WO2008013220A1

WO2008013220A1 - Appareil de cuisson

Info

Publication number: WO2008013220A1
Application number: PCT/JP2007/064658
Authority: WO
Inventors: Keiko Isoda; Ryuuji Nagata; Chikashi Satou; Tsuyoshi Inada
Original assignee: Panasonic Corporation
Priority date: 2006-07-27
Filing date: 2007-07-26
Publication date: 2008-01-31
Also published as: CN102418947A; EP2043407A1; HK1130988A1; JP4992899B2; JPWO2008013220A1; US8164030B2; JP2012052797A; US20090261088A1; CN101491157A; EP2043407A4; CN101491157B; CN102418947B; CN102384504A; JP2012052796A

Description

明細書

加熱調理器

技術分野

[0001] 本発明は、操作誘導機能を備えた加熱調理器に関するものである。

背景技術

[0002] 従来のこの種の操作誘導機能を備えた電子機器 100のブロック構成図を、図 9に示す。電子機器 100はデータバス 101を有している。このデータバス 101には記憶部 102が接続され、当該電子機器 100の仕様書内容に匹敵する操作案内情報が記憶される。操作案内情報は当該電子機器 100の操作手順を予め決めて作成したものである。

[0003] 記憶部 102には読み出し専用メモリ（ROM)が使用される。この記憶部 102にはデータバス 101を通して表示部 103が接続され、記憶部 102から読み出された操作案内情報が表示される。この例で、操作案内情報は、所望の機能を実現するために、一連の操作手順が階層構造を成している。表示部 103には液晶表示装置（以下 LC Dともいう）が使用される。

[0004] この表示部 103にはデータバス 101を通して選択部 104が接続され、表示部 103 に表示された操作案内情報の中から所望の項目を選択させるために、ユーザーによつて操作される。この例では、当該電子機器 100の所望の機能を選択させるための被選択項目が表示部 103に表示され、複数の機能の中から所望の機能を選択させるために、選択部 104がユーザーによって操作される。

[0005] この選択部 104には、データバス 101及び I/Oインターフェース部 105を通して発光操作体 106が接続され、この選択部 104の操作によって特定の発光操作体 106 が光るようになつている。この例では、発光操作体 106には、少なくとも、プッシュ式の押しボタン、ジョグダイアルのような回転体、カセット収納体などの蓋体、及び CDトレィのようなテーブル体が含まれる。

[0006] 個々の発光操作体 106には色付きの光源が取り付けられる。光源には発光ダイォードが使用される。発光ダイオードは注意を喚起するために点滅される。 [0007] 従って、この点滅によって発光操作体 106の取り付け位置をユーザーに知らしめること力 Sできる。しかも、表示部 103にその発光操作体 106の名称を表示することにより、マニュアルを読まなくても、その発光操作体 106の名称と取り付け位置を認知すること力 Sでさる。

[0008] このデータバス 101には音発生部 107が接続され、点滅された部位の発光操作体

106を操作することにより、例えば、「ピッ」というような確認音を鳴らす。

[0009] この確認音「ピッ」は、ユーザーに対して「確かに指定された押しボタン等が押下された」ことを確認させるためである。この押しボタンの押下操作は、次の操作案内情報を記憶部 102から表示部 103へ読み出すためのトリガとなっている。

[0010] なお、点滅されていない部位の発光操作体 106を操作したときに、「ピッ、ピッ · · ·」とレ、うような警告音を鳴らすようにしてもよレ、。音発生部 107は「ピッ」と!/、う確認音や、「ピッ、ピッ' · ·」という警告音を発生する音声処理回路 107A及びこれらの確認音や警告音を発生するスピーカー 107Bを有している。オーディオ機器では音声処理回路 107A及びスピーカー 107Bを具備しているので、これを共用してもよい。

[0011] この音発生部 107にはデータバス 101を通して制御部 108が接続される。制御部 1 08によって、発光操作体 106の操作を確認するように音発生部 107が発生制御される。制御部 108には CPU (中央演算装置）などが使用される。また、制御部 108によつて次の操作手順を表示するように表示部 103が制御されると共に、次の操作を示す発光操作体 106を光らせるように発光制御する。発光操作体 106を光らせる順序は操作手順に合うように、予め記憶部 102に記憶されている。

[0012] このデータバス 101には、記憶部 102、表示部 103、選択部 104、 I/Oインターフエース部 105、音発生部 107及び制御部 108の他に、モード選択部 109が接続され、操作案内モード又は非操作案内モードを選択させるために操作される。ここで操作案内モードとは電子機器 100の機能動作の実行に至る操作を誘導するモードをいい、非操作案内モードとは操作案内誘導を実行しなレ、モードを!/、う。

[0013] この電子機器 100は、通常動作時には非操作案内モードになっている。操作案内機能を使用したい時のみ、モード選択部 9により操作案内モードを選択する。従って、モード選択部 109により、非操作案内モードを選択する必要はない。 [0014] また、頻繁に使用しない機能を動作させるときに、電子機器 100の操作方法を忘れる場合がある。また、仕様書を紛失してしまう場合がある。このような場合には、その仕様書を読み返さなくても、モード選択部 109によって操作案内モードを選択することにより、操作案内機能を利用することができる。

[0015] このデータバス 101には機能動作対象 110が接続される。機能動作対象 110とは、電子機器 100によって制御される本来の機能を果す部分をいう（例えば、特許文献 1 参照）。例えば、加熱調理器ならば加熱源、すなわち誘導加熱コイル、シーズヒータ、ニクロム泉、マグネトロンなどである。

[0016] しかしながら、前記従来の構成では、プッシュ式の押しボタン、ジョグダイアルのような回転体などの発光操作体が発光しない状態で常にユーザーの目に触れており、色付きの光源で操作可能な操作部発光体のみを発光させても、その意図に気づかなレ、ユーザーは、発光して!/、な!/、発光操作体を操作してしまうとレ、う課題を有してレ、た。

[0017] また、発光しておらず有効ではない発光操作体を操作した場合には、「ピッ、ピッ · · •」と!/、うような警告音を鳴らすと!/、う誤操作の対策もなされて!/、る力警告音は故障やタイマーの終了など、誤操作以外の報知を連想させ、ユーザーを混乱させてしまうという課題を有していた。

特許文献 1 :特開 2001— 51777号公報

発明の開示

[0018] 本発明は、前記従来の課題を解決するもので、誤動作を防止する加熱調理器を提供する。

[0019] そのために、本発明の加熱調理器は、機器上面に設けられたトッププレートと、トツププレート裏面に形成され所定の遮光性を有する導電性皮膜で構成された電極部を備え割り当てられた機能の実行を指示する静電式タツチキーと、電極部に交流信号を加え電極部に対向するトッププレートの部分に触れることにより生じる電極部の大地に対する静電容量の変化を検知する操作検知部と、電極部に向けトッププレートと反対の方向から光を照射する操作部発光体と、操作部発光体の発光制御をする発光制御部と、を備え、静電式タツチキーは、電極部の内側に導電性皮膜を設けない部分を導電性皮膜で囲んで形成したキー表示部を有し、発光制御部は、操作部発光体を発光させ、操作部発光体力照射された光を電極部が遮光しキー表示部が透過させることにより、前記トッププレート越しに発光した前記キー表示部が視認される構成としたものである。

[0020] これによつて、操作部発光体が発光するとトッププレートにキー表示部が光って浮かび上がることにより、ユーザーは静電式タツチキーの機能と正確な操作位置を容易に識別すること力 Sできる。また、操作部発光体を光らさないことでキー表示部はユーザ一に見えないようにすることができる。例えば、静電式タツチキーが操作不可能な状態にある場合に、操作部発光体を光らさないようにすれば、ユーザーは点灯している静電式タツチキーのみを選択して操作することになるので誤操作を防止する。

[0021] また、操作する毎に操作部発光体の発光状態を変えるように制御することも可能である。例えば、現時点の静電式タツチキーの有効性や優先順位等に応じて電極部に設けた表示部の発光状態を変えることができる。ユーザーは、操作手順が実行される毎に切り替わりながら表示されるキー表示部で構成された案内画面表示を見ながら発光したキー表示部のあるトッププレート部分を押し下げて操作して行けば、仕様書などを読まなくとも、複数の操作手順力も必要な操作手順を容易に選択し当該電子機器を正しく動作させること力できる。

[0022] し力、も、ユーザーの目に触れるキー表示部は電極部に形成されるので、ユーザーは見えるキー表示部自身を押し下げ操作すればよく誤操作する可能性が少なくなる。また、電極部の周囲に静電式タツチキーを光らせるための表示専用の平面的スぺースを必要としない。

[0023] これにより、複数の静電式タツチキーの中から必要なものを選択して操作する場合、または静電式タツチキーの数を減らすため 1つの静電式タツチキーを共用操作して複数の機能が実行できるようにした場合、ユーザーは、容易に必要な静電式タツチキ一を選択して誤動作なく操作を行う事が可能になり使い勝手を向上させることができ図面の簡単な説明

[0024] [図 1]図 1は本発明の実施の形態 1、 2、 3における加熱調理器を示す外観図である。園 2]図 2は本発明の実施の形態 1、 2、 3における加熱調理器のトッププレートを示す上面図である。

[図 3]図 3は本発明の実施の形態 1、 2、 3における操作部を示すブロック図である。園 4A]図 4Aは導光板消灯時の操作部を示す上面図である。

園 4B]図 4Bは導光板消灯時の操作部を示す斜視図である。

園 4C]図 4Cは導光板点灯時の操作部を示す上面図である。

園 4D]図 4Dは導光板点灯時の操作部を示す斜視図である。

園 5A]図 5Aは天面操作部の一部において全ての導光板が発光した状態を示す上面図である。

園 5B]図 5Bは天面操作部の一部において 1つの導光板が発光した状態を示す上面図である。

園 5C]図 5Cは天面操作部の一部において 2つの導光板が発光した状態を示す上面図である。

[図 6A]図 6Aは実施の形態 2の天面操作部の一部において、全ての導光板が低輝度で発光した状態を示す上面図である。

園 6B]図 6Bは 1つの導光板が高輝度で発光した状態を示す上面図である。

園 6C]図 6Cは 2つの導光板が高輝度で発光した状態を示す上面図である。

園 7]図 7は実施の形態 3の加熱調理器における操作部を示すブロック図である。

[図 8A]図 8Aは実施の形態 3の天面操作部の一部において全ての導光板が発光し、 1つの導光板が点滅した状態を示す上面図である。

[図 8B]図 8Bは天面操作部 3の一部において全ての導光板が低輝度で発光し、 2つの導光板が点滅した状態を示す上面図である。

園 9]図 9は従来例にあげる加熱調理器である電子機器を示すブロック構成図である

〇

符号の説明

2 トッププレート

3 天面操作部

4a 電源スィッチ 5, 14 静電式タツチキー

5b 電極部

5c 機能表示部（キー表示部）

5d 領域表示部（キー表示部）

6 操作検知部

7 導光板 (操作部発光体）

8 発光制御部

12 記憶部

13 音声発生部

15 誘導操作切替部

発明を実施するための最良の形態

本発明は、機器上面に設けられたトッププレートと、トッププレート裏面に形成され所定の遮光性を有する導電性皮膜で構成された電極部を備え割り当てられた機能の実行を指示する静電式タツチキーと、電極部に交流信号を加え電極部に対向するトッププレートの部分に触れることにより生じる電極部の大地に対する静電容量の変化を検知機器の動作を指示する操作検知部と、電極部に向けトッププレートと反対の方向から光を照射する操作部発光体と、操作部発光体の発光制御をする発光制御部と、を備え、静電式タツチキーは、電極部の内側に導電性皮膜を設けない部分を導電性皮膜で囲んで形成したキー表示部を有し、発光制御部は、操作部発光体を発光させ、操作部発光体から照射された光を電極部が遮光しキー表示部が透過させることにより、前記トッププレート越しに発光した前記キー表示部が視認される構成とする。これによつて、操作部発光体が発光するとトッププレートにキー表示部が光つて浮かび上がることにより、ユーザーは静電式タツチキーの機能と正確な操作位置を容易に識別すること力できる。また、操作部発光体を光らさないことでキー表示部はユーザーに見えないようにすることができる。例えば、静電式タツチキーが操作不可能な状態にある場合に、操作部発光体を光らさないようにすれば、ユーザーは点灯している静電式タツチキーのみを選択して操作することになるので誤操作を防止する。また、操作する毎に操作部発光体の発光状態を変えるように制御することも可能である。例えば、現時点の静電式タツチキーの有効性や優先順位等に応じて電極部に設けた表示部の発光状態を変えることができる。ユーザーは、操作手順が実行される毎に切り替わりながら表示されるキー表示部で構成された案内画面表示を見ながら発光したキー表示部のあるトッププレート部分を押し下げて操作して行けば、仕様書などを読まなくとも、複数の操作手順力も必要な操作手順を容易に選択し次の操作を行うことができる。ユーザーの目に触れるキー表示部は電極部に形成されるので、ユーザーは見えるキー表示部自身を押し下げ操作すればよく誤動作の可能性も少なくなる。また、電極部の周囲に静電式タツチキーを光らせるための表示専用の平面的スペースを必要としない。これにより、複数の静電式タツチキーの中から必要なものを選択して操作する場合、または静電式タツチキーの数を減らすため 1つの静電式タツチキーを共用操作して複数の機能が実行できるようにした場合、ユーザーは、容易に必要な静電式タツチキーを選択して誤動作なく操作を行う事が可能になり使い勝手を向上させることができる。

[0027] また本発明は、静電式タツチキーは、トッププレートに形成された天面操作部に設けられ、天面操作部は操作部発光体が発光して!/、な!/、時にキー表示部の形状が見えに《なるように着色されている。これによつて、操作部発光体が発光した時の電極部のキー表示部の形状がより鮮明となり発光して!/、な!/、とき見えな!/、ので見栄えが良く視認性が向上する。

[0028] また本発明は、キー表示部は、枠状または環状に形成され静電式タツチキーの操作範囲を示す領域表示部を有する。これによつて、操作部発光体が発光した時、静電式タツチキーの操作範囲が浮かび上がるのでユーザーはその範囲を明確に認識できる。また、領域表示部の内側の電極部は領域表示部の外側の電極部と容量結合により電気的に接続するので電極部としての作用を発揮させることができる。また、電極部の導電性被膜を印刷により形成すれば、領域表示部を見栄え良く形成すること力 Sできる。

[0029] また本発明は、キー表示部は、静電式タツチキーに割り当てられた機能を表示する機能表示部を有する。これによつて、操作部発光体が発光したとき、静電式タツチキ一の機能を表示する機能表示部が浮かび上がるのでユーザーはその機能を明確に認識できる。また、機能表示部の上のトッププレート部分に触れると外側の電極部と指が容量結合により電気的に接続するので機能表示部の上に触れても静電式タツチキーとしての機能を得ること力 Sできる。また、導電性被膜を印刷により形成すれば、機能表示部を見栄え良く形成することができる。

[0030] また、本発明は、一連の操作手順及び操作手順に従って操作をする際の操作部発光体の発光状態を決定する操作案内情報が記憶された記憶部を備え、発光制御部は、記憶部から入力する操作案内情報に応じて操作部発光体の発光状態を変更する。これによつて、選択された操作手順にしたがって、静電式タツチキーのキー表示部の発光状態を変えながら使用者の操作を導くことができる。

[0031] また、本発明は、発光制御部は、静電式タツチキーが操作可能であるとき操作部発光体を発光させ、静電式タツチキーが操作可能でな!/、とき操作部発光体は発光させない。これによつて、静電式タツチキーが操作可能でないとき操作されるおそれを無くすことができ、また操作可能である静電式タツチキーを容易に識別することができる。

[0032] また本発明は、天面操作部は、着色された結晶化セラミックで形成したトッププレートの部分で構成されてなる。これによつて、天面操作部に、電極部やキー表示部を見えに《するための着色用の印刷膜を形成する必要がない。

[0033] また本発明は、天面操作部は、トッププレート裏面に着色された印刷膜を形成する。これによつて、トッププレートの材料を共通にして印刷膜の色または被膜の厚さを変えるだけで天面操作部の色や光の透過度を変えることができる。また、トッププレートに部分的に着色した窓で天面操作部を形成することが容易であり、天面操作部の窓内に静電式タツチキーを形成することにより、天面操作部の範囲を容易に識別できる

〇

[0034] また本発明は、天面操作部は、トッププレート裏面にハーフミラー効果を有する薄膜を形成する。これによつて、トッププレートの材料を共通にしてハーフミラー膜の色または被膜の厚さを変えるだけで天面操作部の色や光の透過度、反射度を変えること力 Sできる。また、トッププレートに天面操作部として部分的に、周囲と異なる色に着色されたハーフミラー効果を有する窓を形成すること、あるいは部分的にハーフミラ一効果を有する窓を着色することが容易であり、その窓内に静電式タツチキーを形成すること力 Sできる。これにより天面操作部の範囲を容易に識別できる。

[0035] また本発明は、電極部のトッププレート側の色と操作部発光体を光らせていない時の電極部側の操作部発光体の色を同色にする。これによつて、操作部発光体を光らせていない時は電極部とのトッププレート側の色が同色であるため、キー表示部はュ一ザ一には見えにくぐ当該静電式タツチキーが操作される可能性が少なぐまた見栄えがよくなる。操作可能な操作部の操作部発光体が点灯した時は、キー表示部が明るく発光するため、キー表示部の文字、図、または記号などの形状が見えるようになる。

[0036] また本発明は、発光制御部は、操作可能な静電式タツチキーが操作可能であるときの操作部発光体を所定の輝度 1で発光させ、操作可能でない静電式タツチキーの操作部発光体は輝度 1より低い輝度 2で発光させる。これによつて、静電式タツチキ一が操作可能でなレ、とき操作される可能性を少なくすることができ、また操作可能である静電式タツチキーを識別し易くすることができる。

[0037] また本発明は、発光制御部は、静電式タツチキーが操作可能であるとき操作部発光体を所定の周期 1で点滅し、静電式タツチキーが操作可能でないとき操作部発光体は周期 1より長い周期 2で点滅する。これによつて、静電式タツチキーが操作可能でな!/、とき操作される可能性を少なくすることができ、また操作可能である静電式タツチキーを識別し易くすることができる。

[0038] また本発明は、音声発生部を備え、操作部発光体の発光状態の意図する内容を説明する音声を音声発生部が発生する。これによつて、ユーザーは視覚、聴覚の両方から次の操作の情報を得ることができ、容易にかつ正確に次の操作を行うことができる。

[0039] また本発明は、記憶部の操作案内情報に基づく操作部発光体の発光制御を行わなレヽ事を指示する誘導操作切替部を備え、誘導操作切替部が発光制御を行わな!/ヽ事を指示している場合は、少なくともいずれかの静電式タツチキーの操作が有効であるとき発光制御部は全ての静電式タツチキーの操作部発光体を発光させ、静電式タツチキーの機能及び位置をユーザーに知らせる。これによつて、すべての操作部発光体の位置と機能を把握することができるので、従来のような操作方法で加熱調理を fiうことあでさるようになる。

[0040] また本発明は、静電式タツチキーが操作されると、発光制御部は操作部発光体の点滅をして、操作を受け付けたことをユーザーに知らせる。これによつて、ユーザーは、ユーザーの操作を受け付けたことを操作部発光体が点滅することより視覚的に確認すること力 Sでき、入力操作が受け付けられたことを確認できずに、同じ操作を何度も行うという無駄な操作を防ぐことができる。

[0041] また本発明は、他の静電式タツチキーが操作可能でないロック状態にある場合に操作されるとロック状態が解除され他の静電式タツチキーが操作可能な状態に移行するための静電式タツチキーであるロック解除キーと、投入することにより全ての静電式タツチキーが操作できない状態から、ロック状態に移行する電源スィッチを有し、電源スィッチが投入されると、所定時間所定の複数の静電式タツチキーの操作部発光体が発光した後、消灯しかつロック解除キーを照射する操作部発光体のみが発光し、その後ロック状態が解除されるとロック解除キーを照射する操作部発光体は発光しない。これにより、静電式タツチキーが消灯する前に機器がどういう機能を持っているかをユーザーに知らせることができる。

[0042] 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。

[0043] (実施の形態 1)

図 1は、本発明の実施の形態 1における加熱調理器の外観図である。

[0044] 図 1において、この加熱調理器の主たる構成要素は、被加熱物（図示せず）を載置するため加熱調理器の機器上面に設けられ、光透過性を有する結晶化セラミックからなる耐熱ガラスなど、耐熱性が高レ、電気絶縁物で板状に形成されたトッププレート 2、トッププレート 2下面に形成された印刷膜で円状に表示された加熱部 1、加熱部 1 の手前側のトッププレート 2に形成された天面操作部 3、加熱調理器の機器前面に配置された出没可能なカンガルー操作部 4である。加熱部 1の下方の機器内部には、加熱部 1と対向するように設けられ高周波磁界を発生する誘導加熱コイル（図示せず )が設けられる。

[0045] トッププレート 2に関しては、少なくとも天面操作部 3は黒色に着色され他は全体が銀色に着色されている。天面操作部 3は着色するため光透過性の低い色の印刷膜力 Sトッププレート 2の裏面に形成されており、トッププレート 2下にある発光体が発光して!/、る時はその光が見えるが、消灯して!/、る時は発光体が見えにくい構造になっている。なお、着色する方法はこれに限定されない。印刷膜を形成する代わりに、例えばノ、一フミラー効果を有する蒸着膜を形成しても良ぐ着色膜を形成する代わりにトツププレート 2の材料、例えば結晶化セラミック、自身が着色されていてもよい。この場合には、天面操作部 3に、電極部 5bやキー表示部 5c、 5dを見えに《するための着色用の印刷膜を形成する必要がない。天面操作部 3は図 1のように窓を形成してトツププレート 2の他の部分と色が異なっていても良いし、同一でもよい。例えばトッププレート 2全体が濃い茶色でその一部を天面操作部 3としてもよい。この場合には、天面操作部 3を明るい線の枠を印刷して囲って表示してもよい。天面操作部 3を示す窓の表示はなくても良い。天面操作部 3を示す窓が存在する場合には、ユーザーは静電式タツチキー 5のある範囲を容易に識別することができる。

[0046] 図 2は実施の形態 1の加熱調理器のトッププレート 2を上から見た図を示すものであり、図 3は本発明の加熱調理器の実施の形態 1の操作部のブロック図である。

[0047] 図 3において、操作部の主な構成要素は、指 5aで押下操作されるトッププレート 2 の部分の下面に電極部 5bを有する静電式タツチキー 5、操作検知部 6、電極部 5bの下部から上方に向け光を照射する操作部発光体である導光板 7、発光制御部 8である。さらに、記憶部 12を有し、加熱調理器の仕様書内容に匹敵する操作手順の情報である操作案内情報が記憶されている。この発光制御部 8は記憶部 12に記憶されて V、る操作案内情報に従って、導光板 7の発光を制御する。

[0048] 静電式タツチキー 5は、トッププレート 2上の被加熱物（図示せず）を載置する面と対向する面、すなわちトッププレート 2の裏面にある電極部 5bと、トッププレート 2を挟んで被加熱物（図示せず)載置面に触れられた指 5aとで、コンデンサを形成する。電極部 5bには、操作検知部 6内の発振回路（図示せず）により高周波電圧が印加されている。

[0049] 操作検知部 6は、指 5aが電極部 5b上方のトッププレート 2上面に触れたときに、高周波電流をトッププレート 2、指 5aを通して大地にバイパスし、電極部 5bと共通電位間のインピーダンスが減少することにより電極部 5bに現れる電圧が所定以上低下することを検知して、静電式タツチキー 5に対する操作が行われたことを検知している。

[0050] 図 4Aは導光板 7消灯時の天面操作部 3を示す上面図、図 4Bは導光板 7消灯時の天面操作部 3を示す斜視図、図 4Cは導光板 7点灯時の天面操作部 3を示す上面図、図 4Dは導光板 7点灯時の天面操作部 3を示す斜視図である。

[0051] 電極部 5bは、銅箔などの光透過性の低い金属膜や黒色の導電性を有する導電性塗料など所定の遮光性を有する導電性皮膜で形成されているため、導光板 7が発光してもトッププレート 2上面に光が透過する事がないまたは透過しにくくなるようにすること力 Sできる。そこで、図 4B、 4Dの電極部 5bに示すように、トッププレート 2上に発光させて表示したい図形部分のみ導電性皮膜を取り除いてキー表示部 5c、 5dを形成し、キー表示部 5c、 5dを光が透過できるようにしている。なお、図 4B、 4Dで電極部 5 bのハチングを付した部分はキー表示部 5c、 5dであり、その部分の導電性皮膜が取り除かれていることを示す。

[0052] 電極部 5b上の静電式タツチキー 5が存在するトッププレート 2の部分である天面操作部 3は、トッププレート 2の裏面に光透過性の低い色（例えば、黒色、濃い茶色、濃い赤色等）で印刷膜を形成してあるので、図 4Bに示すように導光板 7が消灯している場合は、図 4Aに示すようにトッププレート 2の上面には何も見えない。図 4Dに示すように導光板 7が発光すると、電極部 5bの導電性皮膜部分は、光が透過せずトッププレート 2の色のままである力キー表示部 5c、 5dは、導光板 7の照射する光が透過して天面操作部 3を構成する光透過性を有するトッププレート 2と印刷膜をさらに透過するので、図 4Cのようにキーの模様が浮かび上がり視認できる。なお、図 4C、 4Dでトッププレート 2のハッチングを付した部分は、その部分が光って!/、ることを示す。

[0053] これにより、静電式タツチキー 5は下に配置する導光板 7を点灯することで、静電式タツチキー 5自体が発光したように見せて!/、る。

[0054] なお、図 4A〜4Dを使った説明では、電極部 5bから導電性皮膜を取り除いた部分であるキー表示部 5c、 5dを仮にそれぞれ三角、枠形状とし、このような形がトッププレート 2の上面に見えるとした。し力、しこれは、説明を分かりやすくするための一例であって、実際には図 5A〜5C、 6A〜6C、 8A、 8Bに示すように、キー表示部 5c、 5d は、枠の形状に導電性皮膜を取り除いた領域表示部 5dと、様々な文字、記号または図形の形に金属を取り除いて形成した機能表示部 5cとで構成されている。したがつて、このような静電式タツチキー 5に割り当てられた機能を表示する機能表示部 5cと静電式タツチキー 5の操作範囲を示す領域表示部 5dがトッププレート 2の上面に見えるよつにする。

[0055] そして、トッププレート 2の一部の区域に配設された天面操作部 3には、図 4A〜4D で説明したような静電式タツチキー 5が複数（図 2に示す例では 14個）横に並んでそれぞれ同数の導光板 7と組み合わされて設けられている。

[0056] 従って、この天面操作部 3を構成する静電式タツチキー 5に含まれる導光板 7が発光すると、天面操作部 3であるトッププレート 2の上面には、図 2に示すような機能表示部 5cの文字と領域表示部 5dの枠が発光して見える。また、この天面操作部 3が形成されてレ、るトッププレート 2の部分は、光透過性の低!/、色の印刷膜が形成されてレ、るので、導光板 7が点灯しない時には、天面操作板 3が形成されたトッププレート 2の部分の上面には何も見えない。なお、導光板 7が点灯しない時には、天面操作板 3が形成されたトッププレート 2の部分の上面には何も見えないようにする代わりにキー表示部 5c、 5dが見えにくくなるようにしてもよい。

[0057] 図 5Aは天面操作部 3の一部において全ての導光板 7が発光した状態を示す上面図、図 5Bは同じく天面操作部 3の一部において 1つの導光板 7が発光した状態を示す上面図、図 5Cは同じく天面操作部 3の一部において 2つの導光板 7が発光した状態を示す上面図である。静電式タツチキー 5aa〜5ggは、各機能に対応した静電式タツチキー 5を示している。

[0058] 特に、静電式タツチキー 5ggはロック解除キー（以後、「ロック解除キー 5g」ともいう）であり、ロック状態にあり他のキーの操作が不可となっている機器のロック状態を解除するために使われる。静電式タツチキー 5ccは揚物開始キー（以後、「揚物開始キー 5cc」ともいう）であり、ロック解除状態の時、被加熱物（図示せず）である鍋内の油温を所定の温度に保つように加熱出力を制御する揚物調理を開始する場合に用いる。静電式タツチキー 5ffは加熱開始キー（以後、「加熱開始キー 5ff」ともいう）であり、口ック解除状態の時、揚物以外の加熱を開始する場合に用いる。 [0059] 以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。

[0060] まず、電源スィッチ 4aにより電源の投入または遮断が行われる。電源スィッチ 4aは信頼性を高めるため例えば機械式接点のものが用いられ、図 1に示すように機器前面に設ける力、、機器上面、あるいはカンガルー操作部 4等に配設される。電源スイツチ 4aにより電源オフの状態となると、全ての静電式タツチキー 5aa〜5ggは操作不可能状態となる。電源スィッチ 4aによる電源投入後の所低時間（例えば数秒間）は、機器がどういう機能を持っているかをユーザーに知らせるために、図 5Aのように全ての静電式タツチキー 5aa〜5ggが点灯する（実際には静電式タツチキー 5aa〜5ggの下の導光板 7が点灯している力静電式タツチキー 5aa〜5gg自身が点灯しているように見え、このように説明する)。上記所定時間後、加熱調理器はロック状態に移行し、図 5Bに示すようにロック解除キー 5ggのみが点灯する。この時、使用可能なキーは口ック解除キー 5ggのみである。ユーザーがロック解除キー 5ggを操作すると、操作検知部 6は、ロック解除キー 5ggの操作を検知し、ロック解除キー 5ggが操作された事を、発光制御部 8に知らせる。

[0061] 発光制御部 8は、ロック状態からロック解除キー 5ggが押された場合はロック解除状態となり、記憶部 12に記憶されている操作案内情報に従って、揚物開始キー 5ccと加熱開始キー 5ffのみが操作可能であることを判定する。そして、発光制御部 8は、図 5Cに示すように、ロック解除キー 5ggを消灯し、揚物開始キー 5ccと加熱開始キー 5ffを点灯させるように導光板 7を制御する。そして、揚物開始キー 5ccと加熱開始キ一 5ffのいずれかを操作すると、それぞれに割り当てられた機能を発揮するように、加熱コイルによる加熱部 1での加熱動作が開始される。

[0062] 静電式タツチキー 5の発光するキー表示部 5c、 5dを押し下げ操作することにより、操作命令を受け付けるので、受け付けたときにキー表示部 5c、 5dを点滅するとよい。操作を受け付けたことをユーザーは視覚的に確認することができるので、入力操作が受け付けられたことを確認できずに、同じ操作を何度も行うとレ、う無駄な操作を防ぐこと力 Sできる。

[0063] ユーザーは、はじめのロック状態では、点灯しているロック解除キー 5ggを操作し、次にロックが解除されると、現れた揚物開始キー 5ccと加熱開始キー 5ffを操作するといったように、操作可能なキーが天面操作部 3を見るだけで理解できるので、操作仕様書を見ながら操作をする必要がなくなる。また、操作可能な静電式タツチキー 5のみが点灯するので、その他の無効なキーを操作する誤操作がなくなる。

[0064] また、キー表示部を構成する枠状に形成され静電式タツチキーの操作範囲を示す領域表示部 5dを有するので、導光体 7が発光した時、静電式タツチキー 5の操作範囲が浮かび上がり、ユーザーはその範囲を明確に認識できる。また、領域表示部 5d の内側の電極部 5bは領域表示部 5dの外側の電極部 5bと容量結合により電気的に接続するので、操作検知部 6から高周波電圧を領域表示部 5dの外側の電極部 5bに加えても、領域表示部 5dの内側の電極部 5bも電極部としての作用を発揮させること力 Sできる。また、導電性被膜を印刷により形成すれば、領域表示部 5dを見栄え良く形成すること力できる。領域表示部 5dの形状は、枠状に限定されない。例えば環状に形成しても良いし、連続的な線で形成する必要はなく破線のような形状にしても良い。

[0065] キー表示部は、静電式タツチキー 5に割り当てられた機能を表示する機能表示部 5 cを有するので、導光体 7が発光したとき、静電式タツチキー 5の機能を表示する機能表示部 5cが浮かび上がるのでユーザーはその機能を明確に認識できる。また、機能表示部 5cの上のトッププレート 2に触れるとその外側の電極部 5bと指が容量結合により電気的に接続するので機能表示部 5cの上に触れても静電式タツチキー 5としての機能を得ること力できる。また、電極部 5bの導電性被膜を印刷により形成すれば、機能表示部 5cを見栄え良く形成することができる。

[0066] また、ユーザーの目に触れるキー表示部 5c、 5dは電極部 5bに形成されるので、ュ一ザ一は見えるキー表示部自身 5c、 5dを押し下げ操作すればよく誤動作の可能性も少なくなる。また、電極部 5bの周囲に静電式タツチキー 5を光らせるための表示専用の平面的スペースを必要としない。これにより、複数の静電式タツチキー 5の中力、ら必要なものを選択して操作する場合、または静電式タツチキー 5の数を減らすため 1 つの静電式タツチキー 5を共用操作して複数の機能が実行できるようにした場合、ュ一ザ一は、容易に必要な静電式タツチキー 5を選択して誤動作なく操作を行う事が可能になり使い勝手を向上させることができる。 [0067] なお、電源スィッチ 4aによる電源投入後の所低時間、上記のように全ての静電式タツチキー 5aa〜5ggが点灯するように構成する代わりに、所定の静電式タツチキー、例えば、使用頻度の高い機能あるいは重要な機能に関係する静電式タツチキーを選択して表示しても良い。

[0068] なお、本発明の実施の形態 1において、加熱調理器の一種である高周波電流を誘導加熱コイルに供給して被加熱物を高周波磁界により誘導加熱する誘導加熱調理器により説明した力トッププレートを上面に配置し、ガス、ハロゲン、ニクロム線、またはシーズヒータなど他の熱源を利用して加熱調理を行う加熱調理器にも同様に適用できる。

[0069] (実施の形態 2)

本発明の実施の形態 2の加熱調理器の主要な外観と構成は、図 1〜3と同様であり、図;!〜 3を兼用して詳細な説明を省略する。

[0070] 図 6Aは、実施の形態 2の加熱調理機の天面操作部 3の一部において、全ての導光板 7が所定の低い輝度である輝度 2で発光した状態を示す上面図、図 6Bは 1つの導光板 7が輝度 2よりも高い所定の輝度である輝度 1で発光した状態を示す上面図、図 6Cは 2つの導光板 7が所定の高い輝度である輝度 1で発光した状態を示す上面図である。静電式タツチキー l laa〜； l lggは、各機能に対応した静電式タツチキー 5 を示している。

[0071] 特に、静電式タツチキー l lggはロック解除キー（以後、「ロック解除キー l lgg」ともいう）であり、ロック状態にあり、他のキーの操作が不可となっている機器のロックを解除するために使われる。静電式タツチキー l lccは揚物開始キー（以後、「揚物開始キー l lcc」ともいう）であり、ロック解除状態の時、揚物調理を開始する場合に用いる。静電式タツチキー 1 Iffは加熱開始キー（以後、「加熱開始キー 1 Iff」ともいう）であり、ロック解除状態の時、揚物調理以外の加熱を開始する場合に用いる。さらに、記憶部 12を有し、加熱調理器の仕様書内容に匹敵する操作手順の情報である操作案内情報が記憶されている。そして、発光制御部 8は操作可能な静電式タツチキー 5の導光体 7を所定の高輝度である輝度 1で発光させ、操作不可能の導光体 7は輝度 1よりも低い所定の輝度である輝度 2で発光させるように制御する。この発光制御部 8は記憶部 12に記憶されている操作案内情報に従って、導光板 7の発光を制御する。

[0072] 以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。

[0073] まず、加熱調理器は、電源投入後の所定時間は、機器がどういう機能を持っているかをユーザーに知らせるために、図 6Aのように全てのキー l l aa〜； l lggが同じ低い所定の輝度である輝度 2で点灯する。なお、この場合、輝度 2より高い輝度である輝度 1で点灯してもよい。輝度 2で点灯すると優先順位の低い表示であることをユーザ一に言忍識させることカでさる。

[0074] 上記所定時間後、加熱調理器はロック状態に移行し、図 6Bのようにロック解除キー l lggのみが所定の高輝度である輝度 1で点灯する。この時、使用可能なキーはロック解除キー l lggのみである。ユーザーがロック解除キー l lggを操作すると、操作検知部 6は、ロック解除キー l lggの操作を検知し、ロック解除キー l lggが操作された事を、発光制御部 8に知らせる。発光制御部 8は、ロック状態からロック解除キー l lg gが押された場合はロック解除状態となり、記憶部 12に記憶されている操作案内情報に従って、揚物開始キー l lccと加熱開始キー 1 Iffのみが操作可能であることを判定する。そして図 6Cに示すように、ロック解除キー l lggを元の輝度 2に戻し、揚物開始キー l lccと加熱開始キー 1 Iffを高輝度である輝度 1で点灯させる。さらに、それ以外のキーを、揚物開始キー l lccと加熱開始キー 1 Iffを点灯している輝度よりも低い輝度である輝度 2にするように、導光板 7を制御する。

[0075] ユーザーは、はじめのロック状態では、高輝度 (輝度 1)で点灯しているロック解除キ一 l lggを操作し、次にロックが解除されると、高輝度 (輝度 1)で点灯しはじめた揚物開始キー l lccまたは加熱開始キー 1 Iffを操作するといつたように、操作可能な静電式タツチキー 5が天面操作部 3を見るだけで理解できるので、操作仕様書を見ながら操作をする必要がなくなる。また、操作可能な静電式タツチキー 5のみが高輝度 (輝度 1)で点灯するので、その他の無効なキーを操作する誤操作が少なくなる。

[0076] (実施の形態 3)

本発明の実施の形態 3の加熱調理器の主要な外観と構成は、図 1〜3と同様であり、図;!〜 3を兼用して詳細な説明を省略する。

[0077] 図 7は本発明の加熱調理器の実施の形態 3の操作部のブロック図である。 [0078] 図 7にお!/、て、操作部の主な構成要素は、加熱調理器の操作手順を記憶する記憶部 12、音声発生部 13、指 14aによって押下操作される電極部 14bを有する静電式タツチキー 14、誘導操作切替部 15である。

[0079] 静電式タツチキー 14は、トッププレート 2上の被加熱物（図示せず）を載置する面と対向する面にある電極部 14bと、トッププレート 2を挟んで被加熱物（図示せず）載置面にある指 14aとで、コンデンサを形成している。電極部 14bには、高周波電圧が印加されている。

[0080] 操作検知部 6は、指 14aが電極部 14b上方のトッププレート 2上面に触れたときに、発振回路（図示せず）により高周波電圧をトッププレート 2、指 14aを通して大地にバィパスし、電極部 14bと上記発振回路の共通電位間のインピーダンスが減少することにより電極部 14bに現れる電圧が所定以上低下することを検知して、操作が行われたことを検知している。

[0081] 以上のように構成された加熱調理器について、以下その動作、作用を説明する。

[0082] 図 8Aは、実施の形態 3の加熱調理器の天面操作部 3の一部において、全ての導光板 7が高輝度で発光し、 1つの導光板 7が点滅した状態を示す上面図、図 8Bは全ての導光板 7が低輝度で発光し、 2つの導光板 7が点滅した状態を示す上面図であ

[0083] 静電式タツチキー 14ggはロック解除キー（以後、「ロック解除キー 15gg」ともいう）であり、ロック状態にあり、他のキーの操作が不可となっている機器のロック状態を解除するために使われる。静電式タツチキー 14ccは、揚物開始キー（以後、「揚物開始キ一 14cc」ともいう）であり、ロック解除状態の時、揚物調理を開始する場合に用いる。静電式タツチキー 14ffは加熱開始キー（以後、「加熱開始キー 14ff」ともいう）であり、ロック解除状態の時、揚物調理以外の加熱を開始する場合に用いる。

[0084] 揚物開始キー 14ccと加熱開始キー 14ffでは、使用頻度は加熱開始キー 14ffの方が高ぐ操作の誘導は加熱開始キー 14ffを優先する。それぞれの状態でどのキーが操作可能であり、複数のキーが操作可能な場合はどのキーが使用頻度が高ぐ誘導を優先的に行うかといつた情報は記憶部 12に予め記憶されている。

[0085] 加熱調理器において、図 8Aに示すロック状態の場合、発光制御装置 8は操作可能なキーがロック解除キー 14ggである事を記憶部 12より受け取り、ロック解除キー 1 4ggのみが 0. 5s周期で点滅するよう、導光板 7を制御する。更に、発光制御部 8は、音声発生部 13にユーザーに操作を促すメッセージの発生指令を出し、音声発生部 13からメッセージが発生される。

[0086] なおこの時、図 8Aに示すように、機器がどういう機能を持っているかをユーザーに知らせるために一定時間全ての静電式タツチキーが点灯する。し力、しながら、このような実施の形態に限るものではなぐ必ずしも全ての静電式タツチキーが点灯しなくても構わない。

[0087] ユーザーがロック解除キー 14ggを操作すると、操作検知部 6はロック解除キー 14g gの操作を検知し、ロック解除キー 14ggが操作された事を、発光制御部 8に知らせる。発光制御部 8は、ロック状態からロック解除キー 14ggが押された場合は、ロック解除状態となり、揚物開始キー 14ccと加熱開始キー 14ffのみが操作可能であることを判定し、ロック解除キー 14ggの点滅状態を解除する。その後、発光制御部 8は操作可能なキーが揚物開始キー 14ccと加熱開始キー 14ffであること、その中でも加熱開始キー 14ffを優先的に誘導することを記憶部 12より受け取る。そして、図 8Bに示すように揚物開始キー 14ccは 1. 0秒周期、加熱開始キー 14fは 0. 5秒周期というように、点滅周期を変えて点滅するよう、導光板 7を制御する。更に、発光制御部 8は、音声発生部 13にユーザーに操作を促すメッセージ、または導光体 7の発光状態（この場合は点滅周期の差)の意図する内容を説明するメッセージの発生指令を出し、音声発生部 13から対応するメッセージが発生される。音声発生部 13からの補足説明のメッセージにより容易にかつ正確に次の操作を行うことができる。

[0088] なおこの時、図 8Bに示すように、揚物開始キー 14ccと加熱開始キー 14ff以外の静電式タツチキーが低輝度で点灯する。し力もながら、このような実施の形態に限るものではなく、必ずしも低輝度で点灯しなくても構わなレ、。

[0089] ユーザーは点滅周期の早いキーを優先的に操作する事を、天面操作部 3を見るだけで理解できるので、操作仕様書を見ながら操作をする必要がなくなる。また、操作可能な静電式タツチキー 14のみが点滅するので、その他の無効なキーを操作する、誤操作が少なくなる。 [0090] また、ユーザーが誘導操作切替部 15を操作して、誘導操作を無効にした場合は、図 5Aに示すように、全ての静電式タツチキーは機器の状態に関わらず点灯したままとなり、誘導操作を行わない。ユーザーがキーの機能と操作方法を習得した場合は、誘導操作を行わなレ、事で、キーの点滅など誘導操作をわずらわしレ、と考えるユーザ一の要望に対応することができる。誘導操作切替部 15は、図示していないが加熱調理器の外面に設けられる。例えば、カンガルー操作部に誘導操作切替部 15としてのスィッチを設けても良いし、他の部分に設けても良くその形態は特に限定されない。

[0091] 以上の実施の形態では、トッププレート 2には結晶化セラミックなどで形成された耐熱ガラスを用いたが、透明樹脂を用いても良い。トッププレート 2に印刷膜を形成して着色することに代え、トッププレー 2トにハーフミラー加工の印刷膜や蒸着膜を形成することにより、または電極部 5bのトッププレート 2側の色と導光板 7の消灯時の色を同色としても、同様に導光板 7の消灯時にキー表示部が見えに《なるようにすることができる。

産業上の利用可能性

[0092] 本発明の加熱調理器の操作部は、上面にトッププレートを備えた誘導加熱調理器に特に有用である力、その他のガスやハロゲンなどの熱源を備えた加熱調理器の操作部として利用できる。ユーザーは製品の仕様書を見なくとも次にどの操作をすればいいのかがわかるので、スムーズな操作が可能になる。また、無効な静電式タツチキ一はユーザーの目に触れないので、誤操作を減らす事ができる。さらに、通常は静電式タツチキーが見えず、使用時のみ静電式タツチキーが現れるので、操作部分のデザイン性が改善する。

Claims

請求の範囲

[1] 機器上面に設けられたトッププレートと、前記トッププレート裏面に形成され所定の遮光性を有する導電性皮膜で構成された電極部を備え割り当てられた機能の実行を指示する静電式タツチキーと、前記電極部に交流信号を加え前記電極部に対向する前記トッププレートの部分に触れることにより生じる前記電極部の大地に対する静電容量の変化を検知する操作検知部と、前記電極部に向け前記トッププレートと反対の方向から光を照射する操作部発光体と、前記操作部発光体の発光制御をする発光制御部と、を備え、前記静電式タツチキーは、前記電極部の内側に前記導電性皮膜を設けない部分を前記導電性皮膜で囲んで形成したキー表示部を有し、前記発光制御部は、前記操作部発光体を発光させ、前記操作部発光体から照射された光を前記電極部が遮光し前記キー表示部が透過させることにより、前記トッププレート越しに発光した前記キー表示部が視認される構成としたことを特徴とする加熱調理

[2] 前記静電式タツチキーは、前記トッププレートに形成された天面操作部に設けられ、前記天面操作部は前記操作部発光体が発光して!/、な!/、時に前記キー表示部の形状が見えにくくなるように着色されたことを特徴とする請求項 1に記載の加熱調理器。

[3] 前記キー表示部は、枠状または環状に形成され前記静電式タツチキーの操作範囲を示す領域表示部を有することを特徴とする請求項 1に記載の加熱調理器。

[4] 前記キー表示部は、前記静電式タツチキーに割り当てられた機能を表示する機能表示部を有することを特徴とする請求項 1に記載の加熱調理器。

[5] 一連の操作手順及び前記操作手順に従って操作をする際の前記操作部発光体の発光状態を決定する操作案内情報が記憶された記憶部を備え、前記発光制御部は、前記記憶部から入力する前記操作案内情報に応じて前記操作部発光体の発光状態を変更することを特徴とする請求項 1に記載の加熱調理器。

[6] 前記発光制御部は、前記静電式タツチキーが操作可能であるとき前記操作部発光体を発光させ、前記静電式タツチキーが操作可能でな!、とき前記操作部発光体は発光させないことを特徴とする請求項 5に記載の加熱調理器。

[7] 前記天面操作部は、着色された結晶化セラミックで形成したトッププレートの部分で構成されてなることを特徴とする請求項 2に記載の加熱調理器。

[8] 前記天面操作部は、前記トッププレート裏面に着色された印刷膜を形成したことを特徴とする請求項 2に記載の加熱調理器。

[9] 前記天面操作部は、前記トッププレート裏面にハーフミラー効果を有する皮膜を形成したことを特徴とする請求項 2に記載の加熱調理器。

[10] 前記電極部の前記トッププレート側の色と前記操作部発光体を光らせて!/、な!/、時の前記電極部側の前記操作部発光体の色を同色にしたことを特徴とする請求項 2に記載の加熱調理器。

[11] 前記発光制御部は、前記静電式タツチキーが操作可能であるとき前記操作部発光体を所定の輝度 1で発光させ、前記静電式タツチキーが操作可能でないとき前記操作部発光体を前記輝度 1より低い輝度 2で発光させる事を特徴とする請求項 5に記載の加熱調理器。

[12] 前記発光制御部は、前記静電式タツチキーが操作可能であるとき前記操作部発光体を所定の周期 1で点滅し、前記静電式タツチキーが操作可能でな!、とき前記操作部発光体は前記周期 1より長い周期 2で点滅することを特徴とする請求項 5に記載の加熱調理器。

[13] 音声発生部を備え、前記操作部発光体の発光状態の意図する内容を説明する音声を前記音声発生部が発生することを特徴とする請求項 5に記載の加熱調理器。

[14] 前記記憶部の前記操作案内情報に基づく前記操作部発光体の発光制御を行わな V、事を指示する誘導操作切替部を備え、前記誘導操作切替部が前記発光制御を行わな!/、事を指示してレ、る場合は、少なくともレ、ずれかの前記静電式タツチキーの操作が有効であるとき前記発光制御部は全ての前記静電式タツチキーの前記操作部発光体を発光させ、前記静電式タツチキーの機能及び位置をユーザーに知らせることを特徴とする請求項 5に記載の加熱調理器。

[15] 前記静電式タツチキーが操作されると、前記発光制御部は前記操作部発光体の点滅をして、操作を受け付けたことをユーザーに知らせることを特徴とする請求項 5に記載の加熱調理器。

[16] 他の前記静電式タツチキーが操作可能でないロック状態にある場合に操作されると前記ロック状態が解除され他の前記静電式タツチキーが操作可能な状態に移行するための前記静電式タツチキーであるロック解除キーと、投入することにより全ての前記静電式タツチキーが操作できなレ、状態から、前記ロック状態に移行する電源スィッチを有し、前記電源スィッチが投入されると、所定時間所定の複数の前記静電式タツチキーの前記操作部発光体が発光した後、消灯しかつ前記ロック解除キーを照射する前記操作部発光体のみが発光し、その後前記ロック状態が解除されると前記ロック解除キーを照射する前記操作部発光体は発光しないことを特徴とする前記請求項 5または 6に記載の加熱調理器。