WO2007060779A1

WO2007060779A1 - イヤホンアンテナ

Info

Publication number: WO2007060779A1
Application number: PCT/JP2006/316959
Authority: WO
Inventors: Takayoshi Kashiwagi; Akihiro Ohshima
Original assignee: Mitsumi Electric Co., Ltd.
Priority date: 2005-11-24
Filing date: 2006-08-29
Publication date: 2007-05-31
Also published as: US20090169044A1; JP2007150386A

Abstract

　ＵＨＦ帯の高周波帯の電波を効率よく受信すること。　電子装置に接続されるコネクタ（２１）と、スイッチ（２２）と、イヤホン（２５Ｌ、２５Ｒ）と、コネクタとスイッチ間を接続する第１のケーブル（２３）と、スイッチとイヤホン間を接続する接続部材とを備えたイヤホンアンテナ（２０）に於いて、接続部材は、イヤホンジャック部（２４）と、このイヤホンジャック部とイヤホン間を接続する第２のケーブル（２６）と、スイッチとイヤホンジャック部間を接続する第３のケーブル（２７）とから構成され、第３のケーブル（２７）をアンテナとして使用する。

Description

明細書

イヤホンアンテナ

技術分野

[0001] 本発明は、アンテナ装置に関し、特に、携帯端末装置に接続されて UHF (Ultra Hi gh Frequency)帯の電波を受信するためのアンテナ機能を持つイヤホンアンテナに関する。

背景技術

[0002] 最近、携帯電話の一部機種では、テレビジョン放送や FM放送の視聴が可能なものが発売されてきている。また、携帯電話などの携帯端末装置 (携帯機器)を用いて、音楽を聴くばかりでなぐ地上波テレビジョン放送波を受信してテレビジョン放送を視聴可能なものが開発されつつある。地上波デジタル放送において、放送局に与えられる帯域は 13のセグメントに分けられる。そのうちの 12セグメントは通常の放送サ一ビスに使われる。残る 1セグメントを使って、携帯電話などによる移動受信サービスが行われる。そのため、このような移動受信サービスはワンセグ 'モパイル（1セグメント放送)という呼ばれ方がされている。そして、 NHKと民放各社は、携帯電話端末向けワンセグ放送を 2006年 4月 1日力も開始している。

[0003] 周知のように、地上波などのテレビジョン放送は、 VHF (Very High Frequency)帯、及び UHF (Ultra High Frequency)帯の電波を利用する。 UHF帯の電波を利用したテレビジョン放送では、 470MHz〜770MHzの周波数範囲の電波を利用している。尚、地上波デジタル放送等は UHF帯の電波を使用して放送される。

[0004] このような各種の放送を受信するには、当然、アンテナ装置が必要となる。携帯機器の場合、その筐体等が小型である。これに対して、 FM帯（80MHz)の電波を受信するアンテナ装置は、アンテナ長が λ Ζ4の長さの場合、そのアンテナ長が約 94cm にもなる。尚、 λは受信すべき電波の受信波長である。したがって、このように長いァンテナ長を持つアンテナ装置は、到底、筐体内部に入れることは困難である。

[0005] そこで、一般的に音声を聴くイヤホンにアンテナ機能を持たせることが広く行われている。このようなアンテナ機能を持つイヤホンは、アンテナ内蔵イヤホン、若しくはィャホンアンテナ等と呼ばれて、る。

[0006] 図 1に、通常知られている従来のイヤホンアンテナ 10の構成を示す。図示のィャホンアンテナ 10は、携帯電話（図示せず)へ接続するコネクタ 11と、スィッチ 12と、コネクタ 11とスィッチ 12間を接続する第 1のケーブル (コネクタ一スィッチ間ケーブル） 13 と、一対のイヤホン 14L、 14Rと、スィッチ 12とイヤホン 14L、 14R間を接続する第 2 のケーブル (スィッチイヤホン間ケーブル） 15とを備えている。この第 2のケープノレ 15はイヤホンケーブルとも呼ばれる。

[0007] 図 2に図 1に示したイヤホンアンテナ 10の回路図を示す。尚、図 2では、アンテナに関係しないライン (例えば、マイクロフォンライン、スィッチライン等）の図示を省略してある。スィッチ 12は、高周波分離用素子 121を備える。第 1のケーブル 13は、受信信号を伝送するための同軸ケーブル 13— 1と、一対のイヤホン信号ライン 13— 2と、ィャホングランドライン 13— 3とを有する。コネクタ 11は、同軸ケーブル 13— 1の中心導体に接続されたアンテナ端子 11—1と、同軸ケーブル 13— 1の外部導体に接続されたアンテナ接地端子 11 - 2と、一対のイヤホン信号ライン 13— 2に接続された一対のイヤホン端子 11— 3と、イヤホングランドライン 13— 3に接続されたイヤホン接地端子 11— 4とを持つ。

[0008] 図 1に示すようなイヤホンアンテナ 10においては、スィッチ 12とイヤホン 14L、 14R との間の第 2のケーブル 15をアンテナとして用いたり、コネクタ 11とスィッチ 12との間の第 1のケーブル 13をアンテナとして用いることが一般的である。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0009] し力しながら、図 1に示したイヤホンアンテナ 10の構造の場合、次のような問題点がある。

[0010] 先ず、スィッチ 12とイヤホン 14L、 14Rとの間の第 2のケーブル 15をアンテナとして使用するとする。この第 2のケーブル 15のケーブル長は、使用者の体の部位の一般的な大きさに合せる必要があり、自ずとその一般的な大きさに規定される。し力しながら、放送受信のための最適な長さは一般的には λ Z4 ( λは受信波長）となるので、 UHF帯の電波を受信するのに最適な長さは 12. 5cm前後である。したがって、 UH F帯の電波の受信のためには、第 2のケーブル 15のケーブル長が長すぎることになる。その結果、十分に UHF帯の電波を受信することができない。

[0011] また、イヤホンアンテナ 10のスィッチ 12としては、単に音声の切り替え機能だけではなぐ放送や携帯電話内のメモリ等に保存した音楽を聴く為に、リモコン機能を持たせたものが出てきている。そのような機種では、ユーザは自分の好みの音質などを求めて、イヤホンを独自に購入するなどして楽しむ場合が多い。そのような場合、ィャホンをアンテナとして用いようとしても、そのようなユーザの要求に答えることができない。何故なら、独自に購入したイヤホンのイヤホンケーブルには、アンテナとして用いるために最適に設計されて、るものではな、からである。

[0012] また、コネクタ 11とスィッチ 12との間の第 1のケーブル 13をアンテナとして利用するとする。この場合、イヤホン 14L、 14Rの交換は可能となる。し力しながら、第 1のケーブル 13のケーブル長はユーザの使い勝手を向上させるために、通常は 70cm〜90c mの範囲となっている。その為、第 1のケーブル 13のケーブル長は、特に UHF帯の電波を受信するのに最適な長さである 12. 5cm前後よりも相当長くなる。その結果、 UHF帯の電波を良好に受信することができなくなるという問題点がある。

[0013] したがって、本発明の課題は、 UHF帯の高周波帯等の所望の電波を効率よく受信することが可能なイヤホンアンテナを提供することにある。

[0014] 本発明の他の課題は、ユーザが自由にイヤホンを選んで使用することができる、ィャホンアンテナを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0015] 本発明によれば、電子装置に接続されるコネクタと、スィッチと、イヤホンと、前記コネクタと前記スィッチ間を接続する第 1のケーブルと、前記スィッチと前記イヤホン間を接続する接続部材とを備えたイヤホンアンテナに於いて、前記接続部材が、ィャホンジャック部と、該イヤホンジャック部と前記イヤホン間を接続する第 2のケーブルと、前記スィッチと前記イヤホンジャック部間を接続する第 3のケーブルとから構成され、前記第 3のケーブルをアンテナとして使用することを特徴とするイヤホンアンテナが得られる。

[0016] 上記イヤホンアンテナにおいて、前記第 1のケーブルは受信信号を伝送するための同軸ケーブルを含み、前記第 3のケーブルは前記同軸ケーブルの中心導体に一端が接続されたアンテナ素子部を含み、該アンテナ素子部は実質的に受信すべき電波の 1Z4波長の長さを持つものであって良い。また、前記受信すべき電波は、例えば、 UHF帯にあって良い。

[0017] 前記スィッチは前記同軸ケーブルを収容する回路基板を備え、前記同軸ケーブルの外部導体が前記回路基板にグランド接続され、前記回路基板が、前記グランド接続された地点から実質的に前記受信すべき電波の 1Z4波長の長さを持つもので良い。その代わりに、前記スィッチは、前記同軸ケーブルの外部導体に一端が接続された付加ケーブルを備え、前記付加ケーブルは、実質的に前記受信すべき電波の 1 Z4波長の長さを持つもので良い。或いは、前記スィッチは、前記同軸ケーブルの外部導体に一端が接続された板金を備え、前記板金は、実質的に前記受信すべき電波の 1Z4波長の長さを持つもので良、。

[0018] 前記スィッチは回路基板を備え、前記アンテナ素子部の一部分が前記回路基板上に延在するように構成しても良い。この場合、前記回路基板上の前記アンテナ素子部の一部分が、前記回路基板上に形成されたパターンであっても良い。

発明の効果

[0019] 本発明では、スィッチとイヤホン間を接続する接続部材力イヤホンジャック部と、ィャホンジャック部とイヤホン間を接続する第 2のケーブルと、スィッチとイヤホンジャック部間を接続する第 3のケーブルとから構成され、第 3のケーブルをアンテナとして使用するようにして、るので、所望の電波を効率よく受信することが可能になると共に、ユーザが自由にイヤホンを選んで使用することが可能となる。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]従来のイヤホンアンテナの外観構成を示す斜視図である。

[図 2]図 1に示したイヤホンアンテナの回路構成を示す回路図である。

[図 3]本発明の第 1の実施の形態に係るイヤホンアンテナの外観構成を示す斜視図である。

[図 4]図 3に示したイヤホンアンテナの回路構成を示す回路図である。

[図 5]本発明の第 2の実施の形態に係るイヤホンアンテナの回路構成を示す回路図である。

[図 6]スリーブアンテナの構成を示す斜視図である。

[図 7]ダイポールアンテナの概略構成を示す図である。

[図 8]本発明の第 3の実施の形態に係るイヤホンアンテナの回路構成を示す回路図である。

[図 9]本発明の第 1乃至第 3の実施の形態に係るイヤホンアンテナの主要部のみ図示する回路図である。

[図 10]本発明の第 4の実施の形態に係るイヤホンアンテナの主要部の回路構成を示す回路図である。

[図 11]本発明の第 5の実施の形態に係るイヤホンアンテナの主要部の回路構成を示す回路図である。

発明を実施するための最良の形態

[0021] 以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。

[0022] 図 3を参照して、本発明の第 1の実施の形態に係るイヤホンアンテナ 20について説明する。図示のイヤホンアンテナ 20は、携帯電話のような携帯端末装置等の電子装置（図示せず)へ接続するコネクタ 21と、スィッチ 22と、コネクタ 21とスィッチ 22間を接続する第 1のケーブル (コネクタ一スィッチ間ケーブル） 23と、イヤホンジャック部 2 4と、一対のイヤホン 25L、 25Rと、イヤホンジャック部 24とイヤホン 25L、 25R間を接続する第 2のケーブル（ジャック一イヤホン間ケーブル） 26と、スィッチ 22とイヤホンジャック部 24間を接続する第 3のケーブル (スィッチジャック間ケーブル） 27とを備えている。

[0023] イヤホンジャック部 24と第 2のケーブル 26と第 3のケーブル 27との組み合わせは、スィッチ 22と一対のイヤホン 25L、 25R間を接続する接続部材として働く。

[0024] 図示のスィッチ 22はリモートコントローラで構成されている。図 1に示したイヤホンァンテナ 10と図 3に示したイヤホンアンテナ 20との間で形状において大きく異なる点は、図 3に示したイヤホンアンテナ 20では、スィッチ 22とイヤホンジャック部 24とを分離し、それらの間を第 3のケーブル 27で接続した構造を採用した点にある。そして、ィャホンアンテナ 20では、第 3のケーブル 27にアンテナ用のケーブル（後述）を内蔵している。

[0025] 従来のイヤホンアンテナ 10においては、イヤホン 14L、 14Rのケーブル 26は、図 1 に示されるように、スィッチ 12に固定されている。或いは、イヤホン 14L、 14Rのケーブル 26にプラグが付き、イヤホン 14L、 14Rがスィッチ 12から取り外しできる構造であつたとしても、ジャックはスィッチ 12内に入つている。

[0026] 図 4に図 3に示したイヤホンアンテナ 20の回路図を示す。図 4では、アンテナに関係しないライン (例えば、マイクロフォンライン、スィッチライン等）の図示を省略してある。スィッチ 22は、高周波分離用素子 221を備える。

[0027] 第 1のケーブル 23は、受信信号を伝送するための同軸ケーブル 23— 1と、一対のイヤホン信号ライン 23— 2と、イヤホングランドライン 23— 3とを有する。コネクタ 21は、同軸ケーブル 23— 1の中心導体に接続されたアンテナ端子 21— 1と、同軸ケープル 23— 1の外部導体に接続されたアンテナ接地端子 21— 2と、一対のイヤホン信号ライン 23— 2に接続された一対のイヤホン端子 21— 3と、イヤホングランドライン 23— 3に接続されたイヤホン接地端子 21— 4とを持つ。

[0028] 第 3のケーブル 27は、スィッチ 22内に収容された同軸ケーブル 23— 1の中心導体とイヤホンジャック部 24との間に配設されたアンテナ素子部 27— 1と、一対のィャホン信号ライン 27— 2と、イヤホングランドライン 27— 3とを有する。すなわち、アンテナ素子部 27— 1の一端は、同軸ケーブル 23— 1の中心導体と接続されている。

[0029] 尚、アンテナ素子部 27— 1は、同軸ケーブル 23— 1の中心導体をそのまま延在したものであっても良い。

[0030] 図 3に示したようなイヤホンアンテナ 20の構造とすることにより、図 4に示されるように、スィッチ 22とイヤホンジャック部 24との間に長さが短い（例えば、 12. 5cm前後）のアンテナ素子部 27— 1を配置することが可能となる。すなわち、アンテナ素子部 27— 1は実質的に受信すべき電波の 1Z4波長の長さを持つ。これにより、 UHF帯等の高周波帯の電波を効率よく受信することができるようになる。また、 FM帯や VHF帯の比較的周波数が低い帯域の電波は、例えば、コネクタ 21とスィッチ 22間の第 1のケ一ブル 23を使用することにより、受信することが可能となる。とにかぐ図 3に示したィャホンアンテナ 20では、コネクタ 21とイヤホンジャック部 24間で、 FM帯、 VHF帯、 U HF帯の電波を効率よく受信することができる。

[0031] また、イヤホン 25L、 25Rから延在する第 2のケーブル（イヤホンケーブル） 26をァンテナ素子として用いないので、ユーザが自由にイヤホンを選んで使用することができるという利点もある。

[0032] とに力く、図 3及び図 4に示したイヤホンアンテナ 20では、アンテナ素子部 27— 1として示した範囲のアンテナラインのみがアンテナとして動作する。

[0033] 尚、図 4に示したイヤホンアンテナ 20では、高周波分離用素子 221がスィッチ 22内に設けられているが、その代わりに、イヤホンジャック部 24内に高周波分離用素子を設けても良い。

[0034] 図 5を参照して、本発明の第 2の実施の形態に係るイヤホンアンテナ 20Aについて説明する。図示のイヤホンアンテナ 20Aは、同軸ケーブル 23— 1の外部導体がスィツチ 22の回路基板 22— 1上に接地されている点を除いて、図 4に示したイヤホンアンテナ 20と同様の構成を有し、動作をする。従って、図 4に示したものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付して、以下では説明の簡略ィ匕のために相違点についてのみ説明する。

[0035] 図 5に示したイヤホンアンテナ 20Aは、原理的には、図 6に示したスリーブアンテナ 30の動作と同様の動作をする。

[0036] すなわち、図 6に示したスリーブアンテナ 30は、同軸線路 31の芯線 31— 1と外皮導体 31— 2を裏返した (折り返した)構造からなり、図 7に示したダイポールアンテナ 4 0と同様の動作を行う。ここで、芯線 31— 1の長さは 1Z4波長（λ Ζ4)に等しぐ裏返した外皮導体 31 2の長さも 1Z4波長（ λ /4)に等、。

[0037] 図 5に示したイヤホンアンテナ 20Αにおいては、アンテナ素子部 27—1がスリーブアンテナ 30の芯線 31 - 1に対応し、スィッチ 22の回路基板 22— 1がスリーブアンテナ 30の裏返した外皮導体 31— 2に対応する。何故ならば、アンテナ素子部 27—1はそのまま図 6に示す芯線 31—1に対応することは明らかであり、同軸ケーブル 23— 1 の外部導体はスィッチ 22の回路基板 22— 1にグランド接続されてヽるからである。このときにおける、アンテナ素子部 27— 1の長さと、回路基板 22— 1のグランド接続された地点からの長さは、およそ λ Ζ4となる。したがって、回路基板 22— 1は、図 6に示すスリーブアンテナ 30の折り返された外皮導体 31— 2に相当する。

[0038] 勿論、外観上は、スリーブアンテナ 30では、折り返された外皮導体 31— 2は筒状であるのに対して、図 5に示すイヤホンアンテナ 20Aでは、それに対応するものが回路基板 22— 1となっているので、異なっている。し力しながら、等価回路的には、図 6に示したスリーブアンテナ 30と図 5に示したイヤホンアンテナ 20Aとは同等であり、動作原理が同等なアンテナとして動作する。

[0039] 従って、図 5に示したイヤホンアンテナ 20Aは、図 4に示したイヤホンアンテナ 20とは異なった原理のアンテナとして動作する。

[0040] 上記イヤホンアンテナ 20Aの構造でも、 UHF帯の電波を効率良く受信することができる。また、図 4に示したイヤホンアンテナ 20と比較して、図 5に示したイヤホンアンテナ 20Aは、外観上は同軸ケーブル 23— 1の外部導体が回路基板 22— 1にグランド接続される以外は変わらない。従って、製品になった場合、同軸ケーブル 23— 1のグランド接続部は回路基板 22— 1ごとスィッチ 22のケース等に収まるため、イヤホンアンテナ 20Aとイヤホンアンテナ 20とはまったく外観上区別できない。

[0041] 図 8を参照して、本発明の第 3の実施の形態に係るイヤホンアンテナ 20Bについて説明する。図示のイヤホンアンテナ 20Bは、同軸ケーブル 23— 1の外部導体をスイツチ 22の回路基板にグランド接続する代わりに、同軸ケーブル 23— 1の外部導体の先端に付加ケーブル 22— 2の一端を接続した点を除いて、図 5に示したイヤホンアンテナ 20Aと同様の構成を有し、動作をする。従って、図 5に示したものと同様の機能を有するものには同一の参照符号を付して、以下では説明の簡略ィ匕のために相違点についてのみ説明する。

[0042] 付加ケーブル 22— 2はコネクタ 21側に向けて配置されている。このときの付加ケーブル 22— 2のケーブル長は、凡そ λ Ζ4である。

[0043] 図示のイヤホンアンテナ 20Βでは、新に設けた付カ卩ケーブル 22— 2がスリーブアンテナ 30の外皮導体の折り返し部 31— 2に対応する。したがって、イヤホンアンテナ 2 ΟΒの構造でもスリーブアンテナを構成することができる。

[0044] 上記第 2及び第 3の実施の形態に係るイヤホンアンテナ 20Α、 20Βでは、スリーブアンテナを構成する例を示している力スリーブアンテナを構成する手法はこれらに限定されないのは勿論である。例えば、本発明の第 3の実施の形態に係るイヤホンァンテナ 20Bにおいて、付加ケーブル 22— 2の代わりに板金などを用いても、同様にスリーブアンテナを構成することができ、同様の効果を得ることができる。

[0045] 上述した本発明の第 1乃至第 3の実施の形態に係るイヤホンアンテナ 20、 20A、 2 OBにおいては、図 9に示されるように、アンテナ素子部 27— 1がスィッチ 22の外部に設けられている。その為、アンテナ素子部 27— 1は約 12. 5cmの 1Z4波長の長さを持つと共に、スィッチ 22の回路基板 22— 1も約 12. 5cmの 1Z4波長の長さを持っている。

[0046] し力しながら、アンテナ素子部の一部分は、後述する実施の形態のように、スィッチの内部に配置されても良い。

[0047] 図 10を参照して、本発明の第 4の実施の形態に係るイヤホンアンテナ 20Cについて説明する。図 10においては、イヤホンアンテナ 20Cの主要部のみ図示しており、図示していない構成要素は、図 4に示したものと同一である。

[0048] 図示のイヤホンアンテナ 20Cは、アンテナ素子部の一部分がスィッチの内部にまで配置されている点を除いて、図 4及び図 9に示したイヤホンアンテナ 20と同様の構成を有する。従って、アンテナ素子部およびスィッチに、それぞれ、 27A— 1および 22 Aの参照符号を付してある。

[0049] 図 4及び図 9に示すイヤホンアンテナ 20では、同軸ケーブル 23— 1がスィッチ 22の回路基板 22— 1上に収容されている。その為、アンテナ素子部 27— 1と回路基板 22 1とは、共に約 12. 5cmの 1Z4波長の長さを持っている。

[0050] これに対して、図 10に示したイヤホンアンテナ 20Cでは、アンテナ素子部 27A— 1 の一部分がスィッチ 22Aの内部にまで延在して配置されている。アンテナ素子部 27 A— 1の長さは、アンテナ素子部 27— 1と同じぐ約 12. 5cmの 1Z4波長の長さを持つている。この為、スィッチ 22Aの回路基板 22A—1の長さ（サイズ）を、スィッチ 22の回路基板 22 - 1の長さ（サイズ)よりも短く（小さく）することができる。

[0051] 図 10に示すイヤホンアンテナ 20Cにおいては、スィッチ 22Aの外部に出ているァンテナ素子部 27A— 1の長さが 4〜5cmあって、スィッチ 22Aの内部に収容されたァンテナ素子部 27A—1の長さは約 8cmである。従って、スィッチ 22Aの回路基板 22 A— 1の長さは 8cmとなる。

[0052] 尚、アンテナ素子部 27A—1は、同軸ケーブル 23— 1の中心導体をそのまま延在したものであっても良い。

[0053] 図 11を参照して、本発明の第 5の実施の形態に係るイヤホンアンテナ 20Dについて説明する。図示のイヤホンアンテナ 20Dは、アンテナ素子部が後述するように変更されている点を除いて、図 10に示すイヤホンアンテナ 20Cと同様の構成を有する。

[0054] すなわち、図 10に示すイヤホンアンテナ 20Cでは、アンテナ素子部 27A— 1がスィツチ 22Aの内部と外部とで区別されることなぐ一本の芯線で構成されている。これに対して、図 11に示すイヤホンアンテナ 20Dでは、アンテナ素子部が、スィッチ 22Aの外部の部分である第 1のアンテナ素子部分 27B— 1と、スィッチ 22Aの内部に配設された第 2のアンテナ素子部分 27C—1とから構成されている。そして、第 2のアンテナ素子部分 27C— 1は、回路基板 22A—1上に形成されたパターンで構成されている。したがって、パターン 27C— 1の一端は、第 1のアンテナ素子部分 27B— 1の一端と接続され、パターン 27Cの他端は、同軸ケーブル 23— 1の中心導体に接続されている。

[0055] 図 11に示すイヤホンアンテナ 20Dにおいて、第 1のアンテナ素子部分 27B— 1の長さは 4〜5cmあって、パターン（第 2のアンテナ素子部分） 27C—1の長さは約 8cm である。従って、スィッチ 22Aの回路基板 22A— 1の長さは 8cmとなる。

[0056] とにかぐ本発明の第 4及び第 5の実施の形態に係るイヤホンアンテナ 20C及び 20 Dにおいては、スィッチ 22Aの回路基板 22A— 1のサイズ (長さ）を、本発明の第 1乃至第 3の実施の形態に係るイヤホンアンテナ 20、 20A、及び 20Bにおけるスィッチ 2 2の回路基板 22— 1のサイズ (長さ）よりも小さく（短く）することが出来る。

[0057] 以上、本発明について好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、上述した第 1乃至第 3の実施の形態では、第 3のケーブル 27の一端はスィッチ 22に固定されている力第 3のケーブルにプラグを付け、スィッチがこのプラグと接続されるジャックを備えても良、。

Claims

請求の範囲

[1] 電子装置に接続されるコネクタ（21)と、スィッチ（22； 22A)と、イヤホン（25R, 25L )と、前記コネクタと前記スィッチ間を接続する第 1のケーブル（23)と、前記スィッチと前記イヤホン間を接続する接続部材とを備えたイヤホンアンテナに於いて、

前記接続部材が、イヤホンジャック部（24)と、該イヤホンジャック部と前記イヤホン間を接続する第 2のケーブル（26)と、前記スィッチと前記イヤホンジャック部間を接続する第 3のケーブル (27)とから構成され、前記第 3のケーブルをアンテナとして使用することを特徴とするイヤホンアンテナ（20； 20A； 20B； 20C； 20D)。

[2] 前記第 1のケーブル（23)は受信信号を伝送するための同軸ケーブル（23— 1)を含み、前記第 3のケーブル（27)は前記同軸ケーブルの中心導体に一端が接続されたアンテナ素子部（27— 1； 27A- 1； 27B— 1, 27C— 1)を含み、該アンテナ素子部は実質的に受信すべき電波の 1Z4波長の長さ（ λ /4)を持つ、ことを特徴とする請求項 1に記載のイヤホンアンテナ。

[3] 前記受信すべき電波が UHF帯にある、請求項 2に記載のイヤホンアンテナ。

[4] 前記スィッチ（22)は前記同軸ケーブルを収容する回路基板（22— 1)を備え、前記同軸ケーブルの外部導体が前記回路基板にグランド接続され、前記回路基板が、前記グランド接続された地点から実質的に前記受信すべき電波の 1Z4波長の長さを持つ、ことを特徴とする請求項 2に記載のイヤホンアンテナ。

[5] 前記スィッチ（22)は前記同軸ケーブルの外部導体に一端が接続された付加ケーブル (22— 2)を備え、前記付加ケーブルは実質的に前記受信すべき電波の 1Z4波長の長さを持つ、ことを特徴とする請求項 2に記載のイヤホンアンテナ。

[6] 前記スィッチ（22)は前記同軸ケーブルの外部導体に一端が接続された板金を備え、前記板金は実質的に前記受信すべき電波の 1Z4波長の長さを持つ、ことを特徴とする請求項 2に記載のイヤホンアンテナ。

[7] 前記スィッチ（22Α)は回路基板（22Α— 1)を備え、前記アンテナ素子部（27Α— 1 ； 27B- 1, 27C- 1)の一部分が前記回路基板上に延在していることを特徴とする、請求項 2に記載のイヤホンアンテナ。

[8] 前記回路基板（22A—1)上の前記アンテナ素子部の一部分（27C—1)が、前記回路基板上に形成されたパターンである、請求項 7に記載のイヤホンアンテナ。