JP5151706B2 - アンテナ装置並びにプラグ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、放送波受信用のアンテナ装置並びにプラグ装置に係り、特に、人体に装着して使用される携帯機器で地上デジタル放送などの放送信号を受信するためのアンテナ装置並びにプラグ装置に関する。
さらに詳しくは、本発明は、イヤホンへ音声信号を伝送するケーブルを活用して構成されるアンテナ装置並びにプラグ装置に係り、例えば、VHF帯とUHF帯の双方において良好なアンテナ特性を同時に満たすアンテナ装置並びにプラグ装置に関する。
2003年12月1日から、関東・近畿・中京の3大広域圏で地上波のUHF帯(470MHz〜890MHz)を使用する地上デジタル放送のサービスが開始された。また、地上デジタル放送は6メガヘルツの帯域を13のセグメントに分けて送る放送方式であるが、真中の1セグメントだけで通常のテレビ受信機向けの番組と同じ内容の番組サービスからなる映像、音声、データを配信する1セグメント部分受信サービスすなわち「ワンセグ」が2006年4月1日(土)から開始されている。
また、2003年10月10日から地上波デジタル・ラジオ放送が開始されている。地上波デジタル・ラジオ放送の配信方式の1つに、現状のVHF帯7チャネル(188MHz〜200MHz)を8セグメントに分割し、このうち3セグメントで1チャネルを構成する3セグメント対応デジタル放送が挙げられる。この方式によれば、音声、簡易動画、並びにデータ放送という多彩のサービスが可能である。
現在、ワンセグやデジタル・ラジオなどの放送サービスを屋外若しくは外出先で利用するために、携帯電話や、カーナビ、パソコン、専用ポータブルテレビなど多種多様な受信端末が登場している。携帯機器向けの地上デジタル放送が普及すると、さまざまな視聴形態に柔軟に対応して高感度な受信性能を確保する必要がある。とりわけ、VHF帯を使用するFMラジオ放送とUHF帯を使用する地上デジタルTV放送といったように、所要周波数帯が異なる多重チューナを携帯機器が搭載している場合には、受信アンテナの構成方法が1つの重要な技術的課題になると本発明者らは思料する。
当業界では、イヤホン・ケーブルをアンテナ回路と結合して、イヤホン・ケーブルを携帯無線機器のワイヤ・アンテナとして用いることが知られている。この種のイヤホン・アンテナによれば、比較的単純な構成により携帯性の高い放送受信用アンテナを実現することができ、軽量、小型、携帯性といった要求を阻害することなく、且つ、目立たないデザインでアンテナを搭載することができる。
例えば、イヤホン・マイクロホンと携帯電話機を接続するコードが音響信号線とグランド線の対からなる並行2芯ケーブルで構成される場合に、グランド線をアンテナとして活用することで、イヤホン・ケーブル全体をアンテナとしたイヤホン・マイクロホンについて提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。
また、ダイポール・アンテナとして機能し、広帯域にわたって高利得を得ることができるイヤホン・アンテナについて提案がなされている(例えば、特許文献2を参照のこと)。このイヤホン・アンテナは、一端が多極コネクタを介して無線機本体に接続されるシールド・ケーブルと、シールド・ケーブルの他端で接続ブロックを介して接続されるイヤホン・ケーブルで構成される。イヤホン・ケーブルは、イヤホンに音声信号を供給する2本の絶縁被覆された信号線で構成される。また、シールド・ケーブルは、高周波信号を通す中心導体を絶縁体で被覆しさらにシールド線で被覆した同軸線と、それぞれ絶縁被覆された音声信号用の信号線及びグランド線と、これらの外側に絶縁材を介してシールド線で被覆した構造を持つ。音声信号用の信号線とグランド線は、それぞれ音声信号の周波数領域では低インピーダンスで高周波信号の周波数領域では高インピーダンスとなる高周波チョークを介してイヤホン・ケーブルに接続して、音声信号の伝送路が形成される。一方、イヤホン・アンテナとしては、イヤホン・ケーブル及びシールド・ケーブルを被覆しているシールド線を同軸線にバランを介して接続してイヤホン・ケーブルとシールド線を空中線として使用し、その線路長で共振するダイポール・アンテナ構造とし、VHF帯の100MHzを受信するように各々長さを調整している。
また、シールド・ケーブル内の同軸線の中心導体をイヤホン・ケーブルの一方の信号線に接続するとともに、音声信号の周波数領域では高インピーダンスで高周波信号の周波数領域では低インピーダンスとなるコンデンサを介してイヤホン・ケーブルの他方の信号線に接続する。シールド・ケーブル側の音声信号用の信号線を音声信号の周波数領域では低インピーダンスで高周波信号の周波数領域では高インピーダンスとなる高周波チョークを介してイヤホン・ケーブル側の2本の信号線にそれぞれ接続することで、音声信号の伝送路を形成する。一方、シールド・ケーブル内の同軸線と音声信号線の外側を被覆するシールド線をグランドに接続して、イヤホン・ケーブルとシールド線を空中線として使用して、その線路長で共振するスリーブ・アンテナ構造とし、VHF帯の100MHzを受信できるように各々長さを調整する(例えば、特許文献3を参照のこと)。
図6には、モノポール・アンテナを構成するイヤホン・アンテナの動作例を示している。モノポール・アンテナは、導体板にアンテナ導線を垂直に立てた格好となる、基本的なアンテナ構成である。この場合、アンテナ・エレメント・ケーブルで構成されるモノポール・アンテナと受信端末本体で形成される電界で受信動作が行なわれる。
また、図7には、スリーブ・アンテナを構成するイヤホン・アンテナの動作例を示している。スリーブ・アンテナは、モノポール・アンテナに円筒の袖を被せた構造からなる。この場合、イヤホン・ケーブルとアンテナ・エレメント・ケーブルで構成されるスリーブ・アンテナと、受信端末本体で形成される電界で受信動作が行なわれる。
図6、図7のいずれにせよ、受信端末本体に接続される音声信号線にも、音声信号の他に、アンテナとして受信した高周波のデジタル放送信号が重畳されることから、受信端末本体から高周波成分を遮断するために、各信号線上にフェライト・ビーズ(FB)などのインダクタを装荷するのが一般的である。しかしながら、図8に示すように、受信端末本体内で音声信号線上に高周波遮断用のインダクタを装荷した場合には、図9に示すように、アンテナ・ケーブルを接続するコネクタから高周波をカットするインダクタまでの配線配置によって、高周波グランドとの間の寄生容量により結合作用が発生することにより、高周波特性の劣化を招来するおそれがある。例えば、音声信号線から高周波成分をカットするまでのパターンが受信端末本体の内層パターンを用いて配線されている場合や、高周波成分のカットに用いられるインダクタが受信端末本体のコネクタから離れて配置されている場合などは、パターンが高周波グランドと結合して、伝送ロス、若しくは、インピーダンス不整合の原因となり、イヤホン・アンテナのアンテナ特性を劣化させてしまう。また、受信端末本体側の設計が変わる度に、高周波成分遮断のための部品配置が変わることからも、アンテナ特性の変動は大きい。
また、フェライト・ビーズなどの高周波遮断用のインダクタは、音声信号が通過する低周波域では直流抵抗として作用することから、音声信号を減衰により劣化させてしまうおそれがある。すなわち、イヤホン・ケーブルをアンテナと共用することにより、イヤホン本来の性能が阻害される。
例えば、アンテナ・ケーブルを受信端末側のジャックに装着するためのプラグに内蔵されるプリント基板上に高周波遮断用のチップ・ビーズを配置することによって(例えば、特許文献4を参照のこと)、受信端末の手前で音声信号から高周波成分が除去されることから、受信端末内での高周波グランド結合の問題は解消される。しかしながら、音声信号線上に装荷されたチップ・ビーズは、音声信号が通過する低周波域では直流抵抗として作用することから、音声信号を減衰により劣化させてしまうおそれは依然としてある。
特開2005−354275号公報 特開2005−333613号公報 特開2005−348252号公報 特開2007−188723号公報
本発明の目的は、イヤホンへ音声信号を伝送するケーブルを活用して好適に構成される優れたアンテナ装置並びにプラグ装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、イヤホンへ音声信号を伝送するケーブルを活用して構成されるとともに、音声信号線に重畳された高周波成分を好適に除去することができる、優れたアンテナ装置並びにプラグ装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、
音声信号を伝送する信号線、並びに、高周波信号が給電されアンテナとして作用する信号線を含む複数の信号線からなるアンテナ・ケーブルと、
前記アンテナ・ケーブルの一端において、イヤホン側の多極プラグを受容して、該多極プラグの各ピンに前記の音声信号を割り当てる多極ジャックと、
前記アンテナ・ケーブルの他端において、受信端末本体側の多極ジャックに受容され、前記アンテナ・ケーブルに含まれる各信号線をそれぞれ対応するプラグ・ピンに接続し、フェライトなどの強磁性材料を所定比率以上で含有する樹脂で封止され、伝送信号から高周波成分を除去する高周波成分除去部と、フェライトなどの強磁性材料を含有しない樹脂で封止され、高周波成分を除去しない高周波成分非除去部を備えた多極プラグと、
を具備することを特徴とするアンテナ装置である。
携帯機器向けの地上デジタル放送が普及すると、さまざまな視聴形態に柔軟に対応して高感度な受信性能を確保する必要があり、受信アンテナの構成方法が1つの重要な技術的課題になる。当業界では、イヤホン・ケーブルをアンテナ回路と結合して、イヤホン・ケーブルを携帯無線機器のワイヤ・アンテナとして用いるイヤホン・アンテナが知られている。イヤホン・アンテナは、例えば、モノポール・アンテナやスリーブ・アンテナとして構成されるが、いずれにせよ、受信端末本体に接続される音声信号線に重畳された高周波のデジタル放送受信信号を遮断する必要がある。
これに対し、本発明に係るアンテナ装置は、イヤホン・アンテナ・ケーブルとして構成されるが、同ケーブルの末端の多極プラグは、伝送信号から高周波成分を除去する高周波成分除去部と、高周波成分を除去しない高周波成分非除去部で構成される。
多極プラグは一般に、接続された信号線の固定を行ない、引っ張りや屈曲などの機械的負荷に対して信頼性を維持するために、ポリプロピレンなどの樹脂で封止される。本発明に係るアンテナ装置では、多極プラグの樹脂封止部分は、フェライトを所定比率以上含有した高周波成分除去部と、フェライトを含有しない高周波成分非除去部を備えている。
ここで、フェライトを含有する高周波成分除去部は、フェライトの高周波吸収特性により、通過する信号線に重畳された高周波成分を除去することができる。そこで、アンテナ・ケーブルに含まれる信号線群のうち音声信号線は、多極プラグの高周波成分除去部を介して各プラグ・ピンに接続する。他方、高周波成分非除去部は、フェライトを含有しないことから、アンテナ受信信号が重畳された(高周波信号が給電された)信号線は、高周波成分非除去部を解して対応するプラグ・ピンに接続することで、減衰されないまま受信端末側のチューナ回路へ供給することが可能である。
フェライトを含有した樹脂からなる高周波成分除去部は、フェライト・ビーズなどのインダクタ部品と比較すると、低周波域での直流抵抗が低い。したがって、音声信号を減衰させずに通過させることができ、アンテナと共用してもイヤホン本来の性能を阻害することはない。また、多極プラグを製作する際のフェライト・ビーズなどのチップ部品の実装工程がなくなることから、実装コスト、品質コスト、実装部品の削減、実装スペースなどの観点からコスト削減に寄与することができる。
また、多極プラグ内に高周波成分除去部を配設することは、プラグの成形を兼ねている。したがって、エア・ギャップがなくなり、性能向上とともに、デザインの向上も見込まれる。このような高周波成分除去部の構成方法は、受信端末本体側における回路パターンの影響を受け難いことから、端末製品毎の特性のバラツキを低減することができるとともに、UHF対などの高周波領域の特性が向上する。また、スリーブ・アンテナに適用した場合には、セット・ノイズに強くなる。
本発明によれば、イヤホンへ音声信号を伝送するケーブルを活用して好適に構成される優れたアンテナ装置並びにプラグ装置を提供することができる。
また、本発明によれば、イヤホンへ音声信号を伝送するケーブルを活用して構成されるとともに、音声信号線に重畳された高周波成分を好適に除去することができる、優れたアンテナ装置並びにプラグ装置を提供することができる。
本発明に係るアンテナ装置は、イヤホン・ケーブルを兼用するイヤホン・アンテナとして構成されるが、多極プラグにおいてフェライトを含有した樹脂からなる高周波成分除去部を用いて音声信号に重畳された高周波成分を除去するので、音声信号を減衰させることはなく、イヤホン本来の性能を阻害することはない。また、多極プラグを製作する際のフェライト・ビーズなどのチップ部品の実装工程がなくなることから、実装コスト、品質コスト、実装部品の削減、実装スペースなどの観点からコスト削減に寄与することができる。
また、多極プラグ内に高周波成分除去部を配設することは、プラグの成形を兼ねている。したがって、エア・ギャップがなくなり、性能向上とともに、デザインの向上も見込まれる。このような高周波成分除去部の構成方法は、受信端末本体側における回路パターンの影響を受け難いことから、端末製品毎の特性のバラツキを低減することができるとともに、UHF対などの高周波領域の特性が向上する。また、スリーブ・アンテナに適用した場合には、セット・ノイズに強くなる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、本発明を適用したアンテナ装置のアンテナ・エレメント部分の基本構成を模式的に示している。図示のアンテナ部分は、イヤホン・ケーブルと、アンテナ・エレメント・ケーブルの2部品で構成され、イヤホンは基端に多極プラグを備えており、アンテナ・エレメント・ケーブルの先端には、この多極プラグを受容する多極ジャックを含んだ中継基板が配設されている。また、アンテナ・エレメント・ケーブルの基端は多極プラグで構成され、チューナを搭載した受信端末(後述)の多極ジャックに差し込むことができる。
図2には、図1に示したアンテナ装置及びその周辺の回路構成の一例を示している。
イヤホン・アンテナ・ケーブルは、左右のイヤホンに音声信号を供給する2本の音声信号線と、グランド線という3本の並走する信号線を束ねて構成される。
イヤホン・アンテナ・ケーブルの先端には、イヤホン・ケーブルの多極プラグを受容するための多極ジャックを含んだ中継基板が配設されている。中継基板内では、グランド線並びに右左の音声信号線が3極プラグのピン#1、#2、#3にそれぞれ割り当てられている。この中継基板は、3極プラグのピン#1〜#2に接続される左右の音声信号線上に高周波信号が重畳され、その除去を行なう必要がある場合もある。
また、イヤホン・アンテナ・ケーブルの末端には、受信端末本体側の多極ジャックに受容される多極プラグが配設されている。多極プラグは、伝送信号から高周波成分を除去する高周波成分除去部と、高周波成分を除去しない高周波成分非除去部で構成される。図示の例では、音声グランド信号がアンテナを兼用し、高周波信号が給電されている。したがって、音声グランド信号線は、多極プラグの高周波成分非除去部を通過し、アンテナで受信したRF信号を受信端末側に伝送する。受信端末側では、音声グランド信号からRF信号成分を分離してチューナに供給するとともに、元の音声グランド信号からフェライト・ビーズ(FB)などのインダクタで高周波成分を除去した後、音声処理回路に入力する。他方、音声グランド信号以外の信号線は、多極プラグ内の高周波成分除去部を通過する。したがって、受信端末の手前で音声信号から高周波成分が除去されることから、受信端末内での高周波グランド結合の問題は解消される。
図3には、イヤホン・アンテナ・ケーブルの他の構成例を示している。図示のイヤホン・アンテナ・ケーブルは、左右の音声信号と音声グランド信号からなる3本の並走する信号線を内側絶縁体で被覆し、さらに外皮導体で被覆した同軸ケーブルで構成される。また、イヤホン・アンテナ・ケーブル内を挿通するのは、上記の音声信号並びに音声グランド信号に限定されず、マイク信号やワイヤード・リモコンのスイッチ信号、あるいはその他のDC信号などを含めることができる。例えば、特開2005−122937号公報に開示されているシールド・ケーブルをイヤホン・アンテナ・ケーブル本体として使用することができる。この種の同軸ケーブルは、減衰の少ない75Ω又は50Ωの特性インピーダンスを有すること、低周波信号と高周波信号が干渉しない構造であること、所定の屈曲特性の基準を満たすことなどから、イヤホン・ケーブルを兼用するアンテナ・エレメント・ケーブルに適していると本発明者らは考えている。
イヤホン・アンテナ・ケーブルの先端には、イヤホン・ケーブルの多極プラグを受容するための多極ジャックを含んだ中継基板が配設されている。中継基板内では、グランド線並びに右左の音声信号線が3極プラグのピン#1、#2、#3にそれぞれ割り当てられている。この中継基板は、3極プラグのピン#1〜#2に接続される左右の音声信号線上に高周波信号が重畳され、その除去を行なう必要がある場合もある。
また、イヤホン・アンテナ・ケーブルの末端では、受信端末本体側の多極ジャックに受容される多極プラグが配設されている。また、イヤホン・アンテナ・ケーブル内の各信号線は、接続基板上で対応するプラグ・ピンにそれぞれ接続されている。また、接続基板は、樹脂封止され、伝送信号から高周波成分を除去する高周波成分除去部と、高周波成分を除去しない高周波成分非除去部で構成される。図示の例では、編組シールドからなる外皮導体がアンテナを兼用し、高周波信号が給電されている。したがって、外皮導体に接続される高周波信号線は、多極プラグの高周波成分非除去部を通過し、アンテナで受信したRF信号を受信端末側のチューナに供給する。他方、音声信号などの同軸ケーブルに含まれる各信号線は、多極プラグ内の高周波成分除去部を通過する。したがって、受信端末の手前で音声信号から高周波成分が除去されることから、受信端末内での高周波グランド結合の問題は解消される。
図4並びに図5には、伝送信号から高周波成分を除去する高周波成分除去部と、高周波成分を除去しない高周波成分非除去部を備えた多極プラグの構成方法を示している。
図4に示すように、接続基板の表面には、スルーホール(図示しない)を介して多極プラグ側の複数のプラグ・ピンが出現し、その上にプリント基板が搭載され、このプリント基板上に、イヤホン・アンテナ・ケーブルが取り出される信号線が半田付けなどにより接続される。
また、接続基板の表面は、接続された信号線の固定を行ない、引っ張りや屈曲などの機械的負荷に対して信頼性を維持するために、ポリプロピレンなどの樹脂で封止される。本実施形態では、接続基板の樹脂封止部分は、フェライトを所定比率以上含有した高周波成分除去部と、フェライトを含有しない高周波成分非除去部を備えている。フェライトを含有する高周波成分除去部は、フェライトの高周波吸収特性により、通過する信号線に重畳された高周波成分を除去する。他方、高周波成分非除去部は、フェライトを含有しないことから、アンテナ受信信号が重畳された信号線は高周波成分非除去部を通すことで、受信端末側のチューナへ供給することが可能となる。
フェライトを含有した樹脂からなる高周波成分除去部は、フェライト・ビーズなどのインダクタ部品と比較すると、低周波域での直流抵抗が低いことから、音声信号を減衰させずに通過させることができ、アンテナと共用してもイヤホン本来の性能を阻害することはない。また、多極プラグを製作する際のフェライト・ビーズなどのチップ部品の実装工程がなくなることから、実装コスト、品質コスト、実装部品の削減、実装スペースなどの観点からコスト削減に寄与することができる。
また、図5に示した構成例では、多極プラグ内に高周波成分除去部を配設することは、プラグの成形を兼ねている。したがって、エア・ギャップがなくなり、性能向上とともに、デザインの向上も見込まれる。このような高周波成分除去部の構成方法は、受信端末本体側における回路パターンの影響を受けにくいことから、端末製品毎の特性のバラツキを低減することができるとともに、UHF対などの高周波領域の特性が向上する。また、スリーブ・アンテナに適用した場合には、セット・ノイズに強くなる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明を適用したアンテナ装置のアンテナ・エレメント部分の基本構成を模式的に示した図である。 図2は、図1に示したアンテナ装置及びその周辺の回路構成の一例を示した図である。 図3は、イヤホン・アンテナ・ケーブルの他の構成例を示した図である。 図4は、伝送信号から高周波成分を除去する高周波成分除去部と、高周波成分を除去しない高周波成分非除去部を備えた多極プラグの構成方法を説明するための図である。 図5は、伝送信号から高周波成分を除去する高周波成分除去部と、高周波成分を除去しない高周波成分非除去部を備えた多極プラグの構成方法を説明するための図である。 図6は、モノポール・アンテナを構成するイヤホン・アンテナの動作例を示した図である。 図7は、スリーブ・アンテナを構成するイヤホン・アンテナの動作例を示した図である。 図8は、受信端末本体内で音声信号線上に高周波遮断用のインダクタを装荷した様子を示した図である。 図9は、受信端末本体内で音声信号線上に高周波遮断用のインダクタを装荷した様子を示した図である。

Claims (6)

  1. 音声信号を伝送する信号線、並びに、高周波信号が給電されアンテナとして作用する信号線を含む複数の信号線からなるアンテナ・ケーブルと、
    前記アンテナ・ケーブルの一端において、イヤホン側の多極プラグを受容して、該多極プラグの各ピンに前記の音声信号を割り当てる多極ジャックと、
    前記アンテナ・ケーブルの他端において、受信端末本体側の多極ジャックに受容され、前記アンテナ・ケーブルに含まれる各信号線をそれぞれ対応するプラグ・ピンに接続する多極プラグと、を具備し、
    前記多極プラグは、
    前記各信号線のうち一部の信号線を通過させるとともに、通過させた信号線に重畳された高周波成分を除去するための強磁性材料を所定比率以上で含有する第1の樹脂で封止され高周波成分除去部と、
    前記強磁性材料を含有せず前記高周波成分を除去しない第2の樹脂により前記各信号線のうちの他の信号線を通過させるとともに、前記高周波成分除去部を内部に含んで封止することにより、前記多極プラグを一体形成する高周波成分非除去部と、
    を備えたことを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記アンテナ・ケーブルのうち高周波信号が給電されアンテナとして作用する信号線を、前記多極プラグ内では、フェライトなどの前記強磁性材料を含有しない前記第2の樹脂で封止された前記高周波成分非除去部を介して対応するプラグ・ピンに接続し、
    前記アンテナ・ケーブルに含まれるその他の信号線を、前記多極プラグ内では、フェライトなどの前記強磁性材料を所定比率以上で含有した前記第1の樹脂で封止された前記高周波成分除去部を介して対応するプラグ・ピンに接続する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記アンテナ・ケーブルは、左右の音声信号と音声グランド信号からなる3本の並走する信号線を内側絶縁体で被覆するとともに外皮導体で被覆した同軸ケーブルで構成され、且つ、前記外皮導体は高周波信号が給電されてアンテナを兼用しており、
    前記外皮導体を、前記多極プラグ内では、フェライトなどの前記強磁性材料を含有しない前記第2の樹脂で封止された前記高周波成分非除去部を介して対応するプラグ・ピンに接続し、
    前記アンテナ・ケーブルに含まれるその他の信号線を、前記多極プラグ内では、フェライトなどの前記強磁性材料を含有する前記第1の樹脂で封止された前記高周波成分除去部を介して対応するプラグ・ピンに接続する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記アンテナ・ケーブル内には、前記音声信号並びに音声グランド信号の他に、マイク信号やワイヤード・リモコンのスイッチ信号、あるいはその他のDC信号が挿通する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 複数の信号線をそれぞれ対応するプラグ・ピンに接続し、
    前記複数の信号線のうち一部の信号線を通過させるとともに、通過させた信号線に重畳された高周波成分を除去するための強磁性材料を所定比率以上で含有する第1の樹脂で封止された高周波成分除去部と、
    前記強磁性材料を含有せず前記高周波成分を除去しない第2の樹脂により前記複数の信号線のうちの他の信号線を通過させるとともに、前記高周波成分除去部を内部に含んで封止することにより、前記多極プラグを一体形成する高周波成分非除去部と、
    を具備することを特徴とするプラグ装置。
  6. 高周波信号が給電されアンテナとして作用する信号線を、フェライトなどの前記強磁性材料を含有しない前記第2の樹脂で封止された前記高周波成分非除去部を介して対応するプラグ・ピンに接続し、
    その他の信号線を、フェライトなどの前記強磁性材料を所定比率以上で含有した前記第1の樹脂で封止された前記高周波成分除去部を介して対応するプラグ・ピンに接続する、
    ことを特徴とする請求項に記載のプラグ装置。
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