JP3832650B2 - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転清掃体を駆動手段にて回転駆動させる電気掃除機の吸込口体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のエアタービンを設けた電気掃除機の吸込口体としては、例えば米国特許2904816号明細書に記載の構成が知られている。
【0003】
この米国特許2904816号明細書に記載の電気掃除機の吸込口体は、回転清掃体を回転自在に収容し下面に吸込口を開口する吸込室とホースや延長管などが接続される連通管との間に吸込風路を備えるとともに、上面に開口する吸気口と連通管との間で吸気気流により回転して回転清掃体を回転させる偏平型のエアタービンを回転自在に収容するタービン室を途中に設けた吸気風路を備え、吸込風路と吸気風路との合流部分に弁体を設けて、弁体の切換操作により吸込風路を開閉して吸込量および吸気量を調節している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記米国特許2904816号明細書に記載の従来の電気掃除機の吸込口体では、回転清掃体が1つであるため、例えば絨毯などに絡み付いた糸ごみや髪の毛などが十分に掻き出しできず、掃除性の向上が望めない。
【0005】
ところで、従来の電気掃除機の吸込口体において、掃除性を向上させるべく回転清掃体を走行方向の前後方向に2つ設けた構成が知られている。
【0006】
そこで、米国特許2904816号明細書に記載の従来の電気掃除機の吸込口体において、回転清掃体を複数設けることも考えられる。
【0007】
ところで、吸込口体の前進の際には、吸込口体の走行方向の後端部に設けた連通管に延長管を介して接続するホースを押動させて前進させるので、この押動により吸込口体の後部が被掃除面に押付けられるようになる。一方、吸込口体の後退の場合には、ホースを引くように操作するので吸込口体が持ち上げられる方向に力が作用する。このため、吸込口体の前進時には後側の回転清掃体の負荷である床面から受ける抵抗が大きくなり回転しにくくなる。
【0008】
また、2つの回転清掃体を設けた場合に前後から効率よく塵埃を吸い込ませるために、前側の回転清掃体を前進方向に対して順方向に回転させるとともに、後側の回転清掃体を前進方向に対して逆方向に回転させる、すなわち互いに内側に向けて回転させることも考えられるが、上述した前進時に被掃除面に押付けられる後側の回転清掃体が前進方向に対して逆方向で回転するため、後側の回転清掃体の回転性が低下する。
【0009】
したがって、例え複数の回転清掃体を設けても吸込口体の前進時に後側の回転清掃体による塵埃の掻出効果が低下する問題がある。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、前進時の掃除性を向上して掃除効率が向上する電気掃除機の吸込口体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電気掃除機の吸込口体は、被掃除面と対向する下面に下方に向けて開口する清掃体室を有したケース体と、このケース体の前進方向の後部に設けられ前記清掃体室に連通する連通管と、前記前進方向の前後方向に位置して前記清掃体室に回転自在に配設された複数の回転清掃体と、これら複数の回転清掃体を同時に回転駆動させる一つの駆動手段と、この駆動手段の駆動を前記複数の回転清掃体に伝達する駆動伝達手段とを具備し、この駆動伝達手段は、歯数が異なる複数の歯車の噛合により前記前進方向の後側の前記回転清掃体の回転を前側の前記回転清掃体の回転より遅くして後側の前記回転清掃体の回転トルクを前側の前記回転清掃体の回転トルクより大きくするように駆動を伝達するもので、一つの駆動手段の駆動を複数の回転清掃体のそれぞれに伝達する駆動伝達手段の歯数が異なる複数の歯車の噛合によって、前進方向の後側の回転清掃体の回転を前側の回転清掃体の回転よりも遅くすることで後側の回転清掃体の回転トルクを前側の回転清掃体の回転トルクより大きくさせて、これら回転清掃体を同時に回転駆動させるので、前進時に連通管にて被掃除面に押付けられる後側の回転清掃体の回転トルクが前側の回転清掃体の回転トルクより大きくなり、前側の回転清掃体の回転トルクが小さいことから後側の回転清掃体に駆動手段からの回転トルクが効率よく伝達されて掃除性が向上する。
【0012】
求項記載の電気掃除機の吸込口体は、請求項記載の電気掃除機の吸込口体において、駆動手段は、前側の回転清掃体を前進方向に対して順方向で回転駆動させ、後側の回転清掃体を前進方向に対して逆方向で回転駆動させるもので、駆動手段にて後側の回転清掃体を前進方向に対して逆方向で回転駆動させるとともに、前側の回転清掃体を前進方向に対して順方向で回転駆動させるので、逆回転の後側の回転清掃体にて効率よく被掃除面から塵埃が掻き出されて掃除性が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電気掃除機の吸込口体の実施の一形態を示す構成を図面を参照して説明する。
【0014】
図1ないし図6において、11は進行方向である走行方向に対して横長の吸込口本体で、この吸込口本体11は、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂などの合成樹脂製の下部本体ケース12と、この下部本体ケース12の上部に結合固定される同材質の上部本体ケース13とが、下部本体ケース12および上部本体ケース13の前面を含む周面に沿ってバンパ14を挟持して接合されて、矩形状のケース体15が形成されている。
【0015】
そして、下部本体ケース12は、上面に略垂直にリブ部17が形成されて、進行方向側である前側に略左右方向に横長で下面に開口する凹溝状の第1の清掃体室18が区画形成され、後退方向側である後側に同様に略左右方向に横長で下面に開口する凹溝状の第2の清掃体室19が区画形成されている。また、下部本体ケース12には、リブ部17により、第1の清掃体室18および第2の清掃体室19の間の略中央から一端側に区画され下面にリーク口としての作用も有する第1の吸込口20を開口する第1の吸込室21と、略中央から他端側に区画された第1の駆動伝達室22と、後側略中央に区画され第2の清掃体室19の上面略中央にリーク口としての作用も有する第2の吸込口23を開口し第1の吸込室21に連通する第2の吸込室24と、第1の駆動伝達室22より他端側に区画された第2の駆動伝達室25とが区画形成されている。なお、第1の吸込口20の開口面積は、第2の吸込口23の開口面積より大きく形成されている。
【0016】
さらに、下部本体ケース12の下面には、第1の吸込口20と反対側の端部側に位置して第1の清掃体室18および第2の清掃体室19を連通させる凹溝状の連通凹部27が設けられているとともに、第1の清掃体室18と第1の吸込口20とを連通させる凹溝状の連通風路28が設けられている。
【0017】
なお、第2の駆動伝達室25の下面は下方に向けて開口し、この開口に閉塞板29が装着具30にて着脱自在に装着されている。
【0018】
また、ケース体15の後部中央には、第2の吸込口23に対向して連通管32が回動軸33,33を下部本体ケース12および上部本体ケース13とにて軸支されて上下方向の所定角度に回動自在に取り付けられている。そして、第1の吸込室21および第2の吸込室24が連通管32に連通して吸込風路34を構成している。また、連通管32の後端部が吸込口本体11から後側外方へ突出し、この後端部には、屈曲した接続管35の前端部が回動自在に嵌合されている。この接続管35は、図示しない延長管を介してホースに着脱自在に接続され、さらに図示しない電気掃除機本体に接続される。
【0019】
そして、第1の吸込口20の開口面積より小さい開口面積の第2の吸込口23は、連通管32からの距離が第1の吸込口20より近いため、第1の吸込口20からの吸込力と第2の吸込口23からの吸込力とは略同程度となっている。
【0020】
一方、ケース体15の略中央には、内部に駆動手段である偏平型の一つのエアタービン37を回転自在に収容するタービン室38を区画する中ケース39が取付固定されている。そして、この中ケース39は、上部が径大で下部が径小の略漏斗状の下ケース40およびこの下ケース40の上部を閉塞する上ケース41とにて形成されている。
【0021】
また、中ケース39には、外周面に一端が周方向に向けてラッパ状に拡開し他端がタービン室38に開口する周方向に沿った吸気供給風路43aが形成され、この吸気供給風路43aは次第に幅狭となり断面積が徐々に小さくなるようにスクロール状にタービン室38に連通形成されて、エアタービン37に渦巻き状に吸込気流を供給するようになっている。なお、タービン室38に至る吸気供給風路43aの一部の上面、すなわちケース体15の前側に位置する部分の吸気供給風路43aの上面は、上部本体ケース13にて構成する。そして、この吸気供給風路43aのラッパ状に開口する一端は、上部本体ケース13の後部の略垂直面となる後面およびこの後面に連続する上面の2面に亘って形成された吸気口44に対向して連通されている。なお、この吸気口44は、小径の穴が複数穿設されて形成され、連通管32の一側に位置して開口形成されている。
【0022】
さらに、中ケース39の第2の吸込室24に対向する面には連通孔45が開口形成され、吸気口44から吸気供給風路43a、タービン室38、連通孔45を介して第2の吸込室24に連通する吸気風路43が形成される。また、連通孔45が第2の吸込室24に対向して開口するため、タービン室38から連通管32に至る吸気風路43、すなわちエアタービン37の下流側に位置して吸込風路34を介して第1の吸込口20が連通開口するとともに、第2の吸込口23が直接開口する。
【0023】
そして、中ケース39の上ケース41の下面略中央には軸受である第1のベアリング47を取り付けるベアリング取付リブ48が設けられ、中ケース39の下ケース40の上面略中央には第1のベアリング47と同軸上に軸受である第2のベアリング49を取り付けるベアリング取付リブ50が設けられている。
【0024】
また、エアタービン37は、図7ないし図9に示すように、棒状の軸体52を嵌挿する略円筒状の軸支部53の周面に一端側に向けて拡開する整流板54が設けられ、この整流板54の周縁近傍の他端側の面に略放射状に複数の彎曲する風受板55,55が壁状に突出形成されている。さらに、軸体52の風受板55,55が設けられた側の端部にエアタービンプーリ56が一体的に設けられている。
【0025】
そして、エアタービン37は、エアタービンプーリ56が第1の駆動伝達室22に臨んで中ケース39の下端より突出されて、軸体52の両端部が第1のベアリング47および第2のベアリング49に軸方向を略上下方向に軸支され、タービン室38内に回転自在に軸支されている。また、中ケース39は、第2のベアリング49が第1の清掃体室18および第2の清掃体室19の間の略中央に位置するようにケース体15内に収容固定されている。
【0026】
また、下部本体ケース12の連通管32の両側に位置して従動後輪58が回転自在に軸支された従動後輪室59、前部両端側には従動前輪60が回転自在に軸支された従動前輪室61が形成されている。
【0027】
一方、第1の清掃体室18および第2の清掃体室19には、回転清掃体としての第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64がそれぞれ回転自在に配設されている。そして、第2の回転ブレード64は、例えばアルミニウム合金などにて周面に軸方向に時計回りにスパイラル状の溝部65を設けた心棒66を有し、この心棒66の溝部65に可撓性を有する例えば軟質塩化ビニル製の掃除体としての掻出手段であるブレード部67を複数、例えば4枚外周面に壁状に突出するようにスパイラル状に係合されている。なお、このブレード部67は、細長平板状の板部68の長手方向の一側縁が心棒66の溝部65に係合する台座部69を肉厚に形成して構成されている。
【0028】
また、第1の回転ブレード63は、外周面に第2の回転ブレード64と同様のブレード部67および可撓性を有し一面に起毛70を設けた掃除体としての床磨手段である布ブレード部71をスパイラル状に複数、例えば2枚ずつ交互に設けている。なお、布ブレード部71は、例えばポリエステル製で一面に起毛70を設けた細長板状の起毛布73の長手方向の一側縁に軟質塩化ビニル製の台座部69を肉厚に形成して構成されている。
【0029】
そして、布ブレード部71の心棒66から突出する長さ寸法は、ブレード部67の心棒66から突出する長さ寸法より長く、被掃除面が板の間の場合には、布ブレード部71のみが板の間に接触して床磨きであるフローリング効果が得られる。なお、第1の回転ブレード63は、第2の回転ブレード64の1対のブレード部67の代わりにブレード部67より床面との摩擦が小さく抵抗が小さい一対の布ブレード部71を設けた構成であるため、これら回転の際の床面との接触により生ずる床面からの負荷は第1の回転ブレード63の方が、第2の回転ブレード64の負荷より小さい。
【0030】
さらに、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64の一端にはプーリ75が心棒66にそれぞれ一体的に設けられている。そして、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64は、各プーリ75,75が第2の駆動伝達室25内に位置され、軸方向の両端に回転自在に設けられた軸部76,76がケース体15に設けられた軸受77,77にそれぞれ係合されて回転自在に支持されている。
【0031】
なお、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64は、外径寸法が第1の回転ブレード63の方が小径となるように形成され、下端が各第1の清掃体室18および第2の清掃体室19の下面の開口から僅かに下方に突出し、さらに、布ブレード部71の先端部のみ従動前輪60,60および従動後輪58,58とにて形成される接地面より下方に突出するように設けられている。
【0032】
一方、第1の駆動伝達室22内には、駆動伝達手段である駆動変換手段79が配設されている。この駆動変換手段79は、図1、図4および図6に示すように、第1の駆動伝達室22の端部側に位置して配設される箱体80内に軸方向が上下方向に沿った略棒状の第1のシャフト81を回転自在に軸支している。そして、この第1のシャフト81の下端には、エアタービン37のエアタービンプーリ56とにて駆動伝達手段である第1の無端ベルト82aが掛け渡される第1のプーリ83が第1の駆動伝達室22に臨んで設けられ、上端には第1の傘歯車84aが設けられている。
【0033】
さらに、箱体80内には、略棒状の第2のシャフト85および第3のシャフト86がケース体15の横長方向に沿って上下に略平行に回転自在に配設されている。そして、第2のシャフト85は、一端に第1のシャフト81の第1の傘歯車84aに係合する第2の傘歯車84bを設け、他端に第2の駆動伝達室25に臨んだ第2のプーリ87を設け、中間部より一端側に第1の歯車88aを設けている。また、第3のシャフト86の一端には、第2のシャフト85の第1の歯車88aに係合する第2の歯車88bが設けられ、他端には、第2の駆動伝達室25に臨んだ第3のプーリ89が設けられている。なお、第2の歯車88bは、第1の歯車88aより歯数が多く、第3のシャフト86の方が第2のシャフト85より回転数を遅くすることにより第2のシャフト85より回転駆動負荷である回転トルクが大きくなるようになっている。
【0034】
そして、第2のシャフト85の第2のプーリ87には、第1の回転ブレード63のプーリ75とにて駆動伝達手段である第2の無端ベルト82bが傾斜して掛け渡され、第3のシャフト86の第3のプーリ89には、第2の回転ブレード64のプーリ75とにて第3の駆動伝達手段である無端ベルト82cが略水平方向に掛け渡されている。この第2の無端ベルト82bおよび第3の無端ベルト82cの掛け渡しにより、第1の回転ブレード63より第2の回転ブレード64の回転駆動負荷であるトルクが大きくなる。
【0035】
なお、第2のシャフト85の中心は、図6に示すように、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64間の中間位置より第2の回転ブレード64側、すなわち、上方に位置する第2のシャフト85と、この第2のシャフト85に傾斜して掛け渡される第1の回転ブレード63との間の距離が長くなるように位置させる。また、第3のシャフト86は、この第3のシャフト86と略水平に掛け渡される第2の回転ブレード64に対して略水平方向に位置し、この第3のシャフト86および第2の回転ブレード64間の距離が短くなるように位置させる。
【0036】
そして、エアタービン37の回転により第1の無端ベルト82aを介して第1のシャフト81が回転し、この回転により第1の傘歯車84aおよび第2の傘歯車84bを介して第2のシャフト85が回転する。この第2のシャフト85の回転により互いに噛み合う第1の歯車88aおよび第2の歯車88bにて、第3のシャフト86が第2のシャフト85に対して反対方向に回転し、第2の無端ベルト82bを介して第1の回転ブレード63が、吸込口本体11の前進方向に対して順方向に回転すると同時に、第2の回転ブレード64が、吸込口本体11の前進方向に対して逆回転、すなわち互いに内側に回転するようになっている。なお、第1の回転ブレード63は、布ブレード部71の起毛70側に向けて回転するようになっている。
【0037】
次に、上記実施の形態の動作について説明する。
【0038】
掃除を行う際、図示しない電気掃除機本体に延長管およびホースを介して吸込口本体11を接続し、ホースの延長管側の端部を把持しながら押動して、吸込口本体11を被掃除面である床面に接触させながら前後に走行させる。
【0039】
そして、電気掃除機本体の吸込力にて、吸気口44から吸気されるとともに第1の吸込口20および第2の吸込口23からも吸い込まれる。ここで、吸込口本体11が床面上に載置されていることから、第1の吸込口20は、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64間に位置するため、これら第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64と床面とにてシールされ、吸込口本体11の下面の負圧が増大する。
【0040】
ところで、連通管32からの距離が第1の吸込口20より近い第2の吸込口23は、第2の清掃体室19内に開口するため第2の回転ブレード64にて風路抵抗が増大するとともに、第1の吸込口20の開口面積より小さい開口面積であるため、第1の吸込口20からの吸込力と第2の吸込口23からの吸込力とが同程度となる。したがって、同程度の第1の吸込口20および第2の吸込口23からの吸込量と吸気口44からの吸込量との割合が、床面と対向する吸込口本体11の下面の負圧の増大により、吸気口44からの吸気量が増大する割合となる。
【0041】
また、床面が絨毯など特に毛足の長い絨毯の場合には、床面に対向する第1の吸込口20は閉塞されるようになる。したがって、床面が板の間などの場合における吸込口本体11の下面の負圧より床面が絨毯などの場合における吸込口本体11の下面の負圧の方が大きくなり、このときに吸気口44からの吸気量が増大する。
【0042】
さらに、吸気口44から吸気された空気は断面積が次第に縮小するラッパ状の吸気供給風路43aを整流されつつ通って渦巻き状にタービン室38に至り、この渦巻き状の吸込気流によりエアタービン37が吸気量に比例した速度で回転する。この回転駆動力が第1の無端ベルト82aを介して駆動変換手段79に伝達され、この駆動変換手段79にて上下方向を軸とした回転駆動が水平方向を軸とした2つの回転駆動力に変換され、第2の無端ベルト82bおよび第3の無端ベルト82cを介して第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64が吸気量に比例した速度で互いに反対方向で、第2の回転ブレード64の方が第1の回転ブレード63より大きなトルクで回転する。
【0043】
そして、ホースの押動による吸込口本体11の前進時には、床面に吸込口本体11が押付けられるようになる。この状態では、くさび効果により、第2の回転ブレード64が床面に接触することによる床面からの負荷が、第1の回転ブレード63の床面からの負荷より大きくなるが、第2の回転ブレード64の回転駆動負荷である回転トルクを大きくなるように設定してあるため、前進に対して逆回転の第2の回転ブレード64にて効率よく床面から塵埃が掻き出される。
【0044】
また、吸込口本体11の後退時には、ホースを引く動作となるため、吸込口本体11が持ち上げられる力の作用を受けるので、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64の床面からの負荷がともに小さくなり、略同程度の負荷となる。そして、後退に対して逆回転となる第1の回転ブレード63にて効率よく床面から塵埃が掻き出される。
【0045】
そして、掻き出された第1の清掃体室18内に位置する塵埃は、連通風路28を介して第1の吸込口20から吸い込まれ、第2の清掃体室19内に位置する塵埃は、そのまま第2の吸込口23から吸い込まれる。また、タービン室38に流入した吸込気流は、連通孔45を介して第2の吸込室24から連通管32に流れる。
【0046】
なお、第1の吸込口20は、第1の回転ブレード63のスパイラル方向側に位置するため、第1の清掃体室18内の塵埃90は吸込力にて吸い込まれる方向と回転した状態でのスパイラル方向、すなわち吸込力にて吸い込まれる方向と布ブレード部71およびブレード部67にて案内される方向とが同方向となるので、床面から掻き出された塵埃は吸引力と布ブレード部71およびブレード部67にて円滑に連通風路28を介して第1の吸込口20に吸い込まれる。また、第2の吸込口23は第2の清掃体室19の略中央に開口し、第2の回転ブレード64は第1の回転ブレード63とスパイラル方向が逆方向となる逆回転であるため、吸込力にて吸い込まれる方向とブレード部67にて案内される方向とが逆方向となるので、第2の吸込口23から吸い込まれない一部の塵埃90は、ブレード部67にて第2の吸込口23から離れる方向に移動され、案内される側の端部に位置して第1の吸込口20とは反対側に設けた第2の清掃体室19と第1の清掃体室18とを連通させる連通凹部27を介して第1の清掃体室18に導かれ、連通風路28を介して第1の吸込口20に吸い込まれる。
【0047】
また、床面が板の間などの場合には、走行方向の前側に位置する第1の回転ブレード63の布ブレード部71のみが板の間と接触し、壁際まで板の間上の塵埃を掃き取るように掻き上げるとともに、壁際まで板の間をフローリングする。
【0048】
ところで、吸気口44は第1の吸込口20および第2の吸込口23より開口面積が小さく、吸気風路43中に風路抵抗となるエアタービン37が位置するので、第1の吸込口20および第2の吸込口23からほとんど吸い込めなくなることはなく、第1の吸込口20および第2の吸込口23からの吸込力が低下する程度である。そして、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64の回転駆動により塵埃が掻き取られるので吸い込みやすくなり、吸込力の低下による吸い残しはほとんど生じない。
【0049】
ここで、家具などの移動などでホースを床面上に置いた際に吸込口本体11の下面が床面から離れたり、第1の吸込口20および第2の吸込口23に大きなものを吸い込んで閉塞させた場合や、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64に糸ごみや髪の毛などが絡み付いた場合にこれらを取り除くため、吸込口本体11を床面から持ち上げた際には、吸込口本体11の下面の負圧が低減し、第1の吸込口20および第2の吸込口23からの吸込量と吸気口44からの吸込量との割合が、第1の吸込口20および第2の吸込口23からの吸気量が増大する割合となる。さらに、吸気風路43のタービン室38から連通管32に至るエアタービン37の下流側に位置して吸込風路34を介して第1の吸込口20が連通開口するとともに第2の吸込口23が直接開口するので、吸気口44からの吸気にて発生する吸気風路43内の吸込気流が大きく減少し、エアタービン37は回転速度が大きく低下あるいは停止して、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64の回転速度も大きく低下あるいは停止する。
【0050】
そして、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64に絡み付いた糸ごみや髪の毛などを除去するために第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64を取り外す場合には、装着具30を外して閉塞板29を取り外し、プーリ75が設けられていない側の軸部76を支点にしてプーリ75側を下方に移動させてプーリ75側の軸部76を軸受77から取り外し、第2の無端ベルト82bおよび第3の無端ベルト82cからプーリ75を外し、支点とした軸部76を軸受77から外すことにより取り外しできる。なお、組み付ける場合には反対の動作を行う。
【0051】
上記実施の形態によれば、前進方向に対して逆方向で回転駆動される走行方向の後側の第2の回転ブレード64の回転駆動負荷である回転トルクを、前進方向に対して順方向で回転駆動される前側の第1の回転ブレード63の回転トルクより大きくしたため、前進時に床面に押さえ付けられて前側の第1の回転ブレード63の床面からの負荷より後側の第2の回転ブレード64の負荷が大きくなるが、第1の回転ブレード63の回転トルクを小さくしてエアタービン37からの回転トルクを効率よく第2の回転ブレード64に伝達して第2の回転ブレード64の回転トルクを大きくしているため、前進に対して逆回転の第2の回転ブレード64にて効率よく床面から塵埃を掻き出しできる。また、後退時に引き上げられる力にて第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64の床面からの負荷がともに低減して略同程度となるので、第2の回転ブレード64より小さい回転トルクの第1の回転ブレード63でも、後退に対して逆回転の第1の回転ブレード63にて十分に塵埃を掻き出しできる。
【0052】
このため、エアタービン37からのトルクを効率よく掃除の際の負荷に対応して第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64に効率よく伝達でき、掃除性を向上できる。
【0053】
さらに、進行方向の前側に位置する第1の回転ブレード63に床面との摩擦が小さくて床面からの負荷が小さい床磨用の布ブレード部71を床面からの負荷が大きくなる掻出用のブレード部67に代えて設けたため、簡単な構造で第1の回転ブレード63の回転トルクを第2の回転ブレード64の回転トルクより小さくできるとともに、壁際まで床磨きでき、掃除性を向上できる。
【0054】
そして、前側に位置する第1の回転ブレード63の外径を第2の回転ブレード64の外径より径小としたため、第1の回転ブレード63をケース体15内の最前部まで配設できるとともに、第1の回転ブレード63の床面と接触する位置と壁際との間の距離を短くでき、さらに壁際まで掃除できる。
【0055】
しかも、第1の回転ブレード63の外径を第2の回転ブレード64の外径より径小としたため、第1の回転ブレード63の床面からの負荷が小さくなるので、吸込口本体11の前進時に連通管32を介して吸込口本体11の後側が床面に強く押付けられても後側の第2の回転ブレード64に駆動力が伝達されるので、第2の回転ブレード64による掃除が確実に行える。
【0056】
また、大きなトルクが得られるスクロール偏平型のエアタービン37の軸体52を第1の清掃体室18および第2の清掃体室19の間に軸方向を上下方向に沿って位置させ、この軸体52を軸支する第2のベアリング49を第1の清掃体室18および第2の清掃体室19間に各回転ブレード63,64の上端より下側に位置して配設したため、エアタービン37が第1の清掃体室18および第2の清掃体室19上に重なる状態で位置するので、掃除性を向上させるべく複数、例えば2本の回転ブレード63,64を回転駆動させるのに必要な大きなトルクが得られるにもかかわらずエアタービン37を配設するための走行方向の前後の空間寸法、および、軸受である第2のベアリング49を配設するための上下方向の空間寸法を縮小でき、小型化が図れる。なお、エアタービンが37は、一端側に向けて拡開する整流板54を有しているため、この整流板54の拡開する側のスペースを利用して軸受である第1のベアリング47を配設でき、さらに小型化が図れる。
【0057】
さらに、エアタービン37の駆動を各回転ブレード63,64に伝達させる駆動伝達手段、すなわち第1の無端ベルト82aおよび駆動変換手段79を第1の清掃体室18および第2の清掃体室19間に吸込風路34と反対側に位置して隔離して配設したため、上下方向の寸法を縮小でき、さらに小型化が図れるとともに、吸込風路34とは隔離して駆動変換手段79を介して第2の無端ベルト82bよび第3の無端ベルト82cにて第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64の端部に駆動を伝達させるため、吸い込んだ塵埃にて駆動伝達手段である第1の無端ベルト82a、駆動変換手段79、第2の無端ベルト82bおよび第3の無端ベルト82cが汚染されず、保守管理が容易である。
【0058】
また、スクロール偏位型のエアタービン37に渦巻き状に吸込気流を供給させる吸気供給風路43aを走行方向の前側に位置する第1の清掃体室18に連通する第1の吸込口20からの吸込風路34と反対側に位置して形成したため、吸込風路34と吸気供給風路43aとが重なることがなく、さらに小型化が図れる。
【0059】
そして、この吸気供給風路43aの吸気口44を連通管32が導出する側である後部に開口形成したため、掃除中に壁や家具、カーテンなどにて吸気口44が閉塞されず、効率よくエアタービン37を回転できるとともに、連通管32を軸支するためのスペースを有効利用してタービン室38に渦巻き状の吸込気流を容易に整流させつつ供給でき、エアタービン37の駆動トルクのさらなる向上および小型化が容易に図れる。
【0060】
また、吸気口44をケース体15の略垂直面となる位置に開口形成したため、空気中の微細な塵埃が吸込口本体11上に堆積することによる吸気口44の閉塞を防止でき、吸気効率の低減を抑制でき、効率よくエアタービン37を回転できる。
【0061】
さらに、吸気口44を連通管32が導出する側である後部に開口形成したため、掃除中に壁や家具、カーテンなどにて吸気口44が閉塞されず、効率よくエアタービン37を回転できるとともに、連通管32を軸支するためのスペースを有効利用してタービン室38に渦巻き状の吸込気流を整流させつつ供給させる吸気供給風路43aを形成でき、エアタービン37の駆動トルクのさらなる向上および小型化が容易に図れる。
【0062】
また、吸気口44をケース体15の略垂直面となる位置に開口形成したため、空気中の微細な塵埃90が吸込口本体11上に堆積することによる吸気口44の閉塞を防止でき、吸気効率の低減を抑制でき、効率よくエアタービン37を回転できる。
【0063】
さらに、壁や家具、カーテンなどにて閉塞されない吸気口44からタービン室38内のエアタービン37に渦巻き状に吸込気流を供給させるべく、吸気供給風路43aをタービン室38の前側に開口させて吸気口44から次第に幅狭となるように干渉機能を有したラッパ状に形成して連通させたため、簡単な構造でタービン室38に至る部分の次第に開口面積が小さくなる吸気供給風路43aが吸込気流を整流させるとともに、エアタービン37の風切り音などを低減でき、騒音を低減できる。
【0064】
一方、塵埃90を吸い込む第1の吸込口20および第2の吸込口23を吸気風路43のタービン室38から連通管32に至るエアタービン37の下流側に位置して開口したため、掃除時には床面にてケース体15の下面の負圧が得られ、吸気口44からの吸込気流により吸気風路43内に回転自在に設けたエアタービン37が効率よく回転して各回転ブレード63,64が回転して床面から塵埃90を掻き出して効率よく各吸込口20,23から吸い込み、各吸込口20,23が塵埃90を吸い込む吸込口として作用し、ケース体15を持ち上げるなどによりケース体15の下面が床面から所定の距離離れた際には、ケース体15の下面にエアタービン37の下流側の吸気風路43に位置して吸込風路34を介して開口する第1の吸込口20および直接開口する第2の吸込口23が開放されて吸気口44からの吸気量が大きく低減してエアタービン37の回転が停止または大きく低減し各回転ブレード63,64の回転が停止または大きく低減し、各吸込口20,23がリーク口として作用する。
【0065】
このため、掻き出された塵埃90を負圧が確保された第1の吸込口20および第2の吸込口23から容易に吸い込め効率よく掃除ができるとともに、第1の吸込口20および第2の吸込口23に吸込口本体11を持ち上げた際にエアタービン37の回転が低減して各回転ブレード63,64の回転を低下させるリーク口としての機能をも持たせたため、簡単な構造で塵埃90を吸い込む吸込口としての機能の双方が得られ、さらにリーク口を開閉させる開閉手段などが不要で、簡単な構造で容易に各回転ブレード63,64の回転を低減でき、小型軽量化が容易に図れるとともに、各回転ブレード63,64の回転による風切り音を低下できる。
【0066】
さらに、第1の清掃体室18と第1の吸込口20とを連通風路28にて連通させ、この第1の吸込口20を吸込風路34を介して吸気風路43のタービン室38から連通管32に至るエアタービン37の下流側に位置して開口したため、掻き出された塵埃90を負圧が確保された第1の吸込口20から容易に吸い込みできる。すなわち、吸込口本体11を持ち上げた際にエアタービン37の回転を低下させるリーク口としての機能を持たせるとともに、塵埃90を吸い込み吸込口としての機能の双方を簡単な構成ででき、さらなるリーク作用を増大できる。
【0067】
そして、この連通風路28が凹溝状であるため、管状物などにて筒状に形成した場合に比して塵埃が引っ掛かるなどを防止でき塵埃の除去などの保守管理が容易にできる。なお、この連通風路28は、第1の清掃体室18と第1の吸込室21とを管状物にて連通させる構造などとしてもよい。
【0068】
また、第1の清掃体室18と第1の吸込口20とを凹溝状の連通風路28にて連通させたため、被掃除面の種類、例えば板の間、畳、絨毯などにより、第1の吸込口20および連通風路28の閉塞状態が異なるので、負圧が異なり、第1の吸込口20および第2の吸込口23からの吸込量と吸気口44からの吸込量との割合が可変する。このため、板の間の場合には吸気口44からの吸込量が少なくなって各回転ブレード63,64の回転が低下し、絨毯の場合には吸気口44からの吸込量が増大して各回転ブレード63,64の回転が増大するため、別途床面検知手段が不要で、簡単な構造で床面に応じて各回転ブレード63,64の回転を可変でき、掃除作業性および掃除効率をさらに向上できる。
【0069】
さらに、吸気風路43が連通管32に連通する連通孔45より連通管32側の下流側に第2の吸込口23が開口するため、吸込口本体11を持ち上げた際に、第2の吸込口23からの吸込抵抗が吸気口44からタービン室38を介して連通孔45への吸気抵抗より小さく下流側に位置するため、第2の吸込口23がリーク口と同様に作用して、容易に第2の吸込口23から吸気されるので、さらにエアタービン37の回転を低減でき、安全に各回転ブレード63,64の回転を低減できる。
【0070】
また、時計回りにスパイラル状の第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64をスパイラル方向が逆方向となる反対方向の内側に向けた回転方向とし、第1の回転ブレード63の回転した状態でのスパイラル方向側に第1の吸込口20を開口させ、第1の清掃体室18および第2の清掃体室19を第1の吸込口20と反対側の第1の回転ブレード63のスパイラル方向側に設けた連通凹部27にて連通させたため、第1の吸込口20の吸込力にて吸い込まれる方向と第1の回転ブレード63の布ブレード部71およびダブルブレード部72にて案内される方向とが同方向となり、床面から掻き出された塵埃は吸引力と布ブレード部71およびダブルブレード部72にて円滑に連通風路28を介して第1の吸込口20に吸い込まれる。また、第2の清掃体室19のブレード部67にて第2の吸込口23から離れる方向に移動された塵埃は、連通凹部27を介して第1の清掃体室18に導かれ、連通風路28から第1の吸込口20に吸い込まれる。このため、各清掃体室18,19内に塵埃が吸い込まれずに残存することを防止でき、掃除性が向上できるとともに、吸込口本体11の下面の塵埃による汚染を低減でき、保守管理の頻度も低減できる。
【0071】
なお、連通凹部27が凹溝状であるため、連通風路28と同様に、管状物などにて筒状に形成した場合に比して塵埃が引っ掛からず塵埃の除去などの保守管理が容易にできる。なお、この連通凹部27も、第1の清掃体室18と第2の清掃体室19とを管状物にて連通させる構造などとしてもよい。
【0072】
さらに、第1の吸込口20を略中央から一端側に偏位させて開口し、連通管32に対向する第2の吸込室24に隣接して連通する第1の吸込室21を上方に形成し、エアタービン37を収容する中ケース39をケース体15の略中央に配設したため、第1の吸込口20からの吸込風路34と吸気口44からタービン室38を介する吸気風路43とが上下に位置しないため、上下方向の寸法をさらに縮小でき、さらに小型化が図れる。
【0073】
また、第1の回転ブレード63に第2の無端ベルト82bを傾斜して掛け渡す第2のシャフト85を、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64間の中間位置より第2の回転ブレード64側の距離が長くなる位置に配設し、第2の回転ブレード64に第3の無端ベルト82cを略水平方向に掛け渡す第3のシャフト86を、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64間の中間位置より第2の回転ブレード64側の距離が短くなる位置に配設したため、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64を取り外す際の回動による第1の清掃体室18および第2の清掃体室19の下面開口縁に第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64が当接して外しにくくなることを防止でき、容易に第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64を着脱できる。
【0074】
なお、上記実施の形態において、キャニスタ型の電気掃除機に限らず、吸込口本体11が電気掃除機本体の下面に直接形成されたアップライト型、その他、電気掃除機本体と吸込口本体11とが一体化された自走式の電気掃除機などにも適用することができる。
【0075】
また、吸気風路43の途中に開度を連続的に調節し各回転ブレード63,64の回転速度を可変可能に弁体やシャッタなどを別途設けてもできる。
【0076】
一方、回転清掃体としては、回転ブレード63,64の他に、起毛を壁状に設けたブレード部が断面略Y字状に枝別れしたものを用いたり、回転ブラシや、布ブレード部のみを設けたものなどいずれのものを用いてもよい。
【0077】
また、第1の回転ブレード63および第2の回転ブレード64の回転駆動負荷の大小を、駆動変換手段79の第1の歯車88aおよび第2の歯車88bのギア比を変え、さらに前側の第1の回転ブレード63に床面からの負荷が小さくなるように布ブレード部71を設けて説明したが、いずれかのみでもでき、他のいずれの方法でも同様の効果が得られる。
【0078】
【発明の効果】
請求項1記載の電気掃除機の吸込口体によれば、駆動伝達手段の歯数が異なる複数の歯車の噛合によって前進方向の後側の回転清掃体の回転を前側の回転清掃体の回転よりも遅くすることで後側の回転清掃体の回転トルクを前側の回転清掃体の回転トルクより大きくさせて、これら回転清掃体を同時に回転駆動させるので、前進時に連通管にて被掃除面に押付けられる後側の回転清掃体の回転トルクが前側の回転清掃体の回転トルクより大きくなり、前側の回転清掃体の回転トルクが小さくなるから後側の回転清掃体に駆動手段からの回転トルクを効率よく伝達でき掃除性を向上できる。
【0079】
求項記載の電気掃除機の吸込口体によれば、請求項記載の電気掃除機の吸込口体に加え、駆動手段にて後側の回転清掃体を前進方向に対して逆方向で回転駆動させ、前側の回転清掃体を前進方向に対して順方向で回転駆動させるので、逆回転の後側の回転清掃体にて効率よく被掃除面から塵埃が掻き出されて掃除性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電気掃除機の吸込口体の実施の一形態を示す一部を切り欠いた平面図である。
【図2】 同上底面図である。
【図3】 同上背面図である。
【図4】 同上正面断面図である。
【図5】 同上側面断面図である。
【図6】 同上駆動変換手段と第1の回転ブレードおよび第2の回転ブレードとの関係を示す側面断面図である。
【図7】 同上エアタービンを示す断面図である。
【図8】 同上底面図である。
【図9】 同上平面図である。
【符号の説明】
15 ケース体
18 第1の清掃体室
19 第2の清掃体室
32 連通管
37 駆動手段としてのエアタービン
63 回転清掃体としての第1の回転ブレード
64 回転清掃体としての第2の回転ブレード
79 駆動伝達手段としての駆動変換手段

Claims (2)

  1. 被掃除面と対向する下面に下方に向けて開口する清掃体室を有したケース体と、
    このケース体の前進方向の後部に設けられ前記清掃体室に連通する連通管と、
    前記前進方向の前後方向に位置して前記清掃体室に回転自在に配設された複数の回転清掃体と、
    これら複数の回転清掃体を同時に回転駆動させる一つの駆動手段と、
    この駆動手段の駆動を前記複数の回転清掃体に伝達する駆動伝達手段とを具備し、
    この駆動伝達手段は、歯数が異なる複数の歯車の噛合により前記前進方向の後側の前記回転清掃体の回転を前側の前記回転清掃体の回転より遅くして後側の前記回転清掃体の回転トルクを前側の前記回転清掃体の回転トルクより大きくするように駆動を伝達する
    ことを特徴とした電気掃除機の吸込口体。
  2. 駆動手段は、前側の回転清掃体を前進方向に対して順方向で回転駆動させ、後側の回転清掃体を前進方向に対して逆方向で回転駆動させる
    ことを特徴とした請求項記載の電気掃除機の吸込口体。
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