WO2007063743A1

WO2007063743A1 - 電動ステアリングロック装置

Info

Publication number: WO2007063743A1
Application number: PCT/JP2006/323188
Authority: WO
Inventors: Koichiro Sugimoto
Original assignee: Alpha Corporation
Priority date: 2005-11-30
Filing date: 2006-11-21
Publication date: 2007-06-07
Also published as: US8505346B2; CN101316745A; JP4624912B2; EP1955913A1; EP1955913A4; CN101316745B; EP1955913B1; KR100989727B1; US20090165510A1; KR20080071152A; JP2007145299A

Abstract

　モータ（６）の駆動により解錠方向及び施錠方向に回転するウォームホイール（８）と、ウォームホイール（８）に設けられた第１カム部（９）及び第２カム部（１０）と、第１カム部（９）に追従してロック位置とロック解除位置との間で変移するロック部材（１１）と、第２カム部（１０）に追従して待機位置と、保持位置との間で変移する保持レバー（１２）とを設けた。第１カム部（９）に被検出部（２４）を設け、被検出部（２４）に検出対象とする第１及び第２位置センサ（Ｓ１，Ｓ２）を設けた。第１位置センサ（Ｓ１）及び第２位置センサ（Ｓ２）の検出出力よりロック部材（１１）のロック位置とロック解除位置を検出する。

Description

明細書

電動ステアリングロック装置

技術分野

[0001] 本発明は、自動車のステアリングシャフトの回転をロックする電動ステアリングロック装置に関する。

背景技術

[0002] 関連する電動ステアリングロック装置としては、 WO2004Z098960A1号公報に開示されたものがある。図 1及び図 2に示すように、電動ステアリングロック装置 100は、モータ 101の回転軸に固定されたウォームギア 102と、ウォームギア 102に嚙み合い、回転自在に支持されたウォームホイール 103と、ウォームホイール 103の一方面に一体に設けられた第 1カム部 104と、ウォームホイール 103の他方面に一体に設けられた第 2カム部 105と、第 1カム部 104に追従して上下動するロック部材 106と、第 2カム部 105に追従して揺動する保持レバー 107とを備えている。

[0003] ロック部材 106は、ステアリングシャフト 108の回転を阻止するロック位置（図 1の位置）とステアリングシャフト 108の回転を許容するロック解除位置（図 2の位置）との間で変移する。ロック部材 106には検出ピン 106aが突設されている。検出ピン 106aの移動軌跡上に第 1位置センサ S1が配置されている。第 1位置センサ S1は、ロック部材 106がロック位置に位置するとオン信号を出力する。

[0004] 保持レバー 107は、ロック部材 106の移動を許容する待機位置（図 1の位置）と、口ック部材 106のロック位置側への移動を阻止する保持位置（図 2の位置）との間で回転支点 109を中心に揺動する。回転支点 109には保持レバー 107を保持位置側に付勢するスプリング 110が保持されて、る。保持レバー 107の下端には「V」字状の孔 107aが形成され、孔 107aに検出ブロック 111のピン 11 laが挿入されている。検出ブロック 111は、上下方向に移動自在に設けられ、保持レバー 107の揺動によつて上下動する。検出ブロック 111の下端には検出ピン 11 lbが突設され、検出ピン 11 lbの上下動軌跡上に第 2位置センサ S2が配置されている。第 2位置センサ S2は、口ック部材 106のロック位置及びロック解除位置でオン信号を、その以外の位置でオフ信号を出力する。

[0005] 上記構成において、図 1に示すように、ロック部材 106がロック位置に位置するものとする。この状態にあって車両を駆動させるために、ドライバ一等がステアリング施解錠ボタン（図示せず）を押す。すると、モータ 101の駆動によりウォームホイール 103 が解錠方向 Cに回転し、ロック部材 106が第 1カム部 104に追従してロック解除位置方向 Dに移動する。そして、図 2に示すように、ロック部材 106がロック解除位置まで移動すると共に、保持レバー 107が第 2カム部 105に追従して保持位置方向 Eに移動し、保持レバー 107の係止片 107bがロック部材 106の係止凹部 106bにはまり込む。すると、第 1位置センサ S1の出力はオフ信号の状態を維持するが第 2位置センサ S2の出力がオフ力もオン信号に変化する。この信号変化によってモータ 101の駆動を停止し、ロック部材 106が図 2のロック解除位置で停止する。ロック部材 106が口ック解除位置に位置すると、ステアリングシャフト 108の回転が自由となる。ロック部材 106が保持レバー 107によって位置保持されるため、強い衝撃力がロック部材 106 に加わっても、ロック部材 106がロック位置側に移動することがない。これにより、車両走行中等においてステアリングシャフト 108がロックされるような事態を確実に防止する。

[0006] 一方、上記構成において、図 2に示すように、ロック部材 106がロック解除位置に位置するものとする。この状態にあって車両駐車等をするために、ドライバ一等がステアリング施解錠ボタン（図示せず)を押下する。すると、モータ 101の駆動によりウォームホイール 103が施錠方向 Fに回転し、保持レバー 107が第 2カム部 105に追従して待機位置方向 Gに移動すると共に、ロック部材 106が第 1カム部 104に追従してロック位置方向 Hに移動する。そして、図 1に示すように、ロック部材 106がロック位置まで移動すると、第 1位置センサ S1の出力はオフからオン信号に変化すると共に第 2 位置センサ S2の出力もオフ力オン信号に変化する。この信号変化によってモータ 101の駆動を停止し、ロック部材 106がロック位置で停止する。ロック部材 106がロック位置に位置すると、ステアリングシャフト 108の回転がロックされる。これにより、駐車中における車両盗難を防止できる。

発明の開示 [0007] しかしながら、関連する電動ステアリングロック装置 100では、ロック部材 106の位置と、ロック部材 106をロック解除位置で保持する保持レバー 107の位置とを第 1及び第 2位置センサ SI, S2で検出することによってロック部材 106のロック位置とロック解除位置を検出している。

[0008] 従って、第 1カム部 104のカム面をロック位置（下死点）エリアとロック解除位置（上死点）エリアとこれらの間の昇降エリアに区分すると、ロック位置（下死点）エリアゃロック解除位置（上死点）エリアの入口ポイントがロック位置やロック解除位置となり、第 1 カム部 104の強度的に強い位置やモータ 101の起動トルク上有利な位置等をロック位置やロック解除位置として選択できな、。

[0009] また、第 1位置センサ S1と第 2位置センサ S2とを別々の位置に配置する必要があるため、装置のコンパクトィ匕を阻害する要因となる。

[0010] 本発明は、上記した関連技術の課題を解決するためになされたものであって、第 1 カム部のロック位置エリアやロック解除位置エリアの所望の当接位置でロック部材を停止させることができ、し力も、装置をコンパクトィ匕できる電動ステアリングロック装置を提供することを目的とする。

[0011] 上記目的を達成するために、本発明の側面は、駆動源と、前記駆動源の駆動により解錠方向及び施錠方向に回転する回転体と、を備え、前記回転体は、第 1カム部と第 2カム部とを有し、前記第 1カム部は、第 1被検出部を有し、前記第 1カム部に追従してロック位置とロック解除位置との間で変移するロック部材であって、前記ロック位置においてステアリングシャフトの回転を阻止し、前記ロック解除位置において前記ステアリングシャフトの回転を許容するロック部材と、前記第 2カム部に追従して待機位置と解除位置との間で揺動し、前記待機位置にぉ、て前記ロック部材の移動を許容し、前記保持位置にお！ヽて前記ロック部材の前記ロック位置側への移動を阻止する保持レバーであって、前記ロック部材が前記ロック解除位置以外に位置するときには前記待機位置に位置し、前記ロック部材が前記ロック解除位置に位置するときには前記保持位置に位置する保持レバーと、前記第 1被検出部を検出対象とする第 1位置センサと第 2位置センサと、を備え、前記第 1位置センサと前記第 2位置センサとの検出出力により、前記ロック部材が前記ロック位置に位置するか前記ロック解除位置に位置するかが検出される電動ステアリングロック装置であることを要旨とする。

[0012] 本発明の前記側面によれば、第 1カム部のカム面はロック部材をロック位置に位置させるロック位置エリアとロック解除位置に位置させるロック解除位置エリアとこれらの間の昇降エリアとに区分される力ロック位置エリア及びロック解除エリアの所望の当接位置でロック部材を停止させることができる。従って、ロック部材の安定ストローク、第 1カム部の強度、駆動源の起動時の負荷トルク等を考慮した位置でロック部材を停止させることができる。

[0013] また、ロック位置とロック解除位置を検出するための被検出部を第 1カム部に設けたので、第 1位置センサと第 2位置センサを近接位置に配置できるため、装置をコンパク M匕でさる。

[0014] また、前記保持レバーは、第 2被検出部を有し、前記第 2被検出部を検出対象とする第 3位置センサを更に備え、前記第 3位置センサの検出結果により、前記保持レバ一が前記保持位置に位置するか前記待機位置に位置するかが検出されても良い。

[0015] 前記構成によれば、第 1及び第 2位置センサでロック部材の位置を検出すると共に、第 3位置センサで保持部材の位置をも検出するため、ロック部材がロック解除位置に位置しな、のに保持部材が保持位置に位置したり、ロック部材がロック解除位置に位置するが保持部材が保持位置に位置しないという異常事態を検出できる。従って、電動ステアリングロック装置の不正常な動作を詳細に検出できる。

[0016] また、前記ロック部材と前記保持レバーとは、前記回転体の近傍に配置され、且つ、互いに近接位置に配置されても良い。

[0017] 前記構成によれば、ロック部材と保持レバーを小さなスペースで配置できるため、装置のコンパクト化に寄与する。

[0018] また、前記第 1被検出部と前記第 2被検出部とは、共に近接する位置に配置され、前記第 1位置センサ、前記第 2位置センサ、前記第 3位置センサは、同じ回路基板に設けられても良い。

[0019] 前記構成によれば、第 1〜第 3位置センサの取付けが容易である。 3つの位置センサを小さなスペースに配置できるため、装置をコンパクトィ匕することができる。

[0020] また、前記ロック部材を前記第 1カム部に押圧する方向に付勢する第 1パネと、前記保持レバーを前記第 2カム部に押圧する方向に付勢する第 2パネと、を更に備えても良い。

[0021] 前記構成によれば、ロック部材及び保持レバーを第 1カム部及び第 2カム部にそれぞれ単に当接させればロック部材及び保持レバーが各パネ力によって第 1カム部及び第 2カム部に追従移動するため、第 1カム部及び第 2カム部の構成を単純ィ匕できる図面の簡単な説明

[0022] [図 1]図 1は、関連する電動ステアリングロック装置の斜視図である。

[図 2]図 2は、図 1とは反対面側から見た、関連する電動ステアリングロック装置の斜視図である。

[図 3]図 3は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の分解斜視図である。

[図 4]図 4は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の動作箇所の要部斜視図である。

[図 5]図 5 (a)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の U矢視方向から見た動作説明図、図 5 (b)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の L矢視方向力見た動作説明図である。

[図 6]図 6 (a)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の U矢視方向から見た動作説明図、図 6 (b)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の L矢視方向力見た動作説明図である。

[図 7]図 7 (a)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の U矢視方向から見た動作説明図、図 7 (b)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の L矢視方向力見た動作説明図である。

[図 8]図 8 (a)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の U矢視方向から見た動作説明図、図 8 (b)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の L矢視方向力見た動作説明図である。

[図 9]図 9 (a)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の R矢視方向から見た動作説明図、図 9 (b)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の R矢視方向から見た一部破断の動作説明図である。

[図 10]図 10 (a)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の R矢視方向から見た動作説明図、図 10 (b)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の R矢視方向力見た一部破断の動作説明図である。

[図 11]図 11 (a)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の R矢視方向から見た動作説明図、図 11 (b)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の R矢視方向力見た一部破断の動作説明図である。

[図 12]図 12 (a)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の R矢視方向から見た動作説明図、図 12 (b)は、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置の R矢視方向力見た一部破断の動作説明図である。

発明を実施するための最良の形態

[0023] 以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。図 3〜図 12は本発明の一実施形態を示す。図 3は電動ステアリングロック装置 1の分解斜視図を示す。図 4は電動ステアリングロック装置 1の動作箇所の要部斜視図を示す。図 5 (a)、（b)〜図 12 (a)、（b)のそれぞれは動作説明図である。

[0024] 電動ステアリングロック装置 1は、図 3に示すように、互いに組み付けされ、内部に部品収容室を形成するハウジング 2及びカバー 3と、この部品収容室内に収容され、その内部に更にドライブユニット室を形成するドライブユニットハウジング 4及びドライブユニットカバー 5と、このドライブユニット室内に配置される駆動源であるモータ 6と、モータ 6の回転軸 6aに固定されたウォームギア 7と、ウォームギア 7に嚙み合い、ドライブユニット室内で回転自在に支持されたウォームホイール 8と、ウォームホイール 8の一方面に一体に設けられた第 1カム部 9と、ウォームホイール 8の他方面に一体に設けられた第 2カム部 10と、第 1カム部 10に追従して a矢印方向に上下動するロック部材 11と、第 2カム部 10に追従して b矢印方向に揺動する保持レバー 12と、部品収容室に配置された回路基板 13とを主な構成部品として備えている。 [0025] ロック部材 11は、図 4に詳しく示すように、フラット板状で、且つ、切欠きによってバネ受け面 14aが形成されたフラットロッド部 14と、フラットロッド部 14の上方より水平方向に突出されたカム係止部 15と、カム係止部 15の反対側に突出されたレバー用係止突起 16と、フラットロッド部 14の下端に設けられたシャフト係止突起 17とから構成されている。フラットロッド部 14は、ハウジング 2の一対のガイドレール部 2a, 2bによつて上下動自在に支持されている。ロック部材 11は、シャフト係止突起 17がハウジング 2の孔 2cより外部に突出し、ステアリングシャフト（図示せず)の回転を阻止するロック位置（図 5及び図 9の各（a)、 (b)の位置）とステアリングシャフト（図示せず）の回転を許容するロック解除位置（図 8及び図 12の（a)、（b)の位置）との間で変移する。パネ受け面 14aとドライブュ-ットハウジング 4との間には第 1パネである圧縮パネ 18が介在され、圧縮パネ 18のパネ力によってロック部材 11が第 1カム部 9を押圧する方向に付勢されている。

[0026] 保持レバー 12は、図 4に詳しく示すように、回転支持ピン 19 (図 9〜図 12の（a)、 (b )に示す)を中心に揺動自在に支持されたフラットプレート部 20と、フラットプレート部 20の上端の一方より大きく前方に突出されたカム係止部 21と、フラットプレート部 20 のカム係止部 21の下方位置より少し突設されたロック用係止部 22 (図 3に示す）とを備えている。保持レバー 12は、ロック部材 11の移動を許容する待機位置（図 9〜図 1 1の（a)、（b)の位置）と、ロック用係止部 22がロック部材 11のレバー用係止突起 16 に係止し、ロック部材 11のロック位置側への移動を阻止する保持位置（図 12の（a)、 (b)の位置）との間で揺動する。回転支持ピン 19には第 2パネであるコイルパネ 23 ( 図 3等に示す）が保持され、コイルパネ 23によってレバー部材 11が第 2カム部 10を押圧する方向に付勢されて、る。

[0027] 次に、ロック部材 11及び保持レバー 12の位置を検出する検出手段について説明する。ロック部材 11の位置検出手段は、第 1カム部 9に一体に突設された第 1被検出部である被検出部 24と、被検出部 24の近接位置で対向配置される回路基板 13に固定された第 1位置センサ S1及び第 2位置センサ S2とから構成されている。被検出部 24はウォームホイール 8の回転中心を中心として同一円周上に円弧状に配置されている。第 1位置センサ S 1は、ロック部材 11をロック位置に位置させる第 1カム部 9の回転位置でオンし、第 2位置センサ S2は、ロック部材 11をロック解除位置に位置させる第 1カム部 9の回転位置でオンするよう設定されている。更に詳しくは、第 1カム部 9 のカム面は、ロック部材 11をロック位置とするロック位置エリア（下死点エリア）とロック部材 11をロック解除位置とするロック解除位置エリア（上死点エリア）とこれらの間の昇降エリアとに区分される力ロック位置エリアの所望位置で第 1位置センサ S1がォンし、ロック解除位置エリアの所望位置で第 2位置センサ S2がオンするように設定されている。各所望位置は、ロック部材 11の安定ストローク、第 1カム部 9の強度、モータ 6の起動時の負荷トルク等を考慮して決定される。

[0028] 保持レバー 12の位置検出手段は、保持レバー 12のフラットプレート部 20の上端の他端側より少し前方に突出された第 2被検出部である被検出部 25と、被検出部 25に近接する回路基板 13の位置に固定された第 3位置センサ S3とから構成されている。第 3位置センサ S3は、保持レバー 12が待機位置に位置する状態でオフし、保持レバー 12が保持位置に位置する状態でオンする。

[0029] 次に、本発明の実施形態に係る電動ステアリングロック装置 1の動作を説明する。

図 5 (a)、（b)に示すロック部材 11のロック位置では、ロック部材 11のシャフト係止突起 17がステアリングシャフト（図示せず）に係止し、これによつてステアリングシャフト（図示せず）の回転が阻止されている。このロック位置では、第 1位置センサ S1の出力はオン信号、第 2位置センサ S2の出力はオフ信号、第 3位置センサ S3の出力はオフ信号である。

[0030] このロック状態にあって車両を駆動するべぐドライバ一等がステアリング施解錠ボタン（図示せず)を押下する。すると、先ず、各位置センサ SI, S2, S3の出力状態よりロック位置に位置することが確認される。この位置確認の後、モータ 6の駆動によりウォームホイール 8が解錠方向 Aに回転し、ロック部材 11が第 1カム部 9に追従して口ック解除位置側に移動する（図 6及び図 7の (a)、（b)参照)。第 1位置センサ SIの出力は、第 1カム部 9が少し回転した位置でオン力オフ信号に変化する。この信号変化に係わらずモータ 6の駆動が続行される。そして、図 8 (a)、（b)に示すように、ロック部材 11がロック解除位置まで移動すると、第 2位置センサ S 2の出力がオフ力ォン信号に変化する。この信号変化によってモータ 6の駆動が停止される。以上によつて、図 8 (a)、（b)に示すように、ロック部材 11がロック解除位置で停止される。

[0031] 一方、図 9 (a)、 (b)に示すように、保持レバー 12はロック位置では待機位置に位置する。そして、上記したモータ 6の駆動でウォームホイール 8が解錠方向 Aに回転すると、保持レバー 12が第 2カム部 10上を摺動する。保持レバー 12はロック部材 11の口ック解除位置の直前までは待機位置に位置する（図 10及び図 11の (a)、 (b)参照)。そして、図 12 (a)、（b)に示すように、ロック部材 11がロック解除位置まで移動した時点で初めて待機位置カゝら保持位置に移動される。保持レバー 12が保持位置に移動すると、保持レバー 12のロック用係止部 22がロック部材 11のレバー用係止突起 16 に係止する。すると、第 3位置センサ S3の出力がオフ力もオン信号に変化する。以上により、ロック解除位置への動作が完了する。ロック部材 11がロック解除位置に位置すると、ステアリングシャフト（図示せず)の回転が自由となる。又、ロック部材 11が保持レバー 12によって位置保持されるため、強、衝撃力がロック部材 11に加わっても、ロック部材 11がロック位置側に移動することはない。これにより、車両走行中等においてステアリングシャフト（図示せず）がロックするような事態を確実に防止できる。

[0032] ロック部材 11のロック解除位置にあって、車両駐車等をするためドライバ一等がステアリング施解錠ボタン（図示せず)を押す。すると、先ず、第 1位置センサ S1の出力がオフ信号、第 2位置センサ S2の出力がオン信号、第 3位置センサ S3の出力がオン信号であるか否かをチェックし、ロック部材 11がロック解除位置に位置することを確認する。位置確認の後、モータ 6の駆動によりウォームホイール 8が施錠方向 Bに回転し、保持レバー 12が第 2カム部 10に追従移動して保持位置力も待機位置に直ちに移動する。これにより、第 3位置センサ S3の出力はオン力もオフ信号に変化する。待機位置に変移した保持レバー 12は、第 2カム部 10上を摺動するが、図 11、図 10、図 9 の各 (a)、（b)に示すように、ロック位置まで移動しても待機位置に位置し続ける。

[0033] 一方、モータ 6の駆動によりウォームホイール 8が施錠方向 Bに回転すると、ロック部材 11は保持レバー 12の待機位置への変移後、第 1カム部 9に追従してロック解除位置側に移動する（図 7及び図 6の (a)、（b)参照)。第 2位置センサ S2の出力は、第 1 カム部 9が少し回転した位置でオン力オフ信号に変化する。この信号変化後もモータ 6の駆動が続行され、ロック部材 11がロック解除位置まで移動する。すると、第 1位置センサ SIの出力がオフからオン信号に変化する。この信号変化によってモータ 6 の駆動が停止され、図 5 (a)、（b)に示すように、ロック部材 11がロック位置で停止する。ロック部材 11がロック位置に位置すると、ステアリングシャフト（図示せず)の回転力ックされる。これにより、駐車中における車両盗難を防止できる。

[0034] 以上、本発明に係る実施形態では、第 1カム部 9に被検出部 24を設け、被検出部 2 4を検出対象とする第 1及び第 2位置センサ SI, S2を設け、第 1及び第 2位置センサ SI, S2の検出出力よりロック部材 11のロック位置とロック解除位置を検出するよう構成したので、次のような効果がある。第 1カム部 9のカム面はロック部材 11をロック位置に位置させるロック位置エリアとロック解除位置に位置させるロック解除位置エリアとこれらの間の昇降エリアとに区分される力ロック位置エリア及びロック解除エリアの所望の当接位置でロック部材 11を停止させることができる。従って、ロック部材 11の安定ストローク、第 1カム部 9の強度、モータ 6の起動時の負荷トルク等を考慮した位置でロック部材 11を停止させることができる。

[0035] ロック位置とロック解除位置を検出するための被検出部 24を第 1カム部 9に設けたので、第 1位置センサ S1と第 2位置センサ S 2を近接位置に配置できるため、電動ステアリングロック装置 1をコンパクトイ匕できる。

[0036] 本実施形態では、保持レバー 12に被検出部 25を設け、被検出部 25を検出対象とする第 3位置センサ S3を設け、第 3位置センサ S3の検出結果より保持レバー 12が保持位置に位置するカゝ待機位置に位置するかを検出するので、第 1及び第 2位置センサ SI, S2でロック部材 11の位置を検出すると共に、第 3位置センサ S3で保持レバ一 12の位置をも検出するため、ロック部材 11がロック解除位置に位置しないのに保持レバー 12が保持位置に位置したり、ロック部材 11がロック解除位置に位置するが保持レバー 12が保持位置に位置しないという異常事態を検出できる。従って、電動ステアリングロック装置 1の不正常な動作を詳細に検出できる。

[0037] 本実施形態では、ロック部材 11と保持レバー 12とは、ウォームホイール 8の近傍で、且つ、互いに近接位置に配置されたので、ロック部材 11と保持レバー 12を小さなスペースで配置できるため、電動ステアリングロック装置 1のコンパクトィ匕に寄与する。

[0038] 本実施形態では、第 1カム部 9に設けられた被検出部 24と保持レバー 12に設けられた被検出部 25は、共に近接する位置に配置されている。被検出部 24と被検出部 25とが近傍に配置されているので、第 1、第 2及び第 3位置センサ SI, S2, S3を同じ回路基板 13に設けることができる。第 1、第 2及び第 3位置センサ SI, S2, S3は同じ回路基板 13に設けられたので、第 1〜第 3位置センサ SI, S2, S3の取付けが容易である。又、 3つの位置センサ SI, S2, S3を小さなスペースに配置できるため、電動ステアリングロック装置 1のコンパクトィ匕に寄与する。

[0039] 本実施形態では、ロック部材 11を第 1カム部 9に押圧する方向に付勢する圧縮バネ 18を設け、保持レバー 12を第 2カム部 10に押圧する方向に付勢するコイルパネ 2 3を設けたので、ロック部材 11及び保持レバー 12を第 1カム部 9及び第 2カム部 10にそれぞれ単に当接させればロック部材 11及び保持レバー 12が各パネ力によって第 1カム部 9及び第 2カム部 10に追従移動するため、第 1カム部 9及び第 2カム部 10の構成を単純化できる。

[0040] 上記のように、本発明は実施形態によって記載した力本発明はこれに限定されるものではなぐ各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることがでさる。

産業上の利用の可能性

[0041] 第 1カム部のロック位置エリアやロック解除位置エリアの所望の当接位置でロック部材を停止させることができ、し力も、装置をコンパクトィ匕できる電動ステアリングロック装置を提供することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 駆動源と、

前記駆動源の駆動により解錠方向及び施錠方向に回転する回転体と、を備え、前記回転体は、第 1カム部と第 2カム部とを有し、

前記第 1カム部は、第 1被検出部を有し、

前記第 1カム部に追従してロック位置とロック解除位置との間で変移するロック部材であって、前記ロック位置においてステアリングシャフトの回転を阻止し、前記ロック解除位置において前記ステアリングシャフトの回転を許容するロック部材と、

前記第 2カム部に追従して待機位置と解除位置との間で揺動し、前記待機位置にぉ、て前記ロック部材の移動を許容し、前記保持位置にぉ、て前記ロック部材の前記ロック位置側への移動を阻止する保持レバーであって、前記ロック部材が前記ロック解除位置以外に位置するときには前記待機位置に位置し、前記ロック部材が前記ロック解除位置に位置するときには前記保持位置に位置する保持レバーと、

前記第 1被検出部を検出対象とする第 1位置センサと第 2位置センサと、を備え、前記第 1位置センサと前記第 2位置センサとの検出出力により、前記ロック部材が前記ロック位置に位置するか前記ロック解除位置に位置するかが検出される電動ステアリングロック装置。

[2] 前記保持レバーは、第 2被検出部を有し、

前記第 2被検出部を検出対象とする第 3位置センサを更に備え、

前記第 3位置センサの検出結果により、前記保持レバーが前記保持位置に位置するか前記待機位置に位置するかが検出される

請求項 1に記載の電動ステアリングロック装置。

[3] 前記ロック部材と前記保持レバーとは、前記回転体の近傍に配置され、且つ、互ヽに近接位置に配置されている

請求項 2に記載の電動ステアリングロック装置。

[4] 前記第 1被検出部と前記第 2被検出部とは、共に近接する位置に配置され、

前記第 1位置センサ、前記第 2位置センサ、前記第 3位置センサは、同じ回路基板に設けられている請求項 3に記載の電動ステアリングロック装置。

[5] 前記ロック部材を前記第 1カム部に押圧する方向に付勢する第 1パネと、

前記保持レバーを前記第 2カム部に押圧する方向に付勢する第 2パネと、を更に備えた

請求項 1に記載の電動ステアリングロック装置。