WO2007023638A1

WO2007023638A1 - データ更新装置、データ更新方法、データ更新プログラムおよび記録媒体

Info

Publication number: WO2007023638A1
Application number: PCT/JP2006/314804
Authority: WO
Inventors: Tsuyoshi Sato
Original assignee: Pioneer Corporation
Priority date: 2005-08-25
Filing date: 2006-07-26
Publication date: 2007-03-01

Abstract

　データ更新装置（１００）は、記憶部（１０１）、取得部（１０２）、更新部（１０３）、記録ディスク（１０４）、送受信部（１０５）によって構成される。記憶部（１０１）は、移動体によって利用される更新可能なデータを記憶する。取得部（１０２）は、記憶部（１０１）によって記憶されたデータを更新する際に、当該更新を許容する地域に関する情報を取得する。取得部（１０２）は、記録ディスク（１０４）または送受信部（１０５）によって情報を取得する。更新部（１０３）は、取得部（１０２）によって取得された地域に関する情報に基づいて、データを更新する。

Description

明細書

データ更新装置、データ更新方法、データ更新プログラムおよび記録媒体

技術分野

[0001] この発明は、移動体によって利用されるデータを更新するデータ更新装置、データ更新方法、データ更新プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、上述したデータ更新装置、データ更新方法、データ更新プログラムおよび記録媒体に限られない。

背景技術

[0002] 従来、車両に搭載されるナビゲーシヨン装置の地図データなど、車載器で用いるデータの更新は、 DVD-ROM, CD— ROMなどのデータをディスクの交換や HD (ノヽードディスク）などに記録されたデータを更新データによって更新することによっておこなわれている。

[0003] このようなデータの更新は、たとえば、道路データ、経路探索データ、経路誘導データのうちの、ずれのデータ種別か、あるいは背景データのデータ種別の!/、ずれを更新するかをユーザに指定させる。そして、道路データ、経路探索データ、経路誘導データのうちのいずれかを更新する場合は、ハードディスクに格納された該当データ種別の全データを対象に更新し、背景データのデータ種別である場合は、指定された範囲に該当するブロック単位でデータを更新することによっておこなう。

[0004] 特許文献 1：特開 2005— 148004号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] し力しながら、上述した従来技術によれば、更新ディスクや更新データのコピーや貸し借りを防止することができないという問題が一例として挙げられる。また、更新ディスクゃ更新データのコピーや貸し借りによって不正なデータ更新がおこなわれると、更新ディスクや更新データの販売による収益を得られず、刻々と変化する道路状況を反映した地図データを作成することが困難になるという問題が一例として挙げられる。

課題を解決するための手段

[0006] 上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項 1の発明にかかるデータ更新装置は、移動体によって利用される更新可能なデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段によって記憶されたデータを更新する際に、当該更新を許容する地域に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記地域に関する情報に基づいて、前記データを更新する更新手段と、を備えることを特徴とする。

[0007] また、請求項 4の発明にかかるデータ更新装置は、移動体によって利用される更新可能なデータを記憶する記憶手段と、前記記憶手段によって記憶されたデータを更新する際に、当該更新を許容する移動体の属性に関する情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記地域に関する情報に基づいて、前記データを更新する更新手段と、を備えることを特徴とする。

[0008] また、請求項 8の発明にかかるデータ更新方法は、移動体によって利用される更新可能なデータを記憶する記憶工程と、前記記憶工程によって記憶されたデータを更新する際に、当該更新を許容する地域に関する情報を取得する取得工程と、前記取得工程によって取得された前記地域に関する情報に基づいて、前記データを更新する更新工程と、を含むことを特徴とする。

[0009] また、請求項 9の発明にかかるデータ更新方法は、移動体によって利用される更新可能なデータを記憶する記憶工程と、前記記憶工程によって記憶されたデータを更新する際に、当該更新を許容する移動体の属性に関する情報を取得する取得工程と、前記取得工程によって取得された前記地域に関する情報に基づいて、前記データを更新する更新工程と、を含むことを特徴とする。

[0010] また、請求項 10の発明に力かるデータ更新プログラムは、請求項 8または 9に記載のデータ更新方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。

[0011] また、請求項 11の発明にかかる記録媒体は、請求項 10に記載のデータ更新プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能なことを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]図 1は、実施の形態に力かるデータ更新装置の機能的構成を示すブロック図である。

[図 2]図 2は、データ更新装置がおこなうデータ更新処理の手順を示すフローチヤ一トである。

[図 3]図 3は、実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成を示すブロック図である。

[図 4]図 4は、ディスクを用いた地図データの更新処理の手順を示すフローチャートである。

[図 5]図 5は、ネットワークを用いた地図データの更新処理の手順を示すフローチヤ一トである。

[図 6]図 6は、ディスクを用いた地図データの更新処理の手順を示すフローチャートである。

符号の説明

[0013] 100 データ更新装置

101 記憶部

102 取得部

103 更新部

104 記録ディスク

105 送受信部

発明を実施するための最良の形態

[0014] 以下に添付図面を参照して、この発明にかかるデータ更新装置、データ更新方法

、データ更新プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。

[0015] (実施の形態）

図 1は、実施の形態に力かるデータ更新装置の機能的構成を示すブロック図である

。はじめに、実施の形態に力かるデータ更新装置の機能的構成について説明する。図 1において、データ更新装置 100は、記憶部 101、取得部 102、更新部 103、記録ディスク 104、送受信部 105から構成される。

[0016] 記憶部 101は、移動体によって利用される更新可能なデータを記憶する。更新可能なデータとは、たとえば、移動体のナビゲーシヨン処理に必要な地図データである。また、更新可能なデータは、たとえば、車載機器のファームウェアや車両本体の情報などであってもよい。移動体とは、たとえば、ナビゲーシヨン装置が搭載された車両である。記憶部 101は、たとえば、ハードディスクのような、書き換え可能な記録装置によって実現される。

[0017] 取得部 102は、記憶部 101によって記憶されたデータを更新する際に、当該更新を許容する地域に関する情報を取得する。更新を許容する地域は、たとえば、市町村や都道府県、東北や関東などの地方単位であってもよいし、住所や緯度経度など、地図上の一点を特定するものであってもよい。

[0018] 取得部 102は、たとえば、記憶部 101によって記録されたデータを更新する更新データおよび地域に関する情報が記録された記録ディスク 104から、地域に関する情報を読み出すことによって情報を取得する。また、取得部 102は、たとえば、ネットヮークを介して情報を送受信する送受信部 105によって更新データおよび地域に関する情報を受信して情報を取得してもよ、。

[0019] 更新部 103は、取得部 102によって取得された地域に関する情報に基づいて、データを更新する。地域に関する情報に基づいて、とは、たとえば、移動体の現在位置がその地域に属する力否かや、移動体の活動拠点となる地点（自宅や職場などホームタウンエリアとして登録されて、る地点）などがその地域に属する力否かを判断し、その地域にある場合には、記憶部 101に記憶されたデータの更新をおこなう。この判断は、移動体の現在位置のみに基づいてもよいし、現在位置とホームエリアなど、複数の要素を組み合わせて判断してもよ、。

[0020] また、データ更新装置 100は、地域に関する情報ではなぐ移動体の属性に関する情報に基づいて、データの更新をおこなうものであってもよい。ここで、移動体の属性とは、移動体の形式や型番、種類などである。また、製造番号などによって、移動体を 1台 1台特定できるようにしてもよい。

[0021] この場合、取得部 102は、記憶部 101によって記憶されたデータを更新する際に、当該更新を許容する移動体の属性に関する情報を取得する。また、更新部 103は、取得部 102によって取得された地域に関する情報に基づいて、データを更新する。なお、取得部 102は、前述のように記録ディスク 104や送受信部 105によって移動体の属性に関する情報を取得することとしてもょ、。

[0022] このとき、記録ディスク 104は、データを更新する更新データおよび移動体の属性に関する情報が記録されたものを用いる。また、送受信部 105は、データを更新する更新データおよび移動体の属性に関する情報を受信する。

[0023] 図 2は、データ更新装置がおこなうデータ更新処理の手順を示すフローチャートである。つぎに、データ更新装置 100がおこなうデータ更新処理の手順について説明する。以下の説明では、地域に関する情報に基づいてデータ更新をおこなう場合について説明するが、移動体の属性に関する情報に基づいてデータ更新をおこなう場合の処理も以下と同様である。

[0024] 図 2において、データ更新装置 100は、まず、取得部 102によって、データを更新する際に、当該更新を許容する地域に関する情報を取得する (ステップ S201)。このとき、取得部 102は、記録ディスク 104からの読み出し、または、送受信部 105での受信によって、地域に関する情報を取得する。

[0025] つぎに、更新部 103は、移動体の現在位置やホームタウンエリア力更新を許容する地域に該当する力否かを判断する (ステップ S202)。更新を許容するエリアに属する場合は (ステップ S202 : Yes)、更新部 103は、記憶部 101によって記録されたデータを更新し (ステップ S203)、本フローチャートによる処理を終了する。この更新は、取得部 102が記録ディスク 104から読み出した、または、送受信部 105によって受信した更新データを用いておこなう。

[0026] 一方、更新を許容するエリアに属さない場合は (ステップ S202 :No)、データの更新をおこなわず、本フローチャートによる処理を終了する。なお、移動体の属性に関する情報に基づいてデータ更新をおこなう場合は、更新部 103はステップ S202にお V、て、移動体の属性がデータの更新を許容する属性に属する力否かを判断する。

[0027] 以上説明したように、実施の形態に力かるデータ更新装置 100によれば、移動体によって利用されるデータを、更新を許容する地域に関する情報に基づいて更新する。これにより、更新を許容する地域以外の地域ではデータ更新をおこなうことができず、不正なデータ更新を防止することができる。

[0028] また、実施の形態に力かるデータ更新装置 100によれば、移動体によって利用されるデータを、更新を許容する移動体の属性に関する情報に基づいて更新する。これにより、更新を許容する属性以外の移動体ではデータ更新をおこなうことができず、不正なデータ更新を防止することができる。

[0029] さらに、記録ディスク 104から、更新データとともに更新を許容する地域または属性に関する情報を取得することによって、記録ディスク 104のコピーや貸し借りなどによる不正なデータ更新を防止することができる。また、ネットワークを介して更新データとともに更新を許容する地域または属性に関する情報を取得することによって、更新データの不正使用を防止することができる。

[0030] また、移動体によって利用される情報がナビゲーシヨン処理に必要な地図データであることによって、地域に関する情報に基づいた処理を効率的におこなうことができる実施例 1

[0031] (ナビゲーシヨン装置のハードウェア構成）

図 3は、実施例に力かるナビゲーシヨン装置のハードウェア構成を示すブロック図である。以下の実施例 1, 2では、実施の形態に力かるデータ更新装置 100を、ナビゲーシヨン装置 300の地図データの更新に用いる場合について説明する。なお、以下の実施例 1, 2において、ナビゲーシヨン装置 300のハードウェア構成は共通である。

[0032] 図 3において、ナビゲーシヨン装置 300は、ナビゲーシヨン制御部 301と、ユーザ操作部 302と、表示部 303と、位置取得部 304と、記録媒体 305と、記録媒体デコード部 306と、音声出力部 307と、通信部 308と、経路探索部 309と、経路誘導部 310と、音声生成部 311とによって構成される。

[0033] ナビゲーシヨン制御部 301は、ナビゲーシヨン装置 300全体を制御する。ナビゲーシヨン制御部 301は、たとえば所定の演算処理を実行する CPUや、各種制御プログラムを格納する ROM、および、 CPUのワークエリアとして機能する RAMなどから構成されるマイクロコンピュータなどによって実現することができる。

[0034] ユーザ操作部 302は、文字、数値、各種指示など、ナビゲーシヨン装置 300を携帯するユーザによって入力操作された情報をナビゲーシヨン制御部 301に対して出力する。ユーザ操作部 302の構成としては、物理的な押下 Z非押下を検出する押ボタンスィッチ、タツチパネル、キーボード、ジョイスティックなど公知の各種形態を採用することが可能である。ユーザ操作部 302は、外部からの音声を入力するマイクを用いて、音声によって入力操作をおこなう形態としてもよい。

[0035] ユーザ操作部 302の形態は、上述した各種形態のうちいずれか単一の形態で構成されていてもよいし、たとえば、タツチパネルおよび押ボタンスィッチのように、複数の形態で構成されていてもよい。ユーザは、ユーザ操作部 302の形態に応じて、適宜入力操作をおこなうことによって情報を入力する。

[0036] 表示部 303は、たとえば、 CRT (Cathode Ray Tube)、 TFT液晶ディスプレイ、有機 ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどによって構成される。表示部 303は、具体的には、たとえば、映像 IZFや映像 IZFに接続された映像表示用のディスプレィ装置によって構成することができる。

[0037] 映像 IZFは、具体的には、たとえば、ディスプレイ装置全体の制御をおこなうグラフイツタコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記憶する VRAM (Video

RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像情報に基づいて、ディスプレイ装置を表示制御する制御 ICなどによって構成される。表示部 3 03には、アイコン、カーソル、メニュー、ウィンドウ、あるいは文字や画像などの各種情報が表示される。また、表示部 303には、記録媒体 305に記録された地図データや経路誘導に関する情報が表示される。

[0038] 位置取得部 304は、たとえば、 GPSレシーバによって構成され、各ナビゲーシヨン装置 300の現在位置に関する情報を取得する。 GPSレシーバは、 GPS衛星力もの電波（GPSデータ）を受信し、 GPS衛星との幾何学的位置を求める。なお、 GPSとは、 Global Positioning Systemの略称であり、 4つ以上の衛星からの電波を受信することによって地上での位置を正確に求めるシステムである。 GPSレシーバは、 GP S衛星力の電波を受信するためのアンテナ、受信した電波を復調するチューナーおよび復調した情報に基づいて現在位置を算出する演算回路などによって構成される。

[0039] また、位置取得部 304は、自車に設けられた速度センサ、角速度センサ、走行距離センサ、傾斜センサなどの各種センサから出力されるデータを取得し、 GPSデータと合わせて自車位置の特定をおこなう。これにより、自車位置の特定精度を向上させることができる。

[0040] 記録媒体 305は、各種制御プログラムや各種情報を、コンピュータによる読み取りおよび書き込み (更新)が可能な状態で記録する。記録媒体 305は、記録媒体デコード部 306による情報の書き込みを受け付けるとともに、書き込まれた情報を不揮発に記録する。記録媒体 305は、たとえば、 HDによって実現することができる。

[0041] 記録媒体 305は、 HDに限るものではなぐ HDに代えて、あるいは、 HDに加えて、 DVD (Digital Versatile Disk)や CD (Compact Disk)など、記録媒体デコード部 306に対して着脱可能であり可搬性を有するメディアを記録媒体 305として用いてもよい。記録媒体 305は、 DVDおよび CDに限るものではなぐ CD-ROM (CD-R 、 CD-RW) , MO,メモリカードなどの記録媒体デコード部 306に対して着脱可能であり可搬性を有するメディアを利用することもできる。

[0042] 記録媒体 305に記録された情報の一例として、たとえば、経路誘導に用いる地図データが挙げられる。地図データは、建物、河川、地表面などの地物（フィーチャ）をあらわす背景データと、道路の形状をあらわす道路形状データとを有しており、表示部 303の表示画面において 2次元または 3次元に描画される。ナビゲーシヨン装置 3 00が経路誘導中の場合は、記録媒体 305に記録された地図データと位置取得部 30 4によって取得された自車位置とが重ねて表示される。

[0043] ここで、記録媒体 305に記録された地図データは、定期的に更新される。地図データは、新しい道路の開通や、周辺施設の変更などによって、次第に古くなり実用に支障が生じる。このため、地図データを定期的に更新することによって、最新の情報を保つようにしている。地図データが記録されている記録媒体 305が HDの場合は、更新データが記録された記録媒体 305を読み出したり、後述する通信部 308を介して、地図データベースサーノから取り出すなどによって更新する。また、地図データが記録されて!/ヽる記録媒体 305が可搬性を有するメディア（主にディスク）の場合は、最新のデータが記録されたディスクに交換することによって更新をおこなう。

[0044] なお、本実施例では地図データを記録媒体 305に記録するようにしたが、これに限るものではない。地図データは、ナビゲーシヨン装置 300のハードウェアと一体に設けられているものに限って記録されているものではなぐナビゲーシヨン装置 300の外部に設けられていてもよい。その場合、ナビゲーシヨン装置 300は、たとえば、通信部 308を通じて、所定のネットワークを介して地図データを取得し、取得した地図データを RAMなどに記憶する。

[0045] 記録媒体デコード部 306は、記録媒体 305に対する情報の読み取り Z書き込みの制御をおこなう。たとえば、記録媒体 305として HDを用いた場合には、記録媒体デコード部 306は、 HDD (Hard Disk Drive)となる。同様に、記録媒体 305として D VDあるいは CD (CD— R、 CD— RWを含む）を用いた場合には、記録媒体デコード部 306は、 DVDドライブあるいは CDドライブとなる。書き込み可能かつ着脱可能な記録媒体 305として、 CD— ROM (CD— R、 CD— RW)、 MO、メモリカードなどを利用する場合には、各種記録媒体 305への情報の書き込みおよび各種記録媒体 305 に記憶された情報の読み取りが可能な専用のドライブ装置を、記録媒体デコード部 3 06として適宜用いる。

[0046] 音声出力部 307は、音声出力用スピーカおよび音声 IZFによって構成される。音声出力部 307は、音声 IZF力スピーカへの出力を制御することによって、案内音を再生する。スピーカは、 1つであってもよいし、複数であってもよい。音声 I/Fは、たとえば、音声デジタル情報の DZA変換をおこなう DZ Aコンバータと、 DZAコンパ一タカ出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器と、音声アナログ情報の AZD 変換をおこなう AZDコンバータと、力ら構成することができる。

[0047] 通信部 308は、各種通信機器によって構成され、ネットワークに接続された他の機器などと情報の送受信をおこなう。ここで、通信部 308による通信は、たとえば、無線通信によって基地局と通信し、基地局を介してネットワークに接続する。基地局は、その位置力も所定の範囲を通信エリアとしてカバーし、通信エリアが途切れることがないよう設置する。

[0048] また、通信部 308は、 FM多重放送やビーコンなどを利用して VICS (登録商標） (V enicle Information and Communication System)センタ; gら道路交通†青報を受信することとしてもよい。受信した道路交通情報は、表示部 303で表示したり、後述する経路探索部 309での経路探索の判断材料として用いられる。 [0049] 経路探索部 309は、記録媒体 305に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索する。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短 (あるいは最速)経路やユーザが指定した条件に最も合致する経路などである。たとえば、ユーザ力 ^料金が低い経路」を指定した場合には、可能な限り有料道路を使わな!/ヽ経路を探索する。

[0050] 経路誘導部 310は、経路探索部 309によって探索された誘導経路情報、位置取得部 304によって取得されたナビゲーシヨン装置 300自身の位置情報、記録媒体 305 力も記録媒体デコード部 306を経由して得られた地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報の生成をおこなう。経路誘導部 310で生成された経路誘導情報は、ナビゲーシヨン制御部 301を介して表示部 303や音声出力部 307へ出力される。

[0051] 音声生成部 311は、パターンに対応したトーンと音声の情報を生成する。すなわち、経路誘導部 310で生成された経路誘導情報に基づいて、案内ポイントに対応した仮想音源の設定と音声ガイダンス情報の生成をおこなヽ、ナビゲーシヨン制御部 30 1を介して音声出力部 307へ出力する。

[0052] なお、実施の形態に力かるデータ更新装置 100の構成のうち、記憶部 101は記録媒体 305によって、取得部 102はナビゲーシヨン制御部 301、記録媒体 305、記録媒体デコード部 306、通信部 308によって、更新部 103はナビゲーシヨン制御部 301 、記録媒体デコード部 306によって、それぞれその機能を実現する。また、記録ディスク 104は記録媒体 305または可搬性メディアによって、送受信部 105は、通信部 3 08によってその機能を実現する。

[0053] (ナビゲーシヨン装置 300の地図更新処理）

つづ、て、ナビゲーシヨン装置 300がおこなう地図データの更新処理につ!、て説明する。前述のように、ナビゲーシヨン装置 300は、定期的に地図データの更新をおこなう。以下、ナビゲーシヨン装置 300は、位置取得部 304によって取得される自装置の現在位置情報に基づいて地図データの更新をおこなうものとする。

[0054] なお、地図データの更新にあたっては、現在位置情報の他、ユーザの居住地や職場など、活動拠点となるホームタウンエリアの情報を用いてもよい。ホームタウンエリアは、ユーザ自身によって登録してもよいし、過去の走行履歴情報から頻繁に走行する地域や駐車時間が長、地点の情報を学習するようにしてもょ、。

[0055] 地図データを記録する記録媒体 305の形態として、 HDを用いる場合およびディスクをはじめとするメディアを用いる場合がある力本実施例においては、主に HDを用いる場合について説明する。また、地図データの更新は、 CD— ROMや DVDなどのディスクを用いる方法、およびネットワークを介して更新データをダウンロードする方法がある。

[0056] 図 4は、ディスクを用いた地図データの更新処理の手順を示すフローチャートである。まず、ディスクを用いて地図データの更新をおこなう場合の処理について説明する。ここで、地図データの更新データが記録されたディスク（更新ディスク）は、関東や東北などの地方や都道府県単位など、地域別のディスクが販売されている。地域別のディスクには、そのディスクが指定する指定地域情報および地図データの更新データが記録されている。ユーザは、居住地周辺など自車の現在位置となり得る地域のディスクを購入し、ナビゲーシヨン装置 300に挿入する。

[0057] 図 4のフローチャートにおいて、ナビゲーシヨン制御部 301は、記録媒体デコード部 306に更新ディスクが挿入されるまで待機する（ステップ S401 :Noのループ)。更新ディスクが挿入されると (ステップ S401： Yes)、更新ディスクから指定地域情報の読み出しをおこなう（ステップ S402)。

[0058] つぎに、ナビゲーシヨン制御部 301は、位置取得部 304から自車の現在位置情報を取得する (ステップ S403)。なお、現在位置情報以外の位置情報 (ホームタウンェリア情報)などを用いる場合には、記録媒体 305など力も該当する情報を取得する。そして、ナビゲーシヨン制御部 301は、自車の現在位置が指定地域内力否かを判断する（ステップ S404)。

[0059] 指定地域内の場合は (ステップ S404： Yes)、更新ディスク力も更新データを読み出し (ステップ S405)、地図データの書き換えをおこない（ステップ S406)、本フローチャートを終了する。なお、地図データを記録する記録媒体 305がディスクの場合には、ステップ S406の書き換え処理はおこなわず、ステップ S405で読み出したデータを用いてナビゲーシヨン処理をおこなう。

[0060] 一方、自車の現在位置が指定地域内にな、場合は (ステップ S404： No)、更新デイスクの不正使用として、ナビゲーシヨン装置 300の表示部 303や音声出力部 307を用いてユーザに警告をおこない (ステップ S407)、本フローチャートによる処理を終了する。

[0061] 以上説明したように、ディスクを用いた地図データの更新処理によれば、ディスク内に記録された指定地域情報と、ナビゲーシヨン装置 300の現在位置情報とを照合し、その結果に基づいて、地図データの更新をおこなう。これにより、ディスクのコピーや貸し借りなどによる不正なデータ更新を防止することができる。

[0062] 図 5は、ネットワークを用いた地図データの更新処理の手順を示すフローチャートである。つぎに、ネットワークを用いてディスクを更新する場合の処理について説明する。ここで、地図データの更新データは、地図データベースサーバ（以下、サーバという )に記録されている。サーバでは、随時地図データの更新をおこなっており、道路状況の変化を素早く反映することができる。

[0063] 図 5のフローチャートにおいてナビゲーシヨン制御部 301は、データ更新が指示されるまで待機する (ステップ S 501 : Noのループ)。データ更新が指示されると (ステツプ S501 : Yes)、ナビゲーシヨン制御部 301は、通信部 308によって地図データべ一スサーバに接続する（ステップ S 502)。

[0064] ここで、サーバには指定地域別の更新データが記録されている。指定地域とは、その更新データが有効となる地域であり、その更新データを用いた地図データの更新は、指定地域内でのみおこなうことができる。地域別の更新データは、その更新データが有効となる指定地域情報および地図データの更新データから構成される。ユーザは、自車の現在位置となり得る地域を選択し (ステップ S503)、選択した地域の更新データをダウンロードする（ステップ S504)。

[0065] つぎに、ナビゲーシヨン制御部 301は、ダウンロードした更新データ力指定地域情報の読み出しをおこなう（ステップ S505)。さらに、位置取得部 304によって取得された自車の現在位置情報を取得する (ステップ S506)。そして、ナビゲーシヨン制御部 301は、自車の現在位置が指定地域内力否かを判断する (ステップ S507)。

[0066] 指定地域内の場合は (ステップ S507 : Yes)、更新データによって地図データの書き換えをおこない (ステップ S508)、本フローチャートを終了する。一方、自車の現在位置が指定地域内にない場合は (ステップ S507 :No)、更新データは無効であるとして、表示部 303や音声出力部 307を用いてエラーを報知して (ステップ S509)、本フローチャートによる処理を終了する。

[0067] なお、更新データのダウンロードをナビゲーシヨン装置 300でおこなわない場合、たとえば、 PC (パーソナルコンピュータ)でダウンロードした更新データを可搬性メディァに記録して、記録したデータを記録媒体デコード部 306によって読み出す場合、ステツプ S502〜S504の処理は PCで、ステップ S505以降の処理はナビゲーシヨン装置 300でおこなう。

[0068] 以上説明したように、実施例 1にかかるナビゲーシヨン装置 300によれば、指定された地域に自車が位置する場合にのみ地図データの更新をおこなう。これにより、更新ディスクのコピーや貸し借り、ダウンロードした更新データの不正利用などによる不正な地図データの更新を防止することができる。

[0069] 特に、ナビゲーシヨン装置 300の位置情報は、位置取得部 304によって取得することができ、走行履歴情報なども利用することができる。このように、ナビゲーシヨン装置 300で容易に取得可能な情報を用いることによって、煩雑な処理や新たな構成を加えることなく不正なデータ更新を防止することができる。

実施例 2

[0070] 実施例 1では、自車の現在位置などの位置情報に基づ、て、地図データの更新をおこなった。実施例 2では、車種や型番、製造メーカーなどの、車両の属性情報に基づいて、地図データの更新をおこなう。以下、ディスクを用いて地図データを更新する場合の処理について説明する力ネットワークを用いる場合も同様に車両の属性情報を用いて更新をおこなうことができる。

[0071] 図 6は、ディスクを用いた地図データの更新処理の手順を示すフローチャートである。実施例 2において、更新ディスクは、車種や型番、製造メーカー、車両タイプなど、車両の属性ごとのディスクが販売されている。属性別のディスクには、そのディスクが指定する指定属性情報および地図データの更新データが記録されて!、る。ユーザは、自己が保有する車両の属性に合ったディスクを購入し、ナビゲーシヨン装置 300 に挿入する。 [0072] 図 6のフローチャートにおいて、ナビゲーシヨン制御部 301は、記録媒体デコード部 306に更新ディスクが挿入されるまで待機する（ステップ S601 :Noのループ)。更新ディスクが挿入されると (ステップ S601： Yes)、更新ディスクカゝら指定属性情報の読み出しをおこなう（ステップ S602)。

[0073] つぎに、ナビゲーシヨン制御部 301は、記録媒体 305または車両本体の制御部（図示せず)から自車の属性情報を取得する (ステップ S603)。記録媒体 305には、自車の車両タイプや車種、型番などの属性情報が記憶されており、たとえば、通行不可な道路の判別や高速道路の通行料金の算出などに用いられている。また、車両本体の制御部と通信可能であり、自車の属性情報が取得できる場合は、車両本体の制御部力も属性情報を取得してもよ、。

[0074] そして、ナビゲーシヨン制御部 301は、指定属性情報と自車の属性情報とを比較して、自車の属性が指定属性に含まれる力否かを判断する (ステップ S604)。指定属性に含まれる場合は (ステップ S604 : Yes)、更新ディスクから更新データを読み出し (ステップ S605)、地図データの書き換えをおこなって（ステップ S606)、本フローチヤートを終了する。なお、地図データを記録する記録媒体 305がディスクの場合には、ステップ S606の書き換え処理はおこなわず、ステップ S605で読み出したデータを用いてナビゲーシヨン処理をおこなう。

[0075] 一方、自車の属性が指定属性に含まれな、場合は (ステップ S604： No)、更新デイスクの不正使用として、ナビゲーシヨン装置 300の表示部 303や音声出力部 307を用いてユーザに警告をおこない (ステップ S607)、本フローチャートによる処理を終了する。

[0076] 以上説明したように、実施例 2にかかるナビゲーシヨン装置 300によれば、指定された属性に自車が属する場合にのみ地図データの更新をおこなう。これにより、更新デイスクのコピーや貸し借り、ダウンロードした更新データの不正利用などによる不正な地図データの更新を防止することができる。

[0077] なお、たとえば、ネットワークを用いて地図データの更新をおこなう場合などは、車両の製造番号を属性情報としてもよい。これにより、地図データを更新しょうとする車両が個別に特定され、地図データの不正な更新を防ぐことができる。 [0078] さらに、たとえば、地図データから自車のディーラーの位置情報を抽出し、位置取得部 304によって取得した現在位置がディーラーにある時、すなわち、ディーラーに来店して!/、る時のみ、地図データを更新できるようにしてもよ!、。

[0079] また、地域や車両の属性に関する情報に加え、ディスクごとに有効期限を定め、有効期限内にのみデータを更新できることとしてもよい。この場合、ナビゲーシヨン装置 300の時計機能力も現在時刻情報を取得し、有効期限内かを照合する。これにより、更新ディスクの使い回しなどを防止することができる。

[0080] 以上説明したデータ更新装置、データ更新方法、データ更新プログラムおよび記録媒体によれば、移動体によって利用されるデータを、更新を許容する地域に関する情報に基づいて更新する。これにより、更新を許容する地域以外の地域ではデータ更新をおこなうことができず、不正なデータ更新を防止することができる。

[0081] また、移動体によって利用されるデータを、更新を許容する移動体の属性に関する情報に基づいて更新する。これにより、更新を許容する属性以外の移動体ではデータ更新をおこなうことができず、不正なデータ更新を防止することができる。

[0082] さらに、記録ディスクから、更新データとともに更新を許容する地域または属性に関する情報を取得することによって、記録ディスクのコピーや貸し借りなどによる不正なデータ更新を防止することができる。また、ネットワークを介して更新データとともに更新を許容する地域または属性に関する情報を取得することによって、更新データの不正使用を防止することができる。

[0083] また、移動体によって利用される情報がナビゲーシヨン処理に必要な地図データであることによって、地域に関する情報に基づいた処理を効率的におこなうことができる

[0084] なお、本実施の形態で説明したデータ更新方法は、あらかじめ用意されたプロダラムをパーソナル 'コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、 CD-ROM, MO、 DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体力も読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。

Claims

請求の範囲

[1] 移動体によって利用される更新可能なデータを記憶する記憶手段と、

前記記憶手段によって記憶されたデータを更新する際に、当該更新を許容する地域に関する情報を取得する取得手段と、

前記取得手段によって取得された前記地域に関する情報に基づいて、前記データを更新する更新手段と、

を備えることを特徴とするデータ更新装置。

[2] 前記取得手段は、

前記データを更新する更新データおよび前記地域に関する情報が記録された記録ディスク力前記地域に関する情報を読み出すことを特徴とする請求項 1に記載のデータ更新装置。

[3] ネットワークを介して情報を送受信する送受信手段を備え、

前記取得手段は、

前記送受信手段によって前記データを更新する更新データおよび前記地域に関する情報を受信することを特徴とする請求項 1に記載のデータ更新装置。

[4] 移動体によって利用される更新可能なデータを記憶する記憶手段と、

前記記憶手段によって記憶されたデータを更新する際に、当該更新を許容する移動体の属性に関する情報を取得する取得手段と、

を備えることを特徴とするデータ更新装置。

[5] 前記取得手段は、

前記データを更新する更新データおよび前記移動体の属性に関する情報が記録された記録ディスク力前記地域に関する情報を読み出すことを特徴とする請求項 4 に記載のデータ更新装置。

[6] ネットワークを介して情報を送受信する送受信手段を備え、

前記取得手段は、

前記送受信手段によって前記データを更新する更新データおよび前記移動体の属性に関する情報を受信することを特徴とする請求項 1に記載のデータ更新装置。

[7] 前記記憶手段は、

移動体のナビゲーシヨン処理に必要な地図データを記憶することを特徴とする請求項 1〜6のいずれか 1つに記載のデータ更新装置。

[8] 移動体によって利用される更新可能なデータを記憶する記憶工程と、

前記記憶工程によって記憶されたデータを更新する際に、当該更新を許容する地域に関する情報を取得する取得工程と、

前記取得工程によって取得された前記地域に関する情報に基づいて、前記データを更新する更新工程と、

を含むことを特徴とするデータ更新方法。

[9] 移動体によって利用される更新可能なデータを記憶する記憶工程と、

前記記憶工程によって記憶されたデータを更新する際に、当該更新を許容する移動体の属性に関する情報を取得する取得工程と、

を含むことを特徴とするデータ更新方法。

[10] 請求項 8または 9に記載のデータ更新方法をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ更新プログラム。

[11] 請求項 10に記載のデータ更新プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。