JP2009171995A - 電気掃除機の吸込口体および電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体および電気掃除機 Download PDF

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Abstract

【課題】吸込口体の進行方向に交わる方向に溝があった場合に、この溝に挟まった塵埃を容易に掻きだして掃除することが可能な電気掃除機の吸込口体および電気掃除機を提案する。
【解決手段】エアタービン24aの回転軸49に形成されたクランクピン108は、起毛布77のスライド基部79から突出させて設けられたヨーク部80に挿入される。ヨーク部80には、吸込口体8の前後方向に長辺が形成され、吸込口体8の幅方向にクランクピン108が挿入可能な短辺が形成された平断面視で略長方形状の孔部が形成され、この孔部にクランクピン108が挿入される。クランクピン108は、エアタービン24aの回転運動によって回転軸49が回転すると回転軸49の中心軸回りに円運動し、ヨーク部80を介してスライド基部79を吸込口体8の幅方向に水平往復運動させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、吸気口からの吸気風により回転可能なファンを有する駆動部を備えた電気掃除機の吸込口体およびこの吸込口体を備えた電気掃除機に関する。
従来の電気掃除機の吸込口体として、特許文献1には、吸込口体に形成された吸気口から吸い込んだ吸気風により扁平型のエアタービンを回転運動させて、この回転運動によって吸込口体に設けられた回転ブラシを回転させる吸込口体が記載されている。この吸込口体は、上側に吸気口を有する横長のケース体を備えている。このケース体内には、回転ブラシを収容する回転清掃体室が前側に形成され、吸込口を下側に備えた吸込室が回転清掃体室の後方に形成され、かつ、エアタービンを収容し吸気口に連通する駆動室が回転清掃体室の後方上側に形成される。
また、特許文献2には、回転ブラシの後側の吸込口体の下側に設けられた起毛布を備え、この起毛布を吸込口体に収容された電磁石からなる駆動源によって吸込口体の前後方向に水平往復運動させる吸込口体が記載されている。
特開平9−248260号公報 特開平5−184492号公報
特許文献1、2に記載の従来の電気掃除機の吸込口体では、吸込口体に設けられた回転ブラシの回転軸は、吸込口体の進行方向に交わり、略直交する方向に構成される。すなわち、回転ブラシに設けられたブラシ毛は、回転ブラシが回転運動することによって、ほぼ吸込口体の進行方向である前後方向に沿って床面を掻くことになる。
ここで、例えばフローリングのような板材を複数組み合わせて構成される床面には継ぎ目や傷などの溝がある。この溝に沿う方向に吸込口体が移動されてブラシ毛が床面を掻いた場合には、溝に挟まった塵埃を容易に除去することができる。
一方、この溝に交わる方向に吸込口体が移動されてブラシ毛が床面を掻いた場合には、床面に当接されて屈曲されたブラシ毛が溝の奥に入り込んで挟まった塵埃に届くまで復元する時間よりも回転運動によって溝幅を通過する時間のほうが短く、ブラシ毛の先端が溝の奥まで届いて溝の奥に入り込んで挟まった塵埃を掻きだすことは困難であった。
すなわち、従来の電気掃除機の吸込口体では、溝に交わる方向に吸込口体が移動された場合には、溝に挟まった塵埃を掻きとって掃除することが困難であり、溝に沿う方向に再度、吸込口体を移動させて掃除する必要があった。
本発明は、吸込口体の進行方向に交わる方向に溝があった場合に、この溝に挟まった塵埃を容易に掻きだすと共に進行方向を変えることなく掃除することが可能な電気掃除機の吸込口体および電気掃除機を提案する。
前記の課題を解決するため本発明では、被掃除面に対向する吸込口と、前記吸込口よりも前記被掃除面から離間した吸気口と、前記吸気口から吸い込まれた空気によって回転されるエアタービンを有する駆動部と、前記駆動部によって駆動される回転清掃体と、前記被掃除面に対向し、前記回転清掃体の回転軸に略平行な方向に水平往復運動可能に設けられた往復動清掃体とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、吸込口体の進行方向に交わる方向に溝があった場合に、この溝に挟まった塵埃を容易に掻きだと共に進行方向を変えることなく掃除することが可能な電気掃除機の吸込口体および電気掃除機を提供することができる。
本発明に係る電気掃除機の吸込口体および電気掃除機の実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1は、本発明に係る電気掃除機の外観を示した図である。
図1に示すように、本発明に係る電気掃除機1は、前面に接続口2aが形成された掃除機本体2と、接続口2aに着脱可能に接続されて連通された湾曲可能な細長略円筒状の可撓性ホース体3と、可撓性ホース体3の先端に設けられた手元操作部4と、手元操作部4から基端側に向けて突設され、掃除する際に使用者が把持する把持部5と、把持部5に設けられ、電気掃除機1を複数の駆動モードに設定する設定ボタン6と、手元操作部4の先端に着脱可能に接続されて連通された伸縮可能な細長略円筒状の延長管7と、延長管7の先端に着脱可能に接続されて連通された床面等の被掃除面の塵埃を吸い込む吸込口体8とを備える。
掃除機本体2は、その内部に収容され、接続口2aを介して吸込口体8に負圧を作用させる電動送風機9と、電動送風機9の生じた負圧によって空気とともに吸い込んだ塵埃を集塵する着脱可能な集塵パック(図示省略)と、この集塵パックに塵埃が捕集された空気を電動送風機9の排気風として掃除機本体2の外部に排気する排気口(図示省略)とを備える。
図2は、本発明に係る電気掃除機の吸込口体の一部を切り欠いて示した平面図である。
図2に示すように、電気掃除機1の吸込口体8は、横長のケース体10と、ケース体10の後部に設けられ電気掃除機1の延長管7に接続されて連通される接続管部11とを備える。
なお、説明を容易にするために以下、図2に示す姿勢を基本姿勢とし、吸込口体8に延長管7が接続される接続管部11を後部、これに対向する側を前部とし、さらに前部から後部を見た状態で上下および左右の方向説明を行う。
ケース体10は、上側が開放された下ケース13と、下ケース13の上側を閉塞する上ケース14と、下ケース13と上ケース14との間に設けられた中ケース15と、ケース体10の前面に設けられた前カバー16と、下ケース13と上ケース14との間に挟持されて前カバー16の側方からケース体10の両側に亘って連続するバンパ(図示省略)とを備える。
ケース体10の前側内部には、下ケース13と前カバー16とによって回転清掃体としての回転清掃体19を収容した回転清掃体室20が形成される。回転清掃体室20は、ケース体10の幅方向に回転清掃体19の回転軸を保持する。
回転清掃体室20の後方には、掃除機本体2に収容された電動送風機9の駆動によって生じた負圧によって空気およびこの空気に含まれた塵埃を吸い込む吸込室22が形成される。吸込室22には、回転清掃体室20の幅方向の一側の後方、例えば右後方に、塵埃を吸い込む横長四角形状の吸込口23が形成され連通される。吸込室22の後部には、接続管部11の上流側が連通される。
他方、回転清掃体室20の幅方向の一側の後方、例えば左後方には、回転清掃体19を回転駆動させる駆動部24を収容した駆動室25が形成される。駆動室25と吸込室22との間は気密が保たれる。吸込室22に形成された吸込口23と駆動室25とは回転清掃体室20の後方に並設される。
駆動部24は、エアタービン24aと、エアタービン24aの回転を回転清掃体19に伝達する伝達部24bとを備える。
駆動室25には、駆動部24を構成する伝達部24bが収容された伝達室26が形成される。伝達室26は吸込室22に並設されて形成される。
さらに、回転清掃体室20の幅方向の一側、例えば左側方には、回転清掃体19の一端部が挿入され、駆動室25に収容された駆動部24から回転清掃体19に駆動力を伝達させる伝達部24bを収容した側部伝達室27が形成される。
下ケース13は、平面視で略横長四角形板状の下ケース本体28と、ケース体10の下部を形成し、下ケース本体28の左側に着脱可能に設けられた側部伝達室27の蓋体としての閉塞板29と、下ケース本体28の後部から凸字状に形成され、接続管部11の前端側を覆う突出部30とを備える。
下ケース本体28と上ケース14と中ケース15とは、複数の螺子によって一体的に固定される。
下ケース本体28は、前壁部31と、側壁部32とを有する。前壁部31は、回転清掃体室20に収容される回転清掃体19の回転軸に略平行であり、かつ、下ケース本体28の底面に略垂直に形成され、回転清掃体室20の後方の壁部を形成する。側壁部32は、前壁部31の左右の側端部に位置して回転清掃体室20の側方の壁部を形成する。左右の側壁部32の間には、回転清掃体室20を形成する前カバー16が設けられた開口部33が形成される。
すなわち、下ケース本体28の前壁部31と側壁部32と開口部33に設けられた前カバー16によって回転清掃体室20が形成される。
前壁部31の左端部には、下ケース本体28の後方に向けて延設される壁部と、この壁部の先端部から下ケース本体28の右方に向けて延設される壁部とからなる後方区画壁部34が設けられる。後方区画壁部34と前壁部31との間に駆動室25が形成される。回転清掃体室20を形成する側壁部32と、駆動室25を形成する後方区画壁部34との左側には、側部伝達室27が形成される。
突出部30の上面には、接続管部11の先端部が嵌合する嵌合溝38が設けられている。
上ケース14は、下ケース13の形状に対応した横長四角形板状に形成される。
上ケース14の右側後部には、駆動室25に連通された複数の小径の丸孔から構成された吸気口39が形成される。吸気口39は、吸込口23よりも上側かつケース体10の前側以外の位置であれば、任意の位置に設けることができる。すなわち、吸気口39は、ケース体10の吸込口23よりも被掃除面から離間された位置に設けられる。
中ケース15は、駆動部24を構成するエアタービン24aを駆動させる空気を吸い込む吸気口39に連通された吸気室40を形成する吸気室壁部41と、吸気室壁部41に一体的に形成され、上ケース14に当接して駆動室25に設けられたエアタービン24aを収容するタービン室42を形成するタービン室壁部43とを備える。
吸気室壁部41は、平面視で横長四角形状に形成されて略水平方向に沿って位置し、エアタービン24aを駆動させる空気を吸い込む吸気口39に連通された吸気室40と、塵埃を含んだ空気を吸い込む吸込口23に連通された吸込室22とを上下に区画する。
タービン室壁部43は、吸気口39から吸気室40に吸い込まれた空気(吸気風)をタービン室42に導入してエアタービン24aを駆動させて接続管部11へと流す導入風路44を形成する。また、タービン室壁部43は、エアタービン24aの外周に若干の間隙を介して離間させて形成された壁本体部45を有する。壁本体部45の上端部は上ケース14に当接される。上ケース14とタービン室壁部43との間にタービン室42が形成される。壁本体部45の右前部には、吸気室壁部41が連続して形成される。
駆動室25のタービン室42に収容されるエアタービン24aは、平面視で円形状の扁平なタービン本体48と、タービン本体48に一体的に設けられた回転軸49とを有する。エアタービン24aは、吸込口体8のケース体10の幅方向の略中央に位置する。
駆動室25の伝達室26に収容された伝達部24bは、いわゆるギアボックスである。伝達部24bは、ギア収容部としての伝達部本体50と、伝達部本体50から下方に突設され水平方向に回転する駆動プーリ51と、伝達部本体50から伝達室26の左側に形成された側部伝達室27に突設され垂直方向に回転する伝達プーリ52と、エアタービン24aの回転軸49と駆動プーリ51との間に巻き掛けられたベルト53と、伝達プーリ52と回転清掃体19の軸受55との間に巻き掛けられた伝達ベルト54とを有する。
伝達部本体50内には、エアタービン24aからベルト53を介して駆動プーリ51に伝達された回転運動を、伝達プーリ52の回転運動に変換する傘歯車(図示省略)などの動力伝達機構が設けられる。
伝達プーリ52は、駆動プーリ51から伝達されたエアタービン24aの回転運動を回転清掃体19に伝達する。
前カバー16は、若干の可撓性を有する合成樹脂などの材料で成形され、縦断面視で凸弧状に形成され、平面視で横長の前カバー本体57と、前カバー本体57の上端部から後方に向けて突設された突設部58とを有する。また、前カバー16は、上ケース14の前端部に幅方向に沿って設けられた回動軸59に軸支され、前後方向に回動可能に構成される。
突設部58は、ケース体10の幅方向に互いに離間され、平面視で四角形状に形成される。
回動軸59は、例えば金属などの部材で形成される。回動軸59の両端には、トーションばね(図示省略)が取り付けられ、前カバー16は前方向に付勢される。
接続管部11は、ケース体10に対して周方向および上下方向に回動可能に軸支される。また、接続管部11は、後端部である下流側が延長管7に接続されて連通される。すなわち、吸込口体8は、延長管7と可撓性ホース体3と掃除機本体2の接続口2aとを介して掃除機本体2に収容された電動送風機9に連通される。
図3は、本発明に係る電気掃除機の吸込口体を示した縦断面図である。
図3に示すように、電気掃除機1の吸込口体8のケース体10の前側内部には、下ケース13に形成された前壁部31と、側壁部32と、前壁部31の上端から略水平前方に延設された延出部63と、前壁部31と延出部63と側壁部32とによってケース体10の前側から下側に亘って形成された開口部33の前側を覆う前カバー16とによって回転清掃体19を収容した回転清掃体室20が形成される。
回転清掃体19は、複数の、例えば6つの取付溝部65を有し、軸受55を介して側壁部32に軸支された略細長円柱状の軸体67と、取付溝部65に設けられ、回転清掃体19の外周面を構成する清掃部68とを備える。
取付溝部65は、軸体67の軸方向に沿って螺旋状に形成され、周方向に互いに離間される。
清掃部68は、軸体67の取付溝部65に取り付けられる基端部である被取付部69と、被取付部69に複数本ずつ束ねられた状態で突設され、先端部が床面などの被掃除面Fに接触するブラシ毛70とを備える。ブラシ毛70は、回転清掃体19の径方向に突出するように軸体67に取り付けられる。
なお、清掃部68はブラシ毛70とブレ−ド(図示省略)との組み合わせ、またはブレードのみを備えるものであっても良い。さらに清掃部68が設けられる取付溝部65は軸体67の長手軸方向に螺旋状に形成されていても良い。
下ケース本体28に形成された回転清掃体室20の後方には、下ケース本体28の吸込口23に連通された横長の風路としての吸込溝73が形成される。
吸込溝73の前端部と回転清掃体室20の後端部との間には、回転清掃体室20と吸込溝73とを区画する区画壁部74が形成される。区画壁部74には、回転清掃体室20と吸込溝73とを連通させる連通路76が形成される。したがって、連通路76が形成された区画壁部74は凸リブ状に形成される。
下ケース本体28の吸込口23と吸込溝73との後方には、ケース体10の幅長手方向に細長い清掃体としての起毛布77が設けられる。起毛布77は、下ケース13の下面よりも若干下方に突出して形成される。また、起毛布77は、下ケース13の下面に形成された直動軸受溝78内に、ケース体10の幅長手方向に水平往復運動可能に保持されたスライド基部79に設けられる。すなわち、起毛布77は、被掃除面F上を吸込口体8の幅長手方向に水平往復運動可能に構成された往復動清掃体である。回転清掃体19の回転軸と、起毛布77の水平往復運動の方向とは略平行に構成される。
スライド基部79の上面には伝達室26内に突出させて設けられたヨーク部80が形成される。なお、伝達室26の底壁に、幅方向に長径を有する略楕円状の長穴(図示省略)を形成させて、伝達室26の底壁の厚みよりも長い軸寸法のスペーサを、略楕円状の長穴の短径よりも大きい頭部を持つリベットや螺子などの締結部材(図示省略)によってスライド基部79に挟持することで、直動軸受溝78内にスライド基部79をケース体10の幅方向に水平往復運動可能に保持させることもできる。
ケース体10の起毛布77の後方には、接続管部11の吸込側に連通された後部吸込口83が形成される。
ケース体10の後部に形成された突出部30の下面には、突出部30内部を区画する閉塞壁84が設けられる。閉塞壁84と床面などの被掃除面Fとの間には、後部吸込口83の幅方向の両側から後方に亘って連続する後部清掃体としての後部起毛布85が設けられる。後部吸込口83は、平面視で起毛布77と後部起毛布85とによって周囲を囲まれる。
上ケース14の前端部は、下方に湾曲して下ケース13の延出部63の前端部を覆う。
上ケース14の幅方向の中央域の後部は、下ケース13の突出部30の基端部の上方に突出して形成され、接続管部11の前端側の外周に嵌合する。
上ケース14の下部には、中ケース15に嵌合する平面視円環状のリブ87が下方に向けて突設される。上ケース14のリブ87と中ケース15とによって駆動室25が形成される。
中ケース15に形成された吸気室壁部41は、平面視で横長四角形状に形成されて略水平方向に沿って位置し、タービン室壁部43に隣接する部分の前端が導入風路44に向けて下方に凹状に形成される。
中ケース15に形成されたタービン室壁部43は、略有底円筒状の壁本体部45と、壁本体部45の底部の中心から下方に突設され、エアタービン24aを回転可能に軸支する軸支部90と、壁本体部45の底部の軸支部90の前方から突設され軸支部90の周囲に沿って軸支部90の後方の下端部に連続する導入風路44を形成する風路区画部92とを有する。
軸支部90は、タービン室42と伝達室26とを連通する連通孔93を中央に備え、略円筒状に形成される。軸支部90の後側の下端部には、中ケースリブ95が下方に向けて突設される。中ケースリブ95の下端部は、下ケース13から上方に向けて突設された下ケースリブ96の上端部に嵌合する。中ケースリブ95と下ケースリブ96とによって後部吸込口83と駆動室25との気密が保たれる。
風路区画部92は、軸支部90の下端部から前上方に上凸弧状に傾斜してタービン室壁部43の底部および吸気室壁部41に連続する。風路区画部92の前端部は、下ケース13の前壁部31の上端部に当接されて形成される。
駆動室25のタービン室42に収容されたエアタービン24aは、平面視で円形状の扁平なタービン本体48と、このタービン本体48と一体的に設けられた回転軸49とを有する。
タービン本体48は、円板状の天板100と、この天板100の下部に複数突設されたタービン翼101とを備える。タービン翼101は、タービン本体48の中心軸側から天板100の外周縁に向けて、周方向に湾曲した弧状に形成され、タービン本体48の周方向に略等間隔に離間され、先端部が導入風路44に臨んでいる。エアタービン24aは、導入風路44を通過する空気流をタービン翼101に受けて回転させられる。
回転軸49は、軸支部90に挿通され、軸支部90の上下に設けられた抜け止めリング102、103によって回動自在に保持される。抜け止めリング102、103は、軸支部90内に形成された段差部104、105にそれぞれ係合される。回転軸49の下端には、回転軸49の中心軸から偏心した位置から下方に突出させてクランクピン108が形成される。
また、回転軸49は、ベルト53を介して伝達室26に収容された伝達部本体50の駆動プーリ51にエアタービン24aの回転運動を伝達する。伝達部本体50は、エアタービン24aからベルト53を介して伝達された駆動プーリ51の回転運動を、伝達プーリ52の回転運動に変換する。伝達プーリ52は、駆動プーリ51から伝達されたエアタービン24aの回転運動を回転清掃体19に伝達する。
回転軸49に形成されたクランクピン108は、起毛布77のスライド基部79から伝達室26内に突出させて設けられたヨーク部80に挿入される。ヨーク部80には、吸込口体8の前後方向に長辺が形成され、吸込口体8の幅方向にクランクピン108が挿入可能な短辺が形成された平断面視で略長方形状の孔部が形成され、この孔部にクランクピン108が挿入される。クランクピン108は、エアタービン24aの回転運動によって回転軸49が回転すると回転軸49の中心軸回りに円運動し、ヨーク部80を介してスライド基部79を吸込口体8の幅方向に水平往復運動させる。
前カバー16は、前側に凸弧状に形成された前カバー本体57と、前カバー本体57の上端部から後方に向けて突設された突設部58とを有し、上ケース14の前端部に幅方向に沿って設けられた回動軸59に前後方向に回動可能に軸支される。
前カバー本体57は、回転清掃体室20の前側壁を形成する。前カバー本体57の下端部は、回転清掃体19の軸体67の中心軸の水平高さ位置まで延設される。前カバー本体57の前部には、ケース体10の幅方向に沿って断面凹弧状の凹部110が形成される。
前カバー本体57の後面側には、前後方向に沿って補強用のカバーリブ111が設けられる。カバーリブ111は、ケース体10の幅方向に互いに離間されて複数設けられる。
突設部58の後端部は、下ケース13に形成された延出部63の先端上側に切り欠き形成された切欠嵌合凹部112に嵌合される。突設部58の下部には、回動軸59が嵌合される断面視円形状の嵌合凹部113が設けられる。嵌合凹部113の後端側の縁部には、後方に向けて上側に傾斜した傾斜面部114が設けられる。
回動軸59は、突設部58に設けられた嵌合凹部113に下側から嵌合されて一体的に取り付けられる。
図4は、本発明に係る電気掃除機の吸込口体を示した底面図である。
なお、説明を容易にするために以下、図4に示す吸込口体の底面図においては、図2に示した基本姿勢における左右を反転させて方向説明を行う。すなわち、図4に示す吸込口体の底面図における右方向は、図2に示した基本姿勢における左方向であり、他方、図4に示す吸込口体の底面図における左方向は、図2に示した基本姿勢における右方向である。
図4に示すように、吸込口体8のケース体10の下ケース13は、下ケース本体28と、閉塞板29とから構成される。
下ケース本体28の前方には、回転清掃体室20が形成される。
回転清掃体室20に回転可能に設けられた回転清掃体19は、軸部材としての略細長円柱状の軸体67と、軸体67の外周面に螺旋状に取り付けられた清掃部材としての複数、例えば6つの清掃部68とを有する。
軸体67の両端部は、回転清掃体室20を形成する側壁部32に設けられた円筒状の軸受55によって軸支される。
軸受55は、軸体67の両端部に嵌着され、回転清掃体室20を形成する側壁部32に回転可能に軸支される。また、軸受55は、ケース体10内に挿入されており、右側の軸受55は、閉塞板29を取り外すと外部に露出する。
下ケース13の被掃除面Fに対向する下面の左側前端部には、拭き取り部材としての前部起毛布116が設けられる。前部起毛布116の後方には、回転清掃体室20とケース体10の左側部とを連通させる連通溝117がケース体10の幅方向に沿って設けられる。
回転清掃体室20の後方には、下ケース本体28の左側に偏倚された吸込口23と、吸込口23に連通された横長の風路としての吸込溝73とが並設させて形成される。吸込溝73は、駆動室25の底面を形成するとともに閉塞板29の近傍に亘って設けられる。下ケース本体28の吸込口23の左側には、ケース体10の左側部と連通溝117とに連続する吸気溝118が幅方向に沿って設けられる。吸込口23と吸込溝73と吸気溝118とによって吸込部119が構成される。
吸込溝73と吸込口23との合計の幅寸法は、回転清掃体19の軸寸法、もしくは回転清掃体室20の幅方向の寸法と略等しく形成される。
吸込部119の前端部と回転清掃体室20の後端部との間には、回転清掃体室20と吸込部119とを区画する区画壁部74が形成される。区画壁部74には、回転清掃体室20と吸込部119との下端部を連通する複数の、例えば5つの連通路76がケース体10の幅方向に離間されて形成される。連通路76は、横長に形成され、回転清掃体室20の後部と吸込口23および吸込溝73の前部との間に配設される。したがって、連通路76が形成された区画壁部74は、横長の凸リブ状に形成される。区画壁部74によって床面などの被掃除面Fに敷かれた絨毯などの敷物が吸込口23、吸込溝73、あるいは連通路76に貼り付くことを防止する。
下ケース本体28の吸込部119の後方には、吸込口23と吸込溝73と合計の幅寸法より幅広の起毛布77が設けられる。
起毛布77の後方のケース体10の幅方向の中央域には、接続管部11の吸込側に連通された後部吸込口83が形成される。
閉塞板29は、下ケース本体28の回転清掃体室20の右側方の前端部から後端部に亘って長手状に連続して形成される。閉塞板29は、装着部材121を回動させることによってケース体10に対して着脱可能に設けられる。また、閉塞板29は、側部伝達室27の下方に取り付けられて上ケース14との間で回転清掃体19の右端部の軸受55を着脱可能に収容する。
閉塞板29の被掃除面Fに対向する下面の前端部、すなわち下ケース13の右前端には前部起毛布122が設けられる。また、閉塞板29を固定する装着部材121の前方には、回転清掃体室20からケース体10の右側部に連続して下端部が開放された連通溝123がケース体10の幅方向に沿って形成される。
突出部30は、下ケース本体28の幅方向の中央域の後部から先端に向けて幅狭となるように突設され、突出部30の先端部に車輪125の両端部を回転可能に軸支する切欠凹部126が形成される。突出部30の下面の切欠凹部126の前側には、後部吸込口83の両側に連続する後部清掃体としての後部起毛布85が設けられる。後部吸込口83は、起毛布77と後部起毛布85とによって周囲を囲まれる。
バンパ128は、下ケース13と上ケース14との間に挟持されて前カバー16の側方からケース体10の両側に亘って連続して形成され、例えば軟質の合成樹脂などが材料に用いられ、吸込口体8が壁などに衝突した際の緩衝用に設けられている。
図5は、本発明に係る電気掃除機の吸込口体に設けられた前側カバーの移動状態を示した縦断面図である。
図5に示すように、前カバー16の下端部は、通常の状態で下ケース13の前面よりも前方に突出している。前カバー16の下端部は、吸込口体8の前側が、例えば壁などの被当接物としての障害物Oに衝突すると、前カバー16を軸支する回動軸59回りに回動する。
前カバー16の前カバー本体57が後方に回動した状態では、前カバー本体57の下端部は、回転清掃体19に近付いて、前カバー本体57の後面が回転清掃体19の清掃部68のブラシ毛70の先端部に当接する。
回動軸59が嵌合する嵌合凹部113に設けられた傾斜面部114は、前カバー16が後方に回動すると、延出部63の前端部に摺接して回転清掃体室20の上側の隙間を閉塞する。傾斜面部114は、前カバー16が後方に最大に回動した状態で延出部63の前面に当接することによって前カバー16の後方回動角度を規制する。傾斜面部114の傾斜角度は、前カバー16の回動量に応じてその適宜設定される。
次に、本実施形態に係る電気掃除機1の吸込口体8および電気掃除機1の掃除動作を説明する。
先ず、掃除機本体2の使用者は、掃除機本体2の接続口2aに可撓性ホース体3を接続し、可撓性ホース体3に延長管7を接続し、延長管7に吸込口体8を接続する。
次に、掃除機本体2から電源コード(図示省略)を引き出して商用電源を供給するコンセント(図示省略)に接続する。
次に、把持部5を把持して設定ボタン6を操作する。そうすると、設定ボタン6によって設定された動作モードに応じて電動送風機9が所定の動作モードで駆動される。
次いで、作業者は、把持部5を把持して床面などの被掃除面F上で吸込口体8を前後に走行させて被掃除面Fの塵埃を吸い込む。
このとき、吸込口体8の下面が床面などの被掃除面Fに当接されると、吸込口体8の下面に設けられた起毛布77と後部起毛布85とが被掃除面Fに密着して後部吸込口83の周囲が閉塞される。そうすると、吸込口体8の下面に形成された吸込口23と、吸込口体8の上面に形成された吸気口39とから空気が吸い込まれる。
吸込口23に作用する吸い込み負圧は、吸込口体8の右側下面に形成された連通溝117と吸気溝118と、吸込口体8の左側下面に形成された連通溝123と、吸込口23に並設された吸込溝73に作用し、連通溝117、吸気溝118、連通溝123および吸込溝73からも吸込口23を介して塵埃を含んだ空気が掃除機本体2に吸い込まれる。
他方、吸気口39から吸い込まれた空気は、吸気室40を介して導入風路44に流入し、縮径する導入風路44によって風速を速められ、接続管部11に流入する際にエアタービン24aのタービン翼101に当たってエアタービン24aを回転させる。
エアタービン24aの回転は、エアタービン24aに設けられた回転軸49に巻き掛けられたベルト53を介して伝達部24bの駆動プーリ51に伝達される。駆動プーリ51の回転運動は、伝達部本体50によって回転方向が変換されて伝達プーリ52に伝達される。伝達プーリ52の回転運動は、伝達ベルト54を介して回転清掃体19に伝達され、回転清掃体19は所定の方向に回転する。
回転清掃体19が回転すると、回転清掃体19のブラシ毛70の先端は床面などの被掃除面Fに接触し、被掃除面F上の塵埃を掻き上げる。
回転清掃体19の回転によって掻き上げられた塵埃は、回転清掃体19を収容する回転清掃体室20の後方に形成された連通路76を介して吸込溝73および吸込口23に空気とともに吸い込まれる。
図6(A1)から(D2)は、本発明に係る電気掃除機の吸込口体の起毛布の往復運動を説明する図である。
なお、図6(A1)、(B1)、(C1)および(D1)は吸込口体の部分的な平断面図であり、図6(A2)、(B2)、(C2)および(D2)は吸込口体の部分的な横断面図である。
図6に示すように、エアタービン24aの回転は、エアタービン24aの回転軸49の下端に突出させて形成されたクランクピン108を、回転軸49の中心軸(図中、一点差腺C)の回りに平面視で円運動させる。クランクピン108の円運動は、起毛布77が設けられたスライド基部79から突出させて設けられたヨーク部80に形成された平面視で略長方形状の孔部を介してスライド基部79を吸込口体8の幅方向(図中、実線矢W)に水平往復運動させる。スライド基部79に設けられた起毛布77は、吸込口体8幅方向に水平往復運動させられる。
ここで、図6(A1)および(A2)、(B1)および(B2)、(C1)および(C2)、(D1)および(D2)の順に示すように、回転軸49の中心軸のまわりに円運動するクランクピン108について回転軸49の回転角度略90度ごとに着目する。
具体的には、図6(A1)および(A2)に示すように、クランクピン108が回転軸49の中心軸から吸込口体8の前後方向の一方へ偏位され、ヨーク部80の孔部の一方の短辺に配置されると、起毛布77が設けられたスライド基部79は下ケース13における中立位置に配置される。
ここから回転軸49が時計回りに90度回転すると、図6(B1)および(B2)に示すように、クランクピン108は回転軸49の中心軸から吸込口体8の幅方向の一方へ偏位され、ヨーク部80の孔部の一方の長辺の略中央に配置される。これに伴いヨーク部80は吸込口体8の幅方向の一方へ偏位され、すなわちヨーク部80が設けられたスライド基部79とともに起毛布77が下ケース13の幅方向の一方へ変位される。
次に回転軸49が時計回りに90度回転すると、図6(C1)および(C2)に示すように、クランクピン108は回転軸49の中心軸から吸込口体8の前後方向の他方へ偏位され、ヨーク部80の孔部の他方の短辺に配置される。これに伴いヨーク部80は吸込口体8の幅方向の他方へ偏位され、すなわちヨーク部80が設けられたスライド基部79とともに起毛布77が下ケース13の中立位置に再度配置される。
さらに回転軸49が時計回りに90度回転すると、図6(D1)および(D2)に示すように、クランクピン108は回転軸49の中心軸から吸込口体8の幅方向の他方へ偏位され、ヨーク部80の孔部の他方の長辺の略中央に配置される。これに伴いヨーク部80は吸込口体8の幅方向の他方へ偏位され、すなわちヨーク部80が設けられたスライド基部79とともに起毛布77が下ケース13の幅方向の他方へ変位される。
このように、クランクピン108の円運動は、ヨーク部80が設けられたスライド基部79を介して起毛布77を吸込口体8の幅方向に水平往復運動させる。なお、回転軸49が反時計回りに回転しても同様に起毛布77を吸込口体8の幅方向に水平往復運動させることができる。
起毛布77が水平往復運動すると、起毛布77の先端は吸込口体8の前後方向と交差する方向へ伸びた溝部に入り込み、この溝部の塵埃を掻き上げる。
起毛布77が水平往復運動によって掻き上げられた溝部の塵埃は、吸込溝73および吸込口23に空気とともに吸い込まれる。
吸込口体8の前側が壁などの障害物Oに押し付けられると、前カバー16の下端側が回動軸59を中心に後方に回動する。そうすると、回転清掃体19のブラシ毛70が障害物Oと床面などの被掃除面Fとの際に接近するとともに、前カバー16の前面は下ケース13および上ケース14の前面と略面一となる。前カバー16の後面には、回転清掃体19のブラシ毛70の先端が当接し、回転清掃体19の回転力の負荷となる。
このとき、前カバー16は、障害物Oとの当接位置より上側と下側とが略気密に区画され、障害物Oと回転清掃体室20とで略閉空間が形成される。そうすると、ケース体10の前側から空気の吸込風量が減少し、吸込口23の吸込風量が減少するので、吸気口39の空気の吸込風量が相対的に増加する。吸気口39の空気の吸込風量が増加すると、エアタービン24aの回転力すなわち回転清掃体19の回転力が増大し、障害物Oの際の塵埃を掻き上げる。
前カバー16の傾斜面部114は、下ケース13の延出部63の前端部に摺接し、回転清掃体室20の上側の隙間を常時閉塞する。
吸込口体8の前側を障害物Oから離すと、前カバー16を軸支する回動軸59に設けられたトーションばねの付勢力によって回動軸59を中心として前カバー16の下端側が前方に回動して復帰する。
前カバー16の突設部58の後端部は、下ケース13の延出部63の切欠嵌合凹部112に嵌合するとともに、上ケース14の前側下端部は、前カバー16に当接されて上ケース14と前カバー16との隙間は閉塞される。
次に、吸込口体8が床面である被掃除面Fから持ち上げられると、吸込口体8の下面に設けられた起毛布77と後部起毛布85とが被掃除面Fから離されて後部吸込口83の周囲が開成される。後部吸込口83が開成されると、吸込口23および後部吸込口83の双方から空気が吸い込まれ、吸気口39からの吸込風量が相対的に減少する。吸気口39の空気の吸込風量が減少すると、エアタービン24a回転が停止する。すなわち、回転清掃体19の回転運動と、起毛布77の水平往復運動とが停止する。
吸込口体8から空気とともに吸い込まれた塵埃は、延長管7と可撓性ホース体3とを順次に通過した後、掃除機本体2の接続口2aに導かれて、この掃除機本体2内に収容された集塵パックに捕集される。
塵埃が捕集された空気は、電動送風機9に吸気されて排気風となり、掃除機本体2の排気口から外部に排気される。
本実施形態に係る吸込口体8では、吸込口23に吸い込まれた塵埃を含んだ空気を接続管部11に案内する吸込室22と、駆動部24のエアタービン24aの回転力を回転清掃体19に伝達する伝達部24bが収容された駆動室25とが、回転清掃体19が収容された回転清掃体室20の後方に並設される。駆動室25の底面の下部には、吸込口23に連通され、下部が開放された吸込溝73が形成される。
また、本実施形態に係る吸込口体8では、吸込口体8の左側底部と吸込口23とを連通させる吸気溝118が形成され、吸込口体8の左側底部と回転清掃体室20とを連通させる連通溝117が形成され、吸込口体8の右側底部と回転清掃体室20とを連通させる連通溝123が形成される。吸気溝118と連通溝123とは、吸込口体8の下方に向かって開放されて形成される。
さらに、本実施形態に係る吸込口体8では、吸込口23と吸込溝73との後方には、合計の幅寸法より幅広であり、吸込口体8の幅方向に水平往復運動が可能な起毛布77が設けられる。
本実施形態に係る吸込口体8によれば、例えばフローリングのような板材を複数組み合わせて構成される床面などの溝のある被掃除面Fでは、この溝に沿う方向に吸込口体8が移動されて回転清掃体19のブラシ毛70が被掃除面Fを掻いた場合には、溝に挟まった塵埃を容易に除去することができる。また、この溝に交わる方向に吸込口体8が移動されてブラシ毛70が被掃除面Fを掻いた場合には、被掃除面Fに当接したブラシ毛70とは別に、吸込口体8の幅方向に水平往復運動が可能な起毛布77が、溝の奥に入り込んで溝に挟まった塵埃を掻き出すことができる。すなわち、本実施形態の電気掃除機1の吸込口体8では、被掃除面Fに形成された溝に交わる方向に吸込口体8が移動されると、吸込口体8の幅方向に水平往復運動が可能な起毛布77によって溝に挟まった塵埃を掻きとって掃除できる。
また、吸込口体8を被掃除面Fに接地させた状態では閉塞され、吸込口体8を被掃除面Fから離間すると開放される後部吸込口83をケース体10の下面に設けることによって、吸込口体8を被掃除面Fに接地させる際にはケース体10の下側では吸込口23からのみ空気が吸い込まれるので、吸気口39からの吸気風量が相対的に増加して、エアタービン24aを確実に回転させる。したがって、エアタービン24aによって駆動される回転清掃体19の回転運動と、起毛布77の水平往復運動とを維持できる。また、吸込口体8を被掃除面Fから離間させると、ケース体10の下側で吸込口23と後部吸込口83とから空気が吸い込まれるので、吸気口39からの吸気風量が相対的に減少してエアタービン24aの回転を確実に停止させ、回転清掃体19の回転運動と起毛布77の水平往復運動とを確実に防止できる。
すなわち、本実施形態に係る吸込口体8および電気掃除機1によれば、吸込口体8の進行方向に交わる方向に溝があった場合に、この溝に挟まった塵埃を容易に掻きだして掃除することが可能である。
また、電気掃除機1としては、キャニスタ型の電気掃除機1に限らず、吸込口体8が掃除機本体2の下面に直接形成されたアップライト型、あるいは、ハンディ型などの電気掃除機であっても対応させて用いることができる。
本発明に係る電気掃除機の外観を示した図。 本発明に係る電気掃除機の吸込口体の一部を切り欠いて示した平面図。 本発明に係る電気掃除機の吸込口体を示した縦断面図。 本発明に係る電気掃除機の吸込口体を示した底面図。 本発明に係る電気掃除機の吸込口体に設けられた前側カバーの移動状態を示した縦断面図。 本発明に係る電気掃除機の吸込口体の起毛布の往復運動を説明する図であり、(A1)、(B1)、(C1)および(D1)は吸込口体の部分的な平断面図、(A2)、(B2)、(C2)および(D2)は吸込口体の部分的な横断面図。
符号の説明
1 電気掃除機
2 掃除機本体
2a 接続口
3 可撓性ホース体
4 手元操作部
5 把持部
6 設定ボタン
7 延長管
8 吸込口体
9 電動送風機
10 ケース体
11 接続管部
13 下ケース
14 上ケース
15 中ケース
16 前カバー
19 回転清掃体
20 回転清掃体室
22 吸込室
23 吸込口
24 駆動部
24a エアタービン
24b 伝達部
25 駆動室
26 伝達室
27 側部伝達室
28 下ケース本体
29 閉塞板
30 突出部
31 前壁部
32 側壁部
33 開口部
34 後方区画壁部
38 嵌合溝
39 吸気口
40 吸気室
41 吸気室壁部
42 タービン室
43 タービン室壁部
44 導入風路
45 壁本体部
48 タービン本体
49 回転軸
50 伝達部本体
51 駆動プーリ
52 伝達プーリ
53 ベルト
54 伝達ベルト
55 軸受
57 前カバー本体
58 突設部
59 回動軸
63 延出部
65 取付溝部
67 軸体
68 清掃部
69 被取付部
70 ブラシ毛
73 吸込溝
74 区画壁部
76 連通路
77 起毛布
78 直動軸受溝
79 スライド基部
80 ヨーク部
83 後部吸込口
84 閉塞壁
85 後部起毛布
87 リブ
90 軸支部
92 風路区画部
93 連通孔
95 中ケースリブ
96 下ケースリブ
100 天板
101 タービン翼
102 リング
103 リング
104 段差部
105 段差部
108 クランクピン
110 凹部
111 カバーリブ
112 切欠嵌合凹部
113 嵌合凹部
114 傾斜面部
116 前部起毛布
117 連通溝
118 吸気溝
119 吸込部
121 装着部材
122 前部起毛布
123 連通溝
125 車輪
126 切欠凹部
128 バンパ

Claims (3)

  1. 被掃除面に対向する吸込口と、
    前記吸込口よりも前記被掃除面から離間した吸気口と、
    前記吸気口から吸い込まれた空気によって回転されるエアタービンを有する駆動部と、
    前記駆動部によって駆動される回転清掃体と、
    前記被掃除面に対向し、前記回転清掃体の回転軸に略平行な方向に水平往復運動可能に設けられた往復動清掃体とを備えることを特徴とする電気掃除機の吸込口体。
  2. 前記往復動清掃体は、
    前記駆動部によって駆動されることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機の吸込口体。
  3. 電動送風機を収容した掃除機本体と、
    前記電動送風機の吸込側に接続させて連通された請求項1または2に記載の電気掃除機の吸込口体とを備えることを特徴とする電気掃除機。
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