JP2010052637A - ステアリングロック装置 - Google Patents
ステアリングロック装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010052637A JP2010052637A JP2008221356A JP2008221356A JP2010052637A JP 2010052637 A JP2010052637 A JP 2010052637A JP 2008221356 A JP2008221356 A JP 2008221356A JP 2008221356 A JP2008221356 A JP 2008221356A JP 2010052637 A JP2010052637 A JP 2010052637A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lock
- lever member
- steering
- worm wheel
- steering shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Lock And Its Accessories (AREA)
Abstract
【課題】コア部品を共用化してコストを削減でき、かつ解錠力及び作動速度などに関して比較的幅広い仕様に対応できるステアリングロック装置を提供する。
【解決手段】解錠方向及び施錠方向に回転し、軸方向に向かって螺旋状に傾斜するカム溝5aが外周に形成されるウォームホイール5と、一端6a側が回転可能に支持され、他端6b側がウォームホイール5のカム溝5aに係合するレバー部材6と、このレバー部材6の中間部にハンガー部材7を介して連係され、ステアリングシャフト11に対して嵌合可能なロック部材8とを備え、レバー部材6の回動によりロック部材8がロック位置とロック解除位置との間で変位し、巻バネ13,14の付勢でロック部材8がステアリングシャフト11に嵌合することによりステアリングシャフト11の回転が阻止される。
【選択図】図4
【解決手段】解錠方向及び施錠方向に回転し、軸方向に向かって螺旋状に傾斜するカム溝5aが外周に形成されるウォームホイール5と、一端6a側が回転可能に支持され、他端6b側がウォームホイール5のカム溝5aに係合するレバー部材6と、このレバー部材6の中間部にハンガー部材7を介して連係され、ステアリングシャフト11に対して嵌合可能なロック部材8とを備え、レバー部材6の回動によりロック部材8がロック位置とロック解除位置との間で変位し、巻バネ13,14の付勢でロック部材8がステアリングシャフト11に嵌合することによりステアリングシャフト11の回転が阻止される。
【選択図】図4
Description
本発明は、自動車のステアリングシャフトの回転をロックするステアリングロック装置に関する。
この種の従来のステアリングロック装置としては、特許文献1に開示されたものがある。このステアリングロック装置100は、図23及び図24に示すように、巻バネ101により自動車のステアリングシャフト(図示せず)の方向に付勢され、ステアリングシャフトに対して嵌合可能なロック部材102と、モータ103にウォーム104を介して駆動連結され、軸方向に延びるネジ部105を有するウォームホイール106と、ネジ部105に螺合し、外周に螺旋状のカム溝107を有するワインダ108とを備え、このワインダ108のカム溝107にロック部材102の突起部109が係合する。
上記構成において、駐車時にモータ103を施錠方向に回転させると、モータ103の駆動力によりウォームホイール106は施錠方向に回転すると共に、ワインダ108が図23及び図24の上方に移動するか共回りして、カム溝107に係合する突起部109が駆動され、ロック部材103はロック解除位置からロック位置へ変位する。その結果、ロック部材103の先端がステアリングシャフトに嵌合し、ステアリングシャフトの回転が阻止されるので、自動車は操縦不能な状態となる。その後、モータ103を解錠方向に回転させると、モータ103の駆動力によりウォームホイール106は解錠方向に回転し、ワインダ108が図23及び図24の下方に移動するか共回りして、カム溝107に係合する突起部109が駆動され、ロック部材103はロック位置からロック解除位置へ変位する。その結果、ステアリングシャフトとの嵌合が解除されるので、ステアリングシャフトの回転が自由となり、自動車は操縦可能な状態となる。
また、従来の他のステアリングロック装置としては、特許文献2に開示されたものがある。このステアリングロック装置110は、図25及び図26に示すように、巻バネ111により自動車のステアリングシャフト112の方向に付勢され、ステアリングシャフト112に対して嵌合可能なロック部材113と、モータ114にウォーム115を介して駆動連結され、軸方向に向かって螺旋状に傾斜するスロープ116,117を内周側に有するウォームホイール118と、ロック部材113に設けられ、ウォームホイール118の回転に伴いスロープ116,117に沿って移動するピン119,120とを備えている。
上記構成において、駐車時にモータ114を施錠方向に回転させると、モータ114の駆動力によりウォームホイール118は施錠方向に回転すると共に、ピン119,120がウォームホイール118の回転に伴ってスロープ116,117上を摺動することにより、ロック部材113はロック解除位置からロック位置へ変位する。その結果、ロック部材113の先端がステアリングシャフト112に嵌合し、ステアリングシャフト112の回転が阻止されるので、自動車は操縦不能な状態となる。その後、モータ114を解錠方向に回転させると、モータ114の駆動力によりウォームホイール118は解錠方向に回転し、ピン119,120がウォームホイール118の逆回転に伴ってスロープ116,117上を摺動して、ロック部材113はロック位置からロック解除位置へ変位する。その結果、ステアリングシャフト112との嵌合が解除されるので、ステアリングシャフト112の回転が自由となり、自動車は操縦可能な状態となる。
特開2008−100643号公報
特許第3881563号公報
しかしながら、従来のステアリングロック装置100では、ロック部材102の変位寸法や変位に要する駆動力が異なる複数の仕様に対応する場合、ウォームホイール106のネジ部105や、ワインダ108外周のカム溝107の仕様を変更するために、種々のウォームホイール106やワインダ108を製作する必要があるので、コストがかさむという問題もあった。
また、従来のステアリングロック装置110でも、ロック部材113の変位寸法や変位に要する駆動力が異なる複数の仕様に対応する場合、スロープ116,117の仕様を変更するために種々のウォームホイール118を製作する必要があるので、コストがかさむという問題もあった。
そこで、本発明は、駆動源やウォームホイールなどのコア部品を共用化してコストを削減できると共に、解錠力、作動速度及び作動音などに関して比較的幅広い仕様に対応することができるステアリングロック装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、ステアリングシャフトと係合し、該ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と、該ステアリングシャフトから離間し、該ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間でスライド可能に配設されたロック部材と、駆動源の駆動により解錠方向及び施錠方向に回動自在に支持され、軸部の外周面に螺旋状に傾斜するカム溝が形成されるウォームホイールと、該ウォームホイールの該カム溝に係合し、該ロック部材に連係されるレバー部材と、これらのウォームホイール及びレバー部材を収容する部品収容室を有するハウジングとを備え、前記ウォームホイールを介して前記レバー部材を駆動することにより、前記ロック部材が、前記ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と前記ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間で変位することを特徴とするステアリングロック装置。
請求項2の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置であって、前記レバー部材の一端側端部を回動可能に支持すると共に、該レバー部材の他端側端部を前記ウォームホイールの前記カム溝に係合し、該レバー部材の長手方向の中間部を前記ロック部材に連係したことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2記載のステアリングロック装置であって、前記ハウジングが前記ステアリングシャフトを跨ぐように一組の脚部を該ハウジングに設定し、一方の脚部側に前記レバー部材の一端側端部を支持しつつ、他方の脚部側に前記レバー部材の他端側端部と前記ウォームホイールとを配設したことを特徴する。
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のステアリングロック装置であって、前記一方の脚部側の前記レバー部材の位置を検出する位置検出スイッチを配置したことを特徴する。
請求項1の発明によれば、ロック部材の施錠時に、レバー部材がウォームホイールの外周に設けられるカム溝の施錠側に係合して、レバー部材に連係されるロック部材がロック位置にあるので、ロック部材がステアリングシャフトに嵌合する。その結果、ステアリングシャフトの回転が阻止されるので、自動車が操縦不能な状態に保たれる。次いで、解錠信号の出力により駆動源が解錠方向への回転を開始すると、ウォームホイールが回転駆動されるので、ウォームホイールの軸方向に向かって螺旋状に傾斜するカム溝に係合するレバー部材が開錠側へ回動する。これに伴って、ロック部材が連動してステアリングシャフトから離れる方向に移動を開始する。次いで、駆動源が解錠方向へさらに回転して解錠状態となると、ロック部材がロック解除位置に変位し、ステアリングシャフトの回転が許容されるので、自動車が操縦可能な状態となる。次いで、施錠信号の出力により再びロック状態に戻る際、駆動源の駆動によりウォームホイールが施錠方向に回転すると、レバー部材に追従してロック部材がロック位置へ変位する。その結果、ロック部材がステアリングシャフトに嵌合してステアリングシャフトの回転が阻止されるので、自動車が操縦不能な状態となる。上記構成では、ウォームホイール側からの駆動力をレバー部材を介してロック部材へ伝達するようにしたので、レバー比の異なるレバー部材を用いることによりロック部材の変位量や変位に必要な駆動力を変更でき、したがって、駆動源やウォームホイールなどのコア部品を共用化してコストを削減することができる。また、レバー比の異なるレバー部材を用いると共に、カム溝の傾斜角度の異なるウォームホイールを用いる場合には、解錠力、作動速度及び作動音などに関して比較的幅広い仕様に対応することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、レバー部材の一端側を回動可能に支持する回転支点とし、レバー部材の他端側をウォームホイールのカム溝に係合する力点とし、レバー部材の長手方向の中間部にロック部材を連係して作用点としたので、回転支点及び力点の距離(レバー部材の両端間の距離)を長く設定できると共に、回転支点及び作用点の距離(レバー部材の一端と中間部との距離)を短く設定でき、これによって、大きな解錠力でロック部材をより確実に作動させることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1または2の発明の効果に加え、ステアリングシャフトを跨ぐように設定された脚部の一方でレバー部材の一端側端部を支持しつつ、他方にウォームホイールが配設されているので、レバー部材をステアリングシャフト側により近づけてハウジング内に配置することができ、したがって、ロック部材が変位する方向の高さ寸法を小さくしてハウジングのコンパクト化を図ることができる。
請求項4の発明によれば、請求項1〜請求項3のいずれかの発明の効果に加え、一方の脚部側にレバー部材の位置を検出する位置検出スイッチが配置されているので、ハウジングを大きくすることなくレバー部材の位置が検出でき、したがって、ロック部材が変位する方向の高さ寸法を小さくしてハウジングのコンパクト化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図21は本発明の一実施形態を示し、図1はステアリングロック装置のロック状態を示す平面図、図2はステアリングロック装置のロック解除状態を示す平面図、図3はステアリングロック装置の側面図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図で、図4(a)はロック状態を示す断面図、図4(b
)はロック解除状態を示す断面図、図5は図3のV−V線に沿う断面図で、図5(a)は
ロック状態を示す断面図、図5(b)はロック解除状態を示す断面図、図6はステアリングロック装置のロック状態を示す正面図、図7は図6のVII−VII線に沿う断面図、図8はステアリングロック装置のロック解除状態を示す正面図、図9は図8のIX−IX線に沿う断面図、図10はハウジングケーシングの平面図、図11はロッド部材の斜視図、図12はロッド部材の側面図、図13はハンガー部材の斜視図、図14はハンガー部材の正面図、図15はハンガー部材の側面図、図16はウォームホイールの斜視図、図17はウォームホイールの正面図、図18はウォームホイールの側面図、図19はレバー部材の斜視図、図20はレバー部材の正面図、図21はレバー部材の平面図、図22はスイッチレバーの斜視図である。なお、図1及び図2では説明のためカバーを取り外した状態でステアリングロック装置の内部を示している。
)はロック解除状態を示す断面図、図5は図3のV−V線に沿う断面図で、図5(a)は
ロック状態を示す断面図、図5(b)はロック解除状態を示す断面図、図6はステアリングロック装置のロック状態を示す正面図、図7は図6のVII−VII線に沿う断面図、図8はステアリングロック装置のロック解除状態を示す正面図、図9は図8のIX−IX線に沿う断面図、図10はハウジングケーシングの平面図、図11はロッド部材の斜視図、図12はロッド部材の側面図、図13はハンガー部材の斜視図、図14はハンガー部材の正面図、図15はハンガー部材の側面図、図16はウォームホイールの斜視図、図17はウォームホイールの正面図、図18はウォームホイールの側面図、図19はレバー部材の斜視図、図20はレバー部材の正面図、図21はレバー部材の平面図、図22はスイッチレバーの斜視図である。なお、図1及び図2では説明のためカバーを取り外した状態でステアリングロック装置の内部を示している。
図1〜図22に示すように、本実施形態のステアリングロック装置1は、互いに組み付けされるカバー2及びハウジング3を有し、自動車のステアリングシャフト11を収容するステアリングコラム装置12に取付けられる。
ハウジング3は、一方の側(図3などの上側)に向かって開口する部品収容室3aが内部に形成されると共に、ステアリングコラム装置12に跨るように配置される一対の脚部3b,3cを有している。部品収容室3aには、駆動源であるモータ4と、このモータ4の駆動により解錠方向及び施錠方向に回転するウォームホイール5と、このウォームホイール5のカム溝5aに係合するレバー部材6と、ロック本体8aとハンガー部材7とからなるロック部材8と、これら構成部品の上部に配置されるプリント基板9とが収容されている。なお、ロック部材8は、レバー部材6とハンガー部材7がレバー部材6と連係され、ロック本体8aの先端がハウジング3の底面より出入りしてステアリングシャフト11に対して嵌合する。
ハウジング3の脚部3b,3cは、ステアリングシャフト11を跨ぐようにステアリングシャフト11の軸方向に対して垂直な方向(図3の上下方向)へ延びると共に、部品収容室3aの底部からステアリングコラム装置12側に貫通する貫通孔31を有し、貫通孔31は、略矩形の断面形状を有し、ロック本体8aがステアリングシャフト11の回転を許容するロック解除位置とステアリングシャフト11の回転を阻止するロック位置との間を上下動可能に収容される。貫通孔31の両側には、ロック本体8aの移動方向に延びて、ロック本体8aを案内する一対のガイド用溝31aが設けられている。また、部品収容室3aの底部には、上記貫通孔31と共に、モータ4が収容される凹部32が設けられている。さらに、部品収容室3aの他方の脚部3bには、略円形の断面形状を有し、ウォームホイール5が収容される他の凹部33と、これらの貫通孔31及び凹部33の近傍に配置され、レバー部材6の一部が収容される収容溝34とが設けられている。
この収容溝34は、部品収容室3aよりステアリングシャフト11側に配置されると共に、ステアリングシャフト11に対して垂直な方向に延び、ステアリングシャフト11を跨ぐように配置されている。すなわち、レバー部材6の一端6a及び他端6bは、ステアリングシャフト11の軸心を境として両側に、一端6aが一方の脚部3c側に、他端6bが他方の脚部3b側にそれぞれ配置されている。また、凹部33の略円形断面の中央には、ロック本体8aの移動方向に延びる円錐状の支持軸35がハウジング3と一体に形成されている。
カバー2には、カバー2の裏面より内側に突出するトリガー21、バネ保持突起22、支持突起23が一体に設けられている。また、ハウジング3は、カバー2のトリガー21と係合するボスプレート36と、このボスプレート36をハンガー部材7の方向に付勢するボススプリング37と、このボススプリング37を保持するボスケース38とを内蔵している。図5(a),(b)に示すように、ステアリングロック装置1を組立ててハウジング3にカバー2を装着した状態では、カバー2のトリガー21がボスプレート36と係合することにより、ボスプレート36がハンガー部材7から離隔した状態に保たれている。
カバー2のバネ保持突起22は、ハンガー部材7の直上に配置され、これらのバネ保持突起22及びハンガー部材7間には、ハンガー部材7をステアリングシャフト11の方向に付勢する第1巻バネ13が介在している。カバー2の支持突起23は、ハウジング3の支持軸35の直上に配置され、これらの支持突起23及び支持軸35によりウォームホイール5が挟持されている。そして、ウォームホイール5が支持突起23及び支持軸35により挟持されていることによって、ウォームホイール5が施錠方向、及び解錠方向のどちらに回転しても後述するカム溝5aに係合するレバー部材6の反力によって、支持突起23の軸方向に沿った変位が防止され、確実にレバー部材6を変位させている。
モータ4の回転軸41には、ウォームホイール5に噛み合うウォーム42が固定されている。図16〜図18に示すように、ウォームホイール5の軸方向の一端側には、軸方向に向かって螺旋状に傾斜するカム溝5aが外周面に形成される円柱状の軸部51が一体に設けられている。軸部51には軸心を通る軸穴52が形成され、ウォームホイール5にも軸心を通る抜止穴53が形成され、これらの軸穴52、抜止穴53は同一軸上に配置されている。組立て時に、軸部51はハウジング3の凹部33の奥側に収容され、ウォームホイール5はハウジング3の凹部33の手前側に収容され、また、軸部51の軸穴52にハウジング3の支持軸35が挿入されると共に、ウォームホイール5の抜止穴53にカバー2の支持突起23が挿入されている。このようにハウジング3の支持軸35及びカバー2の支持突起23によりウォームホイール5が挟持された状態で、ウォームホイール5が回転可能に支持されている。そして、
図19〜図21に示すように、レバー部材6は、平板材から形成されると共に、レバー部材6に対して垂直な方向へ延びる貫通孔61,62,63がレバー部材6の所定箇所に設けられている。各貫通孔61,62,63にはピン部材64,65,66が嵌合され、それぞれ両端部がレバー部材6より両側へ突出している。
図19〜図21に示すように、レバー部材6は、平板材から形成されると共に、レバー部材6に対して垂直な方向へ延びる貫通孔61,62,63がレバー部材6の所定箇所に設けられている。各貫通孔61,62,63にはピン部材64,65,66が嵌合され、それぞれ両端部がレバー部材6より両側へ突出している。
第1ピン部材64は、レバー部材6の一端6a側に設けられ、この第1ピン部材64がハウジング3により回転可能に支持されている。これによって、レバー部材6は、ステアリングシャフト11の軸方向に対して垂直な面内で回動可能であり、図4に示すロック端と図5に示すロック解除端との間を往復動する。また、レバー部材6の一端6a側には、図22に示すスイッチレバー67が取付けられる。スイッチレバー67は、足部67a,67bがそれぞれレバー部材6の孔68,69に挿入され、固着される。このスイッチレバー67によって、レバー部材6の回動動作に応じて検出部材、例えば後述する位置検出スイッチ91,92を作動させるようになっている。
第2ピン部材65は、レバー部材6の他端6b側に設けられ、この第2ピン部材65がウォームホイール5のカム溝5aに係合することにより、ウォームホイール5の回転時に、レバー部材6の他端6b側が駆動される。
第3ピン部材66は、レバー部材6の長手方向の中間部に設けられ、ハンガー部材7の後述する係合溝75に係合し、この第3ピン部材66を介してハンガー部材7及びロック本体8aが駆動される。
図13〜図15に示すように、ハンガー部材7は、基部71と、この基部71の下端により突出し、ロック本体8aと連結される連結部72とから構成されている。基部71の幅方向は、ステアリングシャフト11の軸方向と平行に配置されている。これらの基部71及び連結部72の間には、ロック本体8aの後述する腕部81,82をそれぞれ受け入れる凹部73,74が設けられている。基部71は、レバー部材6の第3ピン部材66が係合する係合溝(長溝)75と、ガイド用溝31aにそれぞれ係合する一対の突起76とを備えている。基部71のカバー2側の端部には、第1巻バネ13の一端を受け入れるバネ座用孔77が形成され、連結部72のステアリングコラム装置12側の端部には、第2巻バネ14の一端を受け入れるバネ座用孔78が形成されている。
図11及び図12に示すように、ロック本体8aの一端には、ハンガー部材7の方向(図11及び図12の上方)へ突出する一対の腕部81,82が設けられ、これら腕部81,82の根元部には、ハンガー部材7の連結部72をそれぞれ受け入れる凹部83,84が設けられている。ロック本体8aのカバー2側の端部には、第2巻バネ14の他端を受け入れるバネ座用孔85が形成されている。ハンガー部材7をロック本体8aと連結する場合、連結部72をロック本体8aの凹部83,84に受け入れると共に、腕部81,82をハンガー部材7の凹部73,74に受け入れるようになっている。
プリント基板9には、上記位置検出スイッチ91,92が設けられている。なお、これら位置検出スイッチ91,92は、接触型(機械式)及び非接触型(例えばホールセンサ)のいずれであってもよく、かつ位置検出スイッチの個数は要求される安全性などの仕様に応じて設定されている。図4(a)に示すように、レバー部材6がロック端に回動したとき、ロック位置検出スイッチ91がスイッチレバー67の斜面67cと係合して作動することにより、ロック本体8aがロック位置にあることを検出する(図1)。このとき、スイッチレバー67の平面67dが第2位置検出スイッチ92から離隔してロック解除位置検出スイッチ92がOFFする。また、図4(b)に示すように、レバー部材6がロック解除端に回動したとき、ロック解除位置検出スイッチ92がスイッチレバー67と係合して作動することにより、ロック本体8aがロック解除位置にあることを検出し、車両のエンジン始動が可能な待機状態となる。このとき、スイッチレバー67がロック位置検出スイッチ91から離隔してロック位置検出スイッチ91がOFFする(図2)。
次に、上記ステアリングロック装置1の組立て手順を説明する。すなわち、まずレバー部材6をハウジング3の部品収容室3aを介して収容溝34に収容し、第1ピン部材64を中心としてレバー部材6の一端6a側を回動可能に取り付けた後、第2巻バネ14を介設した状態でハンガー部材7及びロック本体8aを連結し、ハンガー部材7の係合溝75にレバー部材6の第3ピン部材66を係合させた状態で、ハンガー部材7及びロック本体8aをハウジング3の部品収容室3aを介して凹部31に収容する。
次いで、ハウジング3の部品収容室3a内の所定箇所にウォームホイール5を立設して、カム溝5aの下端よりレバー部材6の第2ピン部材65を係合させてウォームホイール5を回転させながら凹部33にまず軸部51を収容し、ウォームホイール5全体を凹部33に収容してウォーム42と噛み合わせると共に、モータ4を凹部32に収容する。このとき、軸部51の軸穴52にハウジング3の支持軸35が挿入される。次いで、部品収容室3a内の上部に、プリント基板9を配置して配線を行い、プリント基板9を部品収容室3a内でネジ止めした後、ハウジング3にカバー2を装着することにより部品収容室3aを覆う。このとき、カバー2のバネ保持突起22先端に装着される第1巻バネ13により、ハンガー部材7がステアリングシャフト11の方向に付勢されると共に、カバー2の支持突起23がウォームホイール5の抜止穴53に挿入される。
次いで、予めボスプレート36及びボススプリング37が収納されたボスケース38をハウジング3の底面側よりボスプレート36をハウジング3内に挿入してカバー2のトリガー21と係合させて、ボススプリング37及びボスケース38をハウジング3内に挿入する。
このようにしてステアリングロック装置1を組立てた後、一対の脚部3b,3cがステアリングコラム装置12に跨る状態でステアリングロック装置1をステアリングコラム装置12に装着する。
次に、上記ステアリングロック装置1の動作を説明する。図1、図4(a)、図5(a),図6及び図7に示すロック本体8aの施錠時に、レバー部材6の第2ピン部材65がウォームホイール5のカム溝5aのロック端(下端)に係合し、レバー部材6がロック端に位置するので、レバー部材6の第3ピン部材66が係合する係合溝75を有するハンガー部材7と、このハンガー部材7と連結されるロック本体8aとがロック位置に位置する。これによって、ロック本体8aがハウジング3の底面より突出してステアリングシャフト11に嵌合する結果、ステアリングシャフト11の回転が阻止されるので、自動車が操縦不能な状態に保たれる。
なお、上記組立状態にてハウジング3からカバー2を外したとき、カバー2のトリガー21がボスプレート36から離隔して、ボススプリング37によりボスプレート36がハンガー部材7の方向に付勢されるので、ボスプレート36の先端がハンガー部材7の係合孔7aに係合する。これによって、ハンガー部材7及びロック本体8aの軸方向の移動が阻止され、ロック本体8aによるステアリングシャフト11の施錠状態が保持されるので、駐車中における防盗性を向上できる。
次いで、解錠信号の出力によりモータ4の解錠方向への回転を開始すると、回転軸41及びウォーム42を介してウォームホイール5が回転駆動され、レバー部材6の第2ピン部材65がウォームホイール5のカム溝5aのロック端からロック解除端に向かって摺動するので、レバー部材6は図4(b)の反時計方向に回動する。これに伴って、ハンガー部材7及びロック本体8aが連動してステアリングシャフト11から離れる方向に移動を開始する。
次いで、モータ4が解錠方向へさらに回転すると、図2、図4(b)、図5(b),図8及び図9に示す解錠状態となり、ロック本体8aがハウジング3内に後退してロック解除位置に変位し、ステアリングシャフト11の回転が許容されるので、自動車が操縦可能な状態となる。
次いで、施錠信号の出力により再びロック状態に戻る際、モータ4の駆動によりウォームホイール5が施錠方向に回転すると、レバー部材6に追従してハンガー部材7及びロック本体8aがロック位置へ変位する。このとき、ハンガー部材7及びロック本体8aは、第1巻バネ13によりカバー2側からステアリングコラム装置12側へ付勢されると共に、ロック本体8aは、上記方向へ第2巻バネ14によっても付勢されている。その結果、ロック本体8aがステアリングシャフト11に嵌合してステアリングシャフト11の回転が阻止されるので、自動車が操縦不能な状態となる。このとき、例えば、ロック本体8aがステアリングシャフト11の係合溝11aではなく係合溝11aの間の外周部11bに係合した場合、その後、ステアリングシャフト11が回転したとき、第2巻バネ14の付勢によりロック本体8aがステアリングシャフト11の係合溝11aに嵌合するので、ステアリングシャフト11の回転が阻止される。
以上、本発明では、ウォームホイール5側からの駆動力をレバー部材6を介してロック本体8aへ伝達するようにしたので、レバー比の異なるレバー部材6を用いることによりロック本体8aの変位量や変位に必要な駆動力を変更でき、したがって、モータ4やウォームホイール5などのコア部品を共用化してコストを削減することができる。また、レバー比の異なるレバー部材6を用いると共に、カム溝5aの傾斜角度の異なるウォームホイール5を用いる場合には、解錠力、作動速度及び作動音などに関して比較的幅広い仕様に対応することができる。
この実施形態では、レバー部材6の一端6aを回動可能に支持する回転支点とし、レバー部材6の他端6bをウォームホイール5のカム溝5aに係合する力点とし、レバー部材6の長手方向の中間部にロック本体8aを連係して作用点としたので、回転支点及び力点の距離(レバー部材6の両端6a,6b間の距離)を長く設定できると共に、回転支点及び作用点の距離(レバー部材6の一端6aと中間部との距離)を短く設定でき、これによって、大きな解錠力でロック本体8aをより確実に作動させることができる。
この実施形態では、ハウジング3内の収容溝34にレバー部材6の少なくとも一部を収容したとき、上記収容溝34が部品収容室3aよりステアリングシャフト11側に設けられているので、レバー部材6をハウジング3内のステアリングシャフト11側に配置することができ、したがって、ロック本体8aが変位する方向の高さ寸法を小さくしてハウジング3のコンパクト化を図ることができる。また、レバー部材6のカバー2側のスペースを用いて、レバー部材6の回動動作に応じて作動する位置検出スイッチ91,92を設けることもできる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、レバー部材6をステアリングシャフト11の軸方向に対して垂直な方向に延設したが、必要に応じてレバー部材6をステアリングシャフト11に対して斜めの方向に延設してレバー部材6を延長することによって、ロック本体8aの変位量や変位に必要な駆動力を変更できる。
1 ステアリングロック装置
3 ハウジング
3a 部品収容室
4 モータ(駆動源)
5 ウォームホイール
5a カム溝
6 レバー部材
6a 一端
6b 他端
8 ロック部材
11 ステアリングシャフト
13、14 巻バネ
34 収容溝
3 ハウジング
3a 部品収容室
4 モータ(駆動源)
5 ウォームホイール
5a カム溝
6 レバー部材
6a 一端
6b 他端
8 ロック部材
11 ステアリングシャフト
13、14 巻バネ
34 収容溝
Claims (4)
- ステアリングシャフトと係合し、該ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と、該ステアリングシャフトから離間し、該ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間でスライド可能に配設されたロック部材と、
駆動源の駆動により解錠方向及び施錠方向に回動自在に支持され、軸部の外周面に螺旋状に傾斜するカム溝が形成されるウォームホイールと、
該ウォームホイールの該カム溝に係合し、該ロック部材に連係されるレバー部材と、
これらのウォームホイール及びレバー部材を収容する部品収容室を有するハウジングとを備え、
前記ウォームホイールを介して前記レバー部材を駆動することにより、前記ロック部材が、前記ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と前記ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間で変位することを特徴とするステアリングロック装置。 - 請求項1記載のステアリングロック装置であって、
前記レバー部材の一端側端部を回動可能に支持すると共に、
該レバー部材の他端側端部を前記ウォームホイールの前記カム溝に係合し、
該レバー部材の長手方向の中間部を前記ロック部材に連係したことを特徴とするステアリングロック装置。 - 請求項1または請求項2記載のステアリングロック装置であって、
前記ハウジングが前記ステアリングシャフトを跨ぐように一組の脚部を該ハウジングに設定し、
一方の脚部側に前記レバー部材の一端側端部を支持しつつ、
他方の脚部側に前記レバー部材の他端側端部と前記ウォームホイールとを配設したことを特徴するステアリングロック装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項記載のステアリングロック装置であって、
前記一方の脚部側に前記レバー部材の位置を検出する位置検出スイッチを配置したことを特徴するステアリングロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008221356A JP2010052637A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | ステアリングロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008221356A JP2010052637A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | ステアリングロック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010052637A true JP2010052637A (ja) | 2010-03-11 |
Family
ID=42069006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008221356A Pending JP2010052637A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | ステアリングロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010052637A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112105934A (zh) * | 2018-05-22 | 2020-12-18 | 株式会社日立高新技术 | 自动分析装置 |
-
2008
- 2008-08-29 JP JP2008221356A patent/JP2010052637A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112105934A (zh) * | 2018-05-22 | 2020-12-18 | 株式会社日立高新技术 | 自动分析装置 |
CN112105934B (zh) * | 2018-05-22 | 2024-05-14 | 株式会社日立高新技术 | 自动分析装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5465851B2 (ja) | ステアリングロック装置 | |
JP4624912B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP4763573B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP4786493B2 (ja) | ステアリングロック装置 | |
JP5385724B2 (ja) | ステアリングロック装置 | |
JP4857045B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP6325207B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP5935115B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP4763578B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP5586342B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP5491967B2 (ja) | ステアリングロック装置 | |
JP5268780B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP2010052637A (ja) | ステアリングロック装置 | |
JP5260359B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP4870520B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP6153453B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP6471105B2 (ja) | ステアリングロック装置、及びステアリングロック装置の組立方法 | |
JP2011121496A (ja) | ステアリングロック装置 | |
JP5022880B2 (ja) | ステアリングロック装置 | |
JP4819653B2 (ja) | ステアリングロック装置 | |
JP2021104747A (ja) | 電動ステアリングロック装置 | |
JP5266083B2 (ja) | ステアリングロック装置 | |
JP6122358B2 (ja) | 電動ステアリングロック装置 |