JP3004615U - 心電波形表示装置 - Google Patents

心電波形表示装置

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JP3004615U JP1994005756U JP575694U JP3004615U JP 3004615 U JP3004615 U JP 3004615U JP 1994005756 U JP1994005756 U JP 1994005756U JP 575694 U JP575694 U JP 575694U JP 3004615 U JP3004615 U JP 3004615U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 心電波形の緩やかな経時的変化を容易に把握
できる心電波形表示装置、或いは心電波形表示機能を備
えた血圧測定装置を提供する。 【構成】 生体の血圧値が測定される過程でその生体の
心拍に同期して生体の皮膚に誘導される心電波形が心電
測定装置78により測定され、その心電測定装置78に
より測定された心電波形が血圧測定毎に心電波形記憶手
段96により順次記憶されると、表示制御手段98によ
り、血圧値記憶領域87により記憶された血圧値がその
測定順序に従って表示されるとともに、心電波形記憶領
域89により順次記憶された心電波形を表す曲線126
がその記憶順序に従って並列的にそれぞれ表示される。
したがって、特定の被測定者について、心電波形の変化
の推移すなわち心電波形の緩やかな経時的変化が血圧値
の推移と共に容易に把握できるので、心疾患の判断が容
易となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複数回の心電波形の測定により得られた心電波形をその測定順序に 従って表示可能な心電波形表示装置、および心電波形表示機能を有する血圧測定 装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生体の心拍に同期してその生体の皮膚に発生する電圧波形である心電波形(E CG波形)は心電図としてよく知られており、心電計によって測定されている。 心臓組織の興奮はその一定の部位(洞結節)から開始されて一定の経路で心臓全 体に伝播拡大し、一定の順序でさめるということが繰り返され、その興奮に伴っ て発生する活動電流に基づいて上記心電波形が誘導されるのである。
【0003】 上記心臓の一部に興奮しない部分が発生するなどして興奮の伝わり方が変化す ると、上記心電波形においてそれに対応する波形が局部的に現れることから、心 臓の疾患を診断することを目的として従来より上記心電波形が生体の健康診断な どにおいて測定されている。
【0004】
【考案が解決すべき課題】
ところで、従来では、生体から測定された一連の心電波形について、典型的な 特徴波形が存在するか否かを、専門医などの熟練者が解析していた。しかしなが ら、上記のような解析方法では、心電波形には本来的に個人差があることなどか ら、心電波形の緩やかな経時的変化を把握できないので、典型的な特徴波形が存 在するようになってから、心臓の疾患が判定されていた。このため、各個人に関 して、心臓疾患を早期に診断をすることが困難であった。
【0005】 本考案は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところ は、心電波形の緩やかな経時的変化を容易に把握できる心電波形表示装置、或い は心電波形表示機能を備えた血圧測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】 かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところは、生体に接触する電 極を通してその生体の心電波形を測定する心電波形測定手段と、その心電波形を 表示するための表示手段とを備え、その心電波形測定手段により測定された測定 日時の異なる心電波形を対比可能に出力する形式の心電波形表示装置であって、 (a) 前記心電波形測定手段により測定された心電波形を、その心電波形測定手段 による心電波形の測定回毎に順次記憶する心電波形記憶手段と、(b) 特定の生体 について、その心電波形記憶手段により順次記憶された心電波形を、前記表示手 段においてその記憶順序に従って並列的にそれぞれ表示する表示制御手段と、を 、含むことにある。
【0007】
【作用】
このようにすれば、心電波形測定手段により測定された心電波形が、その心電 波形測定手段による心電波形の測定回毎に心電波形記憶手段に順次記憶され、そ の心電波形記憶手段により順次記憶された心電波形が、表示制御手段により、特 定の生体について前記表示手段においてその記憶順序に従って並列的にそれぞれ 表示される。
【0008】
【第1考案の効果】 したがって、本考案の心電波形表示装置によれば、心電波形が並列的に配列さ れた状態で表示手段において表示されることから、心電波形の変化の推移すなわ ち心電波形の緩やかな経時的変化を各個人について容易に把握できる。この結果 、心疾患の診断が早期に可能となる。
【0009】 ここで、好適には、前記表示手段により表示される心電波形の振幅を均等とす るために、前記心電波形記憶手段により記憶された心電波形をその振幅が同一と なるように信号処理を行う振幅処理手段がさらに含まれる。また、その振幅処理 手段に替えて或いはその振幅処理手段に加えて、前記表示手段により表示される 心電波形の波長を均等とするために、前記心電波形記憶手段により記憶された心 電波形をその波長が同一となるように信号処理を行う波長処理手段がさらに含ま れる。このようにすれば、心電波形の形状の比較が容易となり、心電波形の変化 を一層簡単に把握できる利点がある。
【0010】
【課題を解決するための第2の手段】 生体の血圧値を測定する血圧測定手段と、その血圧測定手段により測定された 血圧値を逐次記憶する血圧値記憶手段と、生体に接触する電極を通してその生体 の心電波形を測定する心電波形測定手段と、血圧値および心電波形を表示するた めの表示手段とを備え、その血圧値と共に心電波形を表示する形式の心電波形表 示機能を有する血圧測定装置であって、(a) 前記血圧測定手段により生体の血圧 値が測定される過程で前記心電波形測定手段により測定された心電波形を、その 血圧測定手段による血圧測定毎に順次記憶する心電波形記憶手段と、(b) 特定の 生体について、前記血圧値記憶手段により記憶された血圧値をその測定順序に従 って前記表示手段において表示するとともに、前記心電波形記憶手段により順次 記憶された心電波形を表す曲線をその記憶順序に従って並列的にその表示手段に おいて表示する表示制御手段とを、含むことにある。
【0011】
【作用】
このようにすれば、血圧測定手段により生体の血圧値が測定される過程で前記 心電波形測定手段により測定された心電波形が、心電波形記憶手段においてその 血圧測定手段による血圧測定毎に順次記憶され、表示制御手段により、特定の生 体について、血圧値記憶手段により記憶された血圧値がその測定順序に従って前 記表示手段において表示されるとともに、心電波形記憶手段により順次記憶され た心電波形を表す曲線がその記憶順序に従って並列的に表示手段において表示さ れる。
【0012】
【第2考案の効果】 したがって、本考案の血圧測定装置によれば、血圧測定毎に測定された血圧値 が測定順序に従って表示手段において表示されるとともに、その血圧測定毎に測 定された心電波形も相互に並列的に配列された状態で表示手段において表示され ることから、心電波形の変化の推移すなわち心電波形の緩やかな経時的変化を各 個人について容易に把握できる。この結果、心疾患の診断が早期に可能となる。 また、本実施例によれば、血圧値の経時変化と心電波形の経時変化とを同時に観 察することができるので、心疾患の診断の信頼性が一層高められる利点がある。
【0013】 ここで、好適には、前記電極は、前記生体の四肢のうち前記血圧測定手段が血 圧値を測定するために用いられるカフが巻回される所定の肢体に接触させられる 第1の電極と、その所定の肢体と異なる他の肢体に接触させられる第2の電極と から成る。このようにすれば、第1電極をカフと一体的に設けることができるの で、所定の肢体に対するカフの巻回と同時に第1電極を装着することができる利 点がある。
【0014】 また、好適には 前記血圧測定手段は、前記カフを前記生体の肢体に自動的に 巻回する自動巻回装置を備え、前記第1の電極はその自動巻回装置によりそのカ フと共に生体の肢体に接触させられる。このようにすれば、生体の肢体に対する カフの巻回状態のばらつきがなくなって血圧測定精度が高められるとともに、カ フの巻回操作と同時に第1電極を装着することができる利点がある。
【0015】 また、好適には、前記表示手段により表示される心電波形の振幅を均等とする ために、前記心電波形記憶手段により記憶された心電波形をその振幅が同一とな るように信号処理を行う振幅処理手段がさらに含まれる。また、その振幅処理手 段に替えて或いはその振幅処理手段に加えて、前記表示手段により表示される心 電波形の波長を均等とするために、前記心電波形記憶手段により記憶された心電 波形をその波長が同一となるように信号処理を行う波長処理手段がさらに含まれ る。このようにすれば、心電波形の形状の比較が容易となり、心電波形の変化を 一層簡単に把握できる利点がある。
【0016】
【実施例】
【0017】 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0018】 図1は、本考案の一実施例の自動血圧測定装置8を示す斜視図である。図にお いて、箱体10には、被測定者の腕12を差し込むための貫通穴14が設けられ ており、その貫通穴14内には、袋状の可撓性布およびゴム袋から成るカフ16 を内周面に備えて円筒状に保持されたベルト18が配設されている。箱体10の 操作パネル20には、起動スイッチ22、停止スイッチ24、プリンタ26、カ ード挿入口28などが配設され、表示パネル30には、最高血圧表示器32、最 低血圧表示器34、脈拍数表示器36、時刻表示器38がそれぞれ配設されてい る。上記プリンタ26は、本実施例では表示手段100として機能するものであ り、数字、記号、図形などの画像を記録紙110の上に表示する。そして、心電 波形を測定するために、カフ16の内周面には金属薄板、金属網、カーボンを添 加した樹脂板、カーボンを添加したスポンジなどの可撓性の第1電極40が設け られ、箱体10の外部には金属板、カーボンを添加した樹脂板などの第2電極4 1が設けられている。
【0019】 図2は、上記自動血圧測定装置8の回路構成を説明するブロック線図である。 図において、カフ16は、圧力センサ42、排気制御弁44、および空気ポンプ 46と配管48を介して接続されており、そのカフ16を内周面に備えて円筒状 に巻回されたベルト18の一端は固定され且つ他端は減速機付DCモータ50に より駆動されるドラム52により引き締められるようになっている。圧力センサ 42の出力信号はバンドパスフィルタ54により弁別され、脈拍に同期して発生 するカフの圧力振動である脈波信号SMが演算制御回路56のA/D変換器58 に供給される。また、圧力センサ42の出力信号はローパスフィルタ60により 弁別され、カフ16の静圧を表すカフ圧信号SKが演算制御回路56のA/D変 換器58に供給される。
【0020】 上記演算制御回路56は、CPU62、ROM64、RAM66、入力インタ ーフェース回路68、出力インターフェース回路70などを備えたマイクロコン ピュータである。CPU62は、RAM66の一時記憶機能を利用しつつ予めR OM64に記憶された手順に従って入力信号を処理して駆動信号や表示信号など を出力する。磁気カード読取装置74は、磁気カード挿入口28から差し入れら れた磁気カード76に記憶されている被測定者の識別コード(ID)信号を読み 込んで上記演算制御回路56へ供給する。また、心電測定装置78は、前記第1 電極40および第2電極41に誘導される心電波形(ECG信号)を測定し、そ の心電波形を表す心電信号をA/D変換器80を介して上記演算制御回路56へ 供給する。
【0021】 すなわち、血圧測定に際しては、CPU62は、予め定められた手順にしたが って減速機付DCモータ50を駆動することによりカフ16を生体の上腕部に巻 回し、空気ポンプ46を駆動することによりカフ16により上腕部を圧迫し、次 いで排気制御弁44を駆動してカフ16の圧迫圧力を徐々に降圧させ、その徐速 降圧過程において得られる脈波信号SMおよびカフ圧信号SKに基づいてオシロ メトリック方式により血圧値を決定し、その血圧値を表示器32および34に表 示させると同時に、記憶装置86の血圧値記憶領域87に順次記憶させる。また 、CPU62は、予め定められた圧力たとえば平均血圧値或いはそれ以下に定め られた一定の圧力における脈波の形状を上記血圧測定毎に脈波形状記憶領域88 に順次記憶させる。さらに、CPU62は、心電測定装置78から出力される心 電信号に基づいて、上記血圧測定毎に心電波形記憶領域89に順次記憶させる。 上記記憶装置86は、磁気ディスク、磁気テープ、揮発性半導体メモリ、或いは 不揮発性半導体メモリなどのよく知られた記憶装置により構成されている。
【0022】 図3は、上記演算制御回路56の制御機能を説明する機能ブロック線図である 。図において、血圧測定手段90により測定された血圧値は血圧値記憶手段92 により逐次記憶される。心電波形測定手段94は血圧測定手段90により血圧値 が測定されるときに、生体の動脈から心拍に同期して心電波形を測定する。この 心電波形測定手段94により測定された心電波形は心電波形記憶手段96により 逐次記憶される。表示制御手段98は、所定の生体に関して、上記血圧値記憶手 段92により記憶された血圧値をその測定順序に従って表示手段100に並列的 に表示させるとともに、上記心電波形記憶手段96により順次記憶された心電波 形を表す曲線をその記憶順序に従って表示手段100に並列的に表示させる。こ のように、血圧測定に際して、脈波の形状および心電波形を表す曲線がそれぞれ 並列的に配列された状態で表示されることから、脈波の形状および心電波形の変 化の推移が生体毎に容易に把握できるので、心疾患の判断が容易となる。
【0023】 また、上記表示手段100により表示される心電波形の振幅を均等とするため に、心電波形記憶手段96により記憶された心電波形をその振幅が同一となるよ うに信号処理を行う振幅処理手段102が設けられている。これにより、心電形 状の比較が容易となり、僅かな心電形状の変化を一層簡単に把握できる。また、 上記表示手段100により表示される心電波形の波長を均等とするために、心電 波形記憶手段96により記憶された心電波形をその波長が同一となるように信号 処理を行う波長処理手段104がさらに設けられている。これにより、心電波形 の比較がさらに容易となり、僅かな心電波形の変化を一層簡単に把握できる利点 がある。
【0024】 以下、上記演算制御回路56の作動の要部を図4に示すフローチャートに従っ て説明する。
【0025】 図4のステップS1では、磁気カード読取装置74の磁気カード挿入口28へ 磁気カード76が挿入されたか否かが判断される。このステップS1の判断が否 定された場合には本ルーチンが終了させられるが、肯定された場合にはステップ S2において磁気カード76に記録されたID信号が読み込まれる。
【0026】 続くステップS3では、読み込まれたID信号が記憶装置86の記憶領域に予 め登録されたものであるか否かが判断される。このステップS3の判断が否定さ れた場合は、後述のステップS11が実行されてプリンタ26により図5に示す 記録紙110上に表示出力が行われるのであるが、このような磁気カード76に 記録されたID信号が未登録である場合は、未登録である旨の表示内容とされる 。
【0027】 上記ステップS3の判断が肯定された場合すなわち磁気カード76に記録され たID信号が登録済である場合は、続くステップS4において血圧測定のための 起動スイッチ22が操作されたか否かが判断され、この判断が否定されると肯定 されるまで待機させられる。このステップS4の判断が肯定されると、前記血圧 測定手段90に対応するステップS5の血圧測定ルーチンが実行され、最高血圧 値、最低血圧値、平均血圧値、脈拍数などが測定される。この血圧測定ルーチン では、予め定められた手順にしたがってカフ16が最高血圧値よりも高く設定さ れた目標圧力まで急速に昇圧させられた後、たとえば2乃至3mmHg/sec程度の速 度で徐速降圧させられ、このカフ16の徐速降圧過程においてよく知られたオシ ロメトリック法に従って血圧値が決定される。すなわち、徐速降圧期間において 採取された脈波の大きさが急激に変化したカフ圧に基づいて最高血圧値SAP、 最低血圧値DAPが決定され、その脈波の最大振幅時のカフ圧が平均血圧値MA Pとして決定されるとともに、その血圧値決定に用いられた脈波の発生間隔に基 づいて脈搏数が算出される。
【0028】 次いでステップS6では、測定された上記最高血圧値SAP、最低血圧値DA P、平均血圧値MAP、脈拍数と測定日時とが前記血圧値記憶手段92として機 能する血圧値記憶領域87内において被測定者毎に記憶されるとともに最高血圧 表示器32、最低血圧表示器34、脈拍数表示器36にそれぞれ表示される。
【0029】 次いで、ステップS7では、上記ステップS5において血圧測定のために採取 された脈波のうち、カフ16の圧力が予め設定された圧力値または圧力範囲内で 発生した脈波の形状が、脈波形状記憶領域88において被測定者毎に測定日と共 に記憶される。この予め設定された圧力は、平均血圧値付近或いはそれ以下の値 、より好ましくは最低血圧値と平均血圧値との間の圧力のうちのより低い側の圧 力が選択される。たとえば、最低血圧値と平均血圧値との間で発生した脈波のう ちの最低血圧値に最も近い圧力で発生した脈波の形状が記憶される。なお、上記 脈波はバンドパスフィルタ54から出力されたものであり、本実施例ではこのバ ンドパスフィルタ54が脈波検出手段として機能している。
【0030】 続くステップS8では、心電測定装置78により上記血圧測定期間において測 定された心電波形が、心電波形記憶領域89において被測定者毎に測定日と共に 記憶される。
【0031】 次いで、振幅処理手段102に対応するステップS9では、上記ステップS8 において記憶された心電波形がその振幅が予め設定された値となるように修正さ れる。心電波形は測定時における生体の状態などによって大きな影響を受けるこ とから、並列表示を容易として心電波形の変化を把握し易くするためである。ま た、前記波長処理手段104に対応するステップS10では、上記振幅処理が施 された心電波形はその波長が予め設定された値となるように修正される。心電波 形の波長は測定時の脈搏数によって大きな影響を受けることから、並列表示を容 易として心電形状の変化を把握し易くするためである。
【0032】 そして、前記表示制御手段98に対応するステップS11では、たとえば図5 に示すように、磁気カード76に記憶されたIDに対応する被測定者について、 血圧値、脈拍数、脈波形状、心電波形などの測定結果がプリンタ26により測定 日付順に記録紙110上に表示出力される。すなわち、記録紙110上の左上の 位置には被測定者の氏名112が表示されるとともに、その下側には、測定日時 、血圧値、および脈拍数のリスト114、トレンドグラフ116、脈波列118 、心電波形列119が表示される。このトレンドグラフ116では、最高血圧値 および最低血圧値を上端および下端それぞれに示す棒線と脈搏数を示すΔ印とが 血圧測定時点に対応して横軸すなわち経過日時軸120に沿って表示される。ま た、上記脈波列118では、各血圧測定時において順次記憶された脈波の形状1 22が経過日時軸120に平行な日時軸124に沿って、その日時軸124に直 角な時間軸(図示なし)方向へ向かう各1つの波形が並列的に表示されている。 上記心電波形列119でも、各血圧測定時において順次記憶された心電波形12 6が日時軸120に平行な日時軸128に沿って、その日時軸128に直角な時 間軸(図示なし)方向へ向かう各1つの波形が並列的に表示されている。
【0033】 上述のように、本実施例によれば、生体の血圧値が測定される過程でその生体 の心拍に同期して生体の皮膚に誘導される心電波形が心電測定装置78により測 定され、その心電測定装置78により測定された心電波形がステップS5による 血圧測定毎に心電波形記憶手段96に対応する心電波形記憶領域89により順次 記憶されると、表示制御手段98に対応するステップS11により、血圧値記憶 領域87により記憶された血圧値がその測定順序に従って表示されるとともに、 心電波形記憶領域89により順次記憶された心電波形を表す曲線126がその記 憶順序に従って並列的にそれぞれ表示される。したがって、本実施例の装置によ れば、比較的測定頻度が高い血圧測定の操作毎に、心電波形が並列的に配列され た状態で表示されることから、特定の被測定者について、心電波形の変化の推移 すなわち心電波形の緩やかな経時的変化が血圧値の推移と共に容易に把握できる ので、心疾患の判断が容易となる。また、本実施例によれば、血圧値の経時変化 と心電波形の経時変化とを同時に観察することができるので、心疾患の診断の信 頼性が一層高められる利点がある。
【0034】 また、本実施例によれば、カフ16の内周面に設けられることによりカフ16 が巻回されると同時に右腕に接触させられる第1電極40と、箱体10の左側に 配置されて左腕に接触させられる第2電極41とが用いられるので、カフ16の 巻回と同時に第1電極40が装着される利点がある。また、本実施例には、ベル ト18を巻き付けるドラム52およびこれを駆動する減速機付DCモータ50か ら構成されるカフ自動巻回装置が備えられていることから、第1電極40はその カフ自動巻回装置によりそのカフ16と共に生体の右腕12に接触させられるの で、生体の右腕12に対するカフ16の巻回状態のばらつきがなくなって血圧測 定精度が高められる利点がある。
【0035】 また、本実施例によれば、表示手段100に対応するプリンタ26により表示 される心電波形126の振幅を均等とするために、心電波形記憶領域89により 記憶された心電波形が、振幅処理手段102に対応するステップS9によりその 振幅が同一となるように信号処理される。これにより、心電波形の比較が容易と なり、心電波形の変化を簡単に把握できる。
【0036】 また、本実施例によれば、上記表示手段100に対応するプリンタ26により 表示される心電波形126の波長を均等とするために、心電波形記憶領域89に より記憶された心電波形が、波長処理手段104に対応するステップS10によ りその波長が同一となるように信号処理される。これにより、心電形状の比較が さらに容易となり、心電波形の変化を簡単に把握できる利点がある。
【0037】 また、本実施例によれば、ステップS11において、血圧値記憶領域87によ り順次記憶された血圧値が共通の日時軸120に沿ってグラフ表示されるととも に、心電波形記憶領域89により記憶された心電波形を表す曲線126が上記日 時軸120に平行な軸128に沿って並列的に表示されるので、心電形状の変化 の把握が一層容易となる。
【0038】 図6は、前記ステップS11による他の表示例を示している。この表示例は、 プリンタ26に用いられる記録紙の幅寸法が大きい場合、或いはプリンタ26に 替えて又はプリンタ26と並列にCRT表示器が設けられた場合に好適に用いら れる。図6において、表示領域の左上の位置には被測定者の氏名112が表示さ れるとともに、その下側には測定日時、血圧値、および脈拍数のリスト114が 表示され、そのリスト114の右側には脈波列118および心電波形列119が 順次表示される。この脈波列118では、各血圧測定時において順次記憶された 脈波の形状122が縦方向の図示しない日時軸に沿って並列的に表示されている 。また、心電波形列119でも、各血圧測定時において順次記憶された心電波形 126が縦方向の図示しない日時軸に沿って並列的に表示されている。
【0039】 以上、本考案の一実施例を図面に基づいて説明したが、本考案はその他の態様 においても適用される。
【0040】 たとえば、前述の実施例の装置は、カフ16や、血圧測定を実行する機能を有 する演算制御回路56を備えていたが、それらカフ16や血圧測定を実行する機 能が設けられていなくてもよい。
【0041】 また、前述の実施例において、ステップS9乃至S10の一部若しくは全部は 必ずしも設けられていなくてもよい。
【0042】 また、前述の実施例において、ステップS9乃至S10はステップS7の前に 実行されるように構成されてもよい。このような場合には、振幅処理および波長 処理が行われた心電波形が心電波形記憶領域89に記憶されることになる。
【0043】 また、前述の実施例において、ステップS5では所謂オシロメトリック方式に 従って血圧値が決定されていたが、コロトコフ音方式に従って血圧値が決定され てもよい。このような場合には、コロトコフ音を検出するためのマイクロホンが 設けられる。
【0044】 また、前述の実施例の自動血圧測定装置8は、磁気カード76が挿入されたこ とを条件として血圧測定が開始されるように構成されていたが、カフ16が所定 の患者に巻き付けられた状態でその患者の血圧値を予め決定されたたとえば5乃 至30分程度の周期で連続的に測定を繰り返す型式の血圧測定装置であってもよ い。このような場合には、血圧値、脈波形状122および心電波形126が日時 軸120に沿って測定周期毎に表示される。
【0045】 また、前述の実施例では、第1電極40がカフ16の内周面に設けられていた が、たとえば箱体10の肘を受ける場所などの他の場所に設けられてもよい。ま た、第2電極41は、箱体10の左側に配置されていたが、箱体10外壁面など の他の場所に設けられてもよい。
【0046】 なお、上述したのはあくまでも本考案の一実施例であり、本考案はその主旨を 逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の血圧測定装置を説明する斜
視図である。
【図2】図1の実施例の回路構成を説明するブロック線
図である。
【図3】図1の演算制御回路の制御機能を説明する機能
ブロック線図である。
【図4】図1の演算制御回路の制御作動を説明するフロ
ーチャートである。
【図5】図4の制御作動に従って表示出力される例を説
明する図である。
【図6】本考案の他の実施例における表示出力例を説明
する図である。
【符号の説明】
16:カフ 90:血圧測定手段 92:血圧値記憶手段 94:心電波形測定手段 96:心電波形記憶手段 98:表示制御手段 100:表示手段 102:振幅処理手段 104:波長処理手段

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体に接触する電極を通して該生体の心
    電波形を測定する心電波形測定手段と、該心電波形を表
    示するための表示手段とを備え、該心電波形測定手段に
    より測定された測定日時の異なる心電波形を対比可能に
    出力する形式の心電波形表示装置であって、 前記心電波形測定手段により測定された心電波形を、該
    心電波形測定手段による心電波形の測定回毎に順次記憶
    する心電波形記憶手段と、 特定の生体について、該心電波形記憶手段により順次記
    憶された心電波形を、前記表示手段においてその記憶順
    序に従って並列的にそれぞれ表示する表示制御手段と、 を、含むことを特徴とする心電波形表示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段により表示される心電波形
    の振幅を均等とするために、前記心電波形記憶手段によ
    り記憶された心電波形をその振幅が同一となるように信
    号処理を行う振幅処理手段を含むものである請求項1の
    心電波形表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段により表示される心電波形
    の波長を均等とするために、前記心電波形記憶手段によ
    り記憶された心電波形をその波長が同一となるように信
    号処理を行う波長処理手段を含むものである請求項1の
    心電波形表示装置。
  4. 【請求項4】 生体の血圧値を測定する血圧測定手段
    と、その血圧測定手段により測定された血圧値を逐次記
    憶する血圧値記憶手段と、生体に接触する電極を通して
    該生体の心電波形を測定する心電波形測定手段と、血圧
    値および心電波形を表示するための表示手段とを備え、
    その血圧値と共に心電波形を表示する形式の心電波形表
    示機能を有する血圧測定装置であって、 前記血圧測定手段により生体の血圧値が測定される過程
    で前記心電波形測定手段により測定された心電波形を、
    該血圧測定手段による血圧測定毎に順次記憶する心電波
    形記憶手段と、 特定の生体について、前記血圧値記憶手段により記憶さ
    れた血圧値をその測定順序に従って前記表示手段におい
    て表示するとともに、前記心電波形記憶手段により順次
    記憶された心電波形を表す曲線をその記憶順序に従って
    並列的に該表示手段において表示する表示制御手段と、 を、含むことを特徴とする心電波形表示機能を有する血
    圧測定装置。
  5. 【請求項5】 前記電極は、前記生体の四肢のうち前記
    血圧測定手段が血圧値を測定するために用いられるカフ
    が巻回される所定の肢体に接触させられる第1の電極
    と、該所定の肢体と異なる他の肢体に接触させられる第
    2の電極とから成るものである請求項4の心電波形表示
    機能を有する血圧測定装置。
  6. 【請求項6】 前記血圧測定手段は、前記カフを前記生
    体の肢体に自動的に巻回する自動巻回装置を備え、前記
    第1の電極は該自動巻回装置により該カフと共に該生体
    の肢体に接触させられるものである請求項4の心電波形
    表示機能を有する血圧測定装置。
  7. 【請求項7】 前記表示手段により表示される心電波形
    の振幅を均等とするために、前記心電波形記憶手段によ
    り記憶された心電波形をその振幅が同一となるように信
    号処理を行う振幅処理手段を含むものである請求項4の
    心電波形表示機能を有する血圧測定装置。
  8. 【請求項8】 前記表示手段により表示される心電波形
    の波長を均等とするために、前記心電波形記憶手段によ
    り記憶された心電波形をその波長が同一となるように信
    号処理を行う波長処理手段を含むものである請求項4の
    心電波形表示機能を有する血圧測定装置。
  9. 【請求項9】 前記表示制御手段は、前記表示手段にお
    いて、前記血圧値が表示される日時軸と平行な日時軸に
    沿って心電波形を表す曲線を並列的に表示する請求項4
    の心電波形表示機能を有する血圧測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001204696A (ja) * 2000-01-31 2001-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子血圧計
JP2012139342A (ja) * 2010-12-28 2012-07-26 A & D Co Ltd 自動血圧測定装置

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