JP2007014561A - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

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Yasushi Takai
保志 高井
Atsushi Morishita
篤至 森下
Takeyuki Ichino
雄之 市野
Yoshitaka Sugiyama
善崇 杉山
Mitsuru Watanabe
満 渡邉
Kiyoshi Ebe
清 江部
Muneyuki Wada
宗幸 和田
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Abstract

【課題】 吸込口体を被清掃面の種類に関係なしに回転清掃体による清掃性能を維持するとともに、走行性を良好にすることが課題であった。
【解決手段】 電気掃除機の吸込口体9において、ケース体11の前方下部に回転可能に軸支された回転清掃体24と、この回転清掃体24を駆動する駆動装置27と、前記ケース体11の前方下部を中心として後部を上下方向に回動させて複数個所で保持可能な高さ調整機構60を備えた車輪支持部61と、この車輪支持部61に回転自在に取り付けられた走行用車輪63とを備え、清掃作業時に前記ケース体11の前方下部を中心に後部を上下方向に回動し、前記被清掃面Fと吸込口25との間隔を変更して前記高さ調整機構60により保持し前記走行用車輪63により移動可能としたものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、掃除機本体に吸込ホース等の連結管を介して接続され、床面等の被清掃面を清掃する電気掃除機の吸込口体に関する。
従来の電気掃除機に使用される吸込口体には、ブラシやブレードを外周部に有する前後2本の回転清掃体を設け、これをエアタービンによって駆動するものがある。この吸込口体の下面には、これらの回転清掃体の中間に位置して、ブラシ毛が密集した起毛布を有する平面状の清掃部材が、進行方向に直交する左右方向のほぼ全幅に渡って取り付けられている。また、これらの回転清掃体を収容する清掃体室の下方開口およびリーク口は、床面等の被清掃面から塵埃や空気を吸引する吸込口となっている。
このような構成の吸込口体は、掃除機本体に内蔵した電動送風機の吸引力により、吸気口から流入した気流によってエアタービンが回転され、2本の回転清掃体をそれぞれ反対方向に回転させる。この状態で吸込口体を被清掃面に沿って移動することにより、それぞれの回転清掃体は、被清掃面に存在する塵埃を掻き出したら掃き取ったりする。そして吸込口からは、これらの塵埃を吸引し、延長管、吸込ホースを経由して、掃除機本体の集塵室に収容するようになっている。
また、この吸込口体の移動中に、起毛布を有する平面状の清掃部材は、被清掃面の汚れを拭き取ったり、床磨きを行う。これにより集められた塵埃も吸込口から吸引される。(例えば、特許文献1参照)
また、他の従来例として、上記従来例と同様に2本の回転清掃体をエアタービンによって駆動する吸込口体がある。この場合は、これらの回転清掃体を収容するそれぞれの清掃体室に、第1および第2の吸込口が設けられるとともに、これらの吸込口のほかにリーク口が設けられている。このリーク口には床面検知手段により開閉される蓋体が設けられ、掃除を行う被清掃面が板の間の場合には、リーク口を若干開口する状態となり、絨毯の場合には、リーク口を閉鎖する機構となっている。
この機構の床面検知手段によって、被清掃面の種類によりリーク口からの空気の流入量を可変させて回転清掃体の回転数を変化させている。(例えば、特許文献2参照)
特開平11−56704号公報(第6頁、図5) 特開平9−262196号公報(第4頁、図1)
これらの従来例において、特許文献1の吸込口体の場合、被清掃面の種類によっては、吸込口に流入する気流の吸引力により被清掃面に対して吸着力が働いて、移動させていく際により多くの力を必要としたり、直線的に前後進させることが困難となるなど走行性が悪くなる。
被清掃面である絨毯上を移動させて清掃する際には、清掃部材による絨毯との摩擦抵抗により走行性が悪くなるとともに、板の間やプラスチック材などからなるフローリングの拭き取りを効果的に行うことが可能な幅広い清掃部材を設けることができない。
また、特許文献2の吸込口体の場合は、起毛布などの平面的な清掃部材が設けられていないので、被清掃面の拭き取り効果は期待できず、さらに、絨毯上を移動させて清掃する際には、リーク口を閉鎖して回転清掃体の回転数を増加させているために、走行性が悪くなっている。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであって、被清掃面の種類にかかわらず、清掃と走行性の良い電気掃除機の吸込口体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電気掃除機の吸込口体は、被清掃面に向かって近接した吸込口を有するケース体と、このケース体の前方下部に回転可能に軸支された回転清掃体と、この回転清掃体を駆動する駆動装置と、前記ケース体の前方下部を中心として後部を上下方向に回動させて複数個所で保持可能な高さ調整機構を備えた車輪支持部と、この車輪支持部に回転自在に取り付けられた走行用車輪とを備え、清掃作業時に前記ケース体の前方下部を中心に後部を上下方向に回動し、前記被清掃面と前記吸込口との間隔を変更して前記高さ調整機構により保持し前記走行用車輪により移動可能としたことを特徴としている。
本発明の電気掃除機の吸込口体は、被清掃面の種類に関係なしに回転清掃体による清掃性能を維持するとともに、走行性を良好にすることができる。
以下、本発明による電気掃除機の吸込口体の一実施態様について、図1から図5を参照して説明する。
図1において、掃除機本体1は、内部に収容された電動送風機2の駆動によって生じた吸引力により空気流とともに吸い込んだ塵埃を、着脱可能な図示しない集塵室に収容する。
また、この掃除機本体1には、外部から空気を吸引する本体流入口3が設けられている。この本体流入口3には、可撓性を有する吸込ホース4の一端が連通接続され、この吸込ホース4の他端には、電動送風機2の動作モードなどが選択可能な手元操作部5が設けられている。この手元操作部5には、掃除する際に作業者が把持するハンドル6が突設されているとともに、掃除機本体1の電動送風機2などを複数の駆動モードに設定する複数個の押ボタン7が設けられている。
さらに、この手元操作部5の先端には、2本の連結管により伸縮可能となった延長管8が着脱可能に連通接続されている。また、この延長管8の先端には、被清掃面である例えばフローリングや絨毯の上を移動させて、これらの表面を清掃するとともに、散在する塵埃を空気とともに吸い込む吸込口体9が着脱可能に連通接続されている。
そして、この吸込口体9は、図1および図5に示すように、左右方向に横長のケース体11と、このケース体11の後部に位置し周方向に回動可能に設けた中空の連結管10と、この連結管10に対して上下方向に回動可能に軸支されて延長管8に連通接続される接続管部12とを備えている。すなわち、吸込口体9は、延長管8、吸込ホース4および本体流入口3を介して電動送風機2の吸込側に連通接続されている。
ケース体11は、図2ないし図4に示すように、上側を開放した下ケース15と、この下ケース15の上側を覆って閉塞する上ケース16と、これら各ケース15、16の間に取り付けられる中ケース17と、上ケース16の前側に設けられた前カバー18と、上下ケース15、16間に挟持され前カバー18の両側方からケース体11の両側に亘って連続するバンパ19とを有している。
さらに、ケース体11内には、下ケース15、上ケース16、中ケース17および前カバー18により、回転清掃体室20、吸込室21、駆動室22、側部伝達室23がそれぞれ区画形成されている。この回転清掃体室20は、床面等の被清掃面Fに対向する前方下部に配置され、具体的に後述する回転清掃体24が回転可能に収容されている。また吸込室21は、回転清掃体室20の後方で幅方向の一側となる図2における右側にあって、その下端部には床面F上にある塵埃を吸い込む四角形の吸込口25が開口されるとともに、接続管部12に連通している。駆動室22は、回転清掃体室20の後方にあり、回転清掃体24を回転駆動させる駆動装置27を収容するとともに、吸込室21に対して気密となっている。さらに側部伝達室23は、回転清掃体室20の図2における左側にあって、回転清掃体24の一端軸部が収容されている。
駆動装置27には、駆動源となるエアタービン27aと、このエアタービン27aの回転を回転清掃体24に伝達する伝達部27bとを備えている。
また、下ケース15は、ケース体11の下部を形成するもので、平面的に見て横長四角形板状の下ケース本体31と、この下ケース本体31の図4において右側に着脱可能に設けられた閉塞板32と、下ケース本体31から後方に突設され連結管10の下方に位置する突出部33とを有し、平面的にみてT字状に形成されている。
下ケース本体31は、図示しない複数のネジにより上ケース16および中ケース17と一体的に固定されている。また、この下ケース本体31は、図3において左側である前端側に、上方に立ち上がる横長の前壁部35を備え、この前壁部35の上端からは、略水平前方に延出部36が延設され、これら前壁部35と延出部36との左右の両側部には、それぞれ側壁部37が連続して形成され、これら前壁部35、延出部36および側壁部37により覆われていない部分が、ケース体11の前方から下方に面した開口部38となっている。
そして、これら前壁部35、延出部36、側壁部37および開口部38の前側を覆う前カバー18により、先端部に設けた回転清掃体室20が区画形成されている。
回転清掃体室20に回転可能に設けられている前記回転清掃体24は、図4に示すように、軸部材としての略細長円柱状のブラシ組立41を有し、このブラシ組立41の外周面に螺旋状に設けられた溝部には、回転清掃部材としての複数、例えば6つの回転ブラシ部42が取り付けられている。ブラシ組立41の両端部は、円筒状の軸受43を介して軸支され、軸部材であるブラシ組立41の回転に伴い、それぞれの回転ブラシ部42の先端部が下ケース15の下面よりも下方に順次突出して床面Fに当接可能となっている。
軸受43は、図4に示すように、回転清掃体室20を区画する左右の側壁部37にそれぞれ回転可能に軸支されている。さらに、各軸受43は、それぞれケース体11内に側方から挿入されており、図4に示す右側の軸受43が閉塞板32の取り外しにより外部に露出するようになっている。
また、図4に示すように、被清掃面Fである床面に対向する下ケース本体31の左右の前端部には、適時床面Fに接触して吸込口体9の円滑な移動を可能にする側部起毛布45がそれぞれ設けられている。
さらに、下ケース本体31の前壁部35の後方、すなわち回転清掃体室20の後方には、
軸部材であるブラシ組立41のほぼ全長に等しい幅の吸込溝50が設けられ、その天井部は、下ケース15の底面よりも被清掃面である床面Fから上方に離間するように設けられている。この吸込溝50の天井部には、図2に示す右側、図4に示す左側に位置して前記吸込口25が設けられていることになる。
そして、吸込溝50と回転清掃体室20の後端部との間には、回転清掃体室20と吸込溝50とを区画する区画壁部51が下方に突出して形成されている。この区画壁部51は、回転清掃体室20と吸込溝50とを連通する複数、例えば5つの連通路52が、ケース体11の幅方向に等間隔にそれぞれ設けられていることにより櫛歯状となっている。従って、これらの区画壁部51および連通路52により、絨毯などが吸込口25、吸込溝50、あるいは連通路52に貼り付くことを防止できる。
また、下ケース本体31の吸込溝50の後方には、ケース体11の幅方向に細長い平坦面となった拭き取り効果を持つ前部清掃部材としての前部起毛布54が取り付けられている。この前部起毛布54の下面は、下ケース15の底面よりも若干下方に突出している。
さらに、この前部起毛布54の後方にあるケース体11の幅方向の中心域には、ほぼ四角形をしたリーク用の後部吸込口55が開口形成されている。この後部吸込口55は、被清掃面である床面Fに面接触する前部起毛布54の下面と同一の平面となった流入口53を有する。そして、後部吸込口55は、連結管10および接続管部12の吸込側に連通し、吸込口体9を床面Fから持ち上げた際や、吸込口体9の前方下部を中心に後部を上方に回動させて前部起毛布54を床面Fから離間した際に、ここから空気を流入させて駆動装置27のエアタービン27aの回転すなわち回転清掃体24の回転数を減少させたり、または停止させることができる。
閉塞板32は、側部伝達室23の下方に取り付けられるとともにブラシ組立41の一端部の軸受43を上ケース16との間で着脱可能に収容するもので、下ケース本体31の回転清掃体室20の一側方の前端部から後端部に亘って長手状に連続し、装着部材56を回動させることにより下ケース本体31に対して着脱可能となる。
図5に示すように、ケース体11と接続管部12とを連通接続する前記連結管10の外壁には、吸込口体9の後部を上下方向の複数個所で固定して保持可能な高さ調整機構60が設けられている。この高さ調整機構60は、車輪支持部61を一端に設けたL字状の車輪操作レバー65を備え、この車輪操作レバー65が支軸66により連結管10の外壁に回動可能に取り付けられている。また車輪支持部61には、車輪カバー62により覆われた走行用車輪63が回転自在に軸支されている。さらに、車輪操作レバー65の外側には、支軸66よりも上部に位置してL字状のストッパー支持部67が一体的に設けられている。これらのストッパー支持部67および車輪操作レバー65には、いずれをも直線的に貫通するスライド孔68および支持孔69が設けられ、これらに異径部を有する円柱状のストッパー70が移動可能に保持されている。
このストッパー70は、コイルスプリング71により車輪操作レバー65の支持孔69から内側に向かって往復移動可能に付勢され、連結管10の外面に設けられた係止凹部 72にその先端が係合している。この係合凹部72は、支軸66を回転中心とする円弧の上に複数個設けられ、そのいずれかにストッパー70の先端が段発的に係合可能となっている。
このような図3の状態から、車輪操作レバー65を矢印A方向に引くことにより、支軸66を中心に車輪操作レバー65が回動して、その先端に設けた車輪支持部61が矢印B方向に回動する。そして走行用車輪63が被清掃面Fを押圧することにより、回転清掃体24が設けられた吸込口体9の前方下部を中心に、吸込口体9の後部を上方に引上げるように回動することができる。その後、車輪操作レバー65に保持されたストッパー70を隣接する他の係止凹部72に係合させることにより、床面Fから前部起毛布54を上方に離間させた状態で高さ調整機構60により安定して保持される。
前記突出部33は、下ケース本体31の幅方向の中心域の後部から先端に向けて幅狭となるように突設され、その中央底部には後部吸込口55の三辺に連続する平坦面75が形成されている。この平坦面75には、ほぼ四角形となった拭き取り効果を持つ後部清掃部材としての後部起毛布76が取り付けられている。この後部起毛布76の底面は、前記前部起毛布54の底面と面一となっている。
また、上ケース16は、図2および図3に示すように、下ケース15の形状に対応した横長四角形板状に形成され、前端部が下方に湾曲して下ケース15の前端部の上方に位置し、この前端部に前カバー18の上端部が回動可能に軸支されている。
さらに、この上ケース16の下部には、中ケース17の上部に嵌合する円環状のリブ78が下方に向けて突設され、このリブ78の中ケース17の上部への嵌合により、駆動室22が区画形成される。そして、この上ケース16の上部および後部の図2に示す右側、すなわち駆動室22の後側には、この駆動室22に連通する多数の小孔により構成された吸気口79が開口形成されている。
さらに、中ケース17は、図2および図3に示すように、吸気室壁部81およびタービン室壁部82を備えている。この吸気室壁部81は、吸気口79に連通する吸気室83を、駆動室22の図2に示す右側すなわち吸込室21の上方に区画している。また、タービン室壁部82は、吸気室壁部81に連続し上端部が上ケース16のリブ78に当接して、エアタービン27aを収容するタービン室85を駆動室22内に区画するとともに、吸気口79からの吸気風をタービン室85へと導入させて連結管10へと流す導入風路84を区画している。さらに中ケース17は、駆動室22内を、吸気室83およびタービン室85が位置する部分と、伝達部27bを収容する伝達室86が位置する部分とに、さらに区画している。
タービン室壁部82の中心部には、エアタービン27aを回転可能に軸支する軸支部87を有している。また、この軸支部87と一体的な中ケースリブ88の端部は、下ケース15の下ケースリブ89の端部と接合し、連結管10の内部に連通する合流路90と駆動室22とを気密に区画している。
また、図2および図3に示すように、タービン室85に収容されているエアタービン27aは、平面的に見て円形状の扁平なタービン本体91を有し、このタービン本体91は、円板状の天板92と、この天板92の下部に複数突設されたタービン翼93とを備えている。これらタービン翼93は、導入風路84を通過する吸気風を受けてエアタービン27aを回転させるものであり、タービン本体91の周方向に互いに略等間隔に離間されて先端部が導入風路84の導入口に臨んでいる。
エアタービン27aの回転軸94は、軸支部87の貫通孔95に挿通され、上下2箇所のベアリング96、97にそれぞれ係合することで、中ケース17に対して回転自在に支持されている。
回転軸94の端部には原動プーリ100が取り付けられ、この原動プーリ100と伝達部27bの下方に設けられた中間プーリ101との間には、第1ベルト102が水平方向に掛け渡されている。また、中間プーリ101の回転軸には、伝達部27bに収容された図示しない傘歯車を含む複数段の減速ギアが取り付けられ、さらにこれらの最終段の減速ギアの軸には、図示しない伝達プーリが取り付けられている。この伝達プーリは、側部伝達室23に設けられた側方プーリ103と回転軸で結合されている。そしてこの側方プーリ103と、回転清掃体24の軸部材であるブラシ組立41の端部に設けられた駆動プーリ104との間には、第2ベルト105が掛け渡されている。これらの動力伝達機構により、エアタービン27aの回転による駆動力は、減速されながら回転清掃体24の回転のために伝達される。
前カバー18は、若干の可撓性を有する合成樹脂などで成形され、回動軸110に前後方向に回動可能に軸支されている。また、バンパ19は、例えば軟質の合成樹脂などにより、吸込口体9が壁などに衝突した際の緩衝用となるように設けられている。
次に、上記一実施の形態による清掃作業として、フローリングなどの比較的硬い平滑面である被清掃面Fを清掃する場合について説明する。
まず、作業者は、掃除機本体1の本体流入口3に、吸込ホース4、延長管8および吸込口体9を順次連通接続する。さらに、作業者が、掃除機本体1から図示しない電源コードを引き出して図示しないコンセントに接続した後、ハンドル6を把持して所定の押ボタン7を操作すると、この押ボタン7により設定された動作モードに応じて電動送風機2が所定の動作モードで駆動される。
このとき作業者は、吸込口体9に設けた高さ調整機構60の車輪操作レバー65を、図3に示されたように前方に押して、走行用車輪63を被清掃面である床面Fから離間した状態としておく。そして、ハンドル6を把持して床面F上で吸込口体9を前後に走行させて床面Fの塵埃を吸い込む。
このとき、後部吸込口55からの空気の吸引力により、前部起毛布54および後部起毛布76が床面Fに密着することで後部吸込口55の周囲が閉塞され、吸込口体9の下側にある吸込口25からのみ空気が吸い込まれ、吸込口体9の上側では吸気口79から空気が吸い込まれる。吸込口25からは、空気とともに塵埃が吸い込まれる。
同時に、吸気口79から吸い込まれた空気は、吸気室83を介して導入風路84へと流入し、縮径する導入風路84により風速を速められながら、軸支部87の周囲を通過して連結管10および接続管部12に向かって流れていく際に、タービン翼93に当たってエアタービン27aを回転させる。
このエアタービン27aの回転により回転された回転軸94の回転が、各プーリやベルトなどの動力伝達機構を介して回転清掃体24へと伝達され、回転清掃体24が所定の方向に回転する。そして、この回転清掃体24の回転により、回転ブラシ部42の先端が床面Fに接触してこの床面F上の塵埃を掻き上げる。この掻き上げられた塵埃は、区画壁部51に有する連通路52を介して吸込溝50および吸込口25へと空気とともに吸い込まれる。
そして、吸込口体9から空気とともに吸い込まれた塵埃は、吸込口体9、延長管8および吸込ホース4を順次通過した後、掃除機本体1の本体流入口3へと導かれて、この掃除機本体1の集塵室に収容された集塵パックに捕集される。塵埃が捕集された空気は、電動送風機2へと吸気されて排気風となり、掃除機本体1の図示しない排気口から外部へと排気される。
次に、被清掃体Fとして、絨毯面を清掃する場合について説明する。この場合には、高さ調整機構60の車輪操作レバー65を矢印A方向に引いて支軸66を中心に回動させ、ストッパー70の先端を後方にある係止凹部72に係合させる。これにより車輪支持体61に軸支された走行用車輪63は、矢印B方向に回動して被清掃体である絨毯面Fを押圧し、下ケース15の底面にある後部起毛布76よりも下方に突出する。このとき吸込口体9は、その前方下部に設けられた回転清掃体24のブラシ組立41を中心に回動して、前部起毛布54および後部起毛布76を、絨毯の表面からわずかに離間させる。
この状態で電動送風機を駆動し、ハンドル6を把持して絨毯面F上で吸込口体9を前後に走行させて吸込口25およびリーク用の後部吸込口55から絨毯面Fの塵埃を吸い込む。このとき前部起毛布54および後部起毛布76は、絨毯面Fからわずかに離間しているため、吸着による摩擦抵抗が少なくなり、吸込口体9の円滑な走行が可能になる。この場合、リーク用の後部吸込口55からも空気が流入するが、後部起毛布76の表面にあるブラシ毛などの繊維類が後部吸込口55に向かって林立して、後部吸込口55からの空気の流入を抑えることにより、著しくエアタービン27aおよび回転清掃体24の回転を少なくして、回転清掃体24による塵埃の掻き出し効果を少なくすることはない。
また、吸込口体9は、その前方下部にある回転清掃体24のブラシ組立41を中心軸として回動するため、高さ調整機構60に有する車輪操作レバー65の位置にかかわらず回転清掃体24は上下方向に変動することがないので、いずれの状態においても掻き出し効果を良好に保つことができる。
このようにして吸込口25および後部吸込口55から吸引された空気と塵埃は、前述のフローリングの清掃作業と同様に、吸込口体9、延長管8および吸込ホース4を順次通過した後、掃除機本体1の本体流入口3へと導かれて、この掃除機本体1の集塵室に収容された集塵パックに捕集される。
さらに、吸込口体9を床面Fから持ち上げた際には、後部吸込口55が全面開口され、空気が吸込口25および後部吸込口55の双方から吸い込まれるので、吸気口79からの吸込風量が相対的に減少し、エアタービン27aおよび回転清掃体21の回転が停止する。
上記実施例では、ストッパー70の先端が段発的に係合可能な係合凹部72を2個所としたが、この係合凹部72を、支軸66を回転中心とする円弧の上に3個以上設けて、そのいずれかにストッパー70の先端を係合することにより、被清掃面Fと吸込口との間隔、または被清掃面Fと起毛布などの清掃部材との間隔を、多数段階に変更させることができる。
また上記実施例は、被清掃面Fとしてフローリングまたは絨毯を想定し、吸込口体の底面に起毛布などの清掃部材を設けて、この清掃部材布と被清掃面とを接触させたり、または非接触としたが、必ずしも清掃部材を吸込口体の底面に設けなくとも良いものである。
例えば、清掃部材を吸込口体の底面に設けない場合には、高さ調整機構によって吸込口と被清掃面との離間距離を変えることにより、吸込口体の前方下部にある回転清掃体が被清掃面に接触して塵埃を掻き出す状態を変化させることなく、吸込口の周囲と被清掃面との間隔が変わり、吸込口に流入する周囲の風速を変化させることができる。これにより吸込口と被清掃面との離間距離を狭くした場合には、吸込口に流入する周囲の風速が増加し、被清掃面に存在した比較的比重の重い粉塵や砂塵を、吸込口の周囲から吸込口内に容易に吸引することができる。
また上記実施例は、回転清掃体の駆動装置としてエアタービンを用いたが、これを電動機としても良い。この場合には、さらに回転清掃体の駆動力を変化させることなく、高さ調整機構により吸込口に流入する周囲の風速を変化させることができる。これにより、上記の粉塵や砂塵のような比重の重い塵埃を被清掃面から吸引する必要がある場合には、高さ調整機能により吸込口体の後部を低くして被清掃面と吸込口との間隔を狭くし、吸込口に流入する風速を上げることも可能となる。
さらに上記実施例では、高さ調整機構と車輪支持部とを同一部材により一体的に設けたが、これらに代えて、上下方向にスライド可能とした車輪支持部をケース体に取り付け、この車輪支持部を上下方向に移動させるとともに、任意な位置で固定可能とする高さ調整機構をケース体に設けることができる。そして、清掃作業時にはこの高さ調整機構によって車輪支持部を上下動させることにより、前記ケース体の前方下部を中心にして後部を上下方向に回動させ、被清掃面と吸込口との間隔を変更するようにしても良い。この場合でも、高さ調整機構を備えた車輪支持部を構成するものである。
また従来、例えば絨毯面を清掃する際、清掃部材と摩擦抵抗が大きくなって走行性が悪くなるために、吸込口体の底面にフローリング用に広い面積の起毛布などの清掃部材を設けることが困難であったが、上記実施例において、絨毯面を清掃する場合には、高さ調整機構により吸込口体の底面を絨毯などの被清掃面から離間することが可能であるため、広い面積の清掃部材を吸込口体の底面に取り付けることが可能となった。
本発明の電気掃除機としては、キャニスター型に限らず、吸込口体が掃除機本体の下面に直接形成されたアップライト型、あるいはハンディ型などであっても対応させて用いることができる。
以上説明したように、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で変形することが可能である。
本発明の電気掃除機の吸込口体を電気掃除機に結合した状態を示す斜視図である。(実施例1) 図1に示す吸込口体の上ケースの一部を切り欠いた平面図である。 図1に示す吸込口体の一部を断面図とした側面図である。 図1に示す吸込口体を下方からみた底面図である。 図1に示す吸込口体に設けた一部を断面図とする高さ調整機構を備えた車輪支持部の正面図である。
符号の説明
9 吸込口体
11 ケース体
24 回転清掃体
25 吸込口(前部吸込口)
27 駆動装置
27a エアタービン
54 前部清掃部材(前部起毛布)
55 吸込口(後部吸込口)
60 高さ調整機構
61 車輪支持部
63 走行用車輪
76 後部清掃部材(後部起毛布)
F 被清掃面

Claims (5)

  1. 被清掃面に向かって近接した吸込口を有するケース体と、
    このケース体の前方下部に回転可能に軸支された回転清掃体と、
    この回転清掃体を駆動する駆動装置と、
    前記ケース体の前方下部を中心として後部を上下方向に回動させて複数個所で保持可能な高さ調整機構を備えた車輪支持部と、
    この車輪支持部に回転自在に取り付けられた走行用車輪とを備え、
    清掃作業時に前記ケース体の前方下部を中心に後部を上下方向に回動し、前記被清掃面と前記吸込口との間隔を変更して前記高さ調整機構により保持し前記走行用車輪により移動可能としたことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 被清掃面に向かって近接した吸込口を有するケース体と、
    このケース体の前方下部に回転可能に軸支された回転清掃体と、
    この回転清掃体を駆動する駆動装置と、
    前記ケース体の下端面に取り付けられ前記被清掃面に面接触が可能な清掃部材と、
    前記ケース体の前方下部を中心として後部を上下方向に回動させて複数個所で保持可能な高さ調整機構を備えた車輪支持部と、
    この車輪支持部に回転自在に取り付けられた走行用車輪とを備え、
    清掃作業時に前記ケース体の前方下部を中心に後部を上下方向に回動し、前記高さ調整機構により前記清掃部材を前記被清掃面に面接触または離間した位置で保持して前記走行用車輪により移動可能としたことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  3. 被清掃面に向かって近接した前部吸込口を有するケース体と、
    このケース体の前方下部に回転可能に軸支された回転清掃体と、
    外気からの吸気流により前記回転清掃体を駆動するエアタービンと、
    前記ケース体の下端面に取り付けられ前記被清掃面に面接触が可能な清掃部材と、
    前記前部吸込口の後方に位置し前記清掃部材の下面と同一面に流入口を有する後部吸込口と、
    前記ケース体の前方下部を中心として後部を上下方向に回動させて複数個所で保持可能な高さ調整機構を備えた車輪支持部と、
    この車輪支持部に回転自在に取り付けられた走行用車輪とを備え、
    清掃作業時に前記ケース体の前方下部を中心に後部を上下方向に回動し、前記高さ調整機構により前記清掃部材を前記被清掃面に面接触または離間した位置で保持して前記走行用車輪により移動可能としたことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  4. 前記清掃部材として起毛布を使用し、この起毛布を前記吸込口の周囲に平面的に配置したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の電気掃除機の吸込口体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の前記吸込口体を連通接続したことを特徴とする電気掃除機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009171995A (ja) * 2008-01-21 2009-08-06 Toshiba Corp 電気掃除機の吸込口体および電気掃除機
JP2020039407A (ja) * 2018-09-06 2020-03-19 三菱電機株式会社 吸込具及び電気掃除機

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