以下、本発明の一実施形態に係る電気掃除機1について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明においては、電気掃除機1の全体構成について概略を説明した後、電気掃除機1において吸引用のヘッドとして設けられる吸込口体50等について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、特に断りの無い限り、前後方向、上下方向、幅方向等の位置関係については、図1に示すように電気掃除機1を立設させた状態を基準として説明する。
≪電気掃除機1の全体構成について≫
図1は、実施の形態に係る電気掃除機1の直立状態(収納時の状態)を示す斜視図である。電気掃除機1は、ハンディクリーナと称される比較的小型軽量の電気掃除機(例えば布団クリーナ)である。図1に示すように、電気掃除機1は、本体10と、吸込口体50とを有する。本体10は、略円筒状に形成されている。電気掃除機1は、本体10の一端側にハンドル部30を一体的に設けると共に、本体10の他端側に吸込口体50を回動自在に接続したものとされている。電気掃除機1は、布団、絨毯やカーペットなどの被清掃物や、フローリングなどの被清掃面(以下、これらを併せて「清掃対象物」という)を清掃する際に、ハンドル部30を把持して本体10を任意の角度に傾け、吸込口体50を前後方向に移動させて使用することができる。
図2は、実施の形態に係る電気掃除機1の断面図である。以下、図2を用いて、実施の形態に係る電気掃除機1の内部構成について説明する。
本体10は、略円筒状の本体ハウジング10aを備える。本体ハウジング10aの上部にU字状のハンドル部30が一体的に形成されている。本体ハウジング10aの下端の略中央部に吸気口11bが形成され、下方に向けて円筒状のダクトカバー11が延設されている。
ダクトカバー11の内部には、塵挨を検知するためのゴミセンサ11aが設けられている。ゴミセンサ11aは発光素子と受光素子とから構成され、発光素子から射出される光がダクトカバー11を横切って反対側の受光素子に受光されるようになっている。この受光の有無を判定することによって塵挨の通過を検知することができる。ゴミセンサ11aの位置は、ダクトカバー11の内部に限定されず、塵挨が通過するところであればどこでもよい。
モータ室15cは、電動送風機であるファンモータ15を内蔵している。ファンモータ15は、吸引ファン15aと吸引モータ15bとを備えており、ハウジング15dの内部に収容されている。ハウジング15dは、吸引ファン15a側と吸引モータ15b側で分離可能に構成される。吸引ファン15a側の上面および側面を覆う環状の吸音材14が設けられ、吸引ファン15a側のハウジング15dによってカバーされる。この吸音材14の外側面側には、吸引ファン15a側のハウジング15dの内側面に非接触となる軸方向に延びる複数の溝が環状に並べて形成されている。吸引モータ15bが吸引ファン15aを駆動することによって電気掃除機1の内部に負圧が発生し、塵挨を吸引するようになっている。ファンモータ15の駆動はPWM制御で行われるが、ファンモータ15の種類に応じてその他の制御方法を採用しでもよい。
ファンモータ15の上方には、円環状の不織布フィルタ17が設けられている。不織布フィルタ17の上方はフィルタキャップ18によって閉じられ、不織布フィルタ17の横から本体ハウジング10aの背面側を通って下端の排出口23に至る排出流路19が設けられている。
ファンモータ15の下方に形成された本体ハウジング10aの開口は、円錐状の集塵フィルタ13によって閉塞されている。集塵フィルタ13は、樹脂製の枠体にメッシュフィルタがインサート成形されたものであり、空気と塵挨とを分離する(メッシュフィルタについては記載を省略する)。集塵フィルタ13は、例えば、HEPA(High Efficiency Particulate Air)フィルタ等の公知のものを用いても良い。
集塵フィルタ13の前方には、ダストカップ22が装着されている。ダストカップ22には、吸込口体50から吸引された塵挨などが捕集される。ダストカップ22の側面に設けられた解除部B(図1参照)を操作することでダストカップ22を本体10から取り外し、中に溜まった塵挨を捨てることができる。
ハンドル部30には、使用者が指先で操作する操作ボタン31と、その操作結果を示す表示部32が設けられている。
ハンドル部30から電源コード33が引き出され、コンセントに接続されるようになっている。本体ハウジング10aの内部に充電式のバッテリパックを取り付ければ、それを電源とするコードレスクリーナとして実現することも可能である。
吸込口体50は、ケース体60に対して回転清掃部80や、叩き部90等の部材を組み付けたものとされている。吸込口体50は、電気掃除機1をオン状態とすることにより、塵埃を吸引することができる。
電気掃除機1は、大略、上述したような構成とされている。電気掃除機1は、例えば吸込口体50等の各部に特徴的な構造を備えたものとされている。以下、さらに詳細に説明する。
≪吸込口体50の構成について≫
図3等に示すように、吸込口体50は、ケース体60と、回転清掃部80と、叩き部90とを備えている。吸込口体50は、ケース体60に対して回転清掃部80、及び叩き部90を組み込んで一体化したものとされている。吸込口体50は、回転清掃部80により、清掃対象物から塵埃を掻き出したり掻き取ったりする動作を行うことができる。また、吸込口体50は、叩き部90により、被清掃物に振動等を加えて塵埃を被清掃物の表面側に浮かび上がらせる動作を行うことができる。吸込口体50は、回転清掃部80や叩き部90の動作により集められた塵埃を吸引することができる。なお、叩き部90は、被清掃物の清掃に限られず、フローリングなどの被清掃面側を清掃する場合に叩き部90は動作してもよい。
ケース体60は、内部に空間を有するケースである。図2に示すように、ケース体60は、上ケース体60a及び下ケース体60bを有し、上下に分割可能とされている。吸込口体50は、ケース体60の左右方向を長手方向とし、前後方向を短手方向となる姿勢を基本姿勢として、本体10に対して取り付けて使用される。図3〜図7等に示すように、ケース体60は、吸込室62と、回転清掃体室64と、モータ室66と、叩き部収容部68と、管部70と、第一開口部72と、第二開口部74とを備えている。
吸込室62は、塵埃を吸い込み可能な空間をなす部分である。吸込室62は、ケース体60の後方側(背面側)であって、左右方向(長手方向)に延びるように設けられている。吸込室62には、吸込口62aが設けられており、後に詳述する回転清掃体室64と連通している。図5に示すように、ケース体60は、吸込室62と連通する連通部65を有する。吸込口62aは、連通部65の端部に位置するので、連通部65が吸込口62aを有すると表現することもできる。連通部65は、後に詳述する管部70を構成する筒状の横管部70aを、その軸線方向がケース体60の左右方向(長手方向)に向く姿勢として回動可能に嵌め込み可能なものとされている。本実施形態では、横管部70aの周面に沿うように湾曲した湾曲面65aを有し、その両端部分に横管部70aの回転軸72aを支持するための支持部65b,65bを設けたものとされている。
図3〜図7等に示すように、回転清掃体室64は、吸込室62(吸込口62a)に対して前方側(ケース体60の短手方向に隣接する位置)において、ケース体60の左右方向(長手方向)に延びるように形成された空間である。回転清掃体室64は、吸込口62aを介して連通部65と連通している。
回転清掃体室64は、後に詳述する回転清掃部80を構成する回転清掃体82を収容するための空間である。回転清掃体室64は、ケース体60の下ケース体60bによって主要部が構成されている。図4に示すように、回転清掃体室64は、底面側において外部に開放されている。回転清掃体室64は、例えば、底面において略全体が矩形等の形状に開口したものとする他、本実施形態のように例えば格子状等の形状に形成された枠64a等によって開口領域が区画されたものとすると良い。枠64aのようなものを設けると、例えば、清掃対象物が布団のようなものであっても、回転清掃体室64に清掃対象物が吸引されて入り込むのを抑制できる。
回転清掃体室64は、回転清掃体82が内部において回動可能とされている。図5〜図7等に示すように、回転清掃体室64は、回転清掃体82の外周に沿うように、略円弧状に湾曲した形状とされている。下ケース体60bにおいて、回転清掃体室64をなす部分は、ケース体60の内部空間に向けて円弧状に膨出した形状とされている。回転清掃体室64は、長手方向一端側に、回転清掃体82の一端を回転自在に支持するための第一軸受部64bを内蔵している。一方、図7等に示すように、回転清掃体室64の長手方向他端側の部分には、切欠64cが設けられている。
切欠64cは、回転清掃体室64を構成する周面64dのうち、一部(本実施形態では頂部側の部分)を切り欠いた形状とされている。図3や図7等に示すように、切欠64cは、後に詳述するハウジング部材66bの清掃体側カバー部66dによって閉塞可能とされている。切欠64cは、後に詳述する従動側プーリ84dを下ケース体60bに組み入れるために設けられており、従動側プーリ84dの端部が回転清掃体室64に露出した状態となる。
図7等に示すように、回転清掃体室64は、周面64dに開口部64eを有する。開口部64eは、後に詳述するハウジング部材66bのモータ側カバー部66cが被さる部分に設けられている。そのため、開口部64eは、ハウジング部材66bを用いて構成されるモータ室66と、回転清掃体室64とを連通させるための第二開口部74として機能する。開口部64eには、フィルタ64fが設けられている。このフィルタ64fは、回転清掃体室64からモータ室66側に塵埃が侵入することを防ぐためのものである。フィルタ64fに、回転清掃体室64側から塵埃が付着したとしても、回転清掃体室64内において回転清掃体82を回転させることにより、フィルタ64fに付着した塵埃を落として清掃可能とされている。
また、図8に示すように、回転清掃体室64の端部には、段差係合部64iが設けられている。段差係合部64iは、後に詳述する回転清掃体82の端部に係合する部分である。
図3や図7等に示すように、モータ室66は、ケース体60の内部において回転清掃体82の駆動源となる第一モータ84aが収容される空間である。モータ室66は、回転清掃体室64に対して前方側に設けられている。すなわち、モータ室66は、ケース体60の短手方向であって、回転清掃体室64に対して吸込室62とは反対側の位置に設けられている。モータ室66は、ケース体60の長手方向中央部から、上述した回転清掃体室64の切欠64c側に寄った位置に存在している。
モータ室66は、第一モータ84aを軸線方向がケース体60の長手方向(左右方向)に向く姿勢として収容可能とされている。図7等に示すように、モータ室66は、下ケース体60b側に形成された第一モータ84aの略半周に亘って嵌め込み可能なモータ配置部66aに対し、上方からハウジング部材66bを被せて固定することにより形成される。図3において破線で示すように、モータ室66内に第一モータ84aを収容すると、第一モータ84aの軸線方向中間部において径方向外側に膨出した膨出部84fが、モータ室66の内周面に対し、略全周に亘って当接した状態になる。これにより、モータ室66の内部が、膨出部84fと内周面との当接部を境界として軸線方向一方側と他方側の二つの領域に分かれた状態になる。具体的には、モータ室66の内部は、ケース体60の長手方向中央側に形成される第一領域66xと、長手方向外側にある第二領域66yに分かれた状態になる。
ハウジング部材66bは、モータ側カバー部66c、及び清掃体側カバー部66dを備えている。モータ側カバー部66cは、モータ配置部66aに被さるように装着されることにより、第一モータ84aをカバーする部分である。
図7等に示すように、モータ側カバー部66cには、流入側開口部66eと、排出側開口部66fとが設けられている。流入側開口部66eは、モータ室66をなす側面のうち、ケース体60の長手方向(左右方向)の中央側に向く面に設けられた開口により構成されている。また、排出側開口部66fは、モータ側カバー部66cをモータ配置部66aに被せて取り付けた際に、上述したモータ室66の内部に形成される第二領域66y側において、回転清掃体室64が設けられている側(ケース体60の後方側)に膨出した部分の下端部に形成された開口部分によって構成されている。排出側開口部66fは、上述した回転清掃体室64の開口部64eに対応する位置にある。そのため、モータ側カバー部66cをモータ配置部66aに装着すると、排出側開口部66fと開口部64eとが連通する。これにより、モータ室66と回転清掃体室64とが連通した状態になる。なお、排出側開口部66fと開口部64eとは接続されることで連通していることが好ましいが、間隔を空けて対向するような形態であってもよい。
清掃体側カバー部66dは、上述した回転清掃体室64の端部に設けられた切欠64cに被さることより、回転清掃体室64を閉塞する部分である。清掃体側カバー部66dは、上述したモータ側カバー部66cと一体化されている。
ここで、モータ側カバー部66c及び清掃体側カバー部66dは、別体として設けることも可能であるが、本実施形態のようにハウジング部材66bとして一体的に形成することにより部品点数の最小化を図ることができる。これに加え、他の効果も得られるようにすべく、本実施形態では、モータ室66に収容される第一モータ84aと、回転清掃体室64に収容される回転清掃体82との軸間距離を一定に維持できるようにするための構成もハウジング部材66bに設けている。
具体的には、図9等に示すように、モータ室66をなす端面には、第一モータ84aの回転軸84eを取り出すための回転軸支持孔66gが、ハウジング部材66bを装着することにより形成される。回転軸支持孔66gは、モータ配置部66a側、及びハウジング部材66bのモータ側カバー部66c側にそれぞれ形成された円弧状(本実施形態では略半円状)の切欠を合わせることにより形成される略円形の孔とされている。また、回転清掃体室64をなす端面には、回転清掃体82の端部に設けられた溝82fが嵌まり込む清掃体支持孔66hが設けられている。清掃体支持孔66hは、下ケース体60b側、及びハウジング部材66bの清掃体側カバー部66d側にそれぞれ形成された円弧状(本実施形態では略半円状)の切欠を合わせることにより形成される略円形の孔とされている。ハウジング部材66bがモータ側カバー部66c及び清掃体側カバー部66dを一体的に設けたものであるため、回転軸支持孔66g、及び清掃体支持孔66hの間隔を略一定に保持することができる。そのため、第一モータ84aと、回転清掃体室64に収容される回転清掃体82との軸間距離を一定に維持できる。
図3や図7等に示すように、叩き部収容部68は、後に詳述する叩き部90の駆動源が収容される空間である。叩き部収容部68は、上述したモータ室66と同様に、回転清掃体室64に対して前方側に設けられている。すなわち、叩き部収容部68は、ケース体60の短手方向であって、回転清掃体室64に対して吸込室62とは反対側の位置に設けられている。叩き部収容部68は、ケース体60の長手方向略中央部に配されている。そのため、叩き部収容部68は、ケース体60の前方側において、モータ室66に対してケース体60の左右の幅方向に並ぶように配置されている。
図5に示すように、管部70は、連通部65において、ケース体60に回動可能に連結された管状の部分である。管部70は、横管部70aと、縦管部70bとを有する。横管部70aは、両端部において閉塞された管状の部分である。横管部70aには、軸心位置において両端の閉塞部分から軸線方向外側に向けて突出した回転軸72aが設けられている。また、横管部70aの周部には、開口が設けられている。縦管部70bは、横管部70aの軸線方向略中央部において、横管部70aの周部に対して接続された管状の部分である。縦管部70bの一端側(本実施形態では上端側)は、自由端とされており、電気掃除機1の本体10側に接続可能とされている。また、縦管部70bの他端側は、横管部70aと連通している。
管部70は、下ケース体60b側に形成された連通部65の湾曲面65aが形成された部分に横管部70aを配置し、回転軸72aを支持部65b,65bに嵌め込んだ状態とした後、上ケース体60aを下ケース体60bに対して被せて一体化することにより、回転軸72aを支軸として回動可能に支持された状態になる。また、下ケース体60bにおいて、湾曲面65aが形成された部分よりも後方側(背面側)であって、ケース体60の左右方向略中央部に相当する位置には、円弧状の凹部65cが設けられている。凹部65cの湾曲は、縦管部70bの外面の湾曲に対応している。そのため、凹部65cは、縦管部70bを90度倒した姿勢において縦管部70bを支持することができる。
ケース体60には、内部と外部とを連通させる開口部が設けられている。その開口部は、ケース体60の側方を除く所定の位置(ケース体60の側方とは異なる位置)に設けられ、例えば図3や図5等には第一開口部72として示されている。本実施形態では、管部70と下ケース体60bとの間に設けられた隙間が第一開口部72として設けられている。第一開口部72は、凹部65cによって、後側が解放されているため、空気の流入がし易くなっている。
第二開口部74は、ケース体60の内部と回転清掃体室64とを連通させる開口である。上述したように、本実施形態では、回転清掃体室64の周面64dに設けられた開口部64eが、第二開口部74とされている。第二開口部74(開口部64e)は、ケース体60の内部においてモータ室66の内部に形成された通気可能なモータ室内流路と繋がっており、これによりケース体60の内部と回転清掃体室64とが連通している。
図10に示すように、回転清掃部80は、回転清掃体82と、駆動伝達機構84とを備えている。回転清掃部80は、駆動伝達機構84を介して回転清掃体82に対して動力を伝達することにより、回転清掃体82を回転駆動させ、清掃対象物に付着している塵埃を掻き出したり掻き取ったりする動作を行うためのものである。
図4や図9等に示すように、回転清掃体82は、上述した回転清掃体室64の内部において回転可能なように収納されている。具体的には、回転清掃体82は、軸線方向に延びる清掃体本体82aと、取付部82bの第一取付体82xとを有する。回転清掃体82は、軸線方向がケース体60の長手方向(左右方向)に向く姿勢として回転清掃体室64の内部に収容され、取付部82bを介して回転自在に支持されている。
回転清掃体82は、筒状に形成された清掃体本体82aの外側にブラシ取付部82cを設けると共に、周方向に隣接するブラシ取付部82c,82cの間に溝部82dを設けたものとされている。ブラシ取付部82c及び溝部82dは、それぞれ例えば、清掃体本体82aの軸線方向に略直線的に設けられたもの等とすることができるが、本実施形態では清掃体本体82aの軸心位置を中心として、清掃体本体82aの外周に螺旋を描くように設けられている。ブラシ取付部82cは、レール状とされており、ブラシ82hを清掃体本体82aの外側に向けて突出した状態で挟み込んで保持可能とされている。
取付部82bは、ケース体60に対して回転清掃体82を取り付けるために用いられる部分である。取付部82bは、清掃体本体82aの長手方向一方側、及び他方側に設けられている。取付部82bは、第一取付体82x及び第二取付体82yを備えている。第一取付体82xは、清掃体本体82aの端部に固定されている。第二取付体82yは、後述する従動側プーリ84dに設けられ、ケース体60(下ケース60b)側に配置されている。第一取付体82x及び第二取付体82yは、軸線方向に連結及び分離可能とされている。
第一取付体82xは、取付凹部82e、及び第一フランジ部82iを備えている。取付凹部82eは、取付部82bの端面において、凹状に形成されている。取付凹部82eの形状はいかなるものであっても良いが、本実施形態では十字状とされている。取付凹部82eは、後述の第二取付体82yの取付凸部82jを嵌め込み、係合させることができる部分である。第一フランジ部82iは、第一取付体82xの端部(第二取付体82y側の端部)において、径方向外側に膨出するように設けられている。また、第一フランジ部82iは、軸方向外側から覆うよう、上述した段差係合部64iにて支持される。
第二取付体82yは、取付凸部82j、及び第二フランジ部82kを有する。取付凸部82jは、第二取付体82yの端部において軸線方向に突出し、上述の取付凹部82eと係合可能なものとされている。取付凸部82jの形状はいかなるものであっても良いが、本実施形態では取付凹部82eと同様に十字状の形状とされている。第二フランジ部82kは、第二取付体82yの端部(第一取付体82x側の端部)において、径方向外側に膨出するように設けられている。
図8に示すように、第二取付体82yは、溝82fが形成され、溝82fは、取付部82b(第二取付体82y)の中間部に設けられている。具体的には、溝82fは、第一フランジ部82iと第二フランジ部82kとの間に位置している。溝82fは、取付部82b(第二取付体82y)の略全周に亘って設けられている。
また、図8に示すように、溝82fは、第二フランジ部82kよりもさらに回転清掃体82の軸線方向端部側に位置し、第二取付体82yの溝82fが清掃体支持孔66hにて支持される。また、取付凸部82jは、清掃体支持孔66hよりも回転清掃体室64側に位置し、回転清掃体室64に露出している。具体的には、取付凸部82jの径方向側が、回転清掃体室64の切欠64cと対向する関係にある。
また、図10に示すように、回転清掃体82の長手方向両端部のうち、一方側には駆動伝達機構84が動力伝達可能なように接続されている。そのため、回転清掃体82は、駆動伝達機構84から出力された動力を受けて駆動可能とされている。駆動伝達機構84は、第一モータ84a、動力伝達体84b、出力側プーリ84c、従動側プーリ84d等を備えている。
第一モータ84aは、回転清掃体82を駆動させるための駆動力を発生するものである。第一モータ84aは、ケース体60内に設けられたモータ等によって構成されている。第一モータ84aは、軸線方向がケース体60の長手方向(左右方向)に向く姿勢とされ、上述したモータ室66内に収容されている。また、上述したように、第一モータ84aは、軸線方向中間部に、径方向外側に膨出した膨出部84fを有する。第一モータ84aは、モータ室66内に収容すると、膨出部84fがモータ室66の内周面に対して当接した状態になる。これにより、モータ室66の内部が、ケース体60の長手方向中央側に形成される第一領域66xと、長手方向外側にある第二領域66yに分かれた状態になる。また、第一モータ84aは、第一領域66x側に収容される部分、及び第二領域66y側に収容される部分のそれぞれに、第一通気開口84g及び第二通気開口84hを有する。これにより、第一モータ84aは、例えば、第一通気開口84gを介して第一モータ84aの内部に取り込まれた空気を、第二通気開口84hを介して排出させることができる。
動力伝達体84bは、歯付の無端ベルトによって構成されている。また、出力側プーリ84cは、第一モータ84aをなすモータの回転軸84eに取り付けられた歯付のプーリである。また、従動側プーリ84dは、回転清掃体82の接続対象とされる取付部82bの第二取付体82yに、一体的に設けられている。駆動伝達機構84は、動力伝達体84bを出力側プーリ84cと従動側プーリ84dとの間に無端ベルトからなる動力伝達体84bを掛け回した構成とされている。そのため、第一モータ84aを作動させることにより、回転動力を取付部82b側に伝え、ケース体60の吸込空間内において回転清掃体82を回転駆動させることができる。なお、従動側プーリ84dは回転可能に軸部(不図示)に取り付けられ、従動側プーリ84dに一部が内包されるよう軸部に取り付けられ、下ケース体60bに固定される軸受部材63aが設けられる。従動側プーリ84dは、軸部に対して回転可能でもよいし、軸受部材63aに対して、従動側プーリ84dおよび軸部が回転可能であってもよい。また、第一モータ84aの端部には、回転軸84eが回転可能となるよう支持し、下ケース体60bに固定される軸受部材63bが設けられる。
図3に示すように、叩き部90は、上述した第一モータ84aとは別に、第二モータ94aを備えている。図4に示すように、叩き部90は、第二モータ94aの他に、叩き部材94b等を備えている。叩き部90は、第二モータ94aを作動させることにより発生した振動を叩き部材94bを介して被清掃物(例えば布団等)に伝え、被清掃物の表面を叩く動作を行うものである。叩き部90は、回転清掃体室64に対して前方側に設けられている。また、叩き部90は、第一モータ84aを備えたモータ室66に対して隣接し、ケース体60の長手方向(左右方向)の略中央部に設けられている。
第二モータ94aは、モータケース94cに収容されている。第二モータ94aは、モータケース94cの内部において、その回転軸がケース体60の長手方向に向く状態で収容されている。第二モータ94aの回転軸は、モータケース94cの内部において、円板94gに接続されている。第二モータ94aの回転軸は、円板94gの中心を外れた位置(偏心位置)に接続されている。また、第二モータ94aは、下ケース体60bにおいて上下方向に移動しないように配置されている。これにより、モータケース94cの内側において、モータケース94cの天面に対して円板の外周面が当接するように配置されている。また、モータケース94cは、上下動可能とされている。そのため、第二モータ94aを作動させ、回転軸に接続された円板が偏心回転させることにより、モータケース94cを上下方向に振動させることができる。
叩き部材94bは、ケース体60の底面に露出するように設けられている。具体的には、ケース体60の底面には、前方側に叩き部材94bの厚み相当分あるいはそれ以上の深さを有する窪みからなる叩き部収容部68が設けられている。叩き部材94bは、叩き部収容部68内において、ケース体60の長手方向(左右方向)に延びるように配置されている。
図4に示すように、叩き部材94bは、上面から見ると2つの布団叩きの柄同士を繋ぎ合せたような左右対称の形状とされている。叩き部材94bは、端部に行くに従って幅広に形成され、多くの開口部94dが形成されている。叩き部材94bの中央側の部分は、支持部94fとされている。支持部94fの付近は、布団叩きの柄のような役割を果たしている。そのため、叩き部材94bは、支持部94f付近において上下動させることにより、叩き部材94bの端部において大きな叩き力を発揮できる構成とされている。
叩き部90は、上述したモータケース94cを叩き部材94bの支持部94fあるいはこの近傍において接続した構成とされている。そのため、叩き部90は、第二モータ94aを作動させることにより発生する上下方向への振動を伝えることにより叩き部材94bを作動させて叩き力を発揮させ、被清掃物において塵埃を表面側に浮き上がらせる効果を得ることができる。
≪吸込口体50において発生する気流について≫
上述したように、吸込口体50は、吸引された塵埃が通過する管部70に加え、第一開口部72、第二開口部74等を備えている。吸込口体50は、第一開口部72及び第二開口部74を介して、ケース体60の内部を通過する気流を発生させ、ケース体60に内蔵されている第一モータ84aや第二モータ94aの発熱を抑制したり、これらにおいて発生した熱をケース体60の外部に排出したりすることができる。以下、吸込口体50において形成される気流について、さらに具体的に説明する。
図3において矢印で示すように、吸込口体50は、後方側(背面側)において、管部70と下ケース体60bとの間に形成された隙間からなる第一開口部72を有する。また、吸込口体50は、回転清掃体室64をなす部分に形成された開口部64eからなる第二開口部74を有する。ここで、回転清掃体室64は、吸込室62より前側に位置し、吸込室62と連通している。また、連通部65は、管部70と連通した空間である。そのため、電気掃除機1を作動させると、ファンモータ15により吸い込まれる空気の流れによって生じる負圧が、管部70、連通部65、吸込口62a、吸込室62および回転清掃体室64(第二開口部74)に作用する。そのため、電気掃除機1を作動させると、吸込口体50において、大略して第一開口部72から第二開口部74に至る気流が形成される。
ここで、吸込口体50は、ケース体60の内部において第一モータ84aが収容されるモータ室66をなすハウジング部材66bを有する。また、ハウジング部材66bは、第二モータ94aが存在する叩き部90側に向けて開口した流入側開口部66eと、第二開口部74に連通するように形成された排出側開口部66fとを有する。ここで、ハウジング部材66bの内部は、第一モータ84aの膨出部84fにより、第一領域66x及び第二領域66yの2つの領域に分断されている。しかしながら、第一モータ84aの周面に第一通気開口84g及び第二通気開口84hが設けられており、これらの開口を介して第一モータ84aの内部を迂回する経路で通気可能とされている。そのため、ハウジング部材66bにおいては、流入側開口部66eから第一領域66xに流入した気流を、第一通気開口84g及び第二通気開口84hを介して第一モータ84aの内部を迂回する経路で通過させ、第二領域66yに到達させることができる。また、ハウジング部材66bにおいては、第二領域66yに到達した気流を、排出側開口部66f及び第二開口部74を介して、回転清掃体室64に到達させることができる。
上述したように、吸込口体50の内部においては、モータ室66の内部に、気流が通過可能な流路が形成される。また、モータ室66は、排出側開口部66f及び第二開口部74を介して、ファンモータ15による負圧が作用する回転清掃体室64に連通している。そのため、吸込口体50の内部においては、第一開口部72から導入された気流が、叩き部90側(第二モータ部94a)側からモータ室66に向けて流れ、モータ室66の側面に設けられた流入側開口部66e及び排出側開口部66fを経て、第二開口部74から回転清掃体室64内に流入するように流れることになる。
≪変形例について≫
以下、上述した本実施形態の電気掃除機1及び吸込口体50に係る変形例について、説明する。なお、以下の説明において、上記実施形態において示したものと同一の構成については、説明を省略しつつ同一の符号を用いて説明する。
≪変形例1≫
上記実施形態で例示した吸込口体50は、第一モータ84aに加え、叩き部90を駆動させるための第二モータ94aも備えており、第一モータ84aだけでなく第二モータ94aについても冷却や昇温抑制を図ることが可能な構成とされているが、例えば他の構成とすることも可能である。具体的には、吸込口体50は、叩き部90やこれを駆動させるための第二モータ94aを備えていないものとしても良い。
このようにした場合には、ケース体60の内部において発熱源となるものが少なくなったり、ケース体60の内部構成が簡素化されたりすることにより、第一モータ84aの冷却効果や昇温抑制効果をより一層高めることが可能となる。また、この場合には、吸込室62の後側にモータ配置部66aを設け、第一モータ84aを配置する構成とし、それに合わせてハウジング部材66bの形状も変更すればよい。すなわち、第一モータ84aの配置変更に合わせて、モータ側カバー部66cと清掃体側カバー部66dとの前後関係が逆になるよう形状変更すればよい。より具体的に、モータ側カバー部66cは、吸込室62の上方を跨るようにし、清掃体側カバー部66dは、吸込室62の上方を跨るようにして切欠64cを閉塞する。そして、第二開口部74を回転清掃体室64のうち吸込室62側に設け、排出側開口部66fをモータ側カバー部66cのうち回転清掃体室64側に設ければ、実現可能となる。
≪変形例2≫
変形例1においては、吸込室62の後側にモータ配置部66aを設け、第一モータ84aを配置する構成とし、回転清掃体室64とハウジング部材66bとを連通させる構成とした。変形例2が変形例1と異なる点は、回転清掃体室64とハウジング部材66bとを連通させる構成に代えて、吸込室62とハウジング部材66bとを連通させる点である。具体的に、回転清掃体室64に第二開口部74を設けることに代えて、吸込室62に孔部を設けて、その孔部がモータ側カバー部66cの第二領域66y側の排出側開口部66fと連通するようにし、清掃体側カバー部66dは、吸込室62の上方を跨るようにして切欠64cを閉塞する構成とする。ここで、吸込室62に設ける孔部の形状や大きさは、適宜調整すればよい。そして、第一開口部72に代えて、下ケース60bの後方側に第一開口部を設け、モータ側カバー部66cにおいて流入側開口部66eは第一開口部と対向して第一領域66x側の位置に設ければよい。
≪変形例3≫
上述した実施形態では、第一開口部72を管部70とケース体60との間に形成した例を示したが、第一開口部72に加えて、あるいは第一開口部72に代えて、他の部位に開口を形成しても良い。具体的には、例えば、図11の左上方側の領域に示すように、電気掃除機1の吸込口体50は、ケース体の底面に、ケース体の内外を連通するように設けた一又は複数(本変形例では複数)の開口部100を、第一開口部72に代えて、あるいは第一開口部72に加えて設けるようにしても良い。
図11のように第一モータ84aの近傍に開口部100を設けた場合、開口部100から導入された気流は、図中において矢印で示すように、第一モータ84aから叩き部90側に流れた後、流入側開口部66eからモータ室66に入り、排出側開口部66fから回転清掃体室64に入る経路で流れることが期待できる。また、回転清掃体室64に流入した気流は、吸込室62、連通部65、管部70を経て、本体10側に吸引される経路で流れることが期待される。このような気流が形成されることにより、ケース体60の内部雰囲気温度の上昇抑制効果、第一モータ84aや叩き部90の第二モータ94a等の冷却効果、昇温抑制効果等の効果が期待できる。
また、上述した開口部100等を設ける場合、開口部100を介してケース体60の内部により一層確実に気流を導入可能とするために、他の構成を付加しても良い。具体的には、例えば図12に示すように、ケース体60の外周側(本実施形態では前方側)から開口部100が形成された領域(本実施形態では叩き部収容部68)に向けて案内する通路として機能する案内溝110を形成すると良い。このような構成とすることにより、吸込口体50の底面(底部)における案内溝110によりガイドされて、案内溝110に臨む開口部100に向かうように気流が形成され、開口部100を介してケース体60の内部により一層確実に気流を導入することが可能となる。また、ここではケース体60の底部側が解放された案内溝110としたが、案内溝110に代えて、ケース体60の底部側が閉じられた開口を形成し、開口部100と連通させるようにしてもよい。また、この開口および開口部100に、塵埃の侵入を防ぐためのフィルタを設けてもよい。
≪変形例4≫
上記実施形態では、回転清掃体室64に設けられた開口部64eにフィルタ64fを設けることにより、回転清掃体82のブラシ82hが当たる位置にフィルタ64fを設け、回転清掃体82によってフィルタ64fを清掃できるようにした例を示したが、他の構成とすることも可能である。例えば、フィルタ64fは、回転清掃体82の複数のブラシ82hの突出量を異ならせることで回転位置に応じて当接状態、非当接状態に切り替わる等、回転清掃体82の回転位置に応じて回転清掃体82への当接状態が変化するものであっても良い。またフィルタ64fは、回転清掃体82の回転位置に関わらず、回転清掃体82に当接する構成でもよい。
また、上記実施形態では、回転清掃体室64に設けられた開口部64eにフィルタ64fを設けた例を示したが、フィルタ64fは、ハウジング部材66bと回転清掃体室64とが連通する部分に設ければよく、例えばフィルタ64fは、ハウジング部材66b側の排出側開口部66fに設けられても良い。かかる構成とした場合には、回転清掃体82の回転を利用したフィルタ64fの清掃が上記実施形態で例示したものよりも難しくなる可能性があるが、フィルタ64fを清掃可能とする他の構成を加える等すると更に良い。
≪変形例5≫
上記実施形態においては、第一モータ84aの軸線方向中間部に設けられた膨出部84fにより、モータ室66の内部空間を第一領域66xと第二領域66yとに区画した例を示したが、モータ室66はこのような構成でなくても良く、略全体に亘って連通した空間とされても良い。また、モータ室66内を第一領域66x及び第二領域66yに区画しない構成とする場合には、流入側開口部66eを設ける位置は、モータ側カバー部66cの軸方向の面に限定されず、回転清掃体室64と連通可能な位置であれば適宜の位置に設けることができる。
≪変形例6≫
上記実施形態において、吸込口体50は、回転清掃体室64(収容室)と、吸込室62(収容室)とを別々に設けた構成とされているが、本発明はこれに限定されるものではない。具体的には、吸込口体50は、回転清掃体室64と吸込室62とを区別せず、吸込口62aを有する吸込室62(収容室)に回転清掃体82を設ける構成としても良い。かかる構成によれば、ケース体60に回転清掃体室64及び吸込室62の2つの空間を別々に設ける必要がなくなり、その分だけケース体60の構成が簡略化できる。
≪変形例7≫
上記実施形態では、図9に例示するように、下ケース体60bに対してハウジング部材66bを被せることにより、予めモータ配置部66aに配置された第一モータ84aをカバーすると共に、第一モータ84aの回転軸84eや回転清掃体82の取付部82bをなす第二取付体82yを支持する構成を例示したが、この部分の構造についても、他の構成を採用することができる。例えば、図13に示すように、第一モータ84a、及び第二取付体82y(駆動伝達機構84)をユニット化した駆動ユニット120を設け、駆動ユニット120を下ケース体60bに組み込むことで第一モータ84aや第二取付体82y(駆動伝達機構84)を取り付け可能としても良い。なお、図示はしていないが、第一モータ84a及び第二取付体82yそれぞれの軸端部には抜止部材が設けられ、出力側プーリ84cおよび従動側プーリ84dそれぞれの軸部からの抜けを防止する。かかる構成とした場合、駆動ユニット120に対して、図中において矢印で示すように、下ケース体60bに組み込まれた駆動ユニット120の第二取付体82yに対して回転清掃体82を差し込んで連結することにより、回転清掃体82の設置が可能となる。
また、駆動ユニット120は、モータ側カバー部120cおよび清掃体側カバー部120dを有し、清掃体側カバー部120dで切欠64cを閉塞する点は、上述した実施形態と同様である。また、駆動ユニット120のモータ側カバー部120cは、不図示の回転軸支持孔66gを有し、清掃体側カバー部120dは、従動側プーリ84dの溝82fを支持する不図示の清掃体支持孔66hを有する。そして、図示はしていないが、駆動ユニット120は、回転軸支持孔66gおよび清掃体支持孔66hを上下に分けるように、上ユニットケースおよび下ユニットケースとして構成してもよい。または、それに代えて、回転軸支持孔66gまで第一モータ84aの回転軸84eを案内するようスリットをモータ側カバー部120cに設け、清掃体支持孔66hまで従動プーリ84dを案内するためのスリットを清掃体側カバー部120dに設けるようにしてもよい。
上述した構成によれば、第一モータ84aや取付部82b等をユニット化して一体的に下ケース体60bに組み込み可能となるため、吸込口体50の組立作業の効率化を図ることができる。
以上、各変形例について説明したが、技術的に齟齬が生じないように各変形例同士組み合わせが可能であることは当然考えられる。なお、特に、変形例7においては、流入側開口66e、排出側開口66fおよびフィルタ64fについては必須の構成ではないが、上述した実施形態と同様に、モータ側カバー部120cに、流入側開口部66e、排出側開口部66fやフィルタ64fを設ける構成としてもよい。
≪構成及び効果に係る総括≫
以下、上述した電気掃除機1及び吸込口体50に係る実施形態及び変形例に基づき、電気掃除機1及び吸込口体50に係る構成と、これにより得られる効果との関係について、以下に総括する。
(a−1)上記実施形態に示したように、電気掃除機1の吸込口体50は、内部に空間を有するケース体60と、ケース体60に回転可能に設けられた回転清掃体82と、を有し、ケース体60が、塵埃を吸い込み可能な吸込口62aを有する吸込室62と、吸込口62aに対して前方において外部に開放され、回転清掃体82が配置される回転清掃体室64と、空間の内部において回転清掃体室64に対して回転清掃体82の軸線方向に対して交差する方向に並ぶように配置され、回転清掃体82を駆動させるための駆動力を発生させる第一モータ84aと、ケース体60の側方を除く(ケース体60の側方とは別の)位置に設けられ、ケース体60の内部と外部とを連通させる第一開口部72と、ケース体60の内部と回転清掃体室64とを連通させる第二開口部74とを備えることを特徴とするものである。
上述した電気掃除機1の吸込口体50においては、上記(a−1)に記載のように、第一モータ84aが収容されるケース体60の内外を連通する第一開口部72、及びケース体60の内部と回転清掃体室64とを連通させる第二開口部74とを備えている。また、回転清掃体室64は、吸込口62aに対して前方において外部に開放されている。また、吸込室62、回転清掃体室64、及び第一モータ84aが、ケース体60の前後方向(回転清掃体82の軸線方向に対して交差する方向)に並ぶように配置されている。そのため、清掃対象物に吸込口62aを向けた状態において電気掃除機1を作動させて吸引力を発生させると、第一開口部72からケース体60の内部に流入し、回転清掃体室64を経て吸込室62に至る気流が発生する。従って、上述した電気掃除機1の吸込口体50によれば、ケース体60の内部にある第一モータ84aを効果的に冷却したり、昇温するのを抑制したりすることが可能である。
(a−2)上記実施形態に示したように、上記(a−1)に示した電気掃除機1の吸込口体50は、吸込口62aより後方おいてケース体60に回動可能に連結され、吸込室62と連通する管部70を備え、第一開口部72が、管部70とケース体60との間に設けられるものとされていると良い。
上記(a−2)のような構成とされることにより、管部70とケース体60との間に設けられた第一開口部72から吸込口体50内に導入された気流を、ケース体60の内部において後方から前方に向けてスムーズに流すことが可能となる。これにより、ケース体60の内部雰囲気温度の低下や、ケース体60に内蔵されている第一モータ84aの冷却効果及び昇温抑制効果の向上を図り得る。
(a−3)変形例として上述したように、上記(a−1)に示した電気掃除機1の吸込口体50において、前記第一開口部が、前記ケース体60の底面において開口するように設けられると良い。
上記(a−4)のような構成とすることによっても、第一開口部から本体ケース内に導入された気流により、第一モータ84a等を効果的に冷却したり、昇温するのを抑制したりすることが可能である。
(a−4)上記実施形態に示したように、上記(a−1)〜(a−3)のいずれかに示した電気掃除機1の吸込口体50は、ケース体60の内部において第一モータ84aが収容されるモータ室66を有し、モータ室66が、回転清掃体室64と対向する位置を外れた方向に向けて開口した流入側開口部66eと、第二開口部74として回転清掃体室64側に向けて開口するように設けられた排出側開口部66fとを含むものとされていると良い。
上記(a−4)のような構成とすることにより、吸込口体50は、ケース体60の内部に導入された気流が、モータ室66を経由して回転清掃体室64に至る経路で流れる蓋然性を高め、第一モータ84aの冷却効果や昇温抑制効果を高めることができる。
(a−5)上記実施形態に示したように、上記(a−1)〜(a−4)のいずれかに示した電気掃除機1の吸込口体50は、回転清掃体82が、清掃体本体82a(軸部)と、該清掃体本体82aの軸方向と交差する方向に突出して設けられるブラシ82h(清掃体)とを含み、ブラシ82hと当接するフィルタ64fが、第二開口部74に設けられるものであると良い。
上記(a−5)のような構成とされているため、吸込口体50においては、回転清掃体室64において回転する回転清掃体82をフィルタ64fの清掃にも活用することができる。また、電気掃除機1が使用される殆どの機会において回転清掃体82が作動するため、フィルタ64fは、常時清浄に維持される。
(a−6)上記実施形態に示したように、上記(a−1)〜(a−4)のいずれかに示した電気掃除機1の吸込口体50は、第一モータ84aとは別にケース体60の内部に設けられた第二モータ94aと、回転清掃体室64より前側に設けられ、第二モータ94aの振動を被清掃物に伝える叩き部90と、を備え、第二モータ94aが、空間の内部において回転清掃体室64に対して回転清掃体82の軸線方向に対して交差する方向に並んで設けられるものであると良い。
上記(a−6)のような構成によれば、ケース体60の内部において回転清掃体室64を挟んで前後に第一モータ84a及び第二モータ94aを配した場合に比べて、吸込口体50の構成を前後方向にコンパクトな構成とすることができる。また、第一モータ84a及び第二モータ94aをケース体60の前方側において長手方向に並べて配置することにより、後方側から前方側に到達した気流によって第一モータ84a及び第二モータ94aを纏めて冷却することが可能となる。
(a−7)変形例として上述したように、上記(a−3)に示した電気掃除機1の吸込口体50は、第一モータ84aとは別にケース体60の内部に設けられた第二モータ94aと、回転清掃体室64より前側に設けられ、第二モータ94aの振動を清掃対象物に伝える叩き部90と、叩き部90が収容され、第一開口部100が設けられた叩き部収容部68とを備えるものであると良い。
上記(a−7)のような構成によれば、叩き部収容部68に設けられた第一開口部72からケース体60の内部に導入された気流により、第一モータ84a及び第二モータ94aの冷却効果及び昇温抑制効果が期待できる。
(a−8)変形例として上述したように、上記(a−7)に示した電気掃除機1の吸込口体50は、ケース体60の前方側においてケース体60の底面に向けて開放されるように設けられる開口部(第一開口部100)を備え、叩き部収容部68が、開口部(第一開口部100)を介してケース体60の内外を連通するものであると良い。
上記(a−8)のような構成によれば、開口部(第一開口部100)を介してケース体60の内部に気流を導入し、第一モータ84aや第二モータ94aの冷却や昇温を抑制する効果が得られる。
(b)上記実施形態に示したように、電気掃除機1の吸込口体50は、内部に空間を有するケース体60と、ケース体60に回転可能に設けられた回転清掃体82と、を有し、ケース体60が、塵埃を吸い込み可能な吸込口62aを有する吸込室62と、吸込口62aに対して前方において外部に開放され、回転清掃体82が配置される回転清掃体室64と、空間の内部において回転清掃体室64に対して回転清掃体82の軸線方向に対して交差する方向に並ぶように配置され、回転清掃体82を駆動させるための駆動力を発生させる第一モータ84aと、ケース体60の内部と外部とを連通させる第一開口部72と、ケース体60の内部と回転清掃体室64とを連通させる第二開口部74とを備え、回転清掃体82が、清掃体本体82aと、該清掃体本体82aの軸方向と交差する方向に突出して設けられるブラシ82hとを含み、ブラシ82hと当接するフィルタ64fが、第二開口部74に設けられることを特徴とするものとされている。
本実施形態の電気掃除機1の吸込口体50は、上記(b)のような構成とされているため、ケース体60の内部に第一開口部72を介して気流を導入し、第二開口部74から外部に排出することができる。吸込口体50は、このような気流により、第一モータ84aを効果的に冷却したり、昇温するのを抑制したりすることが可能である。
また、上述したように第二開口部74に設けられたフィルタ64fに対し、回転清掃体室64において回転する回転清掃体82が当接可能とされている。そのため、上記(b)のような構成によれば、回転清掃体82をフィルタ64fの清掃にも活用することができる。また、電気掃除機1が使用される殆どの機会において回転清掃体82が作動するため、フィルタ64fを常時清浄に維持することができる。
(c)上記実施形態に示したように、電気掃除機1の吸込口体50は、内部に空間を有するケース体60と、ケース体60に回転可能に設けられた回転清掃体82と、を有し、ケース体60が、塵埃を吸い込み可能な吸込口62aを有する吸込室62と、吸込口62aに対して前方において外部に開放され、回転清掃体82が配置される回転清掃体室64と、空間の内部において回転清掃体室64に対して回転清掃体82の軸線方向に対して交差する方向に並ぶように配置され、回転清掃体82を駆動させるための駆動力を発生させる第一モータ84aと、第一モータ84aとは別に設けられ、ケース体60の内部に形成された空間の内部において、第一モータ84aに対して回転清掃体82の軸線方向に沿う方向に並ぶように設けられた第二モータ94aと、回転清掃体室64より前側に設けられ、第二モータ94aの振動を被清掃物に伝える叩き部90と、ケース体60の内部と外部とを連通させる第一開口部72と、回転清掃体室64とケース体60の内部とを連通させる第二開口部74とを備えていることを特徴とするものである。
本実施形態の電気掃除機1の吸込口体50は、上記(c)のような構成とされているため、第一開口部72を介して流入し、第二開口部74から外部に排出される気流をケース体60の内部に形成することができる。吸込口体50は、ケース体60の内部に形成される気流により、第一モータ84a及び第二モータ94aを効果的に冷却したり、昇温するのを抑制したりすることが可能である。
上記(c)に記載したように、吸込口体50は、回転清掃体82の駆動用として設けられた第一モータ84aと、叩き部90の駆動用として設けられた第二モータ94aとを、回転清掃体の軸線方向に沿うように配置している。このような配置とされているため、ケース体60の内部において回転清掃体室64を挟んで前後に第一モータ84a及び第二モータ94aを配した場合に比べ、吸込口体50は、前後方向にコンパクトな構成とされている。また、第一モータ84a及び第二モータ94aをケース体60の前方側において長手方向に並べて配置することにより、後方側から前方側に到達した気流によって第一モータ84a及び第二モータ94aを纏めて冷却することが可能となる。
(d)変形例として例示した電気掃除機1の吸込口体50は、内部に空間を有するケース体60と、ケース体60に回転可能に設けられた回転清掃体82と、を有し、ケース体60が、塵埃を吸い込み可能な吸込口62aを有する吸込室62と、吸込口62aに対して前方において外部に開放され、回転清掃体82が配置される回転清掃体室64と、空間の内部において回転清掃体室64に対して回転清掃体82の軸線方向に対して交差する方向に並ぶように配置され、回転清掃体82を駆動させるための駆動力を発生させる第一モータ84aと、ケース体60の内部と外部とを連通させる第一開口部72と、回転清掃体室64とケース体60の内部とを連通させる第二開口部74とを備え、第一開口部72が、回転清掃体室64より前方かつ前記ケース体の底面(底部)に向けて開口するように設けられたものとすることができる。
上記(d)に記載した構成の吸込口体50は、底面(底部)において開口するように設けられた開口部100と、第二開口部74との間を流れる気流をケース体60の内部に形成できる。そのため、上述した構成によれば、ケース体60の内部に形成される気流により、第一モータ84aを効果的に冷却したり、昇温するのを抑制したりすることが可能である。
(e)上記実施形態に示したように、本実施形態の電気掃除機1の吸込口体50は、吸込口62aを有するケース体60と、ケース体60に回転可能に設けられる回転清掃体82と、ケース体60に設けられ、回転清掃体82が配置される収容室と、ケース体60の内部に設けられ、回転清掃体82を駆動させる駆動力を発生させる第一モータ84aと、収容室の一部を構成し、収容室とは別体のカバー部(ハウジング部材66b)とを備え、カバー部は、回転清掃体82の端部を径方向から覆うと共に、回転可能に保持することを特徴とするものである。
上記(e)に記載した構成とされているため、カバー部を収容室をなす部材として活用するだけでなく、回転清掃体82の端部を位置決め精度良く保持するための部材として活用することができる。
また、かかる構成とされているため、吸込口体50の内部雰囲気温度の上昇を抑制し、吸込口体50の内部に配された第一モータ84aの冷却効果、昇温抑制効果等を得ることができる。
なお、上記実施形態や変形例では、電気掃除機1及び吸込口体50として布団等の清掃に用いるものを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、いわゆるキャニスター型の電機掃除機や、スティック型の掃除機等においても同様の構成を適用できる。なお、例えば、電気掃除機1及び吸込口体50を布団等の清掃以外の用途に用いるものとする場合には、叩き部90を省略した構成としたり、回転清掃体室64の開口部分に格子状等の形状に形成された枠64a等を設けない構成としたりすることが可能である。
また、上記実施形態や変形例で例示した吸込口体50は、前後方向にのみ回動可能なもの、すなわち管部70をなす横管部70aの軸心周りにのみ首振り可能なものを例示したが、例えば、前後方向を回動軸とする第1パイプと左右方向を回動軸とする第2パイプとを管部とし、第1パイプと第2パイプとを連結させることで前後方向に加えて左右方向にも首振り可能なものとしてもよいし、自在継手構造を有する管部により全周に亘って首振り可能なもの等としても良い。
(1−1)本実施形態の第一態様に係る電気掃除機の吸込口体は、内部に空間を有し、塵埃を吸い込み可能な吸込口を有するケース体と、前記ケース体に回転可能に設けられた回転清掃体と、を有し、前記ケース体が、前記吸込口に対して前方において外部に開放され、前記回転清掃体が配置される収容室と、前記空間の内部において前記収容室に対して前記回転清掃体の軸線方向に対して交差する方向に並ぶように配置され、前記回転清掃体を駆動させるための駆動力を発生させるモータと、前記ケース体の側方を除く位置に設けられ、前記ケース体の内部と外部とを連通させる第一開口部と、前記ケース体の内部と前記収容室とを連通させる第二開口部とを備えることを特徴とするものである。
(1−2)上述した電気掃除機の吸込口体は、前記吸込口より後方おいて前記ケース体に回動可能に連結され、前記収容室と連通する管部を備え、前記第一開口部が、前記管部と前記ケース体との間に設けられるものであると良い。
(1−3)上述した電気掃除機の吸込口体は、前記第一開口部が、前記ケース体の底部において開口するように設けられるものであると良い。
(1−4)上述した電気掃除機の吸込口体は、前記ケース体の内部において前記モータが収容されるモータ室を有し、前記モータ室が、前記収容室と対向する位置を外れた方向に向けて開口した流入側開口部と、前記第二開口部として前記収容室側に向けて開口するように設けられた排出側開口部とを含むものであると良い。
(1−5)上述した電気掃除機の吸込口体は、前記回転清掃体が、軸部と、該軸部の軸方向と交差する方向に突出して設けられる清掃体とを含み、前記清掃体と当接するフィルタが、前記第二開口部に設けられるものであると良い。
(1−6)上述した電気掃除機の吸込口体は、前記モータが、第一モータとして設けられると共に、前記第一モータとは別に前記ケース体の内部に設けられた第二モータと、前記収容室より前側に設けられ、前記第二モータの振動を清掃対象物に伝える叩き部と、を備え、前記第二モータが、前記空間の内部において前記収容室に対して前記回転清掃体の軸線方向に対して交差する方向に並んで設けられるものであると良い。
(1−7)上述した電気掃除機の吸込口体は、前記モータが、第一モータとして設けられると共に、前記第一モータとは別に前記ケース体の内部に設けられた第二モータと、前記収容室より前側に設けられ、前記第二モータの振動を清掃対象物に伝える叩き部と、前記叩き部が収容され、前記第一開口部が設けられた叩き部収容部とを備えるものであると良い。
(1−8)上述した電気掃除機の吸込口体は、前記ケース体の前方側において清掃対象物側に向けて開放されるように設けられる開口部を備え、前記叩き部収容部が、前記開口部を介して前記ケース体の内外を連通するものであると良い。
(2)内部に空間を有し、塵埃を吸い込み可能な吸込口を有するケース体と、前記ケース体に回転可能に設けられた回転清掃体と、を有し、前記ケース体が、前記吸込口に対して前方において外部に開放され、前記回転清掃体が配置される収容室と、前記空間の内部において前記回転清掃体室に対して前記回転清掃体の軸線方向に対して交差する方向に並ぶように配置され、前記回転清掃体を駆動させるための駆動力を発生させるモータと、前記ケース体の内部と外部とを連通させる第一開口部と、前記ケース体の内部と前記回転清掃体室とを連通させる第二開口部とを備え、前記回転清掃体が、軸部と、該軸部の軸方向と交差する方向に突出して設けられる清掃体とを含み、前記清掃体と当接するフィルタが、前記第二開口部に設けられることを特徴とするものである。
(3)本実施形態の第三態様に係る電気掃除機の吸込口体は、内部に空間を有し、塵埃を吸い込み可能な吸込口を有するケース体と、前記ケース体に回転可能に設けられた回転清掃体と、を有し、前記ケース体が、前記吸込口に対して前方において外部に開放され、前記回転清掃体が配置される収容室と、前記空間の内部において前記収容室に対して前記回転清掃体の軸線方向に対して交差する方向に並ぶように配置され、前記回転清掃体を駆動させるための駆動力を発生させる第一モータと、前記第一モータとは別に設けられ、前記空間の内部において、前記第一モータに対して前記回転清掃体の軸線方向に沿う方向に並ぶように設けられた第二モータと、前記収容室より前側に設けられ、前記第二モータの振動を清掃対象物に伝える叩き部と、前記ケース体の内部と外部とを連通させる第一開口部と、前記収容室と前記ケース体の内部とを連通させる第二開口部とを備えていることを特徴とするものである。
(4)本実施形態の第四態様に係る電気掃除機の吸込口体は、内部に空間を有し、塵埃を吸い込み可能な吸込口を有するケース体と、前記ケース体に回転可能に設けられた回転清掃体と、を有し、前記ケース体が、前記吸込口に対して前方において外部に開放され、前記回転清掃体が配置される収容室と、前記空間の内部において前記収容室に対して前記回転清掃体の軸線方向に対して交差する方向に並ぶように配置され、前記回転清掃体を駆動させるための駆動力を発生させるモータと、前記ケース体の内部と外部とを連通させる第一開口部と、前記収容室と前記ケース体の内部とを連通させる第二開口部とを備え、前記第一開口部が、前記収容室より前方かつ清掃対象物側に開口するように設けられることを特徴とするものである。
(5)本実施形態の第五態様に係る電気掃除機の吸込口体は、吸込口を有するケース体と、前記ケース体に回転可能に設けられる回転清掃体と、前記ケース体に設けられ、前記回転清掃体が配置される収容室と、前記ケース体の内部に設けられ、前記回転清掃体を駆動させる駆動力を発生させるモータと、前記収容室の一部を構成し、前記収容室とは別体のカバー部とを備え、前記カバー部は、前記回転清掃体の端部を径方向から覆うと共に、回転可能に保持することを特徴とするものである。
(6)本実施形態の第六態様に係る電気掃除機の吸込口体は、吸込口を有するケース体と、ケース体に回転可能に設けられる回転清掃体と、ケース体に設けられ、回転清掃体が配置される収容室と、ケース体の内部に設けられ、回転清掃体を駆動させる駆動力を発生させるモータと、モータに設けられる出力側プーリと、回転清掃体と連結される従動側プーリと、出力側プーリと従動側プーリとに回転可能に掛け渡されるベルトとを含み、モータから回転清掃体に駆動力を伝達する駆動伝達機構と、モータの出力軸と従動側プーリとを一体で支持する支持部材とを備えることを特徴とするものである。
本願発明は、上述した実施の形態に記載の構成に限定されることなく、本願発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲において適宜設計変更等することが可能である。上述した各実施の形態や変形例の構成要素は任意に選択して組み合わせて構成するとよい。また各実施の形態や変形例の任意の構成要素と、発明を解決するための手段、発明を実施するための形態等に記載の任意の構成要素または発明を解決するための手段、発明を実施するための形態等に記載の任意の構成要素を具体化した構成要素とは任意に組み合わせて構成するとよい。これらについても、本願または本願に基づく分割出願等において権利取得する意思を有する。