WO2006077940A1 - 使い捨てのパンツ型着用物品 - Google Patents

Abstract

　着用させることが容易な使い捨てのパンツ型着用物品を提供する。 　使い捨てのパンツ型着用物品１が、内面シート２と外面シート３との間に複数枚のプラスチックフィルム片からなる中間シート２１を有する。フィルム片は、互いに重なり合う重畳部位２２を形成しており、その重畳部位２２が着用物品１の上下方向において１０～１００ｍｍの寸法を有し、幅方向において脚周り弾性部材１６の近傍にまで延びる。

Description

使い捨てのパンツ型着用物品

技術分野

[0001] この発明は、着用が容易な使い捨てのパンツ型着用物品に関する。

背景技術

[0002] 従来、使い捨てのパンツや使い捨てのパンツ型おむつ等のパンツ型着用物品は周 知である。その一例は、特開平 4— 289201号公報 (特許文献 1)に使い捨てブリーフ として開示されている。このブリーフでは、胴周り開口と脚周り開口との縁に沿って帯 状弾性部材が伸長状態で取り付けられている。胴周り開口の縁に沿う弾性部材は、 その縁から股下域にかけて幅広く配置されて 、るから、このブリーフは着用者の胴周 りに幅広くフィットすることが可能である。

特許文献 1 :特開平 4— 289201号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] 前記ブリーフは、弾性部材の収縮によって変形し、その収縮量が大きいときには著 しく変形し、これを母親が乳幼児等に着用させる際には、胴周り開口や脚周り開口を 見つけ難ぐ着用させるのに手間取ることがある。また、胴周り開口を見つけてそれを 両手で大きく広げても、脚周り開口は小さく閉じた状態にあって依然として見つけ難 いということがある。

[0004] そこで、この発明は、帯状弾性部材が胴周り方向と脚周り方向とに伸長状態で取り 付けられている使い捨てのパンツ型着用物品において、それを着用させるときに、脚 周り開口の位置を確認することが容易となるように改良を施すことを課題にしている。 課題を解決するための手段

[0005] 前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、前胴周り域と後胴周り域 と股下域とを有するパンツ形状を成しており、前記パンツ形状における肌当接面を形 成する内面シートと着衣当接面を形成する外面シートとの間にプラスチックフィルム 片からなる中間シートが設けられており、前記前胴周り域と前記後胴周り域との少なく とも一方では複数条の帯状弾性部材が胴周り方向へ伸長状態で延びており、前記 股下域では前記パンツ形状における脚周り開口の縁に沿って複数条の弾性部材が 脚周り方向へ伸長状態で延びている使い捨てのパンツ型着用物品である。

[0006] 力かるパンツ型着用物品において、この発明が特徴とするところは、前記中間シー トが、複数枚のプラスチックフィルム片力 なり、前記フィルム片が幅方向へ延びる端 部どうしで重なり合って重畳部位を形成しており、前記重畳部位が前記上下方向に お 、て 10〜： LOOmmの寸法を有し、前記幅方向にお!、て前記脚周り弾性部材の近 傍にまで延びている、ことにある。

[0007] この発明の好ましい実施態様の一つにおいて、前記重畳部位が、前記股下域にお ける前記前胴周り域寄りの部位と前記股下域における前記後胴周り域寄りの部位と に形成されて ヽる（請求項 2に対応)。

[0008] この発明の好まし 、実施態様の他の一つにお!、て、前記重畳部位では、前記ブラ スチックフィルム片どうしが接着および溶着のいずれか〖こよって接合している（請求項 3に対応)。

[0009] この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記内面シートが透液性のも のであり、前記中間シートが不透液性のものであって、前記股下域では、前記内面シ ートと前記中間シートとの間に体液吸収性材料のブロックが設けられ、前記重畳部位 が前記ブロックの前記幅方向両側それぞれにおける縁部から前記幅方向へ少なくと も 10mm延出している（請求項 4に対応)。

発明の効果

[0010] この発明に係る使い捨てのパンツ型着用物品は、股下域において、プラスチックフ イルム片カもなる中間シートが重畳部位を形成しており、その重畳部位は、パンツ型 着用物品の幅方向へ延びて一対の脚周り開口それぞれにおける脚周り弾性部材の 近傍にまで延びているから、パンツ型着用物品の胴周り方向へ延びる弾性部材ゃ脚 周り方向へ延びる弾性部材が収縮しても、その重畳部位が脚周り開口近傍の変形を 抑えて、脚周り開口が著しくゆがんだり、脚周り開口が小さく閉じたりすることを防ぐこ とができる。力かるパンツ型着用物品は、それを着用させるときに、脚周り開口の位置 を確認することが容易である。 [0011] 請求項 2に係るこの発明のパンツは、中間シートの重畳部位をパンツ型着用物品の 前側および後側それぞれに有するので、弾性部材が収縮することに伴う脚周り開口 近傍の変形を、パンツ型着用物品の前側および後側にぉ ヽて抑えることができる。

[0012] 請求項 3に係るこの発明のパンツ型着用物品は、中間シートどうしが重畳部位で互 いに接合して一体ィ匕しているから、弾性部材が収縮したときには、中間シートどうしが 一体ィ匕していない場合に比べて、中間シートは簡単にずれ動いたり、簡単に折れ曲 力 たりすることがなぐ脚周り開口近傍の変形を抑える効果が向上する。

[0013] 請求項 4に係るこの発明のパンツ型着用物品は、股下域において内面シートと中 間シートとの間に体液吸収性材料のブロックを有し、中間シートが液不透過性のもの であるから、着用が容易な使い捨てのおむっとして使用することができる。

図面の簡単な説明

[0014] [図 1]着用状態にあるパンツの部分破断斜視図。

[図 2]パンツの部分破断分解斜視図。

[図 3]実施態様の一例を示す図 2と同様な図。

[図 4]実施態様の他の一例を示す図 1と同様な図。

[図 5]実施態様の他の一例を示す図 2と同様な図。

符号の説明

[0015] 1 着用物品（パンツ）

2 内面シート

3 外面シート

6 前胴周り域

7 後胴周り域

8 股下域

11 胴周り開口

12 脚周り開口

11a, l ib 弾性部材

14a, 14b 弾性部材

16 弾性部材 21, 21a, 21b, 21c 中間シー卜

22, 22a, 22b 重畳部位

23 接合線

発明を実施するための最良の形態

[0016] 添付の図面を参照し、この発明に係る使い捨てのパンツ型着用物品として使い捨 てパンツを例にとり、その詳細を説明すると、以下のとおりである。

[0017] 図 1は、使い捨てパンツ 1の部分破断斜視図である。パンツ 1は、その着用者（図示 せず)の肌に対しての当接面を形成する内面シート 2と、着衣に対しての当接面を形 成する外面シート 3とによってパンツ型形状が形成されており、前胴周り域 6と、後胴 周り域 7と、股下域 8とを有する。内面シート 2と外面シート 3とは互いに重なり合う部分 にお ヽて間欠的に塗布されたホットメルト接着剤（図示せず)を介して接合して ヽる。 前後胴周り域 6, 7は、それぞれの側縁部分 8, 9で合掌状に重なり合い、図の上下方 向へ間欠的に並ぶ接合部位 13において溶着して一体ィ匕することにより胴周り開口 1 1を形成するとともに、股下域 8と協働して左右一対の脚周り開口 12を形成している。 前後胴周り域 6, 7では、胴周り開口 11の縁の近傍において帯状の第 1胴周り弾性部 材 11 a, l ibが胴周り方向へ延びており、胴周り開口 11の縁と脚周り開口 12の縁と の間では複数条の帯状の第 2胴周り弾性部材 14a, 14bが胴周り方向へ延びている 。股下域 8では、複数条の帯状の脚周り弾性部材 16が脚周り開口 12の縁に沿って 延びている。これら第 1、第 2胴周り弾性部材 11a, l ib, 14a, 14bと脚周り弾性部材 16とは、内面シート 2と外面シート 3との間にあって、これら両シート 2, 3の少なくとも 一方に伸長状態で接合している。内面シート 2と外面シート 3との間にはまた、プラス チックフィルム片からなる中間シート 21が介在している。中間シート 21は、股下域 8を 中心に前月同周り域 6と後胴周り域 7とに向力つて延びているものではある力 主として 前月同周り域 6と股下域 8のうちの前胴周り域 6寄りの部分とに位置する前側中間シート 21aと、主として後胴周り域 7と股下域 8のうちの後胴周り域 7寄りの部分とに位置する 後側中間シート 21bとの 2枚からなり、これら両中間シート 21a, 21bが股下域 8にお ける前側で重なり合 、、重畳部位 22を形成して 、る。

[0018] 図 2は、図 1のパンツ 1の部分破断分解斜視図である。図 2においては、図 1のパン ッ 1が、部位 13における接合を外されて、双頭矢印 Xで示されたパンツ 1の幅方向と 双頭矢印 Xに直交する双頭矢印 Yで示されたパンツ 1の前後方向とに伸展された状 態にあり、前後方向 Yの寸法を二等分する線が中心線 D— Dとして示されている。伸 展されたパンツ 1では、重なり合って間欠的に接合している内面シート 2と外面シート 3とが互いに剥がされて図の上下方向へ離間した状態にあり、弾性部材 11a, l ib, 14a, 14b, 16のそれぞれが外面シート 3に伸長下に接合された状態で示されている 。中間シート 21は、股下域 8を中心に前後胴周り域 6, 7にまで延びるとともに、中心 線 D— D近傍におけるパンツ 1の中央部では脚周り弾性部材 16と重なり合う程度に まで幅方向 Xに広がっており、ホットメルト接着剤（図示せず)を介して外面シート 3に 対して、より好ましくは外面シート 3と内面シート 2とに対して間欠的に接合している。 中間シート 21の重畳部位 22は、パンツ 1が乳幼児用のものである場合に前後方向 Y に 10〜50mmの寸法を有し、大人用のものである場合には 20〜 100mmの寸法を 有していることが好ましい。重畳部位 22はまた、図 2の前後方向 Yにおいて股下域 8 のいずれの部位に形成されていてもよいが、図 1, 2の例では、それが股下域 8の中 でも前胴周り域 6寄りに形成されている。重畳部位 22において、前側中間シート 21a と後側中間シート 21bとは、これらシート 21a, 21bの幅全体に連続して延びる少なく とも一条のホットメルト接着剤カゝらなる帯状ライン 23を介して互いに接合しており、そ の帯状ライン 23は、好ましくは 0. 5〜1. 5mmの幅を有する。力かる重畳部位 22はさ らに、内面シート 2と外面シート 3とのいずれかに対して、より好ましくはこれら両シート 2, 3に対してホットメルト接着剤（図示せず）によって接合している。なお、図示例に お!ヽてホットメルト接着剤によって形成される帯状ライン 23は、熱可塑性プラスチック フィルム片であるシート 21a, 21bに対して形成される帯状の溶着ラインに代えること ができる。また、この発明は、図示例とは異なり、前後胴周り域 6, 7のいずれかにお ける胴周り弾性部材を省 、て実施することもできる。図 1にお 、て直状の帯状ライン 2 3は、サインカーブ状の波を打つ帯状ラインに代えることもできる。

図 1, 2の如き構成を有するパンツ 1は、それが自然状態にあるときには、弾性部材 11a, l ib, 14a, 14b, 16のそれぞれが収縮することに伴って、幅方向 Xに大きく収 縮したり，胴周り開口 11が小さく閉じたりする傾向にあっても、脚周り開口 12の近傍 では、中間シート 21における重畳部位 22が、股下域 8の幅方向 Xへの収縮や脚周り 方向への収縮を抑制するので、脚周り開口 12がゆがむように変形したり、開口 12が 小さく閉じるように変形したりすることを抑えることができる。それゆえ、パンツ 1は、そ れを例えば幼児に着用させるときに、母親が両手で胴周り開口 11を大きく広げると脚 周り開口 12が容易に目に入るので、脚周り開口 12の位置を確認することが容易で、 パンツ 1を着用させるときに手間取ることがない。力かる重畳部位 22は、脚周り開口 1 2の周縁部の一部分にのみ形成されて 、るものであって、その周縁部の全体に広が つて脚周り弾性部材 16の伸縮の妨げになるということはない。

[0020] 力 うなパンツ 1において、内面シート 2と外面シート 3とには、不織布や織布、熱可 塑性プラスチックフィルム、熱可塑性プラスチックのネット等のシート材料を使用する ことができる。重畳部位 22による高い効果を得るためには、内面シート 2と外面シート 3とに熱可塑性合成繊維力もなる不織布であって、坪量 10〜： L OOgZm²を有する柔 軟にして肌触りのよいものを使用することが好ましい。中間シート 21には、ポリエチレ ンゃポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性プラスチック力もなる柔軟なフィルムを 使用したり熱可塑性プラスチックのエラストマ一からなるフィルムを使用したりすること 力 Sできる。中間シート 21は、重畳部位 22において、前側中間シート 21aと後側中間 シート 21bとが重なり合い互いに接合することによって、中心線 D—Dに直交する方 向の線に沿っての折曲が困難になるように剛性が高くなつている。その高い剛性によ つて、重畳部位 22は、内面シート 2や外面シート 3の変形を抑えることができる。 JIS 1096— 1096 6. 19. 1節の A法（45° カンチレバー法）に基づいて測定する剛性 で見ると、好ましい重畳部位 22は、中間シート 21におけるそれ以外の部位よりも 10 %以上高い値を有する。ただし、その剛性の測定は、パンツ 1の重畳部位 22やその 他の部位から幅方向 Xに長さ 150mmを有し、前後方向 Yに幅 20mmを有する試験 片を切り取って測定する。この試験片は、前後方向 Yにおいて、接合線 23等におけ る接着剤の分布に片寄りがないように中間シート 21から切り取る。

[0021] 図 3は、この発明の実施態様の一例を示す図 2と同様な図である。このパンツ 1では 、中間シート 21が、前胴周り域 6寄りに位置する前側中間シート 21aと、後胴周り域 7 寄りに位置する後側中間シート 21bと、これら両中間シート 21a, 21bを股下域 8にお 、てつな ヽで 、る連結用中間シート 21cとに分かれて 、る。前側中間シート 21aと連 結用中間シート 21cとは、外面シート 3の前後方向の寸法を二等分する中心線 D— D よりも前方において重なり合ってホットメルト接着剤による 2条の接合線 23を介して接 合することにより前側重畳部位 22aを形成している。後側中間シート 21bと連結用中 間シート 21cとは、中心線 D—Dよりも後方において重なり合って多数のドット 27とな つて分布するホットメルト接着剤を介して接合することにより後側重畳部位 22bを形成 している。これら両重畳部位 22a, 22bのそれぞれは、パンツの前側と後側とにおい て脚周り開口 12が小さく閉じることを抑制している。図示例において、前側重畳部位 22aでは、ホットメルト接着剤が帯状の接合線 23をなして幅方向 Xへ延びているから 、前側重畳部位 22aを幅方向 Xに直交する方向の折曲線に沿って折曲しょうとすると 、接合線 23がその折曲を難しくするように作用する。一方、後側重畳部位 22aではホ ットメルト接着剤が相互に離間するドット 27として塗布されているから、この場合のホッ トメルト接着剤は前側重畳部位 22aのホットメルト接着剤ほどには内面シート 2や外面 シート 3の変形を抑えることができない。それゆえ、この発明においては、パンツ 1の 重畳部位 22や重畳部位 22a, 22bにおける中間シート 21どうしの接合に、接合線 23 の如く幅方向 Xにお ヽて連続して ヽる接合線を使用することが好まし ヽ。

図 4, 5は、この発明の好ましい実施態様の一例を示す図 1, 2と同様な図である。 図示例のパンツ 1は、使い捨ておむっとして使用できるものであって、内面シート 2と 中間シート 21との間に体液吸収性材料のブロック 31を有する。内面シート 2は透液 性のものであって、ブロック 31は塊状の粉砕パルプ 32を液透過性と液拡散性とにす ぐれたティッシュぺーパ 33で被覆したり、粉砕パルプ 32と高吸水性ポリマー粒子（図 示せず）との混合物をティッシュぺーパ 33で被覆したりすることにより形成されている 。ブロック 31の前後方向 Yと幅方向 Xとの寸法は、中間シート 21におけるそれらの寸 法よりも小さくなるように作られており、ブロック 31の周縁部からは中間シート 21が延 出している。特に好ましいブロック 31では、幅方向 Xにおけるそれぞれの縁部力 中 間シート 21の縁部の内側にあって、中間シート 21の縁部力も少なくとも 10mm離れ ている。すなわち、中間シート 21は、幅方向 Xにおいてブロック 31の側縁カも延出し ている。中間シート 21は、図 2のそれと同じ形状のものであり、また、ブロック 31からの 体液の漏れを防ぐことができるように不透液性であり、より好ましくは通気不透液性で ある。このように、図示例の中間シート 21は、ブロック 31からの体液の漏れを防ぐ防 漏シートとして作用することにカ卩え、重畳部位 22がブロック 31の側縁から延出する部 分において、内面シート 2や外面シート 3が脚周り開口 12近傍で変形して、脚周り開 口 12がゆがんだり、小さく閉じたりする傾向を抑えるように作用する。このパンツ 1の 外面シート 3には通気性、通気透液性、通気不透液性等の不織布や織布、プラスチ ックフィルム等が使用される。

[0023] この発明において、脚周り開口 12近傍で内面シート 2や外面シート 3の変形を抑え る重畳部位 22は、脚周り弾性部材 16の伸縮の妨げにならない程度であるならば、前 後方向 Yにおいて股下域 8の任意の部位に任意の数だけ作ることが可能である。例 えば、重畳部位 22は、図 2の例に代えて、中心線 D—Dよりも後方に作ることも可能 である。また、重畳部位 22は、外面シート 3の内側に形成されるから、重畳部位 22に よってパンツ 1の外観に悪影響を与えるということがない。図 1のパンツ 1は、中間シー ト 21に液不透過性のシート材料を使用すれば、吸尿パッドや吸血用パッドを着用す るためのパンツとして有用なものとなる。

産業上の利用可能性

[0024] この発明によれば、着用するときに脚周り開口の位置を確認し易いパンツ型着用物 品の製造が可能になる。

Claims

請求の範囲

[1] 前胴周り域と後胴周り域と股下域とを有するパンツ形状を成しており、前記パンツ形 状における肌当接面を形成する内面シートと着衣当接面を形成する外面シートとの 間にプラスチックフィルム片カもなる中間シートが設けられており、前記前胴周り域と 前記後胴周り域との少なくとも一方では複数条の帯状弾性部材が胴周り方向へ伸長 状態で延びており、前記股下域では前記パンツ形状における脚周り開口の縁に沿つ て複数条の弾性部材が脚周り方向へ伸長状態で延びている使い捨てのパンツ型着 用物品であって、

前記中間シートが、複数枚のプラスチックフィルム片力 なり、前記フィルム片が幅 方向へ延びる端部どうしで重なり合って重畳部位を形成しており、前記重畳部位が 前記上下方向にお!、て 10〜： LOOmmの寸法を有し、前記幅方向にお!、て前記脚周 り弾性部材の近傍にまで延びていることを特徴とする前記着用物品。

[2] 前記重畳部位が、前記股下域における前記前胴周り域寄りの部位と前記股下域に おける前記後胴周り域寄りの部位とに形成されている請求項 1記載の着用物品。

[3] 前記重畳部位にお!、て、前記プラスチックフィルム片どうしが接着および溶着の ヽ ずれかによつて接合している請求項 1または 2記載の着用物品。

[4] 前記内面シートが透液 ¾のものであり、前記中間シートが不透液 ¾のものであって 、前記股下域では、前記内面シートと前記中間シートとの間に体液吸収性材料のブ ロックが設けられ、前記重畳部位が前記ブロックの前記幅方向両側それぞれにおけ る縁部力も前記幅方向へ少なくとも 10mm延出している請求項 1〜3のいずれかに記 載の着用物品。