JP2004057364A - 吸込み口体及び電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】吸込み口体主部20は、下面に集塵開口28を有しているとともに、集塵開口28の上方に第1連通口31aを有している。回転清掃体22は集塵開口28に臨んで配置されている。集塵カップ24は、第2連通口24aを第1連通口31aと対向させた姿勢で吸込み口体主部20に取外し可能に取付けられている。吸込み口体主部20には、回転清掃体22が掻き上げる塵埃を集塵開口28の後側縁部28aから集塵カップ24に導く傾斜壁32が設けられている。集塵カップ24には、傾斜壁32と連なるように集塵カップ24の内側に延びるガイド斜壁33が設けられている。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被清掃面上の塵埃を取り込む吸込み口体、及び、この吸込み口体を備えた電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気掃除機に具備される吸込み口体には、通常の掃除機本体と同等に集塵室を備えて構成されたものがあり、吸込み口体主部、回転清掃体、集塵部、及び、回転清掃体を回転駆動させるモータ等を有する。
【0003】
吸込み口体主部の下面には、塵埃を取り込む集塵開口が設けられている。吸込み口体主部の内部には、集塵開口の両端部に位置して一対の清掃体支持部が設けられている。回転清掃体は、その両端部を一対の支持部により回転自在に支持されて、集塵開口に臨んで配置されている。回転清掃体は、集塵口部の後側開口縁の下側から上側に向けて塵埃を掻き上げるように回転する。
【0004】
回転清掃体を収納する収納室は、集塵開口の上方、且つ、収納室の幅方向一側部に位置する第1連通口を有している。一方、中空状に形成された集塵部には、この集塵部の幅方向一端部に位置して第2連通口が設けられている。集塵部は、第2連通口を吸込み口体主部の第1連通口と対向させて、吸込み口体主部に取外し可能に取付けられている。回転清掃体を収納する収納室と集塵部の内部とは、第1連通口及び第2連通口を介して連通している。
【0005】
また、集塵開口の後側開口縁からは、吸込み口体主部の内部側に斜めに立ち上がるように形成された傾斜壁が設けられている。この傾斜壁は、集塵開口の後側開口縁と第1連通口とを繋いでいる。
【0006】
この吸込み口体では、回転清掃体の回転により、被清掃面上の塵埃を後方に掻き上げることで集塵する。つまり、掻き上げられた塵埃は、吸込み口体主部の傾斜壁に沿って導かれながら上方に移動し、第1連通口及び第2連通口を通過して集塵部で捕捉される。集塵部で捕捉された塵埃は、集塵部を吸込み口体主部から取外して廃棄する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の吸込み口体では、集塵部を取外す際等に第2連通口が下方に向くと、捕捉された塵埃、特に第2連通口付近に留まっている塵埃が、第2連通口から不用意に集塵部外へ出易い。
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、捕捉した塵埃が集塵部外に不用意に出るのを抑制できる吸込み口体、及び、この吸込み口体を備えた電気掃除機を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明の吸込み口体は、回転清掃体が掻き上げる塵埃を集塵開口の開口縁から取外し可能な集塵部に導く傾斜壁を吸込み口体主部に設けるとともに、傾斜壁に連なるように集塵部の内側に延びるガイド斜壁を集塵部に設けている。
【0010】
この吸込み口体によれば、傾斜壁に誘導されて第2連通口に運ばれた塵埃は、さらに、傾斜壁に連なるように集塵部の内側に延びるガイド斜壁に誘導されて、集塵部の奥側に入り込む。したがって、集塵部内の塵埃が第2連通口付近に留まり難く、しかも、集塵部を取外す際等、第2連通口が下方を向いても、第2連通口を通って集塵部外に出ようとする集塵部内の集塵をガイド斜壁により遮ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。
【0012】
この電気掃除機1aは、例えばスティック型のものであり、操作部10及び吸込み口体15a等を備えている。
【0013】
図1に示すように、操作部10の一端部には、各種の手元操作スイッチ11aを有するハンドル11が設けられている。また、この操作部10には、コードリール収容部12が設けられており、このコードリール収容部12の内部に、先端部にプラグを有する電源コードを巻取り及び繰出し可能なコードリール(図示せず)が収容されている。
【0014】
この電気掃除機1aは、この電源コードを介してAC電源から電力が供給される。なお、コードリールを省略してバッテリーを搭載してもよい。また、コードリール収容部12には排気口13が設けられている。操作部10の他端部には、硬質な管からなる延長管14が設けられている。
【0015】
吸込み口体15aは、吸込み口体主部20、回転清掃体22、集塵部としての集塵カップ24、連結管26、及び、電動送風機60等を備えている。
【0016】
吸込み口体主部20は、図1及び図2等に示すように、上面が開放するケース部20aと、このケース部20aを上側から被嵌するカバー部20bとを備えている。
【0017】
ケース部20aは、図3に示すように、第1収容部21aと第2収容部21bとを有している。第2収容部21bには、集塵開口28の両端部に位置して一対の清掃体支持部29が設けられているとともに、第1収容部21aには、後端部に位置して連結管支持部30が収容されている。
【0018】
吸込み口体主部20の下面、すなわち、ケース部20aの第2収容部21bの下面には、図2〜図4に示すように、集塵開口28が設けられている。この集塵開口28は、第2収容部21bの幅方向と略平行な細長い矩形状をなしている。
【0019】
回転清掃体22は、回転軸23の両端部を前記清掃体支持部29により回転自在に支持されて、集塵開口28に臨んで第2収容部21bに配置されている。この回転清掃体22は、例えばブラシ毛が回転軸23を中心として放射状に密に配置された回転清掃体や、軟質素材からなる1枚あるいは複数枚の帯状のブレード27が回転軸23を中心として例えば螺旋状或いは放射状に取付けられた回転清掃体等を好適に用いることができる。
【0020】
回転清掃体22として、軟質素材からなる1枚以上の帯状のブレード27が回転軸23に取付けられた回転清掃体を用いる場合、図4(A)に示すように、この回転清掃体22の半径(回転清掃体22の回転軸23の中心Oからブレード27の先端部までの距離)l1(mm)は、回転清掃体22の回転軸23の中心Oから被清掃面Fまでの距離l2(mm)に対して、
l2−0.25mm≦l1≦l2 ……(1)
の関係となるように設定するのが好ましい。(1)式のように設定することにより、綿埃等の比較的軽量な塵埃だけでなく、砂等の比較的重量のある塵埃も良好に掻き上げることができる。しかも、フローリングのような硬質の床面が被清掃面Fであっても、ブレード27と被清掃面Fとの接触による音の発生を抑制できる。
【0021】
また、この吸込み口体15aでは、回転清掃体22の回転方向は、図4(A)に矢印Xで示すように、紙面手前側から見て右回りである。すなわち、回転清掃体22は、集塵開口28の後側開口縁28aの下側から上側に向けて塵埃を掻き上げるように進行方向に対して順方向に回転する。
【0022】
吸込み口体主部20のケース部20aには、図4(A)に示すように、回転清掃体22が掻き上げる塵埃を集塵開口28の後側開口縁28aから集塵カップ24に導く傾斜壁32、すなわち後側開口縁28aと第1連通口31aとを繋ぐ傾斜壁32が形成されている。
【0023】
吸込み口体主部20の上方、すなわち、カバー部20bの上方には、図2に示すように、このカバー部20bの前端に寄せて集塵カップ取付け部Sが設けられている。カバー部20bには、図2及び図4に示すように、集塵カップ取付け部Sの前端部には第1連通口31aが設けられているとともに、集塵カップ取付け部Sの後端部には第3連通口31bが設けられている。第1連通口31aは、回転清掃体22の長手方向中央部に対応する位置に設けられており、その長手方向の長さは、回転清掃体22の長さL1の2分の1以上に設定されている。
【0024】
中空状に形成された集塵カップ24は、図1及び図4に示すように、その下面の前端に位置して第2連通口24aが設けられているとともに、後端部に第4連通口24bが設けられている。第2連通口24aは、後述するように集塵カップ24を吸込み口体主部20に取付けた時に、回転清掃体22の長手方向中央部に対応する位置に設けられており、その長手方向の長さL2は、回転清掃体22の長さL1の2分の1以上に設定されている(図2参照)。
【0025】
集塵カップ24の第4連通口24bには、図2及び図4に示すように、フィルタ25が設けられている。集塵カップ24は、第2連通口24aを吸込み口体主部20の第1連通口31aと対向させるとともに、第4連通口24bを吸込み口体主部20の第3連通口31bと対向させるようにして、集塵カップ取付け部S上に配置されて、カバー部20bに取外し可能に取付けられている。
【0026】
回転清掃体22を収容する第2収容部21bと集塵カップ24の内部とは、第1連通口31a及び第2連通口24aを介して連通しているとともに、第1収容部21aと集塵カップ24の内部とは、第3連通口31b、フィルタ25、及び、第4連通口24bを介して連通している。
【0027】
また、図4(A)(B)に示すように、集塵カップ24には、傾斜壁32に連なるように集塵カップ24の内側に延びるガイド斜壁33が設けられている。ガイド斜壁33は、第2連通口24aと対向し、且つ、集塵カップ24の内側に延びる固定された壁とすることもできるが、ガイド斜壁33は、第2連通口24aの縁部に、傾斜壁32と同様に傾斜して第2連通口24aを開く開き位置と、第2連通口24aを閉じる閉じ位置とにわたって回動自在に連結することにより設けるのが好ましい。
【0028】
この吸込み口体15aでは、ガイド斜壁33は、例えば、ヒンジ37と、このヒンジ37により回動自在に取付けられる開閉板とにより構成されるものを取付けることで設けている(図4(A)及び(B)参照)。このガイド斜壁33は、吸引力が作用して吸込み口体15a内の負圧が大きくなると開き位置(図4(A)に示す)となり、集塵カップ24を吸込み口体主部20から取外し、第2連通口24aを下方に向けると自重により閉じ位置(図4(A)に二点鎖線で示す)となる。
【0029】
なお、ガイド斜壁33は、例えば、ヒンジと、このヒンジにより取付けられて回動する開閉板と、この開閉板を閉じ位置に付勢するばねとを備えて構成されるものを取付けることで設けてもよい。このようにすることにより、ガイド斜壁33は、吸込み口体15a内の負圧が消失ないし小さい状態では閉じ位置、吸引力が作用して吸込み口体15a内の負圧が大きくなると開き位置に移動される。
【0030】
ガイド斜壁33は、第2連通口24aを閉じるように取付けられて、吸込み口体15a内の負圧が大きくなると集塵カップ24の内側に回動して第2連通口24aを開く例えばゴム等の弾性素材からなる板体を取付けることで設けてもよく、或いは、制御装置で通電が制御されるソレノイド及びこのソレノイドを介して往復移動されて第2連通口24aを開閉するガイド斜壁33としてのシャッター等を備えて構成されるものを取付けることで設けてもよい。
【0031】
ガイド斜壁33は、開き位置において、ガイド斜壁33と集塵開口28とのなす角度が傾斜壁32と集塵開口28とのなす角度よりも大きくなるように取付けてもよいが、その角度の大きさによっては、塵埃がガイド斜壁33に遮られて、集塵カップ24内に入り込み難くなるおそれがある。したがって、ガイド斜壁33は、開き位置において、傾斜壁32と同じ傾斜角となるように取付けるか、或いは、開き位置において、ガイド斜壁33と集塵開口28とのなす角度が傾斜壁32と集塵開口28とのなす角度よりも小さくなるようにして取付けるのが好ましい。
【0032】
さらに、ガイド斜壁33は、第2連通口24aよりも集塵カップ24aの内部側に後退させて設けることができる。しかし、開き位置において、ガイド斜壁33の表面と傾斜壁32の表面との間に段差があると、塵埃がガイド斜壁33と傾斜壁32との間に滞ってしまうおそれがある。そのため、塵埃を集塵カップ24内に良好に導くためには、ガイド斜壁33は、図4(A)に示すように、開き位置において、傾斜壁32の上端にこの傾斜壁32と同じ傾斜で面一的に連続して集塵カップ24の奥側に延びるように取付けるのが好ましい。
【0033】
連結管26は、図3に示すように、その一端部が連結管支持部30により回動自在に支持されており、他端部側が吸込み口体主部20の外方に延出している。この連結管26の他端部は、操作部10の延長管14の一端部と着脱自在に連結される。また、これらを連結することにより、操作部10と吸込み口体15aとは電気的にも接続される。
【0034】
電動送風機60は、図3に示すように、ケース部20aの第1収容部21aに収容されている。この電動送風機60はモータ62と送風部61とを有している。送風機61は、ファン61a及びこのファン61aが収容されたファンカバー部61bを有しており、符号61cはファンカバー61bの吸気口を示している。
【0035】
モータ62は、送風部61を回転駆動させて、集塵開口28から集塵カップ24を経て排気口13から排気される気流を形成するとともに、回転清掃体22を回転駆動させる。すなわち、この電気掃除機1aでは、1つのモータ62で、塵埃を吸込む気流を形成することができるとともに、回転清掃体22を回転させることができる。また、モータ62には、ベルトプーリ63aを有する回転軸63が設けられている。
【0036】
この吸込み口体15aでは、図3に示すように、モータ62の回転軸63に取付けられたベルトプーリ63aと回転清掃体22の回転軸23に取付けられたベルトプーリ23aとが一直線上に位置していない。そのため、ケース部20aの第2収容部21bには、集塵開口28に隣接して、ケース部20aの幅方向と略平行な回転軸34が取付けられている。この回転軸34の一端部にはモータ62の回転軸63に取付けられたベルトプーリ63aと一直線上となる位置にベルトプーリ34aが取付けられており、他端部には回転清掃体22の回転軸23に取付けられたベルトプーリ23aと一直線上となる位置にベルトプーリ34bが取付けられている。そして、ベルトプーリ63aとベルトプーリ34aとの間にベルト35を掛け渡すとともに、ベルトプーリ23aとベルトプーリ34bとの間にベルト36を掛け渡している。
【0037】
これにより、モータ62の回転運動が、回転軸63、ベルトプーリ63a、ベルト35、ベルトプーリ34a、回転軸34、ベルトプーリ34b、ベルト36、ベルトプーリ23a、回転軸23の順で伝達されて、回転清掃体22は回転軸23を中心として回転する。
【0038】
前記構成を備える電気掃除機1aでは、以下のようにして被清掃面Fの清掃を行なう。
【0039】
操作部10のから電源コードを引き出して商用交流電源に接続し、ハンドル11の手元操作スイッチ11a、及び、モータ62等に夫々電力を供給する。その後、手元操作スイッチ11aを操作してモータ62を駆動させる。
【0040】
モータ62を駆動させると、集塵開口28、ケース部20aの第2収容部21b、第1連通口31a、第2連通口24a、集塵カップ24、第4連通口24b、フィルタ25、第3連通口31bを通って、第1収容部21aに収容された送風部61に吸込まれる気流が形成される。これにより、ガイド斜壁33は開き位置に配置されて、第2連通口24aと対向するとともに、傾斜壁32の上方に延びるように連続して連なる。また、同時に、回転清掃体22が回転する。
【0041】
ハンドル11を操作して吸込み口体15aを被清掃面Fに接触させると、この被清掃面F上の塵埃は、回転清掃体22の回転により後方に掻き上げらながら、電動送風機60により形成される吸込み気流により集塵開口28から空気とともに吸込み口体主部20の内部に取り込まれる。
【0042】
吸込み口体主部20の内部に取り込まれた塵埃は、傾斜壁32に当たり、回転清掃体22の回転により得られた運動エネルギー及び電動送風機60により形成される吸込み気流により、傾斜壁32の表面に沿って円滑に移動し、集塵部24に導かれる。更に、傾斜壁32に誘導されて集塵カップ24の第2連通口24aに運ばれた塵埃は、回転清掃体22の回転により得られた運動エネルギー及び電動送風機60により形成される吸込み気流により、開き位置のガイド斜壁33に誘導されて、集塵カップ24の奥側に入り込んで収容される。
【0043】
集塵カップ24を通過した空気は、電動送風機60に吸込まれてこの電動送風機60から排出された後、吸込み口体15a通気口T(図3参照)及び操作部10を通過して、排気口13から外部に排出される。以上により被清掃面Fを清掃できる。
【0044】
電動送風機60の停止後、集塵カップ24を吸込み口体主部20から取外し、集塵カップ24内に溜められた塵埃を廃棄することができる。この吸込み口体15aでは、集塵カップ24を吸込み口体主部20から取外し、第2連通口24aを下方に向けることで、ガイド斜壁33は自重により閉じ位置に移動する。そのため、第2連通口24aを下方に向けても、ガイド斜壁33が邪魔となって、集塵カップ24内の塵埃が第2連通口24aから集塵部24外に不用意に出ないようにできる。
【0045】
上記のように、この吸込み口体15aによれば、傾斜壁32と連なるように集塵カップ24の内側に延びるガイド斜壁33を集塵カップ24に設けているため、傾斜壁32に誘導されて第2連通口24aに運ばれた塵埃は、さらに、傾斜壁32に連なるように集塵カップ24の内側に延びるガイド斜壁33に誘導されて、集塵カップ24の奥側に入り込む。したがって、集塵カップ24内の塵埃が第2連通口24a付近に留まり難い。しかも、集塵カップ24を取外す際等、第2連通口24aが下方を向いても、第2連通口24aを通って集塵カップ24外に出ようとする集塵カップ24内の集塵をガイド斜壁33により遮ることができる。
【0046】
したがって、この吸込み口体15aによれば、捕捉した塵埃が第2連通口24aから集塵カップ24外に不用意に出るのを抑制できる。
【0047】
一方、この吸込み口体15aによれば、捕捉した塵埃が第2連通口24aから集塵カップ24外に不用意に出るのを抑制できるため、第2連通口24aを回転清掃体22の長手方向中央部に対応する位置に設けるとともに、その長手方向の長さL2を、回転清掃体22の長さL1の2分の1以上に設定することができる。このようにすることにより、集塵カップ24の内部に塵埃が入り込み易くなり、集塵性能を向上させることができる。
【0048】
なお、この実施形態では、吸込み口体15aを、電動送風機60の動作により吸込んだ空気を排気口13から排出するように形成しているが、吸込み口体15aは、電動送風機60の動作により取り込んだ空気のうちの一部または全部を集塵開口28と電動送風機60との間で循環させるように形成することもできる。
【0049】
以下、図5〜図7を参照して本発明の第2実施形態を説明する。
【0050】
この電気掃除機1bは、例えばキャニスタ型のものであり、掃除機本体40、吸込み口体15b、吸塵ホース50、及び、延長管52等を備えている。
【0051】
掃除機本体40の内部には、図示しないが送風室が設けられており、この送風室には塵埃を吸込む電動送風機41が収容されている。なお、この送風室の吸込み上流側に位置して第2集塵部が設けられていてもよい。また、掃除機本体40の内部には、先端部にプラグを有する電源コードを巻取り及び繰出し可能なコードリール(図示せず)が収容されている。この電気掃除機1bは、この電源コードを介してAC電源から電力が供給される。なお、コードリールを省略してバッテリーを搭載させてもよい。
【0052】
掃除機本体40の外部両側面には、一対の移動車輪43が枢支されている。この移動車輪43及び掃除機本体40の下面に取付けられた図示しない旋回輪により、掃除機本体40は床面上を自在に移動できる。また、掃除機本体40には、その前端面に開口される吸塵口部40aが設けられている。
【0053】
吸塵ホース50及び延長管52は、掃除機本体40と吸込み口体15bとを連通するために用いられるものである。吸塵ホース50は可撓性ホースからなり、その吸込み上流側の一端部には各種の手元操作スイッチ51aを有するハンドル51が設けられている。延長管52は、硬質な複数の管52a,53bを伸縮可能に組み合わせて形成されている。吸塵ホース50及び延長管52には、夫々その長手方向に沿う図示しない電線が配線されている。なお、この電線は吸塵ホース50の伸縮及び可撓性を妨げない。
【0054】
吸込み口体15bは、図6に示すように、吸込み口体主部20、回転清掃体22、集塵部としての集塵カップ24、連結管26、及び、回転清掃体22を回転駆動させるモータ64等を備えている。すなわち、この吸込み口体15bは、電動送風機60を省略してモータ64を備えている。このモータ64は、回転清掃体22を回転駆動させることができればよいため、第1実施形態のように電動送風機60に用いられるモータよりも、トルクの小さいモータを選択することができる。
【0055】
モータ64の一端部には、ベルトプーリ65aを有する回転軸65が設けられている。図6に示すように、この吸込み口体15bでは、モータ64の回転軸65に取付けられたベルトプーリ65aと、回転軸34に取付けられたベルトプーリ34aとの間にベルト35が掛け渡されている。これにより、モータ64の回転運動が、回転軸65、ベルトプーリ65a、ベルト35、ベルトプーリ34a、回転軸34、ベルトプーリ34b、ベルト36、ベルトプーリ23a、回転軸23の順で伝達されて、回転清掃体22は回転軸23を中心として回転する。
【0056】
また、図7(A)及び(B)に示すように、ガイド斜壁33は、例えば、第2連通口24aと閉じるように取付けられて、吸込み口体15b内の負圧が大きくなると集塵カップ24の内側に回動して第2連通口24aを開く例えばゴム等の弾性素材からなる板体を取付けることで設けられている。
【0057】
このガイド斜壁33は、吸込み口体15b内の負圧が所望の値となったときに開き位置に配置されるように、重さ調整用の肉溜りが設けられている。また、このガイド斜壁33では、所定の値以上に開いてしまわないようにするリブ39が設けられている。
【0058】
なお、ガイド斜壁33は、第1実施形態で示したように、ヒンジと、このヒンジにより取付けられて回動する開閉板とを備えて構成されるものを取付けて設けてもよく、或いは、ヒンジと、このヒンジにより取付けられて回動する開閉板と、この開閉板を閉じ位置に付勢するばねとを備えて構成されるものを取付けて設けてもよい。また、制御装置で通電が制御されるソレノイド及びこのソレノイドを介して往復移動されて第2連通口24aを開閉するガイド斜壁33としてのシャッター等を備えて構成されるものを取付けて設けてもよい。
【0059】
この電気掃除機1bでは、吸込み口体15bの連結管26と延長管52の一端部、延長管52の他端部と吸塵ホース50の一端部、及び、吸塵ホース50の他端部と掃除機本体40の吸塵口部40aが、夫々着脱自在に連結可能である。また、これらを連結することにより、各連結位置において電線同士が電気的に接続する。なお、他の構成は上述した第1の実施形態と同じであるから、重複する説明は図5〜図7に同符号を付して省略する。
【0060】
前記構成を備える電気掃除機1bでは、以下のようにして被清掃面Fの清掃を行なう。
【0061】
掃除機本体40から電源コードを引き出して商用交流電源に接続し、電動送風機41、ハンドル51の手元操作スイッチ51a、及び、モータ64等に夫々電力を供給する。その後、手元操作スイッチ51aを操作して電動送風機41を駆動させる。
【0062】
電動送風機41が駆動すると、集塵開口28、ケース部20aの第2収容部21b、第1連通口31a、第2連通口24a、集塵カップ24、第4連通口24b、フィルタ25、第3連通口31b、ケース部20aの第2収容部21b、連結管26、延長管52、吸塵ホース50を通って掃除機本体40の内部に収容されたこの電動送風機41に吸込まれる気流が形成される。また、これにより、ガイド斜壁33は開き位置に配置される。
【0063】
ハンドル51を操作して吸込み口体15bを被清掃面Fに接触させ、吸込み口体15bの集塵開口28から被清掃面Fの塵を空気とともに取り込んで、吸込み口体主部20の内部に導き、この吸込み口体主部20の内部と連通する集塵カップ24で塵を収容する。集塵カップ24を通過した空気は、電動送風機41に吸込まれてこの電動送風機41から排出された後、吸込み口体15bの通気口T(図7参照)、延長管52、及び、吸塵ホース50を通過して、掃除機本体40に設けた排気口(図示せず)から外部に排出される。
【0064】
また、回転清掃体22は、手元操作スイッチ51aを操作することで適宜動作させることができる。モータ64により回転清掃体22を回転駆動させると、被清掃面F上の塵埃は、回転清掃体22の回転により後方に掻き上げられるとともに、電動送風機41により形成される吸込み気流により集塵開口28から空気とともに吸込み口体主部20の内部に取り込まれる。
【0065】
吸込み口体主部20の内部に取り込まれた塵埃は、傾斜壁32に当たり、回転清掃体22の回転により得られた運動エネルギー及び電動送風機41により形成される吸込み気流により、傾斜壁32の表面に沿って円滑に移動し、集塵部24に導かれる。傾斜壁32に誘導されて集塵カップ24の第2連通口24aに運ばれた塵埃は、回転清掃体22の回転により得られた運動エネルギー及び電動送風機41により形成される吸込み気流により、開き位置のガイド斜壁33に誘導されて、集塵カップ24の奥側に入り込んで収容される。
【0066】
集塵カップ24を通過した空気は、吸込み口体主部20、延長管52、吸塵ホース50を通過して、電動送風機41に吸込まれ、この電動送風機41から排出された後、掃除機本体40の排気口から外部に排出される。以上により被清掃面Fを清掃できる。
【0067】
また、開き位置のガイド斜壁33は、電動送風機41を停止させることで、弾性により閉じ位置に戻る。そのため、集塵カップ24を吸込み口体主部20から取外し、第2連通口24aを下方に向けても、集塵カップ24内に捕捉された塵埃は、第2連通口24aから集塵部24外に出ない。
【0068】
このように、この吸込み口体15bは、電動送風機41が設けられている電気掃除機1bに取付けて使用することができる。
【0069】
さらに、この実施形態では、吸込み口体15bを電動送風機41の動作により空気を吸込んでこの電動送風機41から排出する電気掃除機に適用しているが、吸込み口体15bは、電動送風機の動作により空気を吸込み、この取り込んだ空気のうちの一部または全部を再び電動送風機の動作により循環させる電気掃除機に適用することもできる。
【0070】
上記第1及び第2の実施形態では、吸込み口体に回転清掃体を回転駆動するモータを設けているので、吸込み口体のみでの使用も可能である。すなわち、集塵開口に電動送風機による吸込力が作用しなくても、回転清掃体による掻き出し作用のみで被掃除面上の塵埃を集塵部に捕捉することができる。
【0071】
なお、上記第1及び第2の実施形態では、吸込み口体に回転清掃体を回転駆動するモータを設けたものについて説明したが、このモータを設けずに電動送風機による吸込気流によって回転清掃体を駆動するようにしたものでもよい。
【0072】
この発明の吸込み口体は、スティック型或いはキャニスタ型の電気掃除機だけでなく、種々の電気掃除機に取付けて使用することができる。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、捕捉した塵埃が集塵部外に出るのを抑制できる吸込み口体、及び、この吸込み口体を備えた電気掃除機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電気掃除機を示す斜視図。
【図2】図1の電気掃除機が備える吸込み口体を集塵カップを外して示す上面図。
【図3】図1の電気掃除機が備える吸込み口体をカバー部を外して示す上面図。
【図4】(A)は図1の電気掃除機が備える吸込み口体を示す断面図。(B)は図1の電気掃除機が備える集塵カップを一部切り欠いて示す斜視図。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電気掃除機を示す斜視図。
【図6】図6の電気掃除機が備える吸込み口体をカバー部を外して示す上面図。
【図7】(A)は図6の電気掃除機が備える吸込み口体を示す断面図。(B)は図6の電気掃除機が備える集塵カップを一部切り欠いて示す斜視図。
【符号の説明】
1a,1b…電気掃除機
10…操作部
15a,15b…吸込み口体
20…吸込み口体主部
22…回転清掃体
24…集塵部(集塵カップ)
24a…第2連通口
28…集塵開口
28a…開口縁
31a…第1連通口
32…傾斜壁
33…ガイド斜壁
61…送風部
62,64…モータ
F…被清掃面
L1…回転清掃体の長さ
L2…第2連通口の長手方向の長さ
Claims (4)
- 下面に集塵開口を有しているとともに、この集塵開口の上方に第1連通口を有している吸込み口体主部と、
前記集塵開口に臨んで配置された回転清掃体と、
第2連通口を有しているとともに、この第2連通口を前記第1連通口と対向させた姿勢で前記吸込み口体主部に取外し可能に取付けられた集塵部と、を備えており、
前記吸込み口体主部に、前記回転清掃体が掻き上げる塵埃を前記集塵開口の開口縁から前記集塵部に導く傾斜壁が設けられているとともに、前記集塵部に、前記傾斜壁に連なるように前記集塵部の内側に延びるガイド斜壁が設けられている吸込み口体。 - 前記ガイド斜壁が、前記第2連通口の縁部に、前記傾斜壁と同様に傾斜して前記第2連通口を開く開き位置と、前記第2連通口を閉じる閉じ位置とにわたって回動自在に連結されている請求項1に記載の吸込み口体。
- 前記第2連通口は、前記集塵部を前記吸込み口体主部に取付けた時に、前記回転清掃体の長手方向中央部に対応する位置に設けられており、前記第2連通口の長手方向の長さは、前記回転清掃体の長さの2分の1以上に設定されている請求項1または2に記載の吸込み口体。
- 吸込み口体主部に、この主部の集塵開口から集塵部を経て排気される気流を形成する送風部を内蔵した請求項1〜3の内のいずれか1項に記載の吸込み口体を備えている電気掃除機。
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-
2002
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