JP3590462B2 - 血圧測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、血圧測定装置において、血圧値等を対応する測定日時と共に記録紙上にリスト表示し、且つ時系列的にトレンドグラフ表示する装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
血圧測定終了後に、磁気ディスク等により構成される記憶装置等に保存されている血圧値等を、今回測定された血圧値等と合わせて、対応する測定日時と共に記録紙上にリスト表示し、且つ時系列的にトレンドグラフ表示する形式の自動血圧測定装置が知られている。このような自動血圧測定装置によれば、トレンドグラフにより血圧値等の推移を把握することができるので、今回測定された血圧値等と比較することにより、測定方法の適否、及び被測定者の現在の健康状態の良否等の有用な情報が得られた。また、トレンドグラフ表示に対応するリスト表示を適宜参照することにより、トレンドグラフ表示される血圧値等の具体的な数値、及び対応する測定日時を確認することが可能であった.
【0003】
【発明が解決すべき課題】
しかし、上述のように、血圧値等が時系列的にトレンドグラフ表示されると、通常、血圧測定は定期的に行われるわけではないので、血圧値等の表示される間隔が不均一になり、血圧値等の推移を把握しにくかった。また、全ての血圧値等がリスト表示されると、過去に測定された血圧値等の数が膨大な場合には、トレンドグラフ表示から対応する特定のリスト表示を探し出すのに非常に手間がかかった。また、多量のリストを表示しなければならないので、記録紙が大量に必要になるという問題もあった。
【0004】
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、トレンドグラフから血圧値等の推移が容易に把握され、且つトレンドグラフ表示から対応する特定のリスト表示を速やかに探し出すことができ、且つ記録紙の使用量をできる限り削減できる血圧測定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、生体の血圧値を測定する血圧値測定手段と、該血圧値測定手段により測定された血圧値を該血圧値に対応する測定日時と共に逐次記憶させる血圧値記憶手段とを備え、該血圧値記憶手段により逐次記憶された血圧値を該血圧値に対応する測定日時と共に記録紙上にリスト表示し、且つ時系列的にトレンドグラフ表示する形式の血圧測定装置であって、(a)前記血圧値記憶手段により記憶されている全ての血圧値のうちで、初期の測定日時を有する血圧値群に含まれる初期血圧値を記憶させる初期血圧値記憶手段と、(b)前記血圧値記憶手段により記憶されている全ての血圧値のうちで、終期の測定日時を有する血圧値群に含まれる終期血圧値を記憶させる終期血圧値記憶手段と、(c)前記初期血圧値記憶手段と前記終期血圧値記憶手段により記憶される血圧値を除く前記血圧値記憶手段により記憶されている全ての血圧値のうちで、最高血圧値が最高値を示す血圧値を記憶させる最高血圧値記憶手段と、(d)前記初期血圧値記憶手段と前記終期血圧値記憶手段により記憶される血圧値を除く前記血圧値記憶手段により記憶されている全ての血圧値のうちで、最高血圧値が最低値を示す血圧値を記憶させる最低血圧値記憶手段と、(e)前記血圧値記憶手段に記憶されている全ての血圧値を記録紙上に測定日時に従って等間隔にトレンドグラフ表示し、初期血圧値記憶手段、終期血圧値記憶手段、最高血圧値記憶手段、及び最低血圧値記憶手段により記憶されている4種の血圧値を、該4種の血圧値に対応する測定日時と共に記録紙上にリスト表示し、且つ該4種の血圧値に対応する記号をトレンドグラフに付する表示出力制御手段とを、有することにある。
【0006】
【発明の効果】
このようにすれば、前記血圧値記憶手段に記憶されている全ての血圧値は、前記表示出力制御手段により記録紙上に測定順序に従って等間隔にトレンドグラフ表示され、また、それら全ての血圧値のうちで、前記初期血圧値記憶手段により記憶されている初期の測定日時を有する血圧値群に含まれる初期血圧値と、前記終期血圧値記憶手段により記憶されている終期の測定日時を有する血圧値群に含まれる終期血圧値と、前記最高血圧値記憶手段により記憶されている最高血圧値が最高値を示す血圧値(初期血圧値記憶手段と終期血圧値記憶手段により記憶されている血圧値を除く)と、前記最低血圧値記憶手段により記憶されている最高血圧値が最低値を示す血圧値(初期血圧値記憶手段と終期血圧値記憶手段により記憶されている血圧値を除く)との4種の血圧値は、それら4種の血圧値に対応する測定日時と共に記録紙上にリスト表示され、しかも、それら4種の血圧値に対応する記号がトレンドグラフに付される。したがって、リスト表示される血圧値は、トレンドグラフとの対応関係の確認が特に要求される主要な4種の血圧値に限られており、しかも、それら4種の血圧値に対応する記号がトレンドグラフに付されているので、トレンドグラフ表示から対応する特定のリスト表示を速やかに探し出すことができ、しかも、記録紙の使用量を削減することができる。また、リスト表示される主要な4種の血圧値には、前記初期血圧値および前記終期血圧値が含まれているので、表示されているトレンドグラフがどのくらいの期間に渡って測定されたものかを容易且つ速やかに判別できる。さらに、トレンドグラフ表示にはリスト表示とは異なり全ての血圧値が表示されると共に、測定順序に従って等間隔に表示されるので、血圧値の推移が容易に把握される。しかも、縦列表示されるリスト表示とは異なり、トレンドグラフは並列表示されるので全ての血圧値が表示されても記録紙の使用量を徒に増やしてしまうことはない。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明の一実施例の自動血圧測定装置10を示す斜視図である。図において、箱体12には、被測定者の腕14を差し込むための貫通穴16が設けられており、その貫通穴16内には、袋状の可撓性布及びゴム袋から成るカフ18を内周面に備えて円筒状に保持されたベルト20が配設されている。箱体12の操作パネル22には、起動スイッチ24、停止スイッチ26、プリンタ28、磁気カード挿入口30などが配設され、表示パネル32には、最高血圧表示器34、最低血圧表示器36、脈拍数表示器38、時刻表示器40がそれぞれ配設されている。
【0009】
図2は、上記自動血圧測定装置10の回路構成を説明するブロック線図である。図において、カフ18は、圧力センサ42、排気制御弁44、及び空気ポンプ46と配管48を介して接続されており、そのカフ18を内周面に備えて円筒状に巻回されたベルト20の一端は固定され且つ他端は減速機付DCモータ50により駆動されるドラム52により引き締められるようになっている。圧力センサ42の出力信号はバンドパスフィルタ54により弁別され、脈拍に同期して発生するカフの圧力信号である脈波信号SMが演算制御回路56のA/D変換器58に供給される。また、圧力センサ42の出力信号はローパスフィルタ60により弁別され、カフ18の静圧を表すカフ圧信号SKが演算制御回路56のA/D変換機58に供給される。
【0010】
上記演算制御回路56は、CPU62、ROM64、RAM66、入力インターフェース回路68、出力インターフェース回路70などを備えたマイクロコンピュータである。CPU62は、RAM66の一時記憶機能を利用しつつ予めROM64に記憶された手順に従って入力信号を処理して駆動信号や表示信号などを出力する。すなわち、血圧測定に際しては、CPU62は、予め定められた手順に従って減速機付DCモータ50を駆動することによりカフ18を生体の上腕部に巻回し、空気ポンプ46を駆動することによりカフ18により上腕部を圧迫し、次いで排気制御弁44を駆動してカフ18の圧迫圧力を徐々に降圧させ、その徐速降圧過程において得られる脈波信号SM及びカフ圧信号SKに基づいてオシロメトリック方式により血圧値を決定し、その血圧値を最高血圧表示器34及び最低血圧表示器36に表示させると同時に、血圧測定を開始してから5分間以内に測定された血圧値を、一旦記憶装置72の仮血圧値記憶領域74に、対応する測定日時と共に仮血圧値として記憶させる。そして、CPU62は、これらの仮血圧値記憶領域74に記憶された仮血圧値のうち、最高血圧値が最低値を示す血圧値のみを記憶装置72の血圧値記憶領域76に記憶させる。
【0011】
また、CPU62は、血圧値記憶領域76に記憶されている全ての血圧値のうちで、最も古い測定日時を有する血圧値を初期血圧値記憶領域78に、二番目に新しい測定日時を有する血圧値を終期血圧値記憶領域80に、最高血圧値が最高値を示す血圧値(但し、初期血圧値記憶領域78及び終期血圧値記憶領域80に記憶される血圧値を除く)を最高血圧値記憶領域82に、最高血圧値が最低値を示す血圧値(但し、初期血圧値記憶領域78及び終期血圧値記憶領域80に記憶される血圧値を除く)を最低血圧値記憶領域84に記憶させる。この記憶装置72は、磁気ディスク、磁気テープ、揮発性半導体メモリ、或いは不揮発性半導体メモリなどのよく知られた記憶装置により構成されている。
【0012】
図3は、上記演算制御回路56の制御機能を説明する機能ブロック線図である。図において、血圧値測定手段90により測定されると同時に血圧値記憶手段92により記憶される全ての血圧値のうち、最も古い測定日時を有する血圧値は初期血圧値記憶手段94により記憶され、二番目に新しい測定日時を有する血圧値は終期血圧値記憶手段96により記憶され、最高血圧値が最高値を示す血圧値(但し、初期血圧値記憶領域78及び終期血圧値記憶領域80に記憶される血圧値を除く)は最高血圧値記憶手段98により記憶され、最高血圧値が最低値を示す血圧値(但し、初期血圧値記憶領域78及び終期血圧値記憶領域80に記憶される血圧値を除く)は最低血圧値記憶手段100により記憶される。そして、表示出力制御手段102により、血圧値記憶手段92に記憶されている全ての血圧値が記録紙上に測定順序に従って等間隔にトレンドグラフ表示され、初期血圧値記憶手段94、終期血圧値記憶手段96、最高血圧値記憶手段98、及び最低血圧値記憶手段100により記憶されている4種の血圧値が、これら4種の血圧値に対応する測定日時と共に記録紙上にリスト表示され、さらに、これら4種の血圧値に対応する記号がトレンドグラフに付される。
【0013】
図4は、上記演算制御回路56の作動の要部を説明するフローチャートである。図において、ステップS1では、磁気カード読込装置86の磁気カード挿入口30へ磁気カード88が挿入されたか否かが判断される。このステップS1の判断が否定された場合には本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合にはステップS2において磁気カード88に記録されたID信号が読み込まれる。
【0014】
続くステップS3では、読み込まれたID信号が記憶装置72の記憶領域に予め登録されたものであるか否かが判断される。このステップS3の判断が否定された場合は、ステップS13が実行されて磁気カード88が磁気カード挿入口30から送り出される。しかし、この判断が肯定された場合すなわち磁気カード88に記録されたID信号が登録済である場合は、続くステップS4において血圧測定のための起動スイッチ24が操作されたか否かが判断される。
【0015】
この判断が否定されると肯定されるまで待機させられる。このステップS4の判断が肯定されると、ステップS5において、後述するステップS11に用いられる所定の5分間を計測するために、タイマーが始動させられる。続いて、前記血圧値測定手段90に対応するステップS6の血圧測定ルーチンが実行され、最高血圧値、最低血圧値、平均血圧値、脈拍数などが測定される。この血圧測定ルーチンでは、予め定められた手順に従ってカフ18が自動的に昇圧させられ、このカフ18の降圧過程においてはよく知られたオシロメトリック法に従って血圧値が決定される。すなわち、採取された脈波の大きさに基づいて最高血圧値SAP、最低血圧値DAPが決定され、その脈波の最大振幅時のカフ圧が平均血圧値MAPとして決定されるとともに、その血圧値決定に用いられた脈波の発生間隔に基づいて脈拍数が算出される。
【0016】
続いてステップS7では、測定された上記最高血圧値SAP、最低血圧値DAP、平均血圧値MAP、脈拍数と測定日時とが記憶装置72の仮血圧値記憶領域74内に記憶されるとともに、最高血圧表示器34、最低血圧表示器36、脈拍数表示器38にそれぞれ表示される。
【0017】
続いてステップS8では、血圧測定のための起動スイッチ24が操作されたか否かが判断され、この判断が肯定された場合は、再びステップS6以下が繰り返し実行される。この場合には、再測定された血圧値が仮血圧値として、記憶装置72の仮血圧値記憶領域74内に記憶される。しかし、この判断が否定された場合は、ステップS9において、血圧測定を終了するための停止スイッチ26が操作されたか否かが判断され、この判断が肯定された場合は、血圧測定開始から所定の5分間待機させられることなく血圧測定を終了することができるように、ステップS11以下が実行される。しかし、この判断が否定された場合は、未だ再測定される可能性が残っているので、引き続きステップS10が実行される。
【0018】
ステップS10では、前記ステップS5により始動されたタイマーが所定の5分間を計測し終えたか否かが判断される。この判断が否定された場合も、未だ再測定される可能性が残っているので、再びステップS8以下が繰り返し実行される。しかし、この判断が肯定された場合は当初の目的が達成されたので、続いて、血圧値記憶手段92に対応するステップS11の本血圧値記憶ルーチンが実行される。
【0019】
上記本血圧値記憶ルーチンにおいては、図5に表されるサブルーチンのステップS11−1以下が実行される。ステップS11−1では、記憶装置72の仮血圧値記憶領域74内に記憶されている血圧値等がRAM66上に読み出され、続くステップS11−2において、血圧測定が複数回行われたか否かが判断される。すなわち、読み出された血圧値等が複数個存在するか否かが判断される。この判断が否定された場合は、血圧測定は複数回行われておらず、単に測定された血圧値等を記憶させればよいので、ステップS11−3において、測定された最高血圧値SAP、最低血圧値DAP、平均血圧値MAP、脈拍数と測定日時とが記憶装置72の血圧値記憶領域76内に記憶させられる。しかし、この判断が肯定された場合は、血圧測定は複数回行われており、複数個の血圧値等のうち最も適当な血圧値等のみを記憶させるべく、ステップS11−4において、それら複数個の血圧値等のうち最高血圧値が最低値を示す血圧値等のみが記憶させられる。すなわち、その最高血圧値SAP、最低血圧値DAP、平均血圧値MAP、脈拍数と、最初に測定を開始してから所定の5分間が経過した時点での測定日時とが記憶装置72の血圧値記憶領域76内に記憶させられる。
【0020】
前記本血圧値記憶ルーチンが実行されると、続いて、表示出力制御手段102に対応するステップS12の表示出力ルーチンが実行される。表示出力ルーチンにおいては、図6のサブルーチンに表されるステップS12−1以下が実行される。ステップS12−1では、記憶装置72の血圧値記憶領域76内に記憶されている血圧値等が、対応する測定日時と共にRAM66上に読み出され、続くステップS12−2において、読み出された血圧値等が最も古い測定日時を有する血圧値等であるか否かが判断される。この判断が肯定された場合は、初期血圧値記憶手段94に対応するステップS12−3において、その最高血圧値SAP、最低血圧値DAP、平均血圧値MAP、脈拍数と測定日時とが記憶装置72の初期血圧値記憶領域78内に記憶させられる。
【0021】
しかし、この判断が否定された場合は、続くステップS12−4において、読み出された血圧値等が二番目に新しい測定日時を有する血圧値等であるか否かが判断される。この判断が肯定された場合は、終期血圧値記憶手段96に対応するステップS12−5において、その最高血圧値SAP、最低血圧値DAP、平均血圧値MAP、脈拍数と測定日時とが記憶装置72の終期血圧値記憶領域80内に記憶させられる。
【0022】
しかし、この判断が否定された場合は、続くステップS12−6において、読み出された血圧値等の最高血圧値が最高値であるか否かが判断される。この判断が肯定された場合は、最高血圧値記憶手段98に対応するステップS12−7において、その最高血圧値SAP、最低血圧値DAP、平均血圧値MAP、脈拍数と測定日時とが記憶装置72の最高血圧値記憶領域82内に記憶させられる。
【0023】
しかし、この判断が否定された場合は、続くステップS12−8において、読み出された血圧値等の最高血圧値が最低値であるか否かが判断される。この判断が肯定された場合は、最低血圧値記憶手段100に対応するステップS12−9において、その最高血圧値SAP、最低血圧値DAP、平均血圧値MAP、脈拍数と測定日時とが記憶装置72の最低血圧値記憶領域84内に記憶させられる。
【0024】
しかし、この判断が否定された場合は、引き続きステップS12−1以下が繰り返し実行される。そして、続くステップS12−10では、初期血圧値記憶領域78、終期血圧値記憶領域80、最高血圧値記憶領域82、及び最低血圧値記憶領域84に記憶される血圧値等が確定したか否かが判断される。この判断が否定された場合は、引き続きステップS12−1以下が繰り返し実行される。しかし、この判断が肯定された場合は、続くステップS12−11が実行される。
【0025】
ステップS12−11においては、例えば図7に示されるように、プリンタ28により記録紙104上に表示出力される。すなわち、記録紙104上の左上の位置には被測定者の氏名106が表示されると共に、その下側には、上記初期血圧値記憶領域78、上記終期血圧値記憶領域80、上記最高血圧値記憶領域82、及び上記最低血圧値記憶領域84に記憶されている測定日時、血圧値、および脈拍数のリスト108、前記血圧値記憶領域76に記憶されている全ての血圧値のトレンドグラフ110が順次表示される。このトレンドグラフ110では、最高血圧値および最低血圧値を上端および下端それぞれに示す細横棒と脈拍数を示す太横棒とが血圧測定時点に対応して横軸すなわち時間軸112に沿って並列表示されている。また、リスト108に表示出力された血圧値に対応する記号114▲が、該当するトレンドグラフ110の下側に付される。ステップS12が実行されると、続いてステップS13が実行され、磁気カード読込装置86から磁気カード88が送り出される。
【0026】
上述のように、本実施例によれば、リスト108に表示される血圧値は、トレンドグラフ110との対応関係の確認が特に要求される主要な4種の血圧値に限られており、しかも、それら4種の血圧値に対応する記号114▲がトレンドグラフ110に付されているので、トレンドグラフ110から対応する特定のリスト108を速やかに探し出すことができ、記録紙104の使用量を削減することができる。また、リスト108に表示される主要な4種の血圧値には、前記初期血圧値および前記終期血圧値が含まれているので、表示されているトレンドグラフ110がどのくらいの期間に渡って測定されたものかを容易且つ速やかに判別できる。さらに、トレンドグラフ110にはリスト108とは異なり、全ての血圧値が表示されると共に、測定順序に従って等間隔に表示されるので、血圧値の推移が容易に把握される。しかも、縦列表示されるリスト108とは異なり、トレンドグラフ110は並列表示されるので全ての血圧値が表示されても記録紙104の使用量を徒に増やしてしまうということはない。
【0027】
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0028】
例えば、前述の実施例において、ステップS5、およびステップS7乃至ステップS11は必ずしも設けられていなくてもよい。尚、この場合はステップS6において血圧値が測定された後に、その血圧値は最高血圧表示器34及び最低血圧表示器36に表示されると同時に、記憶装置72の血圧値記憶領域76に記憶され、それから、ステップS12以下が実行されるように構成される。
【0029】
また、前述の実施例において、ステップS6では所謂オシロメトリック方式に従って血圧値が決定されていたが、コロトコフ音方式に従って血圧値が決定されてもよい。このような場合には、コロトコフ音を検出するためのマイクロホンが設けられる。
【0030】
また、前述の実施例においては、過去に測定された血圧値等は記憶装置72に保存されていたが、磁気カード88に保存されるように構成されていてもよい。この場合は、記憶装置72に記憶させていた演算制御回路56の様々な作動は、全てRAM66上に一時的に記憶させるものとし、磁気カード読込装置86から磁気カード88が送り出される前に、磁気カードに記憶させるものとされる。尚、この場合は記憶装置72は省略することができる。
【0031】
また、前述の実施例において、記憶装置72の初期血圧値記憶領域78、及び終期血圧値記憶領域80に記憶される血圧値等は、血圧値記憶領域76内に記憶されている全ての血圧値のうちで、それぞれ最も古い測定日時を有する血圧値等と、2番目に新しい測定日時を有する血圧値等であったが、必ずしも、このような血圧値等である必要はなく、それぞれ初期の測定日時を有する血圧値群のうちの何れか一つの初期血圧値と、終期の測定日時を有する血圧値群のうちの何れか一つの終期血圧値であればよい。
【0032】
また、前述の実施例においては、前記主要な4種の血圧値に対応する測定日時および脈拍数のリスト108が表示出力されていたが、表示出力されるものは、これら4種の血圧値に対応するものであればその他様々なものが考えられる。例えば、対応する平均血圧値、動脈硬化度などが挙げられる。
【0033】
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において様々な変更が加えられ得る。
【図面の簡単な発明】
【図1】本発明の一実施例の血圧測定装置を説明する斜視図である。
【図2】図1の実施例の回路構成を説明するブロック線図である。
【図3】図1の演算制御回路56の制御機能を説明する機能ブロック線図である。
【図4】図1の演算制御回路56の制御作動を説明するフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートのステップS11のサブルーチンに対応するフローチャートである。
【図6】図4のフローチャートのステップS12のサブルーチンに対応するフローチャートである。
【図7】図4の制御作動に従って表示出力される例を説明する図である。
【符号の説明】
10:自動血圧測定装置
18:カフ
90:血圧値測定手段
92:血圧値記憶手段
94:初期血圧値記憶手段
96:終期血圧値記憶手段
98:最高血圧値記憶手段
100:最低血圧値記憶手段
102:表示出力制御手段
Claims (1)
- 生体の血圧値を測定する血圧値測定手段と、該血圧値測定手段により測定された血圧値を該血圧値に対応する測定日時と共に逐次記憶させる血圧値記憶手段とを備え、該血圧値記憶手段により逐次記憶された血圧値を該血圧値に対応する測定日時と共に記録紙上にリスト表示し、且つ時系列的にトレンドグラフ表示する形式の血圧測定装置であって、
前記血圧値記憶手段により記憶されている全ての血圧値のうちで、初期の測定日時を有する血圧値群に含まれる初期血圧値を記憶させる初期血圧値記憶手段と、
前記血圧値記憶手段により記憶されている全ての血圧値のうちで、終期の測定日時を有する血圧値群に含まれる終期血圧値を記憶させる終期血圧値記憶手段と、
前記初期血圧値記憶手段と前記終期血圧値記憶手段により記憶される血圧値を除く前記血圧値記憶手段により記憶されている全ての血圧値のうちで、最高血圧値が最高値を示す血圧値を記憶させる最高血圧値記憶手段と、
前記初期血圧値記憶手段と前記終期血圧値記憶手段により記憶される血圧値を除く前記血圧値記憶手段により記憶されている全ての血圧値のうちで、最高血圧値が最低値を示す血圧値を記憶させる最低血圧値記憶手段と、
前記血圧値記憶手段に記憶されている全ての血圧値を記録紙上に測定順序に従って等間隔にトレンドグラフ表示し、初期血圧値記憶手段、終期血圧値記憶手段、最高血圧値記憶手段、及び最低血圧値記憶手段により記憶されている4種の血圧値を、該4種の血圧値に対応する測定日時と共に記録紙上にリスト表示し、且つ該4種の血圧値に対応する記号をトレンドグラフに付する表示出力制御手段と
を、有することを特徴とする血圧測定装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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