WO2007114050A1 - 測定値等の改ざんを防止する電子血圧計 - Google Patents

Abstract

　電子血圧計は、ユーザからの指示信号に基づいて、電子血圧計が有する第１の機能群および第２の機能群に含まれる複数の機能（２０３～２０６）のうちいずれかを作動させる制御を行なう作動制御部（２０１）を備える。第１の機能群は、血圧測定部による測定機能（２０３，２０４）を含み、第２の機能群は、測定値の消去あるいは設定値の変更に関する情報変更機能（２０５，２０６）を含む。作動制御部は、特定の操作で起動されたか否かを判断するための判断部（２０１１）と、判断部による判断結果に基づいて、第２の機能群の作動の可否を設定するための設定部（２０１２）とを含む。

Description

明 細 書

測定値等の改ざんを防止する電子血圧計

技術分野

[oooi] 電子血圧計であって、特に、血圧の測定機能以外にも、測定値の消去および Zま たは設定値の変更に関する機能を有する電子血圧計に関する。

背景技術

[0002] 家庭用の電子血圧計は、一般的に、血圧の測定データを記憶しておき、過去に測 定された血圧値を表示する機能を有している。このような血圧計においては、他人か ら譲り受けた場合など、過去の測定データを消去したい場合がある。このため、従来 より、過去の測定データを消去する機能を有する電子血圧計が存在する。

[0003] たとえば、特開 2005— 224440号公報（以下、特許文献 1)には、メモリに記憶され た、使用者が測定した複数の測定結果のうち消去した 、測定結果のみを消去するこ とができる血圧計が開示されている。これにより、ユーザは、他人の測定データのみ を消去することが可能となる。

[0004] また、血圧データを、 日時などの測定条件と対応付けて記憶しておき、過去の血圧 値を測定の際の条件と関連付けて表示する機能を有する血圧計がある。このような 血圧計は、さらに、血圧測定前に、測定条件の基準となる値の設定や変更をする機 能を有している。

[0005] たとえば、特開 2002— 272686号公報（以下、特許文献 2)および特開 2002— 27 2687号公報 (以下、特許文献 3)には、血圧計に、時刻を設定'修正するための時計 設定スィッチ、時刻を設定'修正するときに早送りまたは早戻しする時刻送りスィッチ が含まれることが記載されている。そして、これらのスィッチが操作されることで、日付 •時刻が変更されることが開示されている。これにより、血圧計における日付 '時刻が 間違っている場合には、使用者は、日付'時刻を修正することができる。したがって、 血圧値が、間違った日時 (測定条件）とともに記憶されてしまうことを防止することがで きる。

特許文献 1：特開 2005— 224440号公報 特許文献 2：特開 2002— 272686号公報

特許文献 3：特開 2002— 272687号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] し力しながら、上述のように、ユーザが自由に測定データの消去や設定値の変更を することができると、被験者の管理者 (医師など）にとつて、不都合が生じる場合があ る。たとえば、管理者が、被験者に対し、毎日血圧を測定するよう指示していたと仮定 する。通常であれば、管理者は、測定結果を後日閲覧することで、被験者の血圧の 変化などを把握することができる。しかし、測定データを自由に消去できるとすると、 被験者は、測定結果が気に入らなければデータを消去する可能性があり、測定デー タの改ざんにつながる。

[0007] また、管理者が、被験者に対し、血圧測定の時間帯を指定していたとしても、被験 者は、時刻設定を変更することで、測定時刻を改ざんすることができる。

[0008] 本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、その目的は 、被験者による、測定値の消去および Zまたは設定値の変更を不可とすることのでき る電子血圧計を提供することである。

課題を解決するための手段

[0009] この発明のある局面に従う電子血圧計は、血圧測定部と、第 1の記憶部と、第 1の 入力部と、作動制御部とを備える。血圧測定部は、血圧を測定する。第 1の記憶部は 、血圧測定部により測定された血圧のデータを含む測定結果情報を記憶する。第 1 の入力部は、ユーザが、電子血圧計が有する第 1の機能群および第 2の機能群に含 まれる複数の機能のうちのいずれかを作動させるための指示を入力可能である。第 1 の機能群は、血圧測定部による測定機能を含み、第 2の機能群は、測定値の消去あ るいは設定値の変更に関する情報変更機能を含む。作動制御部は、第 1の入力部 力もの指示信号に基づいて、複数の機能のうちいずれ力を作動させる制御を行なう。 作動制御部は、特定の操作で起動されたカゝ否かを判断するための判断部と、判断部 による判断結果に基づいて、第 2の機能群の作動の可否を設定するための設定部と を含む。そして、作動制御部は、指示信号に対応する機能が第 1の機能群に含まれ る機能である場合、または、指示信号に対応する機能が第 2の機能群に含まれる機 能であり、かつ、設定部により作動可能に設定された場合に、対応する機能を作動さ せる。

[0010] 好ましくは、電子血圧計は、表示部をさらに備え、第 1の機能群は、第 1の記憶部に 記憶された測定結果情報を表示部に表示する第 1の表示機能をさらに含む。

[0011] 好ましくは、各測定結果情報は、各血圧のデータと関連付けて、血圧測定の際の 測定条件を特定するための条件特定データをさらに含み、情報変更機能は、第 1の 記憶部に記憶された測定結果情報を消去する消去機能、および、測定条件の基準 となる値を変更する変更機能のうち少なくとも 1つを含む。

[0012] 好ましくは、設定部は、判断部により特定の操作で起動されたと判断された場合に

、第 2の機能群の作動を可能に設定し、判断部により特定の操作とは異なる操作で 起動されたと判断された場合には、第 2の機能群の作動を不可に設定する。

[0013] 好ましくは、電子血圧計は、時刻を計測するためのタイマをさらに備え、条件特定 データは、血圧測定の際におけるタイマからの計時データを含む。

[0014] 好ましくは、特定の操作での起動の履歴情報を記憶するための第 2の記憶部をさら に備え、第 2の機能群は、第 2の記憶部に記憶された履歴情報を表示部に表示する 第 2の表示機能をさらに含む。

[0015] 好ましくは、電子血圧計は、日時を計測するためのタイマをさらに備え、作動制御 部は、判断部により特定の操作で起動されたと判断された場合に、タイマからの出力 に基づいて、起動日時データを履歴情報として第 2の記憶部に格納するためのデー タ格納部をさらに含む。

[0016] あるいは、作動制御部は、判断部により特定の操作で起動されたと判断された場合 に、特定の操作での起動回数をカウントするためのカウント部と、カウントされた起動 回数のデータを、履歴情報として第 2の記憶部に格納するためのデータ格納部とをさ らに含むことが好ましい。

[0017] 好ましくは、特定の操作とは、明示的な通常の起動操作とは異なる操作である。

好ましくは、第 1の入力部は、ユーザが押下可能な複数のスィッチを含み、判断部 は、ユーザにより複数のスィッチのうち 2個以上の所定のスィッチが同時に押下され た場合に、特定の操作で起動されたと判断する。

[0018] あるいは、電子血圧計は、外部より隠されて設けられた第 2の入力部をさらに備え、 判断部は、第 2の入力部が操作された場合に、特定の操作で起動されたと判断して ちょい。

[0019] この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連し て理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]本発明の実施の形態およびその変形例における電子血圧計の概観を示す図 である。

[図 2]本発明の実施の形態およびその変形例における電子血圧計のハードウェア構 成を示すブロック図である。

[図 3A]本発明の実施の形態におけるメモリの構造例を示す図である。

[図 3B]本発明の実施の形態の電子血圧計における CPU (Central Processing Unit

)の機能を示す機能ブロック図である。

[図 4]本発明の実施の形態における測定関連処理を示すフローチャートである。

[図 5]本発明の実施の形態において、メニュースィッチが押下された場合に表示され る画面の一例を示す図である。

[図 6A]本発明の実施の形態の変形例におけるメモリの構造例を示す図である。

[図 6B]本発明の実施の形態の変形例の電子血圧計における CPUの機能ブロック図 である。

[図 7]本発明の実施の形態の変形例における測定関連処理を示すフローチャートで ある。

[図 8]本発明の実施の形態の変形例において、メニュースィッチが押下された場合に 表示される画面の一例を示す図である。

符号の説明

[0021] 1 血圧計本体、 2 カフ、 3 エア管、 4 表示部、 12, 12A メモリ、 13 タイマ、 14 圧力センサ、 15 発振回路、 16 ポンプ、 17 ポンプ駆動回路、 18 弁、 19 弁駆 動回路、 20, 20A CPU、 21 操作部、 21. 0 電源スィッチ、 21. 1 メニュースイツ チ、 21. 2 設定スィッチ、 21. 3 測定スィッチ、 21. 4 左スィッチ、 21. 5 右スイツ チ、 21. 6 メモリスィッチ、 24 電源部、 25 空気袋、 30 血圧測定部、 100 電子 血圧計、 121 測定結果記憶領域、 122 履歴記憶領域、 201, 201 A 作動制御部 203 測定処理部、 204 測定データ表示部、 205 測定データ消去部、 206 時計 変更部、 207 履歴表示部、 2011 判断部、 2012 設定部、 2013 履歴格納部。 発明を実施するための最良の形態

[0022] (構成について）

図 1は、本発明の実施の形態における電子血圧計 100の概観を示す図である。

[0023] 図 1を参照して、本実施の形態に係る電子血圧計 100は、血圧計本体 1と、ユーザ の所定の身体部位に装着されて空気圧により加圧するためのカフ 2と、血圧計本体 1 とカフ 2とを接続するエア管 3とを備える。

[0024] 血圧計本体 1は、ユーザが表示内容を確認可能なように設けられた表示部 4および 、ユーザ力もの指示の入力を受け付けるための操作部 21を備える。表示部 4は、たと えば、 LCD (Liquid Crystal Display)により構成される。操作部 21は、複数のスイツ チ、たとえば、電源スィッチ 21. 0,メニュースィッチ 21. 1,設定スィッチ 21. 2,測定 スィッチ 21. 3,左スィッチ 21. 4,右スィッチ 21. 5,メモリスィッチ 21. 6を含む。電 源スィッチ 21. 0は、電源の ONZOFFの指示を入力するためのスィッチである。メ- ユースイッチ 21. 1は、電子血圧計 100が有する機能の情報をメニュー表示する指示 を入力するためのスィッチである。設定スィッチ 21. 2は、表示部 4に表示された情報 に関する設定動作を実行させるためのスィッチである。測定スィッチ 21. 3は、血圧の 測定動作を開始させるためのスィッチである。左スィッチ 21. 4および右スィッチ 21. 5は、それぞれ、たとえば、表示部 4に表示されているカーソル（図示せず)を左方向（ または上方向）および右方向（または下方向）に移動させるためのスィッチである。メ モリスイッチ 21. 6は、過去の測定結果情報 (後述）の表示指示を入力するためのスィ ツチである。操作部 21は、ユーザによって、電子血圧計 100が有する第 1の機能群 および第 2の機能群に含まれる複数の機能のうちのいずれかを作動させるための指 示の入力を受付けることができる。第 1の機能群および第 2の機能群については後述 する。 [0025] 図 2は、本発明の実施の形態における電子血圧計 100のハードウェア構成を示す ブロック図である。図 2を参照して、電子血圧計 100は、血圧を測定するための血圧 測定部 30、各部を集中的に制御および監視するための CPU (Central Processing Unit) 20、表示部 4、各種データおよびプログラムが格納されるメモリ 12、操作部 21、 計時動作して計時データを出力するタイマ 13、および、電力を供給するための電源 部 24を備える。本実施の形態において、血圧測定部 30は、上述のカフ 2、カフ 2に 内蔵されて 、る空気袋 25、空気袋 25内の圧力（以下「カフ圧」 、う）により容量が変 化する圧力センサ 14、圧力センサ 14の容量値に応じた発振周波数の信号を CPU2 0に出力する発振回路 15、カフ圧の圧力レベルを調整するためのポンプ 16および 弁 18、ポンプ 16を駆動するポンプ駆動回路 17、および、弁 18の開閉度合を調整す るための弁駆動回路 19を含む。空気袋 25と圧力センサ 14、ポンプ 16および弁 18と はエア管 3を介して接続される。なお、血圧測定部 30は、このような構成に限定され るものではなぐ血圧を測定するための情報 (脈波情報）が検出可能であればよい。 また、電子血圧計 100は、さらに、アラーム音を発するためのブザー（図示せず)を備 えていてもよい。

[0026] 本実施の形態におけるメモリ 12の構造例を図 3Aに示す。メモリ 12には、測定結果 情報を格納するための測定結果記憶領域 121が含まれる。

[0027] 図 3Aを参照して、測定結果記憶領域 121には、測定された血圧データと、血圧測 定の際の測定条件を特定するための条件特定データとが対にして格納される。図 3 Aでは、血圧値および脈拍数と測定日時 (たとえば測定開始または終了の日時）とが 対応付けられたレコード R力 血圧測定毎に格納される。レコード Rには、最高血圧 データ SBP、最低血圧データ DBP、脈拍数データ PLS、ならびに測定日時データ D Tが格納される。なお、これらのデータは、測定毎に対応付けされて各領域に格納さ れればよぐレコード Rを用いた格納形式に限定されるものではない。

[0028] 本発明の実施の形態における電子血圧計 100は、 2種類の起動方法を有する。 1 つは、通常の操作 (明示的な起動操作)での起動方法である。通常の操作とは、本実 施の形態では、電源スィッチ 21. 0の押下 (操作）に該当する。電源スィッチ 21. 0の 表面には、「電源 ONZOFFJといった表示等がされていることが好ましい。もう 1つは 、明示的ではな!、特定の操作 (通常の起動操作とは異なる操作)での起動方法であ る。特定の操作とは、本実施の形態では、たとえば、電源スィッチ 21. 0と設定スイツ チ 21. 2と測定スィッチ 21. 3とを同時に押下 (操作)することが該当する。

[0029] 本実施の形態において、通常の操作で起動された場合、電子血圧計 100は、ロッ クモード (後述)で動作する。これに対し、明示的ではない特定の操作で起動された 場合、電子血圧計 100は、アンロックモード (後述)で動作する。このことから、本実施 の形態にぉ 、て、特定の操作での起動を「アンロック起動」とも 、う。

[0030] 図 3Bは、本発明の実施の形態の電子血圧計 100における CPU20の機能を示す 機能ブロック図である。 CPU20は、操作部 21からの指示信号に基づいて、電子血 圧計 100が有する複数の機能のうちいずれかの機能を作動させる制御を行なうため の作動制御部 201を含む。作動制御部 201は、特定の操作で起動された力否かを 判断するための判断部 2011と、その判断結果に基づいて、第 2の機能群の作動の 可否を設定するための設定部 2012とを有する。設定部 2012は、具体的には、上述 のロックモードとアンロックモードとのうちいずれかのモードを設定する。作動制御部 2 01は、ユーザからの指示が第 1の機能群に含まれる機能の作動指示である場合、ま たは、ユーザ力 の指示が第 2の機能群に含まれる機能の作動指示であり、かつ、設 定部 2012により作動可能に設定された場合に、該指示に対応する機能を作動させ る。

[0031] ここで、第 1の機能群および第 2の機能群について、説明する。第 1の機能群は、少 なくとも、血圧測定部 30による血圧の測定機能を含み、本実施の形態においては、 測定機能に加え、測定データ表示機能を有する。このように、第 1の機能群は、電子 血圧計 100が有する基本的機能群と定義することができる。これに対し、第 2の機能 群は、電子血圧計 100が有する付随的機能群と定義することができる。第 2の機能群 は、少なくとも、測定値の消去および Zまたは設定値の変更に関する情報変更機能 を含む。この情報変更機能は、具体的には、測定結果記憶領域 121に記憶された複 数の測定データ (測定値と測定条件との対のデータをいう）のうち少なくとも 1つを消 去する消去機能、および、血圧測定前に測定条件の基準となる値 (設定値)を変更 する変更機能のうち少なくとも 1つを含む。本実施の形態では、情報変更機能に、消 去機能および変更機能の両方が含まれるものとする。

[0032] 再び図 3Bを参照して、 CPU20は、上記した、測定機能、測定データ表示機能、消 去機能および変更機能それぞれに対応する処理を行なう、測定処理部 203、測定デ ータ表示部 204、測定データ消去部 205、および時計変更部 206を含む。なお、各 部が行なう具体的な処理を、以下に簡単に説明する。なお、これらの処理はそれぞ れ、公知の手法により実現されてよい。

[0033] 測定処理部 203は、ポンプ駆動回路 17および弁駆動回路 19の駆動を制御して、 発振回路 15からの信号を圧力信号に変換し圧力を検知する。そして、検知した圧力 データにつ 、て所定のアルゴリズムを適用して、血圧値すなわち最高血圧 ·最低血 圧を算出するとともに、脈拍数を算出する。このような測定の手順は従来力 提供さ れる周知の手順を適用できるから、ここではその詳細説明は略す。また、測定処理部 203は、タイマ 13からの日時データに基づき、測定の際の日時を取得する。そして、 算出した血圧値および脈拍数を表示部 4に表示するとともに、算出した血圧値および 脈拍数を日時データと対応付けて、レコード Rとして測定結果記憶領域 121に格納 する。

[0034] 測定データ表示部 204は、測定結果記憶領域 121に記憶された測定結果情報を 読み出して、表示部 4に表示する処理を行なう。より具体的には、たとえば、はじめに メモリスィッチ 21. 6が押下された場合に、直近の測定データを読み出して表示部 4 に表示し、さらに、メモリスィッチ 21. 6の押下を検知するたびに、 1つずつ過去の測 定データを読み出して表示する。

[0035] 測定データ消去部 205は、たとえば、表示部 4に測定データを 1つずつ表示し、所 定の操作 (たとえば、メモリスィッチ 21. 6と右スィッチ 21. 5とを同時に操作）によって 、表示中の測定データをレコード R単位で消去する。なお、測定データ消去部 205は 、全ての測定データを消去することとしてもよい。

[0036] 時計変更部 206は、タイマ 13における時刻を設定する処理、および、タイマ 13に おける時刻設定 (設定値)を変更する処理を行なう。

[0037] 上記のような構成とすることで、作動制御部 201は、ユーザ力もの指示が基本的機 能群に含まれる機能の作動指示である場合には、ロックモードおよびアンロックモー ドのうちいずれが設定されていても、指示に対応する機能を作動させることができる。 これに対し、作動制御部 201は、ユーザ力もの指示が付随的機能群に含まれる機能 の作動指示であった場合は、設定部 2012によりアンロックモードが設定されたときに のみ、指示に対応する機能を作動させることができる。

[0038] 各機能ブロックの動作は、メモリ 12中に格納されたソフトウェアを実行することで実 現されてもよいし、少なくとも 1つについては、ハードウェアで実現されてもよい。

[0039] なお、本実施の形態にぉ 、て、測定条件の基準となる値 (設定値）は、電子血圧計 100における時刻 (日時)であるものとする力 これに限定されるものではない。測定 条件の基準となる値 (設定値）は、日時に代えて Z加え、たとえば、電子血圧計 100 が連続して血圧測定処理を実行する回数 (連続測定回数)、連続して血圧測定処理 を実行する場合のインターノ レ時間、測定開始を要求するためにアラーム音を発生 させる時刻（アラーム時刻）などを含んでいてもよい。つまり、変更機能に対応する処 理として、さらに、連続測定回数を変更する処理、インターバル時間を変更する処理 、および Zまたは、アラーム時刻を変更する処理が CPU20によって行なわれてもよ い。測定条件が、測定の際の連続測定回数，インターバル時間，アラーム時刻など の項目を含む場合、各設定値カ モリ 12の所定の領域に記憶されてよい。そして、 血圧が測定されると、各設定値は、血圧値と対応付けられてメモリ 12の測定結果記 憶領域 121に格納されてよい。あるいは、測定条件のうちいずれかの項目に対応す る設定値が変更された場合に、変更された項目の内容 (たとえば、項目名および変 更後の値)が、メモリ 12中の、測定結果記憶領域 121とは異なる領域（図示せず）に 、設定値が変更された日時とともに格納されてもよい。

[0040] 図 4は、本発明の実施の形態における測定関連処理を示すフローチャートである。

図 4のフローチャートに示す処理は、予めプログラムとしてメモリ 12に格納されており 、 CPU20がこのプログラムを読み出して実行することにより実現される。「測定関連処 理」とは、血圧測定に関わる処理であり、本実施の形態において、測定関連処理は、 測定処理部 203による処理、測定データ表示部 204による処理、測定データ消去部 205による処理および時計変更部 206による処理を含むものとする。

[0041] なお、図 4に示される処理は、たとえば少なくとも電源スィッチ 21. 0がユーザにより 操作されて、電源部 24を介して CPU20に電力が供給された場合に開始される処理 であって、電源が ON状態の場合に実行される処理であるものとする。また、メモリ 12 には、電源の投入状態を管理する電源管理プログラムがさらに格納されているものと する。当該電源管理プログラムは、電源が投入されると、特定の操作で起動されたか 否かを判断し、その判断結果を示すフラグが内部メモリ（図示せず）に記憶されるもの と仮定する。

[0042] 図 4を参照して、判断部 2011は、設定スィッチ 21. 2と測定スィッチ 21. 3と電源ス イッチ 21. 0とが同時に押下されて起動された力どうか、すなわち、特定の操作で起 動された力否かを判断する (ステップ S2)。具体的には、内部メモリに立てられたフラ グの状態に基づいて、特定の操作で起動されたか否かが判断される。判断部 2011 により通常の操作での起動であつたと判断された場合 (ステップ S2で NO)、ステップ S4に進む。一方、判断部 2011により特定の操作での起動であつたと判断された場 合 (ステップ S 2で YES)、ステップ SI 0に進む。

[0043] ステップ S4において、設定部 2012は、ロックモードを設定する。つまり、基本的機 能群 (測定機能および測定データ表示機能)以外の付随的機能群の作動を不可に 設定する。

[0044] 次に、作動制御部 201は、ユーザからの指示を判別する (ステップ S6)。より具体的 には、操作部 21のうちのどのスィッチが操作されたかを判別する。ステップ S6におい て、測定スィッチ 21. 3が押下されたと判別された場合、測定処理部 203は、血圧測 定処理を実行する（ステップ S8)。ステップ S8の処理が終わると、ステップ S6に戻る。

[0045] ステップ S6において、メモリスィッチ 21. 6が押下されたと判別された場合、測定デ ータ表示部 204は、測定結果情報を表示部 4に表示する処理を行なう（ステップ S9) 。ステップ S9の処理が終わると、ステップ S6に戻る。

[0046] ステップ S6にお 、て、メニュースィッチ 21. 1が押下されたと判別された場合、作動 制御部 201は待機する。

[0047] このように、ロックモードにおいては、基本的機能群に含まれる機能を作動させるた めのスィッチの操作は有効とされるが、付随的機能群に含まれる機能を作動させるた めのスィッチ (メニュースィッチ 21. 1)の操作は無効とされる。 [0048] ステップ S10において、設定部 2012は、アンロックモードを設定する。つまり、付随 的機能群の作動を可能 (全ての操作が可能）に設定する。

[0049] 次に、作動制御部 201は、ユーザからの指示を判別する (ステップ S12)。具体的に は、上記ステップ S6と同様に、操作部 21のうちのどのスィッチが操作されたかを判別 する。ステップ S 12において、測定スィッチ 21. 3が押下されたと判別された場合、測 定処理部 203は、血圧測定処理を実行する（ステップ S14)。ステップ S14の処理が 終わると、ステップ S 12に戻る。

[0050] ステップ S12において、メモリスィッチ 21. 6が押下されたと判別された場合、測定 データ表示部 204は、測定結果記情報を表示部 4に表示する処理を行なう（ステップ S15)。ステップ S15の処理が終わると、ステップ S12に戻る。

[0051] ステップ S12において、メニュースィッチ 21. 1が押下され、「測定データ消去」が選 択されたと判別された場合、測定データ消去部 205は、測定結果情報を消去する処 理を行なう（ステップ S16)。ステップ S16の処理が終わると、ステップ S12に戻る。

[0052] ここで、メニュースィッチ 21. 1が押下された場合に表示される画面の一例を図 5に 示す。図 5を参照して、表示部 4には、測定データ消去ボタンの項目 B1と時計設定 変更ボタンの項目 B2とが表示される。測定データ消去ボタンの項目 B1は、測定デ ータ消去の指示 (消去機能を作動させるための指示)を入力するための項目であり、 時計設定変更ボタンの項目 B2は、時計変更の指示 (変更機能を作動させるための 指示）を入力するための項目である。ユーザは、左スィッチ 21. 4,右スィッチ 21. 5を 押下することで、いずれかの項目を選択し、設定スィッチ 21. 2を押下することで、選 択中の項目に対応する機能の作動を指示することができる。

[0053] ステップ S12において、メニュースィッチ 21. 1が押下され、「時計設定変更」が選択 されたと判別された場合、時計変更部 206は、タイマ 13の時刻設定を変更する処理 を行なう（ステップ S17)。ステップ S17の処理が終わると、ステップ S12に戻る。

[0054] このように、アンロックモードでは、全ての機能を作動させるためのスィッチの操作が 有効とされる。

[0055] 上述のように、特定の操作で起動した場合にのみ、付随的機能群を作動させること ができるため、被験者による測定値や測定条件の改ざんを防ぐことができる。 [0056] (変形例）

上記実施の形態によると、特定の操作を知らない被験者は、測定値の消去や設定 値の変更をすることができなかった。し力しながら、被験者が何らかの方法で特定の 操作を知ってしまう可能性がある。このような場合、被験者は、測定値や設定値の改 ざんをする恐れがある。そこで、特定の操作での起動の履歴を記憶しておいて、改ざ んの可能性の有無を管理者に知らせることとしてもょ 、。このような電子血圧計の動 作について、以下に変形例として説明する。

[0057] 変形例における電子血圧計の外観およびハードウェア構成は、上記実施の形態の 電子血圧計 100と同様であるので、ここでも、図 1および図 2に示した符号を用いる。 なお、メモリ 12および CPU20については、その機能 (制御）の違いから、変形例にお Vヽては、それぞれメモリ 12Aおよび CPU20Aと記す。

[0058] 上記実施の形態との相違点につ!/、て述べる。

図 6Aは、本実施の形態の変形例におけるメモリ 12Aの構造例を示す図である。変 形例では、メモリ 12Aは、上述の測定結果記憶領域 121に加え、特定の操作での起 動の履歴情報を記憶するための履歴記憶領域 122をさらに含む。

[0059] 図 6Aを参照して、履歴記憶領域 122には、特定の操作で起動されたことを特定す るための情報、たとえば、起動日時データ DTuが格納される。履歴記憶領域には、 たとえば、所定数 (たとえば 5つ）、起動日時データ DTuが記憶可能であり、最古のデ ータに最新のデータが上書きされることが好まし 、。

[0060] 図 6Bは、本発明の実施の形態の変形例の電子血圧計 100における CPU20Aの 機能ブロック図である。図 6Bを参照して、上記実施の形態と比較すると、作動制御部 201Aは、判断部 2011と設定部 2012とに加え、履歴格納部 2013をさらに有する。 また、 CPU20Aは、作動制御部 201、測定処理部 203、測定データ表示部 204、測 定データ消去部 205および時計変更部 206に加え、履歴表示部 207をさらに含む。

[0061] 履歴格納部 2013は、アンロック起動の際の日時のデータを起動日時データ DTuと して履歴記憶領域 122に格納する。

[0062] 履歴表示部 207は、履歴記憶領域 122に記憶された起動日時データ DTuを読み 出して、表示部 4に表示する処理を行なう。 [0063] なお、変形例にお!、て、履歴表示機能は、付随的機能群に含まれるものとする。た だし、当該機能は、情報変更機能とは異なるため、基本的機能群に含まれることとし てもよい。

[0064] 図 7は、本発明の実施の形態の変形例における測定関連処理を示すフローチヤ一 トである。図 7のフローチャートに示す処理もまた、予めプログラムとしてメモリ 12Aに 格納されており、 CPU20A力このプログラムを読み出して実行することにより実現さ れる。なお、変形例において、測定関連処理は、さらに、履歴表示部 207による処理 を含むものとする。また、図 4のフローチャートと同様の処理については同じ符号を付 し、ここでの説明は繰返さない。

[0065] 図 7を参照して、変形例では、ステップ S10とステップ S12との間に、起動日時を記 憶する処理 (ステップ S 11)が挿入される。具体的には、ステップ S11において、履歴 格納部 2013は、タイマ 13からの計時データに基づいて、履歴記憶領域 122に、特 定の操作で起動された日時のデータを格納する。なお、ステップ S 10とステップ S 11 との処理は逆であってもよ！/、。

[0066] ここで、変形例において、ステップ S 12でメニュースィッチ 21. 1が押下された場合 に表示される画面の一例を図 8に示す。図 8を参照して、表示部 4には、測定データ 消去ボタンの項目 B1および時計設定変更ボタンの項目 B2に加え、アンロック履歴ボ タンの項目 B3が表示される。アンロック履歴ボタンの項目 B3は、アンロック起動の履 歴の表示の指示 (履歴表示機能を作動させるための指示)を入力するための項目で ある。

[0067] 再び図 7を参照して、ステップ S12において、メニュースィッチ 21. 1が押下され、ァ ンロック履歴ボタンの項目 B3が選択されたと判別された場合、履歴表示部 207は、 アンロック起動の履歴（日時データ DTu)を表示部 4に表示する処理を行なう（ステツ プ S18)。ステップ S18の処理が終わると、ステップ S12に戻る。

[0068] このように、変形例では、アンロック起動の履歴情報が確認できるため、管理者は、 被験者のデータ改ざんの可能性の有無を把握することができる。また、基本的機能 群および付随的機能群のいずれにも、履歴情報を消去する機能が含まれないため、 被験者がアンロック起動したかどうかを確実に記憶させることができる。 [0069] なお、ここでは、履歴情報は、アンロック起動の際の日時の情報であるものとして説 明するが、これに限定されるものではない。たとえば、履歴情報は、アンロック起動の 回数の情報であってもよい。この場合、履歴格納部 2013は、たとえば、所定期間（た とえば 1週間）以内のアンロック起動の回数をカウントし、履歴記憶領域 122にカウン ト値を記憶させる。

[0070] あるいは、履歴情報が、アンロック起動の日時の情報と回数の情報との両方を含ん でいてもよい。この場合、履歴記憶領域 122に、起動日時データとカウント値のデー タとの両方が格納されてよ 、。

[0071] また、上述のように、本実施の形態およびその変形例では、付随的機能群は、メニ ユースイッチ 21. 1を押下することで選択できた。し力しながら、付随的機能群に含ま れる機能 (消去機能、変更機能、履歴表示機能)それぞれを割り当てたスィッチが、さ らに操作部 21に設けられてもよい。この場合、メニュースィッチ 21. 1は操作部 21に 設けられなくてもよい。

[0072] あるいは、共通のスィッチ（たとえばメニュースィッチ 21. 1)によって、基本的機能 群および付随的機能群のいずれもが選択できてもよい。この場合、測定スィッチ 21. 3およびメモリスィッチ 21. 6は不要となる。アンロックモードの場合、メニュースィッチ 21. 1が押下されると、作動制御部 201, 201Aは、表示部 4に、たとえば、基本的機 能群に含まれる全ての機能を選択可能とするための複数の項目（第 1ボタン）と、付 随的機能群の詳細をさらに表示するための項目（第 2ボタン)とを表示する。これに対 し、ロックモードの場合、メニュースィッチ 21. 1が押下されると、作動制御部 201, 20 1Aは、表示部 4に、たとえば、複数の第 1ボタンを表示し、第 2ボタンをグレー表示す る。このように、ロックモードの場合には、付随的機能群に含まれる機能を表示できな いようにしてもよい。

[0073] また、上記実施の形態およびその変形例では、アンロック起動のための特定の操作 は、操作部 21に含まれる所定の複数のスィッチ (電源スィッチ 21. 0を含む）を同時 に押下することに該当していた。し力しながら、特定の操作は、このような形態に限定 されるものではない。たとえば、血圧計本体 1の底面 (表示部 4が設けられた面と対向 する面)など、外部力も隠された位置 (ユーザが分力り難い位置）に、アンロック起動 専用のスィッチ (以下、「隠しスィッチ」という）（図示せず)をさらに設けてもよい。つま り、隠しスィッチは、付随的機能群を作動可能に設定するための指示を入力するスィ ツチである。この場合、たとえば、電源スィッチ 21. 0と隠しスィッチ（図示せず）とを同 時に押下することが、特定の操作に該当してもよいし、隠しスィッチ（図示せず)のみ を押下することが、特定の操作に該当してもよい。

この発明を詳細に説明し示してきた力 これは例示のためのみであって、限定ととつ てはならず、発明の範囲は添付の請求の範囲によってのみ限定されることが明らか に理解されるであろう。

Claims

請求の範囲

[1] 血圧を測定するための血圧測定部（30)と、

前記血圧測定部により測定された前記血圧のデータを含む測定結果情報を記憶 するための第 1の記憶部（121)と、

ユーザが、前記電子血圧計が有する第 1の機能群および第 2の機能群に含まれる 複数の機能のうちのいずれ力を作動させるための指示を入力可能な第 1の入力部（2 1)とを備え、

前記第 1の機能群は、前記血圧測定部による測定機能を含み、

前記第 2の機能群は、測定値の消去あるいは設定値の変更に関する情報変更機 能を含み、

前記第 1の入力部からの指示信号に基づいて、前記複数の機能のうちいずれかを 作動させる制御を行なうための作動制御部（201)をさらに備え、

前記作動制御部は、

特定の操作で起動されたカゝ否かを判断するための判断部（2011)と、 前記判断部による判断結果に基づいて、前記第 2の機能群に含まれる機能の作 動の可否を設定するための設定部（2012)とを含み、

前記作動制御部は、前記指示信号に対応する機能が前記第 1の機能群に含まれ る機能である場合、または、前記指示信号に対応する機能が前記第 2の機能群に含 まれる機能であり、かつ、前記設定部により作動可能に設定された場合に、前記対応 する機能を作動させる、電子血圧計。

[2] 表示部 (4)をさらに備え、

前記第 1の機能群は、前記第 1の記憶部に記憶された前記測定結果情報を前記表 示部に表示する第 1の表示機能をさらに含む、請求の範囲第 1項に記載の電子血圧 計。

[3] 各前記測定結果情報は、各前記血圧のデータと関連付けて、血圧測定の際の測 定条件を特定するための条件特定データをさらに含み、

前記情報変更機能は、前記第 1の記憶部に記憶された前記測定結果情報を消去 する消去機能、および、前記測定条件の基準となる値を変更する変更機能のうち少 なくとも 1つを含む、請求の範囲第 2項に記載の電子血圧計。

[4] 前記設定部は、前記判断部により前記特定の操作で起動されたと判断された場合 に、前記第 2の機能群の作動を可能に設定し、前記判断部により前記特定の操作と は異なる操作で起動されたと判断された場合には、前記第 2の機能群の作動を不可 に設定する、請求の範囲第 3項に記載の電子血圧計。

[5] 時刻を計測するためのタイマ（ 13)をさらに備え、

前記条件特定データは、前記血圧測定の際における前記タイマからの計時データ を含む、請求の範囲第 3項に記載の電子血圧計。

[6] 前記特定の操作での起動の履歴情報を記憶するための第 2の記憶部（122)をさら に備え、

前記第 2の機能群は、前記第 2の記憶部に記憶された前記履歴情報を前記表示部 に表示する第 2の表示機能をさらに含む、請求の範囲第 3項に記載の電子血圧計。

[7] 日時を計測するためのタイマ（ 13)をさらに備え、

前記作動制御部は、前記判断部により前記特定の操作で起動されたと判断された 場合に、前記タイマ力 の出力に基づいて、起動日時データを前記履歴情報として 前記第 2の記憶部に格納するためのデータ格納部（2013)をさらに含む、請求の範 囲第 6項に記載の電子血圧計。

[8] 前記作動制御部は、

前記判断部により前記特定の操作で起動されたと判断された場合に、前記特定の 操作での起動回数をカウントするためのカウント部（2013)と、

カウントされた前記起動回数のデータを、前記履歴情報として前記第 2の記憶部に 格納するためのデータ格納部（2013)とをさらに含む、請求の範囲第 6項に記載の 電子血圧計。

[9] 前記特定の操作とは、明示的な通常の起動操作とは異なる操作である、請求の範 囲第 1項に記載の電子血圧計。

[10] 前記第 1の入力部は、ユーザが押下可能な複数のスィッチ（21. 0〜21. 6)を含み 前記判断部は、ユーザにより前記複数のスィッチのうち 2個以上の所定のスィッチ が同時に押下された場合に、前記特定の操作で起動されたと判断する、請求の範囲 第 9項に記載の電子血圧計。

外部力 隠されて設けられた第 2の入力部をさらに備え、

前記判断部は、前記第 2の入力部が操作された場合に、前記特定の操作で起動さ れたと判断する、請求の範囲第 9項に記載の電子血圧計。