JP6712421B2 - テープタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
装着者の背側を覆う背側部分及び腹側を覆う腹側部分を有するおむつ本体と、前記背側部分の幅方向両側端部に備わるファスニングテープと、を有し、
前記ファスニングテープは、シート基材及び係止手段を構成要素とし、
前記シート基材は、前記背側部分に重なる付根部と、前記背側部分から幅方向外方に突出する突出部と、を有し、
前記突出部は、先端側が上側突出片及び下側突出片に枝分かれし、
前記上側突出片及び前記下側突出片には、それぞれ前記係止手段が備わり、
前記係止手段は、それぞれ前記腹側部分に係止可能である、
テープタイプ使い捨ておむつであって、
前記付根部は、前記背側部分と実質的に接合関係にある接合領域と、前記背側部分と実質的に接合関係にない非接合領域と、を有し、
前記付根部の上側端縁から所定長下方までは、前記非接合領域であり、
前記接合領域の外周縁は、幅方向外側端縁及び幅方向内側端縁、並びに上側端縁及び下側端縁からなり、
前記接合領域の幅方向外側端縁及び上側端縁が交わる接合基準点と、前記上側突出片に備わる係止手段の幅方向内側端縁及び縦方向仮想中心線が交わる係止基準点と、を結ぶ仮想引張方向線が、前記接合領域の幅方向外側端縁に対して、5〜60°の回転角を有し、
前記接合領域の上側端縁は、幅方向外側端部が前記幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から幅方向内方へ向かうにしたがって上方に膨らむ曲線状で、この曲線状の上側端縁から幅方向に沿う直線状となることで、前記接合領域の幅方向外側端縁に沿って縦方向に生じた引裂きが当該幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から前記曲線状の上側端縁、更に前記直線状の上側端縁に沿うことで幅方向に誘導される構成とされている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
装着者の背側を覆う背側部分及び腹側を覆う腹側部分を有するおむつ本体と、前記背側部分の幅方向両側端部に備わるファスニングテープと、を有し、
前記ファスニングテープは、シート基材及び係止手段を構成要素とし、
前記シート基材は、前記背側部分に重なる付根部と、前記背側部分から幅方向外方に突出する突出部と、を有し、
前記突出部は、先端側が上側突出片及び下側突出片に枝分かれし、
前記上側突出片及び前記下側突出片には、それぞれ前記係止手段が備わり、
前記係止手段は、それぞれ前記腹側部分に係止可能である、
テープタイプ使い捨ておむつであって、
前記付根部は、前記背側部分と実質的に接合関係にある接合領域と、前記背側部分と実質的に接合関係にない非接合領域と、を有し、
前記付根部の下側端縁から所定長上方までは、前記非接合領域であり、
前記接合領域の外周縁は、幅方向外側端縁及び幅方向内側端縁、並びに上側端縁及び下側端縁からなり、
前記接合領域の幅方向外側端縁及び下側端縁が交わる接合基準点と、前記下側突出片に備わる係止手段の幅方向内側端縁及び縦方向仮想中心線が交わる係止基準点と、を結ぶ仮想引張方向線が、前記接合領域の幅方向外側端縁に対して、5〜60°の回転角を有し、
前記接合領域の下側端縁は、幅方向外側端部が前記幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から幅方向内方へ向かうにしたがって下方に膨らむ曲線状で、この曲線状の下側端縁から幅方向に沿う直線状となることで、前記接合領域の幅方向外側端縁に沿って縦方向に生じた引裂きが当該幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から前記曲線状の下側端縁、更に前記直線状の前記下側端縁に沿うことで幅方向に誘導される構成とされている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
装着者の背側を覆う背側部分及び腹側を覆う腹側部分を有するおむつ本体と、前記背側部分の幅方向両側端部に備わるファスニングテープと、を有し、
前記ファスニングテープは、シート基材及び係止手段を構成要素とし、
前記シート基材は、前記背側部分に重なる付根部と、前記背側部分から幅方向外方に突出する突出部と、を有し、
前記突出部には、前記係止手段が備わり、
前記係止手段は、前記腹側部分に係止可能である、
テープタイプ使い捨ておむつであって、
前記付根部は、前記背側部分と実質的に接合関係にある接合領域と、前記背側部分と実質的に接合関係にない非接合領域と、を有し、
前記付根部の上側端縁から所定長下方までは、前記非接合領域であり、
前記接合領域の外周縁は、幅方向外側端縁及び幅方向内側端縁、並びに上側端縁及び下側端縁からなり、
前記接合領域の幅方向外側端縁及び上側端縁が交わる接合基準点と、前記係止手段の幅方向内側端縁及び縦方向仮想中心線が交わる係止基準点と、を結ぶ仮想引張方向線が、前記接合領域の幅方向外側端縁に対して、5〜60°の回転角を有し、
前記接合領域の上側端縁は、幅方向外側端部が前記幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から幅方向内方へ向かうにしたがって上方に膨らむ曲線状で、この曲線状の上側端縁から幅方向に沿う直線状となることで、前記接合領域の幅方向外側端縁に沿って縦方向に生じた引裂きが当該幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から前記曲線状の上側端縁、更に前記直線状の前記上側端縁に沿うことで幅方向に誘導される構成とされている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
装着者の背側を覆う背側部分及び腹側を覆う腹側部分を有するおむつ本体と、前記背側部分の幅方向両側端部に備わるファスニングテープと、を有し、
前記ファスニングテープは、シート基材及び係止手段を構成要素とし、
前記シート基材は、前記背側部分に重なる付根部と、前記背側部分から幅方向外方に突出する突出部と、を有し、
前記突出部には、前記係止手段が備わり、
前記係止手段は、前記腹側部分に係止可能である、
テープタイプ使い捨ておむつであって、
前記付根部は、前記背側部分と実質的に接合関係にある接合領域と、前記背側部分と実質的に接合関係にない非接合領域と、を有し、
前記付根部の下側端縁から所定長上方までは、前記非接合領域であり、
前記接合領域の外周縁は、幅方向外側端縁及び幅方向内側端縁、並びに上側端縁及び下側端縁からなり、
前記接合領域の幅方向外側端縁及び下側端縁が交わる接合基準点と、前記係止手段の幅方向内側端縁及び縦方向仮想中心線が交わる係止基準点と、を結ぶ仮想引張方向線が、前記接合領域の幅方向外側端縁に対して、5〜60°の回転角を有し、
前記接合領域の下側端縁は、幅方向外側端部が前記幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から幅方向内方へ向かうにしたがって下方に膨らむ曲線状で、この曲線状の下側端縁から幅方向に沿う直線状となることで、前記接合領域の幅方向外側端縁に沿って縦方向に生じた引裂きが当該幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から前記曲線状の下側端縁、更に前記直線状の前記下側端縁に沿うことで幅方向に誘導される構成とされている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。
前記所定長は、2〜30mmである、
前記手段1〜4のいずれかのテープタイプ使い捨ておむつ。
前記接合領域は、
前記背側部分及び前記付根部が接合された領域である直接接合点と、
この直接接合点から所定の範囲に広がり、前記直接接合点での接合力が及ぶことで実質的に接合関係にある領域である接合影響点と、で構成され、
前記接合領域の外周縁を構成する接合影響点は、一の接合影響点がこれに隣接する他の接合影響点から所定の距離を超えて突出しない配置である、
前記手段1〜5のいずれかのテープタイプ使い捨ておむつ。
前記所定の範囲は、前記接合基準点の外周縁から1mm以下の範囲である、
前記参考となる手段1のテープタイプ使い捨ておむつ。
前記所定の距離は、2mm以下である、
前記参考となる手段1又は参考となる手段2のテープタイプ使い捨ておむつ。
なお、以下では、まず、ファスニングテープが備わるテープタイプ使い捨ておむつの全体構造、素材、等について説明し、その後に、ファスニングテープ、及びファスニングテープの接合構造について、形態例を説明する。
本明細書においては、以下のように定義する。
伸長率とは、自然長を100%としたときの値を意味する。例えば、自然長が10cmのもの(弾性部材等)を15cmに伸ばした場合の伸長率は150%である。
縦方向とは、腹側から股間を通り背側に向かう方向、あるいは背側から股間を通り腹側に向かう方向を意味する。必要により、前後方向、長手方向ともいう。
幅方向とは、縦方向に直交する方向を意味する。必要により、横方向ともいう。
内面とは、装着者の肌に当接する側の面を意味する。必要により、上面、表面、肌面ともいう。
裏面とは、内面とは反対側の面を意味する。必要により、外面ともいう。
幅方向外方とは、使い捨ておむつの幅方向に関する中心から遠ざかる方向を意味する。必要により、幅方向外側、あるいは単に外方ともいう。
上側とは、装着状態にある使い捨ておむつの上側を意味する。したがって、ウエスト開口部に近位する側であり、必要により、縦方向上側、縦方向上方、あるいは単に上方ともいう。
下側とは、装着状態にある使い捨ておむつの下側を意味する。したがって、ウエスト開口部に遠位する側であり、必要により、縦方向下側、縦方向下方、あるいは単に下方ともいう。
図1〜図4に示すように、本形態の使い捨ておむつは、装着者の背側を覆う背側部分B及び腹側を覆う腹側部分Fを有するおむつ本体9と、背側部分Bの幅方向両側端部に備わる一対のファスニングテープ10と、を有する。また、おむつ本体は、液透過性のトップシート1と、液不透過性のバックシート2と、これら1,2の間に介在された吸収体3と、バックシート2の裏面全体を覆う外装シート4と、を有する。なお、おむつ本体9の背側部分B及び腹側部分Fの間には、股間部分Cが位置してしる。
トップシート1は、液透過性であり、吸収体3の外周縁より外方(外側)へ延在している。トップシート1は、吸収体3の両側端縁より外方へ延在する部分が、バックシート2とホットメルト等の接着剤によって接合されている。
バックシート2は、液不透過性であり、吸収体3の外周縁より外方へ延在している。バックシート2は、吸収体3の両側端縁より外方に延在する部分が、トップシート1や後述する立体ギャザーシート5とホットメルト等の接着剤によって接合されている。
吸収体3は、排泄物や排泄液等を吸収する部材であり、股間部分Cの前側(腹側)から後側(背側)まで延在している。図示例の吸収体3は砂時計形状であるが、例えば、長方形等にすることもできる。また、図示例の吸収体3は一層構造であるが、下層吸収体及び上層吸収体からなる二層構造、又は三層以上の吸収体が積層されてなる多層構造とすることもできる。ただし、吸収体3の厚みは、全体で1〜15mmであるのが好ましい。なお、吸収体3は、必要によりクレープ紙等の包装材によって包むことができる。
外装シート4はトップシート1やバックシート2の両側端縁より外方へ延在しており、外装シート4の外周縁はおむつ本体9の外周縁と一致している。外装シート4の存在によって、おむつ本体9の外面が布のような外観、肌触りとなる。
図3及び図4に示すように、おむつ本体9の内面側、かつ両側端部には、それぞれ立体ギャザーRGが備わる。立体ギャザーRGは、脚周りにおいて排泄物や排泄液等が漏れるのを防止する機能を有する。
図1に示すように、おむつ本体9の幅方向両側端部であって前後方向中心部には、平面ギャザーHGが備わる。この平面ギャザーHGは、脚周りにおける使い捨ておむつのフィット性を高め、また、排泄物や排泄液等が漏れるのを防止する機能を有する。
図1に示すように、背側部分B(好ましくは背側端縁の近傍)の幅方向中心部には、ウエスト伸縮部WGが備わる。ウエスト伸縮部WGは、腰周りにおける使い捨ておむつのフィット性を高める機能を有する。
次に、ファスニングテープ10、及び背側部分Bに対するファスニングテープ10の接合構造について、形態例を説明する。この説明の過程では、ファスニングテープ10と機能的関連性を有するフロントターゲットテープ7についても説明する。
図5に示すように、ファスニングテープ10は、シート基材11及び係止手段12を構成要素とする。
シート基材11は、背側部分Bに重なる付根部11Aと、背側部分Bから幅方向外方に突出する突出部11Bと、に識別することができる。付根部11Aは、接合領域21において、背側部分Bに接合されている。突出部11Bは、先端側(幅方向外側)が上側突出片13と下側突出片14とに枝分かれしている。突出部11Bは、基端側(幅方向内側)が、幅方向に延在する引裂き線11cによって、上側突出片13に連続する部分と下側突出片14に連続する部分とに引裂き分離可能である。引裂き線11cは、例えば、ミシン目線、スリット線等からなる。上側突出片13及び下側突出片14の内面には、それぞれ(各別に)係止手段12が備わる。
係止手段12は、表面(露出面)にフック状の突起が複数備わるフック材によって構成されている。フック材としては、例えば、クラレ社製のマジックテープ(登録商標)、YKK社製のクイックロン(登録商標)、カネボウベルタッチ社製のマジクロス(登録商標)、等のメカニカルファスナー(面ファスナー)の雄材を使用することができる。
図2に示すように、フロントターゲットテープ7は、幅方向に延在する帯状の部材であり、腹側部分Fを構成する外装シート4の表面に接合されている。フロントターゲットテープ7は前述したフック材と着脱自在に係合する関係にあり、例えば、前述したメカニカルファスナーの雌材を使用することができる。
図5に示すように、付根部11Aは、背側部分Bと実質的に接合関係にある接合領域21と、実質的に接合関係にない非接合領域22と、を有する。なお、「実質的に」の意味するところは、後述する形態4の説明で明確にする。
すなわち、図6の(1)に示すように、付根部11Aに対して幅方向外方に引っ張る引張力Pwが加わると、付根部11Aの上側端縁11x近傍に対しては、接合基準点21zを中心とする回転力Pcが加わる。そして、この回転力Pcは、接合基準点21zから離れるのに比例して大きなものとなるため、付根部11Aの上側端縁11xから縦方向YDに沿って引裂きが生じてしまうおそれがある。なお、この引裂きは、従来の接合構造におけるように、接合領域21の幅方向外側端縁21yに沿って引裂き強さが変化することを原因とするものではなく、回転力Pcが加わることを原因とするものである。
すなわち、図6の(2)に示すように、接合基準点21zと係止基準点13zとを結ぶ仮想引張方向線11pが、接合領域21の幅方向外側端縁21yに対して、5〜60°の回転角αを有するのが好ましく、10〜40°の回転角αを有するのがより好ましく、15〜30°の回転角αを有するのが特に好ましい。回転角αが5°未満であると、回転力Pcが大きなものとなるため、特に引裂き線11cで突出部11Bを引き裂いてファスニングテープ10を使用する場合は当該回転力Pcが大きなものとなるため、付根部11Aの上側端縁11xからの引裂きが生じ易くなる。他方、回転角αが60°を超えることは、所定長11dが長いこと、あるいは係止手段12が上方に片寄って位置していることを意味し、前者であればシート基材11の接合が不十分になり、後者であればフィット性が低下するおそれがある。
形態1においては、接合領域21の上側端縁21xが全範囲(全長)にわたって幅方向XDに沿う直線状であった。これに対し、本形態においては、図7に示すように、接合領域21の幅方向外側端部の上側端縁21xが、接合基準点21zから幅方向内方へ向かうにしたがって上方に膨らむ曲線状である。前述したように、形態1の場合は、付根部11Aに対して幅方向外方に引っ張る引張力Pwが加わると、接合基準点21zを中心とする回転力Pcが生じる。しかるに、形態2の場合は、1点(接合基準点21z)に力が集中するということがなくなり、力が分散される。したがって、引裂きが生じ難くなる。また、仮に接合領域21の幅方向外側端縁21yに沿って縦方向YDの引裂きが生じたとしても、この引裂きは上側端縁21xに沿うことで幅方向XDに誘導される。したがって、引裂きがシート基材11の上側端縁11xに到達してファスニングテープ10が取れてしまうのを防止することができる。
本形態は、形態2の応用形態である。
すなわち、まず、図8に示すように、接合領域21の幅方向外側端部の上側端縁21xが、接合基準点21zから幅方向内方へ向かうにしたがって上方に膨らむ曲線状である。加えて、接合領域21の幅方向内側端部の上側端縁21xも、第二接合基準点21wから幅方向外方へ向かうにしたがって上方に膨らむ曲線状である。この形態の場合も、形態2の場合と同様に、1点(接合基準点21z)に力が集中するということがなくなり、力が分散される。したがって、引裂きが生じ難くなる。しかも、この形態の場合は、左右対称であるため、接合領域21を形成するために使用する接着剤のむらやずれ等が生じ難くなる。したがって、より正確に接合領域21の範囲をコントロールすることができる。さらに、仮に接合基準点21z側から接合領域21の上側端縁21xに沿って引裂きが生じたとしても、この引裂きは更に上側端縁21xに沿うことで下方(接合領域21の下側端縁側)に誘導される。したがって、引裂きが上方に進み、シート基材11の上側端縁11xに到達してファスニングテープ10が取れてしまうのを防止することができる。
形態1〜3においては、接合領域21において、シート基材11がホットメルト等の接着剤によって、あるいは熱や超音波による溶着によって、全範囲にわたって背側部分Bに直接接合される構造となっていた。これに対し、本形態においては、図9に示すように、接合領域の構造が異なる。
形態1の変形例として、非接合領域22は、付根部11Aの上側端部のみ、又は下側端部のみに設けることもできる。具体的には、図11の(1)に示すように、接合領域21の下側端縁を付根部11Aの下側端縁の所定長(11d)上方に位置させつつも、接合領域21の上側端縁21xを付根部11Aの上側端縁11xと一致させることもできる。逆に、図11の(2)に示すように、接合領域21の上側端縁21xを付根部11Aの上側端縁11xの所定長(11d)下方に位置させつつも、接合領域21の下側端縁を付根部11Aの下側端縁と一致させることもできる。
以上の形態では、突出部11Bの先端側が上側突出片13及び下側突出片14に枝分かれしていたが、本形態の突出部11Bは、図12に示すように、先端側が枝分かれしておらず、全体として長方形状になっている。この形態においても、以上の形態と同様の原理を採用すれば、ファスニングテープ10が取れ難いものとなる。
すなわち、接合基準点21zと係止基準点12zとを結ぶ仮想引張方向線が、接合領域21の幅方向外側端縁21yに対して、5〜60°の回転角を有するのが好ましく、10〜40°の回転角を有するのがより好ましく、15〜30°の回転角を有するのが特に好ましい。回転角が5°未満であると、付根部11Aの上側端縁11xからの引裂きが生じ易くなる。他方、回転角が60°を超えることと、シート基材11の接合が不十分になったり、フィット性が低下したりするおそれがある。
前述した形態1(図5)を実施例とし、従来の形態(図13)を比較例として、引張試験機を使用した引張試験を行った。引張試験機の上チャックで係止手段(12,112)の近傍を挟み、下チャックでおむつ本体(9)(上チャックしたポイントと接合基準点(接合領域の下側端縁と幅方向外側端縁が交わる点)とを結ぶ直線の延長線上)を挟み、ヘッドスピードを500mm/分として試験を行った。上下チャック間距離は、150mmであった。また、シート基材(11,111)の目付けは40gsm、幅方向引張強度は23.990N/25mmであった。さらに、形態1の所定長(11d)は、10mmとした。裂けた箇所、及び裂けたときの引張強度(N)を表1に示した。
Claims (5)
- 装着者の背側を覆う背側部分及び腹側を覆う腹側部分を有するおむつ本体と、前記背側部分の幅方向両側端部に備わるファスニングテープと、を有し、
前記ファスニングテープは、シート基材及び係止手段を構成要素とし、
前記シート基材は、前記背側部分に重なる付根部と、前記背側部分から幅方向外方に突出する突出部と、を有し、
前記突出部は、先端側が上側突出片及び下側突出片に枝分かれし、
前記上側突出片及び前記下側突出片には、それぞれ前記係止手段が備わり、
前記係止手段は、それぞれ前記腹側部分に係止可能である、
テープタイプ使い捨ておむつであって、
前記付根部は、前記背側部分と実質的に接合関係にある接合領域と、前記背側部分と実質的に接合関係にない非接合領域と、を有し、
前記付根部の上側端縁から所定長下方までは、前記非接合領域であり、
前記接合領域の外周縁は、幅方向外側端縁及び幅方向内側端縁、並びに上側端縁及び下側端縁からなり、
前記接合領域の幅方向外側端縁及び上側端縁が交わる接合基準点と、前記上側突出片に備わる係止手段の幅方向内側端縁及び縦方向仮想中心線が交わる係止基準点と、を結ぶ仮想引張方向線が、前記接合領域の幅方向外側端縁に対して、5〜60°の回転角を有し、
前記接合領域の上側端縁は、幅方向外側端部が前記幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から幅方向内方へ向かうにしたがって上方に膨らむ曲線状で、この曲線状の上側端縁から幅方向に沿う直線状となることで、前記接合領域の幅方向外側端縁に沿って縦方向に生じた引裂きが当該幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から前記曲線状の上側端縁、更に前記直線状の上側端縁に沿うことで幅方向に誘導される構成とされている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。 - 装着者の背側を覆う背側部分及び腹側を覆う腹側部分を有するおむつ本体と、前記背側部分の幅方向両側端部に備わるファスニングテープと、を有し、
前記ファスニングテープは、シート基材及び係止手段を構成要素とし、
前記シート基材は、前記背側部分に重なる付根部と、前記背側部分から幅方向外方に突出する突出部と、を有し、
前記突出部は、先端側が上側突出片及び下側突出片に枝分かれし、
前記上側突出片及び前記下側突出片には、それぞれ前記係止手段が備わり、
前記係止手段は、それぞれ前記腹側部分に係止可能である、
テープタイプ使い捨ておむつであって、
前記付根部は、前記背側部分と実質的に接合関係にある接合領域と、前記背側部分と実質的に接合関係にない非接合領域と、を有し、
前記付根部の下側端縁から所定長上方までは、前記非接合領域であり、
前記接合領域の外周縁は、幅方向外側端縁及び幅方向内側端縁、並びに上側端縁及び下側端縁からなり、
前記接合領域の幅方向外側端縁及び下側端縁が交わる接合基準点と、前記下側突出片に備わる係止手段の幅方向内側端縁及び縦方向仮想中心線が交わる係止基準点と、を結ぶ仮想引張方向線が、前記接合領域の幅方向外側端縁に対して、5〜60°の回転角を有し、
前記接合領域の下側端縁は、幅方向外側端部が前記幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から幅方向内方へ向かうにしたがって下方に膨らむ曲線状で、この曲線状の下側端縁から幅方向に沿う直線状となることで、前記接合領域の幅方向外側端縁に沿って縦方向に生じた引裂きが当該幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から前記曲線状の下側端縁、更に前記直線状の前記下側端縁に沿うことで幅方向に誘導される構成とされている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。 - 装着者の背側を覆う背側部分及び腹側を覆う腹側部分を有するおむつ本体と、前記背側部分の幅方向両側端部に備わるファスニングテープと、を有し、
前記ファスニングテープは、シート基材及び係止手段を構成要素とし、
前記シート基材は、前記背側部分に重なる付根部と、前記背側部分から幅方向外方に突出する突出部と、を有し、
前記突出部には、前記係止手段が備わり、
前記係止手段は、前記腹側部分に係止可能である、
テープタイプ使い捨ておむつであって、
前記付根部は、前記背側部分と実質的に接合関係にある接合領域と、前記背側部分と実質的に接合関係にない非接合領域と、を有し、
前記付根部の上側端縁から所定長下方までは、前記非接合領域であり、
前記接合領域の外周縁は、幅方向外側端縁及び幅方向内側端縁、並びに上側端縁及び下側端縁からなり、
前記接合領域の幅方向外側端縁及び上側端縁が交わる接合基準点と、前記係止手段の幅方向内側端縁及び縦方向仮想中心線が交わる係止基準点と、を結ぶ仮想引張方向線が、前記接合領域の幅方向外側端縁に対して、5〜60°の回転角を有し、
前記接合領域の上側端縁は、幅方向外側端部が前記幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から幅方向内方へ向かうにしたがって上方に膨らむ曲線状で、この曲線状の上側端縁から幅方向に沿う直線状となることで、前記接合領域の幅方向外側端縁に沿って縦方向に生じた引裂きが当該幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から前記曲線状の上側端縁、更に前記直線状の前記上側端縁に沿うことで幅方向に誘導される構成とされている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。 - 装着者の背側を覆う背側部分及び腹側を覆う腹側部分を有するおむつ本体と、前記背側部分の幅方向両側端部に備わるファスニングテープと、を有し、
前記ファスニングテープは、シート基材及び係止手段を構成要素とし、
前記シート基材は、前記背側部分に重なる付根部と、前記背側部分から幅方向外方に突出する突出部と、を有し、
前記突出部には、前記係止手段が備わり、
前記係止手段は、前記腹側部分に係止可能である、
テープタイプ使い捨ておむつであって、
前記付根部は、前記背側部分と実質的に接合関係にある接合領域と、前記背側部分と実質的に接合関係にない非接合領域と、を有し、
前記付根部の下側端縁から所定長上方までは、前記非接合領域であり、
前記接合領域の外周縁は、幅方向外側端縁及び幅方向内側端縁、並びに上側端縁及び下側端縁からなり、
前記接合領域の幅方向外側端縁及び下側端縁が交わる接合基準点と、前記係止手段の幅方向内側端縁及び縦方向仮想中心線が交わる係止基準点と、を結ぶ仮想引張方向線が、前記接合領域の幅方向外側端縁に対して、5〜60°の回転角を有し、
前記接合領域の下側端縁は、幅方向外側端部が前記幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から幅方向内方へ向かうにしたがって下方に膨らむ曲線状で、この曲線状の下側端縁から幅方向に沿う直線状となることで、前記接合領域の幅方向外側端縁に沿って縦方向に生じた引裂きが当該幅方向外側端縁との交点である前記接合基準点から前記曲線状の下側端縁、更に前記直線状の前記下側端縁に沿うことで幅方向に誘導される構成とされている、
ことを特徴とするテープタイプ使い捨ておむつ。 - 前記所定長は、2〜30mmである、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のテープタイプ使い捨ておむつ。
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