JPH09248259A - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体

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JPH09248259A
JPH09248259A JP8735196A JP8735196A JPH09248259A JP H09248259 A JPH09248259 A JP H09248259A JP 8735196 A JP8735196 A JP 8735196A JP 8735196 A JP8735196 A JP 8735196A JP H09248259 A JPH09248259 A JP H09248259A
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suction
suction port
port
cleaning
intake
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JP8735196A
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Shuhei Omoto
周平 大本
Atsushi Morishita
篤至 森下
Yasuhiro Otsu
育弘 大津
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で掃除効率が向上し別途リーク口
が不要で持ち上げた状態でも回転清掃体の回転が低減す
る電気掃除機の吸込口体を提供する。 【解決手段】 掃除の際に、吸込口本体11の走行方向の
前後に位置した第1の回転ブレード63および第2の回転
ブレード64と床面とにて、第1の吸込口20近傍の負圧が
確保する。吸気口44からの吸込気流により吸気風路43中
のエアタービン37が回転して第1の回転ブレード63およ
び第2の回転ブレード64が回転して床面から塵埃を掻き
出す。負圧を確保した第1の吸込口20および第2の吸込
口23から吸込風路34を介して塵埃を効率よく吸い込んで
掃除する。ケース体15の下面が被掃除面から所定の距離
離れた際、第1の吸込口20および第2の吸込口23からの
吸込量が増大し吸気口44からの吸気量が低減する。エア
タービン37の回転が低減し第1の回転ブレード63および
第2の回転ブレード64の回転速度を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転清掃体を回転
駆動させるエアタービンを設けた電気掃除機の吸込口体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のエアタービンを設けた電
気掃除機の吸込口体としては、例えば米国特許2904
816号明細書および特開平7−59685号公報に記
載の構成が知られている。
【0003】この米国特許2904816号明細書に記
載の電気掃除機の吸込口体は、回転清掃体を回転自在に
収容し下面に吸込口を開口する吸込室とホースや延長管
などが接続される連通管との間に吸込風路を備えるとと
もに、上面に開口する吸気口と連通管との間で吸気気流
により回転して回転清掃体を回転させるエアタービンを
回転自在に収容する吸気風路を備え、吸込風路と吸気風
路との合流部分に弁体を設けて、弁体の切換操作により
吸込風路を開閉して吸込量および吸気量が調節される。
【0004】しかしながら、この米国特許290481
6号明細書に記載の従来の電気掃除機の吸込口体では、
吸込口体を持ち上げた際に吸込口からの吸込量が増大す
ることにより吸気口からの吸気量が減少してエアタービ
ンの回転数が低下するが、エアタービンがほぼ停止する
程度まで吸気口からの吸気量は減少しない。一方、持ち
上げた際にエアタービンがほぼ停止するように吸込量と
吸気量との割合を設定すると、掃除時にエアタービンの
トルクが十分に得られない。
【0005】一方、特開平7−59685号公報に記載
の電気掃除機の吸込口体は、吸込口とホースや延長管が
接続する連通管との間の吸込風路に、複数の羽根を有し
吸込気流により回転するエアタービンを回転軸にて回転
自在に軸支し、回転軸の端部と回転清掃体の端部に設け
たプーリとに無端ベルトを掛け渡して、エアタービンの
回転により回転清掃体を回転させている。また、吸込風
路にはバイパス風路が連通して設けられている。さら
に、走行輪と別体の車輪がバイパス風路を開閉する弁体
を有した可動部材に軸支されている。
【0006】そして、吸込口が床面に対向して走行輪が
床面に設置する場合には、床面にて車輪がケース体内に
没し、弁体がバイパス風路を閉塞し、吸込口からの吸込
気流にてエアタービンが効率よく回転して回転清掃体が
回転し、走行輪が床面から持ち上げられた際には車輪が
下方に突出して可動部材を可動させて弁体にてバイパス
風路を開放させてリークさせ、エアタービンの回転を低
下させている。
【0007】しかしながら、この特開平7−59685
号公報に記載の従来の電気掃除機の吸込口体では、塵埃
が流過する吸込風路とエアタービンを回転させる吸気気
流とが同じ経路であるため、塵埃がエアタービンに付着
してエアタービンの円滑な回転が得られないとともに、
吸込口体の持ち上げを検知する手段およびリーク口を開
閉させる弁体が必要で、上記の米国特許2904816
号明細書に記載の従来の電気掃除機の吸込口体と同様の
問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、米国
特許2904816号明細書に記載の従来の電気掃除機
の吸込口体では、十分に回転トルクが得られるように吸
込量と吸気量とを設定すると持ち上げた際にエアタービ
ンの回転の低下が不十分となる。
【0009】また、特開平7−59685号公報に記載
のものでは、吸込口体を持ち上げた際にエアタービンの
回転を低下させるリーク口を開閉させる部材が必要とな
り、構造が複雑で製造性が低下しコストが増大するとと
もに、リーク口を開閉する蓋体に塵埃が付着して蓋体の
確実な動作が得られない。さらに、塵埃が流過する吸込
風路とエアタービンを回転させる吸気気流とが同じ経路
であるため、塵埃がエアタービンに付着してエアタービ
ンの円滑な回転が得られない問題がある。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、リーク口を開閉する部材が不要で簡単な構造で持ち
上げられた状態でも回転清掃体の回転が低減する電気掃
除機の吸込口体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気掃除
機の吸込口体は、被掃除面と対向する下面に走行方向の
前後方向に位置して複数設けられ下方に向けて開口する
凹溝状の清掃体室、これら清掃体室間の下面に開口する
リーク口およびこのリーク口とは別個に開口する吸気口
を有したケース体と、このケース体に設けられ前記リー
ク口に連通するとともに前記吸気口に吸気風路を介して
連通する連通管と、前記ケース体の各清掃体室にそれぞ
れ回転自在に配設された回転清掃体と、前記吸気風路内
に回転自在に設けられ吸込気流により前記回転清掃体を
回転駆動させるエアタービンとを具備したもので、掃除
の際に、走行方向の前後に位置する清掃体室に配設した
回転清掃体および被掃除面により、ケース体の下面に設
けたリーク口近傍の負圧が確保され、吸気口からの吸込
気流により吸気風路内に回転自在に設けたエアタービン
が回転して回転清掃体が回転して被掃除面から塵埃を掻
き出し、ケース体を持ち上げるなどによりケース体の下
面が被掃除面から所定の距離離れた際には、ケース体の
下面のリーク口が開放されてリーク口からの吸込量が増
大するとともに吸気口からの吸気量が低減してエアター
ビンの回転が低減し回転清掃体の回転が低減する。
【0012】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1記載の電気掃除機の吸込口体において、ケース
体は、清掃体室とリーク口とを連通させる連通風路を備
えたもので、回転清掃体にて掻き出された清掃体室内の
塵埃が連通風路を介してリーク口から容易に吸い込ま
れ、リーク口から連通管に至る風路を塵埃吸込風路とし
て兼用するので構成が簡略化する。
【0013】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項2記載の電気掃除機の吸込口体において、連通風
路は、下方に向けて開口する凹溝状であるもので、掃除
の際に凹溝状の連通風路が被掃除面とケース体の下面と
にて清掃体室と吸込口とを連通させる風路を構成するこ
とにより、回転清掃体にて掻き出された清掃体室内の塵
埃が凹溝状の連通風路を介してこの連通風路に引っ掛か
ることなく容易にリーク口に吸い込まれる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気掃除機の吸込
口体の実施の一形態を示す構成を図面を参照して説明す
る。
【0015】図1ないし図6において、11は進行方向に
対して横長の吸込口本体で、この吸込口本体11は、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂などの合成樹
脂製の下部本体ケース12と、この下部本体ケース12の上
部に結合固定される同材質の上部本体ケース13とが、下
部本体ケース12および上部本体ケース13の前面を含む周
面に沿ってバンパ14を挟持して接合されて、矩形状のケ
ース体15が形成されている。
【0016】そして、下部本体ケース12は、上面に略垂
直にリブ部17が形成されて、進行方向側である前側に略
左右方向に横長で下面に開口する凹溝状の第1の清掃体
室18が区画形成され、後退方向側である後側に同様に略
左右方向に横長で下面に開口する凹溝状の第2の清掃体
室19が区画形成されている。また、下部本体ケース12に
は、リブ部17により、第1の清掃体室18および第2の清
掃体室19の間の略中央から一端側に区画され下面にリー
ク口としての作用も有する第1の吸込口20を開口する第
1の吸込室21と、略中央から他端側に区画された第1の
駆動伝達室22と、後側略中央に区画され第2の清掃体室
19の上面略中央に第2の吸込口23を開口し第1の吸込室
21に連通する第2の吸込室24と、第1の駆動伝達室22よ
り他端側に区画された第2の駆動伝達室25とが区画形成
されている。なお、第1の吸込口20の開口面積は、第2
の吸込口23の開口面積より大きく形成されている。
【0017】さらに、下部本体ケース12の下面には、第
1の吸込口20と反対側の端部側に位置して第1の清掃体
室18および第2の清掃体室19を連通させる連通路となる
凹溝状の連通凹部27が設けられているとともに、第1の
清掃体室18と第1の吸込口20とを連通させる凹溝状の連
通風路28が設けられている。
【0018】なお、第2の駆動伝達室25の下面は下方に
向けて開口し、この開口に閉塞板29が装着具30にて着脱
自在に装着されている。
【0019】また、ケース体15の後部中央には、第2の
吸込口23に対向して連通管32が回動軸33,33を下部本体
ケース12および上部本体ケース13とにて軸支されて上下
方向の所定角度に回動自在に取り付けられている。そし
て、第1の吸込室21および第2の吸込室24が連通管32に
連通して吸込風路34を構成している。また、連通管32の
後端部が吸込口本体11から後側外方へ突出し、この後端
部には、屈曲した接続管35の前端部が回動自在に嵌合さ
れている。この接続管35は、図示しない延長管を介して
ホースに着脱自在に接続され、さらに図示しない電気掃
除機本体に接続される。
【0020】そして、第1の吸込口20の開口面積より小
さい開口面積の第2の吸込口23は、連通管32からの距離
が第1の吸込口20より近いため、第1の吸込口20からの
吸込力と第2の吸込口23からの吸込力とは略同程度とな
っている。
【0021】一方、ケース体15の略中央には、内部に偏
平型の駆動手段となるエアタービン37を回転自在に収容
するタービン室38を区画する中ケース39が取付固定され
ている。そして、この中ケース39は、上部が径大で下部
が径小の略漏斗状の下ケース40およびこの下ケース40の
上部を閉塞する上ケース41とにて形成されている。
【0022】また、中ケース39には、外周面に一端が周
方向に向けてラッパ状に拡開し他端がタービン室38に開
口する周方向に沿った吸気供給風路43a が形成され、こ
の吸気供給風路43a は次第に幅狭となり断面積が徐々に
小さくなるようにスクロール状にタービン室38に連通形
成されて、エアタービン37に渦巻き状に吸込気流を供給
するようになっている。なお、タービン室38に至る吸気
供給風路43a の一部の上面、すなわちケース体15の前側
に位置する部分の吸気供給風路43a の上面は、上部本体
ケース13にて構成する。そして、この吸気供給風路43a
のラッパ状に開口する一端は、上部本体ケース13の後部
の略垂直面となる後面およびこの後面に連続する上面の
2面に亘って形成された吸気口44に対向して連通されて
いる。なお、この吸気口44は、小径の穴が複数穿設され
て形成され、連通管32の一側に位置して開口形成されて
いる。
【0023】さらに、中ケース39の第2の吸込室24に対
向する面には連通孔45が開口形成され、吸気口44から吸
気供給風路43a 、タービン室38、連通孔45を介して第2
の吸込室24に連通する吸気風路43が形成される。
【0024】そして、中ケース39の上ケース41の下面略
中央には軸受である第1のベアリング47を取り付けるベ
アリング取付リブ48が設けられ、中ケース39の下ケース
40の上面略中央には第1のベアリング47と同軸上に軸受
である第2のベアリング49を取り付けるベアリング取付
リブ50が設けられている。
【0025】また、エアタービン37は、図7ないし図9
に示すように、棒状の軸体52を嵌挿する略円筒状の軸支
部53の周面に一端側に向けて拡開する整流板54が設けら
れ、この整流板54の周縁近傍の他端側の面に略放射状に
複数の彎曲する風受板55,55が壁状に突出形成されてい
る。さらに、軸体52の風受板55,55が設けられた側の端
部にエアタービンプーリ56が一体的に設けられている。
【0026】そして、エアタービン37は、エアタービン
プーリ56が第1の駆動伝達室22に臨んで中ケース39の下
端より突出されて、軸体52の両端部が第1のベアリング
47および第2のベアリング49に軸方向を略上下方向に軸
支され、タービン室38内に回転自在に軸支されている。
また、中ケース39は、第2のベアリング49が第1の清掃
体室18および第2の清掃体室19の間の略中央に位置する
ようにケース体15内に収容固定されている。
【0027】また、下部本体ケース12の連通管32の両側
に位置して従動後輪58が回転自在に軸支された従動後輪
室59、前部両端側には従動前輪60が回転自在に軸支され
た従動前輪室61が形成されている。
【0028】一方、第1の清掃体室18および第2の清掃
体室19には、回転清掃体としての第1の回転ブレード63
および第2の回転ブレード64がそれぞれ回転自在に配設
されている。そして、第2の回転ブレード64は、例えば
アルミニウム合金などにて周面に軸方向に時計回りにス
パイラル状の溝部65を設けた心棒66を有し、この心棒66
の溝部65に可撓性を有する例えば軟質塩化ビニル製の掃
除体としての掻出手段であるブレード部67を複数、例え
ば4枚外周面に壁状に突出するようにスパイラル状に係
合されている。なお、このブレード部67は、細長平板状
の板部68の長手方向の一側縁が心棒66の溝部65に係合す
る台座部69を肉厚に形成して構成されている。
【0029】また、第1の回転ブレード63は、図10お
よび図11に示すように、外周面に可撓性を有し一面に
起毛70を設けた掃除体としての床磨手段である布ブレー
ド部71および可撓性を有する断面略Y字状の掃除体とし
ての掻出手段であるダブルブレード部72をスパイラル状
に複数、例えば2枚ずつ交互に設けている。なお、布ブ
レード部71は、例えばポリエステル製で一面に起毛70を
設けた細長板状の起毛布73の長手方向の一側縁に軟質塩
化ビニル製の台座部69を肉厚に形成して構成されてい
る。また、ダブルブレード部72は、ブレード部67の板部
68から板部68が枝別れしたように断面略Y字状に形成さ
れている。そして、布ブレード部71の心棒66から突出す
る長さ寸法は、ダブルブレード部72の心棒66から突出す
る長さ寸法より長く、被掃除面が板の間場合には、布ブ
レード部71のみが板の間に接触して床磨きであるフロー
リング効果が得られる。
【0030】さらに、第1の回転ブレード63および第2
の回転ブレード64の一端にはプーリ75が心棒66にそれぞ
れ一体的に設けられている。そして、第1の回転ブレー
ド63および第2の回転ブレード64は、各プーリ75,75が
第2の駆動伝達室25内に位置され、軸方向の両端に回転
自在に設けられた軸部76,76がケース体15に設けられた
軸受77,77にそれぞれ係合されて回転自在に支持されて
いる。
【0031】なお、第1の回転ブレード63および第2の
回転ブレード64は、外径寸法が第1の回転ブレード63の
方が小径となるように形成され、下端が各第1の清掃体
室18および第2の清掃体室19の下面の開口から僅かに下
方に突出し、さらに、布ブレード部71の先端部のみ従動
前輪60,60および従動後輪58,58とにて形成される接地
面より下方に突出するように設けられている。
【0032】一方、第1の駆動伝達室22内には、駆動伝
達手段である駆動変換手段79が配設されている。この駆
動変換手段79は、図1、図4および図6に示すように、
第1の駆動伝達室22の端部側に位置して配設される箱体
80内に軸方向が上下方向に沿った略棒状の第1のシャフ
ト81を回転自在に軸支している。そして、この第1のシ
ャフト81の下端には、エアタービン37のエアタービンプ
ーリ56とにて駆動伝達手段である第1の無端ベルト82a
が掛け渡される第1のプーリ83が第1の駆動伝達室22に
臨んで設けられ、上端には第1の傘歯車84a が設けられ
ている。
【0033】さらに、箱体80内には、略棒状の第2のシ
ャフト85および第3のシャフト86がケース体15の横長方
向に沿って上下に略平行に回転自在に配設されている。
そして、第2のシャフト85は、一端に第1のシャフト81
の第1の傘歯車84a に係合する第2の傘歯車84b を設
け、他端に第2の駆動伝達室25に臨んだ第2のプーリ87
を設け、中間部より一端側に第1の歯車88a を設けてい
る。また、第3のシャフト86の一端には、第2のシャフ
ト85の第1の歯車88a に係合する第2の歯車88bが設け
られ、他端には、第2の駆動伝達室25に臨んだ第3のプ
ーリ89が設けられている。そして、第2のシャフト85の
第2のプーリ87には、第1の回転ブレード63のプーリ75
とにて駆動伝達手段である第2の無端ベルト82b が傾斜
して掛け渡され、第3のシャフト86の第3のプーリ89に
は、第2の回転ブレード64のプーリ75とにて駆動伝達手
段である第3の無端ベルト82c が略水平方向に掛け渡さ
れている。
【0034】なお、第2のシャフト85の中心は、図6に
示すように、第1の回転ブレード63および第2の回転ブ
レード64間の中間位置より第2の回転ブレード64側、す
なわち、上方に位置する第2のシャフト85と、この第2
のシャフト85に傾斜して掛け渡される第1の回転ブレー
ド63との間の距離が長くなるように位置させる。また、
第3のシャフト86は、この第3のシャフト86と略水平に
掛け渡される第2の回転ブレード64に対して略水平方向
に位置し、この第3のシャフト86および第2の回転ブレ
ード64間の距離が短くなるように位置させる。
【0035】そして、エアタービン37の回転により第1
の無端ベルト82a を介して第1のシャフト81が回転し、
この回転により第1の傘歯車84a および第2の傘歯車84
b を介して第2のシャフト85が回転する。この第2のシ
ャフト85の回転により互いに噛み合う第1の歯車88a お
よび第2の歯車88b にて、第3のシャフト86が第2のシ
ャフト85に対して反対方向に回転し、第2の無端ベルト
82b を介して第1の回転ブレード63は、吸込口本体11の
前進方向に対して順方向に回転し、第2の回転ブレード
64は、吸込口本体11の前進方向に対して逆回転、すなわ
ち互いに内側に回転するようになっている。なお、第1
の回転ブレード63は、布ブレード部71の起毛70側に向け
て回転するようになっている。
【0036】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。
【0037】掃除を行う際、図示しない電気掃除機本体
に延長管およびホースを介して吸込口本体11を接続し、
ホースの延長管側の端部を把持しながら押動して、吸込
口本体11を被掃除面である床面に接触させながら前後に
走行させる。
【0038】そして、電気掃除機本体の吸込力にて、吸
気口44から吸気されるとともに第1の吸込口20および第
2の吸込口23からも吸い込まれる。ここで、吸込口本体
11が床面上に載置されていることから、第1の吸込口20
は、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64
間に位置するため、これら第1の回転ブレード63および
第2の回転ブレード64にてシールされ、吸込口本体11の
下面の負圧が増大する。さらに、連通管32からの距離が
第1の吸込口20より近い第2の吸込口23は、第2の清掃
体室19内に開口するため第2の回転ブレード64にて風路
抵抗が増大するとともに、第1の吸込口20の開口面積よ
り小さい開口面積であるため、第1の吸込口20からの吸
込力と第2の吸込口23からの吸込力とが同程度となる。
したがって、同程度の第1の吸込口20および第2の吸込
口23からの吸込量と吸気口44からの吸込量との割合が、
吸気口44からの吸気量が増大する割合となる。
【0039】また、床面が絨毯など特に毛足の長い絨毯
の場合には、床面に対向する第1の吸込口20は閉塞され
るようになる。したがって、床面が板の間などの場合に
おける吸込口本体11の下面の負圧より床面が絨毯などの
場合における吸込口本体11の下面の負圧の方が大きくな
り、このときに吸気口44からの吸気量が増大する。
【0040】そして、吸気口44から吸気された空気は断
面積が次第に縮小するラッパ状の吸気供給風路43a を整
流されつつ通って渦巻き状にタービン室38に至り、この
渦巻き状の吸込気流によりエアタービン37が吸気量に比
例した速度で回転する。この回転駆動力が第1の無端ベ
ルト82a を介して駆動変換手段79に伝達され、この駆動
変換手段79にて上下方向を軸とした回転駆動が水平方向
を軸とした2つの回転駆動力に変換され、第2の無端ベ
ルト82b および第3の無端ベルト82c を介して第1の回
転ブレード63および第2の回転ブレード64が吸気量に比
例した速度で互いに反対方向に回転する。そして、これ
ら第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64の
回転により床面から塵埃90を掻き出し、この掻き出され
た第1の清掃体室18内に位置する塵埃90は、連通風路28
を介して第1の吸込口20から吸い込まれ、第2の清掃体
室19内に位置する塵埃90は、そのまま第2の吸込口23か
ら吸い込まれる。また、タービン室38に流入した吸込気
流は、連通孔45を介して第2の吸込室24から連通管に流
れる。
【0041】なお、第1の吸込口20は、第1の回転ブレ
ード63のスパイラル方向側に位置するため、図12に示
すように、第1の清掃体室18内の塵埃90は吸込力にて吸
い込まれる方向と回転した状態でのスパイラル方向、す
なわち布ブレード部71およびダブルブレード部72にて案
内される方向とが同方向となるので、床面から掻き出さ
れた塵埃90は吸引力と布ブレード部71およびダブルブレ
ード部72にて円滑に連通風路28を介して第1の吸込口20
に吸い込まれる。また、第2の吸込口23は第2の清掃体
室19の略中央に開口し、第2の回転ブレード64は第1の
回転ブレード63とスパイラル方向が逆方向となる逆回転
であるため、吸込力にて吸い込まれる方向とブレード部
67にて案内される方向とが逆方向となり、第2の吸込口
23から吸い込まれない一部の塵埃90は、ブレード部67に
て第2の吸込口23から離れる方向に移動され、案内され
る側の端部に位置して第1の吸込口20とは反対側に設け
た第2の清掃体室19と第1の清掃体室18とを連通させる
連通凹部27を介して第1の清掃体室18に導かれ、連通風
路28を介して第1の吸込口20に吸い込まれる。
【0042】また、床面が板の間などの場合には、走行
方向の前側に位置する第1の回転ブレード63の布ブレー
ド部71のみが板の間と接触し、壁際まで板の間上の塵埃
90を掃き取るように掻き上げるとともに、壁際まで板の
間をフローリングする。
【0043】ところで、吸気口44は第1の吸込口20およ
び第2の吸込口23より開口面積が小さく、吸気風路43中
に風路抵抗となるエアタービン37が位置するので、第1
の吸込口20および第2の吸込口23からほとんど吸い込め
なくなることはなく、第1の吸込口20および第2の吸込
口23からの吸込力が低下する程度である。そして、第1
の回転ブレード63および第2の回転ブレード64の回転駆
動により塵埃90が掻き取られるので吸い込みやすくな
り、吸込力の低下による吸い残しはほとんど生じない。
【0044】ここで、家具などの移動などでホースを床
面上に置いた際に吸込口本体11の下面が床面から離れた
り、第1の吸込口20および第2の吸込口23に大きなもの
を吸い込んで閉塞させた場合や、第1の回転ブレード63
および第2の回転ブレード64に糸ごみや髪の毛などが絡
み付いた場合にこれらを取り除くため、吸込口本体11を
床面から持ち上げた際には、吸込口本体11の下面の負圧
が低減し、第1の吸込口20および第2の吸込口23からの
吸込量と吸気口44からの吸込量との割合が、第1の吸込
口20および第2の吸込口23からの吸気量が増大する割合
となる。この吸気量が増大する割合となることにより、
吸気口44からの吸気にて発生する吸気風路43内の吸込気
流が減少し、エアタービン37は回転速度が低下あるいは
停止して、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレ
ード64の回転速度も低下あるいは停止する。
【0045】そして、第1の回転ブレード63および第2
の回転ブレード64に絡み付いた糸ごみや髪の毛などを除
去するために第1の回転ブレード63および第2の回転ブ
レード64を取り外す場合には、装着具30を外して閉塞板
29を取り外し、プーリ75が設けられていない側の軸部76
を支点にしてプーリ75側を下方に移動させてプーリ75側
の軸部76を軸受77から取り外し、第2の無端ベルト82b
および第3の無端ベルト82c からプーリ75を外し、支点
とした軸部76を軸受77から外すことにより取り外しでき
る。なお、組み付ける場合には反対の動作を行う。
【0046】上記実施の形態によれば、掃除の際に、吸
込口本体11の走行方向の前後に位置した第1の清掃体室
18および第2の清掃体室19に配設した第1の回転ブレー
ド63および第2の回転ブレード64と床面とにより、ケー
ス体15の下面の第1の清掃体室18および第2の清掃体室
19間に設けた第1の吸込口20近傍の負圧が確保され、吸
気口44からの吸込気流により吸気風路43中のタービン室
38内に回転自在に設けたエアタービン37が回転して第1
の回転ブレード63および第2の回転ブレード64が回転し
て床面から塵埃90を掻き出し、負圧が確保された第1の
吸込口20および第2の吸込口23から吸込風路34を介して
塵埃90を効率よく吸い込んで掃除し、ケース体15を持ち
上げるなどによりケース体15の下面が被掃除面から所定
の距離離れた際には、ケース体15の下面の第1の吸込口
20および第2の吸込口23が開放されて第1の吸込口20お
よび第2の吸込口23からの吸込量が増大するとともに吸
気口44からの吸気量が低減してエアタービン37の回転が
低減し第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード
64の回転速度を低減できる。
【0047】このため、掃除の際に床面に載置された時
は2つの回転ブレード63,64および床面にてシールされ
て2つの吸込口20,23近傍の負圧を確保できるので確実
な掃除ができるとともに、吸込口本体11を持ち上げた際
にはエアタービン37の回転が低減して各回転ブレード6
3,64の回転が低下するので、リーク口を開閉させる開
閉手段などが不要で、簡単な構造で容易に各回転ブレー
ド63,64の回転を低減でき、小型軽量化が容易に図れる
とともに、各回転ブレード63,64の回転による風切り音
を低下できる。
【0048】さらに、第1の清掃体室18と第1の吸込口
20とを連通風路28にて連通させたため、掻き出された塵
埃90を負圧が確保された第1の吸込口20から容易に吸引
できる。すなわち、吸込口本体11を持ち上げた際にエア
タービン37の回転を低下させるリーク口としての機能を
持たせるとともに、塵埃90を吸い込み吸込口としての機
能の双方を簡単な構成でできる。
【0049】そして、この連通風路28が凹溝状であるた
め、管状物などにて筒状に形成した場合に比して塵埃90
が引っ掛かるなどを防止でき塵埃90の除去などの保守管
理が容易にできる。なお、この連通風路28は、第1の清
掃体室18と第1の吸込室21とを管状物にて連通させる構
造などとしてもよい。
【0050】また、第1の清掃体室18と第1の吸込口20
とを凹溝状の連通風路28にて連通させたため、被掃除面
の種類、例えば板の間、畳、絨毯などにより、第1の吸
込口20および連通風路28の閉塞状態が異なるので、負圧
が異なり、第1の吸込口20および第2の吸込口23からの
吸込量と吸気口44からの吸込量との割合が可変する。こ
のため、板の間の場合には吸気口44からの吸込量が少な
くなって各回転ブレード63,64の回転が低下し、絨毯の
場合には吸気口44からの吸込量が増大して各回転ブレー
ド63,64の回転が増大するため、別途床面検知手段が不
要で、簡単な構造で床面に応じて各回転ブレード63,64
の回転を可変でき、掃除作業性および掃除効率をさらに
向上できる。
【0051】さらに、吸気風路43が連通管32に連通する
連通孔45より連通管32側の下流側に第2の吸込口23が開
口するため、吸込口本体11を持ち上げた際に、第2の吸
込口23からの吸込抵抗が吸気口44からタービン室38を介
して連通孔45への吸気抵抗より小さく下流側に位置する
ため、第2の吸込口23がリーク口と同様に作用して、容
易に第2の吸込口23から吸気されるので、さらにエアタ
ービン37の回転を低減でき、安全に各回転ブレード63,
64の回転を低減できる。
【0052】また、時計回りにスパイラル状の第1の回
転ブレード63および第2の回転ブレード64をスパイラル
方向が逆方向となる反対方向の内側に向けた回転方向と
し、第1の回転ブレード63の回転した状態でのスパイラ
ル方向側に第1の吸込口20を開口させ、第1の清掃体室
18および第2の清掃体室19を第1の吸込口20と反対側の
第2の回転ブレード64のスパイラル方向側に設けた連通
凹部27にて連通させたため、第1の吸込口20の吸込力に
て吸い込まれる方向と第1の回転ブレード63の布ブレー
ド部71およびダブルブレード部72にて案内される方向と
が同方向となり、床面から掻き出された塵埃90は吸引力
と布ブレード部71およびダブルブレード部72にて円滑に
連通風路28を介して第1の吸込口20に吸い込まれる。ま
た、第2の清掃体室19のブレード部67にて第2の吸込口
23から離れる方向に移動された塵埃90は、連通凹部27を
介して第1の清掃体室18に導かれ、連通風路28から第1
の吸込口20に吸い込まれる。このため、各清掃体室18,
19内に塵埃90が吸い込まれずに残存することを防止で
き、掃除性が向上できるとともに、吸込口本体11の下面
の塵埃90による汚染を低減でき、保守管理の頻度も低減
できる。
【0053】なお、連通凹部27が凹溝状であるため、連
通風路28と同様に、管状物などにて筒状に形成した場合
に比して塵埃90が引っ掛からず塵埃90の除去などの保守
管理が容易にできる。なお、この連通凹部27も、第1の
清掃体室18と第2の清掃体室19とを管状物にて連通させ
る構造などとしてもよい。
【0054】また、大きなトルクが得られるスクロール
偏平型のエアタービン37の軸体52を第1の清掃体室18お
よび第2の清掃体室19の間に位置させ、この軸体52を軸
支する第2のベアリング49を第1の清掃体室18および第
2の清掃体室19間に配設したため、エアタービン37が第
1の清掃体室18および第2の清掃体室19上に重なる状態
で位置するので、掃除性を向上させるべく複数、例えば
2本の回転ブレード63,64を回転駆動させるのに必要な
大きなトルクが得られるにもかかわらずエアタービン37
を配設するための走行方向の前後の空間、および、軸受
である第2のベアリング49を配設するための上下方向の
空間を縮小でき、小型化が図れる。なお、エアタービン
が37は、一端側に向けて拡開する整流板54を有している
ため、この整流板54の拡開する側のスペースを利用して
軸受である第1のベアリング47を配設でき、さらに小型
化が図れる。
【0055】さらに、第1の吸込口20を略中央から一端
側に偏位させて開口し、連通管32に対向する第2の吸込
室24に隣接して連通する第1の吸込室21を上方に形成
し、エアタービン37を収容する中ケース39をケース体15
の略中央に配設したため、第1の吸込口20からの吸込風
路34と吸気口44からタービン室38を介する吸気風路43と
が上下に位置しないため、上下方向の寸法をさらに縮小
でき、さらに小型化が図れる。
【0056】一方、第1の回転ブレード63に布ブレード
部71を設けたため、壁際までフローリング効果が得られ
るとともに、布ブレード部71を設けたことにより減少す
るブレード部67による掻き出し効果をダブルブレード部
72を設けることにより補ったため、吸込口本体11の前進
および後退時の掻き出し効果を略同等とすることがで
き、掃除効率をさらに向上できる。
【0057】さらに、前側に位置する第1の回転ブレー
ドの外径を第2の回転ブレードの外径より径小としたた
め、第1の回転ブレードをケース体内の最前部まで配設
できるとともに、第1の回転ブレードの床面と接触する
位置と壁際との間の距離を短くでき、さらに壁際まで掃
除できる。
【0058】また、第1の回転ブレード63に第2の無端
ベルト82b を傾斜して掛け渡す第2のシャフト85を、第
1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64間の中
間位置より第2の回転ブレード64側の距離が長くなる位
置に配設し、第2の回転ブレード64に第3の無端ベルト
82c を略水平方向に掛け渡す第3のシャフト86を、第1
の回転ブレード63および第2の回転ブレード64間の中間
位置より第2の回転ブレード64側の距離が短くなる位置
に配設したため、第1の回転ブレード63および第2の回
転ブレード64を取り外す際の回動による第1の清掃体室
18および第2の清掃体室19の下面開口縁に第1の回転ブ
レード63および第2の回転ブレード64が当接して外しに
くくなることを防止でき、容易に第1の回転ブレード63
および第2の回転ブレード64を着脱できる。
【0059】さらに、エアタービン37の駆動を各回転ブ
レード63,64に伝達させる駆動伝達手段、すなわち第1
の無端ベルト82a および駆動変換手段79を第1の清掃体
室18および第2の清掃体室19間に吸込風路34と反対側に
位置して隔離して配設したため、上下方向の寸法を縮小
でき、さらに小型化が図れるとともに、吸込風路34とは
隔離して駆動変換手段79を介して第2の無端ベルト82b
および第3の無端ベルト82c にて第1の回転ブレード63
および第2の回転ブレード64の端部に駆動を伝達させる
ため、吸い込んだ塵埃90にて駆動伝達手段である第1の
無端ベルト82a、駆動変換手段79、第2の無端ベルト82b
および第3の無端ベルト82c が汚染されず、保守管理
が容易である。
【0060】また、スクロール偏位型のエアタービン37
に渦巻き状に吸込気流を供給させる吸気供給風路43a を
走行方向の前側に位置する第1の清掃体室18に連通する
第1の吸込口20からの吸込風路34と反対側に位置して形
成したため、吸込風路34と吸気供給風路43a とが重なる
ことがなく、さらに小型化が図れる。
【0061】そして、この吸気供給風路43a の吸気口44
を連通管32が導出する側である後部に開口形成したた
め、掃除中に壁や家具、カーテンなどにて吸気口44が閉
塞されず、効率よくエアタービン37を回転できるととも
に、連通管32を軸支するためのスペースを有効利用して
タービン室38に渦巻き状の吸込気流を容易に整流させつ
つ供給でき、エアタービン37の駆動トルクのさらなる向
上および小型化が容易に図れる。
【0062】また、吸気口44をケース体15の略垂直面と
なる位置に開口形成したため、空気中の微細な塵埃90が
吸込口本体11上に堆積することによる吸気口44の閉塞を
防止でき、吸気効率の低減を抑制でき、効率よくエアタ
ービン37を回転できる。
【0063】さらに、吸気口44を連通管32が導出する側
である後部に開口形成したため、掃除中に壁や家具、カ
ーテンなどにて吸気口44が閉塞されず、効率よくエアタ
ービン37を回転できるとともに、連通管32を軸支するた
めのスペースを有効利用してタービン室38に渦巻き状の
吸込気流を整流させつつ供給させる吸気供給風路43aを
形成でき、エアタービン37の駆動トルクのさらなる向上
および小型化が容易に図れる。
【0064】また、吸気口44をケース体15の略垂直面と
なる位置に開口形成したため、空気中の微細な塵埃90が
吸込口本体11上に堆積することによる吸気口44の閉塞を
防止でき、吸気効率の低減を抑制でき、効率よくエアタ
ービン37を回転できる。
【0065】さらに、壁や家具、カーテンなどにて閉塞
されない吸気口44からタービン室38内のエアタービン37
に渦巻き状に吸込気流を供給させるべく、吸気供給風路
43aをタービン室38の前側に開口させて吸気口44から次
第に幅狭となるように干渉機能を有したラッパ状に形成
して連通させたため、簡単な構造でタービン室38に至る
部分の次第に開口面積が小さくなる吸気供給風路43a が
吸込気流を整流させるとともに、エアタービン37の風切
り音などを低減でき、騒音を低減できる。
【0066】なお、上記実施の形態において、キャニス
タ型の電気掃除機に限らず、吸込口本体11が電気掃除機
本体の下面に直接形成されたアップライト型、その他、
電気掃除機本体と吸込口本体11とが一体化された自走式
の電気掃除機などにも適用することができる。
【0067】また、吸気風路43の途中に開度を連続的に
調節し各回転ブレード63,64の回転速度を可変可能に弁
体やシャッタなどを別途設けてもできる。
【0068】一方、回転清掃体としては、回転ブレード
63,64の他に、起毛を壁状に設けた回転ブラシや、布ブ
レード部のみを設けたものなどいずれのものを用いても
よい。
【0069】また、回転清掃体として2本設けて説明し
たが、それ以上設けても同様の効果が得られる。
【0070】さらに、第1の吸込口20にリーク口の機能
を持たせて説明したが、塵埃吸込用の吸込口とリーク口
とを別々に設ける構成などとしてもできる。
【0071】
【発明の効果】請求項1記載の電気掃除の吸込口体によ
れば、下面に下方に向けて開口する複数の凹溝状の清掃
体室間に吸気口とは別個にリーク口を開口形成したた
め、掃除の際に走行方向の前後に位置する清掃体室に配
設した回転清掃体および被掃除面によりリーク口近傍の
負圧を確保でき、吸気口からの吸込気流により吸気風路
内に回転自在に設けたエアタービンが回転して回転清掃
体が回転して被掃除面から塵埃を掻き出し、ケース体の
下面が被掃除面から所定の距離離れた際には、リーク口
が開放されてリーク口からの吸込量が増大するとともに
吸気口からの吸気量が低減して、簡単な構造で容易にエ
アタービンの回転を低減でき回転清掃体の回転を低減で
きる。
【0072】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1記載の電気掃除機の吸込口体に加え、清
掃体室とリーク口とを連通させる連通風路を設けたた
め、回転清掃体にて掻き出された清掃体室内の塵埃が連
通風路を介してリーク口に容易に吸い込まれ、リーク口
から連通管に至る風路を塵埃吸込風路として兼用するの
で構成が簡略化するとともに、容易に掃除効率を向上で
きる。
【0073】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項2記載の電気掃除機の吸込口体に加え、連
通風路を下方に向けて開口する凹溝状に形成したため、
掃除の際に凹溝状の連通風路が被掃除面とケース体の下
面とにて清掃体室とリーク口とを連通させる風路を構成
することにより、簡単な構造で回転清掃体にて掻き出さ
れた清掃体室内の塵埃が凹溝状の連通風路を介して連通
風路に引っ掛かるることなく容易に吸込口に吸い込みで
き、容易に保守管理できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の吸込口体の実施の一形態
を示す一部を切り欠いた平面図である。
【図2】同上底面図である。
【図3】同上背面図である。
【図4】同上正面断面図である。
【図5】同上側面断面図である。
【図6】同上駆動変換手段と第1の回転ブレードおよび
第2の回転ブレードとの関係を示す側面断面図である。
【図7】同上エアタービンを示す断面図である。
【図8】同上底面図である。
【図9】同上平面図である。
【図10】同上第1の回転ブレードを示す斜視図であ
る。
【図11】同上断面図である。
【図12】同上回転ブレードの回転により塵埃が移動さ
れる状況を説明する説明図である。
【符号の説明】
11 吸込口本体 15 ケース体 18 第1の清掃体室 19 第2の清掃体室 20 リーク口としての作用も有する第1の吸込口 28 連通風路 32 連通管 37 エアタービン 43 吸気風路 44 吸気口 63 回転清掃体としての第1の回転ブレード 64 回転清掃体としての第2の回転ブレード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被掃除面と対向する下面に走行方向の前
    後方向に位置して複数設けられ下方に向けて開口する凹
    溝状の清掃体室、これら清掃体室間の下面に開口するリ
    ーク口およびこのリーク口とは別個に開口する吸気口を
    有したケース体と、 このケース体に設けられ前記リーク口に連通するととも
    に前記吸気口に吸気風路を介して連通する連通管と、 前記ケース体の各清掃体室にそれぞれ回転自在に配設さ
    れた回転清掃体と、 前記吸気風路内に回転自在に設けられ吸込気流により前
    記回転清掃体を回転駆動させるエアタービンとを具備し
    たことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 【請求項2】 ケース体は、清掃体室とリーク口とを連
    通させる連通風路を備えたことを特徴とする請求項1記
    載の電気掃除機の吸込口体。
  3. 【請求項3】 連通風路は、下方に向けて開口する凹溝
    状であることを特徴とした請求項2記載の電気掃除機の
    吸込口体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009056070A (ja) * 2007-08-31 2009-03-19 Sharp Corp 電気掃除機の吸い込みノズル及び電気掃除機

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