JP6202622B2 - テープタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
前後方向中央から前側に延在する腹側部分と、後側に延在する背側部分と、背側部分の両側部から突出するファスニングテープと、腹側部分の外面に設けられたターゲットテープとを有し、
身体への装着に際して、ファスニングテープを左右両側から腹側に回してターゲットテープ外面に着脱自在に連結する、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記ターゲットテープにおける幅方向中央部は腹側部分の外面に固定され、かつその両側に延在するサイド部は折り畳まれた状態に固定されるとともに、その固定を解放することにより折り畳まれた状態から展開可能とされている、
ことを特徴とする、テープタイプ使い捨ておむつ。
本発明では、発想を転換して、ターゲットテープの折り畳み及び展開により幅を変化させ、ウエスト周りの寸法調整を行うものとした。これにより、従来のファスニングテープを折り畳むもののように、ターゲットテープに対する連結が外れ難くなり、おむつの腹側が背側に対して又は背側が腹側に対してずり落ち難くなる。また、ターゲットテープを伸縮させるのではなく、ターゲットテープのサイド部の折り畳み及び展開により幅を変化させるものであるため、装着者のウエスト寸法がおむつのサイズに適合している場合や、おむつの寸法がやや大きい場合であっても、ターゲットテープの幅方向両側の余り(不用)部分が長くならず、装着者に違和感をもたらすおそれが少ないものとなる。
前記ファスニングテープは、先端部にメカニカルファスナーのフック材が設けられており、
前記ターゲットテープは、表裏少なくとも一方の面が前記フック材の係止可能面とされており、
前記ターゲットテープのサイド部は、前記折り畳まれた状態で前記係止可能面と対向する面に固定されたメカニカルファスナーのフック材が前記係止可能面に係止されることにより、前記折り畳まれた状態に固定されるとともに、その固定を解放することにより折り畳まれた状態から展開可能とされている、請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
ファスニングテープをターゲットテープに着脱自在に固定する手段としては粘着剤も用いられているが、メカニカルファスナー(面ファスナー)のフック材(雄材)が、固定力が強いことや、着脱を繰り返しても固定力が低下しないことから広く用いられている。よって、敢えてこのようなテープタイプ使い捨ておむつを対象とし、ターゲットテープの折り畳み固定手段として、メカニカルファスナーのフック材を用いると、ターゲットテープの折り畳み状態での固定を強固かつ容易に行うことができるため好ましい。
前記ターゲットテープのサイド部は腹側部分の外面との間に折り込まれ、かつこの内側に折り込まれた状態に固定されるとともに、その固定を解放することにより折り畳まれた状態から展開可能とされている、請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
ターゲットテープのサイド部は外側に折り返すようにして折り畳むこともできるが、腹側部分外面との間に(内側に)折り込むようにして折り畳むと、折り畳み固定が不用意に外れ難い、折り畳み状態に固定する手段をターゲットテープの裏側に隠すことができる、等の利点があるため好ましい。
前後方向中央から前側に延在する腹側部分と、後側に延在する背側部分と、背側部分の両側部から突出するファスニングテープと、腹側部分の外面に設けられたターゲットテープとを有し、
身体への装着に際して、ファスニングテープを左右両側から腹側に回してターゲットテープ外面に着脱自在に連結する、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記ターゲットテープは、前記腹側部分における幅方向両端部にわたり設けられており、
前記腹側部分における幅方向両側の前記ターゲットテープを有するサイド部分が折り畳まれた状態に固定されるとともに、その固定を解放することにより折り畳まれた状態から展開可能とされている、
ことを特徴とする、テープタイプ使い捨ておむつ。
本発明では、発想を転換して、腹側部分における幅方向両側のターゲットテープを有する腹側サイド部の折り畳み及び展開により腹側部分及びターゲットテープの幅を変化させ、ウエスト周りの寸法調整を行うものとした。これにより、従来のファスニングテープを折り畳むもののように、ターゲットテープに対する連結が外れ難くなり、おむつの腹側が背側に対して又は背側が腹側に対してずり落ち難くなる。また、ターゲットテープを伸縮させるのではなく、腹側サイド部の折り畳み及び展開により腹側部分及びターゲットテープの幅を変化させるものであるため、装着者のウエスト寸法がおむつのサイズに適合している場合や、おむつの寸法がやや大きい場合であっても、ターゲットテープの幅方向両側の余り(不用)部分が長くならず、装着者に違和感をもたらすおそれが少ないものとなる。
図1〜図6は、テープタイプ使い捨ておむつの一例を示している。このテープタイプ使い捨ておむつは、液不透過性シート1の内面と、透液性トップシート2との間に、吸収体3が介在された基本構造を有している。
吸収体3としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。図示形態の吸収体3は一層構造とされているが、下層吸収体とその上に積層された上層吸収体とからなる二層構造であっても良い。また、必要に応じて、吸収体3はクレープ紙(図示せず)により包むことができる。また、吸収体3の形状は適宜定めることができるが、図示のような砂時計形状の他、長方形等のように、股間部の前側から後側まで延在する形状が好適である。吸収体3におけるパルプ目付けは100〜500g/m2程度、厚みは1〜15mm程度であるのが望ましい。また、高吸水性樹脂の目付けは0〜300g/m2程度であるのが望ましい。高吸水性樹脂含有率が少な過ぎると、十分な吸収能を与えることができず、多過ぎるとパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、ヨレや割れ等が発生し易くなる。
液不透過性シート1は、吸収体3の周囲より外側に延在しており、吸収体3に吸収された排泄物の裏面側への移動を遮断するものである。液不透過性シート1としては、ポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルムの他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。液不透過性シート1の単位面積あたりの重量は13〜40g/m2であるのが好ましく、厚みは0.01〜0.1mmであるのが好ましい。
トップシート2としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。また、不織布の加工方法としては、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等の公知の方法を用いることができる。透液性トップシート2に用いる不織布の繊維目付けは15〜30g/m2であるのが好ましく、厚みは0.05〜1mmであるのが好ましい。
図3〜図5にも示されるように、物品内面の両側部(図示形態ではトップシート2の側縁部表面からその側方に延在する液不透過性シート1の表面)には、脚周り立体ギャザー4を構成する脚周り立体ギャザーシート4sの幅方向外側の付根部分4xが前後方向全体にわたり貼り付けられている。脚周り立体ギャザーシート4sは、各種不織布(スパンボンド不織布が好適である)の他、液不透過性シートに用いられるものと同様のプラスチックフィルム、又はこれらの積層シートを用いることができるが、肌への感触性の点で、撥水処理を施した不織布が好適である。脚周り立体ギャザーシート4sの幅方向中央側の突出部分4cは、前後方向両端部では倒伏状態で物品内面(図示形態ではトップシート2表面)にホットメルト接着剤等の手段により固着され、倒伏部分とされているが、これらの間の中間部は非固定の自由部分となっており、この自由部分の先端部等(展開状態における幅方向中央側の端部)には、細長状弾性伸縮部材4Gが前後方向に沿って伸張した状態でホットメルト接着剤等により固定されている。この細長状弾性伸縮部材4Gは図示例では所定の間隔を空けて複数本設けられているが、一本でも良い。細長状弾性伸縮部材4G(他の細長状弾性伸縮部材も同様)としては、糸状、紐状、帯状等に形成された天然ゴム又は合成ゴム、具体的にはスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。この自由部分は、細長状弾性伸縮部材4Gの収縮力が作用する結果、図4に示されるように、物品内面(図示形態ではトップシート2表面)に対して起立する脚周り立体ギャザーを構成する。この起立部分の基端4bは脚周り立体ギャザー4における幅方向外側の固定部分4xと内側の部分4cとの境に位置する。
サイドフラップ部SFの前後方向中間部には、液不透過性シート1と外装シート12との間に細長状弾性部材7が前後方向に沿って伸張状態でホットメルト接着剤等により固定されており、この細長状弾性部材7の収縮によりサイドフラップ部SFにはいわゆる平面ギャザーが形成されている。この平面ギャザーにより、おむつの側部が弾性伸縮して脚周りにフィットするようになる。
背側部分Bのサイドフラップ部SFには、その側縁からそれぞれ突出するファスニングテープ5が取り付けられるとともに、腹側部分Fの胴回り部表面に幅方向に沿ってターゲットテープ6が貼着されており、身体への装着に際しては、おむつ100を身体にあてがった状態で、両側のファスニングテープ5を左右各側から腹側に回してターゲットテープ6に連結する。
ターゲットテープ6は、ファスニングテープ5の着脱を確実容易にするためのものであり、ファスニングテープ5の固定部がフック材9により形成されている場合には、フック状突起が着脱可能に掛止される表面を有するシート材、例えばメカニカルファスナー(面ファスナー)の雌材や不織布を用いることができ、フック材9ではなく粘着剤層を用いる場合には、その粘着性を十分に発揮させうる樹脂シートを用いたりすることができる。
上記例は、ターゲットテープ6の取り付け対象である腹側部分Fは折り畳まずに、ターゲットテープ6のサイド部6Sを折り畳む構造を採用しているが、図9に示すように、ターゲットテープ6を、腹側部分Fにおける幅方向両端部にわたり設けておき、図9(a)に示すように、腹側部分Fにおける幅方向両側のターゲットテープ6を有する腹側サイド部FSを折り畳み状態に固定するとともに、この固定を解放することにより図9(b)に示すように、腹側サイド部FSを折り畳み状態から展開可能とするのも好ましい形態である。
Claims (4)
- 前後方向中央から前側に延在する腹側部分と、後側に延在する背側部分と、背側部分の両側部から突出するファスニングテープと、腹側部分の外面に設けられたターゲットテープとを有し、
身体への装着に際して、ファスニングテープを左右両側から腹側に回してターゲットテープ外面に着脱自在に連結する、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記ターゲットテープにおける幅方向中央部は腹側部分の外面に固定され、かつその両側に延在するサイド部は折り畳まれた状態に固定されるとともに、その固定を解放することにより折り畳まれた状態から展開可能とされている、
ことを特徴とする、テープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記ファスニングテープは、先端部にメカニカルファスナーのフック材が設けられており、
前記ターゲットテープは、表裏少なくとも一方の面が前記フック材の係止可能面とされており、
前記ターゲットテープのサイド部は、前記折り畳まれた状態で前記係止可能面と対向する面に固定されたメカニカルファスナーのフック材が前記係止可能面に係止されることにより、前記折り畳まれた状態に固定されるとともに、その固定を解放することにより折り畳まれた状態から展開可能とされている、請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記ターゲットテープのサイド部は腹側部分の外面との間に折り込まれ、かつこの内側に折り込まれた状態に固定されるとともに、その固定を解放することにより折り畳まれた状態から展開可能とされている、請求項1記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
- 前後方向中央から前側に延在する腹側部分と、後側に延在する背側部分と、背側部分の両側部から突出するファスニングテープと、腹側部分の外面に設けられたターゲットテープとを有し、
身体への装着に際して、ファスニングテープを左右両側から腹側に回してターゲットテープ外面に着脱自在に連結する、テープタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記ターゲットテープは、前記腹側部分における幅方向両端部にわたり設けられており、
前記腹側部分における幅方向両側の前記ターゲットテープを有するサイド部分が折り畳まれた状態に固定されるとともに、その固定を解放することにより折り畳まれた状態から展開可能とされている、
ことを特徴とする、テープタイプ使い捨ておむつ。
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JP2014025261A JP6202622B2 (ja) | 2014-02-13 | 2014-02-13 | テープタイプ使い捨ておむつ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP6202622B2 true JP6202622B2 (ja) | 2017-09-27 |
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ID=53893025
Family Applications (1)
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JP2014025261A Active JP6202622B2 (ja) | 2014-02-13 | 2014-02-13 | テープタイプ使い捨ておむつ |
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Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5032815B2 (ja) * | 2006-09-25 | 2012-09-26 | 大王製紙株式会社 | 紙おむつ |
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2014
- 2014-02-13 JP JP2014025261A patent/JP6202622B2/ja active Active
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