JP5266083B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のステアリングシャフトの回転をロックするステアリングロック装置に関する。
この種の従来のステアリングロック装置としては、特許文献1に開示されたものがある。このステアリングロック装置100は、図18及び図19に示すように、巻バネ101によって自動車のステアリングシャフト102の方向に付勢され、ステアリングシャフト102に対して嵌合可能なロック部材103と、ロック部材103の移動方向に対して交差する方向に往復移動可能に配置された駆動体106とを備えている。また、駆動体106には、モータ104にギヤ機構105を介して駆動連結されるラック107が形成されている。駆動体106には、くさび形状のロックストッパ108が駆動体106の移動方向に沿って往復移動可能に配置されている。そして、ロックストッパ108のくさび状の斜面108aがストッパ孔109に当接し、ロック部材103を施錠位置から解錠位置へ変位させるものである。
また、駆動体106の側部には、ロック部材103の側面103aとほぼ面一な第1平坦面106aと、この第1平坦面106aに対して上がり傾斜状の斜面106bと、この斜面106bと連続する第2平坦面106cとが形成され、この第2平坦面106cは第1平坦面106aより外側(図19の上側)に配置されている。これら駆動体106の側部とロック部材103の側面103aとに両端がそれぞれ当接するロック解除保持部材111が回動可能に設けられている。このロック解除保持部材111は、巻バネ112によりロック部材103の側面103aの方向へ付勢されると共に、ロック解除時にロック解除保持部材111の一端が側面103aの保持溝103bに係合する。また、ロック解除保持部材111は、ロック時にソレノイド113のプランジャ114により駆動体106の方向に駆動可能である。そして、これらの構成がステアリングコラムの所定の位置に固定されるハウジング110と、ハウジング110を覆うカバー110aとで形成される収容空間に収容されている。
上記構成において、駐車時にモータ104を施錠方向に回転させると、モータ104の駆動力によって、駆動体106と共にロックストッパ108が解錠位置(図18の右側)へ変位し、巻バネ101の付勢力によってロック部材103がロック位置へ変位する。その結果、ロック部材103の先端がステアリングシャフト102に嵌合し、ステアリングシャフト102の回転が阻止されるので、自動車は操縦不能な状態となる。
その後、モータ104を解錠方向に回転させると、モータ104の駆動力によって、駆動体106と共にロックストッパ108が施錠位置(図18の左側)へ変位する。ここで、ロック部材103がロックストッパ108の斜面108aを移動して、ロック部材103がロック解除位置に変位する。その結果、ステアリングシャフト102との嵌合が解除されるので、ステアリングシャフト102の回転が自由となり、自動車は操縦可能な状態となる。このとき、ロック解除保持部材111は、巻バネ112の付勢により側面103aの方向に付勢され、ロック解除保持部材111の一端がロック部材103の保持溝103bに係合することにより、ロック部材103がロック解除位置に保持される。同時に、ロック解除保持部材111の他端が駆動体106の第2平坦面106cに当接することにより、ロック解除保持部材111が図19の反時計方向に回動したままの状態に保たれる。これにより、ロック部材103をロック解除位置にて保持できるので、車両走行中の振動などにロック部材103の先端がステアリングシャフト102に嵌合して自動車が操縦不能な状態となることを確実に防止できる。その後、ロック時にソレノイド113のプランジャ114の駆動でロック解除保持部材111が図19の時計方向に回動することにより、ロック解除保持部材111の一端がロック部材103の保持溝103bから離脱するので、ロック部材103がロック方向へ移動可能となる。
特許第3174008号公報
しかしながら、従来のステアリングロック装置100では、巻バネ101がロック部材103とカバー110aとの間に配設されるので、ロック部材103のスライド方向における装置全体の寸法が大きくなるとともに、収容空間内のレイアウトを制約してしまうという問題があった。
そこで、本発明は、ロック部材のスライド方向における装置全体の寸法を小さくしつつ、収容空間内のレイアウトの自由度を拡げることができるステアリングロック装置を提供することを目的とする。
上記主な目的を達成する請求項1の発明は、ハウジングに配置され、ステアリングシャフトと係合し、該ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と、該ステアリングシャフトから離間し、該ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間でスライド可能に配設されたロック部材と、該ロック部材のスライド方向に対して垂直な方向に沿って位置するロック端とロック解除端との間をスライド可能に前記ハウジングに配置されたスライド部材とを備え、これらスライド部材とロック部材との少なくともいずれか一方に、該スライド部材のスライド方向に沿いつつ、該ステアリングシャフトヘ向かって直線状に傾斜する傾斜部と、他方に傾斜受部とを設け、該スライド部材がスライドすることで、該傾斜部と該傾斜受部とが当接、連係し、該ロック部材が該ロック位置と該ロック解除位置との間を変位するステアリングロック装置であって、前記ロック部材が、前記スライド部材側に位置するハンガー部材と、前記ステアリングシャフト側に位置するロック本体とから伸縮可能に構成され、該ハンガー部材と該ロック本体との間に配設され、該ロック本体を前記ステアリングシャフトに向けて付勢する付勢部材を備え、前記ハンガー部材と前記付勢部材との間に配設され、且つ具備する突起が該付勢手段の付勢力によって該ハンガー部材から該スライド部材に向かって突没可能に配設される係合部材と、前記ロック解除端に位置する該スライド部材の該突起と対向する部位に、該突起と係合可能な係合部とを備え、該スライド部材が前記ロック端から該ロック解除端へ変位することで、該ロック部材は前記ロック位置から前記ロック解除位置へ変位して、該係合部材の該突起が突出し、該スライド部材の該係合部と係合することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ロック本体と係合部材との間に介設された付勢手段の付勢力によって、ロック時にロック本体をステアリングシャフトの方向に付勢してステアリングシャフトに嵌合させ、ステアリングシャフトの回動を阻止する。これにより、付勢手段をハンガー部材とカバーとの間に配置する必要が無くなるため、ロック部材のスライド方向における装置全体の寸法を小さくしつつ、収容空間内のレイアウトの自由度を拡げることができる。
また、ロック解除時に係合部材をスライド部材の方向へ付勢して突起をスライド部材の係合部と係合することによって、スライド部材をロック解除位置に保持するので、車両走行中に振動などでスライド部材がロック方向へ不用意にスライドすることを防ぐことができる。これにより、従来例のようにロック部材のロック解除状態を保持するためにロック解除保持部材及びソレノイドを備えた場合と比べて、部品点数及び設置スペースを減らしてコスト削減を図ると共に小型化を実現できる。

本発明の一実施形態を示し、ステアリングロック装置の分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、ケーシング及びカバーを示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、スライド部材を示す図で、(a)は斜視図、(b)は(a)のIII方向から見た側面図である。 本発明の一実施形態を示し、ウォームホイールを示す正面図である。 本発明の一実施形態を示し、ステアリングロック装置のロック状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態を示し、図5のVI−VI線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態を示し、ステアリングロック装置のロック状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態を示し、ステアリングロック装置の底面図である。 本発明の一実施形態を示し、図7のIX−IX線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図7のX−X線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態を示し、ステアリングロック装置のロック解除状態を示す正面図である。 本発明の一実施形態を示し、図11のXII−XII線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態を示し、ステアリングロック装置のロック解除状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態を示し、図13のXIV−XIV線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図13のXV−XV線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図14のXVI部を拡大して示す断面図である。 本発明の別態様を示し、図14のXVI部に相当する部位を拡大して示す断面図である。 従来例のステアリングロック装置を示す縦断面図である。 従来例のステアリングロック装置を示す横断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図16は本発明の一実施形態を示している。なお、図7及び図13では説明のため、カバーを取り外した状態でステアリングロック装置の内部を示している。
本実施形態のステアリングロック装置1は、図1〜図16に示すように、互いに組み付けされるカバー2及びハウジング3を有し、図示しない自動車のステアリングシャフトを収容するステアリングコラム装置Aに取付けられる。
ハウジング3は、一方の側(図1などの上側)に向かって開口する部品収容室3aが内部に形成されると共に、ステアリングコラム装置Aに跨るように配置される一対の脚部3b,3bを有している。部品収容室3aには、駆動源であるモータ4と、このモータ4の駆動によって解錠方向及び施錠方向に回転するウォームホイール5と、このウォームホイール5を介して駆動され、後述するロック部材8に対して垂直な方向にスライドするスライド部材6と、ロック部材8を構成し、スライド部材6と係合するハンガー部材7と、ロック部材8を構成し、ハンガー部材7に連結され、先端がハウジング3の底面から突没してステアリングシャフトに対して嵌合可能なロック本体8aと、ロック本体8aとスライド部材6との間に介設される係合部材9及び巻バネ(付勢手段)10と、これら構成部品の上部に配置されるプリント基板11とが収容されている。
部品収容室3aの底部と、スライド部材6との間には、スライド部32と補助スライド部33とが設けられている。スライド部32は、後述するスライド部材6に設けられた腕部側スライド面64hと、先端側係合突部64iと、レール受部64fと、部品収容室3aの底部に設けられたガイド溝部3cとから構成されている。また、補助スライド部33は、スライド部材6に設けられた基部側補助面61aと、補助突部61bと、部品収容室3aの底部に設けられたハウジング側補助面3kと、補助溝部3mとから構成されている
ガイド溝部3cは、ステアリングシャフトの軸方向と垂直な直線Lに対して所定角度α傾斜して形成され、スライド部材6の腕部64がスライド自在に収容され、ハウジング側スライド面3gと、ガイドレール部3dと、覆壁3hとを備えている。ハウジング側スライド面3gはガイド溝部3cの底部に位置し、ステアリングシャフトの軸方向と平行な面からなる。ガイドレール部3dはハウジング側スライド面3g上にガイド溝部3cの長手方向に洽って形成され、スライド部材6のレール受部64fを案内する。
覆壁3hは、スライド部材6の移動範囲のロック解除端E2を除き、ロック端E1を含む全域で、先端側係合突部64iを覆うように設定されている。なお、ロック解除端E2の覆壁3hに覆われていない切欠部分は、先端側案内部3iとして、先端側係合突部64iが挿通可能に設定されている。
ハウジング側補助面3kは、ハウジング側スライド面3gに交差しつつ、スライド部材6のスライド方向に沿って面するように設定されている。また、補助溝部3mは、ハウジング側補助面3k上にスライド部材6のスライド方向に沿って延設されている。また、補助溝部3mのロック解除端には、補助溝部3mとハウジング側補助面3kとを連通する基部側案内溝3nが設けられている。
ハウジング3は、ステアリングシャフトの軸方向に対して垂直な方向へ延びると共に、部品収容室3aの底部からステアリングコラム装置A側に貫通するロック収容孔31を有し、ロック収容孔31は、ロック本体8aが移動可能に挿入される第1長孔3eと、ハンガー部材7の一部が移動可能に挿入される第2長孔3fとから構成されている。第1長孔3eは、ステアリングコラム装置A側に位置すると共に、ステアリングシャフトの軸方向へ延びている。一方、第2長孔3fは、部品収容室3a側に位置すると共に、スライド部材6のスライド方向と垂直な方向へ延びている。
カバー2には、カバー2の裏面から内側に突出する突出片2aが一体に設けられている。また、ハウジング3は、カバー2の突出片2aと係合するボスプレート34と、一端がこのボスプレート34に係止し、ボスプレート34をハンガー部材7の方向に付勢するボススプリング35と、このボススプリング35を保持するボスケース36とを内蔵している。ステアリングロック装置1を組立ててハウジング3にカバー2を装着した状態では、カバー2の突出片2aがハウジング3の孔から突出してボスプレート34と係合することによって、ボスプレート34がハンガー部材7から離隔した状態に保たれている。
モータ4の回転軸41には、ウォームホイール5に噛み合うウォームギヤ42が固定されている。ウォームホイール5には、図4に示すように、ウォームホイール5と一体に回転する駆動ギヤ51が設けられている。
スライド部材6は、図1及び図3に示すように、基部61と、基部61の一端に設けられるカム部62,63と、基部61の一端から突出する腕部64と、基部61の他端に上記スライド方向へ延設され、駆動ギヤ51と噛み合うラック部65とから構成されている。また、基部61には、ハウジング側補助面3kに面する基部側補助面61aに、ハウジング側補助面3kに向かって突出し、補助溝部3m内をスライド可能に設定された補助突部61bが形成されている。
腕部64は、スライド部材6のスライド方向へそれぞれ延びる根本部64a及び先端部64bと、これら根本部64a及び先端部64bの間に介在し先端側に向かって次第にステアリングシャフトの方向へ傾斜する傾斜部64c(スライド部材側の傾斜部)とから一体に構成されている。また、腕部64には、ハウジング3のハウジング側スライド面3gに面する腕部側スライド面64hに、ガイドレール部3dを跨ぐようにレール受部64fが、腕部64の長手方向に沿って形成されている。さらに、腕部64の先端部64bの両側面64gに、側方へ突出する一対の先端側係合突部64iが設けられている。根本部64aの腕部側スライド面64hには、後述する係合部材9の突起92が係合する係合部としての係合凹部64jが設けられており、係合凹部64jは、傾斜部64cの近傍に配置されている。
スライド部材6は、ガイドレール部3dのロック端E1及びロック解除端E2の間でスライド可能に配置されており、スライド部材6がスライドする際に、ロック本体8aが傾斜部64cに沿って移動することによって、ロック本体8aがステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置P1とステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置P2との間で変位する。なお、傾斜部64cのカバー2側の面にはスライド側解除部64d(スライド部材側のロック解除傾斜部)が、ハウジング3側の面にはスライド側ロック部64e(スライド部材側のロック傾斜部)がそれぞれ形成されている。
ハンガー部材7は、図1に示すように、内部にスライド部材6が挿通される傾斜受部71を備えた基部72と、この基部72の下端から突出し、ロック本体8aと連結される連結部73とから構成されている。基部72の幅方向は、ガイドレール部3dに対して垂直な方向に配置され、一方、連結部73の幅方向は、ステアリングシャフトの軸方向に配置されている。連結部73の下端には、ステアリングシャフトの軸方向に延びる軸部74が挿通されている。
傾斜受部71の幅方向の寸法は、スライド部材6の腕部64の幅寸法よりも少し大きく設定され、傾斜受部71の高さ方向の両縁部には、ロック部材側解除部71a(ロック部材8側のロック解除傾斜部)が、ロック部材側ロック部71b(ロック部材8側のロック傾斜部)がそれぞれ形成され、スライド部材6の傾斜部64cと同様の傾斜角度で傾斜している。なお、傾斜受部71のカバー2側の縁(図1の上側面)にロック部材側解除部71aが、傾斜受部71のハウジング3側の縁(図1の下側面)にロック部材側ロック部71bがそれぞれ形成されている。なお、ロック本体8aがロック位置に位置した状態で、傾斜受部71がロック収容孔31を構成するロック収容壁31aに覆われ、ロック収容孔31内に埋設されるようにハンガー部材7とロック本体8aは設定されている。
また、連結部73は、ロック部材8の移動方向に延びる貫通孔73aを有し、上端にスライド部材6と対向する小さな開口73bが形成されている。
係合部材9は、上記貫通孔73aに収容され、ロック本体8aとスライド部材6との間に配置されている。また、係合部材9は、軸部74が挿通される切欠部91と、ハンガー部材7の開口73bを介してスライド部材6に向かって突出し、ロック解除時にスライド部材6の係合凹部64jに係合可能な突起92とを備えている。
ロック本体8aの一端には、図1に示すように、ハンガー部材7の方向(図1の上方)へ突出する一対の腕部81,82が設けられ、これら腕部81,82には、ロック部材8の移動方向に延び、ハンガー部材7の軸部74がそれぞれ挿通される長穴83,84が設けられている。ロック本体8aのカバー2側の端部には、巻バネ10の一端を受け入れるバネ座用穴85が形成され、巻バネ10は、ロック本体8a及び係合部材9間に介在している。
プリント基板11には、スライド部材6のスライド動作に応じて作動する検出手段、例えば検出スイッチ(図示せず)をスライド部材6の側面64gに沿って有している。スライド部材6は、ガイドレール部3dに跨るように形成されたレール受部64fによってガイドされるため、スライド部材6の両側面64gに沿って検出スイッチを配置することができる。
次に、上記ステアリングロック装置1の組立て手順を説明する。すなわち、まずロック本体8aのバネ座用穴85と係合部材9との間に巻バネ10を圧縮配置しつつ、ハンガー部材7の貫通孔73aに係合部材9を収容し、巻バネ10の圧縮反力によって上端の開口73bより突起92を突出させる。この状態でハンガー部材7の連結部73、係合部材9の切欠部91、及びロック本体8aの長穴83,84に横方向から軸部74を挿通することにより、ハンガー部材7、係合部材9及びロック本体8aを組み立てると共に、巻バネ10により係合部材9及びロック本体8aを互いから離れる方向に付勢する。
このようにしてスライド部材6、ハンガー部材7及びロック本体8aを組立ててハウジング3の部品収容室3aに収容すると共に、ロック本体8a及びハンガー部材7の連結部73をハウジング3の第2長孔3fを介して第1長孔3eに挿入し、ハンガー部材7の基部72を第2長孔3fに挿入する。また同時に、先端側係合突部64iを先端側案内部3iを通じてガイド溝部3c内に嵌入して、スライド部材6の腕部64をガイド溝部3cに配設しつつ、基部61の補助突部61bを基部側案内溝3nを通じて補助溝部3mに配置する。
次いで、ハウジング3の部品収容室3a内の所定箇所に、ウォームホイール5を配設して駆動ギヤ51をスライド部材6のラック部65と噛み合わせると共に、ウォームホイール5の近傍にモータ4を配設して回転軸41のウォームギヤ42をウォームホイール5と噛み合わせる。次いで、部品収容室3a内の上部に、プリント基板11を配置して配線を行い、プリント基板11を部品収容室3a内でネジ止めした後、ハウジング3にカバー2を装着することによって部品収容室3aを覆う。
次いで、予めボスプレート34及びボススプリング35が収納されたボスケース36をハウジング3の底面側からボスプレート34をハウジング3内に挿入してカバー2の突出片2aと係合させて、ボススプリング35及びボスケース36をハウジング3内に挿入する。
このようにしてステアリングロック装置1を組立てた後、一対の脚部3b,3bがステアリングコラム装置Aに跨る状態でステアリングロック装置1をステアリングコラム装置Aに装着する。
次に、上記ステアリングロック装置1の動作を説明する。図5〜図10に示すロック本体8aの施錠時には、スライド部材6はガイドレール部3dのロック端E1側に位置し、スライド部材6の先端部64b及び傾斜部64cがハンガー部材7の傾斜受部71と係合するので、ハンガー部材7と連結されるロック本体8aが巻バネ10によりステアリングシャフトの方向へ付勢された状態でロック位置P1に位置し、すなわち、ロック本体8aがハウジング3の底面から突出してステアリングシャフトに嵌合する。その結果、ステアリングシャフトの回転が阻止されるので、自動車が操縦不能な状態に保たれる。
なお、上記組立状態でハウジング3からカバー2を外したとき、カバー2の突出片2aがボスプレート34から離隔して、ボススプリング35によってボスプレート34がハンガー部材7の方向に付勢されるので、ボスプレート34の先端がハンガー部材7の係合穴7aに係合する。これによって、ハンガー部材7及びロック本体8aの軸方向の移動が阻止され、ロック本体8aによるステアリングシャフトの施錠状態が保持されるので、駐車中における防盗性を向上できる。
次いで、解錠信号の出力によってモータ4の解錠方向への回転を開始すると、回転軸41、ウォームギヤ42及びウォームホイール5を介して駆動ギヤ51によってラック部65が駆動されるので、スライド部材6がハウジング3のガイドレール部3dに沿ってロック端E1側からロック解除端E2の方向への移動を開始する。これに伴って、スライド部材6のスライド側解除部64dがハンガー部材7のロック部材側解除部71aと当接係合した状態で、傾斜部64cに沿ってハンガー部材7が移動することによって、ロック本体8aが連動してステアリングシャフトから離れる方向に変位する。
次いで、モータ4が解錠方向へさらに回転すると、図11〜図16に示す解錠状態となり、ロック本体8aがハウジング3内に後退してロック解除位置P2に変位し、ステアリングシャフトの回転が許容されるので、自動車が操縦可能な状態にある。このとき、スライド部材6が、ガイドレール部3dのロック解除端E2側にスライドする際、複数の検出スイッチがスライド部材6のカム部62、63と係合して作動することによって、ロック本体8aがロック解除位置P2にあることを検出し、車両のエンジン始動が可能な待機状態となる。
また、図16に示すように、ロック本体8aとスライド部材6との間に配置された係合部材9が、係合部材9とロック本体8aとの間に介設される巻バネ10によりスライド部材6の方向へ付勢された状態で、スライド部材6の方向に突出する突起92がスライド部材6の係合凹部64jと係合することにより、スライド部材6がロック解除位置に保持されるので、車両走行中に振動などでスライド部材6が不用意にロック方向へスライドすることを防ぐことができる。
次いで、施錠信号の出力によって再びロック状態に戻る際、モータ4の駆動によってウォームホイール5が施錠方向に回転すると、スライド部材6がロック解除方向へ駆動されることにより、スライド部材6が係合部材9の突起92を開口73bに押戻しつつ、スライドするので、突起92が根本部64aの腕部側スライド面64hに設けられた係合凹部64jから離脱し、スライド部材6に追従してロック本体8aがロック位置P1へ変位する。このとき、ロック本体8aは、ロック本体8aと係合部材9との間に介設される巻バネ10により係合部材9側からステアリングシャフト側へ付勢されるので、スライド部材6のスライド側ロック部64eがハンガー部材7のロック部材側ロック部71bと当接係合した状態で、傾斜部64cに沿ってハンガー部材7が移動することによって、ロック本体8aが連動してステアリングシャフトに向かって変位する。その結果、ロック本体8aがステアリングシャフトに嵌合してステアリングシャフトの回転が阻止される。このとき、例えば、ロック本体8aがステアリングシャフトの係合溝ではなく係合構の間の外周部に係合した場合、その後、ステアリングシャフトが回転したとき、巻バネ10の付勢によってロック本体8aがステアリングシャフトの係合溝に嵌合するので、ステアリングシャフトの回転が阻止される。
以上、本発明では、ロック本体8aと係合部材9との間に介設した巻バネ10により、ロック時にロック本体8aをステアリングシャフトの方向に付勢してステアリングシャフトに嵌合させると共に、ロック解除時に係合部材9をスライド部材6の方向へ付勢して突起92をスライド部材6の係合凹部64jと係合することにより、スライド部材6をロック解除位置に保持するので、車両走行中に振動などでスライド部材6がロック方向へスライドすることを防ぐことができる。これにより、従来例のようにロック部材のロック解除状態を保持するためにロック解除保持部材及びソレノイドを備えた場合と比べて、部品点数及び設置スペースを減らしてコスト削減を図ると共に小型化を実現できる。
ロック端E1に位置する先端側係合突部64iを覆う覆壁3hをガイド溝部3cに設けたことで、不正行為によってハウジング3からカバー2が取除かれた場合にも、スライド部材6を取除くことができず、ロック部材8がロック位置P1に保持されるため、優れた防盗性能を備えることができる。
スライド部32を構成するガイドレール部3dとレール受部64fを係合させつつ、補助スライド部33を構成する補助突部61bと補助溝部3mとを係合させることで、不正行為によってハウジング3からカバー2が取除かれた場合にも、スライド部材6を取除くことができず、ロック部材8がロック位置P1に保持されるため、優れた防盗性能を備えることができる。
ロック部材8がロック位置P1に位置した状態で、ロック部材8の傾斜受部71がロック収容孔31を構成するロック収容壁31aに覆われ、ロック収容孔31内に埋設されることで、スライド部材6とハンガー部材7とが連係する部位が露出せずに、ロック収容壁31aによって保護されるため、スライド部材6とロック部材8とを連係させつつ、ハウジングに配設することを容易にしつつ、高い防盗性能を備えることができる。
スライド部材6のスライド動作時に、スライド部材6のスライド方向に沿いつつ、ステアリングシャフトヘ向かって直線状に傾斜する傾斜部64cに沿ってハンガー部材7及びロック本体8aが移動することによって、ロック本体8aをステアリングシャフトの方向へ変位させるようにしたので、ロック部材8が変位する方向の高さ寸法を小さくしてコンパクト化を図ることができる。また、スライド部材6のみを交換することによってロック本体8aの変位量や変位に必要な駆動力を変更できるので、他の主要部品を共用化してコストを削減することもできる。
この実施形態では、モータ4の駆動によってウォームホイール5を解錠方向及び施錠方向に回転させてスライド部材6に設けたラック部65を駆動するので、スライド部材6を円滑に駆動してスライドさせることができる。
この実施形態では、スライド部材6の移動によって、ロック本体8aが移動して、ステアリングシャフトに嵌合し、ステアリングシャフトの回転が阻止されると共に、ロック本体8aが移動中に引っかかった場合でもスライド部材6によって強制的に移動されるので、確実にロック本体8aを移動させることができる。
この実施形態では、スライド部材6のスライド動作に応じて作動する検出スイッチによってロック本体8aの変位位置を検出するので、ロック本体8aが変位した位置を検出手段で検出する場合と比べて、容易に検出スイッチを配設することができる。この際、ロック本体8aは、スライド部材6の移動に追随するため、ロック本体8aの位置を確実に検出する。また、検出スイッチがスライド部材の側面64gに沿って配置されたことで、装置全体のロック本体8aが変位する方向の高さ寸法を抑制することができる。なお、ロック本体8aの変位に応じて検出手段を作動させる場合には、ロック本体8aが変位する方向の高さ寸法が比較的小さく検出手段の設置場所が限られているので、検出手段の設置が困難である。
この実施形態では、ハウジング3のガイドレール部3dを、ステアリングシャフトの軸方向と平行な面内に配置したので、ガイドレール部3dで案内されるスライド部材6の高さ寸法(すなわち、ロック本体8aが変位する方向の高さ寸法)を抑制することができる。また、ハウジング3のガイドレール部3dを、ステアリングシャフトの軸方向と垂直な直線Lに対して所定角度α傾斜させたので、ガイドレール部3dをステアリングシャフトの軸方向と垂直な方向に設ける場合よりも、ガイドレール部3dの長さ寸法、すなわちスライド部材6のストロークを比較的長く設定することができる。これにより、ステアリングロック装置1のコンパクト化を一層図ることができると共に、スライド部材6の傾斜部64cをより長く設定してロック本体8aの変位寸法を大きくしたり、あるいはスライド部材6の傾斜部64cの傾きを小さく設定してロック本体8aの変位に必要な駆動力を増加させることができる。
なお、上記実施形態では、係合部材9の突起92が係合する係合部として、根本部64aの腕部側スライド面64hに係合凹部64jを設けた場合を例示したが、本発明はこれに限らず、上記係合部として係合凸部を設けてもよい。
次に、上記実施形態の別態様を図面に基づいて説明する。図17は、上記実施形態と構成が大きく異なる部位について、要部を拡大した図である。なお、上記実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
本態様と上記実施形態とで大きく異なる点は、ロック部材8Aの構成である。上記実施形態のようなロック部材のロック解除状態を保持するための構成を必要としない場合には、図17に示すように、ハンガー部材7Aを中実とし、係合部材9を省くことで、ロック部材8Aのスライド方向における装置全体の寸法を小さくしつつ、収容空間内のレイアウトの自由度を拡げたまま、構成を簡素化できることを示している。
なお、図示は省略するが、ハンガー部材7の傾斜受部71を構成するロック部材側ロック部71bに隣接する受部端面71cにスライド部材6に向かって突出する突部を設け、上記実施形態のスライド部材6の係合凹部64jに係合させる構成としてもよく、このような構成とすることで、さらに単純な構成で、ロック部材のロック解除状態を保持するための構成を備えつつ、部品点数及び設置スペースを減らしてコスト削減を図ると共に小型化を実現できる。
1 ステアリングロック装置
2 カバー
3 ハウジング
4 モータ(駆動源)
5 ウォームホイール
6 スライド部材
7 ハンガー部材(ロック部材)
8a ロック本体(ロック部材)
9 係合部材
10 巻バネ(付勢部材)
64c 傾斜部
64d スライド側解除部(スライド部材側のロック解除傾斜部)
64e スライド側ロック部(スライド部材側のロック傾斜部)
64f スライド部材のレール受部
64g スライド部材の側面
64j 係合凹部(係合部)
65 ラック部
71 傾斜受部
71a ロック部材側解除部(ロック部材側のロック解除傾斜部)
71b ロック部材側ロック部(ロック部材側のロック傾斜部)
92 突起

Claims (1)

  1. ハウジングに配置され、ステアリングシャフトと係合し、該ステアリングシャフトの回転を阻止するロック位置と、該ステアリングシャフトから離間し、該ステアリングシャフトの回転を許容するロック解除位置との間でスライド可能に配設されたロック部材と、
    該ロック部材のスライド方向に対して垂直な方向に沿って位置するロック端とロック解除端との間をスライド可能に前記ハウジングに配置されたスライド部材とを備え、
    これらスライド部材とロック部材との少なくともいずれか一方に、該スライド部材のスライド方向に沿いつつ、該ステアリングシャフトヘ向かって直線状に傾斜する傾斜部と、他方に傾斜受部とを設け、
    該スライド部材がスライドすることで、該傾斜部と該傾斜受部とが当接、連係し、該ロック部材が該ロック位置と該ロック解除位置との間を変位するステアリングロック装置であって、
    前記ロック部材が、前記スライド部材側に位置するハンガー部材と、前記ステアリングシャフト側に位置するロック本体とから伸縮可能に構成され、
    該ハンガー部材と該ロック本体との間に配設され、該ロック本体を前記ステアリングシャフトに向けて付勢する付勢部材を備え
    前記ハンガー部材と前記付勢部材との間に配設され、且つ具備する突起が該付勢手段の付勢力によって該ハンガー部材から該スライド部材に向かって突没可能に配設される係合部材と、
    前記ロック解除端に位置する該スライド部材の該突起と対向する部位に、該突起と係合可能な係合部とを備え、
    該スライド部材が前記ロック端から該ロック解除端へ変位することで、該ロック部材は前記ロック位置から前記ロック解除位置へ変位して、該係合部材の該突起が突出し、該スライド部材の該係合部と係合することを特徴とするステアリングロック装置。
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