WO2006080383A1

WO2006080383A1 - 電気掃除機およびその吸込口体

Info

Publication number: WO2006080383A1
Application number: PCT/JP2006/301198
Authority: WO
Inventors: Yasushi Takai; Atsushi Morishita; Takayuki Ichino; Yoshitaka Sugiyama; Mitsuru Watanabe
Original assignee: Toshiba Tec Kabushiki Kaisha
Priority date: 2005-01-31
Filing date: 2006-01-26
Publication date: 2006-08-03
Also published as: KR20070072915A; KR100849778B1; CN101090660A; JP4468440B2; JPWO2006080383A1; CN100577079C

Description

電気掃除機およびその吸込口体

技術分野

[0001] 本発明は、吸気口からの吸気風により回転可能なファンを有する駆動部を備えた電気掃除機およびその吸込口体に関する。

背景技術

[0002] 従来、電気掃除機に用いられる床ブラシとして、吸気口から吸い込んだ吸気風により扁平なエアタービンを回転させてこの回転により回転ブラシを回転させるものが知られている。このような床ブラシは、上側に吸気口を有する横長のケース体を備えている。このケース体には、回転ブラシを収容する回転清掃体室が前側に区画形成され、吸込口を下部に備えた吸込室が回転清掃体室の後方に連通して形成され、かつ、エアタービンを収容し吸気口に連通する駆動室が回転清掃体室の後方上側に区画されている（例えば、特許文献 1参照。 ) o

特許文献 1 :特開平 9— 248260号 (第 3頁、図 1)

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] ところで、障害物の際の床面上の塵埃を掃除する際には、回転ブラシを障害物の際の床面に近付け、より高速に回転させることが好ま、。

[0004] し力しながら、上述のような床ブラシでは、例えば障害物などの際の床面を掃除する際に、床ブラシの前側を障害物に当接すると回転ブラシのブラシ部がそれ以上障害物の際の床面に近付かず、また、ケース体の前側からの吸込口への吸い込みが変化しないので、回転ブラシの回転力が増加せず、障害物の際を充分に掃除することが容易でなヽと、う問題点を有して、る。

[0005] また、回転ブラシをモータにより回転させて回転ブラシの回転力を確保することも考えられるが、この場合には、モータを設ける分、床ブラシが高価となってしまう。

[0006] 本発明は、このような点に鑑みなされたもので、コストを抑制しつつ回転清掃体による掃除性能を向上した電気掃除機およびその吸込口体を提供することを目的とする課題を解決するための手段

[0007] 本発明は、被掃除面に対向する吸込口と、この吸込口よりも上側に位置した吸気口と、この吸気口からの吸気風により回転可能なファンを有する駆動部と、この駆動部により駆動される回転清掃体とを備えたケース体が、被掃除面と対向する下部に開口部を有するとともに、この開口部に回転清掃体を有する回転清掃体室と、吸込口に連通する吸込室と、駆動部を収容した駆動室と、回転清掃体室と吸込室とを下端部で連通する連通路と、回転清掃体室の前面よりも前方に突出して開口部の前部を覆い、下端部が後方へと移動可能な前カバーとを備え、この前カバーが、下端部の移動時に回転清掃体に当接するとともに被掃除面に接近するものである。

[0008] また、本発明は、前カバーが、被当接物への当接時に下端部が後方に移動して回転清掃体に当接するとともに被当接部と回転清掃体室とで略閉空間を形成するものである。

発明の効果

[0009] 本発明によれば、前カバーの下端部が後方に移動した際に回転清掃体に当接するとともに前カバーの下端部が被掃除面に接近することで、開口部が狭くなり回転清掃体室の負荷が増加して吸気口からの吸気風量が相対的に増加してファンの回転力が増加するので、回転清掃体に加わる負荷の増加に対応して回転清掃体の回転力を例えばモータなどを用いることなく増加でき、コストを抑制しつつ回転清掃体による掃除性能を確保できる。

[0010] また、本発明によれば、前カバーの下端部が後方に移動した際に被当接部と回転清掃体室とで略閉空間を形成することで、回転清掃体室の負荷が増カロして吸気口からの吸気風量が相対的に増加してファンの回転力が増加するので、回転清掃体に加わる負荷の増加に対応して回転清掃体の回転力を例えばモータなどを用いることなく増加でき、コストを抑制しつつ回転清掃体による掃除性能を確保できる。

図面の簡単な説明

[0011] [図 1]本発明の一実施の形態の吸込口体を示す縦断面図である。

[図 2]同上吸込口体の前側カバーの移動状態を示す縦断面図である。 [図 3]同上吸込口体を一部を切り欠!、て示す平面図である。

[図 4]同上吸込口体を示す底面図である。

圆 5]同上吸込口体を備えた電気掃除機を示す斜視図である。

符号の説明

1 掃除機本体

2 電動送風機

9 吸込口体としての床ブラシ

11 ケース体

18 前カバー

21 回転清掃体としての回転ブラシ

22 回転清掃体室

24 吸込口

25 吸込室

27 駆動部

27a ファンとしてのエアタービン

28 駆動室

38 開口部

62 連通路

79 吸気口

F 被掃除面としての床面

O 被当接物としての障害物

発明を実施するための最良の形態

[0013] 以下、本発明の一実施の形態の電気掃除機の構成を図 1ないし図 5を参照して説明する。

[0014] 図 5において、 1は掃除機本体で、この掃除機本体 1は、内部に収容された電動送風機 2の駆動にて生じる吸気風とともに吸い込んだ塵埃を、着脱可能な図示しない集塵パックにて集塵する。

[0015] また、この掃除機本体 1には、外部力も空気を吸引する本体吸込口 3が開口されている。この本体吸込口 3には、可撓性を有し湾曲可能な細長略円筒状のホース体 4 が連通接続されている。このホース体 4の先端には、電動送風機 2の動作モードなどが選択可能な手元操作部 5が設けられている。この手元操作部 5には、掃除する際に作業者が把持する把持部 6が基端側に向けて突設されているとともに、掃除機本体 1内の電動送風機 2などを複数の駆動モードに設定する複数の設定ボタン 7が設けられている。

[0016] さらに、この手元操作部 5の先端には、伸縮可能な細長略円筒状の延長管 8が着脱可能に連通接続されている。またさらに、この延長管 8の先端には、例えば室内の床面の絨毯などの上に載置させて、この絨毯上の塵埃を吸、込む吸込口体としての床ブラシ 9が着脱可能に連通接続されて、る。

[0017] そして、床ブラシ 9は、図 3および図 5に示すように、横長のケース体 11と、このケース体 11の後部にこのケース体 11に対して周方向および上下方向に回動可能に軸支され後端部である下流側が延長管 8に連通接続される接続管部 12とを備えている。すなわち、床ブラシ 9は、延長管 8、ホース体 4および本体吸込口 3を介して電動送風機 2の吸込側に連通接続される。

[0018] ケース体 11は、図 3および図 4に示すように、上側を開放した下ケース 15と、この下ケース 15の上側を閉塞する上ケース 16と、これら各ケース 15, 16の間に取り付けられる中ケース 17と、上ケース 16の前側に設けられた前カバー 18と、各ケース 15, 16間に挟持され前カバー 18の両側方力もケース体 11の両側に亘つて連続するパンパ 19とを有している。

[0019] さらに、ケース体 11内には、下ケース 15、上ケース 16、中ケース 17および前カバー 1 8により、回転清掃体としての回転ブラシ 21を被掃除面としての床面 Fに対向する下部に回転可能に収容した回転清掃体室 22が前端に区画形成されて、るとともに、この回転清掃体室 22の後方の幅方向の一側である図 3に示す右側に、床面 F上の塵埃を吸い込む横長四角形状の吸込口 24が下端部に開口形成され接続管部 12の上流側に連通する吸込室 25が区画形成され、また、回転清掃体室 22の後方に、回転ブラシ 21を回転駆動させる駆動部 27を収容した駆動室 28が吸込室 25に対して気密に区画形成され、さらに、回転清掃体室 22の図 3に示す左側に、回転ブラシ 21の一端部が挿入される側部伝達室 29が区画形成されてヽる。

[0020] ここで、駆動部 27は、ファンとしてのエアタービン 27aと、このエアタービン 27aの回転を回転ブラシ 21に伝達する伝達部 27bとを備えて、る。

[0021] また、下ケース 15は、ケース体 11の下部を形成するもので、平面視で横長四角形板状の下ケース本体 31と、この下ケース本体 31の図 4に示す右側に着脱可能に設けられた閉塞板 32と、下ケース本体 31の後部力突設され接続管部 12の前端側の下部に位置する突出部 33とを有し、平面視で凸字状に形成されている。

[0022] 下ケース本体 31は、図示しない複数の螺子により上ケース 16および中ケース 17と一体的に固定されている。また、この下ケース本体 31は、図 1に示す左側である前端側に、上方に立ち上がる横長の前壁部 35を備え、この前壁部 35の上端からは、略水平前方に延出部 36が延設され、これら前壁部 35と延出部 36の両側には、側壁部 37, 37 が連続して形成され、これら前壁部 35、延出部 36および側壁部 37, 37によりケース体 11の前側から下側に亘つて開口部 38が形成されて、る。

[0023] そして、これら前壁部 35、延出部 36、側壁部 37, 37および開口部 38の前側を覆う前カバー 18により回転清掃体室 22が区画形成されている。また、前壁部 35の図 3に示す左端部の後方には、下ケース本体 31の後方に向けて延設されるとともに先端部が図 3に示す右側へと屈曲した後方区画壁部 39が延設され、この後方区画壁部 39および回転清掃体室 22の図 3に示す左側方に、側部伝達室 29が区画されている。

[0024] ここで、回転清掃体室 22に回転可能に設けられている回転ブラシ 21は、図 4に示すように、軸部材としての略細長円柱状のブラシ組立 41と、このブラシ組立 41の外周面に螺旋状に取り付けられた清掃部材としての複数、例えば 6つのブラシ部 42とを有し、ブラシ組立 41の両端部が円筒状の軸受 43を介して軸支されてブラシ部 42の先端部が下ケース 15の下面よりも下方に突出して床面 Fに当接可能となっている。

[0025] そして、ブラシ組立 41は、図 1および図 2に示すように、ブラシ部 42に対応した複数、例えば 6つの取付溝部 45を外周面に備えている。これら取付溝部 45は、ブラシ組立 41の軸方向に沿って螺旋状に形成され、ブラシ^ &立 41の周方向に互いに離間されている。

[0026] また、各ブラシ部 42は、ブラシ組立 41の取付溝部 45に取り付けられる基端部である被取付部 47と、この被取付部 47に複数本ずつ束ねられた状態で突設され先端部が床面 Fに接触するブラシ毛 48とを備え、これらブラシ毛 48がブラシ組立 41の径方向に突出するようにブラシ組立 41にそれぞれ取り付けられて、る。

[0027] そして、軸受 43は、図 4に示すように、ブラシ組立 41の両端部にそれぞれ嵌着され、回転清掃体室 22を区画する側壁部 37, 37にそれぞれ回転可能に軸支されている。さらに、各軸受 43は、それぞれケース体 11内に挿入されており、図 4に示す右側の軸受 43が閉塞板 32の取り外しにより外部に露出するようになっている。

[0028] また、下ケース本体 31の床面 Fに対向する下面の図 4に示す左側の前端部には、拭き取り部材としての前部起毛布 51が設けられている。さらに、下ケース本体 31の図 4に示す左側の前部起毛布 51の後方には、回転清掃体室 22に連通するとともにケース体 11の図 4に示す左側部に連通する連通溝 52が幅方向に沿って設けられている。

[0029] またさらに、下ケース本体 31の前壁部 35の後方、すなわち回転清掃体室 22の後方には、吸込口 24が図 4に示す左側に偏倚して開口形成され、この吸込口 24に連通して、横長の風路としての吸込溝 54が図 4に示す右側、すなわち駆動室 28の下方に位置して閉塞板 32の近傍に亘つて設けられ、また、吸込口 24の図 4に示す左側からケース体 11の図 4に示す左側部および連通溝 52にそれぞれ連続する吸気溝 55が幅方向に沿って設けられている。これら吸込口 24、吸込溝 54および吸気溝 55により、吸込部 56が構成されている。

[0030] 吸込溝 54は、下方が開放され、吸込口 24の幅寸法との合計の幅寸法が、回転ブラシ 21の軸寸法と略等しくなるように、もしくは、回転清掃体室 22の長手方向の寸法と略等しくなるように形成されている。

[0031] そして、吸込部 56の前端部と回転清掃体室 22の後端部との間には、回転清掃体室 22と吸込部 56とを区画する区画壁部 61が形成されている。この区画壁部 61には、回転清掃体室 22と吸込部 56との下端部を連通する複数、例えば 5つの連通路 62が、ケース体 11の幅方向に互いに離間されてそれぞれ設けられて!/、る。これら連通路 62は、例えば横長に形成され、回転清掃体室 22の後部と吸込部 56の吸込口 24および吸込溝 54の前部との間に位置してそれぞれ配設されている。したがって、これら連通路 62のそれぞれの間の区画壁部 61は、横長の凸リブ状に形成され、絨毯などが吸込口 24、吸込溝 54、あるいは連通路 62に貼り付くことを防止する。

[0032] また、下ケース本体 31の吸込部 56の後方には、ケース体 11の幅方向に細長い清掃体としての起毛布 64が設けられている。この起毛布 64は、下ケース 15の下面よりも若干下方に突出している。

[0033] さらに、この起毛布 64の後方のケース体 11の幅方向の中心域には、接続管部 12の吸込側に連通し床ブラシ 9を床面 F力持ち上げた際にのみ空気を吸い込んで駆動部 27のエアタービン 27aの回転すなわち回転ブラシ 21の回転を停止させるリーク用の後部吸込口 65が開口形成されて!、る。

[0034] そして、閉塞板 32は、側部伝達室 29の下方に取り付けられるとともに回転ブラシ 21 の一端部の軸受 43を上ケース 16との間で着脱可能に収容するもので、下ケース本体 31の回転清掃体室 22の一側方の前端部から後端部に亘つて長手状に連続し、装着部材 66を回動させることにより下ケース本体 31に対して着脱可能となる。

[0035] また、閉塞板 32の下面の前部には、ケース体 11の前後方向にて前部起毛布 51に対応する位置に、前部起毛布 71が設けられている。さらに、閉塞板 32には、ケース体 11の前後方向にて連通溝 52に対応する装着部材 66の前方に、回転清掃体室 22の下端部からケース体 11の図 4に示す右側部に連続し下端部が開放された連通溝 72 が幅方向に沿って設けられて、る。

[0036] そして、突出部 33は、下ケース本体 31の幅方向の中心域の後部力も先端に向けて幅狭となるように突設され、この突出部 33の先端部に車輪 74の両端部を回転可能に軸支する切欠凹部 75が形成されている。また、突出部 33の下面の切欠凹部 75の前側には、後部吸込口 65の両側に連続する後部清掃体としての後部起毛布 76が設けられている。さらに、突出部 33の上面には、接続管部 12の先端部が嵌合する嵌合溝 7 7が設けられている。

[0037] また、上ケース 16は、図 1および図 3に示すように、下ケース 15の形状に対応した横長四角形板状に形成され、前端部が下方に湾曲して下ケース 15の前端部の上方に位置し、この前端部に前カバー 18の上端部が回動可能に軸支されている。

[0038] さらに、この上ケース 16の下部には、中ケース 17の上部に嵌合する平面視円環状のリブ 78が下方に向けて突設され、このリブ 78の中ケース 17の上端部への嵌合により、駆動室 28が区画形成される。そして、この上ケース 16の上部および後部の図 3に示す右側、すなわち駆動室 28の後側の幅方向他側には、この駆動室 28に連通する複数の小径の丸孔により構成された吸気口？9が開口形成されて、る。

[0039] また、この上ケース 16は、幅方向の中心域の後部が下ケース 15の突出部 33の基端部の上方に突出し、接続管部 12の前端側の外周に嵌合している。

[0040] さらに、中ケース 17は、図 1および図 3に示すように、吸気口 79の全てに連通する吸気室 81を駆動室 28の図 3に示す右側すなわち吸込室 25の上方に区画する吸気室壁部 82と、この吸気室壁部 82に連続し上端部が上ケース 16のリブ 78に当接してエアタ一ビン 27aを収容するタービン室 83を駆動室 28内に区画するとともに吸気口 79からの吸気風をタービン室 83へと導入して接続管部 12へと流す導入風路 84を区画するタービン室壁部 85とを備え、駆動室 28内を、吸気室 81およびタービン室 83が位置する部分と、伝達部 27bを収容する伝達室 88が位置する部分とに、さらに区画するものである。

[0041] そして、吸気室壁部 82は、平面視で横長四角形状に形成されて略水平方向に沿つて位置し、タービン室壁部 85に隣接する部分の前端が導入風路 84に向けて下側へと凹状に形成されている。

[0042] また、タービン室壁部 85は、略有底円筒状の壁本体部 91と、この壁本体部 91の底部の中心から下方に突設されエアタービン 27aを回転可能に軸支する軸支部 92と、壁本体部 91の底部の軸支部 92の前方から下方に突設され軸支部 92の周囲に沿って導入風路 84を区画する風路区画部 93とを有して、る。

[0043] 壁本体部 91は、エアタービン 27aの外周に若干の間隙を介して離間されているとともに上端部が上ケース 16のリブ 78に当接してタービン室 83を上ケース 16との間に区画形成するもので、図 3に示す右側の前端部が吸気室壁部 82の前端部に連続している。このため、導入風路 84は、エアタービン 27aの右側方にて吸気室 81に向けて拡開されている。

[0044] また、軸支部 92は、図 1および図 3に示すように、タービン室 83と伝達室 88とを連通する連通孔 95を中央に備えた略円筒状に形成されている。さらに、この軸支部 92の後側の下端部には、中ケースリブ 96が下方に向けて突設され、この中ケースリブ 96の下端部が下ケース 15の起毛布 64の上側の位置から上方に向けて突設された下ケースリブ 97の上端部に嵌合することで、これらリブ 96, 97により後部吸込口 65側と駆動室 28とが気密に区画されている。

[0045] さらに、風路区画部 93は、軸支部 92の下端部から断面視で上側に凸弧状となるように上方向に傾斜してタービン室壁部 85の底部および吸気室壁部 82に連続するものであり、前端部が下ケース 15の前壁部 35の上端部に当接している。

[0046] ここで、駆動室 28のタービン室 83に収容されて!、るエアタービン 27aは、図 1に示すように、平面視で円形状の扁平なタービン本体 101と、このタービン本体 101と一体的に設けられた回転軸 102とを有し、図 3に示すように、床ブラシ 9のケース体 11の幅方向の略中心に位置して!/、る。

[0047] タービン本体 101は、タービン室 83内に収容される部分であり、図 1に示すように、円板状の天板 104と、この天板 104の下部に複数突設されたタービン翼 105とを備えている。これらタービン翼 105は、導入風路 84を通過する吸気風を受けてエアタービン 2 7aを回転させるものであり、タービン本体 101の中心軸側から天板 104の外周縁に向けて、周方向に湾曲した弧状に形成され、タービン本体 101の周方向に互いに略等間隔に離間されて先端部が導入風路 84に臨んでいる。

[0048] また、回転軸 102は、軸支部 92に挿通され、上下 2箇所の外周面に取り付けられた抜け止めリング 106, 107が、軸支部 92内に設けられた段差部 108, 109にそれぞれ係合することで、中ケース 17に対して抜け止めされている。

[0049] さらに、伝達室 88は、ケース体 11の図 3に示す左側、すなわち吸込室 25の側方に区画形成され、回転ブラシ 21の図 3に示す左側の軸受 43が内部に挿入されてヽる。

[0050] そして、この伝達室 88に収容された伝達部 27bは、いわゆるギアボックスであり、図 1 および図 3に示すように、吸込口 24の側方に位置し、ギア収容部としての伝達部本体 111と、この伝達部本体 111から下方に突設され水平方向に回転するテンションプーリ 112および駆動プーリ 113と、伝達部本体 111から図 3に示す左側に突設され垂直方向に回転する伝達プーリ 114とを有し、エアタービン 27aの回転軸 102と各プーリ 112, 1 13との間に、ベルト 115が巻き掛けられ、かつ、伝達プーリ 114と回転ブラシ 21の軸受 4 3との間に、伝達ベルト 116が卷きかけられている。 [0051] 伝達部本体 111内には、ベルト 115を介してエアタービン 27aの回転力を伝達された各プーリ 112, 113の回転力および回転方向を、伝達プーリ 114の回転力および回転方向に変換する図示しなヽ傘歯車などが設けられて!/ヽる。

[0052] また、テンションプーリ 112は、ベルト 115に所定のテンションを付与するものである。

[0053] さらに、駆動プーリ 113は、伝達部本体 111内に設けられた所定の歯車にエアタービン 27aからの回転力を伝達するものである。

[0054] そして、伝達プーリ 114は、駆動プーリ 113から伝達されたエアタービン 27aの回転力を回転ブラシ 21へと伝達するものである。

[0055] さらに、前カバー 18は、若干の可撓性を有する合成樹脂などで成形され、図 1ないし図 3に示すように、横長の前カバー本体 121と、この前カバー本体 121の上端部から後方に向けて複数突設された突設部 122とを有し、上ケース 16の前端部に幅方向に沿って設けられた回動軸 123に前後方向に回動可能に軸支されている。そして、この前カバー 18は、通常の状態で下ケース 15の前面から下端部側が前方に突出しており、例えば壁などの被当接物としての障害物 Oに床ブラシ 9の前側が衝突した際に下端部側が後方に回動するものである。

[0056] 前カバー本体 121は、前側に凸状の断面円弧状に形成され、回転清掃体室 22の前側を区画している。また、この前カバー本体 121は、下端部が回転ブラシ 21のブラシ組立 41の中心軸近傍に位置し、後方に回動した状態では図 2に示すように、下端部が床面 Fに近付いて回転ブラシ 21のブラシ部 42のブラシ毛 48の先端部が後面に当接するようになつている。さらに、前カバー本体 121の前部には、ケース体 11の幅方向に沿って断面凹弧状の凹部 124が上下に複数設けられている。

[0057] またさらに、前カバー本体 121の後面側には、図 1に示すように、前後方向に沿って補強用の複数のカバーリブ 125が設けられている。これらカバーリブ 125は、ケース体 11の幅方向に互いに離間されている。

[0058] そして、突設部 122は、平面視で四角形状に形成され、ケース体 11の幅方向に互いに離間されており、これら突設部 122の間には、下ケース 15の延出部 36からさらに前方に突設された図示しな、嵌合片部がそれぞれ嵌合してヽる。

[0059] さらに、これら突設部 122の後端部は、図 4に示すように、延出部 36の先端上側に切り欠き形成された切欠嵌合凹部 127に、前カバー 18が通常の状態で嵌合している。そして、突設部 122の下部には、回動軸 123が嵌合する断面視円形状の嵌合凹部 128 が設けられ、この嵌合凹部 128の後端側の縁部には、後方に向けて上側に傾斜した傾斜面部 129が設けられている。この傾斜面部 129は、前カバー 18が後方に回動した際に延出部 36の前端部に摺接して回転清掃体室 22の上側の隙間を閉塞するようになっている。なお、この傾斜面部 129は、前カバー 18が後方に最大に回動した状態で延出部 36の前面に当接することで前カバー 18の後方への回動角度を規制するものであるため、前カバー 18の回動量に応じてその傾斜角度を適宜設定する。

[0060] また、回動軸 123は、例えば金属などの部材で形成され、各嵌合片部に挿通されて突設部 122の嵌合凹部 128に下側から嵌合されて一体的に取り付けられている。さらに、この回動軸 123の両端に位置した嵌合片部に対応する位置には、図示しないトーシヨンばねが取り付けられており、これらトーシヨンばねが前カバー 18に対して前方向に付勢力を付与している。

[0061] そして、パンパ 19は、例えば軟質の合成樹脂などにより、床ブラシ 9が壁などに衝突した際の緩衝用に設けられて、る。

[0062] また、回転清掃体室 22と吸込室 25とは、回転ブラシ 21が搔き上げた塵埃が床面 Fに再付着しな、ように互いに隣接して設けられて、る。

[0063] さらに、回転清掃体室 22と駆動室 28とは、ケース体 11のコンパクトィ匕を図るために隣接して設けられている。

[0064] 次に、上記一実施の形態による掃除動作を説明する。

[0065] まず、作業者は、掃除機本体 1の本体吸込口 3に、ホース体 4、延長管 8および床ブラシ 9を順次連通接続する。

[0066] さらに、作業者が、掃除機本体 1から図示しない電源コードを引き出して図示しないコンセントに接続した後、把持部 6を把持して所定の設定ボタン 7を操作すると、この設定ボタン 7により設定された動作モードに応じて電動送風機 2が所定の動作モードで駆動される。

[0067] 次、で、作業者は、把持部 6を把持して床面 F上で床ブラシ 9を前後に走行させて床面 Fの塵埃を吸!、込む。 [0068] このとき、起毛布 64および後部起毛布 76が床面 Fに密着することで後部吸込口 65 の周囲が閉塞され、床ブラシ 9の下側では吸込口 24から空気が吸い込まれ、床ブラシ 9の上側では吸気口 79から空気が吸い込まれる。

[0069] 吸込口 24からの吸い込みの負圧は、連通溝 52, 72および吸込溝 54などにより平均化され、これら連通溝 52, 72および吸込溝 54などからも吸込口 24を介して塵埃が空気とともに吸い込まれる。

[0070] 同時に、吸気口 79から吸い込まれた空気力吸気室 81を介して導入風路 84へと流入し、縮径する導入風路 84により風速を速められながら接続管部 12へと通過する際にタービン翼 105に当たってエアタービン 27aを回転させる。

[0071] このエアタービン 27aの回転により回転された回転軸 102の回転力ベルト 115を介して駆動プーリ 113へと伝達され、伝達部 27b内で回転方向などが変換されて伝達ブーリ 114から出力され、この伝達プーリ 114の出力が伝達ベルト 116を介して回転ブラシ 2

1へと伝達され、回転ブラシ 21が所定の方向に回転する。

[0072] そして、この回転ブラシ 21の回転により、ブラシ部 42のブラシ毛 48の先端が床面 Fに接触してこの床面 F上の塵埃を搔き上げる。

[0073] この搔き上げられた塵埃は、連通路 62を介して吸込溝 54および吸込口 24へと空気とともに吸い込まれる。

[0074] また、床ブラシ 9の前側を壁などの障害物 Oに押し付けたりした際には、図 2に示すように、前カバー 18の下端側が回動軸 123を中心として後方に回動することで、床ブラシ 9のブラシ部 42のブラシ毛 48が障害物 Oの際の床面 Fに接近し、前カバー 18の前面が下ケース 15および上ケース 16の前面と略面一となるとともに、前カバー 18の後面が、回転ブラシ 21のブラシ部 42のブラシ毛 48の先端に当接して回転ブラシ 21に負荷を与える。

[0075] このとき、前カバー 18の障害物 Oへの当接位置より上側と下側とが略気密に区画されて、障害物 Oと回転清掃体室 22とで略閉空間が形成されることで、ケース体 11の前側すなわち吸込口 24側からの吸込風量が減少するので、吸気口 79からの吸込風量が相対的に増加して、エアタービン 27aの回転力すなわち回転ブラシ 21の回転力が上昇し、障害物 Oの際の塵埃を搔き上げる。 [0076] 同時に、傾斜面部 129が延出部 36の前端部に摺接し、回転清掃体室 22の上側の隙間を常時閉塞する。

[0077] また、床ブラシ 9の前側を障害物 O力も離した際には、図 2の想像線に示すように、トーシヨンばねの付勢力により、前カバー 18の下端側が回動軸 123を中心として前方に回動して復帰する。

[0078] このとき、前カバー 18の突設部 122の後端部が延出部 36の切欠嵌合凹部 127に嵌合するとともに、上ケース 16の下端部に突設部 122の回動軸 123よりも前側の上面が隙間なく当接して前カバー 18を保持する。

[0079] さらに、床ブラシ 9を床面 F力も持ち上げた際には、後部吸込口 65が開口されることで、空気が吸込口 24および後部吸込口 65の双方から吸い込まれるので、吸気口 79 からの吸込風量が相対的に減少し、エアタービン 27aすなわち回転ブラシ 21の回転が停止する。

[0080] そして、床ブラシ 9から空気とともに吸い込まれた塵埃は、床ブラシ 9、延長管 8およびホース体 4を順次通過した後、掃除機本体 1の本体吸込口 3へと導かれて、この掃除機本体 1内に収容された集塵パックに捕集される。

[0081] 塵埃が捕集された空気は、電動送風機 2へと吸気されて排気風となり、掃除機本体 1の図示しなヽ排気口から外部へと排気される。

[0082] 上述したように、上記一実施の形態によれば、床ブラシ 9のケース体 11の前側を障害物 Oに押し付けるなどして前カバー 18の下端部が障害物 Oに接触して後方に回動した際に、前カバー 18の後面が回転ブラシ 21に当接するとともに下端部が床面 Fに接近し、開口部 38が狭くなり障害物 Oと回転清掃体室 22とで略閉空間を形成することで、回転清掃体室 22の負荷が増加して回転清掃体室 22側からの吸、込みが減少するので、吸気口 79からの吸気風量が相対的に増加し、エアタービン 27aの回転力が増加するから、回転ブラシ 21に加わる負荷の増加に対応してこの回転ブラシ 21の回転力を例えばモータなどを用いることなく増加でき、コストを抑制しつつ回転ブラシ 21 による掃除性能を確保できる。

[0083] し力も、床ブラシ 9にモータなどを用いなくてよいため、床ブラシ 9の重量の増加を防止でき、作業者による床ブラシ 9の操作性をも向上できる。 [0084] また、障害物 Oに床ブラシ 9の前側を押し付けると、前カバー 18の下端部が後方に回動することにより、回転ブラシ 21のブラシ毛 48の先端部が障害物 Oの際の床面 Fに近付くので、この障害物 Oの際の床面 F上の塵埃を回転ブラシ 21のブラシ毛 48により確実に搔き上げ、吸込口 24へと吸い込みできる。

[0085] さらに、上記一実施の形態では、吸込口 24に連通する吸込室 25の側方に駆動部 27 の伝達部 27bを収容した駆動室 28の下部に、吸込口 24に連通して下部が開放された吸込溝 54を設ける構成とした。

[0086] ここで、このような床ブラシ 9では、回転清掃体室 22と吸込室 25とが、回転ブラシ 21 が搔き上げた塵埃の床面 Fへの再付着を防止するために隣接して設けられ、また、駆動室 28と回転清掃体室 22とが、ケース体 11のコンパクトィ匕を図るために隣接して設けられていることから、吸込室 25と駆動室 28とがケース体 11の幅方向に並び、一方で、駆動室 28には、駆動部 27を保護するために塵埃を吸い込まないように吸込口 24を設けな!/、ことが好まし、ので、吸込口 24がケース体 11の幅方向に偏倚せざるを得ず、ケース体 11の吸込口 24と反対側に位置する床面 F上の塵埃を吸い込むことが容易でなかったため、上記のように吸込溝 54を設けることで、吸込口 24が位置していない駆動室 28の下方側の負圧が低くなることを防止して負圧の分布のばらつきを防止し、駆動室 28の下方を吸込溝 54により有効に利用して、吸込口 24に至る風路幅をケース体 11の下部に確保して、回転ブラシ 21が床面 F力搔き上げた塵埃を、吸込溝 54を介して吸込口 24へと確実に吸い込むことができ、吸塵効率を向上できる。

[0087] 特に、吸込口 24と吸込溝 54との幅寸法を合わせた寸法を、回転ブラシ 21の軸方向寸法と略等しくすることで、回転ブラシ 21が床面 Fから搔き上げた塵埃を、回転ブラシ 21全体の後方から吸込口 24へと確実に吸、込みできる。

[0088] そして、吸込口 24の吸込溝 54と反対側の側部に、吸込口 24とケース体 11の側方とを連通する吸気溝 55を設けることにより、ケース体 11の側方の床面 F上の塵埃をも吸気溝 55を介して吸込口 24へと吸い込みでき、吸塵効率をより向上できる。

[0089] また、回転清掃体室 22の両側方に、ケース体 11の両側方に連通する連通溝 52, 72 をそれぞれ設けることにより、ケース体 11の両側方の床面 F上の塵埃をも連通溝 52, 7 2を介して吸い込みでき、吸塵効率をより向上できる。 [0090] し力も、これら吸気溝 55および連通溝 52, 72からケース体 11の側方の空気を吸い込みできるので、床ブラシ 9が絨毯などの床面 Fに必要以上に吸い付くことを確実に防止できる。

[0091] さらに、回転清掃体室 22の後部と吸込口 24および吸込溝 54とを連通し下部が開放された連通路 62を設けることにより、吸込口 24からの吸い込みによりケース体 11の前側の床面 F上の塵埃をも吸、込みできる。

[0092] そして、吸気口 79をケース体 11の上側かつ後側に設けることにより、床ブラシ 9を障害物 Oなどに接触させても吸気口 79が閉塞されず、確実に吸気できる。

[0093] また、床ブラシ 9を床面 Fに接地させた状態では閉塞され、床ブラシ 9を床面 Fから離間すると開放される後部吸込口 65をケース体 11の下面に設けることにより、床ブラシ 9を床面 Fに接地させる際にはケース体 11の下側では吸込口 24からのみ空気が吸い込まれるので、吸気口 79からの吸気風量が相対的に増加して、エアタービン 27aすなわち回転ブラシ 21を確実に回転させることができるとともに、床ブラシ 9を床面 Fから離間させる際には、ケース体 11の下側で吸込口 24と後部吸込口 65とから空気が吸い込まれるので、吸気口 79からの吸気風量が相対的に減少してエアタービン 27aすなわち回転ブラシ 21の回転を確実に防止できる。

[0094] さらに、前カバー 18が前方に回動した状態では、開口部 38の開口量が増加し、つ、トーシヨンばねの付勢力により突設部 122の回動軸 123よりも前側の上面が上ケース 16に押圧されるとともに突設部 122の後端部が切欠嵌合凹部 127に嵌合して下方に押圧されることで回転清掃体室 22の上側の気密性が確保されるので、吸込口 24からの吸い込みによるケース体 11の前側力もの吸込量を確保できる。

[0095] そして、前カバー 18が後方に回動する際には、前カバー 18の傾斜面部 129が延出部 36の前端部に摺接して回転清掃体室 22の上側の気密性を確保することで、より確実に略閉空間を形成できる。

[0096] また、エアタービン 27aをケース体 11の幅方向の略中央に位置させることにより、限られたケース体 11の大きさの中でエアタービン 27aの大きさを確保でき、回転ブラシ 21 の回転力を確保できる。

[0097] なお、上記一実施の形態において、吸気口 79は、吸込口 24よりも上側かつケース体 11の前側以外の位置であれば、任意の位置に設けることができる。

[0098] また、電気掃除機としては、キヤニスタ型の電気掃除機に限らず、床ブラシ 9が掃除機本体 1の下面に直接形成されたアップライト型、あるいは、ハンディ型などであっても対応させて用いることができる。

産業上の利用可能性

[0099] 本発明は、例えば吸気口からの吸気風により回転可能なファンを有する駆動部を備えた電気掃除機の吸込口体およびこれを備えた電気掃除機などに利用される。

Claims

請求の範囲

[1] 被掃除面に対向する吸込口と、この吸込口よりも上側に位置した吸気口と、この吸気口からの吸気風により回転可能なファンを有する駆動部と、この駆動部により駆動される回転清掃体とを備えたケース体を具備し、

前記ケース体は、

被掃除面と対向する下部に開口部を有するとともに、この開口部に前記回転清掃体を有する回転清掃体室と、

前記吸込口に連通する吸込室と、

前記駆動部を収容した駆動室と、

前記回転清掃体室と前記吸込室とを下端部で連通する連通路と、

前記回転清掃体室の前面よりも前方に突出して前記開口部の前部を覆い、下端部が後方へと移動可能な前カバーとを備え、

前記前カバーは、下端部の移動時に前記回転清掃体に当接するとともに被掃除面に接近する

ことを特徴とした電気掃除機の吸込口体。

[2] 被掃除面に対向する吸込口と、この吸込口よりも上側に位置した吸気口と、この吸気口からの吸気風により回転可能なファンを有する駆動部と、この駆動部により駆動される回転清掃体とを備えたケース体を具備し、

前記ケース体は、

前記吸込口に連通する吸込室と、

前記駆動部を収容した駆動室と、

前記前カバーは、被当接物への当接時に下端部が後方に移動して前記回転清掃体に当接するとともに前記被当接部と前記回転清掃体室とで略閉空間を形成することを特徴とした電気掃除機の吸込口体。

電動送風機を収容した掃除機本体と、

前記電動送風機の吸込側に連通接続される請求項 1または 2記載の吸込口体とを具備したことを特徴とした電気掃除機。