明 細 書
通信システムおよび認証方法、 情報処理装置および情報処理方法、 並びにバッテリ 技 分野
本発明は、 通信システムおよび認証方法、 情報処理装置および情報 処理方法、 並びにバッテリおよび認証方法に関し、 例えば、 バッテリ とそれを電源とする電子機器との間で認証処理を行う場合に用いて好 適な通信システムおよび認証方法、 情報処理装置および情報処理方法 、 並びにバッテリおよび認証方法に関する。 背景技術
例えばノ一ト型パーソナルコンピュータ、 PDA(PersonalDigitalAss istant) 、 携帯電話機、 デジタルスチルカメラ、 デジタルビデオ力 メラ、 ミュージックプレーヤなどに代表される携帯型電子機器には充 電式のバッテリパック (以下、 単にバッテリと称する) を電源として 用いるものが多い。
このような携帯型電子機器に装着したバッテリに不具合が生じてい る場合、 携帯型電子機器の本来有する機能を十分に発揮できないなど の問題が生じる可能性があるので、 その使用を制限することが望まし レ 。 なお、 不具合のあるバッテリとは、 それ自体が故障していたり、 模造品であったりするものを指している。
一方、 ユーザに関する情報などが記録されたメモリを内蔵す るバッテリが存在するが、 これに対して不正な充電器を用いた 場合、 記録されている当該情報などが不正に読み出されてしま うことが考えられる。 したがって、 正規のものではない不正な
充電器の使用を制限することが望ましい。
そこで、 不具合のあるバッテリや不正な充電器の使用を抑止する方 法として、 不具合のあるバッテリに対して充電を行わないようにした り (例えば、 特開 2 0 0 5— 3 2 1 9 8 3号公報を参照) 、 ノ、ッテリ 側において不正な充電器を検出したり (例えば、 特開 2 0 04— 3 1 0 3 8 7号公報参照) 、 バッテリと携帯型電子機器や充電器との間で 認証処理を行うようにしたりする方法が提案されている。
ところで、 既存のバッテリには、 自身の電流、 電圧、 温度などの状 態を検出したり、 この検出結果に基づいて自身の残容量を計算したり 、 充放電を制御したりして、 それらの情報を電子機器側に通知できる ものが存在する。
第 1図は、 ノート型パーソナルコンピュータ (以下、 ノート型 P C と称する) と、 この電源となり、 かつ、 上述したような自身の情報を 通知できるバッテリの構成のうち、 特に相互の接続に関する部分の構 成例を示している。
ノート型 P C 1 0は、 ノ ツテリ 20を電源として利用するだけでな く、 図示せぬ電力線から給電を受け、 パッテリ 2 0に対する充電器と して機能する。
ノート型 P C 1 0は、 その基板上に制御 01^1(1"0(:011 011]11^) 1 1が設けられている。 制御 MCU 1 1は、 制御プログラムが記録されて いるメモリ 1 2、 および I/Oポ一ト 1 3を内蔵しており、 制御プログ ラムを実行することによつて機能プロックとしての充電制御部 1 4、 バッテリ状態確認部 1 5、 および表示制御部 1 6を実現するようにな されている。
充電制御部 1 4は、 装着されるバッテリ 2 0に対する充電処理を制 御する。 バッテリ状態確認部 1 5は、 ノ ッテリ 2 0において検出され
たバッテリ 2 0の状態を示す情報 (電流、 電圧、 温度、 残容量など) を取得する。 表示制御部 1 6は、 取得されたバッテリ 2 0の状態を示 す情報に基づき、 バッテリ 2 0の残容量などの、 ユーザに通知するた めの表示を制御する。
ノ ッテリ 2 0は、 その基板上に制御 MCU 2 1が設けられている。 制 御 MCU 2 1は、 制御プログラムが記録されているメモリ 2 2、 および I /0ポート 2 3を内蔵しており、 制御プログラムを実行することによつ て機能ブロックとしての充放電制御部 2 4、 およびバッテリ状態検出 部 2 5を実現するようになされている。
充放電制御部 2 4は、 バッテリ 2 0の充放電を制御する。 パッテリ 状態検出部 2 5は、 バッテリ 2 0の状態 (電流、 電圧、 温度、 残容量 など) を検出する。
第 1図に示された既存の構成例に対し、 不具合のあるバッテリの利 用を抑止させたり、 正常なバッテリを不正なノート型 P Cに装着する ことを抑止させたりするための認証処理を実行させるには、 ソフトゥ ェァ的な拡張方法とハ一ドゥエァ的な拡張方法が挙げられる。
一方のソフトウェア的な拡張方法とは、 具体的には制御用 MCU 1 1 の制御用プログラムと、 制御用 MCU 2 1の制御用プログラムに認証処 理を追加する方法である。
ソフトウェア的な拡張方法を施した場合、 既存の通信経路である 1/ 0ポート 1 3 , 2 3の間で認証情報が通信されるので、 I/Oポート 1 3 , 2 3の間の通信スループッ トが低下したり、 汎用ポートである I /O ポート 1 3, 2 3から認証情報が読み出されたりする可能性もある。 さらに、 制御プログラムの増加に加え、 制御 MCU 1 1 , 2 1の負荷が 増加する問題がある。
他方のハードウエア的な拡張方法とは、 例えば第 2図に示すように
、 ノート型 P C 1 0の基板に認証部 3 2を設けて制御 MCU1 1と接続 し、 ノ ッテリ 20には認証部 42を設けて制御 MCU2 1と接続する方 法である。 より詳細には、 制御 MCU1 1に追加した I/Oポート 3 1と認 証部 3 2に内蔵された I/Oポート 3 3を接続し、 制御 MCU2 1に追加し た I/Oポート 4 1と認証部 42に内蔵された I/Oポート 43を接続し、 認証部 3 2と認証部 42との間で、 I/Oポート 3 3, 3 1, 1 3, 2 3, 4 1および 43を介して認証情報を通信する方法である。
第 2図に示されたシステムの認証処理について、 第 3図のフローチ ャ一トを参照して説明する。 なお、 以下においては、 認証処理のマス タをノ一ト型 P C 1 0、 認証処理のスレーブをバッテリ 2 0とする。 ただし、 マスタとスレーブの役割を入れ替えてもよい。
この認証処理は、 ノート型 P C 1 0に対してバッテリ 20が装着さ れること、 バッテリ 20が装着された状態でノ一ト型 P C 1 0の電源 がオン./'オフされること、 または所定のポタンなどに対する操作が検 出されることなどをトリガとして開始される。
ステップ S 1において、 ノート型 P C 1 0の制御 MCU 1 1は、 ノ ッ テリ 2 0の制御 MCU2 1に対して認証開始命令を出力する。 この命令 に対応しステップ S 2において、 制御 MCU2 1は、 省電力のために休 止状態にある認証部 42に対して復帰 (起動) 命令を出力する。 この 命令に対応し制御部 4 2は復帰 (起動) する。
ステップ S 3において、 制御 MCU1 1は、 省電力のために休止状態 にある認証部 32に対して復帰 (起動) 命令を出力する。 この命令に 対応し制御部 3 2は復帰 (起動) する。 ステップ S 4において、 制御 MCU1 1は、 復帰 (起動) した認証部 3 2に対して認証開始命令を出 力する。
この命令に応じ、 ステップ S 5において、 認証部 3 2は、 ノ ツテリ 2 0の認証部 4 2に対する第 1の質問情報を I/Oポート 3 3を介して 制御 MCU 1 1に出力する。 ステップ S 6において、 制御 MCU 1 1は、 1/ 0ポート 3 1を介して入力された第 1の質問情報を、 I /Oポート 1 3を 介してバッテリ 2 0の制御 MCU 2 1に出力する。 ステップ S 7におい て、 制御 MCU 2 1は、 I/Oポート 2 3を介して入力された第 1の質問情 報を、 I/Oポート 4 1を介して認証部 4 2に出力する。
ステップ S 8において、 認証部 4 2は、 I /Oポート 4 3を介して入 力された第 1の質問情報に対する第 1の応答情報を生成し、 生成した 第 1の応答情報を I/Oポート 4 3を介して制御 MCU 2 1に出力する。 ス テツプ S 9において、 制御 MCU 2 1は、 I /Oポート 4 1を介して入力さ れた第 1の応答情報を、 I/Oポート 2 3を介してノート型 P C 1 0の 制御 MCU 1 1に出力する。 ステップ S 1 0において、 制御 MCU 1 1は、 I/Oポート 1 3を介して入力された第 1の応答情報を、 I/Oポート 3 1 を介して認証部 3 2に出力する。
なお、 質問情報および応答情報を中継する際、 制御 MCU 1 1 , 2 1 においては I/Oポー卜に適したデ一夕フォーマツ卜の変換が適宜行わ れる。
この後、 ステップ S 5乃至 S 1 0と同様の処理が予め定められた回 数 N— 1だけ繰り返され、 ステップ S 1 1乃至 S 1 6の処理として、 認証部 3 2から第 Nの質問情報が送信され、 それに対応する第 Nの応 答情報が認証部 3 2に戻される。 認証部 3 2は、 これら第 1乃至 Nの 応答情報に基づいてバッテリ 2 0が正規のものであるか否かを判定す る。
なお、 ステップ S 1 5の処理として第 Nの応答情報をノート型 P C 1 0の制御 MCU 1 1に出力した制御 MCU 2 1は、 ステップ S 1 7におい
て、 認証部 4 2に対して休止命令を出力する。 この命令に対応し認証 部 4 2は再び休止状態に遷移する。
ステップ S 1 8において、 ノート型 P C 1 0の認証部 3 2は、 ノ ツ テリ 2 0が正規である、 正規のものではない、 または通信エラーの発 生のいずれかを示す認証結果を制御 MCU 1 1に出力する。 この認証結 果に基づき、 制御 MCU 1 1は、 充電制御部 1 4によって充電処理を中 止したり、 表示制御部 1 6によって、 例えば不具合のあるバッテリで あることをユーザに通知したりする。
この後、 制御 MCU 1 1は、 ステップ S 1 9において、 認証部 3 2に 対して休止命令を出力する。 この命令に対応し認証部 3 2は再び休止 状態に遷移する。 以上で、 認証処理が終了される。
以上説明したように、 ハードウェア的な拡張方法を施した場合、 ソ フトウエア的な拡張方法を施した場合と同様、 既存の通信経路である I/Oポート 1 3 , 2 3の間で認証情報が通信されるので、 I/Oポート 1 3, 2 3の間の通信スループットが低下する問題に加え、 汎用ポート である I/Oポート 1 3, 2 3から認証情報が読み出される可能性も発 生する。 また、 認証情報 (質問情報および応答情報) の通信経路が伸長され るのでその分だけ通信時間が長くなる。 さらに、 認証情報が中継され る毎に I/Oポー卜に適したデ一夕のフォーマツト変換が必要になるな ど、 制御 MCU 1 1 , 2 1の負荷が増大する。
通常、 ノート型 P Cに代表される携帯電子機器の制御 MCUとバッテ リの制御 M C Uにはコスト削減のために処理能力に余裕の少ないものが 用いられるので、 制御 MCUの処理をより簡略化し、 負荷を軽減するこ とが望まれている。
発明の開示
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、 認証処理を 行うマスタ側とスレーブ側の双方の制御 MCUの処理負荷を軽減できる ようにするものである。
本発明の第 1の側面である通信システムは、 第 1の電子機器と第 2 の電子機器との間で所定のデ一夕を通信する通信システムにおいて、 第 1の電子機器が、 第 2の電子機器と接続し、 所定のデータを通信す るための第 1の通信手段と、 第 2の電子機器と接続し、 認証処理に関 する認証データを通信するための第 1の通信手段とは異なる第 2の通 信手段と、 第 1の通信手段を介した第 2の電子機器との所定のデータ の通信を制御する第 1の制御手段と、 第 2の通信手段を介した第 2の 電子機器との認証処理を行う第 1の認証手段とを含み、 第 2の電子機 器が、 第 1の通信手段と接続し、 所定のデータを通信するための第 1 の接続手段と、 第 2の通信手段と接続し、 第 1の接続手段とは異なる 認証処理に関する認証デ一夕を通信するための第 2の接続手段と、 第 1の接続手段を介した第 1の電子機器との所定のデータの通信を制御 する第 2の制御手段と、 第 2の接続手段を介した第 1の電子機器との 認証処理を行う第 2の認証手段とを含む。
本発明の第 1の側面である通信システムは、 第 1の電子機器が、 第 1の制御手段と第 1の認証手段とを接続する第 3の通信手段をさらに 含み、 第 1の制御手段は、 第 1の通信手段を介して認証開始命令を第 2の電子機器に通知すると、 第 3の通信手段を介して、 第 1の認証手 段に認証開始命令を通知し、 第 2の電子機器が、 第 2の制御手段と第 2の認証手段とを接続する第 3の接続手段をさらに含み、 第 2の制御 手段は、 第 1の通信手段を介して第 1の電子機器から認証開始命令を 受信すると、 第 3の接続手段を介して、 第 2の認証手段に認証開始命
令を通知する。
本発明の第 1の側面である認証方法は、 第 1の電子機器と第 2の電 子機器との間で所定のデータを通信する通信システムの認証方法にお いて、 第 1の電子機器が、 第 2の電子機器と接続し、 所定のデータを 通信するための第 1の通信手段と、 第 2の電子機器と接続し、 認証処 理に関する認証データを通信するための第 1の通信手段とは異なる第 2の通信手段と、 第 1の通信手段を介した第 2の電子機器との所定の データの通信を制御する第 1の制御手段と、 第 2の通信手段を介した 第 2の電子機器との認証処理を行う第 1の認証手段とを含み、 第 2の 電子機器は、 第 1の通信手段と接続し、 所定のデータを通信するため の第 1の接続手段と、 第 2の通信手段と接続し、 第 1の接続手段とは 異なる認証処理に関する認証デ一夕を通信するための第 2の接続手段 と、 第 1の接続手段を介した第 1の電子機器との所定のデータの通信 を制御する第 2の制御手段と、 第 2の接続手段を介した第 1の電子機 器との認証処理を行う第 2の認証手段とを含み、 第 1の認証手段によ り、 第 1および第 2の制御手段を経由することなく、 第 2の通信手段 および第 2の接続手段を介して、 認証データを第 2の認証手段に送信 し、 第 2の認証手段により、 受信した認証データに対して応答する認 証データを、 第 1および第 2の制御手段を経由することなく、 第 2の 接続手段および第 2の通信手段を介して第 1の認証手段に返信し、 第 1の認証手段により、 返信された認証データに基づいて第 2の電子機 器の正当性を判定するステツプを含む。
本発明の第 1の側面においては、 第 1の認証手段により、 第 1およ び第 2の制御手段を経由することなく、 第 2の通信手段および第 2の 接続手段を介して、 認証データが第 2の認証手段に送信され、 第 2の 認証手段により、 受信した認証データに対して応答する認証データが
第 1および第 2の制御手段を経由することなく、 第 2の接続手段およ び第 2の通信手段を介して第 1の認証手段に返信され、 第 1の認証手 段により、 返信された認証データに基づいて第 2の電子機器の正当性 が判定される。 本発明の第 2の側面である情報処理装置は、 装着された電子機器と の間で所定のデータを通信する情報処理装置において、 電子機器と接 続し、 所定のデータを通信するための第 1の接続手段と、 電子機器と 接続し、 第 1の接続手段とは異なる認証処理に関する認証データを通 信するための第 2の接続手段と、 第 1の接続手段を介した電子機器と の所定のデータの通信を制御する制御手段と、 第 2の接続手段を介し た電子機器との認証処理を行う認証手段とを含む。
本発明の第 2の側面である情報処理装置は、 制御手段と認証手段と を接続する第 3の通信手段をさらに含むことができ、 制御手段は、 第 1の接続手段を介して、 電子機器に認証開始命令を通知し、 第 3の通 信手段を介して、 認証開始命令を認証手段に通知する。
本発明の第 2の側面である情報処理装置は、 制御手段と認証手段と を接続する第 3の通信手段をさらに含むことができ、 制御手段は、 第 3の通信手段を介して、 認証手段から認証結果を受信し、 認証手段に よる認証処理が終了した後、 電子機器に対して認証処理の完了を通知 する。
本発明の第 2の側面である情報処理方法は、 装着された電子機器と 接続し、 所定のデータを通信するための第 1の接続手段と、 電子機器 と接続し、 第 1の接続手段とは異なる認証処理に関する認証データを 通信するための第 2の接続手段と、 第 1の接続手段を介した電子機器 との所定のデータの通信を制御する制御手段と、 第 2の接続手段を介
した電子機器との認証処理を行う認証手段とを備える情報処理装置の 情報処理方法において、 認証手段により、 制御手段を経由することな く、 第 2の接続手段を介して、 認証デ一夕を電子機器に送信し、 認証 手段により、 送信した認証データに対して電子機器から応答された認 証デ一夕を、 制御手段を経由することなく、 第 2の接続手段を介して 受信し、 認証手段により、 受信した認証データに基づいて電子機器の 正当性を判定するステツプを含む。
本発明の第 2の側面においては、 認証手段により、 制御手段を経由 することなく、 第 2の接続手段を介して、 認証データが電子機器に送 信され、 認証手段により、 送信した認証データに対して電子機器から 応答された認証データが制御手段を経由することなく、 第 2の接続手 段を介して受信され、 認証手段により、 受信した認証データに基づい て電子機器の正当性が判定される。
本発明の第 3の側面であるバッテリは、 装着された電子機器との間 で認証処理を行うバッテリにおいて、 電子機器と接続し、 所定のデー 夕を通信するための第 1の接続手段と、 電子機器と接続し、 第 1の接 続手段とは異なる認証処理に関する認証データを通信するための第 2 の接続手段と、 第 1の接続手段を介した電子機器との所定のデ一夕の 通信を制御する制御手段と、 第 2の接続手段を介した電子機器との認 証処理を行う認証手段とを含む。
本発明の第 3の側面であるバッテリは、 制御手段と認証手段とを接 続する第 3の接続手段をさらに含むことができ、 制御手段は、 第 1の 接続手段を介して、 電子機器から認証開始命令を受信し、 第 3の接続 手段を介して、 認証開始命令を認証手段に通知する。
制御手段は、 バッテリの電流、 電圧、 温度、 または残容量のうちの 少なくとも 1つを検出する検出手段を含むことができ、 検出手段によ
る検出結果の第 1の接続手段を介した電子機器への通信を制御するよ うにすることができる。
本発明の第 3の側面においては、 認証手段により、 制御手段を経由 することなく、 第 2の接続手段を介して、 認証データが電子機器に送 信され、 認証手段により、 送信した認証データに対して電子機器から 応答された認証データが制御手段を経由することなく、 第 2の接続手 段を介して受信され、 認証手段により、 受信した認証データに基づい て電子機器の正当性が判定される。
本発明の第 1の一側面によれば、 認証処理を行うマス夕側とスレ一 ブ側の双方の制御 MCUの処理負荷を軽減することができる。
本発明の第 2の側面によれば、 認証処理を行うマス夕側の制御 MCU の処理負荷を軽減することができる。
本発明の第 3の側面によれば、 電子機器と認証処理を行うバッテリ の制御 MCUの処理負荷を軽減することができる。 図面の簡単な説明
第 1図は、 ノート型 P Cとバッテリからなるシステムの構成例を示 すブロック図である。
第 2図は、 第 1図のシステムに、 認証処理を実行させるためのハー ドウエア的な拡張を施した構成例を示すブロック図である。
第 3図は、 第 2図に示されたシステムの認証処理を説明するフロー ナヤ一卜である。
第 4図は、 本発明を適用した認証システムの構成例を示すブロック 図である。
第 5図は、 第 4図に示されたシステムの認証処理を説明するフロー チャートである。
発明を実施するための最良の形態
以下に本発明の実施の形態を説明するが、 本発明の構成要件と、 明 細書または図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、 次の ようになる。 この記載は、 本発明をサポートする実施の形態が、 明細 書または図面に記載されていることを確認するためのものである。 従 つて、 明細書または図面中には記載されているが、 本発明の構成要件 に対応する実施の形態として、 ここには記載されていない実施の形態 があったとしても、 そのことは、 その実施の形態が、 その構成要件に 対応するものではないことを意味するものではない。 逆に、 実施の形 態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、 そのことは、 その実施の形態が、 その構成要件以外の構成要件には対 応しないものであることを意味するものでもない。
請求の範囲 1に記載の通信システムは、 第 1の電子機器 (例えば、 第 4図のノート型 P C 1 0 ) と第 2の電子機器 (例えば、 第 4図のバ ッテリ 2 0 ) との間で所定のデータを通信する通信システムにおいて 、 第 1の電子機器が、 第 2の電子機器と接続し、 所定のデータを通信 するための第 1の通信手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 1 3 ) と、 第 2の電子機器と接続し、 認証処理に関する認証データを通信するた めの第 1の通信手段とは異なる第 2の通信手段 (例えば、 第 4図の 1/ 0ポート 5 1 ) と、 第 1の通信手段を介した第 2の電子機器との所定 のデータの通信を制御する第 1の制御手段 (例えば、 第 4図の制御 MC U l 1 ) と、 第 2の通信手段を介した第 2の電子機器との認証処理を 行う第 1の認証手段 (例えば、 第 4図の認証部 3 2 ) とを含み、 第 2 の電子機器が、 第 1の通信手段と接続し、 所定のデータを通信するた めの第 1の接続手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 2 3 ) と、 第 2の
通信手段と接続し、 第 1の接続手段とは異なる認証処理に関する認証 データを通信するための第 2の接続手段 (例えば、 第 4図の I/Oポー ト 6 1 ) と、 第 1の接続手段を介した第 1の電子機器との所定のデー 夕の通信を制御する第 2の制御手段 (例えば、 第 4図の制御 MCU 2 1 ) と、 第 2の接続手段を介した第 1の電子機器との認証処理を行う第 2の認証手段 (例えば、 第 4図の認証部 4 2 ) とを含む。
請求の範囲 2に記載の認証システムは、 第 1の電子機器が、 第 1の 制御手段と第 1の認証手段とを接続する第 3の通信手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 3 1 , 3 3 ) をさらに含み、 第 2の電子機器が、 第 2の制御手段と第 2の認証手段とを接続する第 3の接続手段 (例えば 、 第 4図の I/Oポート 4 1 , 4 3 ) をさらに含む。
請求の範囲 3に記載の認証方法は、 第 1の電子機器と第 2の電子機 器との間で所定のデータを通信する通信システムの認証方法において 、 第 1の電子機器が、 第 2の電子機器と接続し、 所定のデータを通信 するための第 1の通信手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 1 3 ) と、 第 2の電子機器と接続し、 認証処理に関する認証データを通信するた めの第 1の通信手段とは異なる第 2の通信手段 (例えば、 第 4図の 1/ 0ポート 5 1 ) と、 第 1の通信手段を介した第 2の電子機器との所定 のデ一夕の通信を制御する第 1の制御手段 (例えば、 第 4図の制御 MC U 1 1 ) と、 第 2の通信手段を介した第 2の電子機器との認証処理を 行う第 1の認証手段 (例えば、 第 4図の認証部 3 2 ) とを含み、 第 2 の電子機器が、 第 1の通信手段と接続し、 所定のデ一夕を通信するた めの第 1の接続手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 2 3 ) と、 第 2の 通信手段と接続し、 第 1の接続手段とは異なる認証処理に関する認証 データを通信するための第 2の接続手段 (例えば、 第 4図の I/Oポー ト 6 1 ) と、 第 1の接続手段を介した第 1の電子機器との所定のデー
夕の通信を制御する第 2の制御手段 (例えば、 第 4図の制御 MCU 2 1 ) と、 第 2の接続手段を介した第 1の電子機器との認証処理を行う第 2の認証手段 (例えば、 第 4図の認証部 4 2 ) とを含み、 第 1の認証 手段により、 第 1および第 2の制御手段を経由することなく、 第 2の 通信手段および第 2の接続手段を介して、 認証データを第 2の認証手 段に送信し (例えば、 第 5図のステップ S 5 5 ) 、 第 2の認証手段に より、 受信した認証データに対して応答する認証データを、 第 1およ び第 2の制御手段を経由することなく、 第 2の接続手段および第 2の 通信手段を介して第 1の認証手段に返信し (例えば、 第 5図のステツ プ S 5 6 ) 、 第 1の認証手段により、 返信された認証デ一夕に基づい て第 2の電子機器の正当性を判定する (例えば、 第 5図のステップ S 5 9 ) ステツプを含む。
請求の範囲 4に記載の情報処理装置は、 装着された電子機器 (例え ば、 第 4図のバッテリ 2 0 ) との間で所定のデ一夕を通信する情報処 理装置 (例えば、 第 4図のノート型 P C 1 0 ) において、 電子機器と 接続し、 所定のデ一夕を通信するための第 1の接続手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 1 3 ) と、 電子機器と接続し、 第 1の接続手段とは 異なる認証処理に関する認証データを通信するための第 2の接続手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 5 1 ) と、 第 1の接続手段を介した電 子機器との所定のデータの通信を制御する制御手段 (例えば、 第 4図 の制御 MCU 1 1 ) と、 第 2の接続手段を介した電子機器との認証処理 を行う認証手段 (例えば、 第 4図の認証部 3 2 ) とを含む。
請求の範囲 5および 6に記載の情報処理装置は、 制御手段と認証手 段とを接続する第 3の通信手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 3 1, 3 3 ) をさらに含む。
請求の範囲 7に記載の情報処理方法は、 装着された電子機器 (例え
ば、 第 4図のバッテリ 2 0 ) と接続し、 所定のデータを通信するため の第 1の接続手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 1 3 ) と、 電子機器 と接続し、 第 1の接続手段とは異なる認証処理に関する認証データを 通信するための第 2の接続手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 5 1 ) と、 第 1の接続手段を介した電子機器との所定のデータの通信を制御 する制御手段 (例えば、 第 4図の制御 MCU 1 1 ) と、 第 2の接続手段 を介した電子機器との認証処理を行う認証手段 (例えば、 第 4図の認 証部 3 2 ) とを備える情報処理装置の情報処理方法において、 認証手 段により、 制御手段を経由することなく、 第 2の接続手段を介して、 認証データを電子機器に送信し (例えば、 第 5図のステップ S 5 5 ) 、 認証手段により、 送信した認証データに対して電子機器から応答さ れた認証データを、 制御手段を経由することなく、 第 2の接続手段を 介して受信し (例えば、 第 5図のステップ S 5 6 ) 、 認証手段により 、 受信した認証データに基づいて電子機器の正当性を判定する (例え ば、 第 5図のステップ S 5 9 ) ステップを含む。
請求の範囲 8に記載のバッテリは、 装着された電子機器 (例えば、 '第 4図のノート型 P C 1 0 ) との間で認証処理を行うバッテリ (例え ば、 第 4図のバッテリ 2 0 ) において、 電子機器と接続し、 所定のデ 一夕を通信するための第 1の接続手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 2 3 ) と、 電子機器と接続し、 第 1の接続手段とは異なる認証処理に 関する認証データを通信するための第 2の接続手段 (例えば、 第 4図 の I/Oポート 6 1 ) と、 第 1の接続手段を介した電子機器との所定の データの通信を制御する制御手段 (例えば、 第 4図の制御 MCU 2 1 ) と、 第 2の接続手段を介した電子機器との認証処理を行う認証手段 ( 例えば、 第 4図の認証部 4 2 ) と含む。
請求の範囲 9に記載のバッテリは、 制御手段と認証手段とを接続す
る第 3の接続手段 (例えば、 第 4図の I/Oポート 4 1, 4 3 ) をさら に含む。 制御手段は、 バッテリの電流、 電圧、 温度、 または残容量のうちの 少なくとも 1つを検出する検出手段 (例えば、 第 4図のバッテリ状態 検出部 2 5 ) を含む。
以下、 本発明を適用した具体的な実施の形態について、 図面を参照 しながら詳細に説明する。
第 4図は、 本発明の一実施の形態である認証システムの構成例を示 している。 この認証システムは、 第 2図に示されたものと同様、 ノ一 ト型 P C 1 0と、 これの電源となり、 かつ、 自身の情報を通知できる バッテリ 2 0とから構成される。 ただし、 第 4図は、 当該システムの うち、 特に相互の接続に関する部分の構成例を示している。
ノート型 P C 1 0は、 ノ ッテリ 2 0を電源として利用するだけでな く、 図示せぬ電力線から給電を受け、 バッテリ 2 0に対する充電器と して機能する。
ノート型 P C 1 0は、 その基板上に制御 MCU 1 1が設けられている 。 制御 MCU 1 1は、 制御プログラムが記録されているメモリ 1 2、 I/O ポート 1 3、 および I/Oポート 3 1を内蔵しており、 制御プログラム を実行することによって機能ブロックとしての充電制御部 1 4、 バッ テリ状態確認部 1 5、 および表示制御部 1· 6を実現するようになされ ている。
充電制御部 1 4は、 装着されるバッテリ 2 0に対する充電処理を制 御する。 バッテリ状態確認部 1 5は、 バッテリ 2 0の状態を示す情報 (電流、 電圧、 温度、 残容量など) を I/Oポート 1 3を介してバッテ リ 2 0から取得する。 表示制御部 1 6は、 取得されたバッテリ 2 0の
状態を示す情報に基づき、 バッテリ 2 0の残容量などの、 ユーザに通 知するための表示を制御する。
ノート型 P C 1 0の基板上にさらに、 ハードウエアモジュールであ る認証部 3 2が設けられている。 バッテリ 2 0との認証処理を行う認 証部 3 2は、 I/Oポート 3 3, 5 1を内蔵しており、 I /Oポート 3 3を 介して制御部 1 1の I/Oポート 3 1と接続され、 I /Oポート 5 1を介し てバッテリ 2 0の認証部 4 2の I/Oポート 6 1と接続される。
バッテリ 2 0は、 その基板上に制御 MCU 2 1が設けられている。 制 御 MCU 2 1は、 制御プログラムが記録されているメモリ 2 2、 I /Oポ一 ト 2 3、 および I /Oポート 4 1を内蔵しており、 制御プログラムを実 行することによって機能ブロックとしての充放電制御部 2 4、 および バッテリ状態検出部 2 5を実現するようになされている。
充放電制御部 2 4は、 バッテリ 2 0の充放電を制御する。 バッテリ 状態検出部 2 5は、 バッテリ 2 0の状態 (電流、 電圧、 温度、 残容量 など) を検出し、 ノート型 P C 1 0のバッテリ状態確認部 1 5からの 要求に応じ、 検出したバッテリ 2 0の状態を示す情報を、 I /Oポート 1 3を介してバッテリ状態確認部 1 5に供給する。
バッテリ 2 0の基板上にはさらに、 ハードウエアモジュールである 認証部 4 2が設けられている。 ノート型 P C 1 0との認証処理を行う 認証部 4 2は、 I/Oポート 4 3 , 6 1を内蔵しており、 I/Oポート 4 3 を介して制御部 2 1の I/Oポート 4 1と接続され、 I /Oポート 6 1を介 してノート型 P C 1 0の認証部 3 2の I/Oポート 5 1と接続される。 第 4図および上述した説明から明らかなように、 本発明の認証シス テムの特徴的構成は、 第 2図に示された従来のシステムに対して、 ノ —ト型 P C 1 0の認証部 3 2とバッテリ 2 0の認証部 4 2とを I/Oポ —ト 5 1, 6 1を介して直接接続したことにある。 したがって、 本発
明の認証システムは、 従来のシステムを流用して比較的容易に実現す ることができる。
I/Oポート 5 1, 6 1の間は、 主に認証情報を通信するが、 必ずし も認証処理専用ではなく、 必要に応じて認証情報以外の情報をやり取 りしてもよい。 また、 認証情報を I/Oポート 1 3, 2 3の間で通信す るようにすることもできる。
次に、 本発明の認証システムの動作について、 第 5図のフローチヤ —トを参照して説明する。 なお、 以下においては、 認証処理のマス夕 をノート型 P C 1 0、 認証処理のスレーブをバッテリ 2 0とする。 た だし、 ノ ッテリ 2 0をマスタ、 ノート型 P C 1 0をスレーブとするこ とも可能である。
この認証処理は、 ノート型 P C 1 0に対してバッテリ 2 0が装着さ れること、 バッテリ 2 0が装着された状態でノート型 P C 1 0の電源 がオン/オフされること、 または所定のポタンなどに対する操作が検 出されることなどをトリガとして開始される。
ステップ S 5 1において、 ノート型 P C 1 0の制御 MCU 1 1は、 I/O ポート 1 3を介して、 バッテリ 2 0の制御 MCU 2 1に認証開始命令を 出力する。 この命令に対応しステップ S 5 2において、 制御 MCU 2 1 は、 I/Oポート 4 1を介して、 省電力のために休止状態にある認証部 4 2に対して復帰 (起動) 命令を出力する。 この命令に対応し制御部 4 2は復帰 (起動) する。
ステップ S 5 3において、 制御 MCU 1 1は、 I/Oポート 3 1を介して 、 省電力のために休止状態にある認証部 3 2に対して復帰 (起動) 命 令を出力する。 この命令に対応し制御部 3 2は復帰 (起動) する。 ス テツプ S 5 4において、 制御 MCU 1 1は、 I/Oポート 3 1を介して、 復 帰 (起動) した認証部 3 2に対して認証開始命令を出力する。
この命令に応じ、 ステップ S 5 5において、 認証部 3 2は、 第 1の 質問情報を I/Oポ一ト 5 1を介してバッテリ 2 0の認証部 4 2に出力 する。 これに対応して、 認証部 4 2は、 ステップ S 5 6において、 入 力された第 1の質問情報に対する第 1の応答情報を生成し、 生成した 第 1の応答情報を I/Oポ一ト 6 1を介してノート型 P C 1 0の認証部 3 2に出力する。
この後、 ステップ S 5 5および 5 6と同様の処理が予め定められた 回数 N— 1だけ繰り返され、 ステツプ S 5 7および 5 8の処理として 、 認証部 3 2から I/Oポート 5 1を介して第 Nの質問情報が送信され 、 それに対応する第 Nの応答情報が認証部 4 2から戻される。 認証部 3 2は、 これら第 1乃至 Nの応答情報に基づいてバッテリ 2 0が正規 のものであるか否かを判定する。
ステップ S 5 9において、 ノート型 P C 1 0の認証部 3 2は、 I/O ポート 3 3を介して制御 MCU 1 1に、 ノ ッテリ 2 0が正規である、 正 規のものではない、 または通信エラーの発生のいずれかを示す認証結 果を出力する。 この認証結果に基づき、 制御 MCU 1 1は、 充電制御部 1 4によって充電処理を中止したり、 表示制御部 1 6によって、 例え ば不具合のあるバッテリであることをユーザに通知したりする。
この後、 ステップ S 6 0において、 制御 MCU 1 1は、 I/Oポート 1 3 を介してバッテリ 2 0の制御 MCU 2 1に認証処理の完了を通知する。 この通知に対応し、 制御 MCU 2 1は、 ステップ S 6 1において、 I/Oポ —ト 4 1を介して認証部 4 2に休止命令を出力する。 この命令に対応 し認証部 4 2は再び休止状態に遷移する。
ステップ S 6 2において、 制御 MCU 1 1は、 I/Oポート 3 1を介して 認証部 3 2に休止命令を出力する。 この命令に対応し認証部 3 2は再 び休止状態に遷移する。 以上で、 認証処理が終了される。
以上説明したように、 本発明を適用した認証システムによれば、 認 証情報 (質問情報および応答情報) が、 認証処理用に主として用いら れる経路である I/Oポート 5 1 , 6 1の間で通信される。 したがって
、 汎用ポ一トである I/Oポート 1 3, 2 3の間の通信スループッ トが 低下することもなく、 汎用ポートから認証情報が読み出される可能性 を排除することができる。
また、 認証情報 (質問情報および応答情報) を I/Oポート 1 3, 2
3を介して中継していた場合に比較し、 通信経路が短縮されることに 加え、 制御 MCU 1 1 , 2 1における認証情報の I/Oポートに適したデ一 夕フォーマット変換が不要となる。 したがって、 制御 MCU 1 1 , 2 1 の負荷を従来の場合に比較して軽減することができる。
さらに、 認証処理用に主として用いられる経路を利用することによ り、 デバイスメーカによって開発、 供給されるハードウェアモジュ一 ルとしての認証部 3 2 , 4 2の認証手続き (すなわち、 ステップ S 5 5乃至 5 8 ) を、 制御 MCU 1 1 , 2 1に対応して変更することなく、 そのまま使用することができる。 したがって、 認証の信頼性を損なう ことなく認証部の開発、 設計を行うことができる。
なお、 認証処理用に主に用いられる経路を複数に増設するようにし てもよい。 複数の経路を設けることにより、 通信のスループットを維 持、 向上させることができる。 また、 複数の経路のうちのいくつかを ランダムに選択して認証情報を送ることで、 認証情報の漏洩を防止す ることができる。
ただし、 本発明は、 ノート型 P Cとバッテリの組み合わせのみなら ず、 パッテリとそれを電源とするあらゆる電子機器との組み合わせに 適用することが可能である。 さらに、 本発明は、 複数の電子機器を接 続して構成され、 認証処理を実行するシステムに適用することが可能
である。 なお、 本明細書において、 プログラムに基づいて実行されるステツ プは、 記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、 必ずしも時系列的に処理されなくとも、 並列的あるいは個別に実行さ れる処理をも含むものである。
また、 本明細書において、 システムとは、 複数の装置により構成さ れる装置全体を表すものである。
なお、 本発明の実施の形態は、 上述した実施の形態に限定されるも のではなく、 本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可 能である。