JP2016123614A - 使い捨ての着用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】おむつ本体と連結部材との接合強度を高めることができるとともに、おむつ本体の柔軟性を維持することができる使い捨ての着用物品の提供。
【解決手段】おむつ本体と、第1ウエスト域と第2ウエスト域11とを連結するための一対の連結部材30とを備える使い捨ての着用物品10において、前記一対の連結部材30は、前記第1ウエスト域に固定された基端部と、前記基端部から前記第2ウエスト域へ向かって延出する自由部とを有し、前記基端部と前記おむつ本体とは、前記おむつ本体の表面における剛性を高めるための補強シートを介して接合される。
【選択図】図1

Description

この発明は、使い捨ての着用物品に関する。
従来、連結手段を介して前ウエスト域と後ウエスト域とを連結することによってパンツ型の形態をなす使い捨て着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、吸収体を有するおむつ本体と、連結手段とを含む使い捨ての着用物品が開示されている。連結手段は、おむつ本体に取り付けられた一対の帯状の連結部材を含み、一対の連結部材は、おむつ本体を構成するとともに、その表面を形成するシートに接着剤等を用いて直接的に接合される。
特許第5460704号公報
特許文献1に記載の着用物品では、おむつ本体の表面を形成するシートが柔軟性のある比較的に薄いシートで形成される場合には、連結部材に引張力が加わった際に該シートが破れるおそれがある。連結部材とおむつ本体との接合部における接合強度を高くするために、おむつ本体を構成するシートとして比較的に嵩高であって剛性の高いシートを用いた場合には、おむつ本体全体の剛性が高くなり、柔軟性が損なわれてしまう。
そこで、本発明の目的は、従来の技術の改良であって、おむつ本体と連結部材との接合強度を高めることができるとともに、おむつ本体の柔軟性を維持することができる使い捨ての着用物品の提供にある。
上記課題を達成するために、本発明が対象とするのは、縦方向及び横方向を有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有するおむつ本体と、前記第1ウエスト域と前記第2ウエスト域とを連結するための一対の連結部材とを備える使い捨て着用物品である。
本発明は、上記着用物品において、前記一対の連結部材は、前記第1ウエスト域に固定された基端部と、前記基端部から前記第2ウエスト域へ向かって延出する自由部とを有し、前記基端部と前記おむつ本体とは、前記おむつ本体の表面における剛性を高めるための補強シートを介して接合されることを特徴とする。
本発明に係る使い捨ての着用物品の一つ以上の実施形態によれば、一対の連結部材の基端部と、おむつ本体とは、おむつ本体の表面における剛性を高めるための補強シートを介して接合されるため、両者の接合強度を高めることができる。また、補強シートはおむつ本体を構成するシートとは別体のシートであって、おむつ本体を構成するシートとして剛性の高いシートを用いる必要がないため、おむつ本体の柔軟性を維持することができる。
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本開示に係る使い捨ての着用物品の一例として示すおむつの斜視図。 図1に示すおむつを肌対向面側から視た平面図。 図1に示すおむつを非肌対向面側から視た平面図。 図2のIV−IV線に沿う模式的断面図。 図3のV部位における拡大平面図。 (a)(b):おむつの製造工程の一部を示す図。 (a)〜(d):おむつの着用操作の様子を示す図。 おむつの第2実施形態を示す図1と同様の図。 図8に示すおむつをおむつ本体の肌対向面側から視た平面図。 図9のX−X線に沿う模式的断面図。 図9のXI部位における拡大平面図。
下記の実施の形態は、本発明の使い捨ての着用物品一例である図1〜11に示す使い捨てのおむつ10に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。図2、図3及び図9において、後述する各弾性体は、その収縮力に抗して、横方向X及び縦方向Yへの収縮力により、各弾性体が取り付けられた部材に生じたギャザーが自然な視覚によって実質的に無くなっているように見える程度にまで伸長された状態にある。なお、図3、図5、図9及び図11において、後述する連結部材30と補強シート18との接合域にはドットを付している。
図1〜3を参照すると、本発明に係る使い捨ての着用物品の一例であるおむつ10は、おむつ本体14と、連結手段15とを有し、おむつ本体14は、縦方向Y及びそれに直交する横方向Xと、肌対向面及びその反対側の非肌対向面と、横方向Xの長さ寸法を2等分する縦中心線Pと、縦方向Yの長さ寸法を2等分する横中心線Qと、前ウエスト域(第1ウエスト域又は第2ウエスト域)11と、後ウエスト域(第2ウエスト域又は第1ウエスト域)12と、前ウエスト域11および後ウエスト域12の間に位置するクロッチ域13とを有する。連結手段15は、後ウエスト域12に補強シート18を介して取り付けられる一対の連結部材30と前ウエスト域11に取り付けられる一対のファスニングテープ40とを含む。おむつ10は縦中心線Pに関してほぼ対称であって、おむつ本体14の前ウエスト域11と後ウエスト域12とを連結手段15によって連結することによって、ウエスト開口16と一対のレッグ開口17が画定されて、おむつ10はパンツ型の形状を呈する。
<おむつ本体>
おむつ本体14は、横方向Xへ延びて縦方向Yへ互いに対向する前後端縁14a,14bと、前端縁14aと後端縁14bとの間に位置して縦方向Yへ延びる両側縁14c,14dとによって画定された略長方形状を有する。おむつ本体14は、肌対向面側に位置する透液性のトップシート21と、非肌対向面側に位置する不透液性のバックシート22と、トップシート21とバックシート22との間に介在された吸収体23と、吸収体23とバックシート22との間に位置する難透液性又は不透液性の防漏シート24と、トップシート21の肌対向面側に横方向Xにおいて互いに対向して配置された一対のバリアカフシート25とを含む。
トップシート21は、スパンボンド繊維不織布、エアスルー繊維不織布等の各種公知の繊維不織布、多孔性プラスチックフィルム又は繊維不織布とプラスチックフィルムとのラミネートシートから形成される。バックシート22は、おむつ10の外形をなすものであって、透湿性プラスチックフィルム、各種公知の繊維不織布又はそれらのラミネートシート等から形成される。
吸収体23は、曲状の前後端縁23a,23bと、前後端縁23a,23bの間において凹曲状に縦方向Yへ延びる両側縁23c,23dと、前後端部20A,20Bと、前後端部20A,20B間に位置する中央部20Cとを有し、クロッチ域13を中心として前後ウエスト域11,12まで延出している。吸収体23は、フラッフ木材パルプと超吸収性ポリマー(SAP)粒子との混合等から形成され、所要の形状に賦型された吸収性コアと、吸収性コアを包被する液拡散性のティッシュペーパ等から形成されたコアラップシートとを有する。
防漏シート24は、少なくとも吸収体23の非肌対向面(底面)の全体を覆っており、吸収体23のコアラップシートとバックシート22との間において、図示しないホットメルト接着剤等の公知の接合手段によって接合することができる。本実施形態において防漏シート24はバックシート22とほぼ同形同大のシートである。防漏シート24としては、例えば、通気性又は非通気性であって、難透液性、好ましくは、不透液性のプラスチックフィルムを用いることができる。
おむつ本体14は、吸収体23の前後端縁23a,23bから縦方向Yの外側へ延出するトップシート21、バックシート22、防漏シート24及びバリアカフシート25が互いに重ね合わされて接合されることによって形成された、横方向Xへ延びる一対のエンドフラップと、吸収体の両側縁から横方向Xの外側へ延出するトップシート21と、バックシート22、防漏シート24及びバリアカフシート25とが互いに重ね合わされて接合されることによって形成された、縦方向Yへ延びる一対のサイドフラップとを有する。
一対のバリアカフシート25は、不透液性の繊維不織布から形成されており、縦中心線Pに関して対称であって互いに横方向Xへ離間対向して位置しており、それぞれ、サイドフラップの一部を形成する近位縁部26Aと、前後ウエスト域11,12においてトップシート21の肌対向面に固定された前固定端部26C及び後固定端部26Dと、前後固定端部26C,26D間において縦方向Yへ延びる、バリアカフシート24の内側縁部を内方へ折り返すことによって形成された遠位縁部26Bとを有する。バリアカフシート25の外側縁(近位縁部26A側の側縁)は防漏シート24と接合される。バリアカフシート25と防漏シート24との間には、縦方向Yへ延びる複数条のストリング状又はストランド状のレッグ弾性体28が伸長状態で収縮可能に取り付けられる。また、遠位縁部26Bには、縦方向Yへ延びる一条以上のストランド状又はストリング状のカフ弾性体29が収縮可能に配設されている。遠位縁部26Bは、おむつ10の着用状態において、カフ弾性体29の収縮作用によってトップシート21の肌対向面から離間し、排泄物の横漏れを防止するための一対のバリアカフが形成される。
図2及び図4を参照すると、後ウエスト域12の後端縁14bの近傍には、横方向Xへ延びるウエスト弾性部60が位置する。ウエスト弾性部60は、吸収体23の縦方向Yの外側においてトップシート21と防漏シート24との間に配置された、横方向Xへ弾性的に伸縮可能な帯状の弾性シートからなる。この弾性シートは、肌対向面側に位置する内層シートと、非肌対向面側に位置する外層シートと、内外層シートの間に配置された、横方向Xへ延びる複数条のストリング状又はストランド状のウエスト弾性体61とを含む。本実施形態において、ウエスト弾性部60は、横方向Xの中央部であって一対の連結部材30の間に配置されている。このように、後端縁14bの近傍にウエスト弾性部60を形成することで、後ウエスト域12のフィット性を高めて、後端縁14bからの漏れを効果的に防止しうる。
図1及び図2を参照すると、前ウエスト域11の肌対向面側には、中央係止部27が位置する。中央係止部27は、後ウエスト域12に取り付けられた連結部材30に、前ウエスト域11の一部を係合するためのものであり、前端縁14aに近接して位置することが好ましい。後述するおむつ10の着用状態において、中央係止部27を連結部材30に係止することにより、前ウエスト域11の身体に対するフィット性を高めるとともに、前ウエスト域11がずれ落ちるのを防止することができる。
<連結手段>
図3を参照すると、連結手段15は、おむつ10の展開状態において、おむつ本体14の中央部において後ウエスト域12から前ウエスト域11へ向かって縦方向Yへ延びる一対の連結部材30と、おむつ本体14の前ウエスト域11の両側部において横方向Xへ延びる一対のファスニングテープ40とを含む。
連結部材30は、帯状であって、互いに離間対向し横方向Xへ延びる基端縁30a及び先端縁30bと、互いに離間対向し縦方向Yへ延びる内側縁30c及び外側縁30dとを有するとともに、おむつ本体14の後ウエスト域12に固定された基端部31と、基端部31からクロッチ域13側へ延出する自由部32とを有する。基端部31は、本実施形態において、後ウエスト域12の非肌対向面側に位置するバックシート22に補強シート18を介して固定されているところ、後記の本願発明の効果を奏する限りにおいて、肌対向面側に位置するバリアカフシート25の後固定端部26D又はトップシート21に補強シート18を介して固定されていてもよい。また、本実施形態において、連結部材30は後ウエスト域12に位置し、ファスニングテープ40は前ウエスト域11に位置しているところ、連結部材30が前ウエスト域11、ファスニングテープ40が後ウエスト域12に位置していてもよい。連結部材30の先端部33は、おむつ本体14に固定されていない自由端部であり、一対の連結部材30のうち、少なくとも一方の連結部材30の先端部33には、おむつ本体14の外面及び他方の連結部材30に係止可能な第1係止部34が位置している。
図3及び図4を参照すると、連結部材30は、肌対向面側に位置する第1シート35と、非肌対向面側に位置する第2シート36とを有する。第1及び第2シート35,36は、ほぼ同形同大であり、第1及び第2シート35,36としては、質量が約10〜80g/mであって、好ましくは疎水性を有する、スパンボンド繊維不織布、エアスルー繊維不織布、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(SMS)繊維不織布等の公知の繊維不織布、プラスチックフィルム、プラスチックフィルム、又は繊維不織布とプラスチックフィルムとのラミネートシートを用いることができる。また、少なくとも長さ方向(縦方向Y)に弾性的に伸縮可能な伸縮性繊維不織布を用いることができる。連結部材30を構成するシートの質量(すなわち、第1及び第2シート35,36の質量の和)は、約30〜150(g/m)であることが好ましい。質量が30g/m未満の場合、使用時に破れが生じやすくなり、150g/m超えの場合、部材コストが増大するとともに、剛性が高くなって着用者に違和感を与えるおそれがある。第1シート35と第2シート36とは、ホットメルト接着剤による固定とともに、またはそれに代えて、ソニックシールによる融着手段を施すことによって互いに接合される。
図示していないが、第1シート35と第2シート36との間において、縦方向Yに延び、伸長状態で収縮可能に固定された複数条のストリング状又はストランド状のベルト弾性体を配置してもよい。ベルト弾性体は、縦方向Yに弾性的に伸縮可能となるように、自由部32の全域に亘って連続して、又は、縦方向Yにおいて一部が伸縮可能となるように部分的に配置することができる。に沿ってベルト弾性体は、第1係止部34から離間した位置において弾性を有するように配設されることが好ましく、連結部材30の自由部32において、基端部31側に配設されることがより好ましい。
ファスニングテープ40は、支持シート43と、支持シート43に取り付けられた第2係止部44とを含む。支持シート43は、ホットメルト接着剤等の公知の接合手段によっておむつ本体14の前ウエスト域11に固定された固定部41と、固定部41から前記横方向X外側に延びる延出部42とを有し、第2係止部44は、少なくとも連結部材30に係止可能であって、延出部42の先端部に位置する。図2及び図3は、ファスニングテープ40を横方向Xに展開した状態を示しているが、おむつ10を包装した状態において、延出部42は、おむつ本体14の内面側に折り曲げられて、第2係止部44がおむつ本体14の内面に係止されていることが好ましい。
支持シート43としては、質量が約50〜80g/mであって、好ましくは疎水性を有する、スパンボンド繊維不織布、エアスルー繊維不織布等の各種公知の繊維不織布、プラスチックフィルム又は繊維不織布とプラスチックフィルムとのラミネートシートから形成される。本実施形態において、支持シート43の横方向Xの寸法(長さ寸法)は約100mm、縦方向Yの寸法(幅寸法)は約30mmであり、固定部41の横方向Xの寸法は約30mm、延出部42の横方向Xの寸法は約70mmに設定されているが、これらの寸法はこれに限られず、適宜設定することができる。
なお、図示していないが、ファスニングテープ40とともに、又はこれに代えて、おむつ本体14の前ウエスト域11の両側部の内面に、連結部材30と係止可能な係止部を配置してもよい。ファスニングテープ40を配設した場合には、おむつ10を装着した状態において、着用者が動いてファスニングテープ40に引張力が作用した場合に、係止部(第2係止部)が引張力の影響を受けにくくなり、係合が外れ難くなる。ファスニングテープ40に代えて係止部を設けた場合には、ファスニングテープ40を展開する手間をなくすことができる。
第1及び第2係止部34,44は、フック要素が配置されたフックシートと、点状、ライン状又はスパイラル状に塗布されたホットメルト接着剤を介してフックシートと接合された基材シートとから構成される。基材シートは、基材シートとして比較的に嵩高の繊維不織布を使用した場合には、基材シートの表面にエンボス加工を施して毛羽立ちを防止してもよい。基材シートは、ホットメルト接着剤やヒートシール等の公知の接合手段によって第2シート36及び支持シート43に接合される。本実施形態では、第1及び第2係止部34,44におけるフック要素が、おむつ本体14の内外面を形成する繊維不織布や連結部材30を形成する繊維不織布(第1及び第2シート35,36)に係止可能な構成となっている。
なお、本発明において、第1及び第2係止部34,44の一例として、メカニカルファスナのフック要素を用いたが、第1及び第2係止部34,44は、フック要素とループ要素との両方を有するものであってもよいし、おむつ本体14側や連結部材30に配置されたフック要素に係止可能なループ要素であってもよく(その意味では、被係止部)、おむつ10の所定部位と係脱可能に係止されうる部分を意味し、フック要素のみを意味する一般的な係止部よりも、粘着剤等を含めたより広い概念を意味するものである。また、中央係止部27も同様に、連結部材30と係脱可能に係合される限りにおいて、フック要素、ループ要素又は粘着剤等の係合又は止着可能な要素のいずれであってもよい。
第1係止部34は、連結部材30の先端部33ではなく、自由部32のうちのいずれかの部分に配置されていてもよいし、複数配置してもよい。自由部32に第1係止部34が複数配置されている場合には、先端部33を含めて自由部32の長さ方向における中央域等も連結部材30やおむつ本体14に係止することができ、係止状態をより安定させることができる。
既述のとおり、連結部材30の基端部31は、補強シート18を介してバックシート22に接合される。補強シート18は、横方向Xへ延びて縦方向Yへ互いに対向する第1及び第2端縁18a,18bと、第1端縁18aと第2端縁18bとの間に位置して縦方向Yへ延びる両側縁18c,18dとによって画定された略矩形状を有する。本実施形態において第1端縁18aは、おむつ本体14の後端縁14bに一致している。補強シート18の一方の面(内面)には、全域に亘ってホットメルト接着剤等の接着剤が塗布され、該接着剤によってバックシート22に接合されており、連結部材30の基端部31は、補強シート18の他方の面(外面)にホットメルト接着剤等の接着剤によって接合される。図4を参照すると、補強シート18とバックシート22との接合域19は、補強シート18の一方の面の全域に形成され、補強シート18と連結部材30との接合域38は、補強シート18の他方の面の一部に形成される。さらに、本実施形態では、基端部31の一部の領域において、バックシート22、補強シート18及び連結部材30は、ソニックシール等の融着手段によって重なり合うシートどうしが融着されている。補強シート18は、基端部31が位置する、おむつ本体14の後ウエスト域の一部に配置されており、少なくとも基端部31と自由部32との境界部分の一部と厚さ方向Zにおいて重なるように配置され、本実施形態では、境界部分となる後述の傾斜縁31cの全部と重なるように配置されている。傾斜縁31cの一部と重なって配置される場合には、傾斜縁31cの少なくとも一方の端部(ウエスト開口16側及びクロッチ域13側のうちの少なくとも一方の端部)に配置されることが好ましい。このように少なくとも一方の端部の接合を強固にすることで、連結部材30全体がおむつ本体14から剥がれることを防止し得る。また、補強シート18は、連結部材30の基端部31の全域と重なるように積層されることがより好ましく、かかる場合には、その大きさ(面積)は、基端部31の全面積よりも大きいことが好ましい。補強シート18の全面積は基端部31の全面積の約3倍以下であることが好ましく、約2倍以下であることがより好ましい。なお、本実施形態では、一対の基端部31が近接しており、対をなす基端部31に対して一枚の補強シート18を配設しているが、各々の基端部31に対し、各々の補強シート18を配設してもよい。
補強シート18としては、質量が約20〜120g/m、好ましくは約30〜80g/mであって、好ましくは疎水性を有する、スパンボンド繊維不織布、エアスルー繊維不織布、スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド(SMS)繊維不織布等の公知の繊維不織布、プラスチックフィルム、プラスチックフィルム、又は繊維不織布とプラスチックフィルムとのラミネートシートを用いることができる。補強シート18は、互いに対向して接合される、連結部材30の第1シート35と同一材料(両者が繊維不織布の場合には、同一繊維を用いた不織布)によって形成されることが好ましく、かかる場合には、ソニックシールを施した際に、両者の融着性が高くなる。また、補強シート18の質量(g/m)は、連結部材30を構成するシートの質量(すなわち、第1及び第2シート35,36の質量(g/m)の和)とほぼ等しいことが好ましく、両者の質量をこのように設定することによって、いずれかのシートが先に破れることを防止し得る。
図5は、図3のV部位における拡大平面図であって、連結部材30を展開した状態を示しており、基端部31と補強シート18との接合域38にドットを付している。基端部31は、接合域38及び補強シート18を介しておむつ本体14に固定されており、ウエスト開口16側において横方向Xへ延びる外端縁31aと、おむつ本体14の両側縁14c,14d側において外端縁31aから縦方向Yへ延びる外側縁31bと、クロッチ域13側において外端縁31aと外側縁31bとをつなぐ傾斜縁31cとを有し、略三角形状を有する。傾斜縁31cと横断線62(横中心線Qと平行な線)との交角θは、約30〜50度の範囲であって、約42〜48度であることが好ましく、本実施形態では約43度である。
基端部31がかかる形状を有することから、傾斜縁31cを起点として連結部材30を横方向Xへ向かって展開し易くなり、ウエスト周り方向へ沿って引っ張り易くなる。なお、交角θが45度未満の場合には自由部32がウエスト開口16側へ展開されやすくなり、45度超えの場合には自由部32がクロッチ域13側へ展開されやすくなる。また、基端部31が傾斜縁31cを有さずに、横方向Xへ直線状に延びる場合に比して、自由部32との境界近傍の部分の寸法が長くなり、基端部31におけるシート部材の所要の剥離強度を維持しつつ、自由部32の長さ寸法をできるだけ長くして身体に対するフィット性を向上させることができる。また、本実施形態において、基端部31とウエスト弾性部60とは、厚さ方向Zにおいて互いに重なっており、連結部材30を引っ張って展開した際に、ウエスト弾性部60が連動して伸長しやすくなっている。
基端部31における自由部32との境界近傍において、他の領域に比して単位面積当たりの質量が高くなるようにホットメルト接着剤を塗布したり、ホットメルト接着剤による固定とともに、またはそれに代えて、ソニックシールによる融着手段を施すことによって、自由部32を後方へ向かって引っ張ったときに、該部分を起点としてシートが破れないように剥離強度を向上させることができる。本実施形態では、基端部31における自由部32との境界近傍において、ホットメルト接着剤とともに、ソニックシールやヒートシール等による融着手段を施している。融着手段が施されたシール域56は、傾斜縁31cに沿って縦方向Y及び横方向Xに対して斜めに延びる。図3及び図5では、接合域38のうち、シール域56が位置する領域を薄いドットで示している。
シール域56は、横方向Xの内側(縦中心線P側)において、縦方向Yの長さ寸法が小さくなっており、横方向Xの外側において縦方向Yの長さ寸法が大きくなっている。基端部31の外側縁31bにおけるシール域56の縦方向Yの長さ寸法R2は、外側縁31bの寸法R1の約5〜90%であることが好ましい。また、接合域38において、シール域56の面積の割合は、接合域38の全面積の約10〜90%であることが好ましく、さらに、接合域38において融着手段のみの領域(接着剤を含まない領域)の面積の割合は約5〜60%であることが好ましい。本実施形態においてシール域56は、おむつ10の製造工程における機械方向(縦方向Yに一致する方向)に対して斜めに延びているため、機械方向と交差する方向(横方向X)に延びる場合に比して、融着手段の単位時間当たりのシール面積を小さくして装置にかかる負荷を低減することができ、融着性(シール性)に優れる。
連結部材30を使用する際、基端部31にはおむつ本体14から引き剥がされるように力が作用し、連結部材30は、これに耐えうる接合強度(取付強度)が必要である。基端部31とおむつ本体14の表面(バックシート22によって形成される表面)との界面の接合強度が高い場合であっても、おむつ本体14の表面を形成するシート強度が弱い場合には、おむつ本体14に破れが生じてしまう。かかる破れを防止するために、おむつ本体14において、基端部31と対向するシートの強度を高める必要がある。かかる事態を回避するために、おむつ本体14の表面を形成するシート(バックシート22)を比較的に嵩高の剛性の高いシートとした場合、おむつ本体14全体の剛性が高くなり、柔軟性が損なわれるおそれがある。
本実施形態のおむつ10では、補強シート18を介在させることによって、おむつ本体14全体の剛性を高めることなく、連結部材30との接合域38において、おむつ本体14の外面(表面)を部分的に剛性の高い状態にすることができ、連結部材30とおむつ本体14との接合強度(取付強度)を高めることができる。また、補強シート18を連結部材30が取り付けられる領域に部分的に配置することができるため、部材コストを抑えることができ、さらに、外観視においておむつ10全体の風合いを損なうおそれはない。なお、補強シート18はシート強度(シートの引張強度)を高めるためにエンボス・デボス加工を施したシートであってもよい。エンボス面積率(補強シート18を形成する不織布全体に対する凹部の面積の合計の比率)は約10〜80%であることが好ましい。補強シート18のシート強度は、連結部材30のシート強度(第1及び第2シート35,36の複合シートの強度)とほぼ等しいことが好ましく、このように設定することで、いずれかのシートが先に破れることを防止し得る。
基端部31は、連結部材30を引っ張りながら連結操作をする際に、その一部が剥離しない程度の剥離強度を有することが必要である。具体的には、基端部31は、それぞれ、25mm幅当たり15N以上の剥離強度、好ましくは、20N/25mmの剥離強度を有することが好ましく、連結部材30の最大引張強度が60N以上であることが好ましい。おむつ10において、接合域38にソニックシール等の融着手段を施すことは必須ではないが、シール域56を形成することにより連結部材30の剥離強度を高めることができる。また、境界部近傍において各シートが接着剤のみで接合されている場合には、境界部において剥離が生じた際に、粘着性のある接着剤が露出して衣類が汚れるおそれがあるが、傾斜縁31cに沿ってシール域56が形成されることによって、かかる事態を防止することができる。また、シール域56に接着剤を塗布しない構成であってもよく、かかる場合には、シートどうしの融着性を高めることができる。
<連結部材の剥離強度>
連結部材30の剥離強度の測定は、それぞれ、島津製作所株式会社製のオートグラフ試験機(AG−X10plus)を用いて測定した。基端部31と自由部32の境界部分において、おむつ10から基端部31側と自由部32側に位置する連結部材30をそれに厚さ方向Zにおいて重なるおむつ本体14を含めて、前記境界部分(傾斜縁31c)のラインに沿って固定された領域が25mm幅となるように、前記ラインの垂直方向に切りだしてサンプルとした。連結部材30の自由部32を一方のチャックで把持し、この自由部32と厚さ方向Zにおいて重なるおむつ本体14を他方のチャックで把持した状態で、サンプルをオートグラフ試験機にセットし、引っ張り速度300mm/分におけるサンプルの剥離強度(最大強度)を求めた(なお、該領域について25mm幅で切り出すことができない場合には、測定結果に基づいて25mm幅に換算して算出する)。
図3を参照すると、一対の連結部材30は、縦方向Yに沿って取り付けられ、縦中心線Pに関して対称となるように配置される。連結部材30において、基端縁30aは、おむつ本体14の後端縁14bに一致している。一対の連結部材30の内側縁30cは、横方向Xにおいて互いに隣接しており、縦方向Yに延びるミシン目51を介して連結されている。なお、一対の連結部材30は、横方向Xに離間して配置されてもよい。一対の連結部材30を離間した状態において、おむつ本体14の横方向Xの中央部に配置する場合には、離間寸法が約5〜15mmであり、約10mmであることが好ましい。なお、一対の連結部材30をおむつ本体14の両側部に配置してもよい。おむつ10において、対をなす連結部材30が隣接している場合には、製造工程において一対の連結部材30を横方向Xに離間させることなく、一体的に形成することができるため、生産性を向上させることができる。なお、おむつ10は、製造工程において、ミシン目51が形成される位置において一対の連結部材30を縦方向Yに切断し、横方向Xに隣接する一対の連結部材30が互いに分離した状態であってもよい。ミシン目51の貫通部(カット部)及び非貫通部の寸法は、おむつ10の製造時に連結部材30がミシン目51に沿って分離されることなく、かつ、おむつ10の使用時に分離しやすくなるように適宜設定することができる。
連結部材30とおむつ本体14との長さ方向を一致させることによって、おむつ10の生産ライン上においておむつ本体14と連結部材30とを機械方向へ連続して搬送して製造することができ、連続生産性に優れる。また、連結部材30がベルト弾性体を有する場合にも、該ベルト弾性体の長さ方向が一致するため連続生産性に優れる。一対の連結部材30が離間することなく互いに隣接している場合には、対となる連結部材30を一体的に形成することができ、より生産性が向上する。おむつ本体14の縦方向Yの寸法(長さ寸法)L1は、約400〜1200mmであり、本実施形態では約840mmである。連結部材30の縦方向Yの寸法(長さ寸法)L2は、約100〜1200mmであり、約400〜1000mmであることが好ましく、本実施形態では約550mmである。おむつ本体14の横方向Xの寸法(幅寸法)W1は、約150〜450mmであり、本実施形態では約340mmである。連結部材30の横方向Xの寸法(幅寸法)W2は約50〜200mmで、本実施形態では約90mmである。連結部材30の幅寸法W2が50mm未満である場合、おむつ10の着用状態において連結部材30の位置が安定しないおそれがある。また、幅寸法W2が200mm超えである場合、製造コストが高くなり、着用状態において着用者の脚の動きを妨げるおそれがある。
図3において仮想線で示すように、連結部材30は、おむつ本体14の前端縁14aから後端縁14bまで延びる帯状の連続ベルト50の一部であってもよい。連続ベルト50は、縦方向Yにおいて離間する前端接合部及び後端接合部と、前端接合部と後端接合部との間に位置する中間部とを有し、前後端接合部において、ホットメルト接着剤やソニックシール等の公知の接合手段によっておむつ本体14に接合される。後端接合部は、連結部材30の基端部31に一致し、中間部は自由部32に一致する。連続ベルト50の縦方向Yの寸法は、おむつ本体14の寸法L1と等しい。連続ベルト50の中間部において前端接合部と近接する位置には横方向Xに延びるミシン目が形成され、該ミシン目は、連結部材30の先端縁30bに一致する。かかるおむつ10では、生産ライン上においておむつ本体14と連続ベルト50とを機械方向へ連続して搬送して製造することができ、連続生産性に優れる。
連結部材30の自由部32は、仮止め部57を介しておむつ本体14のバックシート22と剥離可能に仮止めされる。仮止め部57では、連結部材30とバックシート22とが、ソニックシールや接着剤等の接合手段によって互いに仮止めされている。仮止め部57は、連結部材30の両側縁部において、縦方向Yに一定間隔をあけて断続的に形成される。連結部材30を長さ方向(縦方向Y)に沿っておむつ本体14に仮止めすることにより、自由部32がおむつ本体14の側縁14c,14dから外側へ延出するように展開されて、おむつ10の運搬時や収容袋に収容する際に、不要な折り癖がついたり、製造工程においてトラブルの原因となったりするのを防止することができる。
図3及び図4を参照すると、後ウエスト域12の外面(非肌対向面)において、おむつ10の両側縁14c,14dと連結部材30の内側縁30cとの間には、それぞれ、第3係止部55が配置される。ここで、連結部材30の内側縁30cとは、連結部材30が非展開状態(図3において実線で示す状態)にある場合の内側縁30cの位置を示している。第3係止部55は、後ウエスト域12の非肌対向面を形成している、おむつ本体14のバックシート22及び/又は連結部材30の第2シート36に係止可能である。なお、本実施形態において第3係止部55は、おむつ本体14の内面及び外面を形成する繊維不織布、並びに連結部材30を形成する繊維不織布と係合可能である。
第3係止部55は、おむつ10の着用状態において、連結部材30の自由部32を横方向X外側へ展開した際に自由部32の外面をおむつ10の後ウエスト域12に係止するものであり、縦方向Yにおいて基端部31が位置する範囲に配置される。本実施形態において第3係止部55は、連結部材30の内側縁30cとおむつ10の両側縁14c、14dとの間に位置している。ここで、連結部材30の内側縁30cとは、連結部材30が非展開状態(図3において実線で示す状態)にある場合の内側縁30cの位置を示している。このように、第3係止部55を配置することによって、連結部材30の自由部32の基端部31側を固定して位置ずれを防ぐことができるとともに、横方向Xに延出した状態に維持しやすくすることができる。なお、第3係止部55は、上述した効果を奏する限りにおいて連結部材30の基端部31及び/又は自由部32の外面に配置されていてもよい。
図6は、おむつ10の製造方法の一例を示す図であって、おむつ10の製造工程の一部を示す。6(a)を参照すると、おむつ10の製造工程において、第1工程91では、おむつ本体14のバックシート22の基材となる連続シート71が機械方向MDに連続的に搬送され、連続シート71の一方の面に補強シート18と一対の第3係止部55とが接合手段を介して積層される。補強シート18及び第3係止部55は、機械方向MDにおいて断続的に配置される。第2工程92では、補強シート18に一対の連結部材30が積層された第1連続積層体72が形成される。第1連続積層体72において、一対の連結部材30は機械方向MDに断続的に配置され、連結部材30の一部は接着剤及び/又はソニックシールを介して補強シート18に接合される。連結部材30と補強シート18との接合域において、ソニックシールが施された領域はシール域56を形成する。連結部材30の両側部には、仮止め部57が形成される。図6(b)を参照すると、第3工程93では、おむつ本体14の基材となる第2連続積層体73の一方の面(おむつ10の非肌対向面側に位置する面)に第1連続積層体72が積層される。第1連続積層体72は、連続シート71の他方の面が第2連続積層体73の一方の面と対向するように積層される。第1連続積層体72と第2連続積層体73との積層体74は、切断装置(図示せず)によって交差方向(機械方向MDと交差する方向)CDに延びる切断線75に沿って切断され、個々のおむつ10に分離される。
おむつ10は、縦方向Y及び/又は横方向Xに延びる折曲ラインに沿って折り畳まれた状態(折曲状態)で収容袋に包装される。図3を参照すると、折曲状態の一例として、おむつ10の両側部を縦方向Yに延びる一対の縦折曲ライン65に沿って内面側に折り曲げた後、おむつ本体14を横方向Xに延びる横折曲ライン(図示せず)に沿って二つ折り又は三つ折りにした折曲状態とすることができる。一対の縦折曲ライン65は、吸収体23のクロッチ域13における両側縁23c,23dよりも横方向X外側に位置することが好ましく、連結部材30は、一対の縦折曲ライン65よりも内側に位置することが好ましい。かかる折曲状態のおむつ10では、連結部材30に縦折曲ライン65による折り癖が付いたり、皺がよったりすることなく連結部材30をコンパクトに折り曲げることができ、携帯性に優れる。
図7は、着用者に対して、おむつ10を装着するときの操作手順を示したものである。まず、図7(a)に示すとおり、連続ベルト50をミシン目51に沿って切断して一対の連結部材30を分離し、連結部材30を展開した状態で、おむつ10の後ウエスト域12を着用者の背側に対向させるようにして配置する。かかる展開状態において、連結部材30の自由部32は、後ウエスト域12の第3係止部55に係止される。このように、第3係止部55を係止することによって、自由部32の基端部31側を固定して位置ずれを防ぐことができ、さらに、連結部材30を横方向Xに延出した状態に維持しやすくすることができる。次に、図7(b)に示すとおり、一対の連結部材30を第2シート36が着用者の身体と対向するようにして着用者の腰部70に巻き付けて、一方の連結部材63の第1係止部34を他方の連結部材64に係止する。おむつ10の後ウエスト域12は帯状の連結部材30によって着用者の身体に固定された状態となる。このとき、ウエスト弾性部60が連結部材30と連動して伸長された状態となるため、後ウエスト域12のフィット性が向上する。なお、図示していないが、第1係止部34が一対の連結部材30の各々に配置されている場合、それぞれの連結部材30によって互いに連結し合うことができ、内側に位置する連結部材64と外側に位置する連結部材63との両方を強固にウエスト周りに固定することができる。次に、図7(c)(d)に示すとおり、前ウエスト域11又はファスニングテープ40を引き寄せて、前ウエスト域11を着用者の腹側に対向させるようにして配置し、前ウエスト域11の中央係止部27と、ファスニングテープ40の第2係止部44を連結部材30に係止する。ファスニングテープ40を横方向Xへ引っ張りながら着用者の両脇の方向へ引き上げて係止することによって、前ウエスト域11を十分に拡げた状態で身体にフィットさせることができるとともに、レッグ弾性体が配置されたおむつ本体14のレッグ弾性域を着用者の脚周りにフィットさせることができる。
着用状態において、対となる連結部材どうしを係止するようなベルト状の連結部材30を有するおむつ10では、ベルト状の連結部材30を着用者の腰部70に巻き付けておむつ10の位置を安定させた状態で、前ウエスト域11を引き上げたり、ファスニングテープ40を操作したりすることができる。かかるおむつ10では、長さ寸法が比較的小さいファスニングテープのみを有するおむつに比して、着用者が寝臥状態の場合に、着用者の身体を大きく移動させたり、回転させたりする頻度を低減することができ、操作者(介護者等の着用補助者)の負担を軽減することができる。また、連結部材30をおむつ本体14の長さ方向(縦方向Y)に沿って取り付けたおむつ10では、おむつ10の折曲状態において、連結部材をおむつ本体14の幅方向に沿って取り付けたものに比して、連結部材30の自由部32の折り曲げ回数を少なくして、自由部32に形成される皺や折り癖を低減することができ、これにより、展開状態における連結部材30の操作性を向上することができる。
<第2実施形態>
図8〜図11は、第2実施形態に係るおむつ10を示す。本実施形態に係るおむつ10は、第1実施形態に係るそれと基本的構成が同一であるので、相違する点についてのみ以下に説明する。
図8〜図10を参照すると、第2実施形態のおむつ10では、ファスニングテープ40、中央係止部27及び第3係止部55が設けられておらず、連結部材30の縦方向Yにおける両端部がおむつ本体14に固定されている。具他的には、連結部材30の基端縁30aは、おむつ本体14の後端縁14bと一致しており、先端縁30bは、おむつ本体14の前端縁14aと一致する。連結部材30は、基端部31と先端部33とにおいて、おむつ本体14に固定されており、基端部31と先端部33との間が、おむつ本体14と固定されていない自由部32となる。なお、自由部32は第1係止部34を有していない。おむつ10は、一対の連結部材30の基端部31が後ウエスト域12に固定され、先端部33が前ウエスト域11に固定されることにより、ウエスト開口16と一対のレッグ開口17とを有するパンツ型のおむつ10の形状をなす。本実施形態において、一対の連結部材30は横方向Xに離間して配置されているが、中央部において隣接して配置されていてもよい。
連結部材30は、肌対向面側に位置する第1シート35と、非肌対向面側に位置する第2シート36と、第1シート35と第2シート36との間において、縦方向Yに延び、伸長状態で収縮可能に固定された複数条のストリング状又はストランド状のベルト弾性体39とを有する。ベルト弾性体39は、縦方向Yに弾性的に伸縮可能となるように、自由部32の全域に亘って連続して、又は、縦方向Yにおいて一部が伸縮可能となるように部分的に配置することができ、本実施形態では、基端部31から先端部33まで連続的に延びており、ウエスト周りにおけるフィット性が高くなっている。なお、ベルト弾性体39を配置せずに、第1シート35と第2シート36のうち、少なくとも一方に伸縮性を有するシートを用いて、長さ方向(縦方向Y)に弾性的に伸縮可能な構成としてもよい。
連結部材30は、基端部31と先端部33とにおいて、補強シート18を介しておむつ本体14の肌対向面側に接合される。なお、基端部31及び先端部33は、本実施形態において、前後ウエスト域11,12の肌対向面側に位置するバリアカフシート25に補強シート18を介して固定されているところ、本願発明の効果を奏する限りにおいて、肌対向面側に位置するトップシート21に補強シート18を介して固定されていてもよく、非肌対向面側に位置するバックシート22に補強シート18を介して固定されていてもよい。図9を参照すると、補強シート18は、各基端部31及び各先端部33にそれぞれ配置されている。このように、一対の基端部31及び一対の先端部33がそれぞれ離間して位置している連結部材30において、補強シート18を個別に配置することによって、部材コストを抑えることができる。なお、図9に示す平面視において、一方の連結部材30の基端部31と先端部33とが一枚の補強シート18を介しておむつ本体14と接合されるように、補強シート18が連結部材30と厚さ方向Zにおいて重なるように縦方向Yに連続していてもよい。かかる場合には、生産ライン上においておむつ本体14、補強シート18及び連結部材30を機械方向へ連続して搬送して製造することができ、連続生産性に優れる。
図11は、図9のXI部位における拡大平面図であって、連結部材30を仮想線で示しており、基端部31と補強シート18との接合域38にドットを付している。基端部31は、接合域38及び補強シート18を介しておむつ本体14に固定されており、ウエスト開口16側において横方向Xへ延びる外端縁31aと、おむつ本体14の両側縁14c,14d側において外端縁31aから縦方向Yへ延びる外側縁31bと、クロッチ域13側において外端縁31aと外側縁31bとをつなぐ傾斜縁31cとを有し、略三角形状を有する。傾斜縁31cと横断線62(横中心線Qと平行な線)との交角θは、約30〜50度の範囲であって、約45度であることが好ましい。本実施形態では、基端部31における自由部32との境界近傍において、ホットメルト接着剤とともに、ソニックシールやヒートシール等による融着手段を施している。融着手段が施されたシール域56は、傾斜縁31cに沿って縦方向Y及び横方向Xに対して斜めに延びる。図3及び図5では、接合域38のうち、シール域56が位置する領域を薄いドットで示している。なお、後ウエスト域12に位置するウエスト弾性部60は、厚さ方向Zにおいて接合域38と重なっていない。
本実施形態において、おむつ10は、縦中心線Pに関して対称となるように形成されており、さらに、連結部材30は、横中心線Qに関して対称となるように形成されており、先端部33は基端部31と同様に補強シート18を介しておむつ本体14に接合される。具体的には、先端部33は、接合域38及び補強シート18を介しておむつ本体14に固定されており、ウエスト開口16側において横方向Xへ延びる外端縁33aと、おむつ本体14の両側縁14c,14d側において外端縁33aから縦方向Yへ延びる外側縁33bと、クロッチ域13側において外端縁33aと外側縁33bとをつなぐ傾斜縁33cとを有し、略三角形状を有する。先端部33における自由部32との境界近傍において、ホットメルト接着剤とともに、ソニックシールやヒートシール等による融着手段を施しており、融着手段が施されたシール域56は、傾斜縁31cに沿って縦方向Y及び横方向Xに対して斜めに延びる。第2実施形態のおむつ10は、第1実施形態と同様の技術的効果を奏することができる。
図11を参照すると、おむつ10は、接合域38において、傾斜縁31c,33cに沿って延びる切断ライン58に沿って切断した形状(略八角形状)とすることができる。このように、おむつ10の両側部における前後端部を切断することによって、下着らしい外観を呈することができる。また、おむつ10において、比較的に剛性の高い接合域38の部分を少なくすることによって、柔軟性を向上し装着感を良好にすることができる。切断ライン58がシール域56に位置することが好ましく、かかる場合には、切断ライン58において粘着性のある接着剤が露出するのを防止することができる。
本発明のおむつ10を構成する各構成部材には、明細書に記載されている材料のほかに、この種の物品において通常用いられている各種公知の材料を制限なく用いることができる。また、明細書及び特許請求の範囲において、「第1」及び「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いられる。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記の事項に整理することができる。
縦方向及び横方向を有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有するおむつ本体と、前記第1ウエスト域と前記第2ウエスト域とを連結するための一対の連結部材とを備える使い捨て着用物品において、前記一対の連結部材は、前記第1ウエスト域に固定された基端部と、前記基端部から前記第2ウエスト域へ向かって延出する自由部とを有し、前記基端部と前記おむつ本体とは、前記おむつ本体の表面における剛性を高めるための補強シートを介して接合される。
上記段落0059に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の態様を含むことができる。
(1)前記基端部と前記自由部との境界部分に隣接する部位において、前記基端部と前記おむつ本体とは、前記補強シートを介してソニックシール又はヒートシールによって接合される。
(2)前記一対の連結部材の先端部は、前記おむつ本体に固定されていない自由端部である。
(3)前記一対の連結部材の先端部は、前記おむつ本体の前記第2ウエスト域に固定される。
(4)前記連結部材は、前記おむつ本体と対向する内面及びその反対側に位置する外面を有する帯状のシート部材からなるとともに、前記おむつ本体の両側縁よりも内側に配置されており、前記連結部材が取り付けられるウエスト域において、前記おむつ本体の両側縁と前記連結部材の内側縁との間には、前記連結部材の前記自由部の前記外面に係止可能な第3係止部が配置される。
(5)前記連結部材は、前記おむつ本体と対向する内面及びその反対側に位置する外面を有する帯状のシート部材からなるとともに、前記おむつ本体の両側縁よりも内側に配置されており、前記連結部材の前記自由部の前記外面側であって、前記連結部材の前記基端部側には、前記連結部材が取り付けられるウエスト域に係止可能な第3係止部が配置される。
(6)前記おむつ本体は、両側部を折曲するための前記縦方向に延びる一対の縦折曲ラインを有し、前記一対の連結部材は、前記一対の縦折曲ラインの内側に位置する。
(7)前記一対の連結部材は、前記横方向において互いに隣接しており、前記縦方向に沿って延びるミシン目を介して互いに分離可能に連結されている。
10 おむつ
11 前ウエスト域
12 後ウエスト域
13 クロッチ域
14 おむつ本体
18 補強シート
30 連結部材
31 基端部
32 自由部
33 先端部
34 第1係止部
38 接合域
55 第3係止部
56 シール域
40 ファスニングテープ
P 縦中心線
X 横方向
Y 縦方向

Claims (8)

  1. 縦方向及び横方向を有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを有するおむつ本体と、前記第1ウエスト域と前記第2ウエスト域とを連結するための一対の連結部材とを備える使い捨て着用物品において、
    前記一対の連結部材は、前記第1ウエスト域に固定された基端部と、前記基端部から前記第2ウエスト域へ向かって延出する自由部とを有し、
    前記基端部と前記おむつ本体とは、前記おむつ本体の表面における剛性を高めるための補強シートを介して接合されることを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記基端部と前記自由部との境界部分に隣接する部位において、前記基端部と前記おむつ本体とは、前記補強シートを介してソニックシール又はヒートシールによって接合される請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記一対の連結部材の先端部は、前記おむつ本体に固定されていない自由端部である請求項1又は2に記載の着用物品。
  4. 前記一対の連結部材の先端部は、前記おむつ本体の前記第2ウエスト域に固定される請求項1又は2に記載の着用物品。
  5. 前記連結部材は、前記おむつ本体と対向する内面及びその反対側に位置する外面を有する帯状のシート部材からなるとともに、前記おむつ本体の両側縁よりも内側に配置されており、
    前記連結部材が取り付けられるウエスト域において、前記おむつ本体の両側縁と前記連結部材の内側縁との間には、前記連結部材の前記自由部の前記外面に係止可能な第3係止部が配置される請求項1〜4のいずれかに記載の着用物品。
  6. 前記連結部材は、前記おむつ本体と対向する内面及びその反対側に位置する外面を有する帯状のシート部材からなるとともに、前記おむつ本体の両側縁よりも内側に配置されており、
    前記連結部材の前記自由部の前記外面側であって、前記連結部材の前記基端部側には、前記連結部材が取り付けられるウエスト域に係止可能な第3係止部が配置される請求項1〜4のいずれかに記載の着用物品。
  7. 前記おむつ本体は、両側部を折曲するための前記縦方向に延びる一対の縦折曲ラインを有し、前記一対の連結部材は、前記一対の縦折曲ラインの内側に位置する請求項1〜6のいずれかに記載の着用物品。
  8. 前記一対の連結部材は、前記横方向において互いに隣接しており、前記縦方向に沿って延びるミシン目を介して互いに分離可能に連結されている請求項1〜7のいずれかに記載の着用物品。
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