸 (3, 5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0689] [化 208]
[0690] アルゴン雰囲気下、実施例 91の化合物 (210 mg)をジクロロメタン (10 mL)に溶解し、 ジイソプロピルェチルァミン (0.264 mL)及び TBTU(268 mg)を加え、常温で 1.5時間攪 拌した。反応液を水で希釈後、酢酸ェチルで抽出した。抽出層を水、飽和食塩水の 順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した (残渣 A)。
[0691] アルゴン雰囲気下、 4 アミノー 3, 5 ジクロ口ピリジン (1.24 g)をトルエン (10 mUに 懸濁し、 0°Cにて Red_Al(70%トルエン溶液, 1. 1 mL)を滴下し、 100°Cで 1.5時間攪拌 した。その後、 0°Cにて先に得られた残渣 Aのジクロロメタン (5.0 mL)懸濁液を滴下後 、再び 100°Cにて 30分加熱攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液を水で 希釈し、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナ トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー( へキサン:酢酸ェチル =3 : 2)で精製し、ジイソプロピルエーテルで洗浄することで目 的物 (10.0 mg)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 420 [M+]
HRMS (EI+): 419.9791 (-3.5 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 2.72 (3H, s), 6.82 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.42 (1H, s)
, 7.68 (1H, brs), 7.89 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.61 (2H, s).
[0692] <実施例 93〉
7 メチルァミノ一 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボアル
デヒド
[0693] [化 209]
[0694] 実施例 89の化合物 (680 mg)をメチルァミン (2.0 mol/L THF溶液, 20 mL)に加え、 封管中、 60°Cで 16時間攪拌した。溶媒を留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグ ラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 3 : 1)で精製し、 目的物 (460 mg)を黄色固体として 得た。
MS (EI+): 243 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 3.22 (3H, s), 6.12 (1H, d, J = 8.0 Hz),6.75 (1H, br s), 7.55 (1H, s), 7.80 (1H, d, J = 8.0 Hz), 9.84 (1H, s).
[0695] <実施例 94〉
7—(t—ブトキシカルボ二ルーメチルーァミノ) 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン 4 カルボアルデヒド
[0696] [化 210]
実施例 93の化合物 (410 mg)をァセトニトリル (10 mL)に溶解し、ジ -tertブチル -ジカ ーボネート (736 mg)とジメチルァミノピリジン (8.4 mg)を加え、常温で 3日間攪拌した。 反応液を水で希釈後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄 後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムク 口マトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 3 : 1)で精製し目的物(561 mg)をオレンジ 色油状物として得た。
MS (EI
+): 343 [M
+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.34 (9H, s), 3.40 (3H, s), 7.02 (1H, d, J = 8.0 Hz)
, 7.67 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 8.0 Hz), 10.08 (1H, s).
[0698] <実施例 95〉
7—(t—ブトキシカルボ二ルーメチルーァミノ) 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー4一力ノレボン酸
[0699] [化 211]
[0700] 実施例 94の化合物 (562 mg)を tert-ブタノール (9.0 mL)、水 (3.0 mL)に懸濁し、リン 酸二水素ナトリウム二水和物 (264 mg)、 2-メチル -2—ブテン (0.81 mL)及び亜塩素酸 ナトリウム (535 mg)を加え、常温で 6時間攪拌した。 10%水酸化ナトリウム水溶液を加 え、液性をアルカリ性にし、水層をジェチルエーテルにて洗浄後、濃塩酸で液性を酸 性にし、析出した固体を濾取し、水で洗浄後乾燥して、 目的物 (84.7 mg)を白色固体 として得た。
MS (EI+): 359 [M+]
'H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 1.20 (9H, s), 3.28 (3H, s), 7.32 (1H, d, J = 8.0
Hz), 7.46 (1H, s), 8.12 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0701] <実施例 96〉
[4— (3, 5 ジクロロピリジン一 4 ィルカルボニル) 2
5— a]ピリジン 7 酸 t ブチルエステル
[0703] アルゴン雰囲気下、実施例 95の化合物 (84.7 mg)をジクロロメタン (10 mL)に溶解し 、ジイソプロピルェチルァミン (0.82 mL)及び TBTU(83.2 mg)を加え、常温で 1.5時間 攪拌した。反応液を水で希釈後、酢酸ェチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水 の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を減圧留去した (残渣 A)。
[0704] アルゴン雰囲気下、 4 アミノー 3, 5 ジクロ口ピリジン (385 mg)をトルエン (10 mUに 懸濁し、 0°Cにて Red_Al(70%トルエン溶液, 0.33 mL)を滴下し、 100°Cで 1.5時間攪拌 した。その後、 0°Cで先に得られた残渣 Aのジクロロメタン (5.0 mL)懸濁液を滴下し、 再び 100°Cにて 30分加熱攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液を水で希 釈し、酢酸ェチルにて抽出し、有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナ トリウムで乾燥した。溶媒を留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキ サン:酢酸ェチル = 4 : 1)で精製し目的物 (99.9 mg)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 504 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.37 (9H, s), 3.39 (3H, s), 6.99 (1H, d, J = 7.2 Hz),
7.44 (1H, s), 7.84 (1H, brs), 7.89 (1H, d, J = 7.2 Hz), 8.62 (2H, s).
[0705] <実施例 97〉
7 メチルァミノ一 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カルボン酸
(3, 5—ジクロ口ピリジンー4ーィノレ)アミド
[0706] [化 213]
[0707] 実施例 96の化合物 (99.0 mg)をジクロロメタン (2.0 mL)に溶解し、 0°Cに冷却後、トリ フノレオ口酢酸 (2.0 mL)を加え、常温で 7.5時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶 液を加え、酢酸ェチルで抽出後、有機層を水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸 ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ 一 (へキサン:酢酸ェチル = 1: 1→1: 2)にて精製し、ジイソプロピルエーテルで洗浄 して目的物 (16.1 mg)を白色固体として得た。
MS (EI+): 403 [M+]
HRMS (EI+): 403.0196 (-1.9 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 3.22 (3H, d, J = 4.9 Hz), 6.09 (1H, d, J = 8.6 Hz),
6.60-6.65 (1H, m), 7.35 (1H, s), 7.57 (1H, brs), 7.96 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.58 (2H, s).
[0708] <実施例 98〉
4- [l , 3]ジォキサン一 2 ィル一 7 ョード 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン
[0709] [化 214]
実施例 89の化合物 (2.55 g)をトルエン (70 mUに溶解し、 p_トルエンスルホン酸一水 和物 (142 mg)とエチレングリコール (2.51 mL)を加え、 Dean-Stark装置を用いて 18時
間加熱還流した。放冷後、反応液を水で希釈し、酢酸ェチルで抽出後、抽出層を水 、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残 渣を、
(へキサン:酢酸ェチル =3 : 1)で精製し、 目 的物 (2.75 g)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 384 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.11-4.15 (4H, m), 6.07 (1H, s), 7.11 (1H, d, J = 7
.3 Hz), 7.20 (1H, s), 7.49 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0711] <実施例 99〉
4- [l , 3]ジォキサン一 2—ィル一 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一
7—カルボアルデヒド
[0712] [化 215]
[0713] アルゴンガス雰囲気下、実施例 98の化合物 (2.75 g)を THF(30 mL)に溶解し、 -78 °Cにて n-ブチルリチウム (1.54 mol/Lへキサン溶液, 5.6 mL)を滴下し、 _78°Cで 30分 攪拌した。反応液にギ酸ェチル (0.75 mL)を加え、常温で 30分攪拌した。反応液に飽 和塩化アンモユウム水溶液を加え、酢酸ェチルで抽出後、有機層を水、飽和食塩水 の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲ ルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 2 : 1)で精製し、 目的物 (1.87 g)を 黄色固体として得た。
MS (EI+): 286 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.14 (4H, s), 6.12 (1H, s), 7.15 (1H, s), 7.49 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.63 (1H, d, J = 7.3 Hz), 10.94 (1H, s).
[0714] <実施例 100〉
4- [l , 3]ジォキサンー2—ィルー 7—ヒドロキメチルー 2—トリフルォロメチルピラゾロ [
5— a]ピリジン
[0715] [化 216]
[0716] 実施例 99の化合物 (1.87 g)をメタノール (30 mL)に溶解し、 0°Cで水素化ホウ素ナトリ ゥム (247 mg)を加え、 0°Cで 1時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 を加え、酢酸ェチルで抽出後、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナ トリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー( へキサン:酢酸ェチル = 1 : 1)で精製し、 目的物 (1.82 g)を白色固体として得た。
MS (EI+): 288 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 3.74 (1H, t, J = 6.7 Ηζ),4· 11- 4.16 (4H, m), 5.08 (2
H, d, J = 6.7 Hz), 6.08 (1H, s), 6.95 (1H, d, J = 6.7 Hz), 7.02 (1H, s), 7.40 (1H, d,
J = 6.7 Hz).
[0717] <実施例 101〉
7—ァセトキシメチルー 4— [1 , 3]ジォキサンー2—ィルー 2—トリフルォロメチルビラ ゾロ [1 , 5— a]ピリジン
[0718] [化 217]
実施例 100の化合物 (1.82 g)をピリジン (20 mL)に溶解し、無水酢酸 (1.2 mL)を加え 、常温で 30分攪拌した。反応液を水で希釈後、酢酸ェチルで抽出し、有機層を水、 飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残
渣を、シ I (へキサン:酢酸ェチル =3 : 2)で精製し、 目 的化合物 (1.96 g)を白色固体として得た。
MS (EI+): 330 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 2.20 (3H, s), 4.12-4.16 (4H, m), 5.63 (2H, s), 6.08
(1H, s), 6.99 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.02 (1H, s), 7.39 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0720] <実施例 102〉
7 -ァセトキシメチル一 2 -トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン一 4—カルボ アルデヒド
[0721] [化 218]
[0722] 実施例 101の化合物 (1.93 g)をアセトン/水混合溶媒 (2: 1, 20 mL)に溶解し、 p-ト ルエンスルホン酸一水和物 (111 mg)を加え、 70°Cで 2時間攪拌した。反応液を水で希 釈後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナト リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へ キサン:酢酸ェチル = 3 : 2)で精製し、 目的物 (1.43 g)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 286 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 2.26 (3H, s), 5.72 (2H, s), 7.18 (1H, d, J = 7.3 Hz),
7.67 (1H, s), 7.85 (1H, d, J = 7.3 Hz), 10.11 (1H, s).
[0723] <実施例 103〉
7 -ァセトキシメチル一 2 -トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン一 4—カルボ ン酸
[0725] 実施例 102の化合物 (1.22 g)を DMF(22 mL)に溶解し、ニクロム酸ピリジニゥム (12.
9 g)とセライト (200 mg)を加え、常温で 2日間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去 後、濾液を水で希釈し、酢酸ェチルで抽出した。抽出層を水、飽和食塩水の順で洗 浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、 目的物 (1.08 g)を茶色固 体として得た。
MS (EI+): 302 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 2.18 (3H, s), 5.60 (2H, s), 7.34 (1H, d, J = 7.3
6
Hz), 7.47 (1H, s), 8.13 (1H, d, J = 7.3 Hz), 13.78 (1H, brs).
[0726] <実施例 104〉
7 -ァセトキシメチル一 2 -トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン一 4—カルボ ン酸 (3, 5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0727] [化 220]
[0728] アルゴン雰囲気下、実施例 103の化合物 (1.08 g)をジクロロメタン (30 mL)に溶解し、 ジイソプロピルェチルァミン (1.24 mL)及び TBTU(1.26 g)を加え、常温で 1.5時間攪拌 した。反応液を水で希釈後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順で 洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した (残渣 A)。
[0729] アルゴン雰囲気下、 4 アミノー 3,5 ジクロ口ピリジン (5.82 g)をトルエン (100 mUに
懸濁し、 0°Cにて Red_Al(70%トルエン溶液, 5.0 mL)を滴下し、 100°Cで 1.5時間攪拌 した。その後、 0°Cで先に得られた残渣 Aのジクロロメタン (10 mL)懸濁液を滴下し、再 び 100°Cにて 30分加熱攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去後、濾液を水で希釈 し、酢酸ェチルで抽出後、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリ ゥムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へ キサン:酢酸ェチル = 3 : 1→酢酸ェチル)で精製し、ジイソプロピルエーテルで洗浄 して目的物 (885 mg)を白色固体として得た。
MS (EI+): 446 [M+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 2.25 (3H, s), 5.72 (2H, s), 7.14 (1H, d, J = 7.3 Hz)
3
, 7.44 (1H, s), 7.68 (1H, brs), 7.89 (1H, d, J = 7.3 Hz), 8.64 (2H, brs).
[0730] <実施例 105〉
7—ヒドロキシメチルー 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5— a]ピリジンー4一力ルボン 酸 (3, 5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0731] [化 221]
[0732] 実施例 104の化合物 (885 mg)をメタノール (10 mL)に溶解し、 10%水酸化カリウム水 溶液 (3.0 mL)を加え、常温で 5時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、水を加えて酢 酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで 乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン: 酢酸ェチル = 1 : 1)にて精製することで、 目的物(1.43 g)を黄色固体として得た。 元素分析 (%): C H CI F N 0として
15 9 2 3 4 2
C H N
計算ィ直 44.47 2.24 13.87
実測値 44.24 2.29 13.57
MS (EI+): 404 [Μ+]
HRMS (ΕΙ+): 404.0052 (-0.3 mmu)
:H-NMR (400 MHz, DMSO- d ): δ 5.02 (2H, d, J
z), 7.39-7.41 (2H, m), 7.44 (1H, s), 8.24 (1H, d, J = 7.3 Hz), 8.76 (2H, s), 10.98 (1
H, brs).
[0733] <実施例 106〉
7 ホルミルー2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジンー4一力ルボン酸 (3
, 5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0734] [化 222]
[0735] 実施例 105の化合物 (623 mg)を DMSO(15 ml)に溶解し、トリェチルァミン (2.1 mL) 、三酸化ィォゥピリジン錯体 (1.22 g)を加え、常温で 10分攪拌した。反応液を水で希 釈後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸ナト リウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へ キサン:酢酸ェチル = 2 : 1)で精製し、 目的物 (432 mg)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 402 [Μ+]
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 7.53 (1H, s), 7.73—7.74 (2H, m), 7.92 (1H, d, J = 7
.3 Hz), 8.64 (2H, brs), 11.02 (1H, s).
[0736] <実施例 107〉
7- (1—ヒドロキシェチル) 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4— カルボン酸 (3, 5—ジクロ口ピリジンー4 ィル)アミド
[0737] [化 223]
[0738] アルゴン雰囲気下、実施例 106の化合物 (300 mg)を THF(10 mL)に溶解し、 -78。C でメチルマグネシウムブロミド (0.9 mol/L THF溶液, 1.0 mL)を滴下し、常温で 7時間 攪拌した。反応液に飽和塩化アンモユウム水溶液を加え、酢酸ェチルで抽出後、抽 出層を水、飽和食塩水の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留 去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル = 1 : 1)で精 製し、 目的物(207 mg)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 418 [M+]
HRMS (EI+): 418.0167 (-4.4 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.79 (3H, d, J = 6.7 Hz), 3.99 (1H, d, J = 5.5 Hz),
3
5.54 (1H, m), 7.15 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.45 (1H, s), 7.71 (1H, brs), 7.91 (1H, d, J = 7.3 Hz), 8.62 (2H, brs).
[0739] <実施例 108〉
7—ァセチルー 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン酸 (3
, 5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0740] [化 224]
[0741] 実施例 107の化合物 (148 mg)を DMSO(5.0 mL)に溶解し、トリェチルァミン (0.50 m
し)、三酸化ィォゥピリジン錯体 (280 mg)を加え、常温で 3.5時間攪拌した。反応液を水 で希釈後、酢酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水の順で洗浄後、無水硫酸 ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ 一(へキサン:酢酸ェチル = 3 : 2)で精製し、 目的物 (61.0 mg)を黄色固体として得た。
MS (EI+): 416 [Μ+]
HRMS (EI+): 416.0058 (+0.3 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 3.03 (3H, s), 7.52 (1H, s), 7.58 (1H, d, J = 7.3 Hz)
, 7.72 (1H, brs), 7.89 (1H, d, J = 7.3 Hz), 8.64 (2H, brs).
[0742] <実施例 109〉 a]ピリジン 7—カルボアルデヒド
[0743] [化 225]
[0744] アルゴン雰囲気下、実施例 86の化合物 (12.4 g)の THF(200 mL)溶液に、 78°Cで n ブチルリチウム(2.67 mol/Lへキサン溶液、 14.0 mL)を滴下し、—78°Cで 30分間 攪拌した。この溶液をギ酸ェチル (9.06 mL, 113 mmol)の THF(100 mL)溶液に 78 °Cで滴下した。常温で 30分攪拌後、飽和塩化アンモニゥム水溶液を加えて、酢酸ェ チル (400 mL)で抽出した。抽出層を水、及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリ ゥムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へ キサン:酢酸ェチル = 15: 1 )により精製し、粗製の目的化合物(12.3 g)を黄色固体 として得た。
[0745] <実施例 1 10〉
4一(tーブチルジメチルシリルォキシメチル) 7 ヒドロキシメチルー 2 トリフルォロ メチノレピラゾ口 [1 , 5— a]ピリジン
[0746] [化 226]
[0747] 実施例 109の化合物 (12.3 g)のメタノール (200 mL)溶液に 0°Cで水素化ホウ素ナトリ ゥム (1.56 g)を加え、 0°Cで 1時間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニゥム水溶液を 加えて、減圧下に濃縮後、酢酸ェチル (700 mL)で抽出した。抽出層を水、及び飽和 食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリ 力ゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル =9: 1 )により精製し、 目的物( 9.86 g)を白色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 0.14 (6H, s), 0.96 (9Η, s), 4.91 (2Η, d, J = 1.2 Hz)
, 5.06 (2H, s), 6.85 (1H, s), 6.94 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.30 (1H, dt, J = 7.3, 1.2 Hz).
[0748] <実施例 11 1〉
4一(tーブチルジメチルシリルォキシメチル) 7 メトキシメチルー 2 トリフルォロメ チノレビラゾロ [1 , 5— a]ピリジン
[0749] [化 227]
実施例 110の化合物(9.53 g)のァセトニトリル (300 mL)溶液に酸化銀 (30.0 g)とョー ドメタン (16.1 mL)を加え、室温で 85時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去し、 濾液を減圧下に濃縮した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸 ェチル = 15 : 1)により精製し、 目的物(8.76 g)を蛍光淡黄色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 0.13 (6H, s), 0.95 (9Η, s), 3.60 (3Η, s), 4.91 (2Η, s), 4.97 (2Η, s), 6.83 (1Η, s), 7.07 (1Η, d, J = 7.3 Hz), 7.32 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0751] <実施例 112〉
4ーヒドロキシメチルー 7—メトキシメチルー 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5— a]ピ
[0753] 実施例 111の化合物 (8.76 g)の THF(120 mU溶液に 0°Cでテトラブチルアンモニゥ ムフルオライド(1 mol/L—THF溶液、 35.1 mL)を滴下し、 0°Cで 30分間攪拌した。反 応液に水を加えて酢酸ェチル (300 mL)で抽出し、抽出層を水、及び飽和食塩水で 洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラ ムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル =3: 1 )により精製し、 目的化合物(6.00 g )を白色固体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.79 (1H, br s), 3.61 (3H, s), 4.93 (2H, s), 4.98 (2
H, s), 6.93 (1H, s), 7.07 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.31 (1H, d, J = 7.3 Hz).
[0754] <実施例 113〉
7—メトキシメチル一 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボア ルデヒド
[0755] [化 229]
実施例 112の化合物 (6.00 g)のクロ口ホルム (120 mL)溶液に活性二酸化マンガン (2 0.0 g)を加え、 50°Cで 5時間攪拌した。セライトを用いて不溶物を濾去し、濾液を減圧 下に濃縮して、 目的物(5.74 g)を淡黄色個体として得た。
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 3.65 (3H, s), 5.06 (2Η, s), 7.32 (1Η, d, J = 7.3 Hz)
, 7.65 (1H, s), 7.89 (1H, d, J = 7.3 Hz), 10.10 (1H, s).
[0757] <実施例 114〉
7—メトキシメチル一 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン 酸
[0758] [化 230]
[0759] 硝酸銀 (658 mg)の水溶液 (5 mUに水酸化ナトリウム (310 mg)の水溶液 (5 mUを加え 、攪拌しながら実施例 113の化合物 (500 mg)を 0°Cで加え、常温で 1時間攪拌した。 セライトを用いて不溶物を濾去し、熱水で洗浄後、合わせた濾液と洗液を lmol/L塩 酸水溶液で酸性にした。これに酢酸ェチル (100 mL)を加え、セライトを用いて不溶物 を濾去し、濾液の有機層を分取し、水、及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウ ムで乾燥し、溶媒を減圧留去して、 目的物(470 mg)を淡黄色個体として得た。
'H-NMR (400 MHz, DMSO-d ): δ 3.53 (3H, s), 4.99 (2Η, s), 7.30 (1Η, d, J = 7.3
6
Hz), 7.46 (1H, s), 8.17 (1H, d, J = 7.3 Hz), 13.72 (1H, br s).
[0760] <実施例 115〉
7—メトキシメチル一 2—トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5— a]ピリジン一 4—カルボン 酸 (3, 5—ジクロロピリジン一 4—ィル)アミド
[0761] [化 231]
[0762] 実施例 114の化合物 (470 mg)のジクロロメタン (15 mL)溶液にォキサリルクロライド (0.
224 mL)と DMF(2滴)を加え、常温で 2時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮後、ト ルェンで 2回共沸し、残渣を DMF(5 mL)に溶解した(溶液 A)。 4 アミノー 3,5 ジク ロロピリジン (362 mg)の DMF(10 mU溶液に、 60%水素化ナトリウム (195 mg)を加え、 常温で 30分間攪拌し、 0°Cで先に得られた溶液 Aを加え、常温で 3時間攪拌した。反 応液に飽和塩化アンモユウム水溶液を加えて、酢酸ェチル (100 mL)で抽出し、抽出 層を水、及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留 去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (へキサン:酢酸ェチル =5: 1 )によ り精製し、 目的物(533 mg)を白色固体として得た。
MS (EI+): 418 [M+]
HRMS (EI+): 418.0210 (-0.1 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 3.66 (3H, s), 5.06 (2H, d, J = 1.2 Hz), 7.26 (1H, dt
, J = 7.3, 1.2 Hz), 7.43 (1H, s), 7.73 (1H, br s), 7.93 (1H, d, J = 7.3 Hz), 8.62 (2H, s).
[0763] <実施例 116〉
3 クロ口一 7 メトキシ一 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カル ボン酸 ェチルエステル
[0764] [化 232]
[0765] 実施例 14の化合物 (2.44 g )を t_ブタノール (30 mL)、水 (10 mL)に溶解し、リン酸二 水素ナトリウム二水和物 (1.56 g)、 2 メチル—2 ブテン (4.7 mL)、及び亜塩素酸ナ トリウム (3.96 g)を加え、常温にて 4時間攪拌した。反応液に 20%水酸化ナトリウム水溶 液を加え、液性をアルカリ性にした後、エーテルで洗浄した。水層に濃塩酸を加え、 析出した固体を濾取し、水で洗浄した。得られた固体(1.26 g)を DMF (30 mL)に溶 解し、炭酸カリウム(1.00 g)およびヨウ化工チル(0.722 mL)を加えて 14.5時間攪拌し た。反応液に水を加えて酢酸ェチルで抽出し、抽出層を水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマ トグラフィー(へキサン:酢酸ェチル 3 : 1)で精製し、 目的化合物 (179 mg)を白色固体 として得た。
MS (EI+): 322 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 1.43 (3H, t, J = 7.6 Hz), 4.24 (3H, s), 4.46 (2H, q,
J = 7.6 Hz), 6.30 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.89 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0766] <実施例 117〉
3 クロ口一 7 メトキシ一 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カル ボン酸
[0767] [化 233]
[0768] 実施例 116の化合物(179 mg)のメタノール(11.0 mL)溶液に、 10%水酸化カリウム 水溶液(1.0 mL)を加えて常温で 20時間攪拌した。溶媒を減圧留去した残渣をエー テルで洗浄後、濃塩酸を加えて酸性とし、析出した固体を濾取し、水洗して目的物(1 16 mg)を白色固体として得た。
MS (EI+): 294 [Μ+]
:H-NMR (400 MHz, DMSO— d ): δ 4.20 (3H, s), 6.75 (1H, d, J = 8.0 Hz), 7.99 (1H, d, J = 8.0 Hz).
[0769] <実施例 118〉
3 クロ口一 7 メトキシ一 2 トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 a]ピリジン一 4 カル ボン酸 (3, 5—ジクロ口ピリジンー4 ィル)アミド
[0770] [化 234]
[0771] 実施例 1 17の化合物(116 mg)を用い、実施例 9と同様な方法により、 目的物(110 mg)を白色固体として得た。
元素分析 (%) : C H CI F N 0として
15 8 3 3 4 2
C H N
計算ィ直 40.98 1.83 12.74
実測値 40.71 1.64 12.36
HRMS (EI+): 437.9682 (+1.7 mmu)
'H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.27 (3Η, s), 6.34 (1Η, d, J = 7.9 Hz), 7.53 (1H, br
3
s), 7.81 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.61 (2H, s).
[0772] <実施例 119〉
3—ヒドロキシ一 7 メトキシ一 2 -トリフルォロメチルピラゾロ [1 , 5 - a]ピリジン 4— カルボン酸 (3, 5—ジクロ口ピリジンー4 ィル)アミド
[0773] [化 235]
実施例 16の化合物(250 mg)に、ジクロロメタン(10 mL)、 m クロ口過安息香酸(47 5 mg)および酢酸(2.0 mL)を加えて 50°Cで 4日攪拌した。反応液に飽和炭酸力リウ ム水溶液を加えて酢酸ェチルで抽出し、抽出層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去した残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ 一(酢酸ェチル:メタノール 10: 1)で精製し、 目的物(7.9 mg)を白色固体として得た。 :H-NMR (400 MHz, CDC1 ): δ 4.27 (3H, s), 6.15 (1Η, d, J = 8.0 Hz), 7.66 (1H, d,
J = 8.0 Hz), 7.85 (1H, brs), 8.64 (2H, brs), 9.49 (1H, s).
[0775] <実験例 1〉 ホスホジエステラーゼ阻害活性
PDE4B触媒領域(以下 Catと略す)の cDNAはヒト由来の RNAより RT-PCRを行い単 離した。単離した cDNA断片を Gateway system(Invitrogen社製)及び Bac-to-Bac (登 録商標) Baculovirus Expression system (Invitrogen社製)で昆虫細胞 Sf に 入し、 目的の各 PDEタンパクを発現させた。この組み換え PDE4Bcatはこの PDEタンパクを高 発現した Si9細胞の培養上清もしくは細胞抽出液からイオン交換クロマトグラフィーで 精製し、以下に示す実験に用いた。
[0776] 被験化合物は 4 mmol/L溶液を段階的に 15%DMSO溶液で 4倍希釈し、 15 nmol/L 力、ら 4 mmol/Lまでの濃度の溶液を用意した(実験での最終濃度は 1.5 nmol/L力 40 0 μ mol/L)。これら被験化合物溶液 10 μ L、緩衝液 [40 mmol/L Tris-HCl (pH 7.4), 10 mmol/L MgCl ]で希釈した [3H] cAMP及び 2 X 10— 6皿 量(1 unitは pH 7.5、 30 °C の条件下で 1 μ mol/Lの cAMPを 1分間に分解する PDE量を示す)のヒト由来組み換 え PDEタンパク 40 しを 96穴プレートに添加し、 30 °Cで 20分間反応した。その後 65 C C¾力、 [¾コ反 、させに後、 1 mg/mL5 nucleotidase (Crotalus atrox venom, Sigma社製 ) 25 μ Lを添加し、 30 °Cで 10分間反応した。反応終了後、 Dowex溶液 [300 mg/mL D owex 1x8-400 (Sigma Aldrich社製), 33 % Ethanol] 200 μ Lを添カロし、 4 °Cで 20分間 振動混合した後 MicroScint 20 (Packard社製) 200 Lを添加し、シンチレーシヨン力 ゥンター(Topcount、 Packard社製)を用いて測定した。 IC 値の算出は Graph Pad Pri sm v3.03 (GraphPad Software社製)を用いて行った。なお、 10 mol/L 〉IC50値≥0· 1 ^ mol/Lを( + )、 0.1〃 0101/し〉1じ ィ直を(+ + )として表記した。
[0777] 結果を表 1に示す。
[0778] [表 1]
表 1
に 50(μΠΊθΙ/Ι_) に 50(μΓΠθΙ/Ι_)
実施例番号 実施例番号 実施例番号 D
PDE4 PDE4
9 ++ 48 + 82 ++
1 1 ++ 58 ++ 83 ++
16 ++ 59 ++ 92 ++
17 ++ 71 ++ 97 ++
18 + 76 ++ 105 ++
24 ++ 77 ++ 107 ++
25 ++ 78 ++ 108 ++
32 + 79 ++ 1 15 ++
33 ++ 80 ++ 1 18 ++
40 ++ 81 + 1 19 +
41
[0779] <実験例 2 >モルモットにおけるヒスタミン誘発気道収縮反応
モルモットをペントバルビタール (30 mg/kg, i.p.)で麻酔し、 左外頸静脈に静脈投与 用力ニューレ、右内頸動脈に採血及び血圧測定用力ニューレ、 気管に気管力ニュー レを揷入した。 60 times/min, 10 mL/kg/strokeの条件で人工呼吸し、気管力ニュー レの側枝からオーバフローする空気(エアフロー)を bronchospasm transducer(Ugo_B asile)にて測定し、 Power Lab (ADInstruments Japan)を介してコンピューターに記録し た。ガラミン (10 mg/kg, ί·ν·)にて不動化した後、 10分おきにヒスタミン (12.5 μ g/kg, i. ν·)を投与した。ヒスタミンによる気道収縮が安定した後、 DMSOに溶解した被検化合 物 (0.1 mg/kg, i.v. 又は 0.3 mg/kg, ί.ν.)を投与し、投与 30秒後のヒスタミンによる気 道収縮反応を測定し、 被検化合物の気道収縮抑制作用を調べた。気道収縮をエア フロー値で記録し、結果は投与 30秒後のヒスタミンによるエアフローの最大値を投与 前の最大値に対する割合で表した。なお、抑制率≥90%を(+ + + )、 90%〉抑制 率≥70%を(+ + )、 70%〉抑制率≥30%を (+ )として表記した。また、 []内表示は 0. 3 mg/kg投与、それ以外は 0. 1 mg/kg投与の結果を表記した。
[0780] 結果を表 2に示す。
[0781] [表 2]
表 2 実施例番号 抑制率 実施例番号 抑制率 実施例番号 抑制率
9 ++ 33 +++ 79 +
11 [++] 40 [++] 80 +
16 +++ 41 [+】 82 ++
17 + 58 +++ 83 +++
24 +++ 76 ++ 92 +
25 【+++] 77 [+】 105 +++
32 ++ 78 [++】 107 ++
[0782] <実験例 3〉ラットにおける LPS急性炎症モデル
Lipopolysaccharide from E.coli serotype 055:B5 (LPS)吸入の 1時間冃 ijに化合物 1 m g/kgをラットに経口投与し、 50 mlの LPS溶液をネブライザ一で霧化して 30分間吸入さ せた。 LPS吸入 3時間後,ラットを 20% urethane (5 ml/rat, i.p.)で安楽死させた。気道 より 5 mlの気管支 ·肺胞洗浄用生理食塩液を気管支 ·肺胞内腔に注入し、 5 ml注射 筒で 3回洗浄し、この操作を 2回繰り返し気管支 ·肺胞洗浄液 (BALF)として回収した 。回収した BALFを 1200 rpm, 10 min, 4。C (Hirtachi; himac CR 5 DL)で遠心し、沈查 を 10 mlの 0.1% Bovine serum albumin/生理食塩液で再懸濁した後、等量のチュルク 液を加え白血球を染色し、顕微鏡下にて総白血球数を数え抑制率を算出した。なお 、抑制率≥ 60% ( + + )、 60% >抑制率≥ 50% ( + )として表記した。
[0783] 結果を表 3に示す。
[0784] [表 3] 我 3
実施例番号 抑制率
9 +
16 ++
107 + 以上のように、一般式(1)で表される本発明化合物は PDE阻害活性を有し、各種 動物実験モデルにおいてその有効性が確認された。
産業上の利用可能性
上述のように、本発明は、新規なピラゾ口ピリジンカルボキサミド誘導体とその付加 塩が優れた PDE阻害作用を有することを見出したものである。このような PDE阻害剤 作用を有する化合物は、狭心症、心不全、高血圧症などの治療薬や血小板凝集抑 制薬あるいは気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患 (COPD)、間質性肺炎、アレルギー 性鼻炎、アトピー性皮膚炎、関節リウマチ、多発性硬化症、クローン病、炎症性大腸 炎、ハンチントン病、アルツハイマー病、認知症、パーキンソン病、うつ病、統合失調 症などの各種精神障害、肥満、メタボリックシンドローム等の予防又は治療薬、ならび に男性性機能障害治療薬として有用である。