WO2007037391A1

WO2007037391A1 - 使い捨ておむつ

Info

Publication number: WO2007037391A1
Application number: PCT/JP2006/319500
Authority: WO
Inventors: Ken Furudoi; Kousuke Murai
Original assignee: Daio Paper Corporation
Priority date: 2005-09-29
Filing date: 2006-09-29
Publication date: 2007-04-05
Also published as: JPWO2007037391A1; CN101277665A; CN101277665B; JP2011115661A; JP5107447B2; JP4839315B2

Description

明細書

使い捨ておむつ

技術分野

[0001] 本発明は、主として身体へのフィット性を調整可能としたパンツ型使い捨ておむつに関する。

背景技術

[0002] 従来より、パンツ型使い捨ておむつでは、体液の吸収を図る吸収体を身体に装着するため、前記吸収体を保持する外装シートに対して各種の弾性伸縮部材を配置し、身体へのフィット性を高めている。

[0003] 例えば、下記特許文献 1では、図 21に示されるように、透液性トップシート 50と、不透液性バックシート 51と、これら両シート 50、 51間に配置される吸収体 52とを有し、前身頃と後身頃との両側部を接合してウェスト開口部と一対のレッダ開口部とを形成したパンツ型使い捨て紙おむつであって、前記ウェスト開口部の周囲に沿ってウェスト部弹性伸縮部材 48、 48· ··を配設するとともに、前記両レッダ開口部には、周縁に沿って実質的に連続して脚部弾性部材 53、 53· ··を配設し、かつ腰回りに腰部弾性伸縮部材 49、 49· ··を配設し、使い捨ておむつを身体にフィットさせるようにしている。

[0004] また、下記特許文献 2では、図 22に示されるように、吸収性本体と外装部材カもなり、外装部材の前身頃及び後身頃にはそれぞれ複数本の伸縮弾性材料からなる第 1 伸縮弾性部材 55, 55· ··及び第 2伸縮弾性部材 56, 56· ··が配置されており、これら伸縮弾性部材 55· ··、 56· ··は、それぞれが前後身頃の一方の側縁部から股下部を経て他方の側縁部に至っており、そのうちの少なくとも一部分が一対の脚回り開口部に沿って配置され、さらに股下部では一定の間隔で配置されて、るパンツ型使、捨ておむつが開示されている。

[0005] 更に、下記特許文献 3では、一層のズレ落ち防止を図るために、図 23に示されるように、トップシートとバックシートと吸収体とを有する本体を備え、該本体は腹側部と背側部とに区分されており、該腹側部及び背側部各々の左右両側縁部とを接合固定してウェスト開口部及びレッダ開口部が形成されており、ウェスト開口部及びレッダ開口部には、各々の周縁部全周に沿って実質的に連続したギャザーを形成するウェスト弾性部材 57及びレッダ弾性部材 58が配されており、また、腰回り弾性部材の腹側及び Z又は背側に複数本の腰回り弾性部材 59, 59· ··が配され、この腰回り弾性部材 59, 59· ··は、股下部側に変位した形状に配置されており、該腰回り弾性部材 59. 59· ··の変位量は腹側部の中央部で最大とした使、捨てパンツ型おむつが開示されている。

特許文献 1：特開平 7— 265357号公報

特許文献 2：特開平 11― 36103号公報

特許文献 3 :特開 2001— 258931号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] パンツ型使い捨ておむつにおいては、前述したように、ウェスト開口部、レッダ開口部、腰回り部の 3つの部分にそれぞれ、独立的に弾性伸縮部材を配設することにより身体へのフィット性を確保するようにしている。し力しながら、前記各種弾性伸縮部材により最小限のフィット性は得られるけれども、身体も個人差が大きぐ必ずしも使用者の満足が得られるものではなかった。

[0007] そこで本発明の主たる課題は、弾性伸縮部材により身体へのフィット性を確保する他、個人差に応じてフィット調整を任意に可能とした使い捨ておむつを提供することにある。

また、第 2の課題はパンツ型使、捨ておむつをテープ式紙おむつの要領で装着できるようにすることにある。

課題を解決するための手段

[0008] 前記課題を解決するために請求項 1に係る本発明として、吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に設けられた外装シートとからなり、前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合されることによりウェスト開口部及び左右一対のレッダ開口部が形成されたパンツ型使!、捨ておむつにぉヽて、

前記外装シートは、前記ウェスト開口部回りに配置されたウェスト部弾性伸縮部材と、前身頃及び後身頃に上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置された複数の腰回り弾性伸縮部材とを備え、

前記前身頃と後身頃とが接合された両側部において、前記接合部より外方に延出する脇部延出フラップを備えるとともに、該脇部延出フラップの前面側に、前身頃外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段を備えることを特徴とする使い捨ておむつが提供される。

[0009] 上記請求項 1記載の発明にお!/、ては、前身頃と後身頃とが接合された両側部において、前記接合部より外方に延出する脇部延出フラップを備えるとともに、該脇部延出フラップの前面側に前身頃外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段を備えるようにした。従って、パンツ型使い捨ておむつを装着した状態で身体へのフィット性が十分でない場合には、前記脇部延出フラップを摘み、前身頃側に引寄せ、外装シートの外面に接合することによりフィット性を任意に調整することが可能となる。

[0010] 請求項 2に係る本発明として、前記脇部延出フラップは外装シートの後身頃脇部により構成される請求項 1記載の使い捨ておむつが提供される。前記脇部延出フラップの形成態様としては種々の態様が考えられる力製造上の優位性、身体へのフィット性等の観点から、前記脇部延出フラップは外装シートの後身頃脇部により構成するのが望ましい。

[0011] 上記第 2課題を解決するために請求項 3に係る本発明として、前記前身頃の側部であって前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合された接合部と吸収性本体の間の位置に、前身頃と後身頃とを分離するための引き裂き用ミシン目が形成されて、る請求項 1、 2 、ずれかに記載の使、捨ておむつが提供される。

[0012] 上記請求項 3記載の発明においては、フィット性をさらに調整したい場合は、前記引き裂き用ミシン目を破り、前身頃と後身頃とを分離させ、テープ式おむつの要領にて、身体に着用することができる。

[0013] 請求項 4に係る本発明として、前記腰回り弾性伸縮部材は、後身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力を前身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力よりも低く設定してある請求項 1〜3 、ずれかに記載の使!、捨ておむつが提供される。

[0014] 上記請求項 4記載の発明は、後身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力を前身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力よりも低く設定するものであり、その結果、使用前の状態では、前身頃側の腰回り弾性伸縮部材の伸縮力が相対的に高いため、前記脇部延出フラップが前身頃内側に向くようになり操作し易くなるとともに、装着状態力フィット調整を行うに当たり、後身頃の腰回り弾性伸縮部材の伸縮力が相対的に低く設定されているため、前記脇部延出フラップを摘んで前身頃側に引寄せ易くなる。

[0015] 請求項 5に係る本発明として、吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に設けられた外装シートとからなり、前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合されることによりウェスト開口部及び左右一対のレッダ開口部が形成されたパンツ型使!、捨ておむつにお!/、て、

前記前身頃と後身頃とが接合された両側部において、前記接合部より外方に延出する脇部延出フラップを備えるとともに、該脇部延出フラップの背面側に、後身頃外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段を備えることを特徴とする使い捨ておむつが提供される。

[0016] 上記請求項 5記載の発明にお、ては、前身頃と後身頃とが接合された両側部において、前記接合部より外方に延出する脇部延出フラップを備えるとともに、該脇部延出フラップの背面側に後身頃外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段を備えるようにした。従って、パンツ型使い捨ておむつを装着した状態で身体へのフィット性が十分でない場合には、前記脇部延出フラップを摘み、後身頃側に引寄せ、外装シートの外面に接合することによりフィット性を任意に調整することが可能となる。この発明の場合には、赤ちゃんがうつ伏せの状態又はハイハイしている状態のままフィット調整が行えるようになる。

[0017] 請求項 6に係る本発明として、前記脇部延出フラップは外装シートの前身頃脇部により構成される請求項 4記載の使い捨ておむつが提供される。製造上の優位性、身体へのフィット性等の観点から、前記脇部延出フラップは外装シートの前身頃脇部により構成するのが望ましい。

[0018] 上記第 2課題を解決するために請求項 7に係る本発明として、前記後身頃の側部であって前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合された接合部と吸収性本体の間の位置に、前身頃と後身頃とを分離するための引き裂き用ミシン目が形成されて!ヽる請求項 5、 6 ヽずれかに記載の使ヽ捨ておむつが提供される。

[0019] 上記請求項 7記載の発明にお、ては、フィット性をさらに調整した、場合は、前記引き裂き用ミシン目を破り、前身頃と後身頃とを分離させ、テープ式おむつの要領にて、身体に着用することができる。

[0020] 請求項 8に係る本発明として、前記腰回り弾性伸縮部材は、前身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力を後身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力よりも低く設定してある請求項 5〜7 、ずれかに記載の使!、捨ておむつが提供される。

[0021] 上記請求項 8記載の発明は、前身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力を後身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力よりも低く設定するものであり、その結果、使用前の状態では、後身頃側の腰回り弾性伸縮部材の伸縮力が相対的に高いため、前記脇部延出フラップが後身頃内側に向くようになり操作し易くなるとともに、装着状態力フィット調整を行うに当たり、前身頃の腰回り弾性伸縮部材の伸縮力が相対的に低く設定されているため、前記脇部延出フラップを摘んで後身頃側に引寄せ易くなる。

[0022] 請求項 9に係る本発明として、前記脇部延出フラップは上下分割構造とし、上段側及び下段側の脇部延出フラップのそれぞれに前記機械係合式ファスナー手段を備える請求項 1〜3 、ずれかに記載の使!、捨ておむつが提供される。

[0023] 上記請求項 9記載の発明は、脇部延出フラップは上下分割構造とし、上段側及び下段側の脇部延出フラップのそれぞれに前記機械係合式ファスナー手段を備えるようにするものであり、脇部延出フラップを上下分割することにより、ウェスト開口部回りのフィット調整と、腰部回りのフィット調整が独立的に可能となり、よりフィット性を向上させることがでさるよう〖こなる。

[0024] 請求項 10に係る本発明として、前記上段側及び下段側の脇部延出フラップの間に、前記上段側脇部延出フラップと下段側脇部延出フラップとを分離するための引き裂き用ミシン目を形成してある請求項 9記載の使い捨ておむつが提供される。

[0025] 上記請求項 10記載の発明においては、装着に当たっては、前記引き裂き用ミシン目を切り裂き、上段側脇部延出フラップと下段側脇部延出フラップとを互いに交差させるようにしながら接合するクロス止めが可能となる。

[0026] 請求項 11に係る本発明として、吸収体を含む吸収性本体と、前身頃及び後身頃を有し、前記吸収性本体の外面側に設けられた外装シートとからなる使、捨ておむつにおいて、

かつ前記外装シートの後身頃両側部分であって、かつ吸収性本体配設側の面に前身頃外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段を備えることを特徴とする使い捨ておむつが提供される。

[0027] 上記請求項 11記載の発明は、前記外装シートの前身頃と後身頃との両側部を接合するのを止めて、所謂テープ式使!、捨ておむつ対応としたものである。

発明の効果

[0028] 以上詳説のとおり本発明によれば、弾性伸縮部材により身体へのフィット性を確保する他、個人差に応じてフィット調整が可能となる。

発明を実施するための最良の形態

[0029] 以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。

[0030] 図 1は本発明に係るパンツ型使い捨て紙おむつ 1の製品状態外観図であり、図 2はその展開図、図 3は図 2の III III線矢視図、図 4は図 2の IV— IV線矢視図である。なお、図面の所要部位にぉ、て接着部位を X印で明示して!/、る。

[0031] 同図に示されるように、本パンツ型使い捨て紙おむつ 1 (以下、単に紙おむっという

。；)は、不織布など力もなる透液性表面シート 11と、ポリエチレン等力もなる防漏シート 12との間に、綿状パルプなど力もなる吸収体 13を介在させた吸収性本体 10の外面側に、外装シート 20を配設した構造の紙おむつである。 [0032] 前記外装シート 20は、前記ウェスト開口部回りに配置されたウェスト部弾性伸縮部材 25· ··、 26· ··と、前身頃 F及び後身頃 Bに上下方向に間隔をおいて水平方向に沿つて配置された複数の腰回り弾性伸縮部材 27· ··、 28· ··とを備え、前記前身頃 Fと後身頃 Bとが接合された両側部において、前記接合部 30, 31より外方に延出する脇部延出フラップ 32を備えるとともに、該脇部延出フラップ 32の前面側に前身頃 F外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段 33を備えるものである。

以下、前記吸収性本体 10と外装シート 20との構造、およびその組立構造並びに製造方法について順に説明する。

[0033] (吸収性本体 10の構造）

吸収体 13は、図示例では平面形状を略方形状として成形されたものが使用され、その幅寸法は股間部への当たりによって着用者にゴヮ付き感を与えない寸法幅となつている。この吸収体 13は、形状保持と透液性表面シート 11を透過した体液の拡散性向上のためにクレープ紙 14によって囲繞されている。前記吸収体 13としては、嵩を小さくできるエアレイド吸収体を用いるのが望まし、。

[0034] 前記吸収体 13の表面側 (肌当接面側）を覆う透液性表面シート 11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のォレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンゃキュブラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。透液性表面シート 11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタツチ性に優れたものとなる。前記透液性表面シート 11は、吸収体 13の側縁部を巻き込んで吸収体 13の裏面側まで延在して、る。

[0035] 前記吸収体 13の裏面側 (非肌当接面側）を覆う防漏シート 12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの不透液性プラスチックシートが用いられる力近年はムレ防止の点力も透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水 '透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のォレフィン榭脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。

[0036] 一方、立体ギャザー BSを形成するギャザー不織布 15は、図 3および図 4に示されるように、折返しによって二重シートとした不織布が用いられ、前記透液性表面シート 11によって巻き込まれた吸収体 13の側縁部をさらにその上側力も巻き込んで吸収体 13の裏面側まで延在して接着されている。より具体的には、前記ギャザー不織布 15は、図 3に示される紙おむつの長手方向中間部では、立体ギャザー BS形成部分を残し、幅方向中間部から吸収体 13の裏面側に亘る範囲がホットメルト接着剤等によって接着され、また長手方向前後端部では図 4に示されるように、前記幅方向中間部から一方側端縁までの区間が吸収体 13の裏面側に亘る範囲で接着されるとともに、前記立体ギャザー BSを形成する部分を吸収体 13の上面部にて折り畳むようにしながらホットメルト接着剤等により接着している。

[0037] 前記二重シート不織布によって形成されたギャザー不織布 15の内部には、起立先端側部分に複数本の糸状弾性伸縮部材 16、 16· ··が配設されるとともに、吸収体 13 の側縁部近傍部位に糸状弾性伸縮部材 17が配設され、さらに吸収体 13の裏面がわ側部に糸状弾性伸縮部材 18が夫々配設されている。前記先端部弾性伸縮部材 1

6、 16· ··は、主にはその弾性伸縮力により吸収体側縁部より突出する不織布部分を起立させて立体ギャザー BSを形成するためのものであり、前記糸状弾性伸縮部材 1

7、 18は、主にその弾性伸縮力により図 5の製品状態図に示されるように、吸収体 13 の側部を屈曲させ、吸収体 13の側部によって立体ギャザー BSの基端側部分を構成するためのものである。前記屈曲部から吸収体側縁までの吸収体 13の起立高さ HL は、 5〜30mm、好ましくは 20〜30mmとするのが望ましい。前記起立高さ HLが 5mm 未満の場合には、短すぎて吸収体側部を屈曲させることが困難になるとともに、肌に対する十分なフィット性が確保できない。また、起立高さ HLが 30mmを超えると、起立長さが長過ぎて効果的に屈曲させることができないなどの問題が生じる。

[0038] 前記防漏シート 12は、前記二重シート状のギャザー不織布 15の内部まで進入し、図 5に示されるように、立体ギャザー BSの下端側において防漏壁を構成するようになつている。かかる防漏シート 12としては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のものを用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。

[0039] 前記糸状弾性伸縮部材 16〜18としては、通常使用されるスチレン系ゴム、ォレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステノレ系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは 925dtex以下、テンションは 150〜350%として配設するのがよい。なお、前記糸状弾性伸縮部材に代えて、ある程度の幅を有するテープ状弹性伸縮部材を用いるようにしてもょ、。

[0040] 前述のギャザー不織布 15を構成する素材繊維も前記透液性表面シート 11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のォレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンゃキュブラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法にて得られた不織布を用いることができる力特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらに前記ギャザー不織布 15については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性 (ドライ感）を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルク口ミツクタロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。

[0041] (外装シート 20の構造）

外装シート 20は、図 2及び図 6に示されるように、上層不織布 20A及び下層不織布 20Bからなる 2層の不織布シートとされ、前記上層不織布 20Aと下層不織布 20Bとの間に各種弾性伸縮部材が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間部に脚部開口を形成するための脚回りカット 29により、全体として擬似砂時計形状を成している。

本発明に係る外装シート 20においては、前記弾性部材として、図 2に示される展開形状において、前記ウェスト開口部回り 21, 23に配置されたウェスト部弾性伸縮部材 25· ··, 26· ··と、前身頃 F及び後身頃 Bの腰回り 22, 24に、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置された複数の腰回り弾性伸縮部材群 27· ··, 28· ··とを有する。

[0042] 前記ウェスト部弾性部材 25· ··, 26…は、前身頃 Fと後身頃 Bとが接合された脇部接合範囲の内、ウェスト開口縁近傍に上下方向に間隔をおいて配設された複数条の糸ゴム状弾性部材であり、身体のウェスト部回りを締め付けるように伸縮力を与えることにより紙おむつを身体に装着させる。このウェスト部弾性伸縮部材 25· ··, 26· ··は、図示例では糸ゴムを用いたが、例えばテープ状の伸縮部材を用いてもよい。

[0043] 前記腰回り弾性部材群 27, 28· ··は、脇部接合範囲の内、概ねウェスト部を除く上部から下部までの範囲に亘り、上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配設された糸ゴム状の弾性伸縮部材であり、前身頃 F及び後身頃 Bの腰回り部分に夫々水平方向の伸縮力を与え、紙おむつを身体に密着させる。なお、前記ウェスト部弾性部材 25· ··、 26· ··と腰回り弾性部材群 27· ··、 28· ··との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前身頃 F及び後身頃 Bに上下方向に間隔をおいて水平方向に配置された弾性部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウェスト部弾性部材として機能し、残りの弾性部材が腰回り弾性部材として機能して、ればよ、。

[0044] また、前記腰回り弾性部材群 27, 28· ··は、吸収性本体 10上を横断するように連続して配置するようにしてもよいが、好ましくは図示されるように、吸収体 13の縮こまりをより防止するため、吸収性本体 10を横切る弾性伸縮部材を切断し、不連続とするのがよい。

[0045] 弾性伸縮部材の不連続ィ匕は、例えば特開 2000— 26015号公報、特開 2002— 2

73808号公報に示されるように、各種弾性部材を外装シート 20に配置した後、ェンボスカッターロールとアンビルロールとの間に外装シートを通過させ、前記エンボス力ッターロールによる加圧又は加熱により所定範囲内に存在する弾性部材を細力べ切断する方法によればよい。

[0046] 前記外装シート 20においては、後身頃 Bの製品幅 Lが前身頃 Fの製品幅 Lよりも

B F

幅広とされ、前記後身頃 Bにおいては、前身頃 Fと後身頃 Bとが接合されるヒートシ一ル部 30より外方に延出する脇部延出フラップ 32、 32を備えるとともに、前記脇部延出フラップ 32において、製品状態で前面側となる面に、前身頃 F外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段 33を備える。前記脇部延出フラップ 32の突出長 (K)は、 10〜50mm、好ましくは 15〜30mmとするのがよい。

[0047] 前記機械接合式ファスナー手段 33は、プラスチック、ポリラミ不織布、不織布、紙等のファスユング基材 33aの表面側にフック要素 33bを備えたものであり、前記フック要素 33bは、例えばレ字状、 J字状、マッシュルーム状、 T字状等の係合片カもなり、外装シート 20の外面（下層不織布 20B)に対して係合可能となっている。また、前記機械接合式ファスナー手段 33は、前身頃 Fにターゲットテープ (雌側ファスナー）を別途貼設しておき、これに係合させるよう〖こしてもよい。なお、前記脇部延出フラップ 32 部分は、製品状態 (使用前)では内側に折り畳まれ、外装シート 20の外面に接合されている。

[0048] 前記外装シート 20において、前記腰回り弾性伸縮部材 27· ··、 28· ··は、後身頃 B 側に配置された腰回り弾性伸縮部材 28、 28· ··の伸縮力を前身頃 F側に配置された腰回り弾性伸縮部材 27、 27· ··の伸縮力よりも低く設定するのが望ましい。このような張力差を設けることにより、使用前の状態では、前身頃 F側の腰回り弾性伸縮部材 2 7、 27· ··の伸縮力が相対的に高いため、前記脇部延出フラップ 32は内側に向くようになり操作し易くなる。また、装着状態力もフィット調整を行うに当たり、後身頃 Bの腰回り弾性伸縮部材 28, 28· ··の伸縮力が相対的に低く設定されているため、前記脇部延出フラップ 32を摘んで前身頃 F側に弓 |寄せ易くなる。

[0049] (紙おむつの組立）

前記吸収性本体 10と外装シート 20とは、図 6に示されるように、外装シート 20の上面側に吸収性本体 10がホットメルト等の接着剤によって接着され一体ィ匕される。そして、吸収性本体 10および外装シート 20が折り返しライン Sにて前後方向に折り重ねられ、前身頃 Fの接合部 31、 31と後身頃 Bの接合部 30, 30とを熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合することにより、図 1に示されるパンツ型紙おむつ 1に組み立てられる。

[0050] (紙おむつの製造）

図 7は、ライン方向を紙おむつ幅方向とした横流れ方式の場合の組立工程図である。外装シート 20の連続ウェブを繰出す過程でロールカッター等により股間となる部分を楕円状の脚回りカット線 36に沿ってくり抜く。し力る後、脚回りカット線 36の上側となる後身頃側 Bの脇部相当部位に切断予定線を跨いで 2つの機械接合式ファスナ一手段 33, 33を貼着するとともに、前記楕円状のくり抜き部分に跨るように吸収性本体 10、 10…をホットメルト接着剤によって積層する。その後、吸収性本体 10、 10間において、前身頃 F側を製品幅 L位置にて切断したならば、セーラー 34により前身

F

頃 F側を折返し、前身頃 Fの接合部 31、 31と後身頃 Bの接合部 30, 30とを熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合した後、 2つの機械接合式ファスナー手段 3 3, 33の中央で切断し、パンツ型使い捨ておむつ 1を得るようにする。

[0051] 次いで、製造方法の第 2例を図 8に示す。先ず、外装シート 20の連続ウェブを繰出す過程でロールカッター等により股間となる部分を楕円状の脚回りカット線 36に沿つてくり抜く。し力る後、脚回りカット線 36の上側となる後身頃側の脇部相当部位に切断予定線を跨いで 2つの機械接合式ファスナー手段 33, 33を貼着するとともに、前記楕円状のくり抜き部分に跨るように吸収性本体 10、 10…をホットメルト接着剤によつて積層する。その後、吸収性本体 10、 10間において、前身頃側 Fを前記くり抜き部分の中央位置 35で切断したならば、セーラー 34により前身頃 F側を折返し、前身頃 Fの接合部 31、 31と後身頃 Bの接合部 30, 30とを熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合した後、 2つの機械接合式ファスナー手段 33, 33の中央で切断し、パンツ型使い捨ておむつ 1を得る。この場合、前記前身頃 Fの接合部 31、 31と後身頃 Bの接合部 30, 30とを熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合するに当たっては、前身頃 Fの接合部 31を前記機械接合式ファスナー手段 33外側の接合部 30に合わせるように位相をずらしながら接合する。

[0052] 更に、図 9に示される製造方法の第 3例は、上記第 2例において、前記前身頃 Fの接合部 31、 31と後身頃 Bの接合部 30, 30とを熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合する際、上下間で位相差を無くしたものであり、この場合には、前身頃側の腰回り弾性伸縮部材 27, 27· ··の伸縮力を高く設定することにより、前身頃 Fの枠部延出フラップを縮こまらせることにより、機械接合式ファスナー手段 33を露出させることができる。 [0053] ところで、上記形態例においては、後身頃側 Bの脇部相当部位に切断予定線を跨いで 2つの機械接合式ファスナー手段 33, 33を貼着するようにした力図 10に示されるように、切断予定線を跨いで 1枚の機械接合式ファスナー手段 33を貼着した後、半分に切断するようにしてもよい。この場合には、機械接合式ファスナー手段 33の貼り付け工程で一度で済み、製造工程を短縮することができる。

[0054] 〔第 2形態例〕

次、で、外装シート 20の第 2形態例につ、て図 11に基づき詳述する。

同図 11に示される外装シート 20は、前記後身頃 Bにおいては、前身頃 Fと後身頃 Bとが接合されるヒートシール部 30, 31より外方に延出する脇部延出フラップ 32、 32 を上下分割構造とし、上段側脇部延出フラップ 32A及び下段側脇部延出フラップ 32 Bのそれぞれに前記機械係合式ファスナー手段 33A、 33Bを備えるようにしたものである。脇部延出フラップ 32を上記分割構造とすることにより、ウェスト開口部回りのフィット調整と、腰部回りのフィット調整が独立的に可能となり、よりフィット性を向上させることができるよう〖こなる。この場合、前記上段側脇部延出フラップ 32A及び下段側脇部延出フラップ 32Bによるフィット調整代を確保するには、上段側脇部延出フラップ 3 2A位置に相当するウェスト回り区間 Aと、下段側脇部延出フラップ 32B位置に相当する腰回り区間 Cと、脇部延出フラップが存在しない腰回り区間 Bとにおいて、前記ゥェスト回り区間 Aに配置されるウェスト部弾性伸縮部材 26 (場合によっては、腰回り弾性伸縮部材 28の一部を含む）と、腰回り区間 Cに配置される腰回り弾性伸縮部材 28 , 28· ··の伸縮力を、前記腰回り区間 Bに配置される腰回り弾性伸縮部材 28, 28…の伸縮力よりも低く設定するのが望ましい。すなわち、前記上段側脇部延出フラップ 32 A及び下段側脇部延出フラップ 32Bを取り付けた腰回り部位に、調整代の自由度を与えることにより、より高、フィット性が得られるようになる。

[0055] 上記上下分割構造とした脇部延出フラップにおいては、図 12に示されるように、脇部延出フラップの突出長を構成し、上段側脇部延出フラップ 32Aと下段側脇部延出フラップ 32Bとの間のフラップに引き裂き用ミシン目 37、 38を形成するようにしてもよい。図 12(A)に示される引き裂き用ミシン目 37は、水平方向に沿って形成したミシン目例であり、図 12(B)に示される引き裂き用ミシン目 38は一方側を長くした変形横ノヽ字状に形成した例である。装着に当たっては、前記引き裂き用ミシン目 37、 38を切り裂き、上段側脇部延出フラップ 32Aと下段側脇部延出フラップ 32Bとを互いに交差させるようにしながら接合するクロス止めが可能となる。

[0056] 〔第 3形態例〕

上記第 1及び第 2形態例では、脇部延出フラップ 32の前面側に、前身頃外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段 33を備え、使い捨ておむつ 1を装着した状態で身体へのフィット性が十分でない場合には、前記脇部延出フラップ 32を摘み前身頃 F側に引寄せ、外装シート 20の外面に接合することによりフィット性を任意に調整するようにした力赤ちゃんがうつ伏せ状態ゃノヽイノ、ィしている状態で、フィット調整を行えるようにするには、前記脇部延出フラップ 32の背面側に、後身頃外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段 33を備えるようにすればよい。

[0057] 具体的には図 13に示されるように、前記外装シート 20においては、前身頃 Fの製品幅 Lが後身頃 Bの製品幅 Lよりも幅広とされ、前記前身頃 Fにおいては、前身頃 F

F B

と後身頃 Bとが接合されるヒートシール部 31より外方に延出する脇部延出フラップ 32 、 32を備えるとともに、前記脇部延出フラップ 32において、製品状態で背面側となる面に、後身頃 B外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段 33を備えるようにするこの場合は、前記第 1形態例とは逆に、前記外装シート 20において、前記腰回り弾性伸縮部材 27· ··、 28· ··は、前身頃 F側に配置された腰回り弾性伸縮部材 28、 28· ·· の伸縮力を後身頃 B側に配置された腰回り弾性伸縮部材 27、 27· ··の伸縮力よりも低く設定するのが望ましい。

[0058] 〔第 4形態例〕

上記第 1〜第 3形態例では、外装シート 20を上層不織布 20Aと下層不織布 20Bとを貼り合わせた 1枚の積層シートにより構成した力図 14に示されるように、外装シート 20は、前身頃外装シート部分 GFと後身頃外装シート部分 GBとに分離した構造とすることも可會である。

〔第 5形態例〕

上記各形態例では、脇部延出フラップ 32は、前身頃 Fの端部幅をそのまま延長して矩形状に形成したが、図 15に示されるように、種々の形状とすることが可能である。フラップ形状は、例えば図 15(A)に示されるように、台形状に上下 2段で脇部延出フラップ 32A、 32Bを形成してもよいし、図 15(B)に示されるように、台形状に単一の脇部延出フラップ 32としてもよいし、更には図 15(C)に示されるように、きのこ状に上下 2 段で脇部延出フラップ 32A、 32Bを形成してもよい。

[0059] 〔第 6形態例〕

上記各形態例では、フィット性を調整する場合には、パンツ状態のまま脇部延出フラップ 32を摘み、前身頃側に引寄せ外装シートの外面に接合させるものである力この場合には調整代にもおのずと限界が生じる。そこで、調整可能範囲の拡大化を図るべぐ図 16及び図 17に示されるように、脇部延出フラップ 32が形成されていない側の身頃（図示例では前身頃 F)の側端部であって、ヒートシール部 30よりも内方側、具体的には前記ヒートシール部 30と吸収性本体 10との間の位置、好ましくは前記ヒートシール部 30の内側近傍位置に引き裂き用ミシン目 39を設けるようにすることができる。

[0060] この場合は、前記引き裂き用ミシン目 39で引き裂くことにより、前身頃 Fと後身頃 Bとの連結を解除し、丁度、テープ式おむつの要領で、前身頃 F及び後身頃 Bとを身体にあてがった後、前記脇部延出フラップ 32を前身頃側に引寄せ、任意の位置に接合して装着することが可能となる。この場合、前記脇部延出フラップ 32の接合位置の目安となるように、前身頃 Fに番号や印、又はデザインをあしらうようにしてもよい。

[0061] また、前記引き裂き用ミシン目 39で破った際、腰回り弾性伸縮部材 28、 28· ··の端部固定が解除され、伸縮部材の引込みが生じるおそれがあるため、図 18に示されるように、前記引き裂き用ミシン目 39の内側に腰回り弾性伸縮部材 28, 28· ··の固定のためにサイドシール 40を設けるのが望ましい。このサイドシール 40は、上下方向に沿つて連続的に設けてもよいし、腰回り弾性伸縮部材 28, 28…に合わせて不連続的に設けるようにしてもよい。

[0062] 〔第 7形態例〕

さらに、引き裂き用ミシン目 39で破った後、テープ式おむつの要領で装着する際、装着及び調整の容易化のために、図 20 (裏面展開図）に示されるように、前身頃 Fの外面側にベルト通し 41、 41…を設けるようにしてもよい。この場合は、脇部延出フラップ 32は好ましくは図示されるように縦寸法を若干短くしておき、装着時に前記脇部延出フラップ 32を所定のベルト通し 41に通した上で、外装シート 20の外面に接合するようにする。また、この形態例では、脇部延出フラップ 32の外面側に（又は内面側及び外面側の両方）に機械係合式ファスナー手段 33を備えるようにしてもよい。外面側にファスナー手段 33を設けると、ベルト通し 41に通した後、脇部延出フラップ 32を外側に折り返して固定することが可能となり、着用中にファスナー手段 33の外れを確実に防止できるようになる。

〔他の形態例〕

(1)上記形態例では、いずれもパンツ型使い捨ておむつの例であるが、前記外装シートの前身頃 Fと後身頃 Bとの両側部を接合する工程を単に省略するだけで、所謂テープ式使い捨ておむつと同等品を得ることが可能である。なお、従来よりテープ式使い捨ておむつは、所謂縦流れ方式で製造しなければならな力つたが、本発明の適用により、所謂横流れ方式での製造が可能となった。

(2)上記パンツ型使い捨ておむつにおいては、外装シート 20に配設される弾性伸縮部材は、ウェスト部弾性伸縮部材 25· ··、 26· ··と、前身頃 F及び後身頃 Bに上下方向に間隔をお、て水平方向に沿って配置された複数の腰回り弾性伸縮部材 27· ··、 28 …との 2種類としたが、脚周りに沿って弾性伸縮部材を配置することも可能である。

(3)上記形態例では、脇部延出フラップ 32を外装シート 20の後身頃脇部により構成し、該部位に機械接合式ファスナー手段 33を貼着したが、前身頃 Fと後身頃 Bとを等幅とし、接合位置を脇部側縁より若干内方側とし、前記接合位置よりも外側に延出する部位であってかつ前身頃外面又は後身頃外面に機械接合式ファスナー手段 33を貝占着するようにしてちょい。

(4)上記第 2形態例では、脇部延出フラップ 32を上下 2段に分割したが、上段、中段、下段の 3段構造とし、それぞれに機械係合式ファスナー手段 33を貼着するようにしてちょい。

(5)上記形態例では、外装シート 20を 1枚のシートによって構成したが、前身頃側外装シートと後身頃側外装シートからなる 2分割構造の外装シートとしてもよい。 (6)上記第 1形態例および第 2形態例等では後身頃 Bの側部に脇部延出フラップ 32 およびファスナー手段 33を設け、前身頃 Fの側部にミシン目 39を設けるようにし、上記第 3形態例では前身頃 Fの側部に脇部延出フラップ 32およびファスナー手段 33を設け、後身頃 Bの側部にミシン目 39を設けるようにしたが、後身頃 Bと前身頃 Fの両方に脇部延出フラップ 32およびファスナー手段 33およびミシン目 39を設けるようにしてもよい。このようにすると、前後どちらでも同じように使用できるため、例えば着用者が寝転んだ状態での使用において、サイズ調整をしたり、ミシン目で脇部を破った後ファスナー手段 33で再固定したりする場合、着用者力^つ伏せの状態でも仰向けの状態でも、体の下にテープを差し入れて固定すると、う不便がな!、。

(7)上記各形態例では、後身頃 B及び Z又は前身頃 Fの両側部に脇部延出フラップ 3 2、 32を形成するようにしたが、片側にのみ脇部延出フラップ 32を形成するようにしてもよい。この場合でも装着時にフィット調整が可能であるとともに、資材コストの高い機械係合式ファスナー手段 33の部品数を低減することが可能となる。

図面の簡単な説明

[図 1]本発明の第 1形態例に係るパンツ型使い捨て紙おむつ 1の製品外観図である。

[図 2]その展開図である。

[図 3]図 2の III - III線矢視図である。

[図 4]図 2の IV— IV線矢視図である。

[図 5]製品状態における図 2の III— III線矢視相当図である。

[図 6]吸収性本体 10と外装シート 20との分解斜視図である。

[図 7]パンツ型使い捨ておむつ 1の製造要領図（その 1)である。

[図 8]パンツ型使い捨ておむつ 1の製造要領図（その 2)である。

[図 9]パンツ型使い捨ておむつ 1の製造要領図（その 3)である。

[図 10]機械接合式ファスナー手段 33の他の取付け例を示す要部平面図である。

[図 11]第 2形態例に係る外装シート 20の展開図である。

[図 12](A)、（B)は共に、分割型脇部延出フラップ 32への引き裂き用ミシン目形成例を示した要部展開図である。

[図 13]第 3形態例に係るパンツ型使い捨て紙おむつの展開図である。 [図 14]第 4形態例に係る外装シート 20例を示すおむつ展開図である。

[図 15](A)〜(C)は共に、第 5形態例に係る脇部延出フラップ 32の形状例を示す要部平面図である。

[図 16]第 6形態例に係るパンツ型使い捨て紙おむつ 1の製品外観図である。

[図 17]その展開図である。

[図 18]第 6形態例に係るパンツ型使い捨て紙おむつ例における外装シート 20の変形例を示す要部展開図である。

[図 19]第 7形態例に係るパンツ型使い捨て紙おむつの展開図である。

[図 20]その裏面図である。

[図 21]従来のパンツ型使い捨ておむつを示す展開図及び製品図である。

[図 22]従来のパンツ型使い捨ておむつを示す展開図である。

[図 23]従来のパンツ型使い捨ておむつを示す展開図である。

符号の説明

1…パンツ型使い捨ておむつ、 10· ··吸収性本体、 11· ··透液性表面シート、 12· ·· 防漏シート、 13· ··吸収体、 14· ··クレープ紙、 15· ··ギャザー不織布、 16〜18…糸状弾性伸縮部材、 20…外装シート、 21 · 23…ウェスト開口部、 22· 24…胴回り部、 25 · 26· ··ウェスト部弾性伸縮部材、 27· 28…腰回り弾性伸縮部材、 29…脚回りカット、 3 2· "脇部延出フラップ、 33· · '機械接合式ファスナー手段

Claims

請求の範囲

[1] 吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に設けられた外装シートと力もなり、前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合されることによりウェスト開口部及び左右一対のレッダ開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつにおいて、

前記前身頃と後身頃とが接合された両側部において、前記接合部より外方に延出する脇部延出フラップを備えるとともに、該脇部延出フラップの前面側に、前身頃外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段を備えることを特徴とする使い捨ておむつ。

[2] 前記脇部延出フラップは外装シートの後身頃脇部により構成される請求項 1記載の使い捨ておむつ。

[3] 前記前身頃の側部であって前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合された接合部と吸収性本体の間の位置に、前身頃と後身頃とを分離するための引き裂き用ミシン目が形成されている請求項 1、 2いずれかに記載の使い捨ておむつ

[4] 前記腰回り弾性伸縮部材は、後身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力を前身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力よりも低く設定してある請求項 1〜3いずれかに記載の使い捨ておむつ。

[5] 吸収体を含む吸収性本体と、この吸収性本体の外面側に設けられた外装シートと力もなり、前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合されることによりウェスト開口部及び左右一対のレッダ開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつにおいて、

前記外装シートは、前記ウェスト開口部回りに配置されたウェスト部弾性伸縮部材と、前身頃及び後身頃に上下方向に間隔をおいて水平方向に沿って配置された複数の腰回り弾性伸縮部材とを備え、前記前身頃と後身頃とが接合された両側部において、前記接合部より外方に延出する脇部延出フラップを備えるとともに、該脇部延出フラップの背面側に、後身頃外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段を備えることを特徴とする使い捨ておむつ。

[6] 前記脇部延出フラップは外装シートの前身頃脇部により構成される請求項 5記載の使い捨ておむつ。

[7] 前記後身頃の側部であって前記外装シートの前身頃と後身頃とが両側部において接合された接合部と吸収性本体の間の位置に、前身頃と後身頃とを分離するための引き裂き用ミシン目が形成されている請求項 5、 6いずれかに記載の使い捨ておむつ

[8] 前記腰回り弾性伸縮部材は、前身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力を後身頃側に配置された腰回り弾性伸縮部材の伸縮力よりも低く設定してある請求項 5〜71、ずれかに記載の使!、捨ておむつ。

[9] 前記脇部延出フラップは上下分割構造とし、上段側及び下段側の脇部延出フラップのそれぞれに前記機械係合式ファスナー手段を備える請求項 1〜8いずれかに記載の使い捨ておむつ。

[10] 前記上段側及び下段側の脇部延出フラップの間に、前記上段側脇部延出フラップと下段側脇部延出フラップとを分離するための引き裂き用ミシン目を形成してある請求項 9記載の使、捨ておむつ。

[11] 吸収体を含む吸収性本体と、前身頃及び後身頃を有し、前記吸収性本体の外面側に設けられた外装シートとからなる使い捨ておむつにおいて、

かつ前記外装シートの後身頃両側部分であって、かつ吸収性本体配設側の面に前身頃外面に係合可能な機械係合式ファスナー手段を備えることを特徴とする使い捨ておむつ。