WO2007060709A1

WO2007060709A1 - コネクタ

Info

Publication number: WO2007060709A1
Application number: PCT/JP2005/021426
Authority: WO
Inventors: Yoshihito Ohkuma
Original assignee: Iriso Electronics Co., Ltd.
Priority date: 2005-11-22
Filing date: 2005-11-22
Publication date: 2007-05-31

Abstract

　本発明は、端子の突出方向に直交する方向に移動する接続対象物との接触により生じる端子の変位量を小さくすることの可能なコネクタを提供する。コネクタ本体１０に、コネクタ本体１０の上面に沿った方向（Ｘ方向）への端子２０の弾性変形を所定位置で規制する一対の規制部１５を設けたので、Ｘ方向にバッテリー３０が移動して端子２０の接触部２５に接触したときには、端子２０の変位量が各規制部１５の規制によって小さくなる。従って、バッテリー３０と各端子２０との間に位置ずれが生じて接触不良になることを確実に防止することができる。

Description

明細書

コネクタ

技術分野

[0001] 本発明は、携帯電話、デジタルカメラ、または PDA (Personal Digital Assistan c_e)等の携帯機器に設けられた基板とバッテリー等の接続対象物とを接続するためのコネクタに関するものである。背景技術

[0002] 従来、この種のコネクタとしては、接続対象物に接触する複数の端子と、各端子の一端側が固定されたコネクタ本体とを備え、各端子の他端側にはコネクタ本体の所定の面から突出する接触部を設け、接続対象物が各端子の接触部に接触すると、各端子がコネクタ本体の前記所定の面に直交する方向に弾性変形するようにしたものが知られている（例えば特許文献 1参照)。

[0003] また、図 5に示すように、コネクタ本体 1と、それぞれの一端側がコネクタ本体 1に固定され、それぞれの他端側がコネクタ本体 1の上面力上方に突出するように形成された複数の端子 2とを備え、接続対象物としてのバッテリー 3を各端子 2の反突出方向、即ち下方 (Y方向）またはコネクタ本体 1の上面に沿った方向、即ち前方 (X方向）に移動させて端子 2の接触部 2bに接触するようにしたコネクタが知られている。各端子 2には、コネクタ本体 1の前方または後方に向力つて屈曲する複数の屈曲部 2aが設けられており、各端子 2は、ノッテリー 3との接触に応じて各屈曲部 2aを基点として Y方向または X方向に弾性変形する。し力しながら、このコネクタでは、ノッテリー 3が X方向に移動して端子 2の接触部 2bに接触したときに、図 5の実線に示すように端子 2の他端側が大きく偏った変形を生じ易くなる。この場合、端子 2には、上方に変位量 A1の位置ずれが生じ、かつ前方に変位量 B1の位置ずれが生じることにより、バッテリー 3と端子 2の接触部 2bとが接触不良になるおそれがあった。

特許文献 1：特開 2004— 265598号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題 [0004] 本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、端子の突出方向に直交する方向に移動する接続対象物との接触により生じる端子の変位量を小さくすることの可能なコネクタを提供することにある。

課題を解決するための手段

[0005] 本発明は前記目的を達成するために、接続対象物に接触する複数の端子と、各端子の一端側が固定されたコネクタ本体とを備え、各端子の他端側にはコネクタ本体の所定の面力も外部に突出する接触部を設け、接続対象物が各端子の接触部に接触すると、各端子がコネクタ本体の前記所定の面に直交する方向に弾性変形するようにしたコネクタにおいて、前記コネクタ本体に、コネクタ本体の前記所定の面に沿つた方向への各端子の弾性変形を所定位置で規制する規制部を設けている。

[0006] これにより、コネクタ本体の所定の面に沿った方向、即ち端子の突出方向に直交する方向に接続対象物が移動して端子の接触部に接触したときには、端子の弾性変形が規制部によって規制されるので、端子の突出方向に直交する方向に移動する接続対象物との接触により生じる端子の変位量力、さくなる。

発明の効果

[0007] 本発明によれば、端子の突出方向に直交する方向に移動する接続対象物との接触により生じる端子の変位量を小さくすることができるので、接続対象物と各端子との間に位置ずれが生じて接触不良になることを確実に防止することができる。

図面の簡単な説明

[0008] [図 1]本発明の一実施形態によるコネクタの斜視図

[図 2]コネクタの一部断面斜視図

[図 3]コネクタの側面断面図

[図 4]実施形態の変形例を示す一部断面斜視図

[図 5]従来例を示すコネクタの側面断面図

符号の説明

[0009] 10…コネクタ本体、 12· ··上面壁、 15…一対の規制部、 20…端子、 22· ··第 1の屈曲部、 24· ··第 2の屈曲部、 25· ··接触部、 28· ··—対の係止片、 30· "バッテリー。発明を実施するための最良の形態

[0010] 図 1乃至図 4は本発明の一実施形態を示すもので、図 1はコネクタの斜視図、図 2 はコネクタの一部断面斜視図、図 3はコネクタの側面断面図、図 4は実施形態の変形例を示す一部断面斜視図である。

[0011] このコネクタは、絶縁性のコネクタ本体 10と、コネクタ本体 10に保持された複数の端子 20とからなり、各端子 20は接続対象物としてのバッテリー 30と接触するようになつている。

[0012] コネクタ本体 10は合成樹脂の成形品からなり、各端子 20が配置される複数の端子孔 11を幅方向に間隔をおいて有している。コネクタ本体 10は、上面に上面壁 12が形成され、前面に前面壁 13が形成されている。各端子孔 11は、コネクタ本体の上面及び背面に開口しており、その前方はコネクタ本体 10の前面壁 13によって閉じられている。コネクタ本体 10の下面には基板等に位置決めするための複数の突起部 14 が設けられている。また、コネクタ本体 10内には、各端子孔 11の幅方向に間隔をおいて対向する一対の端子保持部（図示省略)が設けられており、各端子保持部間に端子 20の前端側を後方力も圧入することにより、端子 20がコネクタ本体 10に保持されるようになっている。また、各端子孔 11の幅方向両端側には、端子 20の弾性変形を規制する一対の規制部 15がそれぞれ前方に延出するように設けられている。

[0013] 各端子 20は、蛇行状に屈曲するように形成された弾性変形可能な導電性の金属板からなり、その一端側はコネクタ本体 10に固定されている。端子 20は、コネクタ本体 10の底面に沿って前後方向に延びる第 1の真直部 21と、第 1の真直部 21の前端力も後方に向力つて屈曲する第 1の屈曲部 22と、第 1の屈曲部 22から斜め上方に向力つて延びる第 2の真直部 23と、第 2の真直部 23の上端力も前方に向かって屈曲する第 2の屈曲部 24と、第 2の屈曲部 24の前端力も上方に突出するように屈曲する接触部 25と、接触部 25から斜め下方に延びる第 3の真直部 26と、第 3の真直部 26の下端側を後方に屈曲してなる先端部 27とから形成されている。また、第 2の真直部 2 3の幅方向両端側には、それぞれ幅方向に延出する一対の係止片 28が形成されており、各係止片 28は、各規制部 15よりも下方に位置するようになっている。

[0014] また、端子 20の一端側には、基板等に接続される接続部 29が設けられ、接続部 2 9は第 1の真直部 21の後端力もコネクタ本体 10の下方に突出するように形成されている。

[0015] 以上のように構成されたコネクタは、例えば携帯電話等の携帯機器におけるノッテリー収納部の基板に取り付けられる。図 3に示すように、コネクタ本体 10の上方に位置するノッテリー 30が下方 (Y方向）に向力つて接触部 25に接触した場合には、端子 20は、蛇行状に形成された各屈曲部 22, 24を基点に下方に弾性変形する。また、コネクタ本体 10の後方に位置するバッテリー 30が前方 (X方向）に向力つて接触部 25に接触した場合には、端子 20は、実線に示すように第 2の屈曲部 22を基点に前方即ちコネクタ本体 10の上面に沿った方向に弾性変形する。この際、第 2の屈曲部 23は、接触部 25が前方に移動するのに伴って上方に移動するが、各係止片 28がそれぞれ各規制部 15の下面に係止すると、上方への移動が規制される。これにより、接触部 25の前方への移動も規制され、このときの接触部 25の上方への変位量は A であり、前方への変位量は Bとなる。これらの変位量 (A及び B)は、第 2の屈曲部 23 の上方への変位量が図 5の従来例に比べて小さくなるので、前記従来例の変位量（ A1及び B1)に比べて明らかに小さくなる。

[0016] このように、本実施形態のコネクタによれば、コネクタ本体 10に、コネクタ本体 10の上面に沿った方向 (X方向）への端子 20の弾性変形を所定位置で規制する一対の規制部 15を設けたので、 X方向にバッテリー 30が移動して端子 20の接触部 25に接触したときには、端子 20の変位量が各規制部 15の規制によって小さくなる。従って、ノッテリー 30と各端子 20との間に位置ずれが生じて接触不良になることを確実に防止することができる。

[0017] また、各端子 20を蛇行状に屈曲するように形成したので、コネクタ本体 10及び端子 20を大型化させることなぐ本体 10の上面に沿った方向（X方向）または端子 20の反突出方向 (Y方向）に移動するバッテリー 30との接触に応じて弾性変形することができ、小型のバッテリー等のようにコネクタとの接触部の小さい接続対象物との接続に極めて有利である。

[0018] さらに、各端子 20に、各端子 20がコネクタ本体 10の上面に沿った方向（X方向）に弾性変形すると各規制部 15の下面にそれぞれ係止する一対の係止片 28を設けたので、端子 20の X方向への変形に伴う上方への変形を規制することができ、各端子 20の X方向への変位量 Bの増大を確実に防止することができる。

[0019] なお、前記実施形態では、一対の規制部 15を各端子孔 11の幅方向両端側からそれぞれ前方に延出するように形成したものを示した力図 4に示すように各規制部 15 の前端側を互いに対向するように端子 20の幅方向に延設してもよい。この場合、 X方向にバッテリー 30が移動して端子 20の接触部 25に接触したときには、第 2の屈曲部 23は、接触部 25が前方に移動するのに伴って上方に移動するが、第 2の真直部 23 の上面が各規制部 15の下面に係止することにより、端子 20の弾性変形が規制される。

[0020] これによれば、コネクタ本体 10の各規制部 15を、端子 20がコネクタ本体 10の上面に沿った方向 (X方向）に弾性変形すると端子 20の第 2の真直部 23の上面に係止するように端子 20の幅方向に延設したので、端子 20に係止片を設けな、場合でも端子 20の弾性変形を規制することができる。

Claims

請求の範囲

[1] 接続対象物に接触する複数の端子と、各端子の一端側が固定されたコネクタ本体とを備え、各端子の他端側にはコネクタ本体の所定の面力外部に突出する接触部を設け、接続対象物が各端子の接触部に接触すると、各端子がコネクタ本体の前記所定の面に直交する方向に弾性変形するようにしたコネクタにおいて、

前記コネクタ本体に、コネクタ本体の前記所定の面に沿った方向への各端子の弹性変形を所定位置で規制する規制部を設けた

ことを特徴とするコネクタ。

[2] 前記各端子を蛇行状に屈曲するように形成した

ことを特徴とする請求項 1記載のコネクタ。

[3] 前記各端子に、各端子がコネクタ本体の前記所定の面に沿った方向に弾性変形すると前記所定位置において規制部に係止する係止片を設けた

ことを特徴とする請求項 1記載のコネクタ。

[4] 前記各端子に、各端子がコネクタ本体の前記所定の面に沿った方向に弾性変形すると前記所定位置において規制部に係止する係止片を設けた

ことを特徴とする請求項 2記載のコネクタ。

[5] 前記コネクタ本体の規制部を、各端子がコネクタ本体の前記所定の面に沿った方向に弾性変形すると各端子の所定部分に係止するように各端子の幅方向に延設した

ことを特徴とする請求項 1記載のコネクタ。

[6] 前記コネクタ本体の規制部を、各端子がコネクタ本体の前記所定の面に沿った方向に弾性変形すると各端子の所定部分に係止するように各端子の幅方向に延設した

ことを特徴とする請求項 2記載のコネクタ。