表示パネル駆動回路、表示装置
技術分野
[0001] 本発明は、表示装置に設けられるソースドライバ (特に、デジタルドライノく)に関する 背景技術
[0002] 特許文献 1には表示装置に用いられるデジタルドライバの一構成例が開示されて いる。この構成を図 17に示す。図 17記載のデジタルドライバは、複数のファースト(1 st)ラッチ回路 LAT1と複数のセカンド(2nd)ラッチ回路 LAT2とを備えた回路ブロッ クを、表示パネルのデータ信号線 (S1 ' · ごとに設けている。
[0003] この構成では、各回路ブロックが、シフトレジスタの DFFからのパルス(1stラッチパ ルス)によって、対応する 1本のデータ信号線に供給すべき 3ビットデータを D0〜D2 力 取り込んでいき、 LPラインからのパルス(2ndラッチパルス)によって、上記 3ビット データを DA変換して各データ信号線 (Sl、 S2' · ·)にアナログの信号電位として出 力する。
[0004] また、特許文献 1にはデジタルドライバの他の構成例が開示されて 、る。この構成を 図 18に示す。図 18記載のデジタルドライバは、複数のファースト(1st)ラッチ回路 L ATIと複数のセカンド(2nd)ラッチ回路 LAT2とを備えた回路ブロックを、表示パネ ルの 4本のデータ信号線(S1〜S4、 S5〜S8. · ごとに設けている。
[0005] この構成は、 1水平期間(第 1〜第 4の期間)を 4分割し、 1つの回路ブロックを 4本の データ信号線で共有するものである。
[0006] すなわち、第 1の期間では、各回路ブロックは、シフトレジスタの DFFからのパルス ( 1stラッチパルス)によって、対応するデータ信号線 (Sl、 S5 ' · ·)に供給すべき 3ビッ トデータを D0〜D2から取り込んでいき、 LPa'LPbラインからのパルス(2ndラッチパ ルス)によって、上記 3ビットデータを D A変換して各データ信号線(Sl、 S5 ' · ·)にァ ナログの信号電位として出力する。続く第 2の期間では、各回路ブロックは、シフトレ ジスタの DFFからのパルス(1stラッチパルス)によって、対応するデータ信号線(S2
、 S6 ' · · )に供給すべき 3ビットデータを D0〜D2から取り込んでいき、 LPa'LPbライ ンからのパルス(2ndラッチパルス)によって、上記 3ビットデータを DA変換して各デ ータ信号線 (S2、 S6 ' · · )にアナログの信号電位として出力する。これを第 4の期間ま で行う。
特許文献 1 :日本国公開特許公報「特開 2003— 58133号公報 (公開日: 2003年 2 月 28日)」
発明の開示
[0007] し力しながら、図 17記載の構成では、データ信号線数(回路ブロックの数) Xデータ のビット数に等しい数の 1stラッチ回路(LAT1)と、 1stラッチ回路と同数の 2ndラッチ 回路 (LAT2)とが必要となるため、 1stラッチ回路と 2ndラッチ回路を接続する配線も 増大し、ドライバが大型化するという問題がある。特に、ドライバと表示パネルとをモノ リシックに形成する場合には、配線を多層化しにくいため、配線数の増加がドライバ サイズに与える影響が大きい。図 19に、このデジタルドライバの回路レイアウトの一例 を示す。同図に示すように、入力信号が R'G'B各 6ビットであれば、 1stラッチ回路と 2ndラッチ回路を接続する配線を、回路ブロック間に 18本配置しなければならず、ド ライバの横幅が大きくなる。また、この横幅を小さくするため 1stラッチ回路の長手方 向を縦方向に合わせる(1stラッチ回路を縦積みする)と、縦の長さが大きくなる。
[0008] また、図 18記載の構成では、回路ブロック数を低減できる一方で、 1水平期間を 4 分割するためデータの並べ替えを行う必要があり、それ用の外部メモリと演算回路を 用意しなければならな 、と 、う問題がある。
[0009] 本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、外部メモリや演算 回路を要することなくドライバ (表示パネル駆動回路)の小型化を実現する点にある。
[0010] 本発明の表示パネル駆動回路は、前段回路と後段回路とを含む回路ブロックが行 方向に複数並べられ、各回路ブロックにおいて前段回路からの信号が後段回路に伝 送される表示パネル駆動回路であって、各回路ブロックでは前段回路および後段回 路が列方向に並べられ、互いに隣り合う 2つの回路ブロック間に、該 2つの回路ブロッ クそれぞれに接続可能なブロック間共有配線が設けられ、該 2つの回路ブロックそれ ぞれにおける上記信号が、上記ブロック間共有配線を介して時分割で伝送されること
を特徴とする。換言すれば、前段回路と後段回路とを含む回路ブロックが行方向に 複数並べられ、同一回路ブロックに属する前段回路および後段回路間で信号伝送 力 される表示パネル駆動回路であって、各回路ブロックでは前段回路および後段 回路が列方向に並べられるとともに、 2つの回路ブロックごとにブロック間共有配線が 設けられており、上記 2つの回路ブロックの一方における上記信号伝送と上記 2つの 回路ブロックのもう一方における上記信号伝送とが、上記ブロック間共有配線を用い て異なるタイミングで行われることを特徴とする。なお、行方向とは行が伸びる方向( 横方向)であり、列方向とは列が伸びる方向(縦方向)である。
[0011] このように、隣り合う 2つの回路ブロックが時分割で信号伝送を行い、該伝送に用い る配線を共有することで、表示パネル駆動回路内の配線数を削減できる。これにより 、表示パネル駆動回路の小型化を実現できる。
[0012] 本表示パネル駆動回路では、上記前段回路が、列方向に並べられた複数の前段 ラッチ回路を有し、上記後段回路は、各前段ラッチ回路に対応する後段ラッチ回路を 有し、上記ブロック間共有配線は列方向に伸びる複数の伝送配線を有し、上記 2つ の回路ブロックそれぞれに属し、行方向に隣り合う 2つの前段ラッチ回路(上記 2つの 回路ブロックの一方に属する前段ラッチ回路と、これと行方向に隣り合い、該 2つの回 路ブロックのもう一方に属する前段ラッチ回路)は、同一の伝送配線を介して時分割 で信号を伝送しても良い。こうすれば、デジタルドライバに好適な構成となる。
[0013] 本表示パネル駆動回路では、上記 2つの前段ラッチ回路の間に、行方向に伸びる 出力配線が配され、該出力配線と上記同一の伝送配線とが接続され、該伝送配線と 上記 2つの前段ラッチ回路それぞれの出力とが出力配線を介して接続可能である構 成としても良い。こうすれば、隣り合う 2つの回路ブロック間の接続関係 (行方向の配 線)を簡易化することができる。
[0014] 本表示パネル駆動回路では、上記 2つの回路ブロック間には、列方向に伸びる複 数のデータ配線が配され、上記 2つの前段ラッチ回路それぞれの入力が、行方向に 伸びる入力配線を介して互いに接続されるとともに、該入力配線がデータ号配線の いずれか 1つと接続されている構成としても良い。こうすれば、隣り合う 2つの回路プロ ック間の接続関係 (行方向の配線)を簡易化することができる。
[0015] 本表示パネル駆動回路では、上記データ配線の数は上記伝送配線の数に等しぐ 各データ配線の延長上に 1つの伝送配線が位置している構成とすることが可能であ る。こうすれば、回路の行方向の幅を縮小できる。
[0016] 本表示パネル駆動回路では、回路ブロック間の配線数が削減できるため、上記前 段ラッチ回路の行方向の幅を、その列方向の幅より大きくすることができる。これによ り、回路の列方向の幅を縮小できる。
[0017] 本表示パネル駆動回路では、行方向に伸びる高電位側電源線と行方向に伸びる 低電位側電源線とが交互に配され、各前段ラッチ回路は、隣り合う高電位側電源線 および低電位側電源線間に配されている構成とすることが可能である。この場合、各 回路ブロックにおいて列方向に隣り合う 2つの前段ラッチ回路それぞれの構造が、行 方向に沿う線を軸として互いに線対称となっており、 1本の高電位側電源線を隣り合 う 2つの前段ラッチ回路間で共有しているとともに、 1本の低電位側電源線を隣り合う 2つの前段ラッチ回路間で共有している構成としても良い。こうすれば、電源線の数 を削減でき、回路の列方向の幅を縮小できる。
[0018] 上記表示パネル駆動回路では、表示パネルの 1画素分の映像データが前段回路 力 後段回路に伝送され、伝送配線の数は、 1画素分の映像データの総ビット数に 等し 、構成とすることが可能である。
[0019] 表示パネル駆動回路は、複数の前段信号回路と各前段信号回路に対応する後段 信号回路とを含む回路ブロックが行方向に複数並べられ、各回路ブロックにおいて 各前段信号回路から対応する後段信号回路に信号が伝送される表示パネル駆動回 路であって、各回路ブロック内では前段信号回路が列方向に並べられ、各回路プロ ックに、これに属する前段信号回路すべてが接続可能なブロック内共有配線が設け られ、各前段信号回路からの上記信号が上記ブロック内共有配線を介して時分割で 伝送されることを特徴とする。
[0020] このように、回路ブロック内の信号伝送を時分割で行 、、該伝送に用いる配線を共 有することで、表示パネル駆動回路内の配線数を削減できる。これにより、表示パネ ル駆動回路の小型化を実現できる。
[0021] 上記表示パネル駆動回路では、前段信号回路は、列方向に並べられた複数の前
段ラッチ回路を有し、後段信号回路は、各前段ラッチ回路に対応する後段ラッチ回 路を有し、上記ブロック内共有配線は、列方向に伸びる複数の伝送配線を有し、該 複数の伝送配線それぞれが、各前段信号回路が有する前段ラッチ回路のうちいず れカ 1つに接続可能である構成とすることが可能である。
[0022] 上記表示パネル駆動回路では、各前段ラッチ回路に対応して、行方向に伸びる出 力配線が配され、各前段ラッチ回路の出力は、対応する出力配線を介して対応する 伝送配線に接続可能である構成とすることができる。
[0023] 上記表示パネル駆動回路では、行方向に伸びる複数のデータ配線が配され、各前 段ラッチ回路は上記データ配線のいずれ力 1つに接続されている構成とすることが可 能である。上記表示パネル駆動回路では、行方向に伸びる高電位側電源線と行方 向に伸びる低電位側電源線とが交互に配され、各前段ラッチ回路は、隣り合う高電 位側電源線および低電位側電源線間に配されて ヽる構成とすることが可能である。
[0024] 上記表示パネル駆動回路では、各回路ブロックにおいて列方向に隣り合う 2つの前 段ラッチ回路それぞれの構造が、行方向に沿った線を軸として互いに線対称となつ ており、 1本の高電位側電源線を隣り合う 2つの前段ラッチ回路間で共有しているとと もに、 1本の低電位側電源線を隣り合う 2つの前段ラッチ回路間で共有している構成 とすることが可能である。
[0025] 上記表示パネル駆動回路では、上記前段ラッチ回路は行方向の幅が列方向の幅 より大きい構成とすることが可能である。
[0026] 上記表示パネル駆動回路では、表示パネルの 1サブプクセル分の映像データが前 段信号回路から後段信号回路に伝送され、伝送配線の数は、 1サブプクセル分の映 像データの総ビット数に等しい構成とすることが可能である。
[0027] 本発明の表示パネル駆動回路は、複数の前段信号回路と各前段信号回路に対応 する後段信号回路と 1つの信号経由回路とを含む回路ブロックが行方向に複数並べ られ、各回路ブロックにおいて各後段信号回路力 の信号が上記信号経由回路に 伝送される表示パネル駆動回路であって、各回路ブロック内では後段信号回路が列 方向に並べられ、各回路ブロックには、これに属する後段信号回路すべてが接続可 能な信号間共有配線が設けられ、各後段信号回路からの信号が、上記信号間共有
配線を介して時分割で伝送されることを特徴とする。
[0028] 上記表示パネル駆動回路では、各回路ブロックにおいて前段信号回路および対応 する後段信号回路が行方向に隣接して並べられるとともに互いに接続されている構 成とすることが可能である。
[0029] 上記表示パネル駆動回路では、上記前段信号回路は、列方向に並べられた複数 の前段ラッチ回路を有し、上記後段信号回路は、各前段ラッチ回路に対応する後段 ラッチ回路を有し、上記信号間共有配線は列方向に伸びる複数の中継配線を有し、 複数の中継配線それぞれが、各後段信号回路が有する後段ラッチ回路のうちいず れカ 1つに接続可能である構成とすることができる。
[0030] 上記表示パネル駆動回路では、各後段ラッチ回路に対応して、行方向に伸びる出 力配線が配され、各後段ラッチ回路の出力は、対応する出力配線を介して対応する 中継配線に接続可能である構成とすることができる。
[0031] 上記表示パネル駆動回路では、行方向に伸びる複数のデータ配線が配され、各前 段ラッチ回路は上記データ配線のいずれ力 1つに接続されている構成とすることが可 能である。
[0032] 上記表示パネル駆動回路では、行方向に伸びる高電位側電源線と行方向に伸び る低電位側電源線とが交互に配され、各前段ラッチ回路および対応する後段ラッチ 回路は行方向に隣接して並べられるとともに互いに接続され、上記前段ラッチ回路 および対応する後段ラッチ回路回路は、隣り合う高電位側電源線および低電位側電 源線間に配されている構成とすることが可能である。この場合、上記前段ラッチ回路 および後段ラッチ回路はともに、列方向の幅が行方向の幅より大きい構成とすること ができる。
[0033] 本発明の表示装置は、表示パネルと、上記表示パネル駆動回路とを備えることを特 徴とする。この場合、上記表示パネルと表示パネル駆動回路とがモノリシックに形成 されていても良い。
[0034] 以上のように、本発明の表示パネル駆動回路では、隣り合う 2つの回路ブロックが 時分割で信号伝送を行い、該伝送に用いる配線を共有するため、表示パネル駆動 回路内の配線数を削減できる。これにより、表示パネル駆動回路の小型化を実現で
きる。
図面の簡単な説明
[0035] [図 1]本実施の形態に係るデジタルドライバのレイアウト例を示す回路図である。
[図 2]本デジタルドライバのレイアウト例を示す回路図である。
[図 3]本デジタルドライバのレイアウト例を示す回路図である。
[図 4]本デジタルドライバのレイアウト例を示す回路図である。
[図 5]本デジタルドライバのレイアウト例を示す回路図である。
[図 6]本デジタルドライバのレイアウト例を示す回路図である。
[図 7]本実施の形態に係るデジタルドライバの一構成を示す回路図である。
[図 8]本実施の形態に係るデジタルドライバの一構成を示す回路図である。
[図 9]図 7記載のデジタルドライバの一部構成を具体的に示す回路図である。
[図 10]図 7記載のデジタルドライバの一部構成を具体的に示す回路図である。
[図 11]本実施の形態に係るデジタルドライバの他の構成を示す回路図である。
[図 12]本実施の形態に係るデジタルドライバの他の構成を示す回路図である。
[図 13]図 7記載のデジタルドライバの動作を示すタイミングチャートである。
[図 14]図 9記載のデジタルドライバの動作を示すタイミングチャートである。
[図 15]図 10記載のデジタルドライバの動作を示すタイミングチャートである。
[図 16]本液晶表示装置の構成を示す模式図である。
[図 17]従来のデジタルドライバの構成を示す回路図である。
[図 18]従来のデジタルドライバの構成を示す回路図である。
[図 19]従来のデジタルドライバのレイアウト例を示す回路図である。
符号の説明
[0036] 10 液晶表示装置 (表示装置)
30 表示部
40 ゲートドライバ
60 シフトレジスタ
90 ソースドライバ (表示パネル駆動回路)
g 回路ブロック
BR-BG-BB 前段ラッチブロック (前段信号回路)
CR-CG-CB 後段ラッチブロック (後段信号回路)
LR 1stラッチ回路 (前段ラッチ回路)
Lr 2ndラッチ回路 (後段ラッチ回路)
Q ブロック間共有配線
HR-HG-HB 信号別共有配線
CL 信号間共有配線
N ブロック内共有配線
T 伝送切り替えブロック
iR-iG-iB (伝送切り替え用)スィッチ回路
MR-MG-MB 伝送切り替え線
Y1 -Y2-Y ラッチパルス線
発明を実施するための最良の形態
[0037] 本実施の形態を図 1〜図 16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。図 16は 本実施の形態に力かる液晶表示装置の構成を示すブロック図である。同図に示すよ うに、本液晶表示装置 10は、表示部 30、ゲートドライノく 40、およびソースドライバ 90 を備える。ここで、表示部 30並びにゲートドライノく 40およびソースドライバ 90は同一 の基板上に形成され、いわゆるシステムオンパネルを構成する。ソースドライバ 90に は入力信号 (映像データ)と各種の制御信号が供給される。なお、表示部 30には、行 方向に伸びる複数の走査信号線と列方向に伸びる複数のデータ信号線との交点近 傍に画素が設けられる。
[0038] 図 7は、本液晶表示装置のソースドライバの構成を示す回路図である。本ソースドラ ィバ 90は、パネル外から入力されるデジタル入力信号 (例えば 6ビット)力 アナログ の信号電位を生成し、これを表示部の各データ信号線に供給するデジタルドライバ である。
[0039] 図 7に示すように、デジタルドライバ 90は、 3本の入力信号線 DR'DG'DBと、複数 の信号処理ブロック(図示せず)と、 3本のスィッチ制御線 PR'PG 'PBと、 2本のラッ チパルス線 Yl -Y2 (第 1および第 2の制御信号線)とを備える。
[0040] 各信号処理ブロックは、 1つのフリップフロップ Fと、 1つの回路ブロック gと、 1つの D ACと、 1つの時分割スィッチブロック Wとを備え、各信号処理ブロックに、表示部の 3 本のデータ信号線 SR' SG' SBが対応している。なお、各時分割スィッチブロック W は 3つのアナログスィッチ ER · EG · EBを有する。
[0041] ここで、各回路ブロック gは、列方向に並べられた 3つの前段ラッチブロック BR'BG •BBと、列方向に並べられた 3つの後段ラッチブロック CR'CG'CBと、 1つの伝送ス イッチブロック Tと、 1つの選択スィッチブロック Kと、 1つの信号間共有配線(6ビット) CLとを備える。そして、デジタルドライバ 90内では複数の回路ブロックが行方向に並 ベられており、隣り合う 2つ(例えば、 1番目と 2番目、 3番目と 4番目)の回路ブロック 間に、ブロック間共有配線 Qが設けられる。なお、ブロック間共有配線 Qは 3つの信号 別共有配線 HR · HG · HBを備える。
[0042] 伝送スィッチブロック Tは 3つのスィッチ回路 iR'iG'iBを備える。ここで、スィッチ回 路 iR · iG · iBはそれぞれ、信号別共有配線 HR -HG-HBに対応する 6ビット分のスィ ツチング素子を備え(図 9 · 10参照)、伝送スィッチブロック Tは 18ビット分のスィッチン グ素子を備える。また、選択スィッチブロック Kは 3つのスィッチ回路 JR'JG'JBを備え る。ここで、選択スィッチ回路 JR'JG'JBはそれぞれ、後段ラッチブロック CR'CG'CB に対応する 6ビット分のスイッチング素子を備え(図 9 · 10参照)、選択スィッチブロック Kは 18ビット分のスイッチング素子を備える。
[0043] 例えば、 1番目の信号処理ブロックは、フリップフロップ Fl、回路ブロック gl、 DAC 1、および時分割スィッチブロック W1を備えており、 3本のデータ信号線 SRI ' SGI ' SB1に対応している。なお、時分割スィッチブロック W1は、 3つのアナログスィッチ E Rl 'EGl 'EBlを備える。ここで、回路ブロック glは、 3つの前段ラッチブロック BR1 · BG1 -BB1, 3つの後段ラッチブロック CR1 'CG1 'CB1、伝送スィッチブロック Tl、 選択スィッチブロック Kl、および信号間共有配線 CL1を有している。なお、伝送スィ ツチブロック T1は 3つのスィッチ回路 iRl 'iGl 'iBlを備え、選択スィッチブロック K1 は、 3つのスィッチ回路 JRl 'JGl 'JBlを備える。さらに、この回路ブロック glおよびそ の隣の回路ブロック g2間に、ブロック間共有配線 Q1が設けられ、このブロック間共有 配線 Q1は、信号別共有配線 HR1 'HG1 ·ΗΒ1を備えている。
[0044] ここで、図 7に示されるように、各前段ラッチブロックは、対応するフリップフロップと、 対応する入力信号線とに接続され、さらに、対応するスィッチ回路および対応する信 号別共有配線 (6ビット)を介して対応する後段ラッチブロックに接続されて ヽる。また 、各後段ラッチブロックは、対応するスィッチ回路および信号間共有配線 (6ビット)を 介して DACに接続されるとともに、ラッチノ ルス線 Y1あるいは Y2に接続される。
[0045] 例えば、前段ラッチブロック BR1は、フリップフロップ F1と、入力信号線 DRとに接続 され、さらに、スィッチ回路 iRlおよび信号別共有配線 HR1 (6ビット)を介して後段ラ ツチブロック CR1に接続されている。また、後段ラッチブロック CR1は、スィッチ回路 J R1および信号間共有配線 CL1 (6ビット)を介して DAC1に接続されるとともに、ラッ チパルス線 Y1に接続される。また、前段ラッチブロック BR2は、フリップフロップ F2と 、入力信号線 DRとに接続され、さらに、スィッチ回路 1R2および信号別共有配線 HR 1 (6ビット)を介して後段ラッチブロック CR2に接続されている。また、後段ラッチプロ ック CR2は、スィッチ回路 JR2および信号間共有配線 CL2 (6ビット)を介して DAC2 に接続されるとともに、ラッチノ ルス線 Y2に接続される。
[0046] 各前段ラッチブロックは、列方向に並べられた 6つの 1stラッチ回路を備え、各後段 ラッチブロックは、列方向に並べられた 6つの 2ndラッチ回路を備える。例えば、図 9 に示されるように、前段ラッチブロック BR1は 1stラッチ回路 LR1〜LR6を備え、後段 ラッチブロック CR1は 2ndラッチ回路 Lrl〜: Lr6を備える。
[0047] この前段ラッチブロック BR1および後段ラッチブロック CR1の接続関係を、図 9を用 いてより具体的に説明すれば以下のとおりである。すなわち、前段ラッチブロック BR1 に属する 6つの 1stラッチ回路 LR1〜LR6は全て、フリップフロップ F1に接続される。 また、 1stラッチ回路 LR1〜LR6はそれぞれ、入力信号線 DR (6ビット配線)内の対 応する配線(1ビット配線)に接続される。さらに、 1stラッチ回路 LR1〜LR6はそれぞ れ、スィッチ回路 1R1および信号別共有配線 HR1 (6ビット配線)の 1本を介して後段 ラッチブロック CR1内の対応する 2ndラッチ回路に接続される。例えば、 1stラッチ回 路 LR1は、スィッチ回路 iRlおよび信号別共有配線 HR1の内の 1本(1ビット配線)を 介して 2ndラッチ回路 Lrlに接続され、 1stラッチ回路 LR6は、スィッチ回路 1R1およ び信号別共有配線 HR1の内の 1本(1ビット配線)を介して 2ndラッチ回路 Lr6に接
続される。一方、 2ndラッチ回路 Lrl〜Lr6は全て、ラッチパルス線 Y1に接続されると ともに、対応するスィッチ回路 JR1および信号間共有配線 CL1の内の 1本(1ビット配 線)を介して、 DAC1に接続されている。また、このラッチノ ルス線 Y1には上記スイツ チ回路 1R1が接続される。
[0048] また、前段ラッチブロック BR2およびこれに対応する後段ラッチブロック CR2の接続 関係を、図 10を用いてより具体的に説明すれば以下のとおりである。すなわち、前段 ラッチブロック BR2に属する 6つの 1stラッチ回路 LR1〜: LR6は全て、フリップフロッ プ F2に接続される。また、 1stラッチ回路 LR1〜LR6はそれぞれ、入力信号線 DR (6 ビット配線)内の対応する配線(1ビット配線)に接続される。さらに、 1stラッチ回路 LR 1〜LR6はそれぞれ、スィッチ回路 1R2および信号別共有配線 HR1 (6ビット配線)の 1本を介して後段ラッチブロック CR2内の対応する 2ndラッチ回路に接続される。例 えば、 1stラッチ回路 LR1は、スィッチ回路 iR2および信号別共有配線 HR1の内の 1 本(1ビット配線)を介して 2ndラッチ回路 Lrlに接続され、 1stラッチ回路 LR6は、スィ ツチ回路 iR2および信号別共有配線 HR1の内の 1本(1ビット配線)を介して 2ndラッ チ回路 Lr6に接続される。一方、 2ndラッチ回路 Lrl〜Lr6は全て、ラッチパルス線 Y 2に接続されるとともに、対応するスィッチ回路 JR2および信号間共有配線 CL2の内 の 1本(1ビット配線)を介して、 DAC2に接続されている。また、このラッチパルス線 Y 2には上記スィッチ回路 iR2が接続される。
[0049] このように、奇数番目の回路ブロックに属する後段ラッチブロックは全てラッチパル ス線 Y1に接続され、偶数番目の回路ブロックに属する後段ラッチブロックは全てラッ チパルス線 Y2に接続される。さらに、奇数番目の回路ブロックに属する伝送スィッチ ブロック T (3つのスィッチ回路を含む)は上記ラッチパルス線 Y1に接続され、偶数番 目の回路ブロックに属する伝送スィッチブロック T(3つのスィッチ回路を含む)は上記 ラッチパルス線 Υ2に接続される。
[0050] これにより、ラッチパルス線 Y1がアクティブになると、奇数番目の回路ブロックに属 する伝送スィッチブロック Τが ONになるとともに、該回路ブロックの後段ラッチブロック にラッチパルスが入り、奇数番目の回路ブロックの前段ラッチブロックにラッチされて いた信号力 ブロック間共有配線 Qを介して後段ラッチブロックから出力されることに
なる。同様に、ラッチパルス線 Y2がアクティブになると、偶数番目の回路ブロックに属 する伝送スィッチブロック Τが ONになるとともに、該回路ブロックの後段ラッチブロック にラッチパルスが入り、偶数番目の回路ブロックの前段ラッチブロックにラッチされて いた信号力 ブロック間共有配線 Qを介して後段ラッチブロックから出力されることに なる。
[0051] また、各選択スィッチブロックが有する 3つのスィッチ回路 CiR'JG -JB)はそれぞれ 、対応するスィッチ制御線 (PR'PG'PB)に接続される。すなわち、選択スィッチプロ ック K1のスィッチ回路 JR1はスィッチ制御線 PRに接続され、スィッチ回路 JG1はスィ ツチ制御線 PGに接続され、スィッチ回路 JB 1はスィッチ制御線 PBに接続される。
[0052] また、各 DACは対応する時分割スィッチブロック Wを介して 3本のデータ信号線に 接続される。例えば、 DAC1は時分割スィッチブロック W1を介してデータ信号線 SR l ' SGl ' SBlに接続される。
[0053] さらに、各時分割スィッチブロック Wが有する 3つのアナログスィッチ(ER' EG' EB) はそれぞれ、対応するスィッチ制御線 (PR'PG'PB)に接続されるとともに、対応する データ信号線 (SR' SG' SB)に接続される。
[0054] 例えば、時分割スィッチブロック W1のアナログスィッチ ER1はスィッチ制御線 PRに 接続されるとともにデータ信号線 SR1に接続され、アナログスィッチ EG 1はスィッチ 制御線 PGに接続されるとともにデータ信号線 SG1に接続され、アナログスィッチ EB 1はスィッチ制御線 PBに接続されるとともにデータ信号線 SB 1に接続される。
[0055] このように、例えば赤 (R)の信号の処理は、赤の入力信号線 DRに接続する前段ラ ツチブロック BR、スィッチ回路 iR、信号別共有配線 HR、後段ラッチブロック CR1、ス イッチ回路 JR、 DAC、およびアナログスィッチ ERが担当し、処理後のアナログ信号 は赤のデータ信号線 SRに出力される。緑 (G)および青(B)の信号の処理について も同様である。なお、各 DACは 3色の信号の処理を時分割で担当する。
[0056] デジタルドライノ 90における信号処理の流れを、図 13のタイミングチャートに示す 。ここでは、 R1〜R640をデータ信号線 SR1〜SR640に対応する 6ビットの入力信 号データとし、 G1〜G640をデータ信号線 SG1〜SG640に対応する 6ビットの入力 信号データとし、 B1〜B640をデータ信号線 SB1〜SB640に対応する 6ビットの入
力信号データとする。また、前段ラッチブロックの出力信号を Bo、後段ラッチブロック の出力を Coとする。なお、 Qol〜Qo320はブロック間共有配線の信号、 CLol〜C Lo640は信号間共有配線の信号を表して 、る。
[0057] F1の出力パノレスが Low→High (アクティブ)になるタイミングで、前段ラッチブロッ ク BR1が入力信号 R1を、前段ラッチブロック BG1が入力信号 G1を、前段ラッチプロ ック BB1が入力信号 B1を、ラッチする。同様に、 F2' · 'F640の出力パルスが順次 H igh→Lowになるのに伴って、 (R2, G2, B2)…(R640, G640, B640)が順次ラ ツチされる。
[0058] そして、入力信号 (Rl, Gl, B1) · · · (R640, G640, B640)全てがラッチされた 後に、ラッチパルス線 Y1の出カノルスが Highになる。これにより、 Y1に接続する伝 送スィッチブロック(奇数番目の回路ブロックに属する伝送スィッチブロック)全てが O Nとなり、奇数番目の回路ブロックの前段ラッチブロックにラッチされていた入力信号 ( Rl, Gl, B1) · · · (R639, G639, B639)は全てブロック間共有配線 Q (HR'HG- HB)を介して対応する後段ラッチブロックに出力される。ついで、ラッチパルス線 Y2 の出力パルスが Highになる。これにより、 Y2に接続する伝送スィッチブロック(偶数 番目の回路ブロックに属する伝送スィッチブロック)全てが ONとなり、偶数番目の回 路ブロックの前段ラッチブロックにラッチされていた入力信号 (R2, G2, B2) · · · (R6 40, G640, B640)は全てブロック間共有配線 Q (HR'HG'HB)を介して対応する 後段ラッチブロックに出力される。
[0059] つ!、で、スィッチ制御線 PRの出力パルスが Highになるタイミングで、スィッチ制御 線 PRに繋がる全てのスィッチ回路 (JR1, · が同時に ONとなり、入力信号 (Rl, · -) 力 対応する信号間共有配線 (CL1 ' · を介して DAC (1 ' · -)に入力される。これに より、入力信号 (R1 ' · -R640)がそれぞれ、アナログの信号電位 (Ral ' · -Ra640)に 変換される。ここで、スィッチ制御線 PRは対応するアナログスィッチにも接続されてお り、スィッチ制御線 PRの出力パルスが Highになるタイミングでスィッチ制御線 PRに 繋がる全てのアナログスィッチ(ER1 · · が同時に ONとなるため、信号電位 (Ral · · •Ra640)がそれぞれ、 ONとなったアナログスィッチを介して対応するデータ信号線 (SR1 · · · SR640)に供給される。
[0060] つ!、で、スィッチ制御線 PGの出力パルスが Highになるタイミングで、スィッチ制御 線 PGに繋がる全てのスィッチ回路 (JG1 · · が同時に ONとなり、入力信号 (G1 · · · )が、対応する信号間共有配線 (CL1 ' · を介して DAC (1 ' · -)に入力される。これ により、入力信号(G1 - · -G640)がそれぞれ、アナログの信号電位(Gal - · -Ga640 )に変換される。ここで、スィッチ制御線 PGは対応するアナログスィッチにも接続され ており、スィッチ制御線 PGの出力パルスが Highになるタイミングでスィッチ制御線 P Gに繋がる全てのアナログスィッチ (EG1 ' · が同時に ONとなるため、信号電位 (G al · · -Ga640)がそれぞれ、 ONとなったアナログスィッチを介して対応するデータ信 号線 (SGI - - - SG640)に供給される。
[0061] つ!、で、スィッチ制御線 PBの出力パルスが Highになるタイミングで、スィッチ制御 線 PBに繋がる全てのスィッチ回路 (JB1 · · が同時に ONとなり、入力信号 (B1 · · ·) が対応する DAC (1 · · ·)に入力される。これにより、入力信号(B1 · · -B640)がそれ ぞれ、アナログの信号電位 (Bal ' · -Ba640)に変換される。ここで、スィッチ制御線 P Bは対応するアナログスィッチにも接続されており、スィッチ制御線 PBの出力パルス が Highになるタイミングでスィッチ制御線 PBに繋がる全てのアナログスィッチ (EB1 · • が同時に ONとなるため、信号電位 (Bal · · -Ba640)がそれぞれ、 ONとなったァ ナログスィッチを介して対応するデータ信号線 (SB 1 · - - SB640)に供給される。
[0062] なお、デジタルドライバ 90を図 8のように構成することもできる。すなわち、図 7に示 す構成から、選択スィッチブロック Kと、時分割スィッチブロック Wと、 3本のスィッチ制 御線 (PR'PG'PB)とを除き、各信号処理ブロックに 3つの DACを設けた構成である 。その他の構成は図 7の構成と同様である。
[0063] 図 8の構成では、各信号処理ブロックが、 1つのフリップフロップ Fと、 1つの回路ブ ロック gと、 3つの DACと、 1つの時分割スィッチブロック Wとを備える。そして、信号処 理ブロックに、表示部の 3本のデータ信号線 SR · SG · SBが対応して!/、る。
[0064] ここで、この回路ブロック gは、列方向に並べられた 3つの前段ラッチブロック BR'B G'BBと、列方向に並べられた 3つの後段ラッチブロック CR'CG'CBと、 1つの伝送 スィッチブロック Tとを備える。
[0065] そして、各後段ラッチブロックは、 1つの DACを介して 1本のデータ信号線に接続さ
れる。例えば、後段ラッチブロック CR1は、 DAClrを介してデータ信号線 SR1に接 続され、後段ラッチブロック CG1は、 DAClgを介してデータ信号線 SG1に接続され 、後段ラッチブロック CB1は、 DAC lbを介してデータ信号線 SB 1に接続される。
[0066] このように、隣り合う 2つの回路ブロック(例えば、 gl 'g2)それぞれが、同一のブロッ ク間共有配線 (例えば、 Q1)を用い、時分割で信号伝送を行うことで配線数を減らす ことができる。さらに、後段ラッチブロック(例えば、 CR1)から同一の信号間共有配線 (例えば、 CL1)を介して DACに時分割で信号伝送を行うため、後段ラッチブロック および DAC間の配線数を減らすこともできる。これにより、デジタルドライバの小型化 を実現できる。特に、デジタルドライバを液晶パネルにモノリシックに形成する場合、 配線数の減少によるサイズの縮小効果は大である。
[0067] ここで、隣り合う 2つの回路ブロック間のレイアウト手法を、図 1 · 7を用いて説明する 。図 1は、行方向に隣り合う 2つの前段回路 (BRl 'Gl 'BBlからなる前段回路および BR2'BG2'BB2からなる前段回路)間のレイアウトを示している。なお、前段ラッチブ ロック BR1は 6つの 1stラッチ回路 LR1〜: LR6を有し、前段ラッチブロック BG1は 6つ の 1stラッチ回路 LR7〜: LR12を有し、前段ラッチブロック BB1は 6つの 1stラッチ回 路 LR13〜LR18を有しており、各前段回路は 18個の 1stラッチ回路を備える。
[0068] 同図に示されるように、行方向に隣り合う 2つの前段回路(BRl 'BGl 'BBlと BR2' BG2.BB2との)間には、列方向に延伸し、入力信号線を構成する 18 (6ビット X 3) 本のデータ配線(01¾〜01«'00&〜00 08&〜08 )と、列方向に延伸し、ブロ ック間共有配線を構成する 18 (6ビット X 3)本の伝送配線 (HRa〜HRf 'HGa〜HG f 'HBa〜HBf)とが配される。
[0069] ここで、 18本のデータ配線(01¾〜01«'00&〜00 08&〜08 のぅち任意の1 本の延長線上に、伝送配線(HRa〜HRf · HGa〜HGf · HBa〜HBf )の!、ずれか 1 本が存在している。例えば、データ配線 DRaの延長線上に伝送配線 HRaが存在し、 データ配線 DBfの延長線上に伝送配線 HBfが存在している。
[0070] また、ドライバ内には行方向に伸びる高電位側電源線 VDと行方向に伸びる低電 位側電源線 VSとが交互に配されており、隣り合う高電位側電源線 VDおよび低電位 側電源線 VSの間に、 BR1に属する 1stラッチ回路 LRおよび BR2に属する 1stラッチ
回路 LRが、その長手方向が行方向を向くように配される。これにより、 1stラッチ回路 LRは、その両側に配された高電位側電源線 VDおよび低電位側電源線 VSから電 源が供給される。
[0071] さらに、この行方向に隣り合う 2つの 1stラッチ回路 (LRl 'LRl)の各入力は、行方 向に延伸する入力配線によって互いに接続される。また、この 2つの 1stラッチ回路( LRl 'LRl)間には、行方向に延伸する出力配線が配される。
[0072] そして、前段回路が有する 18個の 1stラッチ回路 LR1〜LR18のそれぞれ力 入力 配線を介して 1本のデータ配線と接続される。また、この 1stラッチ回路 LR1〜LR18 のそれぞれが、出力配線を介して 1本の伝送配線に接続可能とされる。
[0073] 例えば、 1stラッチ回路 LR1は、その入力が入力配線 ILを介してデータ配線 DRa に接続され、その出力が出力配線 OLを介して伝送配線 HRaに接続可能とされる。 また、 1stラッチ回路 LR2は、その入力が入力配線を介してデータ配線 DRbに接続 され、その出力が出力配線を介して伝送配線 HRbに接続可能とされる。また、 1stラ ツチ回路 LR18は、その入力が入力配線を介してデータ配線 DBfに接続され、その 出力が出力配線を介して伝送配線 HBfに接続可能とされる。
[0074] なお、図 1に示するデジタルドライバを、図 2のように変形することもできる。すなわち 、隣り合う高電位側電源線 VDおよび低電位側電源線 VSの間に 1つの 1 stラッチ回 路 LRを配するとともに、偶数番目の 1stラッチ回路の向きを奇数番目の 1stラッチ回 路の向きに対して反転させる。こうすれば、 1本の電源線 (VDあるいは VS)を 2個の 1 stラッチ回路で共有することができ、電源線の本数を削減することができる。これによ り、ドライバの回路面積の縮小が可能となる。
[0075] ここで、後段回路 (後段ラッチブロック CR'CG'CB)のレイアウトの一例を図 6に示し ておく。なお、 CRは 6つの 2ndラッチ回路 Lrl〜: Lr6を有し、 CGは 6つの 2ndラッチ 回路 Lr7〜: Lrl2を有し、 CBは 6つの 2ndラッチ回路 Lrl3〜: Lrl8を有しており、各 後段回路は 18個の 2ndラッチ回路を備える。
[0076] 同図に示されるように、ドライバ内には、信号間共有配線 CLを構成する 6本の中継 配線 (CLa〜CLf)とが設けられる。また、ドライバ内には、行方向に伸びる複数の高 電位側電源線 Vdと、行方向に伸びる複数の低電位側電源線 Vsとが交互に配される
[0077] そして、隣り合う高電位側電源線 Vdおよび低電位側電源線 Vsの間に、 1つの 2nd ラッチ回路 Lrがその長手方向が列方向を向くように配される。
[0078] ここで、信号間共有配線を構成する 6本の中継配線 (CLa〜CLf)は、各後段回路( CR-CG-CB)に対応して、列方向に延伸するように配されている。そして、 CRに属 する各 2ndラッチ回路 (Lrl, · -Lr6)は中継配線 (CLa〜CLf)のいずれか 1本に接 続可能とされ、 CGに属する各 2ndラッチ回路 (Lrl ' · -Lr6)は中継配線 (CLa〜CLf )の 、ずれか 1本に接続可能とされ、 CBに属する各 2ndラッチ回路 (Lrl · · -Lr6)は 中継配線 (CLa〜CLf)の 、ずれか 1本に接続可能とされる。
[0079] 例えば、 CR1に属する 2ndラッチ回路 Lrlは中継配線 CLaに接続可能とされ、 CR 1に属する 2ndラッチ回路 Lr2は中継配線 CLbに接続可能とされる。また、 2ndラッチ 回路 Lrと中継配線との接続には、 2ndラッチ回路 Lrの出力から行方向に伸びる配線 ALが用いられる。
[0080] 本デジタルドライバは、図 11のように構成することもできる。同図に示すように、デジ タルドライバ 95は、複数の信号処理ブロック(図示せず)と、 3本の入力信号線 DR'D G'DBと、 3本のスィッチ制御線 PR'PG'PBと、 3本(映像信号の数)の伝送切り替え 線 (制御信号線) MR-MG- MBとを備える。
[0081] 各信号処理ブロックは、 1つのフリップフロップ Fと、 1つの回路ブロック gと、 1つの D ACと、 1つの時分割スィッチブロック Wとを備え、各信号処理ブロックに、表示部の 3 本のデータ信号線 SR' SG' SBが対応している。なお、各時分割スィッチブロック W は 3つのアナログスィッチ ER · EG · EBを有する。
[0082] ここで、各回路ブロック gは、列方向に並べられた 3つの前段ラッチブロック BR'BG •BBと、列方向に並べられた 3つの後段ラッチブロック CR'CG'CBと、 1つの伝送ス イッチブロック Tと、ブロック内共有配線 Nと、 1つの選択スィッチブロック Kと、 1つの 信号間共有配線 (6ビット) CLとを備える。
[0083] そして、デジタルドライバ 95内では複数の回路ブロックが列方向に並べられている 。なお、伝送スィッチブロック Tは 3つのスィッチ回路 iR'iG'iBを備える。ここで、スィ ツチ回路 iR · iG · iBはそれぞれ、 HR-HG- HBに対応する 6ビット分のスイッチング素
子を備え、伝送スィッチブロック Tは 18ビット分のスイッチング素子を備える。また、選 択スィッチブロック Kは 3つのスィッチ回路 JR'JG'JBを備える。ここで、選択スィッチ 回路 JR -JG 'JBはそれぞれ、後段ラッチブロック CR' CG · CBに対応する 6ビット分の スイッチング素子を備え、選択スィッチブロック Kは 18ビット分のスイッチング素子を 備える。
[0084] 例えば、 1番目の信号処理ブロックは、フリップフロップ Fl、回路ブロック gl、 DAC 1、および時分割スィッチブロック W1を備え、 3本のデータ信号線 SRl ' SGl ' SBl に対応している。なお、時分割スィッチブロック W1は、 3っのァナログスィッチER1 · EGl 'EBlを備える。ここで、回路ブロック glは、 3つの前段ラッチブロック BRl 'BG 1 ·ΒΒ1、 3つの後段ラッチブロック CR1 'CG1 'CB1、ブロック内共有配線 Nl、伝送 スィッチブロック Tl、選択スィッチブロック Kl、および信号間共有配線 CL1を有して いる。なお、伝送スィッチブロック T1は 3つのスィッチ回路 iRl 'iGl 'iBlを備え、選 択スィッチブロック K1は、 3つのスィッチ回路 JR1 -JG1 'JB1を備える。
[0085] ここで、図 11に示されるように、各前段ラッチブロックは、対応するフリップフロップと 、対応する入力信号線とに接続され、さらに、伝送スィッチブロックの対応するスイツ チ回路およびブロック内共有配線 (6ビット)を介して対応する後段ラッチブロックに接 続されている。また、各後段ラッチブロックは、選択スィッチブロックの対応するスイツ チ回路および信号間共有配線 (6ビット)を介して DACに接続されるとともに、対応す る伝送切り替え線に接続される。この伝送切り替え線には、伝送スィッチブロックの上 記スィッチ回路が接続される。
[0086] 例えば、前段ラッチブロック BR1は、フリップフロップ F1と、入力信号線 DRとに接続 され、さらに、スィッチ回路 iRlおよびブロック内共有配線 N1 (6ビット)を介して後段 ラッチブロック CR1に接続されている。また、後段ラッチブロック CR1は、スィッチ回路 JR1および信号間共有配線 CL1 (6ビット)を介して DAC1に接続されるとともに、伝 送切り替え線 MRに接続される。この伝送切り替え線 MRには、(伝送スィッチブロック T1の)スィッチ回路 1R1が接続される。
[0087] このように、後段ラッチブロック CRは伝送切り替え線 MRに接続され、後段ラッチブ ロック CGは伝送切り替え線 MGに接続され、後段ラッチブロック CBは伝送切り替え
線 MBに接続される。さらに、伝送スィッチブロックのスィッチ回路 iRは伝送切り替え 線 MRに接続され、スィッチ回路 iGは伝送切り替え線 MGに接続され、スィッチ回路 i Bは伝送切り替え線 MBに接続される。
[0088] これにより、伝送切り替え線 MRがアクティブになると、伝送スィッチブロックのスイツ チ回路 1Rが ONになるとともに、後段ラッチブロック CRにラッチノルスが入り、ラッチ ブロック BRにラッチされて 、た信号力 ブロック内共有配線 Nを介して後段ラッチプロ ック CRから出力されることになる。同様に、伝送切り替え線 MGがアクティブになると 、伝送スィッチブロックのスィッチ回路 iGが ONになるとともに、後段ラッチブロック CG にラッチパルスが入り、前段ラッチブロック BGにラッチされていた信号力 ブロック内 共有配線 Nを介して後段ラッチブロック CGから出力される。同様に、伝送切り替え線 MBがアクティブになると、伝送スィッチブロックのスィッチ回路 iBが ONになるとともに 、後段ラッチブロック CBにラッチパノレスが入り、前段ラッチブロック BBにラッチされて いた信号力 ブロック内共有配線 Nを介して後段ラッチブロック CBから出力される。
[0089] また、各選択スィッチブロックが有する 3つのスィッチ回路はそれぞれ、対応するス イッチ制御線に接続される。すなわち、選択スィッチブロック K1のスィッチ回路 JR1は スィッチ制御線 PRに接続され、スィッチ回路 JG1はスィッチ制御線 PGに接続され、 スィッチ回路 JB 1はスィッチ制御線 PBに接続される。
[0090] また、各 DACは対応する時分割スィッチブロックを介して 3本のデータ信号線に接 続される。例えば、 DAC1は時分割スィッチブロック W1を介してデータ信号線 SR1 ' SGl ' SBlに接続される。 するスィッチ制御線に接続されるとともに、対応するデータ信号線に接続される。例え ば、時分割スィッチブロック W1のアナログスィッチ ER1はスィッチ制御線 PRに接続 されるとともにデータ信号線 SR1に接続され、アナログスィッチ EG 1はスィッチ制御 線 PGに接続されるとともにデータ信号線 SG1に接続され、アナログスィッチ EB1は スィッチ制御線 PBに接続されるとともにデータ信号線 SB 1に接続される。
[0092] そして、例えば赤 (R)の信号の処理は、赤の入力信号線 DRに接続する前段ラッチ ブロック BR1、並びに、これに対応する、スィッチ回路 iRl、ブロック内共有配線 Nl、
後段ラッチブロック CR1、スィッチ回路 JR1、およびアナログスィッチ ER1が担当する 。緑 (G)および青(B)の信号の処理についても同様である。なお、 DAC1は 3色の信 号を時分割で担当する。
[0093] デジタルドライバ 95における信号処理の流れを、図 14のタイミングチャートに示す 。ここでは、 R1〜R640をデータ信号線 SR1〜SR640に対応する 6ビットの入力信 号データとし、 G1〜G640をデータ信号線 SG1〜SG640に対応する 6ビットの入力 信号データとし、 B1〜B640をデータ信号線 SB1〜SB640に対応する 6ビットの入 力信号データとする。また、 Nol〜No640はブロック内共有配線の信号、 CLol〜C Lo640は信号間共有配線の信号を表して 、る。
[0094] F1の出力パノレスが Low→High (アクティブ)になるタイミングで、前段ラッチブロッ ク BR1が入力信号 R1を、前段ラッチブロック BG1が入力信号 G1を、前段ラッチプロ ック BB1が入力信号 B1を、ラッチする。同様に、 F2' · 'F640の出力パルスが順次 H igh→Lowになるのに伴って、(R2, G2, B2) · · · (R640, G640, B640)が順次ラ ツチされる。
[0095] そして、入力信号 (Rl, Gl, B1) · · · (R640, G640, B640)全てがラッチされた 後に、伝送切り替え線 MRの出力パルスが Highになる。これにより、 MRに接続する スィッチ回路 iR全てが ONとなり、前段ラッチブロック BRにラッチされて ヽた入力信号 (R1〜R640)は全てブロック内共有配線 Nを介して後段ラッチブロック CRに出力さ れる。ついで、伝送切り替え線 MGの出力パルスが Highになる。これにより、 MGに 接続するスィッチ回路 iG全てが ONとなり、前段ラッチブロック GRにラッチされていた 入力信号 (G1〜G640)は全てブロック内共有配線 Nを介して後段ラッチブロック CG に出力される。ついで、伝送切り替え線 MBの出力パルスが Highになる。これにより 、 MBに接続するスィッチ回路 iB全てが ONとなり、前段ラッチブロック BGにラッチさ れて 、た入力信号 (G1〜G640)は全てブロック内共有配線 Nを介して後段ラッチブ ロック CB〖こ出力される。
[0096] 次に、スィッチ制御線 PRの出力パルスが Highになるタイミングで、スィッチ制御線 PRに繋がる全てのスィッチ回路 (JR1 · · · )が同時に ONとなり、入力信号 (R1 · · · )が 、対応する信号間共有配線 (CL1 ' · を介して DAC (1 ' · -)に入力される。これによ
り、入力信号 (Rl · · -R640)がそれぞれ、アナログの信号電位 (Ral · · -Ra640)に 変換される。ここで、スィッチ制御線 PRは対応するアナログスィッチにも接続されてお り、スィッチ制御線 PRの出力パルスが Highになるタイミングでスィッチ制御線 PRに 繋がる全てのアナログスィッチ(ER1 · · が同時に ONとなるため、信号電位 (Ral · · •Ra640)がそれぞれ、 ONとなったアナログスィッチを介して対応するデータ信号線 (SR1 · · · SR640)に供給される。
[0097] つ!、で、スィッチ制御線 PGの出力パルスが Highになるタイミングで、スィッチ制御 線 PGに繋がる全てのスィッチ回路 (JG1 · · が同時に ONとなり、入力信号 (G1 · · · )が、対応する信号間共有配線 (CL1 ' · を介して DAC (1 ' · -)に入力される。これ により、入力信号(G1 - · -G640)がそれぞれ、アナログの信号電位(Gal - · -Ga640 )に変換される。ここで、スィッチ制御線 PGは対応するアナログスィッチにも接続され ており、スィッチ制御線 PGの出力パルスが Highになるタイミングでスィッチ制御線 P Gに繋がる全てのアナログスィッチ (EG1 ' · が同時に ONとなるため、信号電位 (G al · · -Ga640)がそれぞれ、 ONとなったアナログスィッチを介して対応するデータ信 号線 (SGI - - - SG640)に供給される。
[0098] つ!、で、スィッチ制御線 PBの出力パルスが Highになるタイミングで、スィッチ制御 線 PBに繋がる全てのスィッチ回路 (JB1 · · が同時に ONとなり、入力信号 (B1 · · ·) が対応する DAC (1 · · ·)に入力される。これにより、入力信号(B1 · · -B640)がそれ ぞれ、アナログの信号電位 (Bal ' · -Ba640)に変換される。ここで、スィッチ制御線 P Bは対応するアナログスィッチにも接続されており、スィッチ制御線 PBの出力パルス が Highになるタイミングでスィッチ制御線 PBに繋がる全てのアナログスィッチ (EB1 · • が同時に ONとなるため、信号電位 (Bal · · -Ba640)がそれぞれ、 ONとなったァ ナログスィッチを介して対応するデータ信号線 (SB 1 · - - SB640)に供給される。
[0099] このように、ブロック内共有配線 (例えば、 N1)を用い、各前段ラッチブロックから対 応する後段ラッチブロックへの信号伝送(例えば、 BR1→CR1、 BG1→CG1、 BB1 →CB1)を時分割で行うことで配線数を減らすことができる。さらに、後段ラッチブロッ ク(例えば、 CR1)から同一の信号間共有配線 (例えば、 CL1)を介して DACに時分 割で信号伝送を行うため、後段ラッチブロックおよび DAC間の配線数を減らすことも
できる。これにより、デジタルドライバの小型化を実現できる。特に、デジタルドライバ を液晶パネルにモノリシックに形成する場合、配線数の減少によるサイズの縮小効果 は大である。
[0100] ここで、デジタルドライバ 95の具体的なレイアウトを、図 3 · 11を用いて説明する。図 3は、前段回路(3つの前段ラッチブロック BR · BG · BBを含む)のレイアウトを示して いる。なお、前段ラッチブロック BRは 6つの 1stラッチ回路 LR1〜: LR6を有し、前段ラ ツチブロック BGは 6つの 1stラッチ回路 LR7〜: LR12を有し、前段ラッチブロック BB は 6つの 1stラッチ回路 LR13〜LR18を有しており、各前段回路は 18個の 1stラッチ 回路を備える。
[0101] 同図に示されるように、ドライバ内には、入力信号線を構成する 18 (6ビット X 3)本 のデータ配線(DRa〜DRf 'DGa〜DGf 'DBa〜DBf)と、ブロック内共有配線を構 成する 6本の伝送配線 (Na〜Nf)とが設けられる。また、ドライバ内には、行方向に伸 びる複数の高電位側電源線 VDと、行方向に伸びる複数の低電位側電源線 VSとが 交互に配される。
[0102] そして、隣り合う高電位側電源線 VDおよび低電位側電源線 VSの間に、 1つの 1st ラッチ回路 LRが、その長手方向が行方向を向くように配され、 1stラッチ回路ごとに 行方向に伸びる 1本のデータ配線が配される。すなわち、各前段回路は、この 2種の 電源線 (VD'VS)および 1つの 1stラッチ回路並びに 1本のデータ配線が、 18組並 ベられること〖こよって構成される。
[0103] ここで、ブロック内共有配線を構成する 6本の伝送配線 (Na〜Nf)は、各前段回路( BR-BG-BB)に対応して、列方向に延伸するように配されており、 BRに属する各 1st ラッチ回路 (LR1 ' · -LR6)は、データ配線 (DRa〜DRf)のいずれか 1本に接続され るとともに、伝送配線 (Na〜Nf)のいずれか 1本に接続可能とされ、 BGに属する各 1 stラッチ回路(LR7' · -LR12)は、データ配線(DGa〜DGf)のいずれ力 1本に接続 されるとともに、伝送配線 (Na〜Nf)のいずれ力 1本に接続可能とされ、 BBに属する 各 1stラッチ回路(LR13 · · -LR18)は、データ配線(DBa〜DBf)の!、ずれ力 1本に 接続されるとともに、伝送配線 (Na〜Nf)のいずれカゝ 1本に接続可能とされる。
[0104] 例えば、 1stラッチ回路 LR1は、データ配線 DRaに接続されるとともに、伝送配線 N
aに接続可能とされ、 1stラッチ回路 LR12は、データ配線 DGfに接続されるとともに、 伝送配線 Nf〖こ接続可能とされ、 1stラッチ回路 LR18は、データ配線 DBfに接続され るとともに、伝送配線 Nf〖こ接続可能とされる。
[0105] また、 1stラッチ回路 LRとデータ配線 Dとの接続には、 1stラッチ回路 LRの入力か ら列方向に伸びる配線 iLが用いられ、 1stラッチ回路 LRと伝送配線 Nとの接続には、 1stラッチ回路 LRの出力力も行方向に伸びる配線 oLが用いられる。
[0106] なお、図 3に示するデジタルドライバを、図 4のように変形することもできる。すなわち 、隣り合う高電位側電源線 VDおよび低電位側電源線 VSの間に 1つの 1 stラッチ回 路 LRを配するとともに、偶数番目の 1stラッチ回路の向きを奇数番目の 1stラッチ回 路の向きに対して反転させる。こうすれば、 1本の電源線 (VDあるいは VS)を 2個の 1 stラッチ回路で共有することができ、電源線の本数を削減することができる。この結果 、ドライバの回路面積を縮小することができる。
[0107] 本デジタルドライバは、図 12のように構成することもできる。同図に示すように、デジ タルドライバ 99は、複数の信号処理ブロック(図示せず)と、 3本の入力信号線 DR'D G'DBと、 3本のスィッチ制御線 PR'PG'PBと、 1本のラッチパルス線 Yとを備える。
[0108] 各信号処理ブロックは、 1つのフリップフロップ Fと、 1つの回路ブロック gと、 1つの D ACと、 1つの時分割スィッチブロック Wとを備え、各信号処理ブロックに、表示部の 3 本のデータ信号線 SR' SG' SBが対応している。なお、各時分割スィッチブロック W は 3つのアナログスィッチ ER · EG · EBを有する。
[0109] ここで、各回路ブロック gは、行方向に隣接する前段ラッチブロック BRおよび後段ラ ツチブロック CRと、行方向に隣接する前段ラッチブロック BGおよび後段ラッチブロッ ク CGと、行方向に隣接する前段ラッチブロック BBおよび後段ラッチブロック CBと、 1 つの選択スィッチブロック Kと、 1つの信号間共有配線 (6ビット) CLとを備える。そして 、デジタルドライバ 99内では複数の回路ブロックが列方向に並べられている。なお、 選択スィッチブロック Kは 3つのスィッチ回路 JR'JG'JBを備える。ここで、選択スイツ チ回路 JR · JG · JBはそれぞれ、後段ラッチブロック CR -CG-CBに対応する 6ビット分 のスイッチング素子を備え、選択スィッチブロック Kは 18ビット分のスイッチング素子を 備える。
[0110] 例えば、 1番目の信号処理ブロックは、フリップフロップ Fl、回路ブロック gl、 DAC 1、および時分割スィッチブロック W1を備え、 3本のデータ信号線 SRl ' SGl ' SBl に対応している。なお、時分割スィッチブロック W1は、 3つのアナログスィッチ ER1 ' EGl 'EBlを備える。ここで、回路ブロック glは、行方向に隣接する前段ラッチブロッ ク BR1および後段ラッチブロック CR1と、行方向に隣接する前段ラッチブロック BG1 および後段ラッチブロック CG1と、行方向に隣接する前段ラッチブロック BB1および 後段ラッチブロック CB1と、選択スィッチブロック K1と、信号間共有配線 CL1とを有し ている。なお、選択スィッチブロック K1は、 3つのスィッチ回路 JRl 'JGl 'JBlを備え る。
[0111] ここで、図 12に示されるように、各前段ラッチブロックは、対応するフリップフロップと 、対応する入力信号線とに接続され、さらに、隣接する後段ラッチブロックに接続され ている。また、各後段ラッチブロックは、選択スィッチブロックの対応するスィッチ回路 および信号間共有配線 (6ビット)を介して DACに接続されるとともに、ラッチパルス 線 Yに接続される。
[0112] 例えば、前段ラッチブロック BR1は、フリップフロップ F1と、入力信号線 DRとに接続 され、さらに、隣接する後段ラッチブロック CR1に接続されている。また、後段ラッチブ ロック CR1は、スィッチ回路 JR1および信号間共有配線 CL1 (6ビット)を介して DAC 1に接続されるとともに、ラッチノ ルス線 Yに接続される。
[0113] また、各選択スィッチブロックが有する 3つのスィッチ回路はそれぞれ、対応するス イッチ制御線に接続される。すなわち、選択スィッチブロック K1のスィッチ回路 JR1は スィッチ制御線 PRに接続され、スィッチ回路 JG1はスィッチ制御線 PGに接続され、 スィッチ回路 JB 1はスィッチ制御線 PBに接続される。
[0114] また、各 DACは対応する時分割スィッチブロックを介して 3本のデータ信号線に接 続される。例えば、 DAC1は時分割スィッチブロック W1を介してデータ信号線 SR1 ' SGl ' SBlに接続される。 するスィッチ制御線に接続されるとともに、対応するデータ信号線に接続される。例え ば、時分割スィッチブロック W1のアナログスィッチ ER1はスィッチ制御線 PRに接続
されるとともにデータ信号線 SRIに接続され、アナログスィッチ EG 1はスィッチ制御 線 PGに接続されるとともにデータ信号線 SG1に接続され、アナログスィッチ EB1は スィッチ制御線 PBに接続されるとともにデータ信号線 SB 1に接続される。
[0116] そして、例えば赤 (R)の信号の処理は、赤の入力信号線 DRに接続する前段ラッチ ブロック BR1、並びに、これに対応する、後段ラッチブロック CR1、スィッチ回路 JR1、 およびアナログスィッチ ER1が担当する。緑 (G)および青(B)の信号の処理につい ても同様である。なお、 DAC1は 3色の信号を時分割で担当する。
[0117] デジタルドライバ 99における信号処理の流れを、図 15のタイミングチャートに示す 。ここでは、 R1〜R640をデータ信号線 SR1〜SR640に対応する 6ビットの入力信 号データとし、 G1〜G640をデータ信号線 SG1〜SG640に対応する 6ビットの入力 信号データとし、 B1〜B640をデータ信号線 SB1〜SB640に対応する 6ビットの入 力信号データとする。また、 CLol〜CLo640は信号間共有配線の信号を表してい る。
[0118] F1の出力パノレスが Low→High (アクティブ)になるタイミングで、前段ラッチブロッ ク BR1が入力信号 R1を、前段ラッチブロック BG1が入力信号 G1を、前段ラッチプロ ック BB1が入力信号 B1を、ラッチする。同様に、 F2' · 'F640の出力パルスが順次 H igh→Lowになるのに伴って、 (R2, G2, B2)…(R640, G640, B640)が順次ラ ツチされる。
[0119] そして、入力信号 (Rl, Gl, B1) · · · (R640, G640, B640)全てがラッチされた 後に、ラッチパルス線 Yの出カノルスが Highになる。これにより、前段ラッチブロック BRにラッチされていた入力信号 (R1〜R640)は全て後段ラッチブロック CRに出力 される。これと同時に、前段ラッチブロック BGにラッチされていた入力信号 (G1〜G6 40)は全て後段ラッチブロック CGに出力され、前段ラッチブロック BBにラッチされて いた入力信号 (B1〜B640)は全て後段ラッチブロック CBに出力される。
[0120] つ!、で、スィッチ制御線 PRの出力パルスが Highになるタイミングで、スィッチ制御 線 PRに繋がる全てのスィッチ回路 (JR1, · が同時に ONとなり、入力信号 (Rl, · -) 力 対応する信号間共有配線 (CL1 ' · を介して DAC (1 ' · -)に入力される。これに より、入力信号 (R1 ' · -R640)がそれぞれ、アナログの信号電位 (Ral ' · -Ra640)に
変換される。ここで、スィッチ制御線 PRは対応するアナログスィッチにも接続されてお り、スィッチ制御線 PRの出力パルスが Highになるタイミングでスィッチ制御線 PRに 繋がる全てのアナログスィッチ(ER1 · · が同時に ONとなるため、信号電位 (Ral · · •Ra640)がそれぞれ、 ONとなったアナログスィッチを介して対応するデータ信号線 (SR1 - - - SR640)に供給される。なお、スィッチ制御線 PG'PBの出力パルスが Hig hとなった場合も上記と同様である。
[0121] このように、前段ラッチブロック Bと対応する後段ラッチブロック Cを隣接させ、さらに 、後段ラッチブロック Cから同一の信号間共有配線 CLを介して DACに時分割で信 号伝送を行うことで、デジタルドライバの小型化を実現できる。
[0122] ここで、デジタルドライバ 99の具体的なレイアウトを、図 5 · 12を用いて説明する。図 5は、(3つの前段ラッチブロック BR · BG · BBを含む)前段回路および(3つの後段ラ ツチブロック BR' BG · BBを含む)後段回路のレイアウトを示して!/、る。
[0123] なお、前段ラッチブロック BRは 6つの 1stラッチ回路 LR1〜: LR6を有し、前段ラッチ ブロック BGは 6つの 1stラッチ回路 LR7〜: LR12を有し、前段ラッチブロック BBは 6つ の 1stラッチ回路 LR13〜LR18を有しており、各前段回路は 18個の 1stラッチ回路 を備えることになる。また、後段ラッチブロック CRは 6つの 2ndラッチ回路 Lrl〜Lr6を 有し、後段ラッチブロック CGは 6つの 2ndラッチ回路 Lr7〜Lr 12を有し、後段ラッチ ブロック CBは 6つの 2ndラッチ回路 Lrl3〜Lrl8を有しており、各後段回路は 18個 の 2ndラッチ回路を備えることになる。
[0124] 同図に示されるように、ドライバ内には、入力信号線を構成する 18 (6ビット X 3)本 のデータ配線(DRa〜DRf 'DGa〜DGf 'DBa〜DBf)と、信号間共有配線 CLを構 成する 6本の中継配線 (CLa〜CLf)とが設けられる。また、ドライバ内には、行方向 に伸びる複数の高電位側電源線 VDと、行方向に伸びる複数の低電位側電源線 VS とが交互に配される。
[0125] そして、隣り合う高電位側電源線 VDおよび低電位側電源線 VSの間には、 1stラッ チ回路 LRがその長手方向が列方向を向くように配されるとともに各電源線 (VS 'VD )に接続され、さらにこの 1stラッチ回路 LRに隣接して、 2ndラッチ回路 Lrがその長手 方向が列方向を向くように配されるとともに各電源線 (VS 'VD)に接続される。さらに
、この 1stラッチ回路 LRおよび 2ndラッチ回路 Lrに対応して、行方向に伸びる 1本の データ配線が配される。
[0126] ここで、信号間共有配線を構成する 6本の中継配線 (CLa〜CLf)は、各後段回路( CR-CG-CB)に対応して、列方向に延伸するように配されている。そして、 BRに属 する各 1stラッチ回路 (Lrl ' · -Lr6)はデータ配線 (DRa〜DRf)のいずれか 1本に接 続されるとともに、 CRに属する各 2ndラッチ回路 (Lrl ' · -Lr6)は中継配線 (CLa〜C Lf)のいずれか 1本に接続可能とされ、 BGに属する各 1stラッチ回路 (Lrl ' · -Lr6) はデータ配線 (DGa〜DGf)のいずれ力 1本に接続されるとともに、 CGに属する各 2 ndラッチ回路 (Lrl ' · -Lr6)は中継配線 (CLa〜CLf)のいずれ力 1本に接続可能と され、 BBに属する各 1stラッチ回路(Lrl · · -Lr6)はデータ配線(DBa〜DBf)の!ヽ ずれ力 1本に接続されるとともに、 CBに属する各 2ndラッチ回路 (Lrl " ' 6)は中 継配線 (CLa〜CLf)の 、ずれか 1本に接続可能とされる。
[0127] 例えば、 BR1に属する 1stラッチ回路 Lrlはデータ配線 DRaに接続されるとともに、 CR1に属する 2ndラッチ回路 Lrlは中継配線 CLaに接続可能とされ、 BR1に属する 1stラッチ回路 Lr2はデータ配線 DRbに接続されるとともに、 CR1に属する 2ndラッチ 回路 Lr2は中継配線 CLbに接続可能とされる。
[0128] また、 1stラッチ回路 LRとデータ配線との接続には、 1stラッチ回路 LRの入力から 列方向に伸びる配線 iLが用いられ、 2ndラッチ回路 Lrと中継配線との接続には、 2n dラッチ回路 Lrの出力から行方向に伸びる配線 ALが用いられる。
[0129] さら〖こ、図 5に示すように、隣り合う高電位側電源線 VDおよび低電位側電源線 VS の間に縦向きの 1stラッチ回路 LRおよび縦向きの 2ndラッチ回路 Lrを行方向に隣接 配し、これらを接続することで、 1つの電源線 (VDあるいは VS)を 2個の 1stラッチ回 路および 2個の 2ndラッチ回路で共有させることができ、電源線の本数を大幅に削減 することができる。これにより、ドライバの回路面積を縮小することができる。
[0130] 本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなぐ請求項に示した範囲で 種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適 宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。 産業上の利用可能性
本発明の表示パネル駆動回路は、液晶表示装置等のソースドライバ (特に、デジタ ルドライノく)に好適である。