JP3369889B2 - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体

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JP3369889B2 JP01954397A JP1954397A JP3369889B2 JP 3369889 B2 JP3369889 B2 JP 3369889B2 JP 01954397 A JP01954397 A JP 01954397A JP 1954397 A JP1954397 A JP 1954397A JP 3369889 B2 JP3369889 B2 JP 3369889B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転清掃体を回転
駆動させるエアタービンを設けた電気掃除機の吸込口体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のエアタービンを設けた電
気掃除機の吸込口体としては、例えば、下面に塵埃を吸
い込む吸込口を開口する吸込室を有したケース体に、吸
込口から吸込室を介してホースが接続される連通管に至
る吸込風路を設けるとともに、吸込口とは別に吸気口を
設け、下面に臨んで回転自在に軸支された回転清掃体を
吸気口からの吸込気流により回転させるエアタービンを
収納したタービン室を有し吸込室を介して連通管に対向
する吸気風路を設けた構成が知られている。そして、こ
の吸気風路は、タービン室の下流側にタービン室を通っ
て吸込気流を吸込風路に合流させる吸気排出口を開口し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
吸込風路と吸気風路をそれぞれ設けた従来の電気掃除機
の吸込口体において、吸気口からの吸込気流を連通管に
連通させるためにタービン室の下流側に開口する吸気排
出口は、エアタービンの回転効率を向上させるために開
口面積を大きくして風路抵抗を減少させることが望まし
い。しかしながら、掃除作業性の向上を図るなどにより
小型化する場合、吸気口からの吸込気流を連通管に連通
させるためにタービン室の下流側に開口する吸気排出口
が吸込口と対向する状態となる。この吸気排出口が吸込
口に対向すると、吸込口からの塵埃が吸気排出口からタ
ービン室内に侵入するおそれがあり、この塵埃の侵入に
より各部位を損傷したり、エアタービンの円滑な回転が
得られなくなる。また、塵埃が侵入しないような構成を
設けると、風路抵抗が大きくなり、効率よくエアタービ
ンを回転できなくなる。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、エアタービンへの塵埃の侵入を防止しつつ効率よく
エアタービンを回転可能な電気掃除機の吸込口体を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電気掃除
機の吸込口体は、被掃除面と対向する下面に開口する吸
込口およびこの吸込口とは別個に開口する吸気口を有し
たケース体と、このケース体に設けられ前記吸込口に連
通する連通管と、前記ケース体内に設けられ一端側が前
記吸気口に連通するとともに他端が前記連通管に連通す
る吸気風路と、この吸気風路内に設けられ吸込気流によ
り回転するエアタービンを回転自在に収容するタービン
室と、前記ケース体の下面に臨んで回転自在に配設され
前記エアタービンの回転により回転する回転清掃体とを
備え、前記吸気風路は、前記タービン室より下流側に、
前記吸込口に対向し塵埃侵入防止手段を備えた第1の吸
気排出風路と、前記連通管に対向する第2の吸気排出風
路とを備えたものである。そして、ケース体の下面が被
掃除面から離間すると、吸込口からの吸込気流が増大し
て吸気口からタービン室へ吸込気流が流れず、エアター
ビンの回転が低減または停止する。また、掃除の際に
は、吸込口からの吸込気流が減少して吸気口から吸気さ
れる吸込気流が増大してタービン室内を流過して回転清
掃体を回転させるエアタービンを回転させる。このと
き、第2の吸気排出風路は流過抵抗が小さいため、効率
よくエアタービンが回転するとともに、例えば下面が上
方に向くように裏返した状態で電動送風機を停止させて
も、吸込口からの塵埃は、塵埃侵入防止手段により第1
の吸気排出風路を介してタービン室内に侵入しない。
【0006】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1記載の電気掃除機の吸込口体において、第1の
吸気排出風路および第2の吸気排出風路間には、仕切壁
が設けられたものである。そして、第1の吸気排出風路
および第2の吸気排出風路間に仕切壁を設けて区画する
ため、塵埃侵入防止手段を設けていない第2の吸気排出
風路からタービン室内に塵埃が入り込むことを防止す
る。
【0007】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体は、
請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体におい
て、塵埃侵入防止手段は、細長格子であるものである。
そして、塵埃侵入防止手段として細長格子に形成したた
め、簡単な構成で塵埃の侵入が防止される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気掃除機の吸込
口体の実施の一形態を示す構成を図面を参照して説明す
る。
【0009】図1ないし図6において、11は進行方向に
対して横長の吸込口本体で、この吸込口本体11は、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂な
どの合成樹脂製の下部本体ケース12と、この下部本体ケ
ース12の上部に結合固定される同材質の上部本体ケース
13とが、下部本体ケース12および上部本体ケース13の前
面を含む周面に沿ってバンパ14を挟持して接合されて、
矩形状のケース体15が形成されている。
【0010】そして、下部本体ケース12は、上面に略垂
直にリブ部17が形成されて、進行方向側である前側に略
左右方向に横長で下面に開口する凹溝状の第1の清掃体
室18が区画形成され、後退方向側である後側に同様に略
左右方向に横長で下面に開口する凹溝状の第2の清掃体
室19が区画形成されている。また、下部本体ケース12に
は、リブ部17により、第1の清掃体室18および第2の清
掃体室19の間の略中央から一端側に区画され下面にリー
ク口としての作用も有する第1の吸込口20を開口する第
1の吸込室21と、略中央から他端側に区画された第1の
駆動伝達室22と、後側略中央に区画され第2の清掃体室
19の上面略中央にリーク口としての作用も有する第2の
吸込口23を開口し第1の吸込室21に連通する第2の吸込
室24と、第1の駆動伝達室22より他端側に区画された第
2の駆動伝達室25とが区画形成されている。なお、第1
の吸込口20の開口面積は、第2の吸込口23の開口面積よ
り大きく形成されている。
【0011】さらに、下部本体ケース12の下面には、第
1の清掃体室18の一端側に位置してケース体15の外部と
第1の清掃体室18とを連通する凹溝状の第1の連通凹部
26が設けられている。また、下部本体ケース12の下面に
は、第2の清掃体室19の一端側後部に位置してケース体
15の外部と第2の清掃体室19とを連通する凹溝状の第2
の連通凹部27が設けられている。さらに、第1の清掃体
室18と第1の吸込口20とを連通させる凹溝状の連通風路
28が設けられている。
【0012】なお、第2の駆動伝達室25の下面は下方に
向けて開口し、この開口に閉塞板29が装着具30にて着脱
自在に装着されている。
【0013】さらに、上部本体ケース13の一端側には、
第2の駆動伝達室25に連通してこの第2の駆動伝達室25
内に塵埃が堆積しないように、リーク窓部31が開口形成
されている。
【0014】また、ケース体15の後部中央には、第2の
吸込口23に対向して連通管32が回動軸33,33を下部本体
ケース12および上部本体ケース13とにて軸支されて上下
方向の所定角度に回動自在に取り付けられている。そし
て、第1の吸込室21および第2の吸込室24が連通管32に
連通して吸込風路34を構成している。また、連通管32の
後端部が吸込口本体11から後側外方へ突出し、この後端
部には、屈曲した接続管35の前端部が回動自在に嵌合さ
れている。この接続管35は、図示しない延長管を介して
ホースに着脱自在に接続され、さらに図示しない電気掃
除機本体に接続される。
【0015】そして、第1の吸込口20の開口面積より小
さい開口面積の第2の吸込口23は、連通管32からの距離
が第1の吸込口20より近いため、第1の吸込口20からの
吸込力と第2の吸込口23からの吸込力とは略同程度とな
っている。
【0016】一方、ケース体15の略中央には、内部に偏
平型の駆動手段となるエアタービン37を回転自在に収容
するタービン室38を区画する中ケース39が取付固定され
ている。そして、この中ケース39は、図7に示すよう
に、略円柱状の軸体41を回転自在に嵌挿する略円筒状の
筒状部42を有している。また、この筒状部42の一端部に
上部本体ケース13の下面とにてタービン室38を区画する
とともにタービン室38と第1の吸込室21とを区画する略
円板状の第1の区画部43が設けられている。さらに、筒
状部42の他端側には、リブ部17とにて第1の駆動伝達室
22を区画する板状の覆板部44が設けられている。
【0017】そして、第1の区画部43には、下方に向け
て壁状の仕切壁44が設けられ、この仕切壁44により第1
の区画部43の第1の吸込口20に対向する側がタービン室
38から連通管32に連通する第1の吸気排出風路45a が区
画され、反対側に連通管32に連通する第2の吸気排出風
路45b が区画形成されている。また、第1の吸気排出風
路45a 側の第1の区画部43には、塵埃侵入防止手段とな
るスリット状に開口しタービン室38を第1の吸込室21に
連通させる第1の吸気排出口46a が複数開口形成されて
いる。さらに、第2の吸気排出風路45b 側の第1の区画
部43には、第1の吸気排出口46a より遥かに開口面積が
大きい第2の吸気排出口46b が開口形成されている。
【0018】また、筒状部42の他端部には、下部本体ケ
ース12のリブ部17とにて第1の駆動伝達室22を区画する
略板状の第2の区画部47が設けられている。
【0019】さらに、第1の区画部43には、上部本体ケ
ース13の下面に突設したリブ部17とにて周方向にラッパ
状に広がる吸気風路48を構成する吸気供給風路48a を区
画する呼び込み部49が設けられている。そして、この呼
び込み部49には、上方に向けて半球凹状で吸気供給風路
48a を閉塞しないように閉塞体としての略球状の錘体51
を収容する錘収容部52が設けられている。なお、呼び込
み部49は、錘体51が吸気供給風路48a を閉塞するように
錘収容部52から上方に移動した際、錘体51が水平方向に
移動しないように側縁にて移動を案内し、吸気供給風路
48a が次第に幅狭となり断面積が徐々に小さくなるよう
にスクロール状にタービン室38に連通して、エアタービ
ン37に渦巻き状に吸込気流を供給するようになってい
る。さらに、上部本体ケース13には、吸気供給風路48a
内に向けて吸気方向に沿って平面を有する壁状に突出し
錘体51がタービン室38に向けて吸い寄せられるように移
動することを規制し上下動を案内するリブである案内部
53が設けられている。また、上部本体ケース13には、吸
気供給風路48a に臨んで下方に向けて略円筒状に突出し
先端部にて錘体51を保持する錘保持部54が設けられてい
る。
【0020】そして、吸気供給風路48a のラッパ状に開
口する一端は、上部本体ケース13の後部の略垂直面とな
る後面およびこの後面に連続する上面の2面に亘って形
成された吸気口55に対向して連通されている。なお、こ
の吸気口55は、小径の穴が複数穿設されて形成され、連
通管32の一側に位置して開口形成されている。
【0021】また、錘収容部52には、第1の区画部43の
下方である第1の吸込室21に連通するバイパス風路56が
形成されている。なお、このバイパス風路56は、錘収容
部52に錘体51が位置する際、閉塞されるようになってい
る。そして、錘体51の外周面にはゴムなどの弾性部材が
被覆形成され、錘収容部52に錘体51が位置する際にバイ
パス風路56を気密に閉塞するようになっている。なお、
錘収容部52およびバイパス風路56は、第1の駆動伝達室
22内に位置するようになっている。
【0022】そして、吸気口55から吸気供給風路48a 、
タービン室38、第1の吸気排出口46a および第2の吸気
排出口46b を介して第1の吸込室21に連通する吸気風路
48が形成される。
【0023】また、中ケース39の筒状部の両端部には、
軸体41を回転自在に軸支する軸受である第1のベアリン
グ58および第2のベアリング59が取り付けられている。
【0024】一方、エアタービン37は、彎曲する円板状
の整流板61の彎曲面側の略中央に軸体41の一端が嵌挿す
る略円筒状の軸支部62を設けているとともに、整流板61
の彎曲面側に略放射状に複数の彎曲する風受板63,63を
壁状に突出形成して水平タービン状に構成されている。
また、軸体41の他端には、エアタービンプーリ64が一体
的に設けられている。
【0025】そして、エアタービン37は、エアタービン
プーリ64が第1の駆動伝達室22に臨んで中ケース39の下
端より突出されて、軸体41の両端部が第1のベアリング
58および第2のベアリング59に軸方向を略上下方向に軸
支され、タービン室38内に回転自在に軸支されている。
また、中ケース39は、第2のベアリング59が第1の清掃
体室18および第2の清掃体室19の間の略中央に位置する
ようにケース体15内に収容固定されている。
【0026】また、下部本体ケース12の連通管32の両側
に位置して従動後輪66が回転自在に軸支された従動後輪
室67、前部両端側には従動前輪68が回転自在に軸支され
た従動前輪室69が形成されている。
【0027】一方、第1の清掃体室18および第2の清掃
体室19には、回転清掃体としての第1の回転ブレード71
および第2の回転ブレード72がそれぞれ回転自在に配設
されている。そして、第2の回転ブレード72は、例えば
アルミニウム合金などにて周面に軸方向に時計回りにス
パイラル状の溝部73を設けた心棒74を有し、この心棒74
の溝部73に可撓性を有する例えば軟質塩化ビニル製の掃
除体としての掻出手段であるブレード部75を複数、例え
ば4枚外周面に壁状に突出するようにスパイラル状に係
合されている。なお、このブレード部75は、細長平板状
の板部76の長手方向の一側縁が心棒74の溝部73に係合す
る台座部77を肉厚に形成して構成されている。
【0028】また、第1の回転ブレード71は、図8およ
び図9に示すように、外周面に可撓性を有し一面に起毛
80を設けた掃除体としての床磨手段である布ブレード部
81および可撓性を有する断面略Y字状の掃除体としての
掻出手段であるダブルブレード部82をスパイラル状に複
数、例えば2枚ずつ交互に設けている。なお、布ブレー
ド部81は、例えばポリエステル製で一面に起毛80を設け
た細長板状の起毛布83の長手方向の一側縁に軟質塩化ビ
ニル製の台座部77を肉厚に形成して構成されている。ま
た、ダブルブレード部82は、ブレード部75の板部76から
板部76が枝別れしたように断面略Y字状に形成されてい
る。そして、布ブレード部81の心棒74から突出する長さ
寸法は、ダブルブレード部82の心棒74から突出する長さ
寸法より長く、被掃除面である床面84が板の間の場合に
は、布ブレード部81のみが板の間に接触して床磨きであ
るフローリング効果が得られる。
【0029】さらに、第1の回転ブレード71および第2
の回転ブレード72の一端にはプーリ85が心棒74にそれぞ
れ一体的に設けられている。そして、第1の回転ブレー
ド71および第2の回転ブレード72は、各プーリ85,85が
第2の駆動伝達室25内に位置され、軸方向の両端に回転
自在に設けられた軸部86,86がケース体15に設けられた
軸受87,87にそれぞれ係合されて回転自在に支持されて
いる。
【0030】なお、第1の回転ブレード71および第2の
回転ブレード72は、外径寸法が第1の回転ブレード71の
方が小径となるように形成され、下端が各第1の清掃体
室18および第2の清掃体室19の下面の開口から僅かに下
方に突出し、さらに、布ブレード部81の先端部のみ従動
前輪68,68および従動後輪66,66とにて形成される接地
面より下方に突出するように設けられている。
【0031】一方、第1の駆動伝達室22内には、駆動伝
達手段である駆動変換手段90が配設されている。この駆
動変換手段90は、図1、図2および図6に示すように、
第1の駆動伝達室22の端部側に位置して配設される箱体
91内に軸方向が上下方向に沿った略棒状の第1のシャフ
ト92を回転自在に軸支している。そして、この第1のシ
ャフト92の下端には、エアタービン37のエアタービンプ
ーリ64とにて駆動伝達手段としての無端ベルトである第
1の無端ベルト93a が掛け渡される第1のプーリ94が第
1の駆動伝達室22に臨んで設けられ、上端には第1の傘
歯車95a が設けられている。
【0032】さらに、箱体91内には、略棒状の第2のシ
ャフト96a および第3のシャフト96b がケース体15の横
長方向に沿って上下に略平行に回転自在に配設されてい
る。そして、第2のシャフト96a は、一端に第1のシャ
フト92の第1の傘歯車95a に係合する第2の傘歯車95b
を設け、他端に第2の駆動伝達室25に臨んだ第2のプー
リ97を設け、中間部より一端側に第1の歯車98a を設け
ている。また、第3のシャフト96b の一端には、第2の
シャフト96a の第1の歯車98a に係合する第2の歯車98
b が設けられ、他端には、第2の駆動伝達室25に臨んだ
第3のプーリ99が設けられている。そして、第2のシャ
フト96a の第2のプーリ96b には、第1の回転ブレード
71のプーリ85とにて駆動伝達手段である第2の無端ベル
ト93b が傾斜して掛け渡され、第3のシャフト96b の第
3のプーリ99には、第2の回転ブレード72のプーリ85と
にて駆動伝達手段である第3の無端ベルト93c が略水平
方向に掛け渡されている。
【0033】なお、第2のシャフト96a の中心は、図6
に示すように、第1の回転ブレード71および第2の回転
ブレード72間の中間位置より第2の回転ブレード72側、
すなわち、上方に位置する第2のシャフト96a と、この
第2のシャフト96a に傾斜して掛け渡される第1の回転
ブレード71との間の距離が長くなるように位置させる。
また、第3のシャフト96b は、この第3のシャフト96b
と略水平に掛け渡される第2の回転ブレード72に対して
略水平方向に位置し、この第3のシャフト96bおよび第
2の回転ブレード72間の距離が短くなるように位置させ
る。
【0034】そして、エアタービン37の回転により第1
の無端ベルト93a を介して第1のシャフト92が回転し、
この回転により第1の傘歯車95a および第2の傘歯車95
b を介して第2のシャフト96a が回転する。この第2の
シャフト96a の回転により互いに噛み合う第1の歯車98
a および第2の歯車98b にて、第3のシャフト96b が第
2のシャフト96a に対して反対方向に回転する。そし
て、第2の無端ベルト93b を介して第1の回転ブレード
71は、吸込口本体11の前進方向に対して順方向に回転
し、第2の回転ブレード72は、吸込口本体11の前進方向
に対して逆回転、すなわち互いに内側に回転するように
なっている。なお、第1の回転ブレード71は、布ブレー
ド部81の起毛80側に向けて回転するようになっている。
【0035】次に、上記実施の形態の組立動作について
説明する。
【0036】第1の回転ブレード71、第2の回転ブレー
ド72、駆動変換手段90およびエアタービン37を下部本体
ケース12に組み付ける。一方、上部本体ケース13を下面
を上方に向けた状態で、上部本体ケース13の錘保持部54
の先端部に錘体51を載置して保持させる。そして、この
上部本体ケース13の下面側に上方から下部本体ケース12
をバンパ14を介して接合させ、ねじなどにて連結してケ
ース体15を構成し吸込口本体11を組立形成する。
【0037】次に、上記実施の形態の動作について説明
する。
【0038】掃除を行う際、図示しない電気掃除機本体
に延長管およびホースを介して吸込口本体11を接続し、
ホースの延長管側の端部を把持しながら押動して、吸込
口本体11を被掃除面である床面84に接触させながら前後
に走行させる。なお、この状態では、錘体51は、自重に
より錘収容部52内に収容された状態で位置し、吸気供給
風路48が開口、すなわち吸気口55とタービン室38とが連
通した状態で、バイパス風路56が閉塞された状態となっ
ている。
【0039】そして、電気掃除機本体の吸込力にて、吸
気口55から吸気されるとともに第1の吸込口20および第
2の吸込口23からも吸い込まれる。ここで、吸込口本体
11が床面84上に載置されていることから、第1の吸込口
20は、第1の回転ブレード71および第2の回転ブレード
72間に位置するため、これら第1の回転ブレード71およ
び第2の回転ブレード72と床面84とにてシールされ、吸
込口本体11の下面の負圧が増大する。ところで、連通管
32からの距離が第1の吸込口20より近い第2の吸込口23
は、第2の清掃体室19内に開口するため第2の回転ブレ
ード72にて風路抵抗が増大するとともに、第1の吸込口
20の開口面積より小さい開口面積であるため、第1の吸
込口20からの吸込力と第2の吸込口23からの吸込力とが
同程度となる。したがって、同程度の第1の吸込口20お
よび第2の吸込口23からの吸込量と吸気口55からの吸込
量との割合が、床面84と対向する吸込口本体11の下面の
負圧の増大により、吸気口55からの吸気量が増大する割
合となる。
【0040】また、床面84が絨毯など特に毛足の長い絨
毯の場合には、床面84に対向する第1の吸込口20は閉塞
されるようになる。したがって、床面84が板の間などの
場合における吸込口本体11の下面の負圧より床面84が絨
毯などの場合における吸込口本体11の下面の負圧の方が
大きくなり、このときに吸気口55からの吸気量がさらに
増大する。
【0041】そして、吸気口55から吸気された空気は断
面積が次第に縮小するラッパ状の吸気供給風路48a を整
流されつつ通って渦巻き状にタービン室38に至り、この
渦巻き状の吸込気流によりエアタービン37が吸気量に比
例した速度で回転する。この回転駆動力が第1の無端ベ
ルト93a を介して駆動変換手段90に伝達され、この駆動
変換手段90にて上下方向を軸とした回転駆動が水平方向
を軸とした2つの回転駆動力に変換され、第2の無端ベ
ルト93b および第3の無端ベルト93c を介して第1の回
転ブレード71および第2の回転ブレード72が吸気量に比
例した速度で互いに反対方向に回転する。そして、これ
ら第1の回転ブレード71および第2の回転ブレード72の
回転により床面84から塵埃を掻き出し、この掻き出され
た第1の清掃体室18内に位置する塵埃は、連通風路28を
介して第1の吸込口20から吸い込まれ、第2の清掃体室
19内に位置する塵埃は、そのまま第2の吸込口23から吸
い込まれる。
【0042】なお、第2の吸気排出口46b は、開口面積
が大きいため、第1の区画部43の全体を格子状にした場
合に比して当然のことながら風路抵抗は小さくなる。こ
のため、タービン室38に流入した吸込気流は、第1の吸
気排出口46a を流過する量より風路抵抗の小さい第2の
吸気排出口46b から第2の吸気排出風路45を流過する量
が多い状態で、吸込風路34を構成する第1の吸込室21を
通って連通管32に流れる。
【0043】また、床面84が板の間などの場合には、走
行方向の前側に位置する第1の回転ブレード71の布ブレ
ード部81のみが板の間と接触し、壁際まで板の間上の塵
埃を掃き取るように掻き上げるとともに、壁際まで板の
間をフローリングする。
【0044】ところで、吸気口55は第1の吸込口20およ
び第2の吸込口23より開口面積が小さく、吸気風路43中
に風路抵抗となるエアタービン37が位置するので、第1
の吸込口20および第2の吸込口23からほとんど吸い込め
なくなることはなく、第1の吸込口20および第2の吸込
口23からの吸込力が低下する程度である。そして、第1
の回転ブレード71および第2の回転ブレード72の回転駆
動により塵埃が掻き取られるので吸い込みやすくなり、
吸込力の低下による吸い残しはほとんど生じない。
【0045】ここで、家具などの移動や、第1の吸込口
20および第2の吸込口23に大きなものを吸い込んで閉塞
させた場合、第1の回転ブレード63および第2の回転ブ
レード64に糸ごみや髪の毛などが絡み付いた場合にこれ
らを取り除くなどのために、吸込口本体11を床面84から
持ち上げた際、第1の吸込口20および第2の吸込口23か
らの吸込気流が増大し、吸気口55から吸気が行われなく
なり、十分な吸込気流が発生せず、エアタービン37はほ
とんど回転しなくなり、第1の回転ブレード71および第
2の回転ブレード72の回転が大きく低減または停止す
る。
【0046】さらに、図10に示すように、吸込口本体
11を床面84から持ち上げて吸込口本体11の下面を上方に
向けた際には、錘体51が自重により錘収容部52から転が
りでるように呼び込み部49および案内部53に案内されつ
つ上方に移動、すなわち下方に位置する上部本体ケース
13側に向けて移動する。
【0047】この錘体51の移動により開口する吸気風路
47を構成する吸気供給風路48内に錘体51が位置して吸気
供給風路48を閉塞するとともに、バイパス風路56を開口
する。そして、吸気供給風路48の閉塞によりタービン室
38への吸気の供給が遮断されるとともに、吸気口55から
の吸気は、バイパス風路56を介して第1の吸込室21に吸
気されるため、エアタービン37へ吸込気流が流れず、エ
アタービン37の回転が停止して、第1の回転ブレード71
および第2の回転ブレード72の回転が停止する。
【0048】なお、第1の回転ブレード71および第2の
回転ブレード72に絡み付いた糸ごみや髪の毛などを除去
するために第1の回転ブレード71および第2の回転ブレ
ード72を取り外す場合には、装着具30を外して閉塞板29
を取り外し、プーリ85が設けられていない側の軸部86を
支点にしてプーリ85側を下方に移動させてプーリ85側の
軸部86を軸受87から取り外し、第2の無端ベルト93b お
よび第3の無端ベルト93c からプーリ85を外し、支点と
した軸部86を軸受87から外すことにより取り外しでき
る。なお、組み付ける場合には反対の動作を行う。
【0049】上記実施の形態によれば、タービン室38に
形成される吸込気流が流過する吸気排出口のうち、塵埃
を吸い込む第1の吸込口20と対向する部分に格子状の第
1の吸気排出口46a を設けているので、第1の吸込口20
からタービン室38に塵埃が入り込むのを防止できる。す
なわち、例えば吸込口本体11の下面が上方に向くように
裏返した状態で電気掃除機本体の電動送風機を停止した
場合などには、吸込力が発生しておらず、タービン室38
に塵埃が入り込むおそれがあるが、格子状の第1の吸気
排出口46a により、塵埃の侵入を防止できる。
【0050】しかも、第1の吸込口20に対応しない第2
の吸気排出口46b は開口面積を大きくしているので、全
体を格子状にした場合に比べて流過抵抗が小さくなるの
で、掃除時にエアタービン37を効率よく回転させること
ができ、掃除性を向上できる。
【0051】また、第1の吸気排出風路45a および第2
の吸気排出風路45b 間に仕切壁44を設けて区画するた
め、簡単な構成で容易にタービン室38の下流側に流過抵
抗の異なる2つの風路を区画でき、塵埃の侵入を防止す
る構成を有していない第2の吸気排出風路45b からター
ビン室38内に塵埃が入り込むのを防止できる。
【0052】さらに、細長格子に第1の吸気排出口46a
を複数開口形成して第1の吸気排出風路45a の吸込気流
の流過抵抗が増大するようにしたため、簡単な構成で塵
埃の侵入を容易に防止できる。
【0053】また、ケース体15の下面が上方に向けて位
置された際に、ケース体15内に配設した錘体51が自重に
より移動して、吸気風路47の吸気供給風路48を閉塞する
ため、移動可能な錘体51を設けた簡単な構成で、エアタ
ービン37を回転自在に収容するタービン室38への吸気が
遮断され、エアタービン37を確実に停止でき第1の回転
ブレード71および第2の回転ブレード72を停止できる。
【0054】また、錘体51のケース体15に対する上方へ
の移動により吸気口55をタービン室38の下流側に連通さ
せるバイパス風路56を設けたため、ケース体の下面が上
方に向けて位置された際に、ケース体15内に配設した錘
体51が自重により移動して、吸気口55をバイパス風路56
を介してタービン室38の下流側に連通させるため、簡単
な構成でエアタービン37への吸込気流を確実に遮断でき
エアタービン37を確実に停止して第1の回転ブレード71
および第2の回転ブレード72を停止できる。しかも、第
1の吸込口20および第2の吸込口23からの吸気風がある
ため第1の吸込口20および第2の吸込口23からの吸込風
量の増大を防止できることから、第1の吸込口20および
第2の吸込口23の縁と第1の回転ブレード71および第2
の回転ブレード72との間に生じる風切音も低下する。
【0055】さらに、このエアタービン37の近傍に設け
られるバイパス風路56をエアタービン37の回転を第1の
回転ブレード71および第2の回転ブレード72に伝達する
第1の無端ベルト93a の内周側に配設したため、第1の
無端ベルト93a の内周側のスペースを効率よく利用で
き、吸込口本体11を小型化できる。
【0056】また、上部本体ケース13に吸気供給風路48
内に向けて吸気方向に沿って平面を有する壁状に突出し
錘体51がタービン室38に向けて吸い寄せられるように移
動することを規制し錘体51の上下動を案内する案内部53
を設けたため、吸込気流の吸気負荷を増大させずに簡単
な構成で、呼び込み部49の基端側である吸気風路47の吸
気供給風路48の狭くなる部分に錘体51が吸い込まれるよ
うに閉塞することを防止できる。
【0057】そして、球状の錘体51を用いたため、簡単
な構成で錘体を円滑に移動でき、確実なエアタービン37
の停止による第1の回転ブレード71および第2の回転ブ
レード72の停止が円滑で確実となる。
【0058】さらに、錘体51の外周面に弾性部材を被覆
形成したため、錘体51の移動の際にケース体15と衝突し
て騒音が発生したりケース体15を損傷することを防止で
きるとともに、錘体51が錘収容部52内に位置する際にこ
の錘収容部52に設けたバイパス風路56を気密に閉塞で
き、吸気がバイパス風路56を介して第1の吸込室21にリ
ークせず効率よくエアタービン37を回転でき、第1の回
転ブレード71および第2の回転ブレード72の回転が増大
して掃除性を向上できる。
【0059】また、ケース体15を構成する上部本体ケー
ス13に、吸気供給風路48に臨んで下方に向けて略円筒状
に突出し先端部にて錘体51を保持する錘保持部54を設け
たため、上部本体ケース13および下部本体ケース12を内
部に錘体51を収容して接合しケース体15を組立てする際
に、錘保持部54の先端部に錘体51を載置して保持させて
下部本体ケース12を接合するので、容易に下部本体ケー
ス12および上部本体ケース13を接合でき、組立製造性を
向上できる。
【0060】そして、エアタービン37を大きなトルクが
得られるスクロール偏平型である水平タービンとしたた
め、単に錘体51を上下動させる簡単な構成でエアタービ
ンを効率よく回転させる水平方向の吸込気流を容易に遮
断できる。
【0061】また、エアタービン37の軸体41を第1の清
掃体室18および第2の清掃体室19の間に軸方向を上下方
向に沿って位置させ、この軸体41を軸支する第2のベア
リング59を第1の清掃体室18および第2の清掃体室19間
に第1の回転ブレード71および第2の回転ブレード72の
上端より下側に位置して配設したため、エアタービン37
が第1の清掃体室18および第2の清掃体室19上に重なる
状態で位置するので、掃除性を向上させるべく複数、例
えば2本の第1の回転ブレード71および第2の回転ブレ
ード72を回転駆動させるのに必要な大きなトルクが得ら
れるにもかかわらずエアタービン37を配設するための走
行方向の前後の空間、および、軸受である第2のベアリ
ング59を配設するための上下方向の空間を縮小でき、小
型化が図れる。
【0062】さらに、第1の吸込口20を略中央から一端
側に偏位させて開口し、連通管32に対向する第2の吸込
室24に隣接して連通する第1の吸込室21を上方に形成
し、エアタービン37を収容する中ケース39をケース体15
の略中央に配設したため、第1の吸込口20からの吸込風
路34と吸気口55からタービン室38を介する吸気風路43と
が上下に位置しないため、上下方向の寸法をさらに縮小
でき、さらに小型化が図れる。
【0063】また、第1の清掃体室18と第1の吸込口20
とを凹溝状の連通風路28にて連通させたため、被掃除面
である床面84の種類、例えば板の間、畳、絨毯などによ
り、第1の吸込口20および連通風路28の閉塞状態が異な
るので、負圧が異なり、第1の吸込口20および第2の吸
込口23からの吸込量と吸気口55からの吸込量との割合が
可変する。このため、板の間の場合には吸気口55からの
吸込量が少なくなって第1の回転ブレード63および第2
の回転ブレード64の回転が低下し、絨毯の場合には吸気
口55からの吸込量が増大して第1の回転ブレード63およ
び第2の回転ブレード64の回転が増大するため、別途床
面検知手段が不要で、簡単な構造で床面84に応じて第1
の回転ブレード63および第2の回転ブレード64の回転を
可変でき、掃除作業性および掃除効率をさらに向上でき
る。
【0064】そして、連通風路28が凹溝状であるため、
管状物などにて筒状に形成した場合に比して塵埃が引っ
掛かるなどを防止でき塵埃の除去などの保守管理が容易
にできる。
【0065】さらに、第1の清掃体室18および第2の清
掃体室19に連通する凹溝状の第1の連通凹部26および第
2の連通凹部27を設けたため、壁際などの塵埃も効率よ
く捕捉できるとともに、連通風路28と同様に、管状物な
どにて筒状に形成した場合に比して塵埃が引っ掛からず
塵埃の除去などの保守管理が容易にできる。なお、連通
風路28、第1の連通凹部26および第2の連通凹部27は、
管状物にて連通させる構造などとしてもよい。
【0066】一方、走行方向の前側に位置する第1の回
転ブレード71に床磨効果を有する床磨手段である布ブレ
ード部81と、第2の回転ブレード72のブレード部75と同
数の塵埃の掻出効果を有した板部76となるように掻出手
段であるダブルブレード部82とを設けたため、走行方向
の前側に位置する第1の清掃体室18に連通する第1の吸
込口20は、後側に位置する第2の清掃体室19に連通する
第2の吸込口23より連通管32からの距離が長く風路抵抗
などにより相対的に吸込力が弱くなるが、前側の第1の
清掃体室18内の第1の回転ブレード71は、後側の第2の
清掃体室19内の第2の回転ブレード72と同数のダブルブ
レード部82の板部76にて同等に掻き出すとともに、布ブ
レード部81でも塵埃の掻き出し、相対的に塵埃の掻出能
力が増大することにて第1の吸込口20および第2の吸込
口23からの掃除能力が略同程度となり、容易に掃除性を
向上できる。
【0067】さらに、壁際までフローリング効果が得ら
れるとともに、壁際まで塵埃の掻出しができ、床面84の
種類を問わず別途床面84の状態に合わせて切り換えずに
壁際まで掃除できる。
【0068】そして、前側に位置する第1の回転ブレー
ド71の外径を第2の回転ブレード72の外径より径小とし
たため、第1の回転ブレード71をケース体15内の最前部
まで配設できるとともに、第1の回転ブレード71の床面
84と接触する位置と壁際との間の距離を短くでき、さら
に壁際まで掃除できる。
【0069】しかも、第1の回転ブレード71の外径を第
2の回転ブレード72の外径より径小としたため、第1の
回転ブレード71の床面84からの負荷が小さくなるので、
吸込口本体11の前進時に連通管32を介して吸込口本体11
の後側が床面84に強く押付けられても後側の第2の回転
ブレード72に駆動力が伝達されるので、第2の回転ブレ
ード72による掃除が確実に行える。
【0070】また、第1の回転ブレード71に第2の無端
ベルト93b を傾斜して掛け渡す第2のシャフト96a を、
第1の回転ブレード71および第2の回転ブレード72間の
中間位置より第2の回転ブレード72側の距離が長くなる
位置に配設し、第2の回転ブレード72に第3の無端ベル
ト93c を略水平方向に掛け渡す第3のシャフト96b を、
第1の回転ブレード71および第2の回転ブレード72間の
中間位置より第2の回転ブレード72側の距離が短くなる
位置に配設したため、第1の回転ブレード71および第2
の回転ブレード72を取り外す際の回動による第1の清掃
体室18および第2の清掃体室19の下面開口縁に第1の回
転ブレード71および第2の回転ブレード72が当接して外
しにくくなることを防止でき、容易に第1の回転ブレー
ド71および第2の回転ブレード72を着脱できる。
【0071】さらに、エアタービン37の駆動を第1の回
転ブレード71および第2の回転ブレード72に伝達させる
駆動伝達手段、すなわち第1の無端ベルト93a および駆
動変換手段90を第1の清掃体室18および第2の清掃体室
19間に吸込風路34と反対側に位置して隔離して配設した
ため、上下方向の寸法を縮小でき、さらに小型化が図れ
るとともに、吸込風路34とは隔離して駆動変換手段90を
介して第2の無端ベルト93b および第3の無端ベルト93
c にて第1の回転ブレード71および第2の回転ブレード
72の端部に駆動を伝達させるため、吸い込んだ塵埃にて
駆動伝達手段である第1の無端ベルト93a 、駆動変換手
段90、第2の無端ベルト93b および第3の無端ベルト93
c が汚染されず、保守管理が容易である。
【0072】また、スクロール偏位型のエアタービン37
に渦巻き状に吸込気流を供給させる吸気供給風路48を走
行方向の前側に位置する第1の清掃体室18に連通する第
1の吸込口20からの吸込風路34と反対側に位置して形成
したため、吸込風路34と吸気供給風路48とが重なること
がなく、さらに小型化が図れる。
【0073】そして、この吸気供給風路48の吸気口55を
連通管32が導出する側である後部に開口形成したため、
掃除中に壁や家具、カーテンなどにて吸気口55が閉塞さ
れず、効率よくエアタービン37を回転できるとともに、
連通管32を軸支するためのスペースを有効利用してター
ビン室38に渦巻き状の吸込気流を容易に整流させつつ供
給でき、エアタービン37の駆動トルクのさらなる向上お
よび小型化が容易に図れる。
【0074】また、吸気口55をケース体15の略垂直面と
なる位置に開口形成したため、空気中の微細な塵埃が吸
込口本体11上に堆積することによる吸気口55の閉塞を防
止でき、吸気効率の低減を抑制でき、効率よくエアター
ビン37を回転できる。
【0075】さらに、壁や家具、カーテンなどにて閉塞
されない吸気口55からタービン室38内のエアタービン37
に渦巻き状に吸込気流を供給させるべく、吸気供給風路
48をタービン室38の前側に開口させて吸気口55から次第
に幅狭となるように干渉機能を有したラッパ状に形成し
て連通させたため、簡単な構造でタービン室38に至る部
分の次第に開口面積が小さくなる吸気供給風路48が吸込
気流を整流させるとともに、エアタービン37の風切り音
などを低減でき、騒音を低減できる。
【0076】なお、上記実施の形態において、キャニス
タ型の電気掃除機に限らず、吸込口本体11が電気掃除機
本体の下面に直接形成されたアップライト型、その他、
電気掃除機本体と吸込口本体11とが一体化された自走式
の電気掃除機などにも適用することができる。
【0077】また、吸気風路47の途中に開度を連続的に
調節し第1の回転ブレード71および第2の回転ブレード
72の回転速度を可変可能に弁体やシャッタなどを別途設
けてもできる。
【0078】一方、回転清掃体としては、第1の回転ブ
レード71および第2の回転ブレード72の他に、起毛を壁
状に設けた回転ブラシや、布ブレード部のみを設けたも
のなどいずれのものを用いてもよい。
【0079】また、回転清掃体として2本設けて説明し
たが、1本またはそれ以上設けても同様の効果が得られ
る。
【0080】
【発明の効果】請求項1記載の電気掃除機の吸込口体に
よれば、ケース体の下面が被掃除面から離間すると、吸
込口からの吸込気流が増大して吸気口からタービン室へ
吸込気流が流れず、エアタービンの回転が低減または停
止し、掃除の際には、吸込口からの吸込気流が減少して
吸気口から吸気される吸込気流が増大してタービン室内
を流過して回転清掃体を回転させるエアタービンを回転
させる。このとき、第2の吸気排出風路は流過抵抗が小
さいため、効率よくエアタービンが回転するとともに、
例えば下面が上方に向くように裏返した状態で電動送風
機を停止させても、吸込口からの塵埃は、塵埃侵入防止
手段により第1の吸気排出風路を介してタービン室内に
侵入することを防止できる。
【0081】請求項2記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1記載の電気掃除機の吸込口体の効果に加
え、第1の吸気排出風路および第2の吸気排出風路間に
仕切壁を設けて区画したため、塵埃侵入防止手段を設け
ていない第2の吸気排出風路からタービン室内に塵埃が
入り込むことを防止できる。
【0082】請求項3記載の電気掃除機の吸込口体によ
れば、請求項1または2記載の電気掃除機の吸込口体の
効果に加え、塵埃侵入防止手段として細長格子に形成し
たため、簡単な構成で塵埃の侵入を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気掃除機の吸込口体の実施の一形態
を示す正面断面図である。
【図2】同上一部を切り欠いた平面図である。
【図3】同上側面断面図である。
【図4】同上底面図である。
【図5】同上後面図である。
【図6】同上駆動変換手段と第1の回転ブレードおよび
第2の回転ブレードとの関係を示す側面断面図である。
【図7】同上中ケースを示す斜視図である。
【図8】同上第1の回転ブレードを示す斜視図である。
【図9】同上断面図である。
【図10】同上吸込口本体の下面を上方に向けて位置さ
せた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
11 吸込口本体 15 ケース体 20 吸込口である第1の吸込口 32 連通管 37 エアタービン 38 タービン室 44 仕切壁 45a 塵埃侵入防止手段を構成する第1の吸気排出口 46a 第1の吸気排出風路 46b 第2の吸気排出風路 48 吸気風路 55 吸気口 71 回転清掃体としての第1の回転ブレード 72 回転清掃体としての第2の回転ブレード 84 被掃除面である床面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森下 篤至 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社 テック 秦野工場内 (72)発明者 大津 育弘 神奈川県秦野市堀山下43番地 株式会社 テック 秦野工場内 (56)参考文献 特開 平10−33427(JP,A) 特開 平8−56876(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被掃除面と対向する下面に開口する吸込
    口およびこの吸込口とは別個に開口する吸気口を有した
    ケース体と、 このケース体に設けられ前記吸込口に連通する連通管
    と、 前記ケース体内に設けられ一端側が前記吸気口に連通す
    るとともに他端が前記連通管に連通する吸気風路と、 この吸気風路内に設けられ吸込気流により回転するエア
    タービンを回転自在に収容するタービン室と、 前記ケース体の下面に臨んで回転自在に配設され前記エ
    アタービンの回転により回転する回転清掃体とを備え、 前記吸気風路は、前記タービン室より下流側に、前記吸
    込口に対向し塵埃侵入防止手段を備えた第1の吸気排出
    風路と、前記連通管に対向する第2の吸気排出風路とを
    備えたことを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 【請求項2】 第1の吸気排出風路および第2の吸気排
    出風路間には、仕切壁が設けられたことを特徴とする請
    求項1記載の電気掃除機の吸込口体。
  3. 【請求項3】 塵埃侵入防止手段は、細長格子であるこ
    とを特徴とした請求項1または2記載の電気掃除機の吸
    込口体。
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