明 細 書 核酸ァレイにおけるプロ一ブ搭載位置の確認方法 技術分野
本発明は、 核酸アレイの品質管理に関し、 詳しくは、 核酸アレイ上の核酸プ ローブと相補核酸分子とのハイブリダイゼーション反応を利用した当該核酸プ 口ーブの種類及び位置を確認する方法に関する。 背景技術
核酸アレイとは、 担体上に多数の核酸プローブ (以下、 プローブと称する場 合もある) を高密度に、 互いに混ざり合うことのないようにそれぞれ独立に搭 載したものである。 核酸アレイ上に搭載されるプローブは、 その塩基配列と相 捕である配列によって構成される核酸分子をハイプリダイゼーシヨンによって キヤプチヤーするためのセンサーとして働く。
従来、 核酸アレイとしては、 表面力卩ェを施したガラスやシリコンなどの担体 上に、 プローブを搭載したものが利用されているが、 近年ではゲル担体など、 他の手法による担体の改質も行われている。
核酸アレイの製造方法として、 あらかじめ調製した核酸プローブをスライド ガラスゃシ'リコンなどの基板に固定する方法、 及び核酸プローブを基板上で直 接合成する方法が知られている。
たとえば、 基板上でプローブを直接合成する光リソグラフィ一法によれば、 光照射で選択的に除去される保護基をもつ物質を使用し、 フォトリソグラフィ 一技術と固相合成技術を組み合わせて、 微小なマトリックスの所定の領域 (反 応部位) に選択的に DNAを合成 (マスキング) することによって核酸アレイを 作製することができる (Science 251, 767-773 (1991))。
また、 あらかじめ調製したプローブを搭載する方法としては主にスポッティ ング法が挙げられる (Science 270, 467-470 (1995)) 0 この方法は、 あらかじめ PCRや人工的な合成によって作製したプロ一ブを含む溶液を、 スポッターまた はアレイヤーという特別の装置を用いて数 n 1から数 p 1の微小体積でチップ
表面に並べ、 基板上の特定領域に搭載する技術である。 上記方法の他に、 中空 繊維配列体を用いたマイクロアレイの製造方法が開発されている。 この方法で は、 貫通孔基盤を合成高分子から成る複数本の中空繊維を繊維軸方向に規則正 しく配列させた中空繊維配列体を用いて製造する。 この製法の一つの特徴は、 中空繊維配列体の各中空繊維中空部にプローブを固定ィ匕しておき、 この中空繊 維配列体を繊維軸方向と垂直な方法で薄片化することで、 同一ロッドから同じ 仕様のマイクロアレイ製品を大量に製造することができる点である (特許第 3 4 8 8 4 5 6号公報)。
核酸ァレイを利用した核酸検出方法とは、、 核酸ァレイに搭載されているプロ ーブに対して、 検査対象となる核酸試料を配列特異的にハイブリダィズさせ、 配列特異的に形成したハイプリットを蛍光物質等により検出するというもので ある。 この方法では、 複数のプローブに対応する、 試料中の核酸塩基配列を含 む核酸分子を、 定量的又は定性的に調べることができ、 複数の核酸塩基配列に 関する発現量又は特定の核酸塩基配列の配列自体等を解析するために利用され る。
上記核酸検出の際、 通常は、 予め設定した適切な条件下でハイブリダィゼー シヨン反応を実施し、 次いで洗浄工程により、 アレイ表面に残存した核酸試料 又はその他不要物の除去を行い、 プローブと特異的なハイプリッドを形成して いる核酸試料を検出するという方法が採用される。 プローブは、 配列解析、 機 能解析等、 '検出対象となる所望の核酸塩基配列と相補又は同一となるように設 計されることが多い。 プローブとしては、 cDNA等の比較的長鎖の核酸、 ある いは短鎖の合成オリゴ核酸等が使用される。 合成オリゴ核酸をプローブとして 使用する場合、 ヒ トゃマウスなど、 遺伝子情報の知見が蓄積している生物につ いては、 それらの塩基配列情報を用い、 各配列の相同性や機能などに着目した 上で合成オリゴ核酸の配列を設計し、 プローブを作製することが可能である。 このような核酸アレイは、 遺伝子発現、 遺伝子多型等の遺伝子解析に供する ことができ、 生命現象の機構解明等の研究用途から疾病等の診断 ·治療に利用 され、 さらには遣伝子の型を判別して行う品種判別等、 の産業用途への応用が 期待される。 その一方で、 これらの産業用途への応用を図る上では、 核酸ァレ ィの品質を保^することが必要不可欠であり、 従って品質を保証するための品
質管理方法の確立が急務な課題として挙げられる。
その品質管理項目の中で、 製造した核酸アレイに搭載しているプローブが所 定の位置に正確に搭載されているかを検査することは、 最重要課題である。 上 記検査方法として、 例えば、 核酸アレイをェチジゥムブ口マイ ド等の核酸染色 剤に潰して、 プローブ、 又はプローブが固定されている所定位置を染色する方 法が知られている。 この方法では、 核酸アレイ上 (中) のプローブの有無を知 ることができるが、 該プローブが所定の位置に搭載されているかどうかは検査 することはできない。 さらには染色後の核酸ァレイをそのまま検査等に利用し た場合、 染色剤は検出の際のノイズとなる。 従って、 核酸アレイを製品とする には、 プローブ、 又はプローブが固定されている所定位置の染料を再度洗浄し て、 ェチジゥムブ口マイドを完全に洗い流す操作を 1つの製品毎に行う必要が あり、 製品までの処理工程が非常に煩雑となる。
また、 スポッ ト位置を確認するには、 アレイ上に搭載されたプローブの相補 鎖である標識核酸を全プローブに対して用意し、 ハイプリ.ダイゼーシヨンによ る検出操作を、 1プローブ毎、 全プローブについて行う必要があり、 搭載プロ ープ数が多い場合はさらに操作が煩雑となり現実的ではない。
このように、 「プローブがどのような配列を有し、 核酸アレイ上のどの位置 に搭載されているのか」 を簡便に確認し、 核酸アレイの品質を保証することは 非常に重要である。
しかしながら、 現状ではほとんど確認作業が行われることはない。 その理由 は、 上述の通り、 核酸アレイは多くのプローブを担体上に搭載しているため確 認作業が煩雑になるからである。 また、 プローブ自体の配列を、 簡単に見分け ることが困難であるからである。
つまり、 一度作製された核酸アレイにおいて、 核酸アレイのどの位置に、 ど のようなプローブが存在するのかを確認するためには、 核酸アレイの製造プロ セスからの情報に頼るほか無く、 製造後に個々のプローブの搭載位置を決定す ることは極めて困難である。
仮に、核酸ァレイ上の思わぬ位置に、思わぬプローブが搭載されている場合、 搭載位置を誤ったプローブに関しては、 間違ったデータを気づかないうちに提 供してしまう可能性がある。 また、 特にプローブの種類を絞り込んだ核酸ァレ
ィを作製する場合には、 網羅的に多種類のプローブを搭載している核酸アレイ に比較して、 一つ一つのプローブの重要度が大きいため、 核酸アレイ全体から 得られる各プローブのデータを統計的に処理、 解釈する場合に、 根本的に誤つ た結論を導き出してしまう可能性が多大である。 発明の開示
従って、 本発明の課題は、 核酸アレイにおいて、 該アレイに搭載されている プローブが所定の位置に正しく配置されていることを正確且つ簡便に確認する ための方法を提供することにある。 、 本発明者らは、 上記課題を解^するために、 同一ロットから作成され得る単 一種類のアレイであれば、 一定の枚数のアレイを調べることで、 そのロッドか ら得られる製品全体を確認できるという利点に着目し、 鋭意検討を行った。 そ の結果、 アレイとハイブリダィズさせる核酸試料に所定の識別情報を付与し、 ハイブリダィゼーシヨンにより得られるシグナルと、 個々のプローブから得ら れる識別情報とを効率的に組み合わせた上で検査に応用することにより、 プロ 一ブ位置を個別に確認し得ることを見出し、 本発明を完成するに至つた。 すなわち、 本発明は以下の通りである。
( 1 ) 核酸ァレイに搭載されている核酸プローブの搭載状況を確認する方法で あって'、 以下の工程:
(a) 核酸ァレイに搭載された核酸プローブが属する区画数、及び 1以上の任意 の識別情報を定義する工程、
(b) 次式
X= {log (N+I) M } +1
(Nは識別情報の数、 Mは核酸アレイに搭載された核酸プローブが属する 区画数を表す。 )
で示される式を用いて Xを算出し、 Xの整数部分の数字を搭載状況の確認に 必要な核酸アレイ数 Xaと定義し、 前記区画に属する核酸プローブのそれぞ れに、 N + 1進法で表される数値であって xaと同数の桁数を有する数 ίϋγ を重複しないように割り当てる工程、
(c) 前記核酸プローブの塩基配列の全部又は一部と相補的な塩基配列を含む 相補核酸分子を調製し、 前記割り当てられた数値 Yのそれぞれの桁ごとに、 それぞれの桁の数字に基づいて相補核酸分子を混合して核酸アレイ数 Xa個 分の核酸試料群を作製するとともに、 Xa個の核酸ァレイを作製する工程、 (d) 工程 (C)で作製された Xa個の核酸アレイのそれぞれに、 対応する前記核酸 試料群を接触させ、 核酸ァレイに搭載されている核酸プローブと前記相補 核酸分子とのハイプリッドに由来するシグナルを検出する工程、 並びに
(e) 検出されたシグナルの発現パターンと、 前記割り当てられた数 ίίίΥのバタ 一ンとを照合する工程 、 '
を含む、 前記方法。
本発明において、 核酸プローブの搭載状況は、 核酸プローブの種類及び/又 は位置に関するものが挙げられる。 また、 識別情報としては、 例えばシグナル の有無、 シグナルの強度及び標識の種類からなる群から選ばれる少なくとも 1 つである。 本発明において、 検出されたシグナルの発現パターンは、 上記識別 情報に基づいて Ν + 1進法で数値化されたものを使用することができる。
( 2 ) 上記 (1 ) に記載の方法により得られた結果に基づいて核酸アレイの 品質を検査することを特徴とする核酸ァレイの品質検査方法。 本発明により、 核酸アレイ上に搭載されている個々の核酸プローブの種類と 位置を、 該'核酸プローブと、 その相補配列を含む核酸とのハイブリダィゼーシ ョンによって確認する方法が提供される。
核酸アレイ上の各プローブが所定の位置に配置されているかを確認すること は、 DNAマイクロアレイの品質管理上、 最も重要な検査項目である。 本発明に より、 そのプローブの配置位置を正確且つ簡便に検査することができるため、 従来のような煩雑な検査工程が不要となった。 図面の簡単な説明
図 1は、 繊維配列体を製造する配列固定治具の図である。
図 2は、 核酸アレイのデザインを示す図である。 数字は配列番号、 Βはプロ ーブを搭載しないスポットを示している。
図 3は、 試料 1から試料 8を用いてハイブリダィゼーションを'行った際の検 出画像である。
符号の説明
1 1 · · · ·孔
2 1 · . · ·多孔板
3 1 · · · ·中空繊維
4 1 · · · ·板状物 発明を実施するための最良の形態 、
以下、 本発明を詳細に説明する。 なお、 本明細書において引用した文献、 お よび公開公報、 特許公報その他の特許文献は、 参照として本明細書に組み込む ものとする。 本発明は、 核酸アレイに搭載されている核酸プローブの搭載状況を確認する 方法であって、 以下の工程:
(a)核酸ァレイに搭載された核酸プローブが属する区画数、及び 1以上の任意 の識別情報を定義する工程、
(b) 次式
(Nは'識別情報の数、 Mは核酸アレイに搭載された核酸プローブが属する 区画数を表す。 )
で示される式を用いて Xを算出し、 Xの整数部分の数字を搭載状況の確認に 必要な核酸アレイ数 Xaと定義し、 前記区画に属する核酸プローブのそれぞ れに、 N + 1進法で表される数値であって Xaと同数の桁数を有する数 ίίΥ を重複しないように割り当てる工程、
(C) 前記核酸プローブの塩基配列の全部又は一部と相補的な塩基配列を含む 相補核酸分子を調製し、 前記割り当てられた数 Ύのそれぞれの桁ごとに、 それぞれの桁の数字に基づいて相補核酸分子を混合して核酸アレイ数 Xa個 分の核酸試料群を作製するとともに、 Xa個の核酸アレイを作製する工程、 (d) 工程 (C)で作製された Xa個の核酸アレイのそれぞれに、 対応する前記核酸
試料群を接触させ、 核酸アレイに搭載されている核酸プローブと前記相補 核酸分子とのハイプリッドに由来するシグナルを検出する工程、 並びに
(e) 検出されたシグナルの発現パターンと、 前記割り当てられた数 ίίίΥのバタ 一ンとを照合する工程
を含むものである。
1 . 核酸プローブの種類及び位置の確認方法
一般的な核酸アレイの使用方法として、 まず、 所定の配列を持つ核酸プロ一 ブと、 配列が未知の検体試料とをハイプリ、ダイズさせる。'検体試料中、 核酸プ 口ーブの塩基配列と相補である塩基配列を有する核酸分子が存在していれば、 核酸プローブとその核酸分子との間でハイプリッドが形成される。
次に、 ハイブリッド形成を蛍光、 化学発光、 ラジオアイソトープなど、 あら かじめ検体試料に標識された物質に由来するシグナルにより定量化又は定性化 することにより、 該当する核酸プローブに対応する相補な核酸分子の存在を確 認することができる。
一方、 上記方法を利用して、 核酸アレイに搭載されているプローブの配置を 検査することもできる。 検体試料としてプローブと相補な核酸分子を使用する ことにより、 ハイブリダィゼーシヨンによって、 核酸アレイ上に存在すべきプ ローブの位置を同定することが可能である。 '
上述のごとく、 核酸アレイにおいて、 特定の核酸プローブが核酸アレイ上の どこに搭載されているのかを確認するためには、 核酸プローブと相補である塩 基配列を有する核酸分子 (相補核酸分子) を含む検体試料を核酸アレイに対し てハイブリダィゼーシヨンさせ、 相補核酸分子に施された蛍光物質、 酵素など の標識物質から発せられるシグナルにより、 核酸プローブと相補核酸分子のハ イブリツドを検出すればよい。 例えば、 5種類の互いに異なった塩基配列で構 成された核酸プローブ基板上に独立して搭載した核酸ァレイの場合、 5種類の 核酸プローブの存在の有無及び存在位置を調べるためには、 それぞれの核酸プ ローブに相補である核酸分子 (相補核酸分子) を一種類づっ個々の核酸アレイ にハイブリダィズし、 ハイブリダィゼーションに由来するシグナルを読み取る ことで、 核酸プローブの相対的な搭載位置と、 その位置に搭載された核酸プロ
ーブの塩基配列を明確化することができる。
この場合に使用される核酸ァレイの必要数量は、 核酸プローブの数に対応し た 5枚となる。 また、 5種類の核酸プローブに対応する 5種類の相補核酸分子 をそれぞれ独立に認識できるようなシグナル (たとえば互いに波長の異なる 5 種類の蛍光物質) で読み取ることが出来れば、 一枚の核酸アレイに対して 5種 類の相補核酸分子をハイブリダィズすることで、 核酸プローブの相対的な搭載 位置と、 その位置に搭載された核酸プロ一ブの塩基配列をそれぞれ別個に確認 することができる。
しかしながら、 核酸アレイには多種類のプローブが搭載されており、 少ない ものでも数十から数百種類の核酸プローブが搭載されている。 このような場合、 核酸プ口ーブ数に対応した相補核酸分子を調製し、 それらを搭載プローブ数と 同数の核酸ァレイを使用して、 各核酸プローブの搭載位置を碑認することは極 めて煩雑である。 また、 核酸アレイの使用枚数が過多になることから実質的に 実施することはできない。 数十から数百種類の独立に認識できるようなシグナ ル分子を個々の相補核酸分子に対して施すことも現状では困難である。
そこで本発明においては、 核酸プローブの搭載位置を効率的に同定するため に、 一定の法則に従い調製した相補核酸試料 (群) を、 核酸アレイにハイプリ ダイゼーシヨンさせ、 得られたシグナルを、 該核酸試料中における相補核酸分 子の有無や標識種類と対照させる。
ここで、 ' 「相補核酸試料」 (単に 「核酸試料」 ともいう) とは、 核酸プロ一 ブの少なくとも一部の塩基配列に対して相補的な塩基配列を含む分子 (相補核 酸分子) を一定の法則によって含む試料をいう。 また、 その複数の集合を 「相 補核酸試料群」 という (単に 「核酸試料群」 ともいう) 。 核酸試料は、 確認に 使用される核酸アレイの数の分だけ調製しておくことが好ましい。 「一定の法 則に従い調製する」 とは、 相補核酸試料中に含まれる核酸試料を、 個々のプロ ーブが、 標識の種類や、 核酸試料の有無によって、 ハイブリダィゼーシヨンの 検出時に互いに異なるパターンを示すように核酸試料を調製することをいう。 詳細な方法は、 下記で例示する。 (1) 核酸アレイに搭載された核酸プローブが属する区画数、及び 1以上の任意の
識別情報の定義
核酸アレイに搭載された核酸プローブは、 一定の区画内に収められている。 したがって、 核酸プローブが搭載されている区画の数は、 その核酸プローブ数 (プローブの種類の数) を意味している。 そこで本発明においては、 上記区画 数をプローブ数として定義する。 但し、 プローブが搭載されていない区画も、 例えばネガティブコントロールとしてプローブ数に含めることができる。 なお、 「プローブ数」 とは、 区画内に含まれる個々のプローブの数ではなく、 区画内 のプローブの集団数のことである。
相補核酸試料 (群) を調製するに際し、 、該試料 (群) を構成する相補核酸分 子の配列情報、 濃度、 標識の種類等を予め記録しておく。 この情報は、 ハイブ リダイゼーシヨン後に得られるプローブ及び相補核酸分子のハイプリッ ド形成 の状態を評価するための 「識別情報」 として使用される。 また、相補核酸分子、 核酸試料及び核酸試料群について符番等を行い、 明確化 (定義) しておく。 た とえば、 核酸試料群中のある核酸試料の存在の有無は、 ハイブリダィゼーショ ン後の検出時に 「ハイブリダィゼーシヨンシグナルの有無」 という識別情報と なる。 また、 標識種類の違い、 例えば Cy3標識及び Cy5標識の核酸試料を含む 核酸試料群を使用するのであれば、 標識の違いを判別することが可能であると いう意味で、 「ハイブリダィゼーシヨンシグナルの種類」 という識別情報とな る。 さらに、 核酸試料の濃度を変更することも、 「ハイブリダィゼーシヨンシ グナルの強弱」 という観点から識別情報となる。 このように、 識別情報は、 ハ イブリダィゼーシヨンの結果、 得られる情報の違いや、 その違いの原因となる パラメーターとして使用される。
具体的には、 Aというプローブが核酸アレイ上に搭載されていた場合、その相 補鎖である A'を、 相補核酸試料群のそれぞれの相補核酸試料に入れる際、 「A, を入れるか入れないか」 、 「A 'に対して施された標識の種類」 、 「投入した A' の量」という既知の情報は、ハイブリダィゼーシヨン後に得られる情報として、 「シグナルが得られたか得られていないか」 、 「得られた蛍光はどのような種 類であつたか」 、 「得られたシグナル強度はどの程度の強さであるのか」 、 と いった情報によって識別することができ、 ハイブリダィゼーシヨンの結果から も、 相補核酸分子 A'の各相補核酸試料への投入状態を容易に判断することがで
きる。
搭載された核酸プローブの確認に必要なアレイの数は、 核酸プローブの種類 と識別情報の数によって決定される。 核酸アレイにおいて、 核酸プローブの搭 載位置の確認を行う場合、 この識別情報が多ければ多いほど、 準備する相補核 酸試料の数が少なくてすむため、 使用する核酸アレイの枚数も抑えられて、 効 率的に確認を行うことができる。 '
(2) 搭載状況の確認に必要な核酸アレイ数の算出、及び核酸プローブへの数値の 割り当て 、 ' ■
核酸アレイ上に搭載してある核酸プローブの全てについて、 アレイ上の位置 を確認する場合、 必要となる識別情報、 使用すべきアレイ数、 及び相補核酸試 料の数は以下の式を満たす条件で表される。 '
M≤ (N+1) 1
ただし、
M:核酸プローブの種類
N:識別情報の数
X:使用するアレイの枚数
である。
上式の等式部分は、 次式 .
X = Uog (N+i) M} +1
(Nは識別情報の数、 Mは核酸ァレイに搭載された核酸プローブが属する区画 数を表す。 )
で示すことができるため、 この式を用いて Xを算出することができる。算出され た Xは、 整数部分と小数点以下の数字で表されるが、 本発明では Xの整数部分の 数字を搭載状況の確認に必要な核酸アレイ数 Xaと定義する。
例えば、プローブ数 M=250の核酸アレイであって識別情報がシグナルの有無 という 1つの情報のみで判断するときは、 ハイブリダィゼーシヨンを確認でき る識別情報数は 1 (N=l) であるため、 X=log2 250+1= 8.9657 · · ·となる。 の 整数部分は 「8」 であるため、確認に必要なアレイの枚数 Xa= 8枚ということに
なる。 Xa = 8枚のアレイを使用することによって全搭載プローブ アレイ上にお ける相対位置を確認することが可能である。
また、 本発明の別の態様において、 識別情報が、 Cy3、 Cy5の二つの蛍光と、 相補核酸分子の 2段階濃度によつて判断される場合、 ハイブリダイゼーション を確認できる識別情報数 N=4となるため、 Xa =4枚のアレイを使用することによ つて全搭載プローブのアレイ上における相対位置を確認することが可能となる。 ここで、本発明において、 24種類の核酸プローブが搭載された核酸ァレイを、 蛍光シグナルの有無により検査する態様を考えてみる。
蛍光シグナルの有無は、 1種類の蛍光標識で足りるため、 識別情報数 (N) は 1つである。 プローブ数 (M) と識別情報を上記式に代入すると、 確認作業 を行う場合のアレイの必要枚数は、 5枚となる。
5枚の各アレイにハイブリダィゼーシヨン反応させるための相補核酸試料を それぞれ、 試料 A、 試料 B、 試料 C、 試料 D及ぴ試料 Eとし、 前記区画に属する核 酸プローブのそれぞれに、 N + 1進法で表される数値であって Xaと同数の分の 桁数 (試料 A〜E= 5種類の試料、 つまり 5桁) を有する数値 Yを重複しないよう に割り当てる。 上記例の場合は Xa= 5であり、 N+ 1 = 2であるから、 表 1の プローブ 1〜24に割り当てられる数 ίίίΥは、 Α〜Εの欄に示す 「1」 と 「0」 の 数字により二進法で 5桁の数字として表すことができる。 試料 Α〜Εの欄に付さ れた 「1」 は、 蛍光標識された相補核酸が含まれていることを、 「0」 は相補 核酸が含まれていないことを示す。
表 1に示すとおり、 プローブ 1に割り当てられた数値 (Υιとする)は 「1 0 0 0 0」 であり、 プローブ 2に割り当てられた数値 (Y2とする) は 「1 0 0 0 1」 である。 これらの数値はプローブ 1〜2 4の間では重複することなく、 それぞ れ異なっている。
表 1
(3) 相補核酸試料群の作製及びハイブリダイ.ゼーシヨン用アレイの作製
この工程では、 前記核酸プローブの塩基配列の全部又ほ一部と相補的な塩基 配列を含む相補核酸分子を調製し、前記割り当てられた数値 Yのそれぞれの桁ご とに、 それぞれの桁の数字に基づいて相補核酸分子を混合して核酸アレイ数 Xa 個分の核酸試料群を作製するとともに、 Xa個の核酸ァレイを作製する。
上記 Y値を割り当てた後は、 5枚の各アレイにハイブリダィゼーシヨン反応さ せるための相補核酸試料群をそれぞれ調製し、 試料 A、 試料 B、 試料 C、 試料 D 及び試料 Eとする (表 1 ) 。 なお、 核酸は、 プローブの配列情報に基づいて化学 合成装置により合成することができる。
それぞれの試料は、 数字 「1」 を割り当てたプローブの相補鎖を混合して得 られた混合物である。 例えば、試料 Aには、 プローブ 1〜1 6に対する相補鎖が 含まれており、 試料 Bには、 プローブ 9〜 2 4に対する相捕鎖が含まれている。 なお、 「相補鎖」 は、 核酸プローブの全部に相補的である必要はなく、 一部に
相補的であってもよい。
相補核酸分子に識別情報を与えるために標識をおこなう場合は、 単一の標識 で確認するか、 あるいは単一の標識で互いに独立した検出を行い、 検出時にそ れぞれの違いを同時もしくは時間差で確認できることが必要である。すなわち、 標識は、 単一の標識を行って 1回の検出により確認する場合と、 単一の標識で あるが相補核酸分子を互いに独立させて複数回の検出により確認する場合があ る。 具体的には、
(i) 検出時にそれぞれの標識の違いを同時に確認する場合 (例えば C y 3と C y 5の組み合わせなど)、 および、 、 '
(ii) 検出時にそれぞれの違いを時間差で確認する場合 (例えば、 同一標識物 質であるが、 直接標識での検出後に、 間接的な標識で検出する場合)
などが挙げられる。 上記 (2 ) については、 C y 5直接標識とビォチン直接標 識-ストレプトァビジン- Cy5間接標識との組み合わせにより検出を行うことが できる。
上記、 「標識」 方法は、 核酸のハイブリダィゼーシヨンを検出することがで きる限り特に限定されるされるものではない。 標識に使用される標識物質とし ては、 例えば Cy3、 Cy5、 Alexa Fluorなどの蛍光物質、 アルカリフォスファタ ーゼゃホースラディッシュペルォキシターゼを使用した基質分解にともなう化 学発光を利用するための酵素又はたんぱく質、 γ -32Ρや α -32Ρ等のラジオアイソ トープなどが挙げられるが、 蛍光物質を使用すること 簡便である点で好まし レ、。
これらの標識物質を相補核酸分子に取り込ませる際には、 標識方法が安定で あり、 プローブ核酸との特異的なハイブリダィゼーションを阻害しない限りに おいては、 直接的、 間接的または物理的、 化学的結合に関わらずどのような方 法であっても使用可能である。 化学的な修飾を行う方法として、 ピオチンゃァ ミノアリル基によって修飾されたアナログ塩基を反応時に取り込ませ、 それを 介して標識物質を取り込ませる方法が挙げられる。 また、 SYBR Green、 ァク リジンオレンジ、 SYBR Goldなどを用いて標識物質を相補核酸分子にィンター 力レートさせる方法、 ULYSISのように標識物質を相補核酸分子に対して白金 を介して結合させる方法などを採用することもできる。
但し、 標識分子によって標識された相補核酸分子を多数用意することは、 高 コストとなる場合がある。 これを回避するため、 全ての相補核酸分子の 3'又は 5' 末端に、 各相補核酸分子の対応する核酸プローブと相補である部分とは別に、 共通の核酸塩基配列 (タグ) を延長付加しておいた上で、 そのタグ配列に相補 である標識核酸分子を使用することもできる。 この場合においても、 互いのシ グナルを独立に検出できる限り おいて、 その標識方法はどのようなものでも よく、 また、 タグの配列自体を複数種類にすることも可能である。
(4) ハイブリダイゼーション及ぴシグナル検出 '
この工程では、 上記のとおり作製された Xa個の核酸アレイのそれぞれに、 対 応する前記核酸試料群を接触させ、 核酸アレイに搭載されている核酸プローブ と前記相補核酸分子とのハイプリッドに由来するシグナルを検出する。
試料 A〜Eをそれぞれ核酸アレイ A〜Eに添加してプローブと相補核酸との接 触 (ハイブリダィゼーシヨン) を行うと、 核酸アレイ Aでは 1番から 16番まで のプローブに対して蛍光シグナルが検出され、 核酸アレイ Bでは 9番から 24番ま でのプローブに対して蛍光シグナルが検出される。 核酸アレイ C〜Eについても、 上記と同様に 「1」 を付した箇所のプローブに対して蛍光シグナルが検出され る。 ' (5) 検出されたシグナルの発現パターンと、 割り当てられた数 のパターン との照合
上述の方法によって、 相補核酸試料に含まれている相補核酸分子の組み合わ せと、 核酸アレイの各位置におけるプローブの位置情報、 及び、 実際にハイブ リダイゼーシヨンで得られたシグナルを識別情報と照会することにより、 相補 核酸試料に対応する核酸プローブが、 核酸アレイ上のどの位置にスポットされ ているかを確認することが可能である。
各核酸アレイにおける検出結果を各相捕核酸ごとに見ていくと、 例えば表 1 のプローブ 1に対する相補核酸については、核酸試料 Aのみに含まれているため、 核酸試料 A〜E間の識別情報の組み合わせ (数 ίϋΥι)は 「1 0 0 0 0」 となる。 また、プローブ 16に対する相補核酸については核酸試料 Α〜Εの全部に含まれて
いるため、 核酸試料 A〜E間の識別情報の組み合わせは 「1 1 1 1 1」 となる。 これらの識別情報の組み合わせは、 各相補核酸ごとに全部異なっている。 従つ て、 前記プローブごとに割り当てられた数値のパターンと、 検出結果めパター ンとを照合し、検出結果が組み合わせどおり、十なわち Y値のパターンどおりに 得られたときは、 核酸アレイに搭載されている核酸プローブの種類及び位置は 正しいと判断することができる。 '
例えば、 シグナルが有りのときは 「十」 、 シグナルが無しのときは 「―」 と し、 プローブ 1の検出結果として、 試料 A〜Eの順に 「十、. 一、 一、 一、 一」 と いう結果が得られたと仮定すると、 この検.出結果と
'「 1, 0 0 0 0」 との照 合結果は合致することになる。 上記検出結果 ( 「十」 、 「一」 ) は数値として 表すことができる。 そこで、 検出結果を二進法としてそれぞれ 「1」 及び 「0」 で表すと、 検出結果は割り当てた数 fitYi ( 「1 0 0 0 0」 ) となり、 正しい位 置に核酸が固定されていると判断することができる。 次に、 24種類の核酸プローブが搭載された核酸ァレイを、 3種類の蛍光シグナ ルにより検査する態様を考えてみる。 蛍光標識は 3種類使用されるため、識別情 報数(N) は 3つである。 プローブ数 (M) と識別情報を上記式に代入すると、 確認作業を行う場合のアレイの必要枚数 X
aは、 3枚となる。
ここで、 3枚の各アレイにハイブリダィゼーション反応させるための相補核 酸試料をぞれぞれ調製し、 試料 A、 試料 B及び試料 Cとする (表 2 ) 。 識別情報 として、 「0」 は緑色の蛍光標識を、 「1」 は黄色の蛍光標識を、 「2」 は赤 色の蛍光標識を表すものとし、 表 2の試料 A〜Cの欄に 「0」 、 「1」 又は 「2」 のいずれかを付与する。
この場合は、 Xa= 3であり、 N+ 1 = 3であるから、 表 2のプローブ 1〜24に 割り当てられる数値 Yは、 A〜Cの欄に示す 「0」 、 「1」 及び 「0」 の数字に より三進法で 3桁の数字として表すことができる。
表 2
各核酸アレイにおける検出結果を各相補核酸ごとに見ていくと、 例えばプロ ーブ 1に対する相補核酸については、核酸試料 A〜Cのいずれも緑色の蛍光標識 がされているため、 核酸試料 A〜C間の識別情報の組み合わせは 「0 0 0」 とな り、 プローブ 6に対する相補核酸については核酸試料 A〜C間の識別情 の組み 合わせは 「0 1 2」 となる。 これらの識別情報の組み合わせも、 各相補核酸ご とに全部異なっている。 従って、 識別情報に対応する検出結果が組み合わせど おりに得られたときは、 核酸アレイに搭載されている核酸プローブの種類及ぴ 位置は正しいと判断することができる。
2 . 核酸アレイの品質検査方法。
上記の方法に基づいて、 該核酸アレイの 1ロットを、 該核酸アレイの出荷時 に検査を行い、 核酸アレイの品質管理基準の 1つとして利用することが可能で ある。
核酸プロ一ブの搭載位置を確認するための品質検査に用いられる核酸ァレイ
は、 同一ロットで大量に作られた核酸アレイのうちから準備されることが望ま しい。 本方法においては、 どのような核酸アレイについても適用が可能である 力 個々のプローブスポット位置が物理的に混ざり合うことのない方法で製造 されうる核酸マイクロアレイであることが好ましい。 このような核酸マイクロ アレイは、 中空糸等にプローブを固定化し、 それを束ねた上でスライスするこ とにより得ることができる。 中^糸へのプローブの固定は均一に行うことがで きるため、 上記スライスによつて得られたマイクロアレイを用いて核酸プロ一 ブ搭載位置を決定する場合は、 同一ロット内における検査を、 品質がばらつく ことなく、 かつ高精度に行うことができる、。
また、 プローブ搭載位置の確認について、 核酸アレイを複数、 使用すること ができない場合は、 一度ハイブリダィゼーシヨンを行った核酸アレイを再利用 することも可能である。 具体的には、 ハイブリダィゼーシヨン後、 核酸プロ一 ブと、 相補核酸試料とのハイブリッドを解離する。 ハイブリッドを解離するた めには、 核酸アレイを水などに浸漬した上で、 一定温度以上に加熱することで 可能となる。 解離させた核酸アレイは、 プローブの固定化状況、 もしくはシグ ナル残存の状況に応じて再利用が可能となる。 乾燥基板上に作製された核酸ァ レイについては、 再利用を行うことを勧めていない場合が多いが、 常湿潤状態 で利用される核酸アレイについては、ハイブリッドの解離を行いやすく、且つ、 固定化されたプローブが乾燥基板に比較してはがれにくいことから、 シグナル の有無程度の識別情報であれば特に誤認識されることはない。 実施例
以下、 実施例により本発明をさらに具体的に説明する。 但し、 本発明はこれ ら実施例に限定されるものではない。 核酸アレイの作製
核酸プローブの合成
核酸アレイを作製するために、表 3に示す配列番号 1番から 192番で示される オリゴ DNAを合成した。
表 3
f90而 900Zdf/ェ:) d 86滅 OOZ OAV
100 gcctgaactagccaatcagatcaactctgtcttgggcgtttgaactcagggagggaggcccttgg
101 ctgacaagtcttaatcaactaggcgagaggcaacttctttcagtagtcaagtggtctaaatcatt
102 caagttcagctccacgtgtgccatcagtggatccgatccgtccagccatggcttcctattccaag
103 gcaagtgtacagatctgtgtagaggaatgtgtgtatatttacctcttcgtttgctcaaacatgag
104 ctgaccctgaagttttcctaccccaaggagagttactcgacagtccataagtcaactgttgtgtg
105 tcacttgctgaacgccgtgaccgatgctttggtttgggtgattgccaagagcggcatctcctccc
106 ctgttgtcctccccttgggcggctgagagccccagctgacatggaaatacagttgttggcctccg
107 caaaaatgacccccatttgtgtgacttcattgagacacattacctgaatgagcaggtgaaagcca
108 ggcctgggtaggatcatgtatacggtatttgaacatacattccatgtacgagaaggagatgaaca
109 gctattattttctttaaagaatgctgggtgttgcatttctggaccctccacttcaatctgagaag
110 ctctttctgcatggttgtgtccctagtcctaagctttggttctttagggtgactgtggtaagaag
111 attgcgaagaacctgctctccgcgcctctcggtgctccaaatggacatcacgaagccagtgcaga
112 tcatgctaacgcagcagttgcaaacattttgaagagagaccgtcgggggctgaggggcaacgaag
113 gacacgtgatgggaagctggtgtctgagtcctctgacgtcctgcccaagtgaacagctgcggcag
114 tctgtatgacaacccgggatcgtttgcaagtaactgaatccattgcgacattgtgaaggcttaaa
115 tgctgtgtttactctcccgtgtgccttcgcgtccgggttgggagcttgctgtgtctaacctccaa
116 ttgtatcacggattacaatgaacgcagtgcagagccccaaagctcaggctattgttaaatcaata
117 gcctacatgacacagttggatttattctgccaaacctgtgtaggcattttataagctacatgttc
118 tagtggggactagtgaatgacttgacctgtgacctcaatacaataaatgtgatcccccacccaaa
119 cagcacaaggaggatgtgatatgtgggggagtgagcactgggttgggagccgggtcctggtttcc
120 cactgttagatagttggaaaggggaaattctgtttaagcgaaagtggtatcatcctaggtaagct
121 cttccaagctctgcttcctcagtttccaaaatggaaccacctcacctccgcagcacccgacttac
122 cccctttgccattgatcaagccatattcaggtcctaggttgccacctgatagatactgcttaaca
123 cgacgacaccgttcgtggggtcccctggtgcttctatcctaataccatcgacgtccctccagaag
124 tttgggagagacttgttttggatgccccctaatccccttctcccctgcactgtaaaatgtgggat
125 gcctcccttggtctgcccagccctcggttagccctgcctgaatcagtagatacttgaacgagtcc
126 ctgcgcccctagctgggatctggtacctggactaggctaattacagcttctccccaacaggaaac
127 aac tec tgtacttgaagctgagacc teat atgacgtggccttcgtgttgtcagagagtgtctgga
128 ctgagaggggaagcggccctaagggagtgtctaagaacaaaagcgacccattcagagactgtccc
129 tgcatgaatgaagaccctgcaaagcgacccaaatttgacatgattgtgcctatccttgagaagat '
130 acagctgtagcaactttgtgtctgaagatgactcggaaacccagtccgtgtccagctttagttca
131 tgccctgtggaatgggctcaaggttcctgagacacccgattcctgcccaaacagctgtatttata
132 gcagaagcagacctagaccctagcgttcccccttatgactctcttcagacttatgcctatgaggg
133 ccagacaaaatttgagaatacataaacaacgcattgccacggaaacatacagaggatgccttttc
134 cagctctagaggtcacagtatcctcgtttgaaagataattaagatcccccgtggagaaagcagtg
135 tccaaggctcaccgcagaagcagtagcagcggggaccaatcatcagactccttgaactcccccac
136 ccacatgttaaccctctagctgataatgcaaacactaactgggggattttatttataagggctct
137 gggcctttccaagattgctgtttttgttttggagcttcaagactttgcatttcctagtatttctg
138 aaactgctatagcctaagcggctgtttactgcttttcattagcagttgctcacatgtctttgggt
139 tgaatgagatgcgtgaccagtacgagcagatggcagagaaaaaccgcagagacgctgagacctgg
140 tgatgctctgcgaagggctcttcgtggcagacgtcaccgatttcgagggctggaaggctgcgatt
141 gggggtgctctttggacactggattatgaggaatggataaatggatgagctagggctctgggggt
142 tgctgtggcttcaccaactatacggattttgaggactcaccctacttcaaagagaacagtgcctt
143 gaggataacattggcgggaggggagttaactggcaggcatggcaaggttgcatatgtaataaagt
144 tgatgatgaggaagaagaagaagaagggggctcatggggccgtgggaacccaaggttccatagtc
145 ccaggacaaaggccgctttgaactctaccgtgccacgttttatgccgctgagataatgtgtggac
146 tccatttctctgagggacctttagttggctctgtgggactgttccggatgggcctctgggtcact
147 agcagctgcctagggggtgtccaaggagcagagaaaactactagatgtgaacttgaagaaggttg
148 gtggttggtgtcctgctcatcatcctgattgtgctgctggtcgtctttctccctcagagcagtga
149 aatctgcattctgtcaggcacccgtagaaagacctcagtacatgctttgcactctcctttgctcc
150 tacatccagtaccaaggcttccgggtccagctggaatccatgaagaagctgagtgacctggaggc
151 ccaaattcaagatacaggtatccccgtttttacaacagatgttcatgcccctgcttcatgcaatt
152 gaattggatttgaagaactcgactttatgtgatcatggtattggtatacatgtggggtggagaac
153 acgattttcttctgtagaatgtttgacttcgtattgacccttatctgtaaaacacctatttggga
154 gcacgcatttttgttgccttggttttacctgtagactgtggaactattttaccttaagacctgaa
155 gtggaaggactgattgagaatgttccaatccaaatgaatgcatcacaacttacaatgctgctcat
156 gctgctctcattggaattgcaggatctggctactgtgtcattgtggcagcccttggcttagcaga
157 caaatttaataaggaaccatgtaatggtagcagtacctccctaaagcattttgaggtaggggagg
158 aacaaaaatctgggaatggtctgccgaaaaccgaccgacccggttgattggccaccgcttgtcct
159 tcctaacctgccggggtcattccccaccaaacaccccatactaaggagccatgagccacctggac
160 cggagggaactgcagggagaccaacttatttagagcgaattggacatggataaaaaccccagtgg
161 tgctgggtaccaggactcacctctgacaagcaggagaaggtaagggcccggtcagctccaaggag
162 gccaaaggaagtctaaggaattagtagtgttcccatcacttgtttggagtgtgctattctaaaag
163 cataaagttgctggccagcttttacctcttgcatataatctgttgaagaggaatctgtttgcaga
164 gcaaactcatggatggctcttataccaggagaagataaggtatgccagagtgtatttgagagaaa
165 ctgttcagatgatctttcattcaatgtgttcctgttgggcgttactagaaactatggaaaactgg
166 tgggtacactttgtaccagtgtcggcctccactgatgctggtgctcaggcacctctgtccaagga
167 accagggtaccctgtcttggtggttaggggccacttttcctttgaggctctagtggaggtggatg
168 ggttgagaagagcttttcggacctgttactaccccaagctgtgtaatatacttgtataacagaaa
169 ctaaggccattgacgtggcctgcgatctcagtgacaatgatctgcttctggatctcactgttgcc
170 tgacagccaccgggtcatcaccttcgcaaaccaggacgactacatatcattccggcaccatgtgt
171 ctccagcatctcaactccgtctgtctactgtgtgagacttcggcggaccattaggaatgagatcc '
172 cgattacagggacaacagcagttgatacaccaaaatcggcaagctatcttaaaccagtttgcagc
173 agaaggagcaatggtacgctggcatcaacccctcggacggtatcaactcagaggtcctggaagcc
174 ccccaaaggatggtcacacaccagcactttatacacttctggctcacaggaaagtgtctgcagta
175 atgccttgtacccccaccgtgcaggttgtggccggttttctccgcaggttgaacatggaaataaa
176 ttggtgcaagtcttgggagcgtgatctagattacactgcaccattcccaagttaatcccctgaaa
177 ttccatccactgcccatgaccctgttccctgtctataaatccccagttttccatggtatattcag
178 gtatattaaagcaccaaattcatgtacagcatgcatcacggatcaatagactgtacttattttcc
179 ggcttcggacaaaatatctctgagttctgtgtattttcagtcaaaactttaaacctgtagaatca
180 agtggagctgtttgacttggagaataacccagagtacgtgtccagcggagggggctttggaccgg '
181 tgagaactcgtggtacttcagtgtccctccccctgtattgtgacaaggtaattctgtggtatcag
182 ctaatacgatgcatatactgaagggcaaggactttgaccatgtcaattttcagccgagaatggtc
183 accaccatggttacagcggatgccccgagactctgcttggtaaacgtggcagagcagaatgggag
184 aaggcagagagtcagacccttcaatggaaggagagtgcttgggatcgattatgtgacttaaagtc
185 gtctgagcttctttagctaggctaaaacaccttggcttgt tat tgcctc tact tt gat tctgata
186 gcatttaattcaaagagaggggagcatccattattggtacatgtgggcttttaaaaactccatcc
187 gcaccaacatgtaaccggcatgtttccagcagaagacaaaaagacaaacatgaaagtctagaaat
188 atgcctgcccagttccctttttatttgcagaagctgtgagttttgttcacaattaggttcctagg
189 gtgccactagttaaatgccgaattctcatctggatgttaccatcaaacatcagtacacttgtcat
190 cagctgcctgttttgcatggtatttgcaaaaatgcctcttgcgtgaggaaatcttttaccatttt
191 gacaatgctgatggaagaccagactggaaagtggatcgactcctccttcattgattctaaattca
192 ggttagttgatcaagaattttggggtgggggttgcggagaaatcaagtttaaaattccttctgat 核酸アレイの製造
図 1に示す配列固定器具を利用して中空繊維束を製造した。なお、図中の X、 y、 zは直交の 3次元軸であり、 X軸は繊維の長手方向と一致する。
まず、 直径 0.32mmの孔 (11)が、 孔の中心間距離を 0.42mm として、 縦 12
列、横各 19列で合計 228個設けられた厚さ 0.1mmの多孔板 (21)を 2枚を準備 した。 これらの多孔板を重ね合わせて、 そのすベての孔に、 ポリカーボネート 中空繊維 (31) (三菱エンジニアリングプラスチック社製 カーボンブラック 1 質量%添加) を 1本づつ、 通過させた。
X軸方向に各繊維に 0.1Nの張力をかけた状態で 2枚の多孔板の位置を移動 させて、中空繊維の一方の端部から 20mmの位置と 100mmの位置の 2ケ所に 固定した。 即ち、 2枚の多孔板の間隔を 80mmとした。
次いで、 多孔板間の空間の周囲 3面を板状物 (41)で囲った。 このようにして 上部のみが開口状態にある容器を得た。 、
次に、 この容器の上部から容器内に樹脂原料を流し込んだ。 樹脂としては、 ポリウレタン樹脂接着剤 (日本ポリウレタン工業 (株) ニッポラン 4276、 コロ ネート 4403) の総重量に対し、 2.5質量%のカーボンブラックを添加したもの を使用した。 25°Cで 1週間静置して樹脂を硬化させた。 次いで多孔板と板状物 を取り除き、 中空繊維束を得た。
次に、 表 4に示す質量比で混合した単量体及び開始剤を含むゲル前駆体重合 性溶液をァレイに固定する核酸プローブ毎にそれぞれ調製した。 表 4
組 成 質 量 比
(核酸プローブ;濃度)
N, N-ジメチルアクリルアミ ド 3 . 4 2 %
N, N-メチレンビスアクリルアミ ド 0 . 3 8 %
2,2'-7f ビス [2-(2-イミタ、、ソ、、リン- 2-ィル)フ。ロノ、。ン] 0 . 1 %
シ、、ハイに口クロライド (VA-044)
水 9 6 . 2 %
核酸プローブ溶液 5 p mol/1 次に、 図 2に示した配置になるように、 中空繊維束の対応する中空繊維の中 空部に上記で作製した各核酸プローブを含むゲル前駆体重合性溶液を充填する ために、 該重合性溶液の入つた容器及び上記で作製した中空繊維束をデシケー ター内に設置した。 デシケーター内を減圧状態にしたのち、 中空繊維束の各糸 の封しされていない端部を所定の前記重合性溶液の入った容器に浸漬した。 デ
シケーター内に窒素ガスを封入し、 中空繊維の中空部にキヤプチヤープローブ を含むゲル前駆体重合性溶液を導入した。 次いで、 容器内を 70°Cとし、 3時間 かけて重合反応を行った。
このようにして核酸プローブがゲル状物を介して中空繊維の中空部に保持さ れた中空繊維束を得た。
次に得られた中空繊維束を、 ミクロトームを用いて繊維の長手方向と直交す る方向でスライスし、厚さ 0.25mmの薄片シート(核酸アレイ)を 300枚得た。 核酸アレイは、 図 2に示すプローブ位置で作製した。 なお、 図中の数字はプ ローブの配列番号を示し、 核酸アレイには、、 それぞれの配列番号に示す塩基配 列を有するプローブが配置されている。 Bは、 核酸プローブの入っていないス ポットを示す。 核酸プローブ搭載位置同定用核酸試料群の作製
上記で作製した核酸ァレイのプロ一ブ位置を同定するための核酸試料 (ォリ ゴ DNA) を下記の通り作製した。 これらの核酸試料は、 対応する各プローブ の 3'側の一部と相補である部分を含んでおり、 且つ、 核酸試料の 5'側には GT の繰り返し配列からなる塩基配列であつて配列番号 385番と相補である塩基配 列を含んでいる。 なお、 配列番号 385番は、 5'側に Cy5標識を施したオリゴ DNAを lOOpmol/μ Ιの濃度で作製したものである。
プローブ'配列と、 その相補鎖を含むプローブ搭載位置確認用核酸試料の配列 との対応関係は、配列番号 1が配列番号 193に対応し、配列番号 2が配列番号 194に対応し、それ以降は順に、配列番号 192番が配列番号 384と対応する(表 3、 5 )。 上記プローブ表における配列の一部は、表 5の対応する配列の一部に 相補的であり、 それぞれの検体は、 上述のプローブと配列番号対応の順に二本 鎖を形成する配列を保持している。 例えば、 表 5における配列番号 193の塩基 配列のうち小文字で表した配列は、 表 3における配列番号 1に示す塩基配列の 下線部分(33〜65番目の配列) と相補的であり、 二本鎖を形成できるようにな つている。
fZ
df/ェ:) d 86滅 OOZ OAV
9Z
340 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtcactgctctgagggagaaagacgacc '
341 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCggagcaaaggagagtgcaaagcatgtactg
342 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCgcctccaggtcactcagcttcttcatg
343 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCaattgcatgaagcaggggcatgaacatctgttg
344 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCgttctccaccccacatgtataccaataccatg
345 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtcccaaataggtgttttacagataagggtcaatacgaag
346 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCttcaggtcttaaggtaaaatagttccacagtctacagg
347 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCatgagcagcattgtaagttgtgatgcattcatttggattg
348 ' CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtctgctaagccaagggctgccacaatg
349 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCcctcccctacctcaaaatgctttagggag
350 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCaggacaagcggtggccaatcaaccg
351 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCgtccaggtggctcatggctccttag
352 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCccactggggtttttatccatgtccaattcgc
353 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCctccttggagctgaccgggcc
354 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCcttttagaatagcacactccaaacaagtgatgggaac
355 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtctgcaaacagattcctcttcaacagattatatgcaagag
356 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtttctctcaaatacactctggcataccttatcttctcc
357 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCccagttttccatagtttctagtaacgcccaacag
358 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtccttggacagaggtgcctgagcac
359 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCcatccacctccactagagcctcaaagg
360 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtttctgttatacaagtatattacacagcttggggtagtaacag
361 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCggcaacagtgagatccagaagcagatcattg
362 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCacacatggtgccggaatgatatgtagtcgtc
363 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCggatctcattcctaatggtccgccgaag '
364 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCgctgcaaactggtttaagatagcttgccgattttg
365 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCggcttccaggacctctgagttgatacc
366 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtactgcagacactttcctgtgagccagaag,
367 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtttatttccatgttcaacctgcggagaaaaccgg
368 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtttcaggggattaacttgggaatggtgcagtg
369 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCctgaatataccatggaaaactggggatttatagacagg
370 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCggaaaataagtacagtctattgatccgtgatgcatgc
371 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtgattctacaggtttaaagttttgactgaaaatacacagaactca
372 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCccggtccaaagccccctccg
373 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCctgataccacagaattaccttgtcacaatacaggg
374 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCgaccattctcggctgaaaattgacatggtcaaag
375 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCctcccattctgctctgccacgtttacc
376 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCgactttaagtcacataatcgatcccaagcactctc
377 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtatcagaatcaaagtagaggcaataacaagccaaggtg
378 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCggatggagtttttaaaagcccacatgtaccaataatgg
379 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCatttctagactttcatgtttgtctttttgtcttctgctggaaac
380 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCcctaggaacctaattgtgaacaaaactcacagcttc
381 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCatgacaagtgtactgatgtttgatggtaacatccagatg
382 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCaaaatggtaaaagatttcctcacgcaagaggcatttttgc
383 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCtgaatttagaatcaatgaaggaggagtcgatccactttc
384 CTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCTCatcagaaggaattttaaacttgatttctccgcaacccc
385 Cy5-GAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAGAG これら核酸試料を表 6に記載の通りに混合し、 8本のプローブ位置同定用試 料を作製した。
表 6
242 0 0 1 1 0 0 1 0
243 0 0 1 1 0 0 1 1
244 0 0 1 1 0 1 0 0
245 0 0 1 1 0 1 0 1
246 0 0 1 1 0 1 1 0
247 0 0 1 1 0 1 1 1
248 0 0 1 1 1 0 0 0
249 ' 0 0 1 1 , 1 0 0 1
250 0 0 1 1 1 0 1 0
251 0 0 1 1 1 0 1 1
252 0 0 1 1 1 1 0 0
253 0 0 1 1 1 1 0 1
254 0 0 1 1 1 1 1 0
255 0 0 1 1 1 1 1 1'
256 0 1 0 0 0 0 0 0
257 0 1 0 0 0 0 0 1
258 0 1 0 0 0 0 1 0
259 0 1 0 0 ; 0 0 1 1
260 0 1 0 0 0 1 0 ο.
261 0 1 0 0 0 1 0 1
262 0 1 0 0 0 1 1 0
263 0 1 0 0 0 1 1 1
264 0 1 0 0 1 0 0 0 '
265 0 1 0 0 1 0 0 1
266 0 1 . 0 0 1 0 1 0
267 0 1 0 0 1 0 1 1
268 0 1 0 0 1 1 0 0
269 0 1 0 0 1 1 0 1
270 0 1 0 0 1 1 1 0
271 0 1 0 0 1 1 1 1
272 0 1 0 1 0 0 0 0
273 0 1 0 1 0 0 0 1
274 0 1 0 1 0 0 1 , 0
275 0 1 0 1 0 0 1 1 276 0 1 0 1 0 1 0 0
277 0 1 0 1 0 1 0 1
278 0 1 0 1 0 1 1 0
279 0 1 0 1 0 1 1 1
280 0 1 0 1 1 0 0 0
281 0 1 0 1 1 0 0 1
282 0 1 0 1 1 0 1 0
283 0 1 0 1 1 0 1 1
284 0 1 0 1 1 1 0 0
285 0 1 0 1 1 1 0 1
286 0 1 0 1 1 1 1 0
287 0 1 0 1 1 1 1 1
288 0 1 1 0 0 0 0 0
289 0 1 1 0 0 0 0 1
290 0 1 1 0 0 0 1 0
291 0 1 1 0 0 0 1 1
οε
C90Z C/900Zdf/X3d 86嫁 00 OAV
343 1 0 0 1 0 1 1 1
344 1 0 0 1 1 0 0 0
345 1 0 0 1 1 0 0 1
346 1 0 0 1 1 0 1 0
347 1 0 0 1 1 0 1 1
348 1 0 0 1 1 1 0 0
349 1 0 0 1 1 1 0 1
350 1 0 0 1 1 1 1 0
351 ' 1 0 0 1 1 1 1 1
352 1 0 1 0 0 0 0 0
353 1 0 - 1 0 0 0 0 1
354 1 0 1 0 0 0 1 0
355 1 0 1 0 0 0 1 1
356 1 0 1 0 0 1 0 0
357 1 0 1 0 0 、 1 0 1'
358 1 0 1 0 0 1 1 0
359 1 0 1 0 0 1 1 1
360 1 0 1 0 1 0 0 0
361 1 0 1 0 1 0 0 1
362 1 0 1 0 1 0 1 0
363 1 0 1 0 1 0 1 1
364 1 0 1 0 1 1 0 0
365 1 0 1 0 1 1 0 1
366 1 0 1 0 1 1 1 0 .
367 1 0 1 0 1 1 1 1
368 1 0 1 1 0 0 0 0
369 1 0 1 1 0 0 0 1
370 1 0 1 1 0 0 1 0
371 1 0 1 1 0 0 1 1
372 1 0, 1 1 0 1 0 0
373 1 0 1 1 0 1 0 1
374 1 0 1 1 0 1 1 0
375 1 0 1 1 0 1 1 1
376 1 0 1 1 1 0 0 0
377 ' 1 0 1 1 1 0 0 1
378 1 0 1 1 1 0 1 0
379 1 0 1 1 1 0 1 1
380 1 0 1 1 1 1 0 0
381 1 0 1 1 1 1 0 1
382 1 0 1 1 1 1 1 0
383 1 0 1 1 1 1 1 1
384 1 1 0 0 0 0 0 0 表 6中、 「1」 は、 表 6の左欄に記載の配列番号で示される塩基配列を有する 相補核酸が試料中に含まれていることを意味する。 「0」 は、 表 6の左欄に記載 の配列番号で示される塩基配列を有する相補核酸が試料中に含まれていないこ とを意味する。 試料 1〜8には、 「1」 と表示した各配列番号のモデル検体は、
500ρηιο1/5 1づっそれぞれ混和し、 最終液量が 500 μ 1となるように純水を添 加し、 調製した。 即ち、 試料 1から 8に含まれるそれぞれのモデル検体の濃度 が lpmol/μ ΐとなるように調製した。 また、 配列番号 193から 384までの全て の検体の、 試料 1から試料 8までの検体投入の有無のパターンが、 全て異なる ように試料を組み合わせた。
上記の表にしたがって作成された 8種類の試料 0.2 / 1 (各 0.2pmol) に、 配 列番号 385の Cy5標識検体を 0.2 l(20pmol)を加え、下記の条件でハイブリダ ィゼーシヨンを行った。 核酸アレイに各 1枚ずつ、 計 8枚ハイブリダィゼーシ ヨンを行った。 、 '
·標識ォリゴヌクレオチド
(配列番号 193から 384より選ばれた組み合わせ) 各 0.2pmol
• Cy5標識ォリゴヌクレオチド (配列番号 385) 20pmol
• 2xSSC (塩化ナトリウム 300mM、クェン酸ナトリウム 30mM、 pH 7.0)
• 0.2% SDS (ドデシル硫酸ナトリウム) ハイブリダイゼーション反応、 洗浄及び検出操作
上述の通り作製した核酸ァレイに、上記の通り調製した核酸試料を接触させ、 恒温槽中で、 65°Cで 1時間ハイブリダィゼーシヨンを行つた。
ハイブリダィゼーション後、 2xSSC, 0.2%SDSの混合溶液及び 2xSSCを用 いて洗浄を^い、 検出を行った。 検出操作は、 冷却 CCDカメラ方式の核酸ァ レイ自動検出装置を用いて、 アレイを 2xSSC 中に浸漬し、 カバーガラスをか ぶせた後に、 標識核酸試料分子の蛍光シグナル強度を測定した。 結果
試料 1から試料 8までの検出画像を図 3に示す。 図 3の結果をもとに、 核酸 プローブ種類とその搭載位置の確認を行う場合、たとえば図 2中の、縦 (R) = l、 横 (C) = 2 (配列番号 96) のシグナルの ON/OFFを、 試料 1から試料 8まで順 に並べると、 「OFF、 ON、 ON、 OFF, OFF, OFF, OFF, OFFJ となる。 表 6を見ると、 このような組み合わせで検体が入っているものは、 配列番号 96 に対応する検体である配列番号 288番のみである。 従って、 R=l、 C=2には配
列番号 288と相補な配列である核酸プローブ、 すなわち配列番号 96で示され る核酸プローブが間違いなく搭載されていることが確認された。 同様にして、 今回得られたそれぞれの核酸プローブ位置におけるシグナルの ON/OFF を比 較した表を表 7に記載した。 表 7において、 「検体投入の有無 (予定)」 は、 各 配列番号のプローブに割り当てた数値であり、 「0」はそのプローブに対する相 補核酸が含まれていないことを、 「1」はそのプローブに対する相補核酸が含ま れていることを示す。 なお、 シグナルの ON/OFFについては、 S/N比が 5以 上のものを ONとし、それ以下のものを OFFとしたが、表 7中の「ON」「OFF」 は、 それぞれ二進法で 「1」 「0」 に置き換えることができる。 表 7
£90而 900Zdf/ェ:) d 86滅 OOZ OAV
98
£90而 900Zdf/ェ:) d 86滅 OOZ OAV
351 1 0 0 1 1 1 1 1 10 16 ON OFF OFF ON ON ON ON ON 159
352 1 0 1 0 0 0 0 0 10 17 ON OFF ON OFF OFF OFF OFF OFF 160
353 1 0 1 0 0 0 0 1 10 18 ON OFF ON OFF OFF OFF OFF ON 161
354 1 0 1 0 0 0 1 0 11 2 ON OFF ON OFF OFF OFF ON OFF 162
355 1 0 1 0 0 0 1 1 11 3 ON OFF ON OFF OFF OFF ON ON 163
356 1 0 1 0 0 1 0 0 11 4 ON OFF ON OFF OFF ON OFF OFF 164
357 1 0 1 0 0 1 0 1 11 5 ON OFF ON OFF OFF ON OFF ON 165
358 1 0 1 0 0 1 1 0 11 6 ON OFF ON OFF OFF ON ON OFF 166
359 1 0 1 0 0 1 1 1 11 7 ON OFF ON OFF OFF ON ON ON 167
360 1 0 1 0 1 0 0 0 11 8 ON OFF ON OFF ON OFF OFF OFF 168
361 1 0 1 0 1 0 0 1 11 9 ON OFF ON OFF ON OFF OFF ON 169
362 1 0 1 0 1 0 1 0 11 10 ON OFF ON OFF ON OFF ON OFF 170
363 1 0 1 0 1 0 1 1 11 11 ON OFF ON OFF ON OFF ON ON 171
364 1 0 1 0 1 1 0 0 11 12 ON OFF ON OFF ON ON OFF OFF 172
365 1 0 1 0 1 1 0 1 11 13 ON OFF ON OFF ON ON OFF ON 173
366 1 0 1 0 1 1 1 0 11 14 ON OFF ON OFF ON ON ON OFF 174
367 1 0 1 0 1 1 1 1 11 15 ON OFF ON OFF ON ON ON ON 175
368 1 0 1 1 0 0 0 0 11 16 ON .OFF ON ON OFF ■ OFF OFF OFF 176
369 1 0 1 1 0 0 0 1 11 17 ON OFF ON ON OFF OFF OFF ON 177
370 1 0 1 1 0 0 1 0 11 18 ON OFF ON ON OFF OFF ON OFF 178
371 1 0 1 1 0 0 1 1 12 2 ON OFF ON ON OFF OFF ON ON 179
372 1 0 1 1 0 1 0 0 12 3 ON OFF ON ON OFF ON OFF OFF 180
373 1 0 1 1 0 1 0 1 12 4 ON OFF ON ON OFF ON OFF ON 181
374 1 0 1 1 0 1 1 0 12 5 ON OFF ON ON OFF ON ON OFF 182
375 1 0 1 1 0 1 1 1 12 6 ON OFF ON ON OFF ON ON ON 183
376 1 0 1 1 1 0 0 0 12 7 ON OFF ON ON ON OFF OFF OFF 184
377 1 0 1 1 1 0 0 1 12 8 ON OFF ON ON ON OFF OFF ON 185
378 1 0 1 1 1 0 1 0 12 12 ON OFF ON ON ON OFF ON OFF 186
379 1 0 1 1 1 0 1 1 12 13 ON OFF ON ON ON OFF ON ON 187
380 1 0 1 1 1 1 0 0 12 14 ON OFF ON ON ON ON OFF OFF 188
381 1 0 1 1 1 1 0 , 1 12 15 ON OFF ON ON ON ON OFF ON 189
382 1 0 1 1 1 1 1 0 12 16 ON OFF ON ON ON ON ON OFF 190
383 1 0 1 1 1 1 1 1 12 17 ON OFF ON ON ON ON ON ON 191
384 1 1 0 0 0 0 0 0 12 18 ON ON OFF OFF OFF OFF OFF OFF 192 アレイ上に搭載された全ての核酸プ口一ブ毎に、 シグ士ルのパターンが異な ること、 また、 試料 1から 8中に含まれる相補核酸分子から予想されるシグナ ルのパターンと、 実際のシグナルのパターンが一致したことより、 これらの核 酸プローブが、 予定通りの位置に存在することが確認された。 本手法により、 核酸プローブの搭載位置が確認できることが明らかになった。 配列表フリーテキスト
配列番号 1〜 3 8 5 :合成 DNA 産業上の利用可能性
本発明により、 核酸アレイ上に搭載されている個々の核酸プローブの種類と 位置を、 該核酸プローブと、 その相補配列を含む核酸とのハイブリダィゼーシ
ョンによって確認する方法が提供される。
核酸ァレイ上の各プローブが所定の位置に配置されているかを確認すること は、 DNAマイクロアレイの品質管理上、 最も重要な検査項目であるため、 本発 明により、 そのプローブの配置位置を正確且つ ^便に検査することができる。