JP2003533247A - 予め締結された調節可能な機械的ファスナー衣類 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 パンツ型の予め締結された再締結可能な使い捨て吸収性物品は、再締結可能なサイドシームと少なくとも１つのウエストサイズ調節手段とを形成する１対のファスナーを含む。予め締結された吸収性物品は、１対の横方向に対向するサイドエッジ及び１対の縦方向に対向するウエストエッジを形成する。ファスナーは、一方のウエストエッジのサイドエッジに永久的に取り付けられ、反対側のウエストエッジのサイドエッジに係合して、予め締結された吸収性物品のウエスト開口部と１対の脚開口部とを形成する再締結可能サイドシームを形成する。ファスナーは、更に、ウエストサイズ調節手段を設けるように形成される。ウエストサイズ調節手段は、吸収性物品が着用者に着せられた後で、予め締結された吸収性物品の外側表面にウエストサイズ調節手段を取り外し可能に係合させることにより、着用者又は介護者が予め締結された吸収性物品のウエスト周囲寸法を減少又は増加させて物品を着用者の身体に合わせることを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は、身体滲出液を包含するようになっている使い捨て吸収性物品に関す
る。より詳細には、本発明は、予め締結されて再締結可能なサイドシームと、着
用者のウエストの周りに物品を維持するためのウエストサイズ調節手段とを有す
るパンツ型の使い捨て吸収性物品、及び、それを製造する方法に関する。

【０００２】 （背景技術） おむつ、トレーニングパンツ、又は、失禁衣類のような吸収性物品は、着用者
の周りに密接で快適なフィット性をもたらし、身体滲出液を包含することが必要
である。更に必要なことは、そのような吸収性物品が、汚れた後で、介護者又は
着用者の衣類のような周囲区域を不必要に汚すことのない便利で清潔な方法で着
用者から取り除くことができることである。いくつかの状況においては、そのよ
うな吸収性物品は、着用者又は介護者が容易に物品を着用し、汚れなかった場合
は容易に物品を取り除くことを可能にするために、着用者の腰の上を引き上げた
り又は引き下げたりすることができることも同じく必要である。このような状況
では、介護者又は着用者が物品のウエスト領域のフィット性を調節できることが
更に必要である。例えば、そのような吸収性物品は、子供たちの排泄訓練を補助
することができる。

【０００３】 従来のおむつは、予め締結された状態で提供されず、一般的に、使用中に着用
者の腰の周りで粘着テープファスナー、又は、フック及びループ型ファスナーの
ような従来のファスナーによって取り外し可能に結合された前部ウエスト部分と
後部ウエスト部分とを含んでいる。例えば、従来のファスナーは、一般的に、お
むつの後部ウエスト領域においておむつの最も外側の隅に位置する粘着テープタ
ブ、及び、おむつの前部ウエスト部分においておむつの外側カバーの外面上に位
置するテーピングパネルのような相補的ファスナーなどの、１対のファスナーを
含む。そのような形態においては、おむつは、着用者が横になっている間は着用
者の両脚の間に置かれ、粘着テープタブが、テーピングパネルに取り外し可能に
取り付けられて後部ウエスト部分をおむつの前部ウエスト部分に固定し、おむつ
を着用者のウエストの周りに固定する。このような従来のおむつは、着用者の周
りに固定したり、使用後に介護者を不必要に汚すことなく着用者から取り外すこ
とが容易である。しかし、このような従来のおむつは、パンツ型の予め締結した
形態では提供されず、従って、ファスナーが取り付けられると、着用者の腰の上
を引き上げたり又は引き下げたりするように形成されていない。更に、このよう
な従来のおむつのファスナーは、一般に、おむつのウエスト部分を着用者に更に
合わせるために、取り外して再び取り付ける必要がある。このような調節のため
の取り外し及び再取り付けは、着用者が動いている時には達成が困難になる可能
性がある。

【０００４】 身体滲出液を効果的に包含し、着用者の腰の上を引き上げたり又は引き下げた
りすることが可能であり、汚れた後で洗浄及び除去の容易性を提供する吸収性物
品をもたらす試みがいくつか為されてきた。例えば、通常のトレーニングパンツ
のような従来の吸収性物品のいくつかは、吸収性物品の前部ウエスト部分を後部
ウエスト部分に結合する一体型サイドパネルを備えている。このサイドパネルは
、必要に応じて吸収性物品を着用者の腰の上で引き上げたり又は引き下げたりす
ることを可能にするために、吸収性物品のウエスト開口部を広げることができる
ように延伸可能になっている。このようなサイドパネルはまた、トレーニングパ
ンツが汚れた時に着用者からそれを取り除くために、サイドパネルを引き裂いて
も良いように設計されている。

【０００５】 しかし、そのような試みの多くは、完全には満足されるものではなかった。例
えば、トレーニングパンツのような吸収性物品は、着用者に対する密接で快適な
フィット性を達成する一方で、尚かつ着用者の腰の上を引き上げたり又は引き下
げたりするのに十分なほど広げることができるようには必ずしもできなかった。
多くの場合、そのようなトレーニングパンツは着用者のウエストに緩くフィット
し、有害な漏れをもたらす可能性を生じる。その結果、このような物品の多くは
、着用者に対してより適合するフィット性を達成するように調節できる従来のお
むつ型物品のようには身体滲出液を効果的に包含しなかった。更に、一体型サイ
ドパネルを有する従来のトレーニングパンツのような吸収性物品の汚れたものの
検査及び除去は、必ずしも完全には満足されるものではなかった。例えば、物品
を着用者の腰の上を引き下げる代わりに着用者のウエストから物品を取り外すこ
とを試みる時、サイドパネルを引き裂くのは困難であった。

【０００６】 従って、改善された吸収性物品を開発する試みにもかかわらず、従来のトレー
ニングパンツと従来のおむつとの利点をもたらすことができる吸収性物品の必要
性が残されている。すなわち、着用者に適合して効果的に身体滲出液を包含し、
着用者の腰及び臀部上を引き上げたり又は引き下げたりすることができ、便利で
清潔な方法で容易に着用者の周りに固定されて着用者から取り外され、介護者に
よる容易な検査を可能にして物品が汚れたかどうかを判断する際に補助する吸収
性物品の必要性が残されている。更に、このようなパンツ型使い捨て吸収性物品
を確実かつ堅実に製造する改良された方法が必要とされている。

【０００７】 （発明の開示） 上記で検討した困難及び問題点に応えて、ウエストサイズ調節機構を有する新
しい予め締結されたパンツ型使い捨て吸収性物品、及び、それを製造する方法が
見出された。１つの態様において、本発明は、吸収体、前部ウエスト領域、後部
ウエスト領域、ウエスト領域の間に延びてそれらを接続する股領域、縦方向、及
び、横方向を形成するパンツ型の再締結可能な使い捨て吸収性物品に関する。予
め締結された吸収性物品は、外側表面、外側表面と反対側の内側表面、１対の横
方向に対向するサイドエッジ、及び、１対の縦方向に対向するウエストエッジを
更に形成する。予め締結された吸収性物品は、１対の再締結可能なサイドシーム
及び少なくとも１つのウエストサイズ調節手段を含む。再締結可能なサイドシー
ムは、前部ウエスト領域の横方向に対向するサイドエッジを後部ウエスト領域に
再締結可能に取り付け、ウエスト周囲寸法を有するウエスト開口部と１対の脚開
口部とを形成する。ウエストサイズ調節手段は、予め締結された吸収性物品が着
用者に着せられた後でウエスト周囲寸法を減少させるためのものであり、少なく
とも１つの再締結可能なサイドシームの一部分で形成されてもよい。

【０００８】 別の態様においては、本発明は、吸収体、前部ウエスト領域、後部ウエスト領
域、ウエスト領域の間に延びてそれらを接続する股領域、縦方向、及び、横方向
を形成するパンツ型の予め締結された使い捨て吸収性物品に関する。予め締結さ
れた吸収性物品は、外側表面、外側表面と反対側の内側表面、１対の横方向に対
向するサイドエッジ、及び、１対の縦方向に対向するウエストエッジを更に形成
する。予め締結された吸収性物品は、一方のウエスト領域における横方向に対向
するサイドエッジに永久的に取り付けられた１対の連続ファスナーを含む。連続
ファスナーの各々は、第１の係合可能な部分を含み、少なくとも一方の連続ファ
スナーは、第２の係合可能な部分を含む。第１の係合可能部分は、使い捨て吸収
性物品の反対側のウエスト領域に再締結可能に取り付けられ、１対の再締結可能
なサイドシームを形成する。再締結可能なサイドシームは、ウエスト領域を接合
してウエスト周囲寸法を有するウエスト開口部及び１対の脚開口部を形成し、そ
れによって予め締結された吸収性物品を準備する。連続ファスナーの第２の係合
可能部分は、少なくとも一方の再締結可能なサイドシームから延びて反対側のウ
エスト領域に取り外し可能に係合するように形成され、予め締結された吸収性物
品が着用者に着せられた後、ウエスト周囲寸法を減少させて予め締結された吸収
性物品を着用者の腰の周りに維持するのを補助する。

【０００９】 更に別の態様においては、本発明は、吸収体、前部ウエスト領域、後部ウエス
ト領域、ウエスト領域の間に延びてそれらを接続する股領域、縦方向、及び、横
方向を形成するパンツ型の予め締結された使い捨て吸収性物品に関する。予め締
結された吸収性物品は、外側表面、外側表面と反対側の内側表面、１対の横方向
に対向するサイドエッジ、及び、１対の縦方向に対向するウエストエッジを更に
形成する。予め締結された吸収性物品は、一次及び二次ファスナーを有する１対
のファスナーを含む。１対のファスナーは、後部ウエスト領域のサイドエッジに
永久的に取り付けられる。１対のファスナーは、更に、内側縦方向エッジ、外側
縦方向エッジ、及び、一次及び二次ファスナーの間の中間部分を含む。前部ウエ
スト領域のサイドエッジは、一次ファスナーに再締結可能に取り付けられ、ウエ
スト周囲寸法を有するウエスト開口部と１対の脚開口部とを予め締結された吸収
性物品に形成する１対の再締結可能なサイドシームを形成する。二次ファスナー
は、予め締結された吸収性物品が着用者に着せられた後でウエスト周囲寸法を減
少させるために、吸収性物品の外側表面の前部ウエスト領域に再締結可能に取り
付けられるように形成される。

【００１０】 更に別の態様においては、本発明は、吸収性シャーシ、前部ウエスト領域、後
部ウエスト領域、ウエスト領域の間に延びてそれらを接続する股領域、縦方向、
横方向、１対の対向するサイドエッジ、及び、１対の対向するウエストエッジを
形成するパンツ型の予め締結された使い捨て吸収性物品に関する。このパンツ型
の予め締結された使い捨て吸収性物品は、 ａ）相互に連結した吸収性シャーシの連続ウェブを準備する段階、 ｂ）１対の横方向に対向するファスナーを後部ウエスト領域のサイドエッジに
永久的に取り付ける段階、 ｃ）相互に連結した吸収性シャーシの連続ウェブを個々の吸収性物品に選択的
に切断する段階、 ｄ）物品の股領域を通って横方向に延びる折線に関して個々の吸収性物品の各
々を折り曲げ、それによって前部ウエスト領域及び後部ウエスト領域を向かい合
う関係に配置する段階、及び ｅ）１対のサイドシームを作り出し、ウエスト周囲寸法を有するウエスト開口
部と１対の脚開口部とを形成するために、後部ウエスト領域のファスナーの第１
の部分を前部ウエスト領域の対向するサイドエッジに再締結可能に取り付ける段
階、 を含む方法によって製造される。各ファスナーの第２の部分は、吸収性物品の
外側表面の前部ウエスト領域に再締結可能に取り付けられるように形成され、予
め締結された吸収性物品が着用者に着せられた後でウエスト周囲寸法を減少させ
る。

【００１１】 本発明は、ウエストサイズ調節機構を含むパンツ型の予め締結された使い捨て
吸収性物品及びそれを製造する方法を有利に提供する。特に本発明は、従来のト
レーニングパンツと同様に着用者の排泄訓練を補助するために着用者の腰の上を
確実に引き上げたり引き下げたりすることができるパンツ型の予め締結された使
い捨て吸収性物品を提供する。更に、予め締結された吸収性物品が着用者の腰の
上に配置された状態で、予め締結されたサイドシームを外すことなく、着用者又
は介護者がウエスト周囲寸法を減少させてもよい。これによって、予め締結され
た吸収性物品は、着用者の身体に適合して効果的に身体滲出液を収容する。更に
、従来のおむつと同様に、本発明の予め締結された吸収性物品は、比較的容易か
つ清潔に着用者に当てたり汚れた後に取り除くことができ有利である。更に、本
発明の予め締結された吸収性物品は、従来のおむつと同様に、介護者による容易
な点検を可能にして物品が汚れているかどうかを判断するのを補助する。 以下の本発明の詳細説明及び同じ番号が同じ要素を表す添付図面を参照すると
、本発明が更に十分に理解され、更なる利点も明らかになるであろう。これらの
図面は、単に例示的であり、特許請求の範囲を限定するように意図したものでは
ない。

【００１２】 （発明を実施するための最良の形態） 本発明は、身体から排泄される様々な滲出液を吸収して包含するために着用者
の身体に隣接して着用するようになっているパンツ型の予め締結された使い捨て
吸収性物品及びそれを製造する方法に関する。予め締結された吸収性物品は、効
果的に体外滲出液を包含するために着用者の身体に密接に適合するように形成さ
れ、同時に着用者の腰及び臀部に亘って引き上げたり引き下げたりすることがで
きる状態に留まる。予め締結された吸収性物品はまた、それらが着用者のウエス
トに固定されてウエストから直接取り外すことができ、また、使用中にそれらが
汚されたかどうかを判断するために容易に検査することができるように再締結可
能である。このように、本発明のパンツ型の予め締結された使い捨て吸収性物品
は、予め締結されたパンツ型形態のままである時は従来のトレーニングパンツと
類似の方式で機能することができ、あるいは、使用前又は使用中に締結を解いて
従来のおむつと類似の再締結可能な方式で機能させることができる。更に、予め
締結された吸収性物品は、着用者の腰の上に配置された状態で、予め締結された
サイドシームを外すことなく、着用者又は介護者が物品のフィット性を更に改善
することを可能にするウエストサイズ調節手段を含む。本明細書で用いる場合、
「使い捨て」という用語は、限られた使用後に捨てられることを意図され、洗濯
されたり別の方法で再使用のために修復される意図のない物品を意味する。

【００１３】 本発明のパンツ型の予め締結された使い捨て吸収性物品は、乳児がその胴下部
の周りに着用されるようになっている使い捨てのパンツ型おむつ物品に関して説
明されることになる。特に、パンツ型の使い捨て吸収性物品は、ウエストサイズ
調節手段を有するパンツ型の予め締結された使い捨ておむつに関して説明される
ことになる。本発明の物品及び方法は、大人用失禁製品、トレーニングパンツ、
女性用衛生製品、及び、他のパーソナルケア又は健康管理衣類などのような他の
種類の吸収性物品にも等しく適用できることが理解される。

【００１４】 図１は、全体的に２０で表された本発明の予め締結されたパンツ型の再締結可
能使い捨ておむつの実施例を代表的に示す。図２は、図１の予め締結されたおむ
つの正面図を代表的に示す。図３は、連続ファスナーの一方を外し、おむつの一
部を部分的に切り取ってその下の形態を示す、図１のおむつの正面図を代表的に
描いている。図４は、図１の予め締結されたおむつを、締結されず、延伸され、
平らに置かれた形態で、着用者の皮膚に接触するようになっている物品表面を見
る人に向け、物品のいくつかの部分をその下にある形態を見せるために一部切り
取って代表的に示す。図４に示すように、おむつ２０は、吸収体２８、前部ウエ
スト領域２２、後部ウエスト領域２４、前部及び後部ウエスト領域２２及び２４
の間に延びてそれらを接続する股領域２６、縦方向３８、及び、横方向４０を形
成する。前部ウエスト領域２２は、着用されると着用者の前部に置かれるおむつ
２０の部分を含み、後部ウエスト領域２４は、着用されると着用者の後部に置か
れるおむつ２０の部分を含む。おむつ２０の股領域２６は、着用されると着用者
の脚の間に配置されて着用者の胴下部を覆うおむつ２０の部分を含む。

【００１５】 おむつ２０は、１対の横方向に対向するサイドエッジ３０、１対の縦方向に対
向するウエストエッジ３２、着用者に接触するように形成された内側表面３４、
及び、使用中に着用者の衣類に接触するように形成された、内側表面３４と反対
側の外側表面３６を形成する。図示されたおむつ２０はまた、外側カバー４２と
、外側カバー４２と重なる関係で結合された身体側ライナ４４を含む。吸収体２
８は、外側カバー４２及び身体側ライナ４４の間に位置する。おむつ２０の横方
向に対向するサイドエッジ３０は、外側カバー４２のサイドエッジによってほぼ
形成され、この外側カバーのサイドエッジは、更に、曲線を成すこともある脚開
口部を形成する。おむつ２０のウエストエッジ３２は、外側カバー４２のウエス
トエッジによってほぼ形成され、着用された時に着用者のウエストを取り囲むよ
うに構成されるウエスト開口部を形成する。吸収体２８は、着用者から排泄され
るあらゆる身体滲出液を包含する、及び／又は、吸収するように形成される。お
むつ２０は、当業者には公知のように、脚弾性体５４、閉じ込めフラップ５６、
及び、ウエスト弾性体５８を更に含んでもよい。おむつ２０の個々の構成要素は
、おむつ２０の使用目的により任意に選択し得ることを認識する必要がある。

【００１６】 おむつ２０は、再締結可能な予め締結されたファスナー６０を更に含む。ファ
スナー６０は、おむつ２０の対向するサイドエッジ３０に反対側のウエスト領域
において取り外し可能に係合し、再締結可能なサイドシーム６８を形成する。そ
れに加えて、再締結可能なサイドシーム６８を形成するファスナーの少なくとも
一方の一部分により、着用者の周りのウエスト開口部のウエスト周囲寸法を減少
させるための少なくとも１つのウエストサイズ調節手段が提供される。再締結可
能なサイドシーム６８はまた、連続ファスナー６０が前部ウエスト領域２２を後
部ウエスト領域２４に取り外し可能に固定するのを補助する、サイドシーム６８
内に組み込まれた消極的結合部７０を含んでもよい。更に、締結システム６０は
、ファスナー６０の反対側の前部ウエスト領域２２又は後部ウエスト領域２４に
位置する取り付けパネル６６を含んでもよく、これに連続ファスナー６０の第１
の係合可能な部分が取り外し可能に係合し、予め締結された再締結可能なサイド
シーム６８を形成する。

【００１７】 おむつ２０は、様々な形状としてもよい。例えば、図４に示すような締結を解
いた形態においては、おむつは、全体的に矩形、Ｔ字形、又は、ほぼ砂時計の形
を有するであろう。図示された実施形態では、おむつ２０は、締結を解いた形態
でほぼＩ字形である。本出願に関連する使用に適するおむつの形態及びおむつに
使用するのに適する他のおむつ構成要素の例は、本明細書においてその開示内容
が引用により援用されている、１９８９年１月１７日にメイヤー他に付与された
米国特許第４，７９８，６０３号、１９９３年１月５日にバーナーディンに付与
された米国特許第５，１７６，６６８号、１９９３年１月５日にブルーマー他に
付与された米国特許第５，１７６，６７２号、１９９３年３月９日にプロクスマ
イヤー他に付与された米国特許第５，１９２，６０６号、及び、１９９６年４月
２３日にハンソン他に付与された米国特許第５，５０９，９１５号に説明されて
いる。本発明の様々な態様及び形態は、柔らかさ、身体への適合性、着用者の皮
膚を赤くする刺激の低減、皮膚の水和作用の低減、体外滲出液の閉じ込めの改善
、及び、美学的な改善の特徴的な組み合わせをもたらすことができる。

【００１８】 おむつ２０の様々な構成要素は、接着剤、音波結合、熱結合、又は、これらの
組み合わせのような様々な種類の好適な結合手段を用いて互いに一体的に組み立
てられる。例えば、図示された実施形態では、外側カバー４２と身体側ライナ４
４とは、高温溶融粘着剤のような接着剤を用いて、互いに、また、吸収体２８に
結合して組み立てられる。接着剤は、均一な連続接着剤層、パターン化された接
着剤層、噴霧された接着剤パターン、又は、接着剤の別々の直線、渦巻き、又は
、点のアレーとして塗布されてもよい。代替的に、吸収体２８は、ボタン、フッ
ク及びループ型ファスナー、及び、接着テープファスナーなどのような従来のフ
ァスナーを用いて外側カバー４２に結合されてもよい。おむつ２０の他の構成要
素も同様の手段を用いて互いに適切に結合されるであろう。同様に、弾性部材５
４及び５８やファスナー６２のような他のおむつ構成要素は、上記で特定された
取り付け機構を用いておむつ２０物品に組み立てられるであろう。製造コストを
低減するためには、大部分のおむつ構成要素を超音波結合技術を使って互いに組
み立てることが望ましい。

【００１９】 図１〜図４に典型的に示すように、おむつ２０の外側カバー４２は、液体透過
性又は液体不透過性のいずれかの材料から適切に構成されてもよい。一般的には
、外側カバー４２は、液体に対して実質的に不透過である材料から形成されるの
が好ましい。通常の外側カバーは、薄いプラスチックフィルム又は他の可撓性液
体不透過材料から製造することができる。例えば、外側カバー４２は、約０．０
１３ミリメートル（０．５ミル）から約０．０５１ミリメートル（２．０ミル）
の厚さを有するポリエチレンフィルムから形成されるであろう。外側カバー４２
により布のような感触を与えることが必要な場合、外側カバー４２は、外面にポ
リオレフィン繊維のスパンボンドウェブのような不織ウェブが積層したポリオレ
フィンフィルムを含んでもよい。例えば、約０．０１５ミリメートル（０．６ミ
ル）の厚さを有する延伸して薄くしたポリプロピレンフィルムには、そこにポリ
プロピレン繊維のスパンボンドウェブを熱的に積層させてもよい。ポリプロピレ
ン繊維は、約１．５から２．５デニール／フィラメントの厚さを有し、この不織
ウェブは、約１７グラム／平方メートル（０．５オンス／平方ヤード）の坪量を
有する。外側カバー４２は、それ以外にも、ポリエチレン／ポリプロピレン２成
分繊維のような２成分繊維を含んでもよい。このような布様の外側カバーを作成
する方法は当業者には公知である。

【００２０】 更に、外側カバー４２は、吸収体２８に隣接するか又は最も近い選択された領
域に液体不透過性の目標とするレベルを附与するように全体的又は部分的に作ら
れたか又は処理された、織られた繊維ウェブ層又は不織繊維ウェブ層で形成され
てもよい。更に、外側カバー４２は、オプションとして、吸収体２８から蒸気を
逃がす一方で、尚かつ液体滲出液が外側カバー４２を通過するのを防ぐ微孔性の
「通気性」材料から構成されてもよい。例えば、外側カバー４２は、微孔性フィ
ルムに積層された蒸気透過性不織フェーシング層を含むであろう。適切な「通気
性」外側カバー材料は、本明細書においてその記述が引用により援用されている
、マコーマック他に付与された米国特許第５，６９５，８６８号、及び、１９９
８年１２月１日にグッド他に付与された米国特許第５，８４３，０５６号に説明
されている。更に、外側カバー４２はまた、延伸熱処理積層体（ＳＴＬ）、ネッ
キング結合積層体（ＮＢＬ）、又は、延伸結合積層体（ＳＢＬ）材料のようなエ
ラストマー材料としてもよい。そのような材料の製造法は当業者には公知であり
、本明細書においてその開示内容が引用により援用されている、１９８７年５月
５日にウィスネスキ他に付与された米国特許第４，６６３，２２０号、１９９３
年７月１３日にモルモンに付与された米国特許第５，２２６，９９２号、及び、
１９８７年４月８日にテーラー他の名前で公開された欧州特許出願番号ＥＰ０２
１７０３２に説明がある。外側カバー４２はまた、美学的により感じの良い外観
を与えるために、エンボス加工をするか、又は、そうでなければ艶消し仕上げを
施すことができる。

【００２１】 身体側ライナ４４は、図４に典型的に示すように、従順で柔らかな感触で着用
者の皮膚に刺激のない身体に向いた表面を好適に与える。更に、身体側ライナ４
４は、着用者に比較乾燥した表面を呈するように吸収体２８よりも親水性が低く
てもよく、また、十分に多孔性で液体透過性としてもよく、液体をその厚さに亘
って容易に貫通させる。好適な身体側ライナ４４は、多孔性発泡体、網状発泡体
、穿孔プラスチックフィルム、天然繊維（例えば、木材又は綿繊維）、合成繊維
（例えば、ポリエステル又はポリプロピレン繊維）、又は、天然及び合成繊維の
組み合わせのような、広範な選択範囲を有するウェブ材料から製造されるであろ
う。身体側ライナ４４は、吸収体２８に保持されている液体からの着用者の皮膚
の隔離を補助するために適切に用いられる。

【００２２】 身体側ライナ４４には、様々な織布及び不織布を用いることができる。例えば
、身体側ライナは、ポリオレフィン繊維のメルトブローン又はスパンボンデッド
ウェブで構成されてもよい。身体側ライナ４４はまた、天然及び／又は合成繊維
から成るボンデッドカーデッドウェブとしてもよい。身体側ライナ４４は、実質
的に疎水性の材料から構成されてもよく、この疎水性材料は、オプションとして
、界面活性剤で処理されるか又は他の方法で処理され、濡れ性及び親水性の目標
とするレベルを附与してもよい。本発明の特定の実施形態において、身体側ライ
ナ４４は、約２０グラム／平方メートルの坪量と約０．１３グラム／立方センチ
メートルの密度とを有するウェブに形成された約２．８〜３．２デニールの繊維
から成る不織スパンボンドポリプロピレン布を含む。この布は、ホジソン・テキ
スタイル・ケミカルズ・インコーポレーテッドから商品名「ＡＨＣＯＶＥＬベー
スＮ−６２」として市販されている約０．３重量パーセントの界面活性剤で表面
処理されてもよい。この界面活性剤は、噴霧法、印刷法、及び、ブラシ被覆法な
どのような任意の従来的手段で施されてもよい。界面活性剤は、身体側ライナ４
４全体に施してもよく、又は、おむつの縦方向中心線に沿った中間区域のような
身体側ライナ４４の特定区域に選択的に施し、そのような区域の濡れ性をより大
きくしてもよい。身体側ライナ４４は、その身体側ライナに塗布されて着用者の
皮膚に運ばれるように配置されたローション又は処理剤を更に含むことがある。

【００２３】 おむつ２０の吸収体２８は、図４に典型的に示すように、一般的に超吸収性材
料として知られる高吸収性材料の粒子と混合された、セルロースフラフのウェブ
のような親水性繊維マトリックスを適切に含んでもよい。特定の実施形態では、
吸収体２８は、木材パルプフラフのようなセルロースフラフと超吸収性ヒドロゲ
ル形成粒子とのマトリックスを含む。木材パルプフラフは、合成繊維、ポリマー
繊維、及び、メルトブローン繊維と交換されてもよく、又は、メルトブローン繊
維と天然繊維との組み合わせと交換されてもよい。超吸収性粒子は、親水性繊維
と実質的に均一に混合されてもよく、又は、不均一に混合されてもよい。フラフ
及び超吸収性粒子はまた、体外滲出液をより良く包含して吸収するように、吸収
体２８の目標とする区域の中に選択的に置かれてもよい。超吸収性粒子の濃度は
また、吸収体２８の厚さに亘って変動してもよい。代替的に、吸収体２８は、繊
維ウェブと超吸収性材料との積層体、又は、超吸収性材料を局所的な区域に保持
する他の適切な手段を含んでもよい。

【００２４】 吸収体２８は、多くの形状のいずれかを有するであろう。例えば、吸収体は、
矩形、Ｉ字形、又は、Ｔ字形としてもよい。吸収体２８は、おむつ２０の股領域
２６で狭くなっていることが一般的に好ましい。本発明の吸収体２８は、股領域
２６での幅寸法が約２．５から約１２．７センチメートル（１．０から約５．０
インチ）、好ましくは約７．６センチメートル（３．０インチ）以下、より好ま
しくは約５．１センチメートル（２．０インチ）以下である時に特に有用である
ことが見出されている。吸収体２８の狭い股幅寸法は、吸収体２８を着用者の脚
の間で良好にフィットさせる。吸収体２８の大きさ及び吸収能力は、対象とする
着用者の大きさ及び吸収性物品の使用目的によって与えられた、液体負荷に合っ
たものでなければならない。

【００２５】 高吸収性材料は、天然、合成、及び、修飾天然ポリマー及び材料から選択する
ことができる。高吸収性材料は、シリカゲルのような無機材料、又は、架橋ポリ
マーのような有機化合物であることができる。「架橋」という用語は、通常では
水溶性の材料を、実質的に水に不溶性であるが膨潤性であるように効果的になら
しめるいかなる手段をも意味する。このような手段には、例えば、物理交絡、結
晶質ドメイン、共有結合、イオン錯体及び会合、水素結合のような親水結合、及
び、疎水結合又はファンデルワールス力を含むことができる。

【００２６】 合成材料、ポリマー材料、及び、高吸収性材料の例としては、ポリ（アクリル
酸)及びポリ（メタクリル酸）のアルカリ金属及びアンモニウム塩、ポリ（アク
リルアミド）、ポリ（ビニルエーテル）、ビニルエーテルとアルファ−オレフィ
ンとの無水マレイン酸コポリマー、ポリ（ビニルピロリドン）、ポリ（ビニルモ
ルフォリノン）、ポリ（ビニルアルコール）、及び、それらの混合物及びコポリ
マーが含まれる。吸収性コアに使用するのに適する更なるポリマーとしては、ア
クリロニトリル−グラフト澱粉加水分解物、アクリル酸グラフト澱粉、メチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、それ
に、アルギン酸、キサンタンゴム、及び、イナゴマメゴムなどのような天然ゴム
などの天然及び修飾天然ポリマーが含まれる。天然吸収性ポリマーと全体的又は
部分的合成吸収性ポリマーとの混合物もまた本発明において有用であり得る。こ
のような高吸収性材料は、当業者には公知であり、広く市販されている。本発明
における使用に適する超吸収性ポリマーの例は、米国バージニア州ポーツマス所
在のヘキスト・セラニーズから入手可能な「ＳＡＮＷＥＴ ＩＭ３９００」ポリ
マー、及び、米国ミシガン州ミッドランド所在のダウ・ケミカル・カンパニーか
ら入手可能な「ＤＯＷ ＤＲＹＴＥＣＨ ２０３５ＬＤ」ポリマーである。

【００２７】 高吸収性材料は、様々な幾何学的形状のいずれであってもよい。一般的には、
高吸収性材料は、個々の粒子の形態であることが好ましい。しかし、高吸収性材
料は、繊維、フレーク、ロッド、球、及び、針などの形状としてもよい。一般的
には、高吸収性材料は、吸収体２８の全重量に対して約５から約９０重量パーセ
ントの量で吸収体に存在する。 オプションとして、実質的に親水性のティッシュラップシートを用いて、吸収
体２８の空気堆積繊維構造の一体性の維持を補助してもよい。ティッシュラップ
シートは、一般に、吸収体の周りに、ティッシュラップシートに面するその少な
くとも２つの主表面を覆って置かれ、しぼ寄せ詰め綿又は高湿潤強度ティッシュ
のような吸収性セルロース材料から成る。本発明の１つの態様では、ティッシュ
ラップシートは、吸収体を含む吸収性繊維の大部分に亘って液体を急速に分配す
るのに役立つウィッキング層をもたらすように形成することができる。吸収性繊
維の塊りの一方の側にあるラップシート材料は、吸収体２８を効果的に捕らえる
ために、その繊維塊の反対側に位置するラップシートに結合されてもよい。

【００２８】 図１及び図４に典型的に示すように、使い捨ておむつ２０は、体外滲出液の横
方向の流れに障壁をもたらすように形成された１対の閉じ込めフラップ５６を含
んでもよい。閉じ込めフラップ５６は、おむつの横方向に対向するサイドエッジ
３０に沿い、吸収体２８のサイドエッジに隣接して位置するであろう。各閉じ込
めフラップ５６は、通常、着用者の身体に対するシールを形成するために、おむ
つ２０の少なくとも股領域２６において直立した垂直な形態を維持するように形
成された付着していないエッジを形成する。閉じ込めフラップ５６は、吸収体２
８の全長に沿って縦方向に延びてもよく、又は、吸収体２８の長さに沿って部分
的にだけ延びてもよい。閉じ込めフラップ５６が吸収体２８よりも長さが短い時
、閉じ込めフラップ５６は、おむつ２０のサイドエッジ３０に沿って股領域２６
のどこにでも選択的に配置することができる。本発明の特定の態様では、閉じ込
めフラップ５６は、体外滲出液をより良く包含するように吸収体２８の全長に沿
って延びる。このような閉じ込めフラップ５６は、一般的に当業者には公知であ
る。例えば、閉じ込めフラップ５６の好適な構成及び配置は、本明細書において
その開示内容が引用により援用されている、１９８７年１１月３日にＫ・エンロ
ーに付与された米国特許第４，７０４，９６号に記載がある。

【００２９】 本発明の異なる態様のおむつ２０は、体外滲出液の漏れを更に防ぎ、吸収体２
８を支えるために、おむつ２０のウエストエッジ３２及びサイドエッジ３０に弾
性体を更に含んでもよい。例えば、図１〜図４に典型的に示すように、本発明の
おむつ２０は、股領域２６でおむつ２０の横方向に対向するサイドエッジ３０に
結合された１対の脚弾性部材５４を含むであろう。おむつ２０はまた、おむつ２
０の縦方向に対向するウエストエッジ３２に結合された１対のウエスト弾性部材
５８を含んでもよい。脚弾性体５４及びウエスト弾性体５８は、一般に、着用者
との積極的な接触関係を維持するために使用中に着用者の脚及びウエストの周り
にフィットするようになっており、おむつ２０からの体外滲出液の漏れを効果的
に低減させるか又は全く漏れないようにする。

【００３０】 脚弾性体５４及びウエスト弾性体５８としての使用に適する材料は、当業者に
は公知である。そのような材料の具体例は、延伸した位置で外側カバー４２に接
着されるか、又は、外側カバー４２に取り付けられる一方で外側カバー４２に弾
性収縮力が附与されるように外側カバーにひだが付けられた、エラストマー性ポ
リマー材料のシート又はストランド又はリボンである。脚弾性体はまた、ポリウ
レタン、合成ゴム、及び、天然ゴムのような材料を含んでもよい。

【００３１】 本発明の異なる態様のおむつ２０は、ウエスト区域２２及び２４の少なくとも
１つにウエストエッジ３０に隣接して重ねられたフィットパネル４８を更に含ん
でもよく、着用者の周りのより快適な身体の線へのフィット性をもたらす。例え
ば、図４に示すように、おむつ２０は、おむつ２０の内側表面３４又は外側表面
３６のいずれかの上にウエストエッジ３０に隣接して重ねられたフィットパネル
４８を含むことができる。あるいは、フィットパネルは、おむつ２０の両側の表
面３４及び３６上に同時に位置してもよい。おむつは、ウエスト区域２２及び２
４の両方に配置されたフィットパネルを含んでもよく、少なくとも後部ウエスト
区域２４にフィットパネルを含むことが望ましい。また、フィットパネルは、伸
張可能又はエラストマー性であることが望ましい。例えば、図４に代表的に示す
ように、おむつ２０は、おむつ２０の内側表面３４上に、着用者の周りの吸収性
物品のフィット性及び外観を改善するために横方向４０に伸長するように形成さ
れたエラストマー性フィットパネル４８を含む。これは、ウエスト領域が拡大し
、それによりウエスト周囲寸法が増大しておむつ２０を着用者に着せるのを補助
する手段を準備することにより達成される。エラストマー性又は伸張可能なフィ
ットパネルにより、ウエスト周囲寸法は、望ましくは少なくとも約２０パーセン
ト、より望ましくは少なくとも約４０パーセント、更に望ましくは少なくとも約
５０パーセント拡大することができる。フィットパネルは、更に、着用者の周り
に適合するフィット性を最初に与え、そのようなフィット性をその物品の使用中
を通して維持することができる。フィットパネルはまた、吸収体２８がフィット
パネル及び物品の着用者のウエスト周りへの位置決めに悪影響を及ぼすことなく
拡大、収縮、及び、身体滲出液を受け入れる性能を有するように形成される。す
なわち、このようなフィットパネルがあれば、着用者の動きは、吸収体を動かす
ことがあっても着用者が身に付けた物品の全体的な位置決め及びフィット性に悪
影響を及ぼさない。このようにフィット性が改善すると、吸収性物品からの漏れ
が減少すると共に美観的に更に満足できる外観をもたらすことができる。

【００３２】 図４に代表的に示すように、フィットパネル４８が内側表面３４上に位置する
場合、このフィットパネルはまた、おむつ２０の吸収体２８のサイドエッジを超
えて延び、それぞれのウエスト区域２２又は２４でおむつのウエストエッジ３２
とほぼ完全に重なるであろう。おむつ２０の内側表面３４に位置する場合、フィ
ットパネル４８は、おむつ２０の股領域２６に向かって縦方向内向きに延びる自
由エッジ５０を形成することができる。特定の実施形態では、フィットパネル４
８の自由エッジ５０は、使用中に少なくとも部分的にはおむつ２０の身体側ライ
ナ４４に結合しないままであり、吸収体２８が動いて拡大し、身体滲出液を受け
入れて包含することを可能にする。結合していない自由エッジ５０はまた、フィ
ットパネル４８と身体側ライナ４４との間に身体滲出液を更に包含するように構
成されたポケットを形成してもよい。フィットパネル４８の自由エッジ５０は、
着用者に良好にフィットさせるために直線的又は凹形のような曲線状としてもよ
い。また、フィットパネル４８のウエストエッジ５２を曲線状とし、着用者への
フィット性を良好にしてもよい。自由エッジ５０が曲線である場合、多数の物品
のための連続したフィットパネル４８が互いに入れ子になり、材料の連続シート
から形成することができるように、ウエストエッジ５２もまた曲線状にするのが
望ましい。このような構成においては、第１のフィットパネルの自由エッジ５０
は、次のフィットパネルのウエストエッジ５２に相当し、生産性を改善すると共
に無駄を減少させる、

【００３３】 図４に代表的に示すフィットパネル４８は、目標とするフィット性及び性能を
もたらす任意の適切な方法で準備することができる。フィットパネル４８は、エ
ラストマー性又は伸張可能な材料であることが望ましい。この材料には、延伸結
合積層体（ＳＢＬ）材料、ネッキング結合積層体（ＮＢＬ）材料、エラストマー
フィルム、及び、エラストマー発泡材などが含まれるであろう。例えば、その開
示内容が引用により既に援用された１９８７年５月５日にＴ・ウィスネスキ他に
付与された米国特許第４，６６３，２２０号には、適切なメルトブローンエラス
トマー繊維ウェブが説明されている。繊維弾性層に固定された少なくとも１つの
不織材料層を含む複合布の例は、その開示内容が引用により既に援用された、Ｊ
・テーラー他として発明者が記載されている１９８７年４月８日に公開の欧州特
許出願番号ＥＰ０９００１０に説明されている。ＮＢＬ材料の例は、その開示内
容が引用により既に援用された１９９３年７月１３日にモルモンに付与された米
国特許第５，２２６，９９２号に説明されている。

【００３４】 代替的に、フィットパネル４８は、外側カバー４２又は身体側ライナ４４に適
するとして上述したような、ポリマーフィルム、織布、又は、不織布などのよう
な実質的に非エラストマー性の材料で準備することができる。例えば、フィット
パネル４８は、外側表面に不織ウェブを積層したポリエチレンフィルムを含むこ
とがある。フィットパネル４８はまた、目標とするレベルの液体不透過性、又は
、濡れ性及び親水性を付与するように全体的又は部分的に構成又は処理した織ら
れた又は不織の繊維ウェブ層から形成されてもよい。更に、フィットパネル４８
は、オプションとして、おむつ２０のフィットパネル４８と身体側ライナ４４と
の間から蒸気を逃がすことを可能にする微孔性の「通気性」材料で構成されても
よい。

【００３５】 本発明の異なる実施形態のフィットパネル４８は、目標とする特性を付与する
任意の適切な方法でおむつ２０に取り付けることができる。例えば、フィットパ
ネル４８は、接着剤、超音波、及び、熱結合技術など、又は、その組み合わせを
用いておむつに取り付けてもよい。このようなフィットパネル４８を含む吸収性
物品及びそれを製造する方法は、本明細書においてその開示内容が引用により援
用されている１９９７年１２月２４日に公開された「フィットパネルを有する吸
収性物品」という名称のＰＣＴ特許出願ＷＯ９７／４８３５７で更に説明されて
いる。

【００３６】 本発明の異なる態様のおむつ２０は、１対の予め締結された再締結可能サイド
シーム６８と、おむつが着用者の腰の上を引き上げられた後でウエスト周囲寸法
を減少又は増大させるウエストサイズ調節手段とをもたらす、１対の再締結可能
ファスナー６０を更に含む。このような構成において、予め締結されたおむつ２
０は、着用者の脚及び腰の上を着せたり脱がせたりすることができる。予め締結
されたおむつ２０が使用中に汚れた場合、予め締結された再締結可能サイドシー
ム６８を外しておむつ２０を着用者のウエストから容易に取り除くことができ、
着用者の衣類や脚を不要に汚す危険を低減する。予め締結された再締結可能サイ
ドシーム６８はまた、必要に応じて、おむつ２０の汚れの可能性を点検するため
、又は、最初に着用者におむつを当てるために容易に外すことができる。このよ
うに、おむつ２０は、従来のトレーニングパンツと同様に着用者の腰の上を着せ
たり脱がせたりするように形成され、しかも、予め締結された再締結可能サイド
シーム６８を外すことにより、従来のおむつ物品と同様に容易に当てたり取り除
いたりすることができる。

【００３７】 図示した実施形態では、ファスナー６０は、ウエスト領域２２及び２４の一方
においておむつ２０のサイドエッジ３０に永久的に直接取り付けられる。ファス
ナー６０は、接着剤結合、音波結合、又は、熱結合のような当業者に公知のいず
れかの手段により、おむつ２０のサイドエッジ３０に永久的に接着されてもよい
。ファスナー６０は、伸張可能なフィットパネル４８がある後部ウエスト領域２
４に永久的に取り付けられることが望ましい。代替的に、ファスナー６０は、伸
張可能なフィットパネル４８に永久的に取り付けてもよい。ファスナー６０を伸
張可能フィットパネル４８と同じウエスト領域２２及び２４上か、又は、伸張可
能フィットパネル４８に直接取り付けることにより、おむつ２０が着用者に着せ
られた状態で、付加的なフィット性、柔軟性、及び、ウエスト領域２２及び２４
における最適な密封がもたらされる。

【００３８】 図３に代表的に示すように、本発明のファスナー６０の少なくとも一方は、予
め締結された再締結可能サイドシーム６８を形成する第１の係合可能な部分６１
と、ウエストサイズ調節手段を形成する第２の係合可能な部分６３とを有する単
一の連続した締結セグメントを含むことができる。ファスナー６０の第１の係合
可能部分６１が再締結可能に係合されて、予め締結された再締結可能サイドシー
ム６８を形成すると、おむつ２０の横方向に対向するサイドエッジ３０は、着用
者の脚を取り囲むように構成された脚開口部を形成する。更に、おむつ２０のウ
エストエッジ３２は、着用者のウエストを取り巻くように構成された、ウエスト
周囲寸法を有するウエスト開口部を形成する。１つの連続した締結セグメントを
用いてサイドシーム６８とウエストサイズ調節手段との両方を形成するファスナ
ーを用いると、製造工程が簡略化され、必要な原材料が減少し、製造費用の低減
をもたらすので有利である。

【００３９】 図４に代表的に示すように、本発明の使い捨ておむつ２０は、前部ウエスト領
域２２におけるおむつ２０の内側表面３４上の対向するサイドエッジ３０に沿っ
て位置する２つの別々の取り付けパネル６６を含むことができる。対向するウエ
スト領域でおむつ２０に永久的に取り付けられた、ファスナー６０の第１の係合
可能部分６１は、取り付けパネル６６に取り外し可能に係合して予め締結された
再締結可能サイドシーム６８を形成する。代替的に、ファスナー６０が前部ウエ
スト領域２２に位置する場合、取り付けパネル６６は、後部ウエスト領域２４に
おいておむつ２０の内側表面３４に沿って位置してもよい。取り付けパネル６６
は、それ以外にも、ファスナー６０の位置によって前部又は後部ウエスト領域２
２及び２４のいずれかのおむつの外側表面３６に位置することもある。このよう
な構成においては、予め締結された再締結可能サイドシーム６８は、取り付けパ
ネル６６が装着されているおむつ２０の表面３４又は３６がファスナー６０の第
１の係合部分６１に露出するように形成されるという条件で、上述の通り形成さ
れてもよい。

【００４０】 上記で示したように、予め締結された再締結可能サイドシーム６８は、いくつ
かの異なる形態で構成することができる。いくつかの適切な形態を代表的に図３
Ａ〜図３Ｃに示す。例えば、図３Ａに代表的に示すように、おむつ２０の予め締
結された再締結可能サイドシーム６８は、一方のウエスト領域２２及び２４の内
側表面３４が反対側のウエスト領域２２及び２４の内側表面に再締結可能に取り
付けられるように適切に形成されるであろう。この構成は、一方のウエスト領域
２２又は２４のおむつのサイドエッジをおむつ２０の外側表面３６の上に折り畳
み、おむつ２０の内側表面３４をファスナー６０の第１の部分６１に露出させる
ことにより達成することができる。この特定の形態は、使用中に主にせん断力を
受けるシームを創出し、シームに更なる強度をもたらす利点を有する。

【００４１】 代替的に、図３Ｂに代表的に示すように、おむつ２０の予め締結された再締結
可能サイドシーム６８は、一方のウエスト領域２２又は２４のおむつの内側表面
３４が反対側のウエスト領域の外側表面３６に再締結可能に取り付けられるよう
に適切に形成されてもよい。この形態は、一方のウエスト領域２２又は２４のお
むつのサイドエッジ３０をおむつ２０の外側表面３６の上に折り畳み、おむつ２
０の内側表面３４をファスナー６０の第１の部分６１に露出することにより達成
されるであろう。同時に、反対側のウエスト領域２２又は２４の外側表面３６は
、ファスナー６０が永久的に取り付けられているおむつ２０の外側表面３６を折
り畳むことにより露出されてもよい。この特定の形態は、サイドシーム６８及び
ファスナー６０のいずれも着用者の皮膚に露出させず、それによって着用者の皮
膚の発赤及び刺激量を低減するという利点を有する。更に、この形態は、使用中
に主にせん断力を受けるシームを作り出し、シームに更なる強度をもたらすとい
う付加的な利点を有する。

【００４２】 更に別の代替形態においては、おむつ２０の予め締結された再締結可能サイド
シーム６８は、一方のウエスト領域２２又は２４の外側表面３６が反対側のウエ
スト領域の外側表面３６に再締結可能に取り付けられるように適切に構成するこ
とができる。図３Ｃに代表的に示すように、この形態は、一方のウエスト領域２
２又は２４のおむつのサイドエッジ３０を折り畳み、おむつ２０の外側表面３６
を露出させて、ファスナー６０の第１の部分６１をこの露出した外側表面３６に
永久的に取り付けることにより達成されてもよい。この特定の形態は、より少な
い材料を含有して柔軟性が増したシームをもたらし、それによって着用者の不快
感を軽減するという利点を有する。

【００４３】 サイドシーム６８は、前部ウエスト領域２２の外側表面３６が後部ウエスト領
域２４の内側表面３４に再締結可能に取り付けられるように構成されるのが望ま
しい。多くの利点がそれ自体で実現する。例えば、前部ウエスト領域２２の縦方
向内向きに折り曲げられた部分により、サイドシーム６８及びファスナー６０の
どれも着用者の皮膚に決して露出しないことになり、有害な皮膚の刺激が軽減さ
れる。更に、このような形態においては、おむつ２０が着用者に更に確実に締結
されるように、ファスナー６０は、使用中にせん断力を受ける。最後に、おむつ
２０の後部ウエスト領域２４に永久的に取り付けられたファスナー６０は、前部
ウエスト領域２２でおむつ２０と再締結可能に係合し、着用者又は介護者がおむ
つ２０のフィット性を調節することができる容易さを増加させる。

【００４４】 本発明のパンツ型の使い捨て吸収性物品上の予め締結された再締結可能サイド
シーム６８は、特に着用者の腰の上を着せたり脱がせたりする時に物品を予め締
結された状態に維持する確実性を向上させるために、消極的結合部７０を更に含
むことができる。このような消極的結合部を含む吸収性物品及びそれを製造する
方法は、本明細書においてその開示内容が引用により援用されている１９９８年
６月１９日にエルズバーグの名前で出願され米国特許シリアル番号第０９／１０
０，５７４号が割り当てられた「消極的側部結合及び調節可能締結システムを有
する使い捨て吸収性物品」という名称の米国特許出願、及び、１９９８年６月１
９日にマクニコルスの名前で出願され米国特許シリアル番号第０９／１００，８
２５号が割り当てられた「予め締結されたサイドパネルを有する吸収性物品を製
造する方法及びそれによって製造される吸収性物品」という名称の米国特許出願
で更に説明されている。

【００４５】 例えば、図１〜図２に代表的に示すように、おむつ２０のサイドシーム６８は
、おむつ２０の後部ウエスト領域２４のサイドエッジ２４を前部ウエスト領域に
取り外し可能に結合する消極的結合部７０を含んでもよい。このような形態にお
いて、消極的結合部７０は、おむつ２０が着用者の腰の上を引き上げたり引き下
げられたりする時、再締結可能サイドシーム６８を形成するファスナー６０の第
１の係合可能部分６１がおむつ２０を予め締結された状態に維持するのを補助す
る。更に、消極的結合部７０は、フィット性及び性能を改善するために、ウエス
ト領域２２及び２４のサイドエッジ３０の互いに対する動き及びずれを防ぐ再締
結可能サイドシーム６８を固定するのを補助する。消極的結合部７０はまた、腰
をカバーする割合を改善し、着用者の腰の上を引っ張られる時の予め締結された
おむつ２０のサイドエッジ３０及びウエストエッジ３２のめくれ又は折り重なり
を防ぐ。このようにめくれ及び折り重なりを防ぐことにより、ファスナー６０と
着用者の皮膚との間の接触のレベルを低下させることができ、その結果、皮膚の
刺激及び発赤を望ましく軽減させることができる。

【００４６】 消極的結合部７０は、目標とする改善した締結をもたらす任意の方法でおむつ
２０に配置することができる。例えば、図１及び図２に代表的に示すように、消
極的結合部７０は、ウエスト領域２２及び２４の最も外側のエッジ３０の横方向
内側に、再締結可能サイドシーム６８に隣接するか又はそれに含まれて配置され
てもよい。このような形態において、消極的結合部７０は、おむつ２０の前部ウ
エスト領域２２を後部ウエスト領域２４に向き合う関係で結合する。消極的結合
部７０は、当業者に公知のように、熱、接着剤、及び、超音波結合のような任意
の種類の結合で形成することができ、離散的点結合、点線、実線、及び、不連続
線など、又は、それらの組み合わせとしてもよい。代替的に、一実施形態におい
て、消極的結合部は、ファスナー６２に適切であるとして本明細書で説明したよ
うな従来のファスナー材料で形成されてもよい。更に、消極的結合部７０は、円
形、四角形、及び、三角形などのような任意の形状を有してもよい。消極的結合
部７０は、製造効率を改善するために超音波点結合であることが望ましい。この
ような形態においては、超音波消極的結合部７０は、パンツ型の予め締結された
おむつ２０を最初に開く時に破壊されることになる。

【００４７】 本発明の使い捨ておむつ２０上の連続ファスナー６０の少なくとも一方は、お
むつ２０が予め締結された状態で着用者に着せられた後に着用者のウエスト周り
でのおむつ２０のフィット性及び固定を改善するウエストサイズ調節手段を更に
含む。本発明のウエストサイズ調節手段は、おむつ２０が着用者に着せられた後
に、ウエスト開口部のウエスト周囲寸法を減少させ、おむつ２０のウエストを着
用者のウエストに更に合わせるように形成される。図３に代表的に示すように、
ウエストサイズ調節手段は、連続ファスナー６０の第２の係合可能部分６３によ
ってもたらされるであろう。連続ファスナー６０の第２の係合可能部分６３は、
予め締結された再締結可能サイドシーム６８から延び、おむつ２０の前部ウエス
ト領域２２の外側表面３６に再締結可能に係合するように構成されるのが望まし
い。代替的に、連続ファスナー６０の第２の係合可能部分は、おむつ２０の後部
ウエスト領域２４の外側表面３６に再締結可能に係合するように構成されてもよ
い。従って、ファスナー６０の第２の部分６３によってもたらされたウエストサ
イズ調節手段は、着用者の腰を取り巻き、おむつが着用者に着せられた後にウエ
スト開口部のウエスト周囲寸法を減少させることができる。

【００４８】 ウエストサイズ調節手段は、おむつ２０の外側カバー４２の外側表面に直接再
締結可能に係合し、フィット性の改善と締結の容易さとを提供し得ることが望ま
しい。代替的に、取り付けパネル６６が、ウエストサイズ調節手段が取り外し可
能に係合される外側カバー４２上に配置されてもよい。図１に代表的に示すよう
に、本発明の使い捨ておむつ２０は、おむつ２０の外側表面３６の一方のウエス
ト領域２２及び２４における外側カバー４２上に位置した取り付けパネル６６を
含むことができる。このような形態において、ウエストサイズ調節手段、すなわ
ち、図示した実施形態の第２の係合可能部分６３は、取り付けパネル６６に再締
結可能に係合されて、おむつ２０を着用者のウエストの周りに維持する。取り付
けパネル６６は、おむつ２０のウエスト領域２２及び２４の一方において、おむ
つ２０の対向するサイドエッジに沿って配置された２つの別々のパネルを含んで
もよい。代替的に、取り付けパネル６６は、実質的におむつ２０のそれぞれのウ
エスト領域に亘って延びる材料の単一片を含むことができる。この形態において
は、外側カバー４２上に位置した取り付けパネル６６は、おむつ２０のサイドエ
ッジ３０を越えて更に延びてもよく、連続ファスナー６０の第１の係合可能部分
６１が再締結可能に係合して予め締結された再締結可能サイドシーム６８を形成
する折り重ね部分を含むであろう。

【００４９】 連続ファスナー６０の係合可能部分を形成するのに適切なファスナーは、当業
者には公知であり、接着テープタブファスナー、フック及びループ型ファスナー
、キノコ形ファスナー、スナップ、ピン、及び、ベルトなど、及び、その組み合
わせを含むことができる。例えば、図３、図４、及び、図６に代表的に示すよう
に、ファスナー６０は、フック型ファスナーを有してもよく、外側カバー４２は
、相補的なループ型ファスナーとして機能するように形成されてもよい。代替的
に、相補的なループ型ファスナーとして機能するように、取り付けパネル６６を
おむつ２０上に設けてもよい。望ましくは、ファスナー６０のウエストサイズ調
節手段は、おむつ２０の外側カバー４２と直接取り外し可能に係合可能なフック
型ファスナーである。このような構成は、広範囲に亘って極めて細かい区分でウ
エスト開口部のサイズを変え、着用者のウエストにフィットさせる性能をもたら
す。同様に、連続ファスナー６０の第１の部分６１がおむつ２０の内側又は外側
表面３４及び３６に直接係合することにより、再締結可能なサイドシーム６８が
形成されるようにすることが望ましい。

【００５０】 ファスナー６０が、図３に示すように第１及び第２の係合可能部分６１及び６
３を有する連続締結セグメントで構成される時、ファスナー６０は、様々な形状
及び大きさから成るであろう。例えば、図５Ａ及び図５Ｂに代表的に示すように
、ファスナー６０の第１の係合可能部分６１は、ファスナー６０の第２の係合可
能部分６３よりも広い面積を形成してもよい。逆に、ファスナー６０の第２の係
合可能部分６３が、ファスナー６０の第１の係合可能部分６１よりも広い面積を
形成してもよい。

【００５１】 更に、図３に代表的に示すように、本発明の連続ファスナー６０は、内側縦方
向エッジ７２、外側縦方向エッジ７４、及び、連続ファスナー６０の第１及び第
２の部分６１及び６３を分割する中間エッジ７７を含むことができる。すなわち
、中間エッジ７７は、ファスナー６０がサイドシーム６８から横方向外向きに突
出するエッジとして連続ファスナー６０上に形成される。ファスナー６０の中間
エッジ７７は、内側縦方向エッジ７２又は外側縦方向エッジ７４のいずれかの縦
方向３８の長さよりも大きい縦方向の長さを形成するであろう。望ましくは、図
５Ａ及び図５Ｂに代表的に示すように、ファスナー６０の中間エッジ７７は、両
方のエッジ７２及び７４よりも縦方向３８に長くすることができる。従って、よ
り長い中間エッジ７７は、ファスナー６０の第１の部分６１がより長いサイドシ
ーム６８を形成することができ、改善されたフィット性と脚及びウエスト開口部
の制御とをもたらすことを保証する。それに加えて、図５Ｂに代表的に示すよう
に、ファスナー６０の第１の部分を内側方向に先細にすることにより、ファスナ
ー６０は、内側縦方向エッジ７２に向かってより小さな締結面積を依然として維
持することができる。従って、連続ファスナー６０のより小さな内側縦方向エッ
ジ７２は、着用者の脚の動きの自由度を高めることにより、着用者の快適感の改
善をもたらす。更に、連続ファスナー６０の縦方向に大きい中間エッジ７７は、
ウエストサイズ調節手段がおむつ２０の外側表面３６に係合される時、該調節手
段の使用時における取り付け強度の改善をもたらす。

【００５２】 ファスナー６０の別々の部分６１及び６３の横方向幅は、等しい大きさである
必要はない。連続ファスナー６０の第１の部分６１の横方向幅７８は、連続ファ
スナー６０の第２の部分６３の横方向幅７９よりも横方向４０に大きくできるこ
とが望ましい。このような形態のファスナー６０は、より大きな再締結可能サイ
ドシーム６８を有利に形成し、それによって、特にファスナーを着用者の腰に着
せたり脱がせたりする時にサイドシーム６８の防護性が改善される。それに加え
て、このように形成された連続ファスナー６０は、着用者又は介護者が一層容易
に剥ぐように調節し得るウエストサイズ調節手段を提供する。

【００５３】 本発明の連続ファスナー６０はまた、連続ファスナー６０が取り付けられるフ
ァスナー基体８４を含むことができる。ファスナー基体８４は、異なる材料で有
利に構成されてもよい。例えば、ファスナー基体８４は、伸張可能又はエラスト
マー性のパネルで構成されてもよい。このような形態において、連続ファスナー
６０の基体は、おむつ２０の外側表面３６に係合する際の連続ファスナー６０の
より大きな柔軟性及び範囲を可能にすることにより、着用者への改善されたフィ
ット性及び快適性をもたらす。ファスナー基体８４は、当業技術で公知の材料で
構成することができる。その材料には、フィットパネル４８に適するものとして
上述したような、延伸結合積層体（ＳＢＬ）材料、ネッキング結合積層体（ＮＢ
Ｌ）材料、エラストマーフィルム、又は、エラストマー発泡材などが含まれるで
あろう。代替的に、ファスナー基体８４は、外側カバー４２又は身体側ライナ４
４に適するものとして上述したような、ポリマーフィルム、織布、又は、不織布
などのような実質的に非エラストマー性の材料で準備されてもよい。

【００５４】 更に別の代替形態においては、本発明の連続ファスナー６０の中間エッジ７７
は、ヒンジで有利に構成されてもよい。すなわち、ファスナー６０は、望ましく
は中間エッジ７７においてより薄くなり、従って曲がりやすくなり、それによっ
てウエストサイズ調節手段のおむつ２０の外側表面３６への取り付けが改善され
るであろう。例えば、連続ファスナー６０は、中間エッジ７７において機械的に
押されるか又は延ばされ、中間エッジ７７においてより薄いファスナー６０が生
成されてもよい。

【００５５】 上記で示したように、本発明のおむつ２０のファスナー６０の少なくとも一方
は、予め締結された再締結可能サイドシーム６８及びウエストサイズ調節手段の
両方を形成する連続ファスナーを含むことができる。従って、１つの連続締結セ
グメントを用いてサイドシーム６８及びウエストサイズ調節手段の両方を形成す
るファスナーの使用は、製造の容易さと、原材料の使用の減少から得られる製造
費用の低減とを有利に可能にする。代替的に、ファスナー６０は、再締結可能サ
イドシーム６８及びウエストサイズ調節手段を別々に形成する別個の締結機構を
含んでもよい。例えば、ファスナー６０は、図６〜図６Ｃに示す一次ファスナー
６２及び二次ファスナー６４のような別々の締結機構によって形成されるであろ
う。

【００５６】 図６に代表的に示すように、ファスナー６０は、１対の一次ファスナー６２と
、１対の二次ファスナー６４のようなウエストサイズ調節手段とを含むことがで
きる。一次ファスナー６２は、おむつ２０の一方のウエスト領域２２及び２４の
横方向に対向するサイドエッジ３０に永久的に取り付けられ、反対側のウエスト
領域のサイドエッジに再締結可能に取り付けられて、再締結可能サイドシーム６
８を形成するであろう。

【００５７】 図６に代表的に示すように、ウエストサイズ調節手段は、再締結可能サイドシ
ーム６８から延びる１対の二次ファスナー６４により形成されてもよい。二次フ
ァスナー６４は、おむつ２０の後部ウエスト領域２４において、おむつ２０のサ
イドエッジ３０上に位置してもよい。このようにして、二次ファスナー６４は、
着用者の腰を取り巻いておむつ２０の前部ウエスト領域２２の外側表面３６に係
合するように形成され、ウエスト開口部のウエスト周囲寸法を減少させておむつ
２０のウエストを着用者に合わせる。代替的に、二次ファスナー６４は、前部ウ
エスト領域２２に位置してもよく、おむつ２０の後部ウエスト領域２４の外側表
面３６に取り外し可能に係合するように形成されてもよい。更に別の代替形態で
は、おむつは、一方の再締結可能サイドシーム６８から延びる単一の二次ファス
ナー６４を含むことができる。

【００５８】 ファスナー６０の多重係合部分６２及び６４は、複数の方法で形成されるであ
ろう。例えば、図６Ａに代表的に示すように、二次ファスナー６４は、ウエスト
領域２２及び２４の外側表面３６に永久的に取り付けられてもよい。同時に、一
次ファスナー６２は、同じウエスト領域２２及び２４の内側表面３４に永久的に
取り付けられるであろう。このような形態により、製造効率の改善をもたらすこ
とができる。

【００５９】 代替的に、図６Ｂに代表的に示すように、一次ファスナー６２及び二次ファス
ナー６４は、ファスナー６０を形成するために単一の基体の上に組み立てられて
もよい。この構成は、多重ファスナーシステムの利点をもたらすが、追加材料を
最低限しか使用せず、それによって費用が節約される。更に、材料を最低限しか
使用しないことで費用の節約を有利にもたらすほか、ファスナー６０の厚さが減
少し、その結果ファスナーの柔軟性が増大することにより、着用者への刺激を軽
減する。この形態は、入れ子パターンを用いることにより製造効率の改善を更に
もたらすであろう。 更に別の実施形態では、図６Ｃに示すように、一次ファスナー６２及び二次フ
ァスナー６４は、いずれもウエスト領域２２及び２４の内側表面３４に永久的に
取り付けることができる。従って、この構成においては、ファスナー６０はオフ
ラインで有利に製造されてもよく、それによって製造工程が容易になり、製造費
用が低減される。

【００６０】 図６に代表的に示すように、ファスナー６０は、多重係合部分を用いて形成さ
れる場合、一次ファスナー６２と二次ファスナー６４との間に中間部分７６を含
むであろう。ファスナー６０の中間部分７６は、異なる材料で有利に構成されて
もよい。ファスナー６０の中間部分７６は、ファスナー６０の第１及び第２の部
分が取り付けられた伸張可能パネルで構成されてもよい。すなわち、伸張可能パ
ネルは、おむつ２０の外側表面３６に係合する際のファスナー６０のより大きな
柔軟性及び範囲を可能にすることにより、着用者へのフィット性及び快適性の改
善をもたらすであろう。伸張可能パネルは、当業技術で公知の材料で構成されて
もよい。その材料には、フィットパネル４８に適するものとして上述したような
、延伸結合積層体（ＳＢＬ）材料、ネッキング結合積層体（ＮＢＬ）材料、エラ
ストマーフィルム、又は、エラストマー発泡材などが含まれるであろう。代替的
に、中間部分７６は、外側カバー４２又は身体側ライナ４４に適するものとして
上述したような、ポリマーフィルム、織布、又は、不織布などのような実質的に
非エラストマー性の材料で準備されてもよい。更に別の代替形態では、本発明の
ファスナー６０の中間部分７６は、ファスナー６０の一次及び二次ファスナー６
２及び６４が取り付けられたヒンジで有利に構成されるであろう。ファスナー６
０の中間部分７６がヒンジとして形成されると、ファスナー６０は、望ましくは
中間部分７６においてより薄くなり、従って、二次ファスナー６４をおむつ２０
の外側表面３６に取り付けるのに曲がりやすくなるであろう。例えば、この中間
部分は、ファスナー基体８４で構成されてもよい。

【００６１】 消極的結合部７０を含むこともある予め締結された再締結可能サイドシーム６
８は、着用者の腰の上を着せたり脱がせたり時及び使用中に、おむつ２０を予め
締結された形態に維持するように形成される。すなわち、予め締結された再締結
可能サイドシーム６８は、おむつ２０を予め締結された形態に維持するのに適切
なせん断強度をもたらすことが望ましい。このような強度は、当業者には公知で
ある。同様に、連続ファスナー６０の第２の係合可能部分６３又は二次ファスナ
ー６４を含むこともあるウエストサイズ調節手段は、おむつ２０の外側表面３６
との係合を維持するために、適度のせん断強度及び剥離強度をもたらす必要があ
る。

【００６２】 サイドシーム６８はまた、介護者がおむつ２０が汚れた後で着用者からおむつ
２０を取り除くためにウエスト領域２２及び２４を容易に剥ぐように取り外し、
おむつが汚れているか点検するか、又は、必要に応じておむつ２０を最初に着用
者に配置することができるように簡単に破れるように形成される。すなわち、サ
イドシーム６８は、介護者がサイドシーム６８を簡単に取り外して消極的結合部
７０を破り、ウエスト領域２２及び２４を分離し、予め締結されていない従来の
おむつと同様に着用者のウエストからおむつ２０を取り除くことができるように
、比較的低い剥離強度を形成することが望ましい。同様に、ファスナー６０の第
２の係合可能部分６３又は二次ファスナー６４を含むこともあるウエストサイズ
調節手段はまた、介護者又は着用者がおむつ２０の外側表面３６からウエストサ
イズ調節手段を容易に剥ぐように取り外すことができるように、簡単に破れるよ
うに形成される。これにより、着用者の腰周りにおむつ２０を再配置することが
でき、あるいは、サイドシーム６８を外すことなくおむつ２０を点検することが
できる。すなわち、ウエストサイズ調節手段は、介護者がウエストサイズ調節手
段をおむつ２０の外側表面３６から容易に外すことができるように、比較的低い
剥離強度を形成することが望ましい。適切な剥離強度値は、当業者には公知であ
る。

【００６３】 本発明の異なる態様は、ウエストサイズ調節手段を形成する再締結可能サイド
シームを含むパンツ型の予め締結された使い捨て吸収性物品を有利に提供する。
本発明の利点は、１つの締結セグメントを用いてサイドシーム６８及びウエスト
サイズ調節手段の両方を形成し、それによって製造工程を有利に簡素化し、必要
な原材料を減少させて製造費用を低減させる単一の連続的ファスナー６０によっ
てもたらされるであろう。代替的に、これらの利点は、一次ファスナー及び二次
ファスナーを含むことができる多重締結セグメントによってもたらされてもよい
。

【００６４】 本発明のサイドシームは予め締結され、前部及び後部ウエスト部分を再締結可
能に接合してパンツ型の吸収性物品を形成する。この形態により、吸収性物品は
、従来のトレーニングパンツのように着用者の腰の上を引き上げたり引き下げた
りすることができる。再締結可能サイドシームは、物品が着用者の腰の上を引き
上げたり引き下げたりされる時に、物品を予め締結された状態に維持するのを補
助する消極的結合部を含んでもよい。更に、再締結可能サイドシームは、フィッ
ト性及び性能を改善するために、ウエスト部分の互いに対する動き及びずれを防
ぐ。再締結可能サイドシームはまた、予め締結された吸収性物品が着用者の腰の
上を引っ張られる時、吸収性物品のサイドエッジ及びウエストエッジの捲れや折
れ曲がりを防ぐ。

【００６５】 更に、ウエストサイズ調節手段は、吸収性物品が着用者の腰の周りに配置され
た後で着用者のウエストの周りにより良く維持する、ウエスト周囲寸法を減少さ
せる機構を与える。ウエストサイズ調節手段は、着用者のウエストの周りに密接
に適合するフィット性によっておむつ２０を維持し、使用時に身体滲出液の漏れ
を低減するように意図されている。ウエストサイズ調節手段はまた、選択的に外
されてもよく、おむつ２０を点検してそれが汚れているかどうかを判断するのを
容易にする。再締結可能サイドシーム６８はまた、着用者がウエストサイズ調節
手段を外した場合、おむつ２０を着用者のウエストの周りに少なくとも部分的に
固定して維持することにより、「子供のいたずらを防ぐ機能」を設けることがで
きる。このようなウエストサイズ調節手段の使用は、再締結可能サイドシーム６
８が取り外し可能に係合されて着用者の脚及び腰の上に着せることができる予め
締結されたおむつを形成する時に特に必要であることが見出されている。従って
、おむつ２０のウエスト開口部は、予め締結されたおむつが着用者の腰の上を引
っ張られることを可能にするのに十分でなければならない。しかし、着用者のウ
エストの周囲は、一般的に着用者の腰の周りの周囲よりも小さい。すなわち、予
め締結されたおむつのウエスト開口部は、着用者のウエストに合わないことがあ
り、これは、漏れをもたらすことがあるので有害である。従って、おむつ２０の
ウエストサイズ調節手段は、予め提携されたおむつが着用者に着せられた後でお
むつ２０のウエスト領域を着用者に合わせるように形成される。すなわち、介護
者は、再締結可能サイドシームを再配置してウエスト領域２２及び２４を着用者
のウエストに合わせる必要がない。従って、おむつ２０が着用者から取り除かれ
る時、介護者は、必要ならば単にウエストサイズ調節手段を外し、再締結可能サ
イドシーム６８を再配置することなく、着用者の腰及び脚に亘って予め締結され
たおむつを引き下げればよい。 その結果、本発明の吸収性物品は、着用者の身体に適合して身体滲出液を効果
的に包含し、同時に着用者の腰の上を確実に引き上げたり引き下げたりすること
が依然として可能であり、着用者の排泄訓練を補助するようにデザインされる。
更に、従来のおむつと同様に、本発明の吸収性物品は、比較的容易かつ清潔に着
用者に当てたり取り除いたりすることができるので有利である。

【００６６】 本発明の異なる態様の方法は、図１〜図４、及び、図６に代表的に示したもの
のような本明細書で説明したパンツ型の再締結可能な使い捨て吸収性物品を確実
かつ堅実に提供することに関する。例えば、本方法は、相互連結した吸収性シャ
ーシの連続ウェブを準備する段階を含むことができる。このような形態において
、リーディング・シャーシの前部ウエスト領域は、トレーリング・シャーシの後
部ウエスト領域に結合されてもよく、相互連結した吸収性シャーシの連続ウェブ
を形成する。代替的に、リーディング・シャーシの後部ウエスト領域が、トレー
リング・シャーシの後部ウエスト領域に結合されてもよく、又は、シャーシは、
前部から前部／後部から後部の関係で配置されてもよい。

【００６７】 相互連結した吸収性シャーシの連続ウェブは、当業者に公知の手段によって準
備することができる。例えば、相互連結した吸収性シャーシのウェブは、外側カ
バー材料の連続的に移動するウェブと身体側ライナ材料の連続的に移動するウェ
ブとの間の間隔を置いた位置に、個々の吸収体２８を間欠的に配置することによ
り準備されるであろう。脚弾性体５４、閉じ込めフラップ５６、及び、ウエスト
弾性体５８のような付加的な構成要素はまた、相互連結した吸収性シャーシの連
続的に移動するウェブに結合することができる。おむつ２０の異なる構成要素は
、例えば接着剤、熱、又は、超音波結合のような当業者に公知の手段により互い
に結合されるであろう。製造効率を改善し、原材料費用を低減するためには、構
成要素の大部分は、超音波結合を用いて結合されるのが望ましい。

【００６８】 １対の横方向に対向するファスナー６０もまた、相互連結した吸収性シャーシ
の連続的に移動するウェブのサイドエッジに永久的に取り付けられる。例えば、
図１〜図４、及び、図６に代表的に示すように、ファスナー６０は、後部ウエス
ト領域２４のサイドエッジ３０に永久的に取り付けられ、１対の再締結可能サイ
ドシーム６８をもたらすためにおむつ２０の前部ウェスト領域２２と再締結可能
に係合するように形成される。代替的に、ファスナー６０は、おむつの前部ウエ
スト領域２２のサイドエッジ３０に位置してもよく、このような形態においては
、ファスナー６０は、１対の再締結可能サイドシーム６８をもたらすためにおむ
つ２０の後部ウエスト領域２４と再締結可能に係合するように形成される。

【００６９】 ファスナー６０は、ファスナー材料のロールを巻き戻し、ファスナー材料のウ
ェブを選択的に切断して間隔の空いたファスナー材料の２つのウェブにするダイ
カッタにファスナー材料のウェブを通過させることにより準備することができる
。個々のファスナー６０は、次に、ファスナー材料のそれぞれのウェブを個々の
ファスナー６０に間欠的に切断し、吸収性シャーシのウェブのサイドエッジ３０
に間隔の空いた位置でファスナー６０を結合する、スリップカッタ及びボンダに
ファスナー材料のウェブを通過させることにより準備されるであろう。このスリ
ップカッタは、ファスナー材料のウェブがスリップカッタに供給される速度より
も速い速度で個々のファスナーをスリップカッタから運び去ることにより、ファ
スナー６０の間の間隔を形成する。

【００７０】 超音波結合をもたらすのに用いることができる適切な結合装置は、当業者には
公知である。このボンダは、効率及び費用有効性を改善するために超音波ボンダ
であることが望ましい。例えば、ボンダは、１つ又はそれ以上の回転式超音波ホ
ーン及びアンビルロールの組み合わせを含んでもよく、それらの間に結合される
ウェブが通されて結合がもたらされる。適切な回転式超音波ホーンは、本明細書
においてその開示内容が引用により援用されているエイラート（Ｅｈｌｅｒｔ）
に付与された米国特許第５，９０，４０３号に説明されている。このような回転
式超音波ホーンの直径は、一般に約５から約２０センチメートルであり、幅は、
約２から約１５センチメートルである。

【００７１】 代替的に、超音波ホーンは、これも当業者に公知の固定式超音波ホーンとして
もよい。他の適切な超音波ホーン及び超音波ボンダは、米国コネチカット州ダン
ベリー所在の会社であるブランソン・ソニック・パワー・カンパニーから市販さ
れている。ボンダは、これ以外にも、当業者には公知のように熱又は接着剤ボン
ダとすることができるであろう。 ボンダは、様々なパターン及び形状、又は、大きさで目標とする結合をもたら
すように形成されてもよい。例えば、結合は、線形又は非線形の形態で配置する
ことができる、ポイント、ドット、円、四角形、及び、三角形などのパターンで
設けられるであろう。図示した実施形態において、このようなパターンは、結合
ホーン又はアンビルロール上に位置してもよい。パターンは、製造効率を改善す
るためにアンビルロール上に位置することが望ましい。

【００７２】 相互連結した吸収性シャーシの連続ウェブは、次に、ウェブを分離した個々の
おむつ２０に選択的に切断するカッタを通過する。このようなカッタは、一般に
当業者には公知であり、例えば、ウェブがその間を移動する切断ロール及びアン
ビルロールの組み合わせを含んでもよい。このアンビルロールは、硬化鋼の回転
ロールを含むことができ、一方、切断ロールは、別の回転ロールにクランプ締め
された１つ又はそれ以上の可撓性硬化鋼ブレードを含むことができる。切断ロー
ル上のブレードとアンビルロールとの間の挟む力により切断が生じる。切断ロー
ルは、切断間の目標とする距離により、１つ又はそれ以上のブレードを有するで
あろう。

【００７３】 分離したおむつ２０は、次に、おむつ２０の股領域２６を通って横方向に延び
る折り線に関して、従来のブレードフォルダで折り曲げられる。従って、各おむ
つのウエスト領域２２及び２４は、図１〜図３、及び、図６に示すように向かい
合う関係に置かれ、各ウエスト領域におけるファスナー６０のエッジは、おむつ
２０のサイドエッジ３０を越えて横方向外向きに延びる。折り線は、おむつ２０
の股領域２６を通って横方向に延びる。各おむつ２０は、前部及び後部ウエスト
領域２２及び２４のおむつ２０のウエストエッジ３２が互いに整列するように、
望ましくは、折り線に関して一貫して折り曲げられる。 折り曲げをもたらすのに適切なブレードフォルダは、当業者には公知である。
例えば、ブレードフォルダは、折り線に沿っておむつ２０に接触するように形成
された１対の回転折り曲げブレードを含んでもよい。このような形態においては
、折り曲げブレードの回転により、おむつが２つの回転ロール間のニップに強制
的に押し込まれ、おむつ２０が折り線に関して折り曲げられる。

【００７４】 後部ウエスト領域２４のサイドエッジ３０上に位置したファスナー６０の第１
の部分は、次に、各おむつ２０の前部ウエスト領域と再締結可能に係合し、再締
結可能サイドシーム６８を形成する。対向するウエスト領域２２及び２４の再締
結可能な係合は、ウエスト領域２２及び２４の対向するサイドエッジ３０に圧力
を加える１対の回転ニップロール（図示せず）間で再締結可能サイドシーム６８
を延ばすことにより確実にすることができる。代替的に、非圧延の機械的圧力を
再締結可能サイドシーム６８に加えることによって、同様にウエスト領域２２及
び２４の互いの再締結可能な係合を確実にするであろう。サイドシーム６８のフ
ァスナーの係合は、他の方法により、特定の圧点で強化することができる。例え
ば、サイドシーム６８は、適度な係合を保証してサイドシームの剥離及びせん断
強度を増大する超音波点結合のパターンにシーム６８を曝すことによって強化さ
れるであろう。

【００７５】 ウエスト領域２２及び２４はまた、再締結可能サイドシーム６８を形成するた
めの一方の他方に対するそれらの係合を更に確実にするために消極的結合部を含
むことができる。消極的結合部７０は、ファスナー６０がおむつ２０の後部ウエ
スト領域２２を前部ウエスト領域２４に再締結可能に取り付けた状態で維持する
のを補助する。このような消極的結合部７０は、折り曲げた予め締結された吸収
性物品をボンダに通過させることによって設けてもよい。効率及び費用有効性を
改善するためには、ボンダはまた、超音波ボンダであることが望ましい。サイド
シーム６８を消極的に結合するための適切なボンダは上述の通りである。適切な
結合パターンもまた上述の通りである。

【００７６】 「消極的結合」という用語は、本明細書で用いる場合、おむつ２０を点検した
り着用者から取り除くのを補助するために、おむつ２０の他の部分を引き裂いた
りひどく損傷することなく、介護者が必要に応じて結合を破ることができるよう
な比較的小さな剥離力を有する結合を意味する。消極的結合部は、それ以外にも
、本発明のパンツ型再締結可能おむつを従来のおむつと同様の方法で当てること
が必要である場合に、おむつ２０を着用者に当てる前に破られてもよい。再締結
可能サイドシーム６８を形成するファスナー６０はまた、ウエストサイズ調節手
段を含む。例えば、連続ファスナー６０の第２の部分は、おむつ２０が着用者に
着せられた後でおむつ２０の外側表面３６に取り外し可能に係合し、ウエスト開
口部を減少させるように形成されるであろう。ウエストサイズ調節手段は、次に
、まずウエスト開口部で予め締結されたおむつ２０を広げることにより、おむつ
２０の外側表面３６に取り外し可能に係合することができる。例えば、これは一
組の発散真空コンベヤにより達成することができる。サイドシーム６８は、次に
、当業者に公知の適切な手段により横方向内向きに誘導される。これは、本明細
書で上述したように、別の組のブレードフォルダで達成し得ることが望ましい。
最後に、おむつ２０は、ウエスト開口部で収斂され、それによって連続ファスナ
ー６０の第２の部分をおむつ２０の外側表面３６に再締結可能に取り付ける。

【００７７】 代替的に、ウエストサイズ調節手段は、ファスナー６０の第２の部分をおむつ
２０の再締結可能サイドシーム６８に関して横方向内向きに誘導することにより
、おむつ２０の外側表面３６に取り外し可能に取り付られてもよい。ファスナー
６０の第２の部分を内向きに誘導する手段は、一般に当業者には公知である。例
えば、折り曲げ板を用いてもよく、おむつ２０はそれを通って移動し、一次ファ
スナー６０の第２の部分をおむつ２０の外側表面３６上に向けて内向きに誘導す
る。

【００７８】 本発明の方法は、図１〜図４、及び、図６に示すおむつのようなパンツ型の再
締結可能吸収性物品を確実かつ堅実に提供することができる。 本発明はその特定の態様に関して詳細に説明されたが、当業者が上述内容の理
解を得た上でこれらの態様の代替形態、変形、及び、均等物を容易に考えること
ができるという点は理解されるであろう。従って、本発明の範囲は、特許請求の
範囲及びそのあらゆる均等物の範囲として判断されなければならない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の予め締結された吸収性物品の実施例を代表的に示す全体図である。

【図２】 図１の予め締結された吸収性物品を代表的に示す正面図である。

【図３】 連続ファスナーのウエストサイズ調節手段の１つが係合していない位置にあり
、物品の一部分がその下の形態を示すために部分的に切り取られた、図１の予め
締結された吸収性物品を代表的に示す正面図である。

【図３Ａ】 再締結可能なサイドシームを成すために後部ウエスト領域の内側表面が前部ウ
エスト領域の内側表面に再締結可能に係合した、図３の吸収性物品の連続ファス
ナーを代表的に示す断面図である。

【図３Ｂ】 再締結可能なサイドシームを成すために後部ウエスト領域の外側表面が前部ウ
エスト領域の内側表面に再締結可能に係合した、図３の吸収性物品の連続ファス
ナーの代替形態を代表的に示す断面図である。

【図３Ｃ】 再締結可能なサイドシームを成すために後部ウエスト領域の外側表面が前部ウ
エスト領域の外側表面に再締結可能に係合した、図３の吸収性物品の連続ファス
ナーの代替形態を代表的に示す断面図である。

【図４】 図１の予め締結された吸収性物品を、締結されず、延伸され、平らに置かれた
状態で、着用者の皮膚に接触する物品表面を見る人に向け、物品のいくつかの部
分をその下にある形態を見せるために一部切り取って代表的に示す平面図である
。

【図４Ａ】 図４の予め締結された吸収性物品を線Ａ−Ａに沿って代表的に示す断面図であ
る。

【図４Ｂ】 図４の予め締結された吸収性物品を線Ｂ−Ｂに沿って代表的に示す断面図であ
る。

【図５Ａ】 物品のいくつかの部分がその下にある形態を見せるために一部切り取られた、
図３の吸収性物品のファスナーの代替形態を代表的に示す正面図である。

【図５Ｂ】 物品のいくつかの部分がその下にある形態を見せるために一部切り取られた、
図３の吸収性物品のファスナーの代替形態を代表的に示す正面図である。

【図６】 ファスナーのウエストサイズ調節手段の１つが係合していない位置にあり、物
品のいくつかの部分がその下にある形態を見せるために一部切り取られた、本発
明の予め締結された吸収性物品の別の実施例を代表的に示す正面図である。

【図６Ａ】 図６の吸収性物品のファスナーを代表的に示す断面図である。

【図６Ｂ】 図６のファスナーの代替形態を代表的に示す断面図である。

【図６Ｃ】 図６のファスナーの代替形態を代表的に示す断面図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｆ 13/56 Ａ４１Ｂ 13/02 Ｆ (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ， ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，Ｐ Ｔ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ， ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 トラヴィス ゲイリー リー アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54902 オシュコシュ ブロックウェイ アベニュー 149 (72)発明者 ヴァンゴンペル ポール セオドア アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54944 ホートンヴィル スクール ロー ド ウェスト 9029 Ｆターム(参考） 3B029 BC05 BD01 BD09 BF02 3B100 DA02 DB02

Claims (50)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 吸収体、前部ウエスト領域、後部ウエスト領域、前記ウエス
   ト領域の間に延びてそれらを接続する股領域、縦方向、横方向、外側表面、前記
   外側表面の反対側の内側表面、１対の横方向に対向するサイドエッジ、及び、１
   対の縦方向に対向するウエストエッジを形成するパンツ型の予め締結された使い
   捨て吸収性物品であって、 ａ）前記前部ウエスト領域の前記横方向に対向するサイドエッジを、前記後部
   ウエスト領域の前記横方向に対向するサイドエッジに再締結可能に取り付けて、
   前記予め締結された吸収性物品にウエスト周囲寸法を有するウエスト開口部と１
   対の脚開口部とを形成する１対の再締結可能なサイドシームと、 ｂ）前記予め締結された吸収性物品が着用者に着せられた後で前記ウエスト周
   囲寸法を減少させるための少なくとも１つのウエストサイズ調節手段と、 を含み、 前記ウエストサイズ調節手段は、前記再締結可能サイドシームの１つを横方向
   に越えて延びる前記再締結可能サイドシームの１つの一部分により形成される、 ことを特徴とする吸収性物品。
2. 【請求項２】 前記ウエスト領域は、前記ウエスト周囲寸法を少なくとも約
   ２０％増大させるように広がることができ、前記予め締結された吸収性物品を前
   記着用者に当てるのを補助することを特徴とする請求項１に記載の予め締結され
   た吸収性物品。
3. 【請求項３】 前記再締結可能サイドシーム及び前記ウエストサイズ調節手
   段は、フック及びループ型ファスナーを含むことを特徴とする請求項１に記載の
   予め締結された吸収性物品。
4. 【請求項４】 前記ウエストサイズ調節手段は、前記予め締結された吸収性
   物品の前記外側表面と直接に係合可能であることを特徴とする請求項３に記載の
   予め締結された吸収性物品。
5. 【請求項５】 前記再締結可能サイドシームは、少なくとも１つの消極的結
   合部を含み、前記フック及びループ型ファスナーが前記サイドシームを形成する
   のを補助することを特徴とする請求項３に記載の予め締結された吸収性物品。
6. 【請求項６】 前記消極的結合部は、前記サイドシームの横方向最も外側の
   エッジの内側に位置する超音波点結合であることを特徴とする請求項５に記載の
   予め締結された吸収性物品。
7. 【請求項７】 前記再締結可能サイドシームは、接着剤結合を含み、前記フ
   ック及びループ型ファスナーが前記サイドシームを形成するのを補助することを
   特徴とする請求項３に記載の予め締結された吸収性物品。
8. 【請求項８】 前記再締結可能サイドシーム及び前記ウエストサイズ調節手
   段は、接着剤ファスナーであることを特徴とする請求項１に記載の予め締結され
   た吸収性物品。
9. 【請求項９】 吸収体、前部ウエスト領域、後部ウエスト領域、前記ウエス
   ト領域の間に延びてそれらを接続する股領域、縦方向、横方向、外側表面、前記
   外側表面の反対側の内側表面、１対の横方向に対向するサイドエッジ、及び、１
   対の縦方向に対向するウエストエッジを形成するパンツ型の予め締結された使い
   捨て吸収性物品であって、 各々が内側縦方向エッジ及び外側縦方向エッジを形成し、反対側のウエスト領
   域の前記サイドエッジに再締結可能に取り付けられた第１の係合可能部分を含み
   、それによって前記ウエスト領域を互いに接合する１対の再締結可能サイドシー
   ムを設け、ウエスト周囲寸法を有するウエスト開口部と１対の脚開口部とを形成
   して前記予め締結された吸収性物品を提供する、一方の前記ウエスト領域の前記
   横方向に対向するサイドエッジに永久的に取り付けられた１対の連続ファスナー
   、 を含み、 前記連続ファスナーの少なくとも１つは、前記予め締結された吸収性物品を着
   用者に着せた後に前記予め締結された吸収性物品の前記外側表面に取り外し可能
   に係合し、前記ウエスト周囲寸法を減少させて前記予め締結された吸収性物品を
   着用者の腰の周りに維持するのを補助するように形成され、前記再締結可能サイ
   ドシームの１つから延びた第２の係合可能な部分を含む、 ことを特徴とする吸収性物品。
10. 【請求項１０】 前記連続ファスナーは、フック及びループ型ファスナーで
    あることを特徴とする請求項９に記載の予め締結された吸収性物品。
11. 【請求項１１】 前記外側表面を形成する外側カバーを更に含み、 前記少なくとも１つの連続ファスナーの前記第２の係合可能部分が、前記外側
    カバーと直接再締結可能に係合するように形成される、 ことを特徴とする請求項１０に記載の予め締結された吸収性物品。
12. 【請求項１２】 前記外側表面上に位置する少なくとも１つの外側表面取り
    付けパネルを更に含み、 前記少なくとも１つの連続ファスナーの前記第２の係合可能部分が、前記外側
    表面取り付けパネルと再締結可能に係合するように形成される、 ことを特徴とする請求項１０に記載の予め締結された吸収性物品。
13. 【請求項１３】 前記外側表面取り付けパネルは、前記吸収性物品の前記サ
    イドエッジを越えて横方向に延びて、折り重ね部分を含み、 前記連続ファスナーの前記第１の係合可能部分が、前記折り重ね部分に再締結
    可能に係合されて前記再締結可能サイドシームを形成する、 ことを特徴とする請求項１２に記載の予め締結された吸収性物品。
14. 【請求項１４】 前記反対側のウエスト領域の前記内側表面上に前記サイド
    エッジの各々に隣接して位置する取り付けパネルを更に含み、 前記連続ファスナーの前記第１の係合部分が、前記取り付けパネルに再締結可
    能に係合されて前記再締結可能サイドシームを形成する、 ことを特徴とする請求項１０に記載の予め締結された吸収性物品。
15. 【請求項１５】 前記外側表面を形成する、エラストマー材料の外側カバー
    を更に含むことを特徴とする請求項９に記載の予め締結された吸収性物品。
16. 【請求項１６】 前記外側カバーは、ネッキング結合積層体材料であること
    を特徴とする請求項１５に記載の予め締結された吸収性物品。
17. 【請求項１７】 前記外側表面を形成する、伸張可能材料の外側カバーを更
    に含むことを特徴とする請求項９に記載の予め締結された吸収性物品。
18. 【請求項１８】 前記ウエストエッジの１つに隣接して重ねられた少なくと
    も１つのフィットパネルを更に含むことを特徴とする請求項９に記載の予め締結
    された吸収性物品。
19. 【請求項１９】 前記フィットパネルは、前記内側表面上に重ねられること
    を特徴とする請求項１８に記載の予め締結された吸収性物品。
20. 【請求項２０】 前記フィットパネルは、前記外側表面上に重ねられること
    を特徴とする請求項１８に記載の予め締結された吸収性物品。
21. 【請求項２１】 前記フィットパネルは、前記ウエストエッジから縦方向内
    方で前記サイドエッジの間に位置する自由エッジを保持することを特徴とする請
    求項１９に記載の予め締結された吸収性物品。
22. 【請求項２２】 前記フィットパネルは、エラストマー材料であることを特
    徴とする請求項１８に記載の予め締結された吸収性物品。
23. 【請求項２３】 前記フィットパネルは、前記連続ファスナーが永久的に取
    り付けられた前記一方のウエスト領域上に取り付けられることを特徴とする請求
    項１８に記載の予め締結された吸収性物品。
24. 【請求項２４】 前記連続ファスナーの前記第１の係合可能部分は、前記一
    方のウエスト領域の前記内側表面上に位置し、前記反対側のウエスト領域の前記
    外側表面に再締結可能に取り付けられて前記再締結可能サイドシームを形成する
    ことを特徴とする請求項９に記載の予め締結された吸収性物品。
25. 【請求項２５】 前記連続ファスナーの前記第１の係合可能部分は、前記一
    方のウエスト領域の前記外側表面上に位置し、前記反対側のウエスト領域の前記
    外側表面に再締結可能に取り付けられて前記再締結可能サイドシームを形成する
    ことを特徴とする請求項９に記載の予め締結された吸収性物品。
26. 【請求項２６】 前記連続ファスナーの前記第１の係合可能部分は、前記一
    方のウエスト領域の前記内側表面上に位置し、前記反対側のウエスト領域の前記
    内側表面に再締結可能に取り付けられて前記再締結可能サイドシームを形成する
    ことを特徴とする請求項９に記載の予め締結された吸収性物品。
27. 【請求項２７】 前記少なくとも１つの連続ファスナーは、前記第１の係合
    可能部分と前記第２の係合可能部分との間に中間エッジを含み、 前記中間エッジは、ヒンジを形成する、 ことを特徴とする請求項９に記載の予め締結された吸収性物品。
28. 【請求項２８】 前記連続ファスナーは、前記吸収性物品の前記サイドエッ
    ジに永久的に取り付けられた伸張可能な基体に永久的に取り付けられることを特
    徴とする請求項９に記載の予め締結された吸収性物品。
29. 【請求項２９】 前記伸張可能な基体は、ネッキング結合積層体であること
    を特徴とする請求項２８に記載の予め締結された吸収性物品。
30. 【請求項３０】 前記少なくとも１つの連続ファスナーは、前記第１の係合
    可能部分と前記第２の係合可能部分との間に、前記内側縦方向エッジ及び前記外
    側縦方向エッジの前記縦方向の長さよりも大きい前記縦方向の長さを形成する中
    間エッジを含むことを特徴とする請求項９に記載の予め締結された吸収性物品。
31. 【請求項３１】 前記少なくとも１つの連続ファスナーの前記第１の係合可
    能部分は、前記少なくとも１つの連続ファスナーの前記第２の係合可能部分の第
    ２の部分の横幅よりも大きい、前記横方向の第１の部分の横幅を形成することを
    特徴とする請求項９に記載の予め締結された吸収性物品。
32. 【請求項３２】 前記第１の係合可能部分の面積は、前記少なくとも１つの
    連続ファスナーの前記第２の係合可能部分の面積よりも大きいことを特徴とする
    請求項９に記載の予め締結された吸収性物品。
33. 【請求項３３】 吸収体、前部ウエスト領域、後部ウエスト領域、前記ウエ
    スト領域の間に延びてそれらを接続する股領域、縦方向、横方向、外側表面、前
    記外側表面の反対側の内側表面、１対の横方向に対向するサイドエッジ、及び、
    １対の縦方向に対向するウエストエッジを形成するパンツ型の予め締結された使
    い捨て吸収性物品であって、 前記後部ウエスト領域の前記サイドエッジの各々に永久的に取り付けられ、一
    次ファスナー、二次ファスナー、内側縦方向エッジ、外側縦方向エッジ、及び、
    前記一次ファスナーと前記二次ファスナーとの間の中間部分を各々が含む１対の
    ファスナー、 を含み、 前記一次ファスナーは、前記前部ウエスト領域において前記吸収性物品の前記
    サイドエッジに再締結可能に取り付けられて１対の再締結可能サイドシームを形
    成し、それによって前記予め締結された吸収性物品にウエスト周囲寸法を有する
    ウエスト開口部と１対の脚開口部とを形成し、 前記二次ファスナーは、前記予め締結された吸収性物品が着用者に着せられた
    後で、前記前部ウエスト領域において前記吸収性物品の前記外側表面に再締結可
    能に取り付けられ、前記ウエスト開口部の前記ウエスト周囲寸法を減少させるよ
    うに形成される、 ことを特徴とする吸収性物品。
34. 【請求項３４】 前記ファスナーは、前記ファスナーの前記一次ファスナー
    と前記二次ファスナーとが取り付けられた伸張可能パネルを含むことを特徴とす
    る請求項３３に記載の予め締結された吸収性物品。
35. 【請求項３５】 前記伸張可能パネルは、ネッキング結合積層体材料である
    ことを特徴とする請求項３４に記載の予め締結された吸収性物品。
36. 【請求項３６】 前記外側表面を形成する、ネッキング結合積層体材料の外
    側カバーを更に含むことを特徴とする請求項３３に記載の予め締結された吸収性
    物品。
37. 【請求項３７】 前記外側表面を形成する、伸張可能材料の外側カバーを更
    に含むことを特徴とする請求項３３に記載の予め締結された吸収性物品。
38. 【請求項３８】 前記吸収性物品の前記後部ウエスト領域において前記ウエ
    ストエッジに隣接して重ねられた少なくとも１つのエラストマー性フィットパネ
    ルを更に含み、 前記ファスナーが、前記後部ウエスト領域において前記フィットパネルに永久
    的に取り付けられる、 ことを特徴とする請求項３３に記載の予め締結された吸収性物品。
39. 【請求項３９】 前記ファスナーの前記中間部分は、前記一次ファスナーと
    前記二次ファスナーとの間のヒンジ領域を形成することを特徴とする請求項３３
    に記載の予め締結された吸収性物品。
40. 【請求項４０】 前記ファスナーの前記中間部分は、前記内側縦方向エッジ
    及び前記外側縦方向エッジの前記縦方向の長さよりも大きい前記縦方向の長さを
    形成することを特徴とする請求項３３に記載の予め締結された吸収性物品。
41. 【請求項４１】 前記一次ファスナーは、前記二次ファスナーの前記横方向
    の第２の部分の横幅よりも大きい前記横方向の第１の部分の横幅を形成すること
    を特徴とする請求項３３に記載の予め締結された吸収性物品。
42. 【請求項４２】 前記一次ファスナーの面積は、前記二次ファスナーの面積
    よりも大きいことを特徴とする請求項３３に記載の予め締結された吸収性物品。
43. 【請求項４３】 前記一次及び二次ファスナーは、フック及びループ型ファ
    スナーであることを特徴とする請求項３３に記載の予め締結された吸収性物品。
44. 【請求項４４】 吸収性シャーシ、前部ウエスト領域、後部ウエスト領域、
    前記ウエスト領域の間に延びてそれらを接続する股領域、縦方向、横方向、１対
    の対向するサイドエッジ、及び、１対の対向するウエストエッジを形成するパン
    ツ型の予め締結された使い捨て吸収性物品であって、 ａ）相互連結した吸収性シャーシの連続ウェブを準備する段階と、 ｂ）１対の横方向に対向するファスナーを前記後部ウエスト領域の前記サイド
    エッジに永久的に取り付ける段階と、 ｃ）前記相互連結した吸収性シャーシの連続ウェブを個々の吸収性物品に選択
    的に切断する段階と、 ｄ）前記物品の前記股領域を通って横方向に延びる折り線に関して前記個々の
    吸収性物品の各々を折り曲げ、それによって前記前部ウエスト領域と前記後部ウ
    エスト領域とを向かい合う関係に置く段階と、 ｅ）１対のサイドシームを作り出して、ウエスト周囲寸法を有するウエスト開
    口部と１対の脚開口部とを形成するために、前記後部ウエスト領域の前記ファス
    ナーの第１の部分を前記前部ウエスト領域の前記対向するサイドエッジに再締結
    可能に取り付ける段階と、 を含む方法によって製造され、 少なくとも１つのファスナーの第２の部分は、前記予め締結された吸収性物品
    が着用者に着せられた後で、前記前部ウエスト領域において前記吸収性物品の外
    側表面に再締結可能に付着し、前記ウエスト開口部の前記ウエスト周囲寸法を減
    少させるように形成される、 ことを特徴とするパンツ型使い捨て吸収性物品。
45. 【請求項４５】 前記ファスナーは、フック及びループ型ファスナーである
    ことを特徴とする請求項４４に記載の予め締結された吸収性物品。
46. 【請求項４６】 前記ファスナーは、接着型ファスナーであることを特徴と
    する請求項４４に記載の予め締結された吸収性物品。
47. 【請求項４７】 前記再締結可能に取り付ける段階は、前記サイドシームを
    機械的に締め付ける段階を更に含むことを特徴とする請求項４４に記載の予め締
    結された吸収性物品。
48. 【請求項４８】 前記再締結可能に取り付ける段階は、前記前部ウエスト領
    域を前記後部ウエスト領域に前記サイドシームに隣接して超音波的に結合する段
    階を更に含むことを特徴とする請求項４４に記載の予め締結された吸収性物品。
49. 【請求項４９】 前記方法は、 ａ）前記予め締結された吸収性物品を前記ウエスト開口部で広げる段階と、 ｂ）前記ファスナーの前記サイドシーム及び前記第２の部分の両方を前記横方
    向に内向きに誘導する段階と、 ｃ）前記予め締結された吸収性物品を前記ウエスト開口部で収斂させ、それに
    よって前記少なくとも１つのファスナーの前記第２の部分を前記吸収性物品の前
    記外側表面に再締結可能に取り付ける段階と、 を更に含むことを特徴とする請求項４４に記載の予め締結された吸収性物品。
50. 【請求項５０】 前記方法は、前記少なくとも１つのファスナーの前記第２
    の部分が前記吸収性物品の前記外側表面に係合するように、前記少なくとも１つ
    のファスナーの前記第２の部分を前記サイドシームに関して前記横方向に内向き
    に誘導する段階を更に含むことを特徴とする請求項４４に記載の予め締結された
    吸収性物品。